JPH10122895A - 捜索装置 - Google Patents

捜索装置

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JPH10122895A
JPH10122895A JP2620097A JP2620097A JPH10122895A JP H10122895 A JPH10122895 A JP H10122895A JP 2620097 A JP2620097 A JP 2620097A JP 2620097 A JP2620097 A JP 2620097A JP H10122895 A JPH10122895 A JP H10122895A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 徘徊者、遭難者、遺失物および盗難品などが
捜索者の近傍から離れた場合にも、その距離の遠近に係
わらず速やかに捜索し、位置を精密に特定して発見する
ことを可能とする捜索システムを提供すること。 【解決手段】 親機2のPHS送受信装置21から捜索
対象が携行している子機1に無線電話をかけると、子機
1ではGPS測位装置12で測位してPHS応答装置か
ら子機1の測位情報P1を親機2に返信する。親機2で
は、子機1から受信した子機1の測位情報P1と、親機
2のGPS測位装置24で測定した自己の測位情報P2
とが得られるので、ディファレンシャルGPS測位シス
テムが形成されており、親機2から子機1への相対位置
が誤差1m未満の高精度で地図画像ディスプレイ22に
表示される。PHSを通信に使うので距離に関係なく速
やかな捜索ができ、DGPSによりピンポイントで子機
1の位置の特定ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の捜索装置は、徘徊者
や遭難者または盗難品や遺失品を捜索する捜索システム
の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】第1に、病院や老人ホームなどの施設か
ら徘徊者の外出を警報する装置としては、徘徊者に発振
器なりマーカーを身につけさせ、同施設の玄関や門にセ
ンサーを設置して徘徊者の通過を検知して守衛所やナー
スセンタに報知する徘徊防止システムがある。
【0003】第2に、遭難者の位置を報知する装置とし
て現在最も有望と思われるのは、携帯式GPS測位装置
(ハンディ・ナビゲーション・システム)と携帯電話ま
たは携帯無線とである。登山者は両者を携帯し、遭難し
た場合に遭難者が救難施設にGPS測位情報を口述で連
絡すれば、遭難者の位置を正確に報知することができ
る。
【0004】第3に、遺失物については遺失しそうな鞄
などに子機を入れておき、親機を持ち主がポケットに携
帯しておいて、子機と親機とが所定距離離れると親機が
警報音等で持ち主に注意を促す遺失防止装置が開発され
ている。あるいは、盗難品を追跡する装置としては、盗
難に遇う恐れのある物品に小型の電波発信器を取り付け
ておき、指向性の強い受信機で上記発信器の方向を検知
して追跡する装置がある。
【0005】さらに、本発明の捜索装置にもっとも近い
従来技術としては、特開平8−65413号公報に「位
置情報検出装置」と称する捜索装置が開示されている。
以下に同公報中の符号を使用して同装置について説明す
る。同装置では、親機である位置情報装置Bからの電話
呼び出しに応答して、徘徊者32が携帯する子機である
携帯型送受信器Aから、GPS測位情報が携帯電話回線
35で返信される。親機である位置情報装置Bは、上記
測位情報を通信事業者8を、中継して公衆電話回線7を
通じモデム装置3で受信し、ナビゲーションシステム4
で地図情報と合成して、地図表示装置5に地図上の位置
として表示する。ただし、親機である位置情報装置B
は、GPS測位装置等の自己の位置を測定する手段を持
っておらず、上記公報中の図1および図3から明らかな
ように固定式である。それゆえ、親機である位置情報装
置Bは、少なくとも子機である携帯型送受信器Aとの通
信中には移動することはない。
【0006】実運用では、地図表示装置(ディスプレ
イ)5に表示された地図上の徘徊者32の位置を、介護
者38が目視認識し、携帯電話等を持って移動する別の
捜索者に報知して捜索が行われるものと想像される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来技術としての前述
の第1〜第3の各装置および前述の公報の捜索装置に
は、以下に述べるようにそれぞれ短所があり改善の余地
がある。第1の徘徊防止システムは、徘徊者がいったん
施設外へ脱出してしまうといったい何処に居るのかが分
からず、徘徊者を捜索する能力がない。第2の遭難者の
場合では、遭難者が携帯無線か携帯電話で連絡を取り、
GPS測位情報を読んで口述で伝達する必要があり、負
傷等によりこれらの手順のうち一つにでも支障がある
と、遭難位置を通報することができなくなる。第3の遺
失防止装置では、いったん子機が親機から遠く離れてし
まうと、子機の方向も距離も分からないから子機を捜索
する能力がない。また、盗難品を追跡する装置では、小
型の電波発信器の出力を(電池容量等の関係で)あまり
大きくできないので、距離が離れたり電磁環境が悪かっ
たりして誘導電波の減衰が激しく受信できなくなると、
追跡は困難である。
【0008】前述の公報の捜索装置では、子機にのみG
PS測位装置が装備されており親機にはGPS測位装置
が装備されていないので、ディファレンシャルGPS測
位システムが形成されない。それゆえ、子機の自己位置
の測位精度は、GPSの民用モード固有の数十m程度と
誤差範囲が大きなものになり、ピンポイントで子機の位
置(すなわち徘徊者等の位置)を特定することができな
い。すなわち、親機のディスプレイを見ている介護者3
8の捜索者に対する指示は、半径数十mのおおよその範
囲で捜索対象である徘徊者等の位置を探すようにという
大まかな指示にならざるを得ない。もしも子機を携帯し
ている徘徊者等が、人込みに紛れている場合や、森林や
草むらなどに潜んでいる場合には、捜索は困難を極め長
時間を要することであろう。
【0009】また、前述の公報の捜索装置による捜索で
