JPH10121919A - 回転体に対する被回転体の位相調整方法及びその調整機構並びに内燃機関のバルブタイミング調整方法及びその調整装置 - Google Patents

回転体に対する被回転体の位相調整方法及びその調整機構並びに内燃機関のバルブタイミング調整方法及びその調整装置

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JPH10121919A
JPH10121919A JP8278297A JP27829796A JPH10121919A JP H10121919 A JPH10121919 A JP H10121919A JP 8278297 A JP8278297 A JP 8278297A JP 27829796 A JP27829796 A JP 27829796A JP H10121919 A JPH10121919 A JP H10121919A
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stator
ultrasonic motor
rotor
rotating body
camshaft
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JP8278297A
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Yoshihiro Matsuura
良裕 松浦
Akira Tsunoda
晃 角田
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が単純かつ小型で、応答性のよい回転体
に対する被回転体の位相調整方法及びその調整機構並び
に内燃機関のバルブタイミング調整方法及びその調整装
置を提供すること。 【解決手段】 超音波モータ5のステータ7とロータ8
はタイミングプーリ4とカムシャフト1とを連結する。
タイミングプーリ4は該超音波モータ5を介してカムシ
ャフト1を回転させる。又、超音波モータ5を駆動させ
るとステータ7に対してロータ8が回転することから前
記タイミングプーリ4に対する前記カムシャフト1の位
相は変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体に対する被
回転体の位相調整方法及びその調整機構並びに内燃機関
のバルブタイミング調整方法及びその調整装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の内燃機関においては、クランクシ
ャフトにタイミングベルトを介して駆動連結されたタイ
ミングプーリに対するカムシャフトの回転位相を変化さ
せるための可変バルブタイミング調整装置を装備したも
のがある。この装置は、前記回転位相を変化させること
により吸気バルブ及び排気バルブの作動タイミング(バ
ルブタイミング)を変化させ、内燃機関の出力を向上さ
せ、アイドリング時の運転状態を安定させることができ
るようになっている。
【0003】可変バルブタイミング調整装置としては、
タイミングプーリとカムシャフトの間にヘリカル歯を有
するリングギヤを介在させたものがある。この装置では
タイミングプーリの回転がリングギヤを介してカムシャ
フトに伝達される。又、リングギヤはタイミングプーリ
の軸線方向に移動可能に保持されており、油圧室内に供
給される作動油の圧力に応じてタイミングプーリの軸線
方向に移動させられる。リングギヤがタイミングプーリ
の軸線方向に移動すると、ヘリカル歯によりタイミング
プーリ及びリングギヤに捩じり力が付与され、カムシャ
フトがタイミングプーリに対して相対的に回動し、回転
位相が変化する。つまり、この可変バルブタイミング調
整装置は供給する作動油の油圧を制御し、その油圧によ
りリングギヤを軸線方向に制御し、そのリングギヤにヘ
リカル歯から付与される捩じり力により回転位相を変化
させバルブタイミングを変化させることができる。
【0004】また、他の可変バルブタイミング調整装置
としては、タイミングプーリカバーに直流モータを固定
して設けたものがある(特公平5−1361号公報)。
この可変バルブタイミング調整装置は直流モータを制御
し、その回転力によりタイミングプーリに対してカムシ
ャフトの回転位相を変化させバルブタイミングを変化さ
せることができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記油
圧で制御する可変バルブタイミング調整装置は、前述し
たようにリングギヤ等のギヤ、油圧を制御する装置及び
その運動部分にオイルシール等を必要とし、内燃機関の
構成が複雑になるとともに、大型化してしまう。また、
この装置は、油圧を使用し多くのギヤを介して連動させ
るため、応答性が悪いという問題がある。
【0006】前記直流モータで制御する可変バルブタイ
ミング調整装置は、直流モータのトルクが弱いため、多
くのギヤ及びその運動部分にオイルシール等を必要と
し、内燃機関の構成が複雑になるとともに、大型化して
しまい、多くのギヤを介して連動させるため応答性が悪
いという問題がある。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、構成が単純かつ小型
で、応答性のよい回転体に対する被回転体の位相調整方
法及びその調整機構並びに内燃機関のバルブタイミング
調整方法及びその調整装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、回転体と被回転体とを超音波モータのステータとロ
ータとで連結して該超音波モータを介して回転体にて被
回転体を回転させるとともに、該超音波モータを回転制
御することにより前記回転体に対する前記被回転体の位
相を調整するようにした回転体に対する被回転体の位相
調整方法を趣旨としている。
【0009】請求項2に記載の発明は、回転体と被回転
体との間に設けられ、回転体の回転を被回転体に伝達さ
せるとともに回転体に対する被回転体の位相を調整する
回転体に対する被回転体の位相調整機構において、前記
回転体に対して超音波モータのステータ又はロータのい
ずれか一方を周方向に回転不能に連結し、前記被回転体
に対して超音波モータのステータ又はロータの他方を周
