JPH10126765A - 炎検出装置及び検出方法 - Google Patents

炎検出装置及び検出方法

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JPH10126765A
JPH10126765A JP27796896A JP27796896A JPH10126765A JP H10126765 A JPH10126765 A JP H10126765A JP 27796896 A JP27796896 A JP 27796896A JP 27796896 A JP27796896 A JP 27796896A JP H10126765 A JPH10126765 A JP H10126765A
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spatial
flame
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color
detecting
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JP27796896A
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Kiyoshi Watanabe
洌 渡辺
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Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】イルミネーション等の外乱光の影響を受けるこ
となく確実に火災による炎を画像処理により認識する。 【解決手段】カラーカメラ1で撮像した警戒区域のRG
Bカラー画像データに基づき、空間色温度検出部10に
より2つの色成分の比(G/R)で与えられる色温度が
所定の閾値を超える高い色温度が集中する領域を高温色
温度領域として検出し、空間周波数検出部11によりカ
ラー画像データの特定の色成分(G)につき所定の閾値
を超える色成分の空間的な変化が集中する空間周波数密
度の高い領域を検出する。炎判定部24は、空間色温度
検出部10の検出領域と空間周波数検出部11の検出領
域との重複した領域を炎領域と判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーTVカメラ
等で撮像した警戒区域のカラー画像データの解析処理に
より炎が存在する領域を検出する炎検出装置及び検出方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、警戒区域のカラー画像の解析によ
り火災を検出する装置としては、火災による炎のゆらぎ
や、炎の外形の動的な変化等の特徴を画像解析により抽
出して判断する装置が提案されている。例えば炎のゆら
ぎを検出する装置としては、TVカメラで撮像した警戒
区域の画像データに含まれる炎の輪郭を画像処理技術に
よって検出し、炎の動的な揺動周波数を画像の各フレー
ム間の変化部分を抽出することで検出し、例えば1〜1
0Hzの範囲にあれば炎と判定している。この場合、同
時に炎の大きさも検出して誤検出を防止している。
【0003】また炎の色成分をRGBに分けたときのG
成分とR成分の比で与えられるG/R値は、温度との間
にほぼ直線的な関係をもつ。これを色温度という。そこ
で、TVカメラで撮像した警戒区域のカラー画像をRG
B成分に分けてG/R値を求め、このG/R値から炎独
自の特徴を検出すると共に、G/R値から色温度との対
応関係を判断して炎を検出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像解析による炎の検出装置にあっては、炎
検出環境となる警戒区域が大規模ビルのアトリウム空間
や、イベントホールの一隅に使用されることが一般的で
あり、イベントに使用されるイルミネーションやテナン
トショップの照明による外来光が炎検出に色ノイズとし
て作用し、誤作動の原因となる可能性が極めて高いとい
う問題があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題を解決す
るために成されたもので、イルミネーションや照明等の
外乱光の影響を受けることなく確実に火災による炎を画
像処理により認識できるようにした信頼性の高い炎検出
装置及び検出方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、次のように構成する。本発明は、カラーカメ
