JPH10123575A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH10123575A
JPH10123575A JP27446096A JP27446096A JPH10123575A JP H10123575 A JPH10123575 A JP H10123575A JP 27446096 A JP27446096 A JP 27446096A JP 27446096 A JP27446096 A JP 27446096A JP H10123575 A JPH10123575 A JP H10123575A
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Kanetaka Sekiguchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号電極3と表示電極9の間に非線形抵抗素
子11を有する液晶表示装置の表示画素当たりの表示電
極9の割合を増加し、さらに、非線形抵抗素子11の特
性分布を小さくするための液晶表示装置の構造を提供す
る。 【解決手段】 第1の基板上1には、信号電極3と下部
電極4と非線形抵抗層5と、第1の基板1上と非線形抵
抗層5上とに設ける層間絶縁膜12を有し、前記層間絶
縁膜12には、下部電極4上の非線形抵抗層5上とその
周囲に層間絶縁膜12の開口部2を有し、この開口部2
は下部電極4の幅より僅かに幅が広く、かつ基板上に一
部設けられており、層間絶縁膜12の開口部2上には表
示電極9と一体構造の上部電極6を有し、表示電極9は
信号電極3上に一部重なる構造とする液晶表示装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置の構造
に関し、とくに非線形抵抗素子を有する基板の構造に関
するものである。基板上には、非線形抵抗素子として、
金属−非線形抵抗層−金属構造を有する二端子型非線形
抵抗素子であり、非線形抵抗素子の電圧−電流特性を決
める非線形抵抗素子の面積は、非線形抵抗素子を構成す
る下部電極と非線形抵抗層と層間絶縁膜の開口部により
決定し、さらに、非線形抵抗素子の電圧−電流特性を決
める構造は、下部電極−非線形抵抗層−上部電極により
決定する非線形抵抗素子の構造に関するものである。ま
た、非線形抵抗素子に接続する表示電極の示す割合を大
きくするための構造に関するものである。また、表示電
極の示す割合により特に表示品質を左右する反射型液晶
表示装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶パネルを用いた液晶表示装置
の表示容量は、大容量化の一途をたどっている。その液
晶表示装置の構造は、第1の基板上に設ける信号電極に
液晶画素の表示電極を直接に接続するパッシブマトリク
ス型と、信号電極と表示電極の間に非線形抵抗素子を有
するアクティブマトリクス型がある。さらに、第1の基
板上の表示電極と対向するように液晶を介して対向電極
を設け、複数の信号電極と複数の対向電極をマトリクス
状に配置し、信号電極と対向電極に接続するデーター電
極に外部回路より所定の信号を印加する構造からなる。
【0003】そして、単純マトリクス構成(パッシブマ
トリクス型)の液晶表示装置にマルチプレクス駆動を用
いる手段は、高時分割化するに従ってコントラストの低
下あるいは応答速度の低下が生じ、200本程度の走査
線を有する場合では、充分なコントラストを得ることが
難しくなる。
【0004】そこで、このような欠点を除去するため
に、個々の画素にスイッチング素子を設けるアクティブ
マトリクスの液晶表示パネルが採用されている。
【0005】このアクティブマトリクスの液晶表示パネ
ルには、大別すると薄膜トランジスタを用いる三端子系
と、非線系抵抗素子を用いる二端子系とがある。これら
のうち構造や製造方法が簡単な点で、二端子系が優れて
いる。
【0006】この二端子系のスイッチング素子として
は、ダイオード型や、バリスタ型や、TFD型などが開
発されている。
【0007】このうちTFD型は、とくに構造が簡単
で、そのうえ製造工程が短いという特徴を備えている。
【0008】また、液晶表示装置は自己発光型の表示装
置ではないため、外部の光源を利用し液晶の光学変化に
より外部の光の変化を利用し表示を行う。そのため、観
察者と液晶表示装置と光源の位置関係には、大きく分け
ると2種類ある。一方は、光源と観察者が液晶表示装置
に対して同一面にある、いわゆる反射型液晶表示装置で
あり、他方は、観察者−液晶表示装置−光源の配置をと
る、いわゆる透過型液晶表示装置である。液晶表示装置
の長所である低消費電力化を目的とする場合には、特に
光源を必要とせず液晶表示装置の周囲の光源を利用する
反射型液晶表示装置が有効である。
【0009】以下に、信号電極と表示電極の間に非線形
抵抗素子を有する反射型液晶表示装置の従来例を図面に
基づいて説明する。
【0010】図9は非線形抵抗素子を用いた従来技術に
おける反射型液晶表示装置の構成を示す平面図である。
さらに図10は、図9の平面図におけるA−A線での断
面を示す断面図である。以下、図9と図10とを交互に
用いて従来技術を説明する。
【0011】第1の基板1上には、いずれもタンタル
(Ta)膜からなる信号電極3と、信号電極3と一体構
造とする下部電極4を有する。さらに信号電極3上と下
部電極4上とには、硫化亜鉛(ZnS)からなる非線形
抵抗層5を有する。
【0012】さらに、第1の基板と、信号電極3と下部
電極4上の非線形抵抗層5上には窒化シリコン(SiN
x)からなる層間絶縁膜12を設ける層間絶縁膜12に
は、下部電極4上の非線形抵抗層5上に開口部2を有す
る。この開口部2は下部電極の幅より小さく第1の基板
1上には設けていない。
【0013】さらに、前記層間絶縁膜12の開口部2の
周辺にはアルミニウム(Al)膜からなる上部電極6と
上部電極6と一体構造の表示電極9を設ける。また、上
部電極6は表示電極9と一体構造であり、かつ突起等の
形状を有することなく、表示電極9の一部に含まれる平
面形状を有する。下部電極4と非線形抵抗層5と上部電
極6とにより非線形抵抗層11を構成し、非線形抵抗素
子11の面積は図9に示す層間絶縁膜12に設ける開口
部2の幅W3とW4とにより決定する。さらに、層間絶