方向に回転不能に連結し、ステータ及びロータの少なく
とも一方を軸線方向に移動可能に連結し、前記ステータ
と前記ロータを押圧部材にて圧接させた回転体に対する
被回転体の位相調整機構を趣旨としている。
【0010】請求項3に記載の発明は、タイミングプー
リとカムシャフトとを超音波モータのステータとロータ
とで連結して超音波モータ本体を介してタイミングプー
リの回転をカムシャフトに伝達させるとともに、超音波
モータを回転制御することにより前記タイミングプーリ
に対する前記カムシャフトの位相を調整するようにした
内燃機関のバルブタイミング調整方法を趣旨としてい
る。
【0011】請求項4に記載の発明は、タイミングプー
リとカムシャフトとの間に設けられ、タイミングプーリ
の回転をカムシャフトに伝達させるとともにタイミング
プーリに対するカムシャフトの位相を調整する内燃機関
のバルブタイミング調整装置において、前記タイミング
プーリに対して超音波モータのステータ又はロータのい
ずれか一方を周方向に回転不能に連結し、前記カムシャ
フトに対して超音波モータのステータ又はロータの他方
を周方向に回転不能に連結し、ステータ及びロータの少
なくとも一方を軸線方向に移動可能に連結し、前記ステ
ータと前記ロータを押圧部材にて圧接させた内燃機関の
バルブタイミング調整装置を趣旨としている。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の内燃機関のバルブタイミング調整装置において、前記
タイミングプーリに対して回転不能に連結された前記ス
テータに対し、その軸線上に固着された円筒状の絶縁筒
と、前記絶縁筒の外周面又は底面に環状に形成された帯
状導体と、前記ステータに形成された圧電体と前記帯状
導体とを電気的に接続する配線と、前記帯状導体と摺動
可能にシリンダヘッド上に固定設置されたブラシと、前
記ブラシに前記圧電体を駆動させるための電源を供給す
る電源供給制御手段とを備えた内燃機関のバルブタイミ
ング調整装置を趣旨としている。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項4に記載
の内燃機関のバルブタイミング調整装置において、シリ
ンダヘッドに回動不能に支持された絶縁物と、前記タイ
ミングプーリに対して回転不能に連結された前記ステー
タと前記絶縁物とを回転可能に連結する導電性のボール
ベアリングと、前記ステータに形成された圧電体と前記
ボールベアリングのアウタレースとを電気的に接続する
配線と、前記シリンダヘッドの外部から前記圧電体に電
源を供給するための電源供給制御手段と、前記絶縁物内
を介して前記ボールベアリングのインナレースと前記電
源供給制御手段とを電気的に接続する配線とを備えた内
燃機関のバルブタイミング調整装置を趣旨としている。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項4に記載
の内燃機関のバルブタイミング調整装置において、前記
カムシャフトには、前記超音波モータを駆動するための
発電機が設けられるとともに、前記発電機からの起電力
を前記超音波モータを駆動制御するための電源に変換す
る電源供給装置を設けた内燃機関のバルブタイミング調
整装置を趣旨としている。
【0015】請求項1に記載の発明によれば、超音波モ
ータのステータとロータは回転体と被回転体とを連結し
ているため、回転体は該超音波モータを介して被回転体
を回転させることができる。又、超音波モータを駆動さ
せるとステータに対してロータが回転することから前記
回転体に対する前記被回転体の位相は変化する。その結
果、単純な構成で、応答性良く回転体に対する被回転体
の位相を調整することができる。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、回転体の
回転力は超音波モータのロータ及びステータを介して被
回転体に伝達され、被回転体は回転体と一体回転する。
又、超音波モータを駆動させると、ステータに対してロ
ータが回転することから、回転体に対する被回転体の位
相は変化する。その結果、超音波モータを駆動制御する
だけで、回転体に対する被回転体の位相は調整され、し
かも構成を単純かつ小型化することができる。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、超音波モ
ータのステータとロータはタイミングプーリとカムシャ
フトとを連結しているため、タイミングプーリは該超音
波モータを介してカムシャフトを回転させることができ
る。又、超音波モータを駆動させるとステータに対して
ロータが回転することから前記タイミングプーリに対す
る前記カムシャフトの位相は変化する。その結果、単純
な構成で、応答性良く内燃機関のバルブタイミングを調
整することができる。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、タイミン
グプーリの回転力は超音波モータのロータ及びステータ
を介してカムシャフトに伝達され、カムシャフトはタイ
ミングプーリと一体回転する。又、超音波モータを駆動
させると、ステータに対してロータが回転することか
ら、タイミングプーリに対するカムシャフトの位相は変
化する。その結果、超音波モータを駆動制御するだけ
で、タイミングプーリに対するカムシャフトの位相は調
整され、しかも構成を単純かつ小型化することができ
る。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、タイミン
グプーリの回転力はステータを介して絶縁筒に伝達さ
れ、絶縁筒はタイミングプーリと一体回転する。絶縁筒
に形成された導体は環状であるため、絶縁筒が回転中も
常にブラシが摺接することができる。従って、電源供給
制御手段は、ブラシ、帯状導体及び配線を介して、圧電
体に電圧を供給できる。その結果、ステータが回転中も
超音波モータを駆動制御でき、タイミングプーリに対す
るカムシャフトの位相を調整できる。
【0020】請求項6に記載の発明によれば、タイミン
グプーリとステータは一体回転する。ステータはボール
ベアリングを介して絶縁物に回転可能に支持されてい
る。絶縁物を介して前記ボールベアリングのインナレー
スに供給される電源は該ボールベアリングのアウタレー
