JPH10122066A - 内燃機関の蒸発燃料処理装置 - Google Patents

内燃機関の蒸発燃料処理装置

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JPH10122066A
JPH10122066A JP27482396A JP27482396A JPH10122066A JP H10122066 A JPH10122066 A JP H10122066A JP 27482396 A JP27482396 A JP 27482396A JP 27482396 A JP27482396 A JP 27482396A JP H10122066 A JPH10122066 A JP H10122066A
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JP
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intake
purge
fuel
air
intake passage
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JP27482396A
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Inventor
Mamoru Yoshioka
衛 吉岡
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定気筒に多量の蒸発燃料が吸引されたりサ
イクル間空燃比変動を発生させたりする機関の運転条件
下で良好な蒸発燃料の気筒分配を行う。 【解決手段】 燃料タンク17で発生した蒸発燃料を一
時蓄えるキャニスタ16と内燃機関1の吸気通路21と
の間を連通するパージ通路19内に設けられた制御弁2
0を介して蒸発燃料を吸気通路21内に導入する内燃機
関の蒸発燃料処理装置において、蒸発燃料の吸気通路2
1内への導入により空燃比の変動を発生させる機関の運
転条件下では、空燃比変動を発生させない機関の運転条
件下と比して吸気通路21内における蒸発燃料の移動時
間を長く設定する移動時間可変手段を備える。移動時間
可変手段は、例えば吸気通路内の容積を変更する手段5
0か又は吸気通路内における蒸発燃料の移動経路の長さ
を変更する手段による。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の蒸発燃料
処理装置に関し、特に、吸気通路内に可変吸気制御手段
を備え、パージガスの気筒分配を良好にする内燃機関の
蒸発燃料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料タンクで発生した蒸発燃料を一時蓄
えるキャニスタと内燃機関のスロットル下流の吸気通路
との間を連通するパージ通路内に制御弁を設け、内燃機
関の運転中にその制御弁を開弁することによりキャニス
タに蓄えられた蒸発燃料を吸気通路内に導入する内燃機
関の蒸発燃料処理装置が知られている。また、多気筒機
関においては、蒸発燃料を各気筒へ均等に分配すること
により蒸発燃料の導入により引き起こされる空燃比の変
動を抑制することが望まれている。例えば、特開平7−
158518号公報には、吸気通路内のスロットル弁の
下流に、蒸発燃料を導入するパージ管を突出させて配置
し、その下流の吸気通路内に、排気ガス再循環装置(E
GR)により機関の排気系から戻された再循環排気ガス
を、導入するEGR導管を配置することにより、パージ
管により乱された吸入空気流が、再循環排気ガスの流れ
に影響を及ぼさずに蒸発燃料を攪拌し、噴射燃料ととも
に各気筒内へ吸引され、蒸発燃料と再循環排気ガスとを
各気筒に良好に分配する内燃機関の吸気装置が開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記内
燃機関の吸気装置は、パージ管やEGR導管の各ポート
の配置が固定されているので、様々な機関の運転状態に
対応して、気筒分配を良好に維持するには限界がある。
特に、機関の回転数とパージ制御弁の駆動周期が同期す
るようなときには、特定気筒に多量の蒸発燃料が吸引さ
れ、気筒間で空燃比に差が生じ、或いは機関の回転数に
よっては、機関の燃焼サイクル毎にリッチ、リーンを繰
り返す、所謂サイクル間空燃比変動を発生する気筒が生
じる。このような機関の運転条件下では、蒸発燃料を各
気筒に均等に分配することができないという問題があ
る。それゆえ、本発明は上記問題を解決し、特定気筒に
多量の蒸発燃料が吸引されたり、サイクル間空燃比変動
を発生させたりするような機関の運転条件下でも、良好
な気筒分配を維持できる内燃機関の蒸発燃料処理装置を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記問題を解決する本発
明による内燃機関の蒸発燃料処理装置は、燃料タンクで
発生した蒸発燃料を一時蓄えるキャニスタと内燃機関の
吸気通路との間を連通するパージ通路内に設けられた制
御弁を介して該蒸発燃料を吸気通路内に導入する内燃機
関の蒸発燃料処理装置において、前記吸気通路内におけ
る蒸発燃料の移動時間を可変する移動時間可変手段を備
えることを特徴とする。前記移動時間可変手段は、前記
蒸発燃料の吸気通路内への導入により空燃比の変動を発
生させる機関の運転条件下では、空燃比変動を発生させ
ない機関の運転条件下と比して、前記吸気通路内におけ
る蒸発燃料の移動時間を長くするよう可変する。また、
本発明による内燃機関の蒸発燃料処理装置において、前
記移動時間可変手段は、前記吸気通路内の容積を変更す
る手段、詳しくは前記吸気通路内における蒸発燃料の移
動容積を変更する手段とすることができる。また、本発
明による内燃機関の蒸発燃料処理装置において、前記移
動時間可変手段は、前記吸気通路の経路の長さを変更す
る手段、詳しくは前記吸気通路内における前記蒸発燃料
の移動経路の長さを変更する手段とすることができる。
本発明は、例えば吸気通路内の容積または吸気通路内に
おける蒸発燃料の移動経路の長さを変更することによ
り、蒸発燃料の吸気通路内への導入により空燃比の変動
を発生させる機関の運転条件下では、空燃比変動を発生
させない機関の運転条件下と比して、吸気通路内におけ
る蒸発燃料の移動時間を長く設定するので、吸気通路内
における蒸発燃料をより長時間空気と混合し攪拌し、均
一な濃度のパージガスを吸気通路内、特に吸気弁付近に
生成し、それゆえパージガスの気筒分配が良好となる。
【0005】本発明による内燃機関の蒸発燃料処理装置
は、パージ濃度を検出するパージ濃度検出手段と、前記
吸気通路内における蒸発燃料の移動時間の前記移動時間
可変手段による変更を、前記パージ濃度検出手段により
検出されたパージ濃度に応じて制御する変更制御手段
と、を備える。本発明は、パージ濃度が薄いときは蒸発
燃料の気筒分配による空燃比変動が発生しないので、移
動時間可変手段、例えば吸気通路内の容積を変更する手
段または吸気通路内の経路の長さを変更する手段は変更
されず、吸気効率向上のための設定を維持し、機関の出
力特性を良好とする。
【0006】本発明による内燃機関の蒸発燃料処理装置
は、燃料噴射弁から噴射する燃料噴射量に対して前記蒸
発燃料のパージ供給量に応じた減量補正をそのパージの
供給開始から所定の遅延時間の経過後に開始するよう制
御する噴射量減量手段と、前記遅延時間を前記吸気通路
