JPH10120086A - 打栓プランジャ洗浄構造を有する容器封緘装置 - Google Patents

打栓プランジャ洗浄構造を有する容器封緘装置

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JPH10120086A
JPH10120086A JP28090096A JP28090096A JPH10120086A JP H10120086 A JPH10120086 A JP H10120086A JP 28090096 A JP28090096 A JP 28090096A JP 28090096 A JP28090096 A JP 28090096A JP H10120086 A JPH10120086 A JP H10120086A
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plunger
cleaning
cleaning liquid
stopper
liquid
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JP28090096A
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Kiyotoshi Suzuki
聖敏 鈴木
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 打栓プランジャを洗浄するための洗浄構造を
有する容器封緘装置において、洗浄液による衛生面や錆
の問題を解消するほか、洗浄液授受用のロータリジョイ
ントにおける液密部材の寿命を延ばすとともにその取替
え作業の簡易化を実現する。 【解決手段】 打栓プランジャ80の洗浄時に、その下
端に洗浄用キャップ95を装着し、打栓プランジャ80
内の洗浄液通流回路が、洗浄液を、打栓プランジャ80
の上部から流入させ、センタプランジャ84の中心を下
方に通流させ、洗浄用キャップ95で折り返して上方に
通流させ、打栓プランジャ80の下部の要洗浄部分,打
栓プランジャ80内の胴部およびスプリング室90を経
て打栓プランジャ80の上部から退流させ、洗浄液供給
装置に戻すように形成されるとともに、洗浄液の通流に
より洗浄液と接触する部品を耐食鋼製とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、王冠打栓装置,コ
ルク打栓装置,キャップ締装置等の容器封緘装置に関
し、特に打栓プランジャを洗浄するための洗浄構造を有
する容器封緘装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の容器封緘装置、例えば王冠打栓装
置であって、その打栓プランジャを洗浄する構造を有す
るものについて、図11〜図13により説明する。図1
1は、従来の洗浄構造を有する打栓プランジャを示す縦
断面図で、生産を終え下部に洗浄用キャップ20を装着
されて洗浄中の打栓プランジャ10の縦断面を示してい
る。図12は、図11に示す従来構造において打栓プラ
ンジャ10に対して洗浄用キャップ20を装着するため
の構造を示す要部分解斜視図で、洗浄用キャップ20の
取付用のバヨネットピン21とそのピン21が係合する
バヨネット溝20aとを示している。図13は、従来構
造を適用される王冠打栓装置(容器封緘装置)の全体構
成を洗浄液循環系とともに示す縦断面図である。
【0003】まず主として図11によって洗浄用キャッ
プ20を除いた打栓プランジャ10の構造について説明
する。図11において、1は瓶11上に被った王冠
(栓)19外周のひだを絞るためのスロート、2はスロ
ート1を保持した状態でヘッドシリンダ8内を上下方向
に摺動しうるスライダである。このスライダ2には、図
示省略の手持ち注入器から注入される洗浄用アルコール
液の注入口2aや、瓶11に打栓されるべき王冠19の
供給口2bが設けられるほか、後述する肩部2cや、瓶
11をセンタリングして王冠19に対する瓶11の位置
を決めるべく上方に向かって縮径するセンタリング部2
dが形成されている。なお、図11中、二点鎖線で示さ
れた瓶11および王冠19の位置は、洗浄用キャップ2
0が装着されていない生産運転中(打栓動作中)の位置
である。
【0004】3はスロート1およびスライダ2の内部を
貫通して設けられスライダ2に対して上下方向に摺動可
能に保持される打栓頭で、この打栓頭3は、その外周に
形成された肩部3aをスライダ2の肩部2cに当接させ
てこのスライダ2を相対的に持ち上げる作用をなすとと
もに、瓶11の口に被った王冠19を瓶11に対して押
し付ける作用をなす。4および5はいずれもスプリング
で、ヘッドシリンダ8上部のスプリング室42内におい
て、それぞれ、打栓頭3およびスライダ2とヘッドシリ
ンダ8との間に介装され、打栓頭3およびスライダ2を
下方へ押圧するように付勢している。
【0005】6は固定軸12(図13参照)周りに回転
可能に保持されている回転体で、その外周部には、固定
軸12を中心とした円周上で等間隔に複数の打栓プラン
ジャ10が上下方向に摺動可能に保持されている。7は
ヘッドシリンダ8の上部に軸支されたローラ、9は固定
軸12と一体的に設けられた打栓カムで、この打栓カム
9にはローラ7と係合するカム溝9aが形成されてお
り、このカム溝9aにローラ7を係合させた状態で回転
体6を回転軸12周りに回動させることにより、回転体
6の回転に伴って打栓プランジャ10が上下動するよう
になっている。
【0006】今、液を充填された瓶11が打栓プランジ
ャ10の真下に供給されるとともに王冠19が供給口2
bからスライダ2内の所定位置に供給された状態で、回
転体6が回転駆動されると、ローラ7とカム溝9aとの
係合により打栓プランジャ10が下降し、まずスライダ
2のセンタリング部2dで、瓶11のセンタリングを行
ない、ついでこの瓶11の口に王冠19が被る。
【0007】さらに打栓プランジャ10が下降すると、
打栓頭3が王冠19の上面に打ち当たってこの打栓頭3
の下降が止まり、引き続く打栓プランジャ10の下降に
伴ってスロート1がスライダ2とともに下降し、王冠1
9のひだは、スプリング5の付勢力を受けるスロート1
の作用により瓶口の形状に馴染むように絞られる。そし
て、打栓頭3の肩部3aがスライダ2の肩部2cに当接
すると、ヘッドシリンダ8が下降しても、スライダ2お
よびスロート1は下降しなくなり、王冠19の絞り、即
ち打栓(瓶11の封緘)が完了する。打栓後、打栓プラ
ンジャ10は上昇し、瓶11は排出される。
【0008】以上の打栓工程中、スライダ2の下部は、
瓶内液からフォーミングした泡で汚れるとともに、打栓
頭3およびスロート1等は、王冠19の絞り動作などに
より王冠19から剥がれ落ちた塗料等で汚れるので、通
常、1日の生産が終わると、作業者が打栓プランジャ1
0の外部に対して水を噴射してブラシ洗浄を施し、その
後、図示省略の手差し注入器を使用してアルコール液
(洗浄液)をスライダ2の注入口2aから注入して、ス
ロート1,打栓頭3スライダ2の下部等を殺菌洗浄して
いた。しかし、このような洗浄では、固着した塗料等の
状況は困難で、満足な殺菌洗浄ができないため、洗浄用
キャップ20を装着して洗浄液回路を形成して洗浄する
ことが行なわれるようになっている。
【0009】以下に、その洗浄構造について図11〜図
13により説明する。打栓頭3には、洗浄液通路3b
が、この打栓頭3の外周面から下面(王冠19の上面と
の当接面)へ通じるように形成されるほか、ヘッドシリ
ンダ8の下部外周には、複数個のバヨネットピン21が
突設されている。そして、20は既に前述した洗浄用キ
ャップ、20aはヘッドシリンダ8側のバヨネットピン
21と係合すべく洗浄用キャップ20の外周壁にL字形
に形成されたバヨネット溝(図12参照)で、このバヨ
ネット溝20aとヘッドシリンダ8側のバヨネットピン
