JPH10131490A - 配管工事管理システム - Google Patents

配管工事管理システム

Info

Publication number
JPH10131490A
JPH10131490A JP28788996A JP28788996A JPH10131490A JP H10131490 A JPH10131490 A JP H10131490A JP 28788996 A JP28788996 A JP 28788996A JP 28788996 A JP28788996 A JP 28788996A JP H10131490 A JPH10131490 A JP H10131490A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piping
work
piece
welding
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28788996A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyoshi Hayashi
勝義 林
Koichi Tanaka
弘一 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chiyoda Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
Chiyoda Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chiyoda Corp, Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd filed Critical Chiyoda Corp
Priority to JP28788996A priority Critical patent/JPH10131490A/ja
Publication of JPH10131490A publication Critical patent/JPH10131490A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pipeline Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管工事の開始から完了までの配管工事作業
の全てを一元的に管理する、配管工事管理システムを提
供する。 【解決手段】 本配管工事管理システムは、CADデー
タベース、配管ピース管理データベース及び材料在庫管
理データベースに蓄積された情報に基づき、プレファブ
ピースの取り付け計画、工事現場の場所で製作する場所
製作配管ピースの製作計画、溶接点検査計画、更に、ラ
インテスト計画を作成する。次いで、工事現場からの現
況報告に基づき所定の関係式に従って、配管ピース取り
付け進捗率、溶接/検査進捗率及びラインテスト進捗率
を算出する。これにより、配管工事の全体的な進行状況
及び問題点をリアルタイムで正確かつ簡便に把握する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管工事管理シス
テムに関し、更に詳細には、配管工事現場で配管工事を
コンピュータシステムにより一元的にリアルタイムで又
は定期的に管理するシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラントの配管は、プラントの機能を有
機化する重要な要素であって、配管の製作、取り付け工
事は、プラント工事の品質及び工期を左右する大きな因
子である。本明細書で言う配管とは、各単体機器を有機
的かつ一体的に連結し、一つのプラントとして機能させ
る管体であって、パイプ、継ぎ手、フランジ、バルブ等
の種々の配管材料を溶接接合、フランジ結合又はネジ結
合することにより、各単体機器を接続してその間で流体
を流すように形成された配管ラインを言う。
【0003】基本的には、配管は、配管ラインの集合体
であり、配管ラインは、配管材料を一体的に連結してな
る配管ピースを順次連結して、塔、槽、熱交換器、ポン
プ等の機器から機器に、機器から配管ラインに、又は一
の配管ラインから他の配管ラインに接続された管体であ
って、その態様が種々様々である。更には、配管ライン
には、一方の端部が他の機器又は配管ラインに接続され
ていないオープンの配管ラインもある。配管ピースは、
配管ラインを長手方向に幾つかに分割した管体ピースで
あって、工事現場とは別の場所に設置された配管工場で
製作された工場製作(プレファブリケーション)配管ピ
ース(以下、簡単にプレファブピースと言う)と、工事
現場の工事場所で配管材料を加工することにより製作さ
れた現場製作配管ピース(以下、簡単に現場ピースと言
う)とに大別できる。配管ラインには、各種のバルブ、
ストレーナ、サイトグラス、伸縮吸収用ベローズ、各種
の計器の取り出し端等の付属品が取り付けられるが、本
明細書では、便宜上、これらの付属品は、現場ピースの
一つとして分類される。尚、本明細書では、パイプ製造
工場から出荷された直管のパイプを切断し、パイプ開先
処理をしたパイプを含むパイプは、プレファブピースと
して分類されている。
【0004】配管工事とは、配管ピースを集成して一つ
の配管ラインを形成し、更には配管ライン群からなる配
管を形成する工事を意味し、次に挙げるような多様な種
類の作業から構成されている。その作業とは、現場ピー
スを製作する作業、プレファブピース及び現場ピースの
配管ピースを機器に取り付ける作業、配管ピース同士を
接続する作業、上述の付属品を配管ラインに取り付ける
作業、配管ラインを支持する支持体を製作し、設置する
作業、以上の作業を経て形成された配管ラインの溶接部
を検査する作業、形成された配管ラインに耐圧テストを
施す作業等の各種の作業を含む工事である。プラントの
配管工事は、プラントが建設される広い面積にわって必
要とされるので、一般には、全体の配管工事域を管理で
きる程度の広さの区域に区画して、その区域ごとに管理
されている。
【0005】配管工事に必要とされる要素には、配管工
事要員以外に主なものだけでも、 (1)配管ピースの取り付けに必要な配管図面 (2)現場ピースの製作に必要な製作図 (3)現場ピースの製作に必要な配管材料及び上述の付
属品 (4)予め、配管工場で製作されたプレファブピース (5)場所溶接の各溶接部毎に規定される溶接仕様及び
検査仕様 (6)配管ライン毎のラインテスト仕様 等がある。
【0006】上で挙げた配管図面、製作図、溶接及び検
査仕様、ラインテスト仕様は、配管設計部門で決定さ
れ、用意される。配管設計部門は、各配管ラインのプラ
ント内での物理的経路及び各配管ラインの構造上の仕様
