JPH10119385A - 記録装置 - Google Patents
記録装置Info
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- JPH10119385A JPH10119385A JP29343196A JP29343196A JPH10119385A JP H10119385 A JPH10119385 A JP H10119385A JP 29343196 A JP29343196 A JP 29343196A JP 29343196 A JP29343196 A JP 29343196A JP H10119385 A JPH10119385 A JP H10119385A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording
- carriage
- recording apparatus
- fixing
- recording head
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 記録ヘッドと記録紙との間隔を調整する作
業を容易にするとともに、記録ヘッド位置の調整精度を
高めること。 【解決手段】記録紙に対向する記録ヘッドを下方に有す
る記録ヘッドカートリッジを保持するキャリッジと、こ
のキャリッジを支持する支持手段上に設けられ前記キャ
リッジを垂直方向に移動させて前記記録ヘッドの記録紙
との距離を調整可能な昇降手段と、を具備する構成を採
る。
業を容易にするとともに、記録ヘッド位置の調整精度を
高めること。 【解決手段】記録紙に対向する記録ヘッドを下方に有す
る記録ヘッドカートリッジを保持するキャリッジと、こ
のキャリッジを支持する支持手段上に設けられ前記キャ
リッジを垂直方向に移動させて前記記録ヘッドの記録紙
との距離を調整可能な昇降手段と、を具備する構成を採
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガイドシャフトに
沿って往復動するキャリッジ上に記録ヘッドを搭載し、
この記録ヘッドからインク滴を吐出させて記録を行うイ
ンクジェット記録方式を採る記録装置に関し、特に、記
録ヘッドの記録紙との距離を適正に調整しうる構造を有
する記録装置に関する。
沿って往復動するキャリッジ上に記録ヘッドを搭載し、
この記録ヘッドからインク滴を吐出させて記録を行うイ
ンクジェット記録方式を採る記録装置に関し、特に、記
録ヘッドの記録紙との距離を適正に調整しうる構造を有
する記録装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、ファクシミリ、複写機等に備
えられるインクジェット式の記録装置は、記録紙の搬送
方向(副走査方向)と直交する方向に主走査するシリアル
スキャン方式が採用されており、記録紙に沿って移動す
るキャリッジ上に搭載した記録手段によって画像を記録
(主走査)し、1行分の記録を終了した後に所定量の紙送
り(ピッチ搬送)を行い、その後に再び停止した記録紙に
対して、次の行の画像を記録(主走査)するという動作を
繰り返すことによって、記録紙全体の記録が行われる。
えられるインクジェット式の記録装置は、記録紙の搬送
方向(副走査方向)と直交する方向に主走査するシリアル
スキャン方式が採用されており、記録紙に沿って移動す
るキャリッジ上に搭載した記録手段によって画像を記録
(主走査)し、1行分の記録を終了した後に所定量の紙送
り(ピッチ搬送)を行い、その後に再び停止した記録紙に
対して、次の行の画像を記録(主走査)するという動作を
繰り返すことによって、記録紙全体の記録が行われる。
【０００３】このようなインクジェット式の記録装置に
おいては、鮮明で高品位な記録結果を得るためには、記
録ヘッドのインク吐出部と記録紙との間隔(以下、「記
録ギャップ」という。)が狭いほうが有利であるが、記
録ヘッドと記録紙とが擦れることによる記録結果の汚れ
や、記録ヘッドの損耗を避けるためには、記録ギャップ
を適切に確保することが必要である。このため、個々の
部品精度や組立精度を厳しくし、無調整として記録ギャ
ップを確保し、各種の記録紙の厚さの違いに応じて記録
ヘッドが移動する構造により常に一定の記録ギャップが
維持されるようにしていた。しかし、上記の構造を採っ
たインクジェット記録装置においては、記録紙の幅全体
