JPH10120596A - 外用組成物 - Google Patents

外用組成物

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JPH10120596A
JPH10120596A JP8277888A JP27788896A JPH10120596A JP H10120596 A JPH10120596 A JP H10120596A JP 8277888 A JP8277888 A JP 8277888A JP 27788896 A JP27788896 A JP 27788896A JP H10120596 A JPH10120596 A JP H10120596A
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JP
Japan
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essential oil
oil
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amount
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JP8277888A
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Koji Imamura
康二 今村
Takako Okajima
孝子 岡島
Noritoshi Kimura
文紀 木村
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、皮膚外用剤において強力で持続的な清
涼感が得られる清涼化剤はなかった。 【解決手段】 精油成分および精油を配合したことを特
徴とする外用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚上に塗布した
ときに清涼感を与える外用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚外用剤には痒みを和らげたり、使用
時の壮快感を得るなどのために、製剤中に清涼化剤を配
合することが頻繁に行われている。従来、清涼化剤とし
て、メントール、カンフルなどの精油成分、またはハッ
カ油などの精油が各々単独で配合されてきた。しかしな
がら精油成分を多量に配合したものは各種成分の溶解性
や経皮吸収に影響を与え、また精油を多量に配合したも
のは精油独特の臭いにより、使用者に不快感を与えてい
た。また精油成分または精油のそれぞれの欠点を解決す
るために配合量を少なくすると、本来の配合目的である
清涼感に欠ける問題が生じていた。
【0003】従来、皮膚外用剤に精油および精油成分を
同時に配合することは行われていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、皮膚
に塗布した場合、強力で持続的な清涼感を有する外用組
成剤を提供する事にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、皮膚外用
剤に精油および精油成分を同時配合した外用組成物は、
それぞれ単独で配合したときと比較して皮膚に塗布した
ときの清涼感が強力で持続的なものであることを見いだ
し本発明を完成した。
【0006】すなわち本発明は、精油成分および精油を
配合したことを特徴とする外用組成物である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において精油とは植物の腺
毛、油細胞、油道などに含まれる揮発性の油状物のこと
である。精油は、通常それらのものから水蒸気蒸留によ
り留出させることができる。本発明で用いる精油として
はハッカ油、チョウジ油、ケイヒ油、ユーカリ油が好ま
しく、もっとも好ましいものとしてハッカ油をあげるこ
とができる。
【0008】精油の配合量は外用剤全量(エアゾール剤
のときは原液中)の0.001〜0.5重量%が好まし
い。精油の配合量が0.5重量%を越えると精油自体の
臭いが組成物中で強くなってしまい、0.001重量%
未満であると、使用時の清涼感が乏しくなるからであ
る。
【0009】一方、本発明の精油成分とは、精油に含ま
れる成分を単離したもの、または精油に含まれる成分を
化学的、生物的方法などにより合成したものである。本
発明で用いる精油成分としてはメントール、カンフル、
オイゲノールなどが好ましく、もっとも好ましいものと
してメントールまたはカンフルがあげられる。
【0010】精油成分の配合量は、外用剤全量(エアゾ
ール剤のときは原液中)の0.01〜2.0重量%が好
ましい。精油成分の配合量が0.01重量%未満である
と本来の目的である清涼感が乏しくなり、2.0重量%