縁膜12の開口部2上には上部電極を有し、該上部電極
は開口部により非線形抵抗層と接続し、さらに上部電極
は表示電極に接続する構造を有し、前記非線形抵抗素子
は、下部電極と非線形抵抗層と層間絶縁膜の開口部と上
部電極により構成することを特徴とする液晶表示装置。
そのため、層間絶縁膜12の開口部2の精度と形状が非
線形抵抗素子11の電圧−電流特性の分布に影響するた
め、層間絶縁膜12の膜厚を厚くすることが厳しくな
る。そのため、信号電極3上に表示電極9を形成するこ
とが厳しくなる。
【0014】以上に記載する第1の基板1を液晶表示装
置として使用する場合には、第1の基板1に対向するよ
うに第2の基板22を設ける。この第2の基板22上に
は、表示電極6と対向するように透明導電性膜からなる
酸化インジウムスズ(ITO)膜で構成する対向電極1
5を有する。さらに対向電極15には、外部回路の信号
を印加するためのデーター電極(図示せず)を接続して
いる。この従来例に示す構造は、カラーフィルターを設
けていない、モノクロ表示用の液晶表示装置に関して説
明している。また、カラー表示用の液晶表示装置の場合
には、例えば、カラーフィルターを設けることにより可
能である。
【0015】さらに第1の基板1上と第2の基板22上
には、液晶17の分子を規則的に並べるための処理層と
して、それぞれ配向膜16、16を有する。
【0016】さらにスペーサー(図示せず)によって、
第1の基板1と第2の基板22とを所定の間隙寸法をも
って対向させ、第1の基板1と第2の基板22との間に
は、液晶17を封入している。
【0017】さらに、第2の基板22上に偏光板25を
有する。液晶表示装置は自己発光しないため、信号電極
3とデーター電極に外部回路より駆動波形を印加し、非
線形抵抗素子11を介して、表示電極9と対向電極15
との間の領域の液晶17の電圧と光学特性変化を利用
し、さらに、第1の基板上のアルミニウム膜の反射特性
と外光とを利用し液晶表示装置は所定の画像表示を行
う。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ここで、従来の液晶表
示装置では、信号電極の部分と非線形抵抗素子を構成す
る部分と表示電極を構成する部分に分割していたため、
液晶画素の繰り返し単位当たりの表示電極の示す比率を
大きくできていない。そのため、透過型液晶表示装置の
透過率の低下、あるいは反射型液晶表示装置の反射率の
低下が発生し、暗い表示になる。
【0019】さらに、非線形抵抗素子の面積を決定する
場合に、下部電極と上部電極の重なる面積により決定す
る方法あるいは、層間絶縁膜を設ける場合には、層間絶
縁膜に設ける開口部により決定する方法があるが、特に
層間絶縁膜の開口部のみを利用する場合においては、層
間絶縁膜の膜厚分布により面積の差が発生しやすい。さ
らに、層間絶縁膜表面に凹凸を設ける場合においては、
さらに層間絶縁膜の開口部の面積を一定にする方法は難
しくなる。しかし、層間絶縁膜上に設ける表示電極の比
率を大きくする必要があるため、改善が必要となる。
【0020】さらに、対向電極と表示電極の間には、薄
くて、かつ柔らかい絶縁膜である配向膜16と液晶17
しかないため、ゴミ等により配向膜16は、簡単に破壊
し、さらに導電性のゴミにより対向電極と表示電極が電
気的に短絡してしまい、目的とする電圧を表示電極と対
向電極間に印加することができなくなる。この現象は表
示電極の占める割合が大きくなるほど顕著になり、さら
に反射特性を向上するために層間絶縁膜の表面に凹凸を
形成する場合に発生しやすくなる。
【0021】また、表示電極あるいは、対向電極上に真
空スパタリング法あるいは、回転塗布法等により絶縁膜
を形成する方法があるが、真空を利用する方法はコスト
が高く、回転塗布法では絶縁膜の膜厚が厚くなり液晶表
示装置の表示品質の低下あるいは駆動電圧の上昇につな
がる。
【0022】本発明の目的は、上記課題を解決して、上
記の液晶表示装置の表示電極の比率を向上し、さらに、
表示電極の例えば、凹凸性等を維持したまま、非線形抵
抗素子の特性を均一にし、液晶表示装置の表示品質を向
上するための液晶表示装置の構造を提供することであ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の液晶表示装置においては、下記記載の構成
を採用する。
【0024】本発明の液晶表示装置は、所定の間隔をも
って対向する第1の基板および第2の基板と、その第1
の基板上には、信号電極と信号電極と一体構造の下部電
極と、信号電極と下部電極上に設ける非線形抵抗層と、
該非線形抵抗層とその周囲に少なくとも設ける層間絶縁
膜を有し、該層間絶縁膜には、前記下部電極上の非線形
抵抗層上に設ける開口部を有し、上部電極は層間絶縁膜
の開口部により非線形抵抗層と接続し、上部電極は、さ
らに表示電極と接続する構造を有し、また、第2の基板
上には、少なくとも対向電極を有し、さらに、第1の基
板と第2の基板との間に封入した液晶とを備えた液晶表
示装置において、前記層間絶縁膜の開口部は、下部電極
上に設ける非線形抵抗層上とその周囲の基板上に広がる
開口部であるこを特徴とする。
【0025】本発明の液晶表示装置は、所定の間隔をも
って対向する第1の基板および第2の基板と、その第1
の基板上には、信号電極と信号電極と一体構造の下部電
極と、信号電極と下部電極上に設ける非線形抵抗層と、
該非線形抵抗層とその周囲に少なくとも設ける層間絶縁
膜を有し、該層間絶縁膜には、前記下部電極上の非線形
抵抗層上に設ける開口部を有し、上部電極は層間絶縁膜
の開口部により非線形抵抗層と接続し、上部電極は、さ
らに表示電極と接続する構造を有し、また、第2の基板
上には、少なくとも対向電極を有し、さらに、第1の基
板と第2の基板との間に封入した液晶とを備えた液晶表
示装置において、前記層間絶縁膜の開口部は、下部電極
上に設ける非線形抵抗層上とその周囲の基板上に広がる
開口部であり、上部電極は前記開口部上を完全に覆い、
さらに上部電極は表示電極と一体構造であり、表示電極
は、層間絶縁膜を介して信号電極上と非線形抵抗層上と
を覆う構造からなることを特徴とする。
【0026】本発明の液晶表示装置は、非線形抵抗素子
の素子面積を決定する開口部を有する層間絶縁膜の表面
には、可視光の波長より大きな周期の凹凸を有する。
【0027】
