JPH10131154A - バ−スクリ−ンの除塵方法 - Google Patents

バ−スクリ−ンの除塵方法

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JPH10131154A
JPH10131154A JP30592896A JP30592896A JPH10131154A JP H10131154 A JPH10131154 A JP H10131154A JP 30592896 A JP30592896 A JP 30592896A JP 30592896 A JP30592896 A JP 30592896A JP H10131154 A JPH10131154 A JP H10131154A
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JP
Japan
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screen
rake
dust
bar
intake
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Pending
Application number
JP30592896A
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English (en)
Inventor
Takashi Ishikawa
隆 石川
Kiyotsugu Miki
清嗣 三木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MARUSEI JUKOGYO
MARUSEI JUKOGYO KK
Original Assignee
MARUSEI JUKOGYO
MARUSEI JUKOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 河川から分岐した水路の取水量を大にし、か
つ、魚類を捕捉しないバ−スクリ−ンの除塵方法を提供
する。 【解決手段】 河川から分岐した水路の取水口に、多数
のバ−を水平状に並設した横形バ−スクリ−ンを設け、
このバ−スクリ−ンに、河川の上流から下流に移動する
レ−キを接触させて、その捕捉した塵芥を下流側へ掃き
寄せて除塵するから、掻き上げ除塵量を考慮せず可及的
に大口の取水口とし、かつ、魚類を捕捉しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バ−スクリ−ンの
除塵方法に関し、詳しくは、河川や運河から取水する取
水口用バ−スクリ−ンの除塵方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に河川では流量が大きく変動し、洪
水時には著しく土砂や浮遊物の塵芥が運ばれる。そのた
め、例えば灌漑用水路の取水口には、取水量の調節が容
易であることや、可及的に土砂や塵芥の流入を防ぐこと
が必要であるので、取水口には制水ゲ−トやスクリ−ン
や排砂口等の設備を設けており、しかも、これらの施設
は安価な維持管理費にしている。
【0003】ところで、前記スクリ−ンは一般的にはバ
−スクリ−ンが用いられており、このバ−スクリ−ンは
通常、平鋼(短冊状板)を鉛直状に一定間隔に並べ、格
子形に形成しており、したがって縦形バ−スクリ−ンと
呼ばれるものが用いられている。
【0004】このバ−スクリ−ンで捕捉した塵芥を取除
く方法としては、すなわち、かき揚げる方法としては、
手かき式と機械式とがあって、機械式は自動除塵機と呼
ばれ、連続または間欠的に運転されるが、いずれにして
も塵芥は河川等外に排出される。
【0005】かかる自動除塵方式のバ−スクリ−ンは、
例えば下水処理に用いる場合には、水平に対し約75°
傾斜させている。
【0006】ところが、かかる自動除塵方式のバ−スク
リ−ンは、下水処理等のように積極的に汚水を浄化する
ための施設には有効であるものの、次のような施設に
は、必ずしも好ましくない。
【0007】すなわち、中、小河川の洪水対策とし
て、中、小河川の増水をポンプ施設(排水機場)を介し
て大河川に放流することが行われているが、かかる中、
小河川の取水の際、前記のような自動除塵方式のバ−ス
クリ−ンを設置すると、その取水目的は除塵ではなく、
当該中、小河川の大量の排水であることから、排水用ポ
ンプに障害さえなければ、ある程度の塵芥はポンプを通
過させるか、または、バ−スクリ−ンにおいて塵芥捕捉
機能を低下させる方が望ましい。
【0008】そのため、バ−スクリ−ンの目幅を大きく
することが考えられるが、かかる考えによれば、バ−ス
クリ−ンを通過する塵芥のサイズが大きくなり、ポンプ
等の機械類の保護のための除塵機能の意味が無くなるの
で、かかる考えは採用できない。
【0009】また、水力・火力発電所等で使用する発
電用水車や復水器を保護するために自動除塵方式のバ−
スクリ−ンが用いられているが、かかる自動除塵方式の
バ−スクリ−ンでは、捕捉した塵芥は除去できるもの
の、自然環境保護の立場や魚類の資源維持のためには、
バ−スクリ−ンで捕捉した魚類をかき出さないことが望
まれる。
【0010】特に、火力発電所における復水器を冷却す
るために用いる海水中で、バ−スクリ−ンで捕捉される
塵芥は、一般雑芥より海洋生物の占める割合が、はるか
に大きい。
【0011】そのため、例えば実公平7−38358号
公報では、取水口にくらげ流入防止用ネットを張り、そ
