JPH10118820A - 穴明け工具 - Google Patents

穴明け工具

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JPH10118820A
JPH10118820A JP8284417A JP28441796A JPH10118820A JP H10118820 A JPH10118820 A JP H10118820A JP 8284417 A JP8284417 A JP 8284417A JP 28441796 A JP28441796 A JP 28441796A JP H10118820 A JPH10118820 A JP H10118820A
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JP
Japan
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tool
chip discharge
inclined surface
tip
axis
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8284417A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Takagi
信行 高木
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
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Priority to US08/822,514 priority patent/US5829927A/en
Priority to KR1019970010587A priority patent/KR100305473B1/ko
Publication of JPH10118820A publication Critical patent/JPH10118820A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B51/00Tools for drilling machines
    • B23B51/02Twist drills
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2251/00Details of tools for drilling machines
    • B23B2251/40Flutes, i.e. chip conveying grooves
    • B23B2251/408Spiral grooves
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2251/00Details of tools for drilling machines
    • B23B2251/46Drills having a centre free from cutting edges or with recessed cutting edges
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2251/00Details of tools for drilling machines
    • B23B2251/48Chip breakers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Drilling Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軟質材料の穴明け加工においてもコアを確実
に排出する。 【解決手段】 略円柱状の工具本体1の外周に形成した
一対の切屑排出溝2A,2Bの先端部に切刃9,9が設
けられ、これらの切刃9,9の内周端となる一端9aは
工具本体1の中心軸線Oから外周側に僅かに離間した位
置に配置されるとともに、工具本体1の先端部には、切
刃9,9の一端9a,9a同士の間を通って中心軸線O
に沿って延び、切屑排出溝2A,2Bに連通する凹所1
8が形成された穴明け工具において、凹所18の工具先
端側を向く底面19に、中心軸線O上において軸線Oに
斜交して工具後端側に向かうに従い一方の切屑排出溝2
Aに向かって傾斜する一の傾斜面19Aと、この傾斜面
19Aに工具先端側で交差して工具後端側に向かうに従