21とを係合させることにより、洗浄用キャップ20を
打栓プランジャ10の下端側に装着できる。従って、簡
単な操作により洗浄用キャップ20が打栓プランジャ1
0の下部に対して着脱可能になっている。
【0010】また、20bは洗浄用キャップ20の中心
部に形成され洗浄用キャップ20の装着時に打栓頭3の
洗浄液通路3bと連通する洗浄液通路、20cは洗浄用
キャップ20の内側に形成された環状の凹部空間で、こ
の凹部空間20cには、洗浄用キャップ20の装着時に
スライダ2およびヘッドシリンダ8の下端部が嵌合する
ようになっている。
【0011】さらに、22は洗浄液通路20bの上端開
口外周に固設され洗浄用キャップ20の装着時に打栓頭
3下面(洗浄液通路3bの下端開口外周)に圧接される
パッキン、23は洗浄用キャップ20の上側内周部に設
けられ洗浄用キャップ20の装着時にヘッドシリンダ8
の下側外周面に当接するOリング、26は洗浄液を供給
すべくジョイント24を介して洗浄液通路20bと連通
する洗浄液供給用のチューブ、27は洗浄液を回収すべ
くジョイント25を介して凹部空間20cと連通する洗
浄液回収用のチューブである。
【0012】洗浄用キャップ20を打栓プランジャ10
の下部に対して装着すると、この洗浄用キャップ20と
ヘッドシリンダ8の下側外周面との間がOリング23に
より液密にシールされ、洗浄液通路20bは、パッキン
22を介して洗浄液通路3bと連通し、凹部空間20c
内にはスライダ2の下端部が挿入されてこのスライダ2
と洗浄用キャップ20との間に洗浄液通路が形成される
ようになっている。
【0013】チューブ26および27は、図13に示す
ように、ぞれぞれマニホールド28の下部エリア28a
および上部エリア28bに接続されている。さらに、回
転体6には、マニホールド28の下部エリア28aおよ
び上部エリア28bに、それぞれチューブ36および3
7を介して連通する洗浄液通路6aおよび6bが穿設さ
れている。
【0014】これらの洗浄液通路6aおよび6bは、そ
れぞれ、固定フレーム29の内周壁に沿って環状に形成
された溝部29aおよび29bに、Oリング43により
液密性を保持しながら連通しており、これらの溝部29
a,29b等によって、固定フレーム29と回転体6と
の間で洗浄液の授受を行なうロータリジョイントが構成
されている。さらに、溝部29aおよび29bには、そ
れぞれチューブ30および31が連通接続され、これら
のチューブ30および31の端部間に洗浄液加熱装置3
3,ポンプ34,洗浄液タンク35が設けられ、洗浄液
40を循環供給できるようになっている。
【0015】なお、図11に示すように、スライダ2と
打栓頭3との間には、シール用のOリング41が設けら
れており、このOリング41により、スライダ2と打栓
頭3との間の液密性が保持され、洗浄時に洗浄液がスラ
イダ2および打栓頭3の上方のスプリング室42内に浸
入するのを防止している。次に、上述のごとく構成され
る従来の洗浄構造による洗浄動作について説明する。
【0016】打栓プランジャ10による生産運転(打栓
動作)を終了すると洗浄作業を行なうが、まず、複数の
打栓プランジャ10の全てに対して、バヨネットピン2
1とバヨネット溝20aとの係合により洗浄用キャップ
20を装着した上で、マニホールド28とキャップ20
との間をチューブ26,27により接続する。続いて、
タンク35を洗浄液40で満たし、打栓装置を空運転さ
せながら、ポンプ34を起動しタンク35内の洗浄液4
0を循環させる。これにより、ポンプ34から吐出され
た洗浄液は、洗浄液加熱装置33で加熱されてから、チ
ューブ30,溝部29a,洗浄液通路6a,チューブ3
6を通じてマニホールド28の下部エリア28aに流入
し、ここから各洗浄用キャップ20へのチューブ26に
分流し、ジョイント24を介してキャップ20内に流入
する。
【0017】キャップ20内に流入した洗浄液は、通路
20bを経て打栓頭3内の通路3bに入って上方へ通流
し、この通路3bの上側開口(打栓頭3の外周面上開
口)から流れ出て、スライダ2およびスロート1内を流
れ、スライダ2の下部からキャップ20の凹部空間20
c内に入り、この凹部空間20cからジョイント25を
介してチューブ27へ流出する。キャップ20からチュ
ーブ27へ流出した洗浄液は、マニホールド28の上部
エリア28b,チューブ37,洗浄液通路6b,溝部2
9b,チューブ31を通じてタンク35に戻る。
【0018】以上のような洗浄液回路に沿って洗浄液を
一定時間循環させることにより、洗浄液の流速による物
理作用,高温による熱作用および洗剤による化学作用
で、打栓プランジャ10の下部内の要洗浄部分、即ち、
スライダ2の下部,スロート1および打栓頭3等が洗浄
・殺菌される。そして、洗浄作業終了後には、洗浄液を
タンク35に回収し、キャップ20を取り外して生産運
転に備える。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の打栓プランジャ洗浄構造を有する容器封緘装置
では、以下のような課題がある。 (1)スライダ2と打栓頭3との間をシールするための
Oリング41は、打栓頭3が上下動を繰り返すことによ
り、磨耗の進行が早く、このため洗浄時に洗浄液がこの
Oリング41の部分から漏れて打栓頭3の上方のスプリ
ング室42内に浸入し、浸入した洗浄液により、摺動部
や鋼製のスプリング4,5が酸化して錆が発生するおそ
れがある。
【0020】(2)打栓頭3の上方のスプリング室42
に浸入した洗浄液の一部が残留し、その残留液がOリン
グ41の部分から打栓頭3の下側部分に滴下する場合が
あり、滴下した残留液により王冠19が汚れ、製品の外
観を損なうおそれがある。 (3)固定フレーム29と回転体6との間で洗浄液の授
受を行なうロータリジョイントは、生産運転中および洗
浄中、常に摺動しているので、この間をシールするOリ
ング43の磨耗進行が早い。また、Oリング43の取付
位置が回転体6のテーブルの下方にあるため、Oリング
43が磨耗した時の取替え作業の労力が大きい。
【0021】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、洗浄液による衛生面や錆の問題を解消するほ
か、洗浄液授受用のロータリジョイントにおける液密部
材の寿命を延ばすとともにその取替え作業の簡易化を実
現した、打栓プランジャ洗浄構造を有する容器封緘装置
を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の打栓プランジャ洗浄構造を有する容器封緘
装置(請求項1)は、打栓プランジャの洗浄時に打栓プ
ランジャの下端に着脱可能な洗浄用キャップを装着さ
れ、洗浄液供給装置からの洗浄液を打栓プランジャ下部
の要洗浄部分へ供給する洗浄液通流回路を打栓プランジ
ャにそなえて成るものにおいて、その洗浄液通流回路
が、洗浄液供給装置から供給される洗浄液を、打栓プラ
ンジャ上部から流入させ、センタプランジャの中心を下
方に通流させ、洗浄用キャップで折り返して上方に通流
させ、打栓プランジャ下部の要洗浄部分,打栓プランジ
ャ内の胴部およびスプリング室を経て打栓プランジャ上
部から退流させ、洗浄液供給装置に戻すように形成され
るとともに、洗浄液の通流によりその洗浄液と接触する
部品が耐食鋼製であることを特徴としている。
【0023】上述の構成により、スプリング室が洗浄液
通流回路の一部となり、打栓プランジャの内部全体を洗
浄できる。このとき、洗浄液と接触する部品(センタプ
ランジャを付勢するスプリング等の部品)が耐食鋼製で
あるため、スプリング室内やその近傍に洗浄液が流入し
ても、スプリング等の各種構成部品が錆びることはな
い。
【0024】また、本発明の打栓プランジャ洗浄構造を
有する容器封緘装置(請求項2)は、打栓プランジャの
洗浄時に打栓プランジャの下端に着脱可能な洗浄用キャ
ップを装着され、洗浄液供給装置からの洗浄液を該打栓
