JPH10121668A - 屋根ユニット - Google Patents

屋根ユニット

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JPH10121668A
JPH10121668A JP9233775A JP23377597A JPH10121668A JP H10121668 A JPH10121668 A JP H10121668A JP 9233775 A JP9233775 A JP 9233775A JP 23377597 A JP23377597 A JP 23377597A JP H10121668 A JPH10121668 A JP H10121668A
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JP
Japan
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solar cell
roof
gap
fixing member
fixed
Prior art date
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Pending
Application number
JP9233775A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Mimura
敏彦 三村
Meiji Takabayashi
明治 高林
Kimitoshi Fukae
公俊 深江
Kenji Takada
健司 高田
Masahiro Mori
昌宏 森
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP9233775A priority Critical patent/JPH10121668A/ja
Publication of JPH10121668A publication Critical patent/JPH10121668A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02SGENERATION OF ELECTRIC POWER BY CONVERSION OF INFRARED RADIATION, VISIBLE LIGHT OR ULTRAVIOLET LIGHT, e.g. USING PHOTOVOLTAIC [PV] MODULES
    • H02S20/00Supporting structures for PV modules
    • H02S20/20Supporting structures directly fixed to an immovable object
    • H02S20/22Supporting structures directly fixed to an immovable object specially adapted for buildings
    • H02S20/23Supporting structures directly fixed to an immovable object specially adapted for buildings specially adapted for roof structures
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/10Photovoltaic [PV]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P80/00Climate change mitigation technologies for sector-wide applications
    • Y02P80/20Climate change mitigation technologies for sector-wide applications using renewable energy

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工コストを大幅に削減し、太陽電池特有の
保守管理に対応することができ、煩雑な配線作業から生
じる施工時のミスを防止することができ、配線部材の削
減による材料費の削減もできる太陽電池一体型屋根ユニ
ットを提供する。 【解決手段】 対向する2辺に折曲げ部を有する複数の
太陽電池一体型屋根板が、固定部材上に間隙をもって隣
接配置され、該太陽電池一体型屋根板同士が前記間隙部
において脱着可能な固定具によって前記固定部材上に固
定され、前記間隙の上部に脱着可能なキャップが配置さ
れていることを特徴とする屋根ユニット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は縦葺き屋根及びその
施工方法に関し、特に最近、脚光をあびつつある太陽電
池一体型屋根及びその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題等の高まりからエネ
ルギー源としての太陽エネルギーの利用ニーズが高ま
り、太陽エネルギーを電力用途として使用する住宅の屋
根への太陽電池の導入が注目を集めている。
【0003】太陽電池の屋根への設置には大きくわける
と2通りの方法があり、一つは既設屋根に太陽電池を取
り付ける方法、今一つは太陽電池自体を屋根として葺く
方法である。
【0004】前者は、既設の屋根の上に何らかの架台を
用いて設置するため、従来からの太陽電池モジュールを
そのまま流用することができるが、設置コストが高くつ
き、また外観も悪くなるため、最近では後者の方法が注
目されるようになってきている。
【0005】後者の方法については、一般に屋根には古
くからさまざまな施工方法が知られており、大別する
と、平葺き、立てはぜ葺き、瓦棒葺き、波板葺き、折り
板葺き、横葺き、瓦葺き、溶接葺き等に分類されるが、
この内、折り板葺きや波板葺きは一般に工場や倉庫に使
用されるものであり、一般住宅用には、瓦葺き(平板瓦
を含む)や瓦棒葺き、及び横葺きおよび、その変形の葺
き型でその大部分が占められている。
【0006】このような一般住宅向けの太陽電池を用い
た公知例としては、特開平5−55618号公報(瓦葺
き)、特開昭59−152670号公報(横葺き)、特
開平7−302924号公報(横葺き)、特開平7−2
11932号公報(瓦棒葺き)、特表平6−50368
