JPH10127673A - 膝用サポータ - Google Patents

膝用サポータ

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Publication number
JPH10127673A
JPH10127673A JP30726496A JP30726496A JPH10127673A JP H10127673 A JPH10127673 A JP H10127673A JP 30726496 A JP30726496 A JP 30726496A JP 30726496 A JP30726496 A JP 30726496A JP H10127673 A JPH10127673 A JP H10127673A
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JP
Japan
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supporter
knee
patella
main body
lining
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JP30726496A
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Inventor
Masaaki Hayashi
正晃 林
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HAYASHI NITTO KK
Original Assignee
HAYASHI NITTO KK
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Publication date
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  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 膝関節の痛みを体温熱によって和らげるため
のサポータであって、膝関節への着脱を容易に行えるこ
と、サポータを十分にフィットさせながら圧迫感や窮屈
感を解消できること、長時間使用時にもずれないこと、
の各事項を同時に満足できるサポータを提供する。 【解決手段】 サポータ本体1の前部中央に膝蓋保護部
2を設ける。膝蓋保護部2の上方に、形成記憶合金で形
成した弾性リングを配置し、サポータ本体1を上腿にフ
ィットさせる。膝蓋保護部2の左右に、膝関節の捩れや
横振れを防ぐサイドボーン4を配置する。サポータ本体
1の両端上下に面ファスナーを接合要素とする接合部
6、7を設ける。サイドボーン4と下側の接合部7との
間に、補助サイドボーン5を配置する。膝蓋保護部2の
内面に、膝蓋骨を支え保持する保護パッド8を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、膝関節に適用さ
れるサポータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のサポータを形態的に分けると、筒
型のサポータと巻付け型のサポータとに大別することが
できる。いずれも、筋や腱あるいは関節を固縛保持して
痛みを和らげ、あるいは強い外力や衝撃が患部に作用す
るのを防ぐ。こうした患部保持作用とは別に、関節の痛
みを体温熱によって和らげる目的で使用するサポータも
あり、この種のサポータは、患部を固縛せずむしろ穏や
かに覆い包む筒形のサポータによって占められている。
患部の保持や補強を主な目的とする巻付け型の膝用サポ
ータは、例えば登録実用新案第3001093号公報、
実開平6−86748号公報、実開平4−75515号
公報などに公知である。そこでは、偏平に押し潰したコ
イルばねからなる補強材をサポータ本体に装着し、膝関
節の左右両側を保持している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】膝関節用の筒型のサポ
ータは、恰も靴下を履く場合のように、身体を前屈みに
した窮屈な姿勢でサポータを膝に装着し、あるいは膝か