は、親機のディスプレイを視認して指示を出す介護者と
実際に捜索に出る捜索者との最低限二人のチームが必要
である。それゆえ、一般家庭のように人手が十分に無い
場合には、一人の捜索者による単独の捜索は不可能であ
り、人手の上で運用上の制約がある。本発明は上記実情
に鑑み、以下の捜索装置を提供することを解決すべき課
題とする。
【0010】その第1は、徘徊者、遺失物および盗難品
のうちいずれかが捜索者の近傍から離れた場合にも、そ
の距離の遠近に係わらず速やかに捜索し、より高精度で
その位置を特定して容易に発見することを可能とする捜
索装置である。その第2は、遭難者が視力、聴力および
言語能力のいずれかを喪失した場合にも、捜索者に遭難
を自動的に報知し、極めて正確な遭難位置を伝達するこ
とを可能とする捜索装置である。また、第1の場合にも
第2の場合にも、単独の捜索者による捜索が可能で、捜
索側の人手は最低限一人いれば捜索が可能であること
も、本発明の捜索装置の課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するために、発明者は以下の手段を発明し
た。 (第1手段)本発明の第1手段は、請求項1記載の捜索
装置である。本手段では、親機から無線送受信装置で所
定の子機に、電波による無線通信がかけられると、子機
の無線応答装置が受信して応答し、親機と子機との間に
無線通信回線が繋がる。子機は複数個あってもよく、そ
のうちの特定の一つに親機は無線で呼び出しを掛けて回
線を確保する。その際、親機と子機との間に、有線電話
施設や無線電話施設のターミナル局や中継局などの、通
信事業者の施設が介在していてもよい。
【0012】親機からの無線通信回線が子機に繋がる
と、子機の測位装置が起動し、測位施設からの電波に基
づいて子機の現在位置を示す測位情報を無線応答装置に
伝達する。すると、子機の無線応答装置は、伝達された
子機の測位情報を親機へ送信する。親機の無線電話送受
信装置は、子機から送信されてきた子機の測位情報を受
信すると共に、親機の測位装置により親機の現在位置を
測定し親機の測位情報をも得る。親機は、親機の測位情
報に対する子機の測位情報を差分(例えば緯度経度の引
き算)により計算し、親機に対する子機の相対位置をデ
ィスプレイ上に表示する。
【0013】通常、親機には地図データ記憶装置が装備
されており、各測位情報に基づいて必要な地図の部分の
データが地図データ記憶装置から提供されて、ディスプ
レイには地図上での親機および子機の位置が表示され
る。なお、親機のスイッチ操作により、親機だけの位置
をディスプレイ上に表示したり、子機だけの位置をディ
スプレイ上に表示することも可能である。
【0014】この際、子機の測位装置と親機の測位装置
とは、両者が近傍にある場合には共通の測位施設からの
測位電波(ナビゲーション用電波)を利用するので、両
者に共通な測位誤差は差分により相殺される。それゆ
え、子機と親機との両者で差分測位システムが形成され
ており、各測位装置単独の測位精度よりも高い測位精度
で両者の相対位置が親機で測定される。例えば、親機と
子機との共通の測位誤差が100mであり、親機と子機
とで別個の(独立な)測位誤差がそれぞれ1mであると
すると、差分測位システムにより両者の相対位置の誤差
は(両誤差の自乗和平方を取り)1.4m程度である。
このように、差分測位システムの形成により子機の相対
測位精度は飛躍的に高精度になり、精密に子機の位置を
特定することが可能になる。
【0015】なお、親機に地図データとの照合によるマ
ップマッチング機能を持たせることは容易(多くのカー
ナビで実施している)であり、親機の絶対測位精度を高
めることができる。それゆえ、精度が向上した親機の絶
対測位情報に基づき、子機の絶対測位精度を高めること
もまた可能である。したがって、本手段によれば、徘徊
者、遺失物および盗難品のうちいずれかが捜索者の近傍
から離れた場合にも、その距離の遠近に係わらず速やか
に捜索し、より高精度で子機の位置を特定して子機を携
帯している捜索対象の発見が可能であるという効果があ
る。すなわち、本手段によれば前述の第1の課題(徘徊
者の速やかな捜索)が解決される。また、親機が可搬型
であるので捜索者が親機を携行することができ、単独の
捜索者による捜索が可能で、捜索側の人手は最低限一人
いれば捜索が可能であるという効果もある。なお、可搬
型の親機は携帯式でもよく、また、自動車等の車両に取
り付けられていても良く、さらに同車両から取り外して
携帯可能となっていてもよい。
【0016】なお、親機の無線送受信装置は、通常、プ
ッシュボタン式等の電話装置を装備しており、子機が複
数個ある場合にも、同無線送受信装置に登録されている
電話番号等で所望の子機を呼び出して測位情報を得るこ
とが可能である。 (第2手段)本発明の第2手段は、請求項2記載の捜索
装置である。
【0017】本手段では、測位施設は複数のナブスター
GPS衛星であり、親機の測位装置および子機の測位装
置は共にGPS測位装置であって、差分測位システムと
してディファレンシャルGPS測位システムが形成され
ている。GPS測位装置単独の測位精度は民用モードで
数十m程度であるが、ディファレンシャルGPS測位シ
ステム(以下DGPSと略記)が形成されているので、
親機と子機との間の相対測位精度は数十cm程度であ
る。親機と子機とが比較的近傍にある場合には、相対測
位精度は実効上、十cm程度であるとさえ言われてい
る。
【0018】それゆえ、既存のGPS測位システムを利
用することにより、相対測位誤差が数十cm以内と極め
て高精度で子機の位置を特定することができる。したが
って本手段によれば、前述の第1手段の効果に加えて、
捜索対象である徘徊者等が人込みに紛れている場合に
も、ピンポイントで個人を特定することが可能になると
いう効果がある。あるいは子機を付帯している捜索対象
が隠蔽物に隠れていたりする場合にも、速やかな捜索が
可能となり、捜索対象の発見が極めて容易になるという
効果がある。
【0019】(第3手段)本発明の第3手段は、請求項
3記載の捜索装置である。本手段では、親機の無線送受
信装置および子機の無線応答装置は、それぞれ、携帯電
話の送受信装置、PHSの送受信装置、イリジウム衛星
通信の送受信装置およびテレディスク衛星通信の送受信