プランジャ下部の要洗浄部分へ供給する洗浄液通流回路
を打栓プランジャにそなえて成るものにおいて、その洗
浄液通流回路が、洗浄液供給装置から供給される洗浄液
を、打栓プランジャ上部から流入させ、センタプランジ
ャの中心を下方に通流させ、洗浄用キャップで折り返
し、打栓プランジャ下部の要洗浄部分を経て、打栓プラ
ンジャ下部の側面から洗浄液供給装置に戻すように形成
されるとともに、要洗浄部分の上側でセンタプランジャ
とこのセンタプランジャの下端外周に嵌合する嵌合部材
との間に液密部材が介設され、且つ、この液密部材より
も上方に外部に通じる空隙が形成されていることを特徴
としている。
【0025】上述の構成により、洗浄範囲を打栓プラン
ジャ下部の要洗浄部分のみに制限することができる。ま
た、その要洗浄部分の上側では液密部材により液密性が
保持され、万一、洗浄液が、液密部材の部分を通って上
側へ漏洩しても空隙から外部へ排出されるので、スプリ
ング室等へ浸入することはない。さらに、本発明の打栓
プランジャ洗浄構造を有する容器封緘装置(請求項3)
は、固定軸周りに回動する回転体に複数の打栓プランジ
ャを保持して成るものであって、これらの打栓プランジ
ャの洗浄時に各打栓プランジャの下端に着脱可能な洗浄
用キャップを装着され、洗浄液供給装置からの洗浄液を
各打栓プランジャ下部の要洗浄部分へ供給する洗浄液通
流回路を前記の各打栓プランジャにそなえるとともに、
固定軸側と回転体側との間で洗浄液の授受を行なうロー
タリジョイントをそなえて成るものにおいて、そのロー
タリジョイントが打栓プランジャよりも上側に配置され
るとともに、ロータリジョイントを、回転体と一体にな
って固定軸周りに回動しうる連結状態と回転体から切り
離された離脱状態とのいずれか一方の状態に選択的に切
り替える切替機構がそなえられ、打栓プランジャの洗浄
時のみこの切替機構によりロータリジョイントを連結状
態に切り替えることを特徴としている。
【0026】上述の構成により、ロータリジョイントが
複数の打栓プランジャよりも上側に配置されるため、ロ
ータリジョイント内における液密部材等の磨耗部品の取
替え作業を容易に行なうことができる。また、ロータリ
ジョイントは、切替機構の機能により、洗浄時のみ回動
し、打栓プランジャが通常の打栓動作を行なう際には回
動しないように切り替えられるので、前記磨耗部品の磨
耗進行を抑制することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (a)第1実施形態の説明 図2は本発明の第1実施形態としての打栓プランジャ洗
浄構造を有する容器封緘装置(王冠打栓装置)の要部を
示す縦断面図である。なお、図2では、各打栓プランジ
ャ80に洗浄用キャップ95を装着した状態(洗浄中の
状態)が図示されている。また、本実施形態(第1実施
形態および第2実施形態)では、本発明を王冠打栓装置
に適用した場合について説明する。
【0028】この図2において、51は王冠打栓装置の
架台(図示省略)の中心に固設された支柱、52は支柱
51に対して固定的に取り付けられた下部固定軸、53
は下部固定軸52に対して固定的に取り付けられたハ
ブ、54はハブ53に対して固定的に取り付けられた上
部固定軸、55は下部固定軸52,ハブ53および上部
固定軸54に対して回転自在に保持されている回転体、
56はハブ53と回転体55との間に設けられた転がり
軸受けである。
【0029】回転体55には、円周方向に等間隔に複数
の保持筒55aが設けられており、各保持筒55aに、
第1実施形態における打栓プランジャ80が上下方向に
摺動自在に支承されている。各打栓プランジャ80の下
端には、その洗浄時に着脱可能な洗浄用キャップ95が
装着されるようになっている。各打栓プランジャ80の
詳細構成については、図1および図4により後述する
が、各打栓プランジャ80には、洗浄液供給装置(図示
省略)からの洗浄液を各打栓プランジャ80の下部の要
洗浄部分へ供給する洗浄液通流回路(図1,図4の矢印
A1〜A13参照)が形成されている。さらに、各打栓
プランジャ80のヘッドシリンダ81の上部にはローラ
82が軸支されている。
【0030】57は上部固定軸54に対して固定的に取
り付けられた打栓カムで、この打栓カム57にはローラ
82と係合するカム溝57aが形成されており、このカ
ム溝57aにローラ82を係合させた状態で回転体55
を固定軸52,54周りに回動させることにより、保持
筒55aに支承された打栓プランジャ80が、回転体5
5の回転に伴って上下動するようになっている。
【0031】58は上部固定軸54側と回転体55側と
の間で洗浄液の授受を行なうロータリジョイント(アウ
タ)で、打栓プランジャ80よりも上側の上部固定軸5
4の外周に配置されている。このロータリジョイント5
8の内周面には、2条の環状の液通路(溝部)58aお
よび58bが形成されるとともに、上部固定軸54の外
周面に当接する3個のOリング(磨耗部品である液密部
材)59が嵌装され、これらのOリング59によって、
液通路58aと58bとの間の液密性およびロータリジ
ョイント58の外部に対する液密性が保持されている。
【0032】また、上部固定軸54には、ロータリジョ
イント58内の液通路58aおよび58bにそれぞれ連
通する液通路54aおよび54bが穿設され、これらの
液通路54aおよび54bに、図示省略の洗浄液供給装
置(タンク,ポンプ,洗浄液加熱装置等;例えば図13
参照)に連結された洗浄液の供給側配管65および戻り
側配管66がそれぞれ連通接続されている。
【0033】60は複数の打栓プランジャ80の上方を
覆うよう回転体55の上部に固設された円盤、61およ
び62はそれぞれ円盤60上に固設された洗浄液の供給
側および戻り側のマニホールドで、これらのマニホール
ド61および62は、それぞれ、配管67および68を
介してロータリジョイント58内の液通路58aおよび
58bに連通接続されるとともに、後述するごとく、配
管69および70を介して打栓プランジャ80内の洗浄
液通流回路に連結されている。
【0034】一方、50は切替機構で、この切替機構5
0は、ロータリジョイント58を、回転体55と一体に
なって固定軸52,54等の周りに回動しうる連結状態
と、回転体55から切り離された離脱状態とのいずれか
一方の状態に選択的に切り替えるもので、図2および図
3に示すごとく、円盤60側にボルト64によって取付
・固定される爪金63と、ロータリジョイント58の外
周面に形成され爪金63の先端部と係合しうる角孔(溝
部)58cとから構成されている。
【0035】ここで、爪金63の基端側には長孔63a
が形成され、この長孔63aにボルト64が貫通してい
る。このボルト64を、円盤60に形成されたボルト孔
60aに対して締め込むことにより、爪金63は円盤6
0に対して固定される一方、ボルト64を緩めることに
より、爪金63はロータリジョイント58や円盤60の
半径方向へスライド可能になっている。
【0036】従って、ボルト64を緩めて爪金63を回
転体軸芯方向に移動させその先端部をロータリジョイン
ト58側の角孔58cに挿入して係合させた状態でボル
ト64を締め付けることにより、ロータリジョイント5
8は、円盤60(回転体55)と連結された状態(連結
状態)になり、円盤60つまりは回転体55と一体とな
って回転する。
【0037】逆に、ボルト64を緩めて爪金63を外方
向に移動させその先端部をロータリジョイント58側の
角孔58cから引き抜くことにより、ロータリジョイン
ト58は、円盤60(回転体55)から切り離された状
態(離脱状態)になり、円盤60つまりは回転体55と
ともに回転することはない。本実施形態では、打栓プラ
ンジャ80の洗浄時のみ切替機構50によりロータリジ
ョイント58を連結状態に切り替える一方、生産運転中
(打栓動作中)にはロータリジョイント58を離脱状態
にする。
【0038】また、配管67および68は、ロータリジ
