JPH10127616A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

Info

Publication number
JPH10127616A
JPH10127616A JP8288328A JP28832896A JPH10127616A JP H10127616 A JPH10127616 A JP H10127616A JP 8288328 A JP8288328 A JP 8288328A JP 28832896 A JP28832896 A JP 28832896A JP H10127616 A JPH10127616 A JP H10127616A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
ray
unit
detection
collected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8288328A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuro Suzuki
達郎 鈴木
Katsuyuki Taguchi
克行 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP8288328A priority Critical patent/JPH10127616A/ja
Publication of JPH10127616A publication Critical patent/JPH10127616A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】X線検出器からの収集データを回転部から固定
部へ高速でデータ伝送してX線像の表示の高速化あるい
はリアルタイム表示を実現し、しかも装置の小形化の障
害にならずコストの上昇を抑える。 【解決手段】X線検出器14からDAS15を介して収
集されたデータを、X線素子毎に1つ前のビューのデー
タとの差分データでデータ圧縮する、あるいはX線素子
毎に1回転前のデータとの差分データでデータ圧縮する
もの。また、収集データを、特性( 感度 )の補正、lo
g変換、オフセット補正、X線強度補正等の各種補正を
行った後に差分データでデータ圧縮するもの。また、回
転部11内で膨大なデータ量の収集データから再構成処
理でより小さなデータ量の断層画像データを再構成し
て、この断層画像データを伝送するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、X線を被検体に
照射するX線発生器及び被検体を透過したX線を検出す
るX線検出素子を複数個1列又は複数列に並べて構成し
たX線検出器を備え、被検体の回りをX線発生器及びX
線検出器を相対的に回転させながらX線検出器から検出
データを収集し、この収集した検出データに基づいて対
象物の内部構造を解析するX線CT(computed tomograp
hy )装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図X1は、X線CT装置の概略の構成を
示す図である。X線CT装置は、被検体をX線でスキャ
ンするスキャナ本体101と、被検体をスキャナ本体1
01へ案内する寝台102と、高電圧を生成してスキャ
ナ本体101へ供給する高電圧装置103と、寝台10
2を制御する寝台制御ユニット104と、スキャナ本体
101を制御すると共にスキャナ本体101から得られ
たデータを処理するコンソール105とから構成されて
いる。
【0003】スキャナ本体101の略中央に円筒状の貫
通した空洞が形成されており、この空洞を被検体が挿入
又は通過するようになっている。スキャナ本体101
は、詳細は図示しないが、内部にその空洞の回りを回転
する回転部と、外観を形成し、回転部を回転自在に支持
している固定部とから構成されている。回転部には、X
線を被検体に照射するX線管及びこのX線管と空洞を挟
んで対向する位置に被検体を透過したX線を検出するX
線検出素子を複数個1列に並べて構成されたX線検出器
が搭載されている。
【0004】高電圧装置103からスキャナ本体101
に供給された高電圧は、まず、スキャナ本体101の固
定部に入り、この固定部からスリップリング( リング状
の電極とブラシとから構成されている )を通して回転部
へ送られ、最終的にこの回転部のX線管へ供給される。
一方、X線検出器から出力される検出信号は、回転部か
らスリップリング又は検出信号をデジタル処理してから
光伝送等の非接触伝送システムを介して固定部へ送信さ
れる。固定部で受信した検出信号は、コンソール105
へ出力され、このコンソール105で再構成処理により
断層画像が再構成され、メモリに保存されると共に表示
装置等により表示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】X線検出器から出力さ
れる検出信号、すなわち、検出データ( 収集データ )は
X線検出素子の個数に1回転におけるビューの数を乗算
した膨大な数に上り、スリップリング又は非接触伝送シ
ステムでは検出データの伝送に時間がかかるという問題
があった。そのため、X線像の表示の高速化あるいはリ
アルタイム表示を実現するためには、スリップリングを
多数設けるか又は非接触伝送システムの伝送チャンネル
を多数設け、伝送速度を高速化する必要があるが、この
ような伝送システムの高機能化は装置の小形化の障害と
なると共にコストの上昇になるという問題があった。
【0006】そこでこの発明は、X線検出器から収集さ
れる収集データを回転部から固定部へ高速でデータ伝送
してX線像の表示の高速化あるいはリアルタイム表示を
実現することができ、しかも装置の小形化の障害になら
ずコストの上昇を抑えることができるX線CT装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
X線を対象物に照射するX線発生手段及び対象物を透過
したX線を検出するX線検出素子を複数個1列又は複数
列に並べて構成したX線検出手段を備え、X線検出手段
から検出データを収集し、この収集した検出データに基
づいて対象物の内部構造を解析するX線CT装置におい
て、検出データを1つ前又は後の検出データとの差分デ
ータをとることでデータ圧縮するデータ圧縮手段を設け
たものである。
【0008】請求項2対応の発明は、X線を対象物に照
射するX線発生手段及び対象物を透過したX線を検出す
るX線検出素子を複数個1列又は複数列に並べて構成し
たX線検出手段を備え、対象物の回りをX線発生手段及
びX線検出手段を相対的に回転させながら各回転角度で
X線検出手段からビューデータを収集し、この収集した
データに基づいて対象物の内部構造を解析するX線CT
装置において、ビューデータをX線検出素子毎に1つ前
又は後のビューデータとの差分データをとることでデー
タ圧縮する位相差分データ圧縮手段を設けたものであ
る。
【0009】請求項3対応の発明は、X線を対象物に照
射するX線発生手段及び対象物を透過したX線を検出す
るX線検出素子を複数個1列又は複数列に並べて構成し
たX線検出手段を備え、対象物の回りをX線発生手段及
びX線検出手段を相対的に複数回回転させながら各回転
角度でX線検出手段からビューデータを収集し、この収
集したデータに基づいて対象物の内部構造を解析するX
線CT装置において、ビューデータをX線検出素子毎に
1回転前又は後の同角度のビューデータとの差分データ