ラで撮像した警戒区域のカラー画像データに基づいて炎
を判定する炎検出装置であり、カラー画像データの2つ
の色成分の比で与えられる色温度が所定の閾値を越える
高い色温度が集中する領域を高温色温度領域として検出
する空間色温度検出部、カラー画像データの特定の色成
分につき、所定の閾値を越える色成分の空間的な変化が
集中する周波数密度の高い領域、即ち空間的に変化する
度合を現わす空間周波数密度の高い領域を検出する空間
周波数検出部、及び空間色温度検出部の検出領域と空間
周波数検出部の検出領域との重複した領域を炎領域と判
定する炎判定部を設けたたことを特徴とする。
【0007】即ち、本発明は、従来の画像処理である色
温度の高い領域を検出する空間色温度検出処理に加え、
新たに特定のカラー成分について位置的な変化の密度分
布である空間周波数を解析することにより、イルミネー
ション等の外乱光を区別して炎を確実に認識する。通
常、イルミネーション等の外乱光が炎に重複した色温度
をもっていたとしても、監視空間における位置的な分布
は安定しており、空間的な変化の密度分布を示す空間周
波数は低い。これに対し炎の場合、色成分(輝度)の位
置的な変化は安定しておらず、空間周波数はイルミネー
ション等の外乱光に比べると、炎中にある輝度の脈状分
布等により高くなる。
【0008】従って、輝度の位置的な変化が集中してい
る空間周波数の高い部分を抽出することで、イルミネー
ション等の外乱光が存在していても、確実に炎を認識す
ることができる。更に、空間周波数の検出領域と色温度
の検出領域の重複領域を炎領域と判定することで、炎検
出の信頼性が向上する。空間色温度検出部は、カラー画
像データのR成分とG成分の比で与えられるG/R値を
色温度対応値として画素アドレス毎に求めるG/R値演
算部、G/R値が所定の閾値以上で1、閾値未満で0と
して2値化する2値化部、画像領域を複数ブロックに分
割して各ブロック毎に2値化されたG/R値を計数する
カウント部、及びカウント部で計数された計数値が所定
の閾値以上となるブロックを高温色温度領域として判定
する判定部で構成される。
【0009】また空間周波数検出部は、カラー画像デー
タのG成分につき、隣接する画素間の空間微分値を演算
する空間微分処理部、空間微分値が所定の閾値以上で
1、閾値未満で0として2値化する2値化部、画像領域
を複数ブロックに分割して各ブロック毎に2値化された
空間微分値を計数するカウント部、及びカウント部で計
数された計数値が所定の閾値以上となるブロックを周波
数密度の高い領域と判定する判定部で構成される。
【0010】ここで空間微分処理は、注目画素に対しラ
スタ方向に隣接する1つ前の画素との差分値を算出す
る。また、空間周波数検出部は、空間色温度検出部によ
り高温色温度領域として検出されたブロックについての
み空間周波数の検出処理を行うことで、画像解析の処理
効率を高めることができる。また本発明の別の形態とし
ては、色空間周波数検出のみによって炎領域を判定して
もよい。即ち、本発明は、カラーカメラで撮像した警戒
区域のカラー画像データに基づいて炎を判定する炎検出
装置であり、カラー画像データの特定の色成分につき所
定の閾値を越える色成分の空間的な変化が集中する空間
周波数密度の高い領域を炎領域として検出する空間周波
数検出部を備えたことを特徴とする。
【0011】更に本発明は、画像解析による炎検出方法
を提供するものであり、 カラーカメラで撮像した警戒区域のカラー画像データ
を入力する入力過程; カラー画像データの2つの色成分の比で与えられる色
温度が所定の閾値を越える高温色温度が集中する領域を
高温色温度領域として検出する空間色温度検出過程; カラー画像データの特定の色成分につき所定の閾値を
越える色成分の空間的な変化が集中する空間周波数密度
の高い領域を検出する空間周波数検出過程、 空間色温度検出部の検出領域と空間周波数検出部の検
出領域との重複した領域を炎領域と判定する炎判定過
程;を備える。
【0012】この検出方法についても、色空間周波数検
出のみによって炎領域を判定してもよく、 カラーカメラで撮像した警戒区域のカラー画像データ
を入力する入力過程; カラー画像データの特定の色成分につき所定の閾値を
越える色成分の空間的な変化が集中する周波数密度の高
い領域を炎領域として検出する空間周波数検出過程;を
備えたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の炎検出装置のハー
ドウェア構成のブロック図である。図1において、カラ
ーTVカメラ1は大規模ビルのアリトウム空間やイベン
