JPH10123253A - データラインと電荷収集電極との間に結合防止層を有するセンサアレイ - Google Patents

データラインと電荷収集電極との間に結合防止層を有するセンサアレイ

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JPH10123253A
JPH10123253A JP9154864A JP15486497A JPH10123253A JP H10123253 A JPH10123253 A JP H10123253A JP 9154864 A JP9154864 A JP 9154864A JP 15486497 A JP15486497 A JP 15486497A JP H10123253 A JPH10123253 A JP H10123253A
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JP
Japan
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layer
data line
circuit configuration
coupling
fixed potential
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JP9154864A
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English (en)
Inventor
Richard L Weisfield
エル ワイスフィールド リチャード
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Original Assignee
Xerox Corp
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Publication date
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    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
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    • H01L27/14609Pixel-elements with integrated switching, control, storage or amplification elements
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    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロストークの原因となる容量結合を減少さ
せたセンサアレイの提供。 【解決手段】 センサアレイはそれぞれセンシング素子
およびスイッチング素子を有するセルを備える。センシ
ング素子は、電荷収集電極を備える。電荷収集電極とデ
ータラインとの間の結合防止層によって、電極とデータ
ラインとの間の容量結合が、そのレベルにおいてはクロ
ストークが許容できないしきい値レベル未満に減少され
る。電荷収集電極がデータラインと重複する場合は、結
合防止層によってクロストークは2%以下となるように
容量結合を減少させることができる。結合防止層は、6
未満の誘電率を有し、また1.5μmを超える厚さを有
する誘電層であることが可能であり、誘電率が十分に低
く、また厚さが十分に大きいので、結合防止層によって
容量結合がしきい値レベル未満に減少される。または、
結合防止層は導電性物質よりなる固定電位副層を備え、
固定電位副層は、固定電位副層を固定電位に保持する回
路構成に接続されるので、固定電位副層によって容量結
合がしきい値レベル未満に減少される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】関連する米国特許出願第08
/483,406号、発明の名称「改良固体センサ」お
よび米国特許出願第08/474,845号、発明の名
称「高導電性金属を含む層内にすべて形成される、導電
ライン、接点リード、および蓄積キャパシタ電極を備え
るアレイ回路構成」は、両者ともその全体を参考資料と
して本特許明細書に取り込まれる。
【0002】本発明は、センサアレイに関する。特に、
本発明は、クロストークを減少させる技術に関する。
【0003】
【従来の技術】Lee,D.L.,Cheung,L.
K.およびJeromin,L.S.の「投射ラジオグ
ラフィ用の新ディジタル検出器」、SPIE第2432
巻、第237号、1995年に、ディジタルラジオグラ
フィシステムが記述されている。239ページから始ま
るセクション3に、多層構造検出器が記述され、図2〜
5に図解されている。240ページに記載される図2に
は、誘電体上に付着される薄い金属層であり、また多層
構造を完成させる頂部電極が示されている。各画素は、
蓄積キャパシタ、電荷収集電極、およびアモルファスシ
リコン電界効果トランジスタ(FET)よりなる。各F
ETのゲートは、一組のゲートラインのうちのひとつ、
および一組のデータラインのうちのひとつに対する供給
源に接続される。図4には、「マッシュルーム」型電荷
収集電極設計を有する画素の断面図が示されている。図
示のように、画素ピッチは139μm×139μmであ
り、一方マッシュルーム型電極は129μm×129μ
mである。マッシュルーム型電極は、全画素面積の86
%を覆う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、センサアレ
イに発生する基本問題、特に誘電電荷収集電極がアレイ
のセルからアレイの周辺に信号を搬送するラインと重複
する場合の基本問題の認識に基づく。このラインを、本
明細書では「データライン」と呼ぶ。蓄積電荷の読み出
しの間、データラインは同時にひとつの電荷収集電極に
電気的に接続される。データラインと電荷収集電極との
間の容量結合によって、特に電荷収集電極がデータライ
ンと重複する場合に、読み出しエラーが生じることがあ
る。
【0005】たとえば、容量結合が発生すると、「クロ
ストーク」、すなわち、データライン上に誘導される電
荷によりエラーオフセットが発生する。この誘導電荷は
特にデータラインに容量結合される電荷収集電極に起因
するが、他の容量結合素子により誘導される場合もあ
る。クロストークによって、データラインから読み取ら
れる電荷が変更される。また、クロストークによって、
容量結合される電極に蓄積される電荷が変更されること
もあり、蓄積電荷が読み出されるときにエラーが生じる
ことになる。したがって、クロストークによって、アレ
イから得られる画像が劣化される。
【0006】クロストークが発生する場合は、切換によ
ってデータラインが電荷収集電極に電気的に接続された
後でのデータライン上の電荷は、複数の電荷量の合計と
なる。この合計には、切り換えられた電極によって蓄積
された電荷だけでなく、別の隣接する電荷収集電極に対
する容量結合に起因する誘導電荷も含まれる。
【0007】クロストーク問題は、将来はさらに重要な
問題となると予測される。それは、従来提案されてきた
技術においては、電荷収集電極がデータラインと重複さ
れ、容量結合が増加されるためである。さらに、アレイ
のセルは寸法が縮小され、各セルの合計キャパシタンス
は減少すると予測されるので、電極に起因するエラーオ
フセット、および走査ライン、薄膜トランジスタ(TF
T)など他の構成要素との容量結合に起因するエラーオ
フセット、ならびに金属バイアスに起因するエラーオフ
セットはそれに見合って増加することになる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、容量結合を減
