JPH10122505A - 給水加熱器のベント管装置 - Google Patents

給水加熱器のベント管装置

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JPH10122505A
JPH10122505A JP27642896A JP27642896A JPH10122505A JP H10122505 A JPH10122505 A JP H10122505A JP 27642896 A JP27642896 A JP 27642896A JP 27642896 A JP27642896 A JP 27642896A JP H10122505 A JPH10122505 A JP H10122505A
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JP
Japan
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vent
feed water
water heater
pipe
heater
Prior art date
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Pending
Application number
JP27642896A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Hiraga
賀 和 雄 平
Masayuki Fujita
田 政 之 藤
Masataka Murakami
上 正 孝 村
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給水加熱器のベント管のエロージョン、コロ
ージョンによる急激な減肉を防止し、配管の健全性を向
上すること。 【解決手段】 蒸気タービンプラントの給水加熱器20
におけるベント出口部に、給水加熱器20から流出する
ベントを冷却する熱交換部25を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気タービン発電
プラント等に設置される給水加熱器におけるベント管装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、火力或は原子力発電プラントに
おいては、プラント全体の熱効率を上げるためにボイラ
又は原子炉に供給する給水をタービン抽気等によって加
熱する給水加熱器が設置されている。
【0003】すなわち、図7は一般的な火力発電プラン
トの系統図であって、ボイラ1で発生した蒸気が高圧タ
ービン2に供給され、さらにボイラ1の再熱器3を経て
中・低圧タービン4に供給され、上記高圧タービン2及
び中・低圧タービン4で仕事を行い、高圧タービン2及
び中・低圧タービン4に連結された発電機5を駆動す
る。中・低圧タービン4で仕事を行った蒸気は復水器6
に入りそこで復水せしめられ、その復水が復水ポンプ7
によって低圧給水加熱器8に送られ、そこで予熱された
後、脱気器9を経て給水ポンプ10により高圧給水加熱
器11に送られ、そこで加熱された後再びボイラ1に還
流される。
【0004】図8は、上記給水加熱器廻りの一般的な配
管系統を示す図であり、給水加熱器20には給水管21
aを介して給水が導入され、そこで抽気管22によって
導かれたタービン抽気と熱交換して加熱された後給水管
21bを経て図示しないボイラ等に供給される。
【0005】一方、上記給水加熱器20には、ベント管
23が接続されており、給水加熱器20において給水と
の熱交換を行った後のベントが復水器に回収されるよう
にしてある。
【0006】ところで、上記ベント管23には、給水加
熱器20の近傍に熱効率を考慮して給水加熱器20から
排出される給水加熱器ベントの流量を制限するオリフィ
ス24が設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記給水加
熱器20からベント管23を経て排出される給水加熱器
ベントは、オリフィス24を通過することによりオリフ
ィス24の下流では流体が高速になる。しかも、上記ベ
ント管23内には給水加熱器20からの非凝縮ガスとと
もに湿り蒸気が流れるため、オリフィス24の下流側で
はベント管にエロージョン、コロージョンが発生し、減
肉が発生する可能性がある。
【0008】そこで、従来は炭素鋼等の材質に比べ耐エ
ロージョン、コロージョン性に優れたCr−Mo鋼等に
よってベント管を形成し、オリフィス下流側の配管の減
肉を防止することが行われている。
【0009】しかしながら、給水加熱器ベントがオリフ
ィス24を通過し高速流となることによる給水加熱器ベ
ント管23の減肉は上記ベント管をCr−Mo鋼材とす
ることにより大きな効果を得ることはできるけれども、
プラントの健全性の確保という点では完全とは言い切れ
ない等の問題がある。
【0010】本発明は、このような点に鑑み、上記エロ
ージョン、コロージョンによる配管の急激な減肉に対し
てより大きな効果を得て、配管の健全性を一層向上し得
るようにした給水加熱器のベント管装置を得ることを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、給水加熱
器におけるベント出口部に、上記給水加熱器から流出す
るベントを冷却する熱交換部を設けたことを特徴とす
る。
【0012】第2の発明は、給水加熱器におけるベント