内における蒸発燃料の移動時間に応じて設定する遅延時
間設定手段と、を備える。本発明は、燃料噴射弁から噴
射する燃料噴射量に対してそのパージ供給量に応じた減
量補正を実行する際に、吸気通路内における蒸発燃料の
移動時間に応じて燃料噴射量の減量補正を開始する遅延
時間を設定するので、過渡時の空燃比変動を抑制でき
る。以下、添付図面を参照しつつ本発明を詳細に説明す
る。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明による蒸発燃料処理
装置の第一実施例の概略構成図である。図2は図1に示
す機関の吸気系の平面図である。図中、参照番号1はシ
リンダブロック、2はピストン、3は燃焼室、4は吸気
マニホルド、5は排気マニホルドをそれぞれ示す。吸気
マニホルド4は、第1サージタンク6、第2サージタン
ク7、吸気ダクト8およびエアフローメータ9を介して
エアクリーナ10に接続される。吸気ダクト8内にはス
ロットル弁11が配設され、吸気マニホルド4には燃料
噴射弁12が吸気ポート13に向けて配設される。排気
マニホルド5には排気管14が接続され、この排気管1
4の途中にHC、CO、NOxの3成分を同時に浄化す
る三元の触媒コンバータ15が配設される。
【0008】内部に活性炭が充填されたキャニスタ16
は燃料蒸気導入通路17を介して燃料タンク18の上部
空間に接続される。さらにキャニスタ16はパージ通路
19を介して第1サージタンク6内に接続され、パージ
通路19にはデューティ制御弁(DVSV)20が配設
される。このデューティ制御弁20は図示しない電子制
御ユニットによってデューティ制御され、デューティ制
御弁20の開度はデューティ値に比例し、デューティ値
0%で全閉、デューティ値100%で全開となる。ま
た、デューティ値はパージ流量に略比例する。また、第
2サージタンク7は、吸気通路21に常時連通されるも
のではなく、後述する制御により吸気制御弁50が開弁
されたとき吸気通路21に連通され、閉弁されたとき吸
気通路21と遮断される。したがって、吸気制御弁50
の開閉により吸気通路21内の容積を変え、すなわち共
鳴吸気管長を2段階に変えることができる。次に、電子
制御ユニットについて概略説明する。
【0009】電子制御ユニットは、デジタルコンピュー
タからなり、図示しない双方向性バスによって相互に接
続されたROM、RAM、CPU、入力ポートおよび出
力ポートを具備する。エアフローメータ9近傍に配置さ
れた吸気温センサ30は吸入空気の温度を検出し、この
出力信号はA/D変換器を介して入力ポートに入力され
る。エアフローメータ9は吸入空気量に比例した出力電
圧を発生し、この出力電圧も他のA/D変換器を介して
入力ポートに入力される。第1サージタンク6には吸気
圧センサ31が配設され、第1サージタンク6内の空気
圧に比例した出力電圧を発生し、この出力電圧も他のA
/D変換器を介して入力ポートに入力される。排気マニ
ホルド5内でかつ触媒コンバータ15の上流側に配設さ
れた空燃比センサ32は排気中の酸素濃度を検出し、そ
の出力信号はその他のA/D変換器を介して入力ポート
に入力される。また、図示しないディストリビュータに
内蔵されるクランク角センサ(図示せず)は機関1のク
ランク角を検出し機関1の回転数を算出する出力パルス
信号を発生し、この出力パルス信号は入力ポートに直接
入力される。一方、出力ポートはそれぞれの駆動回路を
介して燃料噴射弁12やデューティ制御弁20に接続さ
れる。
【0010】キャニスタ16に蓄えられた蒸発燃料は、
所定周期で開閉するデューティ制御弁20を開いている
間、第1サージタンク6を介して機関の吸気通路21内
へ吸入される。この時、デューティ制御弁20の開度量
は、吸入空気量が多い程パージ流量又は蒸発燃料が多く
なるよう(パージ率一定)に制御される。また、燃料噴
射弁12から吸気ポート13へ向けて吸気通路21へ噴
射される燃料噴射量は、空燃比が一定になるように吸気
通路21内へ吸入された蒸発燃料量に応じて減量補正さ
れる。
【0011】次に、吸気制御弁50の作用について図を
用いて以下に説明する。図3は第一実施例の可変吸気装
置の断面図であり、図4はその外観図であり、図5はそ
の動作説明図であり、(A)は吸気制御弁の閉弁状態を
示す図であり、(B)は吸気制御弁の開弁状態を示す図
である。吸気制御弁50は、ダイアフラム51に大気圧
が作用することにより開き、吸気管負圧が作用すること
により閉じる機構となっている。すなわち、ダイアフラ
ム51は吸気制御弁(VSV)52に接続され、VSV
52はECU40からの信号を受けてダイアフラム51
を大気側または真空タンク53の負圧側に連通させる。
真空タンク53は吸気通路21に接続されており、機関
1のピストン往復運動によりそのタンク内は真空に引か
れている。このような可変吸気装置は、吸気管内の空気
の流れが定常流でなく脈動流であり、脈動流には圧力の
高低部分があって、吸気弁の閉じる直前でその上流の圧
力が高いときに大量の空気が吸入でき、それゆえ機関の
トルクが増大するという慣性効果を利用して、機関回転
数により変化する吸気管内の空気の脈動流の周期に合わ
せて共鳴吸気管長を2段階に切り換えるものである。
【0012】この第1段階は機関が高速回転のとき、吸
気効率を向上させるため、ダイアフラム51に大気圧が
作用して吸気制御弁50が全開となるようにECU40
からVSV52に信号を出力する。これにより共鳴吸気
管長が実質短くなり、慣性効果による吸気効率が向上し
機関出力の向上が計れる。一方、第2段階は機関が中低
速回転のとき、ダイアフラム51に吸気管負圧が作用し
て吸気制御弁50が全閉となるようにECU40からV
SV52に信号を出力する。これにより共鳴吸気管長が
実質長くなり、慣性効果による吸気効率が向上し機関出
力の向上が計れる。
【0013】また、吸気制御弁50が図5の(B)に示
される開弁状態のときは図5の(A)に示される閉弁状
態のときと比して吸気通路21内の容積が大きくなる。
したがって、第1サージタンク6内へ導入された蒸発燃
料(パージガス)が吸気通路21を経て機関1の吸気弁
へ到達するまでに要する移動時間は、吸気制御弁50の
開弁状態のときの方が閉弁状態のときより長くなること
が判る。第1サージタンク6内におけるパージガスは、
デューティ制御弁20がオン時には高濃度ガス、オフ時
には低濃度ガスとなり、特にデューティ値が低いときは
パージガスの濃度が絶えず高低を繰り返し変化し不均一
である。本発明は、この第1サージタンク6内における
濃度の絶えず変化する不均一なパージガスが機関1の吸
気弁へ到達するまでに均一になるように、吸気制御弁5
0を開弁して吸気通路内の容積を大きくしてパージガス
が第1サージタンク6から機関1の吸気弁へ到達するま
でに要する移動時間を長くし、その時間だけ長く吸気通
路21内でパージガスを吸入空気と混合し攪拌すること
により、吸気弁付近において均一な濃度のパージガスを
得るものである。
【0014】次に、本発明の第二実施例を以下に説明す
る。図6は本発明による蒸発燃料処理装置の第二実施例
の概略構成図である。第二実施例の蒸発燃料処理装置は
第一実施例とは異なる可変吸気装置を使用した点が主と
して異なる。それゆえ、第二実施例の可変吸気装置につ
いて以下に説明する。先ず、吸気制御弁60の作用につ
いて説明する。吸気制御弁60は、ダイアフラム61に
大気圧が作用することにより開き、吸気管負圧が作用す
ることにより閉じる機構となっている。すなわち、ダイ
