JPH10119222A - 軽量サイディングボード及びその製造方法 - Google Patents
軽量サイディングボード及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH10119222A JPH10119222A JP8315367A JP31536796A JPH10119222A JP H10119222 A JPH10119222 A JP H10119222A JP 8315367 A JP8315367 A JP 8315367A JP 31536796 A JP31536796 A JP 31536796A JP H10119222 A JPH10119222 A JP H10119222A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin foam
- weight
- parts
- phenolic resin
- pts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】軽量にして吸水性が低く密実で物理的強度の高
いタイル貼り不燃性フェノール樹脂発泡体からなる軽量
サイディングボード及びその製造方法を提供することで
ある。 【構成】レゾール型フェノール樹脂100重量部、発泡
剤1〜50重量部、硬化剤10〜50重量部に圧縮強度
600kgf/cm2以上で嵩比重0.3〜0.5g/
cm3、融点1500℃以上のセラミック微細中空粒子
30〜300重量部及びシリカ粉末50〜300重量部
を加え、両面に面材としてサーフェイサーガラス繊維を
張り付けた不燃性フェノール樹脂発泡体を目地一体化裏
打ち材とし表面にタイルを貼着一体硬化させる。
いタイル貼り不燃性フェノール樹脂発泡体からなる軽量
サイディングボード及びその製造方法を提供することで
ある。 【構成】レゾール型フェノール樹脂100重量部、発泡
剤1〜50重量部、硬化剤10〜50重量部に圧縮強度
600kgf/cm2以上で嵩比重0.3〜0.5g/
cm3、融点1500℃以上のセラミック微細中空粒子
30〜300重量部及びシリカ粉末50〜300重量部
を加え、両面に面材としてサーフェイサーガラス繊維を
張り付けた不燃性フェノール樹脂発泡体を目地一体化裏
打ち材とし表面にタイルを貼着一体硬化させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建造物、エクステリア等
に使用する軽量で且つ断熱性に優れたタイル貼り不燃性
のフェノール樹脂発泡体からなる軽量サイディングボー
ド及びその製造方法に関するものである。
に使用する軽量で且つ断熱性に優れたタイル貼り不燃性
のフェノール樹脂発泡体からなる軽量サイディングボー
ド及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来建造物の外装材として使用するタイ
ルを片面に貼着したコンクリートパネル、軽量コンクリ
ートパネルがある。片面にタイルを貼着したコンクリー
トパネルは、多数枚のタイルをシートに配列接着したタ
イルシートを型枠に貼り、このタイルシートの上にコン
クリートを打設して、常温養生の後脱型し、さらに高温
高圧のオートクレーブ養生する。しかしこのような片面
にタイルを貼り付けたコンクリートパネルは、オートク
レーブ養生のアルカリ雰囲気によりタイルが白く変色し
たり、光沢が無くなったりしてタイルの品質を低下させ
る。さらにパネル自身が非常に重いため運搬、取付施工
に大きな労力を必要とする。
ルを片面に貼着したコンクリートパネル、軽量コンクリ
ートパネルがある。片面にタイルを貼着したコンクリー
トパネルは、多数枚のタイルをシートに配列接着したタ
イルシートを型枠に貼り、このタイルシートの上にコン
クリートを打設して、常温養生の後脱型し、さらに高温
高圧のオートクレーブ養生する。しかしこのような片面
にタイルを貼り付けたコンクリートパネルは、オートク
レーブ養生のアルカリ雰囲気によりタイルが白く変色し
たり、光沢が無くなったりしてタイルの品質を低下させ
る。さらにパネル自身が非常に重いため運搬、取付施工
に大きな労力を必要とする。
【0003】パネル重量を低減させるためコンクリート
パネルの代わりに軽量コンクリートパネルを用いたもの
もある。軽量コンクリートパネルは気泡によって軽量化
したいわゆるALCと、軽量骨材を使用して軽量化した
ものがあるが、いずれも高温高圧によるオートクレーブ
養生は必要である。さらに製造過程における軽量コンク
リートパネルの膨張、収縮が大きいためタイルを貼着し
て安定した品質の製品を生産することが困難であった。
その上軽量とはいうものの重量はあまり軽量とは言えな
