JPH10118830A - 鋼板サイドトリミング装置及び鋼板サイドトリミング方法 - Google Patents

鋼板サイドトリミング装置及び鋼板サイドトリミング方法

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JPH10118830A
JPH10118830A JP28899596A JP28899596A JPH10118830A JP H10118830 A JPH10118830 A JP H10118830A JP 28899596 A JP28899596 A JP 28899596A JP 28899596 A JP28899596 A JP 28899596A JP H10118830 A JPH10118830 A JP H10118830A
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steel plate
blade
rotary
rotary blade
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JP28899596A
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Yasushi Kurisu
泰 栗栖
Katsumi Ando
克巳 安藤
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼板のトリム端面形状を常に良好に保つこと
ができるとともに、刃物の寿命を延ばすことが可能な鋼
板サイドトリミング装置及び鋼板サイドトリミング方法
を提供する。 【解決手段】 各回転刃6,7の刃面をそれぞれ研削す
る研削用砥石と、各回転刃6,7の研削によるサイズ変
化をそれぞれ測定する検出器と、各回転刃6,7の研削
によるサイズ変化及び鋼板の材質、板厚変化に応じて、
両回転刃6,7のクリアランスとオーバーラップを調整
するアクチュエータ8,9,10とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下に対向する一
対の回転刃を備え、この回転刃により連続的に走行する
鋼板サイドをトリミングする鋼板サイドトリミング装置
及び鋼板サイドトリミング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の鋼板サイドトリミング装置ある
いは鋼板サイドトリミング方法では、トリミングする鋼
板の材質や板厚に応じて回転刃のクリアランス及びオー
バーラップを調整する必要があり、従来から回転刃のク
リアランス及びオーバーラップを調整する方法が種々提
案されている。
【0003】例えば、第1の従来例として、特開平6−
39622号公報に開示された金属ストリップのサイド
トリミング方法では、連続的に走行する金属ストリップ
をサイドトリマーによりサイドトリミングするに際し、
金属ストリップの材質毎の、エッジ板厚に対する上刃と
下刃の最適クリアランス量を予め求めておくとともに、
金属ストリップの材質に関係なく、エッジ板厚に対する
上刃と下刃の最適オーバーラップ量も予め求めておき、
当該金属ストリップが由来する前工程でのエッジ板厚情
報、注文最終板幅情報、および金属ストリップの材質に
基づいて、かつ当該金属ストリップの走行ラインでエッ
ジ板厚を測定しまたは予測してこれに基づくことなく、
前記最適クリアランス量および最適オーバーラップ量と
なるようにサイドトリマーに対して切断制御信号を与え
ている。
【0004】第2の従来例として、特公平7−4691
号公報に開示されたサイドトリマー刃のクリアランス及
びオーバーラップの設定変更方法では、走行する金属ス
トリップのサイドトリマーによるサイドトリミング中
に、サイドトリマー刃のクリアランス及びオーバーラッ
プの設定値を変更するサイドトリマー刃のクリアランス
及びオーバーラップの設定変更方法において、前記金属
ストリップの実測板幅とサイドトリミングの設定板幅と
の板幅差と板厚偏差の関係と、この板厚偏差及び鋼種毎
に、基準板厚と適正クリアランスの間の関係と、前記板
厚偏差毎及び鋼種毎に、基準板厚と適正オーバーラップ
の間の関係と、を求めておき、前記サイドトリマー上流