アフラム61は吸気制御弁(VSV)62に接続され、
VSV62はECU40からの信号を受けてダイアフラ
ム61を大気側または真空タンク63の負圧側に連通さ
せる。真空タンク63はサージタンク64に接続されて
おり、機関1のピストン運動により真空タンク63のタ
ンク内は真空に引かれている。この可変吸気装置は、前
述した慣性効果を利用して、機関回転数により変化する
吸気管内の空気の脈動流の周期に合わせて共鳴吸気管長
を、吸気弁から吸気制御弁60までとする段階と吸気弁
からスロットル弁65までとする段階の2段階に切り換
える。
【0015】第1段階は機関が低回転低負荷または高回
転高負荷の運転状態のとき、吸気効率を向上させるため
ダイアフラム61に大気圧が作用して吸気制御弁60が
全開となるようにECU40からVSV62に信号を出
力する。これにより共鳴吸気管長が実質短くなり、慣性
効果による吸気効率が向上し機関出力の向上が計れる。
一方、第2段階は機関が低回転高負荷または高回転低負
荷の運転状態のとき、ダイアフラム61に吸気管負圧が
作用して吸気制御弁60が全閉となるようにECU40
からVSV62に信号を出力する。これにより共鳴吸気
管長が実質長くなり、慣性効果による吸気効率が向上し
機関出力の向上が計れる。
【0016】次に、吸気制御弁60の作用について以下
に説明する。図7は図6に示す吸気制御弁の開閉により
共鳴吸気管長が異なることを示す図であり、(A)は吸
気制御弁全開時の共鳴吸気管長L1を示す図であり、
(B)は吸気制御弁全閉時の共鳴吸気管長L2を示す図
である。図7に示す可変吸気装置は、6気筒を吸気順序
#1(1番気筒)、#5、#3、#6、#2、#4が隣
り合わせにならず、吸気行程が重ならない2つのグルー
プ、すなわち図の上から順に、#1、#2、#3の第1
グループと#4、#5、#6の第2グループに分けて2
分割構成され、一端が各気筒#1〜#6に独立に連結さ
れ他端が各グループに共通の吸気通路67a、67bに
それぞれ合流して連結される気筒毎に独立の吸気通路6
8a〜68fを備え、各グループに共通の吸気通路67
a、67bの他端部はさらに全気筒に共通の吸気通路6
6に合流して接続される。さらに吸気通路66はエアク
リーナ(図示せず)を介して外気を吸入するよう構成さ
れる。また、この可変吸気装置は、上記2分割吸気構成
において2つのグループの各々共通の吸気通路67a、
67b間を連通する連通孔とその連通孔を開閉する吸気
制御弁60を設け、前述したように機関が低回転低負荷
または高回転高負荷の運転状態のときに開き、低回転高
負荷または高回転低負荷の運転状態のときに閉じるよう
に、吸気制御弁60を開閉することにより、固有振動数
の異なる2つの吸気系構成に切り換え可能とし、機関の
回転数の全域に渡って吸気効率を向上させる。
【0017】以上、第二実施例の可変吸気装置について
図6と図7を用いて説明したが、本発明は、このような
可変吸気装置を備えた多気筒内燃機関の蒸発燃料処理装
置において、吸気制御弁60を開閉することにより吸気
通路内の吸気通路内における蒸発燃料の移動経路の長さ
を変更し、これによりサージタンク64にパージされた
蒸発燃料が吸気通路内で空気と混合しつつ移動し各気筒
内へ吸引されるまでの移動時間を変更して蒸発燃料の気
筒分配の向上を計るものである。この蒸発燃料の移動経
路は、図7の(A)に示す吸気制御弁60が開弁状態の
とき、例えば気筒#1に対しては吸気通路66、67a
および68aを経由するものと、吸気通路66、67
b、吸気制御弁60および吸気通路68aを経由するも
のとの2つがある。一方、図7の(B)に示す吸気制御
弁60が閉弁状態のとき、例えば気筒#1に対しては吸
気通路66、67aおよび68aを経由するもののみが
ある。したがって、吸気制御弁60を開閉することによ
り吸気通路内における蒸発燃料の移動経路の長さを変更
できる。
【0018】このように、本発明の第二実施例の可変吸
気装置は第一実施例の場合と同様、サージタンク64内
における濃度の絶えず変化する不均一なパージガスが機
関1の吸気弁へ到達するまでに均一になるように、吸気
制御弁60を開弁して吸気通路内における蒸発燃料の移
動経路の長さを長くしてパージガスがサージタンク64
から機関1の吸気弁へ到達するまでに要する移動時間を
長くし、その時間だけ長く吸気通路内でパージガスを吸
入空気と混合し攪拌することにより、吸気弁付近におい
て均一な濃度のパージガスを得るものである。
【0019】これより、本発明による吸気制御弁の開閉
制御について以下に詳細に説明する。説明の便宜上、第
一実施例についてのみ説明する。先ず、第一実施例の吸
気制御弁を機関の低速回転時に閉じ高速回転時に開くこ
とにより主として機関の低速トルクを向上させる第1可
変吸気装置を備えた内燃機関の蒸発燃料処理装置につい
て図8と図9を用いて以下に説明する。
【0020】図8は第1可変吸気装置の吸気制御弁の開
閉状態を示す図であり、(A)はパージカット時の開閉
状態を示す図であり、(B)はパージ実行時の開閉状態
を示す図である。図8の(A)に示すように、パージカ
ット時における吸気制御弁は、機関回転数NEがNE<
NE1のとき閉じ、NE≧NE1のとき開くよう制御さ
れている。ここで、NE1は機関の回転数の全域に渡っ
て機関の吸気効率を良好とするために吸気制御弁の開閉
を切り換えるのに適した回転数である。図8の(B)に
示すように、パージ実行時における吸気制御弁は、機関
回転数NEがNE<NE1のとき通常閉じているが、パ
ージによる空燃比変動が発生し易い条件下では開き、一
方NEがNE≧NE1のときは常時開くよう制御され、
吸気通路内のパージガスが攪拌され、パージガスの気筒
分配を良好とする。ここで、パージによる空燃比変動が
発生し易い条件下とは、アイドル運転時や低吸入空気量
のときであり、本実施例では例えば図8の(B)の「閉
→開」で示す領域に機関の運転状態があるときその条件
が成立したと定義する。この制御は以下のフローチャー
トを実行することによって達成される。
【0021】図9はパージによる空燃比変動が発生し易
い条件下における第1可変吸気装置の吸気制御弁の開閉
制御ルーチンを示すフローチャートである。本ルーチン
は例えば100msec毎の処理周期で実行される。先ず、
ステップ101ではクランク角センサから機関の回転数
NEを読み取り、ステップ102ではエアフローメータ
9の出力から機関の吸入空気量Gaを読み取る。次い
で、ステップ103では機関の回転数NEと上記NE1
とを比較し、NE<NE1のときステップ104へ進
み、NE≧NE1のときステップ112へ進んで吸気制
御弁を開く。ステップ104では、図10に示すパージ
率算出制御ルーチンにより算出されたデューティ値を読
み取る。ここで、パージ率算出制御ルーチンおよびデュ
ーティ制御弁の駆動制御ルーチンを説明する。
【0022】図10はパージ率算出制御ルーチンのフロ
ーチャートである。本ルーチンは1msec毎の処理周期で
実行される。このパージ率算出制御では、まず、今回の
本ルーチンの走行がパージ制御弁制御用パルス信号を立
ち上げる(ONする)ことができる時期に当たるか、す
なわち所定のデューティ周期(例えばデューティ制御弁
の駆動周波数が10Hzのときは100ms)に当たる
かを判定する(ステップ502)。デューティ周期であ
れば、パージ条件1が成立するか、すなわち燃料カット
中でないという条件を除いてA/F学習条件が成立する
かを判定する(ステップ504)。パージ条件1が成立
