JPH10121061A - ガス化炉壁へのアッシュ分の付着防止法 - Google Patents

ガス化炉壁へのアッシュ分の付着防止法

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JPH10121061A
JPH10121061A JP27478896A JP27478896A JPH10121061A JP H10121061 A JPH10121061 A JP H10121061A JP 27478896 A JP27478896 A JP 27478896A JP 27478896 A JP27478896 A JP 27478896A JP H10121061 A JPH10121061 A JP H10121061A
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ash
petroleum coke
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cao
flux
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JP27478896A
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Kazuo Okada
一夫 岡田
Noriaki Tanaka
憲明 田中
Kotaro Katagiri
光太郎 片桐
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UBE AMMONIA KOGYO KK
Ube Corp
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UBE AMMONIA KOGYO KK
Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス化炉壁へのアッシュ分の付着を防止す
る。 【解決手段】 石油コークスをガス化装置で部分酸化反
応によりガス化させる時、前記石油コークス中のアッシ
ュ分1重量部に対して無機鉱物を3〜20重量部の割合
で混合するとともに、ガス化操作温度を無機鉱物のアッ
シュ溶流点より高くしてガス化を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は石油コークスにフラ
ックスとして無機鉱物を混合して石油コークスのアッシ
ュ分の付着を防止するようにしたガス化炉壁へのアッシ
ュ分の付着防止法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石油コークスに石炭を混炭し、スラリー
化し酸素との部分酸化反応によりガス化する方法が試み
られ、このガス化時にガス化操作温度を石炭のアッシュ
溶流点温度より高くしてガス化を行うようにし、石油コ
ークスのアッシュ分のガス化炉壁への付着防止を行なっ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た石油コークスに石炭を混炭する方法では、 石炭が入手可能な地域しか適用しにくく、利用可能
な地域がある程度限定されやすい。 石油コークスに石炭を混炭しガス化する方法では、
大量に石炭を使用する場合、生成したガスの単価が高く
なり生産利益を出しにくい。 石油コークスに石炭を混炭する場合、使用する石炭
の性状は産地によって異なるため、使用する目的により
炭種が限定されるといった問題点が指摘されていた。
【0004】一方、石油コークスだけでガス化を行う方
法も考えられるが、しかしながら、石油コークス中には
0.1〜1.5%のアッシュ分を含有しており、さら
に、アッシュ中にはバナジウムが含有されている。
【0005】このバナジウムの還元雰囲気での溶流点温
度は1800℃であり、通常、石油コークスのガス化操
作温度(1250〜1450℃)より高い。このため、
石油コークスのガス化の際には、アッシュ分は溶融しな
いで反応室の耐火物の表面に付着して堆積され、この堆
積して成長したアッシュ塊によって、ガス化炉のスロー
ト部は閉塞されることになり、長期連続運転が困難であ
った。
【0006】この原因としては、次のようなことが考え
られる。すなわち、石油コークス中のアッシュ分は同じ
ガス化原料の石炭に比べてアッシュ分が0.1〜1.5
%と少ないものの、アッシュ中のバナジウムが一般的に