(配管ラインの寸法、形状)、配管材料上の仕様(形
状、寸法、材質)、製作上の仕様(溶接、熱処理、検
査)、ラインテスト上の仕様(テスト圧力、テスト媒
体)等の配管ラインの形成に必要な全ての仕様(以下、
配管サービスクラスまたはサービスクラスと言う)を決
定する。配管設計の成果物が、配管図であって、例えば
配管の平面的接続経路を示した、図1のような平面図、
配管の立面的接続経路を示した立面図(図示せず)等が
ある。配管図に記載された配管ラインの配管経路情報及
び配管ライン仕様情報は、通常、配管設計のコンピュー
タシステムの記憶装置にCADデータベースとして記憶
されている。
【0007】配管図の作成に続いて、配管図の情報を蓄
積したCADデータベースから必要なデータを呼び出
し、更に必要なデータを入力して、図2に示すような鳥
瞰図(以下、アイソメトリック図と言う)が、各配管ラ
イン毎に、CADシステムにより作製される。アイソメ
トリック図には、寸法情報に加えて、アイソメトリック
図に示す配管ラインを製作するに必要な配管寸法、継手
の種類、配管材料等の情報が詳細に記載されている。更
に、図3に示すような所要配管材料の詳細な情報が、ア
イソメトリック図の付図として記載されている。図5に
示す配管ピースの製作図(配管工事で必要になるのは、
現場ピースの製作図)は、通常、アイソメトリック図、
又はアイソメトリック図に基づいて製作された配管ピー
ス図である。
【0008】一方、配管ラインの配管材料は、各配管ラ
インの配管ライン仕様によって異なり、その種類が極め
て多い。継ぎ手を例として取り上げても、同径ティ(T
型継ぎ手)、異径ティ、偏心及び同心の異径継ぎ手、9
0°エルボ、45°エルボ、ボス等の種類がある。ま
た、フランジでは、溶接形式の違いにより、突き合わせ
溶接型のフランジ及び隅肉溶接型のフランジがあり、更
にはフランジ面の違いにより、フラットフェース、レイ
ズドフェース及びリングジョイントフェース等のフラン
ジがある。しかも、各配管材料毎に、炭素鋼、炭素合金
鋼、各種ステンレス鋼等の材質違い、及び管径、肉厚等
の違いがあって、その違い毎に配管材料の仕様が異な
る。大型プラントの配管工事では、配管材料の種類が、
数万点に上ることもある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プラント建
設にあって顧客仕様に基づきQ(品質)、C(コス
ト)、D(納期)を満足するために、配管工事は独立の
工事ではなく、全体のプラント建設の進捗に合わせて進
行させることが必要であって、その為には、配管工事の
管理では、少なくとも、以下に上げる条件が満足される
ことが必要である。 (1)先ず、第1には、配管材料の在庫、プレファブピ
ースの在庫等の状況を十分に考慮して、配管工事の各作
業計画を作成することが必要である。 (2)次いで、作業計画に従って各作業を円滑に進行さ
せ、所定期間内に完了することが重要である。例えば、
現場ピースの製作に当たっては、その製作に必要な極め
て多岐、多様にわたる種類の配管材料と製作図とを用意
し、更に、現場ピースの製作工程を工程的に品質的に管
理する必要がある。製作では、先ず、製作図に従ってパ
イプを必要な長さに切断し、切断箇所に開先加工を施
し、更に、パイプ同士、パイプとその他の種類の配管材
料とを所定の溶接仕様で溶接し、溶接の品質を放射線検
査法、磁気探傷法、浸透探傷試験法等により検査する。
それらの作業は、一連の流れに沿って行われるので、生
産性を向上させるためには、各作業の進捗状況を十分に
把握して、作業を工程的に十分に管理する必要がある。 (3)個々の作業を配管工事全体としてシステム的に管
理し、全体的なスケジュールを維持することが必要であ
る。例えば、一つの配管ラインを形成するに際し、必要
なプレファブピースが用意されていても、現場ピースの
製作が遅れていると、その配管ラインを所定の工期で完
成することができない。 (4)配管設計部門との間で十分な連携を確保すること
が必要である。例えば、一つの配管ラインを形成するに
は、少なくともとも、配管図、アイソメトリック図、現
場ピースの製作図、溶接/検査仕様、ラインテスト仕様
等を用意することが必要になる。
【0010】しかし、従来の配管工事では、配管図面の
出図管理、配管材料及びプレファブピースの在庫管理、
製作、取り付け、検査、テスト作業の工程管理、品質の
計画及び管理等が、それぞれ個々ばらばらに行われ、し
かも自動化されずに、人手による人海戦術的な手作業で
行われていた。その結果、多岐多様な材料を使った多岐
多様な作業からなる工事で、しかも大量の、例えば数百
トンから数千トンにのぼるトン数の配管工事であるにも
かかわらず、従来の配管工事では、手作業で配管工事を
管理しているために、多大の時間と人手を要し、上述の
(1)から(4)の要件を満足するどころか、配管工事
の全体的な進行状況及び問題点を正確、迅速かつ簡便に
把握することが極めて難しかった。そのため、配管工事
の生産性が低く、品質の高い配管工事を低コストでプラ
ントの工期に合わせて進行させる上で問題になってい
た。
【0011】そこで、本発明の目的は、配管工事の開始
から完了までの配管工事作業の全てを一元的に管理す
る、配管工事管理システムを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】ところで、配管工事は、
配管ピースを機器に取り付け、配管ピース同士を溶接接
合して配管ラインを形成することにより進行する。従っ
て、配管工事は、原則的には、検査を含む溶接作業を必
ず各配管ライン毎に含み、換言すれば、溶接とその検査
が完了しない限り、配管ラインは完成しない。そこで、
本発明者は、配管ピースの製作及び配管ピースの取り付
けから配管ラインのラインテスト完了までの作業を一元
的に管理するために、溶接点でそれら全てを管理すると
言う概念を導入した。
【0013】溶接点とは、配管ピース(ここでは、現場
ピース)の製作及び配管ピース同士の接合に必要な溶接
箇所を言い、溶接点毎に溶接点番号が付され、溶接仕様
が規定されている。溶接仕様とは、突き合わせ溶接、隅
肉溶接等の溶接形式、アーク溶接、TIG溶接等の溶接
法、溶接棒、溶接検査等を規定し、更には、突き合わせ
溶接であれば、溶接の第1層及び最終層に適用する溶接
法、開先の種類等を規定している。また、配管ピースと
機器、配管ピース同士の連結には、ボルト締結によるフ
ランジ結合という溶接とは異なる連結方式がある。そこ
で、本発明者は、仮想溶接点と言う概念を導入し、溶接
に代わるフランジ結合で連結される配管ピースの各々に
仮想溶接点番号を付することにした。プレファブピース
の両端がフランジで終了する場合、同ピースに仮想溶接
点番号を付与する。同仮想溶接点番号を他の溶接点番号