ス及びステータに形成した配線を介して圧電体に供給さ
れる。その結果、ステータが回転中も超音波モータを駆
動制御でき、タイミングプーリに対するカムシャフトの
位相を調整できる。
【0021】請求項7に記載の発明によれば、カムシャ
フトに発電機及び電源供給装置を設けたことにより、外
部から超音波モータを駆動させるための電源は不用とな
る。その結果、外部から電源を供給するための各種部材
がいらないため、保守管理が容易となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明をエンジンの吸気バ
ルブのためのバルブタイミングを調整する可変バルブタ
イミング調整装置に具体化した実施の形態を図1に従っ
て説明する。
【0023】図1において、被回転体としてのカムシャ
フト1は図示しないカムを取着した吸気バルブ用のカム
シャフトであって、シリンダヘッド2に対して回転可能
に支持されている。カムシャフト1の基端部にはボール
ベアリング3を介して回転体としてのタイミングプーリ
4が連結されていて、該タイミングプーリ4はカムシャ
フト1に対して回転可能に支持されている。タイミング
プーリ4は図示しないタイミングベルトを介してクラン
クシャフトに連結されている。従って、クランクシャフ
トの回転とともにタイミングプーリ4は回転する。
【0024】カムシャフト1とタイミングプーリ4は、
超音波モータ5を介して駆動連結されている。超音波モ
ータ5は、大きく分けてケース6、そのケース6内に収
容されたステータ7及びロータ8とから構成されてい
る。ケース6は、有底状の筒体であってその開口端6a
が前記タイミングプーリ4に固着されている。ケース6
の底部6b内側には、円盤状のステータ7が固着されて
いる。従って、ステータ7はケース6を介してタイミン
グプーリ4と一体回転を行う。ステータ7のタイミング
プーリ4側の側面外周には環状の凸部7aが形成され、
その凸部7aの表面にはA相電源用の圧電体9とB相電
源用の圧電体9が所定の間隔に交互に配置形成されてい
る。尚、図示しないが、圧電体9の表面には弾性体が形
成されている。
【0025】前記ケース6の底部6bはその中央部が開
口し、その開口部を開通し前記ステータ7に対して円筒
状の絶縁筒10が固着されている。従って、該絶縁筒1
0もステータ7と同様にタイミングプーリ4と一体回転
する。絶縁筒10の外周面には3本の銅よりなる第1、
第2及び第3帯状導体11,12,13がそれぞれ環状
(エンドレス)に形成されている。各帯状導体11〜1
3にはそれぞれ第1、第2及び第3ブラシ14,15,
16が摺接している。各ブラシ14〜16はブラシホル
ダ17に装着され、そのブラシホルダ17はシリンダヘ
ッド2に取着された防水グロメット18に支持されてい
る。そして、各ブラシ14〜16はブラシホルダ17内
に収容されたスプリング19にて常に対応する帯状導体
11〜13に対して摺動可能に圧接するようになってい
る。
【0026】第1ブラシ14はA相電源用リード線20
に接続され、第2ブラシ15はB相電源用リード線21
に接続され、さらに第3ブラシ16はアース用リード線
22に接続されている。各リード線20〜22は超音波
モータ5を駆動制御するための超音波モータ駆動制御装
置23に接続されている。各帯状導体11〜13は前記
絶縁筒10の内周面に形成された銅よりなる第1〜第3
配線プレート24,25,26の基端と電気的に接続さ
れている。つまり、各プレート24〜26の基端部はそ
れぞれ絶縁筒10に形成した孔を通って対応する帯状導
体11〜13に接続されている。従って、第1配線プレ
ート24は第1帯状導体11及び第1ブラシ14を介し
てA相電源を供給するリード線20に接続されている。
第2配線プレート25は第2帯状導体12及び第2ブラ
シ15を介してB相電源を供給するリード線21に接続
されている。第3配線プレート26は第3帯状導体13
及び第3ブラシ16を介してアースのためのリード線2
2に接続されている。
【0027】そして、第1配線プレート24は、前記ス
テータ7に形成されたA相電源が印加される複数の圧電
体9に電気的に接続されている。第2配線プレート25
は、前記ステータ7に形成されたB相電源が印加される
複数の圧電体9に電気的に接続されている。第3配線プ
レート26は、前記ステータ7の本体に電気的に接続さ
れている。
【0028】超音波モータ5のロータ8は、カムシャフ
ト1に対して周方向に回転不能かつ軸線方向に移動可能
に支持されている。ロータ8のステータ7側の側面外周
には環状の凸部8aが形成され、その凸部8aの表面に
はライニング材27が形成されている。ロータ8のタイ
ミングプーリ4側のカムシャフト1には、該シャフト1
に対して押圧部材としての円盤状の板バネ28が取着さ
れ、ロータ8に形成したライニング材27がステータ7
の圧電体9に圧接するように該ロータ8をステータ7に
向かって押圧する。
【0029】つまり、ステータ7とロータ8は板バネ2
8にて圧接され、ロータ8はタイミングプーリ4ととも
に一体回転するステータ7と一体回転することになる。
即ち、タイミングプーリ4とカムシャフト1は、超音波
モータ5のケース6、ステータ7及びロータ8を介して
駆動連結され、カムシャフト1は超音波モータ5を介し
てタイミングプーリ4とともに一体回転する。
【0030】又、ロータ8は、前記超音波モータ駆動制
御装置23から各圧電体9に供給するA相及びB相の電
源を供給制御することにより、ステータ7に対して正逆
方向に相対回転をする。つまり、ロータ8はステータ7
に対する回転位相が変化する。言い換えれば、タイミン
グプーリ4に対するカムシャフト1の回転位相は超音波
モータ5を駆動制御することにより変化する。従って、
超音波モータ5を制御することにより、吸気バルブのタ
イミングは調整されることになる。
【0031】次に、上記のように構成された可変バルブ
タイミング調整装置の作用について説明する。今,エン
ジンが駆動してタイミングプーリ4が回転している。
又、超音波モータ5は超音波モータ駆動制御装置23か
ら各圧電体9に駆動電源が供給されていない。このと
き、超音波モータ5のステータ7とロータ8は、相対回
転することなく圧接固定されている。従って、カムシャ
フト1とタイミングプーリ4は共にその時の回転位相の
ままで一体回転する。