かった。
パネルの代わりに軽量コンクリートパネルを用いたもの
もある。軽量コンクリートパネルは気泡によって軽量化
したいわゆるALCと、軽量骨材を使用して軽量化した
ものがあるが、いずれも高温高圧によるオートクレーブ
養生は必要である。さらに製造過程における軽量コンク
リートパネルの膨張、収縮が大きいためタイルを貼着し
て安定した品質の製品を生産することが困難であった。
その上軽量とはいうものの重量はあまり軽量とは言えな
かった。
【0004】コンクリートパネルや軽量コンクリートパ
ネル又は無機系ボード等を成形し、これにタイルを接着
剤等で後付けする方法もあるが、接着強度不足による耐
久性の点や工数及び工期がかかるいいう問題があった。
ネル又は無機系ボード等を成形し、これにタイルを接着
剤等で後付けする方法もあるが、接着強度不足による耐
久性の点や工数及び工期がかかるいいう問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
点を解決するため鋭意研究の結果、コンクリート又は軽
量コンクリートに代わる軽量な不燃性フェノール樹脂発
泡体をタイルの裏打ち基材として用い得ることを見出し
軽量サイディングボードを完成した。
点を解決するため鋭意研究の結果、コンクリート又は軽
量コンクリートに代わる軽量な不燃性フェノール樹脂発
泡体をタイルの裏打ち基材として用い得ることを見出し
軽量サイディングボードを完成した。
【0006】本発明は建造物、エクステリア等に使用す
ることのできる、軽量で且つ断熱性に優れ片面にタイル
を貼着した目地一体化裏打ち材が不燃性フェノール樹脂
発泡体からなる軽量サイディングボード及びその製造方
法を提供することを目的とする。
ることのできる、軽量で且つ断熱性に優れ片面にタイル
を貼着した目地一体化裏打ち材が不燃性フェノール樹脂
発泡体からなる軽量サイディングボード及びその製造方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】多数枚のタイルをシート
に配列接着したタイルシートを、型枠内に貼り、その上
にサーフェイサーガラス繊維を敷設して不燃性フェノー
ル樹脂発泡体組成物を流し込み、その上面にさらにサー
フェイサーガラス繊維を敷設積層し一体成形する。不燃
性フェノール樹脂発泡体組成物は、レゾール型フェノー
ル樹脂100重量部、発泡剤1〜50重量部、硬化剤1
0〜50重量部に圧縮強度600kgf/cm2以上で
嵩比重0.3〜0.5g/cm3、融点1500℃以上
のセラミック微細中空粒子30〜300重量部、シリカ
粉末50〜300重量部を加えたものである。
に配列接着したタイルシートを、型枠内に貼り、その上
にサーフェイサーガラス繊維を敷設して不燃性フェノー
ル樹脂発泡体組成物を流し込み、その上面にさらにサー
フェイサーガラス繊維を敷設積層し一体成形する。不燃
性フェノール樹脂発泡体組成物は、レゾール型フェノー
ル樹脂100重量部、発泡剤1〜50重量部、硬化剤1
0〜50重量部に圧縮強度600kgf/cm2以上で
嵩比重0.3〜0.5g/cm3、融点1500℃以上
のセラミック微細中空粒子30〜300重量部、シリカ
粉末50〜300重量部を加えたものである。
【0008】
【作用】本発明のレゾール型フェノール樹脂発泡体に使
用されるフェノール樹脂はフェノール、クレゾール、キ
シレノール、パラアルキルフェノール、パラフェニルフ
ェノール、レゾルシン等のフェノール類及びその変性物
とホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒト、フルフラ
ール、アセトアルデヒド等のアルデヒド類を水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、ヘキサメ
チレンテトラミン、トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン等のアルカリ性触媒で反応させて製造するレゾール型
のものである。
用されるフェノール樹脂はフェノール、クレゾール、キ
シレノール、パラアルキルフェノール、パラフェニルフ
ェノール、レゾルシン等のフェノール類及びその変性物
とホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒト、フルフラ
ール、アセトアルデヒド等のアルデヒド類を水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、ヘキサメ
チレンテトラミン、トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン等のアルカリ性触媒で反応させて製造するレゾール型
のものである。