をとることでデータ圧縮する回転差分データ圧縮手段を
設けたものである。
【0010】請求項4対応の発明は、X線を対象物に照
射するX線発生手段及び対象物を透過したX線を検出す
るX線検出素子を複数個1列又は複数列に並べて構成し
たX線検出手段を備え、X線検出手段から検出データを
収集し、この収集した検出データに基づいて対象物の内
部構造を解析するX線CT装置において、X線検出素子
毎に検出データの検出誤差を補正する補正手段と、この
補正手段によるX線検出素子毎の検出データの検出誤差
の補正後に、検出データを1つ前又は後の検出データと
の差分データをとることでデータ圧縮する補正後データ
圧縮手段を設けたものである。
【0011】請求項5対応の発明は、請求項4対応の発
明において、補正後データ圧縮手段は、隣接するX線検
出素子の検出データとの差分データをとることでデータ
圧縮するものである。
【0012】請求項6対応の発明は、請求項1乃至請求
項5のいずれか1項対応の発明において、X線発生手段
及びX線検出手段を対象物の回りを相対的に回転させる
回転部と、この回転部を回転自在に支持する固定部とを
設け、回転部から固定部へ伝送するデータは、データ圧
縮手段によりデータ圧縮されたデータとするものであ
る。
【0013】請求項7対応の発明は、X線を対象物に照
射するX線発生手段及び対象物を透過したX線を検出す
るX線検出素子を複数個1列又は複数列に並べて構成し
たX線検出手段を備え、対象物の回りをX線発生手段及
びX線検出手段を相対的に回転させながらX線検出手段
から検出データを収集し、この収集した検出データに基
づいて対象物の内部構造を解析するX線CT装置におい
て、X線発生手段及びX線検出手段を対象物の回りを相
対的に回転させる回転部と、この回転部を回転自在に支
持する固定部とを設け、回転部にX線検出手段から収集
した検出データに基づいて対象物のX線透過像のデータ
を再構成する再構成手段を搭載し、回転部から固定部へ
伝送するデータは、再構成手段により再構成されたX線
透過像のデータとするものである。
【0014】請求項8対応の発明は、請求項7対応の発
明において、回転部には、X線検出手段から収集した検
出データを記憶する記憶手段を搭載し、X線透過像のデ
ータの伝送を全て終了した後で、記憶手段に記憶された
検出データを回転部から固定部へ伝送するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1の実施の形
態を図1乃至図6を参照して説明する。図1は、この発
明を適用したX線CT(computed tomography )装置の概
略の構成を示すブロック図である。基本的には従来の技
術で図X1で説明した構成とほぼ同じであるが、スキャ
ナ本体( 架台 )の回転部にデータ圧縮部が設けられ、固
定部にデータ復元部が設けられている点が異なる。この
X線CT装置は、架台1と、コンソール2と、寝台3
と、電源装置4とから構成されている。なお、従来の技
術で図X1を参照して説明した、スキャナ本体が架台1
に対応し、寝台及び寝台制御ユニットが寝台3に対応
し、コンソールはコンソール2に対応している。前記架
台1は、回転部11とそれ以外の固定部とから構成さ
れ、前記回転部11には、X線発生部12、高電圧発生
器13、X線検出器14、DAS( データ収集装置 )1
5、データ圧縮部16、回転側データ伝送部17等が搭
載されており、固定部には、固定側データ伝送部18、
データ復元部19及び架台コントローラ20等が設けら
れ、前記回転部11と固定部との間にはスリップリング
21が設けられている。
【0016】前記電源装置4から供給された電力は、前
記架台1の固定部に入力され、この固定部から前記スリ
ップリング21を通して前記回転部11の前記高電圧発
生器13に入力される。この高電圧発生器13は、供給
された電力をX線発生に適した高電圧に昇圧して前記X
線発生部12に供給する。このX線発生部12と前記X
線検出器14とは、従来の技術で説明したように、この
架台1の略中央に形成された空洞を挟んで対向して配置
されており、互いの位置関係を保ちながら相対的に回転
するようになっている。
【0017】前記X線発生部12は、X線管やコリメー
タ等から構成され、供給された高電圧によりX線を発生
させ、このX線を制御して空洞に挿入した又は空洞を通
過する被検体に照射する。前記X線検出器14は、複数
個のX線検出素子を1列又は複数列に並べて構成され、
被検体を透過したX線を検出し、電気信号( 例えば蓄積
電荷 )として取出すことができるようになっている。
【0018】前記DAS15は、前記X線検出器14か
ら電気信号を検出データ( デジタルデータ )として取出
し( 収集し )、この検出データを前記データ圧縮部16
へ出力する。検出データは、前記X線発生部12と前記
X線検出器14との回転角度( 位相 )によるビュー毎に
X線検出器14のX線検出素子毎に得られる。前記デー
タ圧縮部16は、1番目のビューのデータはそのままと
し、2番目以降のビューのデータは、前記X線検出器1
4のX線検出素子毎に1つ前のビューのデータからの差
分データを計算し、この差分データをビューデータと置
換えることで圧縮する。
【0019】例えば、表1に示すように、1つのX線検
出素子( 1つのチャンネル )のデータについて、収集デ
ータ( 検出データ )が20ビットバイナリデータであっ
たのを、精度( 分解能 )を低下させずに10ビットバイ
ナリデータに圧縮することができる。これは、差分を取
るビューの角度( 位相 )が極めて小さいため、同じX線
検出素子から得られるデータはほどんど同じである。従
って、その差分データを計算するとほとんどの差分デー
タの値が小さく、差分データは少ない桁数で全て表記(
伝送 )することができる。なお、先頭( 第10桁目 )の
ビットは、差分データが+( 0 )か、−( 1 )かを示す
ために使用されており、実質的な差分データは、第9桁
目から第1桁目までの9ビットで表記( 伝送 )される。
【0020】
【表1】
【0021】上述したように、この第1の実施の形態の
要旨は、X線検出素子毎に、各ビューのデータとその1
つ前のビューのデータとの差分データを計算することに
より、X線検出素子の個々の特性のバラツキに影響され
ずに、精度( 分解能 )を低下することなく、高いデータ
圧縮効率でデータ圧縮することにある。
【0022】また、ヘリカルスキャンの場合には、差分
器16は1回転前のデータとの差分データを算出しても
良い。さらに、1つ前のビューの差分データ及び1回転
前のデータとの差分データを混合して使用しても良いも
のである。なおこの場合には、差分データが1つ前のビ
ューの差分データなのか1回転前の差分データなのかを
識別できるように識別データを付加する等の処理をして
おく必要がある。
【0023】このデータ圧縮部16で得られた差分デー
タでデータ圧縮された収集データ(検出データ )は、前
記回転側データ伝送部17へ出力され、この回転側デー
タ伝送部17は、例えばLED(light emitting diode)
等から構成され、そのデータ圧縮された収集データを光
信号に変換して送信する。
【0024】前記固定側データ伝送部18は、例えばフ
ォトダイオード等から構成され、前記回転部11の回転
側データ伝送部17から送信された光信号を受信する。
この固定側データ伝送部2で受信した光信号は、電気信
号( デジタルデータ )、すなわち、差分データを含むデ
ータ圧縮された検出データに変換され、前記データ復元