【作用】液晶表示装置を構成する非線形抵抗素子を有す
る第1の基板上に設ける非線形抵抗素子を信号電極と信
号電極と一体構造の下部電極と下部電極上に設ける非線
形抵抗層とほぼ全面に設ける層間絶縁膜と非線形抵抗層
上とその周囲に設ける層間絶縁膜の開口部と開口部を含
む層間絶縁膜上に設ける表示電極とを有する構成を採用
し、層間絶縁膜により信号電極と表示電極あるいは、下
部電極と表示電極の絶縁性が保持できるため、信号電極
上と下部電極上に層間絶縁膜を介して表示電極を設ける
ことができるため、単位画素中の表示電極の占める割
合、すなわち有効表示領域を大きくすることができる。
そのため、透過型液晶表示装置の場合には透過率が向上
でき、反射型液晶表示装置の場合には、反射率の向上が
できる。
【0028】さらに、表示電極には反射率の高い金属膜
を利用し、さらに、層間絶縁膜の上面に凹凸を設けるこ
とにより効率のよい反射特性を達成することができる。
さらに、表示電極を前記金属膜の絶縁膜により被服する
ことにより、第1の基板上の表示電極と第2の基板上の
対向電極との電気的短絡を防止することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に本発明の液晶表示装置を実
施するための最良の形態における液晶表示装置の構成
を、図面を使用して説明する。
【0030】はじめに本発明の第1の実施形態における
非線形抵抗素子と非線形抵抗素子を用いる液晶表示装置
の構成を、図1と図2と図3を用いて説明する。図1は
本発明の第1の実施形態における液晶表示装置の一部を
拡大する平面図である。図2は図1の平面図のB−B線
における断面を示す断面図である。図3は図1の平面図
のC−C線における断面を示す断面図である。以下、図
1と図2と図3を交互に用いて本発明の第1の実施形態
を説明する。
【0031】ガラス基板からなる第1の基板1上には、
いずれもタンタル(Ta)膜からなる信号電極3と、信
号電極3と一体構造である下部電極4を設ける。下部電
極4の幅はW3である。さらに信号電極3上と下部電極
4上には、非線形抵抗層5としてタンタル膜(Ta)の
陽極酸化膜からなる酸化タンタル膜(Ta2 O5 )を設
ける。
【0032】さらに、非線形抵抗層5上と第1の基板上
1にはポリイミド樹脂を主成分とする感光性樹脂からな
る層間絶縁膜12を設ける。層間絶縁膜12の表面には
第2の基板22の偏光板側に配置する外部光源(図示せ
ず)と外部光源側の状況を反射特性を有する表示電極9
により正反射を起こし、外部状況に写り込み、あるい
は、光源の視野角依存性を防止するために、可視光の光
学波長(400ナノメートルから800ナノメートル)
より長い周期の凹凸を設ける。また、凹部と凸部との傾
斜は45度より緩やかな傾斜とする。以上により、外部
光源の視野角依存性を低減し、表示電極9からの正反射
による外部状況の写り込み現象を防止できる。
【0033】また、層間絶縁膜12には、下部電極4上
の非線形抵抗層5と交差し、第1の基板1上に張り出す
信号電極3と平行する辺の長さがW2で、直交する辺の
長さがW1の長方形の開口部2を設ける。このように、
第1の基板1上まで開口部2を設けることにより、層間
絶縁膜12の開口部2を形成する際に第1の基板1の表
面に微少な凹凸を形成することが可能となる。その反
面、非線形抵抗層5の表面は非線形抵抗素子11の電圧
−電流特性を決定するため、表面の形状には微妙である
ため、上部電極6の密着を強化するために非線形抵抗層
5上に凹凸を形成することは難しい。そのため、第1の
基板1上まで広がる層間絶縁膜12の開口部2を設ける
ことは有効である。
【0034】さらに、前記層間絶縁膜12の開口部2上
とその周辺には、アルミニウム(Al)膜からなる上部
電極6を設ける。また、上部電極6の周囲には、上部電
極6と一体構造の表示電極9を設ける。上部電極6と表
示電極9とは、上部電極6の全周囲で表示電極9と一体
構造となる。下部電極4と非線形抵抗層5と上部電極6
とにより非線形抵抗層11を構成し、非線形抵抗素子1
1の面積は、層間絶縁膜12の長軸W1と短軸W2の長
方形の開口部2のうち長軸W1を第1の基板1上まで張
り出す構成とするため、層間絶縁膜12の開口部2の内
の短軸W2と下部電極4の幅W3により決定する。
【0035】以上のように、層間絶縁膜12の開口部2
を利用し非線形抵抗素子11の面積を決める際に、下部
電極4の幅を利用する。この理由は、下部電極5は、第
1の基板1上に直接形成することが可能であり、下地の
凹凸もない状況にてパターン形成可能であり、また、膜
厚分布、あるいは、電極幅の精度が良好である。
【0036】また、層間絶縁膜12の開口部2を第1の
基板1上まで張り出すことにより、開口部2の面積を大
きくし、さらに第1の基板1との密着力を利用でき、さ
らに、パターンを形成する場合に例えば、正方形の開口
部2を利用する場合には、角のパターンの変形が発生す
るが辺を利用することにより変形を防止することができ
る。そのため、層間絶縁膜12の開口部2の非線形抵抗
素子11に利用する部分の精度を向上することができ
る。
【0037】さらに、上部電極6と一体構造の表示電極
9を信号電極3上に設けることにより、信号電極3上に
設けていない場合、あるいは、信号電極3上に設けずさ
らに信号電極3と表示電極9とに間隙を設ける場合に比
較し、表示電極9の面積を大きくすることができる。さ
らに、信号電極3上には非線形抵抗層5と層間絶縁膜1
2を設けているため、表示電極9との電気的短絡も防止
できる。
【0038】さらに、以上の第1の基板1を液晶表示装
置に利用する場合には、第1の基板1と対向する第2の
基板22を設ける。この第2の基板22上には、第1の
基板1上に設ける表示電極6と対向するように酸化イン
ジウムスズ(ITO)膜からなる対向電極15を設け
る。さらに対向電極15は、外部回路の信号を印加する
ためのデーター電極(図示せず)と接続する。
【0039】さらに第1の基板1と第2の基板22と
は、液晶17の分子を規則的に並べるための処理層とし
て、それぞれ配向膜16、16を有する。さらにスペー
サー(図示せず)によって、第1の基板1と第2の基板
22とを所定の間隙寸法をもって対向させ、第1の基板
1と第2の基板22との間に液晶17を封入する。さら
に、第2の基板22上に偏光板25を有する。
【0040】また、信号電極3とデーター電極に外部回