と同様に扱い、プレファブ取付計画に用いる。尚、フラ
ンジ結合で連結される連結箇所の各々に仮想溶接点番号
を付すようにしても良い。また、ネジ結合箇所を溶接点
に含めて溶接点番号を付しても良い。この場合、検査と
は、ネジ結合のネジ緊結具合の検査を意味する。
【0014】そして、従来のアイソメトリック図(以
下、機能アイソメトリック図と言う)に加えて、配管ピ
ースを形成する上で溶接の必要な箇所、即ち溶接点を記
載した、図4に示すような製作アイソメトリック図を機
能アイソメトリック図に基づいて作成することにした。
製作アイソメトリック図は、機能アイソメトリック図を
ベースにして、更に、溶接点等の実際の配管工事に必要
なデータを図4に示すように記載したアイソメトリック
図である。また、必要に応じて、現場ピース製作図とし
て配管ピース図を作成することにした。即ち、図4に示
す製作アイソメトリック図に基づいて、CADデータベ
ースから必要なデータを呼び出し、CADシステムによ
り、図5に示すような配管ピース図を作成することにし
た。図5は、図4の製作アイソメトリック図に示す配管
ライン右部の配管ピースを示す。
【0015】以上のような知見に基づいて、上記目的を
達成するために、本発明に係る配管工事管理システム
は、配管材料を一体的に接続してなる配管ピースを連結
して配管ラインを形成する配管工事であって、予め工場
製作(プレファブリケーション)されている配管ピース
(以下、プレファブピースと言う)を取り付ける作業、
配管ピースを場所製作する作業(以下、場所製作された
配管ピースを現場ピースと言う)、配管ピース同士を接
合するために場所溶接する作業、場所溶接した溶接部の
検査作業、配管ラインのラインテスト作業を含む配管工
事を管理するシステムであって、各配管ラインの配管図
面情報及び配管材料情報を蓄積した外部のCADデータ
ベースとの間で情報を授受する第1通信手段と、配管工
事の対象となる配管(以下、指定配管と言う)を規定す
るコード番号を入力する第1入力手段と、データを記憶
し、処理し、出力する機能を備え、指定配管の配管工事
(以下、指定工事と言う)に必要なプレファブピースを
CADデータベースから読み出し、仮想溶接点を含む溶
接点に基づくプレファブピースの取り付け計画を作成す
る第1データ処理手段と、取り付け計画に従って必要な
プレファブピースを第1データ処理手段から読み出し、
プレファブピースの在庫情報を蓄積した外部の配管ピー
ス管理データベースに、プレファブピースの有無を照会
し、取り付け指令を出す第1照会手段と、データを記憶
し、処理し、出力する機能を備え、指定配管の各溶接部
に割り当てられ、その溶接仕様を属性として持つ溶接点
番号をCADデータベースから読み出し、指定配管の溶
接点検査計画を作成する第2データ処理手段とを備えて
いることを特徴としている。
【0016】好適には、配管工事管理システムは、第1
データ処理手段が、指定工事に必要な配管図面に記載の
情報をCADデータベースから読み出し、かつ配管図面
を出図させる出図機能を有する。これにより、配管工事
に合わせて、配管ピースの取り付けに必要な配管図面及
び現場ピースの場所製作に必要な製作図をタイミング良
く効率良く作成することができる。
【0017】更に、本発明の好適な実施態様では、第1
データ処理手段は、第1データ処理手段は、指定工事に
必要な現場ピース及び現場ピースの場所製作に必要な配
管材料をCADデータベースから読み出し、現場ピース
の場所製作計画及び取り付け計画を作成する機能を有す
ることを特徴としている。好適には、配管材料の在庫情
報を蓄積した外部の材料在庫管理データベースとの間で
情報を授受する第2通信手段と、現場ピースの場所製作
に必要な配管材料を第1データ処理手段から読み出し、
必要な配管材料の有無を材料在庫管理データベースに照
会し、その有無に応じて製作指示を出す第2照会手段と
を備え、第2データ処理手段は、現場ピースの各溶接部
に割り当てられ、その溶接仕様を属性として持つ溶接点
番号をCADデータベースから読み出し、現場ピースの
溶接点検査計画を作成する。
【0018】更に、本発明の好適な実施態様は、配管工
事現場から得た溶接点番号毎の溶接及び検査作業の現況
情報を入力する第2入力手段を備え、第2入力手段によ
り得たデータに基づいて、第1データ処理手段により所
定の関係式に従って指定工事の配管ピース取り付け進捗
率を算出し、かつ第2データ処理手段により所定の関係
式に従って指定工事の溶接/検査進捗率を算出するよう
にしたことを特徴としている。
【0019】本発明の更に好適な実施態様は、データを
記憶し、処理し、出力する機能を備え、配管ラインのラ
インテスト仕様情報をCADデータベースから読出し、
ラインテスト計画を作成する第3データ処理手段と、配
管工事現場から得た配管ライン毎のラインテスト作業の
現況情報を入力する第3入力手段とを備え、第3データ
処理手段により所定の関係式に従って指定工事のライン
テスト進捗率を算出するようにしたことを特徴としてい
る。
【0020】本発明で使用する第1及び第2通信手段
は、電子化した情報を授受する通信手段であって、通常
のデータ通信線、データ通信ネットワーク等を使用して
授受する。第1、第2及び第3データ処理手段、第1及
び第2照会手段は、既知のコンピュータシステム又はそ
の一部であって、例えば中央演算装置(CPU)、記憶
装置、入出力制御装置等の全部又は一部である。第1、
第2及び第3入力手段は、コンピュータシステムの入力
装置であって、例えばキーボードを言う。
【0021】外部のCADデータベースに蓄積された各
配管ラインの配管図面情報及び配管材料情報とは、配管
図及びアイソメトリック図に基づいて特定されたデータ
であって、各配管ラインのプラント内での物理的経路情
報及び構造的データ(配管ラインの寸法、形状)、配管
材料データ(形状、寸法、材質)、製作上の仕様(溶
接、熱処理、検査)、ラインテスト上の仕様(テスト圧
力、テスト媒体)等の配管ラインの形成に関する全ての
データ(以下、配管ライン仕様と言う)を意味する。こ
こで言うアイソメトリック図は、主として、製作アイソ
メトリック図を言う。本発明では、現場ピースとは、プ
レファブピース以外の全ての配管ピース、即ち場所で製
作する配管ピースに加えて、プレファブピースに取り付
けるために場所で製作する小さな配管ピース、配管ピー
スに取り付けるバルブ、計器取り出し端を含む配管付属
品を意味する。尚、パイプ製造工場から出荷された直管
のパイプを切断し、パイプ開先処理をしたパイプを含む
パイプは、プレファブピースとして取り扱われる。
【0022】第1データ処理手段が作成する出庫伝票
は、必ずしも帳票である必要はなく、電子化されたデー
タでも良い。コンピュータ化された材料倉庫と組み合わ
せることにより、配管材料の出庫作業を自動化かつ機械