ョイント58とマニホールド61,62とに対し、カプ
ラを介してワンタッチで着脱できるようになっており、
生産運転時(通常の打栓動作時)にはロータリジョイン
ト58およびマニホールド61,62から取り外される
ようになっている。さて、図1は、第1実施形態の打栓
プランジャ80に洗浄用キャップ95を装着した状態
(洗浄中の状態)を示す縦断面図、図4はその要部を拡
大して示す縦断面図で、次に、これらの図1および図4
を参照しながら第1実施形態の打栓プランジャ80の構
造および洗浄液通流回路について説明する。
【0039】図1に示すように、図2においても前述し
た通り、各打栓プランジャ80のヘッドシリンダ81
は、回転体55と一体の保持筒55aにより上下方向に
摺動自在に保持されるとともに、このヘッドシリンダ8
1の上部に回転自在に設けらたローラ82は、固定軸5
2,54等に対して固定されたれカム57のカム溝57
aに係合している。なお、ヘッドシリンダ81の上部に
は、後述する液通路(孔)81aおよび81bが形成さ
れている。
【0040】83はヘッドシリンダ81の上下の中央内
周部に固設され下部にテーパ部83aを有する超硬合金
製のブッシュ、84は中心部に液通路(孔)84aを穿
設されるとともに下端に打栓頭84bを有するセンタプ
ランジャで、このセンタプランジャ84の中央部外周に
は、筒状のスプリング座85が固設されている。このス
プリング座85の上部外周には、後述する圧縮スプリン
グ89の一端側に当接するフランジ部85aが形成され
るとともに、スプリング座85の下部外周には、後述す
る鋼球87が嵌合しうる環状の溝85bが形成されてい
る。さらに、フランジ部85aには、フランジ部85a
の上面側空間(後述するスプリング室90)と下面側空
間とを連通する切り欠き部85cが形成されている。
【0041】86はスプリング座85のフランジ部85
aよりも下方でヘッドシリンダ81とセンタプランジャ
84との間に摺動自在に嵌装される補助スライダで、こ
の補助スライダ86には、軸方向に液通路86a,86
bおよび86cが形成されるとともに、内周面側と外周
面側とを連通する液通路86d,86eおよび86fが
形成されている。
【0042】87はブッシュ83,スプリング座85お
よび補助スライダ86の間に介装される鋼球、88はヘ
ッドシリンダ81の内周側上部に設けられたリングで、
このリング88は、センタプランジャ84の上端部を上
下方向に摺動自在に支承するとともに、後述する圧縮ス
プリング89の他端側に当接するスプリング座を兼ねる
もので、リング88の内周にはセンタプランジャ84の
上端部外周に当接するOリング88aが嵌装されるとと
もに、リング88の外周にはヘッドシリンダ81の上部
内周面に当接するOリング88bが嵌装されている。
【0043】そして、ヘッドシリンダ81の上部内側に
は、上述したスプリング座85とリング88との間にス
プリング室90が形成されている。このスプリング室9
0内(センタプランジャ84の上部外周)において、ス
プリング座85のフランジ部85aとリング88との間
には、スプリング座85を介してセンタプランジャ84
を下方へ向けて付勢する圧縮スプリング89が介装され
ている。
【0044】また、ヘッドシリンダ81には、液通路
(孔)81aが、ジョイント98を介して洗浄液の供給
側の配管69とセンタプランジャ84の液通路84a
(上部開口)とを連通接続するように形成されるととも
に、液通路(孔)81bが、ジョイント99を介してス
プリング室90の上部空間(リング88直下の空間)と
洗浄液の戻り側の配管70とを連通接続するように形成
されている。
【0045】91は開口91aを有しヘッドシリンダ8
1の下端外周に螺合する取付用ナットで、補助スライダ
86の段部86gに当接して補助スライダ86,スプリ
ング座85,センタプランジャ84等をヘッドシリンダ
81に取付・保持するためのものである。なお、センタ
プランジャ84の下端側および補助スライダ86の下端
側は、この取付用ナット91の開口91aを貫通して下
方へ突出している。
【0046】92は下方へ突出した補助スライダ86の
下部外周に固設されセンタプランジャ84下部(打栓頭
84b)の外周に外嵌されるベル(嵌合部材)で、この
ベル92に対してセンタプランジャ84(打栓頭84
b)は上下方向に摺動可能になっている。また、ベル9
2には、複数の液通路92aが半径方向に形成されるほ
か、その下部内周(打栓頭84bの外周)には、図示し
ない瓶上に被った王冠(栓)外周のひだを絞るためのス
ロート93が嵌装されている。
【0047】なお、各液通路92aは、センタプランジ
ャ84,補助スライダ86間の空隙および打栓頭84
b,スロート93間の空隙と、ベル92の外周空間〔洗
浄用キャップ95の装着時にこのキャップ95とベル9
2との間に形成される空隙(後述する凹部空間95
b)〕とを連通接続するものである。94はベル92の
外周部に突設された複数のバヨネットピン、95は前述
の通り打栓プランジャ80の洗浄時に各打栓プランジャ
80の下端(ベル92の外周)に装着される洗浄用キャ
ップである。この洗浄用キャップ95の外周壁には、ベ
ル92側のバヨネットピン94と係合するL字形のバヨ
ネット溝95aが複数形成されており、各バヨネット溝
95aと各バヨネットピン94とを係合させることによ
って、洗浄用キャップ95が打栓プランジャ80の下端
側に装着されるようになっている。
【0048】95bは洗浄用キャップ95の内面とベル
92の外周面,下面および打栓頭84bの下面との間に
形成される凹部空間、96は洗浄用キャップの内周面に
嵌装されたOリングで、このOリング96は、ベル92
の外周面に当接し、洗浄時に洗浄液がベル92とキャッ
プ95との間から外部へ漏れ出るのを防止するためのも
のである。
【0049】ここで、上述した第1実施形態の打栓プラ
ンジャ80に洗浄用キャップ95を装着した状態で形成
される洗浄液通流回路を、図1,図4中の符号付き矢印
A1〜A13に従って上流側から説明する。つまり、第
1実施形態の打栓プランジャ80における洗浄液通流回
路は、洗浄液供給装置(図示省略)から供給される洗浄
液を、配管69,ジョイント98および液通路81aを
通じて打栓プランジャ80の上部から流入させ(矢印A
1)、センタプランジャ84中心の液通路84aを下方
に通流させ(矢印A2,A3)、洗浄用キャップ95で
折り返して上方に通流させ、打栓プランジャ80下部の
要洗浄部分(打栓頭84b,スロート93,ベル92
等;矢印A4,A5),打栓プランジャ80内の胴部
(矢印A6〜A10)およびスプリング室90(矢印A
11)を経て打栓プランジャ80上部(スプリング室9
0の上部)から退流させ(矢印A12)、配管70を通
じて(矢印A13)前記洗浄液供給装置に戻すように形
成されている。
【0050】そして、第1実施形態の打栓プランジャ8
0では、スプリング室90内や打栓プランジャ80の摺
動部分を洗浄液が通流するため、洗浄液と接する各種構
成部品、つまり、圧縮スプリング89,ヘッドシリンダ
81,補助スライダ86,鋼球87,スプリング座8
5,リング88等の部品は全てステンレス耐食鋼製であ
る。
【0051】次に、上述のごとく構成された第1実施形
態としての、打栓プランジャ洗浄構造を有する容器封緘
装置の動作について説明する。まず、打栓プランジャ8
0による打栓作用について説明する。本実施形態の装置
による打栓動作時(生産運転時)には、常に、切替機構
50の爪金63の先端部をロータリジョイント58側の
角孔58cから引き抜いた状態、つまり、ロータリジョ
イント58を円盤60(回転体55)から切り離した状
態(離脱状態)にしておくとともに、配管67および6
8を、ロータリジョイント58およびマニホールド6
1,62から取り外しておく。これにより、ロータリジ
ョイント58は、円盤60つまりは回転体55とともに
