JPH10124088A - 音声帯域幅拡張装置及び方法 - Google Patents

音声帯域幅拡張装置及び方法

Info

Publication number
JPH10124088A
JPH10124088A JP8282234A JP28223496A JPH10124088A JP H10124088 A JPH10124088 A JP H10124088A JP 8282234 A JP8282234 A JP 8282234A JP 28223496 A JP28223496 A JP 28223496A JP H10124088 A JPH10124088 A JP H10124088A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
codebook
audio signal
band
excitation source
narrowband
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8282234A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Omori
士郎 大森
Masayuki Nishiguchi
正之 西口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP8282234A priority Critical patent/JPH10124088A/ja
Priority to US08/951,029 priority patent/US5950153A/en
Priority to EP97308291A priority patent/EP0838804A3/en
Priority to CN97121233A priority patent/CN1185616A/zh
Publication of JPH10124088A publication Critical patent/JPH10124088A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10LSPEECH ANALYSIS OR SYNTHESIS; SPEECH RECOGNITION; SPEECH OR VOICE PROCESSING; SPEECH OR AUDIO CODING OR DECODING
    • G10L21/00Processing of the speech or voice signal to produce another audible or non-audible signal, e.g. visual or tactile, in order to modify its quality or its intelligibility
    • G10L21/02Speech enhancement, e.g. noise reduction or echo cancellation
    • G10L21/038Speech enhancement, e.g. noise reduction or echo cancellation using band spreading techniques

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力狭帯域音声信号から広帯域音声信号を生
成する音声帯域幅拡張装置において、精度良く広帯域線
形予測係数、広帯域励振源を得ることにより、より良好
な音声帯域幅拡張を行なえるようにする。 【解決手段】 予め複数の音声信号のパターンから得ら
れた狭帯域音声信号の時間領域のパラメータが格納され
た狭帯域コードブック6と、予め複数の音声信号のパタ
ーンから得られた広帯域音声信号の時間領域のパラメー
タが狭帯域のコードブック6に対応して格納された広帯
域コードブック12とを用意する。入力狭帯域音声信号
を、狭帯域のコードブック6で分析を行ない、広帯域の
コードブック12で合成を行なう。このとき、コードブ
ック6、12のパラメータとして、自己相関を用い、ま
た、音声合成に、励振源として、LPC残差をアップサ
ンプルしたものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電話回線等の伝
送路を介されることにより周波数帯域が狭帯域に制限さ
れている音声信号から広帯域の音声信号を生成するため
の音声信号の帯域幅拡張装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電話回線の帯域は例えば300〜340
0kHzと狭く、電話回線を介して送られてくる音声信
号の周波数帯域は制限されている。このため、従来のア
ナログ電話回線の音質はあまり良好とは言えない。ま
た、ディジタル携帯電話の音質についても不満がある。
【0003】そこで、受話側で音声帯域幅を拡張し、音
質の改善を図るようにしたシステムが種々提案されてい
る。この中で、予め複数の音声信号のパターンから得ら
れた狭帯域音声信号のパラメータがコードベクタとして
格納された狭帯域コードブックと、これと同一の音声信
号のパターンから得られた広帯域音声信号のパラメータ
がコードベクタとして予め格納された広帯域コードブッ
クとを用意しておき、入力信号を狭帯域コードブックで
分析し、この分析結果に基づいて広帯域コードブックを
用いて音声合成を行なうことにより、音声帯域幅を拡張
し、音質を改善するようにしたシステムが提案されてい
る。
【0004】つまり、図6に示すように、電話回線のよ
うな伝送路を通じて音声信号を伝送する場合、送話側1
01からの音声信号は、伝送路102を介されることに
より周波数帯域が制限される。例えば、送話側101か
らの音声信号の周波数帯域が300Hzから7000H
z程度あったとしても、伝送路102を介されることに
より、受話側103に送られる音声信号の周波数帯域
は、例えば300Hzから3400Hz程度に制限され
る。
【0005】そこで、図7に示すように、予め複数の音
声信号のパターンから得られる狭帯域音声信号のパラメ
ータがコードベクタとして格納された狭帯域コードブッ
ク105と、狭帯域コードブック105に対応して、同
一の音声信号のパターンから得られた広帯域音声信号の
パラメータがコードベクタとして予め格納された広帯域
コードブック106とが用意される。
【0006】なお、コードブック105及び106は、
例えば、同一の広帯域の音声信号を所定の長さのフレー
ムに分割して複数の音声信号のパターンを形成し、各フ
レーム毎にスペクトラム包絡を分析することにより作成
される。すなわち、コードブック作成時には、広帯域の
音声信号が用いられ、この広帯域の音声信号が所定のフ
レーム毎に分割される。広帯域コードブック106に
は、この広帯域の音声信号を広帯域のまま分析したとき
のスペクトラム包絡情報がコードベクタとして格納され
る。狭帯域コードブック105には、広帯域の音声信号
を例えば300〜3400Hzに帯域制限して分析した
ときのスペクトラム包絡情報がコードベクタとして格納
される。
【0007】狭帯域コードブック105及び広帯域コー
ドブック106に格納するスペクトラム包絡情報として
は、従来、LPCケプトラムが用いられている。LPC
ケプトラムは、線形予測係数によるケプトラムであり、
以下の式で示されるようにして求められる。
【数1】
【0008】図7において、伝送路102を介して送話
側101から受話側103に送られてきた狭帯域の音声
信号は、先ず、分析回路104に送られる。分析回路1
04で、入力音声信号が所定のフレーム毎に分けられ、
スペクトラム包絡が求められる。分析回路104の出力
が狭帯域コードブック105に送られる。狭帯域コード
ブック105で、分析回路104で分析されたスペクト
ラム包絡と、狭帯域コードブック105に格納されてい
るスペクトラム包絡情報とが比較され、マッチング処理
が行なわれる。そして、狭帯域コードブック105の出
力が広帯域コードブック106に送られ、狭帯域コード
ブック105において最もマッチしているスペクトラム
包絡情報と対応する広帯域のスペクトラム包絡情報が、
広帯域コードブック106から読み出される。
【0009】この広帯域スペクトラム包絡情報が合成回
路107に送られる。合成回路107で、広帯域コード
ブック106から読み出された広帯域のスペクトラム包
絡情報を用いて、音声信号が合成される。この合成され