い他方の切屑排出溝2Bに向かって傾斜する他の傾斜面
19Bとを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穴明け加工時に工
具本体の中心軸線に沿ってコアが生成される穴明け工具
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ドリルのような穴明け工具によ
る穴明け加工にあっては、その工具本体の中心軸線上で
工具の回転速度が0となるため、工具先端の回転中心近
傍においては切刃に多大なスラスト荷重が作用すること
が知られている。そこで、このようなスラスト荷重の軽
減を図るために、工具本体先端に設けられる一対の切刃
の内周端をこの工具本体の中心軸線から離間させるとと
もに、この切刃の内周端の間に上記中心軸線に沿って凹
所を形成した穴明け工具が、例えば実開昭56−763
07号公報や実開昭56−76308号公報などに提案
されている。しかるに、このような穴明け工具によれ
ば、回転速度が0となる工具先端の回転中心近傍には切
刃がないためスラスト荷重が作用することがない。しか
も、上記公報に記載された穴明け工具では、上記凹所の
底面に、工具本体の中心軸線に斜交して工具後端側に向
かうに従い一方の切屑排出溝側に傾斜する傾斜面が形成
されており、従って、上記切刃の内周端の間で削り残さ
れた被削材が円柱状のコアとして上記凹所内を中心軸線
に沿って長く成長しても、このコアは凹所の底面に達し
たところで上記傾斜面に案内されて一方の切屑排出溝側
に折り曲げられ、工具本体の回転に伴いねじ切られて排
出されるので、このようなコアが加工穴内に残ることも
ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報に
記載の穴明け工具においては、上記凹所の底面の他方の
切屑排出溝側の部分が、上記中心軸線に対して直交する
平坦面によって切り欠かれるように面取りされており、
このため上記コアが中心軸線から上記他方の切屑排出溝
側に逸れて成長した場合には、コアの先端が上記平坦面
に当接して傾斜面に案内されなくなり、凹所内において
詰まりを生じてしまうおそれがある。これは、特にSS
400等の軟質材料の穴明け加工を行う場合など、コア
が適当な長さでねじ切られにくいとともに中心軸線から
逸れて成長しやすい場合に顕著であり、このように凹所
内においてコア詰まりが生じると、続いて成長したコア
が詰まったコアにぶつかって次々に凹所内に蓄積され、
穴明け加工に支障を来したり、却ってスラスト荷重が著
しく増大したり、場合によっては工具に破損が生じて工
具寿命が短縮されたりする結果となる。また、このよう
にコアが円滑に排出されなくなると、工具の直進性が損
なわれて振動が生じ易くなり、騒音が発生したり穴精度
の劣化や招いたりするおそれもある。
【0004】本発明は、このような背景の下になされた
もので、たとえ軟質材料の穴明け加工においても、生成
されたコアを速やかに凹所から排出して、円滑かつ安定
した穴明け加工を行うことが可能な穴明け工具を提供す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明の請求項1に係
る穴明け工具は、略円柱状の工具本体の外周に一対の切
屑排出溝が形成され、これらの切屑排出溝の先端部にそ
れぞれ切刃が設けられており、これらの切刃の内周端は
上記工具本体の中心軸線から外周側に僅かに離間した位
置に配置されるとともに、上記工具本体の先端部には、
上記切刃の内周端同士の間を通って上記中心軸線に沿っ
て延び、上記切屑排出溝に連通する凹所が形成された穴
明け工具において、上記凹所の工具先端側を向く底面
に、上記中心軸線上において該中心軸線に斜交して工具
後端側に向かうに従い上記一対の切屑排出溝の一方に向
かって傾斜する一の傾斜面と、この一の傾斜面に工具先
端側で交差して工具後端側に向かうに従い上記一対の切
屑排出溝の他方に向かって傾斜する他の傾斜面とを備え
たことを特徴とし、また請求項2に係る穴明け工具は、
上記凹所の工具先端側を向く底面を、上記一対の切屑排
出溝の間に亙って、上記中心軸線上において該中心軸線
に斜交して工具後端側に向かうに従い上記一対の切屑排
出溝の一方に向かって傾斜する一の傾斜面により形成し
たことを特徴とする。
【0006】しかるに、これらの穴明け工具では、上記
凹所の工具先端側を向く底面に、上記中心軸線上におい
て該中心軸線に斜交して工具後端側に向かうに従い上記
一対の切屑排出溝の一方に向かって傾斜する一の傾斜面