化することもできる。第2データ処理手段が作成する検
査リストは、各溶接点に対して、検査の要否、例えば溶
接部の放射線検査、溶接線の浸透探傷試験法、磁気探傷
検査、外観目視検査等の検査の種類を指定している。検
査リストを自動的に作成できることにより、検査もれ等
の問題発生を未然に防止することができる。通常、第2
入力手段及び第3入力手段に入力する現況情報は、溶接
作業及び検査作業の日報の基づいて溶接点番号毎に、ラ
インテスト作業の日報に基づいて配管ライン毎にオペレ
ータにより入力される。また、POP(生産時点入力装
置)等によりリアルタイムで入力することもできる。
【0023】ラインテスト作業は、水圧又は空気圧によ
る配管ラインの耐圧テストに加えて、配管図面と照合し
つつ行う目視による配管ラインの完成検査を含み、従っ
て、ラインテストの前作業として必要な、フランジ結合
の緊結、ネジ結合のネジ込み、支持体、即ち配管サポー
トの取り付け、計器の取り付け、配管振れ止めの取り付
け等の配管図面に記載されている全ての配管部品及び計
器部品の取り付け及びその確認を含む。
【0024】配管ピースの取り付け進捗率を算出する関
係式は、特に制約は無く、例えば、個数ベースの進捗率
でも、配管ピースの重量ベースの進捗率でも良い。例え
ば、プレファブピースに限って配管ピースの取り付け率
を算出するようにし、個数ベースの配管ピースの取り付
け進捗率(%)を{(取り付けたプレファブピースの個
数)/(プレファブピースの全個数)}×100で算出
するようにしてもよい。指定工事の溶接進捗率、検査進
捗率を算出する関係式は、特に制約は無く、例えば、ダ
イヤインチ・ベースの進捗率でも、配管ラインを構成す
るパイプの重量ベースの進捗率でも良い。例えば、ダイ
ヤインチ・ベースの溶接進捗率(%)は、{(溶接の完
了した場所溶接点の管径(インチ)の合計)/(場所溶
接の全溶接点の管径(インチ)の総計)}×100で算
出される。ダイヤインチ・ベースの検査進捗率(%)
は、{(検査の完了した場所溶接点の管径(インチ)の
合計)/(場所溶接の全溶接点の管径(インチ)の総
計)}×100で算出される。尚、検査進捗率は、検査
の不要な溶接点は、検査完了と見なして算出する。
【0025】本発明の配管工事管理システムでは、第1
データ処理手段により取り付け進捗率を、第2データ処
理手段により溶接/検査進捗率を、第3データ処理手段
によりラインテスト進捗率を、それぞれリアルタイムも
しくは1日単位のバッチ的に把握することができるの
で、配管工事の現況、特に問題点を正確かつタイミング
良く認識できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照し、実施
例を挙げて本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説明
する。実施例 本実施例は、本発明に係る配管工事管理システムの適用
例であって、図6は配管工事管理システムを稼働するコ
ンピュータシステムの構成を示すブロック図である。本
配管工事管理システムを稼働するコンピュータシステム
10は、図6に示すように、中央演算装置(CPU)1
2と、CPU12との間でデータの授受を行いデータを
記憶する記憶装置14と、データをCPU12に入力す
るキーボード16と、出力装置として設けられたプリン
タ18及びモニタ20とを備えている。更に、コンピュ
ータシステム10は、データベースとして外部にそれぞ
れ備えられた、指定配管の配管図面情報及び配管材料情
報を蓄積したCADデータベースDB1 と、配管ピース
の在庫情報を蓄積した配管ピース管理データベースDB
2 と、配管材料の在庫情報を蓄積した材料在庫管理デー
タベースDB3 とCPU12との間で情報を授受する通
信回線22とを備えている。
【0027】キーボード16は、第1入力手段24、第
2入力手段26及び第3入力手段28として機能する。
第1入力手段24は、指定配管を指定するコード番号を
入力する入力手段である。第2入力手段26は、溶接点
番号毎に配管工事現場から得た溶接及び検査作業の現況
情報、例えば溶接作業及び検査作業の日報に基づく現況
情報を入力する入力手段である。第3入力手段28は、
配管工事現場から得た配管ライン毎のラインテスト作業
の現況情報、例えばラインテスト作業の日報に基づく現
況情報を入力する入力手段である。
【0028】CPU12と記憶装置14とは、次に説明
するように、第1データ処理手段30、第1照会手段3
2、第2データ処理手段34、第2照会手段36、及
び、第3データ処理手段38として機能する。第1デー
タ処理手段30は、指定工事に必要なプレファブピース
をCADデータベースから読み出し、プレファブピース
の取り付け計画を作成し、また、指定工事に必要な現場
ピース及び現場ピースの場所製作に必要な配管材料をC
ADデータベースから読み出し、現場ピースの場所製作
計画及び取り付け計画を作成する。第1照会手段32
は、取り付け計画に従って必要なプレファブピースを第
1データ処理手段30から読み出し、プレファブピース
の有無を配管ピース管理データベースDB2 に照会し、
その有無に応じて取り付け指示を出す。第2照会手段3
6は、現場ピースの製作計画に従って必要な配管材料を
第1データ処理手段30から読み出し、配管材料の有無
を材料在庫管理データベースDB3 に照会し、その有無
に応じて現場ピースの製作指示を出す。
【0029】第2データ処理手段34は、指定配管の各
溶接部に割り当てられ、その溶接仕様を属性として持つ
溶接点番号をCADデータベースから読み出し、指定配
管の溶接点検査計画を作成すると共に記憶装置14に記
憶し、必要なデータ処理、例えば所定の関係式に従って
溶接点毎及び溶接点全体に対する溶接作業及び検査作業
の進捗率を算出する。また、第2データ処理手段34
は、検査報告書、各溶接工の技量報告書等を作成するこ
とができる。第3データ処理手段38は、配管ラインの
ラインテスト仕様を規定するラインテスト情報をCAD
データベースDB1 から読出し、ラインテスト計画を作
成すると共に記憶装置14に記憶し、必要なデータ処
理、例えば所定の関係式に従って指定工事のラインテス
ト進捗率を算出する。
【0030】プリンタ18は、出力装置として、必要な
帳票、リスト及び図面を出力し、モニタ20は、プリン
タ18から出力する帳票、リスト及び図面を表示するこ
とはもとより、必要に応じて所望の画像、データ列を表
示する。帳票とは、例えば、第1データ処理手段30
が、第1照会手段32からの指示に基づき、指定工事の
配管ライン毎、又は図面毎に出力する配管ピースの出庫
伝票であり、第2照会手段36からの指示に基づき、配
管ライン毎、又は図面毎に出力する配管材料の出庫伝票
である。また、リストとは、例えば、第2データ処理手