回転することはなく、上部固定軸54と一体的な状態に
保たれるため、Oリング59が上部固定軸54の外周面
に対して摺動して磨耗することはない。
【0052】打栓プランジャ80の打栓作用は前述した
従来装置の場合とほぼ同様で、液を充填された瓶(図示
省略)が打栓プランジャ80の真下に供給されるととも
に王冠(図示省略)が供給された状態で、回転体55が
固定軸52,54およびハブ53周りに回転駆動される
と、ローラ82とカム溝57aとの係合により打栓プラ
ンジャ80が下降し、ヘッドシリンダ81とともにセン
タプランジャ84およびベル92が一体になって下降す
る。
【0053】この下降動作に伴い打栓頭84bの下面が
王冠を挟んで瓶口に当接すると、センタプランジャ84
は、下降運動を止め、スプリング89を圧縮して相対的
にヘッドシリンダ81内に入り込む一方、ベル92は、
ヘッドシリンダ81からブッシュ83下端のテーパ部8
3a,鋼球87,補助スライダ86を経て力を受けて下
降を続け、ベル92内に固設されたスロート93により
王冠のひだが瓶口の形状に馴染むように絞られる。
【0054】王冠を絞り終わった位置では、鋼球87が
下降してスプリング座85の溝85bに入りブッシュ8
3のテーパ部83aとの係合を解かれ、ベル92の下降
は止まり、次いで、打栓プランジャ80は上昇して元の
状態に戻り、瓶は装置外へ排出される。なお、図1,図
2,図4,図5に示す装置では、王冠を瓶口に被せるた
めの構造や機構についての図示は省略されている。
【0055】次に、上述のような生産運転を終えた後に
行なわれる洗浄作用を図1〜図4によって説明する。ま
ず、複数の打栓プランジャ80の全てにおいて、ベル9
2の下端外周のバヨネットピン94にバヨネット溝95
aを係合させて洗浄用キャップ95を装着する。このと
き、洗浄用キャップ95とベル92との間はOリング9
6によって密封される。
【0056】また、切替機構50の爪金63の先端部を
ロータリジョイント58側の角孔58cに挿入して係合
させて固定した状態、つまり、ロータリジョイント58
を円盤60(回転体55)と連結した状態(連結状態)
にするとともに、配管67および68を、ロータリジョ
イント58およびマニホールド61,62に取り付け
る。これにより、ロータリジョイント58は、円盤60
つまりは回転体55とともに一体的に回転するようにな
る。
【0057】続いて、打栓装置を空運転させながら、図
示省略の洗浄液供給装置を起動すると、洗浄液が、配管
65,液通路54a,ロータリジョイント58(液通路
58a),配管67,マニホールド61および配管69
(図1の矢印A1参照)を通じて打栓プランジャ80に
供給される。打栓プランジャ80に到達した洗浄液は、
図1,図4に示すように、液通路81aを通じて打栓プ
ランジャ80の上部からセンタプランジャ84中心の液
通路84aへ流入し(矢印A2)、この液通路84aを
下方に通流し(矢印A3)、ベル92と洗浄用キャップ
95との間に形成された凹部空間95bで上方へ折り返
される。
【0058】折り返された洗浄液は、矢印A4で示すよ
うにベル92とキャップ95との間(凹部空間95b)
を上昇して液通路92aへ流入するとともに、矢印A5
で示すように打栓頭84bとスロート93との間を上昇
し、要洗浄部分である打栓頭84b,ベル92,スロー
ト93等を洗浄する。これらの流れは、合流して矢印A
6で示すようにセンタプランジャ84と補助スライダ8
6との間の液通路86aを上昇し、矢印A7で示すよう
に液通路86dから補助スライダ86とヘッドシリンダ
81内壁との間の隙間へ流れ出して上昇する。その隙間
へ流れ出た洗浄液の一部は、矢印A8で示すようにその
ままその隙間に沿って上昇し続けるとともに、洗浄液の
残りの一部は、矢印A9で示すように液通路86eから
補助スライダ86とセンタプランジャ84との間の液通
路86bに流れ込んでから、矢印A10で示すように液
通路86fから再び補助スライダ86とヘッドシリンダ
81との間の液通路86cへ流れ出て、矢印A8で示す
流れと合流する。
【0059】そして、洗浄液は、矢印A11で示すよう
に、液通路86cから、ブッシュ83とスプリング座8
5との間の液通路85cを通じてスプリング室90内に
流入してさらに上昇し、矢印A12で示すように、ヘッ
ドシリンダ81の液通路81bを通じてスプリング室9
0(打栓プランジャ80)から排出される。打栓プラン
ジャ80から排出された洗浄液は、配管70(図1の矢
印A13参照),マニホールド62,配管68,ロータ
リジョイント58(液通路58b),液通路54bおよ
び配管66を通じて洗浄液供給装置のタンクに回収され
る。
【0060】このようにして、洗浄液が、各打栓プラン
ジャ80内の洗浄液通流回路を循環することにより、打
栓プランジャ80内の洗浄が行なわれる。一方、図5
は、打栓プランジャ80による生産運転に先立って清浄
水または温水(以下、洗浄水という)で洗浄している状
態〔フラッシュアウト状態:打栓プランジャ80内の洗
浄液通流回路(液通路)内に残留している洗浄液等を外
部へ排出・洗浄する処理〕を示している。
【0061】このようなフラッシュアウト処理を行なう
際には、図5に示すように、洗浄用キャップ95を取り
外し、打栓装置を空運転しながら行なう。このとき、図
示省略の洗浄液供給装置における弁の切替操作によっ
て、矢印A14で示すように、戻り側配管70からも打
栓プランジャ80へ洗浄水を供給する。従って、供給側
配管69から打栓プランジャ80内へ入った洗浄水は、
図5に示すように、液通路81aを通じて打栓プランジ
ャ80の上部からセンタプランジャ84中心の液通路8
4aへ流入し(矢印A2)、矢印A3で示すように、液
通路84aを下方に通流しながらこの液通路84a内を
洗浄して、打栓頭84b下端面の液通路84aの開口か
ら外部へ排出される。
【0062】これに対し、戻り側配管70から打栓プラ
ンジャ80内へ入った洗浄水は、矢印A15で示すよう
にスプリング室90内を通り、矢印A16で示すよう
に、ブッシュ83とスプリング座85との間の液通路8
5cを通って補助スライダ86とヘッドシリンダ81と
の間の液通路86cへ流れ込むとともに、矢印A17お
よびA18で示すように補助スライダ86とヘッドシリ
ンダ81との間の隙間へ流れ込む。
【0063】液通路86cへ流れ込んだ洗浄水は、矢印
A19で示すように液通路86fを通って補助スライダ
86とセンタプランジャ84との間の液通路86bに流
れ込んだ後、矢印A20で示すように、液通路86eか
ら補助スライダ86とヘッドシリンダ81との間の隙間
へ流れ込んで、矢印A17およびA18で示すように流
れる洗浄水と合流する。
【0064】そして、補助スライダ86とヘッドシリン
ダ81との間の隙間を流れて下降してきた洗浄水は、液
通路86dからセンタプランジャ84と補助スライダ8
6との間の液通路86aを流れて下降し、矢印A21で
示すようにベル92の液通路92aを通って外部へ排出
されるとともに、矢印A22で示すように打栓頭84b
とスロート93との間を下降して外部へ排出される。
【0065】このようにして、洗浄水が、打栓プランジ
ャ80内を上部から下部へ流れることにより、スプリン
グ室90,補助スライダ86の液通路86c,86b,
ヘッドシリンダ81の内壁と補助スライダ86との間の
隙間,液通路86a,液通路92aが順次洗浄されると
ともに、打栓頭84bとスロート93との間の隙間が洗
浄される。
【0066】このように、本発明の第1実施形態によれ
ば、スプリング室90も洗浄範囲に含まれているので、
スプリング室90内と他の洗浄範囲との間の液密性を保
持するための部材(Oリング等)をそなえる必要がなく
なる。このとき、スプリング室90内の圧縮スプリング
89やその他の洗浄液と接する各種構成部品をステンレ
ス耐食鋼製とすることで、スプリング室90内を洗浄液
で洗浄しても、圧縮スプリング89やその他の各種構成