た音声信号は、広帯域コードブック106を用いて合成
されるので、広帯域の音声信号となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
音声帯域幅拡張システムでは、コードベクタとしてLP
Cケプトラムを用いている。また、音声信号を合成する
際の励振源としては、ノイズとパルス列を用いている。
ところが、LPCケプトラムでは、聴感上の歪と量子化
誤差が比較的一致するものの、対数スケールが用いられ
るため、リニアスケールを用いる場合よりエネルギーの
小さい部分が重視され、エネルギーの大きい部分での誤
差が大きくなる。このような音声帯域幅拡張システムに
用いるには、聴感上では、母音部分での歪を抑えること
が好ましい。したがって、LPCケプトラムは、必ずし
も最適なものではない。また、励振源については、広帯
域のLPC残差にできるだけ近いものが良いはずである
が、ノイズとパルス列を用いた従来の方式は、これとは
程遠いものである。
【0011】したがって、この発明の目的は、コードブ
ックの持つ情報や励振源をより適したものにすることに
より、より良好な音声帯域幅拡張を行なえるようにした
音声帯域幅拡張装置及び方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、入力狭帯域
音声信号から時間領域のパラメータを求める分析手段
と、入力狭帯域音声信号から励振源を求める励振源形成
手段と、予め複数の音声信号のパターンから得られた狭
帯域音声信号の時間領域のパラメータが格納された狭帯
域コードブックと、予め複数の音声信号のパターンから
得られた広帯域音声信号の時間領域のパラメータが狭帯
域のコードブックに対応して格納された広帯域コードブ
ックと、入力狭帯域の音声信号の時間領域のパラメータ
と、狭帯域コードブックに格納されている入力狭帯域音
声信号の時間領域のパラメータとを比較して、最適なパ
ラメータを検索するマッチング手段と、マッチング手段
での検索結果に基づいて、広帯域コードブックに格納さ
れている広帯域音声信号の時間領域のパラメータの中か
ら対応するパラメータを読み出し、励振源形成手段で形
成された励振源及び読み出されたパラメータを基にして
出力広帯域音声信号を合成する合成手段とを備えるよう
にしたことを特徴とする音声帯域幅拡張装置である。
【0013】この発明では、時間領域のパラメータとし
ては、自己相関が用いられる。また、広帯域コードブッ
クから読み出された広帯域音声信号のパラメータを用い
て出力音声信号を合成する際に、励振源として、LPC
残差をアップサンプリングしたものを用いるようにして
いる。
【0014】このように、予め複数の音声信号のパター
ンから得られた狭帯域音声信号の時間領域のパラメータ
が格納された狭帯域コードブックと、予め複数の音声信
号のパターンから得られた広帯域音声信号の時間領域の
パラメータが狭帯域のコードブックに対応して格納され
た広帯域コードブックとを用意し、狭帯域のコードブッ
クで分析を行ない、広帯域のコードブックで合成を行な
う。このとき、コードブックのパラメータとして、自己
相関を用い、また、音声合成に、LPC残差をアップサ
ンプルしたものを用いる。自己相関を用いると、パワー
の大きい母音での誤差が少なくなり、良好な音声信号を
合成できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、この発明が適用
された音声帯域幅拡張システムの一例を示すものであ
る。図1において、入力端子1に、周波数帯域が例えば
300Hz〜3400Hzで、サンプリング周波数が8
kHzの狭帯域音声信号が供給される。この狭帯域音声
信号は、LPC(Linear Predictive Coding)分析フィ
ルタ2に供給されると共に、アップサンプル回路3に供
給される。
【0016】アップサンプル回路3は、サンプリング周
波数を8kHzから16kHzにアップサンプルするた
めのものである。アップサンプル回路3の出力は、30
0Hz〜3400Hzの通過帯域のバンドパスフィルタ
4を介して、加算回路5に供給される。このアップサン
プル回路3、バンドパスフィルタ4、加算回路5に通じ
る経路は、後に説明するように、元の周波数帯域の成分
の信号を、音声合成された高域の音声信号に付加するた
めの経路である。
【0017】LPC分析フィルタ2は、入力端子1から
の狭帯域音声信号をフレーム化し、10次のLPC分析
を行なうものである。LPC分析の過程で、10次の自
己相関が得られる。この自己相関は狭帯域コードブック
6に送られると共に、破擦音検出回路7に送られる。ま
た、LPC分析フィルタ2で求められたLPC残差は、
アップサンプル回路8に送られる。
【0018】アップサンプル回路8により、狭帯域の音
声のLPC残差がアップサンプルされる。アップサンプ
ル回路8の出力がローパスフィルタ9、ブースト回路1
0をを介して、LPC合成フィルタ11に送られる。こ
のLPC残差をアップサンプルし、高域を抑圧した信号
は、後に説明するように、音声信号を合成する際の励振
源として用いられる。ブースト回路10は、破擦音や摩
擦音が検出された場合に、励振源をブーストするための
もので、ブースト回路10のブースト量は、破擦音検出
回路7の出力により制御される。
【0019】狭帯域コードブック6には、予め複数の音
声信号のパターンから得られた狭帯域音声信号の10次
の自己相関情報がコードベクタとして格納されている。
狭帯域コードブック6で、LPC分析フィルタ2から得
られた自己相関と、狭帯域コードブック6に格納されて
いる自己相関情報とが比較され、マッチング処理が行な
われる。そして、最もマッチしている自己相関情報のイ
ンデックスが広帯域コードブック12に送られる。
【0020】広帯域コードブック12には、狭帯域コー
ドブック6と対応して、狭帯域コードブック6を作成し
たときと同一のパターンの音声信号から得られる広帯域
音声信号の20次の自己相関情報がコードベクタとして
格納されている。狭帯域コードブック6で最もマッチし
ている自己相関情報が判断されると、このインデックス
が広帯域コードブック12に送られ、広帯域コードブッ
ク12により、最もマッチしていると判断された狭帯域
の自己相関情報に対応する広帯域の自己相関情報が読み
出される。
【0021】自己相関は、時間領域のパラメータで、以
下のようにして求められる。
【数2】
【0022】広帯域コードブック12は、サンプリング
周波数が16kHzの、0〜8000kHzの広帯域音
声信号を用いて、以下のようにして作成される。すなわ
ち、広帯域コードブック12の作成時には、この広帯域
音声信号が、長さ32m秒、前進20m秒毎のフレーム
に分割され、各フレームで20次の自己相関が求められ
る。これを利用して、GLA(General Lloyd Algorith
m )アルゴリズムにより、8ビットのコードブックが作
成される。これが広帯域コードブック4とされる。ここ
で、広帯域コードブックのi番目のコードベクタにエン
コードされたフレーム番号をAiする。
【0023】狭帯域コードブック6は、広帯域コードブ
ック12を作成したのと同一の音声信号で、サンプリン
グ周波数を8kHzで周波数帯域を300Hz〜340
0Hzに制限したものを用いて作成される。この狭帯域
に制限された音声信号が、広帯域コードブック12を作
成したときと同じ時刻でフレームに分割され、各フレー
ムで10次の自己相関が求められる。そして、フレーム
番号Aiに属するフレームの狭帯域自己相関の重心を求
め、そのベクターを狭帯域コードブックのi番目のコー
ドベクタとすることで、フレーム番号Aiの広帯域コー
ドブックの広帯域自己相関に対応させるようにする。
【0024】図1において、広帯域コードブック12か
ら読み出された広帯域の自己相関情報は、自己相関−線
形予測係数変換回路13に送られる。自己相関−線形予
測係数変換回路13により、自己相関から線形予測係数
への変換が行なわれる。この線形予測係数がLPC合成
フィルタ11に送られる。
【0025】LPC合成フィルタ11には、LPC分析
フィルタ2からのLPC残差をアップサンプル回路8で
アップサンプルして折返し歪を発生させ、ローパスフィ
ルタ9を介して高域側を抑圧した信号が供給されてい
る。LPC合成フィルタ11で、このLPC残差をアッ
プサンプルし、折返し歪の高域側を抑圧したようなもの
を励振源として用い、自己相関−線形予測係数変換回路
部13からの線形予測係数により、LPC合成が行なわ
