JPH10119313A - インク供給装置及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インク供給装置及びインクジェット記録装置

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JPH10119313A
JPH10119313A JP213597A JP213597A JPH10119313A JP H10119313 A JPH10119313 A JP H10119313A JP 213597 A JP213597 A JP 213597A JP 213597 A JP213597 A JP 213597A JP H10119313 A JPH10119313 A JP H10119313A
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ink
storage chamber
passage
ink tank
tank
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JP213597A
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Inventor
Chiaki Sekioka
千秋 関岡
Hiroki Ota
博樹 太田
Lane Barry
レーン バリー
Masaru Sugie
優 杉江
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Fujitsu Isotec Ltd
Original Assignee
Fujitsu Isotec Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクの供給を安定して行えるようにすると
共に、インクの使用効率を高くし、長期間にわたって使
用可能な、インクジェット記録装置におけるインク供給
装置を提供する。 【解決手段】 本体10と、少なくとも一つのインクタ
ンク20とを備え、該本体10は、印字ヘッドへインク
を供給するための供給口12を具備し且つ内部にインク
吸収部材13を収容した少なくとも一つの収納室11
と、該収納室に隣接して配置され、インクタンクを着脱
可能に装着するための少なくとも一つのホルダ部15
と、一端部が前記収納室の内部に開口し且つ他端部が前
記ホルダ部に開口するインク通路16とを有し、インク
タンクが該ホルダ部に装着されるときに該インク通路の
他端部が該インクタンクの内部に挿入され、該インク通
路が該インクタンクの内部と該収納室の内部とを連通す
るようにした構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置における印字ヘッドにインクを供給するインク供給
装置に関し、更に詳しくは、着脱式のインクタンクを具
備したインク供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置に使用されるイ
ンク供給装置として、従来、特開昭63−87242号
公報に記載されているものが知られている。これは、イ
ンクタンクの内部全域にフェルト等のインク吸収体を装
填し、このインク吸収体に予めインクを吸収させてお
き、使用においてインク吸収体内のインクをインクジェ
ットヘッドに供給するものである。このインク供給装置
では、インク吸収体の毛細管現象によりインクを保持す
るためにインクタンク内の容積の約半分程度のインク量
しか保持できず、インクタンクの交換頻度が高くなり、
使用効率が低いという問題があった。
【0003】特開平7−101075号公報では、イン
クジェットヘッドに連通路を介して連通しインクが収容
される密閉状態の主インク収納室と、この主インク収納
室に隣接して設けられ且つ連通孔を介してインク収納室
に連通する副インク収納室と、副インク収納室の内部に
配置されたインク吸収部材を具備し、副インク収納室に
大気連通口が開設されたインク供給装置が開示されてい
る。さらに、連通孔には配置されたメニスカス形成部材
が配置され、インク吸収部材の一端はメニスカス形成部
材に接触するべく配置されており、副インク収納室の底
面の周囲部にインク吸収部材との接触面より凹んでいる
凹部を設けてある。
【0004】また、特開平7−132612号公報で
は、複数の仕切り部材によって区画された複数の液体室
を有し、隣り合う液体室が液体連通部を介して連通さ
れ、液体の消費に伴う液体室内の液体残量低下が液体室
毎に順次生じる液体容器を開示している。この液体容器
では、大気連通孔に通じるバッファ室が、液体室内の空
気が膨張したとき外部に液体が漏れるのを防止するため