部品が酸化して錆が発生することもない。これにより、
洗浄液による衛生面や錆の問題が確実に解消される。
【0067】また、洗浄用キャップ95に洗浄液供給/
回収用の配管(図11の符号26,27参照)が付属し
なくなるので、その取扱が極めて容易になる。さらに、
洗浄液授受用のロータリジョイント58が、切替機構5
0により、洗浄時のみ稼働し通常の打栓動作中には稼働
しないように切り替えられるので、そのロータリジョイ
ント58内におけるOリング59(磨耗部品)の寿命が
飛躍的に延びる。
【0068】またさらに、ロータリジョイント58が打
栓プランジャ80の上側に配置されているので、図13
に示すような従来装置に比べて、Oリング59の取替え
作業などのロータリジョイント58のメンテナンス作業
が簡易化され、その作業に要する労力を大幅に削減する
こともできる。加えて、生産運転に先立って、図5にて
説明したフラッシュアウト処理を行なうことにより、ス
プリング室90内などの打栓プランジャ80内部に洗浄
液が残留するのを確実に防止できるので、生産運転中に
残留洗浄液が滴下して打栓対象の製品(瓶等)の外観を
損なうこともない。
【0069】(b)第2実施形態の説明 図6は本発明の第2実施形態としての打栓プランジャ洗
浄構造を有する容器封緘装置(王冠打栓装置)の要部を
示す縦断面図である。なお、図6でも、図2と同様、各
打栓プランジャ80′に洗浄用キャップ95′を装着し
た状態(洗浄中の状態)が図示されている。また、図6
や後述する図7〜図10において、既述の符号と同一の
符号は同一の部分を示しているので、その説明は省略す
る。
【0070】図6に示すように、第2実施形態の容器封
緘装置も図2に示した第1実施形態のものとほぼ同様に
構成されているが、第2実施形態では、第1実施形態の
打栓プランジャ80に代えて、図7〜図10により後述
する打栓プランジャ80′がそなえられるとともに、そ
の打栓プランジャ80′の洗浄時には、第1実施形態の
洗浄用キャップ95に代えて、図6〜図8に示すように
戻り側配管70を側面に連結された洗浄用キャップ9
5′が打栓プランジャ80′の下端に装着されるように
なっている。
【0071】図7は、第2実施形態の打栓プランジャ8
0′に洗浄用キャップ95′を装着した状態(洗浄中の
状態)を示す縦断面図、図8は、その要部を拡大して示
す縦断面図で、次に、これらの図7および図8を参照し
ながら第2実施形態の打栓プランジャ80′の構造およ
び洗浄液通流回路について説明する。図7に示すよう
に、その構造は図1に示した第1実施形態の打栓プラン
ジャ80とほぼ同様の構成であるので、ここでは異なる
部分についてのみ説明する。図7や後述する図8〜図1
0中、第1実施形態の装置と全く同一の部分には同一の
符号を付してその説明を省略する一方、第1実施形態の
装置に対応する部分で第2実施形態において変更が施さ
れた部分には同一の符号に“′”を付し示し、新たに追
加された部分には新たな符号を付して示す。
【0072】図7に示すように、第2実施形態の打栓プ
ランジャ80′では、スプリング室90′内に洗浄液を
通流させないので、スプリング室90′の上部において
気密を保つためのリング88(図1参照)が省略されて
おり、センタプランジャ84′の上端側はヘッドシリン
ダ81′の上端部から外部へ露出している。外部に露出
したセンタプランジャ84′の上端には、連結部材10
0およびジョイント98を介して洗浄液の供給側配管6
9が連結され、センタプランジャ84′中心部の液通路
84aと配管69とが、連結部材100内の液通路10
0aおよびジョイント98を介して連通接続されてい
る。
【0073】また、スプリング座85′には、フランジ
部85aおよび溝85bが形成されているが、フランジ
部85aにおいて切り欠き部85c(図1参照)は形成
されていない。同様に、補助スライダ86′において液
通路86a〜86fは形成されていない。一方、センタ
プランジャ84′下部の打栓頭84bには液通路84a
から放射状に外周に至る複数の液通路84cが形成され
ている。また、ベル92′とセンタプランジャ84′の
打栓頭84b(要洗浄部分の上側)との間には、断面V
字形のパッキン(液密部材)97が介設されている。こ
のパッキン97は、ベル92′の内周面に沿って配設さ
れている。さらに、補助スライダ86′の下端内周とセ
ンタプランジャ84′の外周との間にも、断面V字形の
パッキン101が介設されている。
【0074】そして、ベル92′において、パッキン9
7よりも上部には、水切り用の空間(空隙)92a′が
形成されるとともに、この空間92a′から外部に通じ
且つ外方に向かって降傾斜する複数の孔(空隙)92b
が放射状に形成されている。さらに、ベル92′のパッ
キン97よりも下部には、ベル92′の内外周とベル9
2′の外周部に設けた雌ねじ92cの部分とを連通する
液通路92dが形成されている。
【0075】また、洗浄用キャップ95′の上部側壁に
は孔95cが貫通形成されており、洗浄用キャップ9
5′を打栓プランジャ80′に装着した状態で、その孔
95cを通じてジョイント99先端の雄ねじ部がベル9
2′の雌ねじ92cに螺合可能になっている。ジョイン
ト99先端の雄ねじ部をベル92′の雌ねじ92cに螺
合させてジョイント99を取り付けることにより、ベル
92′の液通路92dと洗浄液の戻り側配管70とがジ
ョイント99を介して連通接続されるようになってい
る。
【0076】ここで、上述した第2実施形態の打栓プラ
ンジャ80′に洗浄用キャップ95′を装着した状態で
形成される洗浄液通流回路を、図7,図8中の符号付き
矢印A30〜A36に従って上流側から説明する。つま
り、第2実施形態の打栓プランジャ80′における洗浄
液通流回路は、洗浄液供給装置(図示省略)から供給さ
れる洗浄液を、配管69,ジョイント98および液通路
100aを通じてセンタプランジャ84′の上部から液
通路84aへ流入させ(矢印A30,A31)、その液
通路84aを下方に通流させ(矢印A32)、洗浄用キ
ャップ95′で折り返し、打栓プランジャ80下部の要
洗浄部分(打栓頭84b,スロート93,ベル92′
等)を経て(矢印A33,A34)、打栓プランジャ8
0′下部の側面(ベル92′,洗浄用キャップ95′の
側面)から退流させ(矢印A35)、配管70を通じて
(矢印A36)前記洗浄液供給装置に戻すように形成さ
れている。
【0077】次に、上述のごとく構成された第2実施形
態としての、打栓プランジャ洗浄構造を有する容器封緘
装置の動作について説明する。このような打栓プランジ
ャ80′の打栓作用は前述した第1実施形態の打栓プラ
ンジャ80の場合と全く同様なので、ここではその説明
は省略する。第1実施形態と同様の生産運転を終えた後
に行なわれる、第2実施形態の洗浄作用を図6〜図8に
よって説明する。
【0078】まず、複数の打栓プランジャ80′の全て
において、ベル92′の下端外周のバヨネットピン94
にバヨネット溝95aを係合させて洗浄用キャップ9
5′を装着するとともに、洗浄要キャップ95′の孔9
5cを通じてジョイント99先端の雄ねじ部をベル9
2′の雌ねじ92cに螺合させてジョイント99を取り
付けることにより、ベル92′の液通路92dと洗浄液
の戻り側配管70とをジョイント99を介して連通接続
する。このとき、洗浄用キャップ95′とベル92′と
の間はOリング96によって密封される。
【0079】また、第1実施形態と同様、切替機構50
によりロータリジョイント58を円盤60(回転体5
5)と連結した状態(連結状態)にするとともに、配管
67および68を、ロータリジョイント58およびマニ
ホールド61,62に取り付け、ロータリジョイント5
8が、円盤60つまりは回転体55とともに一体的に回
転するようにする。
【0080】続いて、打栓装置を空運転させながら、図
示省略の洗浄液供給装置を起動すると、洗浄液が、配管
65,液通路54a,ロータリジョイント58(液通路