ら足先へと脱ぎ外す必要があり、装着しにくく脱ぎにく
い点に最大の難がある。とくに、高齢者や身体の自由が
利きにくくなった使用者の場合には、サポータの装着に
大きな苦痛を伴うことがある。生地の伸縮力で装着状態
を維持するので、使用者自身がサポ−タの締付力を加減
できず、長時間使用時にずり落ちあるいはずり上りを生
じたり、締付力が大き過ぎて痛感を伴うこともある。
【0004】巻付け型のサポータの場合には、サポータ
を膝関節に直接被せ付けることができるので、筒型のサ
ポータに比べて容易に着脱でき、締付力も加減できる。
問題は、シート状に展開した布地を膝関節に巻き付け装
着するために、布地の上下端や中間部などの多数箇所を
面ファスナーで固縛固定する必要があり、装着時に窮屈
であるうえ、膝の裏面側が拘束されて屈伸しにくい。つ
まり、患部の保持や補強には適していても、保温を目的
とするサポータとして使用するのには違和感があって適
さない。膝の運動を拘束することが、とっさの場合の転
倒の原因にもなる。固縛箇所が多いため、着脱が面倒で
あるうえ、身体の自由が利きにくい使用者にとっては、
サポータを適正な位置に適正な状態で装着することが困
難になる不利もある。
【0005】この発明は以下の目的を達成できる膝用サ
ポータを提供する。サポータを膝関節に簡単に着脱で
き、とくに身体の自由が利きにくくなった病人や高齢者
であっても、サポータを椅子に座った状態等の楽な姿勢
で容易に着脱できること。膝関節の痛みを体温熱で和ら
げることができ、しかも膝関節を左右両側から支えて、
歩行時の膝関節の捩れを良く防止できること。着用時の
圧迫感や窮屈感がなく、膝の屈伸を楽に行えること。膝
の屈伸時や長時間使用時にもサポータの上下方向のずれ
動きを防止できること。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の膝用サポ−タ
は、膝関節を前面側から覆い包むサポータ本体1を備え
ている巻付け型の膝用サポータからなる。膝蓋骨と対向
するサポ−タ本体1の前部に膝蓋保護部2を設ける。膝
蓋保護部2の上方に、サポ−タ本体1を上腿に密着不勢
するようくせ付けされた湾曲状の弾性リング3を配置す
る。膝蓋保護部2を間に挟むサポ−タ本体1の左右両側
に、膝関節の左右側面を支え保持する一対のサイドボ−
ン4を、配置する。サポ−タ本体1の両側端の上部およ
び下部のそれぞれに、サポ−タ本体1の側端どうしを連
結する接合部6、7を設ける。
【0007】具体的には、上記の膝用サポ−タにおい
て、サポータ本体1の、膝蓋保護部2の内面側に、膝蓋
骨の周囲と接当して膝蓋保護部2のずれ動きを規制する
リング状のパッド15を設ける。サポータ本体1のサイ
ドボ−ン4と下側の接合部7との間に、サイドボ−ン4
と協同してサポ−タ本体1の下縁側のずり上りを阻止す
る補助サイドボ−ン5を配置する。弾性リング3が、左
右一対のサイドボ−ン4と交差しない状態で、両サイド
ボ−ン4の間に配置されており、一対の補助サイドボ−
ン5を、サポータ本体1の上下縁間にわたって配置す
る。サポ−タ本体1は、それぞれ伸縮生地で形成した表
地1aと裏地1bで形成する。裏地1bは膝関節の一側
面から膝蓋部を経由して他側面に至る間に設ける。以っ
て、サポ−タ本体1の膝裏側を表地1aのみで薄く形成
する。
【0008】弾性リング3は、体温によって湾曲形状に
形状復帰する形状記憶合金製の帯材で、上腿の前半周面
に密着する湾曲形状に形成する。接合部6、7のそれぞ
れは雌雄一対の面ファスナ−18a、18bで形成す
る。膝蓋保護部2の内面側に保護パッド8を設ける。保
護パッド8は前記のリング状のパッド15と、パッド1
5の片面に縫着されて膝蓋骨を覆い包む保護片16とか
らなる。保護片16は遠赤外線放射作用を備えた伸縮生
地で形成する。
【0009】サイドボ−ン4を表地1aと裏地1bとの
間に配置し、サイドボ−ン4と裏地1bとの間に弾性リ
ング3を配置する。保護パッド8と対向する裏地1bの
生地面に、保護片16と膝蓋骨の接触を許す開口11を
形成する。表地1aおよび裏地1bのそれぞれを、膝蓋
保護部2の上部および下部において縫着して、サポ−タ
本体1を膝蓋保護部2を頂部とする墳丘状に形成する。
【0010】
【実施例】
(実施例1)図1ないし図6に実施例1に係る膝用サポ