れる。これにより、300Hz〜7000Hzの広帯域
の音声信号が合成される。
【0026】LPC合成フィルタ11で合成された音声
信号は、バンドストップフィルタ14に供給される。バ
ンドストップフィルタ14は、入力狭帯域音声信号の周
波数帯域の信号成分を除去するものである。バンドスト
ップフィルタ14で、LPC合成フィルタ11で合成さ
れた周波数300Hz〜7000Hzの広帯域の音声信
号の中から、元の狭帯域の音声信号に含まれる300H
z〜3400Hzの信号成分が除去される。このバンド
ストップフィルタ14の出力が加算回路5に供給され
る。
【0027】加算回路5で、アップサンプル回路3、バ
ンドパスフィルタ4を介された周波数300Hz〜34
00Hzの元の狭帯域の音声信号の成分と、バンドスト
ップフィルタ14を介された周波数3400Hz〜70
00Hzの音声合成された音声信号の成分とが加算され
る。これにより、周波数帯域が300〜7000Hz
で、サンプリング周波数が16kHzのディジタル音声
信号が得られる。このディジタル音声信号が出力端子1
5から出力される。
【0028】このように、この発明が適用された音声帯
域幅拡張装置では、狭帯域コードブック6を用いて入力
狭帯域音声信号が分析され、広帯域コードブック12を
用いて広帯域の音声信号が合成される。そして、コード
ブックの情報としては、自己相関が用いられる。従来、
一般には、スペクトラム包絡情報としてLPCケプトラ
ムが用いらていたが、実験の結果、LPCケプトラムを
用いるより、対数スケールでない自己相関を用いた方が
聴感上好ましいことが分かったからである。これは、L
PCケプトラムでは、対数スケールを用いているため、
パワーの小さい子音部分では誤差は小さくなるが、パワ
ーの大きい母音部分での誤差が相対的に大きくなるため
であると考えられる。
【0029】そして、この発明が適用された音声帯域幅
拡張システムでは、励振源として、LPC残差をアップ
サンプルし、折返し歪を発生させ、折返し歪の高域側を
抑圧したものが用いられる。このようにすると、元の音
声のパワーや調波構造が保存されているため、励振源と
して十分な性能が得られる。
【0030】このように、コードブック6、12の情報
として自己相関を用い、LPC残差をアップサンプル
し、折返し歪の高域側を抑圧したもの励振源として用い
て音声信号を合成することにより、LPC合成フィルタ
11からは、300Hz〜7000Hzの良好な広帯域
の音声信号が得られる。
【0031】このようにして、LPC合成フィルタ11
から得られる広帯域の音声信号は、元の帯域の周波数成
分の信号をも含んでおり、これらの処理により元の帯域
の周波数成分に歪が及ぶため、LPC合成フィルタ11
の出力信号をそのまま用いると、元の帯域の周波数成分
の歪の影響が生じる。
【0032】そこで、バンドストップフィルタ14によ
り、LPC合成フィルタ11の出力から、300Hz〜
3400Hzの元の帯域の周波数成分を除去し、バンド
パスフィルタ4を介して取り出された300Hz〜34
00Hzの元の音声信号の成分と、LPC合成フィルタ
11で合成された3400Hz〜7000Hzの音声信
号の成分とを加算するようしている。
【0033】なお、コードブック作成時の距離計算にお
いて、高次のデータの重みが小さくなるように重み付け
処理を行なうようにしても良い。すなわち、狭帯域コー
ドブック6においては1次から3次までの重みを「1」
とし、それ以上の次数では重みを「0」とし、広帯域コ
ードブック12においては1次から6次までの重みを
「1」とし、それ以上の次数では重みを「0」とする。
このようにすると、メモリ容量の節約ができるばかりで
なく、自己相関パラメータの性質として、大まかなスペ
クトル包絡の再現を重視することになり、より品質の良
い音声が得られる。
【0034】ところで、このように、コードベクタとし
て自己相関を用い、LPC残差をアップサンプルして高
域を抑圧したものを励振源として、LPC合成により広
帯域の音声信号を形成するようにすると、特に、摩擦
音、破擦音が不足し、歯切れの悪い音になる。これは、
スペクトラム包絡の予測が十分でないことも原因に上げ
られるが、主として、励振源のパワー不足に起因すると
考えられる。
【0035】そこで、この発明が適用されたシステムで
は、摩擦音や破擦音を検出する破擦音検出回路7と、摩
擦音や破擦音が検出されたときに、励振源の全帯域又は
一部の帯域をブーストするブースト回路10が設けられ
る。破擦音検出回路7には、LPC分析フィルタ2で求
められた10次の自己相関が供給される。破擦音検出回
路7で、この10次の自己相関のうち、0次のフレーム
パワー、1次の自己相関、2次の自己相関を用いて、摩
擦音や破擦音が入力されたかどうかが検出される。破擦
音検出回路7で摩擦音や破擦音が検出されると、ブース
ト回路10により、励振源の全帯域又は一部の帯域がブ
ーストされる。
【0036】つまり、入力音声信号の自己相関を解析し
た結果、母音の場合と摩擦音や破擦音の場合とでは、0
次の自己相関すなわちフレームパワー、1次の自己相
関、2次の自己相関の位置関係に、以下のような違いが
あることが分かった。すなわち、0次のフレームパワー
をR0、1次の自己相関をR1、2次の自己相関R2と
すると、図2に示すように、入力音声信号が母音の場合
には、0次のフレームパワーR0、1次の自己相関R
1、2次の自己相関R2が略直線上に並ぶ。これに対し
て、図3に示すように、摩擦音や破擦音の場合には、0
次のフレームパワーR0、1次の自己相関R1、2次の
自己相関R2の位置関係が、下に凸に並ぶような関係と
なる。このことから、0次のフレームパワーをR0、1
次の自己相関をR1、2次の自己相関R2の位置関係が
下に凸に並んでいるかどうかを判断すれば、摩擦音や破
擦音の検出が行なえる。
【0037】このことを利用して、この発明が適用され
たシステムでは、以下の条件を満足するときに摩擦音や
破擦音であると判断される。
【0038】条件(1) R0が一定値以上であり、かつR1が一定値以上であ
り、かつR1/R2が一定値以下である場合には、摩擦
音や破擦音であると判断する。
【0039】条件(2) R0が一定値以上、一定値以下であり、かつR1が一定
値以下であり、かつ1−R1>R1−R2である場合に
は、摩擦音や破裂音であると判断する。
【0040】条件(3) R0が一定値以上、一定値以下であり、かつ(R1−d
c)/(R0−dc)が一定値以下であり、かつ1−R
1>R1−R2である場合には、摩擦音や破裂音である
と判断する。なお、dcはフレーム毎に一定の値であ
る。
【0041】条件(1)又は条件(2)により摩擦音や
破擦音であると判断された場合には、励振源が例えば1
0dBブーストされる。また、条件(3)により摩擦音
や破擦音であると判断された場合には、励振源が例えば
5dBブーストされる。
【0042】また、以上のような条件が満たされるとき
に、瞬時に励振源のブーストを行なってしまうと、急に
音が変化して、違和感を与える。そこで、励振源が急激
に変化しないように、フレーム毎に励振源のブーストを
スムージングするようにし、励振源のブーストの変化が
目立たないようにしている。
【0043】この発明が適用された音声帯域幅拡張シス
テムにより、良好な特性の音声帯域幅拡張が行なわれる
ことは、実験により明らかである。すなわち、図4は、
この発明が適用された音声帯域幅拡張システムを用いて
音声信号の帯域幅拡張を行なったときの実験結果を示す
ものである。図4Aは、ソースとなる広帯域の音声信号
のスペクトラム図である。このソースとなる音声信号
を、図4Bに示すように帯域制限し、この発明が適用さ
れた音声帯域幅拡張システムにより帯域幅拡張を行なう
ものとする。図4Cは、この信号の帯域幅拡張を行なっ
て得られた音声信号である。図4Aと図4Cとを比較す
れば、この発明が適用された音声帯域幅拡張システムに
より、かなりの精度で音声信号の帯域幅拡張が行なえた
ことが分かる。
【0044】なお、この発明は、アナログの電話回線の
音質改善や、ディジタル携帯電話の音質改善に用いるこ
とができる。特に、ディジタル携帯電話では、変調方式
としてVSELPやPSI−CELPが用いられてい
る。VSELPやPSI−CELPでは、線形予測係数
や励振源が使われるので、これらの情報を音声帯域幅拡
張システムにおけるLPC分析やLPC合成の際に用い
ることができる。
【0045】つまり、図5はディジタル携帯電話での適
用例を示すものである。図5に示すように、ディジタル