段34により作製される図8に示すような溶接点検査リ
ストである。図面とは、例えば、CADデータベースD
1 から図面情報を読み出し、配管ピースの取り付けに
必要な配管図であり、また現場ピースの形成に必要な製
作アイソメトリック図及び配管ピース図である。
【0031】次に、図7から図10を参照して、コンピ
ュータシステム10を使用した本配管工事管理システム
の運用を説明する。図7から図10は、本配管工事管理
システムの流れを示すフローチャートである。先ず、図
7に示すように、第1ステップS1 として、配管工事の
対象配管(以下、配管工事の対象配管を指定配管と言
い、指定配管の配管工事を指定工事と言う))を特定す
るコード番号として、指定配管を規定する配管工事区域
名、配管工事区域内の配管ライン群のライン番号、配管
ライン群に属する配管ピース群のピース番号、配管工事
区域内の配管ラインを規定する配管図面の図面番号のい
ずれかを第1入力手段24、即ちキーボード12により
入力する。コード番号とは、例えば、プラントの配管工
事の全区域を複数の小区域に区画し、その小区域の配管
の配管ライン群に属する配管ピース群の全てを予め特定
し、その配管ピース群にコード番号、例えば小区域の区
域番号を付し、その区域番号によりその小区域の配管工
事に必要な配管ピース群の全てを特定する番号を言う。
【0032】指定配管の特定により、第2ステップS2
では、第1データ処理手段30は、指定配管の配管図面
情報及び配管材料情報等の配管工事情報をCADデータ
ベースDB1 から読み出し、記憶装置14に記憶し、指
定配管の配管ピースのうちプレファブピースとして予定
されている配管ピースと、予定されていない配管ピース
とに分類する。YESの場合、即ちプレファブピースと
して予定されている配管ピース群については、次の第3
ステップS3 に進み、NOの場合、即ち現場ピースとし
て場所製作すべき配管ピース群については、図8に示す
ステップに移行する。
【0033】次いで、第3ステップS3 では、第1デー
タ処理手段30は、プレファブピースの取り付け計画を
策定し、図11に示すような取り付け計画書を作表し、
必要に応じプレファブピースの取り付けに必要な配管図
面、例えば配管図、製作アイソメトリック図を出力し、
プリンタ18により出図する。次いで、第4ステップS
4 では、第1照会手段32が、指定配管のプレファブピ
ース群の各々の在庫の有無を配管ピース管理データベー
スDB2 に照会し、YESの場合、即ち有る場合には、
第1データ処理手段30にその旨を伝達し、次の第5ス
テップS5 に進み、NOの場合、即ち無い場合にはその
旨をプリンタ18、又はモニタ20に出力し、第3ステ
ップS3 に戻り、プレファブピースの取り付け計画を修
正する。
【0034】第5ステップS5 では、第1データ手段3
0は、プレファブピースの出庫伝票を作製する。更に、
第1データ処理手段30は、配管工事の実績データに基
づいて、プレファブピースの取り付けに必要な作業員の
種類と人数を割り出すこともできる。また、第2データ
処理手段34は、指定工事の各溶接点に割り当てられ、
その溶接仕様を属性として持つ溶接点番号をCADデー
タベースDB1 から読み出し、記憶装置14に記憶し、
指定工事に必要な溶接点検査計画を作成し、溶接点検査
リストを出力する。更に、第2データ処理手段34は、
配管工事の実績データに基づいて、溶接、検査作業に必
要な作業員の種類と人数を割り出すこともできる。プリ
ンタ18は、第1データ処理手段30及び第2データ処
理手段34と協働して、出庫伝票及び図12に示すよう
な溶接点検査リストをプリントアウトする。以上のステ
ップを経て、プレファブピースの取り付けに必要な配管
図面、プレファブピース、検査リストが全て揃ったこと
になる。
【0035】一方、現場ピースの製作ステップでは、図
8に示すように、先ず、第6ステップS6 で、第1デー
タ処理手段30が、CADデータベースDB1 から現場
ピース製作情報を読み出し、現場ピース製作計画を作成
し、次の第7ステップS7 に進む。第7ステップS7
は、第2照会手段36が、現場ピースを製作するのに必
要な配管材料を記憶手段14から読み出し、必要な配管
材料の有無を材料在庫管理データベースDB3 に照会
し、YESの場合、即ち配管材料が有る場合には、第1
データ処理手段30にその旨を伝達し、次の第8ステッ
プS8 に進む。一方、NOの場合、即ち配管材料が無い
場合には、その旨をプリンタ18、又はモニタ20に出
力し、第6ステップS6 に戻り、現場ピースの製作計画
を修正する。
【0036】第8ステップS8 では、第2データ処理手
段34が、現場ピースの各溶接点に割り当てられ、その
溶接仕様を属性として持つた溶接点番号をCADデータ
ベースDB1 から読み出し、記憶装置14に記憶し、現
場ピースの溶接点検査計画を作製し、溶接点検査リスト
を出力する。更に、第2データ処理手段34は、現場ピ
ース製作の実績データに基づいて、現場ピースの製作に
必要な作業員の種類と人数を割り出すこともできる。同
時に、第1データ手段28は、現場ピース毎に必要な配
管材料を規定し、記憶装置14に記憶し、かつ出力す
る。第1データ処理手段30及び第2データ処理手段3
4の出力により、プリンタ18は、出庫伝票及び図12
に示すような溶接点検査リストをプリントアウトする。
以上のステップを経て、現場ピースの製作に必要な図
面、配管材料が全て揃ったことになる。
【0037】次いで、指定工事は、現場ピースの製作、
プレファブピースと現場ピースの配管ピースの取り付
け、配管ピース同士の場所溶接、場所溶接の検査等の現
場作業に移行する。現場ピースの製作では、作業員が、
出庫伝票に基づいて配管材料を倉庫から引き出し、配管
図、製作アイソメトリック図又は配管ピース図に基づい
て、パイプを切断し、パイプと配管材料とを溶接する等
の加工作業を行い、溶接点検査リストに基づいて検査作
業を行う配管ピースの取り付けでは、作業員が、出庫伝
票に基づいてプレファブピースを倉庫から引き出し、引
き出したプレファブピース及び製作した現場ピースを配
管図又は製作アイソメトリック図に基づいて、機器に取
り付ける。配管ピース同士の場所溶接では、作業員が、
必要に応じ、配管ピースの寸法を切断して調整し、端部
同士を場所溶接する等の接合作業を行い、溶接点検査リ
ストに基づいて検査作業を行う
【0038】現場作業工程では、図9に示すように、本
配管工事管理システムの第9ステップS9 として、現場
ピースの製作作業、取り付け作業、溶接作業及び検査作
業の現況データに基づいて、溶接点毎の作業現況が、第
2入力手段26、即ちキーボード16により適時入力さ
れる。通常、現況データの入力は、溶接作業及び検査作
業の日報、取り付け作業の日報に基づいて作業日毎に一
