JPH10122810A - 磁気式回転角度センサ - Google Patents
磁気式回転角度センサInfo
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- JPH10122810A JPH10122810A JP8297818A JP29781896A JPH10122810A JP H10122810 A JPH10122810 A JP H10122810A JP 8297818 A JP8297818 A JP 8297818A JP 29781896 A JP29781896 A JP 29781896A JP H10122810 A JPH10122810 A JP H10122810A
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- Japan
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- magnetic
- rotation angle
- flux density
- angle sensor
- magnetic flux
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- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
- Measuring Magnetic Variables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 十分な検出角度範囲において、回転角度と磁
束密度の測定値とのリニアリティを良好に保ち、回転角
度の計測精度を向上させる。 【解決手段】 回転軸1と同心円上にスリーブ2が固定
されている。回転軸1はスリーブ2内を貫通している。
スリーブ2には、磁束密度を測定するホール素子3およ
び4が取り付けられている。スリーブ2の周囲には磁石
5および6と磁性部材7、8、9および10から作られ
た磁気回路13が設けられている。磁気回路13は回転
軸1に固定され、回転軸1が回転すると回転する。ホー
ル素子3および4はこのときの磁束密度の変化を測定し
出力する。磁性部材の間に設けられた隙間11および1
2により、隙間11および12近辺の磁束密度が低下す
るため、回転角度と磁束密度の測定値のリニアリティが
向上する。
束密度の測定値とのリニアリティを良好に保ち、回転角
度の計測精度を向上させる。 【解決手段】 回転軸1と同心円上にスリーブ2が固定
されている。回転軸1はスリーブ2内を貫通している。
スリーブ2には、磁束密度を測定するホール素子3およ
び4が取り付けられている。スリーブ2の周囲には磁石
5および6と磁性部材7、8、9および10から作られ
た磁気回路13が設けられている。磁気回路13は回転
軸1に固定され、回転軸1が回転すると回転する。ホー
ル素子3および4はこのときの磁束密度の変化を測定し
出力する。磁性部材の間に設けられた隙間11および1
2により、隙間11および12近辺の磁束密度が低下す
るため、回転角度と磁束密度の測定値のリニアリティが
向上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気検出素子を
用いた磁気式回転角度センサに関する。
用いた磁気式回転角度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気式回転角度センサとしては、
例えば特願平8−43439号に開示されているものが
ある。図8はこの従来の磁気式回転角度センサの説明図
である。回転軸1の周囲には、強磁性体からなる外形
D’の円筒形状のスリーブ22が配置されている。スリ
ーブ22の外周には、180度の角度をなして、磁束密
度を測定するホール素子23および24が固定されてい
る。ホール素子23および24は半径方向の磁束密度を
検出する2重の測定系を構成している。
例えば特願平8−43439号に開示されているものが
ある。図8はこの従来の磁気式回転角度センサの説明図
である。回転軸1の周囲には、強磁性体からなる外形
D’の円筒形状のスリーブ22が配置されている。スリ
ーブ22の外周には、180度の角度をなして、磁束密
度を測定するホール素子23および24が固定されてい
る。ホール素子23および24は半径方向の磁束密度を
検出する2重の測定系を構成している。
【0003】スリーブ22の外側に、2個の角柱形状の
磁石25および26と、磁石の同極を接続する角柱形状
の磁性部材27および28から構成される磁気回路29
が配置されている。磁気回路は回転軸1に固定され、ス
リーブ22は定位置に固定されているため、回転軸1が
回転すると、磁気回路29も回転し、ホール素子23お
よび24との相対角度が変化する。
磁石25および26と、磁石の同極を接続する角柱形状
の磁性部材27および28から構成される磁気回路29
が配置されている。磁気回路は回転軸1に固定され、ス
リーブ22は定位置に固定されているため、回転軸1が
回転すると、磁気回路29も回転し、ホール素子23お
よび24との相対角度が変化する。
【0004】磁気回路29が作る内部空間は一辺が長さ
L’の正方形であり、磁石25および26から漏れた磁
束は磁性部材27および28内で反発し、一方の磁性部
材から他方の磁性部材への磁界が発生する。磁気回路2