ータを示す。図1において膝用サポータは、膝関節を前
面側から覆い包むサポータ本体1を有し、サポータ本体
1の前部のほぼ中央に膝蓋保護部2を有する。膝蓋保護
部2の上方に弾性リング3を配置し、膝蓋保護部2の左
右両側に、それぞれサイドボーン4、4と補助サイドボ
ーン5、5を配置する。サポータ本体1の膝裏側の上下
には、サポータ本体1の側端どうしを連結する接合部
6,7を設ける。膝蓋保護部2の内側には保護パッド8
が設けてある。
【0011】図2および図3において、サポータ本体1
はそれぞれ伸縮生地で形成した表地1aと裏地1bとを
縫着して形成する。表地1aは、上腿部と下腿部の太さ
の違いに対応するために、上縁の周長を下縁の周長に比
らべて大きく設定してかまぼこ形の展開形状に形成す
る。さらに、膝蓋保護部2の上下部をV字状に切り欠い
た後、切り欠き縁どうしを縫着することによって、膝蓋
保護部2を頂部とする墳丘状に形成する。サポータ本体
1を膝関節に対して十分にフィットさせるためである。
切り欠き縁どうしの縫着線を符号10で示す。
【0012】裏地1bも基本的には表地1aと同様に、
かまぼこ形の展開形状に形成するが、左右幅寸法を表地
1aに比らべて小さく設定する点が異っている。サポー
タ本体1を膝関節に装着した状態において、裏地1bを
膝関節の一側面から膝蓋部を経由して他側面に至る間に
限って設けて、サポータ本体1の膝裏側を表地1aのみ
で薄く形成し、着用時の圧迫感や窮屈感を解消し、膝の
屈伸を楽に行えるようにするためである。裏地1bの中
央部には、後述する保護片16と膝蓋骨の接触を許す円
形の開口11を形成し、開口11の上下の切り欠き線ど
うしを、表地1aの場合と同様に縫着して、裏地1bの
全体を墳丘状に形成している。この縫着線を符号12で
示す。
【0013】図5において、弾性リング3は形状記憶合
金製の帯材で形成した湾曲形状のリングからなり、体温
と同程度の温度になると、予め記憶させてあった湾曲形
状へと形状復帰して、サポータ本体1を上腿に密着させ
る。弾性リング3は、サポータ本体1を上腿部に密着さ
せるとき、上腿の筋肉を圧迫する。この圧迫感を取り除
きながらサポータ本体1を上腿にフイットさせるため
に、弾性リング3の周方向長さを、上腿の前半周面と密
着する長さに設定し(図1参照)、かつ、湾曲の度合い
を小さくすることによって、とくにリング両端が筋肉に
喰い込むのを避けている。弾性リング3は洗たく時に変
形しやすいが、形状記憶合金で形成した弾性リング3
は、使用時の体温熱によって適正形状へ復帰でき、従っ
て、常に適正にサポータ本体1を膝関節にフィットさせ
ることができる。
【0014】サイドボーン4および補助サイドボーン5
は、それぞれコイルばね状の金属コイル材を帯状に押し
潰し変形して、両端に端金具を固定した市販のばね体か
らなる。図2および図3に示すように、サイドボーン4
はサポータ本体1の上下縁間を縦断する状態で、膝蓋保
護部2の左右に対称配置する。また、補助サイドボーン
5は裏地1bの両側縁に沿って、サポータ本体1の過半
下部に配置する。サイドボーン4は、膝関節を左右側面
から支えて、歩行時の膝関節の捩れや横振れを抑止する
ために設けられる。補助サイドボーン5も膝関節を後半
側面側から支えて、サイドボーン4の機能を強化補助す
るが、その主たる目的は、膝屈伸時のサポータ本体1の
下縁側とくに後半下縁側のずり上りを防ぐことにある。
サイドボーン4は補助サイドボーン5と協同して、ずり
上り防止機能を発揮する。上記のように、補助サイドボ
ーン5は、サイドボーン4と下側の接合部7との間で、
サポータ本体1の過半下部側に配置する。
【0015】上記の弾性リング3および両サイドボーン
4、5を、サポータ本体1の所定位置に装着しておくた
めに、表地1aおよび裏地1bの対向面のそれぞれに帯
状の当て布13を縫着し、当て布13と両生地1a、1
bとの間に溝袋状の装着部14を設けている(図4参
照)。弾性リング3と補助サイドボーン5とは、それぞ
れ裏地1b側の装着部14に差し込み装填し、サイドボ
ーン4は表地1a側の装着部に差し込み装填する。装着
状態において、サイドボーン4と弾性リング3の両側端
寄り部とは交差しており、両者3、4の弾性によって、
