JPH10132335A - 空気調和機用室外機 - Google Patents

空気調和機用室外機

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JPH10132335A
JPH10132335A JP8288284A JP28828496A JPH10132335A JP H10132335 A JPH10132335 A JP H10132335A JP 8288284 A JP8288284 A JP 8288284A JP 28828496 A JP28828496 A JP 28828496A JP H10132335 A JPH10132335 A JP H10132335A
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JP
Japan
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refrigerant liquid
outdoor unit
liquid pipe
drain water
refrigerant
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JP8288284A
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English (en)
Inventor
Toru Inazuka
徹 稲塚
Takayuki Setoguchi
隆之 瀬戸口
Mitsuhisa Nagao
光久 長尾
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷房時において、室外機側凝縮器から室内機
側蒸発器に供給される凝縮冷媒の過冷却を実現する。 【解決手段】 圧縮機、凝縮器、絞り装置を備え、室内
機側蒸発器と冷媒ガス接続配管および冷媒液接続配管を
介して環状に接続することにより冷凍回路を構成してな
る空気調和機用室外機において、上記室内機側蒸発器の
ドレン管からの温度の低いドレン水を当該室外機側凝縮
器出口部の冷媒液管部の外周面に滴下させるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、空気調和機用室
外機の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空気調和機用室外機は、圧縮機、凝縮器
(蒸発器)、絞り装置を備え、室内機側蒸発器(凝縮
器)と冷媒ガス配管および冷媒液配管を介して環状に接
続することにより冷凍回路を構成している(例えば特開
昭61−138058号公報参照)。
【0003】ところで、冷房時において上記室内機側蒸
発器の蒸発性能を向上させて冷房能力を高めるために
は、上記室外機側凝縮器から当該室内機側蒸発器に供給
される凝縮冷媒液の過冷却度を可能な限り高くすること
が必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の一般的
な室外機の場合、上記凝縮器の空冷能力には限界があ
り、上記室内機側蒸発器に供給される凝縮冷媒液の過冷
却度を十分に向上させるには到っていないのが現状であ
る。そのため、必ずしも十分な冷房効率を得ることがで
きない。また、例えば近い将来使用される可能性が高い
R410AなどのHFC系の代替冷媒では、その性質上
R22などの従来のフロン系冷媒に比べて蒸発器入口部
での乾き度が高いことから、過冷却度を高く取りにく
く、冷房能力が不足する問題がある。
【0005】本願発明は、このような問題を解決するた
めになされたもので、室内機側蒸発器からの温度の低い
ドレン水を室外機側凝縮器出口部の温度の高い冷媒液管
部の冷却に活用することによって、室内機側蒸発器に供
給される凝縮冷媒液の十分な過冷却を可能にした空気調
和機用室外機を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記の目的
を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構
成されている。
【0007】(1) 請求項1の発明 該発明の空気調和機用室外機は、圧縮機、凝縮器、絞り
装置を備え、室内機側蒸発器と冷媒ガス接続配管および
冷媒液接続配管を介して環状に接続することにより冷凍
回路を構成してなる空気調和機用室外機において、上記
室内機側蒸発器のドレン管からのドレン水を当該室外機
側凝縮器出口部の冷媒液管部に滴下させるようにしてい
る。
【0008】冷房時において、上記室内機側蒸発器の表
面は、蒸発作用により温度が低下しており、空気中の水