【0009】本発明の不燃性フェノール樹脂発泡体の製
造に使用する発泡剤は、例えばメチレンクロライド、炭
酸塩、ペンタン、ヘキサン、イソプロビルエーテル、塩
化メチレン等でレゾール型フェノール樹脂に対して1〜
50重量部添加する。又レゾール型フェノール樹脂発泡
体に使用される硬化剤として硫酸、リン酸等の無機酸、
ベンゼンスルホン酸、ナフトールスルホン酸、フェノー
ルスルホン酸等の有機酸が挙げられる。
造に使用する発泡剤は、例えばメチレンクロライド、炭
酸塩、ペンタン、ヘキサン、イソプロビルエーテル、塩
化メチレン等でレゾール型フェノール樹脂に対して1〜
50重量部添加する。又レゾール型フェノール樹脂発泡
体に使用される硬化剤として硫酸、リン酸等の無機酸、
ベンゼンスルホン酸、ナフトールスルホン酸、フェノー
ルスルホン酸等の有機酸が挙げられる。
【0010】レゾール型フェノール樹脂に高強度のセラ
ミック微細中空粒子及びシリカ粉末を加えて硬化させ基
材とし、この基材の両面に面材として張り付けるサーフ
ェイサーガラス繊維は、ガラス繊維による繊布または不
繊布で市販のものから選択できる。サーフェイサーガラ
ス繊維の重量密度は1m2のマットに30g以上必要
で、これ以下では充分な強度が保持できない。
ミック微細中空粒子及びシリカ粉末を加えて硬化させ基
材とし、この基材の両面に面材として張り付けるサーフ
ェイサーガラス繊維は、ガラス繊維による繊布または不
繊布で市販のものから選択できる。サーフェイサーガラ
ス繊維の重量密度は1m2のマットに30g以上必要
で、これ以下では充分な強度が保持できない。
【0011】フェノール樹脂発泡体の所要強度によりサ
ーフェイサーガラス繊維の重量密度を選択する。サーフ
ェイサーガラス繊維を両面に面材として張り付け一体成
形硬化させることによって、フェノール樹脂発泡体の物
理的強度の増強及び反り等の変形防止を図ることができ
る。
ーフェイサーガラス繊維の重量密度を選択する。サーフ
ェイサーガラス繊維を両面に面材として張り付け一体成
形硬化させることによって、フェノール樹脂発泡体の物
理的強度の増強及び反り等の変形防止を図ることができ
る。
【0012】本発明に使用したるセラミック微細中空粒
子は、従来の微細中空発泡体に比較して特に圧縮強度が
高いものであり不燃性フェノール樹脂発泡体製造過程で
生ずる高い応力、剪断力に対して耐え得ることができる
ものである。さらに加圧成形することによって軽量であ
るにもかかわらず緻密な不燃性フェノール樹脂発泡体と
することができるのである。
子は、従来の微細中空発泡体に比較して特に圧縮強度が
高いものであり不燃性フェノール樹脂発泡体製造過程で
生ずる高い応力、剪断力に対して耐え得ることができる
ものである。さらに加圧成形することによって軽量であ
るにもかかわらず緻密な不燃性フェノール樹脂発泡体と
することができるのである。
【0013】セラミック微細中空粒子あるいは微細中空
発泡体の圧縮強度とは耐水圧強度と同意語であり、圧縮
強度の測定は、微細中空発泡体を水中で加圧し水に加え
られた圧力が微細中空発泡体に伝わり微細中空発泡体が
破壊する圧力を圧縮強度とするのである。
発泡体の圧縮強度とは耐水圧強度と同意語であり、圧縮
強度の測定は、微細中空発泡体を水中で加圧し水に加え
られた圧力が微細中空発泡体に伝わり微細中空発泡体が
破壊する圧力を圧縮強度とするのである。
【0014】優れた性能を示すことのできる不燃性フェ
ノール樹脂発泡体は、攪拌・混練工程が充分でなければ
ならず、均一な製品で品質の良い不燃性フェノール樹脂
発泡体には特に重要である。本発明におけるが如き組成
物に対して充分な攪拌・混練を行なう場合セラミック微
細中空粒子に加わる応力及び剪断力は、約400kgf
/cm2前後になると言われている。従来の微細中空発
泡体には、このような高圧に耐え得るものが無かったの
で、かかる不燃性フェノール樹脂発泡体として使用し充
分な性能が得られるものは皆無であった。即ち大部分が
破壊してしまうからである。
ノール樹脂発泡体は、攪拌・混練工程が充分でなければ
ならず、均一な製品で品質の良い不燃性フェノール樹脂
発泡体には特に重要である。本発明におけるが如き組成
物に対して充分な攪拌・混練を行なう場合セラミック微
細中空粒子に加わる応力及び剪断力は、約400kgf
/cm2前後になると言われている。従来の微細中空発
泡体には、このような高圧に耐え得るものが無かったの
で、かかる不燃性フェノール樹脂発泡体として使用し充
分な性能が得られるものは皆無であった。即ち大部分が
破壊してしまうからである。
【0015】次にセラミック微細中空粒子を不燃性フェ
ノール樹脂発泡体に使用する場合重要なことは熱伝導率
である。微細中空発泡体はその粒径によるが一般に0.
