JPH10124644A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

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JPH10124644A
JPH10124644A JP8299573A JP29957396A JPH10124644A JP H10124644 A JPH10124644 A JP H10124644A JP 8299573 A JP8299573 A JP 8299573A JP 29957396 A JP29957396 A JP 29957396A JP H10124644 A JPH10124644 A JP H10124644A
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稔 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の処理対象を配列した状態でこれらの処
理対象の数を確実にカウントすることができる画像処理
装置及び画像処理方法を提供すること。 【解決手段】 撮像装置12で得られた複数の処理対象
の画像を、処理対象が配列されている第1方向Yと交差
する第2方向Xに分けて複数のブロック画像L1〜L6
を作成し、各ブロック画像L1〜L6内における所定の
処理対象からマスター画像MRを得て、ブロック画像L
1〜L6毎に、そのマスター画像MRとブロック画像L
1〜L6内における複数の処理対象の画像とを順次比較
してマスター画像MRとブロック画像L1〜L6内にお
ける各処理対象の画像との相関量を求めて、複数の処理
対象の数をカウントする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の処理対象、
例えばコンパクトディスクを収容した複数のケースを配
列した状態で、これらの複数の処理対象の数を正確にカ
ウントするための画像処理装置及び画像処理方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】画像処理をする処理対象として、例えば
コンパクトディスクを収容するケースを取り上げて説明
する。コンパクトディスク(以下CDという)を収容す
る透明のプラスチック製のケースは、そのCDが記録し
ている情報の内容を表示する表示ラベルが収容されてい
る。このラベルは、紙製やその他の材料で作られている
が、その印刷色は様々である。製造工場内においては、
ある特定の種類のケースが複数集められて一つの箱に箱
詰めされる。この箱詰めされた状態でこれらのケースの
数量をカウントする必要がある。
【0003】従来このように箱詰めされたケースの数量
のカウントは、作業員が目視で行ったり、あるいは次の
ような電気的な処理により行っている。つまり、図14
で示すように、箱Bの中に収容された製品である複数の
ケースCがY方向に配列されている。この時に、複数の
ケースCをカメラで撮像して、その配列されたケースC
の輝度を得る。図14(A)は、そのカメラに入力され
た入力画面を示しており、図14(B)はY方向に関す
る輝度の振れを示している。輝度はY方向に沿って変化
しており、この波形のエッジからケースCの個数を判定
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、隣接するケ
ースC,Cの間には、すき間Dが存在している場合があ
る。しかもケースCに収容されているラベルの色が灰色
であったり黒であったりあるいは紺色であったりする場
合には、カメラで捕らえた入力画面においては、ケース
Cの輝度とすき間Dの輝度の差が出にくいので、ケース
Cのカウント数に誤差が生じてしまうという問題があ
る。そこで本発明は上記課題を解消し、複数の処理対象
を配列した状態でこれらの処理対象の数を確実にカウン
トすることができる画像処理装置及び画像処理方法を提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、複数の処理対象を配列した状態で、これらの複
数の処理対象の数をカウントするための画像処理装置で
あり、複数の処理対象の画像を得る撮像装置と、撮像装
置で得られた複数の処理対象の画像を、処理対象が配列