にわたって一律に記録ギャップの調整を行うため、部品
のばらつき等により記録ギャップの左右がアンバランス
になっている場合には、常に望ましい記録ギャップを維
持することができないという問題があった。
おいては、鮮明で高品位な記録結果を得るためには、記
録ヘッドのインク吐出部と記録紙との間隔(以下、「記
録ギャップ」という。)が狭いほうが有利であるが、記
録ヘッドと記録紙とが擦れることによる記録結果の汚れ
や、記録ヘッドの損耗を避けるためには、記録ギャップ
を適切に確保することが必要である。このため、個々の
部品精度や組立精度を厳しくし、無調整として記録ギャ
ップを確保し、各種の記録紙の厚さの違いに応じて記録
ヘッドが移動する構造により常に一定の記録ギャップが
維持されるようにしていた。しかし、上記の構造を採っ
たインクジェット記録装置においては、記録紙の幅全体
にわたって一律に記録ギャップの調整を行うため、部品
のばらつき等により記録ギャップの左右がアンバランス
になっている場合には、常に望ましい記録ギャップを維
持することができないという問題があった。
【０００４】そこで、かかる問題を解決しようとした先
行技術として、例えば、特開平６−４７９８２記載の技
術がある。その構成を具体的に図５を用いて説明する。
図５は、従来のインクジェット記録方式の横断面図であ
る。図中、５１は記録紙に沿って移動するキャリッジ、
５２はインクタンクと記録を行う記録ヘッドが一体とな
った記録ヘッドカートリッジであり、記録ヘッドカート
リッジ５２は、キャリッジ５１上に搭載されている。ま
た、キャリッジ５１は、ガイドシャフト５３に沿って移
動可能に支持されており、記録紙５４に対抗している。
記録ヘッドと記録紙との距離が近すぎる場合には、ガイ
ドシャフト５３を回動させることにより、キャリッジ５
１と記録ヘッドカートリッジ５２とが破線で示す位置に
変位して、記録ヘッドと記録紙との距離を調整すること
ができる。
行技術として、例えば、特開平６−４７９８２記載の技
術がある。その構成を具体的に図５を用いて説明する。
図５は、従来のインクジェット記録方式の横断面図であ
る。図中、５１は記録紙に沿って移動するキャリッジ、
５２はインクタンクと記録を行う記録ヘッドが一体とな
った記録ヘッドカートリッジであり、記録ヘッドカート
リッジ５２は、キャリッジ５１上に搭載されている。ま
た、キャリッジ５１は、ガイドシャフト５３に沿って移
動可能に支持されており、記録紙５４に対抗している。
記録ヘッドと記録紙との距離が近すぎる場合には、ガイ
ドシャフト５３を回動させることにより、キャリッジ５
１と記録ヘッドカートリッジ５２とが破線で示す位置に
変位して、記録ヘッドと記録紙との距離を調整すること
ができる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の構成で
は、記録ヘッドカートリッジ５３が、キャリッジ５１と
ともにガイドシャフト５３を中心に回動するため、調整
カムを回して記録ギャップを大きくすればするほど、記
録紙５４と対向する記録ヘッドカートリッジ５３のイン
ク吐出部が傾斜し、その結果、インク滴が楕円になり、
高精細な画像を記録することができなくなるという問題
がある。更に、ガイドシャフト等の製造誤差や取付け誤
差等により、記録ギャップが左右（記録紙の幅方向）で
異なる場合には、このような方法で調整を行うと記録ヘ
ッドの軌跡が記録面に対してねじれを生ずるため、記録
画質が劣化することとなる。本発明は、このような問題
に鑑みてなされたものであり、記録ヘッドと記録紙との
間隔を調整する作業を容易にするとともに、記録ヘッド
位置の調整精度を高めることを目的とする。
は、記録ヘッドカートリッジ５３が、キャリッジ５１と
ともにガイドシャフト５３を中心に回動するため、調整
カムを回して記録ギャップを大きくすればするほど、記
録紙５４と対向する記録ヘッドカートリッジ５３のイン
ク吐出部が傾斜し、その結果、インク滴が楕円になり、
高精細な画像を記録することができなくなるという問題
がある。更に、ガイドシャフト等の製造誤差や取付け誤
差等により、記録ギャップが左右（記録紙の幅方向）で
異なる場合には、このような方法で調整を行うと記録ヘ
ッドの軌跡が記録面に対してねじれを生ずるため、記録
画質が劣化することとなる。本発明は、このような問題
に鑑みてなされたものであり、記録ヘッドと記録紙との
間隔を調整する作業を容易にするとともに、記録ヘッド
