JPH10124494A - 情報処理機器及び注釈付加方法 - Google Patents
情報処理機器及び注釈付加方法Info
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- JPH10124494A JPH10124494A JP8284175A JP28417596A JPH10124494A JP H10124494 A JPH10124494 A JP H10124494A JP 8284175 A JP8284175 A JP 8284175A JP 28417596 A JP28417596 A JP 28417596A JP H10124494 A JPH10124494 A JP H10124494A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】文書の出力イメージが変化した場合でも注釈デ
ータの出力位置を適切に調整できるようにする。 【解決手段】利用者100の操作に従って注釈入力部1
01により出力画面に表示されている文書上に書き入れ
られた注釈データ111の位置・形状を特定する点の画
面上の座標値116を、その座標値の位置にある画面上
の文書オブジェクト要素を基準位置とするポジション情
報117に座標値変換部104より変換し、当該ポジシ
ョン情報117を位置情報に用いた注釈データ118と
して記憶装置119に保存する。このデータ118を出
力対象注釈データ120として注釈出力部107が取り
出して出力画面への注釈出力を行う際には、そのデータ
120のポジション情報121をポジション情報変換部
106により画面上の座標値122に変換させ、その画
面上の位置への対応する注釈の出力を行う。
ータの出力位置を適切に調整できるようにする。 【解決手段】利用者100の操作に従って注釈入力部1
01により出力画面に表示されている文書上に書き入れ
られた注釈データ111の位置・形状を特定する点の画
面上の座標値116を、その座標値の位置にある画面上
の文書オブジェクト要素を基準位置とするポジション情
報117に座標値変換部104より変換し、当該ポジシ
ョン情報117を位置情報に用いた注釈データ118と
して記憶装置119に保存する。このデータ118を出
力対象注釈データ120として注釈出力部107が取り
出して出力画面への注釈出力を行う際には、そのデータ
120のポジション情報121をポジション情報変換部
106により画面上の座標値122に変換させ、その画
面上の位置への対応する注釈の出力を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文書上に注釈を付
加することが可能な注釈付加機能を持つ情報処理機器及
び注釈付加方法に関する。
加することが可能な注釈付加機能を持つ情報処理機器及
び注釈付加方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、文書の出力画面に対して入力ペン
等の入力手段を使って注釈データを記入でき、さらに文
書の出力構成を変更したり或いは文書の内容の一部を変
更して利用者が記入した箇所へ適切な形状で注釈データ
を再出力することを可能にする注釈付加機能を持った、
携帯情報端末、パーソナルコンピュータ等の情報処理機
器(注釈付加装置)が種々開発されている。
等の入力手段を使って注釈データを記入でき、さらに文
書の出力構成を変更したり或いは文書の内容の一部を変
更して利用者が記入した箇所へ適切な形状で注釈データ
を再出力することを可能にする注釈付加機能を持った、
携帯情報端末、パーソナルコンピュータ等の情報処理機
器(注釈付加装置)が種々開発されている。
【0003】この種の従来の情報処理機器は、予め文書
の出力イメージが決まっている文書に注釈を付加するこ
としか想定されていなかった。文書の出力イメージが不
変であれば注釈データの位置情報として出力画面中での
座標値情報を使用すれば、注釈を付加した後で別の機会
に再出力させた際にも注釈を付加したときと全く同じ位
置に注釈データを出力させることができる。ここで、
「再出力」とは「再度画面へ出力する」ことを意味す
る。なお、本発明における「文書」という用語は、単な
る文字列の集合で構成されるテキストを指すだけでな
く、WWW(World Wide Web)で授受されるHTML文
書に代表されるような文章中に図表や画像、動画像など
のマルチメディア情報が含まれる文書も意味している。
の出力イメージが決まっている文書に注釈を付加するこ
としか想定されていなかった。文書の出力イメージが不
変であれば注釈データの位置情報として出力画面中での
座標値情報を使用すれば、注釈を付加した後で別の機会
に再出力させた際にも注釈を付加したときと全く同じ位
置に注釈データを出力させることができる。ここで、
「再出力」とは「再度画面へ出力する」ことを意味す
る。なお、本発明における「文書」という用語は、単な
る文字列の集合で構成されるテキストを指すだけでな
く、WWW(World Wide Web)で授受されるHTML文
書に代表されるような文章中に図表や画像、動画像など
のマルチメディア情報が含まれる文書も意味している。
【0004】一方、近年急速に広まりつつある文書記述
言語としてHTML(Hyper Text Markup Language)が
ある。HTMLはWWW(World Wide Web)で授受され
る文書を記述するための言語である。HTMLでは、文
書の構成要素の名前と互いの構造上の関係、即ち章、節
といった階層関係や図、表の参照といった参照関係をタ
グ(tag )と呼ばれるマークによって表現する。このタ
グは文書の出力形式や文字の出力位置を規定するための
ものであり、画面上へ直接出力される情報ではない。文
書作成者は文書のタイトルや著者名、テキスト、図、
表、式などをこのタグによるマーク付けによって記述し
ていく。言い換えれば、HTMLは文書の論理構造(章
建てや段落といった情報)をマーク付けによって表現す
るのである。
言語としてHTML(Hyper Text Markup Language)が
ある。HTMLはWWW(World Wide Web)で授受され
る文書を記述するための言語である。HTMLでは、文
書の構成要素の名前と互いの構造上の関係、即ち章、節
といった階層関係や図、表の参照といった参照関係をタ
グ(tag )と呼ばれるマークによって表現する。このタ
グは文書の出力形式や文字の出力位置を規定するための
ものであり、画面上へ直接出力される情報ではない。文
書作成者は文書のタイトルや著者名、テキスト、図、
表、式などをこのタグによるマーク付けによって記述し
ていく。言い換えれば、HTMLは文書の論理構造(章
建てや段落といった情報)をマーク付けによって表現す
るのである。
【0005】従来のワードプロセッサでは、文字の位置
や字体などを用紙へ出力されたときの見栄え(文書構成
要素の位置関係)の殆どを明示的に指定した文書を作成
していた。これに対し、HTMLでは文書中のテキスト
が提供されている文書構成要素のうちのどの要素である
かという文書の論理構造だけを記述し、見栄えについて
は一切規定しない。このため、HTML文書を出力する
際に、HTML文書を出力するソフトウェアの種類や使
用する文字フォントの違い、出力画面の大きさ等によっ
ては、図8及び図9に示すように見栄えが大きく異な
る。
や字体などを用紙へ出力されたときの見栄え(文書構成
要素の位置関係)の殆どを明示的に指定した文書を作成
していた。これに対し、HTMLでは文書中のテキスト
が提供されている文書構成要素のうちのどの要素である
かという文書の論理構造だけを記述し、見栄えについて
は一切規定しない。このため、HTML文書を出力する
際に、HTML文書を出力するソフトウェアの種類や使
用する文字フォントの違い、出力画面の大きさ等によっ
ては、図8及び図9に示すように見栄えが大きく異な
る。
【0006】このようなケースでは、注釈付加機能を持
った従来の情報処理機器が行っていたような出力画面中
での座標値によって注釈データの位置情報を管理する方
法では不具合が発生してしまう。なぜなら、HTML文
書の出力形式は固定ではなく、上に挙げた条件によって
は文書の改行位置や図、文章の位置関係が以前出力した
ときの出力形式とは大きく変化してしまうからである。
このように出力イメージが変化してしまうと、画面上の
座標値と出力される文字の位置関係が変化してしまうた
めに、後で文書を再出力させたときの画面上では文書中
の文字と注釈との位置関係が本来利用者が注釈を書き込
んだ箇所からずれてしまう。
った従来の情報処理機器が行っていたような出力画面中
での座標値によって注釈データの位置情報を管理する方
法では不具合が発生してしまう。なぜなら、HTML文
書の出力形式は固定ではなく、上に挙げた条件によって
は文書の改行位置や図、文章の位置関係が以前出力した
ときの出力形式とは大きく変化してしまうからである。
このように出力イメージが変化してしまうと、画面上の
座標値と出力される文字の位置関係が変化してしまうた
めに、後で文書を再出力させたときの画面上では文書中
の文字と注釈との位置関係が本来利用者が注釈を書き込
んだ箇所からずれてしまう。
【0007】このような例を、図8及び図9に対応する
図10及び図11に示す。図10の画面では、利用者は
「HTML文書」という文字列を丸10aの注釈で囲ん
でいたのだが、文書の出力環境、例えば出力画面の大き
さが(拡大する方向に)変更された結果、出力環境変更
後の図11の画面では、「応じて注釈の」という意味の
ない部分が(丸10aに相当する)丸11aで囲まれて
しまっている。同様に、図10の矢印10b、アンダー
ライン10cについても、図11に示す矢印11b、ア
ンダーライン11cのようになり、矢印の対応やアンダ
ーラインが引かれた文字列もずれてしまっている。
図10及び図11に示す。図10の画面では、利用者は
「HTML文書」という文字列を丸10aの注釈で囲ん
でいたのだが、文書の出力環境、例えば出力画面の大き
さが(拡大する方向に)変更された結果、出力環境変更
後の図11の画面では、「応じて注釈の」という意味の
ない部分が(丸10aに相当する)丸11aで囲まれて
しまっている。同様に、図10の矢印10b、アンダー
ライン10cについても、図11に示す矢印11b、ア
ンダーライン11cのようになり、矢印の対応やアンダ
ーラインが引かれた文字列もずれてしまっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、注釈
付加機能を持った従来の情報処理機器では、HTML文
書のように出力環境によって文書の出力イメージが変化
するような文書に対して注釈を書き入れ、その後で文書
の出力イメージが変化した場合に、その文書の変化の度
合いに応じて注釈の出力位置を調整することは困難であ
った。
付加機能を持った従来の情報処理機器では、HTML文
書のように出力環境によって文書の出力イメージが変化
するような文書に対して注釈を書き入れ、その後で文書
の出力イメージが変化した場合に、その文書の変化の度
合いに応じて注釈の出力位置を調整することは困難であ
った。
【0009】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
のでその目的は、文書中のテキストやマルチメディア情
報と出力画面中における座標位置との対応付けを行うた
めの新しい仕組みを導入し、注釈データの位置関係を表
す情報としてこの仕組みによって得られた情報を利用す
ることにより、文書の出力イメージが変化した場合でも
注釈データの出力位置を適切に調整できる情報処理機器
及び注釈付加方法を提供することにある。
のでその目的は、文書中のテキストやマルチメディア情
報と出力画面中における座標位置との対応付けを行うた
めの新しい仕組みを導入し、注釈データの位置関係を表
す情報としてこの仕組みによって得られた情報を利用す
ることにより、文書の出力イメージが変化した場合でも
注釈データの出力位置を適切に調整できる情報処理機器
及び注釈付加方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、出力画面に表
示されている少なくとも1つの文書オブジェクトからな
る文書上にユーザ操作に従って注釈を書き入れるための
注釈入力手段を備えた情報処理機器において、上記注釈
入力手段により入力された注釈の位置・形状を特定する
点の出力画面上の座標値を、その座標値の位置にある出
力画面上の文書オブジェクトのオブジェクト要素を基準
位置とするポジション情報に変換する座標値変換手段
と、上記注釈入力手段により入力された注釈のデータ
を、その位置情報として上記ポジション情報を用いて保
存しておくための注釈データ記憶手段と、この注釈デー
タ記憶手段に保存されている注釈のデータをもとに当該
注釈が書き入れられた文書が出力されている出力画面へ
の注釈出力が行われる際には、上記注釈のデータのポジ
ション情報を、当該ポジション情報の示すオブジェクト
要素を基準とする位置の出力画面上の座標値に変換する
ポジション情報変換手段と、このポジション情報変換手
段により変換された座標値の出力画面上の位置への対応
する注釈の出力を行う注釈出力手段とを備えたことを特
徴とする。
示されている少なくとも1つの文書オブジェクトからな
る文書上にユーザ操作に従って注釈を書き入れるための
注釈入力手段を備えた情報処理機器において、上記注釈
入力手段により入力された注釈の位置・形状を特定する
点の出力画面上の座標値を、その座標値の位置にある出
力画面上の文書オブジェクトのオブジェクト要素を基準
位置とするポジション情報に変換する座標値変換手段
と、上記注釈入力手段により入力された注釈のデータ
を、その位置情報として上記ポジション情報を用いて保
存しておくための注釈データ記憶手段と、この注釈デー
タ記憶手段に保存されている注釈のデータをもとに当該
注釈が書き入れられた文書が出力されている出力画面へ
の注釈出力が行われる際には、上記注釈のデータのポジ
ション情報を、当該ポジション情報の示すオブジェクト
要素を基準とする位置の出力画面上の座標値に変換する
ポジション情報変換手段と、このポジション情報変換手
段により変換された座標値の出力画面上の位置への対応
する注釈の出力を行う注釈出力手段とを備えたことを特
徴とする。
【0011】このような構成においては、文書上に書き
入れられた注釈のデータが、その位置情報として、出力
画面上の座標値ではなくて、出力環境の変化(出力イメ
ージの変化)に影響を受けない文書オブジェクト(中の
オブジェクト要素)のポジション情報を用いて保持さ
れ、当該注釈の出力時(再出力時)には、当該注釈の位
置情報であるポジション情報から出力画面上での対応す
る文書オブジェクト(中のオブジェクト要素)の座標値
が計算されて、その座標値の示す出力画面上の位置へ対
応する注釈が出力される。これにより、出力環境が変化
して文書の出力イメージが変化してしまっても、以前に
利用者が注釈を書き入れた箇所への出力を自動的に調整
することができ、常に適切な位置に適切な形状で注釈を
出力することが可能となる。
入れられた注釈のデータが、その位置情報として、出力
画面上の座標値ではなくて、出力環境の変化(出力イメ
ージの変化)に影響を受けない文書オブジェクト(中の
オブジェクト要素)のポジション情報を用いて保持さ
れ、当該注釈の出力時(再出力時)には、当該注釈の位
置情報であるポジション情報から出力画面上での対応す
る文書オブジェクト(中のオブジェクト要素)の座標値
が計算されて、その座標値の示す出力画面上の位置へ対
応する注釈が出力される。これにより、出力環境が変化
して文書の出力イメージが変化してしまっても、以前に
利用者が注釈を書き入れた箇所への出力を自動的に調整
することができ、常に適切な位置に適切な形状で注釈を
出力することが可能となる。
【0012】ここで、出力画面への文書出力を行うに
は、文書出力の対象となる文書情報を文書整形情報及び
文書オブジェクトに分離し、この分離した文書整形情報
及び文書オブジェクトと出力環境とに基づいて、上記文
書オブジェクトの示す文字やイメージ画像を抽出して出
力環境に適合した出力イメージを生成するための画面構
成文書情報を生成することに着目し、これら文書整形情
