JPH10122304A - ダイナミックダンパ - Google Patents
ダイナミックダンパInfo
- Publication number
- JPH10122304A JPH10122304A JP27342096A JP27342096A JPH10122304A JP H10122304 A JPH10122304 A JP H10122304A JP 27342096 A JP27342096 A JP 27342096A JP 27342096 A JP27342096 A JP 27342096A JP H10122304 A JPH10122304 A JP H10122304A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dynamic damper
- drive shaft
- fixed
- peripheral surface
- outer peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Motor Power Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ダイナミックダンパにおいて、ドライブシャ
フトの回転時における異音の発生を抑制すると共に取付
作業性の向上及び構造の簡素化、製造コスト低減を図
る。 【解決手段】 ドライブシャフトDに固定されて回転バ
ランスをとるダイナミックダンパ11において、周方向
に2分割された分割体12,13を軸方向に移動し、噛
み合い突起部12c,13cと凹部12d,13dを噛
み合わせるで環状に連結し、分割体12,13に固定さ
れたインナ金具16,17をドライブシャフトDに密着
させ、バンド14,15によってこの各分割体12,1
3及びインナ金具16,17をドライブシャフトDに固
定する。
フトの回転時における異音の発生を抑制すると共に取付
作業性の向上及び構造の簡素化、製造コスト低減を図
る。 【解決手段】 ドライブシャフトDに固定されて回転バ
ランスをとるダイナミックダンパ11において、周方向
に2分割された分割体12,13を軸方向に移動し、噛
み合い突起部12c,13cと凹部12d,13dを噛
み合わせるで環状に連結し、分割体12,13に固定さ
れたインナ金具16,17をドライブシャフトDに密着
させ、バンド14,15によってこの各分割体12,1
3及びインナ金具16,17をドライブシャフトDに固
定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドライブシャフト
に嵌着して、消音や回転バランスをとるダイナミックダ
ンパに関する。
に嵌着して、消音や回転バランスをとるダイナミックダ
ンパに関する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来のダイナミックダンパの正面
視、図6にこの従来のダイナミックダンパの取付状態を
表す断面を示す。
視、図6にこの従来のダイナミックダンパの取付状態を
表す断面を示す。
【0003】図5及び図6に示すように、ダイナミック
ダンパ101はリング状をなす金属製のウエイト102
と、このウエイト102を被覆してドライブシャフト2
01に取付可能とするマウント部103とによって環状
をなすように構成されている。このマウント部103は
ゴムや合成樹脂などによって形成され、ウエイト102
を被覆する被覆部104と、ドライブシャフト201に
嵌合する取付部105と、この被覆部104と取付部1
05とを連結する連結部106とから形成されている。
ダンパ101はリング状をなす金属製のウエイト102
と、このウエイト102を被覆してドライブシャフト2
01に取付可能とするマウント部103とによって環状
をなすように構成されている。このマウント部103は
ゴムや合成樹脂などによって形成され、ウエイト102
を被覆する被覆部104と、ドライブシャフト201に
嵌合する取付部105と、この被覆部104と取付部1
05とを連結する連結部106とから形成されている。
【0004】このように構成されたダイナミックダンパ
101はドライブシャフト201の一方の軸端部から取
付部105を圧入することで組付けられている。そし
て、このドライブシャフト201に他の駆動系を組み付
けてから、回転バランスのためにドライブシャフトの軸
方向におけるダイナミックダンパ101の取付位置を調
整し、確実に固定していた。
101はドライブシャフト201の一方の軸端部から取
付部105を圧入することで組付けられている。そし
て、このドライブシャフト201に他の駆動系を組み付
けてから、回転バランスのためにドライブシャフトの軸
方向におけるダイナミックダンパ101の取付位置を調
整し、確実に固定していた。
【0005】ところが、この従来のダイナミックダンパ
101は環状をなしてドライブシャフト201の軸端部
から圧入して組付けられるため、このドライブシャフト
201に他の駆動系部品を事前に組み付けることができ
ない。また、ドライブシャフト201にダイナミックダ
ンパ101及び他の駆動系部品を組み付けた後に、ダイ
ナミックダンパ101を交換する場合、他の駆動系部品
を取り外さなければダイナミックダンパ101を交換す
ることができず、作業性が良くないという問題があっ
た。
101は環状をなしてドライブシャフト201の軸端部
から圧入して組付けられるため、このドライブシャフト
201に他の駆動系部品を事前に組み付けることができ
ない。また、ドライブシャフト201にダイナミックダ
ンパ101及び他の駆動系部品を組み付けた後に、ダイ
ナミックダンパ101を交換する場合、他の駆動系部品
を取り外さなければダイナミックダンパ101を交換す
ることができず、作業性が良くないという問題があっ
た。
【0006】このような問題を解決するものとして、例
えば、特開平8−170691号公報に開示されたもの
がある。この公報に開示されたダイナミックダンパは、
環状のダイナミックダンパに半径方向に延びる切り込み
