JPH10130242A - 1,2−ジメチルイミダゾールの製造法 - Google Patents
1,2−ジメチルイミダゾールの製造法Info
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- JPH10130242A JPH10130242A JP8289752A JP28975296A JPH10130242A JP H10130242 A JPH10130242 A JP H10130242A JP 8289752 A JP8289752 A JP 8289752A JP 28975296 A JP28975296 A JP 28975296A JP H10130242 A JPH10130242 A JP H10130242A
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- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
一段階で1,2−ジメチルイミダゾールを製造する方法
の開発が望まれていた。 【解決手段】 エチレンジアミン、酢酸及びメタノール
を酸化亜鉛及びニッケルの存在下反応させる。
Description
イミダゾールの製造法に関する。1,2−ジメチルイミ
ダゾールは、ポリウレタン用触媒、エポキシ硬化剤とし
て有用な化合物である。
れている1,2−ジメチルイミダゾールの製造法として
は、エチレンジアミンとアセトニトリルから得られる2
−メチルイミダゾリンを脱水素して2−メチルイミダゾ
ールとし、これをメチル化して1,2−ジメチルイミダ
ゾールとする方法が知られている。この方法は原材料費
が安いが、多段階を要するため反応時間が長くなるとい
う欠点がある。また中間体の2−メチルイミダゾリン、
2−メチルイミダゾールが固体であるため取り扱いが煩
雑になる。2−メチルイミダゾールをエチレンジアミン
と酢酸から製造する方法も知られているが(特開昭54
−16472号公報)、1,2−ジメチルイミダゾール
を得るには、この方法もさらにメチル化工程を必要とす
る。
造する方法として特開昭56−61359号公報にはグ
リオキザール、アセトアルデヒド、アンモニア、メチル
アミンを使用する方法が記載されている。この方法はグ
リオキザール、アセトアルデヒド、メチルアミン等価格
の高い原料を使用しており、また高希釈条件で実施する
必要があるため生産性が低い等、工業的に満足できるも
のではない。
1,2−ジメチルイミダゾールの製造法は、多段階を要
する、原材料費が高い等工業的に十分満足できるもので
はない。したがって、原材料費の安いエチレンジアミン
を使用し、一段階で1,2−ジメチルイミダゾールを製
造する方法の開発が望まれていた。
メチルイミダゾールの製造法について鋭意検討した結
果、エチレンジアミン、酢酸及びメタノールを酸化亜鉛
及びニッケルの存在下、反応させることによって、1,
2−ジメチルイミダゾールを一段階で製造できるという
新規な事実を見いだし、本発明を完成させるに至った。
酢酸及びメタノールを酸化亜鉛及びニッケル触媒存在下
反応させることを特徴とする1,2−ジメチルイミダゾ
ールの製造法である。
化亜鉛及びニッケルである。酸化亜鉛とニッケルは混合
して使用しても良いし、別々に使用しても良い。例えば
固定床流通式の反応では、酸化亜鉛とニッケルを混合し
て充填しても良いし、上流側に酸化亜鉛を充填し、下流
側にニッケルを充填しても良い。
体に担持して又は他の酸化物、例えばシリカ、アルミ
ナ、チタニア、ジルコニア等と混合して使用しても良
い。担体としては、シリカ、アルミナ等の酸化物、シリ
カ−アルミナ、珪藻土等の複合酸化物、活性炭、多孔質
ガラス、セラミック等が使用できる。
等があるが、いずれを使用しても一向に差し支えない。
使用できる。金属ニッケルを例示するとラネーニッケ
ル、安定化ニッケル、フレークニッケル等があるが、い
ずれを使用しても一向に差し支えない。ニッケルは担持
しても担持しなくても使用できるが、担持する場合、担
体としては、シリカ、アルミナ等の酸化物、シリカ−ア
ルミナ、珪藻土等の複合酸化物、活性炭、多孔質ガラ
ス、セラミック等が使用できる。またニッケルに、マグ
ネシウム、カルシウム、クロム、マンガン、希土類元
素、チタン、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、タン
グステン、レニウム、鉄、ルテニウム、コバルト、ロジ
ウム、イリジウム、パラジウム、白金、銅、銀、亜鉛、
カドミウム、水銀、アルミニウム、ガリウム、インジウ
ム、スズ等を加えても良い。
チレンジアミン、酢酸、メタノールである。エチレンジ
アミン、酢酸、メタノールは化学当量又はいずれかの過
剰で反応を行うことができる。
速度の向上、アミン類の分解抑制及び1,2−ジメチル
イミダゾールの収率向上のため、通常150〜500℃
の範囲で行われるが、180〜400℃で行うことが更
に好ましい。また酸化亜鉛とニッケルを混合せずに反応
器に充填する場合、酸化亜鉛の部分とニッケルの部分の