部19へ供給される。このデータ復元部19では、差分
データを元の収集データに復元する処理が行われ、復元
された収集データは、前記コンソール2へ出力される。
【0025】このコンソール2には、中央制御ユニット
31、画像再構成ユニット32、データ保存ユニット3
3及び画像表示ユニット34等が設けられている。前記
中央制御ユニット31は、CPU(central processing
unit )、ROM(read only memory )、RAM(random a
ccess memory)、各種インターフェイス等から構成され
ており、システムバス35を介して前記画像構成ユニッ
ト32、前記データ保存ユニット33、前記画像表示ユ
ニット34とそれぞれ接続されている。前記架台1のデ
ータ復元部19から出力された復元された収集データ
は、前記画像再構成ユニット32に入力されると共に前
記データ保存ユニット33に保存される。前記画像再構
成ユニット32では、再構成処理により断層画像データ
が作成され、この断層画像データは、前記画像表示ユニ
ット34によりモニタに断層画像として表示される。
【0026】さらに、前記中央制御ユニット31は、前
記架台1の回転部11の高電圧発生器13を制御して、
前記X線発生部12により被検体へのX線照射を制御す
るようになっている。また、前記中央制御ユニット31
は、前記架台コントローラ20を制御して、前記回転部
11の回転制御及び前記架台1の傾き( チルト角 )の角
度制御を行うようになっている。
【0027】前記寝台3は、被検体を載置する天板( 図
示せず )を移動させる天板移動部41と、この天板移動
部41等を制御する寝台コントローラ42等から構成さ
れ、前記中央制御ユニット31は、前記寝台コントロー
ラ42を制御して、天板を移動させ、被検体の撮影部位
を架台1の空洞内へ位置決めする制御を行うようになっ
ている。
【0028】図2は、前記データ圧縮部16の要部構成
を示すブロック図である。前記データ圧縮部16は、圧
縮部コントロール部51、収集データ用メモリ52、差
分器53、差分データ用メモリ54、選択部55、PS
変換部56等から構成されている。前記DAS15から
出力された検出データ( ビューのデータ )は、前記収集
データ用メモリ52に記憶されると共に前記差分器53
に入力される。前記収集データ用メモリ52には、ヘリ
カルスキャンを行ったときに、前記DAS15から出力
される検出データを少なくとも1回転分記憶できる容量
を持っている。前記差分器53は、供給されたビューの
データと1つ前のビューのデータとの差分データあるい
はヘリカルスキャンの場合に必要となれば1回転前のデ
ータとの差分データを算出して出力し、この出力された
差分データは、差分データ用メモリ54に記憶される。
前記圧縮部コントロール部51は、前記収集データ用メ
モリ52及び前記差分データ用メモリ54へのデータの
書込み及び読出しの制御と前記差分器53の差分データ
の算出に関する制御とを行い、これらの制御からデータ
( 検出データ及び差分データ )を解析してヘッダデータ
を作成するようになっている。
【0029】前記選択部55は、前記圧縮部コントロー
ル部51の制御により、前記収集データ用メモリ52、
前記差分データ用メモリ54、前記圧縮部コントロール
部51から出力されたデータのうちいずれか1つ選択し
て、前記PS変換部56へ出力する。このPS変換部5
6は、入力したデータ( 20ビット又は10ビットのパ
ラレルデータ )を伝送用シリアルデータに変換するPS
変換( パラレル−シリアル変換 )を行って、前記回転側
データ伝送部17へ出力するようになっている。
【0030】前記差分器53の差分データの算出による
データ圧縮及びPS変換部56のPS変換の方法は、3
通りの方法が考えられる。第1の方法は、図3に示すよ
うに、1断層画像の再構成に必要なビュー数のデータ収
集が終了した時点で、データ圧縮してチャンネル( X線
検出素子 )毎にまとめてPS変換する方法と、図4に示
すように、ビュー数に関して適切なブロックに分割し
て、各ブロックのデータ収集が終了した時点で、データ
圧縮してチャンネル毎にまとめてPS変換する方法と、
図5に示すように、各ビューのデータ収集が終了した時
点で、データ圧縮してPS変換する方法とがある。
【0031】図6は、前記データ復元部19の要部構成
を示すブロック図である。前記データ復元部19は、復
元部コントロール部61、SP変換部62、復元器63
等から構成されている。前記固定側データ伝送部18か
ら出力されたデータ( 伝送用シリアルデータ )は、前記
復元部コントロール部61に入力されると共に前記SP
変換部62に入力される。
【0032】前記復元部コントロール部61は、入力さ
れたデータのヘッダデータを解釈しこの解釈結果に基づ
いて前記SP変換部62及び前記復元器63を制御す
る。前記SP変換部62は、前記復元部コントロール部
61の制御により、入力されたデータをパラレルデータ
に変換するSP変換( シリアル−パラレル変換 )を行っ
て、前記復元器63へ出力するようになっている。
【0033】この復元器63は、前記復元部コントロー
ル部61の制御により、供給された差分データを1つ前
のビューのデータ( 復元されたデータ )と加算して、元
の収集データを復元( 算出 )して出力し、この出力され
た元の収集データは、前記コンソール2の前記画像再構
成ユニット32へ送信される。あるいは、ヘリカルスキ
ャンの場合に前記差分器53で1回転前のデータとの差
分データが算出された場合には、供給された差分データ
を1回転前のデータ(復元された収集データ )に加算し
て、元の収集データを復元して出力し、この出力された
元の収集データは、前記コンソール2の前記画像再構成
ユニット32へ送信される。
【0034】このような構成の第1の実施の形態におい
ては、回転部11で収集した20ビットバイナリデータ
である検出データは、データ圧縮部16で、最初のビュ
ー(あるいは最初の回転 )のデータを除いて、例えば1
0ビットバイナリデータである差分データに圧縮され
る。このビット数は検出データの性質を判断することに
より可変とし、差分データを何ビットで表現するかは、
ヘッダに記述される。この検出データの性質の判断のた
めに、図3又は図4に示すような方法がとられ、その回
転( ブロック )毎に差分データのビット数が決定され
る。
【0035】この圧縮されたデータは、回転側データ伝
送部17から光通信により固定側データ伝送部18へ送
信される。固定側データ伝送部18から圧縮されたデー
タはデータ復元部19へ供給され、このデータ復元部1
9で、差分データが元の収集データに復元される。この
復元された収集データは、コンソール2の画像再構成ユ
ニット32に送信され、この画像再構成ユニット32
で、各種補正、コンボリューション処理及び逆投影処理
等の再構成処理を行って、断層画像が再構成される。
【0036】差分器53による差分データの算出におい
て、差分データが10ビットバイナリデータ( 実際には
先頭ビットが+か−かを示しているので、差分データの
大きさとしては9ビットバイナリデータ )として表現で
きない場合、圧縮部コントロール部51は、差分気53
からの差分データの算出結果からその判定を行って、そ
の10ビットバイナリデータを越えるデータについて
は、選択部55により差分器53からの差分データでは
なく、収集用データメモリ54からの収集されたそのま
まの20ビットバイナリデータを選択し、さらにそのま
まの収集データの送信に先だって、差分データではなく
