JPH10127692A - 生理用補助吸収体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生理用ナプキンのみでは防ぎえない血液の流
出を防止できる生理用補助吸収体を提供する。 【解決手段】 補助吸収体１を全体に細長く形成する。
その断面を略三角形に形成する。左右の側面１１がそれ
ぞれお尻に密着し、底面１２がナプキンに密着するよう
に設ける。臀部の形に合わせて湾曲できるように設け
る。補助吸収体１の前端１３と側面１１の一部に半透過
性のメッシュ面２を設ける。メッシュ面２以外の表面を
浸透性のない材質で覆う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、女性の生理用品で
あって、生理用ナプキン等と併用する補助吸収体に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、女性用の生理用品の技術的向上は
目ざましく、特にナプキンについては吸収能力の向上に
伴い、その形状はより薄く、且つ面積は小さくなってき
ている。一方、出血の多いとき等に備え、横漏れなどを
防止するために横方向に吸収体を設けたいわゆるウイン
グ等も多く開発され、さらに吸収体そのものの吸収速度
の向上や逆流防止機能の採用などにより、出血を完全に
ナプキン内に吸収するように努められている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、膣部分
から背中にかけては、お尻の谷間があり、ナプキンを装
着した状態でも、この谷間の部分に空間が生じることに
なる。したがって、上記したように生理用ナプキン自体
の吸水能力が向上したり、横漏れ防止機能が付加されて
も、この空間を流れ出る血液を阻止することは困難であ
る。特に、睡眠中においては、この血液の流出を認知で
きない上に、横になった姿勢であるため、血液が背中方
向に流れ出し、衣類のみならず寝具まで汚しかねないと
いう問題点があった。本発明は、上記問題に鑑みなされ
たもので、生理用ナプキンのみでは防ぎえない血液の流
出を防止できる生理用補助吸収体を提供することを目的
とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】このため本発明では、女
性の生理用具であって、吸水性を有する材質で棒状に形
成され、断面が略三角形である部分を有するようにした
ものである。

【０００５】また、臀部の谷間に嵌まるように吸水性を
有する材質で細長い棒状に形成され、その側面が少なく
とも両側のお尻および装着されたナプキンと接する面を
有するようにしたものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明は、女性が生理用ナプキン
を装着した状態で、このナプキンとお尻の谷間の間にで
きる空間を埋めるために、補助吸収体として装着するも
のである。これにより上記した空間に血液が流れ出て背
中まで至るのを防止できる。

【０００７】この補助吸収体は吸水性を有する材質で棒
状に形成され、その形状としては、ナプキンとお尻の谷
間にできる空間が、略三角形になることから、少なくと
も断面が略三角形である部分を有し、臀部の曲面に沿っ
て湾曲した細長い形状であることが望ましい。

【０００８】また、この補助吸収体を装着したまま体を
動かしてもずれないように、お尻側またはナプキン側に
固定するために、その両側または片側に粘着面を設けて
いる。

【０００９】さらに、表面の一部に吸水性がない材質で
形成された保持部分を設けることにより、吸収体を直接
持つ必要がなくなり、交換の際に手を汚すことはない。
また、この保持部分を後ろ側に設けることにより、それ
以上後ろ側に血液の漏洩するのを防止することができ
る。

【００１０】さらに、水溶性の材質で形成することによ
り、水洗便所で流すことも可能である。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は本発明に係る補助吸収体の斜視図、図２は
図１のＡ−Ａ断面図、図３は本実施例の補助吸収体を装
着した状態を示す模式図である。

【００１２】図１及び図２に示すように、本実施例の補
助吸収体１は、全体が細長い棒状に形成され、略三角形
の断面を有している。この補助吸収体１を装着した際
は、臀部の谷間に嵌まり、左右の側面１１がそれぞれお
尻に密着し、底面１２がナプキンに密着するように、臀
部の形に合わせて湾曲できるように設けられている。

【００１３】図１に示すように、補助吸収体１の前端１
３と側面１１の一部には半透過性のメッシュ面２が形成
され、このメッシュ面２から血液を効率よく補助吸収体
１内部に吸収すると共に、逆流を防止している。メッシ
ュ面２以外の表面は浸透性のない材質で覆われており、
血液が後端１４付近からしみ出ることを防止している。
また、交換の際は後端１４付近を持って外すことによ
り、指先を汚すことはない。

【００１４】図１及び図２に示すように、補助吸収体１
の上面と底面１２には粘着面３がそれぞれ設けられてお
り、体を激しく動かしても最初の装着位置から外れるの
を防止している。

【００１５】次に本実施例の補助吸収体の使用例を示
す。図３に示すように、本実施例の補助吸収体１を装着
する際は、臀部５の谷間に補助吸収体１を嵌め込むよう
にして配置する。これにより側面１１が左右のお尻５１
に密着すると同時に、粘着面３が臀部５の谷間に貼り付
いて保持される。次に、ナプキン１０を装着したパンツ
６を履くことにより、ナプキン１０が補助吸収体１の底
面１２に密着して、この補助吸収体１が固定される。

【００１６】尚、上記実施例では、上面および底面に粘
着面が設けられていたが、これに限るものではなく、上
面または底面のどちらか一方に粘着面が設けられたも
の、または全く粘着面が設けられていないものでもよ
く、使用者の好みや使用形態に合わせて選択することに
より、より快適な装着感と高い吸収効果を得られる。

【００１７】また、防水表面を設けることなく、補助吸
収体全体を吸水性を有すると共に、水溶性を有する材質
で形成することにより、使用後に水洗便所で処理するこ
とも可能である。

【００１８】

【発明の効果】本発明では以上のように構成したので、
臀部の谷間とナプキンの間の空間を埋め、従来の生理用
ナプキンのみでは防ぎえなかった血液の流出を防止でき
るという優れた効果がある。特に、就寝中においても血
液が漏れ出ることがないため、安心して睡眠を取ること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る補助吸収体の斜視図である。

【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。

【図３】本実施例の補助吸収体を装着した状態を示す模
式図である。

【符号の説明】

１‥‥‥補助吸収体 １１‥‥側面 １２‥‥底面 １３‥‥前端 １４‥‥後端 ２‥‥‥メッシュ面 ３‥‥‥粘着面 ５‥‥‥臀部 ５１‥‥お尻 ６‥‥‥パンツ １０‥‥ナプキン

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 女性の生理用具であって、吸水性を有す
   る材質で棒状に形成され、その断面が略三角形である部
   分を有することを特徴とする生理用補助吸収体。
2. 【請求項２】 女性の生理用具であって、臀部の谷間に
   嵌まるように吸水性を有する材質で細長い棒状に形成さ
   れ、その側面が少なくとも両側のお尻および装着された
   ナプキンと接する面を有することを特徴とする生理用補
   助吸収体。
3. 【請求項３】 お尻との接触面および／またはナプキン
   との接触面に粘着面を設けたことを特徴とする請求項２
   記載の生理用補助吸収体。
4. 【請求項４】 臀部の谷間の曲面に倣うように、湾曲し
   て形成されたことを特徴とする請求項１または２記載の
   生理用補助吸収体。
5. 【請求項５】 一端が吸水性を有し、他端が防水加工さ
   れたことを特徴とする請求項１または２記載の生理用補
   助吸収体。