日一回行われる。更には、POP(生産時点入力装置)
等によりリアルタイムで入力することもできる。配管ピ
ースの取り付けは、配管ピースの場所溶接個所に付され
た溶接点の作業完了を以て、その配管ピースの取り付け
が完了したとして、自動的に報告される。第10ステッ
プS10として、工事現場からの作業日報に従って入力さ
れた現況データに基づいて、第1データ処理手段30
は、配管ピースの取り付け進捗率を算出する。また、第
11ステップS11として、入力された現況データに基づ
いて、第2データ処理手段32は、指定工事の溶接作業
及び検査作業の進捗率を算出する。本実施例では、取り
付け作業の進捗率はトン・ベースで算出され、溶接作業
及び検査作業の進捗率はダイヤインチ・ベースで算出さ
れる。
【0039】次いで、現場作業は、完成した配管ライン
のラインテスト作業に移行する。ラインテスト作業は、
前述のように、種々の前作業を含み、かつ配管ラインが
図面通りに形成されているかどうかの目視による完成検
査と、水圧又は空気圧による耐圧検査とを含む。ライン
テスト作業では、先ず、図10に示すように、本配管工
事管理システムの第12ステップS12として、第3デー
タ処理手段38が、CADデータベースDB1 からライ
ンテスト情報を読み出し、ラインテスト計画を作成し、
出力する。プリンタ18は、図13に示すようなライン
テスト計画書をプリントアウトする。次いで、ラインテ
スト作業の進行と共に第13ステップS13に移行し、ラ
インテスト作業の現況データに基づいて、配管ライン毎
の作業現況が、第3入力手段28、即ちキーボード16
により適時入力される。通常、現況データの入力は、ラ
インテスト作業の日報に基づいて作業日毎に一日一回行
われる。更には、POP(生産時点入力装置)等により
リアルタイムで入力することもできる。第3データ処理
手段38は、工事現場からのラインテスト作業日報に従
って入力された現況データに基づいて、ラインテスト作
業の進捗率を算出する。本実施例では、ラインテスト作
業の進捗率は、トン・ベースで算出される。
【0040】最終的には、指定工事の全ての配管ライン
について、ラインテスト進捗率が100%になった段階
で、本配管工事管理システムの稼働は終了する。
【0041】本実施例では、指定工事の全てが、第1ス
テップS1 から第5ステップS5 までの現場配管工事計
画段階、第6ステップS6 から第8ステップS8 の現場
ピース製作計画段階、第9ステップS9 から第11ステ
ップS11の取り付け、場所溶接、溶接検査段階、及び、
第12ステップS12から第14ステップS14のラインテ
スト段階に移行するように説明している。
【0042】しかし、これは、説明の便宜上の理由から
であって、実際には、各段階が同時平行的に進行し、例
えば指定配管の一つの配管ラインでは溶接検査が実施さ
れており、他の一つの配管ラインではラインテストが実
施されている。本実施例では、配管ピースの取り付け
率、指定工事の溶接進捗率、検査進捗率及びラインテス
ト進捗率は、必要に応じて、配管ライン毎に算出され、
プリンタ18でプリントアウトされる。よって、配管ラ
イン毎に工事進捗率を把握できる。従って、例えば、配
管ラインの検査進捗率が100%に達した時点で、直ち
にラインテスト作業に移行できるので、その間の遊び時
間の発生を防止して、一つの作業から次の作業に迅速に
移行できる。尚、場所溶接の全溶接点の溶接完了の時点
で、第2データ処理手段34が、場所溶接全体の検査報
告書及び図14に示すような溶接工毎の技量報告書を作
成するようにしても良い。溶接工の技量報告とは、各溶
接工が行った溶接部の放射線検査の合格率、溶接部の外
観検査の合格率等を基準にした溶接技量の評価を言う。
これにより、溶接作業の品質管理が容易になる。
【0043】
【発明の効果】本発明の構成によれば、本配管工事管理
システムは、CADデータベース、配管ピース管理デー
タベース及び材料在庫管理データベースに蓄積された情
報に基づき、予め配管工場で製作されたプレファブピー
スの取り付け計画、工事現場の場所で製作する場所製作
配管ピースの製作計画、溶接点検査計画、更に、ライン
テスト計画を作成する。次いで、工事現場からの現況報
告に基づき所定の関係式に従って、配管ピース取り付け
進捗率、溶接/検査進捗率及びラインテスト進捗率を算
出する。これにより、本配管工事管理システムは、配管
工事の全体的な進行状況及び問題点をリアルタイムで正
確かつ簡便に把握することができる。また、配管ピース
の取り付け率、指定工事の溶接進捗率、検査進捗率及び
ラインテスト進捗率を配管ライン毎に算出することによ
り、配管ライン毎に工事進捗率を管理し、一の作業から
次の作業への遊びを極力省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】配管図(平面図)の一例である。
【図2】アイソメトリック図(機能アイソメトリック
図)の一例である。
【図3】配管材料表の一例である。
【図4】製作アイソメトリック図の一例である。
【図5】配管ピース図の一例であって、図4の製作アイ
ソメトリック図の配管ラインを分割した第1の配管ピー
ス図である。
【図6】コンピュータシステムのブロック図である。
【図7】配管工事管理システムのフローチャートであ
る。
【図8】図7のフローチャートに続く配管工事管理シス
テムのフローチャートである。
【図9】図8のフローチャートに続く配管工事管理シス
テムのフローチャートである。
【図10】図9のフローチャートに続く配管工事管理シ
ステムのフローチャートである。
【図11】配管ピースの取り付け計画書の一例である。
【図12】検査リストの一例である。
【図13】ラインテスト計画書の一例である。
【図14】溶接工毎の技量報告書の一例である。
【符号の説明】
10 配管工事管理システムの実施例のコンピュータシ
ステム 12 中央演算装置(CPU) 14 記憶装置 16 キーボード 18 プリンター 20 モニター 22 通信回線 24 第1入力手段 26 第2入力手段 28 第3入力手段 30 第1データ処理手段 32 第1照会手段 34 第2データ処理手段 36 第2照会手段 38 第3データ処理手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管材料を一体的に接続してなる配管ピ
    ースを連結して配管ラインを形成する配管工事であっ
    て、予め工場製作(プレファブリケーション)されてい
    る配管ピース(以下、プレファブピースと言う)を取り
    付ける作業、配管ピースを場所製作する作業(以下、場
    所製作された配管ピースを現場ピースと言う)、配管ピ
    ース同士を接合するために場所溶接する作業、場所溶接