が設けられているので、コアがねじ切られずに工具本体
の中心軸線に沿って成長を続けて凹所の底面に到達して
も、この底面の工具中心軸線上においてコアの先端が上
記一の傾斜面に当たって案内されるので、コアを一方の
切屑排出溝に円滑に排出することができる。その一方
で、上記請求項1に係る穴明け工具においては、上記一
の傾斜面に工具先端側で交差して工具後端側に向かうに
従い一対の切屑排出溝の他方に向かって傾斜する他の傾
斜面が形成されているので、上述のような軟質材料の穴
明け加工の際に、たとえコアが中心軸線から他方の切屑
排出溝側に逸れて成長しても、この他の傾斜面によって
コアを他方の切屑排出溝に案内して円滑に排出すること
ができ、凹所内におけるコア詰まりを防止することが可
能となる。また、上記請求項2に係る穴明け工具では、
上記一の傾斜面が一対の切屑排出溝の間に亙って形成さ
れているので、たとえコアが中心軸線から逸れて生成し
ても、コアを確実に一方の切屑排出溝側に案内して排出
することができ、やはりコア詰まりを防止することがで
きる。
【0007】ここで、上記凹所において、その底面の上
記一の傾斜面までの深さが浅すぎると、生成されたコア
が短いうちに直ぐに上記傾斜面に到達してしまうため折
れにくくなり、円滑なコアの排出が損なわれて振動や騒
音が発生しやすくなるおそれがある一方、逆に上記凹所
が深すぎると、工具本体の先端部が大きく切り欠かれる
こととなり、この先端部の剛性が不足して工具の破損が
生じやすくなるおそれがある。このため、上記中心軸線
方向において上記切刃の先端から上記一の傾斜面と上記
中心軸線との交点までの距離は1mm〜10mmの範囲に設
定されるのが望ましい。また、この一の傾斜面の中心軸
線に対する傾斜角が大きすぎると、当該一の傾斜面が中
心軸線に直交する平坦面に近くなり、この一の傾斜面に
当たったコアが滑らかに切屑排出溝に案内されなくなる
おそれがある一方、逆に上記傾斜角が小さすぎると、該
傾斜面が中心軸線との交点から一方の切屑排出溝に至る
までの距離が長くなり、すなわち凹所が深くなって、や
はり工具先端部における剛性不足を招くおそれが生じ
る。このため、上記中心軸線との交点において上記一の
傾斜面が上記中心軸線に対してなす傾斜角は30°〜7
5°の範囲に設定されるのが望ましい。
【0008】さらにまた、上記一の傾斜面は平面状また
は曲面状のいずれに形成されていてもよく、前者の場合
はこの一の傾斜面の形成が容易で、かつ確実にコアを切
屑排出溝に案内することができる一方、後者の場合はコ
アを滑らかに切屑排出溝に導いてスラスト荷重の一層の
低減を図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1ないし図9は、本発明の請求
項1に係る穴明け工具の第1の実施形態であって、この
第1の実施形態を初め、後述する第2、第3の実施形態
は、本発明をスローアウェイ式穴明け工具に適用したも
のである。本実施形態において工具本体1は軸線Oを中
心とする略円柱状に形成されており、その先端部外周に
は、工具本体1の先端面1Aに開口して軸線O回りに工
具回転方向Tの後方側に捩れつつ後端側に向かう一対の
切屑排出溝2A,2Bが、軸線Oに関して対称的に形成
されている。また、この工具本体1の内部には、その基
端面1Bから軸線Oに沿ってシャンク1Cの部分を先端
側に向けて延び、先端部近傍において分岐して上記先端
面1Aに開口する潤滑冷却剤等の供給路3が形成されて
いる。さらに、上記切屑排出溝2A,2Bの先端部には
それぞれチップ取付座4,4が形成されており、これら
のチップ取付座4,4に、図6ないし図9に示すような
スローアウェイチップ(以下、チップと称する。)5が
取り付けられている。
【0010】このチップ5は、超硬合金等の硬質材料に
より略正三角形平板状(より厳密には等脚台形平板状)
に形成されてなるものであって、その二つの三角形面6
A,6Bの中央部には、当該チップ5をチップ取付座4
に取り付けるための取付穴7がチップ5をその厚さ方向
に貫くように形成されている。そして、上記三角形面6
A,6Bのうち一方の三角形面6Aと、これら三角形面
6A,6Bに交差するチップ5の3つの側面8A,8
B,8Cのうち一の側面8Aとの稜線部、および上記三
角形面6A,6Bのうち他方の三角形面6Bと側面8
A,8B,8Cのうち他の一の側面8Aとの稜線部に
は、それぞれ9が形成されており、当該チップ5では、
これらの切刃9,9の一方が選択されて本実施形態の穴