少させることによってクロストークを軽減する技術の発
見に基づく。この技術によって、データラインと電荷収
集電極との間の結合防止層が与えられる。結合防止層
は、データラインとそれぞれの電荷収集電極との間の容
量結合を、クロストークが許容されなくなるようなしき
い値を下回るように構成される。
【0009】通常、クロストークが許容されなくなるレ
ベルは、クロストークによって、センサアレイから得ら
れる情報を示す画像に容易に目に付く変化が生じ始める
レベルである。したがって、しきい値レベルは、感知さ
れる明瞭なレベルの数、および知覚または自動画像解析
に影響を与える他のパラメータ、たとえば、センサアレ
イの空間解像度および入射刺激のパターンによって変化
する。非常に暗い背景に非常に明るい領域がある場合の
ように、入射刺激のパターンが十分なコントラストを有
するときは、結果としてクロストークも目立つアーティ
ファクトになる。データラインに沿う各電極の蓄積電荷
がクロストークによってデータラインを通じて変化され
るときは、これらのアーティファクトは、暗い領域にお
いては電極によって比較的明るいレベルの方にシフトさ
れ、明るい領域においては電極によって比較的暗いレベ
ルの方にシフトされる結果となる。通常は、クロストー
クが2%以下である場合は、良好な画質を得ることがで
きる。
【0010】アレイ回路構成がデータライン、および各
データラインに対する多数のセルを含み、各セルはデー
タラインと接続されるセル回路構成を有するような形式
の改良されたセンサアレイを、ひとつの技術によって実
現することができる。各セルの回路構成は、センシング
素子およびスイッチング素子を含む。センシング素子
は、電荷収集電極を備え、刺激を受け取り、受け取った
信号の測度を示す電気信号を与える。スイッチング素子
は、データラインと電荷収集電極のデータリードとを結
合し、センシング素子からデータラインに電気信号を与
える。
【0011】この技術によるセンサアレイの改良品にお
いては、一組の電荷結合電極のそれぞれについて、その
電極がデータラインと重複する重複領域が備えられる。
また、改良品においては、各重複領域について、電荷収
集電極とそれが重複するデータラインとの間に結合防止
層が備えられる。結合防止層は、電荷収集電極とデータ
ライン間の容量結合を、クロストークが2%以下である
しきい値レベル未満に減少させるように構成される。
【0012】改良センサアレイにおいては、結合防止層
がデータラインの上にあり第一導電層が結合防止層の上
にある場合は、電荷収集電極は、第一導電層内に形成す
ることが可能である。電荷収集電極がデータラインの幅
全体と重複すること、または二つの隣接する電荷収集電
極がそれらの間にあるデータラインと部分的に重複する
ことが、可能である。第二の技術は薄膜構造中の誘電層
の厚さを単に増加させるだけでは、通常は容量結合が有
意に減少しないという認識に基づく。さらに、第二技術
は、比較的低い誘電率を有する結合防止層を用いても、
やはり容量結合を減少させることができるという発見に
基づく。
【0013】第二技術は、前述のようにアレイ回路構成
が形成される基板を使用する装置として実施することが
できる。アレイ回路構成は、電荷収集電極とデータライ
ンとの間の結合防止層を備える。結合防止層は、6.0
未満の誘電率を有し、厚さは1.5μmより厚い誘電層
である。誘電率は、十分に低く、厚さは十分に厚いの
で、結合防止層によって、それを超えるとクロストーク
を許容できなくなるようなしきい値レベルより下に容量
結合が減少される。たとえば、結合防止層は、4.0の
誘電率を有することができる。または、結合防止層は
3.0以下の誘電率を有する少なくとも3μmの厚さと
することもできる。結合防止層は、10μm以上の厚さ
とすることさえもできる。結合防止層は、ベンゾシクロ
ブテンの層とすることが可能であり、この場合は誘電率
は約2.7である。
【0014】第三技術は、センサアレイの容量結合は固
定電位副層を有する結合防止層によって減少させること
ができるという認識に基づく。
【0015】第三技術は、前述のようにアレイ回路構成
が形成される基板を使用する装置として実施することが
できる。第二技術の場合のように、アレイ回路構成は、
電荷収集電極とデータラインとの間に結合防止層を備え
る。結合防止層は、その電荷収集電極側の第一絶縁層お
よびそのデータライン側の第二絶縁層を備える。また、
結合防止層は、第一絶縁副層と第二絶縁副層との間に固
定電位副層を備える。結合防止層は、固定電位副層に電
気的に接続される回路構成を備え、この回路構成によっ
て固定電位に保持される。固定電位副層によって、容量
結合が、クロストークを許容できなくなるしきい値レベ
ル未満に減少される。固定電位副層は、たとえば、グリ
ッドを形成するパターン化された層とすることができ
る。固定電位副層は、アルミニウムまたはクロムとする
ことができる。
【0016】通常、本発明は、電荷収集電極がデータラ
インと異なる層にあるセンサアレイであれば、いかなる
センサアレイについても実施することが可能であり、大
体において、縦型集積センサ素子を有するアレイに有用
である。特に、本発明は、各電荷収集電極がその隣接す
るデータラインのひとつまたは両方に重複する場合に、
電荷収集電極がデータラインの上にある導電層内に形成
されるセンサアレイに対して適切である。
【0017】前述の技術が有利であるのは、これによっ
て電荷収集電極とデータライン間のクロストークが阻止
されるためである。たとえば、電磁放射線を検知するア
レイにおいては、この技術によって一層正確なグレース
ケール解像度を得ることが可能となる。
【0018】さらに、前述の技術によって、電荷収集電
極と走査ラインまたは走査ラインに接続されるゲート電
極との間の容量結合を阻止することが可能であり、これ
はこのような結合によって相当に重大なオフセット信号
が生成されることがあるので有利である。このオフセッ
ト信号は、CGDΔVGに等しく、ここに、CGDはゲート
と画素間のキャパシタンスであり、ΔVGはオフレベル
からオンレベルへのゲート電圧振幅である。縦型集積セ
ンサにおいては、電荷収集電極と走査ラインとの重複に
よって、最大信号電荷に匹敵するフィードスルー電荷が
生じ得る。従来は、読み出しエレクトロニクスが変形さ
れ、このオフセットが補償されるが、前述の技術を使用
するときは、このような変形は必要ではない。
【0019】以下の説明、図面、および特許請求の範囲
によって、本発明の前述およびその他の観点、目的、態
様、および利点を明らかにする。
【0020】
【発明の実施の形態】
A.概念構成 以下の概念構成は、広範囲な本発明を理解するために有
用であり、また以下に定義される述語は、特許請求の範
囲を含めて本出願を通じて定義された意味を有する。
【0021】「回路構成」または「回路」は、ある位置
または時間における第一信号に応答して、別の位置また
は時間において、第二信号を与えることができる物体の
任意の物理的配列であり、この場合、第二信号のタイミ
ングまたは内容によって、第一信号のタイミングまたは
内容に関する情報が与えられる。回路構成が、第一信号
を第一位置において受け取り、これに応じて、第二信号
を第二位置において与えるとき、回路構成は、第一信号
を「転送する」という。
【0022】信号をひとつの素子から別の素子に転送す
ることができる回路構成の組合せが存在するとき、二つ
の素子は「接続」されているという。たとえば、二つの
素子は、2素子間の接続の組合せによって「接続」さ
れ、この接続によって、信号を素子のひとつからもうひ
とつに転送できる。電気信号をひとつの素子からもう一
つの素子に転送することができる回路構成の組合せが存
在するとき、二つの素子は「電気的に接続される」とい
う。二つの素子は、たとえば容量結合を経由する場合の
ように、物理的に接続されないときでも、電気的に接続