出口部に、上記給水加熱器から流出するベント加熱装置
を設けたことを特徴とする。
【0013】第3の発明は、給水加熱器におけるベント
出口部に、上記給水加熱器から流出するベント中の湿分
を除去する湿分分離器を設けたことを特徴とする。
【0014】また、第4の発明は、給水加熱器に接続さ
れたベント管におけるオリフイスの下流側に、着脱可能
な内管を挿入装着したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図6を参照して本
発明の実施の形態について説明する。
【0016】図1において、給水加熱器20からのベン
トを排出するベント管23には、上記給水加熱器20の
近傍位置に上記ベントを冷却する熱交換部25が設けら
れている。上記熱交換部25にはベント管23が貫挿さ
れており、熱交換部25内におけるベント管の外周には
熱伝導度をよくするためにリング状のフィン26が数
枚、溶接により取付けられている。また、熱交換部25
には、給水加熱器20から離れた位置すなわちベント管
23の下流側に対応する位置に、一端が給水加熱器20
の上流側の給水管21aに接続された冷却水管27の他
端が接続されており、また熱交換部25の給水加熱器2
0に近い位置が冷却水戻り管28を介して下流側の給水
管21bに連通されている。
【0017】しかして、上記熱交換部25には、冷却水
管27を介して給水加熱器20に流入する給水の一部が
導入され、ベント管23に沿い下流側から上流側へと流
れ、ベント管23内のベントと熱交換してベントの冷却
を行う。そして、上記ベントとの熱交換を行った冷却水
は冷却水戻り管28を介して給水加熱器20の給水出口
へ送られ再び給水管21b内の給水と合流する。
【0018】一方、ベント管23には熱交換部25の下
流にドレンヘッダ29が設けられており、給水加熱器2
0で凝縮しきれなかった湿り蒸気が上記熱交換部25等
で冷却されることによって発生したドレンが上記ドレン
ヘッダ29に集められ、ドレン管30によって給水加熱
器20に回収される。
【0019】ところで、給水加熱器ベントの温度は、お
おむね120℃〜200℃であるが、図6に示すように
エロージョン、コロージョンによる減肉速度と流体温度
の関係は流体温度150℃前後で減肉速度がピークとな
る山なりの曲線を描くことが知られている。
【0020】しかして、150℃前後の給水加熱器ベン
トを熱交換部25により約150℃から130℃以下に
冷却することにより、エロージョン、コロージョンによ
る給水加熱器ベント管23の減肉速度を約1/2〜1/
10とすることができ、配管の減肉を防止することがで
きる。
【0021】図2は本発明の他の実施の形態を示す図で
あり、熱交換部25には図示しない高温高圧の蒸気源か
ら蒸気管31を介して蒸気が供給されるようにしてあ
る。
【0022】しかして、給水加熱器20から流出するベ
ントは上記蒸気管31から導入される蒸気によって加熱
され、一方給水加熱器ベントと熱交換した蒸気はドレン
管32により復水器(図示せず)に送られる。
【0023】したがって、給水加熱器ベントを高温高圧
の蒸気源から導いた蒸気によって加熱し、蒸気給水加熱
器ベントの温度を約150℃から200℃前後に加熱す
ることによって、エロージョン、コロージョンによる給
水加熱器のベント管23の減肉速度を約1/3とするこ
とができ、配管の減肉を防止することができる。またこ
の場合には、給水加熱器のベントを加熱することでベン
ト管23内の湿分も合わせて除去することができ、一層
ベント管23の減肉を防止することができる。また、図
2の実施の形態においては高温高圧の蒸気を加熱源とし
たものを示したが、図3に示すように、ベント管23の
外面を電気式ヒータ33によって覆い、その電気式ヒー
タ33の温度を約250℃前後に保ち、給水加熱器のベ
ントを加熱するようにしてもよい。
【0024】また、図4は本発明のさらに他の実施の形
態を示す図であり、給水加熱器20のベント出口部に遠
心式湿分分離器34が設けられている。そして、上記遠
心式湿分分離器34の底部がドレン管35を介して給水
加熱器20に接続されている。
【0025】したがって、給水加熱器20から流出した
ベントは上記遠心式湿分分離器34に導入され、そこで
ベント内の湿分が除去される。そして、上記遠心式湿分
分離器34で分離されたドレンはドレン管35を介して
給水加熱器20に回収される。
【0026】このようにして、給水加熱器のベント管2
3内の湿分が遠心式湿分分離器34で除去されるため、
エロージョン、コロージョンによる減肉の要因が取り除
かれ、エロージョン、コロージョンによる給水加熱器の
ベント管23の減肉を防止することができる。
【0027】さらに、図5も本発明の他の実施の形態を
示す図であり、ベント管23に設けられたオリフィス2
4の下流側の配管に、T字管36が連結されている。上
記T字管36における前記ベント管23と同一線上に延
びる管端にはフランジ37が設けられており、またベン
ト管23の軸線と直交する方向に延びる管部にベント排
出管38が連結されている。
【0028】上記T字管36内には、フランジ37部か
らベント管23のオリフィス24の直下流部までの範囲
にわたって延びる内管39が挿入されており、内管39
の端部に設けられた閉止フランジ40を前記T字管36
のフランジ37にボルト等によって着脱可能に装着して
ある。また、上記内管39にはベント管23の軸線に直
交する方向に延びる管部と対応する位置にその管部の内