位置の調整精度を高めることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、、請求項１記載の発明は、記録紙に対向する記録
ヘッドを下方に有する記録ヘッドカートリッジを保持す
るキャリッジと、このキャリッジを支持する支持手段上
に設けられ前記キャリッジを垂直方向に移動させて前記
記録ヘッドの記録紙との距離を調整可能な昇降手段と、
を具備する構成を採る。この構成により、昇降手段によ
って記録ヘッド自体を垂直に昇降させて調整できるた
め、精度の高い記録ヘッドの位置調整を極めて容易に行
いうる。
めに、、請求項１記載の発明は、記録紙に対向する記録
ヘッドを下方に有する記録ヘッドカートリッジを保持す
るキャリッジと、このキャリッジを支持する支持手段上
に設けられ前記キャリッジを垂直方向に移動させて前記
記録ヘッドの記録紙との距離を調整可能な昇降手段と、
を具備する構成を採る。この構成により、昇降手段によ
って記録ヘッド自体を垂直に昇降させて調整できるた
め、精度の高い記録ヘッドの位置調整を極めて容易に行
いうる。
【０００７】また、請求項２記載の発明は、請求項１記
載の記録装置において、昇降手段は、本体側に設けられ
た垂直方向の長穴又は規制部材に嵌合する支持手段側に
設けられた規制部材又は垂直方向の長穴と、支持手段を
垂直方向の一定位置で固定する固定手段と、を有して成
る構成を採る。この構成により、確実に支持手段を垂直
方向に上下させて固定できるため、精度の高い記録ヘッ
ドの位置調整をより簡易に行いうる。
載の記録装置において、昇降手段は、本体側に設けられ
た垂直方向の長穴又は規制部材に嵌合する支持手段側に
設けられた規制部材又は垂直方向の長穴と、支持手段を
垂直方向の一定位置で固定する固定手段と、を有して成
る構成を採る。この構成により、確実に支持手段を垂直
方向に上下させて固定できるため、精度の高い記録ヘッ
ドの位置調整をより簡易に行いうる。
【０００８】また、請求項３記載の発明は、請求項２記
載の記録装置において、昇降手段は、本体側に設けられ
た垂直方向の長穴又は規制部材に嵌合する支持手段側に
設けられた規制部材又は垂直方向の長穴と、支持手段を
垂直方向の位置を調整する調整手段と、前記支持手段を
一定位置で固定する固定手段と、を有して成る構成を採
る。この構成により、調整手段によって支持手段の位置
決めができるため、精度の高い記録ヘッドの位置調整を
より簡易に行いうる。
載の記録装置において、昇降手段は、本体側に設けられ
た垂直方向の長穴又は規制部材に嵌合する支持手段側に
設けられた規制部材又は垂直方向の長穴と、支持手段を
垂直方向の位置を調整する調整手段と、前記支持手段を
一定位置で固定する固定手段と、を有して成る構成を採
る。この構成により、調整手段によって支持手段の位置
決めができるため、精度の高い記録ヘッドの位置調整を
より簡易に行いうる。
【０００９】また、請求項４記載の発明は、請求項３記
載の記録装置において、調整手段を、本体側に設けられ
た丸穴に嵌合する偏芯カムと、この偏芯カムを回動させ
るハンドル部と、このハンドル部の位置決めの基準とな
る基準マークと、から構成した。この構成により、基準
マークを見ながらハンドル部を操作して支持手段の位置
決めができるため、精度の高い記録ヘッドの位置調整を
より簡易に行いうる。
載の記録装置において、調整手段を、本体側に設けられ
た丸穴に嵌合する偏芯カムと、この偏芯カムを回動させ
るハンドル部と、このハンドル部の位置決めの基準とな
る基準マークと、から構成した。この構成により、基準
マークを見ながらハンドル部を操作して支持手段の位置
決めができるため、精度の高い記録ヘッドの位置調整を
より簡易に行いうる。
【００１０】また請求項５記載の発明は、請求項１記載
の記録装置において、支持手段にキャリッジとこのキャ
リッジの駆動系とを搭載し、前記支持手段の左右２箇所
に設けられ前記支持手段を装置本体側に固定する保持部
材とを有し、この保持部材の一部に昇降手段を設ける構
成を採る。この構成により、記録系全体を搭載する支持
手段を昇降させることができるため、精度の高い記録ヘ
ッドの位置調整をより簡易に行いうる。更に、キャリッ
ジとこのキャリッジの駆動系とを支持手段に搭載して保
持部材で固定する構成であるため、保持部材の調整によ
り、駆動系を含む記録部全体の位置調整が可能となり、
記録ギャップの調整は極めて簡易になる。