58a),配管67,マニホールド61および配管69
(図7の矢印A30参照)を通じて打栓プランジャ8
0′に供給される。打栓プランジャ80′に到達した洗
浄液は、図7,図8に示すように、液通路100aを通
じて打栓プランジャ80′の上部からセンタプランジャ
84′中心の液通路84aへ流入し(矢印A31)、こ
の液通路84aを下方に通流し(矢印A32)、ベル9
2と洗浄用キャップ95との間に形成された凹部空間9
5bで折り返される。
【0081】このとき、打栓頭84b近傍の要洗浄部分
において、液通路84aを下降してきた洗浄液は、放射
状の複数の液通路84cから、打栓頭84bとベル9
2,スロート93との間の隙間にも流入し(矢印A3
3,A34)、この隙間に流入した洗浄液や液通路84
aの下部開口にまで到達した洗浄液は、洗浄用キャップ
95′内側の凹部空間95bやベル92′の液通路92
dを通って配管70へ進み(矢印A35)、要洗浄部分
である打栓頭84b,ベル92′,スロート93等を洗
浄する。
【0082】打栓プランジャ80′から配管70へ排出
された洗浄液(矢印A36)は、第1実施形態と同様、
マニホールド62,配管68,ロータリジョイント58
(液通路58b),液通路54bおよび配管66を通じ
て洗浄液供給装置のタンクに回収される。このようにし
て、洗浄液が、各打栓プランジャ80′内の洗浄液通流
回路を循環することにより、打栓プランジャ80′内の
要洗浄部分(打栓頭84b,ベル92′,スロート93
等)の洗浄が行なわれる。
【0083】上述のようにして洗浄を行なっている際、
この第2実施形態では、要洗浄部分の上側ではパッキン
97により液密性が保持され、万一、パッキン97が痛
んで洗浄液がこのパッキン97の部分を通って上側に漏
れても、空間92a′よりも上方に漏れることはなく、
この空間92a′に漏れ出た洗浄液は孔92bから外方
へ排出されため、スプリング室90′内に浸入すること
はない。従って、第2実施形態では、洗浄範囲を打栓プ
ランジャ80′下部の要洗浄部分のみに制限することが
できる。
【0084】一方、図9は、打栓プランジャ80′によ
る生産運転に先立って洗浄水で洗浄している状態〔フラ
ッシュアウト状態:打栓プランジャ80′内の洗浄液通
流回路(液通路)内に残留している洗浄液等を外部へ排
出・洗浄する処理〕を示し、また、図10は、その要部
を拡大して示している。このようなフラッシュアウト処
理を行なう際、第2実施形態では、図9および図10に
示すように、洗浄用キャップ95′および戻り側の配管
70を取り外し、打栓装置を空運転しながら行なう。
【0085】供給側配管69から打栓プランジャ80′
内へ入った洗浄水は、図9,図10に示すように、液通
路100aを通じて打栓プランジャ80′の上部からセ
ンタプランジャ84′中心の液通路84aへ流入し(矢
印A31)、矢印A37で示すように、液通路84aを
下方に通流しながらこの液通路84a内を洗浄して、打
栓頭84b下端面の液通路84aの開口から外部へ排出
される。
【0086】また、液通路84aを下降してきた洗浄水
の一部は、放射状の液通路84cへ分岐して、打栓頭8
4bとスロート93との間の隙間を下降して下端から排
出されるほか(矢印A38)、その隙間を昇ってベル9
2′の液通路92dおよび雌ねじ92cから側方へ排出
される(矢印A39,A40)。このように、本発明の
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果
が得られるほか、パッキン97により洗浄範囲を打栓プ
ランジャ80′下部の要洗浄部分のみに制限でき、万
一、洗浄液が、パッキン97から漏洩しても空間92
a′,孔92bから外部へ排出され、スプリング室9
0′等への浸入を確実に防止できるので、洗浄液による
衛生面や錆の問題が確実に解消される。
【0087】また、上述のごとくスプリング室90′等
への洗浄液の浸入が確実に防止されるとともに、図9お
よび図10にて説明したフラッシュアウト処理を行なう
ことにより打栓プランジャ80′内部に洗浄液が残留す
るのを防止できるので、生産運転中に残留洗浄液が滴下
して打栓対象の製品(瓶等)の外観を損なうこともな
い。
【0088】(c)その他 なお、上述した各実施形態では、本発明を王冠打栓装置
に適用した場合について説明しているが、本発明は、こ
れに限定されるものでなく、コルク打栓装置,キャップ
締装置等の各種容器封緘装置にも同様に適用され、上述
した各実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0089】また、上述した各実施形態では、ロータリ
ジョイント58を連結状態と離脱状態とのいずれか一方
の状態に切り替える切替機構を、爪金63と角穴58c
とから構成しているが、この切替機構は、上述のような
構成に限定されるものではなく、ロータリジョイント5
8を回転体(円盤60)に対して自在に係止・固定可能
な構成であればどのような構成であってもよい。
【0090】さらに、上述のような切替機構は、洗浄液
授受用のロータリジョイントを有するものであれば、図
1〜図10に示した本実施形態の打栓装置以外の容器封
緘装置においても、同様に適用され、洗浄時のみロータ
リジョイントが回転するように切り替えることで、パッ
キン(Oリング)等の液密部材の寿命が飛躍的に延ばせ
るほか、ロータリジョイントを打栓プランジャよりも上
方に配置することで、パッキン(Oリング)等の液密部
材の取替え作業を大幅に簡易化できるという効果が得ら
れる。
【0091】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の打栓プラ
ンジャ洗浄構造を有する容器封緘装置(請求項1)によ
れば、スプリング室も洗浄範囲に含みこのスプリング室
内や近傍で洗浄液と接する各種構成部品を耐食鋼製とす
ることにより、洗浄液による衛生面や錆の問題が確実に
解消されるほか、洗浄用キャップに洗浄液供給/回収用
の配管が付属しなくなりその取扱が極めて容易になるな
どの効果がある。
【0092】また、本発明の打栓プランジャ洗浄構造を
有する容器封緘装置(請求項2)によれば、液密部材に
より洗浄範囲を打栓プランジャ下部の要洗浄部分のみに
制限でき、万一、洗浄液が、液密部材から漏洩しても空
隙から外部へ排出され、スプリング室等への浸入を確実
に防止できるので、洗浄液による衛生面や錆の問題を確
実に解消できるほか、生産運転中に残留洗浄液がスプリ
ング室等から滴下することがなく製品の外観を損なわな
いなどの効果もある。
【0093】さらに、本発明の打栓プランジャ洗浄構造
を有する容器封緘装置(請求項3)によれば、洗浄液授
受用のロータリジョイントが、洗浄時のみ稼働し通常の
打栓動作中には稼働しないように切り替えられるので、
そのロータリジョイント内における液密部材等の磨耗部
品の寿命が飛躍的に延び、また、ロータリジョイントを
打栓プランジャの上側に配置することにより、前記磨耗
部品の取替え作業を簡易化できその取替え作業に要する
労力を大幅に削減できるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての容器封緘装置
(王冠打栓装置)における打栓プランジャ洗浄構造(洗
浄液通流回路)を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態としての打栓プランジャ
洗浄構造を有する容器封緘装置(王冠打栓装置)の要部
を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態における切替機構(爪金
部)を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態における打栓プランジャ
洗浄構造(洗浄液通流回路)の要部を拡大して示す縦断
面図である。
【図5】本発明の第1実施形態における打栓プランジャ