側に設置した板幅検出器で求めた実測板幅とサイドトリ
ミング設定板幅との板幅差を求め、この板幅差に基づき
前記関係によりトリミング位置における板厚に対応した
クリアランス及びオーバーラップの適正値を求め、この
適正値に前記クリアランス及びオーバーラップの設定値
を変更している。
【0005】第3の従来例として、実行平7−4094
号公報に開示された帯板用サイドトリマでは、ロータリ
カッタを先端にそれぞれ備えたスピンドルを上下一対設
け、これらのロータリカッタの間に帯板を通板すること
によりサイドトリミングを行うサイドトリマにおいて、
前記一方のスピンドルを支持したハウジングを本体フレ
ームの上下方向に摺道自在に設け、該本体フレームに、
ハウジングを上下方向に移動させる第1のウォームジャ
ッキを設け、前記一方のスピンドルをその軸方向に移動
させる第2のウォームジャッキを該スピンドルに嵌係合
するねじ軸と、該ねじ軸に螺合するウォームホイルと、
該ウォームホイルと噛合うウォームと、前記ウォームホ
イルを回動自在に保持するウォームジャッキボックスと
から構成し、該ウォームジャッキボックスを、前記ハウ
ジングに固定するとともに、前記本体フレームに前記ね
じ軸を引付けたまたは押付けのための装置を設けてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の鋼板サイドトリミング方法等では、いずれの方法や装
置においても、鋼板の材質、板厚変化に応じて最適クリ
アランスあるいはオーバーラップの設定値を変更するこ
とができるのみである。
【0007】このため、回転刃等の刃物のコーナー部の
半径が大きくなった場合には、トリム端面形状が悪化す
るので、刃物をサイドトリマー装置から外すとともに、
刃面の研削を行わなければならない。
【0008】従来の鋼板サイドトリミング装置に用いて
いた刃物の研削の一例を、図10に基づいて説明する。
図10は、鋼板トリム量と、刃物のコーナー部の半径と
の関係を示したグラフである。
【0009】図10に示す例では、刃物の材質として冷
間工具鋼(SKD−11)を用いており、この場合に、
刃物のコーナー部の半径が100μmを超えた場合に刃
物の研削を行うとすると、鋼板トリムを2,500t行
う毎に刃物のコーナー部の半径が10μm以下となるよ
う研削を行う必要があり、刃物の研削を約20回行っ
て、鋼板トリムを50,000t行った場合に、刃物を
廃棄している。
【0010】したがって、刃物を取り替えるための作業
が必要であり、生産機会を損失するばかりでなく、コス
トアップにつながるという問題点があった。さらに、刃
物の刃面が磨耗すると、鋼板を剪断する際に刃物のコー
ナー部に大きな応力が加わり、刃物寿命が短くなるとい
う問題点もあった。
【0011】そこで、本発明は、上記した従来の技術の
有する問題点に鑑み提案されたもので、鋼板のトリム端
面形状を常に良好に保つことができるとともに、刃物の
寿命を延ばすことが可能な鋼板サイドトリミング装置及
び鋼板サイドトリミング方法を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下にその内容を説明す
る。
【0013】請求項1記載の発明は、上下に対向する一
対の回転刃を備え、この回転刃により連続的に走行する
鋼板サイドをトリミングする鋼板サイドトリミング装置
であって、前記各回転刃の刃面をそれぞれ研削する研削
用砥石と、前記各回転刃の研削によるサイズ変化をそれ
ぞれ測定する検出器と、前記各回転刃の研削によるサイ
ズ変化及び鋼板の材質、板厚変化に応じて、両回転刃の
クリアランスとオーバーラップを調整するアクチュエー
タとを備えたことを特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の発明の構成に加えて、研削用砥石は、各回転刃の
円周面にそれぞれ当接して研削する位置に配置したこと
を特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明は、上記した請求項1
記載の発明の構成に加えて、研削用砥石は、各回転刃の
内側面にそれぞれ当接して研削する位置に配置したこと
を特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明は、上記した請求項1