20ビットバイナリデータであることを示す特殊なデー
タ列をその先頭に挿入する。
【0037】データ復元部19の復元部コントロール部
61は、ヘッダデータと同様に、その特殊なデータ列を
認識( 解析 )して、その特殊データ列以降の20ビット
バイナリデータをそのまま、画像再構成ユニット32へ
出力する制御を行う。
【0038】このように、データ圧縮せずに収集された
そのままのデータも随時送信することができるようにし
ているので、データ圧縮した差分データのデータ長を送
信時間的な効率から考慮して極めて小さくすることがで
きる。すなわち、僅か数個の大きな差分データのため
に、差分データのデータ長を余裕を持って大きくしてお
くことよりも、その僅か数個の大きな差分データは差分
データとせずに、収集データをそのまま送信して、差分
データを可能な限り小さくしておく方がより効果的なデ
ータ圧縮を行うことができる。
【0039】このように第1の実施の形態によれば、X
線検出器14からDAS15を介して収集されたデータ
を、X線素子毎に1つ前のビューのデータとの差分デー
タでデータ圧縮することにより、各X線検出素子の特性
( 感度等 )のバラツキに影響されずに、回転部11から
固定部へ高速でデータを伝送することができる。あるい
は、ヘリカルスキャンの場合に必要に応じて、X線検出
器14からDAS15を通して収集されたデータを、X
線素子毎に1回転前のデータとの差分データでデータ圧
縮することにより、各X線検出素子の特性( 感度等 )の
バラツキに影響されずに、回転部11から固定部へ高速
でデータを伝送することができる。
【0040】従って、X線像の表示の高速化あるいはリ
アルタイム表示を実現することができる。しかも、デー
タ圧縮技術を利用しているだけで、伝送装置として特別
なものを使用する必要がないので、装置の小形化の障害
にならず、コストの上昇を抑えることができる。
【0041】なお、ヘリカルスキャンの場合にも、もち
ろん、1つ前のビューのデータとの差分データでデータ
圧縮を行っても良いものである。また、例えば、1回転
目は1つ前のビューのデータとの差分データでデータ圧
縮を行い、2回転目以降は1回転前のデータとの差分デ
ータでデータ圧縮を行うというような組合せたデータ圧
縮でも良いものである。すなわち、この発明の要旨は、
各X線検出素子の特性( 感度 )のバラツキに影響されな
いように、同じX線検出素子のデータで差分データを算
出してデータ圧縮することにある。
【0042】なお、データ圧縮の効率は、主に差分デー
タのビット数をどのくらい小さくできるかに関係する
が、差分データの大きさは、収集データの変位の大きさ
であるから、この第1の実施の形態の場合、1つ前のビ
ューのデータとの差分データでデータ圧縮する場合に
は、ビューのピッチが小さいほど差分データのビット数
を小さくすることができ、データ圧縮効率が高くなる。
また、1回転前のデータとの差分データでデータ圧縮す
る場合には、回転ピッチ( ヘリカルピッチ )が小さいほ
ど差分データのビット数を小さくすることができ、デー
タ圧縮効率が高くなる。1つ前のビューのデータとの差
分データによるデータ圧縮と1回転前のデータとの差分
データによるデータ圧縮とでは、ビューのピッチが大き
く、回転ピッチが小さい場合には、1回転前のデータと
の差分データによるデータ圧縮の方がデータ圧縮効率が
高い可能性がある。
【0043】なお、この第1の実施の形態において1つ
前のビューのデータとの差分データでデータ圧縮する場
合について説明したが、この発明はこれに限定されるも
のではなく、隣接するチャンネルのデータとの差分デー
タでデータ圧縮しても良いものである。すなわち、デー
タ圧縮部16の差分器53が、供給されたデータとすぐ
1つ前のデータ( 1つ前のチャンネルのデータ )との差
分データを算出して出力するようにしても良いものであ
る。
【0044】このように、隣接するチャンネルのデータ
との差分データをデータ圧縮すると、表2に示すよう
に、収集データ( 検出データ )が20ビットバイナリデ
ータであったのを、16ビットバイナリデータに圧縮す
ることができる。
【0045】
【表2】
【0046】従って、この方法でも回転部11から固定
部へのデータ伝送にかかる時間を短縮することができ
る。しかし、第1の実施の形態で説明した1ビュー前の
データとの差分データを算出してデータ圧縮する方法で
は10ビットバイナリデータに圧縮できるのに対して、
ここで説明したデータ圧縮の方法では16ビットバイナ
リデータにしか圧縮できない。ここで説明したデータ圧
縮の方法のデータ圧縮効率が低いのは、以下の原因によ
るものである。すなわち、隣り合うX線検出素子の位置
はほとんど同じ( X線のパスがほとんど同じ )であって
も、X線検出素子の個々の特性( 感度等 )のバラツキが
大きい可能性が高いため、隣合うX線検出素子から得ら
れるデータから差分データを計算すると、第1の実施の
形態の方法に比べると大きくなる。従って、X線検出素
子の個々の特性のバラツキに応じて、比較的に大きな桁
数( ビット数 )でなければ、差分データは表記( 伝送 )
できないからである。このデータ圧縮効率を改善する発
明を次の第2の実施の形態で説明する。
【0047】この発明の第2の実施の形態を図7を参照
して説明する。なお、この第2の実施の形態の特徴は、
回転部11で収集したデータについて各X線検出素子の
特性( 感度 )のバラツキを補正してデータ圧縮を行い、
このデータ圧縮したデータを固定部へ伝送する点にあ
る。従って、X線CT装置としては前述の第1の実施の
形態とほぼ同様な構成となっているので、同一部材には
同一符号を付してその説明は省略する。
【0048】図7は、この発明を適用したX線CT装置
の要部回路構成を示すブロック図である。前記架台1の
回転部11には、前記X線発生部12、前記高電圧発生
器13、前記X線検出器14、前記DAS( データ収集
装置 )15、補正部71、データ圧縮部72、前記回転
側データ伝送部17等が搭載されており、固定部には、
前記固定側データ伝送部18、データ復元部73及び前
記架台コントローラ20等が設けられ、前記回転部11
と固定部との間には前記スリップリング21が設けられ
ている。
【0049】前記DAS15は、前記X線検出器14か
ら収集した検出データ( デジタルデータ )を前記補正部
71へ出力する。この補正部71は、入力された検出デ
ータに対して、基準試料をX線投影するファントム測定
等により得られた補正データ等により各X線検出素子の
特性( 感度 )の補正、log変換、オフセット補正、X
線強度補正等の各種補正を行う。なお、log変換は、
X線検出器14から得られたデータの減弱率を、X線が
通過したパスにおけるX線吸収係数の線積分に変換する
ことである。従って、各種補正が終了した後の線積分値
が、再構成計算に直接使用されることになる。
【0050】この補正されたデータは、データ圧縮部7
2に出力される。このデータ圧縮部72の基本的な構成
は、前述の第1の実施の形態( 図2参照 )とほぼ同様で
あるが、第1の実施の形態のデータ圧縮部16では1つ
前のビューのデータでデータ圧縮するあるいはヘリカル
スキャンの場合に必要に応じて1回転前のデータでデー
タ圧縮すると限定されていたが、このデータ圧縮部72
では、前記補正部71ですでに各X線検出素子の特性(
感度 )のバラツキが補正されているので、近傍のX線検
出素子のデータとの差分データでデータ圧縮することが
可能となる。例えば、1個隣りのチャンネルのデータ(
