JPH10125692A - バイポーラ・パワー・トランジスタ - Google Patents

バイポーラ・パワー・トランジスタ

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JPH10125692A
JPH10125692A JP9278994A JP27899497A JPH10125692A JP H10125692 A JPH10125692 A JP H10125692A JP 9278994 A JP9278994 A JP 9278994A JP 27899497 A JP27899497 A JP 27899497A JP H10125692 A JPH10125692 A JP H10125692A
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emitter
buried
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type
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JP9278994A
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Davide Patti
パッティ ダビデ
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SGS THOMSON MICROELECTRONICS
STMicroelectronics SRL
Original Assignee
SGS THOMSON MICROELECTRONICS
SGS Thomson Microelectronics SRL
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Publication date
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    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66007Multistep manufacturing processes
    • H01L29/66075Multistep manufacturing processes of devices having semiconductor bodies comprising group 14 or group 13/15 materials
    • H01L29/66227Multistep manufacturing processes of devices having semiconductor bodies comprising group 14 or group 13/15 materials the devices being controllable only by the electric current supplied or the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched, e.g. three-terminal devices
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    • H01L29/66303Silicon vertical transistors with main current going through the whole silicon substrate, e.g. power bipolar transistor with multi-emitter, e.g. interdigitated, multi-cellular or distributed emitter
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    • H01L29/72Transistor-type devices, i.e. able to continuously respond to applied control signals
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で、動作電流が大きい時にも大きな利得
が得られるバイポーラ・パワー・トランジスタの実現。 【解決手段】 埋め込みP型ベース領域320 と、埋め込
みエミッタ領域325 と、P型ベース接触領域330 と、エ
ミタ電極370 に接続されるN型エミッタ接触領域335,35
5 と、エミッタ接触領域335,355 の回りに配置されたN
型接続領域340 とを備える。エミッタ領域325 は、埋め
込みエミッタ領域325 と接続領域340 がP型スクリーン
領域345 を区切るようにベース領域320 内に埋め込まれ
る。トランジスタは、更にエミタ電極370 に接触し、ス
クリーン領域345 まで延びるP型バイアス領域350 を有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、埋め込み型のベー
スと交差型の幾何配置を有するバイポーラ・パワー・ト
ランジスタに関し、特にベース領域とエミッタ領域を半
導体材料内に埋め込み、チップの表面からベース領域と
エミッタ領域に接触する接触領域を設けるバイポーラ・
トランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】この形式のバイポーラ・パワー・トラン
ジスタは、欧州特許出願EP-A-0544364号に記載されてお
り、その部分的な断面図が図1に示されている。通常、
N型とP型の不純物の濃度は、文字NとPの+又は−の
記号を付加することにより、それぞれ高濃度又は低濃度
の不純物であることが示される。+又は−の記号が付加
されていない文字NとPは中間の値であることを示す。
このようなバイポーラ・トランジスタは、N+型の基板
105を備え、その上にN−型の2つのエピタキシャル
(epitaxial) 層110、115がある半導体材料のチッ
プ100から作られる。
【0003】第1と第2のエピタキシャル層110と1
15の間には、P型の埋込ベース領域(buried base reg
ion)120とN+型の埋込エミッタ領域(buried emitte
r region) 125があり、それらがP−N接合を形成し
ている。ディープ(深い)P+ベース接触(base-contac
t)領域130とディープN+エミッタ接触(emitter-con
tact) 領域135は、チップ100の上側表面からそれ
ぞれ埋込ベース領域120と埋込エミッタ領域125に
延びている。N+型の表面のエミッタ接触領域140
は、チップ100の上側表面から領域135の回りに広
がっている。領域135と140で構成されるエミッタ
接触領域は安定抵抗をなし、その目的はエミッタ領域の
境界(perimeter) 全体に一様に電流を分配するためであ
る。絶縁層145でカバーされたチップ100の上側表
面では、領域130と140の表面部分にそれぞれ接触
する金属のトラック(track) 150と155があり、そ
れぞれバイポーラ・パワー・トランジスタのベース電極
とエミッタ電極を形成する。チップ100の底部には、
基板105に接触する金属層160があり、それがトラ
ンジスタのコレクタ電極を形成する。バイポーラ・パワ
ー・トランジスタは、平面状に、いわゆる交差型の幾何
形状(interdigitated geometry) を有し、そこではエミ
ッタ電極155が櫛の形で形成されており、その伸長
(フィンガ:finger)部分はベース電極150の内部にあ
る。この構造は、非常に高い境界対面積比(perimeter-
to-area ratio)を有し、エミッタの各種のフィンガにお
ける電流を一様に分配し、これによりバイポーラ・パワ
ー・トランジスタは小さなサイズでも大きな電流を駆動
できる。上記のバイポーラ・パワー・トランジスタは、
欧州特許出願EP-A-0322040号に記載されたVIパワー構
造プロセス(VIPower fabrication process)(VIPower
は、SGSトムソンマイクロエレクトロニクスs.r.