4号公報(瓦棒葺き)、米国特許第4189881号明
細書(縦葺き)が挙げられる。
【0007】本発明は、太陽電池一体型屋根材を用いた
一般住宅の屋根及びその施工方法に関するものであり、
更に詳しくは、瓦棒葺き屋根等の縦方向に屋根板を施工
する屋根(縦葺き屋根)及びその施工方法に関し、太陽
電池と屋根材を一体とすることで発生する特有の問題点
を解決する縦葺き屋根とその施工方法を提案するもので
ある。
【0008】本発明を説明するにあたり、従来からの公
知例を用い、まず、縦葺き屋根の従来からの施工方法を
説明する。
【0009】図12及び図13は、特開平7−2119
32号公報にも示される瓦棒葺きの屋根構造であり、屋
根と屋根との間に芯木が介在するので、芯木あり瓦棒葺
きと呼ばれる。
【0010】図14は、米国特許第4189881号明
細書にも示される今一つの代表的瓦棒葺きの屋根構造を
示しており、前述した瓦棒葺きに対して芯木が存在しな
いので、芯木なし瓦棒葺きと呼ばれている。
【0011】これらの代表的施工方法について下記に述
べる。
【0012】(A)芯木あり瓦棒葺き(特開平7−21
1932号公報の場合) (1)不図示の母屋に、不図示の垂木を取り付け (2)垂木の上(間)に野地板A101を設置し、釘等
で垂木に固定する。
【0013】(3)その上から下葺き材A102を葺き
込み (4)該下葺き材A102上にスペーサーA103を釘
A109等で固定し(本例の他にスペーサーを用いない
場合もある) (5)その上に芯木A108を釘A109等で固定す
る。
【0014】(6)次に芯木A108とスペーサーA1
03の段差に折り曲げ加工した太陽電池一体型屋根板A
104をのせつつ、その裏面で接続コネクタA105を
用いて配線作業を行う。
【0015】(7)配線終了後、芯木A108の頭部と
その両側の屋根板の折り曲げ部の垂上部とを挟むように
キャップA107を被せ (8)図13に示すように鋲A201を用いて、該太陽
電池一体型屋根板A104とキャップA107ごと芯木
A108に固定する。以上が、芯木あり瓦棒葺きの施工
方法である。
【0016】(B)芯木なし瓦棒葺きの代表的施行例
(米国特許第4189881号明細書の場合) (1)不図示の母屋に、不図示の垂木を取り付け (2)垂木の上(間)に野地板B101を設置する。
【0017】(3)その上から不図示の下葺き材を葺き
込み (4)太陽電池一体型屋根板B102を通し吊り子B1
03を用い屋根板の垂上部を引っかけて野地板に釘B1
04で固定する。
【0018】(5)通し吊り子B103の存在する空間
に配線B106を設け。
【0019】(6)通し吊り子B103上から、キャッ
プB105を被せ、固定する。
【0020】以上が芯木なし瓦棒葺きの施工方法であ
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来からの太陽電池一
体型屋根材は、上述したように屋根材を施工する際に、
従来からの屋根材の設置作業を他に配線作業を行う必要
があり、そのため、施工作業が煩雑になるため施工コス
トが高くつく問題がある。また、特開平7−21193
2号公報に見られるように施工後は、各太陽電池の出力
を測定する術がない。そのため、一部の太陽電池が故障
した場合などには、故障箇所を容易に見つけだすことが
できず、また、発見したとしても個別の太陽電池の交換
に困難が伴い、メンテナンス上問題があった。
【0022】それに対して、米国特許第4189881
号明細書に図示される芯木なし瓦棒葺きでは、配線を吊
り子とカバーの間に通すことができ、施工後でもカバー
をめくれば、配線部が露出されるため、メンテナンスが
容易にできるメリットがある。しかしながら、屋根施工
工事において、結線作業が伴い、施工が煩雑になるのは
かわりなく、特に屋根の上での作業は高価であるため、
低コスト化を実現するためには作業の簡略化が求められ
ていた。
【0023】特表平6−503684号公報は、この点
について、屋根板をあらかじめ集合体とすることで、屋
根集合体を一括して屋根に設置することで簡略化、低コ
スト化を行うことを提案している。しかしながら、本集
合体は図15、図16に示すように、屋根板C101を
単に寄せ集めて、梁C102に固定しただけのものであ
るので、本集合体は集合体内側に、屋根構造材と固定す
る手段を持つことができない。そのため屋根の基本性能
である耐風圧強度に問題がある。この問題は1つの屋根
板が大きくなればなるほど顕在化し、重量の軽い金属屋
根等では、中央部の浮き上がりという現象を引き起こ
す。
【0024】また、特表平6−503684号公報では
図15に示すように配線部C103が屋根板C101の
下部に施工されているため、故障した屋根材を特定する
ことができないばかりか、逆に集合体であるために、故
障した屋根を取り替える際には屋根集合体ごととりはず
す必要があり、メンテナンス性に難がある。
【0025】本発明は、これらの問題を鑑み、上述した
考え方を更に進歩させたものであり、現場作業を簡略化
することで、施工コストが安く、作業ミスを低減でき、
更に施工後、モジュール単位の測定や交換が可能であ
り、メンテナンス性に優れ、耐風圧強度にもすぐれる実
用的な縦葺き屋根とその施工方法を提案するものであ
る。
【0026】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明では下記手段を用いた。
【0027】(1)複数の太陽電池一体型屋根板を、該
複数の太陽電池一体型屋根板同士の間に間隙を有する様
に、固定部材上に着脱可能な固定具によって固定する。
【0028】(2)固定部材として屋根構造材を用い
る。
【0029】(3)太陽電池一体型屋根板の太陽電池の
出力端子を間隙において互いに接続する。
【0030】
【作用】本発明によれば、上記の手段により、以下の作
用が期待できる。
【0031】(1)集合ユニットとすることで、従来、
現場で行われていた設置作業や電気配線作業を工場内で
実施できるため、高価な現場の施工作業を大幅に削減す
ることができる。また、集合体であるにもかかわらず、
固定部材との固定具を取り外せば、個々の太陽電池一体
型屋根板を、施工後においても、容易に取り外すことが
できるため、メンテナンス性が向上する。
【0032】また、取り付け、屋根部材の大型化に伴
い、発生する耐風圧強度の問題も、本発明による集合ユ
ニットならば、太陽電池一体型屋根板同士の間隙から、