携帯電話においては、励振源と線形予測係数α1 〜α10
若しくはこれと等価なパラメータが送られてくる。この
励振源が入力端子21に供給され、線形予測係数が入力
端子22に供給される。入力端子21からの励振源は、
LPC合成フィルタ23に送られると共に、アップサン
プル回路24に送られる。入力端子22からの自己相関
係数は、LPC合成フィルタ23に送られる。
【0046】LPC合成フィルタ23で、入力端子21
からの励振源を基に、入力端子22からの線形予測係数
を用いて、音声信号が合成される。LPC合成フィルタ
23で合成された音声信号は、アップサンプル回路25
に供給される。
【0047】アップサンプル回路25は、サンプリング
周波数をアップサンプルするためのものである。アップ
サンプル回路25の出力は、バンドパスフィルタ26を
介して、加算回路27に供給される。このアップサンプ
ル回路25、バンドパスフィルタ26、加算回路27に
通じる経路は、元の周波数帯域の成分の信号を合成され
た音声信号に付加するための経路である。
【0048】また、LPC合成フィルタ23から線形予
測係数−自己相関変換回路28に線形予測係数が送られ
る。線形予測係数−自己相関変換回路28は、線形予測
係数を自己相関に変換するものである。この自己相関は
狭帯域コードブック29に送られると共に、破擦音検出
回路30に送られる。
【0049】また、入力端子21からの励振源は、アッ
プサンプル回路24に送られる。アップサンプル回路2
4の出力がローパスフィルタ31、ブースト回路32を
介して、LPC合成フィルタ33に送られる。ブースト
回路32は、破擦音や摩擦音が検出された場合に励振源
をブーストするためのもので、ブースト回路32のブー
スト量は、破擦音検出回路30の出力により制御され
る。
【0050】狭帯域コードブック29には、予め複数の
音声信号のパターンから得られた狭帯域音声信号の自己
相関情報がコードベクタとして格納されている。狭帯域
コードブック29で、線形予測係数−自己相関変換回路
28からの自己相関と、狭帯域コードブック29に格納
されている自己相関情報とが比較され、マッチング処理
が行なわれる。そして、最もマッチしている自己相関情
報のインデックスが広帯域コードブック34に送られ
る。
【0051】広帯域コードブック34には、狭帯域コー
ドブック29と対応して、狭帯域コードブック29を作
成したときと同一のパターンの音声信号から得られる広
帯域音声信号の自己相関情報がコードベクタとして格納
されている。狭帯域コードブック29で最もマッチして
いる自己相関情報が判断されると、このインデックスが
広帯域コードブック34に送られ、広帯域コードブック
34により、最もマッチしていると判断された狭帯域の
自己相関情報に対応する広帯域の自己相関情報が読み出
される。
【0052】広帯域コードブック34から読み出された
広帯域の自己相関情報は、自己相関−線形予測係数変換
回路35に送られる。自己相関−線形予測係数変換回路
35により、自己相関から線形予測係数への変換が行な
われる。この線形予測係数がLPC合成フィルタ33に
送られる。
【0053】LPC合成フィルタ33で、LPC合成が
行なわれる。これにより、広帯域の音声信号が合成され
る。LPC合成フィルタ33で合成された音声信号は、
バンドストップフィルタ36に供給される。バンドスト
ップフィルタ36の出力が加算回路27に供給される。
【0054】加算回路27で、アップサンプル回路2
5、バンドパスフィルタ26を介され元の狭帯域の音声
信号の成分と、バンドストップフィルタ36を介された
音声合成された高域の音声信号の成分とが加算される。
これにより、広帯域の音声信号が得られる。この音声信
号が出力端子37から出力される。
【0055】このように、変調方式としてVSELPや
PSI−CELPを用いた携帯電話システムでは、線形
予測係数や励振源が送られてくるので、これらの情報を
用いて、音声帯域幅を拡張することができる。
【0056】
【発明の効果】この発明によれば、予め複数の音声信号
のパターンから得られた狭帯域音声信号の時間領域のパ
ラメータが格納された狭帯域コードブックと、予め複数
の音声信号のパターンから得られた広帯域音声信号の時
間領域のパラメータが狭帯域のコードブックに対応して
格納された広帯域コードブックとが用意され、狭帯域の
コードブックで分析が行なわれ、広帯域のコードブック
で合成を行なわれる。コードブックのパラメータとし
て、自己相関を用い、また、音声合成時に、励振源とし
て、LPC残差をアップサンプルしたものが用いられ
る。自己相関を用いると、パワーの大きい母音での誤差
が少なくなり、良好な音声信号を合成できる。そして、
励振源として、LPC残差をアップサンプルしたものが
用いられるため、励振源が理想に近づき、良好な音声信
号を合成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された音声帯域幅拡張システム
の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明が適用された音声帯域幅拡張システム
の説明に用いるグラフである。
【図3】この発明が適用された音声帯域幅拡張システム
の説明に用いるグラフである。
【図4】この発明が適用された音声帯域幅拡張システム
の効果の説明に用いるスペクトラム図である。
【図5】この発明が携帯電話に適用された場合の一例を
示すブロック図である。
【図6】周波数帯域が制限される音声伝送経路の説明に
用いるブロック図である。
【図7】従来の音声帯域幅拡張システムの説明に用いる
ブロック図である。
【符号の説明】
2・・・LPC分析フィルタ,6・・・狭帯域コードブ
ック,7・・・破擦音検出回路,11・・・LPC合成
フィルタ,12・・・広帯域コードブック

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力狭帯域音声信号から時間領域のパラ
    メータを求める分析手段と、 上記入力狭帯域音声信号から励振源を求める励振源形成
    手段と、 予め複数の音声信号のパターンから得られた狭帯域音声
    信号の時間領域のパラメータが格納された狭帯域コード
    ブックと、 予め複数の音声信号のパターンから得られた広帯域音声
    信号の時間領域のパラメータが上記狭帯域のコードブッ
    クに対応して格納された広帯域コードブックと、 上記入力狭帯域の音声信号の時間領域のパラメータと、
    上記狭帯域コードブックに格納されている入力狭帯域音
    声信号の時間領域のパラメータとを比較して、最適なパ
    ラメータを検索するマッチング手段と、 上記マッチング手段での検索結果に基づいて、上記広帯
    域コードブックに格納されている広帯域音声信号の時間
    領域のパラメータの中から対応するパラメータを読み出
    し、上記励振源形成手段で形成された励振源及び上記読
    み出されたパラメータを基にして出力広帯域音声信号を
    合成する合成手段とを備えるようにしたことを特徴とす
    る音声帯域幅拡張装置。
  2. 【請求項2】 上記時間領域のパラメータは、ベクトル
    量子化の際に音声パワーの大きい所の歪を重視するよう
    に設定された請求項1記載の音声帯域幅拡張装置。
  3. 【請求項3】 上記時間領域のパラメータは、自己相関
    である請求項1記載の音声帯域幅拡張装置。
  4. 【請求項4】 上記励振源形成手段は、入力狭帯域信号
    のLPC残差をアップサンプリングしたものを励振源と
    するようにした請求項1記載の音声帯域幅拡張装置。
  5. 【請求項5】 上記励振源形成手段は、入力狭帯域信号
    のLPC残差をアップサンプリングし、更に、高域を抑
    圧したものを励振源とするようにした請求項1記載の音
    声帯域幅拡張装置。
  6. 【請求項6】 上記時間領域のパラメータは自己相関で
    あり、 上記励振源形成手段は、入力狭帯域信号のLPC残差を
    アップサンプリングし、更に、高域を抑圧したものを励
    振源とするようにした請求項1記載の音声帯域幅拡張装
    置。
  7. 【請求項7】 上記狭帯域コードブック及び上記広帯域
    コードブックを作成する際に、高次のデータの重みを小
    さくするようにした請求項3記載の音声帯域幅拡張装
    置。
  8. 【請求項8】 上記狭帯域コードブック及び上記広帯域