に複数の液体室の天面を覆うように形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開平7−10
1075号又は特開平7−132612号に開示されて
いるインク供給装置は、複数のインク収納室を含むの
で、インクを吸収したインク吸収体を収容した1つのイ
ンク収納室のみを備えた前記の特開昭63−87242
号公報に記載されているインク供給装置に比べると、イ
ンクの保持量をかなり増加させることができる。
【0006】しかし、複数のインク収納室を含むこれら
の従来技術では、複数のインク収納室が単一のインクカ
ートリッジとして形成されており、インク収納室内のイ
ンクが消費されると、インクカートリッジごと交換しな
ければならない、という問題があった。特に、カラー印
刷用のインクジェット記録装置において、この種のイン
ク供給用カートリッジを適用する場合においては、カー
トリッジが異なった色のインクを収容する複数のインク
収納室を具備する必要があるが、従来は、いずれか1つ
の色のインクが消費されると、他の色のインクが十分残
存していても、インク供給用カートリッジごと交換しな
ければならず、インクカートリッジの交換頻度が高くな
り、且つインクの使用効率が低いという問題がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、インクの供給を
安定して行えるようにすると共に、インクの使用効率を
高くし、インクカートリッジの交換頻度を低くして、長
期間にわたって同じインクカートリッジを使用すること
のできる、インク供給装置及びインクジェット記録装置
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、本発明によるインク供給装置は、本体と、該本体
に着脱可能に装着される少なくとも一つのインクタンク
とを備え、該本体は、印字ヘッドへインクを供給するた
めのインク供給口を具備し且つ内部にインク吸収部材を
収容した少なくとも一つの収納室と、該収納室に隣接し
て配置され、インクタンクを装着するのに適した形状の
少なくとも一つのホルダ部と、一端部が前記収納室の内
部に開口し且つ他端部が前記ホルダ部の表面から突出し
て開口するインク通路とを有し、インクタンクが該ホル
ダ部に装着されるときに該インク通路の他端部が該イン
クタンクの内部に突き入り、該インク通路が該インクタ
ンクの内部と該収納室の内部とを連通するようにしたこ
とを特徴とする。
【0009】上記構成においては、インクタンクは本体
に着脱可能に装着されるので、インクタンク内のインク
が消費されたら、インクタンクだけを交換すればよく、
本体は継続して使用することができる。新しいインクタ
ンクを本体に取り付けると、インクタンクの内部は本体
内の収納室の内部と連通される。この収納室にはインク
吸収部材が収容されており、インクは自然に流出するこ
となくインク吸収部材に保持される。また、使用におい
ては、インクは印字ヘッドに引かれてインク吸収部材か
ら排出され、インクタンク内のインクがインク通路を介
して収納室内に流入し、インク吸収部材に保持される。
このようにして、確実に安定した印字を行うことができ
る。本体とインクタンクとはカートリッジとして形成さ
れる。
【0010】上記構成においては、好ましくは、前記イ
ンク通路は前記本体の底壁に設けられ、該インク通路の
一端部は前記収納室の底部に開口し、該インク通路の他
端部は前記ホルダ部の底部の表面から突出して開口す
る。好ましくは、前記インク吸収部材は、ウレタンの自
然発泡材からなり、1〜1/4に圧縮された状態で前記
第1収納室に収容されている。
【0011】好ましくは、前記インク通路の他端部は先
端の尖った凸状部として形成され、インクタンクを該ホ
ルダ部に装着する時に該凸状部がインクタンクの壁に突
き刺さり、よって該インク通路が該インクタンクの内部
に連通するようにした。好ましくは、前記インクタンク
は、その底壁に、該インクタンクの未装着時には気密性
を保つが、該インクタンクが前記ホルダ部に装着される
時に前記凸状部が突き刺されてインクタンクの内部と前
記インク通路との間の連通を許容するパッキンを有す
る。
【0012】好ましくは、前記収納室はその上方部分に
大気連通孔を有し、前記インクタンクはその上方部分に
大気連通孔を有する。好ましくは、前記収納室はその上
方部分に大気連通孔を有し、前記インクタンクは大気連
通孔を有さず、前記収納室の上方空間がエア通路を介し
て前記インクタンクの内部に連通している。
【0013】好ましくは、前記エア通路の一端部は前記
収納室の内部に突出する第1の筒状部分として形成さ
れ、前記エア通路の他端部は前記インクタンクの内部に
突出する第2の筒状部分として形成され、該第1の筒状
部分の高さが該第2の筒状部分の高さよりも高い。好ま