路より駆動波形を印加し、非線形抵抗素子11を介し
て、表示電極9と対向電極15との間の液晶17に光学
特性変化を発生させることにより液晶表示装置は所定の
画像表示を行う。また、液晶表示装置は自己発光しない
ため、第1の基板上のアルミニウム膜の反射特性と外光
とを利用し、観察者へ表示情報を提示する。
【0041】以上の説明から明らかなように、第1の基
板1上には、下部電極4と非線形抵抗層5と層間絶縁膜
12の開口部2と上部電極6の重ね合わせにより構成
し、非線形抵抗素子11の面積は下部電極5の幅W3と
開口部の短軸W2より決まる。また、上部電極6は上部
電極6の全周囲で一体構造を有する表示電極9に接続す
る。そのため、非線形抵抗素子11の周囲において、表
示電極9を有効的に利用可能となる。さらに、表示電極
9を非線形抵抗層5と層間絶縁膜12を介して信号電極
3と重なり合う構造とすることにより、表示電極5の有
効面積を向上することが可能となる。
【0042】以上により、表示電極9の面積を層間絶縁
膜12を利用し改善する構成を有する場合において、非
線形抵抗素子11の面積分布を小さくすることが可能と
なり、さらに、表示電極9の有効利用ができるため、表
示品質の良好な液晶表示装置が達成できる。
【0043】つぎに本発明の第2の実施形態における非
線形抵抗素子と非線形抵抗素子を用いる液晶表示装置の
構成を、図4を用いて説明する。図4は本発明の図1に
示す液晶表示装置のB−B線における断面を示す図であ
り、第1の実施形態とは別の構造を示す図である。第2
の実施形態においては、非線形抵抗層5を下部電極4と
第1の基板1上のほぼ全面に形成する構造に本発明を利
用する場合を示す。また、第2の実施形態においては、
カラーフィルターを用いるカラー液晶表示装置に関して
示す。モノクロ液晶表示装置とカラー液晶表示装置は簡
単には、モノクロ液晶表示装置の一部にカラーフィルタ
ーを利用する方式等がある。以下に第2の実施形態を図
4を用いて説明する。
【0044】ガラス基板からなる第1の基板1上には、
いずれもモリブデン(Mo)膜からなる信号電極3と、
信号電極3と一体構造である下部電極4を設ける。この
下部電極4の幅はW3である。さらに信号電極3上と下
部電極4上と第1の基板1上とには、非線形抵抗層5と
して窒化シリコン(SiNx)膜を設ける。
【0045】さらに、非線形抵抗層5上と第1の基板上
1には酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜12を設け
る。層間絶縁膜12には、下部電極4上の非線形抵抗層
5と交差し、第1の基板上に張り出す信号電極3と平行
する辺の長さがW2で、直交するへの長さがW1の長方
形の開口部2を設ける。このように、第1の基板1上ま
で開口部2を設けることにより、層間絶縁膜12の開口
部2を形成する際に第1の基板1の表面に微少な凹凸を
形成することが可能となる。その反面、非線形抵抗層5
の表面は非線形抵抗素子11の電圧−電流特性を決定す
るため、表面の形状には微妙であるため、上部電極6の
密着を強化するために非線形抵抗層5上に凹凸を形成す
ることは難しい。そのため、第1の基板1上まで広がる
層間絶縁膜12の開口部2を設けることは有効である。
【0046】さらに、層間絶縁膜12の開口部2上には
高融点金属、例えば、タンタル(Ta)、チタン(T
i)、モリブデン(も)等を不純物として含むアルミニ
ウムからなる上部電極6を設ける。また、上部電極6の
周囲には、上部電極6と一体構造の表示電極9を設け
る。上部電極6と表示電極9とは、上部電極6の全周囲
で表示電極9と一体構造となる。下部電極4と非線形抵
抗層5と上部電極6とにより非線形抵抗層11を構成
し、非線形抵抗素子11の面積は、層間絶縁膜12の長
軸と短軸の長方形の開口部2のうち長軸を第1の基板1
上まで張り出す構成とするため、層間絶縁膜12の開口
部2の内の短軸W2と下部電極4の幅W3により決定す
る。
【0047】以上のように、層間絶縁膜12の開口部2
を利用し非線形抵抗素子11の面積を決める際に、下部
電極4の幅W3を利用する。この理由は、下部電極5
は、第1の基板1上に直接形成することが可能であり、
下地の凹凸もない状況にてパターン形成可能であり、ま
た、膜厚分布、あるいは、電極幅の精度が良好である。
【0048】また、層間絶縁膜12の開口部2を第1の
基板1上まで張り出すことにより、開口部2の面積を大
きくでき、さらに、パターンを形成する場合に例えば、
正方形の開口部2を利用する場合には、角のパターンの
変形が発生するが辺を利用することにより変形を防止す
ることができる。そのため、層間絶縁膜12の開口部2
の非線形抵抗素子に利用する部分の精度を向上すること
ができる。
【0049】さらに、上部電極6と一体構造の表示電極
9を信号電極3上に設けることにより、信号電極3上に
設けていない場合、あるいは、信号電極3上に設けずさ
らに信号電極3と表示電極9とに間隙を設ける場合に比
較し、表示電極9の面積を大きくすることができる。さ
らに、信号電極3上には非線形抵抗層5と層間絶縁膜1
2を設けているため、表示電極9との電気的短絡も防止
できる。
【0050】第1の実施形態と同様に、以上の第1の基
板1を液晶表示装置に利用する場合には、第1の基板1
と対向する第2の基板22を設ける。この第2の基板2
2上には、第1の基板1上に設ける表示電極6と対向す
るようにカラーフィルター層26と酸化インジウムスズ
(ITO)膜からなる対向電極15を設ける。さらに対
向電極15は、外部回路の信号を印加するためのデータ
ー電極(図示せず)と接続する。
【0051】さらに第1の基板1と第2の基板22と
は、液晶17の分子を規則的に並べるための処理層とし
て、それぞれ配向膜16、16を有する。さらにスペー
サー(図示せず)によって、第1の基板1と第2の基板
22とを所定の間隙寸法をもって対向させ、第1の基板
1と第2の基板22との間に液晶17を封入する。さら
に、第2の基板22上に偏光板25を有する。
【0052】また、信号電極3とデーター電極に外部回
路より駆動波形を印加し、非線形抵抗素子11を介し
て、表示電極9と対向電極15との間の液晶17に光学
特性変化を発生させることにより液晶表示装置は所定の
画像表示を行う。また、液晶表示装置は自己発光しない
ため、第1の基板上の高融点金属を不純物イオンとして