されることができる。
【0023】回路構成によって、信号が第一素子から第
二素子に転送されるとき、第一素子は信号を「与える」
ことになり、第二素子はその信号を「受け取る」ことに
なる。「信号インターバル」は、信号が与えられる期
間、または受け取られる期間である。
【0024】「電気回路」は、その中で素子が電気的に
結合される回路である。「電気構造」は、ひとつ以上の
電気回路を含む物理構造である。
【0025】「基板」または「チップ」は、回路構成を
形成することができる表面または取り付けることができ
る表面を有する材料よりなるユニットである。「絶縁基
板」は、電流を全く流すことができない基板である。
【0026】「層」は、表面を覆って形成され、通常、
表面に平行に拡大され、表面に対向する一面と表面から
離隔される他面とを有し、厚さを有する素材である。層
は、その中に二つ以上の層を含むことがあり、これを
「副層(サブレイヤー)」という。層は、同質であるこ
ともあり、その組成が変化することもある。
【0027】電気構造の層が、機能を実施できるような
厚さおよび構成を有するとき、その層は機能を実施する
「ための構造を有する」という。たとえば、同質層の材
料の特性およびその厚さによって、層は機能を実行する
ことができる。または、層の副層の特性によって、層は
その機能を実行できる。
【0028】たとえば、物理的または化学的蒸着によっ
て、材料を付着させ、層を形成する操作を、層を「付着
させる」という。
【0029】「パターン化層」は、パターンを形成する
層である。たとえば、パターン化層は、層の一部を除去
してパターンを形成することによって、または層をパタ
ーンとして付着させることによって、形成することがで
きる。
【0030】「リソグラフィ」を実施すること、または
「リソグラフィでパターン化」することは、放射エネル
ギー線源を使用しマスクパターンを放射エネルギー線感
受性素材の層に転送し、次に、放射エネルギー線感受性
素材を現像し、マスクパターンのポジティブコピーまた
はネガティブコピーを得ることである。
【0031】「薄膜構造」は、絶縁基板の表面に形成さ
れる電気構造である。薄膜構造は、たとえば、絶縁基板
の表面に膜を付着させ、膜をリソグラフィによりパター
ン化することによって形成することができる。
【0032】「集積回路」は、基板表面に、付着、リソ
グラフィ、エッチング、酸化、拡散、注入、アニーリン
グのようなバッチ処理によって形成することができる回
路である。
【0033】表面の電気構造において、第一層の一部と
表面との間に第二層の一部が存在するときは、第一層の
一部は第二層の一部を「被覆する」または「被覆する形
状を有する」または「上にある」という。
【0034】「リード」は、素子の一部であり、素子が
別の素子と電気的に接続される点である。「ライン」
は、二つ以上のリードの間に伸びて、二つを電気的に接
続する簡単な構成要素である。ラインは、素子またはリ
ードの「間に接続される」ものであり、素子またはリー
ドを電気的に接続する。リードとラインとの組合せによ
って二つのリードが電気的に接続されるとき、素子のリ
ードは、別の素子のリードに「接続される」という。集
積回路においては、二つの素子のリードが両方の素子の
一部である単一のリードとして形成されることによっ
て、二つの素子のリードが「接続される」場合もある。
【0035】術語「アレイ」と「セル」は関係がある。
「アレイ」は、「セル」の配列を含む装置である。たと
えば、「二次元アレイ」または「2Dアレイ」は、二次
元のセルの配列を含む。回路の2Dアレイは、行および
列を含むことがあり、各行には列があり、各列には行が
ある。ひとつの方向のラインは「データライン」である
ことがあり、これを通してセルは「データ信号」と呼ば
れる信号を受け取りまたは与え、この信号によってセル
の状態が決定または表される。他の方向のラインは「走
査ライン」であることがあり、これを通してセルは「走
査信号」と呼ばれる信号を受け取り、この信号によって
セルはそのデータラインから信号を受け取りまたはその
データラインに信号を与えることができる。
【0036】回路構成のアレイにおいて、「セル回路構
成」は、セルの走査ラインおよびデータラインに接続さ
れる回路構成である。
【0037】走査信号の「デューティインターバル」は
信号インターバルであり、その間は、走査信号を受け取
るために接続されるセルが、そのデータラインを通じて
データ信号を受け取ることまたは与えることが可能とさ
れる。
【0038】「チャネル」は、素子の一部であり、これ
を通して電流が流れることができる。チャネルが、チャ
ネルを通って電流が流れることができる状態にあると
き、チャネルは、「導電性」であるという。
【0039】「チャネルリード」は、チャネルに接続す
るリードである。チャネルは、たとえば、二つのチャネ
ルリードの間に伸びることができる。
【0040】「スイッチング素子」は、二つのチャネル
リードの間に伸び、高インピーダンスと低インピーダン
スとを切り換えるように制御されることができるチャネ
ルを含む素子である。
【0041】「センシング素子」は、刺激を受け取るこ
と、および受け取った刺激の測度を表示する電気信号を
与えることができる素子である。受け取られる刺激は、
電磁放射線、圧力、温度、化学薬品、またはその他の感
知および測定することが可能な刺激である。
【0042】センシング素子は、「電荷収集電極」を備
えることがあり、電荷収集電極は、受け取られた刺激に
由来する電荷を収集するように機能する導電性素子を意
味する。
【0043】「導電層」は、導電性物質によって形成さ
れる層である。
【0044】「絶縁層」は、非導電性物質によって形成
される層である。
【0045】層の一部が「エッジを有する」ということ
は、言い換えれば、層の相補部分が、ひとつ以上の操作
によって除去され、層の部分を離れたということであ
る。エッジは、層の部分とその相補部分との境界であ
る。
【0046】第一層の一部が、第二層の一部のエッジの
上にあり、それを超えて伸びるが、第二層の一部のエッ
ジの内側にエッジを有するとき、第一層の一部は、第二
層の一部と「重複する」と言い、また逆にも言う。「重
複領域」は、ひとつの層の一部が別の層の一部と重複す
る領域である。第一層および第二層の重複する部分が第
三層によって分離されるとき、重複する部分の「間」に
ある第三層の一部は、第一部分の重複するエッジの第三
層上への投影と第二部分の重複するエッジの第三層上へ
の投影との間の部分である。
【0047】「容量素子」または「キャパシタ」は、電
荷を蓄積することによって電圧レベルを保持する素子で
ある。容量素子は、二つの導電性素子を含むことがあ
り、これは「電極」と呼ばれ、絶縁層で分離される。
「誘電層」は、容量素子の電極を分離する絶縁層であ
る。
【0048】誘電層の「誘電率」は、誘電層を含むキャ
パシタのキャパシタンスの、真空を誘電体として含みそ
の他は同一であるキャパシタのキャパシタンスに対する
比である。
【0049】「容量結合信号」は、素子が、その素子へ
の直流電流または素子からの直流電流のような他のイベ
ントではなく、容量として受け取る信号である。
【0050】「容量結合」は、ひとつの素子が、他の素
子から容量結合信号を受け取るとき、二つの素子の間に
発生する。
【0051】素子がその特性を有しないと仮定した場合
より容量結合が低いような特性を素子が有するとき、そ
の素子は「容量結合を減少させる」機能を果たすとい
う。たとえば、素子が、その構造によって容量結合を減
少させるとき、その素子は、「容量結合を減少させる構
造を有する」という。
【0052】「結合防止層」は、二つの素子の間の容量
結合を減少させるように機能する層である。
【0053】センサアレイにおいては、「クロストーク
が許容できない点」における容量結合のレベルは、クロ