多く、酸素が不足した状態で部分酸化反応を行う、いわ
ゆる還元雰囲気状態下のガス化炉内部では、3価または
4価のバナジウム酸化物の状態となっているのである。
【0007】このため還元雰囲気下における溶流点温度
は1800℃と高く、通常の石油コークスのガス化操作
温度1250〜1450℃の状態ではアッシュ分は粘度
の高い状態でガス化炉壁に付着・堆積し自重によっての
みガス化炉壁から自助流下するのみであり、流下途中に
ガス化炉壁に付着・堆積し、長時間の運転ができないと
いう問題があった。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、石炭火力発電所などで不要になったフライアッシュ
やCaOまたはCaCO3 ならびに鉄精鉱などの無機鉱
物をフラックスとして再利用を図るとともに、石油コー
クスに無機鉱物を混ぜることによってガス化炉壁へのア
ッシュ分の付着防止を行うことを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る第1の発明では、石油コークスをガス
化装置で部分酸化反応によりガス化させる時、前記石油
コークス中のアッシュ分1重量部に対して無機鉱物のフ
ラックスを3〜20重量部の割合で混合するとともに、
前記無機鉱物のアッシュ溶流点温度より高くしてガス化
を行うようにし、第1の発明を主体とする第2の発明で
は、フラックスとしてフライアッシュとCaOの添加割
合を、フライアッシュ70重量%以上、CaO30重量
%以下にした。また、第1の発明を主体とする第3の発
明では、フラックスとしてフライアッシュとCaOと鉄
精鉱との添加割合を、フライアッシュ40重量%以上、
CaO25重量%以下、鉄精鉱10〜60重量%にし
た。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るガス化炉壁へ
のアッシュ分の付着防止法の実施例を図1〜図4を用い
て説明する。
【0011】図1はフラックスとして無機鉱物を添加し
てガス化炉壁へのアッシュ分の付着を防止するに好適な
装置の系統図、図2はフラックスとしてフライアッシュ
にCaOを添加してガス化炉壁へのアッシュ分の付着を
防止するに好適な装置の系統図、図3はフラックスとし
てフライアッシュにCaOと鉄精鉱を添加してガス化炉
壁へのアッシュ分の付着を防止するに好適な装置の系統
図、図4は石油コークス中のアッシュ分に対する無機鉱
物の混合割合とアッシュ付着率の関係図である。
【0012】図1において、石油コークス20と無機鉱
物21を適宜な量の水とともに粉砕装置1に投入して石
油コークス20を平均粒径が125μm になるまで湿式
粉砕しつつ、無機鉱物21と均一に混合され、石油コー
クス20−無機鉱物21−水の混合スラリーとしてライ
ン22を通ってスラリータンク3へ供給される。なお、
無機鉱物21としては、フライアッシュ、CaO(また
はCaCO3 )および鉄精鉱などがあり、例えば粒状C
aCO3 は1.4mm以下および鉄精鉱は0.5mm以
下(平均粒径は9〜10μm )程度に既に粉砕されたも
のを購入し、使用している。
【0013】スラリータンク3には攪拌機3aが装備さ
れており、石油コークス20を粉砕装置1内で適宜な粒
径まで粉砕して得られた混合スラリが一時貯留されると
ともに、混合スラリ中で粒径ならびに比重の大きな石油
コークス20が沈降分離しないように、攪拌機3aを一
定速度で回転させてスラリータンク3内の混合スラリを
攪拌混合している。
【0014】次に、石油コークス20−無機鉱物21−
水のスラリーはスラリー供給ポンプ4によりライン12
を通ってバーナー5に送られ、石油コークスの理論燃焼
酸素量の40〜60%の量の酸素ともにガス化炉6に供
給され、1250〜1450℃の温度でガス化(部分酸
化)される。このガス化炉内の圧力は20〜80気圧
(2.0×106 〜8.1×106 Pa)程度が好まし
い。
【0015】ガス化炉6の上部は耐火物7aで内張りさ
れて反応室7が形成されている。ガス化炉6の下部は急
冷室8を備えており、反応室7と急冷室8はスロート部
9にて連通されている。急冷室8にはライン13からガ
ス急冷用に水が送られ、水が適宜な高さまで張られるよ
うになっており、下端部がこの水に没するように筒状の
ディップチューブ10およびドラフトチューブ11が同
軸的に設けられている。
【0016】反応室7内にて発生したガスは、スロート
部9およびディップチューブ10を通過し、急冷室8内