屋根構造材に固定できるため、従来と同様の耐風圧強度
を維持することが可能になる。
【0033】(2)集合ユニットを屋根構造材と一体化
することにより、屋根を形成する上で、建物内に新たな
部材を必要としないため、低コストで屋根を形成でき
る。
【0034】(3)縦葺き屋根板の間隙内に配線材を集
結させることで、施工後のメンテナンス性が向上する
他、工場内で、電気配線をあらかじめ配線するため、屋
根板一体型太陽電池屋根板同士の電気連結部材は必要な
くなり、配線部材の削減ができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明を詳細
に説明する。
【0036】《実施形態1》図1に本発明の第1の実施
形態を示す。図1において、D101は屋根下地材とし
ての野地板、D102は下葺き材、D103は太陽電池
一体型屋根板、D104は固定具としての吊り子、D1
05は固定部材としての縦列固定部材、D106は接続
コネクタ、D107はキャップ、D108はドリルビス
を示している。
【0037】本実施形態の太陽電池一体型屋根ユニット
の作製方法を図2で説明する。
【0038】まず、工場内で、2個以上の太陽電池一体
型屋根板D203が、縦列固定部材D205上に吊り子
D204及びビスD206で、間隙を有するように固定
され、集合化される。縦列固定部材D205は、隣り合
う屋根板D203同士の間隙近傍のみに設ける。なお吊
り子D204には、ユニットD100を屋根に取りつけ
るためのドリルビスを通す穴D208が設けられてい
る。
【0039】次に、図2(a)に示すように隣り合う屋
根板D203同士の間隙において、端子箱D201から
取出されたリード線D202のコネクタD209を接続
する。又は、図2(b)に示すように、隣り合う屋根板
D203同士の接続はコネクタを用いずにリード線D2
02で直結してもよい。
【0040】最後に、キャップD207を被せ、該キャ
ップD207と垂直方向に取り外し自在の横梁(不図
示)を固定して、ユニットD100が完成する。該横梁
は、運搬・施工時にユニットD100がゆがむことを防
ぐためのものである。
【0041】次にユニットD100の施工方法を図1で
説明する。
【0042】該ユニットD100は、トラック等でまる
ごと現場に運ばれ、以下の手順で施工される。
【0043】(1)母屋D109に、垂木D110を取
り付け (2)垂木D110の上(間)に野地板D101を設置
する。
【0044】(3)その上に下葺き材D102を葺き込
み (4)その上に、クレーン等の持ち上げ装置を使用し
て、屋根の端部付近に最初のユニットD100を仮置き
する。
【0045】(5)載せられたユニットD100のキャ
ップD107をはずし、縦列固定部材D105の上か
ら、長尺のドリルビスD108等を用いて野地板D10
1下の垂木D110に固定してゆく。
【0046】(6)ユニットD100固定後、キャップ
D107を被せ、再度固定する。
【0047】(7)ユニットD100同士を接続する場
合は、ユニットD100同士の連結に使用する吊り子D
104で間隔を調整しつつ、(5)と同様の手順で連結
するユニットD100を固定する。
【0048】(8)固定後、連結部を吊り子D104で
固定し、該連結部での配線を行う。
【0049】(9)連結部上から、(5)と同様な手順
で野地板D101下の垂木D110に固定する。
【0050】(10)連結部上にキャップD107を被
せ固定する。
【0051】(11)(7)〜(10)の手順を繰り返
すことで縦葺き屋根が順に施工されていく。
【0052】(12)施工後、横梁を取りはずせば、縦
葺き屋根の施工が完了する。
【0053】なお、ユニットD100間の接続は、従来
と同様に各ユニットD100の出力部に接続コネクタD
106を有しており、該コネクタD106を屋根上で連
結することで、治具を用いずに配線作業を行える。
【0054】本実施形態によれば、現場での作業を大幅
に削減できるため、施工コストの大幅な低減化が図れ
る。また、一度施工した屋根は、従来からの単体で施工
した屋根と同様に1枚1枚の交換が可能であり、太陽電
池の故障に伴う屋根板の交換についても、従来からの集
合パネル(特表平6−503684号公報)に対して低
コストになる利点を有している。
【0055】更に、ユニットD100の縦列固定部材D
105上から、屋根構造材上に直接固定されるため、従
来から集合パネルで問題であった耐風圧強度の問題も何
ら従来と強度がかわりなく、極めて実用的な屋根施工を
実現する。
【0056】また、隣り合う屋根板D103の間隙内に
配線材を集結させることで、施工後のメンテナンス性が
向上する他、工場内で電気配線を予め配線するため、屋
根板D103同士の電気連結部材は必要なくなり、配線
部材の削減が図れるため、低コストを実現できるという
特別な作用がある。
【0057】本実施態様は、野地板D101と屋根板D
103の間に空気を導入できる通気層を有する構造をと
れるので、図17に示すような家屋の空気流通装置に適
用することができる。図17において矢印は空気の流れ
を表している。寒気の場合、幹部D150より取り入れ
られた空気は、通気層D151を流れるうちに、ユニッ
トD100の屋根板D103より熱伝導されて暖めら
れ、軒部D152より室内D153に取り入れられ暖房
のために使われる。床下には蓄熱手段を有していてもよ
い。空気を強制的に流通させる為にファンFが空気流通
路の途中に設けられる。暑季には軒部D150から取り
入れられた空気は排気口D154から外部に排出され、
屋根の断念機能を高め室内D153の環境を快適に保
つ。
【0058】屋根ユニットD100で発生した電力はD
C接続箱Cを介してインバータIに入力される。このよ
うにして太陽光発電装置を構成する。インバータIで変
換された電力はファンFやそのほかの家庭内の負荷Lに
接続される。インバータIは商用系統電力Eとの連係機
能を有していてもよい。
【0059】また、本実施形態においては、屋根板D1
03と野地板D101との間に間隙を有するので、該間
隙に間隙空間より薄い横梁を設けてもよい。該横梁によ
ればユニットD100の変形を防止できるので、本実施
形態で用いた取り外し自在の梁が不要となり、屋根上で
の作業を更に低減できる。尚、取り外し自在の梁は、固
定部材のみで運搬・施工時に変形をおこさない強度があ
る場合は不要であることはいうまでもない。
【0060】また、本実施形態では、設置を屋根下葺き
材D102を葺いた野地板D101の上に施工したが、
