JPH10127683A - 医療用パッド - Google Patents
医療用パッドInfo
- Publication number
- JPH10127683A JPH10127683A JP8300921A JP30092196A JPH10127683A JP H10127683 A JPH10127683 A JP H10127683A JP 8300921 A JP8300921 A JP 8300921A JP 30092196 A JP30092196 A JP 30092196A JP H10127683 A JPH10127683 A JP H10127683A
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- JP
- Japan
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- holding
- medical treatment
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は病棟、救急処置室、手術室等の医療
現場で、血液や体液を吸収させ、傷口や縫合跡を被覆保
護し、医療器械器具、診療台、手術台等を血液屋体液に
よる汚染から保護し、更に血液や体液或はその他の水分
によって抗菌若しくは殺菌作用が発生する、医療用パッ
ドに関するものである。 【構成】 湿潤により金属イオンを徐放する物質を備え
た不織布若しくはその他の繊維により接触部と、接触部
を通過した血液等の液体を吸収保持するための原綿等か
らなる保持部と、保持部に吸収された液体をその位置に
維持して外部に漏洩させないための被覆シート等からな
る遮断部とを、任意に使用目的に合わせて積重し、少な
くとも最外層の接触部どうしまたは最外層の接触部と遮
断部の周囲を溶着固定して、医療用パッドを得る。
現場で、血液や体液を吸収させ、傷口や縫合跡を被覆保
護し、医療器械器具、診療台、手術台等を血液屋体液に
よる汚染から保護し、更に血液や体液或はその他の水分
によって抗菌若しくは殺菌作用が発生する、医療用パッ
ドに関するものである。 【構成】 湿潤により金属イオンを徐放する物質を備え
た不織布若しくはその他の繊維により接触部と、接触部
を通過した血液等の液体を吸収保持するための原綿等か
らなる保持部と、保持部に吸収された液体をその位置に
維持して外部に漏洩させないための被覆シート等からな
る遮断部とを、任意に使用目的に合わせて積重し、少な
くとも最外層の接触部どうしまたは最外層の接触部と遮
断部の周囲を溶着固定して、医療用パッドを得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医療現場である病
棟、救急治療室、手術室等で使用するのに適した、血液
並びに体液による感染を防止する医療用パッドに関する
ものである。
棟、救急治療室、手術室等で使用するのに適した、血液
並びに体液による感染を防止する医療用パッドに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】医療現場において、血液、体液等の吸収
除去、出血している傷口の被覆保護、術後の傷口の保
護、医療用機械の血液、体液からの保護並びに機械保管
中の保護及び消毒、等々には、カット綿、ガーゼ、接着
テープ、合成樹脂製被覆フィルムまたはフォイル等々と
適宜の薬剤が使用されている。これらは、血液等の吸
収、傷口の感染防止、を目的としており、単に傷口の保
護に使用されるだけではなく、例えば手術における血液
等の吸収除去に使用されるカット綿やガーゼは、予めそ
れらの重量が計測されており、使用後に重量を計測する
ことによって、その計測値の差から出血量を概算するた
めにも使用される。
除去、出血している傷口の被覆保護、術後の傷口の保
護、医療用機械の血液、体液からの保護並びに機械保管
中の保護及び消毒、等々には、カット綿、ガーゼ、接着
テープ、合成樹脂製被覆フィルムまたはフォイル等々と
適宜の薬剤が使用されている。これらは、血液等の吸
収、傷口の感染防止、を目的としており、単に傷口の保
護に使用されるだけではなく、例えば手術における血液
等の吸収除去に使用されるカット綿やガーゼは、予めそ
れらの重量が計測されており、使用後に重量を計測する
ことによって、その計測値の差から出血量を概算するた
めにも使用される。
【0003】また、未処置の傷口の圧迫止血には、重ね
合わせたカット綿とガーゼが使用されることが多く、術
後の傷口の保護の場合には、重ね合わせたカット綿とガ
ーゼの上に油紙や合成樹脂製被覆フィルムを重ねてテー
プで固定する方法が採られている。更に、救急治療室等
のように未処置の外傷を有する患者が多数出入りする状