されている第1方向と交差する第2方向に分けて複数の
ブロック画像を作成し、各ブロック画像内における所定
の処理対象からマスター画像を得て、ブロック画像毎
に、そのマスター画像とブロック画像内における複数の
処理対象の画像とを順次比較してマスター画像とブロッ
ク画像内における各処理対象の画像との相関量を求め、
得られた相関量に基づいて、複数の処理対象の数をカウ
ントするカウント手段と、を備える画像処理装置によ
り、達成される。
【0006】本発明では、撮像装置は複数の処理対象の
画像を得る。カウント手段は、撮像装置で得られた複数
の処理対象の画像を、処理対象が配列されている第1方
向と交差する第2方向に分けて複数のブロック画像を作
成する。そしてカウント手段は各ブロック画像内におけ
る所定の処理対象からマスター画像を得て、ブロック画
像毎にそのマスター画像とブロック画像内における複数
の処理対象の画像と順次比較する。これにより、カウン
ト手段は、マスター画像とブロック画像内における各処
理対象の画像との相関量を求めて、得られた相関量に基
づいて複数の処理対象の数を確実にカウントしていく。
この場合に、処理対象の間にすき間がある場合や、処理
対象とそのすき間の区別が付きにくい場合であっても、
確実に処理対象の数をカウントしていくことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0008】図1は、本発明の画像処理装置10と処理
対象であるケースの一例を示している。この画像処理装
置10は、撮像装置としてのカメラ12とカウント手段
14を備えている。カメラ12は、例えばCCD(電荷
結合素子カメラ、固体撮像素子カメラ)を採用すること
ができる。ケースCは、Y方向に配列されており、複数
のケースCはケース群CGを構成している。このケース
群CGは、収容するための箱Bの中に収容されている。
この箱Bは、CDを製造してケースCに収める製造工場
で用いられるものである。カメラ12は、このケース群
CGと箱Bを撮像して、画像信号GSをカウント手段1
4に送るようになっている。この画像処理装置10で
は、カメラ12で得られた画像信号GSに基づいて、カ
ウント手段14が、ケース群CGを構成しているケース
Cの数量を正確にカウントするようになっている。
【0009】図2(A)は、カメラ12が箱B内のケー
スCのケース群CGを撮像した時の、Y方向における輝
度の分布例を示している。この場合に、各ケースCに対
応して輝度の凸部16が形成されている。しかし単純に
この様な輝度の分布を取っただけでは、ケースCの輝度
とケースCとケースCの間に形成されているすき間Dの
輝度がほぼ同じである場合には、すき間Dも1つのケー
スCとカウントしてしまいケースCのカウント数に誤差
が生じてしまう恐れがある。本発明の実施の形態は、ケ
ースC内のこの様なケースCの数量のカウントの誤差を
防ぐものである。
【0010】図3は図1で示した画像処理装置10の詳
しい構成を示している。すでに述べたように画像処理装
置10は、概略カメラ12とカウント手段14等を有し
ており、更にそれ以外の要素も有している。カウント手
段14は、画像処理ボード22内に配置されており、画
像処理ボード22は、カウント手段14とD/A変換器
(デジタル/アナログ変換器)27を有している。画像
処理ボード22は、画像処理装置10の本体30に属し
ており、本体30は、画像処理ボード22と、ホストC
PU(中央演算処理装置)31、プログラムメモリ40
を有している。
【0011】カメラ12の画像信号GS(アナログ信
号)は、画像処理ボード22内のカウント手段14のA
/D変換器(アナログ/デジタル変換器)24に入力さ
れる。カウント手段14は、変換器24、画像メモリ1
5A、画像メモリ15B、画像プロセッサ16、画像C
PU(中央演算処理装置)18を備えている。A/D変
換器24でアナログ信号からデジタル信号に変換された
画像信号GSDは、画像メモリ15Aに送られる。この
画像信号GSDは、図1のケース群CGと箱Bを撮像し
たビデオ信号であり、画像メモリ15Aはこの画像信号
GSDを記憶する。
【0012】画像メモリ15Aは、D/A変換器27と
画像プロセッサ16に接続されている。従って画像メモ
リ15Aに記録された画像信号GSDは、D/A変換器