の記録装置において、支持手段にキャリッジとこのキャ
リッジの駆動系とを搭載し、前記支持手段の左右２箇所
に設けられ前記支持手段を装置本体側に固定する保持部
材とを有し、この保持部材の一部に昇降手段を設ける構
成を採る。この構成により、記録系全体を搭載する支持
手段を昇降させることができるため、精度の高い記録ヘ
ッドの位置調整をより簡易に行いうる。更に、キャリッ
ジとこのキャリッジの駆動系とを支持手段に搭載して保
持部材で固定する構成であるため、保持部材の調整によ
り、駆動系を含む記録部全体の位置調整が可能となり、
記録ギャップの調整は極めて簡易になる。
【００１１】また、請求項６記載の発明は、請求項５記
載の記録装置において、昇降手段は、本体側に設けられ
た垂直方向の長穴又は規制部材に嵌合する支持手段側に
設けられた規制部材又は垂直方向の長穴と、支持手段を
垂直方向の一定位置で固定する固定手段と、を有して成
る構成を採る。この構成により、記録系全体を搭載する
支持手段を確実に垂直方向に上下させて固定できるた
め、精度の高い記録ヘッドの位置調整をより簡易に行い
うる。更に、キャリッジとこのキャリッジの駆動系とを
支持手段に搭載して保持部材で固定する構成であるた
め、保持部材の調整により、駆動系を含む記録部全体の
位置調整が可能となり、記録ギャップの調整は極めて簡
易になる。
載の記録装置において、昇降手段は、本体側に設けられ
た垂直方向の長穴又は規制部材に嵌合する支持手段側に
設けられた規制部材又は垂直方向の長穴と、支持手段を
垂直方向の一定位置で固定する固定手段と、を有して成
る構成を採る。この構成により、記録系全体を搭載する
支持手段を確実に垂直方向に上下させて固定できるた
め、精度の高い記録ヘッドの位置調整をより簡易に行い
うる。更に、キャリッジとこのキャリッジの駆動系とを
支持手段に搭載して保持部材で固定する構成であるた
め、保持部材の調整により、駆動系を含む記録部全体の
位置調整が可能となり、記録ギャップの調整は極めて簡
易になる。
【００１２】また、請求項７記載の発明は、請求項６記
載の記録装置において、昇降手段は、本体側に設けられ
た垂直方向の長穴又は規制部材に嵌合する支持手段側に
設けられた規制部材又は垂直方向の長穴と、支持手段を
垂直方向の位置を調整する調整手段と、前記支持手段を
一定位置で固定する固定手段と、を有して成る構成を採
る。この構成により、調整手段によって記録系全体を搭
載する支持手段の位置決めができるため、精度の高い記
録ヘッドの位置調整をより簡易に行いうる。更に、キャ
リッジとこのキャリッジの駆動系とを支持手段に搭載し
て保持部材で固定する構成であるため、保持部材の調整
により、駆動系を含む記録部全体の位置調整が可能とな
り、記録ギャップの調整は極めて簡易になる。
載の記録装置において、昇降手段は、本体側に設けられ
た垂直方向の長穴又は規制部材に嵌合する支持手段側に
設けられた規制部材又は垂直方向の長穴と、支持手段を
垂直方向の位置を調整する調整手段と、前記支持手段を
一定位置で固定する固定手段と、を有して成る構成を採
る。この構成により、調整手段によって記録系全体を搭
載する支持手段の位置決めができるため、精度の高い記
録ヘッドの位置調整をより簡易に行いうる。更に、キャ
リッジとこのキャリッジの駆動系とを支持手段に搭載し
て保持部材で固定する構成であるため、保持部材の調整
により、駆動系を含む記録部全体の位置調整が可能とな
り、記録ギャップの調整は極めて簡易になる。
【００１３】また、請求項８記載の発明は、請求項７記
載の記録装置において、調整手段を、本体側に設けられ
た丸穴に嵌合する偏芯カムと、この偏芯カムを回動させ
るハンドル部を有するアジャスタと、このハンドル部の
位置決めの基準となる基準マークと、から構成した。こ
の構成により、基準マークを見ながらハンドル部を操作
して記録系全体を搭載する支持手段の位置決めができる
ため、精度の高い記録ヘッドの位置調整をより簡易に行
いうる。更に、キャリッジとこのキャリッジの駆動系と
を支持手段に搭載して保持部材で固定する構成であるた
め、保持部材の調整により、駆動系を含む記録部全体の
位置調整が可能となり、記録ギャップの調整は極めて簡
易になる。
載の記録装置において、調整手段を、本体側に設けられ
た丸穴に嵌合する偏芯カムと、この偏芯カムを回動させ
るハンドル部を有するアジャスタと、このハンドル部の
位置決めの基準となる基準マークと、から構成した。こ