明け工具の切刃として切削に供される。なお、本実施形
態では、このチップ5は、上記三角形面6Aと側面8A
および三角形面6Bと側面8Bとがそれぞれ上記切刃9
を介して鋭角に交差したポジティブチップとされてい
る。また、両三角形面6A,6Bと上記側面8A,8
B,8Cのうちの残りの一の側面8Cとの稜線部には、
それぞれ面取り部10,10が形成されている。
【0011】ここで、上記一方の三角形面6Aにおいて
上記側面8Aと側面8Cとが交差する角部11A、およ
び上記他方の三角形面6Bにおいて側面8Bと側面8C
とが交差する角部11Bには、それぞれ角部11A,1
1Bの先端側に向けて順に、この先端側に向かうに従い
互いに反対側の三角形面6B,6A側に向けて一定の勾
配で傾斜する傾斜平面12と、角部11A,11Bにお
いて上記側面8C側に向かうに従い凸曲しつつ反対側の
三角形面6B,6A側に向かう円筒面13とが形成され
ている。そして、これら三角形面6A,6Bの角部11
A,11Bに形成された円筒面13,13が側面8A,
8Bに交差して上記切刃9,9の一端9a側(側面8C
側)の部分を形成することにより、各切刃9,9の一端
9a部分は、該一端9a側に向かうに従い上記反対側の
三角形面6B,6A側に向けて凸曲線状に湾曲して形成
されることとなる。
【0012】また、上記切刃9,9の他端9b,9b側
においては、上記一の側面8Aと他の一の側面8Bとの
交差部14が、上記残りの一の側面8Cに平行な方向に
のびる第1、第2の円筒面15A,15Bによって切り
欠かれており、これによって当該チップ5は上述のよう
に厳密には等脚台形平板状に形成されることとなる。こ
こで、第1の円筒面15Aは上記交差部14の一方の三
角形面6A側に、また第2の円筒面15Bは他方の三角
形面6B側に形成され、かつそれぞれ反対側の三角形面
6B,6A側に向かうに従い凸状に湾曲しつつチップ5
の外側に膨らむように形成されている。また、両円筒面
15A,15Bは、上記交差部14においてチップ5の
厚さ方向中央に位置し、かつこの厚さ方向に直交する方
向に延びる交差稜線Sにおいて互いに鈍角に交差してい
るとともに、図9に示すようにこの交差稜線Sに沿った
方向から見て、それぞれ切刃9の他端9bにおいて切刃
9に鈍角をなして交差するように形成されており、従っ
て上記切刃9,9の他端9b,9bは、該切刃9,9と
これらの円筒面15A,15Bとの交点上に位置するこ
ととなる。さらに、これら第1、第2の円筒面15A,
15Bの曲率半径は当該穴明け工具による加工穴径と等
しく設定されている。
【0013】一方、このチップ5,5が装着される上記
チップ取付座4,4は、図4および図5に示すように、
切屑排出溝2A,2Bの工具回転方向Tを向く壁面2a
から一段凹むように形成された底面4Aと、この底面4
Aから屹立して工具外周側を向く壁面4Bおよび工具先
端側を向く壁面4Cとにより画成されており、上記底面
4Aには図示されないネジ穴が形成される一方、上記壁
面4Bは工具本体1の軸線Oに平行に形成され、また壁
面4Cは工具外周側に向かうに従い工具先端側に向かう
ように、かつ底面4Aから屹立するに従い工具先端側に
向かうように傾斜して形成されている。さらに、上記壁
面4B,4Bは、工具本体1の中心軸線Oから互いに等
しい距離でそれぞれ工具外周側に離間した位置に形成さ
れており、これによって両壁面4B,4Bの間には、こ
れら壁面4B,4B間の距離に等しい厚さの薄肉の壁部
16が、軸線O方向先端側から見て図5に示す通りチッ
プ取付座4,4の底面4A,4Aに直交して両切屑排出
溝2A,2B間に亙って延びるように、また上記壁面4
Bに対向する方向から見て図4に示す通り軸線Oに沿っ
て延びるように形成されることとなる。
【0014】このように形成されたチップ取付座4,4
に、上記チップ5,5は、それぞれその三角形面6A,
6Bの一方(図中においては三角形面6A)をすくい面
として工具回転方向T側に向けるとともに他方(図中に
おいては三角形面6B)をチップ取付座4の上記底面4
Aに密着させ、また上記側面8Cを壁面4Bに当接させ
て軸線Oに平行とし、さらに側面8A,8Bの一方(図
中においては側面8A)を先端逃げ面として工具先端側
に向けるとともに他方(図中においては側面8B)を上
記壁面4Cに当接させて着座させられ、取付穴7に挿入
されたクランプネジ17を底面4Aに形成されたネジ穴
にねじ込むことにより固定される。ただし、両チップ取
付座4,4に装着されるチップ5,5は互いに同大同形