する場合には、さらにパージ条件2が成立するか、すな
わち燃料カット中でなくかつ現在の機関状態における空
燃比学習領域jのA/F学習完了フラグXKGj=1と
なっているかを判定する(ステップ506)。
【0023】パージ条件2も成立する場合には、まず、
パージ実行タイマーCPGRをインクリメントする(ス
テップ512)。次いで、現在の吸気管圧力をキーとし
て図示しないマップ(ROMに格納される)を参照する
ことにより、デューティ制御弁(D−VSV)全開時に
おけるパージガス量PGQを求め、一方、質量に基づく
吸入空気量Ga(kg/sec)から、体積に基づく吸
入空気量Qa(m3 /sec)を換算して求め、これら
パージガス量PGQと吸入空気量Qaとの比をとって、
デューティ制御弁全開時のパージ率PG100を算出す
る(ステップ514)。上記GaからQaへの換算は、
図示しないマップにより、質量に基づく吸入空気量Ga
(kg/sec)に対応する空気密度ρ(kg/m3
を求めた後、式Ga=ρ*Qaから体積に基づく吸入空
気量Qa(m3 /sec)を算出して行う。次に、空燃
比フィードバック補正係数FAFが所定の範囲(定数K
FAF85(FAF=0.85)より大きくて定数KF
AF15(FAF=1.15)より小さい範囲)にある
か否かを判定する(ステップ516)。
【0024】空燃比フィードバック補正係数FAFが±
15%未満で、ステップ516の判定結果がYESの場
合には、目標パージ率tPGRを所定量KPGRuだけ
アップするとともに、求められたtPGRが、パージ実
行時間CPGRに基づいて決定される最大目標パージ率
P%(図示しないマップより求められる)以下となるよ
うに制限する(ステップ518)。空燃比フィードバッ
ク補正係数FAFが±15%以上で、ステップ516の
判定結果がNOの場合には、目標パージ率tPGRを所
定量KPGRdだけ下げるとともに、ステップ518と
同様に、求められたtPGRが、最小目標パージ率S
%、例えばS=0%(あるいは0.5%)以上となるよ
うに制限する(ステップ520)。このようにして、パ
ージに伴うA/Fの変動を防止する。
【0025】次いで、こうして求められた目標パージ率
tPGRとVSV全開時のパージ率PG100とに基づ
いて、デューティ値DPGを次の式により算出する(ス
テップ522)。 DPG←(tPGR/PG100)*100
【0026】次に、実際のパージ率PGRを次式より算
出する(ステップ526)。 PGR←PG100*(DPG/100) 最後に、以上の処理で求められたデューティ値DPG及
びパージ率PGRに基づいて前回のデューティ値及びパ
ージ率を記憶するためのDPGO及びPGROを更新し
(ステップ528)、図11のデューティ制御弁の駆動
制御する処理のステップ602に進む。
【0027】一方、ステップ502でデューティ周期で
ないと判定された場合も、図11の周期切換制御のステ
ップ602へ進む。また、デューティ周期ではあるがス
テップ504でパージ条件1が設立しなかった場合に
は、関係するRAMのデータ、例えば前回のデューティ
値DPGOと前回のパージ率PGROを0にして初期化
する(ステップ508)。さらに、ステップ508実行
後、又はステップ506でパージ条件2が成立しなかっ
た場合には、デューティ値DPG及びパージ率PGRを
0クリアして(ステップ510)、図11のデューティ
制御弁を駆動制御する処理のステップ602に進む。
【0028】図11はデューティ制御弁の駆動制御の処
理手順を示す概略フローチャートである。まず、ステッ
プ602では、駆動周期タイマーCDPGTの計数値C
DPGをインクリメント(CDPG+1)してステップ
604へ進む。次いで、ステップ604では駆動周期タ
イマーCDPGTの計数値CDPGがイニシャライズ処
理時の設定値T(=100(msec))以上となったか否
かを判別し、その判別結果がYESのときはステップ6
06へ進み、NOのときはステップ608へ進む。この
設定値Tはイニシャライズ処理時に本実施例ではデュー
ティ制御弁を駆動する駆動周期100(msec)を設定す
る。
【0029】次いで、ステップ606では、ステップ6
04で駆動周期タイマーCDPGTの計数値CDPGが
設定値T(=100)以上となり、すなわち100msec
が経過したので駆動周期タイマーCDPGTをクリアー
する。次に、ステップ610では、図10のステップ5
22で算出されたデューティ値DPGが0か否かを判別
し、その判別結果がYESすなわちパージ制御中でない
ときはステップ612へ進み、NOのときすなわちパー
ジ制御中のときはステップ614へ進み、デューティ制
御弁への通電をオンにする(ステップ614)。次い
で、ステップ616において、デューティ制御弁の通電
終了時刻TDPGを次式により求め、本ルーチンを終了
する。 TDPG←DPG+TIMER ここで、TIMERは、パージ制御ルーチンの実行周期
ごとにインクリメントされるカウンタの値である。
【0030】ステップ604の判別結果がNOのとき、
すなわちデューティ周期の切り換わり時でないと判定さ
れた場合に実行される図11のステップ608では、現
在のTIMERの値がデューティ制御弁の通電終了時刻
TDPGに一致するか否かを判定し、一致しない場合は
そのまま本ルーチンを終了し、一致する場合にはステッ
プ612へ進む。またステップ610の判別結果がYE
Sのときは、ステップ612へ進む。ステップ612で
はデューティ制御弁への通電をオフにして本ルーチンを
終了する。以上で、パージ制御ルーチンの処理は完了す
る。
【0031】再び、図9へ戻る。ステップ107では、
ステップ104で読み取ったDUTY値から今回処理周
期はパージ実行中か否かをDPG>0か否かにより判別
し、DPG>0のときはパージ実行中と判断してステッ
プ108へ進み、DPG=0のときはパージカット中と
判断してステップ110へ進む。
【0032】ステップ108では、デューティ値DPG
がパージガスの導入により空燃比変動を発生させるデュ
ーティ値であるか否かを判断し、DPG<D1のときは
空燃比変動を発生させるデューティ値であると判断して
ステップ109へ進み、DPG≧D1のときは空燃比変
動が発生させないデューティ値であると判断してステッ
プ112へ進む。これはデューティ値がその閾値D1よ
り高いとパージガスがサージタンクへほぼ連続的に入る
ようになり、吸気弁へ到達するまでの間に十分に均一化
がなされると判断できるからである。ステップ109で
は、吸入空気量Gaがパージガスによる空燃比変動を引
き起こさない程度の機関運転状態下の吸入空気量かをそ
の閾値Ga1より大きいか否かにより判断し、Ga>G
a1(図8(B)の「閉」の領域)のときは機関はパー
ジガスによる空燃比変動を引き起こさない運転状態下に
あると判断してステップ110へ進み、Ga≦Ga1
(図8(B)の「閉→開」の領域)のときは機関はパー
ジガスによる空燃比変動を引き起こす運転状態下にある
と判断してステップ112へ進む。これは、吸入空気量
Gaがその閾値Ga1より高いとパージガスがサージタ
ンクから吸気弁へ到達するまでの間に十分に均一化がな
され、機関はパージガスによる空燃比変動を引き起こさ
ないと判断できるからである。ステップ110では吸気
制御弁を閉じ、ステップ112では吸気制御弁を開き、
吸気通路内のパージガスが攪拌され、パージガスの気筒
分配を良好とする。
【0033】次に、第一実施例の吸気制御弁を機関の低