報、文書オブジェクト及び画面構成情報を、上記座標値
変換手段による注釈のデータの座標値からポジション情
報への変換と、上記ポジション情報変換手段による注釈
のデータのポジション情報から座標値への変換に利用す
る構成とするならば、上記座標値変換手段及びポジショ
ン情報変換手段での変換処理の簡略化を図ることが可能
となる。
は、文書出力の対象となる文書情報を文書整形情報及び
文書オブジェクトに分離し、この分離した文書整形情報
及び文書オブジェクトと出力環境とに基づいて、上記文
書オブジェクトの示す文字やイメージ画像を抽出して出
力環境に適合した出力イメージを生成するための画面構
成文書情報を生成することに着目し、これら文書整形情
報、文書オブジェクト及び画面構成情報を、上記座標値
変換手段による注釈のデータの座標値からポジション情
報への変換と、上記ポジション情報変換手段による注釈
のデータのポジション情報から座標値への変換に利用す
る構成とするならば、上記座標値変換手段及びポジショ
ン情報変換手段での変換処理の簡略化を図ることが可能
となる。
【0013】また、ポジション情報変換手段により変換
された座標値で示される位置に注釈を出力すると、その
注釈出力領域が出力画面からはみ出すか否かを上記注釈
出力手段にて調べる(予測する)ようにし、その注釈の
出力領域が出力画面からはみ出すことが予測される場合
には、その注釈を出力画面内の第1の部分と出力画面か
らはみ出す第2の部分とに分割し、この第2の部分につ
いては次の行の行頭から出力する構成とするとよい。
された座標値で示される位置に注釈を出力すると、その
注釈出力領域が出力画面からはみ出すか否かを上記注釈
出力手段にて調べる(予測する)ようにし、その注釈の
出力領域が出力画面からはみ出すことが予測される場合
には、その注釈を出力画面内の第1の部分と出力画面か
らはみ出す第2の部分とに分割し、この第2の部分につ
いては次の行の行頭から出力する構成とするとよい。
【0014】こうすることにより、例えば、ある文字列
を丸で囲み、出力環境(出力イメージ)が変化したこと
によってその文字列の途中で改行され、画面中で分割さ
れたような場合に、分割されたそれぞれの文字列を分割
された丸によって囲むことが可能となる。これにより、
利用者に対して直観的で見易い注釈の出力を行うことが
できる。
を丸で囲み、出力環境(出力イメージ)が変化したこと
によってその文字列の途中で改行され、画面中で分割さ
れたような場合に、分割されたそれぞれの文字列を分割
された丸によって囲むことが可能となる。これにより、
利用者に対して直観的で見易い注釈の出力を行うことが
できる。
【0015】また本発明は、注釈の位置・形状を特定す
る点が文書オブジェクト上に存在しない場合もあり得る
ことを考慮して、上記特定する点が文書オブジェクト上
に存在しない場合、その点と最も近い位置関係にある文
書オブジェクト内のオブジェクト要素を近傍オブジェク
トとして検出する近傍オブジェクト検出手段と、上記特
定する点と上記近傍オブジェクトとの位置関係が所定の
条件を満足する場合には、上記特定する点の出力画面上
の座標値を、近傍オブジェクトを基準位置とするポジシ
ョン情報に変換し、上記条件を満足しない場合には、上
記特定する点の出力画面上の座標値を、出力画面の外枠
からの相対座標値に変換し、上記特定する点が文書オブ
ジェクト上に存在する場合には、(前記座標値変換手段
と同様に)上記記特定する点の出力画面上の座標値を、
その座標値の位置にある出力画面上の文書オブジェクト
のオブジェクト要素を基準位置とするポジション情報に
変換する欄外注釈データ位置計算手段と、上記注釈のデ
ータを、その位置情報として欄外注釈データ位置計算手
段により変換されたポジション情報または相対座標値を
用いて保存しておくための注釈データ記憶手段と、この
注釈データ記憶手段に保存されている注釈のデータをも
とに当該注釈が書き入れられた文書が出力されている出
力画面への注釈出力が行われる際には、上記注釈のデー
タの位置情報としてポジション情報が用いられている場
合だけ、当該ポジション情報の示す上記近傍オブジェク
トまたはオブジェクト要素を基準とする位置の出力画面
上の座標値に変換するポジション情報変換手段と、この
ポジション情報変換手段により変換された座標値または
ポジション情報変換手段の変換対象外となった相対座標
値の出力画面上の位置への対応する注釈の出力を行う欄
外注釈出力手段とを備えたことをも特徴とする。
る点が文書オブジェクト上に存在しない場合もあり得る
ことを考慮して、上記特定する点が文書オブジェクト上
に存在しない場合、その点と最も近い位置関係にある文
書オブジェクト内のオブジェクト要素を近傍オブジェク
トとして検出する近傍オブジェクト検出手段と、上記特
定する点と上記近傍オブジェクトとの位置関係が所定の
条件を満足する場合には、上記特定する点の出力画面上
の座標値を、近傍オブジェクトを基準位置とするポジシ
ョン情報に変換し、上記条件を満足しない場合には、上
記特定する点の出力画面上の座標値を、出力画面の外枠
からの相対座標値に変換し、上記特定する点が文書オブ
ジェクト上に存在する場合には、(前記座標値変換手段
と同様に)上記記特定する点の出力画面上の座標値を、
その座標値の位置にある出力画面上の文書オブジェクト
のオブジェクト要素を基準位置とするポジション情報に
変換する欄外注釈データ位置計算手段と、上記注釈のデ
ータを、その位置情報として欄外注釈データ位置計算手
段により変換されたポジション情報または相対座標値を
用いて保存しておくための注釈データ記憶手段と、この
注釈データ記憶手段に保存されている注釈のデータをも
とに当該注釈が書き入れられた文書が出力されている出
力画面への注釈出力が行われる際には、上記注釈のデー
タの位置情報としてポジション情報が用いられている場
合だけ、当該ポジション情報の示す上記近傍オブジェク
トまたはオブジェクト要素を基準とする位置の出力画面
上の座標値に変換するポジション情報変換手段と、この
ポジション情報変換手段により変換された座標値または
ポジション情報変換手段の変換対象外となった相対座標
値の出力画面上の位置への対応する注釈の出力を行う欄
外注釈出力手段とを備えたことをも特徴とする。
【0016】このような構成においては、まず注釈の点
(注釈の位置・形状を特定する点)が文書オブジェクト
上に存在しない場合には、その点に最も近い文書オブジ
ェクト中のオブジェクト要素、即ち近傍オブジェクトが
検出され、その点の座標値が近傍オブジェクトのポジシ
ョン情報に変換されて保持・管理される。但し、近傍オ
ブジェクトのポジション情報への変換が行われるのは、
注釈の点と近傍オブジェクトとの位置関係が予め定めら
れた条件を満足する場合のみである。ここで最も簡便な
条件としては距離であり、注釈の点と近傍オブジェクト
との距離が予め定められた距離の上限値(閾値)以下の
場合には、注釈の点の位置は近傍オブジェクトのポジシ
ョン情報で表現し、それ以外の場合には、注釈の点の位
置は出力画面の外枠からの相対座標値で表現する。
(注釈の位置・形状を特定する点)が文書オブジェクト
上に存在しない場合には、その点に最も近い文書オブジ
ェクト中のオブジェクト要素、即ち近傍オブジェクトが
検出され、その点の座標値が近傍オブジェクトのポジシ
ョン情報に変換されて保持・管理される。但し、近傍オ
ブジェクトのポジション情報への変換が行われるのは、
注釈の点と近傍オブジェクトとの位置関係が予め定めら
れた条件を満足する場合のみである。ここで最も簡便な
条件としては距離であり、注釈の点と近傍オブジェクト
との距離が予め定められた距離の上限値(閾値)以下の
場合には、注釈の点の位置は近傍オブジェクトのポジシ
ョン情報で表現し、それ以外の場合には、注釈の点の位
置は出力画面の外枠からの相対座標値で表現する。
【0017】これにより欄外につけられた注釈について
は、文書の出力イメージが変化しても欄外にそのまま出
力されることになる。
は、文書の出力イメージが変化しても欄外にそのまま出
力されることになる。
【0018】また本発明は、上記の座標値変換手段に、
上記ポジション情報への変換機能に加えて、即ち注釈の
位置・形状を特定する点の出力画面上の座標値を、文書
出力の対象となる文書情報から分離された文書オブジェ
クト及び文書整形情報と出力画面への文書出力のための
画面構成文書情報とをもとに、その座標値の位置にある
出力画面上の文書オブジェクトのオブジェクト要素を基
準位置とするポジション情報に変換する機能に加えて、
当該文書オブジェクトのオブジェクト要素の前後の文書
情報に変換する機能を持たせることで、上記注釈のデー
タを、その位置情報として対応するポジション情報及び
前後の文書情報を用いて注釈データ記憶手段に保存する
構成とすると共に、上記ポジション情報変換手段に次の
変換機能、即ち注釈データ記憶手段に保存されている注
釈のデータをもとに当該注釈が書き入れられた文書が出
力されている出力画面への注釈出力が行われる際に、文
書出力の対象となる文書情報から分離された文書オブジ
ェクト及び文書整形情報と上記注釈のデータのポジショ
ン情報及び前後の文書情報とをもとに、上記ポジション
情報の示す位置のオブジェクト要素が変化しているか否
かを調べ、変化している場合には、変化前のオブジェク
ト要素を指すポジション情報に変換し、ポジション情報
を変換した場合には変換後のポジション情報を、ポジシ
ョン情報を変換しなかった場合には未変換のポジション
情報を、上記文書情報から分離された文書オブジェクト
及び文書整形情報と上記生成した画面構成文書情報とを
もとに、当該ポジション情報の示すオブジェクト要素を
基準とする位置の出力画面上の座標値に変換する変換機
能を持たせたことをも特徴とする。
上記ポジション情報への変換機能に加えて、即ち注釈の
位置・形状を特定する点の出力画面上の座標値を、文書
出力の対象となる文書情報から分離された文書オブジェ
クト及び文書整形情報と出力画面への文書出力のための
画面構成文書情報とをもとに、その座標値の位置にある
出力画面上の文書オブジェクトのオブジェクト要素を基
準位置とするポジション情報に変換する機能に加えて、
当該文書オブジェクトのオブジェクト要素の前後の文書
情報に変換する機能を持たせることで、上記注釈のデー
タを、その位置情報として対応するポジション情報及び
前後の文書情報を用いて注釈データ記憶手段に保存する
構成とすると共に、上記ポジション情報変換手段に次の
変換機能、即ち注釈データ記憶手段に保存されている注
釈のデータをもとに当該注釈が書き入れられた文書が出
力されている出力画面への注釈出力が行われる際に、文
書出力の対象となる文書情報から分離された文書オブジ
ェクト及び文書整形情報と上記注釈のデータのポジショ
ン情報及び前後の文書情報とをもとに、上記ポジション
情報の示す位置のオブジェクト要素が変化しているか否
かを調べ、変化している場合には、変化前のオブジェク
ト要素を指すポジション情報に変換し、ポジション情報
を変換した場合には変換後のポジション情報を、ポジシ
ョン情報を変換しなかった場合には未変換のポジション
情報を、上記文書情報から分離された文書オブジェクト
及び文書整形情報と上記生成した画面構成文書情報とを
もとに、当該ポジション情報の示すオブジェクト要素を
基準とする位置の出力画面上の座標値に変換する変換機
能を持たせたことをも特徴とする。
【0019】このような構成においては、座標値をポジ
ション情報へ置き換える際に、そのポジション情報の指
す文書オブジェクト中のオブジェクト要素の前後の文書
情報が抽出されて、該当する注釈のデータの位置情報と
して、上記ポジション情報と一緒に保存されるため、文
書の内容が一部変更された場合でも、注釈が位置してい
た文書オブジェクトの中のオブジェクト要素の新しい文
書中における位置を、この保存してある前後の文書情報
を使って推定することができる。
ション情報へ置き換える際に、そのポジション情報の指
す文書オブジェクト中のオブジェクト要素の前後の文書
情報が抽出されて、該当する注釈のデータの位置情報と
して、上記ポジション情報と一緒に保存されるため、文
書の内容が一部変更された場合でも、注釈が位置してい
た文書オブジェクトの中のオブジェクト要素の新しい文
書中における位置を、この保存してある前後の文書情報
を使って推定することができる。
【0020】これにより、文章が追加されるなどして文
章の内容が修正された場合でも利用者が注釈を書き入れ
た箇所を検出し、より適切に注釈の位置や形状を調整す
ることが可能となる。
章の内容が修正された場合でも利用者が注釈を書き入れ
た箇所を検出し、より適切に注釈の位置や形状を調整す
ることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態につ
いて図面を参照して説明する。
いて図面を参照して説明する。
【0022】[第1の実施形態]図1は本発明の第1の
実施形態に係る注釈付加機能を持つ情報処理機器の機能
構成を示すブロック図である。
実施形態に係る注釈付加機能を持つ情報処理機器の機能
構成を示すブロック図である。
【0023】図1の装置において、文書情報分離部10
2は、(記憶部に記憶されている、或いはネットワーク
等から受信した)文書情報110から、文書中の文書オ
ブジェクトの出力位置及び出力形式を規定する文書整形
情報112と、画面に出力される情報を表す文書オブジ
ェクト113を分離・生成する。
2は、(記憶部に記憶されている、或いはネットワーク
等から受信した)文書情報110から、文書中の文書オ
ブジェクトの出力位置及び出力形式を規定する文書整形
情報112と、画面に出力される情報を表す文書オブジ
ェクト113を分離・生成する。
【0024】文書情報出力部103は、文書情報分離部
102により分離された上記の情報(文書整形情報11
2及び文書オブジェクト113)を利用して(例えば使
用するアプリケーションプログラム、ディスプレイ10
8の画面サイズ等で決まる)文書の出力環境114の情
報(出力画面の大きさ等の情報)に基づいて出力画面上
への文書出力に用いる情報(画面構成文書情報)115
を生成する。この画面構成文書情報115は、出力対象
となる文書オブジェクト113の出力のさせ方(出力位
置、サイズなど)を反映したものであり、当該画面構成
文書情報115がディスプレイ108へ出力されること
により、当該画面構成文書情報115に従う出力イメー
ジが生成されて対応する文書が画面へ出力される。
102により分離された上記の情報(文書整形情報11
2及び文書オブジェクト113)を利用して(例えば使
用するアプリケーションプログラム、ディスプレイ10
8の画面サイズ等で決まる)文書の出力環境114の情
報(出力画面の大きさ等の情報)に基づいて出力画面上
への文書出力に用いる情報(画面構成文書情報)115
を生成する。この画面構成文書情報115は、出力対象
となる文書オブジェクト113の出力のさせ方(出力位
置、サイズなど)を反映したものであり、当該画面構成
文書情報115がディスプレイ108へ出力されること
により、当該画面構成文書情報115に従う出力イメー
ジが生成されて対応する文書が画面へ出力される。
【0025】一方、利用者100はタブレット等を用い
て実現される注釈入力部101を使って文書上へ注釈デ
ータ111を書き込む。
て実現される注釈入力部101を使って文書上へ注釈デ
ータ111を書き込む。
【0026】座標値変換部104は、注釈データ管理部
105からの要求により、注釈データ111の示す注釈
の位置・形状を特定する点の出力画面中における座標値
116を、文書整形情報112、文書オブジェクト11
3及び画面構成文書情報115をもとに、その座標値1
16の位置にある出力画面上の文書オブジェクト中のオ
ブジェクト要素(オブジェクト)を基準位置とする位置
情報(以下、ポジション情報と称する)117へ変換す
る。
105からの要求により、注釈データ111の示す注釈
の位置・形状を特定する点の出力画面中における座標値
116を、文書整形情報112、文書オブジェクト11
3及び画面構成文書情報115をもとに、その座標値1
16の位置にある出力画面上の文書オブジェクト中のオ
ブジェクト要素(オブジェクト)を基準位置とする位置
情報(以下、ポジション情報と称する)117へ変換す
る。