の構成により、基準マークを見ながらハンドル部を操作
して記録系全体を搭載する支持手段の位置決めができる
ため、精度の高い記録ヘッドの位置調整をより簡易に行
いうる。更に、キャリッジとこのキャリッジの駆動系と
を支持手段に搭載して保持部材で固定する構成であるた
め、保持部材の調整により、駆動系を含む記録部全体の
位置調整が可能となり、記録ギャップの調整は極めて簡
易になる。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図を参照してさらに具体的に説明する。まず、本発
明の記録装置の構成につき図１を用いて説明する。図１
は、本発明の記録装置の正面図である。１はインクタン
クと記録を行う記録ヘッドが一体になった記録ヘッドカ
ートリッジ、２はこの記録ヘッドカートリッジ１を搭載
し後述する駆動機構により、記録紙に沿って往復動する
キャリッジ、３はキャリッジ２を記録紙幅にわたって支
持するキャリッジバーである。このキャリッジバー３
は、一対の側板４に係合する一対のホルダ５によって、
装置の記録紙の幅方向の左右２個所で固定・支持されて
いる。このホルダ５を上下動させることにより、後述す
る記録ヘッドと記録紙との記録ギャップの調整を行う。
６はキャリッジ２を記録紙幅方向に往復動させる駆動源
たるキャリッジモータであり、モータギア７、プーリギ
ア８、及びベルト９を介して前記キャリッジ２に駆動力
を伝える。１０は記録紙を記録ヘッドに搬送するメイン
ローラ、１１は搬送する記録紙を案内するガイドプラテ
ン、１２はピンチローラ１３と協働して画像記録後の記
録紙を排出する排出ローラである。なお、１４は排出ロ
ーラを軸支する固定ネジである。
て、図を参照してさらに具体的に説明する。まず、本発
明の記録装置の構成につき図１を用いて説明する。図１
は、本発明の記録装置の正面図である。１はインクタン
クと記録を行う記録ヘッドが一体になった記録ヘッドカ
ートリッジ、２はこの記録ヘッドカートリッジ１を搭載
し後述する駆動機構により、記録紙に沿って往復動する
キャリッジ、３はキャリッジ２を記録紙幅にわたって支
持するキャリッジバーである。このキャリッジバー３
は、一対の側板４に係合する一対のホルダ５によって、
装置の記録紙の幅方向の左右２個所で固定・支持されて
いる。このホルダ５を上下動させることにより、後述す
る記録ヘッドと記録紙との記録ギャップの調整を行う。
６はキャリッジ２を記録紙幅方向に往復動させる駆動源
たるキャリッジモータであり、モータギア７、プーリギ
ア８、及びベルト９を介して前記キャリッジ２に駆動力
を伝える。１０は記録紙を記録ヘッドに搬送するメイン
ローラ、１１は搬送する記録紙を案内するガイドプラテ
ン、１２はピンチローラ１３と協働して画像記録後の記
録紙を排出する排出ローラである。なお、１４は排出ロ
ーラを軸支する固定ネジである。
【００１５】図２は、本発明の記録装置の断面図であ
る。キャリッジ２は、ネジ１５により回転自在に保持さ
れた案内ローラ１６とガイドシャフト１７とガイドレー
ル１８とにより、記録紙幅方向に往復動可能に支持され
ている。また、規制ピン１９は、ホルダ５と一体化して
形成されており、側板４に設けられた長穴２０に係合
し、水平方向には移動せず、垂直方向(上下方向)にのみ
移動可能となっている。これにより、記録ヘッドカート
リッジ１の上下方向の位置調整を精度よく行うことがで
きる。尚、規制ピン１９と長穴２０とは、いずれを側板
４側に設けることとしてもよい。また、２１は固定ネジ
であり、側板４に設けられた長穴２２と係合して縦方向
にのみ移動可能であり、ホルダ５を上下動させて所定の
位置で固定するように構成されている。２３は回動可能
に設けられたアジャスタであり、後述のようにその軸部
分は偏芯カム状に形成されており、これを基準マーク２
４を目安として回転させることにより、記録ギャップ調
整を行う。なお、２５は給紙の方向を変えるリタンロー
ラである。
る。キャリッジ２は、ネジ１５により回転自在に保持さ
れた案内ローラ１６とガイドシャフト１７とガイドレー
ル１８とにより、記録紙幅方向に往復動可能に支持され
ている。また、規制ピン１９は、ホルダ５と一体化して
形成されており、側板４に設けられた長穴２０に係合
し、水平方向には移動せず、垂直方向(上下方向)にのみ
移動可能となっている。これにより、記録ヘッドカート
リッジ１の上下方向の位置調整を精度よく行うことがで