自由状態におけるサポータ本体1を墳丘形状に維持して
いる。従って、サポータ本体1を膝関節に被せ付ける際
に、サポータ本体1が自重ですべり落ちるのを良く防止
して、その装着を容易化できる。
【0016】サポータ本体1を膝関節に装着した状態で
は、サイドボーン4よりも弾性リング3が裏地1bの側
に位置している。従って、弾性リング3はサイドボーン
4に邪魔されることなく、裏地1bを介して上腿部に密
着できる。このことは、膝を屈伸するとき、弾性リング
3が膝蓋骨の上縁部に引っ掛って、サポータ本体1のず
り下がり動作を良く阻止できることを意味しており、サ
ポータ本体1の上腿側の締め付け力が穏やかであって
も、ずり下がりを確実に防止できる。
【0017】膝蓋保護部2と裏地1bの開口11との間
に、主として膝蓋骨を保持するための保護パッド8を配
置する。図4において保護パッド8は、膝蓋骨の周囲に
接当して膝蓋部のずれ動きを規制する円形リング状のパ
ッド15と、パッド15の裏地1b側のリング面に縫着
した保護片16とからなり、上下両端を裏地1bないし
は表地1aに縫着固定する。パッド15は、発泡ウレタ
ンシ−トの両面に伸縮生地を貼り付けた弾性シ−トで形
成する。保護片16は遠赤外線放射作用を有する伸縮生
地からなり、表地1aや裏地1bに比べて、縦横に伸び
やすく、より弱い力で伸変形できる。使用状態におい
て、保護片16を膝蓋骨に十分に密着させるためであ
る。
【0018】図2および図3において、上下の接合部
6、7は、それぞれ雌雄一対の面ファスナ−で形成す
る。具体的には、図2および図3に示すように、展開状
態における表地1aの一側上部に接合片17を縫着し、
接合片17に縫着した雄形の面ファスナ−18aと、表
地1aの他側上部の表面側に縫着した雌形の面ファスナ
−18bとで上部側の接合部6を形成する。締付力を加
減できるようにするために、雌形の面ファスナ−18b
は横長に形成してある。表地1aおよび裏地1bのそれ
ぞれがパイル生地で形成してある場合はもちろん、起毛
地、一般の織布、メリヤス生地でも、雄形の面ファスナ
−18aが表地1aあるいは裏地1bに付着して、洗た
く途中のサポ−タ本体1を塊状に変形させることがあ
る。これを避けるために、表地1aの裏面上隅に、雌形
の面ファスナ−や面ファスナーを付着保持できる生地か
らなる保持片19を縫着し、保持片19に接合片17の
面ファスナ−18aを折曲部25位置で折り曲げて付着
保持できるようにしている。接合操作を容易化するため
に、表地1aの雌形の面ファスナ−18bの側の隅部を
側方へ突設してつまみ片20を設けている。
【0019】下部側の接合部7は、表地1aの下部両側
にそれぞれ縫着した一対の接合片21、21と両接合片
21の遊端に縫着した雄形の面ファスナー18aと、表
地1aの両端下隅に縫着した雌形の面ファスナー18b
とからなる。雌形の面ファスナー18bは先の接合部6
の場合と同様に、斜め方向へ長く形成して締付力を加減
できるようになっている。接合片21の雄形の面ファス
ナー18a以外の部分は、雌形の面ファスナーや面ファ
スナーを付着保持できる生地で形成してあって、洗濯時
に雄形の面ファスナー18aを折曲部25位置で折り曲
げて接合片21に付着保持できる。一対の接合片21は
図6に示すようにたすき掛け状に接合して、サポータ本
体1を下腿に巻付け固定する。
【0020】先に説明したように、自由状態におけるサ
ポータ本体1は、弾力リング3およびサイドボーン4の
弾性によって墳丘状に保形されていて、サポータ本体1
の前面の上半部と下半部とが、側面から見てく字状に折
れ曲がっている。そのため、膝を伸ばした場合や膝を鋭
角に折り曲げた場合の、サポータ本体1の膝蓋部側での
伸縮量を抑止して、窮屈感や圧迫感を軽減できる。椅子
に座って膝を曲げた状態のままであっても、サポータ本
体1を膝関節に沿わせて容易に取り付けることができ
る。
【0021】サポータ本体1は図1に示すように膝関節
に装着して使用する。詳しくは、保護パツド8で膝蓋骨
をしっかりと保持した状態で、上下の接合部6、7を上
腿および下腿に止め付ける。この状態では、保護片16
および表地1aが膝蓋骨を覆い包んで、体温熱によって
関節の痛みを和らげることができる。弾性リング3は体
温によって上腿と密着するよう形状復帰して、サポータ