部分によってヒンジ部を形成し、このヒンジ部に対して
直径方向に対向して内径面から外径面までスリット部を
形成し、このダイナミックダンパの周囲にクランプバン
ドを装着したものである。
えば、特開平8−170691号公報に開示されたもの
がある。この公報に開示されたダイナミックダンパは、
環状のダイナミックダンパに半径方向に延びる切り込み
部分によってヒンジ部を形成し、このヒンジ部に対して
直径方向に対向して内径面から外径面までスリット部を
形成し、このダイナミックダンパの周囲にクランプバン
ドを装着したものである。
【0007】従って、ダイナミックダンパの装着作業が
簡単となって、既存のドライブシャフトにも他の駆動系
部品を分解せずに装着することができる。
簡単となって、既存のドライブシャフトにも他の駆動系
部品を分解せずに装着することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した公報に開示さ
れたダイナミックダンパによれば、環状のダイナミック
ダンパに半径方向に延びる切り込み部分を設けることに
よってこのヒンジ部を形成し、既存のドライブシャフト
に対して他の駆動系部品を分解せずに装着することがで
きるようにしている。
れたダイナミックダンパによれば、環状のダイナミック
ダンパに半径方向に延びる切り込み部分を設けることに
よってこのヒンジ部を形成し、既存のドライブシャフト
に対して他の駆動系部品を分解せずに装着することがで
きるようにしている。
【0009】ところが、このダイナミックダンパには、
ゴム系の弾性材料によって成形されており、ダイナミッ
クダンパにクランプバンドを装着することでドライブシ
ャフトに固定している。つまり、ダイナミックダンパの
内周部がゴムで形成されているため、ダイナミックダン
パがドライブシャフトに固定された状態でも外周部のウ
ェイトを固定し且つ維持安定かすることはできない。し
たがって、かかるダイナミックダンパでは、ドライブシ
ャフトが高速回転したときに、回転によるバランスが取
れず、ドライブシャフトの共振によるノイズ低減という
本来の機能を発揮することができないという問題があ
る。
ゴム系の弾性材料によって成形されており、ダイナミッ
クダンパにクランプバンドを装着することでドライブシ
ャフトに固定している。つまり、ダイナミックダンパの
内周部がゴムで形成されているため、ダイナミックダン
パがドライブシャフトに固定された状態でも外周部のウ
ェイトを固定し且つ維持安定かすることはできない。し
たがって、かかるダイナミックダンパでは、ドライブシ
ャフトが高速回転したときに、回転によるバランスが取
れず、ドライブシャフトの共振によるノイズ低減という
本来の機能を発揮することができないという問題があ
る。
【0010】また、このダイナミックダンパにあって
は、ドライブシャフトへの装着性を良くするために、切
り込み部分やヒンジ部、スリット部などを一体に形成す
る必要があり、ダイナミックダンパの構造が複雑となっ
て成形型の製作が困難となり、製造コストが増加してし
まうという問題がある。
は、ドライブシャフトへの装着性を良くするために、切
り込み部分やヒンジ部、スリット部などを一体に形成す
る必要があり、ダイナミックダンパの構造が複雑となっ
て成形型の製作が困難となり、製造コストが増加してし
まうという問題がある。
【0011】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、ドライブシャフトの回転時における異音の発生
を抑制すると共に取付作業性の向上及び構造の簡素化、
製造コスト低減を図ったダイナミックダンパを提供する
ことを目的とする。
あって、ドライブシャフトの回転時における異音の発生
を抑制すると共に取付作業性の向上及び構造の簡素化、
製造コスト低減を図ったダイナミックダンパを提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明のダイナミックダンパは、ドライブシャフト
に固定されて回転バランスをとるダイナミックダンパに
おいて、周方向に複数分割された分割体が噛み合い部に
よって軸方向に嵌合することで環状に一体連結され、前
記複数の分割体の内周面のそれぞれには前記ドライブシ
ャフトの外周面に密着する剛性体が固着され、前記複数
の分割体は係合部材によってドライブシャフトに固定さ
れることを特徴とするものである。
めの本発明のダイナミックダンパは、ドライブシャフト
に固定されて回転バランスをとるダイナミックダンパに
おいて、周方向に複数分割された分割体が噛み合い部に
よって軸方向に嵌合することで環状に一体連結され、前
記複数の分割体の内周面のそれぞれには前記ドライブシ
ャフトの外周面に密着する剛性体が固着され、前記複数
の分割体は係合部材によってドライブシャフトに固定さ
れることを特徴とするものである。
【0013】従って、ダイナミックダンパをドライブシ
ャフトに装着するには、剛性体をドライブシャフトの外
周面に密着させた状態で、複数の分割体を軸方向に相対
移動させることで両者は噛み合い部によって連結して環
状となり、係合部材によって各分割体を一体に固定する
ことで、このダイナミックダンパはドライブシャフトに
確実に装着される。
ャフトに装着するには、剛性体をドライブシャフトの外
周面に密着させた状態で、複数の分割体を軸方向に相対
移動させることで両者は噛み合い部によって連結して環
状となり、係合部材によって各分割体を一体に固定する
ことで、このダイナミックダンパはドライブシャフトに
確実に装着される。
【0014】また、本発明のダイナミックダンパにおい
て、前記係合部材はバンド部材であって、該バンド部材
が前記一体連結された環状の分割体の外周部及び前記剛
性体の外周部に係止することで前記ドライブシャフトに
固定されることを特徴とするものである。
て、前記係合部材はバンド部材であって、該バンド部材
が前記一体連結された環状の分割体の外周部及び前記剛
性体の外周部に係止することで前記ドライブシャフトに