含むアルミニウム膜の反射特性と外光とを利用し、観察
者へ表示情報を提示する。
【0053】以上の説明から明らかなように、第1の基
板1上には、下部電極4と非線形抵抗層5と層間絶縁膜
12の開口部2と上部電極6の重ね合わせにより構成
し、非線形抵抗素子11の面積は下部電極5の幅W3と
開口部の短軸W2より決まる非線形抵抗素子11を有
し、上部電極6は上部電極6の全周囲で一体構造を有す
る表示電極9に接続する。そのため、非線形抵抗素子1
1の周囲において、表示電極9を有効的に利用可能とな
る。さらに、表示電極9を非線形抵抗層5と層間絶縁膜
12を介して信号電極3と重なり合う構造とすることに
より、表示電極5の有効面積を向上することが可能とな
る。
【0054】さらに、非線形抵抗層5を第1の基板1上
と下部電極4上に形成し、特にエッチング処理等を行う
ことなく上部電極6と表示電極9とを形成することが可
能なため、工程が簡単になる。
【0055】つぎに本発明の第3の実施形態における非
線形抵抗素子と非線形抵抗素子を用いる液晶表示装置の
構成を、図5を用いて説明する。図5は本発明の図1に
示す液晶表示装置のB−B線における断面を示す図であ
り、第1の実施形態とは別の構造を示す図である。第3
の実施形態においては、層間絶縁膜12と表示電極9あ
るいは、非線形抵抗層5と上部電極6との電気的および
機械的接続を良好に行うために中間に緩衝層を設ける構
造を有している。以下に第3の実施形態を図5を用いて
説明する。
【0056】ガラス基板からなる第1の基板1上には、
いずれもタンタル(Ta)膜からなる信号電極3と、信
号電極3と一体構造である下部電極4を設ける。下部電
極4の幅はW3である。さらに信号電極3上と下部電極
4上には、非線形抵抗層5としてタンタル膜(Ta)の
陽極酸化膜からなる酸化タンタル膜(Ta2 O5 )を
設ける。
【0057】さらに、非線形抵抗層5上と第1の基板上
1にはポリイミド樹脂を主成分とする感光性樹脂からな
る層間絶縁膜12を設ける。層間絶縁膜12には、下部
電極4上の非線形抵抗層5と交差し、第1の基板上に張
り出す信号電極3と平行する辺の長さがW2で、直交す
るへの長さがW1の長方形の開口部2を設ける。このよ
うに、第1の基板1上まで開口部2を設けることによ
り、層間絶縁膜12の開口部2を形成する際に第1の基
板1の表面に微少な凹凸を形成することが可能となる。
その反面、非線形抵抗層5の表面は非線形抵抗素子11
の電圧−電流特性を決定するため、表面の形状には微妙
であるため、上部電極6の密着を強化するために非線形
抵抗層5上に凹凸を形成することは難しい。そのため、
第1の基板1上まで広がる層間絶縁膜12の開口部2を
設けることは有効である。
【0058】さらに、前記層間絶縁膜12の開口部2上
とその周辺に酸化チタン(Ti0x)膜からなる緩衝層
27とアルミニウム(Al)膜28からなる上部電極6
を設ける。この酸化チタン膜を挿入することにより、層
間絶縁膜12とアルミニウ膜28の密着力が不十分であ
った場合にも強度的に十分にすることができる。さら
に、非線形抵抗層5とアルミニウム膜28の直接接続で
は、例えば熱処理により拡散あるは反応が発生し、非線
形抵抗層5の特性が劣化するが、緩衝層27を非線形抵
抗層5とアルミニウム膜28の間に挿入することによ
り、非線形抵抗素子11の特性の向上が可能となる。
【0059】さらに、非線形抵抗層5と上部電極6に利
用する材質により、非線形抵抗素子11の下部電極4に
正の電圧を印加する時に流れる電流と、負の電圧を印加
する時に流れる電流に差が発生する場合にがあり、いわ
ゆる電圧−電流特性の非対称性を発生する。この場合に
は、非線形抵抗層5と下部電極4と上部電極6の材質を
選定する必要がある。しかし、下部電極4と非線形抵抗
層5は、非線形抵抗素子11を構成する重要な材質であ
るため、上部電極6の選定により、非線形抵抗素子11
の電圧−電流特性の対称性の向上が必要となる。そのた
め、上部電極6には反射特性を重視する材質を選定し、
非線形抵抗素子11の特性を考慮し、非線形抵抗層5と
上部電極6との間に緩衝層27を挿入することは、特に
本発明の構造の場合には有効である。
【0060】また、上部電極6の周囲には、上部電極6
と一体構造の表示電極9を設ける。上部電極6と表示電
極9とは、上部電極6の全周囲で表示電極9と一体構造
となる。下部電極4と非線形抵抗層5と上部電極6とに
より非線形抵抗層11を構成し、非線形抵抗素子11の
面積は、層間絶縁膜12の長軸と短軸の長方形の開口部
2のうち長軸を第1の基板1上まで張り出す構成とする
ため、層間絶縁膜12の開口部2の内の短軸と下部電極
4の幅により決定する。
【0061】以上のように、層間絶縁膜12の開口部2
を利用し非線形抵抗素子11の面積を決める際に、下部
電極4の幅W3を利用する。この理由は、下部電極5
は、第1の基板1上に直接形成することが可能であり、
下地の凹凸もない状況にてパターン形成可能であり、ま
た、膜厚分布、あるいは、電極幅の精度が良好である。
【0062】また、層間絶縁膜12の開口部2を第1の
基板1上まで張り出すことにより、開口部2の面積を大
きくし、さらに第1の基板1との密着力を利用でき、さ
らに、パターンを形成する場合に例えば、正方形の開口
部2を利用する場合には、角のパターンの変形が発生す
るが辺を利用することにより変形を防止することができ
る。そのため、層間絶縁膜12の開口部2の非線形抵抗
素子に利用する部分の精度を向上することができる。
【0063】さらに、上部電極6と一体構造の表示電極
9を信号電極3上に設けることにより、信号電極3上に
設けていない場合、あるいは、信号電極3上に設けずさ
らに信号電極3と表示電極9とに間隙を設ける場合に比
較し、表示電極9の面積を大きくすることができる。さ
らに、信号電極3上には非線形抵抗層5と層間絶縁膜1
2を設けているため、表示電極9との電気的短絡も防止
できる。
【0064】第1の実施形態と同様に、以上の第1の基
板1を液晶表示装置に利用する場合には、第1の基板1
と対向する第2の基板22を設ける。この第2の基板2
2上には、第1の基板1上に設ける表示電極6と対向す
るように酸化インジウムスズ(ITO)膜からなる対向
電極15を設ける。さらに対向電極15は、外部回路の
信号を印加するためのデーター電極(図示せず)と接続