の水中に吹き込まれる。その後、ガスは、急冷室8の水
面の上方域に設けられたガス排出口14aからライン1
4を通って下流側の装置(図示略)へ送られる。
【0017】ところで、急冷室8内の水にガスが吹き込
まれると、無機鉱物21を含んだ石油コークス20をガ
ス化する時に生成したアッシュ分および未燃炭素分は水
との混合、急冷によって、比較的細かい粒子であるファ
インスラグとなり、水に捕集され、これらを含むスラリ
ーが生成する。このスラリーは、急冷室8の側壁に接続
されたライン15から取り出される。急冷室8の最下部
のライン16からは、コーススラグと呼ばれる比較的粗
い粒子を含むスラリーが取り出される。
【0018】以上のように構成されたガス化装置におけ
る石油コークス20に無機鉱物21を混合したスラリー
のガス化によるガス化炉壁へのアッシュ分の付着防止に
ついて述べる。
【0019】まず、本実施例に用いられた石油コークス
20の代表的な元素分析値、石油コークスのアッシュ成
分およびアッシュの溶流点温度を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】次に、本発明に係り前記石油コークス20
に混合しガス化炉壁への付着防止の役目を有する無機鉱
物21とは、石炭焚発電所のボイラから発生するフライ
アッシュ(電気集塵機などで捕集した分)と、CaOお
よび鉄精鉱などをいい、当該無機鉱物の中から代表的な
ワララ炭とクタイ炭の混炭燃焼から得られたフライアッ
シュの組成を表2に、また鉄精鉱の組成を表3にそれぞ
れ示す。
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】
【実施例1】まず、石油コークス20だけをガス化する
場合について述べる。石油コークス20中には0.1〜
1.5%のアッシュ分を含有しており、さらに、アッシ
ュ中にはバナジウムが含有されている。
【0025】このバナジウムの還元雰囲気での溶流点は
1800℃であり、通常、石油コークス20のガス化操
作温度(1250〜1450℃)より高い。このため、
石油コークス20のガス化の際には、アッシュ分は溶融
しないで反応室7の耐火物7aの表面に付着して堆積さ
れ、この堆積して成長したアッシュ塊によって、ガス化
炉6のスロート部9は閉塞されることになり、長期連続
運転が困難であった。
【0026】この場合、表2および表3に示す無機鉱物
21を石油コークス20中のアッシュ分1重量部に対し
て無機鉱物21のフラックスを3〜20重量部ほど混合
するが、3重量部以下では当該フラックスの混合割合が
変わっても還元雰囲気下におけるフラックスの溶流点温
度が1300℃以下にはなるものの、フラックスの相対
量が少なくなるため、石油コークス20中のアッシュ分
を洗浄する洗浄力が不足してしまうことになる。
【0027】また、20重量部以上では当該フラックス
の混合割合が変わっても還元雰囲気下における溶流点温
度が1300℃以下になるものの、石油コークス20の
相対量が減少するため、炭素量も減少する。こうした状
態下で石油コークス20のガス化操作温度1250〜1
450℃に保持しようとすると、不要のCO2 ガスが増
加して、有効ガス成分の割合が減り冷ガス効率が悪化し
生産効率が低下することになる。当該問題を解決するた
めに、特に好ましくは、石油コークス中のアッシュ分1
重量部に対して無機鉱物21のフラックスを、5〜10
重量部ほど混合することが望ましい。
【0028】
【実施例2】次に、図2を用いてフラックスとしてフラ
イアッシュの融点降下剤としてCaOを混合し、石油コ
ークス20のアッシュ分がガス化炉6壁に付着・堆積す
ることを防止するためのテスト結果について述べる。こ
の場合、当該フライアッシュの融点降下剤として混合す
るCaOの混合割合を、フライアッシュ70重量%以
上、CaO30重量%以下にすることが望ましい。この
理由は、ガス化温度よりも溶流点温度が高いフライアッ
シュに対してCaOの混合割合を10〜40重量%にす
ると、これらの無機鉱物21の溶流点温度をガス化温度
よりも低くすることができるからである。因みに、ワラ
ラ炭(オーストラリア産)とダートブルッグ炭(オース
トラリア産)を3:1で混焼して得られたフライアッシ
ュ75重量%とCaO25重量%を混合した時の溶流点
温度は1300℃となった。
【0029】しかしながら、CaOのフライアッシュに
対する混合割合を40重量%以上にすると、ガス化炉6