を越えると他の配合成分の溶解性や経皮吸収性に影響を
与えるため、製剤設計が難しくなることがあるからであ
る。
【0011】本発明の組成物を製剤とするときは、溶媒
として水もしくは低級アルコールまたはそれらの混合物
を使用することができる。使用される低級アルコールと
してはメタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ル、変性エタノールなどがあげられ、好ましいものとし
てエタノールおよび変性エタノールをあげることができ
る。
【0012】低級アルコールの組成物中の配合量は精油
および精油成分が組成物中に混和もしくは溶解する量を
配合すれば目的は達成されるが、使用感などの点から製
剤全体の10〜70重量%配合するのが好ましい。
【0013】本発明の外用組成物には有効成分として消
炎鎮痛剤(インドメタシン、サリチル酸メチル、サリチ
ル酸モノグリコールエステル、ケトプロフェン、フルル
ビプロフェン、ピロキシカム、ジクロフェナック、イブ
プロフェン、メフェナム酸など)、鎮痒剤(クロタミト
ン、イクタモール、モクタモール、チモール酸など)、
抗真菌剤(ウンデシレン酸、ペンタクロールフェノー
ル、クロトリマゾール、トルナフテート、トリコマイシ
ン、硝酸ミコナゾールなど)、抗ヒスタミン剤(ジフェ
ンヒドラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸イソチベ
ンジルなど)、局所麻酔剤(リドカイン、塩酸ジブカイ
ンなど)、抗菌剤(ヨウ化カリウム、グルコン酸クロル
ヘキシジン、アクリノール、塩化ベンザルコニウムな
ど)、抗化膿性疾患剤(ペニシリンV、塩酸テトラサイ
クリン、フラジオマイシン、カナマイシンなど)などの
通常外用剤に配合される薬剤を配合することができる。
また、必要に応じて抗酸化剤(ジブチルヒドロキシトル
エンなど)、溶解補助剤(アジピン酸ジイソプロピル、
ミリスチン酸イソプロピル、1,3−ブチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
グリセリン、乳酸、水酸化ナトリウムなど)、界面活性
剤、pH調整剤、香料、染料などを本発明の効果を損な
わない範囲で配合できる。
【0014】また本発明の外用組成物は通常、外用に適
用される剤型であれば、どのような剤型でもよく、例え
ば、液剤、クリーム剤、貼付剤、軟膏剤などとすること
ができる。また、LPG、DME、フロンなどの液化ガ
ス、窒素ガス、炭酸ガス、空気などの圧縮ガスなどと合
わせ、容器に充填しエアゾール剤としても使用できる。
【0015】
【発明の効果】本発明により、外用剤を皮膚に塗布した
ときに、強力で長時間持続する清涼感を有する外用組成
物を提供することが可能となった。
【0016】
【実施例】次に実施例および試験例を示し、本発明をさ
らに詳細に説明する。 実施例1(外用液剤) (成分) (配合量W/v
%) インドメタシン 0.75 L−メントール 1.00 DL−カンフル 0.20 ハッカ油 0.05 アジピン酸ジイソプロピル 5.00 ミリスチン酸イソプロピル 3.00 グリセリン 2.00 ポリオキシエチレンアルキルエーテル 3.00 変性エタノール 45.00 セイセイスイ 全100ml 上記成分を撹拌し、均一に溶解させ外用液剤を得た。
【0017】 上記成分について、乳化剤の製造の常法により、外用ク
リーム剤を製造した。
【0018】 上記成分について、ゲル剤製造の常法により、外用ゲル
剤を製造した。
【0019】 上記成分について、貼付剤製造の常法により、外用貼付
剤を製造した。
【0020】実施例5(エアゾール剤) (成分) (配合量W
%) ヒノキチオール 0.01 グリチルレチン酸 0.30 ビタミンEアセテート 0.03 パントテニールエチルエーテル 0.20 イソプロピルメチルフェノール 0.05 L−メントール 0.50 DL−カンフル 0.04 オイゲノール 0.005 ハッカ油 0.01 ユーカリ油 0.07 センブリエキス 0.05 ニンジンエキス 0.035 1,3−ブチレングリコール 1.00 ポリエチレングリコール 2.00 ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン) メチルポリシロキサン 0.50 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.40 パラオキシ安息香酸エステル 0.10 トリエタノールアミン 適量 ミリスチン酸イソプロピル 5.00 変性エタノール 45.00 セイセイスイ 全100ml 噴射剤 ジメチルエーテル 100g 原液/噴射剤=55/45(w/w) 上記成分について、エアゾール剤製造の常法により、外
用エアゾール剤を製造した。