トホールの一部などを警戒区域の画像として撮像するよ
うに設置されており、例えばリアルタイムでNTSCに
従ったRGBのアナログビデオ信号を出力する。カラー
TVカメラ1からのビデオ信号は、画像解析装置2に与
えられる。
【0014】画像解析装置2は、ビデオデータの入力機
能をもったコンピュータ装置が使用できる。カラーTV
カメラ1からのRGBの各アナログビデオ信号は、AD
コンバータ3a,3b,3cのそれぞれによりデジタル
データに変換され、フレームメモリ4a,4b,4cに
格納される。フレームメモリ4a〜4cのそれぞれは、
入出力ユニット5を介してバス7に接続されている。バ
ス7にはMPU6が接続され、MPU6におけるプログ
ラムの実行により本発明の炎検出装置を実現するための
空間色温度検出処理部10及び空間周波数検出処理部1
1の各機能が実現される。
【0015】またMPU6のバスには、フレームメモリ
4a〜4cからの画像データを展開して空間色温度ある
いは空間周波数の検出処理に使用するワークメモリ8が
接続され、更にMPU6による画像解析で判定された炎
領域の検出結果を外部の火災報知装置に転送するための
転送インタフェース9が設けられている。もちろん、M
PU6のバス7に対しては、図示しないハードディスク
ドライブ、フロッピディスクドライブ、キーボード、マ
ウス、CRTなどの装置が接続される。
【0016】図2は図1のMPU6により実現される本
発明の炎検出装置の機能ブロック図である。図2におい
て、カラーTVカメラ1は警戒区域13を撮像するよう
に設置されており、この警戒区域13は例えばイベント
ホール等であり、テナントショップ等によるイルミネー
ション15が外乱光として存在している。また警戒区域
で火災が発生することにより、炎14が存在する。カラ
ーTVカメラ1で撮像されたRGBの各画像データは、
図1に示したように、対応するフレームメモリ4a〜4
cに格納された後、空間色温度検出処理部10及び空間
周波数検出処理部11の処理を経て、炎ブロック判定部
24で火災による炎14が存在するブロックの判定結果
が得られ、火災報知装置25に通知される。
【0017】空間色温度検出処理部10は、G/R値演
算部16、G/R値2値化部17、色温度カウント部1
8及び空間密度判定部19で構成される。また空間周波
数検出処理部11は、空間微分処理部20、微分値2値
化部21、周波数カウント部22及び空間密度判定部2
3で構成される。図3は図2の機能ブロックの処理動作
のフローチャートである。まずステップS1において、
空間色温度検出処理部10によってカラーTVカメラ1
で撮像した警戒区域のRGBの画像データを対象に空間
色温度の検出処理を行い、色温度の高い領域を判定す
る。
【0018】続いてステップS2で、空間周波数検出処
理部11によって輝度の空間周波数例えばG成分を輝度
と見做した空間周波数の検出処理を行い、空間周波数が
高い領域を判定する。最終的にステップS3で、炎ブロ
ック判定部24がステップS1で検出した空間色温度が
高く且つステップS2で検出した輝度空間周波数の高い
ブロックを火炎ありと判定する。
【0019】次に図2の空間色温度検出処理部10の機
能を詳細に説明する。まずG/R値演算部16は、図1
のフレームメモリ4a,4bに格納された画像データの
R成分とG成分の比であるG/R値を色温度対応値とし
て演算する。ここでG/R値と色温度との間には図4に
示すようなほぼ直線関係が実験的に得られており、G/
R値を色温度対応値として使用することができる。図4
における特性曲線の関係式は、G/R値をy、色温度を
xとすると、 y=1.5/{1+exp (−3.30x-3+6.91) となる。
【0020】再び図2を参照するに、G/R演算部16
は図4のような特性関係によって与えられる色温度の対
応値としてフレーム画像の各画素アドレスごとにG/R
値を演算して、例えば図1のワークメモリ8上に展開す
る。次のG/R値2値化部17は、火災と判断するため
の色温度の閾値に基づいて、各画素アドレスのG/R値
の2値化を行う。即ち、G/R値が閾値以上であれば画
素アドレスに1をセットし、閾値未満であれば0をセッ
トする。
【0021】色温度カウント部18は、2値化したG/
R値のフレーム画像について、例えば図5のようにフレ
ーム画像26をブロック27に分割し、各ブロック27
ごとに2値化されたG/R値をカウントする。このカウ
ントによって各ブロック27に含まれる「1」となるG
/R値の画素数、即ち火災と判断する閾値を超えるG/
R値の空間的な分布密度を検出することができる。
【0022】空間密度判定部19は、色温度カウント部