【0032】この状態から、カムシャフト1をタイミン
グプーリ4に対して回転位相を予め定めた目的の角度進
める場合、超音波モータ駆動制御装置23は、超音波モ
ータ5を正転駆動させるために、リード線20〜22を
介して正転のためのA相及びB相電源を対応するステー
タ7の圧電体9に供給する。この電源供給に基づいてロ
ータ8はステータ7に対して正転する。この正転はタイ
ミングプーリ4によってステータ7及びロータ8が共に
回転している状態で行われる。従って、カムシャフト1
のタイミングプーリ4に対する回転位相は、ロータ8の
ステータ7に対する正転に比例して進むことになる。そ
して、ロータ8がステータ7に対して目的の相対回動位
置まで正回転した時、超音波モータ駆動制御装置23か
ら正転のためのA相及びB相電源の供給が停止されて超
音波モータ5は駆動停止する。従って、カムシャフト1
はタイミングプーリ4に対して目的の回転位相だけ進ん
だ回転位相に調整される。
【0033】一方、カムシャフト1をタイミングプーリ
4に対して回転位相を予め定めた目的の角度遅らせる場
合、超音波モータ駆動制御装置23は、超音波モータ3
を逆転駆動させるために、リード線20〜22を介して
逆転のためのA相及びB相電源を対応するステータ7の
圧電体9に供給する。この電源供給に基づいてロータ8
はステータ7に対して逆転する。この逆転は前記と同様
にタイミングプーリ4によってステータ7及びロータ8
が共に回転している状態で行われる。従って、カムシャ
フト1のタイミングプーリ4に対する回転位相は、ロー
タ8のステータ7に対する逆転に比例して遅れることに
なる。そして、ロータ8がステータ7に対して目的の相
対回動位置まで逆回転した時、超音波モータ駆動制御装
置23から逆転のためのA相及びB相電源の供給が停止
されて超音波モータ5は駆動停止する。従って、カムシ
ャフト1はタイミングプーリ4に対して目的の回転位相
だけ遅れた回転位相に調整される。
【0034】尚、本実施の形態では、目的の回動位置ま
で回動させるための超音波モータ5の回動制御は、超音
波モータ駆動制御装置23にて行っている。そして、そ
の電源の供給又は停止のタイミングは従来行われている
カム角センサとクランク角センサの検出結果とその時の
エンジンの運転状態に基づいて公知の方法で決定するよ
うにしているので、その詳細は省略する。
【0035】次に、上記のように構成された本実施の形
態の特徴を以下に述べる。 (1)本実施の形態では、カムシャフト1とタイミング
プーリ4とを超音波モータ5のロータ8とステータ7と
で連結したため、超音波モータ5を駆動させることによ
り、タイミングプーリ4に対するカムシャフト1の回転
位相を調整することができる。つまり、バルブタイミン
グを変化させることができる。
【0036】(2)本実施の形態では、タイミングプー
リ4に対するカムシャフト1の回転位相を変化させるの
に、トルクが強いという特性を持つ超音波モータ5を使
用したため、ギヤ及びオイルシール等を必要とせず、装
置の構成を単純かつ小型化することができる。
【0037】(3)本実施の形態では、タイミングプー
リ4に対するカムシャフト1の回転位相は、ギヤ等を介
さず直接超音波モータ5で制御するため、応答性良く制
御することができる。
【0038】(4)本実施の形態では、タイミングプー
リ4に対するカムシャフト1の回転位相を変化させるの
に、電圧を印加していないときは強い保持力を有すると
いう特性を持つ超音波モータ5を使用したため、電圧を
印加しなければタイミングプーリ4とカムシャフト1は
回転位相一定のままで共に回転する。
【0039】(5)本実施の形態では、ステータ7に固
定した絶縁筒10の外周面に帯状の導体11〜13を形
成し、ブラシ14〜16を介して電源を供給するように
したので、ステータ7が回転していても、常に電源を供
給することができる。
【0040】(第2の実施の形態)次に、本発明を具体
化したエンジンの可変バルブタイミング調整装置の第2
の実施の形態について図2に従って説明する。
【0041】図2は可変バルブタイミング調整装置の要
部断面図である。図2において、被回転体としてのカム
シャフト31は図示しないカムを取着した吸気バルブ用
のカムシャフトであって、シリンダヘッド32に対して
回転可能に支持されている。カムシャフト31の基端部
にはボールベアリング33を介して回転体としてのタイ
ミングプーリ34が連結されていて、該タイミングプー
リ34はカムシャフト31に対して回転可能に支持され
ている。タイミングプーリ34は図示しないタイミング
ベルトを介してクランクシャフトに連結されている。従
って、クランクシャフトの回転とともにタイミングプー
リ34は回転する。
【0042】カムシャフト31とタイミングプーリ34
は、超音波モータ35を介して駆動連結されている。超
音波モータ35は、大きく分けてケース36、そのケー
ス36内に収容されたステータ37及びロータ38とか
ら構成されている。ケース36は、有底状の筒体であっ
てその開口端36aが前記タイミングプーリ34に固着
されている。ケース36の底部36b内側には、円盤状
のステータ37が固着されている。従って、ステータ3
7はケース36を介してタイミングプーリ34と一体回
転を行う。ステータ37のタイミングプーリ34側の側
面外周には環状の凸部37aが形成されその凸部37a
の表面にはA相電源用の圧電体39とB相電源用の圧電
体39が所定の間隔に交互に配置形成されている。尚、
図示しないが、圧電体39の表面には弾性体が形成され
ている。
【0043】前記ケース36の底部36bはその中央部
が開口し、その開口部と対応した前記ステータ37の側
面には、凹部37bが凹設されている。前記ステータ3
7の凹部37bには、前記シリンダヘッド32に対して
回転不能で且つ軸線方向に移動可能に支持された樹脂モ
ールド材よりなる絶縁軸40の先端部が嵌挿されてい
る。絶縁軸40は、その先端部に取着した金属よりなる
導電性の第1及び第2のボールベアリング41,42を
介してステータ37及びケース36を回転可能に支持し
ている。
【0044】絶縁軸40の中心軸には、その軸線方向に
貫通孔40aが貫通されている。該貫通孔40aには先
端球形状のアース電極棒43が該孔40aから突出する
ように装着されていて、その球形状の先端は前記ステー