    した溶接部の検査作業、配管ラインのラインテスト作業
    を含む配管工事を管理するシステムであって、 各配管ラインの配管図面情報及び配管材料情報を蓄積し
    た外部のCADデータベースとの間で情報を授受する第
    1通信手段と、 配管工事の対象となる配管(以下、指定配管と言う)を
    規定するコード番号を入力する第1入力手段と、 データを記憶し、処理し、出力する機能を備え、指定配
    管の配管工事(以下、指定工事と言う)に必要なプレフ
    ァブピースをCADデータベースから読み出し、プレフ
    ァブピースの取り付け計画を作成する第1データ処理手
    段と、 取り付け計画に従って必要なプレファブピースを第1デ
    ータ処理手段から読み出し、プレファブピースの在庫情
    報を蓄積した外部の配管ピース管理データベースに、プ
    レファブピースの有無を照会し、取り付け指令を出す第
    1照会手段と、 データを記憶し、処理し、出力する機能を備え、指定配
    管の各溶接部に割り当てられ、その溶接仕様を属性とし
    て持つ溶接点番号をCADデータベースから読み出し、
    指定配管の溶接点検査計画を作成する第2データ処理手
    段とを備えていることを特徴とする配管工事管理システ
    ム。
  2. 【請求項2】 指定配管を規定するコード番号は、指定
    配管を規定する配管工事区域名、配管工事区域内の配管
    ライン群のライン番号、配管ライン群に属する配管ピー
    ス群のピース番号、配管工事区域内の配管ラインを規定
    する配管図面の図面番号のいずれかであることを特徴と
    する請求項1に記載の配管工事管理システム。
  3. 【請求項3】 第1データ処理手段は、指定工事に必要
    な配管図面に記載の情報をCADデータベースから読み
    出し、かつ配管図面を出図させる出図機能を有すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の配管工事管理シス
    テム。
  4. 【請求項4】 第1データ処理手段は、指定工事に必要
    な現場ピース及び現場ピースの場所製作に必要な配管材
    料をCADデータベースから読み出し、現場ピースの場
    所製作計画及び取り付け計画を作成する機能を有するこ
    とを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に
    記載の配管工事管理システム。
  5. 【請求項5】 配管材料の在庫情報を蓄積した外部の材
    料在庫管理データベースとの間で情報を授受する第2通
    信手段と、 現場ピースの場所製作に必要な配管材料を第1データ処
    理手段から読み出し、必要な配管材料の有無を材料在庫
    管理データベースに照会し、その有無に応じて製作指示
    を出す第2照会手段とを備え、 第2データ処理手段は、現場ピースの各溶接部に割り当
    てられ、その溶接仕様を属性として持つ溶接点番号をC
    ADデータベースから読み出し、現場ピースの溶接点検
    査計画を作成することを特徴とする請求項4に記載の配
    管工事管理システム。
  6. 【請求項6】 第1データ処理手段が、第2照会手段か
    らの指示に基づき、現場ピース群毎、現場ピース毎、又
    は現場ピースの製作図毎に出庫伝票を作成する機能を備
    えていることを特徴とする請求項5に記載の配管工事管
    理システム。
  7. 【請求項7】 溶接点には、非溶接接合を要する各配管
    ピースに仮想溶接点番号を付与した仮想溶接点が含まれ
    ていることを特徴とする請求項1から6のうちのいずれ
    か1項に記載の配管工事管理システム。
  8. 【請求項8】 配管工事現場から得た溶接点番号毎の溶
    接及び検査作業の現況情報を入力する第2入力手段を備
    え、 第2入力手段により得たデータに基づいて、第1データ
    処理手段により所定の関係式に従って指定工事の配管ピ
    ース取り付け進捗率を算出し、かつ第2データ処理手段
    により所定の関係式に従って指定工事の溶接/検査進捗
    率を算出するようにしたことを特徴とする請求項1から
    7のうちのいずれか1項に記載の配管工事管理システ
    ム。
  9. 【請求項9】 配管ピースに付された場所溶接の溶接点
    の作業完了を以て、その配管ピースの取り付けが完了し
    たとして、自動的に報告されることを特徴とする請求項
    8に記載の配管工事管理システム。
  10. 【請求項10】 データを記憶し、処理し、出力する機
    能を備え、配管ラインのラインテスト仕様情報をCAD
    データベースから読出し、ラインテスト計画を作成する
    第3データ処理手段と、 配管工事現場から得た配管ライン毎のラインテスト作業
    の現況情報を入力する第3入力手段とを備え、 第3データ処理手段により所定の関係式に従って指定工
    事のラインテスト進捗率を算出するようにしたことを特
    徴とする請求項8又は9に記載の配管工事管理システ
    ム。
  11. 【請求項11】 第2入力手段により入力される溶接及
    び検査作業の現況情報及び第3入力手段により入力され
    るラインテスト作業の現況情報が、それぞれの作業の作
    業日報に基づいていることを特徴とする請求項10に記
    載の配管工事管理システム。
  12. 【請求項12】 第1データ処理手段から出力された配
    管ピース取り付け計画、溶接点検査計画に基づいて第2
    データ処理手段から出力された溶接点検査リスト、及び
    第3処理手段から出力されたラインテスト計画をそれぞ
    れ作表する出力手段とを備えていることを特徴とする請
    求項1から11のうちのいずれか1項に記載の配管工事
    管理システム。
  13. 【請求項13】 溶接点には、ネジ結合による連結部が
    含まれ、ネジ結合の検査は、ネジ結合の緊結具合の検査
    であることを特徴とする請求項1から12のうちのいず
    れか1項に記載の配管工事管理システム。
JP28788996A 1996-10-30 1996-10-30 配管工事管理システム Pending JPH10131490A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28788996A JPH10131490A (ja) 1996-10-30 1996-10-30 配管工事管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28788996A JPH10131490A (ja) 1996-10-30 1996-10-30 配管工事管理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10131490A true JPH10131490A (ja) 1998-05-19