況下においては、X線撮影装置、患者運搬装置、手術台
その他の患者の皮膚が直接接触する医療用機械の表面を
かなりの頻度で消毒する必要がある。その消毒回数や消
毒の程度を軽減するために、機械類の表面を合成樹脂皮
膜で覆う場合もあるが、患者の出血が多量である場合に
はその血液等が合成樹脂皮膜から飛散して思わぬ事故を
招く危険があり、十分な解決がなされていない。
合わせたカット綿とガーゼが使用されることが多く、術
後の傷口の保護の場合には、重ね合わせたカット綿とガ
ーゼの上に油紙や合成樹脂製被覆フィルムを重ねてテー
プで固定する方法が採られている。更に、救急治療室等
のように未処置の外傷を有する患者が多数出入りする状
況下においては、X線撮影装置、患者運搬装置、手術台
その他の患者の皮膚が直接接触する医療用機械の表面を
かなりの頻度で消毒する必要がある。その消毒回数や消
毒の程度を軽減するために、機械類の表面を合成樹脂皮
膜で覆う場合もあるが、患者の出血が多量である場合に
はその血液等が合成樹脂皮膜から飛散して思わぬ事故を
招く危険があり、十分な解決がなされていない。
【0004】加えて、非使用状態にある医療用機械は、
一般に埃の付着や他物との接触汚染を防ぐための包装が
されるに止まり、その間に何らかの消毒、滅菌、抗菌等
の処置が施されることはなく、又、そのための適当な手
段も存在していない。
一般に埃の付着や他物との接触汚染を防ぐための包装が
されるに止まり、その間に何らかの消毒、滅菌、抗菌等
の処置が施されることはなく、又、そのための適当な手
段も存在していない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】血液等との接触により
感染する各種の病原体が問題となっている現在、その原
因となる血液等の吸収除去は、医療現場における最大の
課題と言えるが、現在の状況では極めて原始的な前述の
ごとき方法が採用されているに過ぎず、血液等を吸収し
ているガーゼ類は、医療関係者が注意をもって取り扱う
ことによってのみ安全な処理が行われるに過ぎず、その
注意を怠った場合には、ガーゼ類の使用、収集及び廃棄
の各段階で、いつ事故が発生して無用の感染を生じたと
しても不思議は無い。また、汚染された可能性のある機
械類は、消毒等の処置を施した後に次の使用に備えて保
管されるだけであり、その保管状態の間に殺菌、抗菌等
の処置が施されることもない。
感染する各種の病原体が問題となっている現在、その原
因となる血液等の吸収除去は、医療現場における最大の
課題と言えるが、現在の状況では極めて原始的な前述の
ごとき方法が採用されているに過ぎず、血液等を吸収し
ているガーゼ類は、医療関係者が注意をもって取り扱う
ことによってのみ安全な処理が行われるに過ぎず、その
注意を怠った場合には、ガーゼ類の使用、収集及び廃棄
の各段階で、いつ事故が発生して無用の感染を生じたと
しても不思議は無い。また、汚染された可能性のある機
械類は、消毒等の処置を施した後に次の使用に備えて保
管されるだけであり、その保管状態の間に殺菌、抗菌等
の処置が施されることもない。
【0006】
【課題を解決するための手段】血液等を流出飛散させな
いようにするためには、従来のごとく適当な材料によっ
て血液等を吸収保持する必要がある。また、血液等が吸
収されて透過する接触部は液体の透過を許すものであり
ながら、適当な構造によって一旦透過した血液等を逆に
流出させることがないように工夫する必要がある。更
に、その面を透過した血液等を大量に吸収保持できる保
持部が、接触部に隣接して設置されることが望ましい。
加えて保持部に吸収保持されている血液が傷口等の部分
以外に滲出しないように、保持部の外面に液体の透過を
許さない遮断部が設置されることが重要である。
いようにするためには、従来のごとく適当な材料によっ
て血液等を吸収保持する必要がある。また、血液等が吸
収されて透過する接触部は液体の透過を許すものであり
ながら、適当な構造によって一旦透過した血液等を逆に
流出させることがないように工夫する必要がある。更
に、その面を透過した血液等を大量に吸収保持できる保
持部が、接触部に隣接して設置されることが望ましい。
加えて保持部に吸収保持されている血液が傷口等の部分
以外に滲出しないように、保持部の外面に液体の透過を
許さない遮断部が設置されることが重要である。
【0007】このように、接触部、保持部、遮断部が積
重され、保持部を中に納めた形で接触部と遮断部がそれ
らの周囲において相互に溶着されていれば、接触部に当
接した血液等は接触部を通過して保持部に吸収保持さ
れ、強い外圧が加えられない限り再度接触部から外部に
流出することは抑制され、更に遮断部の作用によって保
持部内の血液等が外部に滲出することも防止できる。
重され、保持部を中に納めた形で接触部と遮断部がそれ