きる。尚、規制ピン１９と長穴２０とは、いずれを側板
４側に設けることとしてもよい。また、２１は固定ネジ
であり、側板４に設けられた長穴２２と係合して縦方向
にのみ移動可能であり、ホルダ５を上下動させて所定の
位置で固定するように構成されている。２３は回動可能
に設けられたアジャスタであり、後述のようにその軸部
分は偏芯カム状に形成されており、これを基準マーク２
４を目安として回転させることにより、記録ギャップ調
整を行う。なお、２５は給紙の方向を変えるリタンロー
ラである。
【００１６】次に、図３及び図４を用いて、ホルダ５を
上下動させる機構について具体的に説明する。図３及び
図４は、ホルダ５の側断面図である。２６は側板４に設
けられた長穴、２７はアジャスタ２３の軸部分に形成さ
れこの長穴２６に係合する偏心カムである。２８はアジ
ャスタ２３のハンドルであり、このハンドル２８を回動
操作することにより、偏心カム２７と長穴２６との係合
状態を調整して、記録ヘッドカートリッジ１を支持する
キャリッジバー３の昇降を行う。ホルダ５、アジャスタ
２３は左右に一対設けられているため、これらを操作す
ることにより左右のキャリッジバー３の位置を各々独立
して調整することができる。また、ホルダ５は、長穴１
９と規制ピン１９、長穴２２と固定ネジ２１とが係合し
ているため、上下方向のみに移動可能であり、記録紙に
対して垂直方向にのみ移動するため、インク滴が楕円状
にならず高精細な記録を実現させることができる。
上下動させる機構について具体的に説明する。図３及び
図４は、ホルダ５の側断面図である。２６は側板４に設
けられた長穴、２７はアジャスタ２３の軸部分に形成さ
れこの長穴２６に係合する偏心カムである。２８はアジ
ャスタ２３のハンドルであり、このハンドル２８を回動
操作することにより、偏心カム２７と長穴２６との係合
状態を調整して、記録ヘッドカートリッジ１を支持する
キャリッジバー３の昇降を行う。ホルダ５、アジャスタ
２３は左右に一対設けられているため、これらを操作す
ることにより左右のキャリッジバー３の位置を各々独立
して調整することができる。また、ホルダ５は、長穴１
９と規制ピン１９、長穴２２と固定ネジ２１とが係合し
ているため、上下方向のみに移動可能であり、記録紙に
対して垂直方向にのみ移動するため、インク滴が楕円状
にならず高精細な記録を実現させることができる。
【００１７】以上のように構成された記録装置の記録ギ
ャップの調整動作を図２から図４を参照しながら説明す
る。図示しない自動給紙装置により、記録紙がメインロ
ーラ１０及びピンチローラ２６とに挟持され記録部内に
搬送されて記録が行われるが、その結果、記録ギャップ
調整が必要である場合は、以下の操作を行う。まず、上
述の状態では、アジャスタ２３のハンドル２８が図３に
示す基準マーク２４の最上部に位置しているとする。従
って、偏心カム２７は、その回動中心から下方に偏って
位置するため、ホルダ５も上下の可動範囲の下限付近に
位置しており、記録ヘッドと記録紙との記録ギャップ
は、狭い状態となっている。この記録ギャップを広げる
場合には、オペレータは、まず、ホルダ５を固定してい
る２つの固定ネジ２１を緩めることによりホルダ５を上
下動可能な状態にする。次に、ハンドル２８を回動操作
して、基準マーク２４の最下部に位置させる。ハンドル
２８の回動に応じて、偏心カムはアジャスタ２３の回動
中心に対して徐々に上方に変位することにより、側板４
に設けられた長穴２６の内周に当接してこれを上方に押
上げるように作用する。これにより、ホルダ５は上方に
変位するため、ホルダ５に固定された記録ヘッドカート
リッジ１下部の記録ヘッドと記録紙との記録ギャップ
は、拡大する。ここで、固定ネジ２１をを締めることに
より、ホルダ５は側板４に固定され、左右一方のアジャ
スタ２３の調整が終了する。その後同様にして、他方の
アジャスタ２３の位置調整を行うことにより、記録ギャ
ップの調整作業が完了する。このように、ホルダ５に設
けられた基準マーク２４は均等間隔に付されているた
め、紙間の調整は、固定ネジ２１を緩め、基準マーク２
４を目印としてハンドル２８を回動し、ホルダ５を上下
にスライドさせ、固定ネジ２１を締める、という一連の
操作により、簡単に行うことができる。また、ホルダ５
は左右に一個づつ設けられているので、それぞれを独立
して調整することができ、しかもホルダ５は垂直方向に
しか移動しないため、製造精度の若干の誤差がある場合