記載の発明の構成に加えて、研削用砥石は、各回転刃の
円周面にそれぞれ当接して研削する位置に配置した円周
面用砥石と、各回転刃の内側面にそれぞれ当接して研削
する位置に配置した内側面用砥石とからなることを特徴
とする。
【0017】請求項5記載の発明は、上記した請求項1
記載の発明の構成に加えて、研削用砥石は、各回転刃の
円周面に当接するとともに、回転刃の幅方向の外側から
内側に向かって円周面が縮径して研削されるように、傾
斜して配置したことを特徴とする。
【0018】請求項6記載の発明は、上記した請求項1
〜請求項5のいずれか1項に記載の発明の構成に加え
て、各回転刃の円周部には、幅方向の少なくとも内側に
向かって突出させた研削代を有することを特徴とする。
【0019】請求項7記載の発明は、上下に対向する一
対の回転刃を備え、この回転刃により連続的に走行する
鋼板サイドをトリミングする鋼板サイドトリミング方法
であって、鋼板サイドをトリミングしながら、前記各回
転刃の刃面をそれぞれ研削するとともに、前記各回転刃
の研削によるサイズ変化をそれぞれ測定して、前記各回
転刃の研削によるサイズ変化及び鋼板の材質、板厚変化
に応じて、両回転刃のクリアランスとオーバーラップを
調整することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態を説明する。 (鋼板サイドトリミング装置)図1〜図3は、本発明に
係る鋼板サイドトリミング装置を示したもので、図1
は、鋼板サイドトリミング装置の横断面図、図2は、刃
物コーナー部の拡大正面図、図3は、刃物コーナー部の
拡大側面図をそれぞれ示す。
【0021】本発明に係る鋼板サイドトリミング装置1
は、図1に示すように、本体フレーム2に、上下に一対
のハウジング3,3を設け、各ハウジング3内には、そ
れぞれ複数のベアリング4…を介してスピンドル5,5
を回転可能に保持し、ハウジング3,3外に突出したス
ピンドル5,5の一端部にそれぞれ上回転刃6と下回転
刃7とを上下に対向して取り付けてある。
【0022】また、本体フレーム2には、上側のハウジ
ング3を上下方向に移動させるための一対のオーバーラ
ップ用アクチュエータ8,8を設けるとともに、上側の
ハウジング3と下側のハウジング3をそれぞれ軸方向に
移動させるための上側クリアランス調整用アクチュエー
タ9と下側クリアランス調整用アクチュエータ10とを
設けてある。
【0023】上記したオーバーラップ用アクチュエータ
8,8及び上側クリアランス調整用アクチュエータ9と
下側クリアランス調整用アクチュエータ10は、図示し
ないが、例えば、ウォームジャッキあるいはリニアガイ
ドを介して連絡したACサーボモータにより構成した
り、圧電アクチュエータを用いて構成することができ
る。
【0024】上記したオーバーラップ用アクチュエータ
8,8により、上回転刃6を上下方向に移動させて、両
回転刃6,7の内側面のオーバーラップ量を調整するこ
とができる。
【0025】また、上記した上側クリアランス調整用ア
クチュエータ9と下側クリアランス調整用アクチュエー
タ10により、上回転刃6と下回転刃7をそれぞれ軸方
向に移動させて、両回転刃6,7のクリアランスを調整
することができる。
【0026】両回転刃6,7のクリアランス及びオーバ
ーラップ量は、予め、刃物材質あるいは鋼板の材質、板
厚毎に最適値を求めておく。そして、この最適値となる
ように、オーバーラップ用アクチュエータ8及び上側ク
リアランス調整用アクチュエータ9と下側クリアランス
調整用アクチュエータ10を駆動して、両回転刃6,7
のクリアランス及びオーバーラップ量を調整する。
【0027】上回転刃6の上側及び下回転刃7の下側に
は、図1〜図3に示すように、本体フレーム2から各回
転刃6,7のコーナー部に位置するように、研削用砥石
取付フレーム11を臨ませてある。
【0028】そして、この研削用砥石取付フレーム11
には、図2、図3に示すように、押付装置12を介して
各回転刃6,7の円周面あるいは内側面に向かって研削
用砥石13が突出して取り付けてある。
【0029】この研削用砥石13は、例えば、円形砥石
やカップ型砥石からなり、ダイス鋼を研削する場合には