シングルスライスX線検出器の場合には、X線検出素子
が並んだ方向( チャンネル方向 )で隣りのX線検出素子
のデータ、マルチスライスX線検出器の場合でもチャン
ネル方向で隣りのX線検出素子のデータ )との差分デー
タでデータ圧縮する。この場合、補正部71での補正精
度とX線検出素子のチャンネル方向のピッチとがデータ
圧縮効率に影響する。
【0051】あるいは、マルチスライスX線検出器の場
合には、1列隣りのデータ( チャンネル方向に直交する
方向( スライス方向 )で隣りのX線検出素子のデータ )
との差分データでデータ圧縮する。この場合、補正部7
1での補正精度とX線検出素子のスライス方向のピッチ
とがデータ圧縮効率に影響する。ここにおいて、マルチ
スライスX線検出器とは、複数列のX線検出素子列を有
するものであり、2列のX線検出素子列を有するデュア
ルスライスX線検出器やイメージインテンシファイア等
のように縦横の素子列のピッチが等しいような2次元検
出器をも含んでいる。
【0052】もちろん、同一のX線検出素子のデータに
よる差分データでデータ圧縮することもできる。1つ前
のビューのデータとの差分データでデータ圧縮する場合
には、オフセット補正やX線強度補正を行っているの
で、ビューにおけるX線検出素子からのデータのバラツ
キが小さくなるので、上述した第1の実施の形態のデー
タ圧縮よりもデータ圧縮効率を向上させることができ
る。さらに、1回転前のデータとの差分データでデータ
圧縮する場合にも、補正部71での補正により、回転位
置によるデータのバラツキを改善することが見込めるの
で、上述した第1の実施の形態のデータ圧縮よりもデー
タ圧縮効率を向上させることができる。
【0053】前記データ圧縮部72で圧縮された差分デ
ータを含むデータは、前記回転部11から固定部へ、前
記回転側データ伝送部17及び前記固定側データ伝送部
18を通して伝送されて、前記データ復元部73に入力
される。前記データ復元部73の基本的な構成は、前述
の第1の実施の形態( 図6参照)とほぼ同様であり、前
記データ圧縮部72が1個隣りのチャンネルのデータと
の差分データでデータ圧縮するものであれば、差分デー
タを1個隣りのチャンネルのデータ( 復元された収集デ
ータ )に加算して元の収集データを復元するものであ
り、前記データ圧縮部72が1列( スライス方向 )隣り
のデータとの差分データでデータ圧縮するものであれ
ば、差分データを1列隣りのデータ( 復元された収集デ
ータ )に加算して元の収集データを復元するものであ
り、前記データ圧縮部72が1つ前のビューのデータと
の差分データでデータ圧縮するものであれば、差分デー
タを1つ前のビューのデータ( 復元された収集データ )
に加算して元の収集データを復元するものであり、前記
データ圧縮部72が1回転前のデータとの差分データで
データ圧縮するものであれば、差分データを1回転前の
データ( 復元された収集データ )に加算して元の収集デ
ータを復元するものである。
【0054】このような構成の第2の実施の形態におい
ては、DAS15により収集されたデータは、補正部7
1により特性( 感度 )の補正、log変換、オフセット
補正、X線強度補正等の各種補正が行われる。この補正
により、X線検出素子間の特性( 感度 )のバラツキによ
るデータのバラツキ、ビューによるデータのバラツキ、
回転位置によるデータのバラツキが補正される。この補
正されたデータは、データ圧縮部72に入力され、デー
タ圧縮部72でデータ圧縮される。このデータ圧縮は各
種方法が可能であり、また、それらの組合せても良いも
のである。このデータ圧縮されたデータは、回転側デー
タ伝送部17及び固定側データ伝送部18を通してデー
タ復元部73に入力され、元の収集データに復元され
る。
【0055】このように第2の実施の形態によれば、X
線検出器14からDAS15を介して収集されたデータ
を、特性( 感度 )の補正、log変換、オフセット補
正、X線強度補正等の各種補正を行った後に差分データ
でデータ圧縮することにより、各X線検出素子の特性(
感度等 )のバラツキに影響されずに、回転部11から固
定部へ高速でデータを伝送することができる。しかも、
差分データでのデータ圧縮方法は、各種バラツキが補正
により改善されるため限定されることなく、さらに差分
データをより小さくすることができるので、データ圧縮
効率をより高くすることができる。
【0056】従って、X線像の表示の高速化あるいはリ
アルタイム表示を実現することができる。しかも、デー
タ圧縮技術を利用しているだけで、伝送装置として特別
なものを使用する必要がないので、装置の小形化の障害
にならず、コストの上昇を抑えることができる。なお、
上述した第1及び第2の実施の形態において、差分デー
タの表し方はデータ量を小さく抑えることができるハフ
マン符号等を利用した表し方を採用しても良いものであ
る。なお、この第2の実施の形態では、スキャノ撮影等
の1方向からのX線投影像( 1ビューによるX線投影像
)の撮影におけるX線検出器からのデータ伝送にも適用
することにより、データの高速伝送を図ることができ、
リアルタイム表示を実現することができる。
【0057】この発明の第3の実施の形態を図8を参照
して説明する。なお、この第3の実施の形態の特徴は、
回転部11に画像再構成ユニットを搭載して、収集デー
タよりデータ量が小さい画像データの形態で、回転部か
ら固定部へ伝送する点にある。従って、X線CT装置と
しては前述の第1の実施の形態とほど同様な構成となっ
ているので、同一部材には同一符号を付してその説明は
省略する。
【0058】図8は、この発明を適用したX線CT装置
の要部回路構成を示すブロック図である。前記架台1の
回転部11には、前記X線発生部12、前記高電圧発生
器13、前記X線検出器14、前記DAS( データ収集
装置 )15、画像再構成ユニット81、前記回転側デー
タ伝送部17等が搭載されており、固定部には、前記固
定側データ伝送部18及び前記架台コントローラ20等
が設けられ、前記回転部11と固定部との間には前記ス
リップリング21が設けられている。
【0059】前記DAS15は、前記X線検出器14か
ら収集した検出データ( デジタルデータ )を前記画像再
構成ユニット81へ出力する。この画像再構成ユニット
は、入力された収集データ( 検出データ )に対して、各
種補正、コンボリューション処理及び逆投影処理等の再
構成処理を行って、断層画像を再構成する。
【0060】このようにして再構成された断層画像のデ
ータは、回転部11から固定部へ、前記回転側データ伝
送部17及び前記固定側データ伝送部18を通して伝送
されて、この固定側データ伝送部18から直接前記コン
ソール2へ入力される。
【0061】このコンソール2には、前記中央制御ユニ
ット31、画像データインターフェイス82、前記デー
タ保存ユニット33及び前記画像表示ユニット34等が
設けられている。このコンソール2に入力された断層画
像データは、前記画像データインターフェイス82を介
して入力され、前記中央制御ユニット31の制御によ
り、その断層画像データは、前記データ保存ユニット3
3に記憶されると共に、前記画像票ユニットによりモニ
タに断層画像として表示される。
【0062】このような構成の第3の実施の形態におい
ては、DAS15により収集されたデータに基づいて、
回転部11内で画像再構成ユニット81により断層画像
データが再構成される。なお、この収集されたデータ(
収集データ )は、DAS15にメモリ( 収集データ用メ
モリ )を備えておき、後に必要に応じて取出すことが可