    コードブックを作成する際に、高次のデータの重みを
    「0」にするようにした請求項3記載の音声帯域幅拡張
    装置。
  9. 【請求項9】 予め複数の音声信号のパターンから得ら
    れた狭帯域音声信号の時間領域のパラメータが格納され
    た狭帯域コードブックと、予め複数の音声信号のパター
    ンから得られた広帯域音声信号の時間領域のパラメータ
    が上記狭帯域のコードブックに対応して格納された広帯
    域コードブックとを設け、 入力狭帯域音声信号から時間領域のパラメータを求め、 上記入力狭帯域音声信号から励振源を求め、 上記入力狭帯域の音声信号の時間領域のパラメータと、
    上記狭帯域コードブックに格納されている入力狭帯域音
    声信号の時間領域のパラメータとを比較し、マッチング
    により最適なパラメータを検索し、 上記マッチングでの検索結果に基づいて、上記広帯域コ
    ードブックに格納されている広帯域音声信号の時間領域
    のパラメータの中から対応するパラメータを読み出し、 上記励振源及び上記読み出されたパラメータを基にして
    出力広帯域音声信号を合成するようにしたことを特徴と
    する音声帯域幅拡張方法。
  10. 【請求項10】 上記時間領域のパラメータは、ベクト
    ル量子化の際に音声パワーの大きい所の歪を重視するよ
    うに設定された請求項9記載の音声帯域幅拡張方法。
  11. 【請求項11】 上記時間領域のパラメータは、自己相
    関である請求項9記載の音声帯域幅拡張方法。
  12. 【請求項12】 上記励振源として、LPC残差をアッ
    プサンプリングしたものを用いるようにした請求項9記
    載の音声帯域幅拡張方法。
  13. 【請求項13】 上記励振源として、LPC残差をアッ
    プサンプリングし、更に、高域を抑圧したものを用いる
    ようにした請求項9記載の音声帯域幅拡張方法。
  14. 【請求項14】 上記時間領域のパラメータは自己相関
    であり、 上記励振源として、LPC残差をアップサンプリング
    し、更に、高域を抑圧したものを用いるようにした請求
    項9記載の音声帯域幅拡張方法。
  15. 【請求項15】 上記狭帯域コードブック及び上記広帯
    域コードブックを作成する際に、高次のデータの重みを
    小さくするようにした請求項11記載の音声帯域幅拡張
    方法。
  16. 【請求項16】 上記狭帯域コードブック及び上記広帯
    域コードブックを作成する際に、高次のデータの重みを
    「0」にするようにした請求項11記載の音声帯域幅拡
    張方法。
JP8282234A 1996-10-24 1996-10-24 音声帯域幅拡張装置及び方法 Pending JPH10124088A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8282234A JPH10124088A (ja) 1996-10-24 1996-10-24 音声帯域幅拡張装置及び方法
US08/951,029 US5950153A (en) 1996-10-24 1997-10-15 Audio band width extending system and method
EP97308291A EP0838804A3 (en) 1996-10-24 1997-10-17 Audio bandwidth extending system and method
CN97121233A CN1185616A (zh) 1996-10-24 1997-10-23 音频带宽扩展系统和方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8282234A JPH10124088A (ja) 1996-10-24 1996-10-24 音声帯域幅拡張装置及び方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10124088A true JPH10124088A (ja) 1998-05-15

Family

ID=17649810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8282234A Pending JPH10124088A (ja) 1996-10-24 1996-10-24 音声帯域幅拡張装置及び方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5950153A (ja)
EP (1) EP0838804A3 (ja)
JP (1) JPH10124088A (ja)
CN (1) CN1185616A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001100773A (ja) * 1999-09-29 2001-04-13 Sony Corp 情報処理装置および方法、並びに記録媒体
JP2006085176A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Harman Becker Automotive Systems Gmbh 帯域制限オーディオ信号の帯域拡大
KR100598614B1 (ko) 2004-08-23 2006-07-07 에스케이 텔레콤주식회사 지각적 가중필터를 이용한 음성신호의 광대역 확장시스템및 방법
KR100606992B1 (ko) * 1999-06-21 2006-07-31 디티에스, 인코포레이티드 디코더 호환성의 손실 없이 달성되는 낮은 비트 레이트 오디오 코딩 시스템의 음질 개선을 위한 다중 채널 오디오 엔코더, 다중 채널 블랙 박스 오디오 디코더, 다중 채널 오픈 박스 오디오 디코더, 다중 채널 디지털 오디오 신호 엔코딩 방법 및 재구성 방법
US7680665B2 (en) 2001-08-24 2010-03-16 Kabushiki Kaisha Kenwood Device and method for interpolating frequency components of signal adaptively
JP2011090031A (ja) * 2009-10-20 2011-05-06 Oki Electric Industry Co Ltd 音声帯域拡張装置及びプログラム、並びに、拡張用パラメータ学習装置及びプログラム
JP2015206958A (ja) * 2014-04-23 2015-11-19 山本 裕 音声信号処理装置
WO2019142513A1 (ja) * 2018-01-17 2019-07-25 日本電信電話株式会社 符号化装置、復号装置、摩擦音判定装置、これらの方法及びプログラム
WO2019142514A1 (ja) * 2018-01-17 2019-07-25 日本電信電話株式会社 復号装置、符号化装置、これらの方法及びプログラム

Families Citing this family (58)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4132154B2 (ja) * 1997-10-23 2008-08-13 ソニー株式会社 音声合成方法及び装置、並びに帯域幅拡張方法及び装置
EP0945852A1 (en) * 1998-03-25 1999-09-29 BRITISH TELECOMMUNICATIONS public limited company Speech synthesis
US6539355B1 (en) * 1998-10-15 2003-03-25 Sony Corporation Signal band expanding method and apparatus and signal synthesis method and apparatus
CA2252170A1 (en) 1998-10-27 2000-04-27 Bruno Bessette A method and device for high quality coding of wideband speech and audio signals
KR20000047944A (ko) * 1998-12-11 2000-07-25 이데이 노부유끼 수신장치 및 방법과 통신장치 및 방법