9が回転すると、ホール素子23および24から磁性部
材27および28迄の距離と、ホール素子23および2
4と磁束との成す角度とが連続的に変化し、ホール素子
23および24の出力も変化する。
L’の正方形であり、磁石25および26から漏れた磁
束は磁性部材27および28内で反発し、一方の磁性部
材から他方の磁性部材への磁界が発生する。磁気回路2
9が回転すると、ホール素子23および24から磁性部
材27および28迄の距離と、ホール素子23および2
4と磁束との成す角度とが連続的に変化し、ホール素子
23および24の出力も変化する。
【0005】回転軸1の回転角度θ’とホール素子23
により検出した磁束密度B’の関係を図9に示す。磁石
の同極の端部から等距離になる位置にホール素子23が
配置される角度をθ’=0°とする。この図9をもと
に、ホール素子23により測定した磁束密度B’から回
転軸1とホール素子23の相対的な回転角度θ’を求め
ることができる。磁束密度B’は、θ’=0°で最小値
を、θ’=±180°で最大値を示し、磁気回路の対称
性から、プラス方向への回転とマイナス方向への回転で
は、対称な測定値が得られ、180度の検出角度範囲を
有する。例えば、90度の回転角度範囲を計測する場合
には、通常+90°または−90°を中心とした±45
度の範囲を使用する。90°±45°の範囲をホール素
子23で検出すると、180°反対側になる−90°±
45°の範囲をホール素子24が検出することになる。
これらホール素子23、24は検出する磁束の方向が逆
向きとなるほかは同一特性となる。したがってこれらの
出力を図中に示すようにメイン出力およびサブ出力とす
ることができる。
により検出した磁束密度B’の関係を図9に示す。磁石
の同極の端部から等距離になる位置にホール素子23が
配置される角度をθ’=0°とする。この図9をもと
に、ホール素子23により測定した磁束密度B’から回
転軸1とホール素子23の相対的な回転角度θ’を求め
ることができる。磁束密度B’は、θ’=0°で最小値
を、θ’=±180°で最大値を示し、磁気回路の対称
性から、プラス方向への回転とマイナス方向への回転で
は、対称な測定値が得られ、180度の検出角度範囲を
有する。例えば、90度の回転角度範囲を計測する場合
には、通常+90°または−90°を中心とした±45
度の範囲を使用する。90°±45°の範囲をホール素
子23で検出すると、180°反対側になる−90°±
45°の範囲をホール素子24が検出することになる。
これらホール素子23、24は検出する磁束の方向が逆
向きとなるほかは同一特性となる。したがってこれらの
出力を図中に示すようにメイン出力およびサブ出力とす
ることができる。
【0006】ところで、回転角度センサの測定精度を決
める要素の一つにリニアリティがあげられる。リニアリ
ティとは、測定値を直線で近似したときに、測定値が近
似直線からどれだけ乖離しているかを示す指標で、値が
大きいほど近似直線から大きく外れていることになる。
例えば回転角度θ’とホール素子が検出する磁束密度
B’の関係におけるθ’が0°から90°の間のリニア
リティを図10を参照して検討する。θ’=0°の時の
磁束密度B’(0) とθ’=90°のときの磁束密度B’
(90)とを結んだ直線を近似直線So、近似直線を上下に
平行移動させたときに、実際の測定曲線Sと接する2本
の直線をSu、Sdとする。SuとSdとの間の幅δB
が近似直線Soと測定曲線sとの乖離の大きさになる。
したがって、リニアリティLiは、 Li=δB/ΔB×100(%F.S.) ただし、ΔB=|B’(90)−B’(0) |と表わされる。
める要素の一つにリニアリティがあげられる。リニアリ
ティとは、測定値を直線で近似したときに、測定値が近
似直線からどれだけ乖離しているかを示す指標で、値が
大きいほど近似直線から大きく外れていることになる。
例えば回転角度θ’とホール素子が検出する磁束密度
B’の関係におけるθ’が0°から90°の間のリニア
リティを図10を参照して検討する。θ’=0°の時の
磁束密度B’(0) とθ’=90°のときの磁束密度B’
(90)とを結んだ直線を近似直線So、近似直線を上下に
平行移動させたときに、実際の測定曲線Sと接する2本
の直線をSu、Sdとする。SuとSdとの間の幅δB
が近似直線Soと測定曲線sとの乖離の大きさになる。
したがって、リニアリティLiは、 Li=δB/ΔB×100(%F.S.) ただし、ΔB=|B’(90)−B’(0) |と表わされる。
【0007】スリーブ22の外形D’と磁気回路29の
一辺の大ききさL’との比D’/L’を変えた場合にリ
ニアリティLiがどのように変化するかを実験により測
定した結果を図11に示す。スリーブ22の外径を8m
m、10mm、12mmとし、磁気回路19の一辺の大
きさを16mm、17.5mmとして、計6種類の組み
合わせについて実験を行った。メイン測定値とサブ測定
値のそれぞれのリニアリテイを求め、その平均値をリニ
アィテイLiとした。図11の結果から、D’/L’が
大きくなると、リニアリティが悪化していることがわか
る。
一辺の大ききさL’との比D’/L’を変えた場合にリ
ニアリティLiがどのように変化するかを実験により測
定した結果を図11に示す。スリーブ22の外径を8m
m、10mm、12mmとし、磁気回路19の一辺の大
きさを16mm、17.5mmとして、計6種類の組み