18でカウントした各ブロック27の計数値が予め定め
た火災による色温度分布を与える閾値以上か否か判定
し、閾値以上のブロックを空間色温度検出ブロックと判
定して次段の空間周波数検出処理部11に通知する。空
間周波数検出処理部11にあっては、まず空間微分処理
部20において空間色温度検出処理部10から通知され
た検出ブロックについて、例えば図1のフレームメモリ
4bに格納しているG成分の画像データを対象に空間微
分を実行する。
【0023】図6は空間微分の説明図であり、フレーム
画像26における画素アドレスを(i,j)とし、ラス
タ方向に連続する3つの画素29,30,31を取り出
している。ここで画素30は現在処理対象としている注
目画素であり、その画素アドレスを(i,j)とする
と、G成分はxijで表わされる。画素29は注目画素3
0の1つ前の画素であり、画素アドレス(i−1,j)
をもち、そのG成分はxi-1,j で表わされる。更に画素
31は次に処理する画素であり、画素アドレス(i+
1,j)でG成分はxi+1,j となっている。
【0024】ここで現在処理対象となっている注目画素
30の空間微分値をy(i,j)とすると、注目画素3
0と1つ前の画素29のG成分の差として空間微分値が
算出される。即ち、 y(i,j)=(xij−xi-1,j ) となる。この図6に示すような各画素ごとの空間微分値
の算出処理を図2の空間微分処理部20は、空間色温度
検出処理部10で検出されたブロックの全画素について
実行する。
【0025】微分値2値化部21は、空間微分処理部2
0で算出された各ブロックの空間微分値を予め定めた閾
値と比較し、閾値以上であれば1を画素アドレスにセッ
トし、1未満であれば0を画素アドレスにセットする。
周波数カウント部22は、各ブロックの2値化された微
分値について「1」の値をカウントする。このカウント
により各ブロックの閾値を超える空間微分値の数即ち空
間密度としての空間周波数が検出できる。
【0026】空間密度判定部23は、予め定めた炎と判
定するための閾値と各ブロックの計数値即ち空間周波数
を比較し、閾値以上となる空間周波数をもつブロックを
判定する。炎ブロック判定部24は、空間色温度検出処
理部10の検出ブロックと空間周波数検出処理部11の
検出ブロックとを比較判定し、重複するブロックを炎ブ
ロックと判定して火災報知装置25に通知する。
【0027】図7は図2の機能ブロックによる空間色温
度検出、空間周波数検出、及び炎領域検出の画像ブロッ
クである。図7(A)は空間色温度検出処理部10によ
る空間色温度の検出ブロックであり、例えば斜線のよう
に、ブロックアドレスA12,A24,A43,A5
1,A54及びA77が検出されている。図7(B)は
空間周波数検出処理部11による検出ブロックであり、
この場合には図7(A)の検出ブロックに依存せず、全
てのブロックについて空間周波数検出処理を行った場合
の検出結果であり、ブロックアドレスB31,B35,
B47,B54及びB81が検出されている。図7
(C)は炎ブロック判定部24による判定結果であり、
図7(A)と図7(B)の検出ブロックの内の重複した
ブロックC54を火災による炎が存在する炎ブロックと
して判定している。
【0028】更に図2の実施形態にあっては、空間色温
度検出処理部10の検出ブロックについて空間周波数検
出処理部11で検出処理を行っているため、例えば図7
(A)のような空間色温度検出ブロックが得られたなら
ば、この6つのブロックについてのみ空間周波数検出処
理部11で検出処理を行い、この検出処理によって図7
(C)のような空間色温度と空間周波数の検出ブロック
の重複するブロックを判定でき、空間周波数検出処理部
11における画像処理の負担を大幅に軽減することがで
きる。
【0029】図8は図2の空間色温度検出処理部10に
よる検出処理のフローチャートである。まずステップS
1でRGBのフレーム画像を取り込み、ステップS2で
複数ブロックに分割する。続いてステップS3でブロッ
ク番号を初期化し、ステップS4で、まず先頭ブロック
について画素ごとにG/R値を求め、ワークメモリに格
納する。
【0030】次にステップS5で、現在処理中のブロッ
クの画素アドレスから順番にG/R値を読み出して所定
の閾値と比較し、閾値以上であれば、ステップS6でそ
の画素アドレスに1をセットする。このような処理をス
テップS7でブロック内の全画素を終了するまで、ステ
ップS8で画素アドレスを更新しながら繰り返す。ステ
ップS7でブロック内の全画素についての処理が終了す
ると、ステップS16で画素アドレスを0にセットした