タ37に対して導電性のネジ44に固着された導電性の
電極受45に当接されている。該電極受45は椀状に形
成されアース電極棒43の球形状の先端部と摺動可能に
当接する接触面積を大きくしている。絶縁軸40とシリ
ンダヘッド32との間には板バネ46が配設されてい
て、常にアース電極棒43が電極受45と圧接するよう
にしている。
【0045】又、絶縁軸40には、A相電源用リード線
47、B相電源用リード線48、さらにアース用リード
線49が配設されている。各リード線47〜49の基端
は前記第1の実施形態で説明した超音波モータ駆動制御
装置23に接続されている。A相電源用リード線47の
先端は、前記第2のボールベアリング42のインナレー
スに電気的に接続されている。B相電源用リード線48
の先端は、前記第1のボールベアリング41のインナレ
ースに電気的に接続されている。さらにアース用リード
線49の先端は、前記アース電極棒43に電気的に接続
されている。
【0046】前記第2のボールベアリング42のアウタ
レースと前記複数のA相用圧電体39は、ステータ37
に形成した配線50を介して電気的に接続されている。
又、第1のボールベアリング41のアウタレースと前記
複数のB相用圧電体39は、ステータ37に形成した配
線51を介して電気的に接続されている。
【0047】従って、A相電源用リード線47から供給
されるA相電源は第2のボールベアリング42及び配線
50を介してA相用圧電体39に印加される。又、B相
電源用リード線48から供給されるB相電源は第1のボ
ールベアリング41及び配線51を介してB相用圧電体
39に印加される。さらに、アース用リード線49は、
電極棒43及び電極受45を介してステータ37に接続
され、該ステータ37本体をアースしている。
【0048】超音波モータ35のロータ38は、カムシ
ャフト31に対して周方向に回転不能かつ軸線方向に移
動可能に支持されている。ロータ38のステータ37側
の側面外周には環状の凸部38aが形成されその凸部3
8aの表面にはライニング材52が形成されている。ロ
ータ38のタイミングプーリ34側のカムシャフト31
には、該シャフト31に対して押圧部材としての円盤状
の板バネ53が取着され、ロータ38に形成したライニ
ング材52がステータ37の圧電体39に圧接するよう
に該ロータ38をステータ37に向かって押圧する。
【0049】つまり、ステータ37とロータ38は板バ
ネ53にて圧接され、ロータ38はタイミングプーリ3
4とともに一体回転するステータ37と一体回転するこ
とになる。その結果、タイミングプーリ34とカムシャ
フト31は超音波モータ35のケース36、ステータ3
7及びロータ38を介して駆動連結され、カムシャフト
31は超音波モータ35を介してタイミングプーリ34
とともに一体回転する。
【0050】又、ロータ38は、前記超音波モータ駆動
制御装置23から各圧電体39に供給するA相及びB相
の電源を供給制御することにより、ステータ37に対し
て正逆方向に相対回転をする。つまり、ロータ38はス
テータ37に対する回転位相が変化する。言い換えれ
ば、タイミングプーリ31に対するカムシャフト31の
回転位相は超音波モータ35を駆動制御することにより
変化する。従って、超音波モータ35を制御することに
より、吸気バルブのタイミングは調整されることにな
る。
【0051】次に、上記のように構成された可変バルブ
タイミング調整装置の作用について説明する。今,エン
ジンが駆動してタイミングプーリ34が回転している。
又、超音波モータ35は超音波モータ駆動制御装置23
から各圧電体39に駆動電源が供給されていない。この
とき、超音波モータ35のステータ37とロータ38
は、相対回転することなく圧接固定されている。従っ
て、カムシャフト31とタイミングプーリ34は共にそ
の時の回転位相のままで一体回転する。
【0052】この状態から、カムシャフト31をタイミ
ングプーリ34に対して回転位相を予め定めた目的の角
度進めたり遅らせたりする場合、前記実施の形態と同様
に、超音波モータ35を正転又は逆転駆動させるための
A相及びB相電源を対応するステータ37の圧電体39
に供給する。この電源供給に基づいてロータ38はステ
ータ37に対して正転又は逆転する。この正転又は逆転
はタイミングプーリ34によってステータ37及びロー
タ38が共に回転している状態で行われる。従って、カ
ムシャフト31のタイミングプーリ34に対する回転位
相は、ロータ38のステータ37に対する正転又は逆転
に比例して進む又は遅れることになる。そして、ロータ
38がステータ37に対して目的の相対回動位置まで正
回転又は逆転した時、A相及びB相電源の供給を停止す
ると超音波モータ35は駆動停止する。従って、カムシ
ャフト31はタイミングプーリ34に対して目的の回転
位相に調整される。
【0053】次に、上記のように構成された本実施の形
態の特徴を以下に述べる。 (1)本実施の形態では、カムシャフト31とタイミン
グプーリ34とを超音波モータ35のロータ38とステ
ータ37とで連結したため、超音波モータ35を駆動さ
せることにより、タイミングプーリ34に対するカムシ
ャフト31の位相を調整することができる。つまり、バ
ルブタイミングを変化させることができる。
【0054】(2)本実施の形態では、タイミングプー
リ34に対するカムシャフト31の回転位相を変化させ
るのに、トルクが強いという特性を持つ超音波モータ3
5を使用したため、ギヤ及びオイルシール等を必要とせ
ず、装置の構成を単純かつ小型化することができる。
【0055】(3)本実施の形態では、タイミングプー
リ34に対するカムシャフト31の回転位相は、ギヤ等
を介さず直接超音波モータで制御するため、応答性良く
制御することができる。
【0056】(4)本実施の形態では、タイミングプー
リ34に対するカムシャフト31の位相を変化させるの
に、電圧を印加していないときは強い保持力を有すると
いう特性を持つ超音波モータを使用したため、電圧を印
加しなければタイミングプーリ34とカムシャフト31
は回転位相一定で共に回転する。
【0057】(5)本実施の形態では、電源供給用のリ
ード線47,48はボールベアリング41,42を介し
てステータ37の圧電体39のA相側とB相側にそれぞ
れ接続され、リード線49は金属からなる先端が球形状