合わせについて実験を行った。メイン測定値とサブ測定
値のそれぞれのリニアリテイを求め、その平均値をリニ
アィテイLiとした。図11の結果から、D’/L’が
大きくなると、リニアリティが悪化していることがわか
る。
【0008】すなわち、磁気回路29の内部空間では、
一方の磁性部材から他方の磁性部材への磁界ができ、ホ
ール素子23は半径方向の磁束密度を検出するように配
置されている。D’/L’の比が大きくなると、もとも
と半径方向の磁束密度の小さい±90°付近に比べ、磁
束密度の大きい0°および±180°近辺では、ホール
素子23と磁気回路29との距離が近くなることの影響
を強くうけ、磁束密度の変化が急激になり、リニアリテ
ィが悪化するものと考えられる。したがって、従来、リ
ニアリティの良好な測定を行うために、D’/L’の比
が小さい磁気式回転角度センサの使用が選択されてい
た。
一方の磁性部材から他方の磁性部材への磁界ができ、ホ
ール素子23は半径方向の磁束密度を検出するように配
置されている。D’/L’の比が大きくなると、もとも
と半径方向の磁束密度の小さい±90°付近に比べ、磁
束密度の大きい0°および±180°近辺では、ホール
素子23と磁気回路29との距離が近くなることの影響
を強くうけ、磁束密度の変化が急激になり、リニアリテ
ィが悪化するものと考えられる。したがって、従来、リ
ニアリティの良好な測定を行うために、D’/L’の比
が小さい磁気式回転角度センサの使用が選択されてい
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の磁気式回転角度センサでは、被測定装置の強度
保持や構造上の制約から、回転軸の最少径には制限があ
るため、スリーブの径を一定値以下に小さくすることは
できない。そのため、リニアリティを向上させたい場合
には、磁気回路を大きくしなければならないため、装置
が大型化するという問題があった。また、周辺部品のレ
イアウト上の制約から、磁気回路を十分に大きくできな
いときには、リニアリティが悪化し、回転角度の計測精
度が低下するという問題があった。したがって本発明は
上記従来の問題点に鑑み、小型で、回転角度と磁束密度
の測定値とのリニアリティが良好に保たれ、計測精度が
向上した磁気式回転角度センサを提供することを目的と
する。
な従来の磁気式回転角度センサでは、被測定装置の強度
保持や構造上の制約から、回転軸の最少径には制限があ
るため、スリーブの径を一定値以下に小さくすることは
できない。そのため、リニアリティを向上させたい場合
には、磁気回路を大きくしなければならないため、装置
が大型化するという問題があった。また、周辺部品のレ
イアウト上の制約から、磁気回路を十分に大きくできな
いときには、リニアリティが悪化し、回転角度の計測精
度が低下するという問題があった。したがって本発明は
上記従来の問題点に鑑み、小型で、回転角度と磁束密度
の測定値とのリニアリティが良好に保たれ、計測精度が
向上した磁気式回転角度センサを提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、回転軸の周囲に磁気検出素子と磁気回路
を配置し、磁気検出素子により検出される磁束密度の変
化から磁気検出素子と磁気回路の相対的な回転角度を非
接触で計測する磁気式回転角度センサにおいて、磁気回
路は、回転軸に対する垂直平面内で、柱形状で長手方向
に磁極を有し、同極同士が互いに対向し、かつ異極同士
を結ぶ直線の交点が回転軸の回転中心と一致するように
平行に配置された2個の磁石と、一端が磁石の各端部に
接続され、多端が開放された4個の柱形状の磁性部材と
から構成され、磁石の同極から延材する磁性部材の開放
端の間に隙間を有し、磁気検出素子が、磁気回路で囲ま
れた空間内に配置されているものとした。
に、本発明は、回転軸の周囲に磁気検出素子と磁気回路
を配置し、磁気検出素子により検出される磁束密度の変
化から磁気検出素子と磁気回路の相対的な回転角度を非
接触で計測する磁気式回転角度センサにおいて、磁気回
路は、回転軸に対する垂直平面内で、柱形状で長手方向
に磁極を有し、同極同士が互いに対向し、かつ異極同士
を結ぶ直線の交点が回転軸の回転中心と一致するように
平行に配置された2個の磁石と、一端が磁石の各端部に
接続され、多端が開放された4個の柱形状の磁性部材と
から構成され、磁石の同極から延材する磁性部材の開放
端の間に隙間を有し、磁気検出素子が、磁気回路で囲ま
れた空間内に配置されているものとした。
【0011】上記の2個の磁石を角柱形状とし、磁石の
長手方向の長さをLとするときに、磁石は同極間の距離
がLとなるように配置し、4個の上記磁性部材を同一の
角柱形状とし、磁石の端面から垂直に延ばすのが好まし
い。さらには、上記隙間の間隔をGとしたときに、間隔
Gが0.4L<G<0.7Lの範囲に設定するのが望ま
しい。また、磁気検出素子は回転軸と同心の円筒形状の
スリーブの外周に、固定することができる。さらに、磁
気検出素子を回転軸を中心として180度の角度を成し
て2個配置することが好ましい。
長手方向の長さをLとするときに、磁石は同極間の距離
がLとなるように配置し、4個の上記磁性部材を同一の
角柱形状とし、磁石の端面から垂直に延ばすのが好まし
い。さらには、上記隙間の間隔をGとしたときに、間隔
Gが0.4L<G<0.7Lの範囲に設定するのが望ま
しい。また、磁気検出素子は回転軸と同心の円筒形状の