でも記録ヘッドカートリッジ１の移動線がねじれを生ず
ることなく、キャリッジバー３の全域に渡り均等な記録
ギャップを確保することができる。
ャップの調整動作を図２から図４を参照しながら説明す
る。図示しない自動給紙装置により、記録紙がメインロ
ーラ１０及びピンチローラ２６とに挟持され記録部内に
搬送されて記録が行われるが、その結果、記録ギャップ
調整が必要である場合は、以下の操作を行う。まず、上
述の状態では、アジャスタ２３のハンドル２８が図３に
示す基準マーク２４の最上部に位置しているとする。従
って、偏心カム２７は、その回動中心から下方に偏って
位置するため、ホルダ５も上下の可動範囲の下限付近に
位置しており、記録ヘッドと記録紙との記録ギャップ
は、狭い状態となっている。この記録ギャップを広げる
場合には、オペレータは、まず、ホルダ５を固定してい
る２つの固定ネジ２１を緩めることによりホルダ５を上
下動可能な状態にする。次に、ハンドル２８を回動操作
して、基準マーク２４の最下部に位置させる。ハンドル
２８の回動に応じて、偏心カムはアジャスタ２３の回動
中心に対して徐々に上方に変位することにより、側板４
に設けられた長穴２６の内周に当接してこれを上方に押
上げるように作用する。これにより、ホルダ５は上方に
変位するため、ホルダ５に固定された記録ヘッドカート
リッジ１下部の記録ヘッドと記録紙との記録ギャップ
は、拡大する。ここで、固定ネジ２１をを締めることに
より、ホルダ５は側板４に固定され、左右一方のアジャ
スタ２３の調整が終了する。その後同様にして、他方の
アジャスタ２３の位置調整を行うことにより、記録ギャ
ップの調整作業が完了する。このように、ホルダ５に設
けられた基準マーク２４は均等間隔に付されているた
め、紙間の調整は、固定ネジ２１を緩め、基準マーク２
４を目印としてハンドル２８を回動し、ホルダ５を上下
にスライドさせ、固定ネジ２１を締める、という一連の
操作により、簡単に行うことができる。また、ホルダ５
は左右に一個づつ設けられているので、それぞれを独立
して調整することができ、しかもホルダ５は垂直方向に
しか移動しないため、製造精度の若干の誤差がある場合
でも記録ヘッドカートリッジ１の移動線がねじれを生ず
ることなく、キャリッジバー３の全域に渡り均等な記録
ギャップを確保することができる。
【００１８】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、請求項
１乃至請求項４記載の発明によれば、昇降手段によって
記録ヘッド自体を垂直に昇降させて調整できるため、精
度の高い記録ヘッドの位置調整を極めて容易に行いうる
効果が得られる。また、確実に支持手段を垂直方向に上
下させて固定でき、また、調整手段によって支持手段の
位置決めができ、また、基準マークを見ながらハンドル
部を操作して支持手段の位置決めができるため、精度の
高い記録ヘッドの位置調整をより簡易に行いうる効果が
得られる。さらに、請求項５乃至請求項８記載の発明に
よれば、上記効果に加えて、キャリッジとこのキャリッ
ジの駆動系とを支持手段に搭載して保持部材で固定する
構成であるため、保持部材の位置調整を行うことによ
り、駆動系を含む記録部全体の位置調整が可能となり、
記録ギャップの調整を極めて簡易に行い得るという効果
が得られる。
１乃至請求項４記載の発明によれば、昇降手段によって
記録ヘッド自体を垂直に昇降させて調整できるため、精
度の高い記録ヘッドの位置調整を極めて容易に行いうる
効果が得られる。また、確実に支持手段を垂直方向に上
下させて固定でき、また、調整手段によって支持手段の
位置決めができ、また、基準マークを見ながらハンドル
部を操作して支持手段の位置決めができるため、精度の
高い記録ヘッドの位置調整をより簡易に行いうる効果が
得られる。さらに、請求項５乃至請求項８記載の発明に
よれば、上記効果に加えて、キャリッジとこのキャリッ
ジの駆動系とを支持手段に搭載して保持部材で固定する
構成であるため、保持部材の位置調整を行うことによ
り、駆動系を含む記録部全体の位置調整が可能となり、
記録ギャップの調整を極めて簡易に行い得るという効果
が得られる。
【図１】本発明の記録装置の正面図
【図２】本発明の記録装置の側断面図
【図３】本発明の記録装置の要部側面図
【図４】本発明の記録装置の要部側面図
【図５】従来の記録装置の要部断面図