耐火対策上、下地としては、金属がより好ましく、例え
ば、下葺き材D101の上に薄い金属板を釘打ちして固
定後、本発明のユニットD100を設けてもよい。
【0061】図5は、本発明の屋根ユニットを用いた場
合の電気的配線の例である。ユニットD501、D50
2は複数の太陽電池一体型屋根板D103が直列に接続
されて形成された太陽電池ストリングからなり、該太陽
電池ストリングは1つでちょうどインバータの入力電圧
(例えば200V)になるように設定されている。ユニ
ットD501,D502、すなわち太陽電池ストリング
は複数設けられ、それぞれの出力ケーブルはそれぞれ独
立に屋根の軒部D152を通じて接続箱に至る。図17
において接続箱はCで示されている。複数の出力ケーブ
ルは接続箱Cの内部で並列接続されインバータに入力さ
れる構成になっている。各太陽電池ストリングの並列接
続の接続点の前段にはブレーカが設けられており、ある
太陽電池ストリングで不良が発生した場合、該太陽電池
ストリングを電気的に切り離してメインテナンスを行う
ことができる。なお、端子箱の位置は実際には屋根板D
103の立ち上がり部に設けられる。端子箱は左右対称
に設ければ、屋根板の配置で直列並列が自由に選べるた
め有用である。D503は捨て板と呼ばれる従来の屋根
板であり、屋根寸法とユニット寸法で割り切れない半端
部分については、この捨て板を施工することで外観と端
部の雨仕舞い処理を行う。
【0062】また、本実施形態による縦葺き太陽電池一
体型屋根ユニットは、軸組工法で施工された家の屋根を
前提にしてその施工方法を説明したが、本発明は軸組工
法に限るものではなく、この他、2×4工法や、例え
ば、軽量鉄骨を用いるプレハブ住宅や鉄筋コンクリート
を用いるビル等の建物においても適用できることは言う
までもない。
【0063】以下に、ユニットを形成する部材及び該ユ
ニットの施工にかかわる部材について、説明する。これ
らは後述の他の実施形態にも共通する。但し、固定部材
として屋根構造材を使用する場合には縦列固定部材D1
05は不要である。
【0064】1.太陽電池一体型屋根板 太陽電池一体型屋根板D103は、図4に示すとおり、
少なくとも基材D401,充填材D402,太陽電池素
子D403,表面フィルムD404,及び端子箱D40
5からなる。
【0065】(1−1基材)基材D401の材料として
は、従来からの金属屋根と同様に強度のある鋼板類と耐
食性に優れた非鉄類が使用できる他、プラスチックやセ
ラミックスなどの使用が可能である。
【0066】鋼板には表面処理、塗覆した鋼板や他の元
素を配合した合金、または特殊鋼の他、断熱材等を張り
合せた複合鋼板があり、一般的には、溶融亜鉛メッキ鋼
板、ガルファン、ガルバリウム鋼板、溶融アルミニウム
メッキ鋼板、銅メッキ鋼板、塩化ビニル被覆鋼板、フッ
素樹脂鋼板、ステンレス鋼板、制振鋼板、断熱亜鉛鉄
板、耐候性鋼板、前記塗装鋼板がもちいられ、非鉄類と
しては、銅板、アルミニウム合金板、亜鉛合金板、鉛
板、チタニウム板及び、前記の塗装カラー板が使用され
る。プラスチックであるならば、FRP等の構造強度に
優れた部材の他、金属骨格との組み合わせ部材なども好
適である。金属板は加工性の点からとくに好適である。
【0067】(1−2太陽電池素子)本発明に用いる太
陽電池素子D403としては特に種類に限定はなく、単
結晶・多結晶・微結晶・アモルファスのいずれの形態で
もよい。またSi系でも化合物系でもよい。なかでもア
モルファスを用いた太陽電池素子は、可撓性を有するた
め好適である。またアモルファスは熱によってその劣化
が回復するため屋根上で使用することが好適である。
【0068】図3に該可撓性太陽電池素子である非晶質
シリコン太陽電池の断面図を示す。
【0069】基板D301は非晶質シリコンのような薄
膜の太陽電池の場合の半導体層D303を機械的に支持
する部材であり、また場合によっては電極として用いら
れる。前記基板は、半導体層D303を成膜するときの
加熱温度に耐える耐熱性が要求されるが導電性のもので
も電気絶縁性のものでも良い。
【0070】導電性の材料としては、具体的にはFe,
Ni,Cr,Al,Mo,Au,Nb,Ta,V,T
i,Pt,Pb等の金属またはこれらの合金、例えば真
鍮、ステンレス鋼等の薄板及びその複合体やカーボンシ
ート、亜鉛メッキ鋼板等が挙げられる。
【0071】電気絶縁性材料としては、ポリエステル、
ポリエチレン、ポリカーボネート、セルロースアセテー
ト、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、エポキ
シ等の耐熱性合成樹脂のフィルムまたはシート又はこれ
らとガラスファイバー、カーボンファイバー、ホウ素フ
ァイバー、金属繊維等との複合体、及びこれらの金属の
薄板、樹脂シート等の表面に異種材質の金属薄膜及び/
またはSiO2,Si34,Al23,AlN等の絶縁
性薄膜をスパッタ法、蒸着法、鍍金法等により表面コー
ティング処理を行ったものおよび、ガラス、セラミック
スなどが挙げられる。
【0072】下部電極(裏面反射層)D302は、半導
体層D303で発生した電力を取り出すための一方の電
極であり、半導体層D303に対してはオーミックコン
タクトとなるような仕事関数を持つことが要求される。
材料としては、Al,Ag,Pt,Au,Ni,Ti,
Mo,W,Fe,V,Cr,Cu,ステンレス,真ちゅ
う,ニクロム,SnO2,In23,ZnO,ITO等
のいわゆる金属単体又は合金、及び透明導電性酸化物
(TCO)等が用いられる。
【0073】前記下部電極D302の表面は平滑である
ことが好ましいが、光の乱反射を起こさせる場合にはテ
クスチャー化してもよく裏面反射層とも呼ばれる。ま
た、基板D301が導電性であるときは前記下部電極D
302は特に設ける必要はない。
【0074】下部電極D302の作製法はメッキ、蒸
着、スパッタ等の方法を用いることができ所望に応じて
適宜選択される。
【0075】本発明に用いられる太陽電池素子の半導体
層D303としては、非晶質シリコン、非晶質シリコン
ゲルマニウム、非晶質シリコンカーボン等が挙げられ
る。
【0076】i層を構成する半導体材料としては、a−
Si:H、a−Si:F、a−Si:H:F、a−Si
Ge:H、a−SiGe:F、a−SiGe:H:F、
a−SiC:H、a−SiC:F、a−SiC:H:F
等のいわゆるIV族及びIV族合金系非晶質半導体が挙
げられる。