【0027】注釈データ管理部105は、座標値変換部
104を利用して注釈データ111の位置・形状を特定
する点の座標値116をポジション情報117へ変換
し、このポジション情報117を位置情報として用いた
新たな注釈データ118を生成する。即ち注釈データ管
理部105は、注釈データの位置情報を座標値(11
6)の代わりにポジション情報(117)で表した注釈
データ118を生成する。注釈データ管理部105は、
この注釈データ118を記憶装置119に保存する。
104を利用して注釈データ111の位置・形状を特定
する点の座標値116をポジション情報117へ変換
し、このポジション情報117を位置情報として用いた
新たな注釈データ118を生成する。即ち注釈データ管
理部105は、注釈データの位置情報を座標値(11
6)の代わりにポジション情報(117)で表した注釈
データ118を生成する。注釈データ管理部105は、
この注釈データ118を記憶装置119に保存する。
【0028】ポジション情報変換部106は、注釈出力
部107からの要求により、当該注釈出力部107から
与えられるポジション情報121を、文書整形情報11
2、文書オブジェクト113及び画面構成文書情報11
5をもとに(出力環境114に従う)出力画面中での座
標値122へ変換する。
部107からの要求により、当該注釈出力部107から
与えられるポジション情報121を、文書整形情報11
2、文書オブジェクト113及び画面構成文書情報11
5をもとに(出力環境114に従う)出力画面中での座
標値122へ変換する。
【0029】注釈出力部107は、記憶装置119に保
存されている注釈データ118を、位置情報としてポジ
ション情報を使用した出力対象の注釈データ120とし
て取り出し、その注釈データ120のポジション情報1
21をポジション情報変換部106に渡して、当該変換
部106により(出力環境114に従う)出力画面中に
おける座標値122へ変換させる。注釈出力部107
は、この座標値122を受けて、記憶装置119から取
り出した注釈データ120を、位置情報として座標値
(122)の情報を使用した注釈データ123に変換
し、ディスプレイ108へ出力する。
存されている注釈データ118を、位置情報としてポジ
ション情報を使用した出力対象の注釈データ120とし
て取り出し、その注釈データ120のポジション情報1
21をポジション情報変換部106に渡して、当該変換
部106により(出力環境114に従う)出力画面中に
おける座標値122へ変換させる。注釈出力部107
は、この座標値122を受けて、記憶装置119から取
り出した注釈データ120を、位置情報として座標値
(122)の情報を使用した注釈データ123に変換
し、ディスプレイ108へ出力する。
【0030】これにより、文書の出力イメージが文書の
出力環境114に応じて変化しても常に適切な位置へ注
釈データを出力することができる。
出力環境114に応じて変化しても常に適切な位置へ注
釈データを出力することができる。
【0031】次に、図1の情報処理機器における文書情
報分離部102及び文書情報出力部103の動作の詳細
を、文書情報出力部103の動作を中心に図5のフロー
チャートを参照して説明する。
報分離部102及び文書情報出力部103の動作の詳細
を、文書情報出力部103の動作を中心に図5のフロー
チャートを参照して説明する。
【0032】まず、文書は図12のような形式で与えら
れるものとする。この図12はHTML文書の例であ
る。HTML文書は、図12の例のように、「<」と
「>」で囲まれた文字列であるタグと、それ以外の画面
に出力されるテキストが混在した形式で記述され、テキ
ストとそのテキストに対する論理構造の意味が文書中で
組として書かれる。
れるものとする。この図12はHTML文書の例であ
る。HTML文書は、図12の例のように、「<」と
「>」で囲まれた文字列であるタグと、それ以外の画面
に出力されるテキストが混在した形式で記述され、テキ
ストとそのテキストに対する論理構造の意味が文書中で
組として書かれる。
【0033】本実施形態では、図12に示す文書(HT
ML文書)の書式を情報処理機器(計算機)で処理し易
いように、文書の構造を表すデータと出力内容を表すデ
ータと分離する。文書情報分離部102はこの処理を行
うためのものである。ここでHTML文書では、テキス
ト(文字)情報だけでなく、イメージ画像などのマルチ
メディア情報を文書中で取り扱うこともできる。そこで
本実施形態では、出力の対象となる文書情報のことを
「文書オブジェクト」と呼び、その文書オブジェクト中
の各要素を「文書オブジェクト要素」、「オブジェクト
要素」或いは「オブジェクト」と呼ぶことにする。
ML文書)の書式を情報処理機器(計算機)で処理し易
いように、文書の構造を表すデータと出力内容を表すデ
ータと分離する。文書情報分離部102はこの処理を行
うためのものである。ここでHTML文書では、テキス
ト(文字)情報だけでなく、イメージ画像などのマルチ
メディア情報を文書中で取り扱うこともできる。そこで
本実施形態では、出力の対象となる文書情報のことを
「文書オブジェクト」と呼び、その文書オブジェクト中
の各要素を「文書オブジェクト要素」、「オブジェクト
要素」或いは「オブジェクト」と呼ぶことにする。
【0034】図12のHTML文書は、文書情報分離部
102により、図13に示すように文書整形情報(HT
ML文書の場合はタグがこれに相当する)と文書オブジ
ェクトとに分割される(ステップ50)。ここで、文書
整形情報及び文書オブジェクト中の各々の項目(項目の
総数をNとする)に、文書整形情報と文書オブジェクト
の種類に無関係に先頭から順に番号を付し、item[i] (i
=0〜N-1)とする。
102により、図13に示すように文書整形情報(HT
ML文書の場合はタグがこれに相当する)と文書オブジ
ェクトとに分割される(ステップ50)。ここで、文書
整形情報及び文書オブジェクト中の各々の項目(項目の
総数をNとする)に、文書整形情報と文書オブジェクト
の種類に無関係に先頭から順に番号を付し、item[i] (i
=0〜N-1)とする。
【0035】図13において、項目item[2] 、item[6]
、item[10]、item[15]、item[17]、item[19]、item[2
1]、item[23]、item[25]、item[27]、item[29]は文書オ
ブジェクトであり、それ以外の項目はすべて文書整形情
報である。
、item[10]、item[15]、item[17]、item[19]、item[2
1]、item[23]、item[25]、item[27]、item[29]は文書オ
ブジェクトであり、それ以外の項目はすべて文書整形情
報である。
【0036】文書情報分離部102によって文書情報1
10から文書整形情報(112)及び文書オブジェクト
(113)が分離されると、画面サイズや使用する文字
フォントのサイズ等の出力環境104に基づいて、その
文書整形情報(112)及び文書オブジェクト(11
3)からHTML文書の出力イメージを生成する処理が
文書情報出力部103により次のように行われる。
10から文書整形情報(112)及び文書オブジェクト
(113)が分離されると、画面サイズや使用する文字
フォントのサイズ等の出力環境104に基づいて、その
文書整形情報(112)及び文書オブジェクト(11
3)からHTML文書の出力イメージを生成する処理が
文書情報出力部103により次のように行われる。
【0037】文書情報出力部103は、項目item[i] に
ついて、i=0 から順に文書整形情報(112)、文書オ
ブジェクト(113)を調べていく(ステッ51〜5
3,56)。
ついて、i=0 から順に文書整形情報(112)、文書オ
ブジェクト(113)を調べていく(ステッ51〜5
3,56)。
【0038】もし、項目item[i] が文書整形情報(11
2)のときは、文書情報出力部103は、その後に存在
する文書オブジェクト(113)の出力のさせ方(出力
位置やサイズなど)を当該文書整形情報item[i] (11
2)に基づいて変更する(ステップ54)。これに対
し、項目item[i] が文書オブジェクト(113)の場合
には、文書情報出力部103は、直前に指定されている
出力のさせ方に従って文書オブジェクトitem[i] (11
3)から画面構成文書情報115を生成し、当該画面構
成文書情報115をもとに(直前に指定されている出力
のさせ方で決まる現在の表示位置に)item[i] の文書オ
ブジェクト(113)を出力する(ステップ55)。
2)のときは、文書情報出力部103は、その後に存在
する文書オブジェクト(113)の出力のさせ方(出力
位置やサイズなど)を当該文書整形情報item[i] (11
2)に基づいて変更する(ステップ54)。これに対
し、項目item[i] が文書オブジェクト(113)の場合
には、文書情報出力部103は、直前に指定されている
出力のさせ方に従って文書オブジェクトitem[i] (11
3)から画面構成文書情報115を生成し、当該画面構
成文書情報115をもとに(直前に指定されている出力
のさせ方で決まる現在の表示位置に)item[i] の文書オ
ブジェクト(113)を出力する(ステップ55)。
【0039】例えば図13において、item[8] はセンタ
リングを指定する文書整形情報(112)、item[9] は
大きなサイズのフォントを使用するという文書整形情報
(112)である。したがって、その次の(「特許提案
書」という文字列の)文書オブジェクトitem[10](11
3)をセンタリングし大きなフォントを使用して出力す
ることになる。これにより、図9に示されているよう
に、文字列「特許提案書」が大きなフォントで且つセン
タリングされて出力されることになる。
リングを指定する文書整形情報(112)、item[9] は
大きなサイズのフォントを使用するという文書整形情報
(112)である。したがって、その次の(「特許提案
書」という文字列の)文書オブジェクトitem[10](11
3)をセンタリングし大きなフォントを使用して出力す
ることになる。これにより、図9に示されているよう
に、文字列「特許提案書」が大きなフォントで且つセン
タリングされて出力されることになる。
【0040】以上の処理は、最後の項目item[N-1] まで
順に行われ、i<N を満足しなくなると、終了となる(ス
テップ52,57)。
順に行われ、i<N を満足しなくなると、終了となる(ス
テップ52,57)。
【0041】次に図1の情報処理機器における座標値変
換部104、ポジション情報変換部106の動作の詳細
を、図6、図7のフローチャートを参照して説明する。
換部104、ポジション情報変換部106の動作の詳細
を、図6、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0042】まず、文書情報出力部103から生成・出
力される画面構成文書情報115はそれぞれの文書オブ
ジェクト(113)が画面中のどの位置に出力されてい
るかという情報を持っている。したがって図14の例で
は、画面構成文書情報(115)は、文書オブジェクト
item[15](113)が「(X1500,Y15)という座標位
置(を基準と位置)にh15の高さ」で出力されるという
情報を有している。
力される画面構成文書情報115はそれぞれの文書オブ
ジェクト(113)が画面中のどの位置に出力されてい
るかという情報を持っている。したがって図14の例で
は、画面構成文書情報(115)は、文書オブジェクト
item[15](113)が「(X1500,Y15)という座標位
置(を基準と位置)にh15の高さ」で出力されるという
情報を有している。
【0043】座標値変換部104は、この画面構成文書
情報115と文書整形情報112、文書オブジェクト1
13をもとに、注釈データ管理部105から渡される座
標値変換対象となる座標値116をポジション情報11
7へ変換する。
情報115と文書整形情報112、文書オブジェクト1
13をもとに、注釈データ管理部105から渡される座
標値変換対象となる座標値116をポジション情報11
7へ変換する。
【0044】例えば、図14中の点P(Xp ,Yp )の
座標位置116を座標値変換部104が注釈データ管理
部105から受け取った場合(ステップ60)、当該座
標値変換部104は、その座標値116をポジション情
報117へ変換するために、以下の処理を行う。
座標位置116を座標値変換部104が注釈データ管理
部105から受け取った場合(ステップ60)、当該座
標値変換部104は、その座標値116をポジション情
報117へ変換するために、以下の処理を行う。
【0045】まず座標値変換部104は、座標位置11
6のY座標Yp がどの文書オブジェクトの出力行に位置
するかを調べる(ステップ61)。即ち、YL ≦Yp ≦
YL+hL を満足する行Lを探す。図14の例では、Y1
5<Yp <Y15+h15であることから、座標位置116
のY座標Yp はitem[15]が出力されている行に位置して
いることがわかる。
6のY座標Yp がどの文書オブジェクトの出力行に位置
するかを調べる(ステップ61)。即ち、YL ≦Yp ≦
YL+hL を満足する行Lを探す。図14の例では、Y1
5<Yp <Y15+h15であることから、座標位置116
のY座標Yp はitem[15]が出力されている行に位置して
いることがわかる。
【0046】次に座標値変換部104は、座標位置11
6のX座標Xp が文書オブジェクトitem[15]の行のどの
オブジェクト(オブジェクト要素)上に位置しているか
(行頭から何番目のオブジェクト上に位置しているか)
を調べる(ステップ62)。即ち、行L中においてXn
≦Xp ≦Xn+1 を満足する行頭からn番目のオブジェク
トを探す。図14の例では、座標位置116のX座標X
p はX1503<Xp <X1504であることから、文書オブジ
ェクトitem[15]が出力されている行の(行頭から)4番
目のオブジェクトである「の」という文字上であること
がわかる。
6のX座標Xp が文書オブジェクトitem[15]の行のどの
オブジェクト(オブジェクト要素)上に位置しているか
(行頭から何番目のオブジェクト上に位置しているか)
を調べる(ステップ62)。即ち、行L中においてXn
≦Xp ≦Xn+1 を満足する行頭からn番目のオブジェク
トを探す。図14の例では、座標位置116のX座標X
p はX1503<Xp <X1504であることから、文書オブジ
ェクトitem[15]が出力されている行の(行頭から)4番
目のオブジェクトである「の」という文字上であること
がわかる。
【0047】次に座標値変換部104は、点P(Xp ,
Yp )(座標位置116)が位置する行L(文書オブジ
ェクトitem[15]が出力されている行)のn番目(4番
目)のオブジェクト(文字「の」)の座標値(Xn ,Y
n )からの相対座標(Xp −Xn ,Yp −Yn )(図1
4の例では、(Xp −X1503,Yp −Y15))を求める
(ステップ63)。
Yp )(座標位置116)が位置する行L(文書オブジ
ェクトitem[15]が出力されている行)のn番目(4番
目)のオブジェクト(文字「の」)の座標値(Xn ,Y
n )からの相対座標(Xp −Xn ,Yp −Yn )(図1
4の例では、(Xp −X1503,Yp −Y15))を求める
(ステップ63)。
【0048】また座標値変換部104は、行L(文書オ
ブジェクトitem[15]が出力されている行)のn番目(4
番目)のオブジェクト(文字「の」)が含まれている文
書オブジェクトitem[15]と、そのオブジェクト(文字
「の」)の当該文書オブジェクトitem[15]中での位置p
(ここでは、p=4)を求める(ステップ64)。
ブジェクトitem[15]が出力されている行)のn番目(4
番目)のオブジェクト(文字「の」)が含まれている文
書オブジェクトitem[15]と、そのオブジェクト(文字
「の」)の当該文書オブジェクトitem[15]中での位置p
(ここでは、p=4)を求める(ステップ64)。
【0049】このようにして座標値変換部104は、
「点P(Xp ,Yp )の座標位置(116)」は、「文