1(kcal/mhr℃)前後であり、充填した微細中
空発泡体の半分が破壊されたものである場合熱伝導率は
大体0.2(kcal/mhr℃)に低下する。破壊さ
れない完全な微細中空発泡体が使用された場合にのみ優
れた効果が得られるのである。本発明に使用するセラミ
ック微細中空粒子は従来の微細中空発泡体であるシラス
バルーン、ガラスバルーン、シリカバルーン、フライア
ッシュバルーンなどに比較して格段に圧縮強度が高いも
のであり、不燃性フェノール樹脂発泡体の微細中空粒子
は100%完全な球状である。従来の微細中空発泡体の
圧縮強度は80〜300kgf/cm2である。
ノール樹脂発泡体に使用する場合重要なことは熱伝導率
である。微細中空発泡体はその粒径によるが一般に0.
1(kcal/mhr℃)前後であり、充填した微細中
空発泡体の半分が破壊されたものである場合熱伝導率は
大体0.2(kcal/mhr℃)に低下する。破壊さ
れない完全な微細中空発泡体が使用された場合にのみ優
れた効果が得られるのである。本発明に使用するセラミ
ック微細中空粒子は従来の微細中空発泡体であるシラス
バルーン、ガラスバルーン、シリカバルーン、フライア
ッシュバルーンなどに比較して格段に圧縮強度が高いも
のであり、不燃性フェノール樹脂発泡体の微細中空粒子
は100%完全な球状である。従来の微細中空発泡体の
圧縮強度は80〜300kgf/cm2である。
【0016】本発明に使用するセラミック微細中空粒子
の融点は1500℃以上である。セラミック微細中空粒
子はその材質に起因するのは当然であるが一般的に融点
の高いもの程圧縮強度も高くなる。圧縮強度を600k
gf/cm2以上とするならばその融点は1500℃以
上にしなければならないのである。
の融点は1500℃以上である。セラミック微細中空粒
子はその材質に起因するのは当然であるが一般的に融点
の高いもの程圧縮強度も高くなる。圧縮強度を600k
gf/cm2以上とするならばその融点は1500℃以
上にしなければならないのである。
【0017】以上により本発明において使用するセラミ
ック微細中空粒子はシリカ50〜60%、アルミナ40
〜45%、その他1.5〜2.5%からなるセラミック
組成物を発泡生成せしめたものを使用し、その物性は圧
縮強度700kgf/cm2、融点1600℃、嵩比重
0.3〜0.5g/cm3、熱伝導率0.1(kcal
/mhr℃)で完全な中空粒子のみで構成されている。
セラミック微細中空粒子の粒径は、5〜350μmの範
囲のものを使用し、細目5〜75μm、中目75〜15
0μm、荒目150〜350μmとして粒度調整により
混合使用する。嵩比重は粒度の細かいものは重く、荒い
ものは軽くなる。このため嵩比重の範囲は0.3〜0.