【0077】p層またはn層を構成する半導体材料とし
ては、前述したi層を構成する半導体材料に価電子制御
剤をドーピングすることによって得られる。また原料と
しては、p型半導体を得るための価電子制御剤としては
周期律表第III族の元素を含む化合物が用いられる。
第III族の元素としてはB、Al、Ga、In等が挙
げられる。n型半導体を得るための価電子制御剤として
は周期律表第V族の元素を含む化合物が用いられる。第
V族の元素としては、P、N、As、Sbが挙げられ
る。
【0078】非晶質シリコン半導体層の成膜法として
は、蒸着法、スパッタ法、RFプラズマCVD法、マイ
クロ波プラズマCVD法、ECR法、熱CVD法、LP
CVD法等の公知の方法を所望に応じて用いる。工業的
に採用されている方法としては、原料ガスをRFプラズ
マで分解し、基板上に堆積させるRFプラズマCVD法
が好んで用いられる。さらに、RFプラズマCVDに於
いては、原料ガスの分解効率が約10%と低いことや、
堆積速度が1オングストローム/secから10オング
ストローム/sec程度と遅いことが問題であるがこの
点を改良できる成膜法としてマイクロ波プラズマCVD
法が注目されている。
【0079】以上の成膜を行うための反応装置として
は、バッチ式の装置や連続成膜装置などの公知の装置が
所望に応じて使用できる。本発明の太陽電池に於いて
は、分光感度や電圧の向上を目的として半導体接合を2
以上積層するいわゆるタンデムセルやトリプルセルにも
用いることが出来る。
【0080】上部電極(透明導電膜)D304は、半導
体層D303で発生した起電力を取り出すための電極で
あり、前記下部電極と対をなすものである。上部電極
は、光入射側に位置するため、透明であることが必要
で、透明導電膜とも呼ばれる。
【0081】前記上部電極D304は、太陽や白色蛍光
灯等からの光を半導体層D303内に効率良く吸収させ
るために光の透過率が85%以上であることが望まし
く、さらに、電気的には光で発生した電流を半導体層D
303に対し横方向に流れるようにするためシート抵抗
値は100Ω/□以下であることが望ましい。このよう
な特性を備えた材料としてSnO2,In23,Zn
O,CdO,CdSnO4,ITO(In23+Sn
2)などの金属酸化物が挙げられる。
【0082】上部電極D304の作製方法としては、抵
抗加熱蒸着法、電子ビーム加熱蒸着法、スパッタリング
法、スプレー法等を用いることができ所望に応じて適宜
選択される。
【0083】上記太陽電池素子の発電のアクティブエリ
アを決定するためには公知のエッチング技術、例えば化
学エッチングや印刷エッチング、電気化学エッチングな
ど所望の方法で上記透明導電膜D304をエッチング除
去し、D305のエッチングラインを形成することがで
きる。
【0084】その後、集電電極D306を金属や導電性
ペーストをスパッタ、蒸着、印刷、接着など方法により
透明導電膜上に形成する。更に、図示しないが、端子の
取り出し、配線などを行う。
【0085】このようにして製造された非晶質太陽電池
は、それ自体大きな可撓性を有しており、本発明に好適
な特性を有した可撓性太陽電池となる。なお、太陽電池
の屋根板上の配置は働き幅内のみにとどめることが屋根
板と同時に加工する上で好ましい。
【0086】(1−3充填材)充填材D402は、太陽
電池との接着性、耐候性、緩衝効果の点でEVA(エチ
レンビニールアセテート)やEEA(エチレンエチルア
クリレート),PVB(ポリビニルブチラール)等が好
適に用いられる。また機械的特性を向上させるため、ガ
ラス不織布やシリカ等の充填材と合わせて使用されるこ
とがある。
【0087】(1−4表面フィルム)耐湿性や耐傷性を
向上させるために、表面フィルムD404としては弗素
系の樹脂が耐候性の点から好適である。弗素系の樹脂と
しては、例えば4フッ化エチレンの重合体TFE(デュ
ポン製 TEFLONなど)、4フッ化エチレンとエチ
レンの共重合体ETFE(デュポン製 TEFZELな
ど)、ポリフッ化ビニル(デュポン製 TEDLARな
ど)、ポリクロロフルオロエチレンCTFE(ダイキン
工業製 ネオフロン)等が挙げられる。またこれらの樹
脂に公知の紫外線吸収剤を加えることで耐候性を向上さ
せても良い。また接着層との接着性を向上させるため、
コロナ放電処理等の方法で表面を荒らしたフィルムがよ
り好適である。更に、種々の折り曲げに対して対応でき
るように無延伸型がより好適である。
【0088】(1−5封止方法)封止の方法としては、
基材、充填材、太陽電池素子、充填材、及び表面フィル
ムとを積層し、真空ラミネーターを用いて真空中で加熱
圧着する。封止ののち、基材の端部を屋根板の形状に折
り曲げる。
【0089】(1−6端子箱)電力をとり出すための端
子を収納する箱が端子箱D405である。その材料は、
耐熱性、耐水性、電気絶縁性、老化性に優れたものが要
求される。
【0090】上記の要素を考慮にいれると端子箱として
はプラスチックが好ましく、難燃性などを考えると、難
燃性プラスチックやセラミックスなどが好ましい。
【0091】例えば、プラスチックとしては、ノリル、
ポリアーボネート、ポリアミド、ポリアセタール、変性
PPO、ポリエステル、ポリアリレート、不飽和ポリエ
ステル、フェノール樹脂、エポキシ樹脂などの強度、耐
衝撃性、耐熱性、硬度、老化性に優れたエンジニアリン
グ・プラスチック等がある。またABS樹脂、PP、P
VCなどの熱可塑性プラスチックも使うことができる。
【0092】万一漏水の際にも漏電を発生させないため
に本発明で端子箱D405の内部は充填材によって充填
される。その材料に特に限定は無いが、その種類として
は、電気絶縁性の良いエポキシ樹脂系接着剤やシリコン
系ポッティング剤、シリコン系接着シール剤等が好まし
く、柔軟性などを考慮すると、シリコン系の樹脂の方が
好ましい。さらに、作業性を考慮すると一液型で硬化時
間の短いもの、さらに粘度が低く細部まで充填され易い
ものが好ましい。また、シリコーン一液型RTVゴムを
用いる場合、電極を侵食させないために硬化方式が脱ア
セトンタイプ、あるいは脱アルコールタイプであること
が好ましい。
【0093】例えば、Three Bond Co,L
td.のエポキシ樹脂系接着剤では、商品名:「200
1」、「2002H」、「2003」、「2016
B」、「2022」などが使用でき、上記エポキシ樹脂
は、商品名:「2102B」、「2103」、「210
4」、「2105F」、「2105C」、「210