GB2351889B (en) * 1999-07-06 2003-12-17 Ericsson Telefon Ab L M Speech band expansion
US6732070B1 (en) * 2000-02-16 2004-05-04 Nokia Mobile Phones, Ltd. Wideband speech codec using a higher sampling rate in analysis and synthesis filtering than in excitation searching
KR20020035108A (ko) * 2000-05-26 2002-05-09 요트.게.아. 롤페즈 협대역으로 인코딩된 신호를 송신하기 위한 송신기, 및수신단에서 상기 신호의 대역을 확장하기 위한 수신기
KR20020035109A (ko) * 2000-05-26 2002-05-09 요트.게.아. 롤페즈 협대역으로 인코딩된 신호를 송신하는 송신기, 수신단에서 이 인코딩된 신호의 대역을 확장하는 수신기, 해당송신 방법과 수신 방법 및 시스템
US20020016698A1 (en) * 2000-06-26 2002-02-07 Toshimichi Tokuda Device and method for audio frequency range expansion
EP1366617B1 (de) * 2001-03-07 2005-08-03 T-Mobile Deutschland GmbH Verfahren und vorrichtung zur verbesserung der sprachqualität auf transparenten telekommunikations-übertragungswegen
JP2002268698A (ja) * 2001-03-08 2002-09-20 Nec Corp 音声認識装置と標準パターン作成装置及び方法並びにプログラム
SE522553C2 (sv) * 2001-04-23 2004-02-17 Ericsson Telefon Ab L M Bandbreddsutsträckning av akustiska signaler
US8605911B2 (en) 2001-07-10 2013-12-10 Dolby International Ab Efficient and scalable parametric stereo coding for low bitrate audio coding applications
SE0202159D0 (sv) 2001-07-10 2002-07-09 Coding Technologies Sweden Ab Efficientand scalable parametric stereo coding for low bitrate applications
AU2002352182A1 (en) 2001-11-29 2003-06-10 Coding Technologies Ab Methods for improving high frequency reconstruction
US20030187663A1 (en) * 2002-03-28 2003-10-02 Truman Michael Mead Broadband frequency translation for high frequency regeneration
US20040064324A1 (en) * 2002-08-08 2004-04-01 Graumann David L. Bandwidth expansion using alias modulation
SE0202770D0 (sv) 2002-09-18 2002-09-18 Coding Technologies Sweden Ab Method for reduction of aliasing introduces by spectral envelope adjustment in real-valued filterbanks
US8249861B2 (en) * 2005-04-20 2012-08-21 Qnx Software Systems Limited High frequency compression integration
US8086451B2 (en) * 2005-04-20 2011-12-27 Qnx Software Systems Co. System for improving speech intelligibility through high frequency compression
US7813931B2 (en) * 2005-04-20 2010-10-12 QNX Software Systems, Co. System for improving speech quality and intelligibility with bandwidth compression/expansion
US8311840B2 (en) * 2005-06-28 2012-11-13 Qnx Software Systems Limited Frequency extension of harmonic signals
KR100803205B1 (ko) * 2005-07-15 2008-02-14 삼성전자주식회사 저비트율 오디오 신호 부호화/복호화 방법 및 장치
US7546237B2 (en) * 2005-12-23 2009-06-09 Qnx Software Systems (Wavemakers), Inc. Bandwidth extension of narrowband speech
KR20070115637A (ko) * 2006-06-03 2007-12-06 삼성전자주식회사 대역폭 확장 부호화 및 복호화 방법 및 장치
KR101379263B1 (ko) * 2007-01-12 2014-03-28 삼성전자주식회사 대역폭 확장 복호화 방법 및 장치
US7912729B2 (en) * 2007-02-23 2011-03-22 Qnx Software Systems Co. High-frequency bandwidth extension in the time domain
US9177569B2 (en) * 2007-10-30 2015-11-03 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus, medium and method to encode and decode high frequency signal
US8515767B2 (en) * 2007-11-04 2013-08-20 Qualcomm Incorporated Technique for encoding/decoding of codebook indices for quantized MDCT spectrum in scalable speech and audio codecs
US8688441B2 (en) * 2007-11-29 2014-04-01 Motorola Mobility Llc Method and apparatus to facilitate provision and use of an energy value to determine a spectral envelope shape for out-of-signal bandwidth content
DE102008015702B4 (de) 2008-01-31 2010-03-11 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Vorrichtung und Verfahren zur Bandbreitenerweiterung eines Audiosignals
US8433582B2 (en) * 2008-02-01 2013-04-30 Motorola Mobility Llc Method and apparatus for estimating high-band energy in a bandwidth extension system
US20090201983A1 (en) * 2008-02-07 2009-08-13 Motorola, Inc. Method and apparatus for estimating high-band energy in a bandwidth extension system