セラミック砥粒入り砥石、ハイス鋼を研削する場合には
C−BN砥粒入り砥石、超鋼を研削する場合にはダイヤ
モンド砥粒入り砥石を用いることが好ましい。なお、切
り込み量10μm/hrで切り込みを行い、砥石として
SiC砥粒入り砥石を用いて研削することで従来の2倍
の100,000tの鋼板トリムが可能である。
【0030】上記した押付装置12は、例えばウォーム
ジャッキあるいはリニアガイドを介したACサーボモー
タや、圧電アクチュエータ等が用いられ、予め設定した
適宜な押付力により、研削用砥石13を回転刃の刃面に
押し付けている。
【0031】また、研削用砥石取付フレーム11には、
各回転刃6,7の円周面あるいは内側面に向かって各回
転刃6,7の内周面あるいは内側面までの距離を計測す
る検出器14が取り付けてある。この検出器14は、例
えば、非接触式のセンサーであるレーザー測距計等が用
いられる。この検出器14により測定した各回転刃6,
7の刃面までの距離に基づいて、各回転刃6,7の刃物
サイズの変化を検出することができる。
【0032】(研削用砥石の第1実施例)次に、図4に
基づいて、上記した研削用砥石13及び検出器14の取
付位置の第1実施例を説明する。図4は、第1実施例に
係る研削用砥石13及び検出器14の取付位置の説明図
である。
【0033】第1実施例に係る研削用砥石13は、各回
転刃6,7の円周面を研削する円周面用砥石13aから
なり、図4に示すように、各回転刃6,7の円周面まで
の距離を計測する検出器14とともに、各回転刃6,7
の円周面に臨むように、研削用砥石取付フレーム11に
取り付けてある。この円周面用砥石13aは、各回転刃
6,7の円周面の全幅を研削することが可能な幅を有し
ている。
【0034】この第1実施例に係る円周面用砥石13a
により、各回転刃6,7の円周面を研削することができ
る。
【0035】(研削用砥石の第2実施例)次に、図5に
基づいて、上記した研削用砥石13及び検出器14の取
付位置の第2実施例を説明する。図5は、第2実施例に
係る研削用砥石13及び検出器14の取付位置の説明図
である。
【0036】第2実施例に係る研削用砥石13は、各回
転刃6,7の内側面を研削する内側面用砥石13bから
なり、図5に示すように、各回転刃6,7の内側面まで
の距離を計測する検出器14とともに、各回転刃6,7
の内側面に臨むように、研削用砥石取付フレーム11に
取り付けてある。
【0037】この第2実施例に係る内側面用砥石13b
により、各回転刃6,7の内側面を研削することができ
る。
【0038】(研削用砥石の第3実施例)次に、図6に
基づいて、上記した研削用砥石13及び検出器14の取
付位置の第3実施例を説明する。図6は、第3実施例に
係る研削用砥石13及び検出器14の取付位置の説明図
である。
【0039】第3実施例に係る研削用砥石13は、各回
転刃6,7の円周面と内側面とをそれぞれ研削する円周
面用砥石13aと、内側面用砥石13bとからなる。そ
して、図6に示すように、円周面用砥石13aは、各回
転刃6,7の円周面までの距離を計測する検出器14と
ともに、各回転刃6,7の円周面に臨むように、研削用
砥石取付フレーム11に取り付けてあり、内側面用砥石
13bは、各回転刃6,7の内側面までの距離を計測す
る検出器14とともに、各回転刃6,7の内側面に臨む
ように、研削用砥石取付フレーム11に取り付けてあ
る。この場合、円周面用砥石13aは、各回転刃6,7
の円周面の全幅を研削することが可能な幅を有してい
る。
【0040】この第3実施例に係る円周面用砥石13a
及び内側面用砥石13bにより、各回転刃6,7の円周
面及び内側面を研削することができる。
【0041】(研削用砥石の第4実施例)次に、図7に
基づいて、上記した研削用砥石13及び検出器14の取
付位置の第4実施例を説明する。図7は、第4実施例に
係る研削用砥石13及び検出器14の取付位置の説明図
である。
【0042】第4実施例に係る研削用砥石13は、各回
転刃6,7の円周面をテーパーを付けて研削する円周面
用テーパー砥石13cからなり、図7に示すように、各
回転刃6,7の円周面までの距離を計測する検出器14
とともに、各回転刃6,7の円周面に当接するととも
に、各回転刃6,7の幅方向の外側から内側に向かって