しくは、前記収納室はその底壁から上に所定の高さだけ
延びる仕切り壁を有し、前記収納室は該仕切り壁によっ
て前記インク通路の開口部を含む第1の領域と前記供給
口及び前記エア通路の開口部とを含む第2の領域とを有
し、該第2の領域の体積が該第1の領域の体積よりも大
きい。
【0014】好ましくは、前記収納室はその底壁から上
に所定の高さだけ延びる仕切り壁を有し、前記収納室は
該仕切り壁によって前記インク通路の開口部を含む第1
の領域と前記供給口を含む第2の領域とを有し、該第2
の領域の体積が該第1の領域の体積よりも大きい。好ま
しくは、前記収納室と前記ホルダ部に装着されるインク
タンクとの容積比が1:1〜1:5である。
【0015】好ましくは、前記少なくとも一つの収納室
及び前記少なくとも一つのホルダ部は複数の対の収納室
及びホルダ部からなり、各前記インク通路が各対の収納
室の底部とホルダ部の底部との間を連通し、異なる色の
インクを内蔵した複数のインクタンクが前記複数のホル
ダ部にそれぞれ着脱可能に装着される。さらに、本発明
によれば、上記インク供給装置はインクカートリッジと
して形成され、該インクカートリッジは印字ヘッドに着
脱可能に装着可能であることを特徴とするインクジェッ
ト記録装置が提供される。
【0016】また、この場合、難溶解性色素を含有する
インクを使用するのが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について詳細に説明する。図1から図6は
本発明の第1実施例を示す図である。図1はインクタン
ク20を装着した状態のインクカートリッジ1の断面
図、図2はインクタンク20の断面図、図3はインクカ
ートリッジ本体10の断面図である。また、図4は図1
の線IV−IVに沿った断面図、図5は図1の線V−Vに沿
った断面図である。図6はインクカートリッジ1の外観
を示す斜視図である。
【0018】本発明によるインク供給装置は、インクカ
ートリッジ1として形成され、インクカートリッジ1は
インクカートリッジ本体10と、少なくとも一つのイン
クタンク20とを備える。好ましくは、カラー印字を行
うのに必要な4つのインクタンク20が備えられる。図
4及び図5に示されるように、インクカートリッジ本体
10は、4対の互いに背中合わせに隣接して配置された
収納室11及びホルダ部15を有する。図1から図3
は、1対の収納室11及びホルダ部15を示している
が、他の対の収納室11及びホルダ部15についても同
様の構成である。各収納室11は略密閉状態に形成さ
れ、各ホルダ部15は1つのインクタンク20(20a
〜20d)を着脱可能に装着できるようになっている。
インクタンク20(20a〜20d)は色の異なったイ
ンク、例えば、黒、イエロー、マゼンタ、シアンの色の
液体インクを保持している。
【0019】収納室11はインクジェットヘッド30
(図6)へインクを供給するインク供給口12を有し、
且つインク吸収部材13が収容している。インク吸収部
材13は、ある程度の量のインクを吸収保持するために
三次元的な網目構造を有する材料からなり、特にウレタ
ンの自然発泡材からなるのが好適である。インク吸収部
材13は、その容積が1〜1/4に圧縮された状態で収
納室11の内部全体に収納されている。
【0020】本発明では、収納室11は多量のインクを
保持するのが目的ではなく、インクを安定して印字ヘッ
ド30へ供給することが目的である。収納室11の内壁
部に突起等がある場合は、インク吸収部材13はそのよ
うな突起等の位置に切れ目を入れてあり、よってインク
吸収部材13は収納室11の内部全体に存在せしめられ
るようになっている。
【0021】ホルダ部15は上面が開放されていて、四
角形の配置の4側壁及び底壁を有し、インクタンク20
の外面で形成される嵌合部24がホルダ部15の4側壁
の内面で形成される嵌合部19に丁度嵌合する程度の大
きさを有する。これらの嵌合部19、24はいずれか一
方を弾性変形するように形成しておくことにより、各イ
ンクタンク20をホルダ部15内に挿入する際にこれら
のインクタンク20をホルダ部15内の所定位置に確り
と安定的に装着することができるようにしてある。
【0022】ホルダ部15は使用する色のインクタンク
20a〜20dの大きさに応じて形成され、例えば、4
色のインクの内で最も使用頻度の高い黒インクを収容す
るインクタンク20a及びそのホルダ部15並びに収納
室11が他の色のインクを収容するインクタンク20b
〜20d及びそのホルダ部15並びに収納室11より大
きくしてある。
【0023】従って、インクタンク20をホルダ部15
に取りつけ、且つインクタンク20をホルダ部15から
取り外すことができる。インクカートリッジ本体10は
ほとんど一体の部材で形成され、その底壁の一部が板部
材10aで形成され、この板部材10aはインクカート