固定されることを特徴とするものである。
【0015】従って、複数の分割体が噛み合い部によっ
て環状に連結された状態で、バンド部材をこの環状の分
割体の外周部及び剛性体の外周部に係止することで、各
分割体はドライブシャフトに一体に固定される。
て環状に連結された状態で、バンド部材をこの環状の分
割体の外周部及び剛性体の外周部に係止することで、各
分割体はドライブシャフトに一体に固定される。
【0016】また、本発明のダイナミックダンパにおい
て、前記噛み合い部は前記分割体の軸方向に複数形成さ
れており、該分割体の軸方向全長よりも短い相対移動に
よって嵌脱が可能であることを特徴とするものである。
て、前記噛み合い部は前記分割体の軸方向に複数形成さ
れており、該分割体の軸方向全長よりも短い相対移動に
よって嵌脱が可能であることを特徴とするものである。
【0017】従って、ダイナミックダンパをドライブシ
ャフトに装着するときに、分割体の軸方向に少しだけ相
対移動することで、この複数の分割体は噛み合い部によ
って容易に環状に連結される。
ャフトに装着するときに、分割体の軸方向に少しだけ相
対移動することで、この複数の分割体は噛み合い部によ
って容易に環状に連結される。
【0018】また、本発明のダイナミックダンパにおい
て、前記分割体とウエイト部に該ウエイト部を被覆して
前記剛性体の外周面に固着されたマウント部とが一体に
形成されてなり、該マウント部の外周面に環状溝が形成
され、該環状溝にバンド部材が係止することで前記ドラ
イブシャフトに固定されることを特徴とするものであ
る。
て、前記分割体とウエイト部に該ウエイト部を被覆して
前記剛性体の外周面に固着されたマウント部とが一体に
形成されてなり、該マウント部の外周面に環状溝が形成
され、該環状溝にバンド部材が係止することで前記ドラ
イブシャフトに固定されることを特徴とするものであ
る。
【0019】従って、マウント部の環状溝にバンド部材
が係合して各分割体を一体にドライブシャフトに固定す
ることで、ドライブシャフトに装着された各分割体は軸
方向にずれることはない。
が係合して各分割体を一体にドライブシャフトに固定す
ることで、ドライブシャフトに装着された各分割体は軸
方向にずれることはない。
【0020】また、本発明のダイナミックダンパにおい
て、前記分割体はウエイト部と該ウエイト部を被覆して
前記剛性体の外周面に固着されたマウント部とが一体に
形成されてなり、該ウエイト部の外周面に環状溝が形成
され、該環状溝にバンド部材が係止することで前記ドラ
イブシャフトに固定されることを特徴とするものであ
る。
て、前記分割体はウエイト部と該ウエイト部を被覆して
前記剛性体の外周面に固着されたマウント部とが一体に
形成されてなり、該ウエイト部の外周面に環状溝が形成
され、該環状溝にバンド部材が係止することで前記ドラ
イブシャフトに固定されることを特徴とするものであ
る。
【0021】従って、ウエイト部の環状溝にバンド部材
が係合して各分割体を一体にドライブシャフトに固定す
ることで、ドライブシャフトに装着された各分割体は軸
方向にずれることはない。
が係合して各分割体を一体にドライブシャフトに固定す
ることで、ドライブシャフトに装着された各分割体は軸
方向にずれることはない。
【0022】また、本発明のダイナミックダンパにおい
て、前記剛性体の外周面に環状溝が形成され、該環状溝
にバンド部材が係止することで前記ドライブシャフトに
固定されることを特徴とするものである。
て、前記剛性体の外周面に環状溝が形成され、該環状溝
にバンド部材が係止することで前記ドライブシャフトに
固定されることを特徴とするものである。
【0023】従って、剛性体の環状溝にバンド部材が係
合して各分割体を一体にドライブシャフトに固定するこ
とで、ドライブシャフトに装着された各分割体は軸方向
にずれることはない。
合して各分割体を一体にドライブシャフトに固定するこ
とで、ドライブシャフトに装着された各分割体は軸方向
にずれることはない。
【0024】また、本発明のダイナミックダンパにおい
て、前記剛性体の内周面には前記ドライブシャフトの外
周面に接触するゴム層が固着されたことを特徴とするも
のである。
て、前記剛性体の内周面には前記ドライブシャフトの外
周面に接触するゴム層が固着されたことを特徴とするも
のである。
【0025】従って、各分割体及び剛性体がドライブシ
ャフトに装着されると、ゴム層が剛性体とドライブシャ
フトとの間に密着状態で介装されることとなり、剛性体
が軸方向にすべってずれることはない。
ャフトに装着されると、ゴム層が剛性体とドライブシャ
フトとの間に密着状態で介装されることとなり、剛性体
が軸方向にすべってずれることはない。
【0026】また、本発明のダイナミックダンパにおい
て、前記各分割体は前記ドライブシャフトに対して径方
向に所定の嵌合代を有することを特徴とするものであ
る。
て、前記各分割体は前記ドライブシャフトに対して径方
向に所定の嵌合代を有することを特徴とするものであ
る。
【0027】従って、各分割体が所定の嵌合代を有する
ことで、ドライブシャフトの外径に製造誤差があって
も、適切な装着が可能となる。
ことで、ドライブシャフトの外径に製造誤差があって
も、適切な装着が可能となる。
【0028】また、本発明のダイナミックダンパにおい
て、ドライブシャフトに固定されて回転バランスをとる
ダイナミックダンパにおいて、環状をなすウエイト部の
内周面に周方向に複数分割された剛性体が所定の間隔を
もって固着され、該複数の剛性体は係合部材によってド
ライブシャフトに固定されることを特徴とするものであ
る。
て、ドライブシャフトに固定されて回転バランスをとる
ダイナミックダンパにおいて、環状をなすウエイト部の
内周面に周方向に複数分割された剛性体が所定の間隔を
もって固着され、該複数の剛性体は係合部材によってド
ライブシャフトに固定されることを特徴とするものであ
る。
【0029】従って、ダイナミックダンパをドライブシ
ャフトに装着するには、環状をなすウエイト部をドライ
ブシャフトに挿通し、各剛性体をドライブシャフトの外