能なように構成されている。例えば、オペレータが収集
データを必要と判断した場合、断層画像データの伝送後
に、収集データの伝送を行うようにする。
【0063】このように構成にしておくことにより、例
えば、後でその収集データを使用して他の再構成方法に
より断層画像を再構成して多角的な解析( 診断 )を行う
ことができる。画像再構成ユニット81で再構成された
断層画像データは、回転側データ伝送部17及び固定側
データ伝送部18を通してコンソール2の画像データイ
ンターフェイス82に入力され、保存処理及び表示処理
が行われる。
【0064】このように第3の実施の形態によれば、回
転部11内で膨大なデータ量の収集データから再構成処
理でより小さなデータ量の断層画像データを再構成し
て、この断層画像データを伝送することにより、伝送時
間を短縮することができる。従って、X線像の表示の高
速化あるいはリアルタイム表示を実現することができ
る。しかも、データ圧縮技術を利用しているだけで、伝
送装置として特別なものを使用する必要がないので、装
置の小形化の障害にならず、コストの上昇を抑えること
ができる。
【0065】なお、上述した各実施の形態において説明
したように、この発明は、シングルスライスX線検出
器、2次元X線検出器等の各種X線検出器を備えたX線
CT装置に適用できるものであり、また、固定スキャ
ン、マルチスキャン及びヘリカルスキャンの各種スキャ
ン方式のX線CT装置に適用できるものである。なお、
上述した各実施の形態においては、伝送装置として光通
信を使用したものについて説明したが、この発明はこれ
に限定されるものではなく、スリップリングを使用した
ものでも良いし、あるいは無線通信等の各種非接触通信
を使用したものでも良いものである。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
X線検出器から収集される収集データを回転部から固定
部へ高速でデータ伝送してX線像の表示の高速化あるい
はリアルタイム表示を実現することができ、しかも装置
の小形化の障害にならずコストの上昇を抑えることがで
きるX線CT装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態のX線CT装置の
概略の構成を示すブロック図。
【図2】同実施の形態のX線CT装置のデータ圧縮部の
要部構成を示すブロック図。
【図3】同実施の形態のX線CT装置のPS変換部で行
うPS変換の第1の例を説明するための図。
【図4】同実施の形態のX線CT装置のPS変換部で行
うPS変換の第2の例を説明するための図。
【図5】同実施の形態のX線CT装置のPS変換部で行
うPS変換の第3の例を説明するための図。
【図6】同実施の形態のX線CT装置のデータ復元部の
要部構成を示すブロック図。
【図7】この発明の第7の実施の形態のX線CT装置の
要部回路構成を示すブロック図。
【図8】この発明の第8の実施の形態のX線CT装置の
要部回路構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…架台、 11…回転部、 16,72…データ圧縮部、 19,73…データ復元部、 51…圧縮部コントロール部、 52…収集データ用メモリ、 53…差分器、 54…差分データ用メモリ、 55…選択部、 56…PS変換部、 61…復元部コントロール部、 63…復元器、 71…補正部、 81…画像再構成ユニット。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線を対象物に照射するX線発生手段及
    び前記対象物を透過したX線を検出するX線検出素子を
    複数個1列又は複数列に並べて構成したX線検出手段を
    備え、前記X線検出手段から検出データを収集し、この
    収集した検出データに基づいて前記対象物の内部構造を
    解析するX線CT装置において、 検出データを1つ前又は後の検出データとの差分データ
    をとることでデータ圧縮するデータ圧縮手段を設けたこ
    とを特徴とするX線CT装置。
  2. 【請求項2】 X線を対象物に照射するX線発生手段及
    び前記対象物を透過したX線を検出するX線検出素子を
    複数個1列又は複数列に並べて構成したX線検出手段を
    備え、前記対象物の回りを前記X線発生手段及び前記X
    線検出手段を相対的に回転させながら各回転角度で前記
    X線検出手段からビューデータを収集し、この収集した
    データに基づいて前記対象物の内部構造を解析するX線
    CT装置において、 ビューデータを前記X線検出素子毎に1つ前又は後のビ
    ューデータとの差分データをとることでデータ圧縮する
    位相差分データ圧縮手段を設けたことを特徴とするX線
    CT装置。
  3. 【請求項3】 X線を対象物に照射するX線発生手段及
    び前記対象物を透過したX線を検出するX線検出素子を
    複数個1列又は複数列に並べて構成したX線検出手段を
    備え、前記対象物の回りを前記X線発生手段及び前記X
    線検出手段を相対的に複数回回転させながら各回転角度
    で前記X線検出手段からビューデータを収集し、この収
    集したデータに基づいて前記対象物の内部構造を解析す
    るX線CT装置において、 ビューデータを前記X線検出素子毎に1回転前又は後の
    同角度のビューデータとの差分データをとることでデー
    タ圧縮する回転差分データ圧縮手段を設けたことを特徴
    とするX線CT装置。
  4. 【請求項4】 X線を対象物に照射するX線発生手段及
    び前記対象物を透過したX線を検出するX線検出素子を
    複数個1列又は複数列に並べて構成したX線検出手段を
    備え、前記X線検出手段から検出データを収集し、この
    収集した検出データに基づいて前記対象物の内部構造を
    解析するX線CT装置において、 前記X線検出素子毎に検出データの検出誤差を補正する
    補正手段と、 この補正手段による前記X線検出素子毎の検出データの
    検出誤差の補正後に、検出データを1つ前又は後の検出
    データとの差分データをとることでデータ圧縮する補正
    後データ圧縮手段を設けたことを特徴とするX線CT装
    置。
  5. 【請求項5】 前記補正後データ圧縮手段は、隣接する
    X線検出素子の検出データとの差分データをとることで
    データ圧縮することを特徴とする請求項4記載のX線C
    T装置。
  6. 【請求項6】 前記X線発生手段及び前記X線検出手段
    を前記対象物の回りを相対的に回転させる回転部と、 この回転部を回転自在に支持する固定部とを設け、 回転部から固定部へ伝送するデータは、前記データ圧縮
    手段によりデータ圧縮されたデータとすることを特徴と
    する請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載のX線C
    T装置。
  7. 【請求項7】 X線を対象物に照射するX線発生手段及
    び前記対象物を透過したX線を検出するX線検出素子を
    複数個1列又は複数列に並べて構成したX線検出手段を
    備え、前記対象物の回りを前記X線発生手段及び前記X
    線検出手段を相対的に回転させながら前記X線検出手段
    から検出データを収集し、この収集した検出データに基
    づいて前記対象物の内部構造を解析するX線CT装置に