分が凝縮して温度の低いドレン水が発生する。一方、室
外機側凝縮器で圧縮機からの高温高圧の冷媒ガスを凝縮
した凝縮冷媒液は温度が高い。したがって、上記ドレン
水と凝縮冷媒液との間には相当な温度差がある。
【0009】そこで、上記のように室内機側蒸発器から
のドレン水をドレン管により室外機側凝縮器出口部の冷
媒液管部に導いて、その外周面に滴下させると、同冷媒
液管部内の凝縮冷媒液との熱交換が行われて、当該凝縮
冷媒液の過冷却が可能となる。
【0010】(2) 請求項2の発明 該発明の空気調和機用室外機は、上記請求項1の発明の
構成において、上述の室外機側凝縮器出口部の冷媒液管
部に、当該冷媒液管部に導かれた室内機側蒸発器からの
ドレン水を滞留滴下させるための受け皿部が設けられて
いる。
【0011】したがって、室内機側蒸発器からドレン管
を介して供給されるドレン水は、上記受け皿部で確実に
留められて、その後、効率良く冷媒液管部面を緩かに滴
下して行くようになり、上述の過冷却効率が一層向上す
る。
【0012】(3) 請求項3の発明 該発明の空気調和機用室外機は、上記請求項1又は2の
発明の構成において、上記室外機側凝縮器出口部の冷媒
液管部には、当該冷媒液管部にドレン水を時間をかけて
液膜状に滴下させるための滴下ガイド手段が設けられて
いる。
【0013】したがって、室内機側蒸発器からドレン管
を介して供給されるドレン水は、上記冷媒液管部上端に
導かれ、又はその後受け皿部で確実に留められて、それ
ぞれ滴下ガイド手段により液膜化されて緩かに冷媒液管
部外周面を滴下して行くようになり、上述の過冷却効率
が一層向上する。
【0014】(4) 請求項4の発明 該発明の空気調和機用室外機は、上記請求項3の発明の
構成のように、上記室外機側凝縮器出口部の冷媒液管部
に、当該冷媒液管部にドレン水を液膜状に時間をかけて
滴下させるための滴下ガイド手段が設けられ、しかも該
滴下ガイド手段が下方に向かって螺旋状に周回しながら
ドレン水を緩かに滴下させる螺旋構造体により形成され
ている。
【0015】したがって、室内機側蒸発器からドレン管
を介して供給されるドレン水は、上記螺旋構造体により
形成される滴下ガイド手段により液膜化され、螺旋状に
ゆっくりと冷媒液管部の外周面を周回しながら、効率良
く冷媒液管部外周面を滴下して行くようになり、上述の
過冷却効率がより一層向上する。
【0016】(5) 請求項5の発明 該発明の空気調和機用室外機は、上記請求項3の発明の
構成のように、上記室外機側凝縮器出口部の冷媒液管部
に、当該液管部にドレン水を液膜状に時間をかけてゆっ
くりと滴下させるための滴下ガイド手段が設けられ、し
かも該滴下ガイド手段が下方に向かって徐々にドレン水
を滴下させる吸水構造体により形成されている。
【0017】したがって、室内機側蒸発器からドレン管
を介して供給されるドレン水は、上記吸水構造体により
形成される滴下ガイド手段により、徐々に流下しなが
ら、効率良く液管面を滴下して行くようになり、上述の
過冷却効率が一層向上する。
【0018】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の空気調和機用室
外機によると、簡単かつ低コストに室内機側蒸発器への
冷媒液の過冷却システムを実現することができ、空気調
和機としての冷房性能を向上させることができる。
【0019】したがって、例えばR22などの従来のフ
ロン系冷媒に比べて蒸発器入口部での乾き度が高く、過
冷却が取りにくいR410Aなどの代替冷媒に対して、
特に有効なものとなる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、本願発明の実施の
形態に係る空気調和機用室外機ユニットの構成を示して
いる。図1は、該室外機ユニットの全体構成を、図2は
その要部の構成を、図3は同室外機ユニットの室内機と
の接続状態を示している。
【0021】先ず図中、符号1は外部ケーシングを取り
外した状態の上記室外機ユニットである。該室外機ユニ
ット1は、例えばクロスフローファン2、凝縮器(熱交
換器)3、ファンモータ4等を備えた熱交換ユニット部
1Aと、例えば圧縮機5、第1の冷媒配管5aおよび第
2の冷媒配管5bの一部(圧縮機周辺配管)、パワート
ランジスタ等の電気部品を含む各種電装品(図示省略)
等を備えた機械室ユニット1Bとからなり、それら2つ
のユニット部1A,1Bをスクロールプレート10を介
して略両側(外部ケーシング内の対角線方向に偏位した
両側)に適切に配設一体化して、上下方向に長いカセッ
ト型の外部ケーシング(図示省略)内に収納されてお
り、全体として縦長かつ薄形のスリムな構造に形成され
ている(外部ケーシングは図示省略)。
【0022】該室外機ユニット1の上記外部ケーシング