周面に密着した状態で、係合部材によって各剛性体を一
体に固定することで、このダイナミックダンパはドライ
ブシャフトに確実に装着される。
ャフトに装着するには、環状をなすウエイト部をドライ
ブシャフトに挿通し、各剛性体をドライブシャフトの外
周面に密着した状態で、係合部材によって各剛性体を一
体に固定することで、このダイナミックダンパはドライ
ブシャフトに確実に装着される。
【0030】また、本発明のダイナミックダンパにおい
て、前記各剛性体の内周面には前記ドライブシャフトの
外周面に接触するゴム層が固着されたことを特徴とする
ものである。
て、前記各剛性体の内周面には前記ドライブシャフトの
外周面に接触するゴム層が固着されたことを特徴とする
ものである。
【0031】従って、各分割体及び剛性体がドライブシ
ャフトに装着されると、ゴム層が剛性体とドライブシャ
フトとの間に密着状態で介装されることとなり、剛性体
が軸方向にすべってずれることはない。
ャフトに装着されると、ゴム層が剛性体とドライブシャ
フトとの間に密着状態で介装されることとなり、剛性体
が軸方向にすべってずれることはない。
【0032】また、本発明のダイナミックダンパにおい
て、前記剛性体の外周面に環状溝が形成され、該環状溝
にバンド部材が係合することで前記ドライブシャフトに
固定されることを特徴とするものである。
て、前記剛性体の外周面に環状溝が形成され、該環状溝
にバンド部材が係合することで前記ドライブシャフトに
固定されることを特徴とするものである。
【0033】従って、剛性体の環状溝にバンド部材が係
合して剛性体を介してウエイト部をドライブシャフトに
固定することで、ドライブシャフトに装着された各剛性
体は軸方向にずれることはない。
合して剛性体を介してウエイト部をドライブシャフトに
固定することで、ドライブシャフトに装着された各剛性
体は軸方向にずれることはない。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を詳細に説明する。
施形態を詳細に説明する。
【0035】図1に本発明の一実施形態に係るダイナミ
ックダンパの正面視、図2にこのダイナミックダンパの
取付状態を表す断面、図3に周波数に対する共振の大き
さを表すグラフを示す。
ックダンパの正面視、図2にこのダイナミックダンパの
取付状態を表す断面、図3に周波数に対する共振の大き
さを表すグラフを示す。
【0036】図1及び図2に示すように、本実施形態の
ダイナミックダンパ11は、周方向に複数分割(本実施
形態では2分割)された分割体12,13と、この各分
割体12,13を一体に固定する係合部材としての3本
のバンド14,15とによって構成されている。
ダイナミックダンパ11は、周方向に複数分割(本実施
形態では2分割)された分割体12,13と、この各分
割体12,13を一体に固定する係合部材としての3本
のバンド14,15とによって構成されている。
【0037】この分割体12,13は環状形状が2分割
された形状をなし、両者はほぼ同形となっている。即
ち、各分割体12,13は、ドライブシャフトDに嵌合
する内周面16a,16bを有するインナ金具16,1
7の外方に、金属製のウエイト18,19を被覆するゴ
ムや合成樹脂などの弾性材料からなる被覆部12a,1
3aが連結部12b,1bdによって一体に連結されて
構成されている。そして、各分割体12,13の周方向
一端部には噛み合い突起部12c,13cが形成される
一方、他端部には噛み合い凹部12d,13dが形成さ
れている。この分割体12の突起部12cは分割体13
の凹部13dに軸方向に係脱可能であって、径方向には
係脱できないようになっている。また、分割体13の突
起部13cは分割体12の凹部12dに軸方向に係脱可
能であって、径方向には係脱できないようになってい
る。そして、各分割体12,13の端面との間には所定
の嵌合代Sが設けられおり、ドライブシャフトDの直径
に合わせて係合位置を調整できるようになっている。
された形状をなし、両者はほぼ同形となっている。即
ち、各分割体12,13は、ドライブシャフトDに嵌合
する内周面16a,16bを有するインナ金具16,1
7の外方に、金属製のウエイト18,19を被覆するゴ
ムや合成樹脂などの弾性材料からなる被覆部12a,1
3aが連結部12b,1bdによって一体に連結されて
構成されている。そして、各分割体12,13の周方向
一端部には噛み合い突起部12c,13cが形成される
一方、他端部には噛み合い凹部12d,13dが形成さ
れている。この分割体12の突起部12cは分割体13
の凹部13dに軸方向に係脱可能であって、径方向には
係脱できないようになっている。また、分割体13の突
起部13cは分割体12の凹部12dに軸方向に係脱可
能であって、径方向には係脱できないようになってい
る。そして、各分割体12,13の端面との間には所定
の嵌合代Sが設けられおり、ドライブシャフトDの直径
に合わせて係合位置を調整できるようになっている。
【0038】また、各分割体12,13におけるインナ
金具16,17の各軸端部外周面と被覆部12a,13
aの外周面には周方向に沿って環状溝16b,17b,
12e,13eが形成されている。この環状溝16b,
17b,12e,13eは、各分割体12,13及びイ
ンナ金具16,17が環状に密着したときに、3本のバ
ンド14,15を装着して両者を固定するためのもので
ある。
金具16,17の各軸端部外周面と被覆部12a,13
aの外周面には周方向に沿って環状溝16b,17b,
12e,13eが形成されている。この環状溝16b,
17b,12e,13eは、各分割体12,13及びイ
ンナ金具16,17が環状に密着したときに、3本のバ
ンド14,15を装着して両者を固定するためのもので
ある。
【0039】このように構成された本実施形態のダイナ
ミックダンパ11をドライブシャフトDに装着するに
は、各分割体12,13をドライブシャフトDの軸方向
にずらした位置で、このドライブシャフトDの外周面に
各インナ金具16,17の内周面16a,16bを密着