書オブジェクトitem[15]のp=4番目のオブジェクト
(オブジェクト要素)中の相対座標(Xp −X1503,Y
p −Y15)に位置している」というポジション情報11
7を取得する(ステップ65)。即ち座標値変換部10
4は、点P(Xp ,Yp )の座標位置(116)を、上
記のポジション情報(117)に変換する。
「点P(Xp ,Yp )の座標位置(116)」は、「文
書オブジェクトitem[15]のp=4番目のオブジェクト
(オブジェクト要素)中の相対座標(Xp −X1503,Y
p −Y15)に位置している」というポジション情報11
7を取得する(ステップ65)。即ち座標値変換部10
4は、点P(Xp ,Yp )の座標位置(116)を、上
記のポジション情報(117)に変換する。
【0050】ポジション情報変換部106は、座標値変
換部104とは逆の手順によってポジション情報121
から座標値122を計算する。
換部104とは逆の手順によってポジション情報121
から座標値122を計算する。
【0051】即ちポジション情報変換部106は、例え
ば「文書オブジェクトitem[15]のp=4番目のオブジェ
クト(オブジェクト要素)中の相対座標(x,y)」、
即ち「item[15],p=4,(x,y)」というポジショ
ン情報121を注釈出力部107から受け取った場合
(ステップ70)、文書オブジェクトitem[15]中の4番
目のオブジェクト(文字「の」)が含まれている行L
と、そのオブジェクト(文字「の」)の行Lの先頭から
の水平方向の位置Xp (=X1503)を求める(ステップ
71)。またポジション情報変換部106は、行Lの垂
直方向の位置YL (=Y15)を求める(ステップ7
2)。
ば「文書オブジェクトitem[15]のp=4番目のオブジェ
クト(オブジェクト要素)中の相対座標(x,y)」、
即ち「item[15],p=4,(x,y)」というポジショ
ン情報121を注釈出力部107から受け取った場合
(ステップ70)、文書オブジェクトitem[15]中の4番
目のオブジェクト(文字「の」)が含まれている行L
と、そのオブジェクト(文字「の」)の行Lの先頭から
の水平方向の位置Xp (=X1503)を求める(ステップ
71)。またポジション情報変換部106は、行Lの垂
直方向の位置YL (=Y15)を求める(ステップ7
2)。
【0052】次にポジション情報変換部106は、ポジ
ション情報121に含まれている(文書オブジェクトit
em[15]のp=4番目のオブジェクト中の)相対座標
(x,y)と、ステップ71,72で求めた位置Xp
(=X1503),YL (=Y15)とから、座標値(Xp +
x,YL +y)=(X1503+x,Y15+y)を取得する
(ステップ73)。即ちポジション情報変換部106
は、画面構成文書情報115が図14のようになってい
るとき、「文書オブジェクトitem[15]の4番目のオブジ
ェクト(オブジェクト要素)中の相対座標(x,y)」
というポジション情報121を、(X1503+x,X15+
y)という出力画面上の座標値122へ変換する。
ション情報121に含まれている(文書オブジェクトit
em[15]のp=4番目のオブジェクト中の)相対座標
(x,y)と、ステップ71,72で求めた位置Xp
(=X1503),YL (=Y15)とから、座標値(Xp +
x,YL +y)=(X1503+x,Y15+y)を取得する
(ステップ73)。即ちポジション情報変換部106
は、画面構成文書情報115が図14のようになってい
るとき、「文書オブジェクトitem[15]の4番目のオブジ
ェクト(オブジェクト要素)中の相対座標(x,y)」
というポジション情報121を、(X1503+x,X15+
y)という出力画面上の座標値122へ変換する。
【0053】次に、図1の情報処理機器における注釈入
力部101、注釈データ管理部105及び注釈出力部1
07の動作の詳細を図15を参照して説明する。
力部101、注釈データ管理部105及び注釈出力部1
07の動作の詳細を図15を参照して説明する。
【0054】注釈入力部101は、利用者100がタブ
レット等の座標入力装置を使用して入力した注釈データ
111を取り込んで注釈データ管理部105へ渡す。こ
の注釈データ111は、例えば矢印であれば、矢印を示
す情報と矢印の位置情報である矢印の始点と終点の出力
画面上の座標値からなり、アンダーラインであれば、ア
ンダーラインを示す情報とアンダーラインの位置情報で
あるアンダーラインの始点の座標値と終点までのオブジ
ェクト(オブジェクト要素)数からなる。また、手書き
の図形(手書き文字を含む)であれば、注釈データ11
1は、その旨を示す情報と筆跡の位置情報である座標値
列からなる。
レット等の座標入力装置を使用して入力した注釈データ
111を取り込んで注釈データ管理部105へ渡す。こ
の注釈データ111は、例えば矢印であれば、矢印を示
す情報と矢印の位置情報である矢印の始点と終点の出力
画面上の座標値からなり、アンダーラインであれば、ア
ンダーラインを示す情報とアンダーラインの位置情報で
あるアンダーラインの始点の座標値と終点までのオブジ
ェクト(オブジェクト要素)数からなる。また、手書き
の図形(手書き文字を含む)であれば、注釈データ11
1は、その旨を示す情報と筆跡の位置情報である座標値
列からなる。
【0055】注釈データ管理部105は、注釈データ1
11から、当該データ111の示す注釈の位置・形状を
特定する点の座標値116を選択して、当該座標値11
6を座標値変換部104によりポジション情報117へ
変換させる。この座標値116は、矢印の注釈データ1
11のときは始点と終点の座標値であり、アンダーライ
ンの注釈データ111のときは始点の座標値である。ま
た、手書きの図形の場合には、その図形を包含する最小
の矩形の左上端の点と右下端の点の座標値である。
11から、当該データ111の示す注釈の位置・形状を
特定する点の座標値116を選択して、当該座標値11
6を座標値変換部104によりポジション情報117へ
変換させる。この座標値116は、矢印の注釈データ1
11のときは始点と終点の座標値であり、アンダーライ
ンの注釈データ111のときは始点の座標値である。ま
た、手書きの図形の場合には、その図形を包含する最小
の矩形の左上端の点と右下端の点の座標値である。
【0056】注釈データ管理部105は、選択した座標
値116を座標値変換部104によりポジション情報1
17に変換させると、注釈データ111から、当該ポジ
ション情報117を位置情報として使用した注釈データ
118を生成し、その注釈データ118を(位置情報と
して座標値を使用した注釈データ111に代えて)記憶
装置119に保存する。
値116を座標値変換部104によりポジション情報1
17に変換させると、注釈データ111から、当該ポジ
ション情報117を位置情報として使用した注釈データ
118を生成し、その注釈データ118を(位置情報と
して座標値を使用した注釈データ111に代えて)記憶
装置119に保存する。
【0057】注釈出力部107は、記憶装置119に保
存されている注釈データ118を、位置情報としてポジ
ション情報121を使用した出力対象の注釈データ12
0として読み込み、当該注釈データ120のポジション
情報121をポジション情報変換部106によって座標
値122へ変換させる。ここでの変換は、先に詳述した
ように、実際の座標値122へ変換する際に出力されて
いる文書についての文書整形情報112、文書オブジェ
クト113及び画面構成文書情報115をもとに行われ
るため、そこで得られる座標値122は、現在の文書の
出力イメージが利用者100からの注釈入力時と異なっ
ているとしても、注釈の位置を出力環境114に応じて
適切に調整された値となっている。
存されている注釈データ118を、位置情報としてポジ
ション情報121を使用した出力対象の注釈データ12
0として読み込み、当該注釈データ120のポジション
情報121をポジション情報変換部106によって座標
値122へ変換させる。ここでの変換は、先に詳述した
ように、実際の座標値122へ変換する際に出力されて
いる文書についての文書整形情報112、文書オブジェ
クト113及び画面構成文書情報115をもとに行われ
るため、そこで得られる座標値122は、現在の文書の
出力イメージが利用者100からの注釈入力時と異なっ
ているとしても、注釈の位置を出力環境114に応じて
適切に調整された値となっている。
【0058】注釈出力部107は、ポジション情報変換
部106によりポジション情報121から変換された座
標値122を受け取ると、ポジション情報121を使用
した注釈データ120を、位置情報として当該座標値1
22を使用した注釈データ123に変換し、ディスプレ
イ108へ出力する。これにより、座標値122で指定
されたディスプレイ108中の座標位置、即ち現在表示
中の文書の出力イメージに合致した位置に注釈が表示さ
れる。
部106によりポジション情報121から変換された座
標値122を受け取ると、ポジション情報121を使用
した注釈データ120を、位置情報として当該座標値1
22を使用した注釈データ123に変換し、ディスプレ
イ108へ出力する。これにより、座標値122で指定
されたディスプレイ108中の座標位置、即ち現在表示
中の文書の出力イメージに合致した位置に注釈が表示さ
れる。
【0059】このような具体例を図15を参照して説明
する。
する。
【0060】図15の例は、文字列「発明の名称」中の
「の」から文字列「文書上につけ」中の「け」に向かう
矢印(の形状)が注釈データ(111)として入力され
た場合を示している。ここで、注釈データ(111)の
位置・形状を特定する点として矢印の始点Sと終点Eを
選択する。図15における注釈データ(矢印)の始点
S,終点Eの座標値(116)を、それぞれ(XS ,Y
S ),(XE ,YE )とする。
「の」から文字列「文書上につけ」中の「け」に向かう
矢印(の形状)が注釈データ(111)として入力され
た場合を示している。ここで、注釈データ(111)の
位置・形状を特定する点として矢印の始点Sと終点Eを
選択する。図15における注釈データ(矢印)の始点
S,終点Eの座標値(116)を、それぞれ(XS ,Y
S ),(XE ,YE )とする。
【0061】この場合、図15中の矢印の注釈データ
(111)の始点S,終点Eの座標値(116)は、文
書整形情報112、文書オブジェクト113及び画面構
成文書情報115もとに、座標値変換部104によって
それぞれ「item[15]の4文字目の(XS −X1503,YS
−Y15)」,「item[21]の7文字目の(XE −X2106,
YE −Y21)」というポジション情報(117)へ変換
される。すると注釈データ管理部105は、座標値(1
16)を使用した注釈データ(111)に代えて、ポジ
ション情報(117)を使用した注釈データ(118)
を生成し、記憶装置119に保存する。
(111)の始点S,終点Eの座標値(116)は、文
書整形情報112、文書オブジェクト113及び画面構
成文書情報115もとに、座標値変換部104によって
それぞれ「item[15]の4文字目の(XS −X1503,YS
−Y15)」,「item[21]の7文字目の(XE −X2106,
YE −Y21)」というポジション情報(117)へ変換
される。すると注釈データ管理部105は、座標値(1
16)を使用した注釈データ(111)に代えて、ポジ
ション情報(117)を使用した注釈データ(118)
を生成し、記憶装置119に保存する。
【0062】注釈出力部107は、前記したように、記
憶装置119に保存されている注釈データ118を、位
置情報としてポジション情報121を使用した出力対象
の注釈データ120として読み込む。ここでの注釈デー
タ120は、注釈としての矢印の始点Sと終点Eのポジ
ション情報(121)、即ち「item[15]の4文字目の
(XS −X1503,YS −Y15)」と「item[21]の7文字
目の(XE −X2106,YE −Y21)」のポジション情報
(121)を有している。
憶装置119に保存されている注釈データ118を、位
置情報としてポジション情報121を使用した出力対象
の注釈データ120として読み込む。ここでの注釈デー
タ120は、注釈としての矢印の始点Sと終点Eのポジ
ション情報(121)、即ち「item[15]の4文字目の
(XS −X1503,YS −Y15)」と「item[21]の7文字
目の(XE −X2106,YE −Y21)」のポジション情報
(121)を有している。
【0063】注釈出力部107は、上記矢印の始点Sと
終点Eのポジション情報(121)を、ポジション情報
変換部106により、実際の出力イメージ上の座標値
(122)に変換させ、(XS ,YS )と(XE ,YE
)を得る。これにより注釈出力部107は、座標値
(XS ,YS )と(XE ,YE )を持つ注釈データ12
3を生成し、それぞれの座標位置を始点S,終点Eとす
るような矢印をディスプレイ108へ出力する。これに
よって、図15のように注釈を記入したときと全く同じ
ように画面中の文字「の」から文字「け」に向かって矢
印を引くことができる。
終点Eのポジション情報(121)を、ポジション情報
変換部106により、実際の出力イメージ上の座標値
(122)に変換させ、(XS ,YS )と(XE ,YE
)を得る。これにより注釈出力部107は、座標値
(XS ,YS )と(XE ,YE )を持つ注釈データ12
3を生成し、それぞれの座標位置を始点S,終点Eとす
るような矢印をディスプレイ108へ出力する。これに
よって、図15のように注釈を記入したときと全く同じ
ように画面中の文字「の」から文字「け」に向かって矢
印を引くことができる。
【0064】以上に述べた第1の実施形態は、注釈デー
タの位置・形状を特定する点がいずれかの文書オブジェ
クト上に存在する場合を前提としている。しかし、注釈
データの位置・形状を特定する点が常に文書オブジェク
ト上に存在するとは限らない。そこで、このような場合
でも注釈データの出力位置を適切に調整することができ
るようにした情報処理機器の第2の実施形態について以
下に説明する。
タの位置・形状を特定する点がいずれかの文書オブジェ
クト上に存在する場合を前提としている。しかし、注釈
データの位置・形状を特定する点が常に文書オブジェク
ト上に存在するとは限らない。そこで、このような場合
でも注釈データの出力位置を適切に調整することができ
るようにした情報処理機器の第2の実施形態について以
下に説明する。
【0065】[第2の実施形態]図2は本発明の第2の
実施形態に係る注釈付加装置の機能構成を示すブロック
図であり、図1と同一部分には同一符号を付して詳細な
説明を省略する。
実施形態に係る注釈付加装置の機能構成を示すブロック
図であり、図1と同一部分には同一符号を付して詳細な
説明を省略する。
【0066】図2の構成が図1の構成と異なる点は、図
1中の座標値変換部104に代えて近傍オブジェクト検
出部200及び欄外注釈データ位置計算部201を設け
ると共に、図1中の注釈出力部107に代えて欄外注釈
出力部202を設け、更に図1中の注釈データ管理部1
05に代えて注釈データ管理部205を設けたことであ
る。
1中の座標値変換部104に代えて近傍オブジェクト検
出部200及び欄外注釈データ位置計算部201を設け
ると共に、図1中の注釈出力部107に代えて欄外注釈
出力部202を設け、更に図1中の注釈データ管理部1
05に代えて注釈データ管理部205を設けたことであ
る。
【0067】注釈データ管理部205は、注釈入力部1
01により入力された注釈データ111の(示す注釈
の)位置・形状を特定する点の座標値116を近傍オブ
ジェクト検出部200に与えて、座標値変換を要求す
る。
01により入力された注釈データ111の(示す注釈
の)位置・形状を特定する点の座標値116を近傍オブ
ジェクト検出部200に与えて、座標値変換を要求す
る。
【0068】近傍文書オブジェクト検出部200は、注
釈データ管理部205から与えられる注釈データ111
の位置・形状を特定する点の座標値116を、文書情報
分離部102からの文書整形情報112及び文書オブジ
ェクト113と文書情報出力部103からの画面構成文
書情報115とをもとに、その点に最も近い文書オブジ