装置のうちいずれかである。
【0020】親機の送受信装置または子機の無線応答装
置が携帯電話のものである場合には、比較的広範囲で使
用可能であり、また高速で移動中にも使用可能である。
同装置がPHSのものである場合には、消費電力が小さ
いので長時間の連続使用に耐えることができると共に、
地下街や地下鉄駅などでの使用も可能である。携帯電話
網もPHS網も拡大の一途にあり、近い将来には日本中
のほとんどの場所での使用が可能になるものと見込まれ
ている。また、同送受信装置がイリジウム衛星通信また
はテレディスク衛星通信のものである場合には、山岳地
帯や密林中および海洋上を含む全世界での使用が可能に
なる。
【0021】上記送受信装置が前述のいずれの種類の送
受信装置であっても、親機と子機との間の通信を中継す
る通信事業者のインフラストラクチャーが整備されてい
る(あるいは整備される予定である)。それゆえ、トラ
ンシーバー等により直接通信する場合よりも遙かに微弱
な電波で通信回線の確保が可能であると共に、消費電力
が小さくとも距離に関係なく通信が可能である。特に子
機の無線応答装置がPHSの送受信装置である場合に
は、子機が小型でありながら長期間の捜索が可能にな
る。また、親機と子機とで送受信装置の種類が異なる場
合でも、両者の中継局同士が連絡し互いに中継が可能で
あれば、親機と子機との間での通信(送受信)が可能で
ある。
【0022】したがって本手段によれば、前述の第1手
段の効果に加えて、以上のようにそれぞれの送受信装置
の特性に応じた効果を享受することができる。 (第4手段)本発明の第4手段は、請求項4記載の捜索
装置である。本手段では、親機の無線送受信装置は、子
機との回線が繋がったのち直ぐに符丁送信装置により子
機に特定の符丁信号を送信する。一方、同符丁信号を受
信した子機の無線応答装置は、セキュリティー装置によ
り無線通信の回線がつながってから所定の時間内に前記
特定の符丁信号を受信した場合に、子機の測位情報を親
機に返信する。逆に、子機の側で親機以外から無線回線
が繋がった場合には、特定の符丁信号が送られてこない
ので、子機は所定の時間だけ待ったのち、測位情報を返
信することなく、セキュリティー装置により無線回線の
接続を切る。
【0023】それゆえ、親機の符丁送信装置および子機
のキュリティー装置の作用により、親機以外の(特定の
符丁を発しない)無線回線の端末から子機が呼び出され
た場合には子機の測位情報は返信されず、子機の位置は
秘匿される。したがって本手段によれば、前述の第1手
段の効果に加えて、子機の測位情報は親機にしか返信さ
れないので、子機の携帯者等の位置が親機を持たない他
人に知られることがない。それゆえ、個人のプライバシ
ーと安全性(誘拐等の防止)とが確保されるという効果
がある。
【0024】(第5手段)本発明の第5手段は、請求項
5記載の捜索装置である。本手段では、親機および子機
は共に、無線送受信装置ないし無線応答装置に接続され
ている送受話器を有するので、親機の使用者と子機の携
帯者との間で通話ができる。すなわち、親機の無線電話
送受信装置および子機の無線電話応答装置は、いずれも
送受話器をも有するので、通常の無線電話と同様に親機
と子機との間で通話が可能である。すなわち、子機のユ
ーザーは通話により親機のユーザーに用件を告げ、現在
位置を知らせることができる。現在位置は通話信号の間
を縫って符号により自動的に子機から親機へと伝送され
るので、子機のユーザーは現在位置を口述する必要はな
い。それゆえ、子機のユーザーが遭難した場合には、子
機のダイヤリング装置により親機を自動的に呼び出し、
遭難信号と現在位置とを自動的に逐次送信することが可
能になる。
【0025】また、本手段では、通話機能により、親機
のユーザー(捜索者)から適切なアドバイスを子機のユ
ーザー(遭難者)が受けることも可能である。さらに、
特定の親機と無線電話がつながらない場合には、子機に
無線電話のダイヤル発信装置を備えておき、同装置によ
り他の親機に無線電話をかけて遭難信号および測位情報
を伝達したり、通常の電話回線を介して消防署や警察な
どに救援を依頼する電話をかけることも可能である。
【0026】したがって本手段によれば、前述の第1手
段の効果に加えて、親機と子機との間で通話が可能にな
るとともに、親機および子機がそれぞれダイヤル発信装
置を備えていれば他の電話等の情報端末ににもアクセス
が可能となり、よりいっそう便利になるという効果があ
る。 (第6手段)本発明の第6手段は、請求項6記載の捜索
装置である。
【0027】本手段では、子機に救難信号の手動発信機
能と自動発信機能とが備わっている。すなわち、子機
は、手動により所定の操作をされた場合に、警報を発す
るとともに、無線応答装置により自動的に親機を呼び出
して救難信号および測位信号を送信する。また子機は、
所定以上の衝撃が加えられたのち所定時間内に解除操作
が行われなかった場合や、被水ないし冠水したのち所定
時間内に解除操作が行われなかった場合などに、警報を
発するとともに、無線応答装置により自動的に親機を呼
び出して救難信号および測位信号を送信する。
【0028】それゆえ、子機のユーザーが遭難した場合
には、子機に装備されているダイヤル発信装置により親
機を自動的に呼び出し、遭難信号と現在位置とを自動的
に逐次送信することが可能になる。特に、子機の所定の
スイッチを入れると子機から所定の親機なり救難施設な
りに自動的に電話し、子機のユーザーが遭難した旨と測
位情報とを伝達するようにしておけば、子機のユーザー
が重篤な負傷ないし衰弱をしている場合にも捜索と救助
が可能になる。
【0029】したがって本手段によれば、前述の第1手
段の効果に加えて、遭難者の捜索と救助に適するという
効果がある。特に遭難者が自力でダイヤルして無線電話
をかけたり状況を口述できないほどダメージを受けてい
る場合にも、子機が自動的に親機を呼び出して救難信号
と測位信号とを送信するので、速やかな遭難者の捜索と
救助が可能になるという効果がある。また、遭難者が意
識を失っている場合にも、定時連絡がなければ親機から
無線電話をかけ、子機から測位情報を得て救難に向かう
ことが可能である。さらに、子機が所定以上の衝撃を受
けた場合に、所定時間アラームが鳴り子機のユーザーが