リッジ本体10に接着されている。インクカートリッジ
本体10はその底壁に沿って延びる微小なインク通路1
6を有する。インク通路16はインクカートリッジ本体
10の底壁の下面に設けた溝、及び/又は板部材10a
の表面に設けた溝として形成される。インク通路16の
一端部16aは収納室11の底壁に開口して収納室11
の内部に通じ、インク通路16の他端部16bはホルダ
部15の底壁の上面に開口する。
【0024】インク通路16のホルダ部15側の端部1
6bは、ホルダ部15の底壁から上方に突出し且つ先端
のやや尖った凸状部として形成され、凸状部の先端が開
口している。インクタンク20をホルダ部15に装着す
るときに、この凸状部16bがインクタンク20の底壁
に突き刺さり、インクタンク20の内部に挿入される。
これによって、インクタンク20の未装着時には気密性
を保つが、インクタンク20がホルダ部15に装着され
るときには凸状部16bがインクタンク20に突き刺さ
れてインクタンク20の内部とインク通路16との間の
気密な連通を許容する。特に、インクタンク20の底壁
には、凸状部16bの位置に合わせてゴムパッキン22
が設けられており、凸状部16bはゴムパッキン22に
突き刺さるようになっている。
【0025】収納室11はその底壁から上に所定の高さ
だけ延びる仕切り壁14を有し、収納室11は仕切り壁
14によってインク通路16の開口端部16aを含む第
1の領域11bと前記供給口12を含む第2の領域11
aとを有する。第2の領域11aの体積が第1の領域の
体積よりも大きい。この仕切り壁14はインク通路16
の開口端部部16aに近い位置にあり、印字ヘッド30
へのインク供給口12からは比較的離れた位置にある。
【0026】インクタンク20はその内部に各色のイン
ク21(21a〜21d)を収容している。インクタン
ク20内には、収納室11内に収容されているインク吸
収部材13のようなインク吸収体はなく、インクがその
ままで収納されている。また、インクタンク20にはそ
の上方部分に大気連通孔23が設けられている。この大
気連通孔23には、インクタンク20内のインクの流出
は阻止するが、インクタンク20内部がある程度の負圧
となった時には大気を流入可能として、インクタンク2
0内部を一定の圧力に維持する機構を設けることができ
る。逆に、インクタンク20内部が大気圧より高くなっ
た時には、インクタンク20内の空気を流出可能とす
る。
【0027】インクタンク20の容積は収納室11の容
積より約1〜5倍程度大きくなっており、十分な量のイ
ンクを収容できるようになっている。収納室11内の圧
力が何らかの原因で大きくなり、収納室11内のインク
がインク通路16を介してホルダ部15の側へ逆流する
のを防止するために、収納室11内の上部に小さな大気
連通孔18が設けてある。
【0028】各ホルダ部15にそれぞれの色のインクタ
ンク20を装着した状態でインクジェット記録装置のイ
ンクカートリッジが構成される。そして、このインクカ
ートリッジは、それ自体、インクジェット記録装置の印
字ヘッド30に着脱可能に装着できる構造を有する。イ
ンクジェットの印字ヘッド30により印字作用が進み、
収納室11内のインクがインク供給口12を介して印字
ヘッド30に吸入されると、収納室11内は負圧とな
り、インクタンク20内のインク21がインク通路16
を介して収納室11内に供給される。
【0029】この場合において、インクはまず仕切り壁
14によって区画された第1の領域11bに流入し、し
かも第1の領域11bはインク供給口12から離れてい
るので、第2の領域11aにあるインク供給口12では
インクタンク20からのインクの流入による圧力変化の
影響を受けず、安定してインクを印字ヘッド30に供給
することができる。
【0030】前述のように、収納室11内のインク吸収
部材13は大量のインクを吸収保持することが目的では
ないので、インクの保持量は比較的少ないが、ウレタン
の自然発泡材で僅かに圧縮された状態にありその中のセ
ルが小さくされているので、使用中に毛管現象により収
納室11内を安定して一定負圧に維持することができ、
従って印字ヘッド30に安定したインクの供給が可能と
なる。
【0031】一方、インクタンク20には、多量のイン
クを収納することが可能である。また、特定の色のイン
クタンク20のインクが消耗した時は、その色のインク
タンク20のみを交換すればよく、カートリッジ全体を
交換する必要はない。したがって、各色のインクはイン
クタンク20内のインクを完全に使い終わるまで使用可
能である。
【0032】また、インクタンク20の交換の際は、当
該色のインクタンク20をホルダ部15の上面からワン
タッチで挿入することで容易に装着することができる。
また、図6に示されるように、カートリッジカバー32