する。さらに第1の基板1と第2の基板22とは、液晶
17の分子を規則的に並べるための処理層として、それ
ぞれ配向膜16、16を有する。
【0065】さらにスペーサー(図示せず)によって、
第1の基板1と第2の基板22とを所定の間隙寸法をも
って対向させ、第1の基板1と第2の基板22との間に
液晶17を封入する。さらに、第2の基板22上に偏光
板25を有する。また、信号電極3とデーター電極に外
部回路より駆動波形を印加し、非線形抵抗素子11を介
して、表示電極9と対向電極15との間の液晶17に光
学特性変化を発生させることにより液晶表示装置は所定
の画像表示を行う。また、液晶表示装置は自己発光しな
いため、第1の基板上のアルミニウム膜の反射特性と外
光とを利用し、観察者へ表示情報を提示する。
【0066】以上の説明から明らかなように、第1の基
板1上には、下部電極4と非線形抵抗層5と層間絶縁膜
12の開口部2と上部電極6の重ね合わせにより構成
し、非線形抵抗素子11の面積は下部電極5の幅W3と
開口部の短軸W2より決まる非線形抵抗素子11を有
し、上部電極6は上部電極6の全周囲で一体構造を有す
る表示電極9に接続する。そのため、非線形抵抗素子1
1の周囲において、表示電極9を有効的に利用可能とな
る。さらに、表示電極9を非線形抵抗層5と層間絶縁膜
12を介して信号電極3と重なり合う構造とすることに
より、表示電極5の有効面積を向上することが可能とな
る。
【0067】さらに、反射板を兼用する表示電極9は反
射率の良好な膜を利用し、非線形抵抗素子11の電圧−
電流特性の非対称性をなくすために非線形抵抗層5と上
部電極6との間に緩衝層27を挿入する構造とし、外部
回路の単純化と液晶への直流電圧の印加を防止し、表示
の残像現象の低減を行った。したがって、表示品質の良
好な液晶表示装置が達成できる。
【0068】つぎに本発明の第4の実施形態における非
線形抵抗素子と非線形抵抗素子を用いる液晶表示装置の
構成を、図6を用いて説明する。図6は本発明の図1に
示す液晶表示装置のB−B線における断面を示す図であ
り、第1の実施形態とは別の構造を示す図である。第4
の実施形態においては、表示電極9上に表示電極9を構
成する材料を含む酸化膜あるいは窒化膜からなる保護用
絶縁膜51を設ける。以下に第4の実施形態を図6を用
いて説明する。
【0069】ガラス基板からなる第1の基板1上には、
いずれもタンタル(Ta)膜からなる信号電極3と、信
号電極3と一体構造である下部電極4を設ける。下部電
極4の幅はW3である。さらに信号電極3上と下部電極
4上には、非線形抵抗層5としてタンタル膜(Ta)の
陽極酸化膜からなる酸化タンタル膜(Ta2 O5 )を設
ける。
【0070】さらに、非線形抵抗層5上と第1の基板上
1にはポリイミド樹脂を主成分とする感光性樹脂からな
る層間絶縁膜12を設ける。層間絶縁膜12には、下部
電極4上の非線形抵抗層5と交差し、第1の基板上に張
り出す信号電極3と平行する辺の長さがW2で、直交す
るへの長さがW1の長方形の開口部2を設ける。このよ
うに、第1の基板1上まで開口部2を設けることによ
り、層間絶縁膜12の開口部2を形成する際に第1の基
板1の表面に微少な凹凸を形成することが可能となる。
その反面、非線形抵抗層5の表面は非線形抵抗素子11
の電圧−電流特性を決定するため、表面の形状には微妙
であるため、上部電極6の密着を強化するために非線形
抵抗層5上に凹凸を形成することは難しい。そのため、
第1の基板1上まで広がる層間絶縁膜12の開口部2を
設けることは有効である。
【0071】さらに、前記層間絶縁膜12の開口部2上
とその周辺にアルミニウム(Al)膜28からなる上部
電極6を設ける。また、上部電極6の周囲には、上部電
極6と一体構造の表示電極9を設ける。上部電極6と表
示電極9とは、上部電極6の全周囲で表示電極9と一体
構造となる。下部電極4と非線形抵抗層5と上部電極6
とにより非線形抵抗層11を構成し、非線形抵抗素子1
1の面積は、層間絶縁膜12の長軸と短軸の長方形の開
口部2のうち長軸を第1の基板1上まで張り出す構成と
するため、層間絶縁膜12の開口部2の内の短軸と下部
電極4の幅により決定する。
【0072】さらに、上部電極6と表示電極9上には、
アルミニウム膜の陽極酸化膜である酸化アルミニウム
(Al2O3)膜を保護用絶縁膜51として設ける。この
保護用絶縁膜51は、信号電極3を陽極としで非線形抵
抗素子11を介して上部電極6と表示電極9を陽極とし
て、ほう酸アンモニウム溶液を利用し、白金電極からな
る陽極酸化用対向電極を利用して形成する。上部電極6
と表示電極9とが上部電極6の全ての辺で同一構造であ
り、さらに、信号電極3のかなりの部分を表示電極9に
より被服する構造のため、信号電極3あるいは下部電極
4の劣化を防止することができる。
【0073】第1の実施形態と同様に、以上の第1の基
板1を液晶表示装置に利用する場合には、第1の基板1
と対向する第2の基板22を設ける。この第2の基板2
2上には、第1の基板1上に設ける表示電極6と対向す
るように酸化インジウムスズ(ITO)膜からなる対向
電極15を設ける。さらに対向電極15は、外部回路の
信号を印加するためのデーター電極(図示せず)と接続
する。
【0074】さらに第1の基板1と第2の基板22と
は、液晶17の分子を規則的に並べるための処理層とし
て、それぞれ配向膜16、16を有する。さらにスペー
サー(図示せず)によって、第1の基板1と第2の基板
22とを所定の間隙寸法をもって対向させ、第1の基板
1と第2の基板22との間に液晶17を封入する。さら
に、第2の基板22上に偏光板25を有する。
【0075】また、信号電極3とデーター電極に外部回
路より駆動波形を印加し、非線形抵抗素子11を介し
て、表示電極9と対向電極15との間の液晶17に光学
特性変化を発生させることにより液晶表示装置は所定の
画像表示を行う。また、液晶表示装置は自己発光しない
ため、第1の基板上のアルミニウム膜の反射特性と外光
とを利用し、観察者へ表示情報を提示する。
【0076】ここで、従来例に示す構造では、表示電極
9上と対向電極15上には液晶の配向を行うための薄膜
の絶縁膜である配向膜16を有するのみであるが、本第
4の実施形態によれば、表示電極9上に表示電極9を構
成する材料の保護用絶縁膜51を有しているため、ゴミ
等が第1の基板1あるいは第2の基板22上に付着して