Family

ID=17723038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28788996A Pending JPH10131490A (ja) 1996-10-30 1996-10-30 配管工事管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10131490A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010282496A (ja) * 2009-06-05 2010-12-16 Toshiba Corp プラント建設工事の進捗確認システム
KR102101634B1 (ko) * 2018-10-22 2020-04-17 조현태 배관 연결 제어 장치 및 방법
WO2022054661A1 (ja) * 2020-09-08 2022-03-17 株式会社バルカー 締結管理の方法、システム、およびそのプログラム
KR20230006753A (ko) * 2021-07-01 2023-01-11 현대로보틱스 주식회사 배관스풀 자동제조 시스템
US12059762B2 (en) 2021-07-01 2024-08-13 Hdhyundai Robotics Co., Ltd Piping spool auto manufacturing system

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010282496A (ja) * 2009-06-05 2010-12-16 Toshiba Corp プラント建設工事の進捗確認システム
KR102101634B1 (ko) * 2018-10-22 2020-04-17 조현태 배관 연결 제어 장치 및 방법
WO2022054661A1 (ja) * 2020-09-08 2022-03-17 株式会社バルカー 締結管理の方法、システム、およびそのプログラム
KR20230006753A (ko) * 2021-07-01 2023-01-11 현대로보틱스 주식회사 배관스풀 자동제조 시스템
US12059762B2 (en) 2021-07-01 2024-08-13 Hdhyundai Robotics Co., Ltd Piping spool auto manufacturing system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8346513B2 (en) Three-dimensional data generation device, method and program thereof
CN112651067A (zh) 一种基于bim的预制化机房装配施工方法和系统
CN113506081A (zh) 一种生产计划管理系统及其排产方法
WO2013192247A1 (en) System and method for calculating and reporting maximum allowable operating pressure
JPH10131490A (ja) 配管工事管理システム
JP2004272347A (ja) 工程計画支援システム
JPH11237000A (ja) 配管工事計画管理システム
JP2006260539A (ja) 支援システム、設備ユニット及び支援装置
JP3739489B2 (ja) 配管ピースの工場製作管理システム
KR20240055296A (ko) 플랜트의 3d 모델링으로부터 웰드맵이 포함된 배관의 시공도면 생성방법
Shan et al. Assessing productivity improvement of quick connection systems in the steel construction industry using building information modeling (BIM)
Pupeikis et al. Possibilities of Using Building Information Model Data in Reinforcement Processing Plant
JP2004240684A (ja) プラントの配管設計システム
CN110348145A (zh) 一种基于bim技术建设隧道的施工方法
CN115034009A (zh) 一种船舶管系模型设计方法
KR102371641B1 (ko) 배관 설치 현황 관리 시스템 및 그 구동방법
KR102383682B1 (ko) 철근 절단가공을 위한 계획 관리시스템
US20020091660A1 (en) Hierarchical relational definition system and a method of defining an object
CN112347572A (zh) 一种蒸汽系统的安装方法
JPH06282552A (ja) 配管検査バーコードシステム
JP2000231584A (ja) プラント設計方法
KR102079580B1 (ko) Lng 공급 솔루션을 위한 비즈니스 컨설팅 제공 시스템 및 방법
Portnoff Technology Development for Modular, Low-Cost, High-Temperature Recuperators for Supercritical CO2 Power Cycles
Korman Rules and guidelines for improving the mechanical, electrical, and plumbing coordination process for buildings
Cartmell et al. Theoretical foundations for a design brief expansion system

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060620

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060809

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060809

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070403