状のものであって、軸線Oについて対称に取り付けられ
ている。
【0015】しかるに、こうして取り付けられたチップ
5,5においては、それぞれすくい面とされる上記三角
形面6A,6Bの一方と先端逃げ面とされる上記側面8
A,8Bの一方との交差稜線部に形成された切刃9,9
が、その一端9aを工具先端側かつ内周側に位置させる
とともに、この一端9aから他端9b側に向かうに従い
工具後端側に向かうように傾斜して配置されており、し
かもチップ取付座4,4の上記壁面4B,4Bが軸線O
から離間しているのに伴い、両チップ5,5の切刃9,
9の内周端となる上記一端9a,9aも、軸線Oから外
周側に僅かに離間した位置に配置されることとなる。ま
た本実施形態では、これらの切刃9,9に、図2に示さ
れるように0°または正の軸方向すくい角と、図3に示
されるように負の径方向すくい角とが与えられるように
なされており、さらに両切刃9,9がなす先端角は略1
20°に設定されている。
【0016】さらに、チップ取付座4,4の壁面4B,
4Bの間に形成される上記壁部16においては、その工
具先端側を向く端面が、図4に示すように工具本体1の
先端面1Aに対して工具後端側に後退した位置に形成さ
れており、従ってチップ5,5をチップ取付座4,4に
装着した状態で、この壁部16が後退した部分には、チ
ップ5,5の側面8C,8Cの間に、軸線Oに沿って工
具後端側に凹んで上記切屑排出溝2A,2Bに連通する
凹所18が画成されることとなり、壁部16の工具先端
側を向く上記端面はこの凹所18の底面19となる。そ
して本実施形態では、この底面19は、工具後端側に向
かうに従い一方の切屑排出溝2A側に向かって傾斜する
傾斜面(一の傾斜面)19Aと、この傾斜面19Aに交
差して工具後端側に向かうに従い他方の切屑排出溝2B
側に向かって傾斜する傾斜面(他の傾斜面)19Bとに
より形成され、このうち上記傾斜面19Aは、軸線Oに
対して上記他方の切屑排出溝2B側に離間した位置から
一方の切屑排出溝2A側に向けて延び、該軸線Oに斜交
するように形成されている。
【0017】ここで、本実施形態では上記傾斜面19A
は、軸線Oに対して一定の傾斜角θで傾斜する平面状に
形成されており、この傾斜角θは30°〜75°の範囲
に設定されている。なお、本実施形態では上記他の傾斜
面19Bも上記傾斜角θと等しい角度で傾斜する平面状
に形成されている。また、本実施形態では、上記傾斜面
19Aの後退量は、図4に示すように上記軸線O方向に
おいてチップ5における切刃9の先端、すなわち切刃9
の一端9aから傾斜面19Aと軸線Oとの交点Qまでの
距離Lが1mm〜10mmの範囲にとなるように設定されて
いる。ただし、この図4および後述する図10および図
11においては、切刃9およびその一端9aの軸線O回
りの回転軌跡が一点鎖線で示されている。さらに、上記
傾斜面19Aが軸線Oに対して他方の切屑排出溝2B側
に離間した位置から一方の切屑排出溝2A側に延びてい
るのに伴い、上記傾斜面19A,19Bの交差稜線P
も、図4および図5に示すように軸線Oから上記他方の
切屑排出溝2B側に離間した位置に形成されることとな
る。しかるに、この交差稜線Pの軸線Oからの離間量E
は、軸線Oからチップ5における切刃9の内周端、すな
わち切刃9の一端9aまでの離間量Fよりも大きくなる
ように設定されている。なお、因みにこの軸線Oから切
刃9の一端9aまでの離間量Fは、本実施形態では0.
1mm〜1.25mmに設定されている。
【0018】このように構成された実施形態の穴明け工
具においては、チップ取付座4,4に装着されたチップ
5,5の切刃9,9が、その内周端となる一端9a,9
aを軸線Oから離間させて配置されているので、上述し
た従来の穴明け工具と同様に切刃9に作用するスラスト
荷重を低減することができるとともに、切刃9,9の両
一端9a,9aの間で削り残された被削材部分は、円柱
状のコアとして軸線Oに沿って成長して上記凹所18内
に収容されることとなる。また、この凹所18の底面1
9は、軸線O上において該軸線Oに斜交して工具後端側
に向かうに従い一方の切屑排出溝2Aに向かって傾斜す
る傾斜面19Aを備えており、コアが軸線Oに沿って成
長を続けて底面19に到達しても、このコアは傾斜面1
9Aに案内されて切屑排出溝2Aに導かれ、速やかに排
出される。
【0019】そして、本実施形態では、凹所18の底面
19が、上記傾斜面19Aと、この傾斜面19Aに交差
稜線Pにおいて交差して工具後端側に向かうに従い他方