スリーブの外周に、固定することができる。さらに、磁
気検出素子を回転軸を中心として180度の角度を成し
て2個配置することが好ましい。
【0012】
【作用】磁気検出素子と磁気回路の相対回転角度を計測
する場合、磁気検出素子が磁石から等距離の位置にある
ときを0°とし、回転角度が45°〜135°あるいは
−135°〜−45°までの間の、回転角度と測定磁性
密度の関係におけるリニアリティを考えると、従来のよ
うに磁石の同極から延材した磁性部材の間に隙間が存在
していない場合には、0°および180°近辺での磁性
密度が大きいため±45°および±135°近辺で測定
曲線の傾きが±90°近辺より大きくなり、リニアリテ
ィが低下する。これに対して磁性部材の間に隙間が設け
られているので、磁性体には周囲の磁束密度を増大する
作用があるため、隙間の近くの0°および180°近辺
では、磁性部材の間に隙間が存在していない時に比べて
相対的に磁性密度が低下する。その影響で、±45°お
よび±135°近辺の測定曲線の傾きが緩やかになり、
リニアリティが向上する。
する場合、磁気検出素子が磁石から等距離の位置にある
ときを0°とし、回転角度が45°〜135°あるいは
−135°〜−45°までの間の、回転角度と測定磁性
密度の関係におけるリニアリティを考えると、従来のよ
うに磁石の同極から延材した磁性部材の間に隙間が存在
していない場合には、0°および180°近辺での磁性
密度が大きいため±45°および±135°近辺で測定
曲線の傾きが±90°近辺より大きくなり、リニアリテ
ィが低下する。これに対して磁性部材の間に隙間が設け
られているので、磁性体には周囲の磁束密度を増大する
作用があるため、隙間の近くの0°および180°近辺
では、磁性部材の間に隙間が存在していない時に比べて
相対的に磁性密度が低下する。その影響で、±45°お
よび±135°近辺の測定曲線の傾きが緩やかになり、
リニアリティが向上する。
【0013】上記の2個の磁石を角柱形状とし、磁石の
長手方向の長さをLとするとともに、磁石は同極間の距
離がLとなるように配置し、4個の上記磁性部材を同一
の角柱形状とし、磁石の端面から垂直に延ばすことによ
り、組み立て、作成が容易となる。上記隙間の間隔をG
としたときに、間隔Gが0.4L<G<0.7Lの範囲
に設定されることにより、十分な計測角度範囲におい
て、良好なリニアリティが得られる。また、磁気検出素
子は、回転軸と同心の円筒形状のスリーブの外周に固定
することにより、全体構成も簡単になる。さらに、磁気
検出素子を回転軸を中心として180度の角度を成して
2個配置することにより、2重の測定系が得られる。
長手方向の長さをLとするとともに、磁石は同極間の距
離がLとなるように配置し、4個の上記磁性部材を同一
の角柱形状とし、磁石の端面から垂直に延ばすことによ
り、組み立て、作成が容易となる。上記隙間の間隔をG
としたときに、間隔Gが0.4L<G<0.7Lの範囲
に設定されることにより、十分な計測角度範囲におい
て、良好なリニアリティが得られる。また、磁気検出素
子は、回転軸と同心の円筒形状のスリーブの外周に固定
することにより、全体構成も簡単になる。さらに、磁気
検出素子を回転軸を中心として180度の角度を成して
2個配置することにより、2重の測定系が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例により
説明する。図1および図2は本発明の実施例の構成を示
す図である。本実施例は、たとえば自動車のエンジンへ
の吸入空気量を制御するスロットルバルブの開度を計測
するためにスロットルバルブの軸に取り付けられる、ス
ロットル開度センサに使用されるものとする。回転軸1
と同心円上に外径12mm、内径10.4mmの円筒形
状のスリーブ2が配置されている。スリーブ2は高透磁
率を有する磁性ステンレスから作られ、規定位置に固定
されている。回転軸1はスリーブ2内を貫通している。
スリーブ2の外周の一部には、180度の角度を成して
2つの平坦部が形成され、ホール素子3および4がスリ
ーブ2のそれぞれの平坦部に接して固定されている。ホ
ール素子3および4はGaAs半導体から作られた磁気
検出素子であり、ホール素子を通る磁束密度に比例した
ホール電圧を発生する。
説明する。図1および図2は本発明の実施例の構成を示
す図である。本実施例は、たとえば自動車のエンジンへ
の吸入空気量を制御するスロットルバルブの開度を計測
するためにスロットルバルブの軸に取り付けられる、ス
ロットル開度センサに使用されるものとする。回転軸1
と同心円上に外径12mm、内径10.4mmの円筒形
状のスリーブ2が配置されている。スリーブ2は高透磁
率を有する磁性ステンレスから作られ、規定位置に固定
されている。回転軸1はスリーブ2内を貫通している。
スリーブ2の外周の一部には、180度の角度を成して
2つの平坦部が形成され、ホール素子3および4がスリ
ーブ2のそれぞれの平坦部に接して固定されている。ホ
ール素子3および4はGaAs半導体から作られた磁気
検出素子であり、ホール素子を通る磁束密度に比例した
ホール電圧を発生する。
【0015】ホール素子3は半径方向、すなわち回転軸
1に対して垂直方向の磁束密度を検出するように配置さ
れている。ホール素子4が検出する磁束の方向はホール
素子3が検出する磁束の方向と逆向きになる。2つのホ