は、例えば断面台形状をなし、その正面側中央部がフラ
ット面に形成されている一方、該フラット面の左右両側
部分が前面から背面側方向に若干のアールを有して傾斜
した第1、第2のテーパ面に形成されている(図示省
略)。
【0023】そして、その熱交換ユニット部1A部分で
は、当該外部ケーシングの上記正面側フラット面から右
側第2のテーパ面、右側面までの3面が、断面略U字状
に屈曲された凝縮器(熱交換器)3の幅の広い外周面に
対応した広面積の空気吸い込みグリル部に形成されてい
る一方、正面左側の第1のテーパ面が、上記スクロール
プレート10内送風路下流の空気吹き出し口に対応した
空気吹き出しグリル部に形成されている(図示省略)。
【0024】そして、上記のように正面側フラット面か
ら右側第2のテーパ面、右側面部までの略全面に亘って
形成された空気吸い込みグリル部内側の空間部には、そ
れら各面から背面までの曲がり方向に沿うように断面略
U字状に折り曲げられて屈曲構造となった凝縮器(熱交
換器)3が設けられている。
【0025】また、上記熱交換ユニット部1A側では、
上記クロスフローファン2の上部に位置して当該クロス
フローファン2を駆動するファンモータ4を設けている
一方、その機械室ユニット1B側では、室内機30側蒸
発器31から上記圧縮機5への第1の冷媒配管5aおよ
び上記凝縮器(熱交換器)3から室内機30側蒸発器3
1への第2の冷媒配管5bをそれぞれ上方に延設し、各
々その上端部分に室内機30側蒸発器31との第1,第
2の接続配管41,42を接続する第1,第2のジョイ
ント部6a,6bを設けることによって空気調和機設置
時における接続作業の容易なトップジョイント構造を実
現している。
【0026】そして、上記断面略U字状の凝縮器(熱交
換器)3の前後両端部の内側および上記スクロールプレ
ート10によって形成された送風路の空気吸込口付近に
位置して図示のように上下両端方向に延びる長尺のクロ
スフローファン2が設けられている。該クロスフローフ
ァン2は、その回転軸の下端(図示省略)を、図示底部
ケーシング7の熱交換ユニット部1A側底壁上に設けら
れた図示しない軸受により回転可能に支承せしめられて
いる一方、同回転軸の上端を上記ファンモータ4の駆動
軸に連結して回転駆動可能となっている。
【0027】したがって、上記ファンモータ4が回転駆
動されると、該ファンモータ4により上記クロスフロー
ファン2が回転されて、上記凝縮器(熱交換器)3外周
の広面積の空気吸い込みグリル部から十分な量の外気が
吸い込まれ、上記凝縮器(熱交換器)3、クロスフロー
ファン2、スクロールプレート10内側の送風路を通し
て熱交換された空気が空気吹き出しグリル部より効率良
く吹き出される。
【0028】そして、以上のように構成された室外機ユ
ニットの上記第1,第2の冷媒配管(内部配管)5a,
5bは、上記第1,第2のジョイント部6a,6b部分
を利用して第1,第2の接続配管41,42により、図
3に示すように壁部50を貫通して室内機30側の蒸発
器31と接続されている。なお、図3における符号32
は、室内機30側蒸発器31下部のドレンパン33から
フレキシブルに延設されたドレンホースを示している。
【0029】ところで、本実施の形態における上記室内
機30側蒸発器31との接続手段である第1,第2の接
続配管41,42に対する第1,第2のジョイント部6
a,6b以降の室外機ユニット1内側の第1の冷媒配管
5aおよび冷媒液管5bは、それぞれ次のように構成さ
れている。
【0030】すなわち、先ず上記第1のジョイント部6
aを介して上記室内機30側蒸発器(熱交換器)31か
ら戻される冷媒ガスが流れる第1の冷媒配管5aは、電
磁四方弁8から気液分離器9を介して圧縮機5の冷媒ガ
ス吸入口に接続されている。また、上記第2のジョイン
ト部6bを介して最終的に上記室内機30側蒸発器31
に凝縮冷媒液(以下、単に冷媒液という)を供給する第
2の冷媒配管5bは、上記圧縮機5の高温高圧冷媒ガス
吐出口から上記電磁四方弁8を経て先ず上記凝縮器(熱
交換器)3の各伝熱管に複数本に分岐して接続され、さ
らに該凝縮器(熱交換器)3から集合部12の所で1本
の冷媒液管部20に集合された後、該1本の冷媒液管部
20から絞り装置である減圧弁11を介して上記第2の
ジョイント部6bに接続されている。
【0031】そして、上記凝縮器(熱交換器)3からの
複数本の伝熱管の集合部12は、上記上下に長い凝縮器
(熱交換器)3の底部付近に位置して設けられていると
ともに、上記冷媒液管部20は該集合部12から略上方
にストレートに延び、上記凝縮器(熱交換器)3の上端
位置で減圧弁11と接続されている。そして、その後、
該減圧弁11から一旦略水平方向に延びた後に斜め上方