円周面が縮径して研削されるように、傾斜して研削用砥
石取付フレーム11に取り付けてある。
【0043】この第4実施例に係る円周面用テーパー砥
石13cにより、各回転刃6,7の円周面をテーパーを
付けて研削することができる。
【0044】(回転刃の第1実施例)次に、図8に基づ
いて、上記した各回転刃6,7の第1実施例を説明す
る。図8は、第1実施例に係る回転刃6,7を示したも
ので、図8(a)は、回転刃6,7の斜視図、図8
(b)は、回転刃6,7の一部断面図をそれぞれ示す。
【0045】第1実施例に係る回転刃6,7は、図8
(a)(b)に示すように、円周部に幅方向の左右側方
に向かって突出させた研削代15を有している。この研
削代15の幅は、回転刃6,7の大きさ、材質等により
適宜変更されるが、本実施例では、例えば片側で約10
mmとしてある。
【0046】(回転刃の第2実施例)次に、図9に基づ
いて、上記した回転刃6,7の第2実施例を説明する。
図9は、第2実施例に係る回転刃6,7の一部断面図で
ある。
【0047】第2実施例に係る回転刃6,7は、図9に
示すように、円周部に幅方向の内側に向かって突出させ
た研削代15を有している。この研削代15の幅は、回
転刃6,7の大きさ、材質等により適宜変更されるが、
本実施例では、例えば10mmとしてある。
【0048】(鋼板サイドトリミング方法)次に、上記
した鋼板サイドトリミング装置1を用いて、鋼板サイド
をトリミングする手順を説明する。
【0049】鋼板サイドトリミング装置1には、鋼板が
連続して供給される。上回転刃6及び下回転刃7の円周
面あるいは内側面には、押付装置12により研削用砥石
13が押し付けられていて、常に研削されている。ま
た、検出器14により、上回転刃6及び下回転刃7の円
周面あるいは内側面までの距離が検出され、この検出結
果に基づいて、刃物サイズの変化が測定される。
【0050】上回転刃6と下回転刃7のクリアランス及
びオーバーラップ量は、予め、刃物材質あるいは鋼板の
材質、板厚毎に最適値を求めておく。そして、この最適
値と、測定した刃物サイズの変化に基づいて、オーバー
ラップ用アクチュエータ8及び上側クリアランス調整用
アクチュエータ9と下側クリアランス調整用アクチュエ
ータ10を駆動して、両回転刃6,7のクリアランス及
びオーバーラップ量を調整しながら、鋼板サイドをトリ
ミングする。
【0051】
【発明の効果】本発明は、上記した構成からなるので、
以下に説明するような効果を奏することができる。
【0052】請求項1あるいは請求項7記載の発明で
は、刃面を常に研削しているため、刃物のコーナー部の
半径を常に鋭利な状態に保つことができる。また、刃物
サイズの変化及び、鋼板の材質、板厚の変化に応じて、
最適な刃物のクリアランス及びオーバーラップ量を調節
することができるため、刃物を長時間使用しても、常に
鋼板トリムの端面形状を良好に保つことができる。さら
に、刃物のコーナー部を常に鋭利に保っているため、鋼
板剪断時に刃物のコーナー部に加わる応力が小さくなる
結果、刃物のコーナー部の磨耗や変形量が小さくなるの
で、刃物寿命を著しく向上させることができる。
【0053】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明の効果に加えて、特に、回転刃の円周面を研削し
て、刃面を鋭利に保つことができる。
【0054】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明の効果に加えて、特に、回転刃の内側面を研削し
て、刃面を鋭利に保つことができる。
【0055】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
発明の効果に加えて、特に、回転刃の円周面及び内側面
を研削して、刃面を鋭利に保つことができる。
【0056】請求項5記載の発明では、請求項1記載の
発明の効果に加えて、特に、回転刃の円周面をテーパー
を付けて研削して、刃面を鋭利に保つことができる。
【0057】請求項6記載の発明では、刃物に研削代を
設けたことにより、研削によって刃物の厚さが薄くな
り、刃物が破損することがなく、効率的に刃物の研削を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋼板サイドトリミング装置の横断面図である。