の切屑排出溝2Bに向かって傾斜する傾斜面19Bとに
より形成されており、このため、軟質材料の穴明け加工
の場合などにおいて、たとえコアが工具本体1の中心軸
線Oから他方の切屑排出溝2B側に逸れて成長したとし
ても、成長したコアは上記他の傾斜面19Bにより他方
の切屑排出溝2Bに案内されて排出されるので、やはり
コア詰まり等が生じることはなく、従って高精度で安定
した穴明け加工性を維持することが可能となる。従っ
て、本実施形態によれば、このようなコアが凹所18内
に蓄積されてコア詰まりを生じたりするのを防止するこ
とが可能となり、かかるコア詰まりによってスラスト荷
重が却って増大して工具の破損を招くような事態を未然
に防ぐことができるとともに、穴明け加工時における工
具の直進性を確保して振動や騒音の発生を抑え、精度の
高い安定した穴明け加工を図ることが可能となる。
【0020】なお、本実施形態では、軸線Oからの上記
交差稜線Pの離間量Eが切刃9,9の一端9a,9aの
離間量Fよりも大きく設定されており、この離間量Fは
円柱状のコアの半径となることから、コアが軸線Oに沿
って成長した場合には、コアの先端は必ず上記傾斜面1
9Aに当たることとなる。従って、本実施形態によれ
ば、このようにコアが軸線Oに沿って正常に成長してい
る場合においては、コアを確実に切屑排出溝2Aに案内
して排出することが可能となり、上記他の傾斜面19B
による効果と相俟って、結果的にどのようにコアが成長
しようとも切屑排出溝2A,2Bのいずれかに確実に排
出することができる。
【0021】また、本実施形態の穴明け工具では、工具
本体1の中心軸線O方向において切刃9,9の先端とな
る一端9a,9aから上記傾斜面19Aと軸線Oとの交
点Qまでの距離Lが1mm〜10mmの範囲に設定されてお
り、これにより一層円滑なコアの排出を図るとともに、
特に工具本体1の先端部における強度を確保して破損を
確実に防止することができる。すなわち、上記距離Lが
上記範囲より小さくて、凹所18における底面19の傾
斜面19Aまでの深さが浅いと、生成されたコアが短い
うちに直ぐに傾斜面19Aに到達するため折れにくくな
り、円滑なコアの排出が損なわれて振動や騒音が発生し
やすくなるおそれがある。また一方、逆に上記距離Lが
上記範囲より大きくて凹所18が深すぎると、凹所18
によって工具本体1の先端部が大きく切り欠かれること
となり、この先端部の剛性や強度が損なわれて工具本体
1に破損が生じやすくなるおそれがある。
【0022】さらに、本実施形態においては、上記傾斜
面19Aが軸線Oに対してなす傾斜角θが30°〜75
°の範囲に設定されており、これによっても円滑なコア
の排出が図られるとともに、工具本体1の先端部におけ
る剛性、強度を確実に確保することができる。すなわ
ち、上記傾斜角θが上記範囲よりも大きすぎると、傾斜
面19Aが軸線Oに直交する平坦面に近くなり、つまり
コアの成長方向に対して直立した面となってしまうの
で、この傾斜面19Aにぶつかったコアが円滑に切屑排
出溝2Aに排出されなくなるおそれが生じ、逆にこの傾
斜角θが上記範囲よりも小さくなると、傾斜面19Aが
交点Qから切屑排出溝2Aに至るまでの距離が長くな
り、すなわち凹所18が深くなることとなって、やはり
工具本体1の先端部における剛性不足を招くおそれが生
じる。
【0023】一方、本実施形態では、チップ5,5の切
刃9の外周端となる他端9b側に第1、第2の円筒面1
5A,15Bが形成されており、その曲率半径は当該穴
明け工具による加工穴径と等しく設定されているため、
これら円筒面15A,15Bのうち加工に供される切刃
9に交差する一方の円筒面を、当該穴明け工具における
マージン部とすることができる。従って、このマージン
部が加工穴の内周に摺接することによるバニシング効果
によって加工穴の内周面が平滑に仕上げられるととも
に、工具本体1の先端部が両チップ5,5のマージン部
により加工穴に沿って案内されるように前進させられる
こととなるので、本実施形態によれば高い仕上げ面粗度
と直進性とを有する加工穴を得ることが可能となる。な
お、上記チップ5では、上記円筒面15A,15Bが切
刃9,9に対して鈍角に交差し、かつ円筒面15A,1
5B同士も交差稜線Sにおいて鈍角に交差するように形
成されており、このため両円筒面15A,15Bは互い
に、一方の周方向の延長曲面に対して他方がその径方向
内側に配置されることとなる。従って、切刃9,9のい
ずれを使用する場合においても、マージン部として加工