速回転時および高速回転低負荷時に閉じ高速回転高負荷
時に開くことにより主として機関の低速トルクを向上さ
せる第2可変吸気装置を備えた内燃機関の蒸発燃料処理
装置について図12と図13を用いて以下に説明する。
【0034】図12は第2可変吸気装置の吸気制御弁の
開閉状態を示す図であり、(A)はパージカット時の開
閉状態を示す図であり、(B)はパージ実行時の開閉状
態を示す図である。図12の(A)に示すように、パー
ジカット時における吸気制御弁は、機関回転数NEがN
E<NE1およびNE≧NE1かつ負荷GNがGN<G
N1のとき閉じ、NE≧NE1かつ負荷GNがGN≧G
N1のとき開くよう制御されている。ここで、NE1は
機関の回転数の全域に渡って機関の吸気効率を良好とす
るために吸気制御弁の開閉を切り換えるのに適した回転
数である。図12の(B)に示すように、パージ実行時
における吸気制御弁は、機関回転数NEがNE<NE1
およびNE≧NE1かつ負荷GNがGN<GN1のとき
通常閉じているが、パージによる空燃比変動が発生し易
い条件下では開き、またNEがNE≧NE1かつ負荷G
NがGN≧GN2のとき開くよう制御され、吸気通路内
のパージガスが攪拌され、パージガスの気筒分配を良好
とする。ここで、パージによる空燃比変動が発生し易い
条件下とは、アイドル運転時や低吸入空気量のときであ
り、本実施例では例えば図12の(B)の「閉→開」で
示す領域に機関の運転状態があるときその条件が成立し
たと定義する。この制御は以下のフローチャートを実行
することによって達成される。
【0035】図13はパージによる空燃比変動が発生し
易い条件下における第2可変吸気装置の吸気制御弁の開
閉制御ルーチンを示すフローチャートである。本ルーチ
ンは図9に示すフローチャートにステップ105、10
6および111が追加され、ステップ109が109’
に変更された点のみ異なるので、以下に主としてこれら
のステップについて説明する。図9のステップ103で
NE≧NE1のとき、ステップ105へ進み、ステップ
105では、ステップ101、102で読み取った機関
の回転数NEおよび吸入空気量Gaに基づいて算出され
た機関の負荷GNを読み取り、ステップ106へ進む。
ステップ106では、機関の負荷GNと所定負荷GN1
とを比較し、GN>GN1のときはステップ104へ進
み、GN≦GN1のときはステップ112へ進む。ここ
で、所定負荷GN1は機関の低回転域において機関の吸
気効率がある程度低下しても運転に支障がない負荷に設
定される。ステップ109’で吸入空気量GaがGa≦
Ga2のとき、即ちパージによる空燃比変動を発生させ
ない吸入空気量であると判断されたとき(図12(B)
の「閉→開」の領域)、ステップ111へ進み、Ga>
Ga2のとき、即ちパージによる空燃比変動を発生させ
る吸入空気量であると判断されたとき(図12(B)の
「閉」の領域)、ステップ110へ進む。ステップ11
1では機関の回転数NEを所定回転数NE1と比較し、
NE>NE1のときはステップ112へ進み、NE≦N
E1のときはステップ110へ進む。すなわち、低負荷
においては吸気制御弁を開弁して吸気効率がある程度低
下しても運転に支障はないので、パージによる空燃比変
動が発生し易い条件下では機関の回転数全域に渡って吸
気制御弁を閉弁から開弁に設定できるようにする。
【0036】最後に、第一実施例の吸気制御弁を機関の
低速回転高負荷時に閉じ低速回転低負荷時および高速回
転時に開くことにより主として機関の低速トルクを向上
させる第3可変吸気装置を備えた内燃機関の蒸発燃料処
理装置について図14と図15を用いて以下に説明す
る。
【0037】図14は第3可変吸気装置の吸気制御弁の
開閉状態を示す図であり、(A)はパージカット時の開
閉状態を示す図であり、(B)はパージ実行時の開閉状
態を示す図である。図14の(A)に示すように、パー
ジカット時における吸気制御弁は、機関回転数NEがN
E<NE2かつ負荷GNがGN>GN2のとき閉じ、N
E<NE2かつ負荷GNがGN≦GN2およびNE≧N
E2のとき開くよう制御されている。ここで、NE2は
機関の回転数の全域に渡って機関の吸気効率を良好とす
るために吸気制御弁の開閉を切り換えるのに適した回転
数である。図14の(B)に示すように、パージ実行時
における吸気制御弁は、負荷GNがGN≦GN2のとき
通常開いているが、パージによる空燃比変動が発生し難
い条件下では閉じるよう制御される。しかしながら、吸
気通路内のパージガスの攪拌は十分であり、パージガス
の気筒分配は良好に保たれる。ここで、パージによる空
燃比変動が発生し易い条件下とは、アイドル運転時や低
吸入空気量のときであり、本実施例では例えば図14の
(B)の「開→閉」で示す領域に機関の運転状態がある
ときその条件が成立したと定義する。この制御は以下の
フローチャートを実行することによって達成される。
【0038】図15はパージによる空燃比変動が発生し
難い条件下における第3可変吸気装置の吸気制御弁の開
閉制御ルーチンを示すフローチャートである。本ルーチ
ンは例えば100msec毎の処理周期で実行される。先
ず、ステップ201ではクランク角センサから機関の回
転数NEを読み取り、ステップ202ではエアフローメ
ータ9の出力から機関の吸入空気量Gaを読み取り、ス
テップ203では、ステップ201、202で読み取っ
た機関回転数NEと吸入空気量Gaに基づいて算出され
た機関の負荷GNを読み取り、ステップ204へ進む。
ステップ204では、前述した図10のパージ率算出制
御ルーチンの実行により得られたデューティ値DPGを
読み取る。次いで、ステップ205では機関の回転数N
Eと上記NE2とを比較し、NE<NE2のときステッ
プ206へ進み、NE≧NE2のときステップ207へ
進み、ステップ206では、ステップ203で読み取っ
た機関の負荷GNと所定負荷GN2とを比較し、GN>
GN2のときはステップ211へ進み、GN≦GN2の
ときはステップ207へ進む。ここで、GN2は機関の
低速回転域において機関の吸気効率が多少低下しても機
関の運転に支障のない負荷に設定される。
【0039】次に、ステップ207では、ステップ20
4で読み取ったDUTY比DPGから今回処理周期はパ
ージ実行中か否かをDPG>0か否かにより判別し、D
PG>0のときはパージ実行中と判断してステップ20
8へ進み、DPG=0のときはパージカット中と判断し
てステップ212へ進む。
【0040】ステップ208では、ステップ203で読
み取った機関の負荷GNがGN3以上か否かを判別し、
GN<GN3のときはステップ209へ進み、GN≧G
N3のときはステップ212へ進む。このGN3は、N
E≧NE2における機関の高回転域において、吸気制御
弁を開弁しても機関の吸気効率の低下により運転上支障
のない負荷に設定する。なお、前述したNE<NE2か
つGNがGN2より低負荷のとき、あるいはNE≧NE
2かつGNがGN3より低負荷のとき、吸気効率がある
程度低下しても運転に支障はないので、機関の回転数全
域に渡って吸気制御弁を通常は開弁とし、パージによる
空燃比変動の発生し難い条件下では、吸気制御弁を開弁
から閉弁に設定できるようにする。
【0041】ステップ209では、デューティ値DPG
がパージガスの導入により空燃比変動を発生させる閾値
D2以上か否かを判別し、DPG<D2のときは空燃比
変動を発生させるデューティ値であると判断してステッ
プ210へ進み、DPG≧D1のときは空燃比変動を発
生させないデューティ値であると判断してステップ21