    おいて、 前記X線発生手段及び前記X線検出手段を前記対象物の
    回りを相対的に回転させる回転部と、 この回転部を回転自在に支持する固定部とを設け、 前記回転部に前記X線検出手段から収集した検出データ
    に基づいて前記対象物のX線透過像のデータを再構成す
    る再構成手段を搭載し、 前記回転部から前記固定部へ伝送するデータは、前記再
    構成手段により再構成されたX線透過像のデータとする
    ことを特徴とすることを特徴とするX線CT装置。
  8. 【請求項8】 前記回転部には、前記X線検出手段から
    収集した検出データを記憶する記憶手段を搭載し、 前記X線透過像のデータの伝送を全て終了した後で、前
    記記憶手段に記憶された検出データを回転部から固定部
    へ伝送することを特徴とする請求項7記載のX線CT装
    置。
JP8288328A 1996-10-30 1996-10-30 X線ct装置 Pending JPH10127616A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8288328A JPH10127616A (ja) 1996-10-30 1996-10-30 X線ct装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8288328A JPH10127616A (ja) 1996-10-30 1996-10-30 X線ct装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10127616A true JPH10127616A (ja) 1998-05-19

Family

ID=17728769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8288328A Pending JPH10127616A (ja) 1996-10-30 1996-10-30 X線ct装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10127616A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000060838A (ja) * 1998-08-18 2000-02-29 Siemens Ag コンピュ―タ断層撮影装置
JP2000201921A (ja) * 1999-01-13 2000-07-25 Toshiba Corp X線コンピュ―タ断層撮影装置
KR20040021015A (ko) * 2002-09-02 2004-03-10 한국전기연구원 평판 엑스-레이 검출기의 데이터 획득 및 전처리 장치
JP2004313561A (ja) * 2003-04-18 2004-11-11 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc データ圧縮方法、データ圧縮装置、および計算断層画像装置
JP2007199090A (ja) * 2007-05-10 2007-08-09 Nagoya Electric Works Co Ltd X線検査装置、x線検査方法およびx線検査装置の制御プログラム
WO2010062464A2 (en) * 2008-11-26 2010-06-03 Samplify Systems, Inc. Compression and storage of projection data in a computed tomography system
US7844097B2 (en) 2007-12-03 2010-11-30 Samplify Systems, Inc. Compression and decompression of computed tomography data
US7852977B2 (en) 2008-09-11 2010-12-14 Samplify Systems, Inc. Adaptive compression of computed tomography projection data
JP2011024809A (ja) * 2009-07-27 2011-02-10 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 放射線画像撮影装置及び放射線画像撮影システム
US7916830B2 (en) 2008-09-11 2011-03-29 Samplify Systems, Inc. Edge detection for computed tomography projection data compression
JP2012081181A (ja) * 2010-10-14 2012-04-26 Toshiba Corp X線ct装置
JP2014226409A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 株式会社東芝 X線コンピュータ断層撮影装置、医用データセット圧縮方法および医用データセット圧縮プログラム
US9149240B2 (en) 2011-07-06 2015-10-06 Kabushiki Kaisha Toshiba X-ray CT apparatus and data transmission method of X-ray CT apparatus
JP2017060898A (ja) * 2017-01-17 2017-03-30 東芝メディカルシステムズ株式会社 X線コンピュータ断層撮影装置

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000060838A (ja) * 1998-08-18 2000-02-29 Siemens Ag コンピュ―タ断層撮影装置
JP2000201921A (ja) * 1999-01-13 2000-07-25 Toshiba Corp X線コンピュ―タ断層撮影装置
KR20040021015A (ko) * 2002-09-02 2004-03-10 한국전기연구원 평판 엑스-레이 검출기의 데이터 획득 및 전처리 장치
JP2004313561A (ja) * 2003-04-18 2004-11-11 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc データ圧縮方法、データ圧縮装置、および計算断層画像装置
JP2007199090A (ja) * 2007-05-10 2007-08-09 Nagoya Electric Works Co Ltd X線検査装置、x線検査方法およびx線検査装置の制御プログラム
JP4630305B2 (ja) * 2007-05-10 2011-02-09 名古屋電機工業株式会社 X線検査装置、x線検査方法およびx線検査装置の制御プログラム
US7844097B2 (en) 2007-12-03 2010-11-30 Samplify Systems, Inc. Compression and decompression of computed tomography data
JP2012501802A (ja) * 2008-09-11 2012-01-26 サンプリファイ システムズ インコーポレイテッド コンピュータ断層撮影投影データの適応圧縮