ストークが始まり、アレイによって得られる情報を示す
画像に容易に感知できる変化を起こさせる点における容
量結合のレベルである。したがって、しきい値レベル
は、感知されている異なった刺激レベルの数、ならびに
センサアレイの空間解像度および入射刺激のパターンの
ような知覚または自動解析に影響を与える他のパラメー
タによって変わる。本明細書において使用するように、
容量結合の「しきい値レベル」は、そのレベルを超える
場合はクロストークが許容されないレベルを意味する。
【0054】容量結合に起因する誘導電荷と受け取られ
た刺激に起因する蓄積電荷との比が2:100を超えな
いときは、クロストークは「2%以下である」という。
X線撮像分野の一部の出版物には、2%以下のクロスト
ークは許容し得ると表示されている。
【0055】結合防止層は二つの素子の間の誘電層であ
り、正常な操作条件下において、二つの素子の間の容量
結合がクロストークが許容できないレベルより低いまま
であるときは、結合防止層は、「十分に低い誘電率およ
び....十分な厚さ」を有し、容量結合をしきい値未
満に減少させるという。また、結合防止層の誘電率が増
加した場合、または厚さが減少した場合のみは、容量結
合が許容できないレベルに達することになる。
【0056】回路の作動中に、素子がリードとラインと
の組合せを通じて低インピーダンス素子に接続されると
きは、素子は「固定電位に」あるという。この低インピ
ーダンス素子は、固定電位にあるとして処理され、以下
「固定電位回路構成」と呼ぶ。たとえば、通常、集積回
路は、ゼロ電位として処理される外部接地接続を有す
る。リードとラインとの組合せによって外部接地接続に
接続される素子は固定電位にあり、さらに厳密にいえ
ば、地電位にある。
【0057】「固定電位副層」は、電気構造内の導電性
副層であり、この副層においては、構造が適切に機能す
るために、副層は固定電位であることが必要である。
【0058】パターン化される固定電位副層、または別
のパターン化層が、線型態様または棒型態様の十文字を
含むときは、「グリッド」を形成するという。
【0059】B.態様の概要 図1〜4に本発明の態様の概要を示す。図1に、結合防
止層によって、電荷収集電極とデータラインとの間の容
量結合を減少させる方法を示す。図2に、誘電率、厚
さ、およびそれを超えると容量結合が許容できないクロ
ストークを生じる結果となるしきい値レベルの関係を示
す。図3に、誘電率が十分に低く厚さが十分に厚いの
で、容量結合をしきい値未満に減少させる結合防止層を
示す。図4に、容量結合をしきい値未満に減少させる固
定電位副層を示す。
【0060】図1のセル回路構成10は、電荷収集電極
12、センシング素子の一部を含む。センシング素子
は、いかなる測定可能な物理刺激でも受けることができ
るが、図1には、電磁放射線を受け、受けた放射線の測
度を示す電気信号を与えるセンシング素子の特定の例を
示す。さらに厳密には、図1に示すセンシング素子は、
例示のように、光を受け取るためのフォトダイオード1
4を備えるが、フォトダイオード14は電磁放射線およ
び他の入射刺激を受け取ることができる広範囲の素子の
代表的な例に過ぎない。
【0061】フォトダイオード14が適切な周波数の放
射線を受けるとき、バイアス電圧VD のために、電流が
流れ、電荷が電荷収集電極12に蓄積される。必要によ
り、センシング素子は、CSTのキャパシタンスを有する
蓄積キャパシタ16を備えることができる。図に示すよ
うに、電荷収集電極12は蓄積キャパシタ16の電極の
ひとつであることが可能であり、または蓄積キャパシタ
電極のひとつに電気的に接続されることが可能であり、
その他の電極は従来は固定電位にある。また、フォトダ
イオード14は、CPDのキャパシタンスを有する自体の
キャパシタ18を備える。CPDが動作上の要求を満足す
るだけの十分な電荷蓄積を与えるときは、蓄積キャパシ
タ16は不必要であるので省略できる。
【0062】また、図1にはm番目のデータライン2
0、すなわちM本のデータラインを有するアレイのひと
つのデータラインが示してあり、ここでMは2以上であ
る。セル回路構成10は、また、スイッチング素子22
を備え、スイッチング素子22は走査ライン24からの
信号に応答して、データライン20と電荷収集電極12
のデータリード26とを電気的に接続するので、電荷収
集電極12からの電荷はデータライン20に与えられ
る。
【0063】図1に示すように、電荷収集電極12とデ
ータライン20との間にCX のキャパシタンスを有する
結合キャパシタ28が存在する。電荷収集電極12がデ
ータライン20と重複する場合は、CX は電荷収集電極
12とデータライン20が同一平面上にある場合に発生
するフリンジングキャパシタンスよりも著しく増加す
る。
【0064】厳密に言えば、CX=CINSwLであり、こ
こで、CINS は電荷収集電極12とデータライン20と
の間の絶縁層の単位面積当たりのキャパシタンスであ
り、wは重複の幅であり、データライン20の幅と等し
くすることが可能であり、Lは重複の長さであり、セル
の長さと等しくすることが可能である。対照的に、長さ
Lの正方形セルの場合は、CPD=CS2であり、ここ
で、CS はセンサ層の単位面積当たりのキャパシタンス
であり、センサ層はほぼセル面積L2の全体を占める。
【0065】データライン20に沿うセルにおいて生じ
る誘導信号がデータライン電圧を、走査ライン24上の
走査信号がデューティインターバルとなったときに期待
される直接信号から変更するときには、クロストークが
生じている。スイッチング素子22はトランジスタであ
ることがあり、デューティインターバルの間は、導電性
であるので、直接信号は電荷収集電極12からデータラ
イン20に与えられるが、キャパシタ28からの誘導信
号およびデータライン20沿いの他のセルの結合キャパ
シタンスに由来する類似の誘導信号も、データライン2
0に存在し、エラーオフセットを生成する。
【0066】従来は、読み出し回路構成は、各読み出し
サイクルの間にデータライン20を接地にリセットし、
容量結合の効果をゼロにする。これは、データライン2
0を固定電位に接続することによって実施できる。これ
が実施されると、特定のデータラインに対する最大クロ
ストーク信号電荷は、QX=NGATEMAXτGATE(CX
T)で表され、ここで、NGATEは走査ラインの数であ
り、IMAXは最大刺激において各電荷収集電極に流れる
電流、たとえば、十分な照度下における光電流であり、
τGATEは読み出しサイクル間の時間であり、またCT
X 以外の電荷収集電極の全キャパシタンスであり、C
STおよびCPDの合計として概算することができる。これ
に対して、連続最大刺激の間は、各電荷収集電極によっ
て蓄積される直接電荷はQT=IMAXτFRAMEであり、こ
こで、フレーム集積時間τFRAMEもNGATEτGATEに等し
い。したがって、最大クロストークエラーオフセットは
X/QTであり、連続最大刺激の場合は、CX/CTに等
しい。さらに、通常は、QX=Σ{∫ITn(t)dt
(CXn/CTn)}であり、ここで、求和はn=1からN
GA TEまで実施され、積分は0からτGATEまでの区間で実
施され、また、ITnは特定のデータラインに関連するn
番目の電荷収集電極に流れ込む電流であり、またCXn
よびCTnはそれぞれn番目の電荷収集電極に関するクロ
ストークキャパシタンスおよび他のキャパシタンスであ
る。
【0067】例を示してクロストーク問題の重大性を分
かり易く説明する。辺の長さ63.5μmの正方形セル
と、6μm幅を有しそのうちの1μmが隣接する各電荷
収集電極と重複するデータラインと、厚さ1.3μmの
センサ層と、誘電率K=6および厚さ0.6μmを有す
るSiOXYの絶縁層とを有したインチ当たり400点
(400spi)のセンサアレイを仮定すると、CX
0.015pFおよびCT =0.33pFとなり、0.