27でデジタル/アナログ変換されて、画像処理モニタ
9に表示することができる。つまり、画像処理モニタ9
はケース群CGと箱Bの上からみた画像(図2参照)を
表示する。また画像メモリ15Aに記憶された画像信号
GSDは、画像プロセッサ16に送ることができる。画
像プロセッサ16は、たとえば図11に例示するように
画像メモリ15Aに記憶されている画像信号GSDにお
けるケースC(処理対象)が配列されている第1方向
(Y方向)と交差する第2方向(X方向)によって複数
のブロック画像(L1〜L6)を作成し、各ブロック画
像内における所定の処理対象からマスター画像(MR1
〜MR6)を得る。画像メモリ15Bは、各ブロック画
像(L1〜L6)におけるマスター画像(MR1〜MR
6)を記憶しておく。これにより画像プロセッサ16
は、画像メモリ15Aに記憶されている各ブロック画像
(L1〜L6)におけるケース群CGの各ケースCの画
像とマスター画像(MR1〜MR6)と順次比較して行
く。
【0013】画像CPU18は、マスター画像(MR1
〜MR6)とブロック画像(L1〜L6)内における各
ケースCの画像との相関量を求めて、得られた相関量に
基づいて、複数の処理対象の数をカウントする。また画
像CPU18は、画像プロセッサ16が行っている動作
を、D/A変換器27を通して画像処理モニタ9に表示
する機能を有しており、画像処理モニタ9は例えば図1
2のような相関値のグラフを表示する。
【0014】ホストCPU31は、プログラムメモリ4
0、プログラムモニタ42、ポインティングデバイスで
あるマウス43及びキーボード44に接続されている。
ホストCPU31は、プログラムメモリ40内のプログ
ラムを、画像CPU18に伝えて、ユーザの命令を伝え
る。このユーザの命令とは、上記プログラムの他に、規
格値、検査領域等のデータやプログラムの一時停止命令
のようなものである。またホストCPU31は、画像C
PUから上述したようなケースCの数をカウントした結
果等の処理データを受け取り、プリンタ31aでプリン
トアウトできる。プログラムモニタ42は、規格値設定
や検査領域設定のための表示、また、ブロックごと、ポ
イントごとの詳細データ(分散値、相関値)の表示を行
うためのものである。
【0015】キーボード44は、ユーザが規格値設定を
行うものである。またマウス43は、検査領域設定する
ため、具体的には、検査領域の始点(左上の点)をクリ
ックし、その後、終点(右下の点)クリックを行うもの
である。
【0016】次に、一例として図10を参照して、図1
のカメラ12がケース群CGの画像を取り込む取り込み
方式について説明する。図10において箱Bの中には、
合計9個のケースCと別の1個のケースCがY方向に配
列されている。つまりケースCの長方形状の部分は、C
Dを収容する図1に示すようなケースCの背C1の部分
に相当している。カセットCの蓋C2が矢印方向に開く
と、ラベルRを収容することができる。このケースCは
透明のプラスチックで作られており、ラベルRが収容さ
れ、かつCDを収容できる。ラベルRは表示部PR1を
ケースCの背C1の内部に位置させることで、内部のC
Dに記録されている情報の内容(タイトルなど)を文字
や色等の任意の表現方法で表示できる。
【0017】図10に戻って、配列されたケースCの内
の9本のケースCにはラベルR1が収められているが、
別の1本のケースC(ほぼ中央部に位置している)の内
部にはラベルR2が収容されている。このラベルR2と
ラベルR1は異なる表示内容を示している。しかも箱B
とケースCの間にはすき間B1,B2,B3が存在して
いる。
【0018】このような箱Bとそれに収容された複数の
処理対象であるケースCの状態において、図1のカメラ
12が撮像するケース群CGの画像信号GSは、図3の
画像メモリ15Aに記憶された後に、画像プロセッサ1
6に取り込まれる。画像プロセッサ16は、図11に例
示するようにブロック画像L1〜L6に分割する。しか
も、画像プロセッサ16は各ブロック画像L1〜L6に
おいて、マスター画像MR1,MR2,MR3,MR
4,MR5,MR6を任意に設定する。このようにマス
ター画像MR1〜MR6は、画像メモリ15Bに記憶し
ておく。画像プロセッサ16は、例えばブロック画像L
1において、マスター画像MR1と、各ケースCの画像