らの周囲において相互に溶着されていれば、接触部に当
接した血液等は接触部を通過して保持部に吸収保持さ
れ、強い外圧が加えられない限り再度接触部から外部に
流出することは抑制され、更に遮断部の作用によって保
持部内の血液等が外部に滲出することも防止できる。
【0008】各部分を構成する材料として、一般的な例
を挙げると、接触部には各種素材からなる不織布が望ま
しく、不織布に抗菌性或は殺菌性を有する薬剤を含浸さ
せたり、不織布自体に抗菌性或は殺菌性を与えたものを
使用しても良い。保持部は血液等をなるべく大量に吸収
保持できるものと言う点から、原綿が適当であるが、現
在広い範囲で使用されている高分子系の吸収材料等も利
用できる。更に遮断部に関しては、通気性は有するが液
体の通過、透過は許さない、各種の合成樹脂性シートが
適当である。
を挙げると、接触部には各種素材からなる不織布が望ま
しく、不織布に抗菌性或は殺菌性を有する薬剤を含浸さ
せたり、不織布自体に抗菌性或は殺菌性を与えたものを
使用しても良い。保持部は血液等をなるべく大量に吸収
保持できるものと言う点から、原綿が適当であるが、現
在広い範囲で使用されている高分子系の吸収材料等も利
用できる。更に遮断部に関しては、通気性は有するが液
体の通過、透過は許さない、各種の合成樹脂性シートが
適当である。
【0009】これらの材料を、接触部、保持部、遮断部
の順に積重して、接触部と遮断部の周囲を相互に溶着す
れば本発明の目的にかなう医療用パッドが形成できる。
特に抗菌性或は殺菌性を重視するならば、接触部に使用
される材料によって保持部を完全に被覆し、それに遮断
部を付設することによって、更に抗菌性或は殺菌性に配
慮した医療用パッドを得ることができる。本発明を実際
に使用する場合、医療用パッドを任意に患部若しくは機
械に貼着できるように、接触部周囲の遮断部内面の周
縁、或は遮断部の外面の適当箇所に、感圧型接着剤を施
し、その接着剤を離型紙で被覆する手段を講じることも
望ましい。
の順に積重して、接触部と遮断部の周囲を相互に溶着す
れば本発明の目的にかなう医療用パッドが形成できる。
特に抗菌性或は殺菌性を重視するならば、接触部に使用
される材料によって保持部を完全に被覆し、それに遮断
部を付設することによって、更に抗菌性或は殺菌性に配
慮した医療用パッドを得ることができる。本発明を実際
に使用する場合、医療用パッドを任意に患部若しくは機
械に貼着できるように、接触部周囲の遮断部内面の周
縁、或は遮断部の外面の適当箇所に、感圧型接着剤を施
し、その接着剤を離型紙で被覆する手段を講じることも
望ましい。
【0010】また、手術の際に血液等を吸収させるガー
ゼに代るものとして本発明医療パッドを考えると、この
場合には遮断部を設けることなく、接触部と接触部の間
に保持部を包み込み、接触部同志の周縁を溶着すること
によって、医療用パッドが構成できる。接触部を構成す
る素材が抗菌性或は殺菌性を保有していること並びに保
持部が接触部に完全に被覆されていることによって、保
持部に吸収保持された血液等が外部に滲出しにくくなる
とともに、万一滲出が生じた場合にもその血液等に含ま
れる感染源の感染力は大幅に減衰されることになる。
ゼに代るものとして本発明医療パッドを考えると、この
場合には遮断部を設けることなく、接触部と接触部の間
に保持部を包み込み、接触部同志の周縁を溶着すること
によって、医療用パッドが構成できる。接触部を構成す
る素材が抗菌性或は殺菌性を保有していること並びに保
持部が接触部に完全に被覆されていることによって、保
持部に吸収保持された血液等が外部に滲出しにくくなる
とともに、万一滲出が生じた場合にもその血液等に含ま
れる感染源の感染力は大幅に減衰されることになる。
【0011】
【発明の実施の形態】図面に従って本発明の具体的実施
例を説明すると、図1に示す第一の実施例は手術に際し
て術部からの出血を吸収させる医療用パッドであり、図
中1は接触部又2は保持部である。接触部1は保持部2
の両側に各二層ずつ設置され、保持部2を内部に閉じ込
める形でその周囲が全周にわたって相互に溶着されてい
る。
例を説明すると、図1に示す第一の実施例は手術に際し
て術部からの出血を吸収させる医療用パッドであり、図
中1は接触部又2は保持部である。接触部1は保持部2
の両側に各二層ずつ設置され、保持部2を内部に閉じ込
める形でその周囲が全周にわたって相互に溶着されてい
る。
【0012】この実施例では、保持部2には原綿が使用
され、接触部1には不織布が使用されるが、湿潤によっ
て金属イオンが徐放される抗菌性の物質、例えば、石塚
硝子株式会社製商品名「イオンピュア」等を不織布の製
造段階でそれに練り込むことによって、抗菌性を有する
医療用パッドを得ることができる。本発明には、その製