ール素子の出力特性を略同一にするために、スリーブ2
の外側から内側へ向かう磁束が存在するときに、ホール
素子3は正の出力を、ホール素子4は負の出力を得るよ
うに、ホール素子の半径方向の向きを180度変えて取
り付けてある。これにより、ホール素子3によるメイン
測定系とホール素子4によるサブ測定系による2重の測
定系が構成されている。
1に対して垂直方向の磁束密度を検出するように配置さ
れている。ホール素子4が検出する磁束の方向はホール
素子3が検出する磁束の方向と逆向きになる。2つのホ
ール素子の出力特性を略同一にするために、スリーブ2
の外側から内側へ向かう磁束が存在するときに、ホール
素子3は正の出力を、ホール素子4は負の出力を得るよ
うに、ホール素子の半径方向の向きを180度変えて取
り付けてある。これにより、ホール素子3によるメイン
測定系とホール素子4によるサブ測定系による2重の測
定系が構成されている。
【0016】スリーブ2の周囲には磁石5および6と磁
性部材7、8、9および10から構成される磁気回路1
3が設けられている。磁石5および6は、温度特性に優
れ、かつ高性能なサマリウム・コバルトから作られ、厚
さ3mm、幅5mm、長さ17.5mmの角柱形状で、
長手方向に磁極を有する。磁石5および6は、回転軸に
対する垂直平面内で、それぞれの同極同士が17.5m
mの間隔で平行に向かい合うように配置されている。ま
た、磁極の対角線、すなわち異極同志を結ぶ直線の交点
上に回転軸1の回転中心Oがある。
性部材7、8、9および10から構成される磁気回路1
3が設けられている。磁石5および6は、温度特性に優
れ、かつ高性能なサマリウム・コバルトから作られ、厚
さ3mm、幅5mm、長さ17.5mmの角柱形状で、
長手方向に磁極を有する。磁石5および6は、回転軸に
対する垂直平面内で、それぞれの同極同士が17.5m
mの間隔で平行に向かい合うように配置されている。ま
た、磁極の対角線、すなわち異極同志を結ぶ直線の交点
上に回転軸1の回転中心Oがある。
【0017】磁性部材7、8、9および10は、磁性ス
テンレスから作られ、厚さ3mm、幅5mmの角柱形の
同一形状で、それぞれの長手方向の端部が磁石5および
6の長手方向の端部に固定されている。磁性部材7、
8、9および10は、回転軸に対する垂直平面内で、磁
石の長手方向に対して垂直な方向に長手方向が向くよう
に配置されている。磁性部材7と8の間および磁性部材
9と10の間には、隙間11および12が存在してい
る。磁性部材7、8、9および10の長さは、隙間11
および12の間隔Gの設定値により定まる。
テンレスから作られ、厚さ3mm、幅5mmの角柱形の
同一形状で、それぞれの長手方向の端部が磁石5および
6の長手方向の端部に固定されている。磁性部材7、
8、9および10は、回転軸に対する垂直平面内で、磁
石の長手方向に対して垂直な方向に長手方向が向くよう
に配置されている。磁性部材7と8の間および磁性部材
9と10の間には、隙間11および12が存在してい
る。磁性部材7、8、9および10の長さは、隙間11
および12の間隔Gの設定値により定まる。
【0018】磁気回路13は回転軸1に固定され、回転
軸1が回転すると同時に回転軸1に対する垂直平面内を
回転する。ホール素子3および4はこのときの磁束密度
の変化を測定し出力する。ホール素子3および4は発明
の磁気検出素子を構成している。
軸1が回転すると同時に回転軸1に対する垂直平面内を
回転する。ホール素子3および4はこのときの磁束密度
の変化を測定し出力する。ホール素子3および4は発明
の磁気検出素子を構成している。
【0019】図3に、回転軸1の回転角度θと、ホール
素子3により検出した磁束密度Bの関係を示す。磁石5
および6の同極の端部と等距離になる位置にホール素子
3が位置する角度をθ=0°とし回転軸を±180°回
転させた。そして、隙間11および12の間隔Gを0m
m、4mm、8mmおよび12mmに変化させ、それぞ
れの磁束密度の変化を測定した。隙間11および12を
設けた影響で、0°および±180°の近辺で磁束密度
Bの絶対値が低下している。また、隙間11および12
の間隔Gが変化すると磁束密度Bの絶対値が低下する範
囲が変化している。
素子3により検出した磁束密度Bの関係を示す。磁石5
および6の同極の端部と等距離になる位置にホール素子
3が位置する角度をθ=0°とし回転軸を±180°回
転させた。そして、隙間11および12の間隔Gを0m
m、4mm、8mmおよび12mmに変化させ、それぞ
れの磁束密度の変化を測定した。隙間11および12を
設けた影響で、0°および±180°の近辺で磁束密度
Bの絶対値が低下している。また、隙間11および12
の間隔Gが変化すると磁束密度Bの絶対値が低下する範
囲が変化している。
【0020】図4はメイン出力として、45°から13
5°までの範囲を0°から90°の目盛りに引き直して
回転角度θと磁束密度Bの関係を間隔G毎に拡大して示
す。また、図5はサブ出力として、−135°から−4
5°までの範囲を同じく0°から90°の目盛りに引き
直して回転角度θと磁束密度Bの関係を間隔G毎に拡大
して示す。それぞれの図には測定値と共に、範囲両端に
おける磁束密度B(0) とB(90)を結ぶ直線も示されてい
る。図4の(a)はG=0mm、すなわち磁性部材7と
8および9と10が接している状態のときである。この
ときには、近似直線に対して測定値は大きく乖離してい