の後工程にある水処理ライン系統に溶解したCaCO3
が水温の上昇とともに、溶解度が低下するために析出し
たり、あるいは沈着してラインが閉塞し易くなる。この
ため、CaOのフライアッシュに対する混合割合を多く
とも30重量%以下にすることが望ましく、こうしたこ
とから、ラインの閉塞などの問題を惹起することなく、
連続運転が可能となる。なお、CaOはCaCO3 また
はCa(OH)2 あるいはこれらを両方を適宜混合して
フライアッシュに添加してもよい。
【0030】
【実施例3】次に、前記実施例2で述べたフライアッシ
ュの融点降下剤としてCaOを混合する場合の混合割合
を、フライアッシュ70重量%以上、CaO30重量%
以下にしたが、さらにCaO添加に起因した水処理ライ
ンの閉塞に関する問題点を改善するために、図3に示す
ように、当該CaOの代替として銅精錬工程から排出さ
れるFe2 3 の含有量の高い産業廃棄物である鉄精鉱
を添加することによりCaOの添加比率を25重量%以
下にすることができる。このことから、フラックスとし
てフライアッシュとCaOと鉄精鉱との添加割合を、フ
ライアッシュ40重量%以上、CaO25重量%以下、
鉄精鉱10〜60重量%にすることが望ましい。実地的
検討からフライアッシュ50重量%、CaO20重量
%、鉄精鉱30重量%とした場合の溶流点温度は128
0℃であった。 ただし、フライアッシュはワララ炭と
クタイ炭の混炭をスチーム発生用ボイラで燃焼して得ら
れたものを使用した。
【0031】しかしながら、鉄精鉱の添加量を60重量
%以上にすると、ガス化炉6内の溶融スラグの粘度が上
昇してスラグの流動性が悪くなり、スラグがガス化炉6
の壁面を溶流することなく、かなりのスラグが例えばガ
ス化炉6の壁面ならびにスロート部9に付着・堆積して
しまい、安定した長期運転が困難となる。
【0032】逆に、鉄精鉱の添加量を10重量%以下に
すると、相対的にフライアッシュの添加量を増加させる
ことになり、自ずとアッシュの溶流点温度を1300℃
以下にすることが困難となる。従って、フラックスとし
ての溶流点温度をガス化温度以下にするためにはフライ
アッシュの融点降下剤としてCaOを30重量%以上添
加することが必要となり、結果的にガス化炉6の後工程
にある水処理ライン系統に溶解したCaCO3 が水温の
上昇とともに、溶解度が低下するために析出したり、あ
るいは沈着してラインが閉塞し易くなる。
【0033】また、フライアッシュの融点降下剤とし
て、CaOおよび鉄精鉱を添加しても、ガス化反応ゾー
ンは還元雰囲気であるため、石油コークスと一緒に供給
された石灰石(CaCO3 )は還元されて生石灰(Ca
O)になるとともに、Fe2 3 もFeOとなる。
【0034】特に、供給されたFe2 3 がFeOにな
らずFe2 3 のままガス化炉6内に残存すると、ガス
化炉壁のレンガがアタックされてレンガがなめられて交
換が早くなるなどの問題が生じるが、還元雰囲気下では
Fe2 3 はFeOとなるために、このような問題は生
じない。
【0035】これら石油コークス20中のアッシュ分の
ガス化炉壁への付着を防止するために、図4にようなデ
ータを得た。すなわち、図4に示すように、ガス化操作
温度1400℃、圧力38kg/cm2 G(3.8×1
6 Pa)下で、石油コークス20中のアッシュ分(1
重量部)に対して無機鉱物の添加割合を増加していく
と、ガス化炉壁へのアッシュ分の付着率は減少する傾向
が認められた。
【0036】このため、図4に示すデータに基づき本発
明においては、石油コークス20のガス化を行う場合、
アッシュ分のガス化炉壁への付着をなくすか、もし付着
が生じても長期連続運転が可能な程度の付着量、すなわ
ち、ガス化炉壁へのアッシュ分の付着率を2%以下にす
るため、石油コークス20中のアッシュ分1重量部に対
して無機鉱物の添加量を3〜20重量部とする。この場
合に、無機鉱物21の内容としては、フライアッシュと
CaOの添加割合を、フライアッシュ70重量%以上、
CaO30重量%以下とするか、フライアッシュとCa
Oと鉄精鉱との添加割合を、フライアッシュ40重量%
以上、CaO30重量%以下、鉄精鉱10〜60重量%
にした。
【0037】本発明では、反応室7内における部分酸化
反応の温度T0 は、無機鉱物のアッシュの溶流点温度T
よりも30〜100℃高いのが好ましい。すなわち、反
応室7内の温度T0 は(T+30)℃以上であり、(T
+100)℃以下であることが好ましい。