2へ進む。ステップ210では、吸入空気量Gaがパー
ジガスによる空燃比変動を引き起こさない程度の所定の
吸入空気量Ga3より大きいか否かを判別し、Ga<G
a3のときはステップ211へ進み、Ga≧Ga3のと
きはステップ212へ進む。次に、ステップ211では
吸気制御弁を閉じ、ステップ212では吸気制御弁を開
く。このように、パージ実行時における吸気制御弁は、
機関の全回転領域に渡って負荷GNがGN≦GN2のと
きおよびGN>GN2かつNE>NE2のとき通常開い
ているが、パージによる空燃比変動が発生し難い条件下
では閉じるように制御される。しかしながら、パージに
よる空燃比変動が発生し難い条件下では、吸気制御弁が
閉じられても吸気通路内のパージガスの攪拌は十分であ
り、パージガスの気筒分配は良好に保たれる。また、吸
気制御弁が閉じられ吸気通路内の容積が小さくなること
により、パージガスのサージタンクから吸気弁までの移
動時間が短くなり、後述する蒸発燃料のパージ供給量に
応じた燃料噴射量に対する減量補正の遅延時間を短く設
定でき、フューエルカット時の空燃比変動を抑えること
ができる。
【0042】以上図8〜図15を用いて説明したよう
に、本発明は、蒸発燃料の吸気通路内への導入により、
空燃比の変動を発生させるような機関の運転条件下で
は、吸気通路内における蒸発燃料の移動時間の変更を、
例えば吸気通路内の容積、または吸気通路内における蒸
発燃料の移動経路の長さを変更することにより空燃比の
変動が発生しないようにすることができる。
【0043】次に、パージ濃度を検出するパージ濃度検
出手段を設け、パージ濃度検出手段により検出されたパ
ージ濃度に応じて前述した移動時間可変手段による変
更、すなわち吸気制御弁の開閉、を制御する変更制御手
段について、以下に説明する。これは、パージ濃度が薄
いときは蒸発燃料の気筒分配により空燃比変動が引き起
こされないので、この場合は吸気制御弁の開閉は極力吸
気効率重視とした状態に保持しようとするものである。
【0044】最初に、蒸発燃料のパージ供給時の空燃比
制御について以下に説明する。図16はパージ供給時の
空燃比制御の説明図である。本図は横軸は時間を示し、
縦軸はそれぞれ(A)はスロットル開度、(B)はパー
ジ作動信号、(C)はデューティ値、(D)はパージ空
燃比補正量FPG、(E)は空燃比A/F、を示す。パ
ージ作動信号がオンに設定され、スロットル開度が徐々
に開いて行くと、デューティ値は急激な空燃比変動を抑
えるため徐々に目標デューティ値tDutyへ向かい以
降目標デューティ値を維持する。一方、機関の空燃比を
例えば理論空燃比一定に制御するためパージ供給のない
ときの燃料噴射量からパージ供給量分だけ減量補正する
必要がある。この補正係数がパージ空燃比補正量FPG
であり、後述するようにパージ濃度FGPGおよびパー
ジ率PGRから求められ、パージ濃度が濃いほど減量補
正量が多いことが判る。なお、このFPGは減量下限値
が設けられ、これに応じて目標デューティ値tDuty
も低く設定される。図16の(E)に示されるようにパ
ージ供給に対して燃料噴射量の減量補正を実行しないと
パージ濃度が高い程空燃比がリッチになる。
【0045】次に、パージ濃度を算出するパージ濃度学
習制御および燃料噴射時間算出制御の処理手順について
以下に説明する。図17はパージ濃度学習制御ルーチン
および燃料噴射時間算出制御ルーチンのフローチャート
である。先ず、ステップ710では、パージ率PGRが
所定値(例えば0.5%)以上であるか否かを判定す
る。その判定結果がYESのときには、空燃比の平均値
FAFAVが基準値1.0に対して所定値(±2%)以
内にあるか否かを判定する(ステップ712)。そのよ
うな範囲内にあるときには、パージ率当たりのパージ濃
度更新値tFGを0に設定し(ステップ714)、その
範囲内になければ、次式、 tFG←(1−FAFAV)/(PGR*a) ここで a=所定値(例えば、2) に基づいて、パージ率当たりのパージ濃度更新値tFG
を求める(ステップ716)。次いで、パージ濃度更新
回数CFGPGをインクリメントし(ステップ71
8)、ステップ728に進む。
【0046】ステップ710の判定結果がNOのとき、
すなわちパージ率PGRが0.5%より小さいときに
は、パージ濃度更新精度が悪いと判断されるため、空燃
比フィードバック補正係数FAFのずれが大きいか(例
えば、基準値1.0に対して±10%以上のずれがある
か)否かを判定する。すなわち、FAFが1.1より大
きいときには(ステップ720でYES)、パージ濃度
更新値tFGを所定値Yだけ減少させ(ステップ72
2)、FAFが0.9より小さいときには(ステップ7
20でNOかつステップ724でYES)、パージ濃度
更新値tFGを所定値Yだけ増大させる(ステップ72
6)。最後に、ステップ728において、以上の処理で
求められたパージ濃度更新値tFGだけパージ濃度FG
PGを修正して、パージ濃度学習制御を終え、TAU算
出制御(ステップ730以降)へ進む。
【0047】次に、ステップ730〜740の処理で実
行されるTAU(燃料噴射時間)算出制御について説明
する。まず、ROMにマップとして格納されているデー
タを参照し、機関回転数と機関負荷(機関1回転当たり
の吸入空気量)とに基づいて基本燃料噴射時間TPを求
めるとともに、スロットル開度センサ、水温センサ(共
に図示せず)および吸気温センサ30等の各センサから
の信号に基づく基本補正係数FWを算出する(ステップ
730)。なお、機関負荷は、吸気管圧力と機関回転数
とによって推定してもよい。次いで、現在の吸気管圧力
に対応するA/F学習補正量KGXを、隣接する学習領
域のA/F学習値KGjから補間により算出する(ステ
ップ732)。
【0048】次いで、パージ濃度FGPG及びパージ率
PGRより、パージA/F補正量FPGを、次式、 FPG←(FGPG−1)*PGR に基づいて算出する(ステップ734)。最後に、燃料
噴射時間TAUを、 TAU←TP*FW*(FAF+KGX+FPG) に基づいて算出する(ステップ740)。以上で、パー
ジ濃度学習制御ルーチンおよび燃料噴射時間算出制御ル
ーチンが終了する。なお各気筒に対応する各燃料噴射弁
12は、このように算出された燃料噴射時間TAUだけ
別途のルーチンで算出される燃料噴射時期の計算結果に
基づき所定のクランク角度から開弁するよう制御され
る。
【0049】次に、上述したパージ濃度に応じて吸気制
御弁の開閉の変更を制御する変更制御手段について以下
に説明する。図18は第1可変吸気装置、図19は第3
可変吸気装置において、パージ濃度に応じて蒸発燃料の
移動時間の変更を制御する処理手順を示す図である。す
なわち、図18に示す処理は図9に示すフローチャート
において、蒸発燃料の移動時間の変更をパージ濃度に応
じて制御する処理を追加したものであり、図19に示す
処理は図15に示すフローチャートにおいて、蒸発燃料
の移動時間の変更をパージ濃度に応じて制御する処理を
追加したものである。図18のステップ301は、図9
のステップ107と108との間に挿入され、図17の
フローチャートを実行して得られたパージ濃度FGPG
と気筒分配に影響し空燃比変動を発生させ得るパージ濃
度の閾値THRとを比較し、FGPG<THRのときは
気筒分配に影響し空燃比変動を発生させ得ると判断して
ステップ108へ進み、FGPG≧THRのときは気筒
分配に影響せず、空燃比変動を発生させ得ないと判断し