も前記保護用絶縁膜51により表示電極9と対向電極1
5との電気的短絡を防止することができる。さらに、表
示電極9上の保護用絶縁膜51を表示電極9の酸化膜を
利用することにより表示電極9に凹凸を有する場合にお
いても、自己整合的に表示電極9上に絶縁膜を設けるこ
とが可能である。さらに、液晶17にアルミニウム膜の
ように、標準単極電位が卑な材質を用いる場合において
も、液晶17へアルミニウムイオン等が混入する、ある
いは、対向電極との電位差により液晶内へ直流電圧を発
生するが、保護用絶縁膜51を利用することにより、ア
ルミニウム膜の液晶17への直接の接触を防止できるた
め、液晶7の信頼性が向上する。
【0077】つぎに本発明の第5の実施形態における非
線形抵抗素子と非線形抵抗素子を用いる液晶表示装置の
構成を、図7と図8を用いて説明する。図7は本発明の
第5の実施形態における液晶表示装置の一部を拡大する
平面図である。図8は図7の平面図のC−C線における
断面を示す断面図である。また、第5の実施形態は信号
電極3と表示電極9との間に複数(2個)の非線形抵抗
素子を有する構造を用いている。以下、図7と図8とを
交互に用いて本発明の第5の実施形態を説明する。
【0078】ガラス基板からなる第1の基板1上には、
いずれもタンタル(Ta)膜からなる信号電極3と、信
号電極3と一体構造である張り出し部32と下部電極4
とを設ける。下部電極4の幅はW3である。さらに信号
電極3上と32と下部電極4上には、非線形抵抗層5と
してタンタル膜(Ta)の陽極酸化膜からなる酸化タン
タル膜(Ta2 O5 )を設ける。また、非線形抵抗層5
を設けてから信号電極3と下部電極4を接続する張り出
し部32の一部であるエッチング除去部33を第1の基
板1上より除去し、信号電極3と下部電極4との直接接
続を切断するため、エッチング除去部33は破線にて示
してある。
【0079】さらに、非線形抵抗層5上と第1の基板上
1にはポリイミド樹脂を主成分とする感光性樹脂からな
る層間絶縁膜12を設ける。また、層間絶縁膜12に
は、信号電極3上に設ける接続用開口部31と、下部電
極4上の非線形抵抗層5と交差し、第1の基板上に張り
出す信号電極用開口部35と表示電極用開口部36の3
種類を有する。
【0080】さらに、前記層間絶縁膜12の接続用開口
部31上と下部電極4上の信号電極用開口部35とを接
続する信号電極用上部電極38を設ける。信号電極3よ
り接続用開口部31と信号電極用上部電極38と信号電
極用開口部35と非線形抵抗層5と下部電極4により第
1の非線形抵抗素子39を構成する。また、下部電極上
の表示電極用開口部36と表示電極9を接続する表示電
極用上部電極34を設ける。表示電極9と表示電極用上
部電極34とは全ての辺で一体構造である。表示電極9
より表示電極用上部電極34と表示電極用開口部36と
非線形抵抗層5と下部電極4により第2の非線形抵抗素
子40を構成する。また、表示電極9は信号電極用上部
電極38と所定の間隙を設け、かつ信号電極3上に重な
る構造を有する。
【0081】以上の構造を採用することにより、層間絶
縁膜12の開口部35、36を利用し、信号電極3と表
示電極9の間に複数の非線形抵抗素子39、40を有す
る場合においても、表示電極9の有効面積を大きくし、
さらに、非線形抵抗素子39、40の電圧−電流特性の
分布を小さくすることができる。
【0082】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の構造、すなわち、非線形抵抗素子11の面積を下部電
極の幅と層間絶縁膜12の開口部2の幅により決定する
ため、層間絶縁膜12の開口部2のみで面積を決定する
場合に比較し、非線形抵抗素子11の電圧-電流特性の
分布を小さくでき、良好な液晶表示装置を達成できる。
さらに、非線形抵抗素子11を構成する上部電極6を表
示電極9とほぼ全辺で接続することにより表示電極9の
面積を大きくでき、表示に利用できる表示電極9の有効
面積が改善できる。さらに、信号電極3上の層間絶縁膜
12を利用し、表示電極9を信号電極3と重なり合う構
造とすることにより、非常に効率良く表示電極9の面積
の拡大ができる。
【0083】また、本発明では、層間絶縁膜12に設け
る開口部2を下部電極4の幅より広くする構造を採用す
るため、非線形抵抗層12と上部電極6との密着では不
十分な場合においても、基板1と上部電極6との密着が
補強するため、非線形抵抗素子11の特性の安定に有効
である。さらに、上部電極6は層間絶縁膜12の開口部
2上を全て覆うため、基板1と上部電極5の密着の補強
により、非線形抵抗層5の特性劣化等を防止できる。
【0084】さらに、表示電極9と上部電極6とを一体
構造の金属膜とすることにより、特に明るさが重要な反
射型液晶表示装置の明るさ向上が達成でき、良好な反射
型液晶表示装置が得られる。また、層間絶縁膜12の表
面に凹凸を形成することにより、光散乱性を持たせるこ
とができるため、反射型液晶表示装置に有効となる。
【0085】本発明の第1の実施形態と第3の実施形態
と第4の実施形態においては、層間絶縁膜12の表面に
凹凸を設ける例を示したが、第2の実施形態あるいは、
第5の実施形態に凹凸を設ける、あるいは、第1と第3
と第4の実施形態においても、第2の実施形態と同様に
凹凸を設けていない構造を利用する場合においても、当
然本発明の効果は有効である。
【0086】さらに、第2の実施形態に示す非線形抵抗
層をほぼ全面に設ける構成においても、第1あるいは、
第3あるいは、第4あるいは、第5の実施形態と組み合
わせる方法を利用する場合においても、当然本発明の効
果は有効である。
【0087】さらに、第3の実施形態に示す上部電極と
緩衝層を設ける構成においても、第1あるいは、第2あ
るいは、第4あるいは、第5の実施形態と組み合わせる
方法を利用する場合においても、当然本発明の効果は有
効である。
【0088】さらに、第4の実施形態に示す上部電極と
表示電極上に上部電極と表示電極を構成する材料の保護
用絶縁膜を設ける構成においても、第1あるいは、第2
あるいは、第3あるいは、第5の実施形態と組み合わせ
る方法を利用する場合においても、当然本発明の効果は
有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における液晶表示装置