015/0.33=4.5%の最大クロストークエラー
オフセットとなり、これは通常許容できない。
【0068】各セルが十分に小さいのでCT が非常に小
さくなりCX が一層重要になる場合は、重複がなくて
も、クロストーク問題が重大となることがある。蓄積キ
ャパシタを追加することによって、クロストーク問題は
ある程度までは軽減することができるが、これによっ
て、工程が複雑となるので歩留まりに影響を与え、また
読み出しが遅くなることがある。
【0069】しかし、電極12とデータライン20との
間に結合防止層30が構成されると、CX に由来する容
量結合が、クロストークが許容されなくなるしきい値レ
ベル未満に減少される。たとえば、結合防止層30によ
って、容量結合を2%以下の状態まで減少させることが
できる。
【0070】図2に、均質の誘電層の場合に、誘電率
K、厚さT、およびその点を超えると許容できないクロ
ストークが生じるしきい値レベルについて観察された関
係を示す。各しきい値はCX とCT の比であり、図2に
おいては、現在入手できる薄膜構造について得ることが
できるしきい値2%、4%、および6%を表す曲線を示
す。図に示すように、各しきい値は二つの境界点の間で
定義される特性曲線に従う。すなわち、しきい値曲線の
上および左のK−T領域においてはクロストークはしき
い値を超え、一方、下および右のK−T領域においては
クロストークはしきい値未満である。
【0071】ひとつの境界点は、誘電層の最大実現可能
厚さMax(T)によって定められ、もう一つの境界点
は、誘電層を生成するために使用できる材料の最小利用
可能誘電率Min(K)によって定められる。Max
(T)においては、Kを減少させることによってのみク
ロストークを減少させることができる。他方、Min
(K)においては、Tを増加させることによってのみク
ロストークを減少させることができる。
【0072】限界条件の間においては、しきい値はTに
よって変化する曲線に従い、CX ≒Kε0(L+3T)
(w+3T)/Tによって推定することが可能であり、
薄膜構造の場合はこの関係によってCX は精密に近似さ
れる。重複がTとの関係で大きいときは、重複の長さL
および幅wが3Tより遥かに大きければ、CX はTに反
比例して変化する。重複がTとの関係で減少すると、重
複の長さは3Tより遥かに大きいが幅は3Tより小さい
ので、CX はTによって変化しない中間領域がある場合
がある。また、重複がTとの関係で小さいときは、フリ
ンジングキャパシタンスが支配的となり、CX はTに比
例して変化する。
【0073】クロストークXおよび厚さTの関数である
* も、図2に示す。表示の厚さTm およびXの値=
0.02、0.04、および0.06の場合は、K*
X軸に示す三つの値を示す。K*(0.02、Tm)が特
に重要であり、それはこれが2%クロストーク曲線の
「肩」の僅かに上にあり、この点においてはTの小さな
変化によってK* は認められる程には変化しないが、こ
の点より僅かに下の領域においてはTの小さな変化によ
ってK* は相当に変化するためである。勿論、実際に発
生するTの変動は誘電層を生成するために使用される工
程によって変わるが、図2は、比較的低い値であるが変
動によってK* が有意に減少されない程度に僅かに高い
値を有するようにTを選択する方法を示す。K* はクロ
ストークを許容できない方向に増加させる効果を有す
る。
【0074】図3に、結合防止層を容量結合を減少させ
るように構成できる一方法を示す。電荷収集電極50
は、データライン52に重複する層であり、電極とデー
タラインとの間に誘電層54を有し、誘電層54は厚さ
1 および誘電率K1 を有し、K1 はそのアレイに関す
るK*(X,T1)以下であり、その結果、クロストーク
はしきい値レベルX以下であり、ここでX=CX/CT
ある。その構造、および厳密に言えばその誘電率とその
厚さの組合せの結果として、誘電層54は結合防止層と
して作用し、電極50とデータライン52との間の容量
結合をクロストークのしきい値レベル未満に減少させ
る。
【0075】以下に説明するように、図3に示す方法
は、K=2.6を有する3μmの誘電層を使用すれば実
施できる。K=2.6、厚さ3μmとして、図1に関し
て前述した計算を適用すると、CX=0.005pFそ
してCT=0.33pFとなるので、X=1.5%とな
り、通常、許容できると考えられるクロストークのレベ
ルとなる。図4に、容量結合を減少させるように結合防
止層を構成できる別の方法を示す。電荷収集電極60
は、データライン62に重複する層内にあり、電極とデ
ータラインとの間に、副層を含む結合防止層64を有す
る。第一絶縁副層70は結合防止層64のデータライン
62に対向する側にある。第二絶縁副層72は結合防止
層64の電荷収集電極60に対向する側にある。また、
導電性物質よりなる固定電位副層74は、第一絶縁副層
70と第二絶縁副層72との間にある。また、図4は、
固定電位副層74に電気的に接続され、それを固定電位
F に保持する固定電位回路構成76を示し、固定電位
は、たとえば、地電位であっても良い。
【0076】C.実施の形態 前述の態様の概要は、多くの方法によって実施すること
ができる。以下に述べる実施形態によって、スイッチン
グ素子としてTFTを有するアクティブマトリックスセ
ンサアレイが提供される。
【0077】C.1.誘電層 図5に、電荷収集電極が隣接するデータラインに重複す
るセンサアレイの配列の一部を示す。図6は、図5に示
すアレイを線6−6に沿って切った断面を示す。図7
に、隣接する電荷収集電極が両方ともデータラインに重
複するセンサアレイの配列の一部を示す。図8は、図7
に示すアレイを線8−8に沿って切った断面を示す。図
9に、幾つかの実施形態についての、誘電率と厚さの関
係を示す。
【0078】図5において、電荷収集電極100と10
2とは、最小電極離隔距離Δだけ離れている。断面図に
示すように、電極100は完全にデータライン104に
重複する。
【0079】図6に示すように、データライン104
は、下部層または基板の上の下部導電層に形成される。
データラインの上を、厚さTの誘電層110が覆う。電
極100および102は、誘電層110を覆うパターニ
ングされた上部導電層に形成される。
【0080】図7に示すように、電荷収集電極120お
よび122も、最小離隔距離Δだけ離れているが、両方
とも部分的にデータライン124に重複する。
【0081】図8に示すように、データライン124は
下部導電層に形成される。データラインの上に厚さTを
有する誘電層130がある。電極120および122
は、誘電層130を覆う上部導電層に形成される。
【0082】図5〜8に示す層は、同時係属、同時譲渡
の米国特許出願第08/483,406号、発明の名称
「改良固体センサ」(「固体センサ出願」)および第0
8/474,845号、発明の名称「高導電性金属を含
む層内にすべて形成される導電ライン、接点リード、お
よび蓄積キャパシタを有するアレイ回路構成」(「単一
層出願」)に示され、開示される技術を含む多くの方法
によって製造することが可能であり、この両特許出願は
参考文献として本出願に組み込まれる。
【0083】上記「固体センサ出願」には、画像センシ
ングアレイのような光検出素子がトランジスタ上に形成
されるフォトダイオードを備える技術が開示されてい
る。図1〜4に関して示し説明したように、約0.5μ
mから約2.0μmまでのシリコンオキシナイトライド
(SiOXY)層がTFTのソース電極を覆って形成さ
れ、ソース電極はTiW障壁層およびAl層を含む。S
iOXY層を覆ってn+ドープ層、すなわちフォトダイ
オードの下部電荷収集電極が形成され、またフォトダイ
オードは隣接するフォトダイオードからノッチによって
分離される。図5〜8に関して示し説明したように、C
rまたはTiWよりなる任意の金属層をSiOXY層と
+ドープ層との間に形成することが可能であり、また
ノッチも金属層を通して通すことができる。金属層を加
えて、導電性を増加させ、したがってフォトダイオード
からの光電荷の最大読み出し速度を増加させることがで
きる。
【0084】上記「単一層出願」には、アレイが、アル
ミニウムまたは合金のような高導電性金属の層の上方に
導電素子を有し、SiOXY層または他の適切な物質に
よって離隔される技術が開示されている。高導電性層
は、データライン、TFTのリード、および蓄積キャパ
シタ電極を備える。X線センサにおいては、導電素子が
電荷収集電極として作用することができる。図3に関し
て示し説明したように、導電素子は隣接するひとつの走
査ラインと重複され、隣接するデータラインと一列に並