る。特にθが0°および90°の付近で測定曲線の傾き
が大きくなっている。
5°までの範囲を0°から90°の目盛りに引き直して
回転角度θと磁束密度Bの関係を間隔G毎に拡大して示
す。また、図5はサブ出力として、−135°から−4
5°までの範囲を同じく0°から90°の目盛りに引き
直して回転角度θと磁束密度Bの関係を間隔G毎に拡大
して示す。それぞれの図には測定値と共に、範囲両端に
おける磁束密度B(0) とB(90)を結ぶ直線も示されてい
る。図4の(a)はG=0mm、すなわち磁性部材7と
8および9と10が接している状態のときである。この
ときには、近似直線に対して測定値は大きく乖離してい
る。特にθが0°および90°の付近で測定曲線の傾き
が大きくなっている。
【0021】図4の(b)はG=4mmの場合である。
G=0mmのときに磁束密度Bの測定値の絶対値が最大
でなる0°および90°の付近が、G=4mmになる
と、その絶対値が低下している。この影響で、測定曲線
の傾きがG=0mmの場合より緩やかになっている。θ
=45°の近辺では、隙間11および12の影響は及ば
ず、曲線の傾きに変化はない。そのため図4の(a)に
比べて、リニアリティが向上している。
G=0mmのときに磁束密度Bの測定値の絶対値が最大
でなる0°および90°の付近が、G=4mmになる
と、その絶対値が低下している。この影響で、測定曲線
の傾きがG=0mmの場合より緩やかになっている。θ
=45°の近辺では、隙間11および12の影響は及ば
ず、曲線の傾きに変化はない。そのため図4の(a)に
比べて、リニアリティが向上している。
【0022】図4の(c)は、G=8mmの場合であ
り、さらにθが0°と90°の箇所で、測定値絶対値が
低下し、この影響で、0°と90°の近辺での測定曲線
の傾きが、G=4mmの場合より緩やかになっている。
θ=45°の近辺では、隙間11および12の影響は及
ばず、曲線の傾きに変化はない。そのため、図4の
(b)に比べ、さらにリニアリティが向上している。図
4の(d)では、隙間11および12の影響が大きくな
りすぎ、僅かに、リニアリティが悪化した。図5のサブ
出力についても、隙間の間隔Gに対応して同様の特性変
化が見られる。隙間11および12の間隔Gと磁気回路
13の一辺の長さLとの比G/Lと、リニアリティLi
との関係を図6に示す。リニアリティLiとしては、メ
イン測定値とサブ測定値のリニアリティの平均値を用い
ている。図6から、G/L>0.4で良好なリニアリテ
ィが得られていることがわかる。
り、さらにθが0°と90°の箇所で、測定値絶対値が
低下し、この影響で、0°と90°の近辺での測定曲線
の傾きが、G=4mmの場合より緩やかになっている。
θ=45°の近辺では、隙間11および12の影響は及
ばず、曲線の傾きに変化はない。そのため、図4の
(b)に比べ、さらにリニアリティが向上している。図
4の(d)では、隙間11および12の影響が大きくな
りすぎ、僅かに、リニアリティが悪化した。図5のサブ
出力についても、隙間の間隔Gに対応して同様の特性変
化が見られる。隙間11および12の間隔Gと磁気回路
13の一辺の長さLとの比G/Lと、リニアリティLi
との関係を図6に示す。リニアリティLiとしては、メ
イン測定値とサブ測定値のリニアリティの平均値を用い
ている。図6から、G/L>0.4で良好なリニアリテ
ィが得られていることがわかる。
【0023】また、図7にG/Lと回転角度検出に使用
可能な検出角度範囲θr の関係を示す。隙間11および
12が広くなると使用可能な検出角度範囲θr は、狭ま
る。検出角度範囲θr は、回転軸の中心と同一の磁石に
接している磁性部材の端部とを結んだ角度と略等しい。
本実施例の適用対象とするスロットル開度センサにおい
ては、スロットルバルブの全開状態から全閉状態まで、
スロットルバルブの軸は通常約90°回転する。したが
って、取り付け調整を行う場合なども考慮して、略11
0°以上の角度が測定可能となるG/L<0.7で測定
することが望ましい。
可能な検出角度範囲θr の関係を示す。隙間11および
12が広くなると使用可能な検出角度範囲θr は、狭ま
る。検出角度範囲θr は、回転軸の中心と同一の磁石に
接している磁性部材の端部とを結んだ角度と略等しい。
本実施例の適用対象とするスロットル開度センサにおい
ては、スロットルバルブの全開状態から全閉状態まで、
スロットルバルブの軸は通常約90°回転する。したが
って、取り付け調整を行う場合なども考慮して、略11
0°以上の角度が測定可能となるG/L<0.7で測定
することが望ましい。
【0024】リニアリティと検出角度範囲の両者を考慮
すると、間隔Gは0.4<G/L<0.7を満たす範
囲、すなわち0.4L<G<0.7Lの範囲に設定でき
る。そこで本実施例では、上記の式を満たすG/Lの中
で、リニアリティが最小値となるG=8mmを用いる。
このときには、Lは17.5mmなので、G/L=0.
46である。図7からわかるように、回転軸1と磁気回
路13の相対的な回転角度θと磁束密度Bは、θの範囲
が略130°の範囲で、良好なリニアリティが保たれて
いる。
すると、間隔Gは0.4<G/L<0.7を満たす範
囲、すなわち0.4L<G<0.7Lの範囲に設定でき
る。そこで本実施例では、上記の式を満たすG/Lの中
で、リニアリティが最小値となるG=8mmを用いる。
このときには、Lは17.5mmなので、G/L=0.