を順次比較していって、マスター画像MR1と、ブロッ
ク画像L1内の各ケースCの画像との相関量をY方向に
沿って順次求めていき、得られた相関量に基づいてブロ
ック画像L1内における複数のケースCの数をカウント
するようになっている。
【0019】ここで、図4〜図6を参照して、マスター
画像とブロック画像内におけるケースの画像との相関量
について説明する。図4においてマスター画像が左側の
ケースCから右側のケースCへ移っていく場合に輝度の
相関を取っている例を示す。右側のケースCと左側のケ
ースCには黒丸のマーカCMが形成されている。このマ
ーカCMは図1のラベルRの表示部R1に形成されてい
るものである。
【0020】図4の左側のケースCにおいてマスター画
像の領域を順次Y方向に移動していくと、図5(A)〜
図5(K)のように移動していく。このようにすること
で、図5(A)では左側のケースCにおけるマーカCM
に関する相関量は最大となり、順次領域を1単位ずつず
らしていくことにより図5(B)〜(J)のように相関
量が変化していく。そして図5(K)のように右側のケ
ースのマークCMに関して相関量が再び最大となる。相
関量(係数)の式は、図6に示している。基準となるケ
ースCを参照領域とし、対象とするケースCを部分領域
とすれば、(X1,Y1)を起点とする参照領域のN個
のデータMiと、(U,V)を起点とするN個のデータ
からなる部分領域Iiとを比較する場合に、その相関量
(相関係数)R(U,V)は、図6のように表わすこと
ができる。
【0021】次に、図7,図8及び図9〜図12を参照
して、画像処理方法について説明する。図7は、図10
のようなケース群CGのケースCに全体としての特徴が
あるかどうかによって、後で行う処理方法が異なってい
ることを示している。図8は、図7における通常処理S
Sの内容を示している。図9は、製品(ケースC)全体
として特徴がでる場合の製品例と、製品全体として特徴
が出ない場合の製品例を示している。図9(A)におい
て、製品全体として特徴が出る場合の製品例としては、
ケースCのラベルR1が、タイトル名TRと、すでに述
べた黒丸のマークCMを備えている。
【0022】これに対して図9(B−1)〜(B−3)
において、製品全体として特徴が出ない場合の製品例と
しては、図9(B−1)のように1つのマークCMがケ
ースC(ラベルR1)の全体に渡って形成されている場
合や図9(B−2)のようにマークCMがケースC(ラ
ベルR1)の全体に渡って複数個形成されている場合で
ある。また別の例としては図9(B−2)のようにケー
スC(ラベルR1)の全体に渡って図12に示すような
すき間B1〜B3と同様の輝度程度を有している色が塗
られた部分TSや極小さなタイトル名TR1を有してい
る例等がある。
【0023】図10は、図9の(A)のケースC(ラベ
ルR1)が、箱Bに配列されている例を示している。図
11は、図9(B−1)のケースC(ラベルR1)が箱
B内に配列されている例を示している。図12は、図9
(B)の黒丸のマークCMが複数個形成されているケー
スC(ラベルR1)が箱B内に配列されている例を示し
ている。図13は、図9(B−3)の部分TS及びタイ
トル名TR1を有しているケースC(ラベルR1)が箱
Bに配列されている例を示している。
【0024】図7おいて、ステップST1では、製品全
体(ケースC)として特徴が出るか出ないかを判断す
る。この判断は作業者が行う。これにより、製品全体と
して特徴が出る場合にはステップST2に移り、図10
に例示するような製品(ケースC)全体のマスター画像
MR1(マスター波形)を取る。この上述した製品全体
のマスター画像MR1とは、例えば一番端にあるケース
Cの全体の画像のことである。このマスター画像MR1
は図3の画像メモリ15Bにメモリされる。そして通常
処理SSに移る。図10のケースCのラベルR1は、マ
ークCMとタイトル名TRを有しているので、ラベルR
1の全体の輝度は、すき間B1,B2,B3の輝度と大
きく差が出る例である。通常処理SSは図8に示してお
り、まず図1のカメラ12がケース群CGの画像を取り
込む(ステップSS1)。そしてたとえば1番端にある
ケースCのスタートエッジSE1を図3の画像プロセッ
サ16が抽出する(ステップSS2)。
【0025】次に、一番端にあるスタートのケースCの