アラームを止める操作をしなかった場合には、子機から
自動的に親機に無線電話をかけ、救難信号と測位情報と
を親機に伝達するようにしてもよい。親機に回線が繋が
らない場合には、他の親機や救難施設に自動的に次々に
無線電話をかけるようにしておいてもよい。
【0030】すなわち、本手段によれば、前述の第2の
課題(負傷した遭難者の速やかな捜索)が解決されると
いう効果がある。
【0031】
〔実施例1〕
(実施例1の構成)実施例1としての徘徊者捜索システ
ムは、図1に示すように、本発明の捜索装置の子機1お
よび親機2と、両者1,2を中継する通信回線事業者の
PHS中継施設Tと、複数のナブスターGPS衛星(以
下GPS衛星と略記)Nとから構成されている。
【0032】子機1は、親機2からの無線電話を受け親
機2へ子機1の測位情報P1を送信する無線電話応答装
置としてのPHS応答装置11と、測位情報P1を計測
し測位情報P1をPHS応答装置11へ伝達する衛星測
位装置としてのGPS測位装置12とを有する。また子
機1は、セキュリティー装置13を装備しており、PH
Sの応答装置11で受信された信号に親機2からの特定
の符丁信号Sが含まれている場合にのみ、セキュリティ
ー装置13からGPS測位装置12に問い合わせ信号Q
が送られる。さらに子機1は、これらの各装置11〜1
3に電力を供給する電池(図略)と、これらを格納して
いる小型のケース(図略)をも備えている。
【0033】PHS応答装置11は、PHS中継施設T
のターミナル局T1からの呼び出し電波を受信し、応答
する電波を送信するアンテナ11aを有する。また、G
PS測位装置12は、複数のナブスターGPS衛星Nか
らの信号電波を受信するアンテナ12aを有する。図1
では機能上の違いを明らかにするためにアンテナ11a
とアンテナ12aとを別体に図示しているが、小型化を
図るために本実施例の子機1では両者11a,12bを
兼ねるアンテナを有するものとする。
【0034】GPS測位装置12は、アンテナ12aと
GPS受信機(図略)とデコーダー(図略)とを有し、
複数(通常3個以上)のGPS衛星Nからの信号電波を
受信してデコーダーで同信号を解析して自らの現在位置
を割出す。割出された子機1の現在位置は、セキュリテ
ィー装置13で親機2からの特定の符丁信号Sが検出さ
れた場合にのみ、緯度経度の測位情報PとしてGPS測
位装置12からPHS応答装置11へ伝達される。
【0035】PHS応答装置11には、自ら他のPHS
電話機に電話をかける能力はなく、専らかけられてきた
PHS電話に応答して測位情報Pを送信し返す能力を有
している。親機2は、内蔵しているダイヤル発信装置
(図略)により所定の子機1にPHS無線電話をかけ、
子機1から測位情報P1を受信する無線電話送受信装置
としてのPHSの送受信装置21と、受信した子機1の
測位情報P1を表示する地図画像ディスプレイ22とを
有する。また親機2は、PHSの送受信装置21と子機
1との間で通信回線が繋がると、子機1に特定の符丁信
号Sを所定時間内に繰り返しPHSの送受信装置21に
送信させる符丁送信装置を有している。また、親機2自
身の現在位置を測定するGPS測位装置24をも備えて
おり、子機1の近傍では子機1と同一のGPS衛星Nか
らの電波信号をアンテナ24aで受信して、自己の測位
情報P2をも地図画像ディスプレイ22に伝達する。さ
らに親機2は、各装置21〜24に電力を供給する電池
(図略)と、これらを内蔵するケース(図2参照)とを
有する。
【0036】PHSの送受信装置21は、アンテナ21
aを有し、PHS中継施設Tの最寄りのターミナル局T
2を介して子機1に無線電話をかけ、所定時間内に符丁
送信装置23からの特定の符丁信号Sを子機1に送信し
たのち、子機1からの応答に含まれる子機1の測位情報
P1を受信して地図画像ディスプレイ22に提供する。
同時に、親機2のGPS測位装置24は、自己の位置P
2をGPS衛星Nからの電波信号により測定し、同じく
地図画像ディスプレイ22に提供する。
【0037】それゆえ、地図画像ディスプレイ22に
は、子機1の位置情報P1と親機2の位置情報P2との
両者が提供されるので、差分測位システムとしてのD
(ディファレンシャル)GPS測位システムが形成され
ている。地図画像ディスプレイ22は、提供された測位
情報Pに基づき、内蔵の地図データベースにアクセスし
て子機1の現在位置P1を、親機2の現在位置P2から
の相対位置として地図画像上で親機2のユーザーに表示
する。
【0038】なお、親機2および子機1の、特に子機1
の小型化を図るために、親機2お1び子機1のいずれに
も通話機能は付与されていない。したがって、音声によ
る通話は両者1,2の間では成立しない。 (実施例1の作用効果)本実施例の徘徊者捜索システム
では、徘徊者を捜索したい場合には先ず、親機2のダイ
ヤル発信装置を操作して、親機2からその徘徊者が携帯
している子機1に、最寄りのターミナル局T2を含むP
HS中継施設Tを介して電話をかける。子機1は、親機
2からPHS中継施設Tの最寄りのターミナル局T1を
経てPHS無線電話の呼び出しがあると、PHS応答装
置11が電話の呼び出しに応答してオンライン状態(架
電状態)になる。こうして無線電話回線がつながると、
親機2の符丁送信装置23からその子機1または親機2
に特定の符丁信号Sが所定の時間内に繰り返し発せら
れ、親機2のPHSの送受信装置21から子機1に送信
される。
【0039】子機1では、PHS応答装置11により親
機2と無線電話回線が繋がると、所定の時間内に特定の
符丁信号Sが受信された場合にのみ、セキュリティー装
置13から問い合わせ信号QがGPS測位装置12に送
られ、GPS測位装置12が起動される。起動したGP
S測位装置12は、GPS衛星Nからの信号電波を受信
して自らの現在位置を割出し、この現在位置を緯度経度
からなる子機1の測位情報P1としてPHS応答装置1
1に供給する。するとPHS応答装置11は、供給され
た測位情報P1を応答電波に乗せて最寄りのターミナル
局T1に送り、PHS中継施設Tを介して親機2に送信
する。この間、子機1は一切音をたてず、子機1を携帯
している徘徊者に気付かれることなく機能している。
【0040】親機2では、PHSの送受信装置21が最