46である。図7からわかるように、回転軸1と磁気回
路13の相対的な回転角度θと磁束密度Bは、θの範囲
が略130°の範囲で、良好なリニアリティが保たれて
いる。
【0025】本実施例の磁気式回転角度センサは以上の
ように構成され、小型で、十分な検出角度範囲におい
て、回転角度θと磁束密度Bの測定値とのリニアリティ
が良好に保たれ、回転角度の計測精度が向上した。な
お、ホール素子と磁気回路との相対回転のためには、磁
気回路を固定し、ホール素子を回転させてもよく、これ
により同様に高精度の計測が可能である。しかし、本実
施例のように、ホール素子を固定するほうが、ホール素
子との電気的配線を複雑にすることがない点で好まし
い。また、本実施例では、磁石としてサマリウム・コバ
ルト磁石を使用しているが、より強力なネオジウム・ボ
ロン・鉄磁石を使用してもよく、これにより、温度特性
の点では多少劣るが、検出感度が向上し、高精度の計測
が可能になる。
ように構成され、小型で、十分な検出角度範囲におい
て、回転角度θと磁束密度Bの測定値とのリニアリティ
が良好に保たれ、回転角度の計測精度が向上した。な
お、ホール素子と磁気回路との相対回転のためには、磁
気回路を固定し、ホール素子を回転させてもよく、これ
により同様に高精度の計測が可能である。しかし、本実
施例のように、ホール素子を固定するほうが、ホール素
子との電気的配線を複雑にすることがない点で好まし
い。また、本実施例では、磁石としてサマリウム・コバ
ルト磁石を使用しているが、より強力なネオジウム・ボ
ロン・鉄磁石を使用してもよく、これにより、温度特性
の点では多少劣るが、検出感度が向上し、高精度の計測
が可能になる。
【0026】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、磁気検出素子
により検出される磁束密度の変化から磁気検出素子と磁
気回路の相対的な回転角度を非接触で計測する磁気式回
転角度センサにおいて、磁気回路は、回転軸に対する垂
直平面内で、柱形状で長手方向に磁極を有し、同極同士
が互いに対向し、かつ異極同士を結ぶ直線の交点が回転
軸の回転中心と一致するように平行に配置された2個の
磁石と、一端が磁石の各端部に接続され、多端が開放さ
れた4個の柱形状の磁性部材とから構成され、磁石の同
極から延材する前記磁性部材の開放端の間に隙間を有
し、磁気検出素子が磁気回路で囲まれた空間内に配置さ
れているものとしたので、隙間の近辺では、磁性部材の
間に隙間が存在していない時に比べて磁性密度が低下
し、これにより、小型で、回転角度と磁束密度の測定値
とのリニアリティが良好に保たれ、回転角度の計測精度
が向上するという効果を有する。
により検出される磁束密度の変化から磁気検出素子と磁
気回路の相対的な回転角度を非接触で計測する磁気式回
転角度センサにおいて、磁気回路は、回転軸に対する垂
直平面内で、柱形状で長手方向に磁極を有し、同極同士
が互いに対向し、かつ異極同士を結ぶ直線の交点が回転
軸の回転中心と一致するように平行に配置された2個の
磁石と、一端が磁石の各端部に接続され、多端が開放さ
れた4個の柱形状の磁性部材とから構成され、磁石の同
極から延材する前記磁性部材の開放端の間に隙間を有
し、磁気検出素子が磁気回路で囲まれた空間内に配置さ
れているものとしたので、隙間の近辺では、磁性部材の
間に隙間が存在していない時に比べて磁性密度が低下
し、これにより、小型で、回転角度と磁束密度の測定値
とのリニアリティが良好に保たれ、回転角度の計測精度
が向上するという効果を有する。
【0027】また、上記の2個の磁石を角柱形状とし、
磁石の長手方向の長さをLとするときに、磁石は同極間
の距離がLとなるように配置し、4個の上記磁性部材を
同一の角柱形状とし、磁石の端面から垂直に延ばし、上
記隙間の間隔をG、磁石の長さをLとしたときに、間隔
Gを0.4L<G<0.7Lの範囲に設定することによ
り、十分な検出角度範囲において、良好なリニアリティ
を保つことができ、とくに自動車エンジンのスロットル
開度センサに用いて効果が大きい。さらに、前記磁気検
出素子を回転軸を中心として180度の角度を成して2
個配置して、測定系を2重にすることにより、回転角度
計測の信頼性が向上する。
磁石の長手方向の長さをLとするときに、磁石は同極間
の距離がLとなるように配置し、4個の上記磁性部材を
同一の角柱形状とし、磁石の端面から垂直に延ばし、上
記隙間の間隔をG、磁石の長さをLとしたときに、間隔
Gを0.4L<G<0.7Lの範囲に設定することによ
り、十分な検出角度範囲において、良好なリニアリティ
を保つことができ、とくに自動車エンジンのスロットル
開度センサに用いて効果が大きい。さらに、前記磁気検
出素子を回転軸を中心として180度の角度を成して2
個配置して、測定系を2重にすることにより、回転角度
計測の信頼性が向上する。
【図1】本発明の実施例を示す図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】実施例の回転角度と磁束密度の関係を示す図で
ある。
ある。
【図4】回転角度と磁束密度の関係を示す隙間の間隔ご
とに示す図である。
とに示す図である。
【図5】回転角度と磁束密度の関係を示す隙間の間隔ご
とに示す図である。
とに示す図である。
【図6】実施例のリニアリティの特性図である。
【図7】実施例の検出角度範囲を示す図である。
【図8】従来例を示す図である。
【図9】従来例の回転角度と磁束密度の関係を示す図で
ある。
ある。
【図10】リニアリティの概念を示す説明図である。
【図11】従来例のリニアリティの特性図である。
1 回転軸 2 スリーブ 3、4 ホール素子(磁気検出素子) 5、6 磁石 7、8、9、10 磁性部材 11、12 隙間 13 磁気回路 22 スリーブ 23、24 ホール素子 25、26 磁石 27、28 磁性部材 29 磁気回路 D’ スリーブの外径 G 隙間の間隔 L、L’ 磁石の長さ
Claims (6)
- 【請求項1】 回転軸の周囲に磁気検出素子と磁気回路
を配置し、磁気検出素子と磁気回路を相対的に回転させ
たときの磁束密度の変化から磁気検出素子と磁気回路の
相対的な回転角度を非接触で計測する磁気式回転角度セ
ンサにおいて、前記磁気回路は、前記回転軸に対する垂
直平面において、柱形状で長手方向に磁極を有し、同極
同士が互いに対向し、かつ異極同士を結ぶ直線の交点が
前記回転軸の回転中心と一致するように平行に配置され
た2個の磁石と、一端が該磁石の各端部に接続され、多
端が開放された4個の柱形状の磁性部材とから構成さ
れ、磁石の同極から延材する前記磁性部材の開放端の間
に隙間を有し、前記磁気検出素子が、前記磁気回路で囲
まれた空間内に配置されていることを特徴とする磁気式
回転角度センサ。 - 【請求項2】 2個の前記磁石が同一の角柱形状をな