ぶが重複されず、また他の隣接する走査ラインと間隔を
置いて配置されることが可能である。図4に関して述べ
たように、データラインと導電素子との間に十分に厚い
SiOXYの層を有し、導電素子と重複する走査ライン
上の信号の伝搬が導電素子によって有意に遅延されるこ
とが、防止される場合は、データラインは、TiWより
なる上下の副層の間に挟まれるアルミニウムの副層を有
する層内に形成することが可能であり、また導電素子は
ITO層内に形成することが可能である。図6に関して
述べたように、必要により結合を減少させるために、S
iOXY層を6000オングストローム(6μm)以上
の厚さに付着させることができる。図7に関して述べた
ように、不活性化層の厚さが不適切であり容量結合を防
止できないときは、導電素子も、データラインおよびリ
ードの中心線を外して配置し、クロストークを防止する
ことが可能である。
【0085】図9に、図2に示すグラフに類似であるが
「固体センサ出願」および「単一層出願」のアレイと同
様なアレイの実施形態に基づく情報を有するグラフを示
す。通常、最新の実施形態においては、データラインは
6μm幅であり、隣接する各電荷収集電極は1μmずつ
重複し、電極間の間隔は4μmである。各画素は、6
3.5μm平方である。
【0086】点140は、厚さ0.6μmおよび誘電率
6であるシリコンナイトライド(SiOXY)製の従来
の誘電層を表す。点142は、厚さ2μmのSiOXY
よりなる層を表し、この点142は点140の層より幾
分厚く、製作が困難である。図2に関して説明したよう
に、一層厚い誘電層を使用することのみによって、クロ
ストークを大きく減少することはできない。
【0087】点150は、ダウ社(Dow Chemi
cal)よりBCBの商標で市販されているベンゾシク
ロブテンよりなる誘電層を表し、BCBは3μmおよび
恐らくそれ以下の厚さにスピンコートすることが可能で
あり、約2.6の誘電率を有する。試験は、現在は3μ
mBCB層を実現する過程にあるが、計算によれば3μ
mの層はクロストークが約1.5%となり、これは実現
できれば許容できる。点152は、10μmの厚さを有
するBCBの誘電層上のスピンコートされたものを表
し、この誘電層の製作は成功した。10μmのBCB層
についての試験は、クロストークは有意に減少されるこ
とを示す。
【0088】BCB材料は、この用途においては特に有
利であると見なされ、それはBCBが所望の厚さにスピ
ンコートすることが可能であり、非常に低い誘電率を有
するためである。BCBの場合は、SiOXYの厚い場
合に必要とされる費用のかかる付着時間および付随する
機器の使用は必要としない。このことは、たとえば、F
uhrmann,J.、Rau,L.、Kaefer,
S.、Lueder,E.、およびRadler,
M.、「最新の電子部品樹脂を使用するMIM処理投射
ライトバルブの改良」SID96ダイジェスト、199
6年5月、603−606ページに記載されている。
【0089】様々な他の物質を使用し、適切な誘電層を
形成することができる。たとえば、約6の誘電率を有す
る酸化シリコンのようなSiOXYに類似の低応力誘電
体は、PECVDによって適切な厚さに生成することが
できる。または、ポリイミドのようなポリマー膜はコー
ティング工程によって適切な厚さに形成することができ
る。
【0090】図9は、しきい値曲線160、162、お
よび164を示し、これは目標とするクロストークレベ
ルに関するしきい値曲線が誘電率および厚さの選択にど
のように影響を与えるかを簡単に説明する。しきい値曲
線160を利用する場合は、誘電率の選択は非常に低い
値に限定され、酸化シリコンの使用は除外される。しき
い値曲線162を利用する場合は、酸化シリコンを使用
することは可能であり、それは十分な厚さにおいては、
K=4の条件で、クロストークは許容できる。しきい値
曲線164を利用する場合は、6未満の誘電率を有する
SiOXYの一部の形を使用することさえも可能であ
る。しかし、SiOXYの厚い層の製作が困難であるの
で、SiOXYの使用が困難となる。
【0091】C.2.固定電位副層 図10に、結合防止層が固定電位副層を備えるセンサア
レイの部分配置を示す。図11に、図10に示すアレイ
を線11−11に沿って切った断面を示す。
【0092】図10に、センサアレイの固定電位グリッ
ド170、すなわちセンサアレイのデータラインと電荷
収集電極との間のパターン形成された導電性副層を示
す。図に示すように、グリッド170はパッド172ま
で伸び、そこで回路構成174によって固定電位に電気
的に接続されることができる。接続は、大地、あるいは
基板裏面の電圧またはバイアス電圧のような他の簡単に
利用できる低インピーダンス固定電圧源に対する従来の
電気接続によって実施することができる。電気接続は、
図示のようにアレイの周辺のパッドを通じて直接に実施
することができるが、グリッド170が形成される層に
このような接続を行うために十分な表面がないときは、
下部層に開口部を切り取り、その結果、金属と金属との
接触によってグリッド170は別の金属層の一部に電気
接続され、次にその金属層がパッドに接続される。パッ
ドからの電気接続は、ワイヤまたは他の導電性要素によ
って実現される。
【0093】グリッド170は、データライン180お
よび走査ライン182によって図示されるように、セン
サアレイのデータラインおよび走査ラインを覆い、また
トランジスタ領域184に図示されるように、各セルの
回路構成のTFT領域を覆い、トランジスタ領域におい
てデータライン180および走査ライン182はTFT
のリードに接続される。
【0094】図11に示されるように、データライン1
80は、下部層または基板の上の下部導電層に形成され
る。データライン180の上に第一誘電副層190があ
り、この副層はSiOXYで構成できる。第一誘電副層
190の上に、グリッド170が導電副層に形成され、
この副層は、アルミニウムまたはクロムのような導電性
金属などとすることが可能であり、また代案としては、
TiWまたはTaのような高融点金属およびAlまたは
Crのような高導電性金属の交互層を有する多層構造と
して実施することができる。グリッド170の上に、第
二誘電副層192が形成され、この層もSiOXYで構
成できる。また、図11には、輪郭導電層194が示さ
れ、図5または図7のいずれかのような重複を有して、
この層に電荷収集電極を形成することができる。
【0095】データラインおよびトランジスタ領域の被
覆に加えて、グリッド170は各セル回路構成の他の領
域を被覆することができる。しかし、グリッド170
は、電荷収集電極からのリードがトランジスタからのリ
ードまたは蓄積キャパシタのようなその他の素子に電気
接続される領域に伸びることはできない。
【0096】図10および図11の実施形態は、図5〜
9の実施形態より有利である場合がある。それは図10
および11の実施形態においては誘電層の厚さが比較的
容易に付着される範囲まで減少されるためである。電荷
収集電極とデータラインとの間の容量結合の減少に加え
て、グリッド170は、アレイの一般電気ノイズを減少
させる接地面として機能することができる。
【0097】他方、図10および図11の実施形態は、
追加金属副層の付着およびパターン化および追加誘電副
層の付着を必要とする。
【0098】C.3.結果 図7および図8に関して前述した実施形態は、512×
640画素X線センサアレイについて実験的に実施され
た。このセンサアレイにおいては、各セル回路構成の各
ユニットのピッチは63.5μm、データラインの幅は
6μm、隣接するセルの電荷収集電極間の間隔は約4μ
mである。
【0099】図9に関して述べたように、ひとつの実験
においては10μmのBCB層を使用し、一方、別の実
験においては2μmのSiOXY層を使用したが、この
SiOXY層は厚すぎて具合良く製作できなかった。
【0100】BCBを使用した実験は満足すべきもので
あり、容量結合は十分に減少され、256階調解像度に
おいてクロストークは許容できるものであった。結果は
予測と一致し、3μmのBCB層も申し分ないであろう
ことを示すものである。さらに、両方のBCB実験にお
いては、容易にセレンを塗布してX線センサアレイを制
作することができる。この工程は、効率的であり、歩留
まりが良い。
【0101】C.4.バリエーション 前述の実施形態は、本発明の範囲内において、多くの方
法によって変更することができる。
【0102】前述の実施形態によって、石英またはガラ
スのような絶縁基板上の薄膜回路構成が提供される。本
発明は別の形式の基板上において、別の形式の回路構成