6」、「2131B」、「2131D」、「2131
F」、「2163」などの硬化剤と所定の割合混合して
使用する事ができる。
【0094】2.太陽電池一体型屋根ユニット ユニットD100は、少なくとも太陽電池一体型屋根板
D103、それらを結合する固定具としての吊り子D1
04及び固定部材としての縦列固定部材D105、縦列
固定部材D105を垂木D110に固定するための釘D
108、及びキャップD107からなる。
【0095】(2−1固定具)固定具としての吊り子D
104は、屋根板D103を縦列固定部材D105に固
定する金具であり、従来から屋根板の形状に合わせてさ
まざまな形状のものが知られている。固定具は実質的に
耐風圧強度を支える部材であるため、その厚みは屋根板
より厚く、機械的強度を有する鋼部材が一般的に使用さ
れる。固定具は、屋根板同士を連結する作用も有し、通
しで使用されるものは特に、通し吊り子と呼ばれる。
【0096】(2−2キャップ)キャップD107は屋
根板D103の側縁と、隣接する屋根板の間隔に、図1
に示されるように雨仕舞い構造と外見を整えるために用
いられる。屋根板D103とのデザインのバランスを考
慮した色つかいの屋根板D103と同系の材料を使用で
きる。なお、本実施形態では、このキャップの下に配線
部材がおさまりメンテナンスができるように、取り外し
自在の固定具(不図示)によって固定されている。
【0097】(2−3縦列固定部材)縦列固定部材D1
05の材料としては特に限定されないが、加工、施工の
容易性から木材が好適である。
【0098】3.屋根構造部材 本発明における屋根構造部材とは、建物において屋根を
支える部材の総称であり、軸組工法でよく使用される垂
木方式では、母屋、垂木、屋根下地材、下葺き材を指
す。
【0099】この他、屋根の組み方には、屋根梁方式、
トラス方式、束建て方式等の組み方が知られており、い
ずれの方式においても、垂木に屋根下地材を固定するこ
とには変わりがない。
【0100】(3−1母屋)母屋D109は、屋根を支
える主要構造材で、金属材料や木材等で十分機械強度の
高い部材で構成される。もやげたともいい、通常は棟に
平行にかけわたして、垂木D110を支える部材を意味
する。
【0101】(3−2垂木)垂木D110は、屋根下地
材としての野地板D101を受け、母屋D109に止め
られる構造部材であり、金属を用いたものと木材で構成
されるものがある。
【0102】(3−3屋根下地材)屋根下地材の材料と
しては屋根葺き材を固定するベースを与える材料であれ
ば、なんでもいいが、特に好ましくは断熱性能を有する
板であり、具体的には木材平板野地板、モルタル、木毛
セメント板、合板、木片セメント板、インシュレーショ
ンボードがあげられる。
【0103】屋根下地材の裏にはポリスチレンフォー
ム、ポリウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、グ
ラスウール、ロックウール等の断熱材を有していてもよ
い。
【0104】熱伝導率が0.2kcal/m,hr℃以
下の断熱材を用いると、屋根板D103と屋根下地材D
101の間の空気が暖められ、その結果太陽電池にアモ
ルファスシリコン太陽電池を使用した場合にはアモルフ
ァスシリコン太陽電池の性能劣化の回復がおき、結果と
してアモルファスシリコン太陽電池の性能を向上させる
ことが出来るので、屋根下地材としては好適である。
【0105】(3−4下葺き材)下葺き材D102は屋
根板による防水性を補完するものであり、防水機能をも
った材料が使用される。更に、ある程度の断熱性と調湿
機能を有するものがあり、材料的には、天然素材を用い
たものと人工素材を用いたものが使用されている。具体
的には、前者では、樹皮やこけら、後者では金属板、ア
スファルト、改質アスファルト、合成ゴム、合成樹脂の
単層もしくは複層のシートが使用される。
【0106】《実施形態2》本発明による第2の実施形
態を図6に示す。図6において、E101は母屋、E1
02は垂木、E103は太陽電池一体型屋根板、E10
4は固定具としての通し吊り子、E105はドリルビ
ス、E106はキャップ、E107は固定部材としての
野地板、E108は接続コネクタを示している。
【0107】本実施形態の太陽電池一体型屋根ユニット
の作製方法を図7で説明する。
【0108】本実施形態では、まず工場内で、2個以上
の太陽電池一体型屋根板E203が、下葺き材E209
を葺かれた一定サイズの野地板E207に通し吊り子E
204及びビスE210で間隙を有するように固定さ
れ、集合化される。次に、隣り合う屋根板E203同士
の間隙において、端子箱E201から取り出されたリー
ド線E202のコネクタE208を接続する。最後に、
キャップE106を被せ、ユニットが完成する。
【0109】該ユニットは、トラック等でまるごと現場
に運ばれ、以下の手順で施工される。
【0110】(1)母屋E101に垂木E102を取り
付け (2)その上に、クレーン等の持ち上げ装置を使用し
て、屋根の端部に最初のユニットを仮置きする。
【0111】(3)載せられたユニットのキャップE1
06をはずし、野地板E107の上から、長尺のドリル
ビスE105等を用いて垂木E102に直接固定してゆ
く。
【0112】(4)ユニット固定後、キャップE106
を被せ、再度固定する。
【0113】(5)ユニット同士を接続する場合は、ユ
ニット同士の連結に使用する通し吊り子E104で間隔
を調整しつつ、(3)と同様の手順で連結するユニット
の屋根板E103の垂上部を固定する。
【0114】(6)固定後、連結部下を再度、下葺き材
E110で覆う。
【0115】(7)隣接する各ユニットの端部の屋根板
E103を通し吊り子E104で連結固定する。
【0116】(8)連結部上から、(3)と同様な手順
で垂木E102に固定する。
【0117】(9)連結部上にキャップE106を被せ
固定する。
【0118】(10)(5)〜(9)の手順を繰り返す
ことで縦葺き屋根が施工完了する。
【0119】本実施形態によれば、野地板E107まで
ユニット化されているため垂木E102を施工後すぐに
屋根施工の仕上げ作業に移行できる。そのため、現場で
の作業を更に削減でき、施工コストの更なる大幅な低減
化ができる。
【0120】なお、本実施形態では、あらかじめユニッ
トに葺かれる下葺き材E109は、野地板E107と同
一サイズで記載してあるが、下葺き材E109を野地板
E107よりも大きめに設定すれば、工程(6)におけ