寄りのターミナル局T2から測位情報Pを受信し、子機
1の測位情報P1を地図画像ディスプレイ22に供給す
る。地図画像ディスプレイ22には、同時に親機2の測
位情報P2も供給されてDGPS測位システムが形成さ
れているので、親機2に対する子機1の相対位置は、数
十cm程度の以内の誤差で極めて精度良く地図画像ディ
スプレイ22上に表示される。こうして親機2のユーザ
ーは、地図画像ディスプレイ22上に表示される地図上
で子機1の現在位置を精密にモニターし、子機1を携帯
している徘徊者を速やかに捜索することができる。DG
PS測位装置12の測位精度は通常十〜数十cm程度で
あり、子機1を携帯している徘徊者の位置を精密に特定
することができるので、捜索は極めて容易になる。
【0041】すなわち本実施例によれば、前述の第1の
課題(徘徊者の速やかな捜索)が解決されるという効果
がある。 (実施例1の運用イメージ)以下に本実施例の徘徊者捜
索システムの運用イメージを、図2を参照して説明す
る。
【0042】現在の技術水準では、まだ子機1を握り拳
程度の大きさ(ウエストバッグに入るサイズ)にしか小
型化できないかもしれないが、電子技術の発達にともな
って近年中に煙草の箱程度の大きさで子機1を製造する
ことが可能になろう。さらにカード電卓程度の寸法・重
量で子機1を製造することができる日が、いずれやって
来るに違いない。ここで説明する運用イメージは、その
時点でのものであると考えていただきたい。
【0043】徘徊癖のある個人には、お守り袋Aに子機
1を入れて紐Bで首から下げ、入浴時以外は常時携帯し
ていてもらうようにしておく。紐Bの中には、PHS応
答装置11およびGPS測位装置12の兼用のアンテナ
11a,12aが仕込まれており、GPS衛星Nからの
信号電波の受信と、最寄りのターミナル局T1との送受
信とが可能になっている。
【0044】ここで、一般にPHSの電話機は元来電力
の消費が少ないことが特徴の一つであり、マイクおよび
スピーカーを必要とする通話機能も付与されていないの
で、PHS応答装置11の電力消費は極めて小さい。ま
た、GPS測位装置12は、親機2からPHS無線電話
がかかってきて特定の符丁信号Sが受信された場合にの
み起動するので、架電状態にない通常時には電力を全く
消費しない。それゆえ、子機1は待機状態では電力の消
費が極めて小さく、長時間にわたって待機状態を保つこ
とができる。
【0045】さて、子機1を携帯している個人が徘徊を
始め、家庭なり施設なりから外へ出かけて行方不明にな
った場合には、家人なり捜索者なりが親機2を起動し
て、徘徊者の携帯している子機1へPHS電話をかけ
る。施設などで徘徊癖のある個人が複数人いる場合に
は、子機1も同数あるので該当する子機1を指定して電
話をかける。
【0046】すると、子機1は最寄りのターミナル局T
1からの電波で呼び出され、親機2からの特定の符丁信
号Sが受信された場合にのみ、応答して子機1の測位情
報P1をターミナル局T1へ返信する。子機1の測位情
報P1は、PHS中継施設Tを経て親機2の最寄りのタ
ーミナル局T2から親機2に伝達される。親機22の地
図画像ディスプレイ22上に子機1の測位情報P1が親
機2の測位情報P2の相対位置として表示されたら、親
機2のユーザーは自動車Vの助手席に乗り込み、ハンド
ルHを握る隣の運転者と連携を取りながら自動車Vで徘
徊者の捜索に出かける。親機2には赤外線送信機25が
オプションで備わっており、赤外線送信機25で徘徊者
の現在位置を示す測位情報P1をカーナビゲーション装
置Cに送信する。
【0047】カーナビゲーション装置Cは、オプション
装備の赤外線受信機Rで測位情報Pを受信し、測位情報
Pの位置を目的地として自動的に設定する。カーナビゲ
ーション装置Cは、GPS衛星Nからの信号電波で自ら
の自動車Vの位置を出発点として設定し、内蔵の道路地
図データベースにアクセスして上記目的地への経路を自
動的に探索する。探索された経路は、カーナビゲーショ
ン装置CのディスプレイDと音声とで運転者に案内され
る。このカーナビゲーション装置Cにおいても、自己の
GPS測位情報と子機1のGPS測位情報P1とが併存
するので、(子機1と親機2とが同一のGPS衛星Nを
使用する近傍では)DGPS測位システムが形成されて
おり、子機1の自動車Vに対する相対位置が数十cm以
内の誤差で精密に表示される。
【0048】それゆえ、車内から徘徊者が直接発見でき
ない場合にも、子機1を携帯している徘徊者の位置を1
m未満の誤差で特定して徘徊者の近傍に駐車し、親機2
を車内から持ち出して徒歩で徘徊者を捜索することがで
きる。前述のように、子機1と親機2との間でDGPS
測位システムが形成されているので、親機2から子機1
への相対位置が誤差数十cm以内で精密に特定される。
それゆえ、子機1を携帯している徘徊者が人込みに紛れ
ていたり、草むらや小屋などの隠蔽物の陰に隠れている
場合にも、徘徊者を速やかかつ容易に発見することがで
きる。
【0049】本実施例の徘徊者捜索システムによれば、
こうして徘徊者を容易に捜し出して自動車Vで迎えに行
くことができ、徘徊者の位置の特定が極めて精密にでき
るので、徘徊者の捜索が極めて容易かつ速やかになると
いう効果がある。徘徊者を保護した後、往路では助手席
に乗っていた親機2のユーザー(捜索者)は、後席に徘
徊者と並んで座り、疲れた徘徊者を慰めながら帰ってく
ればよい。
【0050】(実施例1の付記)ふつう、徘徊者は精神
障害者か老人性の徘徊癖の持ち主かであり、後者(徘徊
老人)の人数のほうが前者よりずっと多いものと思われ
る。徘徊癖をもった老人の問題は、すでに社会問題にな
りつつあり、これから老人がいっそう増える日本では日
常的に起こる問題になることは明白である。徘徊者をも
つ家人の心労は大変なものであり、仕事を辞めて徘徊に
付き合うか、可哀相だが徘徊者を閉じ込めてしまうか、
あるいは費用を負担して施設に預かってもらうかのいず
れかといった深刻な決断を、家人は強要されることにな
る。
【0051】徘徊者が家庭にいる場合にも施設にいる場
合にも、万が一行方不明になったら警察などの組織を頼
って捜索してもらうことになり、周囲の人間の精神的な
負担は計り知れない。そのうえ、徘徊者は自らの安全を
守る能力にも欠ける場合が多いので、行方不明のまま捜