し、該磁石の長手方向の長さをLとすると、前記磁石は
同極間の距離がLとなるように配置され、4個の前記磁
性部材は同一の角柱形状で前記磁石の端面に接続され、
磁石の長手方向に対してそれぞれ垂直に延びていること
を特徴とする請求項1記載の磁気式回転角度センサ。 - 【請求項3】 前記隙間の間隔をGとしたときに、間隔
Gが0.4L<G<0.7Lの範囲にあることを特徴と
する請求項2記載の磁気式回転角度センサ。 - 【請求項4】 前記磁気回路で囲まれた空間内に、回転
軸と同心の円筒形状のスリーブが配置され、該スリーブ
の外周に、前記磁気検出素子が固定されていることを特
徴とする請求項1、2または3記載の磁気式回転角度セ
ンサ。 - 【請求項5】 前記磁気検出素子は前記回転軸を中心と
して180度の角度を成して2個所に配置されているこ
とを特徴とする請求項1、2、3または4記載の磁気式
回転角度センサ。 - 【請求項6】 前記磁気検出素子は前記回転軸の半径方
向の磁束密度を検出するように設置されていることを特
徴とする請求項1、2、3、4または5記載の磁気式回
転角度センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8297818A JPH10122810A (ja) | 1996-10-21 | 1996-10-21 | 磁気式回転角度センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8297818A JPH10122810A (ja) | 1996-10-21 | 1996-10-21 | 磁気式回転角度センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10122810A true JPH10122810A (ja) | 1998-05-15 |
Family
ID=17851565
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8297818A Pending JPH10122810A (ja) | 1996-10-21 | 1996-10-21 | 磁気式回転角度センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10122810A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001044757A1 (fr) * | 1999-12-14 | 2001-06-21 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Capteur de position sans contact |
WO2002103295A1 (en) * | 2001-06-19 | 2002-12-27 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Non-contact type position sensor |
JP4769324B2 (ja) * | 2006-11-07 | 2011-09-07 | キー セーフティー システムズ、 インコーポレイテッド | 直線変位センサ |
JP2012127831A (ja) * | 2010-12-16 | 2012-07-05 | Alps Electric Co Ltd | 回転角度検出装置 |
KR20150118551A (ko) * | 2014-04-14 | 2015-10-22 | 로베르트 보쉬 게엠베하 | 비접촉식 회전 각도 검출용 측정 장치 |
CN106949855A (zh) * | 2017-03-03 | 2017-07-14 | 四川大学 | 一种转轴角位移测量装置 |
CN109342780A (zh) * | 2018-11-17 | 2019-02-15 | 中国科学院理化技术研究所 | 探头支撑夹持机构及磁体空间的磁场测量装置 |
-
1996
- 1996-10-21 JP JP8297818A patent/JPH10122810A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001044757A1 (fr) * | 1999-12-14 | 2001-06-21 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Capteur de position sans contact |
KR100453328B1 (ko) * | 1999-12-14 | 2004-10-21 | 마쯔시다덴기산교 가부시키가이샤 | 비접촉형 위치 센서 |
US7042210B2 (en) | 1999-12-14 | 2006-05-09 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Non-contact magnetic position sensor |
WO2002103295A1 (en) * | 2001-06-19 | 2002-12-27 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Non-contact type position sensor |
US7012422B2 (en) | 2001-06-19 | 2006-03-14 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Non-contact type position sensor |
JP4769324B2 (ja) * | 2006-11-07 | 2011-09-07 | キー セーフティー システムズ、 インコーポレイテッド | 直線変位センサ |
JP2012127831A (ja) * | 2010-12-16 | 2012-07-05 | Alps Electric Co Ltd | 回転角度検出装置 |
KR20150118551A (ko) * | 2014-04-14 | 2015-10-22 | 로베르트 보쉬 게엠베하 | 비접촉식 회전 각도 검출용 측정 장치 |
CN106949855A (zh) * | 2017-03-03 | 2017-07-14 | 四川大学 | 一种转轴角位移测量装置 |
CN106949855B (zh) * | 2017-03-03 | 2023-08-15 | 四川大学 | 一种转轴角位移测量装置 |
CN109342780A (zh) * | 2018-11-17 | 2019-02-15 | 中国科学院理化技术研究所 | 探头支撑夹持机构及磁体空间的磁场测量装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030422 |