本体1を上腿にフィットさせる。サイドボーン4は、屈
伸時あるいは歩行時における膝関節の捩じれや横振れを
防いで、捩じれや横振れに伴う膝の痛みを抑える。補助
サイドボーン5は、膝屈折時にサポータ本体1の下縁が
上方へずり上がろうとするのを防いで、膝裏側に布塊が
形成されるのを防止する。サポータ本体1の膝裏を表地
1aのみで薄く形成し、さらにサポータ本体1の側端上
下に接合部6、7を分離形成し、例えば正座上腿におい
て膝裏に布塊が形成されるのを防いで、圧迫感や窮屈感
が生じるのを解消するに大きく寄与している。
【0022】(実施例2)図7および図8に実施例2に
係る膝用サポータを示す。この実施例では、弾性リング
3を馬蹄形状に形成して、自由状態のサポータ本体1を
筒状に保形できるようにした。この場合の弾性リング3
の周方向長さは、実施例1の弾性リング3の周方向長さ
に比べて大きく設定するが、リング端が膝裏側へ回り込
むことはない。また裏地1bを表地1aと同じ展開形状
に形成したうえで、表地1aの左右両側端の上下中央に
V字状の切欠23を形成して、サポータ本体1の膝裏側
がぶ厚くなるのを避けるようにした。膝蓋保護部2の下
側に、伸縮生地で形成した弾性テープ24を配置して、
サポータ本体1を装着した状態において、膝蓋保護部2
より下側のサポータ本体部を下腿に密着できるようにし
た。さらに、上側の接合部6の接合片17を左右一対設
け、たすき掛け状に接合できるようにした。下側の接合
部7は接合片21をサポータ本体1の一側端にのみ設け
た。
【0023】(実施例3)図9に実施例3に係る膝用サ
ポ―タを示す。この実施例では、弾性リング3の周方向
長さを、実施例1における弾性リング3の周方向長さよ
り短かく設定して、サポータ本体1に装着した状態にお
いて、弾性リング3が左右のサイドボ―ン4の間に位置
するようにした。これは、弾性リング3の上腿に対する
締め付け力をさらに穏やかにして、長時間使用時の鈍い
痛みを避けるためであるが、依然としてサポータ本体1
を上腿に密着する作用と、膝蓋骨の上縁部に引っ掛って
ずり下がりを防ぐ作用とは維持される。
【0024】補助サイドボ―ン5は、実施例1の場合に
比らべて上下に長く形成し、サポータ本体1の上下縁間
にわたって配置した。これにより、膝関節を左右側面か
らより強固に支えることができ、歩行時の膝関節の捩れ
や横振れを効果的に抑止できる。サポータ本体1の下縁
がずり上がるのも良く防止できる。他は実施例1と同じ
であるので、同一部材に同一符号を付して説明を省略す
る。
【0025】上記以外に、保護パッド8のパッド15は
C形リング状に変形できる。その形成素材も、発泡ゴム
や伸縮生地等に変更できる。保護片16は生地1aとパ
ッド15との間に設けることができる。弾性リング3
は、形状記憶合金で形成する以外に、線ばねや板ばね等
の金属ばねで形成することができる。必要があればプラ
スチック形成したばねで形成することができる。接合部
6、7は締付力を調整できる点で、面ファスナー18
a、18bで形成するのが好ましいが、スナップファス
ナーや磁石で形成することができる。
【0026】
【発明の効果】以上のようにこの発明の膝用サポータ
は、膝関節に簡単に着脱でき、高齢者や身体の自由が利
きにくい使用者であっても、支障なく楽に着脱できる。
装着状態においては、サポータ本体1を膝関節に十部に
フィットさせながら、圧迫感や窮屈感が生じるのを避け
て、長時間使用時にも不快感を伴うことを解消できるう
え、歩行や膝の屈伸によってサポータ本体1がずり落ち
たり、ずり上がるのも確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】膝用サポータの側面図である。
【図2】サポータ本体を展開した状態の正面図である。
【図3】サポータ本体を展開した状態の背面図である。
【図4】サポータ本体の縦断側面図である。
【図5】弾性リングの斜視図である。
【図6】使用状態時のサポータ本体の背面図である。
【図7】別実施例2に係る膝用サポータの側面図であ
る。
【図8】サポ―タ本体を展開した状態の正面図である。
【図9】実施例3に係る膝用サポータの側面図である。
【符号の説明】
1……サポータ本体、1a……表地、1b……裏地、2