１ 記録ヘッドカートリッジ ２ キャリッジ ３ キャリッジバー ４ 側板 ５ ホルダ 19 規制ピン 20 長穴 21 固定ネジ 23 アジャスタ 24 基準マーク
Claims (8)
- 【請求項１】 記録紙に対向する記録ヘッドを下方に有
する記録ヘッドカートリッジを保持するキャリッジと、
このキャリッジを支持する支持手段上に設けられ前記キ
ャリッジを垂直方向に移動させて前記記録ヘッドの記録
紙との距離を調整可能な昇降手段と、を具備することを
特徴とする記録装置。 - 【請求項２】 昇降手段は、本体側に設けられた垂直方
向の長穴又は規制部材に嵌合する支持手段側に設けられ
た規制部材又は垂直方向の長穴と、支持手段を垂直方向
の一定位置で固定する固定手段と、を有して成ることを
特徴とする請求項１記載の記録装置。 - 【請求項３】 昇降手段は、本体側に設けられた垂直方
向の長穴又は規制部材に嵌合する支持手段側に設けられ
た規制部材又は垂直方向の長穴と、支持手段を垂直方向
の位置を調整する調整手段と、前記支持手段を一定位置
で固定する固定手段と、を有して成ることを特徴とする
請求項２記載の記録装置。 - 【請求項４】 調整手段を、本体側に設けられた丸穴に
嵌合する偏芯カムと、この偏芯カムを回動させるハンド
ル部と、このハンドル部の位置決めの基準となる基準マ
ークと、から構成したことを特徴とする請求項３記載の
記録装置。 - 【請求項５】 支持手段にキャリッジとこのキャリッジ
の駆動系とを搭載し、前記支持手段の左右２箇所に設け
られ前記支持手段を装置本体側に固定する保持部材とを
有し、この保持部材の一部に昇降手段を設けたことを特
徴とする請求項１記載の記録装置。 - 【請求項６】 昇降手段は、本体側に設けられた規制部
材に嵌合する垂直方向の長穴と、支持手段を垂直方向の
一定位置で固定する固定手段と、を有して成ることを特
徴とする請求項５記載の記録装置。 - 【請求項７】 昇降手段は、本体側に設けられた規制部
材に嵌合する垂直方向の長穴と、支持手段を垂直方向の
位置を調整する調整手段と、前記支持手段を一定位置で
固定する固定手段と、を有して成ることを特徴とする請
求項６記載の記録装置。 - 【請求項８】 調整手段を、本体側に設けられた丸穴に
嵌合する偏芯カムと、この偏芯カムを回動させるハンド
ル部を有するアジャスタと、このハンドル部の位置決め
の基準となる基準マークと、から構成したことを特徴と
する請求項７記載の記録装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29343196A JPH10119385A (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29343196A JPH10119385A (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 記録装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10119385A true JPH10119385A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=17794675
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29343196A Pending JPH10119385A (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 記録装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10119385A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1304205C (zh) * | 2002-09-30 | 2007-03-14 | 兄弟工业株式会社 | 滑架和图像记录设备 |
-
1996
- 1996-10-15 JP JP29343196A patent/JPH10119385A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1304205C (zh) * | 2002-09-30 | 2007-03-14 | 兄弟工业株式会社 | 滑架和图像记录设备 |
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