ェクト中のオブジェクト(以下、近傍オブジェクトと称
する)のポジション情報210へ変換し、欄外注釈デー
タ位置計算部201に与える。
釈データ管理部205から与えられる注釈データ111
の位置・形状を特定する点の座標値116を、文書情報
分離部102からの文書整形情報112及び文書オブジ
ェクト113と文書情報出力部103からの画面構成文
書情報115とをもとに、その点に最も近い文書オブジ
ェクト中のオブジェクト(以下、近傍オブジェクトと称
する)のポジション情報210へ変換し、欄外注釈デー
タ位置計算部201に与える。
【0069】欄外注釈データ位置計算部201は、この
近傍オブジェクトのポジション情報210と上記注釈デ
ータ111の座標値116をもとに、注釈データ111
と近傍オブジェクトの位置関係を調べ、その位置関係が
予め定められた条件を満足する場合には、座標値116
を近傍オブジェクトのポジション情報217へ変換し、
満足しない場合には、座標値116を出力画面の外枠か
らの相対座標値216へ変換する。ここでは、上記の条
件として距離を用いている。即ち欄外注釈データ位置計
算部201は、注釈データ111の(示す注釈の)位置
が近傍オブジェクトからどのくらい離れているか、その
距離を算出する。そして欄外注釈データ位置計算部20
1は、その距離が予め定められた閾値以内であれば、座
標値116を近傍オブジェクトのポジション情報217
へ変換し、閾値を越えていた場合には、座標値116を
出力画面の外枠からの相対座標値216へ変換する。
近傍オブジェクトのポジション情報210と上記注釈デ
ータ111の座標値116をもとに、注釈データ111
と近傍オブジェクトの位置関係を調べ、その位置関係が
予め定められた条件を満足する場合には、座標値116
を近傍オブジェクトのポジション情報217へ変換し、
満足しない場合には、座標値116を出力画面の外枠か
らの相対座標値216へ変換する。ここでは、上記の条
件として距離を用いている。即ち欄外注釈データ位置計
算部201は、注釈データ111の(示す注釈の)位置
が近傍オブジェクトからどのくらい離れているか、その
距離を算出する。そして欄外注釈データ位置計算部20
1は、その距離が予め定められた閾値以内であれば、座
標値116を近傍オブジェクトのポジション情報217
へ変換し、閾値を越えていた場合には、座標値116を
出力画面の外枠からの相対座標値216へ変換する。
【0070】注釈データ管理部205は、注釈入力部1
01からの注釈データ111の座標値116を、欄外注
釈データ位置計算部201により相対座標値216また
はポジション情報217に変換すると、この相対座標値
216またはポジション情報217を位置情報として用
いた新たな注釈データ218を生成する。注釈データ管
理部205は、この注釈データ218を記憶装置119
に保存する。
01からの注釈データ111の座標値116を、欄外注
釈データ位置計算部201により相対座標値216また
はポジション情報217に変換すると、この相対座標値
216またはポジション情報217を位置情報として用
いた新たな注釈データ218を生成する。注釈データ管
理部205は、この注釈データ218を記憶装置119
に保存する。
【0071】欄外注釈出力部202は、記憶装置119
に保存されている注釈データ218を出力対象の注釈デ
ータ220として取り出す。もし、注釈データ220の
位置情報が近傍オブジェクトのポジション情報(12
1)のときは、欄外注釈出力部202は、当該ポジショ
ン情報(121)をポジション情報変換部106により
出力画面中における座標値122へ変換させ、その座標
値122を位置情報として使用した注釈データ223を
生成して、ディスプレイ108に出力する。一方、注釈
データ220の位置情報が出力画面の外枠からの相対座
標値(相対距離)で表現されている場合は、欄外注釈出
力部202は、出力画面の大きさとその相対座標値から
出力位置(画面上の座標位置)を計算し、その出力位置
を位置情報として使用した注釈データ223を生成し
て、ディスプレイ108に出力する。
に保存されている注釈データ218を出力対象の注釈デ
ータ220として取り出す。もし、注釈データ220の
位置情報が近傍オブジェクトのポジション情報(12
1)のときは、欄外注釈出力部202は、当該ポジショ
ン情報(121)をポジション情報変換部106により
出力画面中における座標値122へ変換させ、その座標
値122を位置情報として使用した注釈データ223を
生成して、ディスプレイ108に出力する。一方、注釈
データ220の位置情報が出力画面の外枠からの相対座
標値(相対距離)で表現されている場合は、欄外注釈出
力部202は、出力画面の大きさとその相対座標値から
出力位置(画面上の座標位置)を計算し、その出力位置
を位置情報として使用した注釈データ223を生成し
て、ディスプレイ108に出力する。
【0072】これにより、欄外に書かれた注釈データ
を、文書の出力イメージが変化しても欄外にそのまま出
力させることができる。
を、文書の出力イメージが変化しても欄外にそのまま出
力させることができる。
【0073】このような具体例を図16を参照して説明
する。
する。
【0074】図16の例では、出力画面(表示画面)の
右上に「OK」というフリーハンドの文字(図形)が入
力されている。この状態で、注釈データ管理部205が
注釈の位置・形状を特定する情報として「OK」という
図形を包含する最小の矩形の左上端の点(X1 ,Y1 )
と右下端の点(X2 ,Y2 )の座標値116を選択した
とする。
右上に「OK」というフリーハンドの文字(図形)が入
力されている。この状態で、注釈データ管理部205が
注釈の位置・形状を特定する情報として「OK」という
図形を包含する最小の矩形の左上端の点(X1 ,Y1 )
と右下端の点(X2 ,Y2 )の座標値116を選択した
とする。
【0075】すると近傍文書オブジェクト検出部200
は、(X1 ,Y1 ),(X2 ,Y2)に最も近い文書オ
ブジェクト中のオブジェクト(オブジェクト要素)、即
ち近傍オブジェクトを検出する。図16の例では、(X
1 ,Y1 ),(X2 ,Y2 )の各点に対し、それぞれ
「管」,「・」という文字に当たる文書オブジェクトit
em[21]の18,20番目のオブジェクトが近傍オブジェ
クトとして検出される。したがって近傍オブジェクト検
出部200では、座標値(X1 ,Y1 ),(X2,Y2
)が、それぞれ「文書オブジェクトitem[21]の18番
目のオブジェクトからの相対座標値(X1 −X2118,Y
1 −Y21)」,「文書オブジェクトitem[21]の20番目
のオブジェクトからの相対座標値(X2 −X2120,T2
−Y21)」というポジション情報210へ変換されるこ
とになる。
は、(X1 ,Y1 ),(X2 ,Y2)に最も近い文書オ
ブジェクト中のオブジェクト(オブジェクト要素)、即
ち近傍オブジェクトを検出する。図16の例では、(X
1 ,Y1 ),(X2 ,Y2 )の各点に対し、それぞれ
「管」,「・」という文字に当たる文書オブジェクトit
em[21]の18,20番目のオブジェクトが近傍オブジェ
クトとして検出される。したがって近傍オブジェクト検
出部200では、座標値(X1 ,Y1 ),(X2,Y2
)が、それぞれ「文書オブジェクトitem[21]の18番
目のオブジェクトからの相対座標値(X1 −X2118,Y
1 −Y21)」,「文書オブジェクトitem[21]の20番目
のオブジェクトからの相対座標値(X2 −X2120,T2
−Y21)」というポジション情報210へ変換されるこ
とになる。
【0076】さて、注釈の位置と近傍オブジェクトとの
距離が予め設定された閾値以内であれば、近傍オブジェ
クト検出部202で算出されたポジション情報210が
そのまま注釈データ(218)の位置情報(ポジション
情報217)となる。これに対し、注釈の位置と近傍オ
ブジェクトとの距離が上記閾値を越えているならば、出
力画面の外枠からの相対座標値216が欄外注釈データ
位置計算部201で算出され、注釈データ(218)の
位置情報となる。
距離が予め設定された閾値以内であれば、近傍オブジェ
クト検出部202で算出されたポジション情報210が
そのまま注釈データ(218)の位置情報(ポジション
情報217)となる。これに対し、注釈の位置と近傍オ
ブジェクトとの距離が上記閾値を越えているならば、出
力画面の外枠からの相対座標値216が欄外注釈データ
位置計算部201で算出され、注釈データ(218)の
位置情報となる。
【0077】図16の例では、「OK」という図形と文
書オブジェクトitem[21]の中のオブジェクト「管」、
「・」との距離が閾値を越えているとする。このとき欄
外注釈データ位置計算部201は、出力画面の外枠に対
する注釈データ(218)の相対座標値216を計算す
る。図16において、出力画面の外枠の右上端の座標値
を(W,0)とすると、座標値(X1 ,Y1 ),(X2
,Y2 )はそれぞれ「外枠の右上端(W,0)に対す
る相対座標値(X1 −W,Y1 −0)」,「外枠の右上
端(W,0)に対する相対座標値(X2 −W,Y2 −
0)」へ変換される。この相対座標値216により位置
情報が表された注釈データ218は記憶装置119に保
存される。
書オブジェクトitem[21]の中のオブジェクト「管」、
「・」との距離が閾値を越えているとする。このとき欄
外注釈データ位置計算部201は、出力画面の外枠に対
する注釈データ(218)の相対座標値216を計算す
る。図16において、出力画面の外枠の右上端の座標値
を(W,0)とすると、座標値(X1 ,Y1 ),(X2
,Y2 )はそれぞれ「外枠の右上端(W,0)に対す
る相対座標値(X1 −W,Y1 −0)」,「外枠の右上
端(W,0)に対する相対座標値(X2 −W,Y2 −
0)」へ変換される。この相対座標値216により位置
情報が表された注釈データ218は記憶装置119に保
存される。
【0078】欄外注釈出力部202は、記憶装置119
に保存された注釈データ218を注釈データ220とし
て読み込み、当該注釈データ220の位置情報と出力画
面の外枠の座標値から注釈を出力する欄外の座標値を計
算する。
に保存された注釈データ218を注釈データ220とし
て読み込み、当該注釈データ220の位置情報と出力画
面の外枠の座標値から注釈を出力する欄外の座標値を計
算する。
【0079】例えば、出力画面の右上端の座標値が(W
2 ,0)で与えられるとき、先程の2点(「OK」とい
う図形を包含する最小の矩形の左上端の点と右下端の
点)の位置情報である「外枠の右上端(W,0)に対す
る相対座標値(X1 −W,Y1−0)」,「外枠の右上
端(W,0)に対する相対座標値(X2 −W,Y2 −
0)」は、それぞれ(W2 +X1 −W,0+Y1 −
0),(W2 +X2 −W,0+Y2 −0)に変換され、
この2点で指定される矩形の領域へ「OK」というフリ
ーハンドの文字が出力されることになる。これにより、
欄外に書かれた注釈を、文書の出力イメージが変化して
も、欄外の位置へそのまま出力させることができる。
2 ,0)で与えられるとき、先程の2点(「OK」とい
う図形を包含する最小の矩形の左上端の点と右下端の
点)の位置情報である「外枠の右上端(W,0)に対す
る相対座標値(X1 −W,Y1−0)」,「外枠の右上
端(W,0)に対する相対座標値(X2 −W,Y2 −
0)」は、それぞれ(W2 +X1 −W,0+Y1 −
0),(W2 +X2 −W,0+Y2 −0)に変換され、
この2点で指定される矩形の領域へ「OK」というフリ
ーハンドの文字が出力されることになる。これにより、
欄外に書かれた注釈を、文書の出力イメージが変化して
も、欄外の位置へそのまま出力させることができる。
【0080】なお、注釈の位置と近傍オブジェクトとの
距離が予め設定された閾値以内の場合には、近傍オブジ
ェクト検出部202で算出されたポジション情報210
がそのまま注釈データ(218)の位置情報(ポジショ
ン情報217)となることから、欄外注釈出力部202
の動作は前記第1の実施形態における注釈出力部107
と同様である。
距離が予め設定された閾値以内の場合には、近傍オブジ
ェクト検出部202で算出されたポジション情報210
がそのまま注釈データ(218)の位置情報(ポジショ
ン情報217)となることから、欄外注釈出力部202
の動作は前記第1の実施形態における注釈出力部107
と同様である。
【0081】また、注釈(の位置・形状を特定する点)
が文書オブジェクト上に存在する場合には、前記第1の
実施形態における座標値変換部104と同様にして、そ
の注釈の座標値を、その注釈が存在する出力画面上の文
書オブジェクト中のオブジェクト要素(オブジェクト)
を基準位置とするポジション情報に欄外注釈データ位置
計算部201にて変換し、注釈の再出力時には、(前記
第1の実施形態における注釈出力部107と同様に)欄
外注釈出力部202がポジション情報変換部106を利
用することで、そのポジション情報を座標値に変換すれ
ばよい。
が文書オブジェクト上に存在する場合には、前記第1の
実施形態における座標値変換部104と同様にして、そ
の注釈の座標値を、その注釈が存在する出力画面上の文
書オブジェクト中のオブジェクト要素(オブジェクト)
を基準位置とするポジション情報に欄外注釈データ位置
計算部201にて変換し、注釈の再出力時には、(前記
第1の実施形態における注釈出力部107と同様に)欄
外注釈出力部202がポジション情報変換部106を利
用することで、そのポジション情報を座標値に変換すれ
ばよい。
【0082】さて、前記した第1の実施形態は、注釈デ
ータの出力領域が出力イメージ中において分割されない
ことをも前提としている。しかし、出力イメージが変化
することにより、注釈データの出力領域が出力イメージ
中において分割されることもあり得る。そこで、このよ
うな場合でも注釈データの出力位置を適切に調整するこ
とができるようにした注釈付加装置の第3の実施形態に
ついて以下に説明する。
ータの出力領域が出力イメージ中において分割されない
ことをも前提としている。しかし、出力イメージが変化
することにより、注釈データの出力領域が出力イメージ
中において分割されることもあり得る。そこで、このよ
うな場合でも注釈データの出力位置を適切に調整するこ
とができるようにした注釈付加装置の第3の実施形態に
ついて以下に説明する。
【0083】[第3の実施形態]図3は本発明の第3の
実施形態に係る注釈付加装置の機能構成を示すブロック
図であり、図1と同一部分には同一符号を付して詳細な
説明を省略する。
実施形態に係る注釈付加装置の機能構成を示すブロック
図であり、図1と同一部分には同一符号を付して詳細な
説明を省略する。
【0084】図3の構成が図1の構成と異なる点は、図
1中の注釈出力部107に代えて注釈分割出力機能31
0を有する注釈出力部300を設けたことである。この
注釈出力部300は、注釈の位置情報がポジション情報
121で表された注釈データ120を出力する際、当該
注釈データ120の出力領域が出力画面をはみ出すこと
が予測されるならば、注釈分割出力機能310により注
釈データ120の出力領域を分割し、注釈データ311
として出力する。
1中の注釈出力部107に代えて注釈分割出力機能31
0を有する注釈出力部300を設けたことである。この
注釈出力部300は、注釈の位置情報がポジション情報
121で表された注釈データ120を出力する際、当該
注釈データ120の出力領域が出力画面をはみ出すこと
が予測されるならば、注釈分割出力機能310により注
釈データ120の出力領域を分割し、注釈データ311
として出力する。
【0085】このような具体例を図10、図17及び図
18を参照して説明する。
18を参照して説明する。
【0086】まず図10では、利用者100の操作によ
り、アンダーライン10cの注釈データ(111)が
「注釈の出力位置を調整することは困難」という文字列
の下に引かれているものとする。この場合、注釈データ
管理部105では、アンダーライン10cを特定するた
めの点の位置情報としてアンダーライン10cの始点座
標(X1 ,Y1 )と終点までのオブジェクト(オブジェ
クト要素)数Nを選択する。