がインクカートリッジ本体10に枢着されており、イン
クタンク20はカートリッジカバー32によりホルダ部
15に保持される。また、図6において、インク供給口
12に接続されるインク通路をもったダクト部材34が
インクカートリッジ1に取りつけられるようになってお
り、インクはインク供給口12からダクト部材34を介
して印字ヘッド30に供給される。インクカートリッジ
本体10はヘッド取りつけ用脚部10bを有し、印字ヘ
ッド30はヘッド取りつけ用脚部10bに脱着可能に取
りつけられる。ノズルプレート36が印字ヘッド30の
表面に取りつけられ、このノズルプレート36からイン
クが噴射され、印字される。
【0033】図7及び図8は本発明の第2実施例を示す
図である。この実施例でも、インク供給装置は、インク
カートリッジ1として形成され、インクカートリッジ1
はインクカートリッジ本体10と4つのインクタンク2
0(20a〜20d)とを備える。インクカートリッジ
本体10は、4対の収納室11及びホルダ部15を有す
る。この場合にも、インクタンク20(20a〜20
d)はカラー印字を行うのに必要な黒、イエロー、マゼ
ンタ、シアンの色の液体インクを保持している。
【0034】収納室11はインクジェットヘッド30へ
インクを供給するインク供給口12を有し、内部にイン
ク吸収部材13を収容している。インク吸収部材13
は、ウレタンの自然発泡材からなるのが好適である。収
納室11の内壁部には後で説明する突起があるが、イン
ク吸収部材13はそのような突起の位置に切れ目を入れ
てあり、よってインク吸収部材13は収納室11の内部
全体に存在せしめられるようになっている。
【0035】ホルダ部15は上面が開放されていて、四
角形の配置の4側壁及び底壁を有し、インクタンク20
が丁度嵌合する程度の大きさを有する。従って、インク
タンク20をホルダ部15に取りつけ、且つインクタン
ク20をホルダ部15から取り外す且つことができる。
インクカートリッジ本体10はほとんど一体の部材で形
成され、その底壁の一部が板部材10aで形成され、こ
の板部材10aはインクカートリッジ本体10に接着さ
れている。
【0036】インクカートリッジ本体10はその底壁に
沿って延びる微小なインク通路16を有する。インク通
路16はインクカートリッジ本体10の底壁の下面に設
けた溝、及び/又は板部材10aの表面に設けた溝とし
て形成される。インク通路16の一端部16aは収納室
11の底壁に開口して収納室11の内部に通じ、インク
通路16の他端部16bはホルダ部15の底壁の上面に
開口する。
【0037】インク通路16のホルダ部15側の端部1
6bは、ホルダ部15の底壁から上方に突出し且つ先端
のやや尖った凸状部として形成され、インクタンク20
をホルダ部15に装着したときに、この凸状部16bが
インクタンク20の底壁に突き刺さり、インクタンク2
0の内部に挿入される。また、インクタンク20の底壁
には、気密性を高めるための図2のゴムパッキン22の
ようなゴムパッキンが設けられることができる。
【0038】収納室11はその底壁から上に所定の高さ
だけ延びる仕切り壁14を有し、収納室11は仕切り壁
14によってインク通路16の開口端部16aを含む第
1の領域と前記供給口12を含む第2の領域とを有す
る。第2の領域の体積が第1の領域の体積よりも大き
い。この仕切り壁14はインク通路16の開口端部部1
6aに近い位置にあり、印字ヘッド30へのインク供給
口12からは比較的離れた位置にある。
【0039】第2実施例の以上の構成はほぼ第1実施例
の構成と類似している。ただし、第1実施例の場合に
は、インクタンク20には大気連通孔23があり、収納
室11には大気連通孔18があった。第1実施例の場合
には、大気連通孔23及び大気連通孔18の大きさ関
係、及びそれらとインク通路16の大きさ関係の設定が
難しく、インクがインクタンク20からインク通路16
を通って収納室11へ流れるにくくなることがあった。
【0040】第2実施例においては、収納室11には大
気連通孔18があるが、インクタンク20には大気連通
孔23のような大気連通孔がない。その代わりに、収納
室11の上方空間がエア通路38を介してインクタンク
20の内部に連通するようになっている。エア通路38
はインクカートリッジ本体10の底壁に取りつけた板部
材10aに設けた穴として形成され、インク通路16の
下側を延びる。エア通路38の一端部38aは板部材1
0aと一体に形成され且つ上方に突出する筒状部分とし
て形成され、収納室11内の第2の領域で大気連通孔1
8の真下に開口する。エア通路38の他端部38bは板
部材10aと一体に形成され且つ上方に突出する筒状部
分として形成され、インクタンク20内に突出して開口
する。この場合にも、インク通路16と同様に、エア通