のネットの上流側に水流発生用プロペラを複数個設置し
て、くらげ排除水流を発生させて、取水口に向かって浮
遊しているくらげを沖合へ排除する提案がなされてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
提案の塵芥除去方法では、流れを強制的に発生させるの
で、設備費が過剰に嵩むのは勿論、幅員の狭い河川等の
取水口には、この水流発生用プロペラが船舶等の航行障
害となることから、この提案は適用できない。
【0013】そこで本発明の目的は、主として河川や運
河における取水口に設置されたバ−スクリ−ンにおい
て、取水量を可及的に大にしながら捕捉する塵芥の量を
少なくしようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明は、河川等から取水する取水口用バ−スクリ
−ンの除塵方法において、前記バ−スクリ−ンを、多数
のバ−を水平方向に並設した横形バ−スクリ−ンで構成
し、該バ−スクリ−ンで捕捉された塵芥を、該バ−スク
リ−ンに対し水の流入側から嵌脱自在になったレ−キを
前記河川等の上流側から下流側に向けて移動させて掃き
寄せ流下させることにより、除塵することを特徴とする
バ−スクリ−ンの除塵方法を要旨とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明を添付図面に示す、その実
施の形態例の装置によって詳細に述べる。
【0016】図1は本発明の実施の形態例の横形バ−ス
クリ−ンの模式図であって、水深約6mの河川から、そ
の堤防(例えば、コンクリ−ト製の土手)に設けた流れ
方向長さで50m巾の取水口に設置する横形バ−スクリ
−ンの除塵方法に好適である。
【0017】先ず、本実施の形態例の横形バ−スクリ−
ンの構造について概説する。図1において、Aは本流た
る河川であり、Bは、その河川Aから略直交状に分岐さ
れて取水する水路、例えば、ポンプ施設(不図示)への
水路や、発電所用運河や灌漑用水路等が該当する。C
は、この河川Aに構築された土手等の堤防を示す。
【0018】そして、この堤防Cに取水口1を横長に形
成し、例えば、この河川Aで洪水等によって増水したと
きに取水して増水を逃がし、堤防Cの決壊や氾濫を防止
しようとするものであり、また、雨期に増水した水を、
地下に形成した人工貯水池へ導き渇水期に備えようとす
るものであり、更には、豊富な海水を流す運河より取水
して発電所の復水器を常時冷却するものである。
【0019】したがって、この取水口1の位置は、通常
の自然取水のように取水口敷高を渇水期の水深により設
計するのではなく、洪水時等の豊水深さを基準に設計し
ている。
【0020】さて、この取水口1には、水平に一定間隔
に並べた平鋼からなるスクリ−ンバ−2が図示のように
河川A側に突き出すように設置されて水流のエネルギ−
を利用できるようにしている。すなわち、図1の紙面に
直交して設置されている。この間隔は、通常の縦形バ−
スクリ−ンにおける目幅間隔で形成される。
【0021】このスクリ−ンバ−2の背面、すなわち水
路B下流側には、これらの多数のバ−を支持する縦方向
の、形鋼からなるバ−受け梁3を設けている。このスク
リ−ンバ−2とバ−受け梁3との結合は、両者の板端面
を直交して配置すると機械的に溶接でき製作容易にな
る。なお、このバ−受け梁3の間隔は例えば約2.5m
でよい。
【0022】そして、これらのスクリ−ンバ−2とバ−
受け梁3とで形成されたバ−スクリ−ン本体4は、堤防
Cの内側斜面に沿って所定の据付角θにより設置され
る。
【0023】ここにおいて、この据付角θが水平に対し
大であれば、スクリ−ンバ−2とバ−受け梁3とは直交
状に結合されていても、また、傾斜したバ−受け梁3に
対しスクリ−ンバ−2が水平状に結合されても、そこを
流れる水量には大差は生じない。
【0024】これに反し、据付角θが水平に対し小であ
れば、スクリ−ンバ−2をバ−受け梁3に対し直交して
結合すると、スクリ−ンバ−2が上向き状態となり水流
が直進せず、流れ障害を発生する。したがって、この据
付角θは水平に対し大にする方が好ましい。
【0025】さて、このスクリ−ンバ−2によって捕捉
された塵芥は水流によって押し流されながら、レ−キ5
によって下流側に掃き、ないし、掻き寄せられる。
【0026】すなわち、レ−キ5は、前記スクリ−ンバ
−2の間隔に嵌入されるレ−キ爪6と、これらのレ−キ
爪6,6…を取付けるア−ム7と、このア−ム7を、図
示2点鎖線や実線のように俯仰自在に基部側を支持する
ヒンジ8と、から構成されている。
【0027】なお、このア−ム7の先端部(図示下端
部)には、1〜2のスクリ−ンバ−2の代りに取付けた
水平状レ−ル(不図示)を走行するロ−ラ(不図示)を
設け、レ−キ5の円滑な走行と、レ−キ爪6とスクリ−
ンバ−2との間隔を、水圧によっても良好に規制してい
る。
【0028】また、前記ア−ム7は詳細の図示はないが
1対のビ−ムにより構成され、このビ−ムにレ−キ爪6
を添設している。
【0029】そして、このレ−キ5は、次のような走行
装置9と引上げ装置10とによって作動される。
【0030】すなわち、このレ−キ5はヒンジ8を介し
て台車11に搭載されており、この台車11は、堤防C
上で取水口1に沿って敷設された1対のレ−ル12,1
2上を往復走行する。
【0031】この台車11には台車駆動モ−タ13が搭
載され、この台車駆動モ−タ13からスプロケット・チ
ェ−ン機構14を介して車軸15を駆動し、この車軸1
5の両端に設けた車輪およびピニオンと、前記レ−ル1