り、アンダーライン10cの注釈データ(111)が
「注釈の出力位置を調整することは困難」という文字列
の下に引かれているものとする。この場合、注釈データ
管理部105では、アンダーライン10cを特定するた
めの点の位置情報としてアンダーライン10cの始点座
標(X1 ,Y1 )と終点までのオブジェクト(オブジェ
クト要素)数Nを選択する。
【0087】図10の例では、アンダーライン10cの
始点座標は、図13から明らかなように、「文書オブジ
ェクトitem[27]の88番目のオブジェクト(X1 −X27
87,Y1 −Y27)」というポジション情報で表され、終
点までのオブジェクト(オブジェクト要素)数は「1
6」となる。
始点座標は、図13から明らかなように、「文書オブジ
ェクトitem[27]の88番目のオブジェクト(X1 −X27
87,Y1 −Y27)」というポジション情報で表され、終
点までのオブジェクト(オブジェクト要素)数は「1
6」となる。
【0088】いまここで、文書の出力イメージが図9の
ように変化したとする。このとき注釈出力部300が、
図1中の注釈出力部107と同様に、ポジション情報変
換部106を用いて、ポジション情報(121)から
(X1 ,Y1 )に対応する(X1 ′,Y1 ′)という出
力座標値122を計算し、そのまま出力するならば、図
17に示すように、図10中のアンダーライン10cに
相当するアンダーライン17cが右側の領域Eにはみ出
してしまう。この結果、利用者100が図10に示す状
態で意図した文字列「注釈の出力位置を調整することは
困難」の一部にしかアンダーライン17cが引かれない
ことになる。
ように変化したとする。このとき注釈出力部300が、
図1中の注釈出力部107と同様に、ポジション情報変
換部106を用いて、ポジション情報(121)から
(X1 ,Y1 )に対応する(X1 ′,Y1 ′)という出
力座標値122を計算し、そのまま出力するならば、図
17に示すように、図10中のアンダーライン10cに
相当するアンダーライン17cが右側の領域Eにはみ出
してしまう。この結果、利用者100が図10に示す状
態で意図した文字列「注釈の出力位置を調整することは
困難」の一部にしかアンダーライン17cが引かれない
ことになる。
【0089】そこで注釈出力部300は、図17のよう
に注釈データが出力画面をはみ出すことが予測される場
合には、注釈分割出力機能310により、そのはみ出す
領域Eの部分を次の行の行頭部分へ描画する。
に注釈データが出力画面をはみ出すことが予測される場
合には、注釈分割出力機能310により、そのはみ出す
領域Eの部分を次の行の行頭部分へ描画する。
【0090】そのために注釈出力部300は、まず文書
情報出力部103からの画面構成文書情報115をもと
に、出力画面の外枠の右端からの余白部分の長さを除い
た文書の出力領域の右端の座標値を求める。この座標値
は、図18に示すように、出力画面の外枠の右端からの
余白部分の長さをMR とし、図17中のアンダーライン
17cに相当するアンダーライン180cの始点の座標
を(X1 ′,Y1 ′)とすると、(MR ,Y1 ′)とな
る。
情報出力部103からの画面構成文書情報115をもと
に、出力画面の外枠の右端からの余白部分の長さを除い
た文書の出力領域の右端の座標値を求める。この座標値
は、図18に示すように、出力画面の外枠の右端からの
余白部分の長さをMR とし、図17中のアンダーライン
17cに相当するアンダーライン180cの始点の座標
を(X1 ′,Y1 ′)とすると、(MR ,Y1 ′)とな
る。
【0091】次に注釈出力部300は、この座標値(M
R ,Y1 ′)を越えた領域Eの部分のアンダーライン、
即ち「始点(MR ,Y1 ′),オブジェクト数(オブジ
ェクト要素数)4」の位置情報で表されるはみ出したア
ンダーラインを、図18中の矢印18で示すように次の
行の行頭にアンダーライン181cとして再描画する。
ここで、アンダーライン181cの開始位置を決定する
には、画面構成文書情報115から、出力画面の外枠の
左端からの余白部分の長さと、当該アンダーライン18
1cが引かれる行の高さとを求める必要がある。図18
の例では、出力画面の外枠の左端からの余白部分の長さ
はML 、行の高さはH27であることから、アンダーライ
ン181cの開始位置は(ML ,Y1 ′+H27)とな
る。この場合、アンダーライン181c、即ち上記はみ
出したアンダーラインに相当するアンダーライン181
cは、座標値(ML ,Y1 ′+H27)から4つのオブジ
ェクト(オブジェクト要素)分の距離だけ引かれる。
R ,Y1 ′)を越えた領域Eの部分のアンダーライン、
即ち「始点(MR ,Y1 ′),オブジェクト数(オブジ
ェクト要素数)4」の位置情報で表されるはみ出したア
ンダーラインを、図18中の矢印18で示すように次の
行の行頭にアンダーライン181cとして再描画する。
ここで、アンダーライン181cの開始位置を決定する
には、画面構成文書情報115から、出力画面の外枠の
左端からの余白部分の長さと、当該アンダーライン18
1cが引かれる行の高さとを求める必要がある。図18
の例では、出力画面の外枠の左端からの余白部分の長さ
はML 、行の高さはH27であることから、アンダーライ
ン181cの開始位置は(ML ,Y1 ′+H27)とな
る。この場合、アンダーライン181c、即ち上記はみ
出したアンダーラインに相当するアンダーライン181
cは、座標値(ML ,Y1 ′+H27)から4つのオブジ
ェクト(オブジェクト要素)分の距離だけ引かれる。
【0092】以上に述べた第1乃至第3の実施形態によ
れば、図10のように入力された注釈データ、即ち「H
TML文書の」という文字列を囲んだ丸10aの注釈デ
ータ、「注釈データ」という文字列中の文字「デ」から
「調整する」という文字列中の文字「調」に向かって引
かれた矢印10bの注釈データ、「注釈の出力位置を調
整することは困難」という文字列に引かれたアンダーラ
イン10cの注釈データ、出力画面(表示画面)の右上
に記入された「OK」というフリーハンドの文字(図
形)10dの注釈データの各出力位置を、文書の出力イ
メージが変化した際にも図19中の丸19a、矢印19
b、分割されたアンダーライン190c,191c、
「OK」というフリーハンドの文字(図形)19dのよ
うに調整し、利用者100が記入した箇所へ適切な形状
で注釈データを再出力することができる。
れば、図10のように入力された注釈データ、即ち「H
TML文書の」という文字列を囲んだ丸10aの注釈デ
ータ、「注釈データ」という文字列中の文字「デ」から
「調整する」という文字列中の文字「調」に向かって引
かれた矢印10bの注釈データ、「注釈の出力位置を調
整することは困難」という文字列に引かれたアンダーラ
イン10cの注釈データ、出力画面(表示画面)の右上
に記入された「OK」というフリーハンドの文字(図
形)10dの注釈データの各出力位置を、文書の出力イ
メージが変化した際にも図19中の丸19a、矢印19
b、分割されたアンダーライン190c,191c、
「OK」というフリーハンドの文字(図形)19dのよ
うに調整し、利用者100が記入した箇所へ適切な形状
で注釈データを再出力することができる。
【0093】なお、図3中の座標値変換部104に、図
2中の近傍オブジェクト検出部200及び欄外注釈デー
タ位置計算部201の機能を持たせると共に、図3中の
注釈データ管理部105、注釈出力部300に、それぞ
れ図2中の注釈データ管理部205、欄外注釈出力部2
02の機能を持たせ、注釈データが文書オブジェクト上
に存在しない場合にも対処できるようにすることも可能
である。
2中の近傍オブジェクト検出部200及び欄外注釈デー
タ位置計算部201の機能を持たせると共に、図3中の
注釈データ管理部105、注釈出力部300に、それぞ
れ図2中の注釈データ管理部205、欄外注釈出力部2
02の機能を持たせ、注釈データが文書オブジェクト上
に存在しない場合にも対処できるようにすることも可能
である。
【0094】さて、前記した第1の実施形態では、文章
の追加などにより文書の内容が修正された場合を考慮し
ていない。そこで、文書の内容が修正された場合でも注
釈データの出力位置を適切に調整することができるよう
にした注釈付加装置の第4の実施形態について以下に説
明する。
の追加などにより文書の内容が修正された場合を考慮し
ていない。そこで、文書の内容が修正された場合でも注
釈データの出力位置を適切に調整することができるよう
にした注釈付加装置の第4の実施形態について以下に説
明する。
【0095】[第4の実施形態]図4は本発明の第4の
実施形態に係る注釈付加装置の機能構成を示すブロック
図であり、図1と同一部分には同一符号を付して詳細な
説明を省略する。
実施形態に係る注釈付加装置の機能構成を示すブロック
図であり、図1と同一部分には同一符号を付して詳細な
説明を省略する。
【0096】図4の構成が図1の構成と異なる点は、図
1中の座標値変換部104に代えて付加型座標値変換機
能414を有する座標値変換部404を、図1中の注釈
データ管理部105に代えて付加型注釈データ管理機能
415を有する注釈データ管理部405を、図1中のポ
ジション情報変換部106に代えて付加型ポジション情
報変換機能416を有するポジション情報変換部406
を、そして図1中の注釈出力部107に代えて付加型注
釈出力機能417を有する付加型注釈出力部407を設
けたことである。
1中の座標値変換部104に代えて付加型座標値変換機
能414を有する座標値変換部404を、図1中の注釈
データ管理部105に代えて付加型注釈データ管理機能
415を有する注釈データ管理部405を、図1中のポ
ジション情報変換部106に代えて付加型ポジション情
報変換機能416を有するポジション情報変換部406
を、そして図1中の注釈出力部107に代えて付加型注
釈出力機能417を有する付加型注釈出力部407を設
けたことである。
【0097】座標値変換部404は、注釈データ管理部
405から与えられる注釈データ111の座標値426
を、文書情報分離部102からの文書整形情報112、
文書オブジェクト113、及び文書情報出力部103か
らの画面構成文書情報115をもとに、文書オブジェク
トのポジション情報427とそのオブジェクト(オブジ
ェクト要素)の前後の文書情報425へ付加型座標値変
換機能414により変換する。
405から与えられる注釈データ111の座標値426
を、文書情報分離部102からの文書整形情報112、
文書オブジェクト113、及び文書情報出力部103か
らの画面構成文書情報115をもとに、文書オブジェク
トのポジション情報427とそのオブジェクト(オブジ
ェクト要素)の前後の文書情報425へ付加型座標値変
換機能414により変換する。
【0098】注釈データ管理部400は、注釈データ1
11の(示す注釈の)位置・形状を特定する点の座標値
426を、座標値変換部404を使ってその点が位置し
ている文書オブジェクト内のオブジェクトのポジション
情報427とそのオブジェクトの前後の文書情報425
の組へ変換させ、その情報を座標値426の代わりに使
用した注釈データ428を記憶装置119に保存する。
11の(示す注釈の)位置・形状を特定する点の座標値
426を、座標値変換部404を使ってその点が位置し
ている文書オブジェクト内のオブジェクトのポジション
情報427とそのオブジェクトの前後の文書情報425
の組へ変換させ、その情報を座標値426の代わりに使
用した注釈データ428を記憶装置119に保存する。
【0099】ポジション情報変換部406は、付加型注
釈出力部407からポジション情報431及び前後の文
書情報434の組が与えられた場合、そのポジション情
報431及び文書情報434と文書整形情報112、文
書オブジェクト113及び画面構成文書情報115とを
もとに、ポジション情報431の示す位置のオブジェク
ト要素が変化しているか否かを調べ、変化している場合
には、当該ポジション情報431を変化前のオブジェク
ト要素を指すポジション情報に変換する。そしてポジシ
ョン情報変換部406は、ポジション情報431を変換
した場合には、変換後のポジション情報を、ポジション
情報431を変換しなかった場合には当該未変換のポジ
ション情報431自身を、出力画面中での座標値432
へ変換する。
釈出力部407からポジション情報431及び前後の文
書情報434の組が与えられた場合、そのポジション情
報431及び文書情報434と文書整形情報112、文
書オブジェクト113及び画面構成文書情報115とを
もとに、ポジション情報431の示す位置のオブジェク
ト要素が変化しているか否かを調べ、変化している場合
には、当該ポジション情報431を変化前のオブジェク
ト要素を指すポジション情報に変換する。そしてポジシ
ョン情報変換部406は、ポジション情報431を変換
した場合には、変換後のポジション情報を、ポジション
情報431を変換しなかった場合には当該未変換のポジ
ション情報431自身を、出力画面中での座標値432
へ変換する。
【0100】付加型注釈出力部403は、記憶装置11
9に保存されている注釈データ428を出力対象の注釈
データ430として取り出し、その注釈データ430の
ポジション情報431とその前後の文書情報434の組
を、その付加型注釈出力機能417によりポジション情
報変換部406を使用することで、出力画面中における
座標値432へ変換させ、その座標値432を位置情報
として使用した注釈データ433を生成して、ディスプ
レイ108に出力する。
9に保存されている注釈データ428を出力対象の注釈
データ430として取り出し、その注釈データ430の
ポジション情報431とその前後の文書情報434の組
を、その付加型注釈出力機能417によりポジション情
報変換部406を使用することで、出力画面中における
座標値432へ変換させ、その座標値432を位置情報
として使用した注釈データ433を生成して、ディスプ
レイ108に出力する。
【0101】これにより、文書の内容が一部修正され、
それに伴い出力イメージが変化しても適切な位置へ注釈
データを出力することができる。
それに伴い出力イメージが変化しても適切な位置へ注釈
データを出力することができる。
【0102】このような具体例を図13及び図20乃至
図22を参照して説明する。
図22を参照して説明する。
【0103】今、図20において矢印20の形状を持つ
注釈データ111の始点(S)と終点(E)の座標値4
26、例えば(Xs ,Ys )と(Xe ,Ye )が注釈デ
ータ管理部405から座標値変換部404に与えられた
結果、その始点(S)と終点(E)のポジション情報4
27として、それぞれ「文書オブジェクトitem[17]の4
番目のオブジェクト(オブジェクト要素)の相対座標
(Xs −Xns,Ys −Yns)」「文書オブジェクトitem
[23]の109番目のオブジェクト(オブジェクト要素)
の相対座標(Xe −Xne,Ye −Yne)」が求められた
とする。
注釈データ111の始点(S)と終点(E)の座標値4
26、例えば(Xs ,Ys )と(Xe ,Ye )が注釈デ
ータ管理部405から座標値変換部404に与えられた
結果、その始点(S)と終点(E)のポジション情報4
27として、それぞれ「文書オブジェクトitem[17]の4
番目のオブジェクト(オブジェクト要素)の相対座標
(Xs −Xns,Ys −Yns)」「文書オブジェクトitem
[23]の109番目のオブジェクト(オブジェクト要素)
の相対座標(Xe −Xne,Ye −Yne)」が求められた
とする。
【0104】このとき、座標値変換部404は、付加型
座標値変換機能414を用いて始点(S)、終点(E)
の前後の文書情報を調べ、その文書情報を上記のポジシ
ョン情報427に文書情報425として付加して注釈デ
ータ管理部405に渡す。例えば、前後2つ分の文書情
報を付加する場合、更に具体的に述べるならば、該当す
るオブジェクト(オブジェクト要素)並びに前後2つ分
のオブジェクト(オブジェクト要素)からなるオブジェ
クト群と、前後2つ分の文書整形情報を付加する場合で
あれば、始点(S)のポジション情報427に対して
は、図13からも明らかなように、文書オブジェクトit
em[17]の4番目のオブジェクトに対する前後の文書情報