lの商標である。)を利用して製作する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなバイポーラ
・パワー・トランジスタには、ベース端子に生じる電流
の一部が、領域130と140の間のエピタキシャル層
の部分を通って直接エミッタ端子に流れ、そのためトラ
ンジスタの電流利得に寄与しないという事実に起因する
大動作電流時における欠点がある。更に、エミッタ電流
は、埋込領域125から接触領域135と140を通っ
て金属トラック155に流れるだけでなく、実際にはエ
ピタキシャル層を通って埋込エミッタ領域125から金
属トラック155までの平行な直接経路があり、これが
安定抵抗を短絡してエミッタの各種のフィンガに一様で
ない電流の分配を生じる。これらの現象は、バイポーラ
・トランジスタの電流利得及び安全な動作領域、すなわ
ちSOAを低下させる。
【0005】これらの欠点を改善する公知の配置が、欧
州特許出願EP-A-0632505号に記載されており、それは図
2の部分的な断面図に示されている。なお、図2におい
ては、図1で既に示した要素には同じ参照符号を付して
いる。この図は、半導体材料のチップ200から作られ
たバイポーラ・トランジスタを示しており、そこでは埋
込エミッタ領域125の境界においてチップの上側表面
から埋込エミッタ領域125に延びるN+型の接続領域
210が設けられている。接続領域210で側方の範囲
が定められ且つエミッタ接触領域135、140と埋込
エミッタ領域125の間の主要部分に配置されるP−型
のスクリーン領域220が、チップ200の上側表面か
ら広がっている。更なる金属トラック230が、ディー
プ接触領域210とスクリーン領域220の両方に接触
しており、これによりスクリーン領域220を正確にバ
イアスできる。スクリーン領域220、接続領域210
及び金属トラック230は、平面状に各エミッタフィン
ガの全境界に広がっている。この構造は、ベース端子と
上記の埋込エミッタ領域からの電流損失を回避すること
を可能にする。これにより、電流利得がより大きくな
り、バイポーラ・トランジスタのロバストネス(robustn
ess)がより大きくなる。
【0006】上記の公知のバイポーラ・トランジスタ
は、しなしながら半導体チップ上のより広い面積を必要
とし、スクリーン領域のバイアスのためには更なる金属
トラックが必要である。更に、スクリーン領域の構成に
は専用の層が必要である。本発明の目的は、上記のよう
な欠点を解消することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のバイポーラ・パ
ワー・トランジスタは、第1の導電型の半導体材料のチ
ップに形成された交差型の幾何配置のバイポーラ・パワ
ー・トランジスタであって、半導体材料内に埋め込ま
れ、埋込接合を形成する第2の導電型の埋込ベース領域
及び第1の導電型の埋込エミッタ領域と、チップの表面
から、埋込ベース領域に延びる第2の導電型のベース接
触領域と、チップの表面から、埋込エミッタ領域に延
び、安定抵抗をなすと共にこのトランジスタのエミッタ
電極を構成する導電手段にその表面で接触する第1の導
電型のエミッタ接触領域と、エミッタ接触領域の回りに
配置され、表面から埋込エミッタ領域に延びる第1の導
電型の接続領域が回りに配置される第2の導電型のスク
リーン領域とを備えるバイポーラ・パワー・トランジス
タにおいて、埋込エミッタ領域は埋込ベース領域内に埋
め込まれ、埋込エミッタ領域及び接続領域はスクリーン
領域を構成する埋込ベース領域の一部分を区切り、導電
手段と表面で接触すると共にスクリーン領域まで延びる
第2の導電型の少なくとも1つのバイアス領域を備える
ことを特徴とする。
【0008】本発明のバイポーラ・トランジスタは、電
流損失を低減し、構造の基本部分間のエミッタ電流の良
好なバランスを実現することを可能にするが、電気的な
特性を低下させたり、チップの形状を大きくすることは
ない。本発明のバイポーラ・トランジスタは、実際に、
前述の従来技術のものより小さなサイズで、スクリーン
領域のバイアスにはエミッタ電極を構成する金属トラッ
クを利用する。
【0009】本発明に基づく構造は、スクリーン領域の