後、ステップS9に進み、画素アドレスにセットした1
の値を計数し、ステップS10で、計数値が所定の閾値
以上か否かチェックする。閾値以上であればステップS
11に進み、そのブロックに色温度の高い領域であるこ
とを示すラベルをセットする。ステップS12で全ブロ
ックの処理終了の有無をチェックし、終了していなけれ
ばステップS13でブロックアドレスを更新して、ステ
ップS4に戻り、同じ処理を全ブロックが終了するまで
繰り返す。
【0031】図9は図2の空間周波数検出処理部11に
よる検出処理のフローチャートであり、図8の色温度検
出処理でラベル付けが行われたブロックについてのみ処
理を行っている。まずステップS1で、色温度検出処理
によりラベルが付されたブロックのG成分の画像データ
を取り込み、ステップS2で画素アドレス(i,j)の
Gデータ画素を抽出し、ステップS3で、横方向の隣接
微分処理により空間微分値を求める。
【0032】続いてステップS4で、微分値の閾値yth
との比較により2値化した値uijを求める。ステップS
5でブロック内の全画素の終了の有無をチェックし、全
画素を終了するまでステップS6で画素アドレスを更新
しながら、ステップS2〜S4の処理を繰り返す。ステ
ップS5でブロック内の全画素の処理の終了を判別する
と、ステップS7に進み、ブロック内の2値化した1の
数Nを計数し、ステップS7で、所定の閾値Nthと比較
する。計数値NがNth以上であればステップS9に進ん
で、そのブロックに炎の存在を示すラベルのセットを行
う。続いてステップS10で全ブロックの処理終了の有
無をチェックしており、全ブロックについてステップS
1〜S9の処理を繰り返すことになる。
【0033】そして、図8及び図9の処理結果でラベル
付けされたブロックは図2の炎ブロック判定部24に与
えられ、重複してラベル付けが行われたブロックを炎ブ
ロックとして判定することになる。そして、ステップS
11で炎の存在するラベル位置に火災源がある可能性を
表示するためのアラームを出力する。図10は炎ブロッ
クが判定された後の処理であり、更に信頼性を高めるた
め、図7(C)で判定された炎ブロックC54につい
て、この領域を拡大して示すように更に細かなブロック
に分割し、このブロックについて全く同様に空間色温度
検出処理部10による検出処理と空間周波数検出処理部
11による検出処理を行って重複する領域を炎ブロック
として検出するようにしてもよい。
【0034】図11は本発明の炎検出装置の他の実施形
態の機能ブロック図であり、図2の実施形態にあっては
空間色温度検出処理部10と空間周波数検出処理部11
を直列的に設けることで空間周波数検出処理部11の処
理負担を軽減しているが、図11の実施形態にあっては
並列的な処理を行い、炎ブロック判定部24で重複ブロ
ックを炎ブロックとして判定するようにしたことを特徴
とする。この図11の実施形態にあっては、空間色温度
検出処理部10と空間周波数検出処理部11が並列的に
処理動作を行うことから、図2の直列処理に比べ処理速
度を向上することができる。
【0035】図12は本発明の他の実施形態の機能ブロ
ック図であり、空間周波数検出処理部11のみによって
炎ブロックを判定するようにしたことを特徴とする。空
間周波数検出処理部11は図2の実施形態と同様、空間
微分処理部20、微分値2値化部21、周波数カウント
部22及び空間密度判定部23で構成されており、その
処理機能も全く同じである。
【0036】この空間周波数検出処理部11のみによる
炎ブロックの判定にあっては、警戒区域13におけるイ
ルミネーション15等の外乱光の色成分が炎15の色成
分と明らかに異なっている場合には、空間周波数の検出
処理のみによって炎ブロックを確実に判定することがで
きる。尚、上記の実施形態は、画像処理機能を備えたコ
ンピュータ装置による実施形態を例にとるものであった
が、専用のハードウェアやファームウェアにより装置を
構成するようにしてもよいことはもちろんである。更に
図2の機能ブロックにあっては、空間色温度検出処理を
最初に行っているが、最初に空間周波数検出処理を行
い、その後に空間色温度検出処理を行うようにしてもよ
い。
【0037】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、警戒区域の画像データに基づいた色温度の高い領域
を検出する空間色温度検出処理に加え、特定のカラー成
分について位置的な変化が大きい部分の密度分布である
空間周波数を解析する空間周波数検出処理により、イル
ミネーション等の外乱光を区別して火災による炎を確実