を使用して実施することができる。
【0103】前述の実施形態によって、特定の幾何学的
配置および電気特性を有する回路構成が提供されるが、
本発明は、異なる幾何学的配置を使用して実施すること
は可能であり、また、異なる回路構成を使用して実施す
ることは可能である。
【0104】前述の実施形態は、特定の材料から特定の
方法によって生成される特定の厚さの層を備えるが、別
の厚さを生成すること、ならびに別の材料および別の方
法を使用することは可能である。前述のように、SiO
XYおよびBCBのほかに、別の誘電物質、たとえば、
SiO2、Si34、Si34とSiO2との複合材料、
あるいは酸化タンタルまたは酸化アルミニウムのような
陽極酸化物を使用することは可能であり、また、誘電体
は構造上適切である限り薄くすることができる。
【0105】電荷収集電極には、様々な導電材料を使用
することが可能であるが、しかし、ITOはセレン被覆
を有するX線センサアレイに適切である。それはITO
によって阻止接触が与えられ、阻止接触は高電圧におけ
るセレン被覆への電荷担体の注入を阻止するためであ
る。さらに、ITOは透明であり、このことは一部の用
途において有用である。Alおよびその合金、またはC
r、Ti、WまたはMoのような高融点金属、またはそ
れらの合金で形成される電荷収集電極は、半導体トラン
スデューサ層との相互作用を阻止する。さらに、濃くド
ープされた導電性半導体層は、半導体トランスデューサ
層への電荷注入を阻止する。
【0106】また、種々の導電性物質が走査ラインおよ
びデータラインならびに固定電位副層に使用され、これ
らには、層または障壁金属を有するAlまたは有しない
Al、ITO、MoTa、Cr、MoCr、Ta、C
u、Ti、TiN、Wのような適切な金属または合金、
TiW/AlCuのような複合多層スタック、および適
切な有機電導性物質が含まれるが、これに限定されるも
のではない。
【0107】前述の実施形態は特定の順序の層を含む
が、層の順序は変更することが可能である。たとえば、
基板によって放射線が受け取られる場合は、電荷収集電
極をデータラインの下に配置することは可能である。同
様に、セル回路構成の各ユニットの素子の適切な配列を
使用することができる。
【0108】前述の実施形態は、光導電性物質としてセ
レンが使用されるX線センサアレイに対して適切である
が、本発明は、他の光導電性物質を使用して実施するこ
とが可能であり、また他の周波数帯の放射線に対するセ
ンサアレイ、または化学薬品、圧力、および温度のよう
な電荷を生成できる、電磁放射線以外の刺激に対して使
用することが可能である。光導電体としては、アモルフ
ァスシリコン(a−Si)、臭化タリウム、ヨウ化鉛、
または他の適切な物質を使用することができる。たとえ
ば、本発明は、「固体センサ出願」に開示のように、シ
リコン感光性層を用いて可視光線センサアレイに使用す
ることができる。
【0109】図5〜9の実施形態は電荷収集電極とデー
タラインとの間の単一の均質な誘電層に関して記載した
が、本発明は、共同して容量結合を減少させる異なる二
つ以上の誘電副層を備える誘電層を使用して実施するこ
とができる。
【0110】図10および図11の実施形態は第一およ
び第二絶縁層間の単一固定電位副層に関して記載した
が、本発明は、多くの固定電位副層を使用して実施する
ことが可能であり、また追加絶縁層を使用して実施する
ことが可能である。さらに、図10および図11の実施
形態は副層の一部が相互結合されメッシュを形成する特
定の固定電位副層配置に関して記載したが、本発明は、
広範囲の配置によって実施することが可能であり、たと
えば、副層の一部が相互に結合されないが、固定電位に
対して別々の電気結合を有する配置で実施することが可
能である。
【0111】前述の実施形態は、走査信号のデューティ
インターバルに応じて蓄積電荷が電荷収集電極からデー
タラインに転送され、次に、デューティインターバル
後、データラインの電荷がデータラインに電気接続され
る読み出し回路構成によって感知されるセンサアレイに
適合している。クロストークを減少させるこのような読
み出し方法の例は、参考文献として本発明に組み込まれ
る同時係属、同時譲渡、米国特許出願第08/BBB,
BBB号(弁理士事件処理番号第D/96303Q
号)、発明の名称「クロストークの減少されたセンサア
レイデータライン読み出し」に開示されている。しか
し、本発明は、別の読み出し方法を使用して実施するこ
とは可能である。
【0112】前述の実施形態においては、スイッチング
素子としてTFTを使用するが、本発明は、いずれかの
適切なスイッチング素子を使用して実施することは可能
である。
【0113】前述の実施形態においては、電荷収集電極
はデータラインと重複するが、本発明は、データライン
と重複されない電荷収集電極を使用して実施することは
可能である。
【0114】D.応用 本発明は、「単一層出願」に開示されるようなX線な
ど、および「固体センサ出願」に開示されるような可視
または近可視範囲の光線などの種々の帯域の放射線のセ
ンサ用のアレイなどの数多くの方面に適用することがで
きる。
【0115】小型、高解像度のX線センサアレイは、マ
ンモグラフィ撮像に使用することが可能であり、一方、
大型、低解像度のX線センサは、他の診断ラジオグラフ
ィ用途のフィルムの代替として使用することは可能であ
る。
【0116】大型、高解像度の光センサアレイは、ドキ
ュメントリーダに使用することができる。
【0117】E.その他 以上、本発明を薄膜の実施形態に関して説明したが、単
結晶技術を使用して本発明を実施することは可能であ
る。
【0118】実施形態に関して、その変形、異形、およ
び拡張と共に本発明を説明したが、別の変形、異形、お
よび拡張は本発明の範囲内にある。したがって、本発明
は本明細書に記述または図面によって制約されることは
なく、特許請求の範囲のみによって制約を受ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】 結合防止層によって、電荷収集電極とデータ
ラインとの間の容量結合を減少させることができる方法
を説明する概略線図である。
【図2】 誘電率、厚さ、およびそれを超えると容量結
合が許容できないクロストークを生じる結果となるしき
い値レベルの関係を示すグラフである。
【図3】 容量結合をしきい値未満に減少させるために
十分な低い誘電率および十分な厚さを有することによ
り、容量結合が減少する結合防止層を示す断面図であ
る。
【図4】 容量結合をしきい値未満に減少させる固定電
荷副層を備える結合防止層を示す断面図である。
【図5】 データラインを覆う電荷収集電極を有するセ
ンサアレイを示す概略配置図である。
【図6】 図5に示すセンサアレイを線6−6に沿って
切った断面図である。
【図7】 それぞれ部分的にデータラインと重複する隣
接する電荷収集電極を有するセンサアレイを示す概略配
置図である。
【図8】 図7に示すセンサアレイを線8−8に沿って
切った断面図である。
【図9】 センサアレイの幾つかの実施形態について、
誘電率と厚さとの関係を図示するグラフである。
【図10】 電荷収集電極とデータラインとの間の容量
結合を減少させる固定電位グリッドを有するセンサアレ
イを示す概略配置線図である。
【図11】 図10に示すセンサアレイを線11−11
に沿って切った断面を示す図である。
【符号の説明】
10 セル回路構成、12,50,60,100,10
2,120,122電荷収集電極、14 フォトダイオ
ード、16 蓄積キャパシタ、18,28キャパシタ、
20,52,62,104,124,180 データラ
イン、22スイッチング素子、24,182 走査ライ
ン、26 データリード、30結合防止層、54,11
0,130 誘電層、70,190 第一絶縁副層、7
2,192 第二絶縁副層、74 固定電位副層、76
固定電位回路構成、160,162,164 しきい
値曲線、170 固定電位グリッド、172 パッド、
174 回路構成、184 トランジスタ領域、194
輪郭導電層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 27/14 H01L 27/14 C H04N 5/335 K

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 M本のデータラインを備え、Mは2以上
    であり、また前記M本のデータラインのそれぞれに対し
    て、多数のセルを備えるアレイ回路構成を有する形式の
    改良センサアレイであって、前記各セルは前記データラ