索がはかどらず発見が遅れれば、行方不明先で事故にあ
ったり身体が衰弱したりして生命の危険すらある。
【0052】本実施例は、このような切実な問題に鑑み
てなされた発明の実施例である。実際の捜索の際、前述
の公報の従来技術のように数十mの精度で子機1の位置
が特定される場合と異なり、本実施例の場合の様に測位
誤差が1m未満であれば、徘徊者が物陰に隠れていても
捜索は極めて容易となる。また、親機2が可搬型であり
携帯可能であるから、前述の公報の従来技術のように携
帯電話等で徘徊者の位置を指示されて捜索する場合と異
なり、現地で捜索者が地図画像ディスプレイ22を見な
がら捜索できる。それゆえ、最低限一人の捜索者でも捜
索が可能となり、家庭等での使用や人手不足の施設での
使用に便利であるという効果もある。したがって、本実
施例が一日も早く十分に安価な価格で実用化されて普及
し、徘徊者が安全に保護されるようになって周囲の負担
が軽減されることを切望してやまない。
【0053】(実施例1の変形態様1)子機1が、電池
にかえて、発電装置付きの蓄電装置を備えている変形態
様が可能である。発電装置としては、例えば水晶発振式
のクオーツ腕時計に内蔵されているものなどがあり、子
機1にかかる振動や揺れを原動力として発電することが
可能になるので電池寿命を心配しなくても済むようにな
る。また、本変形態様には電池交換の手間が省かれると
いう効果もある。
【0054】ただし、信頼性やコストや容積・重量の面
からいえば、小型の水銀電池などを定期的に交換するの
が最も好ましいと考えられる。 (実施例1の変形態様2)PHS応答装置11が、リン
クしている最寄りのターミナル局T1がどの局であるか
のターミナル局情報を親機2に返信する機能を有する子
機1の変形態様も、ターミナル局T1の設備にその信号
を供給する機能があれば、可能である。本変形態様によ
れば、GPS衛星Nからの信号電波が届かないビルの中
や地下街などに徘徊者がいる場合にも、ターミナル局T
1の守備範囲で徘徊者の位置を特定することが可能にな
り、ビルの中や地下街での捜索も可能となる。また、ビ
ルの谷間など、複数個のGPS衛星Nからの信号電波が
届かない場所での捜索も可能になるという効果がある。
【0055】(実施例1の変形態様3)PHS応答装置
11を携帯電話の送受信装置に変更した変形態様も可能
である。本変形態様では、携帯電話の特徴の一つである
が、高速で移動する乗物に子機1または親機2が乗って
いる場合にも、両者1,2の架電状態が途切れることが
ない。それゆえ、徘徊者が列車に乗っている場合などの
捜索が、より容易になるという効果がある。
【0056】(実施例1の変形態様4)前述の実施例1
の親機2を車載GPSナビゲーションシステムの一部と
して取り外し可能としておく変形態様も可能である。こ
うすれば、車載GPSナビゲーションシステムのマップ
マッチング機能を利用し、親機2の絶対位置をより精密
に補償することができるという効果がある。それゆえ、
最終的に自動車Vから降りて徘徊者を探す場合に、親機
2の初期位置をより精密に地図上で表示することが可能
になる。
【0057】さらに、親機2に簡易型のストラップダウ
ンINSないしストラップダウン姿勢儀(レートセンサ
の角速度を積分)を装備して、カルマンフィルタ等でカ
ップリングさせたGPS/INS複合航法システムを形
成してもよい。そうすれば、親機2の姿勢や方位が激し
く変動する場合にも、親機2の向いている方向に合わせ
て地図上に子機1の位置を表示することが可能になり、
自動的に方位も分かるので徘徊者の捜索がいっそう容易
になるという効果がある。
【0058】(実施例1のその他の変形態様)本実施例
の捜索システムについては、遺失物および盗難物の捜索
用に、遺失や盗難の可能性がある物品に予め子機1を取
り付けておき、必要がある時に親機2から捜索する使用
法もある。子機1は、鞄等の隠しポケットなどに入れて
おけばよい。また、誘拐されるおそれがある個人に子機
1を隠し持っていてもらえば、誘拐された場合の捜索が
容易になる。
【0059】さらに、PHS応答装置11をイリジウム
衛星通信やテレディスク衛星通信の送受信装置に替えた
子機1の変形態様を、野性動物などに取り付ける使用法
もある。こうしておいて、親機2で野性動物の移動をモ
ニターするならば、本変形態様の捜索装置を使用する捜
索システムは、山間部や海洋での野性動物の生態調査に
も有用である。
【0060】なお、本実施例の子機1を登山者や探検家
などに携帯してもらい、遭難時の捜索用として本実施例
の捜索装置を使用することももちろん可能である。本変
形態様では、無線応答装置および無線送受信装置は、イ
リジウム衛星通信用かテレディスク衛星通信用の送受信
装置を採用して、山岳地帯や密林中および海洋上での通
信回線の確保ができるものとする。本変形態様によれ
ば、第2の課題(遭難者の速やかな捜索)が解決される
だけではなく、子機1は軽量小型であるから携帯しても
あまり負担にならず、いざというときの安全性が増すの
で徒歩の携行者にとっても好適である。
【0061】〔実施例2〕 (実施例2の遭難者捜索システムの構成)本発明の実施
例2としての遭難者捜索システムは、図3に示すよう
に、子機1’および親機2’と、両者1’,2’を中継
するイリジウム通信衛星(以下、通信衛星と略記)I
と、複数のGPS衛星Nとから構成されている。イリジ
ウム通信システムは、多数の低軌道衛星により地上の携
帯送受信装置(電話機)と交信すると共に衛星間通信も
行い、世界中で同一規格で通信・通話を可能とする能力
をもつ次世代の通信システムとして、民間企業により現
在計画されている。
【0062】子機1は、親機2と通話するとともに親機
2へ測位情報Pを送信する無線電話応答装置としてのイ
リジウム送受信装置11’と、測位情報P1を計測する
衛星測位装置としてのGPS測位装置12と、測位情報
P1を地図画像上で表示する地図画像ディスプレイ14
とを有する。また子機1’は、これらの装置11’,1
2,13に電力を供給する電池(図略)と、これらを格
納しているケース(図略)をも備えている。
【0063】無線応答装置としてのイリジウム送受信装
置11’は、ダイヤル発信装置(図略)とアンテナ11
a’とを備えており、通信衛星Iを介して所望の他の送