に認識することができ、画像処理による炎判断の信頼性
を大幅に向上することができる。
【0038】また外乱光の色温度が炎の色成分から明確
に区別できる場合には、空間周波数の解析のみによって
火災による炎を確実に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置構成のブロック図
【図2】本発明の実施形態の機能ブロック図
【図3】図2の画像解析処理のフローチャート
【図4】G/R値と色温度の特性図
【図5】フレーム画像におけるブロック分割の説明図
【図6】空間周波数検出における空間微分の説明図
【図7】本発明による空間色温度、空間周波数及び炎の
検出ブロックの説明図
【図8】図3の空間色温度検出処理のフローチャート
【図9】図3の空間周波数検出処理のフローチャート
【図10】炎判定領域の細分化による解析処理の説明図
【図11】並列処理を行う本発明の他の実施形態の機能
ブロック図
【図12】空間周波数のみで炎領域を判定する本発明の
他の実施形態の機能ブロック図
【符号の説明】
1:カラーTVカメラ 2:画像解析装置 3a〜3c:AD変換器(ADC) 4a〜4c:フレームメモリ 5:入出力ユニット 6:MPU 8:ワークメモリ 9:転送インタフェース 10:空間色温度検出処理部 11:空間周波数検出処理部 13:警戒区域 14:炎 15:イルミネーション 16:G/R値演算部 17:G/R値2値化部 18:色温度カウンタ 19,23:空間密度判定部 20:空間微分処理部 21:微分値2値化部 22:周波数カウント部 24:炎ブロック判定部 25:火災報知装置 26:フレーム画像 27:ブロック 28:画素(ピクセル)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラーカメラで撮像した警戒区域のカラー
    画像データに基づいて炎を判定する炎検出装置に於い
    て、 前記カラー画像データの2つの色成分の比で与えられる
    色温度が所定の閾値を越える高温色温度が集中する領域
    を高温色温度領域として検出する空間色温度検出部と、 前記カラー画像データの特定の色成分につき、空間的に
    変化する度合を表す空間周波数密度の高い領域を検出す
    る空間周波数検出部と、 前記空間色温度検出部の検出領域と空間周波数検出部の
    検出領域との重複した領域を炎領域と判定する炎判定部
    と、を備えたことを特徴とする炎検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の炎検出装置に於いて、前記
    空間色温度検出部は、 前記カラー画像データのR成分とG成分の比で与えられ
    るG/R値を色温度対応値として画素アドレス毎に求め
    るG/R値演算部と、 前記G/R値が所定の閾値以上で1、閾値未満で0とし
    て2値化する2値化部と、 前記画像領域を複数ブロックに分割し、各ブロック毎に
    2値化されたG/R値を計数するカウント部と、 前記カウント部で計数された計数値が所定の閾値以上と
    なるブロックを高温色温度領域として判定する判定部
    と、を備えたことを特徴とする炎検出装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の炎検出装置に於いて、前記
    空間周波数検出部は、 前記カラー画像データのG成分につき、隣接する画素間
    の空間微分値を演算する空間微分処理部と、 前記空間微分値が所定の閾値以上で1、閾値未満で0と
    して2値化する2値化部と、 前記画像領域を複数ブロックに分割し、各ブロック毎に
    2値化された空間微分値を計数するカウント部と、 前記カウント部で計数された計数値が所定の閾値以上と
    なるブロックを周波数密度の高い領域と判定する判定部
    と、を備えたことを特徴とする炎検出装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の炎検出装置に於いて、前記
    空間微分処理は、注目画素に対しラスタ方向に隣接する
    1つ前の画素との差分値を算出することを特徴とする炎
    検出装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載の炎検出装置に於いて、前記
    空間周波数検出部は、前記空間色温度検出部により高温
    色温度領域として検出されたブロックについてのみ空間
    周波数の検出処理を行うことを特徴とする炎検出装置。