相関を取る(ステップSS3)。画像プロセッサ16
は、マスター画像MR1をY方向にずらしていくことに
よりマスター画像MR1と画像メモリ15Aにおける各
ケースCの全体画像を比較して、画像CPU18が、ス
タートのケースCと、Y方向に沿って配列された複数の
ケースCの画像の相関を計算する(ステップSS4,S
S5)。
【0026】そして画像の比較がスタートのケースCか
ら最後のケースCまで行なわれると(ステップSS
6)、図3の画像CPU18は、ステップSS7に示す
ようにY方向の位置に対する相関値の変化を検出する。
この相関値の変化がある場合には、画像CPU18がス
テップSS8,SS9に示すように図10において所定
のしきい値をこえた相関値の出現CC1〜CC9をカウ
ントしていきそのカウント作業を終了する。そうでな
く、ステップSS8において変化がない場合には、ステ
ップSS10のようにカウントせずに終了する。このよ
うにすることで、図7のステップST2と図8の通常処
理SSにより、ケースC全体のマスター画像と各ケース
Cの画像とを画像プロセッサ16が比較し、そして画像
CPU18がこれらの相関を取ってカウントしていくこ
とにより、確実にケースCの数量をカウントすることが
できる。
【0027】次に、図7のステップST1において、ケ
ースCの全体として特徴が出ない場合、すなわち図9
(B−1),(B−2),(B−3)のような例の場合
には、図7のステップST3以降の処理を行う。尚図9
(B−1),(B−2),(B−3)のような特徴の出
ない場合とは、各々のケースCの全体の輝度とすき間B
1,B2,B3の輝度に差がほとんど生じない場合であ
る。
【0028】すなわち、図11〜図13に示すように、
図3の画像プロセッサ16がケース群CGを、例えばブ
ロック画像L1〜L6に分ける(ステップST3)。そ
してブロック画像(L1〜L6)毎にマスター画像(M
R1〜MR6)を取る(ステップST4)。図11の例
では、マスター画像MR1がブロック画像L1の1つの
ケースCから得て、またマスター画像MR2は次のブロ
ック画像L2から得て、更にマスター画像MR3はブロ
ック画像L3から得て、というようにして各ブロック画
像L1〜L6からそれぞれマスター画像MR1〜MR6
を得ることができる。これらのマスター画像MR1は、
画像プロセッサ16が画像メモリ15Bに記憶させる。
【0029】そして図3の画像プロセッサ16が、図1
1〜図13に示すようなブロック画像L1〜L6におけ
る輝度の分散量の比較を行って、分散量が極端に低いブ
ロック画像がある場合かどうかを判断する(ステップS
T5)。この輝度の分散量とは、図6に示すような式で
表わされる量で、領域内データのバラツキの度合いを表
わす量のことをいう。例えば図11の場合にはブロック
画像L1〜L6間における分散量の比較をすると分散量
が極端に低いブロック画像があるのでステップST5,
ステップST8に移る。つまり、図11の場合には図1
1(B)(C)のようにブロック画像L2〜L6はブロッ
ク画像L1に比べて輝度の分散量が極端に小さい。これ
に対して図12,図13の例では、ブロック画像L1〜
L6間における分散量に関して極端に低いブロック画像
がないと考えられるので、ステップST5からST6に
移る。
【0030】まず図11の例では、ステップST5から
ST8に移り、ブロック画像間での分散量に差があるか
どうかを画像CPU18が判断する。図11の例では、
ブロック画像間での輝度の分散量に差があるので、すな
わちブロック画像L1では、黒丸のマークCMを有して
いるので、他のブロック画像L2〜L6とは異なり、ブ
ロック画像L1は輝度の分散量が高いブロック画像であ
る。従って、このステップST10において、分散量の
高いブロック画像L1を1つ選択して、図8の通常処理
SSに移る。
【0031】すなわち、図8のステップSS1において
画像を取り込むことにより、画像メモリ15Aにはブロ
ック画像L1〜L6が記憶され、画像プロセッサ16は
画像メモリ15Bに対してブロック画像L1のマスター
画像MR1等を記憶する。そして画像プロセッサ16
は、図8のステップSS2において、図11のスタート
エッジSEを抽出し、ステップSS3においてスタート
のケースCとマスター画像MR1の画像の相関を取る。
そして画像プロセッサ16は、順次ブロック画像L1の