る下葺き材E110を新たに設けることを省略できる。
【0121】更に、垂木E102と該ユニットを一体型
にしておき、母屋E101と垂木E102が接合する部
分を該間隙に設定しておくことで、更に工程を削減でき
る。また、更に拡大して、母屋E101まで該ユニット
と一体型にしておき、棟桁で固定することも可能であ
る。
【0122】《実施形態3》図8に本発明の第3の実施
形態を示す。図8においてF101は太陽電池一体型屋
根板、F102はキャップ、F103は固定具としての
通し吊り子、F104は配線部材、F105は固定部材
としての野地板、F106は垂木、F107は母屋、F
108は釘を示している。
【0123】本実施形態は従来の瓦棒葺きの変形の縦葺
きに適用した例であり、本実施形態によれば、吊り子F
103と屋根板F101の断面形状を図9に示すような
形状とすることにより雨仕舞いが向上する。また、屋根
板F101に横方向に溝F109を設けていることで耐
風圧強度の向上、更に外観上、瓦葺きのようなデザイン
の実現を可能にしている。なお、溝F109の形成方向
は横方向のみならず縦方向に形成してもいい。
【0124】また、本実施形態では、野地板F105の
連結部に結合用のほぞを設けたので野地板F105同士
の連結力も向上し、かつ、より容易に設置が可能となっ
た。
【0125】図9は間隙部の連結状態を示しており、F
201はリード線、F202は端子箱、F208はコネ
クターを示しており、リード線F201は屋根板F20
4底部から取り出し、吊り子F200の穴部を通して隣
り合う屋根板F204同士の間隙において接続される。
F203は吊り子F200を野地板F205に固定する
ためのビスである。F206はユニットを垂木に固定す
る際に打ち込むドリルビスを通す開口部である。施工時
にはドリルビスがキャップとなって、該開口部を再度雨
仕舞いする構造となっている。なお、本実施形態の屋根
板F204は予め野地板F205にビス止めされた吊り
子F200とワンタッチで接合されるため、集合ユニッ
トの生産性が向上する効果がある。
【0126】《実施形態4》図10に本発明の第4の実
施形態を示す。図10においてG101は太陽電池一体
型屋根板、G102は太陽電池一体型キャップ、G10
3は固定具としての通し吊り子、G104は電気接点、
G105は固定部材としての野地板、G106は垂木、
G107は母屋、G108はドリルビスを示している。
【0127】本実施形態は、太陽電池一体型キャップG
102との併用を示しており、本実施形態によれば、太
陽電池一体型キャップG102を差し込むだけで電気接
点G104により電気接続が完了するので、配線作業が
大幅に簡略化するメリットがある他、意匠性等の外観形
状を波板のようにみせかけることができ深みのあるデザ
インが可能になる。
【0128】また、キャップG102にも太陽電池を設
けることで、太陽電池の受光面積を広くとることが可能
になるので、屋根の発電量を向上させる効果がある他、
通し吊り子G103の幅を広くとるデザインが発電量の
減少なしに行うことが可能になるため、ユニットを屋根
に固定する際の作業性が向上する。
【0129】
【発明の効果】本発明によれば、従来からの太陽電池一
体型縦葺き屋根の施工コストを大幅に削減することが可
能になる。また、太陽電池特有の保守管理に対応するこ
とができる。また、煩雑な配線作業から生じる施工時の
ミスを防止することができる他、配線部材の削減による
材料費の削減もできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施形態の施工説明図。
【図2】図1の連結部断面図。
【図3】第1の実施形態に用いた太陽電池素子の断面
図。
【図4】第1の実施形態に用いた太陽電池一体型屋根板
の断面図。
【図5】第1の実施形態を屋根に施工した太陽電池の配
線図。
【図6】本発明における第2の実施形態の施工説明図。
【図7】図6の連結部断面図。
【図8】本発明における第3の実施形態の施工説明図
【図9】図8の連結部断面図。
【図10】本発明における第4の実施形態の施工説明
図。
【図11】図10の連結部断面図。
【図12】従来例における芯木あり瓦棒屋根の施工説明
図。
【図13】図12の連結部断面図。
【図14】従来例における芯木なし瓦棒屋根の施工説明
図。
【図15】従来例における太陽電池一体型集合屋根ユニ
ットの説明図。
【図16】図15の連結部を示す図。
【図17】本発明の空気流通装置の説明図。
【符号の説明】
D100 ユニット D101 野地板 D102 下葺材 D103 屋根板 D104 吊子 D105 縦列固定部材 D106 接続コネクタ D107 キャップ D108 ドリルビス D109 母屋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 健司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 森 昌宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する2辺に折曲げ部を有する複数の
    太陽電池一体型屋根板が、固定部材上に間隙をもって隣
    接配置され、該太陽電池一体型屋根板同士が前記間隙部
    において脱着可能な固定具によって前記固定部材上に固
    定され、前記間隙の上部に脱着可能なキャップが配置さ
    れていることを特徴とする屋根ユニット。
  2. 【請求項2】 前記太陽電池の出力を外部へ導出する端
    子箱が前記折り曲げ部に設けられており、互いに隣接す
    る前記太陽電池一体型屋根板の端子箱に接続された配線
    材が前記間隙において接続されていることを特徴とする
    請求項1に記載の屋根ユニット。
  3. 【請求項3】 互いに隣接する前記太陽電池一体型屋根
    板同士の電気的接続が、前記キャップによってなされる
    ことを特徴とする請求項1に記載の屋根ユニット。
  4. 【請求項4】 前記固定部材が、前記間隙に沿った棒状
    であることを特徴とする請求項1又は2に記載の屋根ユ
    ニット。
  5. 【請求項5】 前記固定部材の下面に固定された野地板
    を更に有することを特徴とする請求項4に記載の屋根ユ
    ニット。
  6. 【請求項6】 前記固定部材が、平板上の野地板である
    ことを特徴とする請求項1〜3に記載の屋根ユニット。
  7. 【請求項7】 前記野地板の下面に固定された垂木を更