径と同径の開口部41が形成されている。
【0029】しかして、給水加熱器20から流出し、オ
リフィス24を通った給水加熱器20のベントは、内管
39の中を通り、開口部41からベント排出管側に排出
される。したがって、オリフィス24を通過することに
よって高速となった給水加熱器のベントは内管39にの
み接触することとなり、外管を構成するベント管23が
エロージョン、コロージョンによる減肉の影響を受ける
ことがなく、上記ベント管23の健全性を確保すること
ができる。
【0030】さらに、内管39は閉止フランジ40とフ
ランジ37との連結を解放することによって、内管39
を取り出すことができ、プラント停止時に内管39の減
肉状態を確保することができ、また内管39の取替も容
易に行うことができ、一層高い健全性を確保することが
できる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、給水加熱器におけ
るベント出口部に給水加熱器から流出するベントを冷却
する熱交換部或は上記ベントを加熱するベント加熱装置
を設けたものにおいては、給水加熱器のベントの温度を
エロージョン、コロージョンによる減肉速度が最大とな
る流体の温度域から外すことができ、給水加熱器のベン
ト管の減肉を効果的に防止することができる。また、ベ
ント管に遠心式分離装置を設けたものにおいては、エロ
ージョン、コロージョンによる減肉の要因となる湿分を
効果的に除去することができ、ベント管の減肉を防止す
ることができる。さらに、ベント管内に内管を着脱可能
に装着したものにおいては、上記内管によってベント管
を保護することができるとともに、内管の目視点検も容
易となり配管の健全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給水加熱器のベント管装置の概略
構成図。
【図2】本発明に係る給水加熱器のベント管装置の他の
実施の形態を示す図。
【図3】本発明に係る給水加熱器のベント管装置のさら
に他の実施の形態を示す図。
【図4】本発明に係る給水加熱器のベント管装置の他の
実施の形態を示す図。
【図5】本発明に係る給水加熱器のベント管装置のさら
に他の実施の形態を示す図。
【図6】配管の減肉速度と流体温度との関係を示す図。
【図7】一般的な蒸気タービンプラントの概略系統図。
【図8】従来の給水加熱器ベント管の構成図。
【符号の説明】
8 低圧給水加熱器 11 高圧給水加熱器 20 給水加熱器 21a、21b 給水管 22 抽気管 23 ベント管 24 オリフィス 25 熱交換部 26 フィン 27 冷却水管 28 冷却水戻り管 29 ドレンヘッダ 30、32、35 ドレン管 31 蒸気管 33 電気式ヒータ 34 遠心式湿分分離器 36 T字管 39 内管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村 上 正 孝 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】給水加熱器におけるベント出口部に、上記
    給水加熱器から流出するベントを冷却する熱交換部を設
    けたことを特徴とする、給水加熱器のベント管装置。
  2. 【請求項2】熱交換部には、給水加熱器に流入する給水
    の一部が冷却媒体として導入されることを特徴とする、
    請求項1記載の給水加熱器のベント管装置。
  3. 【請求項3】給水加熱器におけるベント出口部に、上記
    給水加熱器から流出するベントを加熱するベント加熱装
    置を設けたことを特徴とする、給水加熱器のベント管装
    置。
  4. 【請求項4】ベント加熱装置は、高温高圧の蒸気を加熱
    媒体とする熱交換器であることを特徴とする、請求項3
    記載の給水加熱器のベント管装置。
  5. 【請求項5】ベント加熱装置は、電気式ヒータであるこ
    とを特徴とする請求項3記載のベント管装置。
  6. 【請求項6】給水加熱器におけるベント出口部に、上記
    給水加熱器から流出するベント中の湿分を除去する湿分
    分離器を設けたことを特徴とする、給水加熱器のベント
    管装置。
  7. 【請求項7】給水加熱器に接続されたベント管における
    オリフイスの下流側に、着脱可能な内管を挿入装着した
    ことを特徴とする、給水加熱器のベント管装置。
JP27642896A 1996-10-18 1996-10-18 給水加熱器のベント管装置 Pending JPH10122505A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111287810A (zh) * 2020-03-23 2020-06-16 安徽誉特双节能技术有限公司 一种汽轮机系统的尾气净化装置
CN116412532A (zh) * 2023-06-09 2023-07-11 哈尔滨学院 冷热水循环装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111287810A (zh) * 2020-03-23 2020-06-16 安徽誉特双节能技术有限公司 一种汽轮机系统的尾气净化装置
CN116412532A (zh) * 2023-06-09 2023-07-11 哈尔滨学院 冷热水循环装置
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