路38は収納室11とインクタンク20の内部とを気密
に連通する。ゴムパッキン22と同様のパッキンを設け
ることもできる。
【0041】エア通路38の一端部38a及び他端部3
8bの筒状部分は、インク通路16の他端部16bの凸
状部よりも高く形成されている。収納室11内では、イ
ンクはインク吸収部材13の仕切り壁14よりも少し高
いレベルの部分まで主に保持されており、インク吸収部
材13の仕切り壁14よりも高いレベルの部分には空気
が多く含まれている。この点で、エア通路38の一端部
38aの筒状部分の高さは、仕切り壁14の高さ及びエ
ア通路38の他端部38bの筒状部分の高さよりも高い
ほうが好ましい。
【0042】従って、大気連通孔18から収納室11に
取り入れられた空気は、エア通路38を通ってインクタ
ンク20の内部へ流れ、インクタンク20のインクに大
気圧をかけ、よってインクがインクタンク20からイン
ク通路16を通って収納室11へスムースに流れ、また
収納室11においては第1の領域から仕切り壁14を越
えて第2の領域へ流れる。また、インクタンク20に大
気連通孔がないので、インクタンク20の取り扱いが容
易になる。
【0043】以上、添付図面を参照して本発明の実施形
態について詳細に説明したが、本発明は上記の実施形態
に限定されるものではなく、本発明の精神ないし範囲内
において種々の形態、変形、修正等が可能であることに
留意すべきである。
【0044】
【発明の効果】以上に説明したような、本発明によれ
ば、インクの供給を安定して行えるので、インク漏れ
や、印字不良等の不具合は発生しない。また、消耗した
色のインクタンクのみを交換すればよいので、インクタ
ンク20内のインクを完全に使い終わるまで使用でき、
インクの使用効率を高くすることができ、長期間にわた
って経済的にインクカートリッジを使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるインクタンクを装着
した状態のインクカートリッジの断面図である。
【図2】図1のインクタンクの断面図である。
【図3】インクタンク未装着状態のインクカートリッジ
本体を示す断面図である。
【図4】図1のインクカートリッジの図1の線IV−IVに
沿った断面図である。
【図5】図1のインクカートリッジの図1の線V−Vに
沿った断面図である。
【図6】図1のインクカートリッジの外観を示す斜視図
である。
【図7】本発明の第8実施例によるインクタンクを装着
した状態のインクカートリッジの断面図である。
【図8】図7のインクカートリッジの断面図である。
【符号の説明】
1…インクカートリッジ 10…インクカートリッジ本体 11…収納室 12…インク供給口 13…インク吸収部材 14…仕切り壁 15…ホルダ部 16…インク通路 18…大気連通孔 19a、19b……嵌合部 20…インクタンク 21…インク 22…ゴムパッキン 23…大気連通孔 24a、24b…嵌合部 30…印字ヘッド 38…エア通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉江 優 東京都稲城市大字大丸1405番地 富士通ア イソテック株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と、該本体に着脱可能に装着される
    少なくとも一つのインクタンクとを備え、該本体は、印
    字ヘッドへインクを供給するためのインク供給口を具備
    し且つ内部にインク吸収部材を収容した少なくとも一つ
    の収納室と、該収納室に隣接して配置され、インクタン
    クを装着するのに適した形状の少なくとも一つのホルダ
    部と、一端部が前記収納室の内部に開口し且つ他端部が
    前記ホルダ部の表面から突出して開口するインク通路と
    を有し、インクタンクが該ホルダ部に装着されるときに
    該インク通路の他端部が該インクタンクの内部に突き入
    り、該インク通路が該インクタンクの内部と該収納室の
    内部とを連通するようにしたことを特徴とするインク供
    給装置。
  2. 【請求項2】 前記インク通路は前記本体の底壁に設け
    られ、該インク通路の一端部は前記収納室の底部に開口
    し、該インク通路の他端部は前記ホルダ部の底部の表面
    から突出して開口することを特徴とする請求項1に記載
    のインク供給装置。
  3. 【請求項3】 前記インク吸収部材は、ウレタンの自然
    発泡材からなり、1〜1/4に圧縮された状態で前記第
    1収納室に収容されていることを特徴とする請求項1に
    記載のインク供給装置。
  4. 【請求項4】 前記インク通路の他端部は先端の尖った
    凸状部として形成され、インクタンクを該ホルダ部に装