として「オブジェクト群:釈付加装置、前後の文書整形
情報:<DT><DD><DT><DD>」という情報
が付加される。同様に終点(E)のポジション情報42
7に対しては、文書オブジェクトitem[23]の109番目
のオブジェクトに対する前後の文書情報として「オブジ
ェクト群:管理・出力、前後の文書整形情報:<DD>
<br><DT><DD>」という情報が付加される。
座標値変換機能414を用いて始点(S)、終点(E)
の前後の文書情報を調べ、その文書情報を上記のポジシ
ョン情報427に文書情報425として付加して注釈デ
ータ管理部405に渡す。例えば、前後2つ分の文書情
報を付加する場合、更に具体的に述べるならば、該当す
るオブジェクト(オブジェクト要素)並びに前後2つ分
のオブジェクト(オブジェクト要素)からなるオブジェ
クト群と、前後2つ分の文書整形情報を付加する場合で
あれば、始点(S)のポジション情報427に対して
は、図13からも明らかなように、文書オブジェクトit
em[17]の4番目のオブジェクトに対する前後の文書情報
として「オブジェクト群:釈付加装置、前後の文書整形
情報:<DT><DD><DT><DD>」という情報
が付加される。同様に終点(E)のポジション情報42
7に対しては、文書オブジェクトitem[23]の109番目
のオブジェクトに対する前後の文書情報として「オブジ
ェクト群:管理・出力、前後の文書整形情報:<DD>
<br><DT><DD>」という情報が付加される。
【0105】注釈データ管理部400は、座標値変換部
404から矢印20の形状を持つ注釈データ111の始
点(S)と終点(E)のポジション情報427と、その
始点(S)、終点(E)の前後の文書情報425とを受
け取ると、その両情報427,425を座標値426の
代わりに使用した注釈データ428を記憶装置119に
保存する。
404から矢印20の形状を持つ注釈データ111の始
点(S)と終点(E)のポジション情報427と、その
始点(S)、終点(E)の前後の文書情報425とを受
け取ると、その両情報427,425を座標値426の
代わりに使用した注釈データ428を記憶装置119に
保存する。
【0106】次に、文書の内容が図13から図21のよ
うに変更され、文書中の「注釈データの管理・出力技術
に関する」という語の前に「新しい」という語が追加さ
れたとする。なお、この「新しい」という語には、追加
箇所を明示するために下線21を付してある。
うに変更され、文書中の「注釈データの管理・出力技術
に関する」という語の前に「新しい」という語が追加さ
れたとする。なお、この「新しい」という語には、追加
箇所を明示するために下線21を付してある。
【0107】図21のように文書内容が変更された場
合、図20に示した矢印20の形状を持つ注釈データ1
11の終点(E)のポジション情報427が表すオブジ
ェクトの意味が変化してしまう。即ち文書の変更(修
正)前は、上記した終点(E)のポジション情報427
が表す「文書オブジェクトitem[23]の109番目のオブ
ジェクト(オブジェクト要素)」は「・」という文字を
表していたが、変更後は「・」の3文字前の「の」とい
う文字に対応している。そのため、このまま注釈を再出
力すると矢印は文字列「注釈付加装置」中の「加」か
ら、「新しい」という追加文字列の文字数分戻った位置
の(文字列「注釈データの管理・出力技術」中の)
「の」へ引かれることになってしまう。
合、図20に示した矢印20の形状を持つ注釈データ1
11の終点(E)のポジション情報427が表すオブジ
ェクトの意味が変化してしまう。即ち文書の変更(修
正)前は、上記した終点(E)のポジション情報427
が表す「文書オブジェクトitem[23]の109番目のオブ
ジェクト(オブジェクト要素)」は「・」という文字を
表していたが、変更後は「・」の3文字前の「の」とい
う文字に対応している。そのため、このまま注釈を再出
力すると矢印は文字列「注釈付加装置」中の「加」か
ら、「新しい」という追加文字列の文字数分戻った位置
の(文字列「注釈データの管理・出力技術」中の)
「の」へ引かれることになってしまう。
【0108】付加型注釈出力部407は、このような問
題を解決するために、ポジション情報変換部406の付
加型ポジション情報変換機能416を用いてポジション
情報の補正を次のように行う。
題を解決するために、ポジション情報変換部406の付
加型ポジション情報変換機能416を用いてポジション
情報の補正を次のように行う。
【0109】まず付加型注釈出力部407は、記憶装置
119に保存されている注釈データ428を、(上記ポ
ジション情報427に相当する)ポジション情報431
及び(上記文書情報425に相当する)文書情報434
を持った出力対象の注釈データ430として取り出し、
その注釈データ430のポジション情報431とその前
後の文書情報434の組をポジション情報変換部406
に渡して座標値432への変換を要求する。
119に保存されている注釈データ428を、(上記ポ
ジション情報427に相当する)ポジション情報431
及び(上記文書情報425に相当する)文書情報434
を持った出力対象の注釈データ430として取り出し、
その注釈データ430のポジション情報431とその前
後の文書情報434の組をポジション情報変換部406
に渡して座標値432への変換を要求する。
【0110】ポジション情報変換部406は、文書情報
分離部102からの文書整形情報112及び文書オブジ
ェクト113と、文書情報出力部103からの画面構成
文書情報115と、付加型注釈出力部407からのポジ
ション情報431とその前後の文書情報434の組とか
ら、次のようにしてポジション情報431を座標値43
2に変換する。
分離部102からの文書整形情報112及び文書オブジ
ェクト113と、文書情報出力部103からの画面構成
文書情報115と、付加型注釈出力部407からのポジ
ション情報431とその前後の文書情報434の組とか
ら、次のようにしてポジション情報431を座標値43
2に変換する。
【0111】まずポジション情報変換部406は、新し
い文書の文書オブジェクトitem[23]の109番目のオブ
ジェクト(オブジェクト要素)が「・」ではないことか
ら、文書が注釈を付加された時点から修正されているこ
とを知ることができる。そこでポジション情報変換部4
06は、文書情報434の情報、即ちポジション情報4
31の示すオブジェクトの前後の文書整形情報と前後の
オブジェクトを使って「管理・出力」というオブジェク
トの位置を検出する。図21の例では、「・」は「文書
オブジェクトitem[23]の112番目のオブジェクト」で
あることがわかる。
い文書の文書オブジェクトitem[23]の109番目のオブ
ジェクト(オブジェクト要素)が「・」ではないことか
ら、文書が注釈を付加された時点から修正されているこ
とを知ることができる。そこでポジション情報変換部4
06は、文書情報434の情報、即ちポジション情報4
31の示すオブジェクトの前後の文書整形情報と前後の
オブジェクトを使って「管理・出力」というオブジェク
トの位置を検出する。図21の例では、「・」は「文書
オブジェクトitem[23]の112番目のオブジェクト」で
あることがわかる。
【0112】これによりポジション情報変換部406、
注釈データ430の終点(E)の位置を表すポジション
情報431を、付加型ポジション情報変換機能417に
より「文書オブジェクトitem[23]の112番目のオブジ
ェクトの(Xe ′,Ye ′)」という座標値432に変
換する。一方、注釈データ430の始点(S)の位置を
表すポジション情報431については、「文書オブジェ
クトitem[17]の4番目のオブジェクトの(Xs ,Ys
)」という座標値432に変換される。
注釈データ430の終点(E)の位置を表すポジション
情報431を、付加型ポジション情報変換機能417に
より「文書オブジェクトitem[23]の112番目のオブジ
ェクトの(Xe ′,Ye ′)」という座標値432に変
換する。一方、注釈データ430の始点(S)の位置を
表すポジション情報431については、「文書オブジェ
クトitem[17]の4番目のオブジェクトの(Xs ,Ys
)」という座標値432に変換される。
【0113】付加型注釈出力部407は、ポジション情
報変換部406から矢印の形状の注釈データ430の始
点(S)と終点(E)の座標値432、即ち「文書オブ
ジェクトitem[17]の4番目のオブジェクトの(Xs ,Y
s )」という座標値432と、「文書オブジェクトitem
[23]の112番目のオブジェクトの(Xe ′,Ye
′)」という座標値432を受け取ると、その両座標
値432を位置情報として使用した(注釈データ430
に代わる)注釈データ433を生成してディスプレイ1
08に出力し、当該注釈データ433の両座標値432
の示す始点(S)から終点(E)に注釈の矢印を引く。
これにより、図20から図22のように文書の内容の一
部が修正されてしまっても(ここでは、文書中の「注釈
データの管理・出力技術に関する」という語の前に「新
しい」という語が追加されても)、注釈(ここでは図2
0の矢印20に相当する矢印22)の出力位置を補正し
て出力することができる。
報変換部406から矢印の形状の注釈データ430の始
点(S)と終点(E)の座標値432、即ち「文書オブ
ジェクトitem[17]の4番目のオブジェクトの(Xs ,Y
s )」という座標値432と、「文書オブジェクトitem
[23]の112番目のオブジェクトの(Xe ′,Ye
′)」という座標値432を受け取ると、その両座標
値432を位置情報として使用した(注釈データ430
に代わる)注釈データ433を生成してディスプレイ1
08に出力し、当該注釈データ433の両座標値432
の示す始点(S)から終点(E)に注釈の矢印を引く。
これにより、図20から図22のように文書の内容の一
部が修正されてしまっても(ここでは、文書中の「注釈
データの管理・出力技術に関する」という語の前に「新
しい」という語が追加されても)、注釈(ここでは図2
0の矢印20に相当する矢印22)の出力位置を補正し
て出力することができる。
【0114】以上に述べた第1乃至第4の実施形態で適
用された図1乃至図4の構成の情報処理機器(注釈付加
装置)により提供される注釈付加機能は、その機能を、
(文書の出力画面に対して入力ペン等の入力手段を使っ
て注釈データを記入可能な)携帯情報端末、パーソナル
コンピュータ等の情報処理機器により実行させるための
プログラムを記録した磁気ディスク(フロッピーディス
ク)、光ディスク(CD−ROM,DVDなど)、半導
体メモリなどの記憶媒体を用い、当該記憶媒体を上記情
報処理機器に装着して、当該記憶媒体に記録されている
プログラムを上記情報処理機器で読み取り実行させるこ
とにより実現される。
用された図1乃至図4の構成の情報処理機器(注釈付加
装置)により提供される注釈付加機能は、その機能を、
(文書の出力画面に対して入力ペン等の入力手段を使っ
て注釈データを記入可能な)携帯情報端末、パーソナル
コンピュータ等の情報処理機器により実行させるための
プログラムを記録した磁気ディスク(フロッピーディス
ク)、光ディスク(CD−ROM,DVDなど)、半導
体メモリなどの記憶媒体を用い、当該記憶媒体を上記情
報処理機器に装着して、当該記憶媒体に記録されている
プログラムを上記情報処理機器で読み取り実行させるこ
とにより実現される。
【0115】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、出
力イメージが出力環境によって変化する文書に対して注
釈を書き込み、後で出力環境が変化した場合でも、利用
者が注釈を書き込んだ位置へ適切に注釈の出力位置を調
整することができる。
力イメージが出力環境によって変化する文書に対して注
釈を書き込み、後で出力環境が変化した場合でも、利用
者が注釈を書き込んだ位置へ適切に注釈の出力位置を調
整することができる。
【0116】また本発明によれば、欄外に付けられた注
釈を、文書の出力イメージが変化しても欄外にそのまま
出力することができる。
釈を、文書の出力イメージが変化しても欄外にそのまま
出力することができる。
【0117】また本発明によれば、文書の内容が変更さ
れている場合でも、注釈が書き込まれた箇所を特定でき
るため、利用者が注釈を書き込んだ箇所へ適切に注釈の
出力位置を調整することができる。
れている場合でも、注釈が書き込まれた箇所を特定でき
るため、利用者が注釈を書き込んだ箇所へ適切に注釈の
出力位置を調整することができる。
【図1】本発明の第1の実施形態に係る注釈付加機能を
持つ情報処理機器の機能構成を示すブロック図。
持つ情報処理機器の機能構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る注釈付加機能を
持つ情報処理機器の機能構成を示すブロック図。
持つ情報処理機器の機能構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る注釈付加機能を
持つ情報処理機器の機能構成を示すブロック図。
持つ情報処理機器の機能構成を示すブロック図。
【図4】本発明の第4の実施形態に係る注釈付加機能を
持つ情報処理機器の機能構成を示すブロック図。
持つ情報処理機器の機能構成を示すブロック図。
【図5】図1中の文書情報出力部103を中心とする文
書出力手順を説明するためのフローチャート。
書出力手順を説明するためのフローチャート。
【図6】図1中の座標値変換部104において座標値情
報からポジション情報を生成する手順を説明するための
フローチャート。
報からポジション情報を生成する手順を説明するための
フローチャート。
【図7】図1中のポジション情報変換部106において
ポジション情報から座標値情報を生成する手順を説明す
るためのフローチャート。
ポジション情報から座標値情報を生成する手順を説明す
るためのフローチャート。
【図8】HTML文書の画面出力例を示す図。
【図9】出力環境(出力画面の大きさ)が変更された場
合におけるHTML文書の画面出力例を示す図。
合におけるHTML文書の画面出力例を示す図。
【図10】図8のHTML文書へ注釈を書き込んだ例を
示す図。
示す図。
【図11】図9のように出力環境(出力画面の大きさ)
が変更された結果、既に図10のように文書へ書き込ま
れた注釈の出力がずれてしまう様子を示す図。
が変更された結果、既に図10のように文書へ書き込ま
れた注釈の出力がずれてしまう様子を示す図。
【図12】HTML文書ファイルの例を示す図。
【図13】図12に示すHTML文書ファイルを文書整
形情報と文書オブジェクトとに分離した様子を示す図。
形情報と文書オブジェクトとに分離した様子を示す図。
【図14】文書中における座標値情報とポジション情報
の対応の様子を示す図。
の対応の様子を示す図。
【図15】注釈データの座標値をポジション情報で表現
する例を説明するための図。
する例を説明するための図。
【図16】欄外に書かれた注釈データの座標値をポジシ
ョン情報へ変換する例を説明するための図。
ョン情報へ変換する例を説明するための図。
【図17】出力画面をはみ出てしまった注釈データの出
力例を示す図。
力例を示す図。
【図18】出力画面をはみ出した部分を次の行に折り返
した注釈データの出力例を示す図。
した注釈データの出力例を示す図。
【図19】図9のように出力環境(出力画面の大きさ)
が変更された場合に、既に図10のように文書へ書き込
まれた注釈の出力位置が調整された例を示す図。
が変更された場合に、既に図10のように文書へ書き込
まれた注釈の出力位置が調整された例を示す図。
【図20】文書の内容が修正される前の出力画面の例を
示す図。
示す図。
【図21】文書の内容が修正された後の文書整形情報と
文書オブジェクトの例を示す図。
文書オブジェクトの例を示す図。
【図22】文書の内容が修正された後の出力画面の例を
示す図。
示す図。
101…注釈入力部、 102…文書情報分離部、 103…文書情報出力部、 104…座標値変換部、 105,205,405…注釈データ管理部、 106,406…ポジション情報変換部、 107,300,407…注釈出力部、 108…ディスプレイ、 110…文書情報、 111,118,120,123,218,220,2