てステップ110へ進み、吸気制御弁を閉じる。なお、
第2可変吸気装置に関しては、図13に示すフローチャ
ートにおけるステップ107と108との間に、上記ス
テップ301を挿入すれば、パージ濃度に応じて蒸発燃
料の移動時間の変更を制御する処理を実現できる。
【0050】図19のステップ302は、図15のステ
ップ207と208との間に挿入され、図17のフロー
チャートを実行して得られたパージ濃度FGPGと気筒
分配に影響し空燃比変動を発生させ得るパージ濃度の閾
値THRとを比較し、FGPG<THRのときは気筒分
配に影響し空燃比変動を発生させ得ると判断してステッ
プ208へ進み、FGPG≧THRのときは気筒分配に
影響せず、空燃比変動を発生させ得ないと判断してステ
ップ212へ進み、吸気制御弁を開く。
【0051】以上図16〜図19を用いて説明したよう
に、本発明は、パージ濃度が薄いときは蒸発燃料の気筒
分配により空燃比変動が引き起こされないので、吸気制
御弁の開閉は変更させず、本来の吸気効率向上のための
開閉状態を保持し、機関の出力特性を良好とする。ま
た、吸気制御弁の開閉頻度が減りその寿命が伸びる。
【0052】次に、蒸発燃料のパージの供給開始から所
定遅延時間経過後に、燃料噴射弁から噴射する燃料噴射
量に対してそのパージ供給量に応じた減量補正を開始す
るように制御する噴射量減量手段を設け、その遅延時間
を吸気通路内における蒸発燃料の移動時間に応じて設定
する遅延時間設定手段について、図を用いて以下に説明
する。また、この遅延時間設定手段は、例えば吸気通路
内の容積または吸気通路内における蒸発燃料の移動経路
の長さに応じてその遅延時間を設定する。
【0053】図20はパージ供給量に応じた燃料噴射量
に対する減量補正の遅延時間の説明図である。本図は横
軸は時間を示し、縦軸はそれぞれ(A)はフューエルカ
ットの制御信号、(B)はスロットル開度、(C)はデ
ューティ値、(D)はパージ作動信号、(D)は吸気弁
付近のパージガス量、(E)はパージ空燃比補正量FP
G、(F)は空燃比A/Fを示す。フューエルカット信
号がオンからオフに切り換わり、スロットル開度が徐々
に開いて行くとデューティ値も徐々に増大し、サージタ
ンク内へパージされたパージガスは吸気弁へ到達するま
でに到達時間を要し、その到達時間経過後に吸気弁付近
のパージガスは徐々に増大する。図20の(E)は空燃
比を一定に制御するためパージ供給量だけ燃料噴射量を
減量補正するパージ空燃比補正量FPGを示すが、この
減量補正を上記到達時間に合わせて開始すれば空燃比は
理論空燃比を維持できるが、これが図20の(E)のa
に示すように早すぎると図20の(F)のbに示すよう
に空燃比がリーンとなり、図20の(E)のcに示すよ
うに遅すぎると図20の(F)のdに示すように空燃比
がリッチとなる。それゆえ、上記到達時間を考慮した図
20の(F)に示す遅延時間deltを待って、FPG
の補正を開始する必要がある。
【0054】一方、フューエルカット信号がオフからオ
ンに切り換わり、スロットル開度が閉じて行くとデュー
ティ値も減少し、サージタンク内にパージされたパージ
ガスはしばらくの間吸気通路内に残される。図20の
(F)のeはパージ供給無しのときの空燃比を示し、図
20の(F)のf,gはパージ供給有りのときの空燃比
を示す。また、gはfと比して吸気通路内の容積が大き
い場合を示し、吸気通路内の容積が大きい程パージガス
は吸気通路内に長時間残されることになる。したがっ
て、パージガスにより空燃比変動を引き起こさない条件
下では吸気通路内の容積を小さくしておけば、フューエ
ルカット時にオーバリッチを防止できる。
【0055】次に、上記減量補正の遅延時間の算出ルー
チンを以下に説明する。図21は減量補正の遅延時間の
算出ルーチンを示すフローチャートであり、図22は機
関の回転数から遅延時間を算出するマップであり、
(A)はパージ増量時のマップを示すであり、(B)は
パージ減量時のマップを示す図である。図21のフロー
チャートにおいて、ステップ401では機関の回転数を
読み取る。次いでステップ402では、吸気制御弁の開
閉状態を判別し、吸気制御弁が開のときはステップ40
3へ進み、吸気制御弁が閉のときはステップ405へ進
む。ステップ403では、図22の(A)に示すマップ
上の曲線Hからパージ増量時の遅延時間DELTを機関
の回転数に応じて算出し、次いでステップ404では、
図22の(B)に示すマップ上の曲線Lからパージ減量
時の遅延時間DELTを機関の回転数に応じて算出し、
本ルーチンを終了する。一方、ステップ405では、同
様に図22の(A)に示すマップ上の曲線Jからパージ
増量時の遅延時間DELTを機関の回転数に応じて算出
し、次いでステップ406では、図22の(B)に示す
マップ上の曲線Mからパージ減量時の遅延時間DELT
を機関の回転数に応じて算出し、本ルーチンを終了す
る。ここで、図22のマップについて以下に説明する。
【0056】図22の(A)および(B)に実線で示す
曲線Hと曲線Lは、吸気制御弁が開で吸気通路内の容積
が大のとき、Hはパージ増量時のLはパージ減量時の遅
延時間DELTを算出するマップを示し、図22の
(A)および(B)に破線で示す曲線Jと曲線Mは吸気
制御弁が閉で吸気通路内の容積が小のときのJはパージ
増量時のMはパージ減量時の遅延時間DELTを算出す
るマップを示す。図22から遅延時間は吸気通路内の容
積が大きい程長く設定されていることが判る。これは、
吸気通路内の容積が大きい程パージガスがサージタンク
から吸気弁へ到達する時間を要するからである。また、
図22から遅延時間はパージ増量時の方がパージ減量時
より長く設定されていることが判る。これは、パージが
減量されパージ供給がなくなる前にパージ供給量に相当
する燃料噴射量の減量補正を終了させるためである。
【0057】次に、上記遅延時間の設定について以下に
説明する。図23は図17の燃料噴射時間算出制御ルー
チンにおいてパージ開始時または燃料カット時に減量補
正の遅延時間を設ける処理手順を示す図である。この遅
延時間の設定は、図17のフローチャートにおけるステ
ップ734と740の間にステップ736および738
の処理を追加して行う。ステップ736では、パージ開
始時または燃料カット時にリセットされインクリメント
を開始するタイマの計数値Tと図21のフローチャート
における処理ステップで算出された遅延時間DELTと
を比較しT≧DELTのときはステップ740へ進み、
T<DELTのときはステップ738へ進む。ステップ
738では、パージA/F補正量FPGを0に設定する
したがって、ステップ740では、燃料噴射時間TAU
をTが遅延時間DELTに達するまでFPG=0とし、
遅延時間DELT到達後はステップ734で算出された
FPGを用いて算出する。
【0058】以上図20〜図23を用いて説明したよう
に、本発明は、燃料噴射弁から噴射する燃料噴射量に対
してそのパージ供給量に応じた減量補正を実行する際
に、吸気通路内における蒸発燃料の移動時間に応じて遅
延時間を設定するので、過渡時の空燃比変動を抑制でき
る。また、上記遅延時間は、例えば吸気通路内の容積ま
たは吸気通路内における蒸発燃料の移動経路の長さに応
じて設定される。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、蒸発燃料の吸気通路内
への導入により空燃比の変動を発生させる機関の運転条
件下では、空燃比変動を発生させない機関の運転条件下