形成のための専用の層を必要としない。従って、この構
造は標準の製造プロセスで製造することができ、製造に
使用される半導体材料の全ての層はバイポーラ・パワー
・トランジスタの製造のための基本的な手順内に既に存
在する。更に、本発明に基づくバイポーラ・パワー・ト
ランジスタの特徴と利点は、以下に述べる付属の図面を
参照した好適な実施例の説明で明らかになるが、本発明
はこの例に限られるものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】図面、図1と図2についてはすで
に説明したので特に図3を参照しながら、本発明に基づ
くバイポーラ・パワー・トランジスタの部分的な断面図
を説明する。説明を簡単にするため、基板上に作られ、
エピタキシャル層はN型の不純物でドープされたNPN
型バイポーラ・パワー・トランジスタを例として以後の
説明を行なう。N型の領域を対応するP型などで置き換
える場合などには、等価な構成が可能である。
【0011】バイポーラ・パワー・トランジスタは、半
導体材料のチップ300に形成され、基板305と、N
(N+)型の不純物が強力にドープされた典型的な単結
晶シリコンと、基板305上にエピタキシャル成長で形
成された同一の導電型であるが不純物の濃度が低い(N
−)の第1のエピタキシャル層310とを備える。エピ
タキシャル層310の上側の表面には、中間の値の不純
物の濃度を有するP型の領域(P)が、イオン注入とそ
れに続く拡散により形成される。次に、N+型のドープ
領域が、P型の領域の上に注入と拡散工程により形成さ
れる。その上に、第1の層310の不純物濃度より大き
いか等しい不純物濃度を有するN型の第2のエピタキシ
ャル層315が、エピタキシャル成長により形成され
る。
【0012】この工程は、高温で行なわれ、前に注入さ
れたP型とN型の不純物は更に2つのエピタキシャル層
310と315内に拡散し、埋込領域を生成させる。特
にP型の不純物はバイポーラ・パワー・トランジスタの
埋込ベース領域320をなし、N型の不純物は同じバイ
ポーラ・トランジスタの埋込エミッタ領域325をな
す。埋込ベース領域320と埋込エミッタ領域325に
おけるP型とN型の濃度と型は、P型とN型の異なるド
ーピング要素の拡散速度を異ならせることにより、領域
325が領域320内に埋め込まれるように選定され
る。例えば、(アンチモン又はヒ素などの)N型の不純
物の低い拡散性を利用し、(例えばホウ素などの)P型
不純物の濃度は、1013原子/cm2 以上である。この
場合、N型不純物の濃度は関係しない。
【0013】第2のエピタキシャル層315では、公知
のマスキング技術と拡散を伴うイオン注入技術を使用し
て、第2のエピタキシャル層315の全体を実質的に横
切る高不純物濃度を有する領域が形成される。特に、P
+型の領域330は、埋込ベース領域320と一緒にな
ってディープベース接触をなし、N+型の領域は埋込エ
ミッタ領域325と一緒になってディープエミッタ接触
をなす。N+型の接続領域340はその境界に沿って埋
込エミッタ領域325まで延びている。接続領域340
と埋込エミッタ領域325は、埋込ベース領域320の
部分345の範囲を区切る。この領域345は、これま
で説明したエミッタ接触領域の部分と埋込エミッタ領域
325の間に位置するスクリーン領域をなす。接続領域
340とスクリーン領域345は、各エミッタのフィン
ガの全部の境界に沿って、平面状に広がる。類似のイオ
ン注入と拡散技術で、次に、エピタキシャル層315を
通ってスクリーン領域345に接触するように延びるP
+型の1個以上のバイアス領域350が形成される。こ
れらの領域はディープエミッタ接触領域335に隣接す
ることが望ましい。このディープエミッタ接触領域33
5の回りには、次に、領域335の構造を平面に拡大し
たN+型の表面エミッタ接触領域355が形成される。
領域335と355で構成されるエミッタ接触領域は、
バイポーラ・トランジスタのエミッタ用安定抵抗をな
す。図示のように、バイアス領域350は、安定抵抗を
遮断しないように、ディープエミッタ接触領域335を
完全には囲まないように形成される。バイアス領域35
0は、ディープエミッタ接触領域335の回りに一様に