……膝蓋保護部、3……弾性リング、4……サイドボー
ン、5……補助サイドボーン、6……接合部(上)、7
……接合部(下)、8……保護パッド、15……パッ
ド、16……保護片

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膝関節を前面側から覆い包むサポータ本
    体1を備えている巻付け型の膝用サポータであって、 膝蓋骨と対向するサポ−タ本体1の前部に膝蓋保護部2
    が設けられており、 膝蓋保護部2の上方に、サポ−タ本体1を上腿に密着不
    勢するようくせ付けされた湾曲状の弾性リング3が配置
    されており、 膝蓋保護部2を間に挟むサポ−タ本体1の左右両側に、
    膝関節の左右側面を支え保持する一対のサイドボ−ン4
    が、配置されており、 サポ−タ本体1の両側端の上部および下部のそれぞれ
    に、サポ−タ本体1の側端どうしを連結する接合部6、
    7が設けてある膝用サポ−タ。
  2. 【請求項2】 サポータ本体1の、膝蓋保護部2の内面
    側に、膝蓋骨の周囲と接当して膝蓋部のずれ動きを規制
    するリング状のパッド15が設けてある請求項1記載の
    膝用サポータ。
  3. 【請求項3】 サポータ本体1のサイドボ−ン4と下側
    の接合部7との間に、サイドボ−ン4と協同してサポ−
    タ本体1の下縁側のずり上りを阻止する補助サイドボ−
    ン5が配置してある請求項1または2記載の膝用サポー
    タ。
  4. 【請求項4】 弾性リング3が、左右一対のサイドボ−
    ン4と交差しない状態で、両サイドボ−ン4の間に配置
    されており、一対の補助サイドボ−ン5が、サポータ本
    体1の上下縁間にわたって配置してある請求項1、2ま
    たは3記載の膝用サポータ。
  5. 【請求項5】 サポ−タ本体1が、それぞれ伸縮生地で
    形成した表地1aと裏地1bで形成されており、裏地1
    bは膝関節の一側面から膝蓋部を経由して他側面に至る
    間に設けられており、サポ−タ本体1の膝裏側が表地1
    aのみで薄く形成してある請求項1、2、3または4記
    載の膝用サポータ。
  6. 【請求項6】 弾性リング3が、体温によって湾曲形状
    に形状復帰する形状記憶合金製の帯材で、上腿の前半周
    面に密着する湾曲形状に形成してある請求項1、2、
    3、4または5記載の膝用サポータ。
  7. 【請求項7】 接合部6、7のそれぞれが雌雄一対の面
    ファスナ−18a、18bで形成してある請求項1、
    2、3、4、5または6記載の膝用サポータ。
  8. 【請求項8】 膝蓋保護部2の内面側に保護パッド8が
    設けられており、保護パッド8が前記のリング状のパッ
    ド15と、パッド15の片面に縫着されて膝蓋骨を覆い
    包む保護片16とからなり、保護片16は遠赤外線放射
    作用を備えた伸縮生地で形成してある請求項1、2、
    3、4、5、6または7記載の膝用サポータ。
  9. 【請求項9】 サイドボ−ン4が表地1aと裏地1bと
    の間に配置され、サイドボ−ン4と裏地1bとの間に弾
    性リング3が配置してある請求項1,2,3,4、5、
    6、7または8記載の膝用サポータ。
  10. 【請求項10】 保護パッド8と対向する裏地1bの生
    地面に、保護片16と膝蓋骨の接触を許す開口11が形
    成してある請求項1,2,3,4、5、6、7、8また
    は9記載の膝用サポータ。
  11. 【請求項11】 表地1aおよび裏地1bのそれぞれ
    を、膝蓋保護部2の上部および下部において縫着して、
    サポ−タ本体1が膝蓋保護部2を頂部とする墳丘状に形
    成してある請求項1,2,3,4、5、6、7、8、9
    または10記載の膝用サポータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106551745A (zh) * 2016-11-14 2017-04-05 武汉大学 一种自适应关节固定热敷装置

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