温度を変えることもできる。例えば酸化亜鉛の部分で5
00℃で反応させ、ニッケルの部分で150℃とするこ
とも可能である。
こで気相とは、原料の全部又は一部を気体として触媒に
供給し、反応させることを言う。原料の全部を液体で供
給した場合は、1,2−ジメチルイミダゾールの収率が
低下してしまう。
もしなくても良い。溶媒としては、反応条件に不活性な
ものであれば特に制限なく使用できる。
させることが好ましい。反応中に水素は副生するため、
必ずしも水素を使用しなくても反応は進行するが、水素
を供給しないと触媒の活性が十分に発揮できず、また触
媒の寿命が短くなる。
いし、回分反応、半回分反応で実施しても良い。また固
定床で流動床でも反応できる。
ジメチルイミダゾール以外に2−メチルイミダゾリン、
2−メチルイミダゾールが副生するが、これらは回収し
て再び反応させることができる。
精製方法に特に制限はなく、蒸留、晶析等一般に用いら
れている方法で容易に単離できる。
1,2−ジメチルイミダゾールを製造する方法を提供す
るものであり、極めて有意義である。
明はこれらに限定されるものではない。
l、ニッケルをアルミナに20重量%担持した触媒を1
0ml、管状反応器に充填した。これに大気圧下、水素
を100ml/分の速度で供給しながら、400℃に昇
温し、2時間触媒を活性化した。温度を350℃に下
げ、酢酸/エチレンジアミン/メタノール=1/1/3
(モル比)の原料を供給した。ガス空間速度(GHS
V)は530(/h)とした。反応ガスを冷却し、ガス
クロマトグラフィーで分析した結果、エチレンジアミン
の転化率は100%であり、選択率9.6%で1,2−
ジメチルイミダゾールが生成していた。
l、ニッケルをアルミナに20重量%担持した触媒を1
0ml、管状反応器に充填した。これに水素を100m
l/分の速度で供給しながら、酸化亜鉛触媒の部分を3
30℃、ニッケル触媒の部分を250℃に昇温し、酢酸
/エチレンジアミン/メタノール=1/1/3(モル
比)の原料を供給した。ガス空間速度(GHSV)は3
50(/h)とした。反応ガスを冷却し、ガスクロマト
グラフィーで分析した結果、エチレンジアミンの転化率
は100%であり、選択率21.1%で1,2−ジメチ
ルイミダゾールが生成していた。
じ条件で反応を実施した。ガスクロマトグラフィーで分
析した結果、エチレンジアミンの転化率は100%であ
り、2−メチルイミダゾリン、2−メチルイミダゾール
のみが生成しており、1,2−ジメチルイミダゾールは
生成していなかった。
Claims (4)
- 【請求項1】 エチレンジアミン、酢酸及びメタノール
を酸化亜鉛及びニッケルの存在下反応させることを特徴
とする1,2−ジメチルイミダゾールの製造法。 - 【請求項2】 反応温度が150〜500℃であること
を特徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 反応を気相で実施することを特徴とする
請求項1又は請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】 反応を水素流通下で実施することを特徴
とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28975296A JP4747249B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 1,2−ジメチルイミダゾールの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28975296A JP4747249B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 1,2−ジメチルイミダゾールの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10130242A true JPH10130242A (ja) | 1998-05-19 |
JP4747249B2 JP4747249B2 (ja) | 2011-08-17 |
Family
ID=17747311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28975296A Expired - Fee Related JP4747249B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 1,2−ジメチルイミダゾールの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4747249B2 (ja) |
-
1996
- 1996-10-31 JP JP28975296A patent/JP4747249B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP4747249B2 (ja) | 2011-08-17 |
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