のアース電極棒43を介して、ステータ37に備えられ
た金属からなるグランド用電極受45に接続されている
ため、ステータ37が回転中においても常に電源を供給
することができる。しかも、摺接する部分がボールベア
リング41,42なので第1の実施の形態のようにブラ
シが磨耗することがない。その結果、磨耗粉の発生がな
く、保守管理が容易となる。
【0058】(第3の実施の形態)次に、本発明を具体
化したエンジンの可変バルブタイミング装置の第3の実
施の形態について図3に従って説明する。
【0059】図3は可変バルブタイミング調整装置の要
部断面図である。図3において、被回転体としてのカム
シャフト61は図示しないカムを取着した吸気バルブ用
のカムシャフトであって、シリンダヘッド62に対して
回転可能に支持されている。カムシャフト61の基端部
にはボールベアリング63を介して回転体としてのタイ
ミングプーリ64が連結されていて、該タイミングプー
リ64はカムシャフト61に対して回転可能に支持され
ている。タイミングプーリ64は図示しないタイミング
ベルトを介してクランクシャフトに連結されている。従
って、クランクシャフトの回転とともにタイミングプー
リ64は回転する。
【0060】カムシャフト61とタイミングプーリ64
は、超音波モータ65を介して駆動連結されている。超
音波モータ65は、大きく分けてケース66、そのケー
ス66内に収容されたステータ67及びロータ68とか
ら構成されている。ケース66は、有底状の筒体であっ
て、その開口端66aが前記タイミングプーリ64に固
着されている。又、ケース66の底部66bはその中央
部が開口し、カムシャフト61の基端部を外側に貫通さ
せるようになっている。ケース66の底部66b内側に
は、円盤状のロータ68が固着されている。従って、ロ
ータ68はケース66を介してタイミングプーリ64と
一体回転を行う。ロータ68はカムシャフト61に固着
されたボールベアリング69を介して該シャフト61に
対して回転可能に支持されている。ロータ68のタイミ
ングプーリ64側の側面外周には環状の凸部68aが形
成されその凸部68aの表面にはライニング材70が形
成されている。
【0061】超音波モータ65のステータ67は、カム
シャフト61に対して周方向に回転不能かつ軸線方向に
移動可能に支持されている。ステータ67のロータ68
側の側面外周には環状の凸部67aが形成され、その凸
部67aの表面にはA相電源用の圧電体71とB相電源
用の圧電体71が所定の間隔に交互に配置形成されてい
る。尚、図示しないが、圧電体39の表面には弾性体が
形成されている。
【0062】ステータ67のタイミングプーリ64側の
カムシャフト61には、該シャフト61に対して押圧部
材としての円盤状の板バネ72が取着され、ステータ6
7に形成した各圧電体71がロータ68のライニング材
70に圧接するように該ステータ67をロータ68に向
かって押圧する。つまり、ステータ67とロータ68は
板バネ72にて圧接され、ステータ67はタイミングプ
ーリ64とともに一体回転するロータ68と一体回転す
ることになる。その結果、タイミングプーリ64とカム
シャフト61は超音波モータ65のケース66、ロータ
68及びステータ67を介して駆動連結され、カムシャ
フト61は超音波モータ65を介してタイミングプーリ
64とともに一体回転する。
【0063】前記カムシャフト61の基端部には発電機
73が設けられている。発電機73は、ロータ部がカム
シャフト61に形成され、ステータ部がシリンダヘッド
62に形成されている。ロータ部は、カムシャフト61
に固着された複数個の突極74と該突極74に巻装した
コイル75とから構成される。ステータ部は、前記複数
個の永久磁石76が前記ロータ部の外周を囲むようにシ
リンダヘッド62の内周面の対して等間隔にかつ磁極が
交互に異なるように配置固定されている。そして、カム
シャフト61の回転によって回転するロータ部がステー
タ部の永久磁石76の磁束を切ることにより、ロータ部
のコイル75の両出力端子75a間に交流起電力が発生
する。そして、このコイル75の出力端子75aは、後
記するカムシャフト61に形成した収容孔61aを通っ
て同収容孔61aに内装された電源供給装置77に接続
されている。つまり、コイル75の両出力端子75a間
に発生する交流起電力は電源供給装置77に供給され
る。
【0064】前記カムシャフト61の基端面には中心軸
線に沿って収容孔61aが形成されている。この収容孔
61a内には収納ケースに収まった電源供給装置77が
内装されている。電源供給装置77は整流回路、昇圧回
路及び電源供給制御回路等から構成されている。又、電
源供給装置77はA相電源が印加される前記圧電体71
とA相電源用リード線78にて接続され、B相電源が印
加される前記圧電体71とB相電源用リード線79にて
接続されている。さらに、電源供給装置77は、光通信
のための入出力インタフェースを備え、収容孔61a及
びシリンダヘッド62に形成した貫通孔62aを介して
図示しない外部制御装置と光通信にて交信するようにな
っている。そして、電源供給装置77は外部制御装置か
らの制御信号に基づいて前記発電機73の交流起電力か
らA相及びB相の電源を生成し該電源を前記リード線7
8,79を介してステータ67の各圧電体71に供給制
御する。
【0065】次に、上記のように構成された可変バルブ
タイミング調整装置の作用について説明する。今,エン
ジンが駆動してタイミングプーリ64が回転している。
又、超音波モータ65は電源供給装置77から各圧電体
71に駆動電源が供給されていない。このとき、超音波
モータ65のステータ67とロータ68は、相対回転す
ることなく圧接固定されている。従って、カムシャフト
61とタイミングプーリ64は共にその時の回転位相の
ままで一体回転する。又、このとき、カムシャフト61
が回転していることにより、発電機73から交流起電力
が出力されている。
【0066】この状態から、カムシャフト61をタイミ
ングプーリ64に対して回転位相を予め定めた目的の角
度進めたり遅らせたりする場合、外部装置から電源供給
装置77に対して光通信にて超音波モータ65を正転又
は逆転駆動させるため制御信号が出力される。電源供給
装置77は該制御信号に応答してA相及びB相電源を対