5g/cm2となる。
ック微細中空粒子はシリカ50〜60%、アルミナ40
〜45%、その他1.5〜2.5%からなるセラミック
組成物を発泡生成せしめたものを使用し、その物性は圧
縮強度700kgf/cm2、融点1600℃、嵩比重
0.3〜0.5g/cm3、熱伝導率0.1(kcal
/mhr℃)で完全な中空粒子のみで構成されている。
セラミック微細中空粒子の粒径は、5〜350μmの範
囲のものを使用し、細目5〜75μm、中目75〜15
0μm、荒目150〜350μmとして粒度調整により
混合使用する。嵩比重は粒度の細かいものは重く、荒い
ものは軽くなる。このため嵩比重の範囲は0.3〜0.
5g/cm2となる。
【0018】レゾール型フェノール樹脂100重量部に
対して、発泡剤1〜50重量部、硬化剤は10〜50重
量部であり、これに加えるセラミック微細中空粒子は3
0〜300重量部とする。不燃性フェノール樹脂発泡体
の所要物理的強度、比重等によってセラミック微細中空
粒子の量を加減することができる。
対して、発泡剤1〜50重量部、硬化剤は10〜50重
量部であり、これに加えるセラミック微細中空粒子は3
0〜300重量部とする。不燃性フェノール樹脂発泡体
の所要物理的強度、比重等によってセラミック微細中空
粒子の量を加減することができる。
【0019】本発明に使用するシリカ粉末は、酸化硅素
を80%以上含有する非晶質シリカ化合物で、例えばシ
リカヒューム、硅石粉、硅砂、硅酸カルシウム、メタ硅
酸カルシウム、硅そう土等である。その粒径は5〜10
0μmの範囲が好適で、不燃性フェノール樹脂発泡体の
耐火性を向上させる充填材として効果を発揮する。
を80%以上含有する非晶質シリカ化合物で、例えばシ
リカヒューム、硅石粉、硅砂、硅酸カルシウム、メタ硅
酸カルシウム、硅そう土等である。その粒径は5〜10
0μmの範囲が好適で、不燃性フェノール樹脂発泡体の
耐火性を向上させる充填材として効果を発揮する。
【0020】本発明に使用するタイルは、陶磁器タイ
ル、▲せつ▼器質タイル、ガラスタイル、プラスチック
タイルなどいずれも使用することができ、さらにタイル
類似のれんが、石材、天然又は人造ガラス、結晶化ガラ
スなどの装飾板も貼着することができる。これらの寸法
は任意であり、例えば一般の呼称である四丁掛け、三丁
掛け、二丁掛け、小口平、ボーダー等いずれでも良い。
ル、▲せつ▼器質タイル、ガラスタイル、プラスチック
タイルなどいずれも使用することができ、さらにタイル
類似のれんが、石材、天然又は人造ガラス、結晶化ガラ
スなどの装飾板も貼着することができる。これらの寸法
は任意であり、例えば一般の呼称である四丁掛け、三丁
掛け、二丁掛け、小口平、ボーダー等いずれでも良い。
【0021】軽量サイディングボード表面タイル貼りパ
ターンは、いずれでも良く、例えばイギリス積み、フラ
ンス式ガーデン積み、長手積み、クォータ積みなど自由
に選択できる。
ターンは、いずれでも良く、例えばイギリス積み、フラ
ンス式ガーデン積み、長手積み、クォータ積みなど自由
に選択できる。
【0022】軽量サイディングボード表面のタイル間の
目地は、不燃性フェノール樹脂発泡体がその間隙に目地
材となり裏打ち材と一体として形成される。しかもその
目地材の表面はサーフェイサーガラス繊維であるため、
きわめて強靭である。しかも不燃性フェノール樹脂発泡
体の色は顔料添加によって任意に選択することができる
ので、目地材の色は、タイルの模様に合わせて自由に変
えることができる。又、酸性雨などから軽量サイディン
グボードを防護するため特に酸に強い色粉を使い裏打ち
一体目地材を形成することもできる。
目地は、不燃性フェノール樹脂発泡体がその間隙に目地
材となり裏打ち材と一体として形成される。しかもその
目地材の表面はサーフェイサーガラス繊維であるため、
きわめて強靭である。しかも不燃性フェノール樹脂発泡