受信装置(電話機)と通話する能力を有する。イリジウ
ム送受信装置11’はまた、コードレスの送受話器11
c(マイクおよびスピーカを内蔵)と、送受話器11c
と近距離通信するためのアンテナ11bとを有してい
る。送受話器11cは、手放しで使用可能なヘッドセッ
トであってもよい。GPS測位装置12は、複数のナブ
スターGPS衛星Nからの信号電波を受信するアンテナ
12aとGPS受信機(図略)とデコーダー(図略)と
を有し、自らの現在位置を割出す機能を持っている。割
出された現在位置は、子機1’の緯度経度の測位情報P
1として、GPS測位装置12からイリジウム送受信装
置11’および地図画像ディスプレイ14へ伝達され
る。地図画像ディスプレイ14は、内蔵の地図データベ
ースにアクセスして測位情報P1を地図画像上で表示す
るともに、緯度経度の数値として測位情報P1を画面上
の一部に表示する機能をも有する。
【0064】親機2’は、子機1’と通信衛星I(衛星
間中継もあり得る)を介して無線電話を架電する無線電
話送受信装置としてのイリジウム送受信装置21’と、
自己の測位情報P2を測定するGPS測位装置24と、
受信した子機1’の測位情報P1および親機2’の測位
情報P2を表示する地図画像ディスプレイ22’とを有
する。また、各装置21’,22,24に電力を供給す
る電池(図略)と、これらを内蔵するケース(図略)と
をも有する。
【0065】イリジウム送受信装置21’は、内蔵して
いるダイヤル発信装置(図略)および外付けのアンテナ
21a’により、所定の子機1’に通信衛星I(衛星間
中継もあり得る)を介して、無線電話をかけたり反対に
かけられたりする機能を有する。親機2’から子機1’
へは音声信号Cが伝達される一方、子機1’から親機
2’へは音声信号Cに加えて子機1’の測位情報P1が
伝達される。音声信号Cは、親機2’のイリジウム送受
信装置21’に付属している送受話器21c(マイクお
よびスピーカーを内蔵)を介して親機2’のユーザーと
やり取りされ、子機1’のユーザーと親機2’のユーザ
ーとの通話が可能になっている。
【0066】イリジウム送受信装置21’は、子機1’
との無線電話により、子機1’からの応答に含まれる測
位情報P1を受信して地図画像ディスプレイ22’に提
供する。地図画像ディスプレイ22には、親機2’のG
PS測位装置24から自己の測位情報P2も提供さ
れ、、子機1’と親機2’とでDGPS測位システムが
形成されている。地図画像ディスプレイ22は、提供さ
れた測位情報P1,P2に基づき、内蔵の地図データベ
ースにアクセスして子機1’および親機2’の現在位置
を地図画像上で表示するとともに、地図画像の隅に測位
情報P1,P2を緯度経度の文字情報でも表示する。
【0067】(実施例2の遭難者捜索システムの作用効
果)子機1の使用モードには、自らの現在位置を調べる
ナビゲーションモードと、イリジウム衛星通信システム
による無線電話モードと、同通信システムを介して親機
2’に測位情報P1をも送信するモニターモードとの3
種類がある。第1のナビゲーションモードでは、GPS
測位装置12’から得られた測位情報Pを地図画像ディ
スプレイ22に表示し、ハンディ・ナビゲーション・シ
ステム(携帯航法装置)として子機1’を機能させる。
本モードは、地図や海図などと磁気コンパス等の航法計
器とにかわる航法装置として、通常時から常時使用され
る。この際、正確な位置が分かっている親機2’から親
機2’の測位情報P2が子機1’に送信されるならば、
子機1’側でもDGPS測位システムが形成され、精密
な測位が可能となる。
【0068】第2の無線電話モードでは、子機1’のイ
リジウム送受信装置11’に内蔵のダイヤル発信装置に
より、所望の電話番号に通信衛星Iを中継して電話をか
けることができ、親機2’のユーザーとも通話が可能で
ある。なお、ここでいう通話には、パソコン通信やファ
クシミリおよび画像通信(静止画像および動画像)など
も含まれ得るものとする。
【0069】第3のモニターモードは、子機1’と親機
2’との間で通信衛星Iを介して通信回線が確保されて
おり、両者1’,2’の間で通話が可能であると同時
に、子機1’から測位情報P1が親機2’に送信され
る。測位情報P1は音声信号Cの間隙を縫って随時送信
され、親機2’の地図画像ディスプレイ22’には子機
1’の現在位置が親機2’との相対位置として精密に表
示され、親機2’のユーザーは子機1’の相対位置を、
地図上と緯度経度とで精密に認識することができる。そ
れゆえ、遭難時には、このモニターモードで子機1’の
測位情報P1すなわち遭難者の現在位置が、親機2’の
ユーザーすなわち捜索者に通報され、捜索者は速やかに
遭難者を発見し救助に当たることができる。子機1’に
は遭難ボタンが装備されていて、遭難者が通話のできな
い状況にある場合にも、同ボタンを押すことにより自動
的に親機2’に無線電話がかかり、遭難が通報されると
ともに測位情報P1が伝達される。また、親機2’から
無線電話をかけて子機1’のユーザーから応答がなく遭
難の可能性が高いときには、親機2’から子機1’のモ
ニターモードを起動して捜索を開始することができる。
【0070】子機1’が山岳地帯や密林中および海洋上
にある場合においても、GPS衛星Nおよび通信衛星I
とは必ず通信可能である。また、前述のようにDGPS
測位システムが形成されており、子機1’と親機2’と
の相対位置が極めて精密に測定される。それゆえ、携帯
電話やPHSの基地局から遠く離れた場所でも、本実施
例の遭難者捜索システムは機能し、相対測位が精密なの
で確実にかつ速やかに捜索ができ、救難が可能であると
いう効果がある。
【0071】すなわち本実施例によれば、前述の第2の
課題(負傷した遭難者の速やかな捜索)が解決されると
いう効果がある。また、最低限一人の捜索者によって
も、遭難者の捜索が実施できるという効果もある。 (実施例2の運用イメージ)ふつう、遭難者の救出には
現場に急行することが求められるため、飛行機やヘリコ
プタで捜索し救助に向かうことが多い。それゆえ、これ
らの航空機が装備している航法装置に、親機2’に表示
されている子機1’の測位情報P1の緯度経度を目的地
の緯度経度として入力すれば、自動操縦装置に任せて現