洗浄構造(洗浄液通流回路)のフラッシュアウト状態を
示す縦断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態としての打栓プランジャ
洗浄構造を有する容器封緘装置(王冠打栓装置)の要部
を示す縦断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態における打栓プランジャ
洗浄構造(洗浄液通流回路)を示す縦断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態における打栓プランジャ
洗浄構造(洗浄液通流回路)の要部を拡大して示す縦断
面図である。
【図9】本発明の第2実施形態における打栓プランジャ
洗浄構造(洗浄液通流回路)のフラッシュアウト状態を
示す縦断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態における打栓プランジ
ャ洗浄構造(洗浄液通流回路)のフラッシュアウト状態
での要部を拡大して示す縦断面図である。
【図11】従来の洗浄構造を有する打栓プランジャを示
す縦断面図である。
【図12】従来構造において打栓プランジャに対して洗
浄用キャップを装着するための構造を示す要部分解斜視
図である。
【図13】従来構造を適用される王冠打栓装置(容器封
緘装置)の全体構成を洗浄液供給系とともに示す縦断面
図である。
【符号の説明】
50 切替機構 51 支柱 52 下部固定軸 53 ハブ 54 上部固定軸 54a,54b 液通路 55 回転体 55a 保持筒 56 転がり軸受け 57 打栓カム 57a カム溝 58 ロータリジョイント 58a,58b 液通路(溝部) 58c 角孔(溝部) 59 Oリング 60 円盤 60a ボルト孔 61,62 マニホールド 63 爪金 64 ボルト 65,66,67,68,69,70 配管 80,80′ 打栓プランジャ 81,81′ ヘッドシリンダ 81a,81b 液通路(孔) 82 ローラ 83 ブッシュ 83a テーパ部 84,84′ センタプランジャ 84a 液通路(孔) 84b 打栓頭 84c 液通路 85,85′ スプリング座 85a フランジ部 85b 溝 85c 切り欠き部 86,86′ 補助スライダ 86a〜86f 液通路 86g 段部 87 鋼球 88 リング 88a,88b Oリング 89 圧縮スプリング 90,90′ スプリング室 91 取付用ナット 91a 開口 92,92′ ベル(嵌合部材) 92a,92d 液通路 92a′ 空間(空隙) 92b 孔(空隙) 92c 雌ねじ 93 スロート 94 バヨネットピン 95,95′ 洗浄用キャップ 95a バヨネット溝 95b 凹部空間 95c 孔 96 Oリング 97 パッキン(液密部材) 98,99 ジョイント 100 連結部材 100a 液通路 101 パッキン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打栓プランジャの洗浄時に該打栓プラン
    ジャの下端に着脱可能な洗浄用キャップを装着され、洗
    浄液供給装置からの洗浄液を該打栓プランジャ下部の要
    洗浄部分へ供給する洗浄液通流回路を該打栓プランジャ
    にそなえて成る、打栓プランジャ洗浄構造を有する容器
    封緘装置において、 該洗浄液通流回路が、前記洗浄液供給装置から供給され
    る洗浄液を、前記打栓プランジャ上部から流入させ、セ
    ンタプランジャの中心を下方に通流させ、前記洗浄用キ
    ャップで折り返して上方に通流させ、前記打栓プランジ
    ャ下部の要洗浄部分,前記打栓プランジャ内の胴部およ
    びスプリング室を経て前記打栓プランジャ上部から退流
    させ、前記洗浄液供給装置に戻すように形成されるとと
    もに、 洗浄液の通流により該洗浄液と接触する部品が耐食鋼製
    であることを特徴とする、打栓プランジャ洗浄構造を有
    する容器封緘装置。
  2. 【請求項2】 打栓プランジャの洗浄時に該打栓プラン
    ジャの下端に着脱可能な洗浄用キャップを装着され、洗
    浄液供給装置からの洗浄液を該打栓プランジャ下部の要
    洗浄部分へ供給する洗浄液通流回路を該打栓プランジャ
    にそなえて成る、打栓プランジャ洗浄構造を有する容器
    封緘装置において、 該洗浄液通流回路が、前記洗浄液供給装置から供給され
    る洗浄液を、前記打栓プランジャ上部から流入させ、セ
    ンタプランジャの中心を下方に通流させ、前記洗浄用キ
    ャップで折り返し、前記打栓プランジャ下部の要洗浄部
    分を経て、前記打栓プランジャ下部の側面から前記洗浄
    液供給装置に戻すように形成されるとともに、 前記要洗浄部分の上側で前記センタプランジャと該セン
    タプランジャの下端外周に嵌合する嵌合部材との間に液
    密部材が介設され、且つ、該液密部材よりも上方に外部
    に通じる空隙が形成されていることを特徴とする、打栓
    プランジャ洗浄構造を有する容器封緘装置。
  3. 【請求項3】 固定軸周りに回動する回転体に複数の打
    栓プランジャを保持して成る容器封緘装置であって、該
    複数の打栓プランジャの洗浄時に各打栓プランジャの下
    端に着脱可能な洗浄用キャップを装着され、洗浄液供給
    装置からの洗浄液を前記の各打栓プランジャ下部の要洗
    浄部分へ供給する洗浄液通流回路を前記の各打栓プラン
    ジャにそなえるとともに、前記固定軸側と前記回転体側
    との間で洗浄液の授受を行なうロータリジョイントをそ
    なえて成る、打栓プランジャ洗浄構造を有する容器封緘
    装置において、 前記ロータリジョイントが、前記複数の打栓プランジャ
    よりも上側に配置されるとともに、 前記ロータリジョイントを、前記回転体と一体になって
    前記固定軸周りに回動しうる連結状態と前記回転体から
    切り離された離脱状態とのいずれか一方の状態に選択的
    に切り替える切替機構がそなえられ、該複数の打栓プラ
    ンジャの洗浄時のみ該切替機構により前記ロータリジョ
    イントを前記連結状態に切り替えることを特徴とする、
    打栓プランジャ洗浄構造を有する容器封緘装置。
JP28090096A 1996-10-23 1996-10-23 打栓プランジャ洗浄構造を有する容器封緘装置 Withdrawn JPH10120086A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005118458A1 (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. キャッパーヘッド
WO2023046458A1 (de) * 2021-09-27 2023-03-30 Khs Gmbh VERSCHLIEßVORRICHTUNG ZUM VERSCHLIEßEN VON BEHÄLTERN

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WO2005118458A1 (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. キャッパーヘッド
US7647746B2 (en) 2004-06-03 2010-01-19 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. Capper head
WO2023046458A1 (de) * 2021-09-27 2023-03-30 Khs Gmbh VERSCHLIEßVORRICHTUNG ZUM VERSCHLIEßEN VON BEHÄLTERN

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