応するステータ67の圧電体71に供給する。この電源
供給に基づいてロータ68はステータ67に対して正転
又は逆転する。この正転又は逆転はタイミングプーリ6
4によってステータ67及びロータ68が共に回転して
いる状態で行われる。従って、カムシャフト61のタイ
ミングプーリ64に対する回転位相は、ロータ68のス
テータ67に対する正転又は逆転に比例して進む又は遅
れることになる。そして、ロータ68がステータ67に
対して目的の相対回動位置まで正回転又は逆転した時、
外部装置から電源供給装置77に対して光通信にて超音
波モータ65を停止させるため制御信号が出力される。
電源供給装置77が該制御信号に応答してA相及びB相
電源の供給を停止させると、超音波モータ65は駆動停
止する。従って、カムシャフト61はタイミングプーリ
64に対して目的の回転位相に調整される。
【0067】次に、上記のように構成された本実施の形
態の特徴を以下に述べる。 (1)本実施の形態では、カムシャフト61とタイミン
グプーリ64とを超音波モータ65のステータ67とロ
ータ68とで連結したため、超音波モータ65を駆動さ
せることにより、タイミングプーリ64に対するカムシ
ャフト61の位相を調整することができる。つまり、バ
ルブタイミングを変化させることができる。
【0068】(2)本実施の形態では、タイミングプー
リ64に対するカムシャフト61の位相を変化させるの
に、トルクが強いという特性を持つ超音波モータ65を
使用したため、ギヤ及びオイルシール等を必要とせず、
装置の構成を単純かつ小型化することができる。
【0069】(3)本実施の形態では、タイミングプー
リ64に対するカムシャフト61の位相は、ギヤ等を介
さず直接超音波モータ65で制御するため、応答性良く
制御することができる。
【0070】(4)本実施の形態では、タイミングプー
リ64に対するカムシャフト61の位相を変化させるの
に、電圧を印加していないときは強い保持力を有すると
いう特性を持つ超音波モータ65を使用したため、電圧
を印加しなければタイミングプーリ64とカムシャフト
61は回転位相一定のままで共に回転する。
【0071】(5)本実施の形態では、カムシャフト6
1にロータ部を設け、それに対応してシリンダヘッドの
内周面にステータ部の永久磁石76を設けたため、特に
装置の外部から電圧を供給しなくてもカムシャフト61
が回転しているときは常に電圧を超音波モータ65に供
給することができる。
【0072】(6)本実施の形態では、外部から電圧を
供給しなくてもカムシャフト61が回転しているときは
自身の発電機73により常に電圧を供給することがで
き、外部制御装置77は光通信にて制御されるため、電
源供給及びその制御方法において摩擦する部分がない。
その結果、磨耗粉の発生がなく、保守管理が容易とな
る。しかも、超音波モータ65を駆動するための電源を
外部から供給する必要がない。
【0073】尚、本発明は、上記各実施の形態に限定さ
れるものではなく以下のように実施してもよい。 (1)前記第1の実施の形態で説明した円筒状の絶縁筒
10を、図4及び図5に示す様に有底筒状の絶縁筒80
にする。そして、その絶縁筒80の底面80aを図5に
示すように、中心位置に第1の実施の形態で説明した第
3帯状導体13に相当する円形の第3導体83を形成す
る。又、第1、第2帯状導体11,12に相当する環状
の第1及び第2の導体81,82を第3導体83の外周
に形成する。そして、この第1から第3導体に対して第
1から第3ブラシ14〜16を摺接させるようにして実
施してもよい。この場合、絶縁筒80の軸線方向の長さ
を短くできるため、可変バルブタイミング調整装置を全
体として小型化できる。
【0074】(2)前記各実施の形態では、エンジンの
可変バルブタイミング装置に具体化したがこれに限定さ
れるものではない。例えば、図6に示すように回転体と
しての出力軸90と被回転体としての従動軸91との間
に、出力軸90にステータ92を取着し従動軸91にロ
ータ93を取着した超音波モータ94を設ける。そし
て、出力軸90に対する従動軸91の回転位相の調整が
必要な各種の機構に具体化してもよい。
【0075】(3)前記各実施の形態において、ロータ
とステータの取付を逆にして実施してもよい。 (4)前記各実施の形態では、吸気バルブ用の可変バル
ブタイミング調整装置に具体化したが、排気バルブ、又
は、吸気と排気の両バルブの可変バルブタイミング調整
装置に具体化してもよい。
【0076】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、構
成が単純化かつ小型化でき、位相調整時の応答が速いと
いう優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における可変バルブタイミン
グ装置を示す要部断面図。
【図2】第2の実施の形態における可変バルブタイミン
グ装置を示す要部断面図。
【図3】第3の実施の形態における可変バルブタイミン
グ装置を示す要部断面図。
【図4】第1の実施の形態における電源供給方法の別例
を示す要部断面図。
【図5】電源供給方法の別例の側面を示す平面図。
【図6】別例を示す要部断面図。
【符号の説明】
1,31,61…カムシャフト、2,32…シリンダヘ
ッド、4,34,64…タイミングプーリ、5,35,
65…超音波モータ、7,37,67…ステータ、8,
38,68…ロータ、9,39…圧電体、10,80…
絶縁筒、11〜13,81〜83…帯状導体、14〜1
6…ブラシ、23…超音波モータ駆動制御装置、24〜
26…配線プレート、28,53,72…板バネ、40
…絶縁軸、41,42…ボールベアリング、47〜49
…リード線、50,51…配線、73…発電機、77…
電源供給装置、80a…底面。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体(4,34,64)と被回転体
    (1,31,61)とを超音波モータ(5,35,6
    5)のステータ(7,37,67)とロータ(8,3
    8,68)とで連結して該超音波モータ(5,35,6
    5)を介して回転体(4,34,64)にて被回転体
    (1,31,61)を回転させるとともに、該超音波モ
    ータ(5,35,65)を回転制御することにより前記