    に有することを特徴とする請求項5又は6に記載の屋根
    ユニット。
  8. 【請求項8】 前記垂木の下面に固定された母屋を更に
    有することを特徴とする請求項7に記載の屋根ユニッ
    ト。
  9. 【請求項9】 前記キャップの表面に太陽電池を有する
    ことを特徴とする請求項1〜8に記載の屋根ユニット。
  10. 【請求項10】 前記太陽電池一体型屋根板が、基材上
    に太陽電池素子が充填材によって封止され、表面に保護
    フィルムを有することを特徴とする請求項1〜9に記載
    の屋根ユニット。
  11. 【請求項11】 前記折曲げ部と直行する方向に脱着可
    能な変形防止部材が固定されていることを特徴とする請
    求項1〜10に記載の屋根ユニット。
  12. 【請求項12】 前記太陽電池一体型屋根板に、前記折
    曲げ部と直行する方向の溝が形成されていることを特徴
    とする請求項1〜11に記載の屋根ユニット。
  13. 【請求項13】 前記太陽電池一体型屋根板の裏面に横
    梁を有することを特徴とする請求項1〜12に記載の屋
    根ユニット。
  14. 【請求項14】 対向する2辺に折曲げ部を有する複数
    の太陽電池一体型屋根板が、固定部材上に間隙をもって
    隣接配置され、前記太陽電池一体型屋根板同士が前記間
    隙部において脱着可能な固定具によって前記固定部材上
    に固定された屋根ユニットを屋根構造材の上に載置し、
    前記間隙において前記固定部材を前記屋根構造材に固定
    し、前記間隙の上部に脱着可能なキャップを配置するこ
    とを特徴とする屋根ユニットの設置方法。
  15. 【請求項15】 複数の前記屋根ユニットを固定具によ
    って互いに固定し、該屋根ユニット同士の間隙において
    電気的に接続することを特徴とする請求項14に記載の
    屋根ユニットの設置方法。
  16. 【請求項16】 前記屋根ユニットの搬送時に、前記折
    曲げ部と直行する方向に脱着可能な変形防止部材が固定
    されていることを特徴とする請求項14又は15に記載
    の屋根ユニットの設置方法。
  17. 【請求項17】 対向する2辺に折曲げ部を有する複数
    の太陽電池一体型屋根板を、固定部材上に間隙をもって
    隣接配置し、前記太陽電池一体型屋根板同士を前記間隙
    部において脱着可能な固定具によって前記固定部材上に
    固定し、前記間隙の上部に脱着可能なキャップが配置す
    ることを特徴とする屋根ユニットの製造方法。
  18. 【請求項18】 対向する2辺に折曲げ部を有する複数
    の太陽電池一体型屋根板が、棒状の固定部材上に間隙を
    もって隣接配置され、前記太陽電池一体型屋根板同士が
    前記間隙部において脱着可能な固定具によって前記固定
    部材上に固定された屋根ユニットを屋根構造材の上に載
    置し、前記間隙において前記固定部材を前記屋根構造材
    に固定することにより、前記太陽電池一体型屋根板と前
    記屋根構造材の間に空間が形成されており、該空間には
    外気が導入され、かつ該空間に導入された空気は屋内に
    導入されるか、又は屋外に排出されることを特徴とする
    空気流通装置。
  19. 【請求項19】 空気を流通するためのファンを有する
    前ことを特徴とする請求項18に記載の空気流通装置。
  20. 【請求項20】 対向する2辺に折曲げ部を有する複数
    の太陽電池一体型屋根板が、固定部材上に間隙をもって
    隣接配置され、前記太陽電池一体型屋根板同士が前記間
    隙部において脱着可能な固定具によって前記固定部材上
    に固定され、前記間隙の上部に脱着可能なキャップが配
    置され、前記太陽電池の出力を外部へ導出する端子箱が
    前記折り曲げ部に設けられており、互いに隣接する前記
    太陽電池一体型屋根板の端子箱に接続された配線材が、
    前記間隙において接続されている屋根ユニットと、前記
    太陽電池と電気的に接続された電力変換装置とを有する
    ことを特徴とする太陽光発電装置。
  21. 【請求項21】 基材上に太陽電池素子が樹脂で固定さ
    れており、該基材の少なくとも一辺が折り曲げられてお
    り、該基材の折曲げ部には開口が設けられており、前記
    太陽電池素子の電力は該開口から取り出されることを特
    徴とする太陽電池モジュール。
  22. 【請求項22】 基材上に太陽電池素子を樹脂で固定す
    る工程と、該基材の少なくとも一辺を折り曲げる工程
    と、前記基材の折曲げ部に設けられた開口を通じて配線
    部材を前記太陽電池素子に固定する工程とを有すること
    を特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
  23. 【請求項23】 基材上に太陽電池素子が樹脂で固定さ
    れており、該基材の少なくとも一辺が折り曲げられてお
    り、該基材の折曲げ部には開口が設けられており、前記
    太陽電池素子の電力は該開口から取り出されることを特
    徴とする屋根材。
  24. 【請求項24】 基材上に太陽電池素子を樹脂で固定す
    る工程と、該基材の少なくとも一辺を折り曲げる工程
    と、前記基材の折曲げ部に設けられた開口を通じて配線
    部材を前記太陽電池素子に固定する工程とを有すること
    を特徴とする屋根材の製造方法。
  25. 【請求項25】 複数の太陽電池モジュールを直列接続
    して形成した複数の太陽電池ストリングの出力を独立し
    て接続箱に導き、該接続箱の内部において、前記複数の
    太陽電池ストリングの出力を並列に接続することを特徴
    とする太陽電池モジュールの設置方法。
  26. 【請求項26】 各太陽電池ストリングがインバータに
    接続されており、各太陽電池ストリングの出力電圧がイ
    ンバータの入力電圧に等しいことを特徴とする請求項2
    5に記載の太陽電池モジュールの設置方法。
  27. 【請求項27】 各太陽電池ストリングが並列接続点の
    前段にブレーカを有することを特徴とする請求項25又
    は26に記載の太陽電池モジュールの設置方法。
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