US7916830B2 (en) 2008-09-11 2011-03-29 Samplify Systems, Inc. Edge detection for computed tomography projection data compression
US7852977B2 (en) 2008-09-11 2010-12-14 Samplify Systems, Inc. Adaptive compression of computed tomography projection data
JP2012509738A (ja) * 2008-11-26 2012-04-26 サンプリファイ システムズ インコーポレイテッド コンピュータ断層撮影システムにおける投影データの圧縮及び記憶
WO2010062465A1 (en) * 2008-11-26 2010-06-03 Samplify Systems, Inc. Compression and storage of projection data in a rotatable part of a computed tomography system
GB2477695A (en) * 2008-11-26 2011-08-10 Inc Samplify Systems Compression and storage of projection data in a computed tomography system
US8045811B2 (en) 2008-11-26 2011-10-25 Samplify Systems, Inc. Compression and storage of projection data in a computed tomography system
WO2010062464A2 (en) * 2008-11-26 2010-06-03 Samplify Systems, Inc. Compression and storage of projection data in a computed tomography system
US8151022B2 (en) 2008-11-26 2012-04-03 Simplify Systems, Inc. Compression and storage of projection data in a rotatable part of a computed tomography system
WO2010062464A3 (en) * 2008-11-26 2010-07-22 Samplify Systems, Inc. Compression and storage of projection data in a computed tomography system
GB2477695B (en) * 2008-11-26 2013-03-13 Samplify Systems Inc Compression and storage of projection data in a computed tomography system
JP2011024809A (ja) * 2009-07-27 2011-02-10 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 放射線画像撮影装置及び放射線画像撮影システム
JP2012081181A (ja) * 2010-10-14 2012-04-26 Toshiba Corp X線ct装置
US9149240B2 (en) 2011-07-06 2015-10-06 Kabushiki Kaisha Toshiba X-ray CT apparatus and data transmission method of X-ray CT apparatus
JP2014226409A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 株式会社東芝 X線コンピュータ断層撮影装置、医用データセット圧縮方法および医用データセット圧縮プログラム
JP2017060898A (ja) * 2017-01-17 2017-03-30 東芝メディカルシステムズ株式会社 X線コンピュータ断層撮影装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8260019B2 (en) Methods and apparatus for data communication across a slip ring
JPH10127616A (ja) X線ct装置
JP4490645B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置
US6922457B2 (en) Computer tomography apparatus
JP4679068B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置
EP1605826B1 (en) Computerized tomographic imaging system
CN104136938B (zh) 谱成像
US7298813B2 (en) X-ray computed tomographic apparatus, image processing apparatus, and image processing method
JP2003199739A (ja) X線コンピュータトモグラフィ装置及びx線コンピュータトモグラフィ方法
CN101647707B (zh) X射线计算机断层摄影装置
JP2004329661A (ja) X線コンピュータ断層撮影装置及び画像ノイズシミュレーション装置
JP2004275440A (ja) X線コンピュータ断層撮影装置
JP5284025B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置及び画像処理装置
JP5788245B2 (ja) X線ct装置
RU2602750C1 (ru) Способ калибровки компьютерно-томографического изображения, устройство и система компьютерной томографии
JP3748305B2 (ja) X線ct装置及び画像処理装置
EP2493382B1 (en) Three-dimensional scanner data compression
IL126705A (en) Methods and device for attaching cells in a multi-sectional computed tomography system
IL131377A (en) Systems, methods and apparatus for reconstructing images
CN110335671B (zh) 一种可调制的ct探测器数据压缩采集方法
JP4327778B2 (ja) X線ct装置及び画像処理装置
US6091797A (en) Methods and apparatus for generating a scout image
JP5470106B2 (ja) 医用画像撮影装置
JPH05212027A (ja) X線ct装置
JPH10155785A (ja) X線ct装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050510

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050913