させ、この状態で、各分割体12,13を軸方向に相対
移動させることで、各突起部12c,13cと凹部12
d,13dが互いに噛み合うことで、複数の分割体1
2,13は環状をなして連結される。そして、各環状溝
16b,17b,12e,13eにバンド14,15を
装着することで、各分割体12,13は一体となってド
ライブシャフトDに固定されることとなる。
ミックダンパ11をドライブシャフトDに装着するに
は、各分割体12,13をドライブシャフトDの軸方向
にずらした位置で、このドライブシャフトDの外周面に
各インナ金具16,17の内周面16a,16bを密着
させ、この状態で、各分割体12,13を軸方向に相対
移動させることで、各突起部12c,13cと凹部12
d,13dが互いに噛み合うことで、複数の分割体1
2,13は環状をなして連結される。そして、各環状溝
16b,17b,12e,13eにバンド14,15を
装着することで、各分割体12,13は一体となってド
ライブシャフトDに固定されることとなる。
【0040】この場合、各分割体12,13の端面の間
には所定の嵌合代Sが設けられることで、製造誤差によ
って直径にばらつきがあるドライブシャフトDに対して
対応が可能となっている。
には所定の嵌合代Sが設けられることで、製造誤差によ
って直径にばらつきがあるドライブシャフトDに対して
対応が可能となっている。
【0041】ダイナミックダンパは、一般的に、取付け
られるドライブシャフトの径のばらつきによって共振点
が相違しており、図3に示すように、従来のダイナミッ
クダンパの場合、弾性体であるために共振周波数がばら
ついており、ダイナミックダンパの基本的な機能が十分
に発揮されていない。一方、本実施形態のダイナミック
ダンパ11にあっては、ドライブシャフトDに剛性体で
あるインナ金具16,17が密着しているため、共振周
波数が安定しており、ダイナミックダンパの基本的な機
能を確実に発揮させることができる。
られるドライブシャフトの径のばらつきによって共振点
が相違しており、図3に示すように、従来のダイナミッ
クダンパの場合、弾性体であるために共振周波数がばら
ついており、ダイナミックダンパの基本的な機能が十分
に発揮されていない。一方、本実施形態のダイナミック
ダンパ11にあっては、ドライブシャフトDに剛性体で
あるインナ金具16,17が密着しているため、共振周
波数が安定しており、ダイナミックダンパの基本的な機
能を確実に発揮させることができる。
【0042】なお、上述の実施形態にあっては、ダイナ
ミックダンパ11を2分割した分割体12,13によっ
て構成したが、3分割、あるいは、4分割などドライブ
シャフトの径やダイナミックダンパ大きさなどによって
適宜設定すればよいものである。また、分割体12,1
3の被覆部12a,13aに環状溝12e,13eを形
成したが、環状溝をウエイト18,19の外周面に形成
してもよい。更に、インナ金具16,17の内周面に薄
板のゴム部材を装着することで、分割体12,13をド
ライブシャフトDに装着したときのすべりを防止するよ
うにしてもよい。また、各分割体12,13の各突起部
12c,13cと凹部12d,13dとを分割体12,
13の軸方向全長にわたって形成したが、一部に設けて
もよく、この場合、分割体12,13を軸方向全長より
も短い相対移動によって嵌脱が可能となり、長尺なダイ
ナミックダンパに対して効果的である。
ミックダンパ11を2分割した分割体12,13によっ
て構成したが、3分割、あるいは、4分割などドライブ
シャフトの径やダイナミックダンパ大きさなどによって
適宜設定すればよいものである。また、分割体12,1
3の被覆部12a,13aに環状溝12e,13eを形
成したが、環状溝をウエイト18,19の外周面に形成
してもよい。更に、インナ金具16,17の内周面に薄
板のゴム部材を装着することで、分割体12,13をド
ライブシャフトDに装着したときのすべりを防止するよ
うにしてもよい。また、各分割体12,13の各突起部
12c,13cと凹部12d,13dとを分割体12,
13の軸方向全長にわたって形成したが、一部に設けて
もよく、この場合、分割体12,13を軸方向全長より
も短い相対移動によって嵌脱が可能となり、長尺なダイ
ナミックダンパに対して効果的である。
【0043】図4に本発明の他の実施形態に係るダイナ
ミックダンパの断面を示す。
ミックダンパの断面を示す。
【0044】図4に示すように、本実施形態のダイナミ
ックダンパ21はリング状をなす金属製のウエイト22
を被覆すると共に取付孔23aを有して環状をなすマウ
ント部23と、周方向に複数分割されてドライブシャフ
トDに嵌合する内周面24a,25bを有すると共に、
このマウント部23の取付孔23a内に周方向の所定間
隔をもって固着された分割インナ金具24,25とから
構成されている。そして、分割インナ金具24,25の
各軸端部外周面には周方向に沿って環状溝24b,25
bが形成されている。この環状溝24b,25bは、各
分割インナ金具24,25を2本のバンド26,27を
装着して固定するためのものである。
ックダンパ21はリング状をなす金属製のウエイト22
を被覆すると共に取付孔23aを有して環状をなすマウ
ント部23と、周方向に複数分割されてドライブシャフ
トDに嵌合する内周面24a,25bを有すると共に、
このマウント部23の取付孔23a内に周方向の所定間
隔をもって固着された分割インナ金具24,25とから
構成されている。そして、分割インナ金具24,25の
各軸端部外周面には周方向に沿って環状溝24b,25
bが形成されている。この環状溝24b,25bは、各
分割インナ金具24,25を2本のバンド26,27を
装着して固定するためのものである。
【0045】このように構成された本実施形態のダイナ
ミックダンパ21をドライブシャフトDに装着するに
は、ダイナミックダンパ21をドライブシャフトDに軸
方向に挿入し、所定の位置で各環状溝24b,25bに
バンド26,27を装着することで、各分割インナ金具