配置されたスタッド部により構成されることが望まし
い。
【0014】次に、(典型的にはシリコン酸化物の)絶
縁層360でカバーされたチップ300の前面には、公
知の蒸着(deposition)、マスキング(masking) 及びエッ
チング技術を使用して、例えば金属や多結晶シリコンな
どで導電性のトラック365と370が、それぞれバイ
ポーラ・パワー・トランジスタのベース及びエミッタ電
極を形成する領域330、335、355の表面部分と
それぞれ接触するように形成される。金属トラック37
0は、更に領域350の表面部分にも接触し、スクリー
ン領域345の正確なバイアスを可能にする。バイポー
ラ・パワー・トランジスタは、平面状に、いわゆる交差
型の幾何配置を有しており、エミッタ電極370はベー
ス電極365内の伸長(フィンガ)部分を有する櫛の形
状で延びている。チップ300の底部には、バイポーラ
・パワー・トランジスタのコレクタ電極を形成する基板
305に接触する金属層375がある。
【0015】上記のバイポーラ・トランジスタの等価回
路図を図4に示す。図示の回路は、(トラック370に
接続される)エミッタ端子Eと、(トラック365に接
続される)ベース端子Bと、(層375に接続される)
コレクタ端子Cとを有するNPNバイポーラ・パワー・
トランジスタTを備える。バイポーラ・トランジスタT
は、更に内部ベース端子B’(埋込ベース領域3209
と、内部エミッタ端子E’(埋込エミッタ領域325)
とを有する。端子B−B’と端子E−E’の間には、そ
れぞれベース抵抗Rbとエミッタ抵抗Reがある。これ
らの抵抗が、それぞれベース接触領域330とエミッタ
接触領域335、355のそれぞれの内部抵抗を表す。
この回路は、P型領域320(トランジスタTの導電層
におけるエミッタ)と、N型領域340(ベース)と、
P型領域345(コレクタ)とにより作られる側方PN
Pバイポーラ・トランジスタT1、及びN型領域355
(トランジスタTの導電層におけるエミッタ)と、P型
領域345(ベース)と、N型領域325(コレクタ)
とにより作られる垂直方向NPNバイポーラ・トランジ
スタT2を有する。図示のように、トランジスタT1の
エミッタ、ベース及びコレクタ端子は、それぞれ内部ベ
ース端子B’(共通領域320)、内部エミッタ端子
E’(領域325を有する接触領域340)、及びトラ
ンジスタT2のベース端子(共通領域345)に接続さ
れる。トランジスタT2のエミッタとコレクタ端子は、
それぞれ端子E(領域355を有する接触トラック37
0)と内部エミッタ端子E’(共通領域325)に接続
される。トランジスタT1のコレクタ端子とトランジス
タT2のベース端子は、更にバイアス領域350によっ
て端子Eに接続される。
【0016】図示の等価回路を解析すると、ベースとエ
ミッタ端子が短絡されたトランジスタT2は常時オフ状
態であることが分かる。2個のトランジスタTとT1
は、同一のベース−エミッタ電圧を有するが、符号が逆
である。これらのベース−エミッタ閾値電圧は実質的に
同一であるから、パワー・トランジスタTが導通状態の
時にはトランジスタT1は常時導通状態である。トラン
ジスタT1は、ベース端子Bに生じる電流の一部を差し
引くので、パワー・トランジスタTの電流利得には寄与
しない。しかしながら、図3を参照して、コレクタ領域
345の高抵抗のため、トランジスタT1の電流は小さ
いことが分かる。都合のよいことに、バイアス領域35
0がディープエミッタ接触領域335に沿って配置され
ており、トランジスタT1のコレクタ領域はより長いの
で、より大きな抵抗を有する。本発明の好適な実施例で
は、N+型の領域340、すなわちトランジスタT1の
ベース領域はN型の不純物を非常に高い濃度でドープし
ている。これにより、更にトランジスタT1の利得が低
下し、従ってパワー・トランジスタTから差し引かれる
電流の強度も低下する。
【0017】
【発明の効果】従って、本発明に基づく構造によれば、
ベース電流の損失は動作電流の増加に対しても実質的に
一定であり、その比率は動作電流の増加に従って無視で
きるほど非常に小さくなる。実験結果によれば、本発明
のバイポーラ・トランジスタは動作電流の関数である電