造段階で抗菌性或は殺菌性を与えられた全ての不織布若
しくは繊維が利用できるが、実際の使用を考慮すると、
血液、体液等の液体による湿潤によって、抗菌性或は殺
菌性が発露する前述のごとき商品が最も利用価値があ
る。
され、接触部1には不織布が使用されるが、湿潤によっ
て金属イオンが徐放される抗菌性の物質、例えば、石塚
硝子株式会社製商品名「イオンピュア」等を不織布の製
造段階でそれに練り込むことによって、抗菌性を有する
医療用パッドを得ることができる。本発明には、その製
造段階で抗菌性或は殺菌性を与えられた全ての不織布若
しくは繊維が利用できるが、実際の使用を考慮すると、
血液、体液等の液体による湿潤によって、抗菌性或は殺
菌性が発露する前述のごとき商品が最も利用価値があ
る。
【0013】また、この実施例に示す医療用パッドを、
例えば手術に使用した場合、血液、体液の吸収保持、そ
れに対する抗菌性或は殺菌性の発現、等の他に、大量に
生産される本実施例の単体の重量を予め統一することが
できるので、医療用パッドに吸収されている血液の重量
を簡単に計測算出することができ、従来のように使用予
定のある血液吸収用ガーゼ等の重量を細部に渡って予め
計測しておくような手数が要らず、迅速確実に出血量の
確認が行える。
例えば手術に使用した場合、血液、体液の吸収保持、そ
れに対する抗菌性或は殺菌性の発現、等の他に、大量に
生産される本実施例の単体の重量を予め統一することが
できるので、医療用パッドに吸収されている血液の重量
を簡単に計測算出することができ、従来のように使用予
定のある血液吸収用ガーゼ等の重量を細部に渡って予め
計測しておくような手数が要らず、迅速確実に出血量の
確認が行える。
【0014】図2に示す第二の実施例は、術前の患部の
圧迫、並びに、術後の養生初期の患部の被覆に使用する
医療用パッドで、この実施例においては三層からなる接
触部1に保持部2を載せ、更に保持部2の上に接触部1
を載せ、その上に遮断部3を載置して、最下層の接触部
1の周囲を遮断部3に溶着したもので、溶着された接触
部1の周囲を取り囲む形で遮断部3上に感圧型接着剤4
が塗布されている。5は感圧型接着剤4を被覆する離型
紙を示す。
圧迫、並びに、術後の養生初期の患部の被覆に使用する
医療用パッドで、この実施例においては三層からなる接
触部1に保持部2を載せ、更に保持部2の上に接触部1
を載せ、その上に遮断部3を載置して、最下層の接触部
1の周囲を遮断部3に溶着したもので、溶着された接触
部1の周囲を取り囲む形で遮断部3上に感圧型接着剤4
が塗布されている。5は感圧型接着剤4を被覆する離型
紙を示す。
【0015】使用に際しては、離型紙5を剥離して最下
層の接触部1を患部に当て、患部周囲に遮断部3の感圧
型接着剤4を押しつけて固定する。これにより、患部か
らの血液等は接触部1を通過して保持部2に吸収保持さ
れ、遮断部3によって外部への滲出は完全に防止され
る。
層の接触部1を患部に当て、患部周囲に遮断部3の感圧
型接着剤4を押しつけて固定する。これにより、患部か
らの血液等は接触部1を通過して保持部2に吸収保持さ
れ、遮断部3によって外部への滲出は完全に防止され
る。
【0016】この実施例の他の使用方法として、例えば
X線撮影に使用するカセッテの保管時における抗菌、殺
菌手段が考えられる。使用済のフィルムを現像のために
取り出し、未使用のフィルムを充填して保管する際に、
第二の実例の接触部1を湿らせた上で、接触部1をカセ
ッテ表面に貼着して保管すれば、保管中にカセッテの抗
菌手段が講じられることになる。
X線撮影に使用するカセッテの保管時における抗菌、殺
菌手段が考えられる。使用済のフィルムを現像のために
取り出し、未使用のフィルムを充填して保管する際に、
第二の実例の接触部1を湿らせた上で、接触部1をカセ
ッテ表面に貼着して保管すれば、保管中にカセッテの抗
菌手段が講じられることになる。
【0017】図3に示す第三の実施例は、血液等による
医療機械の汚染を防止するための医療用パッドで、接触
部1、保持部2及び遮断部3の構成は第二の実施例と同
様であるが、感圧型接着剤4が遮断部3の外面に塗布さ
れており、更にその上に離型紙5が載置されている。使
用に際しては、離型紙5を剥して遮断部3をX線撮影用
のカセッテ面に貼着することにより、被撮影者の出血し
ている患部とカセッテ面の間に本発明医療用パッドを置
き、血液等の飛散、流下、及びカセッテ面の汚染を防止
することができる。
医療機械の汚染を防止するための医療用パッドで、接触
部1、保持部2及び遮断部3の構成は第二の実施例と同
様であるが、感圧型接着剤4が遮断部3の外面に塗布さ
れており、更にその上に離型紙5が載置されている。使
用に際しては、離型紙5を剥して遮断部3をX線撮影用