体の色は顔料添加によって任意に選択することができる
ので、目地材の色は、タイルの模様に合わせて自由に変
えることができる。又、酸性雨などから軽量サイディン
グボードを防護するため特に酸に強い色粉を使い裏打ち
一体目地材を形成することもできる。
【0023】軽量サイディングボードは、軽量の不燃性
フェノール樹脂発泡体が裏打ち材に使用されているため
大きな寸法形状にしても運搬、施工等の面で支障は生じ
ない。例えば幅900mm、高さ1800mm、幅12
00mm、高さ2400mmなどの大寸法形状の軽量サ
イディングボードを生産することもできる。
フェノール樹脂発泡体が裏打ち材に使用されているため
大きな寸法形状にしても運搬、施工等の面で支障は生じ
ない。例えば幅900mm、高さ1800mm、幅12
00mm、高さ2400mmなどの大寸法形状の軽量サ
イディングボードを生産することもできる。
【0024】
【実施例】以下本発明の実施例について詳述するが本発
明はその要旨を越えない限り実施例に限定されるもので
はない。
明はその要旨を越えない限り実施例に限定されるもので
はない。
【0025】実施例 市販の二丁掛け厚さ6mm磁器質
施釉タイルを目地幅8mmにしてクォーター積みにしこ
れにタイルシートを接着した。タイルを配列接着したタ
イルシートの寸法は幅900mm、高さ1800mmで
ある。これを型枠内に貼りこの上に重量密度60g/m
2のサーフェイサーガラス繊維を敷設して不燃性フェノ
ール樹脂発泡体組成物を流し込み表面を平滑にしてさら
に重量密度90g/m2のサーフェイサーガラス繊維を
敷設積層し100kgf/cm2の圧力で加圧成形後6
0℃で10分養生硬化させ軽量サイディングボードの目
地一体化裏打ち材を作製した。裏打ち材の厚みは15m
mである。
施釉タイルを目地幅8mmにしてクォーター積みにしこ
れにタイルシートを接着した。タイルを配列接着したタ
イルシートの寸法は幅900mm、高さ1800mmで
ある。これを型枠内に貼りこの上に重量密度60g/m
2のサーフェイサーガラス繊維を敷設して不燃性フェノ
ール樹脂発泡体組成物を流し込み表面を平滑にしてさら
に重量密度90g/m2のサーフェイサーガラス繊維を
敷設積層し100kgf/cm2の圧力で加圧成形後6
0℃で10分養生硬化させ軽量サイディングボードの目
地一体化裏打ち材を作製した。裏打ち材の厚みは15m
mである。
【0026】前記実施例に使用した不燃性フェノール樹
脂発泡体組成物は、レゾール型フェノール樹脂100重
量部、発泡剤として塩化メチレン2重量部に圧縮強度7
00kgf/cm2、嵩比重0.3〜0.5g/c
m3、融点1600℃、熱伝導率0.1(kcal/m
hr℃)で完全中空粒子のみで構成されているセラミッ
ク微細中空粒子100重量部、シリカ粉末としてシリカ
ヒュームを200重量部、その他混和剤に発泡剤、分散
剤、安定剤、顔料等を各々適量加えた組成物を充分攪拌
・混練した後リン酸系の硬化剤を20重量部加えさらに
充分攪拌・混練したもので、顔料にカーボンブラックを
使用し黒色の不燃性フェノール樹脂発泡組成物とした。
脂発泡体組成物は、レゾール型フェノール樹脂100重
量部、発泡剤として塩化メチレン2重量部に圧縮強度7
00kgf/cm2、嵩比重0.3〜0.5g/c
m3、融点1600℃、熱伝導率0.1(kcal/m
hr℃)で完全中空粒子のみで構成されているセラミッ
ク微細中空粒子100重量部、シリカ粉末としてシリカ
ヒュームを200重量部、その他混和剤に発泡剤、分散
剤、安定剤、顔料等を各々適量加えた組成物を充分攪拌
・混練した後リン酸系の硬化剤を20重量部加えさらに
充分攪拌・混練したもので、顔料にカーボンブラックを
使用し黒色の不燃性フェノール樹脂発泡組成物とした。
【0027】実施例になる軽量サイディングボードは、
不燃性フェノール樹脂発泡体の目地一体化裏打ち材の比
重が0.30で、表面に貼着したタイルを含めても0.