と比して、吸気通路内における蒸発燃料の移動時間を長
く設定するので、吸気通路内における蒸発燃料をより長
時間空気と混合し攪拌し、均一な濃度のパージガスを吸
気通路内に生成し、それゆえパージガスの気筒分配が良
好となる。
【0060】本発明によれば、パージ濃度が薄いときは
蒸発燃料の気筒分配による空燃比変動が発生しなので、
移動時間可変手段は変更させず、吸気効率向上のための
設定を維持し、機関の出力特性を良好とする。また、移
動時間可変手段の変更頻度が減り寿命が伸びる。
【0061】本発明によれば、燃料噴射弁から噴射する
燃料噴射量に対してそのパージ供給量に応じた減量補正
を実行する際に、吸気通路内における蒸発燃料の移動時
間に応じて燃料噴射量の減量補正を開始する遅延時間を
設定するので、過渡時の空燃比変動を抑制でき、機関の
排気浄化性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による蒸発燃料処理装置の第一実施例の
概略構成図である。
【図2】図1に示す機関の吸気系の平面図である。
【図3】第一実施例の可変吸気装置の断面図である。
【図4】第一実施例の可変吸気装置の外観図である。
【図5】第一実施例の可変吸気装置の動作説明図であ
り、(A)は吸気制御弁の閉弁状態を示す図であり、
(B)は吸気制御弁の開弁状態を示す図である。
【図6】本発明による蒸発燃料処理装置の第二実施例の
概略構成図である。
【図7】図6に示す吸気制御弁の開閉により共鳴吸気管
長が異なることを示す図であり、(A)は吸気制御弁全
開時の共鳴吸気管長を示す図であり、(B)吸気制御弁
全閉時の共鳴吸気管長を示す図である。
【図8】第1可変吸気装置の吸気制御弁の開閉状態を示
す図であり、(A)はパージカット時の開閉状態を示す
図であり、(B)はパージ実行時の開閉状態を示す図で
ある。
【図9】パージによる空燃比変動が発生し易い条件下に
おける第1可変吸気装置の吸気制御弁の開閉制御ルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図10】パージ率算出制御ルーチンのフローチャート
である。
【図11】デューティ制御弁の駆動制御の処理手順を示
す概略フローチャートである。
【図12】第2可変吸気装置の吸気制御弁の開閉状態を
示す図であり、(A)はパージカット時の開閉状態を示
す図であり、(B)はパージ実行時の開閉状態を示す図
である。
【図13】パージによる空燃比変動が発生し易い条件下
における第2可変吸気装置の吸気制御弁の開閉制御ルー
チンを示すフローチャートである。
【図14】第3可変吸気装置の吸気制御弁の開閉状態を
示す図であり、(A)はパージカット時の開閉状態を示
す図であり、(B)はパージ実行時の開閉状態を示す図
である。
【図15】パージによる空燃比変動が発生し難い条件下
における第3可変吸気装置の吸気制御弁の開閉制御ルー
チンを示すフローチャートである。
【図16】パージ供給時の空燃比制御の説明図であり、
(A)はスロットル開度、(B)はパージ作動信号、
(C)はデューティ値、(D)はパージ空燃比補正量F
PG、(E)は空燃比A/Fを示す図である。
【図17】パージ濃度学習制御ルーチンおよび燃料噴射
時間算出制御ルーチンのフローチャートである。
【図18】第1および第2可変吸気装置においてパージ
濃度に応じて蒸発燃料の移動時間の変更を制御する処理
手順を示す図である。
【図19】第3可変吸気装置においてパージ濃度に応じ
て蒸発燃料の移動時間の変更を制御する処理手順を示す
図である。
【図20】パージ供給量に応じた燃料噴射量に対する減
量補正の遅延時間の説明図である。
【図21】減量補正の遅延時間の算出ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図22】機関の回転数から遅延時間を算出するマップ
であり、(A)はパージ増量時のマップを示すであり、
(B)はパージ減量時のマップを示す図である。
【図23】図17の燃料噴射時間算出制御ルーチンにお
いてパージ開始時または燃料カット時に減量補正の遅延
時間を設ける処理手順を示す図である。
【符号の説明】
1…機関本体(シリンダブロック) 2…ピストン 4…吸気マニホルド 5…排気マニホルド 6…第1サージタンク 7…第2サージタンク 9…エアフローメータ 10…エアフィルタ 11…スロットル弁 12…燃料噴射弁 14…排気管 15…触媒コンバータ 16…キャニスタ 18…燃料タンク 20…デューティ制御弁 30…吸気温センサ 31…吸気圧センサ 32…02 センサ 40…電子制御ユニット(ECU) 50、60…吸気制御弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02M 35/10 F02M 35/10 301T

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクで発生した蒸発燃料を一時蓄
    えるキャニスタと内燃機関の吸気通路との間を連通する
    パージ通路内に設けられた制御弁を介して該蒸発燃料を
    吸気通路内に導入する内燃機関の蒸発燃料処理装置にお
    いて、 前記吸気通路内における蒸発燃料の移動時間を可変する
    移動時間可変手段を備えることを特徴とする内燃機関の
    蒸発燃料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記移動時間可変手段は、前記吸気通路
    内の容積を変更する手段による請求項1に記載の内燃機
    関の蒸発燃料処理装置。
  3. 【請求項3】 前記移動時間可変手段は、前記吸気通路
    の経路の長さを変更する手段による請求項1に記載の内
    燃機関の蒸発燃料処理装置。
  4. 【請求項4】 パージ濃度を検出するパージ濃度検出手
    段と、 前記吸気通路内における蒸発燃料の移動時間の前記移動
    時間可変手段による変更を、前記パージ濃度検出手段に
    より検出されたパージ濃度に応じて制御する変更制御手
    段と、を備える請求項1乃至3の何れか1項に記載の内
    燃機関の蒸発燃料処理装置。
  5. 【請求項5】 燃料噴射弁から噴射する燃料噴射量に対
    して前記蒸発燃料のパージ供給量に応じた減量補正を該
    パージの供給開始から所定の遅延時間の経過後に開始す
    るよう制御する噴射量減量手段と、 前記遅延時間を前記吸気通路内における蒸発燃料の移動
    時間に応じて設定する遅延時間設定手段と、を備える請
    求項1乃至3の何れか1項に記載の内燃機関の蒸発燃料
    処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015169093A (ja) * 2014-03-05 2015-09-28 株式会社デンソー 内燃機関の吸気装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015169093A (ja) * 2014-03-05 2015-09-28 株式会社デンソー 内燃機関の吸気装置
US9399957B2 (en) 2014-03-05 2016-07-26 Denso Corporation Air intake apparatus for internal combustion engine

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