24,25は一体となってドライブシャフトDに密着し
て固定されることとなる。
ミックダンパ21をドライブシャフトDに装着するに
は、ダイナミックダンパ21をドライブシャフトDに軸
方向に挿入し、所定の位置で各環状溝24b,25bに
バンド26,27を装着することで、各分割インナ金具
24,25は一体となってドライブシャフトDに密着し
て固定されることとなる。
【0046】
【発明の効果】以上、実施形態によって詳細に説明した
ように本発明のダイナミックダンパによれば、周方向に
複数分割された分割体を軸方向に係脱自在な噛み合い部
によって環状に連結して分割体の内周面に剛性体を固着
し、係合部材によって各分割体をドライブシャフトに固
定するようにしたので、ドライブシャフトとダイナミッ
クダンパとは剛性体を介して固定されることとなり、ド
ライブシャフトの回転時の共振を安定して異音の発生を
抑制すると共に、ドライブシャフトに他の駆動系部品を
組み付けた後でもダイナミックダンパを装着することが
でき、また、ダイナミックダンパを交換する場合に他の
駆動系部品を分解せずにダイナミックダンパを交換する
ことができ、取付作業性の向上を図ることができ、しか
も、ヒンジ式のダイナミックダンパに比べて構造の簡素
化及び製造コスト低減を図ることができる。
ように本発明のダイナミックダンパによれば、周方向に
複数分割された分割体を軸方向に係脱自在な噛み合い部
によって環状に連結して分割体の内周面に剛性体を固着
し、係合部材によって各分割体をドライブシャフトに固
定するようにしたので、ドライブシャフトとダイナミッ
クダンパとは剛性体を介して固定されることとなり、ド
ライブシャフトの回転時の共振を安定して異音の発生を
抑制すると共に、ドライブシャフトに他の駆動系部品を
組み付けた後でもダイナミックダンパを装着することが
でき、また、ダイナミックダンパを交換する場合に他の
駆動系部品を分解せずにダイナミックダンパを交換する
ことができ、取付作業性の向上を図ることができ、しか
も、ヒンジ式のダイナミックダンパに比べて構造の簡素
化及び製造コスト低減を図ることができる。
【0047】また、本発明のダイナミックダンパによれ
ば、係合部材をバンド部材として一体連結された環状の
分割体の外周部及び剛性体の外周部に係止することでド
ライブシャフトに固定するようにしたので、各分割体及
び剛性体をドライブシャフトに容易に固定することがで
き、取付作業性及び信頼性の向上を図ることができる。
ば、係合部材をバンド部材として一体連結された環状の
分割体の外周部及び剛性体の外周部に係止することでド
ライブシャフトに固定するようにしたので、各分割体及
び剛性体をドライブシャフトに容易に固定することがで
き、取付作業性及び信頼性の向上を図ることができる。
【0048】また、本発明のダイナミックダンパによれ
ば、噛み合い部を分割体の軸方向に複数形成し、この分
割体の軸方向全長よりも短い相対移動によって嵌脱を可
能としたので、ダイナミックダンパをドライブシャフト
に装着する場合、分割体の軸方向に少しだけ相対移動す
ることで、この複数の分割体を噛み合い部によって容易
に環状に連結することができる。
ば、噛み合い部を分割体の軸方向に複数形成し、この分
割体の軸方向全長よりも短い相対移動によって嵌脱を可
能としたので、ダイナミックダンパをドライブシャフト
に装着する場合、分割体の軸方向に少しだけ相対移動す
ることで、この複数の分割体を噛み合い部によって容易
に環状に連結することができる。
【0049】また、本発明のダイナミックダンパによれ
ば、分割体をウエイト部とこれを被覆して剛性体の外周
面に固着されたマウント部とを一体に形成し、このマウ
ント部の外周面に環状溝を形成してこの環状溝にバンド
部材を係止することでドライブシャフトに固定するよう
にしたので、ドライブシャフトに装着された各分割体は
軸方向にずれることなく、確実に装着することができ
る。
ば、分割体をウエイト部とこれを被覆して剛性体の外周
面に固着されたマウント部とを一体に形成し、このマウ
ント部の外周面に環状溝を形成してこの環状溝にバンド
部材を係止することでドライブシャフトに固定するよう
にしたので、ドライブシャフトに装着された各分割体は
軸方向にずれることなく、確実に装着することができ
る。
【0050】また、本発明のダイナミックダンパによれ
ば、分割体をウエイト部とこれを被覆して剛性体の外周
面に固着されたマウント部とを一体に形成し、このウエ
イト部の外周面に環状溝を形成してこの環状溝にバンド
部材を係止することでドライブシャフトに固定するよう
にしたので、ドライブシャフトに装着された各分割体は
軸方向にずれることなく、確実に装着することができ
る。
ば、分割体をウエイト部とこれを被覆して剛性体の外周
面に固着されたマウント部とを一体に形成し、このウエ
イト部の外周面に環状溝を形成してこの環状溝にバンド
部材を係止することでドライブシャフトに固定するよう
にしたので、ドライブシャフトに装着された各分割体は
軸方向にずれることなく、確実に装着することができ
る。
【0051】また、本発明のダイナミックダンパによれ
ば、剛性体の外周面に環状溝を形成してこの環状溝にバ
ンド部材を係止することでドライブシャフトに固定する
ようにしたので、ドライブシャフトに装着された各分割
体及び剛性体は軸方向にずれることなく、確実に装着す
ることができる。
ば、剛性体の外周面に環状溝を形成してこの環状溝にバ
ンド部材を係止することでドライブシャフトに固定する
ようにしたので、ドライブシャフトに装着された各分割
体及び剛性体は軸方向にずれることなく、確実に装着す
ることができる。
【0052】また、本発明のダイナミックダンパによれ
ば、剛性体の内周面にドライブシャフトの外周面に接触
する弾性部材を装着したので、各分割体及び剛性体がド
ライブシャフトに装着された状態で、弾性部材が剛性体
とドライブシャフトとの間に密着状態で介装されること
となり、剛性体が軸方向にすべってずれることはなく、
確実に装着することができる。
ば、剛性体の内周面にドライブシャフトの外周面に接触