85でありきわめて軽量であった。又釘打ち性も良好で
あり、施工性に優れていることが確認された。
不燃性フェノール樹脂発泡体の目地一体化裏打ち材の比
重が0.30で、表面に貼着したタイルを含めても0.
85でありきわめて軽量であった。又釘打ち性も良好で
あり、施工性に優れていることが確認された。
【0028】軽量サイディングボードは、曲げ破壊荷重
が55(kgf)で吸水率は2%以下吸水による反りは
0.5mm以下、耐候はサンシャインカーボーアーク灯
1000時間で異常なし、耐凍結融解性能は300サイ
クルにおいても異常が認められなかった。難燃性は表面
850℃10分加熱時の裏面温度は23℃と常温で全く
加熱による影響、煙の発生は認められなかった。
が55(kgf)で吸水率は2%以下吸水による反りは
0.5mm以下、耐候はサンシャインカーボーアーク灯
1000時間で異常なし、耐凍結融解性能は300サイ
クルにおいても異常が認められなかった。難燃性は表面
850℃10分加熱時の裏面温度は23℃と常温で全く
加熱による影響、煙の発生は認められなかった。
【0029】
【発明の効果】以上述べた如く本発明にかかる不燃性フ
ェノール樹脂発泡体を用いた軽量サイディングボード
は、フェノール樹脂の充填材にセラミック微細中空粒子
及びシリカ粉末を使用することによって、従来のフェノ
ール樹脂発泡体では得られなかった表面の平滑性を得る
ことができた。また従来のフェノール樹脂発泡体はフェ
ノール樹脂自身の発泡のみであるため連続気泡となり多
孔質で吸水性が高く、物理的強度も充分では無かった。
ェノール樹脂発泡体を用いた軽量サイディングボード
は、フェノール樹脂の充填材にセラミック微細中空粒子
及びシリカ粉末を使用することによって、従来のフェノ
ール樹脂発泡体では得られなかった表面の平滑性を得る
ことができた。また従来のフェノール樹脂発泡体はフェ
ノール樹脂自身の発泡のみであるため連続気泡となり多
孔質で吸水性が高く、物理的強度も充分では無かった。
【0030】セラミック微細中空粒子の面と面がフェノ
ール樹脂によって点接合しさらにセラミック微細中空粒
子間の空隙にシリカ粉末が充填することによりフェノー
ル樹脂自身の発泡のみによるものとは全く異なった構成
によって表面平滑で吸水性の低い、密実にして物理的強
度が高くしかも断熱性にも優れた不燃性フェノール樹脂
発泡体で形成された目地材一体化裏打ち材を有する軽量
サイディングボードを得ることができた。
ール樹脂によって点接合しさらにセラミック微細中空粒
子間の空隙にシリカ粉末が充填することによりフェノー
ル樹脂自身の発泡のみによるものとは全く異なった構成
によって表面平滑で吸水性の低い、密実にして物理的強
度が高くしかも断熱性にも優れた不燃性フェノール樹脂
発泡体で形成された目地材一体化裏打ち材を有する軽量
サイディングボードを得ることができた。
【図1】軽量サイディングボード断面図
【図2】軽量サイディングボードタイル貼着面の一部
1.不燃性フェノール樹脂発泡体裏打ち材 2.不燃性フェノール樹脂発泡体目地材 3.タイル
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04F 13/08 102 E04F 13/08 102J // B29K 61:04 105:04 105:08 105:20
Claims (2)
- 【請求項 1】 型枠内に多数枚のタイルをシートに配
列接着したタイルシートを貼り、その上面にサーフェイ
サーガラス繊維を敷設して不燃性フェノール樹脂発泡体
組成物を流し込みさらにサーフェイサーガラス繊維を敷
設積層し一体成形するタイル貼り不燃性フェノール樹脂
発泡体からなることを特徴とする軽量サイディングボー
ト及びその製造方法。 - 【請求項 2】 前記不燃性フェノール樹脂発泡体は、
レゾール型フェノール樹脂100重量部、発泡剤1〜5
0重量部、硬化剤10〜50重量部に圧縮強度600k
gf/cm2以上で嵩比重0.3〜0.5g/cm3、
融点1500℃以上のセラミック微細中空粒子30〜3
00重量部、シリカ粉末50〜300重量部を加え両面
にサーフェイサーガラス繊維を面材として張り付けて一
体成形硬化させることを特徴とする不燃性フェノール樹
脂発泡体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8315367A JPH10119222A (ja) | 1996-10-23 | 1996-10-23 | 軽量サイディングボード及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8315367A JPH10119222A (ja) | 1996-10-23 | 1996-10-23 | 軽量サイディングボード及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10119222A true JPH10119222A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=18064568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8315367A