流利得変化があり、それは高電流に対しては公知の構造
より優れたものである。更に、この構造は各種のエミッ
タのフィンガにおける電流の分布を一様にし、制限され
た範囲内の電流の集中は観察されなかった。これによ
り、大動作電流でもより高いロバストネスが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】交差型の幾何配置(interdigitated geometry)
を有する公知の埋込型バイポーラ・パワー・トランジス
タの部分的な断面図である。
【図2】スクリーン領域を有する公知のバイポーラ・パ
ワー・トランジスタの部分的な断面図である。
【図3】本発明に基づくバイポーラ・パワー・トランジ
スタの部分的な断面図である。
【図4】図3のバイポーラ・トランジスタの等価回路図
である。
【符号の説明】 300…チップ 320…埋込ベース領域 325…埋込エミッタ領域 330…ベース接触領域 335、355…エミッタ接触領域 340…接続領域 345…スクリーン領域 350…バイアス領域 370…導電手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導電型の半導体材料(305,3
    10,315)のチップ(300)に形成された交差型
    の幾何配置のバイポーラ・パワー・トランジスタであっ
    て、 前記半導体材料(310,315)内に埋め込まれ、埋
    込接合を形成する第2の導電型の埋込ベース領域(32
    0)及び前記第1の導電型の埋込エミッタ領域(32
    5)と、 前記チップ(300)の表面から、前記埋込ベース領域
    (320)に延びる前記第2の導電型のベース接触領域
    (330)と、 前記チップ(300)の表面から、前記埋込エミッタ領
    域(325)に延び、安定抵抗をなすと共に当該トラン
    ジスタのエミッタ電極を構成する導電手段(370)に
    その表面で接触する前記第1の導電型のエミッタ接触領
    域(335,355)と、 前記エミッタ接触領域(335,355)の回りに配置
    され、前記表面から前記埋込エミッタ領域(325)に
    延びる前記第1の導電型の接続領域(340)が回りに
    配置される前記第2の導電型のスクリーン領域(34
    5)とを備えるバイポーラ・パワー・トランジスタにお
    いて、 前記埋込エミッタ領域(325)は前記埋込ベース領域
    (320)内に埋め込まれ、前記埋込エミッタ領域(3
    25)及び前記接続領域(340)は前記スクリーン領
    域を構成する前記埋込ベース領域(320)の一部分を
    区切り、 前記導電手段(370)と前記表面で接触すると共に前
    記スクリーン領域(345)まで延びる前記第2の導電
    型の少なくとも1つのバイアス領域(350)を備える
    ことを特徴とするバイポーラ・パワー・トランジスタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のバイポーラ・パワー・
    トランジスタであって、 前記エミッタ接触領域(335,355)は、前記表面
    から前記埋込エミッタ領域(325)に延びるディープ
    接触領域(335)と、該ディープエミッタ接触領域
    (335)の回りを前記表面から前記埋込エミッタ領域
    (325)に向かって延びる表面接触領域(355)と
    で構成され、前記少なくとも1つのバイアス領域(35
    0)は、前記ディープエミッタ接触領域(335)を完
    全には囲まないように形成されているバイポーラ・パワ
    ー・トランジスタ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のバイポーラ・パワー・
    トランジスタであって、 前記少なくとも1つのバイアス領域(350)は、前記
    ディープエミッタ接触領域(335)の一部に隣接して
    いるバイポーラ・パワー・トランジスタ。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載のバイポーラ・パ