に延設されて上述の第2のジョイント部6bに接続され
ている。
【0032】そして、上記集合部12から減圧弁11ま
での上下方向にストレートな冷媒液管部20には、例え
ば図2に示すように、その外周面に螺旋状に周回しなが
ら下降する螺旋構造の凸条部21が設けられている。該
螺旋構造の凸条部21は、例えば針金状の線材を当該冷
媒液管部20の外周面に螺旋状に巻成固定することによ
って形成されている。
【0033】また、上記減圧弁11の直下部位置には、
例えば図3に詳細に示すような有底筒状の受け皿23が
嵌合固定されている。該受け皿23は、その底部中央の
冷媒液管部20との嵌合部周囲に所定の間隔で複数のド
レン水滴下穴22,22・・・が形成されている。
【0034】そして、上記受け皿23上には、図3に示
すように、室内機30側蒸発器(熱交換器)31のドレ
ンパン33からのフレキシブルなドレンホース(ドレン
管)32の先端が臨ましめられている。
【0035】以上のように、本実施の形態の空気調和機
用室外機ユニットの構成では、圧縮機5、凝縮器3、減
圧弁11等を備え、室内機30側の蒸発器31と第1の
接続配管41および第2の接続配管42を介して環状に
接続することにより冷凍回路を構成してなる空気調和機
用室外機ユニット1において、上記室内機30側蒸発器
31のドレンホース32からのドレン水を当該室外機ユ
ニット1側凝縮器3出口部の上下に長く、かつストレー
トな冷媒液管部20外周面に滴下させるようにしてい
る。
【0036】そして、その場合、同冷媒液管部20の上
端には、当該冷媒液管部20の上端部位置にドレン水を
滞留させるための受け皿23が設けられているととも
に、それから下部には下方に向かって螺旋状に周回しな
がら当該冷媒液管部20の外周面にドレン水を時間をか
けて液膜状に滴下させるための滴下ガイド手段としての
螺旋構造の凸条部21が設けられている。
【0037】したがって、室内機30側蒸発器31から
ドレンホース32を介して供給されるドレン水は、先ず
上記冷媒液管部20の上端に導かれ、その後受け皿23
部で確実に留められた後、底部中央のドレン水滴下穴2
2,22・・・から滴下し、上記螺旋構造の凸条部21
よりなる滴下ガイド手段により液膜化されながら液管部
外周面を緩かに滴下して行くようになる。この結果、該
ドレン水により冷媒液管部20内の凝縮された冷媒液が
過冷却される。
【0038】冷房時において、上記室内機30側蒸発器
31の表面は、蒸発作用により温度が低下しており、空
気中の水分が凝縮して温度の低いドレン水が発生する。
一方、冷媒液管部20内を流れる室外機ユニット1側凝
縮器3で圧縮機5からの高温高圧の冷媒ガスを凝縮した
凝縮冷媒液は温度が高い。したがって、上記ドレン水と
凝縮冷媒液との間に相当な温度差がある。
【0039】そこで、上記のように室内機30側蒸発器
31からの低温のドレン水をドレンホース32により室
外機ユニット1側凝縮器3出口部の冷媒液管部20に導
いて時間をかけて緩かに滴下させると、同冷媒液管部2
0内の凝縮冷媒液との有効な熱交換が行われて、当該凝
縮冷媒液の過冷却が可能となる。しかも、上記構成の場
合、冷媒液管部20の長さが特に形成されているために
冷却時間が長くとれ、より有効な過冷却効果を得ること
ができる。
【0040】今、例えば上記構成の室外機ユニット1に
おいて、冷媒として従来のフロン系冷媒R22を使用
し、上述の冷媒液管部20にドレン水を滴下させること
なく運転した時の運転データに基いて、モリエール線図
を描くと図4のようになり、ドレン水滴下による凝縮冷
媒液の過冷却度の向上がなくても必要な冷房能力が認め
られる。
【0041】一方、同様の条件の下において、例えば冷
媒として上記R22に比べて蒸発器の熱量が小さく、十
分な冷房能力が取りにくい、HFC系の冷媒HFC32
とHFC125の2種を混合した混合冷媒R410Aを
使用した時の運転データに基いてモリエール線図を描く
と図5実線のようになり、上記R22と同等の冷房能力
を得るためには、約2.2℃の過冷却を必要とする。
【0042】ところが、これに対して上述のように冷媒
液管部20にドレン水を滴下すると、図示仮想線aで示
すように、当該混合冷媒R410Aの場合にも、略R2
2と同等の冷房能力を得るに必要な約2.2℃分過冷却
度が向上し、必要な冷房能力を得ることができる。
【0043】以上の結果、本実施の形態の空気調和機用
室外機によると、簡単かつ低コストに室内機30側蒸発
器31への凝縮冷媒液の過冷却システムを実現すること
ができ、空気調和機としての冷房性能を向上させること
ができる。
【0044】したがって、例えば従来のR22などのフ
ロン系冷媒に比べて蒸発器入口部での乾き度が高く、過
冷却が取りにくかったR410AなどのHFC系の混合