Pending JPH10119222A (ja) | 1996-10-23 | 1996-10-23 | 軽量サイディングボード及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10119222A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000036242A1 (fr) * | 1998-12-11 | 2000-06-22 | Ibiden Co., Ltd. | Materiau de construction composite |
GB2565278A (en) * | 2017-07-31 | 2019-02-13 | Acell Ind Ltd | Method for producing cured polymeric skins |
-
1996
- 1996-10-23 JP JP8315367A patent/JPH10119222A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000036242A1 (fr) * | 1998-12-11 | 2000-06-22 | Ibiden Co., Ltd. | Materiau de construction composite |
GB2565278A (en) * | 2017-07-31 | 2019-02-13 | Acell Ind Ltd | Method for producing cured polymeric skins |
GB2565278B (en) * | 2017-07-31 | 2023-06-07 | Acell Ind Ltd | Method for producing cured polymeric skins |
US12083773B2 (en) | 2017-07-31 | 2024-09-10 | Acell Industries Limited | Method for producing cured polymeric skins |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101191371B (zh) | 复合型酚醛建筑节能保温板及其制造方法 | |
CN102826824B (zh) | 隔音隔热阻燃的轻骨料菱镁混凝复合材料及其复合板材 | |
CN101220614A (zh) | 聚氨酯复合保温板及其制造方法和应用 | |
WO2015026144A1 (ko) | 불연성 충진 단열소재 조성물을 이용한 조립식 건식 벽체 시스템 및 마감일체형 조립식 구조물 | |
US20070257391A1 (en) | Method for Manufacturing a Light Article of Conglomerate Material and Associated Composite Panel | |
KR101323343B1 (ko) | 커튼월 내화성 경량보드용 접착 조성물 및 이를 이용한 알루미늄 커튼월 구성방법 | |
KR20050027712A (ko) | 건축내장재용 흡음판넬의 조성, 그 제조방법 및 용도 | |
DE2623738C3 (de) | Verfahren zur Herstellung von Bauteilen | |
JPH10119222A (ja) | 軽量サイディングボード及びその製造方法 | |
US10738469B2 (en) | Integral tile/foam building block and method for making same | |
JP3038086U (ja) | 軽量サイディングボード | |
CN112026288B (zh) | 一种岩棉夹芯面板及其制备方法 | |
JP3041338U (ja) | 不燃性サイディング | |
CN112726987A (zh) | 一种下锚固式建筑保温装饰一体板 | |
JP3052964U (ja) | 建材用パネル | |
JPH10120815A (ja) | 不燃性フェノール樹脂発泡体及びその製造方法 | |
CN212129742U (zh) | 一种轻质安全保温装饰一体板 | |
JPH10231610A (ja) | 不燃性サイディング及びその製造方法 | |
JPH10121664A (ja) | 軽量屋根材及びその製造方法 | |
JP3049892U (ja) | 建材用積層板 | |
JP3038085U (ja) | 軽量屋根材 | |
JP3230775B2 (ja) | 複合板 | |
KR100741756B1 (ko) | 방내화칸막이용 불연성 판넬 및 그 제조방법 | |
JPH10324762A (ja) | 高強度不燃性フェノール樹脂発泡体 | |
JP3036819U (ja) | 不燃性フェノール樹脂発泡体 |