2に添設したラックとからなるラック・ピニオン機構1
6によりスリップなしに強制的に駆動されて車輪がレ−
ル上を転動して走行する。
【0032】なお、河川Aの流速が大であるとか、捕捉
塵芥量が小である場合は車輪はスリップせず、ラック・
ピニオン機構16は必要でなく、これに反し、ラック・
ピニオン機構16を付設しても、尚台車11の走行に過
負荷が発生する場合には、荷重検出装置(不図示)を付
設し、台車11の走行を制御しながら間欠的に行っても
よい。
【0033】なお、17は集電装置で、台車駆動モ−タ
13や引上げ装置10の電源になっている。
【0034】引上げ装置10は、ア−ム7の基端部に連
結したワイヤ−ロ−プ18と、このワイヤ−ロ−プ18
を巻取り巻戻すレ−キドラム19と、このレ−キドラム
19を回転駆動する電動または油圧駆動装置(不図示)
と、からなっている。
【0035】以上のような横形バ−スクリ−ンにおい
て、流着して捕捉された塵芥を除去するには、この塵芥
を河川Aからかき揚げ除去するのではなく、水流と共に
下流側へ掃き寄せないし押し流して除去する方法を採用
している。その結果、魚類等は排出せずに大量の取水を
することができる。
【0036】すなわち、台車11を取水口1の最上流部
に位置させておき、レ−キドラム19を駆動してレ−キ
5を下ろし、各レ−キ爪6をスクリ−ンバ−2に嵌入さ
せる。
【0037】この状態で、台車11を上流側から下流側
に向け移動・走行させると、スクリ−ンバ−2で捕捉し
ている塵芥は下流側へ押し流されて除去することができ
る。そして、レ−キ5を上げて最上流部へ戻し、再び塵
芥を下流側へ掃き寄せる作動を繰り返す。
【0038】このとき、取水口1の巾が広い場合には、
レ−キ5を搭載している台車11を複数台設ける。ま
た、掃き寄せる塵芥量が大である河川では、台車11に
過負荷がかかるので、レ−キ5をスクリ−ンバ−2より
引き離してから台車11を若干下流側に走行させ、再び
レ−キ5を下ろして走行させるようにしてもよい。
【0039】なお、本実施の形態例の横形バ−スクリ−
ンを設けた取水口1の水路下流側には制水ゲ−トが設け
られている。また、本発明は、河川の洪水時の取水に限
らず、雨期等の豊水時の取水であってもよい。勿論、海
水が流れる発電所用運河に適用してもよい。
【0040】更にレ−キ5は、スクリ−ンバ−2に嵌合
するレ−キ爪6を放射状に設けたブラシ状に形成して、
自転させながら走行させてもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、バ−スクリ−ンで捕捉
された塵芥を、上流側から下流側へ移動するレ−キによ
って掃き寄せるので、水流のエネルギ−を利用して省力
化できるばかりか、塵芥の掻き揚げ能力を考慮せずに可
及的大口の取水口で取水でき、大量の取水が可能となる
のみならず、魚類等を排出しないので、フイッシュスク
リ−ン等の特別な設備を必要とせず、ひいては安価で、
かつ、維持費の安い除塵方法を提供することができる。
その上、地上に取出した塵芥の処理をする必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の模式図である。
【符号の説明】
1…取水口、2…スクリ−ンバ−、5…レ−キ、A…河
川、B…水路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 河川等から取水する取水口用バ−スクリ
    −ンの除塵方法において、 前記バ−スクリ−ンを、多数のバ−を水平方向に並設し
    た横形バ−スクリ−ンで構成し、該バ−スクリ−ンで捕
    捉された塵芥を、該バ−スクリ−ンに対し水の流入側か
    ら嵌脱自在になったレ−キを前記河川等の上流側から下
    流側に向けて移動させて掃き寄せ流下させることによ
    り、除塵することを特徴とするバ−スクリ−ンの除塵方
    法。
JP30592896A 1996-10-30 1996-10-30 バ−スクリ−ンの除塵方法 Pending JPH10131154A (ja)

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JP30592896A JPH10131154A (ja) 1996-10-30 1996-10-30 バ−スクリ−ンの除塵方法

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JPH10131154A true JPH10131154A (ja) 1998-05-19

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ID=17950992

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JP30592896A Pending JPH10131154A (ja) 1996-10-30 1996-10-30 バ−スクリ−ンの除塵方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2458092A3 (en) * 2010-11-25 2016-01-13 Kelly, John Trash screen

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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