    インに接続されるセル回路構成を備え、m番目の前記デ
    ータラインに沿う前記各セルの前記セル回路構成は、 刺激を受け取るためおよび受け取った前記刺激の測度を
    示す電気信号を与えるためのセンシング素子を備え、 前記センシング素子は電荷収集電極を含み、 前記セル回路構成は、さらに、 m番目の前記データラインと前記電荷収集電極のデータ
    リードとを接続し、前記センシング素子からの前記電気
    信号をm番目の前記データラインに与えるためのスイッ
    チング素子を備え、 一組の前記各電荷収集電極は、それぞれひとつの前記デ
    ータラインと重複する重複領域を有し、また、 各前記重複領域においては、前記電荷収集電極と当該電
    荷収集電極が重複する前記データラインとの間に結合防
    止層が設けられ、 前記結合防止層は、前記電荷収集電極と前記データライ
    ンとの間の容量結合を、クロストークが2%以下である
    しきい値レベル未満に減少させること、 を特徴とする改良センサアレイ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の改良センサアレイにお
    いて、前記結合防止層が、容量結合を前記しきい値未満
    に減少させるために十分である低い誘電率と十分な厚さ
    とを有することを特徴とする改良センサアレイ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の改良センサアレイにお
    いて、前記結合防止層は、前記データラインに対向する
    第一面および前記電荷収集電極に対向する第二面を有
    し、前記結合防止層は、 前記第一面の側にある第一絶縁下位層と、 前記第二面の側にある第二絶縁下位層と、 前記第一絶縁副層と前記第二絶縁副層との間にある導電
    性物質よりなる固定電位下位層とを備え、 前記改良センサアレイは、さらに、 前記固定電位下位層を固定電位に保持するために前記固
    定電位下位層に電気的に接続される固定電位回路構成を
    備えることを特徴とする改良センサアレイ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の改良センサアレイにお
    いて、前記結合防止層は前記データラインの上にあり、
    また前記電荷収集電極は前記結合防止層の上にあること
    を特徴とする改良センサアレイ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の改良センサアレイにお
    いて、前記一組をなす前記電荷収集電極のひとつが、ひ
    とつの前記データラインの幅全体に重複することを特徴
    とする改良センサアレイ。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の改良センサアレイにお
    いて、両方とも前記一組に属する二つの隣接する前記電
    荷収集電極が、それぞれ、それらの間のひとつの前記デ
    ータラインの一部に重複することを特徴とする改良セン
    サアレイ。
  7. 【請求項7】 回路構成を形成することができる表面を
    有する基板と、 前記基板の前記表面に形成されるアレイ回路構成と、を
    備え、 前記アレイ回路構成はM本のデータラインを備え、Mは
    2以上であり、 前記アレイ回路構成は、さらに、前記M本のデータライ
    ンのそれぞれに対して、多数のセルを備え、 前記各セルは前記データラインに接続されるセル回路構
    成を有し、 m番目の前記データラインに沿う前記各セルの前記セル
    回路構成は、刺激を受け取るためおよび受け取った前記
    刺激の測度を示す電気信号を与えるためのセンシング素
    子を備え、 前記センシング素子は電荷収集電極を備え、 また、前記セル回路構成は、m番目の前記データライン
    と前記電荷収集電極のデータリードとを電気的に接続し
    前記センシング素子からの前記電気信号をm番目の前記
    データラインに与えるためのスイッチング素子を備え、 また、前記アレイ回路構成は、前記電荷収集電極と前記
    データラインとの間に結合防止層を備え、 前記結合防止層は、6.0未満の誘電率および1.5μ
    mを超える厚さを有し、前記誘電率は十分に低く、また
    前記厚さは十分に大きいので、前記結合防止層は、前記
    電荷収集電極と前記データラインとの間の容量結合を、
    クロストークが許容できないレベルであるしきい値レベ
    ル未満に減少させること、 を特徴とする装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の装置であって、前記誘
    電率が4.0以下であることを特徴とする装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の装置であって、前記結
    合防止層が少なくとも3μmの厚さであり、また前記誘
    電率が3.0以下であることを特徴とする装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の装置であって、前記
    結合防止層が少なくとも10μmの厚さであることを特
    徴とする装置。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載の装置であって、前記
    結合防止層がベンゾシクロブテンよりなる層であること
    を特徴とする装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の装置であって、前
    記誘電率が約2.7であることを特徴とする装置。
  13. 【請求項13】 回路構成を形成することができる表面
    を有する基板と、 前記基板の前記表面に形成されるアレイ回路構成と、を
    備え、 前記アレイ回路構成はM本のデータラインを備え、Mは
    2以上であり、 前記アレイ回路構成は、さらに、前記M本のデータライ
    ンのそれぞれに対して、多数のセルを備え、 前記各セルは前記データラインに接続されるセル回路構
    成を有し、 m番目のデータラインに沿う前記各セルの前記セル回路
    構成は、刺激を受け取るためおよび受け取った前記刺激
    の測度を示す電気信号を与えるためのセンシング素子を
    備え、 前記センシング素子は電荷収集電極を備え、 また、前記セル回路構成は、m番目の前記データライン
    と前記電荷収集電極のデータリードとを電気的に接続し
    前記センシング素子からの前記電気信号をm番目の前記
    データラインに与えるためのスイッチング素子を備え、 また、該アレイ回路構成は、前記電荷収集電極に対向す
    る第一面および前記データラインに対向する第二面を有
    する結合防止層を備え、 前記結合防止層は、前記電荷収集電極と前記データライ
    ンとの間にあり、前記結合防止層は、 前記結合防止層の第一面の側にある第一絶縁下位層と、 前記結合防止層の第二面の側にある第二絶縁下位層と、 前記第一絶縁下位層と前記第二絶縁下位層との間にある
    導電物質よりなる固定電位下位層とを備え、 固定電位回路構成は、前記固定電位下位層に電気的に接
    続され、前記固定電位下位層を固定電位に保持し、 前記固定電位下位層によって、前記電荷収集電極と前記
    データラインとの間の容量結合が、クロストークが許容
    できないレベルであるしきい値レベル未満に減少される
    ことを特徴とする装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の装置であって、前
    記電荷収集電極が第一導電層内にあり、前記第一導電層
    は前記結合層の上にあり、前記結合層は前記データライ
    ンの上にあることを特徴とする装置。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の装置であって、前
    記固定電位下位層がグリッドを形成するようにパターニ
    ングされた層であることを特徴とする装置。
  16. 【請求項16】 請求項13に記載の装置であって、前
    記固定電位下位層がアルミニウムよりなることを特徴と
    する装置。
  17. 【請求項17】 請求項13に記載の装置であって、前
    記固定電位下位層がクロムよりなることを特徴とする装
    置。
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