各ケースCに対応する画像とマスター画像MR1を比較
して、すなわちY方向にマスター画像MR1を順次ずら
していくことにより、対応するケースCの画像とマスタ
ー画像MR1の相関を計算する(ステップSS4,SS
5)。
【0032】そしてY方向への画像の比較が終了したら
(ステップSS6)、図11に示すようなY方向に関す
る相関値の変化を画像CPU18が検出する。そして図
11(B)に示すように相関値に変化がある場合には、
画像CPU18は、カウントする(ステップSS8,S
S9)。このカウント例としては、図11(B)に示す
ようにカウント値CC1,CC2,CC3,・・・CC
8という様にカウントする。
【0033】もしも図12の例でステップSS10にお
いて、画像CPU18が相関値の変化を検出しない場
合、図11においては上述したようにすき間B1,B
2,B3及び異なる種類のケースC(ラベルR2)の位
置P1,P2,P3,P4ではカウントしない(ステッ
プSS10)。図11の例においては、右から6つ目の
ケースCのラベルR2が他のケースCのラベルR1とは
異なりマークCM1があることから、相関値はある閾値
に達せずに、カウントされない。またすき間B1,B
2,B3も相関値が閾値まで達しないのでカウントされ
ない。従って、異なる種類のケースC(ラベルR2)を
除いて、合計9つのケースC(ラベルR1)の個数を正
しくカウントすることができる。
【0034】次に、図7のステップST8に戻り、図1
2や図13に示すようにブロック画像L1〜L6間での
輝度分散量に差がない場合について考える。この場合に
はステップST9及び通常処理SS及びステップST7
に移ることになる。この例としては、図12のような例
が考えられる。この場合には、ブロック画像L1〜L6
の例えば全てについてカウントすることになる。その後
通常処理SSを上述のような要領で行い、ブロック画像
L1〜L6において一番多く出たカウント数を、ケース
群CGのケースCのカウント値として採用する。
【0035】次に、図7ステップST5において、分散
量の極端に低いブロック画像がある場合には、ステップ
ST6,ステップST7を行う。この例としては図13
の例が考えられる。この例においては、輝度の分散量の
極端に低いのはブロック画像L1,L2,L5,L6で
あり分散量の比較的高いブロック画像を数個選択する。
例えば図13ではブロック画像L3,L4を選択して、
図8の通常処理SSを行い、一番多く出たカウント数
を、ケース群CGのケースCのカウント値として採用す
ることになる。以上のようにして、ケースCのラベルR
1やR2のようにケース間にすき間があったとしても、
ケースの数を確実にカウントしていくことができる。
【0036】このように相関量を採用してケースCの数
量をカウントする方式は、人間がケースCの背(背面)
のデザインを頼りにカウントする要領に似ている。その
相関量の変化を見ることで、人間と同様な方式で確実に
ケースの数量をカウントしていくことができる。つまり
指定された領域のマスター画像(マスター領域波形とも
いう)と、予め取ってあるブロック画像(ブロック領域
波形ともいう)から相互の相関量を求めて、その作業を
Y方向に沿って行うことで、相関値の変化を図10〜図
13のようにしてグラフ化(図式化)する。
【0037】そしてケースCのY方向の幅を考慮しなが
ら、相関値のピーク位置(例えば図11ではカウント位
置CC1,CC2・・・)を求めて図3の画像CPU1
8がケースCの数量をカウントしていく。またはその波
形の周期性を利用してカウントしていく。そしてケース
C間のすき間が一様でなく、製品のロッドですき間の大
きさが異なる場合であっても、すき間の部分は例えば図
10に示すようにカウントすることがないので、ケース
Cの数量を確実にカウントすることができる。
【0038】ところで本発明は上記実施の形態に限定さ
れない。上述した実施の形態では、コンパクトディスク
(CD)とその内容を表示するためのラベルを収容する
ケースCを用いて説明しているが、これに限らず他の種
類のケース、例えば直径が8cmのCD、ミニディスク
(MD)、その他の光磁気ディスク、フロッピーディス
ク、その他ディスク状の高密度記録媒体、等に用いるケ
ースをカウントする場合にも用いることができる。また