する弾性部材を装着したので、各分割体及び剛性体がド
ライブシャフトに装着された状態で、弾性部材が剛性体
とドライブシャフトとの間に密着状態で介装されること
となり、剛性体が軸方向にすべってずれることはなく、
確実に装着することができる。
【0053】また、本発明のダイナミックダンパによれ
ば、各分割体をドライブシャフトに対して径方向に所定
の嵌合代を有するようにしたので、ドライブシャフトの
外径に製造誤差があっても、適切に装着することができ
る。
ば、各分割体をドライブシャフトに対して径方向に所定
の嵌合代を有するようにしたので、ドライブシャフトの
外径に製造誤差があっても、適切に装着することができ
る。
【0054】また、本発明のダイナミックダンパによれ
ば、環状をなすウエイト部の内周面に周方向に複数分割
された剛性体を所定の間隔をもって固着し、この複数の
剛性体を係合部材によってドライブシャフトに固定する
ようにしたので、ドライブシャフトとダイナミックダン
パとは剛性体を介して固定されることとなり、ドライブ
シャフトの回転時の共振を安定して異音の発生を抑制す
ることができる。
ば、環状をなすウエイト部の内周面に周方向に複数分割
された剛性体を所定の間隔をもって固着し、この複数の
剛性体を係合部材によってドライブシャフトに固定する
ようにしたので、ドライブシャフトとダイナミックダン
パとは剛性体を介して固定されることとなり、ドライブ
シャフトの回転時の共振を安定して異音の発生を抑制す
ることができる。
【0055】また、本発明のダイナミックダンパによれ
ば、各剛性体の内周面にドライブシャフトの外周面に接
触する弾性部材が装着したので、各分割体及び剛性体が
ドライブシャフトに装着された状態で、弾性部材が剛性
体とドライブシャフトとの間に密着状態で介装されるこ
ととなり、剛性体が軸方向にすべってずれることなく、
確実に装着することができる。
ば、各剛性体の内周面にドライブシャフトの外周面に接
触する弾性部材が装着したので、各分割体及び剛性体が
ドライブシャフトに装着された状態で、弾性部材が剛性
体とドライブシャフトとの間に密着状態で介装されるこ
ととなり、剛性体が軸方向にすべってずれることなく、
確実に装着することができる。
【0056】また、本発明のダイナミックダンパによれ
ば、剛性体の外周面に環状溝を形成してこの環状溝にバ
ンド部材を係合することでドライブシャフトに固定する
ようにしたので、ドライブシャフトに装着された各剛性
体は軸方向にずれることなく、確実に装着することがで
きる。
ば、剛性体の外周面に環状溝を形成してこの環状溝にバ
ンド部材を係合することでドライブシャフトに固定する
ようにしたので、ドライブシャフトに装着された各剛性
体は軸方向にずれることなく、確実に装着することがで
きる。
【図1】本発明の一実施形態に係るダイナミックダンパ
の正面図である。
の正面図である。
【図2】ダイナミックダンパの取付状態を表す断面図で
ある。
ある。
【図3】周波数に対する共振の大きさを表すグラフであ
る。
る。
【図4】本発明の他の実施形態に係るダイナミックダン
パの断面図である。
パの断面図である。
【図5】従来のダイナミックダンパの正面図である。
【図6】従来のダイナミックダンパの取付状態を表す断
面図である。
面図である。
11 ダイナミックダンパ 12,13 分割体 12a,13a 被覆部 12b,13b 連結部 12c,13c 突起部 12d,13d 凹部 12e,13e 環状溝 14,15 バンド 16,17 インナ金具(剛性体) 16b,17b 環状溝 18,19 ウエイト Dドライブシャフト S 嵌合代
Claims (11)
- 【請求項1】 ドライブシャフトに固定されて回転バラ
ンスをとるダイナミックダンパにおいて、周方向に複数
分割された分割体が噛み合い部によって軸方向に嵌合す
ることで環状に一体連結され、前記複数の分割体の内周
面のそれぞれには前記ドライブシャフトの外周面に密着
する剛性体が固着され、前記複数の分割体は係合部材に
よってドライブシャフトに固定されることを特徴とする
ダイナミックダンパ。 - 【請求項2】 請求項1記載のダイナミックダンパにお
いて、前記係合部材はバンド部材であって、該バンド部
材が前記一体連結された環状の分割体の外周部及び前記
剛性体の外周部に係止することで前記ドライブシャフト
に固定されることを特徴とするダイナミックダンパ。 - 【請求項3】 請求項1記載のダイナミックダンパにお
いて、前記噛み合い部は前記分割体の軸方向に複数形成
されており、該分割体の軸方向全長よりも短い相対移動
によって嵌脱が可能であることを特徴とするダイナミッ
クダンパ。 - 【請求項4】 請求項2記載のダイナミックダンパにお
いて、前記分割体はウエイト部と該ウエイト部を被覆し
て前記剛性体の外周面に固着されたマウント部とが一体
に形成されてなり、該マウント部の外周面に環状溝が形
成され、該環状溝に前記バンド部材が係止することで前
記ドライブシャフトに固定されることを特徴とするダイ
ナミックダンパ。 - 【請求項5】 請求項2記載のダイナミックダンパにお
いて、前記分割体はウエイト部と該ウエイト部を被覆し
て前記剛性体の外周面に固着されたマウント部とが一体
に形成されてなり、該ウエイト部の外周面に環状溝が形
成され、該環状溝にバンド部材が係止することで前記ド
ライブシャフトに固定されることを特徴とするダイナミ
ックダンパ。 - 【請求項6】 請求項2記載のダイナミックダンパにお
いて、前記剛性体の外周面に環状溝が形成され、該環状
溝にバンド部材が係止することで前記ドライブシャフト
に固定されることを特徴とするダイナミックダンパ。 - 【請求項7】 請求項1記載のダイナミックダンパにお
いて、前記剛性体の内周面には前記ドライブシャフトの
外周面に接触するゴム層が固着されたことを特徴とする
ダイナミックダンパ。 - 【請求項8】 請求項1記載のダイナミックダンパにお
いて、前記各分割体は前記ドライブシャフトに対して径
方向に所定の嵌合代を有することを特徴とするダイナミ