場に急行し、レーダー捜索や目視捜索に専念することが
できる。
【0072】また、子機1’と親機2’との間で通話も
可能であるので、遭難者から遭難の状況や周囲の地形、
気象状態などを通報できるとともに、遭難者に対し知識
の豊富な捜索者から適切なアドヴァイスを与えることが
可能である。さらに、子機1’がCCDカメラ等を備え
ており画像送信機能を有していれば、画像通信により負
傷の映像等を親機2’に送信し、親機2’でモニターし
ている専門家からより適切なアドヴァイスを受けること
も可能になる。こうして、本実施例の遭難者捜索システ
ムによれば、遭難者の救出がより迅速かつ確実になり、
遭難者の生存率を大幅に向上させることが可能になると
いう効果がある。
【0073】(実施例2の変形態様)子機1’の無線電
話を強力なトランシーバーまたは無線通信(いわゆるH
AM)で代替した変形態様も可能である。また、イリジ
ウム通信システムに代えて、テレディスク衛星通信シス
テムを使用した変形態様も可能である。さらに、子機
1’でも親機2’から親機2’の測位情報P2を受信し
て、子機1’の側でもDGPS測位システムが形成され
る変形態様も可能である。本変形態様では、子機1’と
親機2’との区別は余りなくなり、両者1’,2’は対
等な関係になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の徘徊者捜索システムの構成を示す
ブロック線図
【図2】 実施例1の徘徊者捜索システムの運用イメー
ジを示す概念図
【図3】 実施例2の遭難者捜索システムの構成を示す
ブロック線図
【符号の説明】
1:徘徊者捜索システムの子機 11:PHS応答装置(無線電話応答装置) 11
a:アンテナ 12:GPS測位装置 12a:アンテナ 13:セキュリティー装置 2:徘徊者捜索システムの親機 21:PHSの送受信装置(無線電話送受信装置)
21a:アンテナ 22:地図画像ディスプレイ(測位情報を地図上に表
示) 23:符丁送信装置 24:GPS測位装置 24
a:アンテナ 25:赤外線送信器 1’:遭難者捜索システムの子機 11’:イリジウム送受信装置(無線応答装置) 1
1a:アンテナ 11b:アンテナ(送受話器用) 11c:受話器
(コードレス) 14:地図画像ディスプレイ(測位情報を緯度経度でも
表示) 2’:遭難者捜索システムの親機 21’:イリジウム送受信装置(無線送受信装置) 21a’:アンテナ(衛星通信用) 21c:受話器
(有線) 22’:地図画像ディスプレイ(測位情報を緯度経度で
も表示) A:お守り袋 B:紐 C:カーナビゲーション装
置/音声信号 D:ディスプレイ H:ハンドル I:イリジウム
通信衛星 M:徘徊者 N:ナブスターGPS衛星 P1,P
2:測位情報 Q:起動信号 R:赤外線受信器 S:符丁信号
V:自動車 T:PHS中継施設(無線電話中継設備) T1,T
2:ターミナル局

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】親機からの無線通信を受信し応答して該親
    機へ自己の測位情報を送信する携帯可能な子機と、無線
    通信で該子機を呼び出し該子機からの該測位情報を表示
    する可搬型の該親機とからなる捜索装置であって、 前記子機は、ナビゲーション用人工衛星およびナビゲ−
    ション用地上施設のうちいずれかである測位施設からの
    電波に基づき該子機の位置を測定して前記測位情報を提
    供する測位装置と、前記親機から前記無線通信を受信し
    該無線通信に応答して該測位情報を該親機に返信する無
    線応答装置とを有し、 前記親機は、前記測位施設からの前記電波に基づき該親
    機の位置を測定して測位情報を提供する測位装置と、前
    記子機を前記無線通信で呼び出し該子機の前記測位情報
    を該子機から受信する無線送受信装置と、該子機の該測
    位情報と該親機の該測位情報とに基づいて該親機に対す
    る該子機の相対位置を表示するディスプレイとを有し、 前記子機と前記親機とで、各前記測位情報の誤差を相殺
    し各前記測位装置単独の測位精度よりも高い測位精度で
    該子機と該親機との相対位置を測定する差分測位システ
    ムが形成されていることを特徴とする、捜索装置。
  2. 【請求項2】前記測位施設は複数のナブスターGPS衛
    星であり、前記親機の前記測位装置および前記子機の測
    位装置は共にGPS測位装置であって、 前記差分測位システムは、ディファレンシャルGPS測
    位システムである、 請求項1記載の捜索装置。
  3. 【請求項3】前記親機の前記無線送受信装置および前記
    子機の前記無線応答装置は、それぞれ、携帯電話の送受
    信装置、PHSの送受信装置、イリジウム衛星通信の送
    受信装置およびテレディスク衛星通信の送受信装置のう
    ちいずれかである、 請求項1記載の捜索装置。
  4. 【請求項4】前記親機は、前記無線送受信装置により前
    記子機に特定の符丁信号を送信する符丁送信装置を有
    し、 前記子機は、前記無線応答装置により前記無線通信の回
    線がつながってから、所定の時間内に前記特定の符丁信
    号を受信した場合にのみ該子機の前記測位情報を返信
    し、該符丁信号を該所定の時間内に受信しなかった場合
    には該回線の接続を切るセキュリティー装置を有する、 請求項1記載の捜索装置。
  5. 【請求項5】前記親機は、前記無線送受信装置に接続さ
    れている送受話器を有し、 前記子機は、前記無線応答装置に接続されている送受話
    器を有する、 請求項1記載の捜索装置。
  6. 【請求項6】前記子機は、所定の操作をされた場合、所
    定以上の衝撃が加えられたのち所定時間内に解除操作が
    行われなかった場合、および被水したのち所定時間内に
    解除操作が行われなかった場合のうち、いずれかの場合
    に、警報を発するとともに、前記無線応答装置により自
    動的に前記親機を呼び出して救難信号および前記測位信
    号を送信する、 請求項1記載の捜索装置。
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