CN101620854B (zh) * 2008-06-30 2012-04-04 华为技术有限公司 频带扩展的方法、系统和设备
US8463412B2 (en) * 2008-08-21 2013-06-11 Motorola Mobility Llc Method and apparatus to facilitate determining signal bounding frequencies
EP2224433B1 (en) * 2008-09-25 2020-05-27 Lg Electronics Inc. An apparatus for processing an audio signal and method thereof
EP4231291B1 (en) 2008-12-15 2023-11-15 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Audio bandwidth extension decoder, corresponding method and computer program
US8463599B2 (en) * 2009-02-04 2013-06-11 Motorola Mobility Llc Bandwidth extension method and apparatus for a modified discrete cosine transform audio coder
ATE526662T1 (de) 2009-03-26 2011-10-15 Fraunhofer Ges Forschung Vorrichtung und verfahren zur änderung eines audiosignals
EP2239732A1 (en) 2009-04-09 2010-10-13 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der Angewandten Forschung e.V. Apparatus and method for generating a synthesis audio signal and for encoding an audio signal
RU2452044C1 (ru) 2009-04-02 2012-05-27 Фраунхофер-Гезелльшафт цур Фёрдерунг дер ангевандтен Форшунг Е.Ф. Устройство, способ и носитель с программным кодом для генерирования представления сигнала с расширенным диапазоном частот на основе представления входного сигнала с использованием сочетания гармонического расширения диапазона частот и негармонического расширения диапазона частот
CO6440537A2 (es) 2009-04-09 2012-05-15 Fraunhofer Ges Forschung Aparato y metodo para generar una señal de audio de sintesis y para codificar una señal de audio
US8484020B2 (en) 2009-10-23 2013-07-09 Qualcomm Incorporated Determining an upperband signal from a narrowband signal
CN102947882B (zh) * 2010-04-16 2015-06-17 弗劳恩霍夫应用研究促进协会 使用制导带宽扩展和盲带宽扩展生成宽带信号的装置、方法
US8538035B2 (en) 2010-04-29 2013-09-17 Audience, Inc. Multi-microphone robust noise suppression
US8473287B2 (en) 2010-04-19 2013-06-25 Audience, Inc. Method for jointly optimizing noise reduction and voice quality in a mono or multi-microphone system
US8798290B1 (en) 2010-04-21 2014-08-05 Audience, Inc. Systems and methods for adaptive signal equalization
US8781137B1 (en) 2010-04-27 2014-07-15 Audience, Inc. Wind noise detection and suppression
US9245538B1 (en) * 2010-05-20 2016-01-26 Audience, Inc. Bandwidth enhancement of speech signals assisted by noise reduction
US8447596B2 (en) 2010-07-12 2013-05-21 Audience, Inc. Monaural noise suppression based on computational auditory scene analysis
US8583425B2 (en) * 2011-06-21 2013-11-12 Genband Us Llc Methods, systems, and computer readable media for fricatives and high frequencies detection
ES2549953T3 (es) 2012-08-27 2015-11-03 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Aparato y método para la reproducción de una señal de audio, aparato y método para la generación de una señal de audio codificada, programa de ordenador y señal de audio codificada
AU2014211474B2 (en) * 2013-01-29 2017-04-13 Fraunhofer-Gesellschaft Zur Foerderung Der Angewandten Forschung E.V. Audio encoders, audio decoders, systems, methods and computer programs using an increased temporal resolution in temporal proximity of onsets or offsets of fricatives or affricates
EP2830056A1 (en) 2013-07-22 2015-01-28 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Apparatus and method for encoding or decoding an audio signal with intelligent gap filling in the spectral domain
KR20150032390A (ko) * 2013-09-16 2015-03-26 삼성전자주식회사 음성 명료도 향상을 위한 음성 신호 처리 장치 및 방법
US20190051286A1 (en) * 2017-08-14 2019-02-14 Microsoft Technology Licensing, Llc Normalization of high band signals in network telephony communications
US10747231B2 (en) * 2017-11-17 2020-08-18 Intel Corporation Identification of audio signals in surrounding sounds and guidance of an autonomous vehicle in response to the same