23,311,428,430,433…注釈データ、 112…文書整形情報、 113…文書オブジェクト、 115…画面構成文書情報、 116,122,426,432…座標値、 117,121,210,217,427,431…ポ
ジション情報、 200…近傍オブジェクト検出部、 201…欄外注釈データ位置計算部、 202…欄外注釈出力部、 216…相対座標値、 434…文書情報(前後の文書情報)。
23,311,428,430,433…注釈データ、 112…文書整形情報、 113…文書オブジェクト、 115…画面構成文書情報、 116,122,426,432…座標値、 117,121,210,217,427,431…ポ
ジション情報、 200…近傍オブジェクト検出部、 201…欄外注釈データ位置計算部、 202…欄外注釈出力部、 216…相対座標値、 434…文書情報(前後の文書情報)。
Claims (8)
- 【請求項1】 出力画面に表示されている少なくとも1
つの文書オブジェクトからなる文書上にユーザ操作に従
って注釈を書き入れるための注釈入力手段を備えた情報
処理機器において、 前記注釈入力手段により入力された注釈の位置・形状を
特定する点の前記出力画面上の座標値を、その座標値の
位置にある前記出力画面上の文書オブジェクトのオブジ
ェクト要素を基準位置とするポジション情報に変換する
座標値変換手段と、 前記注釈入力手段により入力された注釈のデータを、そ
の位置情報として前記座標値変換手段により変換された
ポジション情報を用いて保存しておくための注釈データ
記憶手段と、 前記注釈データ記憶手段に保存されている注釈のデータ
をもとに当該注釈が書き入れられた前記文書が出力され
ている出力画面への注釈出力が行われる際に、前記注釈
のデータのポジション情報を、当該ポジション情報の示
す前記オブジェクト要素を基準とする位置の前記出力画
面上の座標値に変換するポジション情報変換手段と、 前記ポジション情報変換手段により変換された座標値の
前記出力画面上の位置への対応する前記注釈の出力を行
う注釈出力手段とを具備することを特徴とする情報処理
機器。 - 【請求項2】 前記出力画面への文書出力の対象となる
文書情報を、少なくとも1つの前記文書オブジェクト
と、その文書オブジェクトの論理的な出力位置及び出力
形式を規定する文書整形情報とに分離する文書情報分離
手段と、 前記文書情報分離手段によって分離された文書オブジェ
クト及び文書整形情報と出力環境の情報とをもとに、そ
の出力環境に適合した出力画面上への文書出力のための
画面構成文書情報を生成し、当該画面構成文書情報に従
って前記出力画面への文書オブジェクト出力を行う文書
情報出力手段とを更に具備し、 前記座標値変換手段は、前記注釈のデータの座標値を、
前記文書情報分離手段により分離された前記文書オブジ
ェクト及び文書整形情報と前記文書情報出力手段により
生成された画面構成文書情報とをもとに前記ポジション
情報に変換し、 前記ポジション情報変換手段は、前記注釈のデータのポ
ジション情報を、前記文書情報分離手段により分離され
た前記文書オブジェクト及び文書整形情報と前記文書情
報出力手段により生成された画面構成文書情報とをもと
に前記座標値に変換することを特徴とする請求項1記載
の情報処理機器。 - 【請求項3】 前記注釈出力手段は、前記ポジション情
報変換手段により変換された座標値で示される位置に前
記注釈を出力すると、その注釈の出力領域が前記出力画
面からはみ出すことが予測される場合には、その注釈を
前記出力画面内の第1の部分と前記出力画面からはみ出
す第2の部分とに分割し、この第2の部分については次
の行の行頭から出力する注釈分割出力手段を有すること
を特徴とする請求項1または請求項2記載の情報処理機
器。 - 【請求項4】 出力画面に表示されている少なくとも1
つの文書オブジェクトからなる文書上にユーザ操作に従
って注釈を書き入れるための注釈入力手段を備えた情報
処理機器において、 前記注釈入力手段により入力された注釈の位置・形状を
特定する点が文書オブジェクト上に存在しない場合、そ
の点と最も近い位置関係にある文書オブジェクト内のオ
ブジェクト要素を近傍オブジェクトとして検出する近傍
オブジェクト検出手段と、 前記注釈の位置・形状を特定する点と前記近傍オブジェ
クト検出手段により検出された近傍オブジェクトとの位
置関係が予め定められた条件を満足する場合には、前記
特定する点の前記出力画面上の座標値を、前記近傍オブ
ジェクトを基準位置とするポジション情報に変換し、前
記条件を満足しない場合には、前記特定する点の前記出
力画面上の座標値を、前記出力画面の外枠からの相対座
標値に変換し、前記特定する点が文書オブジェクト上に
存在する場合には、前記特定する点の前記出力画面上の
座標値を、その座標値の位置にある前記出力画面上の文
書オブジェクトのオブジェクト要素を基準位置とするポ
ジション情報に変換する欄外注釈データ位置計算手段
と、 前記注釈入力手段により入力された注釈のデータを、そ
の位置情報として前記欄外注釈データ位置計算手段によ
り変換されたポジション情報または相対座標値を用いて
保存しておくための注釈データ記憶手段と、 前記注釈データ記憶手段に保存されている注釈のデータ
をもとに当該注釈が書き入れられた前記文書が出力され
ている出力画面への注釈出力が行われる際に、前記注釈
のデータの位置情報として前記ポジション情報が用いら
れている場合だけ、当該ポジション情報の示す前記近傍
オブジェクトまたはオブジェクト要素を基準とする位置
の前記出力画面上の座標値に変換するポジション情報変
換手段と、 前記ポジション情報変換手段により変換された座標値ま
たは前記ポジション情報変換手段の変換対象外となった
前記相対座標値の前記出力画面上の位置への対応する前
記注釈の出力を行う欄外注釈出力手段とを具備すること
を特徴とする情報処理機器。 - 【請求項5】 出力画面に表示されている少なくとも1
つの文書オブジェクトからなる文書上にユーザ操作に従
って注釈を書き入れるための注釈入力手段を備えた情報
処理機器において、 前記出力画面への文書情報を、少なくとも1つの前記文
書オブジェクトと、その文書オブジェクトの論理的な出
力位置及び出力形式を規定する文書整形情報とに分離す
る文書情報分離手段と、 前記文書情報分離手段によって分離された前記文書オブ
ジェクト及び文書整形情報と出力環境の情報とをもと
に、その出力環境に適合した出力画面上への文書出力の
ための画面構成文書情報を生成し、当該画面構成文書情
報に従って前記出力画面への文書オブジェクト出力を行
う文書情報出力手段と、 前記注釈入力手段により入力された注釈の位置・形状を
特定する点の前記出力画面上の座標値を、前記文書情報
分離手段により分離された文書オブジェクト及び文書整
形情報と前記文書情報出力手段により生成された画面構
成文書情報とをもとに、その座標値の位置にある前記出
力画面上の文書オブジェクトのオブジェクト要素を基準
位置とするポジション情報に変換すると共に、前記文書
オブジェクトのオブジェクト要素の前後の文書情報に変
換する座標値変換手段と、 前記注釈入力手段により入力された注釈のデータを、そ
の位置情報として前記座標値変換手段により変換された
ポジション情報及び前後の文書情報を用いて保存してお
くための注釈データ記憶手段と、 前記注釈データ記憶手段に保存されている注釈のデータ
をもとに当該注釈が書き入れられた前記文書が出力され
ている出力画面への注釈出力が行われる際に、前記文書
情報分離手段により分離された文書オブジェクト及び文
書整形情報と前記注釈のデータの前記ポジション情報及
び前記前後の文書情報とをもとに、前記ポジション情報
の示す位置のオブジェクト要素が変化しているか否かを
調べ、変化している場合には、変化前のオブジェクト要
素を指すポジション情報に変換し、前記ポジション情報
を変換した場合には変換後の前記ポジション情報を、前
記ポジション情報を変換しなかった場合には未変換の前
記ポジション情報を、前記文書情報分離手段により分離
された前記文書オブジェクト及び文書整形情報と前記文
書情報出力手段により生成された画面構成文書情報とを
もとに、当該ポジション情報の示す前記オブジェクト要
素を基準とする位置の前記出力画面上の座標値に変換す
るポジション情報変換手段と、 前記ポジション情報変換手段により変換された座標値の
前記出力画面上の位置への対応する前記注釈の出力を行
う注釈出力手段とを具備することを特徴とする情報処理
機器。 - 【請求項6】 出力画面に表示されている少なくとも1
つの文書オブジェクトからなる文書上にユーザ操作に従
って注釈を書き入れることが可能な情報処理機器におけ
る注釈付加方法において、 前記ユーザ操作に従って書き入れられた注釈の位置・形
状を特定する点の前記出力画面上の座標値を、その座標
値の位置にある前記出力画面上の文書オブジェクトのオ
ブジェクト要素を基準位置とするポジション情報に変換
することで、 前記注釈のデータを、その位置情報として対応する前記
ポジション情報を用いて注釈データ記憶手段に保存して
おき、 前記注釈データ記憶手段に保存されている注釈のデータ
をもとに当該注釈が書き入れられた前記文書が出力され
ている出力画面への注釈出力を行う際には、前記注釈の
データのポジション情報を、当該ポジション情報の示す
前記オブジェクト要素を基準とする位置の前記出力画面
上の座標値に変換し、 前記変換した座標値の前記出力画面上の位置へ対応する
前記注釈を出力することを特徴とする注釈付加方法。 - 【請求項7】 出力画面に表示されている少なくとも1
つの文書オブジェクトからなる文書上にユーザ操作に従
って注釈を書き入れることが可能な情報処理機器におけ
る注釈付加方法において、 前記ユーザ操作に従って書き入れられた注釈の位置・形
状を特定する点が文書オブジェクト上に存在しない場
合、その点と最も近い位置関係にある文書オブジェクト
内のオブジェクト要素を近傍オブジェクトとして検出
し、 前記注釈の位置・形状を特定する点と前記検出した近傍
オブジェクトとの位置関係が予め定められた条件を満足
する場合には、前記特定する点の前記出力画面上の座標
値を、前記近傍オブジェクトを基準位置とするポジショ
ン情報に変換し、前記条件を満足しない場合には、前記
特定する点の前記出力画面上の座標値を、前記出力画面
の外枠からの相対座標値に変換し、前記特定する点が文
書オブジェクト上に存在する場合には、前記特定する点
の前記出力画面上の座標値を、その座標値の位置にある
前記出力画面上の文書オブジェクトのオブジェクト要素
を基準位置とするポジション情報に変換することで、 前記注釈のデータを、その位置情報として対応する前記
ポジション情報または前記相対座標値を用いて注釈デー
タ記憶手段に保存しておき、 前記注釈データ記憶手段に保存されている注釈のデータ
をもとに当該注釈が書き入れられた前記文書が出力され
ている出力画面への注釈出力を行う際には、前記注釈の
データの位置情報として前記ポジション情報が用いられ
ている場合だけ、当該ポジション情報の示す前記近傍オ
ブジェクトまたはオブジェクト要素を基準とする位置の
前記出力画面上の座標値に変換し、 前記注釈のデータの位置情報として前記ポジション情報
が用いられている場合には前記変換した座標値の前記出
力画面上の位置へ、前記注釈のデータの位置情報として
前記相対座標値が用いられている場合には前記相対座標
値の前記出力画面上の位置へ、対応する前記注釈を出力
することを特徴とする注釈付加方法。 - 【請求項8】 出力画面に表示されている少なくとも1
つの文書オブジェクトからなる文書上にユーザ操作に従
って注釈を書き入れることが可能な情報処理機器におけ
る注釈付加方法において、 前記出力画面への文書出力の対象となる文書情報を、少
なくとも1つの前記文書オブジェクトと、その文書オブ
ジェクトの論理的な出力位置及び出力形式を規定する文
書整形情報とに分離し、 前記分離した文書オブジェクト及び文書整形情報と出力
環境の情報とをもとに、その出力環境に適合した出力画
面上への文書出力のための画面構成文書情報を生成し
て、当該画面構成文書情報に従って前記出力画面への文
書オブジェクト出力を行うようにする一方、 前記ユーザ操作に従って書き入れられた注釈の位置・形
状を特定する点の前記出力画面上の座標値を、前記分離
した文書オブジェクト及び文書整形情報と前記生成した
画面構成文書情報とをもとに、その座標値の位置にある
前記出力画面上の文書オブジェクトのオブジェクト要素
を基準位置とするポジション情報に変換すると共に、前
記文書オブジェクトのオブジェクト要素の前後の文書情
報に変換することで、 前記注釈のデータを、その位置情報として対応する前記
ポジション情報及び前記前後の文書情報を用いて注釈デ
ータ記憶手段に保存しておき、 前記注釈データ記憶手段に保存されている注釈のデータ
をもとに当該注釈が書き入れられた前記文書が出力され
ている出力画面への注釈出力を行う際には、前記分離し
た文書オブジェクト及び文書整形情報と前記注釈のデー
タの前記ポジション情報及び前記前後の文書情報とをも
とに、前記ポジション情報の示す位置のオブジェクト要
素が変化しているか否かを調べ、変化している場合に
は、変化前のオブジェクト要素を指すポジション情報に
変換し、 前記ポジション情報を変換した場合には変換後の前記ポ
ジション情報を、前記ポジション情報を変換しなかった
場合には未変換の前記ポジション情報を、前記分離した
文書オブジェクト及び文書整形情報と前記生成した画面
構成文書情報とをもとに、当該ポジション情報の示す前
記オブジェクト要素を基準とする位置の前記出力画面上
の座標値に変換し、 前記変換した座標値の前記出力画面上の位置へ対応する
前記注釈を出力することを特徴とする注釈付加方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8284175A JPH10124494A (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 情報処理機器及び注釈付加方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8284175A JPH10124494A (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 情報処理機器及び注釈付加方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10124494A true JPH10124494A (ja) | 1998-05-15 |
Family
ID=17675160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8284175A Pending JPH10124494A (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 情報処理機器及び注釈付加方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10124494A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001209659A (ja) * | 1999-12-15 | 2001-08-03 | Xerox Corp | 注釈装置がビューイング装置と異なっている場合に対象物に注釈を付けるシステム及び方法 |
JP2001326804A (ja) * | 2000-05-16 | 2001-11-22 | Sharp Corp | 画像処理装置及び画像処理システム |
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CN112533047A (zh) * | 2019-09-03 | 2021-03-19 | 富士施乐株式会社 | 图像处理装置及记录媒体 |
-
1996
- 1996-10-25 JP JP8284175A patent/JPH10124494A/ja active Pending
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