    着する時に該凸状部がインクタンクの壁に突き刺さり、
    よって該インク通路が該インクタンクの内部に連通する
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載のインク供
    給装置。
  5. 【請求項5】 前記インクタンクは、その底壁に、該イ
    ンクタンクの未装着時には気密性を保つが、該インクタ
    ンクが前記ホルダ部に装着される時に前記凸状部が突き
    刺されてインクタンクの内部と前記インク通路との間の
    連通を許容するパッキンを有することを特徴とする請求
    項4に記載のインク供給装置。
  6. 【請求項6】 前記収納室はその上方部分に大気連通孔
    を有し、前記インクタンクはその上方部分に大気連通孔
    を有することを特徴とする請求項1に記載の供給装置。
  7. 【請求項7】 前記収納室はその上方部分に大気連通孔
    を有し、前記インクタンクは大気連通孔を有さず、前記
    収納室の上方空間がエア通路を介して前記インクタンク
    の内部に連通していることを特徴とする請求項1に記載
    の供給装置。
  8. 【請求項8】 前記エア通路の一端部は前記収納室の内
    部に突出する第1の筒状部分として形成され、前記エア
    通路の他端部は前記インクタンクの内部に突出する第2
    の筒状部分として形成され、該第1の筒状部分の高さが
    該第2の筒状部分の高さよりも高いことを特徴とする請
    求項7に記載の供給装置。
  9. 【請求項9】 前記収納室はその底壁から上に所定の高
    さだけ延びる仕切り壁を有し、前記収納室は該仕切り壁
    によって前記インク通路の開口部を含む第1の領域と前
    記インク供給口及び前記エア通路の開口部とを含む第2
    の領域とを有し、該第2の領域の体積が該第1の領域の
    体積よりも大きいことを特徴とする請求項8に記載のイ
    ンク供給装置。
  10. 【請求項10】 前記収納室はその底壁から上に所定の
    高さだけ延びる仕切り壁を有し、前記収納室は該仕切り
    壁によって前記インク通路の開口部を含む第1の領域と
    前記インク供給口を含む第2の領域とを有し、該第2の
    領域の体積が該第1の領域の体積よりも大きいことを特
    徴とする請求項1に記載のインク供給装置。
  11. 【請求項11】 前記収納室と前記ホルダ部に装着され
    るインクタンクとの容積比が1:1〜1:5であること
    を特徴とする請求項1に記載のインク供給装置。
  12. 【請求項12】 前記少なくとも一つの収納室及び前記
    少なくとも一つのホルダ部は複数の対の収納室及びホル
    ダ部からなり、各前記インク通路が各対の収納室の底部
    とホルダ部の底部との間を連通し、異なる色のインクを
    内蔵した複数のインクタンクが前記複数のホルダ部にそ
    れぞれ着脱可能に装着されることを特徴とする請求項1
    に記載のインク供給装置。
  13. 【請求項13】 請求項1から12のいずれか1項に記
    載のインク供給装置はインクカートリッジとして形成さ
    れ、該インクカートリッジは印字ヘッドに着脱可能に装
    着可能であることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  14. 【請求項14】 難溶解性色素を含有するインクを使用
    することを特徴とする請求項13に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003312016A (ja) * 1998-07-15 2003-11-06 Seiko Epson Corp インクジェット記録装置
US10160219B2 (en) 2016-12-28 2018-12-25 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus including cartridge having first storage chamber, cartridge attachment portion having second storage chamber, and recording portion
WO2019026096A1 (en) * 2017-07-31 2019-02-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha IMAGE FORMING APPARATUS AND IMAGE FORMING SYSTEM

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