【0021】比較例1(エアゾール剤) 実施例5の精油に代えて、精油成分を増量したもの。
【0022】 (成分) (配合量W
%) ヒノキチオール 0.01 グリチルレチン酸 0.30 ビタミンEアセテート 0.03 パントテニールエチルエーテル 0.20 イソプロピルメチルフェノール 0.05 L−メントール 0.58 DL−カンフル 0.04 オイゲノール 0.005 センブリエキス 0.05 ニンジンエキス 0.035 1,3−ブチレングリコール 1.00 ポリエチレングリコール 2.00 ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン) メチルポリシロキサン 0.50 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.40 パラオキシ安息香酸エステル 0.10 トリエタノールアミン 適量 ミリスチン酸イソプロピル 5.00 変性エタノール 45.00 セイセイスイ 全100ml 噴射剤 ジメチルエーテル 100g 原液/噴射剤=55/45(w/w) 上記成分について、実施例5の製法に準じ、外用エアゾ
ール剤を製造した。
【0023】比較例2(エアゾール剤) 実施例5の精油成分に代えて、精油を増量したもの。
【0024】 (成分) (配合量W
%) ヒノキチオール 0.01 グリチルレチン酸 0.30 ビタミンEアセテート 0.03 パントテニールエチルエーテル 0.20 イソプロピルメチルフェノール 0.05 ハッカ油 0.555 ユーカリ油 0.07 センブリエキス 0.05 ニンジンエキス 0.035 1,3−ブチレングリコール 1.00 ポリエチレングリコール 2.00 ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン) メチルポリシロキサン 0.50 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.40 パラオキシ安息香酸エステル 0.10 トリエタノールアミン 適量 ミリスチン酸イソプロピル 5.00 変性エタノール 45.00 セイセイスイ 全100ml 噴射剤 ジメチルエーテル 100g 原液/噴射剤=55/45(w/w) 上記成分について、実施例5の製法に準じ、外用エアゾ
ール剤を製造した。
【0025】試験例 実施例5ならびに比較例1および2で得た外用エアゾー
ル剤を被験者10名の頭皮に適量噴射し、経時的な清涼
感の強さを以下に示した評点で各人に回答してもらいそ
の平均値を求めた。
【0026】 評点の平均値の推移を図1に示した。
【0027】図1の結果より、実施例5で製造した外用
エアゾール剤は、清涼化剤として精油成分のみを配合し
た比較例1ならびに清涼化剤として精油のみを配合した
比較例2と比較して、より強力で持続的な清涼感が得ら
れることが判った。
【図面の簡単な説明】
【図1】 被験者が感じた清涼感の強さの平均値を経時
的に示した図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】精油成分および精油を配合したことを特徴
    とする外用組成物。
  2. 【請求項2】精油成分がメントール、カンフルおよびオ
    イゲノールからなる群から選択される1種または2種以
    上である請求項1の外用組成物。
  3. 【請求項3】精油がハッカ油、チョウジ油、ケイヒ油お
    よびユーカリ油からなる群から選択される1種または2
    種以上である請求項1または2に記載の外用組成物。
  4. 【請求項4】精油成分が組成物全体の0.01〜2.0
    重量%である請求項1〜3のいずれかに記載の外用組成
    物。
  5. 【請求項5】精油が組成物全体の0.001〜0.5重
    量%である請求項1〜4のいずれかに記載の外用組成
    物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003097027A1 (fr) * 2002-05-22 2003-11-27 Nihon Pharmaceutical Co., Ltd. Emulsion huile dans eau de 1-menthol
JP2005314254A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Pola Chem Ind Inc 医薬部外品に好適な皮膚外用剤
JP2016534055A (ja) * 2013-10-24 2016-11-04 ソウル ナショナル ユニバーシティ アールアンドディービー ファウンデーション オイゲノールを有効成分として含有するアトピー性皮膚炎の予防又は治療用組成物

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