ックダンパ。 - 【請求項9】 ドライブシャフトに固定されて回転バラ
ンスをとるダイナミックダンパにおいて、環状をなすウ
エイト部の内周面に周方向に複数分割された剛性体が所
定の間隔をもって固着され、該複数の剛性体は係合部材
によってドライブシャフトに固定されることを特徴とす
るダイナミックダンパ。 - 【請求項10】 請求項9記載のダイナミックダンパに
おいて、前記各剛性体の内周面には前記ドライブシャフ
トの外周面に接触するゴム層が固着されたことを特徴と
するダイナミックダンパ。 - 【請求項11】 請求項9記載のダイナミックダンパに
おいて、前記剛性体の外周面に環状溝が形成され、該環
状溝にバンド部材が係合することで前記ドライブシャフ
トに固定されることを特徴とするダイナミックダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27342096A JPH10122304A (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | ダイナミックダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27342096A JPH10122304A (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | ダイナミックダンパ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10122304A true JPH10122304A (ja) | 1998-05-15 |
Family
ID=17527657
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27342096A Pending JPH10122304A (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | ダイナミックダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10122304A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2235565A1 (es) * | 2001-08-30 | 2005-07-01 | Gkn Driveline North America, Inc. | Amortiguador dinamico. |
JP2015140920A (ja) * | 2014-01-30 | 2015-08-03 | 本田技研工業株式会社 | ダイナミックダンパ |
-
1996
- 1996-10-16 JP JP27342096A patent/JPH10122304A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2235565A1 (es) * | 2001-08-30 | 2005-07-01 | Gkn Driveline North America, Inc. | Amortiguador dinamico. |
JP2015140920A (ja) * | 2014-01-30 | 2015-08-03 | 本田技研工業株式会社 | ダイナミックダンパ |
CN104819237A (zh) * | 2014-01-30 | 2015-08-05 | 本田技研工业株式会社 | 动力减振器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3987188B2 (ja) | ホイ−ルハブ軸受ユニットとブレ−キとの接続部 | |
KR100274755B1 (ko) | 축과 회전체의 마찰식 체결구 | |
US5503043A (en) | Torsional vibration canceler | |
WO2012064575A2 (en) | Exhaust-gas turbocharger | |
JP2007526052A (ja) | 車両シート用取付具 | |
JP4899374B2 (ja) | 軸受装置及びこれに用いられる滑り軸受 | |
US5445049A (en) | Torsional vibration damper | |
JP3822557B2 (ja) | スリーブを軸に取り付けるための装置 | |
WO2016021473A1 (ja) | 密封装置 | |
JPH03140631A (ja) | 自動車のクラッチ分離用ベアリング作動装置 | |
JPH07224946A (ja) | 密封装置 | |
JPH10122304A (ja) | ダイナミックダンパ | |
JPH09242775A (ja) | ブーツ用マウント | |
JP2002240723A (ja) | ステアリング装置 | |
EP0851981A1 (en) | Radial thrust bearing | |
EP1716347B1 (fr) | Embrayage a mecanisme perfectionne et procede de montage de cet embrayage | |
JPH07208461A (ja) | ステアリングコラム用軸受装置 | |
WO2024138427A1 (zh) | 用于轴的安装固定机构、轴组件及其安装方法 | |
JP3140188B2 (ja) | 軸取付部品 | |
JPH10115375A (ja) | オイルシール装置 | |
WO2022177001A1 (ja) | クランクシャフトとトーショナルダンパーとの固定構造 | |
JPH07317753A (ja) | 車輪用軸受ユニット | |
JP2001295888A (ja) | 防振ブッシュ | |
EP1686296B1 (en) | Lip seal and manufacturing method thereof | |
JP2000257628A (ja) | センターベアリングサポート |