のカセッテ面に貼着することにより、被撮影者の出血し
ている患部とカセッテ面の間に本発明医療用パッドを置
き、血液等の飛散、流下、及びカセッテ面の汚染を防止
することができる。
【0018】また、この第三の実施例に示した構造は、
治療用、手術用若しくは一般入院用のベッドのシーツと
しても利用できる。もちろん医療器械の汚染を防止する
場合よりも大きな表面積を持つ医療料パッドを製造する
必要があるが、ベッドのシーツ面を被覆し、これをベッ
ド表面に貼着固定することにより、抗菌性若しくは殺菌
性を有し、しかもその表面に滴下した血液、体液若しく
は薬液等を外部に漏洩させることなく保持できるシーツ
を簡単に得ることができる。
治療用、手術用若しくは一般入院用のベッドのシーツと
しても利用できる。もちろん医療器械の汚染を防止する
場合よりも大きな表面積を持つ医療料パッドを製造する
必要があるが、ベッドのシーツ面を被覆し、これをベッ
ド表面に貼着固定することにより、抗菌性若しくは殺菌
性を有し、しかもその表面に滴下した血液、体液若しく
は薬液等を外部に漏洩させることなく保持できるシーツ
を簡単に得ることができる。
【0019】
【発明の効果】以上のごとく本発明によると、血液等の
吸収保持、一旦吸収された血液等の滲出の防止、万一血
液が滲出した場合に対処する抗菌、滅菌、殺菌の作用、
患部の保護若しくは医療機械類の汚染防止、医療器械の
抗菌等が完全に行える効果がある。
吸収保持、一旦吸収された血液等の滲出の防止、万一血
液が滲出した場合に対処する抗菌、滅菌、殺菌の作用、
患部の保護若しくは医療機械類の汚染防止、医療器械の
抗菌等が完全に行える効果がある。
【図1】本発明第一の実施例の断面図である。
【図2】本発明第二の実施例の断面図である。
【図3】本発明第三の実施例の断面図である。
【符号の説明】 1 接触部 2 保持部 3 遮断部 4 感圧型接着剤 5 離型紙
Claims (4)
- 【請求項1】単独若しくは複数層の抗菌性若しくは殺菌
性を有する不織布シート等からなる接触部と、 接触部の一部を通過した血液、体液等の液体を吸収若し
くは保持する原綿層等からなる保持部と、 保持部に吸収された血液若しくは体液をその位置に維持
するための被覆シート等からなる遮断部を任意に積重
し、 少なくとも最外層の接触部と遮断部を溶着固定してな
る、医療用パッド。 - 【請求項2】接触部を構成する不織布シート等が湿潤に
より金属イオンを徐放する物質を備えていることを特徴
とする請求項1記載の医療用パッド。 - 【請求項3】遮断部を構成する被覆シート等が通気性を
有することを特徴とする請求項1記載の医療用パッド。 - 【請求項4】遮断部を構成する被覆シート等の一方の面
に感圧型接着剤が塗布されていることを特徴とする請求
項1記載の医療用パッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8300921A JPH10127683A (ja) | 1996-10-26 | 1996-10-26 | 医療用パッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8300921A JPH10127683A (ja) | 1996-10-26 | 1996-10-26 | 医療用パッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10127683A true JPH10127683A (ja) | 1998-05-19 |
Family
ID=17890740
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8300921A Pending JPH10127683A (ja) | 1996-10-26 | 1996-10-26 | 医療用パッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10127683A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009148414A (ja) * | 2007-12-20 | 2009-07-09 | Kb Seiren Ltd | 医療用シート |
-
1996
- 1996-10-26 JP JP8300921A patent/JPH10127683A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009148414A (ja) * | 2007-12-20 | 2009-07-09 | Kb Seiren Ltd | 医療用シート |
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