【図2】刃物コーナー部の拡大正面図である。
【図3】刃物コーナー部の拡大側面図である。
【図4】第1実施例に係る研削用砥石及び検出器の取付
位置の説明図である。
【図5】第2実施例に係る研削用砥石及び検出器の取付
位置の説明図である。
【図6】第3実施例に係る研削用砥石及び検出器の取付
位置の説明図である。
【図7】第4実施例に係る研削用砥石及び検出器の取付
位置の説明図である。
【図8】第1実施例に係る回転刃を示したもので、図8
(a)は、回転刃の斜視図、図8(b)は、回転刃の一
部断面図である。
【図9】第2実施例に係る回転刃の一部断面図である。
【図10】従来の鋼板サイドトリミング装置における鋼
板トリム量と、刃物のコーナー部の半径との関係を表し
たグラフである。
【符号の説明】
1 鋼板サイドトリミング装置 2 本体フレーム 3 ハウジング 4 ベアリング 5 スピンドル 6 上回転刃 7 下回転刃 8 オーバーラップ用アクチュエータ 9 上側クリアランス調整用アクチュエータ 10 下側クリアランス調整用アクチュエータ 11 研削用砥石取付フレーム 12 押付装置 13 研削用砥石 13a 円周面用砥石 13b 内側面用砥石 13c 円周面用テーパー砥石 14 検出器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下に対向する一対の回転刃を備え、この
    回転刃により連続的に走行する鋼板サイドをトリミング
    する鋼板サイドトリミング装置であって、 前記各回転刃の刃面をそれぞれ研磨する研削用砥石と、 前記各回転刃の研削によるサイズ変化をそれぞれ測定す
    る検出器と、 前記各回転刃の研削によるサイズ変化及び鋼板の材質、
    板厚変化に応じて、両回転刃のクリアランスとオーバー
    ラップを調整するアクチュエータとを備えたことを特徴
    とする鋼板サイドトリミング装置。
  2. 【請求項2】研削用砥石は、 各回転刃の円周面にそれぞれ当接して研削する位置に配
    置したことを特徴とする請求項1記載の鋼板サイドトリ
    ミング装置。
  3. 【請求項3】研削用砥石は、 各回転刃の内側面にそれぞれ当接して研削する位置に配
    置したことを特徴とする請求項1記載の鋼板サイドトリ
    ミング装置。
  4. 【請求項4】研削用砥石は、 各回転刃の円周面にそれぞれ当接して研削する位置に配
    置した円周面用砥石と、各回転刃の内側面にそれぞれ当
    接して研削する位置に配置した内側面用砥石とからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の鋼板サイドトリミング
    装置。
  5. 【請求項5】研削用砥石は、 各回転刃の円周面に当接するとともに、回転刃の幅方向
    の外側から内側に向かって円周面が縮径して研削される
    ように、傾斜して配置したことを特徴とする請求項1記
    載の鋼板サイドトリミング装置。
  6. 【請求項6】各回転刃の円周部には、 幅方向の少なくとも内側に向かって突出させた研削代を
    有することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか
    1項に記載の鋼板サイドトリミング装置。
  7. 【請求項7】上下に対向する一対の回転刃を備え、この
    回転刃により連続的に走行する鋼板サイドをトリミング
    する鋼板サイドトリミング方法であって、 鋼板サイドをトリミングしながら、前記各回転刃の刃面
    をそれぞれ研削するとともに、前記各回転刃の研削によ
    るサイズ変化をそれぞれ測定して、前記各回転刃の研削
    によるサイズ変化及び鋼板の材質、板厚変化に応じて、
    両回転刃のクリアランスとオーバーラップを調整するこ
    とを特徴とする鋼板サイドトリミング方法。
JP28899596A 1996-10-14 1996-10-14 鋼板サイドトリミング装置及び鋼板サイドトリミング方法 Withdrawn JPH10118830A (ja)

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