  6. 【請求項6】カラーカメラで撮像した警戒区域のカラー
    画像データに基づいて炎を判定する炎検出装置に於い
    て、 前記カラー画像データの特定の色成分につき、空間的に
    変化する度合を表す空間周波数密度の高い領域を炎領域
    として検出する空間周波数検出部を備えたことを特徴と
    する炎検出装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の炎検出装置に於いて、前記
    空間周波数検出部は、 前記カラー画像データのG成分につき、隣接する画素間
    の空間微分値を演算する空間微分処理部と、 前記空間微分値が所定の閾値以上で1、閾値未満で0と
    して2値化する2値化部と、 前記画像領域を複数ブロックに分割し、各ブロック毎に
    2値化された空間微分値を計数するカウント部と、 前記カウント部で計数された計数値が所定の閾値以上と
    なるブロックを周波数密度の高い領域と判定する判定部
    と、を備えたことを特徴とする炎検出装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の炎検出装置に於いて、前記
    空間微分処理部は、注目画素に対しラスタ方向に隣接す
    る1つ前の画素との差分値を算出することを特徴とする
    炎検出装置。
  9. 【請求項9】カラーカメラで撮像した警戒区域のカラー
    画像データを入力する入力過程と、 前記カラー画像データの2つの色成分の比で与えられる
    色温度が所定の閾値を越える高温色温度が集中する領域
    を高温色温度領域として検出する空間色温度検出過程
    と、 前記カラー画像データの特定の色成分につき、空間的に
    変化する度合を表す空間周波数密度の高い領域を検出す
    る空間周波数検出過程と、 前記空間色温度検出部の検出領域と空間周波数検出部の
    検出領域との重複した領域を炎領域と判定する炎判定過
    程と、を備えたことを特徴とする炎検出方法。
  10. 【請求項10】請求項9記載の炎検出方法に於いて、 前記空間色温度検出過程は、 前記カラー画像データのR成分とG成分の比で与えられ
    るG/R値を色温度対応値として画素アドレス毎に求
    め、前記G/R値が所定の閾値以上で1、閾値未満で0
    として2値化し、前記画像領域を複数ブロックに分割し
    て各ブロック毎に2値化されたG/R値を計数し、更に
    前記2値化されたG/R値の計数値が所定の閾値以上と
    なるブロックを高温色温度領域として判定し、 前記空間周波数検出過程は、 前記カラー画像データのG成分につき、隣接する画素間
    の空間微分値を演算し、前記空間微分値が所定の閾値以
    上で1、閾値未満で0として2値化し、前記画像領域を
    複数ブロックに分割して各ブロック毎に2値化された空
    間微分値を計数し、更に、前記2値化された空間微分値
    の計数値が所定の閾値以上となるブロックを周波数密度
    の高い領域と判定することを特徴とする炎検出方法。
  11. 【請求項11】カラーカメラで撮像した警戒区域のカラ
    ー画像データを入力する入力過程と、 前記カラー画像データの特定の色成分につき、空間的に
    変化する度合を表す空間周波数密度の高い領域を炎領域
    として検出する空間周波数検出過程と、を備えたことを
    特徴とする炎検出方法。
  12. 【請求項12】請求項11記載の炎検出方法に於いて、
    前記空間周波数検出過程は、 前記カラー画像データのG成分につき、隣接する画素間
    の空間微分値を演算し、前記空間微分値が所定の閾値以
    上で1、閾値未満で0として2値化し、前記画像領域を
    複数ブロックに分割して各ブロック毎に2値化された空
    間微分値を計数し、更に、前記2値化された空間微分値
    の計数値が所定の閾値以上となるブロックを周波数密度
    の高い炎領域と判定することを特徴とする炎検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019013079A1 (ja) * 2017-07-10 2019-01-17 モリタ宮田工業株式会社 消火設備
JPWO2020096023A1 (ja) * 2018-11-09 2021-05-13 R&S Institute株式会社 開閉装置、セキュリティサーバおよびセキュリティシステム

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