このような分野以外に、他の分野におけるケース、例え
ばカセットテープのケース、あるいは更に別の分野にお
けるケースに限らず他の種類の製品を配列した状態にお
いても、その製品のカウントを行うのに適用することが
考えられる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の処理対象を配列した状態でこれらの処理対象の数
を確実にカウントすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の好ましい実施の形態及
び処理対象を示す図。
【図2】図1の画像処理装置で得られる画像及びその輝
度との一例を示す図。
【図3】図1の画像処理装置の詳しい構成を示す図。
【図4】マスター画像と対象となる画像との輝度の相関
を取るための領域の移動を説明する図。
【図5】図4における領域を移動した時の相関量の変化
を示す図。
【図6】相関量(相関係数)の式の一例を示す図。
【図7】本発明における画像処理方法の好ましい実施の
形態を示すフロー図。
【図8】図7における通常処理の一例を示すフロー図。
【図9】製品例を示す図。
【図10】製品例が配列された状態を示すとともに、そ
の製品例の配列における相関値の出力例を示す図。
【図11】製品例が配列された状態を示すとともに、そ
の製品例の配列における相関値の出力例を示す図。
【図12】製品例が配列された状態を示すとともに、そ
の製品例の配列における相関値の出力例を示す図。
【図13】製品例が配列された状態を示すとともに、そ
の製品例の配列における相関値の出力例を示す図。
【図14】従来の画像処理例を示す図。
【符号の説明】 10・・・画像処理装置、12・・・カメラ(撮像装
置)、14・・・カウント手段、L1〜L6・・・ブロ
ック画像、MR・・・マスター画像、C・・・ケース
(製品処理対象)、R1,R2・・・ラベル、CG・・
・ケース群(処理対象)、B・・・箱

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の処理対象を配列した状態で、これ
    らの複数の処理対象の数をカウントするための画像処理
    装置であり、 複数の処理対象の画像を得る撮像装置と、 撮像装置で得られた複数の処理対象の画像を、処理対象
    が配列されている第1方向と交差する第2方向に分けて
    複数のブロック画像を作成し、各ブロック画像内におけ
    る所定の処理対象からマスター画像を得て、ブロック画
    像毎に、そのマスター画像とブロック画像内における複
    数の処理対象の画像とを順次比較してマスター画像とブ
    ロック画像内における各処理対象の画像との相関量を求
    め、得られた相関量に基づいて、複数の処理対象の数を
    カウントするカウント手段と、を備えることを特徴とす
    る画像処理装置。
  2. 【請求項2】 各ブロック画像における相関量が、所定
    の閾値よりも大きい時に、処理対象の数をカウントする
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 複数の処理対象の画像と複数のブロック
    画像と、マスター画像とブロック画像内における各処理
    対象の画像との相関量を表すグラフを表示する表示装置
    を備える請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 複数の処理対象を配列した状態で、これ
    らの複数の処理対象の数をカウントするための画像処理
    方法であり、 複数の処理対象の画像を得て、 複数の処理対象の画像を、処理対象が配列されている第
    1方向と交差する第2方向に分けて複数のブロック画像
    を作成し、 各ブロック画像内における所定の処理対象からマスター
    画像を得て、ブロック画像毎に、そのマスター画像とブ
    ロック画像内における複数の処理対象の画像とを順次比
    較してマスター画像とブロック画像内における各処理対
    象の画像との相関量を求め、 得られた相関量に基づいて、複数の処理対象の数をカウ
    ントする、ことを特徴とする画像処理方法。
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