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5271088A (en) * 1991-05-13 1993-12-14 Itt Corporation Automated sorting of voice messages through speaker spotting
JP2779886B2 (ja) * 1992-10-05 1998-07-23 日本電信電話株式会社 広帯域音声信号復元方法
US5455888A (en) * 1992-12-04 1995-10-03 Northern Telecom Limited Speech bandwidth extension method and apparatus
JPH07160297A (ja) * 1993-12-10 1995-06-23 Nec Corp 音声パラメータ符号化方式
FR2742568B1 (fr) * 1995-12-15 1998-02-13 Catherine Quinquis Procede d'analyse par prediction lineaire d'un signal audiofrequence, et procedes de codage et de decodage d'un signal audiofrequence en comportant application
US5778335A (en) * 1996-02-26 1998-07-07 The Regents Of The University Of California Method and apparatus for efficient multiband celp wideband speech and music coding and decoding

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100606992B1 (ko) * 1999-06-21 2006-07-31 디티에스, 인코포레이티드 디코더 호환성의 손실 없이 달성되는 낮은 비트 레이트 오디오 코딩 시스템의 음질 개선을 위한 다중 채널 오디오 엔코더, 다중 채널 블랙 박스 오디오 디코더, 다중 채널 오픈 박스 오디오 디코더, 다중 채널 디지털 오디오 신호 엔코딩 방법 및 재구성 방법
JP2001100773A (ja) * 1999-09-29 2001-04-13 Sony Corp 情報処理装置および方法、並びに記録媒体
US7680665B2 (en) 2001-08-24 2010-03-16 Kabushiki Kaisha Kenwood Device and method for interpolating frequency components of signal adaptively
KR100598614B1 (ko) 2004-08-23 2006-07-07 에스케이 텔레콤주식회사 지각적 가중필터를 이용한 음성신호의 광대역 확장시스템및 방법
JP2006085176A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Harman Becker Automotive Systems Gmbh 帯域制限オーディオ信号の帯域拡大
JP2011090031A (ja) * 2009-10-20 2011-05-06 Oki Electric Industry Co Ltd 音声帯域拡張装置及びプログラム、並びに、拡張用パラメータ学習装置及びプログラム
JP2015206958A (ja) * 2014-04-23 2015-11-19 山本 裕 音声信号処理装置
WO2019142513A1 (ja) * 2018-01-17 2019-07-25 日本電信電話株式会社 符号化装置、復号装置、摩擦音判定装置、これらの方法及びプログラム
WO2019142514A1 (ja) * 2018-01-17 2019-07-25 日本電信電話株式会社 復号装置、符号化装置、これらの方法及びプログラム
CN111602197A (zh) * 2018-01-17 2020-08-28 日本电信电话株式会社 解码装置、编码装置、它们的方法以及程序
CN111602197B (zh) * 2018-01-17 2023-09-05 日本电信电话株式会社 解码装置、编码装置、它们的方法以及计算机可读记录介质

Also Published As

Publication number Publication date
EP0838804A3 (en) 1998-12-30
CN1185616A (zh) 1998-06-24
US5950153A (en) 1999-09-07
EP0838804A2 (en) 1998-04-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10124088A (ja) 音声帯域幅拡張装置及び方法
EP1252621B1 (en) System and method for modifying speech signals
JP4662673B2 (ja) 広帯域音声及びオーディオ信号復号器における利得平滑化
Spanias Speech coding: A tutorial review
US6732070B1 (en) Wideband speech codec using a higher sampling rate in analysis and synthesis filtering than in excitation searching
JP3566652B2 (ja) 広帯域信号の効率的な符号化のための聴覚重み付け装置および方法
RU2389085C2 (ru) Способы и устройства для введения низкочастотных предыскажений в ходе сжатия звука на основе acelp/tcx
US7792672B2 (en) Method and system for the quick conversion of a voice signal
EP1141946B1 (en) Coded enhancement feature for improved performance in coding communication signals
RU2414010C2 (ru) Трансформация шкалы времени кадров в широкополосном вокодере
KR101244310B1 (ko) 광대역 부호화 및 복호화 방법 및 장치
CA2426001C (en) Method and system for estimating artificial high band signal in speech codec
JP4040126B2 (ja) 音声復号化方法および装置
US20130151255A1 (en) Method and device for extending bandwidth of speech signal
EP0843302A2 (en) Voice coder using sinusoidal analysis and pitch control
JPH10124089A (ja) 音声信号処理装置及び方法、並びに、音声帯域幅拡張装置及び方法
JP2000122679A (ja) 音声帯域拡張方法及び装置、音声合成方法及び装置
JP3230782B2 (ja) 広帯域音声信号復元方法
JP4287840B2 (ja) 符号化装置
JP3749838B2 (ja) 音響信号符号化方法、音響信号復号方法、これらの装置、これらのプログラム及びその記録媒体
JP3598111B2 (ja) 広帯域音声復元装置
WO2004040553A1 (ja) 帯域拡張装置及び方法
JP3598112B2 (ja) 広帯域音声復元方法及び広帯域音声復元装置
JPH0284700A (ja) 音声符号化復号化装置
Al-Naimi et al. Improved line spectral frequency estimation through anti-aliasing filtering