    ワー・トランジスタであって、 前記ディープエミッタ接触領域(335)の回りに一様
    に分布した相互に隣接しない複数のバイアス領域(35
    0)を備えるバイポーラ・パワー・トランジスタ。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項に記載の
    バイポーラ・パワー・トランジスタであって、 前記接続領域(340)は、前記埋込エミッタ領域(3
    25)と前記エミッタ接触領域(335,355)より
    大きな不純物濃度を有するバイポーラ・パワー・トラン
    ジスタ。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項に記載の
    バイポーラ・パワー・トランジスタであって、 前記第1の導電型はN型であり、前記第2の導電型はP
    型であるバイポーラ・パワー・トランジスタ。
  7. 【請求項7】 交差型の幾何配置のバイポーラ・パワー
    ・トランジスタの製造方法であって、 第1の導電型の基板(305)の第1の表面上に、該第
    1の表面に対向する第2の表面を有する前記第1の導電
    型の第1のエピタキシャル層(310)を成長させる工
    程と、 前記第2の表面に第2の導電型の埋込ベース領域(32
    0)を、該埋込ベース領域(320)の上に前記第1の
    導電型の埋込エミッタ領域(325)を注入及び拡散さ
    せる工程と、 前記第2の表面上に、該第2の表面に対向する第3の表
    面を有する前記第1の導電型の第2のエピタキシャル層
    (315)を成長させ、更に前記埋込エミッタ領域(3
    25)が前記埋込ベース領域(320)内に埋め込まれ
    るように前記埋込ベース領域(320)及び前記埋込エ
    ミッタ領域(325)の不純物の濃度と型を選択して前
    記埋込ベース領域(320)及び前記埋込エミッタ領域
    (325)を拡散する工程と、 前記第3の表面から前記埋込ベース領域(320)と前
    記埋込エミッタ領域(325)にそれぞれ延びる、前記
    第2の導電型のベース接触領域(330)及び前記第1
    の導電型のディープエミッタ接触領域(335)と、前
    記ディープエミッタ接触領域(335)の回りを前記第
    3の表面から前記埋込エミッタ領域(325)に延びる
    前記第1の導電型の接続領域(340)とを注入呼び拡
    散し、前記埋込エミッタ領域(325)と前記接続領域
    (340)が、スクリーン領域(345)を構成する前
    記埋込ベース領域(320)の部分を区切るようにする
    工程と、 前記第3の表面から前記スクリーン領域(345)の上
    にまで延びる前記第2の導電型の少なくとも1つのバイ
    アス領域(350)を注入及ぶ拡散する工程と、 前記ディープエミッタ接触領域(335)の回りを前記
    第3の表面から前記埋込エミッタ領域(325)に向か
    って延びる前記第1の導電型の表面エミッタ接触領域
    (355)を注入及び拡散し、前記ディープエミッタ接
    触領域(335)と前記表面エミッタ接触領域(35
    5)が安定抵抗を規定するようにする工程と、 前記表面エミッタ接触領域(355)及び前記バイアス
    領域(350)と接触する当該トランジスタのエミッタ
    電極を構成する導電手段(370)を前記第3の表面上
    に形成する工程とを備えることを特徴とするバイポーラ
    ・パワー・トランジスタの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のバイポーラ・パワー・
    トランジスタの製造方法であって、 前記第1の導電型はN型であり、前記第2の導電型はP
    型であるバイポーラ・パワー・トランジスタの製造方
    法。
JP9278994A 1996-10-18 1997-10-13 バイポーラ・パワー・トランジスタ Pending JPH10125692A (ja)

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