    回転体(4,34,64)に対する前記被回転体(1,
    31,61)の位相を調整するようにしたことを特徴と
    する回転体に対する被回転体の位相調整方法。
  2. 【請求項2】 回転体(4,34,64)と被回転体
    (1,31,61)との間に設けられ、回転体(4,3
    4,64)の回転を被回転体(1,31,61)に伝達
    させるとともに回転体(4,34,64)に対する被回
    転体(1,31,61)の位相を調整する回転体に対す
    る被回転体の位相調整機構において、前記回転体(4,
    34,64)に対して超音波モータ(5,35,65)
    のステータ(7,37,67)又はロータ(8,38,
    68)のいずれか一方を周方向に回転不能に連結し、前
    記被回転体(1,31,61)に対して超音波モータ
    (5,35、65)のロータ(8,38,68)又はス
    テータ(7,37,67)の他方を周方向に回転不能に
    連結し、ステータ(7,37,67)及びロータ(8,
    38,68)の少なくとも一方を軸線方向に移動可能に
    連結し、前記ステータ(7,37,67)と前記ロータ
    (8,38,68)を押圧部材(28,53,72)に
    て圧接させたことを特徴とする回転体に対する被回転体
    の位相調整機構。
  3. 【請求項3】 タイミングプーリ(4,34,64)と
    カムシャフト(1,31,61)とを超音波モータ
    (5,35,65)のステータ(7,37,67)とロ
    ータ(8,38,68)とで連結して超音波モータ本体
    を介してタイミングプーリ(4,34,64)の回転を
    カムシャフト(1,31,61)に伝達させるととも
    に、超音波モータ(5,35,65)を回転制御するこ
    とにより前記タイミングプーリ(4,34,64)に対
    する前記カムシャフト(1,31,61)の位相を調整
    するようにしたことを特徴とする内燃機関のバルブタイ
    ミング調整方法。
  4. 【請求項4】 タイミングプーリ(4,34,64)と
    カムシャフト(1,31,61)との間に設けられ、タ
    イミングプーリ(4,34,64)の回転をカムシャフ
    ト(1,31,61)に伝達させるとともにタイミング
    プーリ(4,34,64)に対するカムシャフト(1,
    31,61)の位相を調整する内燃機関のバルブタイミ
    ング調整装置において、 前記タイミングプーリ(4,34,64)に対して超音
    波モータ(5,35,65)のステータ(7,37,6
    7)又はロータ(8,38,68)のいずれか一方を周
    方向に回転不能に連結し、前記カムシャフト(1,3
    1,61)に対して超音波モータ(5,35,65)の
    ステータ(7,37,67)又はロータ(8,38,6
    8)の他方を周方向に回転不能に連結し、ステータ
    (7,37,67)及びロータ(8,38,68)の少
    なくとも一方を軸線方向に移動可能に連結し、前記ステ
    ータ(7,37,67)と前記ロータ(8,38,6
    8)を押圧部材(28,53,72)にて圧接させたこ
    とを特徴とする内燃機関のバルブタイミング調整装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の内燃機関のバルブタイ
    ミング調整装置において、 前記タイミングプーリ(4)に対して回転不能に連結さ
    れた前記ステータ(7)に対し、その軸線上に固着され
    た円筒状の絶縁筒(10,80)と、 前記絶縁筒(10,80)の外周面又は底面(80a)
    に環状に形成された帯状導体(11〜13,81〜8
    3)と、 前記ステータ(7)に形成された圧電体(9)と前記帯
    状導体(11〜13,81〜83)とを電気的に接続す
    る配線(24〜26)と、 前記帯状導体(11〜13,81〜83)と摺動可能に
    シリンダヘッド(2)上に固定設置されたブラシ(14
    〜16)と、 前記ブラシ(14〜16)に前記圧電体(9)を駆動さ
    せるための電源を供給する電源供給制御手段(23)と
    を備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング
    調整装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の内燃機関のバルブタイ
    ミング調整装置において、 シリンダヘッド(32)に回動不能に支持された絶縁物
    (40)と、 前記タイミングプーリ(34)に対して回転不能に連結
    された前記ステータ(37)と前記絶縁物(40)とを
    回転可能に連結する導電性のボールベアリング(41,
    42)と、 前記ステータ(37)に形成された圧電体(39)と前
    記ボールベアリング(41,42)のアウタレースとを
    電気的に接続する配線(50,51)と、 前記シリンダヘッド(32)の外部から前記圧電体(3
    9)に電源を供給するための電源供給制御手段(23)
    と、 前記絶縁物(40)内を介して前記ボールベアリング
    (41,42)のインナレースと前記電源供給制御手段
    (23)とを電気的に接続する配線(47〜49)とを
    備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング調
    整装置。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の内燃機関のバルブタイ
    ミング調整装置において、 前記カムシャフト(61)には、前記超音波モータ(6
    5)を駆動するための発電機(73)が設けられるとと
    もに、前記発電機(73)からの起電力を前記超音波モ
    ータ(65)を駆動制御するための電源に変換する電源
    供給装置(77)を設けたことを特徴とする内燃機関の
    バルブタイミング調整装置。
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