冷媒に対して、特に有効なものとなる。
【0045】(変形例1)以上の構成では、室内機30
側蒸発器31からのドレン水を螺旋状に周回させながら
時間をかけて緩かに流す滴下ガイド手段として、例えば
図2に示すように冷媒液管部20の外周面に線状材を螺
旋状に巻成して螺旋構造の凸条部21を形成する構成を
採用したが、これは例えば図6に示すように、上記冷媒
液管部20自体の表面に成形又は機械加工を施し、同様
の螺旋状の凸条部27,27・・・を設けることによっ
て、上記と同様の作用を実現するようにしても良い。
【0046】(変形例2)上述の構成では、室内機30
側蒸発器31からのドレン水を冷媒液管部20の外周面
に螺旋状に周回させながら時間をかけて緩かに流す滴下
ガイド手段として、例えば図2に示すように冷媒液管部
20の外周面に線状材を螺旋状に巻成して凸条部21を
形成する構成を採用したが、これは例えば図7に示すよ
うに、当該冷媒液管部20自体の外周にスポンジ材等の
筒状の吸水材28を嵌装する構成に変えることもでき
る。このような吸水材28を採用すると、上記受け皿2
3のドレン水滴下穴22,22・・・から滴下するドレ
ン水が、吸水材28の多孔部を通して緩やかに流下する
ようになり、冷媒液管部20内の凝縮冷媒液を効率良く
過冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態にかかる空気調和機用室
外機ユニットの全体構成を示す断面図である。
【図2】同室外機ユニットの要部の構成を示す斜視図で
ある。
【図3】同室外機ユニットの室内機との接続状態を示す
概略図である。
【図4】同室外機ユニットにおいて、冷媒液管部にドレ
ン水を滴下させず、冷媒としてR22を使用した時の作
用を示すモリエール線図である。
【図5】同室外機ユニットにおいて、冷媒としてR41
0Aを使用し、かつ冷媒液管部にドレン水を滴下させな
かった場合とさせた場合の作用を対比して示すモリエー
ル線図である。
【図6】本願発明の実施の形態にかかる空気調和機用室
外機ユニットの要部の第1の変形例を示す斜視図であ
る。
【図7】本願発明の実施の形態にかかる空気調和機用室
外機ユニットの要部の第2の変形例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1は室外機ユニット、5は圧縮機、5aは第1の冷媒配
管、5bは第2の冷媒配管、6aは第1のジョイント
部、6bは第2のジョイント部、10はスクロールプレ
ート、20は冷媒液管部、21は凸条部、22はドレン
水滴下穴、23は受け皿、30は室内機、31は蒸発
器、32はドレンホース、41は第1の接続配管、42
は第2の接続配管である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、凝縮器、絞り装置を備え、室内
    機側蒸発器と冷媒ガス接続配管および冷媒液接続配管を
    介して環状に接続することにより冷凍回路を構成してな
    る空気調和機用室外機において、上記室内機側蒸発器の
    ドレン管からのドレン水を当該室外機側凝縮器出口部の
    冷媒液管部に滴下させるようにしたことを特徴とする空
    気調和機用室外機。
  2. 【請求項2】 室外機側凝縮器出口部の冷媒液管部に
    は、当該冷媒液管部にドレン水を滞留滴下させるための
    受け皿部が設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の空気調和機用室外機。
  3. 【請求項3】 室外機側凝縮器出口部の冷媒液管部に
    は、当該冷媒液管部にドレン水を時間をかけて液膜状に
    滴下させるための滴下ガイド手段が設けられていること
    を特徴とする請求項1又は2記載の空気調和機用室外
    機。
  4. 【請求項4】 滴下ガイド手段は、下方に向かって螺旋
    状に周回しながらドレン水を滴下させる螺旋構造体であ
    ることを特徴とする請求項3記載の空気調和機用室外
    機。
  5. 【請求項5】 滴下ガイド手段は、下方に向かって徐々
    にドレン水を滴下させる吸水構造体であることを特徴と
    する請求項3記載の空気調和機用室外機。
JP8288284A 1996-10-30 1996-10-30 空気調和機用室外機 Pending JPH10132335A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005106446A (ja) * 2003-10-02 2005-04-21 Hitachi Ltd 冷凍サイクル装置
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