【0038】なお、本発明では、フラックスとしてフラ
イアッシュとCaOと鉄精鉱との添加割合を、フライア
ッシュ40重量%以上、CaO25重量%以下、鉄精鉱
10〜60重量%にしたが、これに限定することなく、
フライアッシュの溶流点が1,300℃以下になるので
あれば、基本的には、40重量%以上、CaO30重量
%以下として、残りを鉄精鉱にすることも可能である。
【0039】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
では、石油コークス中のアッシュ分を流下するために無
機鉱物を適量添加(フライアッシュの融点降下剤として
添加するCaOまたはCaOと鉄精鉱の割合を適量に混
合比を選択)することにより、フラックスの溶流点温度
をガス化温度よりも低く任意に調整することが可能とな
り、また、炭種のアッシュ成分による使用が限定されず
にあらゆるフライアッシュの有効利用が可能となるとと
もに、スラグがガス化炉壁やスロート部に付着・堆積す
ることなく安定した長期連続運転が可能となるなど多く
の利点を有する。また、入手が可能な無機鉱物を利用す
るため、石炭を利用する場合と異なり供給基地に限定さ
れることがなくなり、生成したガスの単価も低廉にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】フラックスとして無機鉱物を添加してガス化炉
壁へのアッシュ分の付着を防止するに好適な装置の系統
図である。
【図2】フラックスとしてフライアッシュにCaOを添
加してガス化炉壁へのアッシュ分の付着を防止するに好
適な装置の系統図である。
【図3】フラックスとしてフライアッシュにCaOと鉄
精鉱を添加してガス化炉壁へのアッシュ分の付着を防止
するに好適な装置の系統図である。
【図4】石油コークス中のアッシュ分に対する無機鉱物
の混合割合とアッシュ付着率の関係図である。
【符号の説明】
1 粉砕装置 3 スラリータンク 5 バーナー 6 ガス化炉 7 反応室 8 急冷室 9 スロート部 20 石油コークス 21 無機鉱物
フロントページの続き (72)発明者 片桐 光太郎 山口県宇部市西本町1丁目12番32号 宇部 興産株式会社宇部本社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石油コークスをガス化装置で部分酸化反
    応によりガス化させる時、前記石油コークス中のアッシ
    ュ分1重量部に対して無機鉱物のフラックスを3〜20
    重量部の割合で混合するとともに、前記無機鉱物のアッ
    シュ溶流点温度より高くしてガス化を行うようにしたこ
    とを特徴とするガス化炉壁へのアッシュ分の付着防止
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1のフラックスとしてフライアッ
    シュとCaOの添加割合を、フライアッシュ70重量%
    以上、CaO30重量%以下にしたことを特徴とするガ
    ス化炉壁へのアッシュ分の付着防止法。
  3. 【請求項3】 請求項1のフラックスとしてフライアッ
    シュとCaOと鉄精鉱との添加割合を、フライアッシュ
    40重量%以上、CaO25重量%以下、鉄精鉱10〜
    60重量%にしたことを特徴とするガス化炉壁へのアッ
    シュ分の付着防止法。
JP27478896A 1996-10-17 1996-10-17 ガス化炉壁へのアッシュ分の付着防止法 Pending JPH10121061A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005517053A (ja) * 2002-02-05 2005-06-09 ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア 自立的な水素添加ガス化を用いる、炭質材料からの合成輸送用燃料の生産

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JP2005517053A (ja) * 2002-02-05 2005-06-09 ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア 自立的な水素添加ガス化を用いる、炭質材料からの合成輸送用燃料の生産

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