の平面構造を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における液晶表示装置
の断面構造を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における液晶表示装置
の別の角度からの断面構造を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態における液晶表示装置
の断面構造を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施形態における液晶表示装置
の断面構造を示す図である。
【図6】本発明の第4の実施形態における液晶表示装置
の断面構造を示す図である。
【図7】本発明の第5の実施形態における液晶表示装置
の平面構造を示す図である。
【図8】本発明の第5の実施形態における液晶表示装置
の断面構造を示す図である。
【図9】従来例における液晶表示装置の平面構造を示す
図である。
【図10】従来例における液晶表示装置の断面構造を示
す図である。
【符号の説明】
1 第1の基板 2 層間絶縁膜の開口部 3 信号電極 4 下部電極 5 非線形抵抗層 6 上部電極 9 表示電極 11 非線形抵抗素子 12 層間絶縁膜 15 対向電極 16 配向膜 17 液晶 22 第2の基板 24 偏向板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔をもって対向する第1の基板
    および第2の基板と、その第1の基板上には、信号電極
    と信号電極と一体構造の下部電極と、信号電極と下部電
    極上に設ける非線形抵抗層と、該非線形抵抗層とその周
    囲に少なくとも設ける層間絶縁膜を有し、該層間絶縁膜
    には、前記下部電極上の非線形抵抗層上に設ける開口部
    を有し、上部電極は層間絶縁膜の開口部により非線形抵
    抗層と接続し、上部電極は、さらに表示電極と接続する
    構造を有し、また、第2の基板上には、少なくとも対向
    電極を有し、さらに、第1の基板と第2の基板との間に
    封入した液晶とを備えた液晶表示装置において、前記層
    間絶縁膜の開口部は、下部電極上に設ける非線形抵抗層
    上とその周囲の基板上に広がる開口部であるこを特徴と
    する液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 所定の間隔をもって対向する第1の基板
    および第2の基板と、その第1の基板上には、信号電極
    と信号電極と一体構造の下部電極と、信号電極と下部電
    極上に設ける非線形抵抗層と、該非線形抵抗層とその周
    囲に少なくとも設ける層間絶縁膜を有し、該層間絶縁膜
    には、前記下部電極上の非線形抵抗層上に設ける開口部
    を有し、上部電極は層間絶縁膜の開口部により非線形抵
    抗層と接続し、上部電極は、さらに表示電極と接続する
    構造を有し、また、第2の基板上には、少なくとも対向
    電極を有し、さらに、第1の基板と第2の基板との間に
    封入した液晶とを備えた液晶表示装置において、前記層
    間絶縁膜の開口部は、下部電極上に設ける非線形抵抗層
    上とその周囲の基板上に広がる開口部であり、上部電極
    は前記開口部上を完全に覆い、さらに上部電極は表示電
    極と一体構造であり、表示電極は、層間絶縁膜を介して
    信号電極上と非線形抵抗層上とを覆う構造からなること
    を特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 所定の間隔をもって対向する第1の基板
    および第2の基板と、その第1の基板上には、信号電極
    と信号電極と一体構造の下部電極と、信号電極と下部電
    極上に設ける非線形抵抗層と、該非線形抵抗層とその周
    囲に少なくとも設ける層間絶縁膜を有し、該層間絶縁膜
    には、前記下部電極上の非線形抵抗層上に設ける開口部
    を有し、上部電極は層間絶縁膜の開口部により非線形抵
    抗層と接続し、上部電極は、さらに表示電極と接続する
    構造を有し、また、第2の基板上には、少なくとも対向
    電極を有し、さらに、第1の基板と第2の基板との間に
    封入した液晶とを備えた液晶表示装置において、前記層
    間絶縁膜の開口部は、下部電極上に設ける非線形抵抗層
    上とその周囲の基板上に広がる開口部であり、上部電極
    は表示電極と一体構造であり、さらに表示電極は金属膜
    からなり、層間絶縁膜を介して信号電極上と非線形抵抗
    層上とを覆う構造からなることを特徴とする液晶表示装
    置。
  4. 【請求項4】 所定の間隔をもって対向する第1の基板
    および第2の基板と、その第1の基板上には、信号電極
    と信号電極と一体構造の下部電極と、信号電極と下部電
    極上に設ける非線形抵抗層と、該非線形抵抗層とその周
    囲に少なくとも設ける層間絶縁膜を有し、該層間絶縁膜
    には、前記下部電極上の非線形抵抗層上に設ける開口部
    を有し、上部電極は層間絶縁膜の開口部により非線形抵
    抗層と接続し、上部電極は、さらに表示電極と接続する
    構造を有し、また、第2の基板上には、少なくとも対向
    電極を有し、さらに、第1の基板と第2の基板との間に
    封入した液晶とを備えた液晶表示装置において、前記層
    間絶縁膜の開口部は、下部電極上に設ける非線形抵抗層
    上とその周囲の基板上に広がる開口部であり、上部電極
    は表示電極と一体構造であり、さらに表示電極は金属膜
    からなり、層間絶縁膜を介して信号電極上と非線形抵抗
    層上とを覆う構造からなり、さらに、表示電極上には表
    示電極を構成する金属膜の絶縁処理膜を有することを特
    徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記層間絶縁膜の表面は可視光の波長よ
    り大きな周期の凹凸を有することを特徴とする請求項1
    から請求項4に記載の液晶表示装置。
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