穴に摺接する一方の円筒面に対し、他方の円筒面と加工
穴の内周面との間には逃げが画成されるので、この他方
の円筒面が加工穴に干渉することはない。
【0024】また、本実施形態においては、チップ5,
5に形成された切刃9,9の一端9a側が、三角形面6
A,6Bのうちすくい面とされる一方の三角形面から反
対側の他方の三角形面側に向けて凸状をなすように形成
されており、従って工具先端側に配置された切刃9の内
周端となる一端9a側の部分は、工具回転方向T側に凸
状をなすこととなるため、穴明け加工時に特に大きなス
ラスト荷重が作用する工具回転中心近傍において高い切
刃強度を得ることができ、この一端9a側における切刃
9の欠損を未然に防止することができる。一方、この切
刃9の他端9b側では、上記第1、第2の円筒面15
A,15Bのうちの一方が、上記他端9bにおいて切刃
9に鈍角に交差し、かつ上記側面8Cに平行な方向、す
なわち軸線Oに平行な方向に延びるように形成されてお
り、従ってこの他端9bにおいても、チップ5の工具回
転方向Tの肉厚が十分に確保されることにより、高い切
刃強度を与えて切刃9に欠損が生じたりするような事態
を防止することができる。従って、本実施形態によれ
ば、結果的に切刃9の全体についてその強度の向上を図
ることができ、このため高速送りを行なう場合などにも
十分に対応し得て、効率的な穴明け加工を促すことが可
能となる。
【0025】さらに、本実施形態では、上記チップ5が
ポジティブチップであって、そのすくい面とされる三角
形面6A,6Bと、これらの三角形面6A,6Bにそれ
ぞれ切刃9,9を介して交差して先端逃げ面とされる側
面8A,8Bとが、各々鋭角に交差するように形成され
ており、すくい面とされる三角形面を軸線Oに平行な方
向、あるいは工具後端側に向かうに従い工具回転方向T
の後方側に傾斜する方向に配置しても、先端逃げ面とさ
れる側面に逃げ角を与えることができ、これにより上述
したように切削に供される切刃9に0°または正の軸方
向すくい角を与えることができる。従って、これに伴
い、切刃9によって生成された切屑は、軸方向すくい角
が負角を採る場合のように一旦工具回転方向T側に押し
出されるようなことがなくなり、すくい面とされる三角
形面に沿って流れて速やかに切屑排出溝2A,2Bに収
容され、工具後端側へと排出されることになり、これに
より効率的な切屑処理を促すことが可能となる。
【0026】さらにまた、こうしてチップ5がポジティ
ブチップとされることにより、チップ5の側面8A,8
Bのうち工具後端側を向く側面は、チップ取付座4の底
面4Aに着座する三角形面6A,6Bの他方側に向かう
に従い工具後端側に傾斜することとなる一方、この側面
が当接するチップ取付座4の工具先端側を向く壁面4C
は、上述のようにチップ取付座4の底面4Aから屹立す
る従い工具先端側に傾斜して形成されることとなる。従
って、本実施形態によれば、切削時に生じる切削力のう
ち軸線O方向後端側に作用する送り分力によってチップ
5が工具後方側に押しつけられた場合、このチップ5の
上記側面および着座面となる三角形面と、チップ取付座
4の上記壁面4Cおよび底面4Aとの間に、いわゆるク
サビ効果が生じ、これによってより強固にチップ5を保
持することが可能となるという利点を得ることもでき
る。
【0027】なお、本実施形態におけるチップ5では、
各一対の三角形面6A,6Bと側面8A,8Bとの稜線
部にそれぞれ切刃9,9が形成されているため、一つの
チップ5で2回の使い回しができ、しかも上記側面8
A,8Bの交差部14には、これらの切刃9,9の他端
9b,9bに互いに等しい角度でそれぞれ交差するよう
に上記円筒面13A,13Bが形成されているので、切
刃9,9の一方を使いきった後に他方を使用しようとし
た場合でも、切刃9と円筒面との位置関係が変化するこ
とがない。このため、切刃9,9のいずれを使用する場
合においても、同一の使用状態を維持することが可能で
あり、すなわち上述の作用効果を等しく奏することがで
きる。ただし、本実施形態ではこのようにチップ取付座
4に着脱自在に装着されるチップ5に一対の切刃9,9
を形成しているが、例えば一の切刃9を形成したチップ
をチップ取付座4にろう付け固着するなどしてもよい。
また、本実施形態におけるチップ5では、切刃9の一端
9a側の部分が、この一端9a側に向かうに従い反対側
の三角形面側に向け、すなわち工具回転方向Tの後方側
に向け、凸曲線状に湾曲するように形成されているが、
この切刃9の一端9a側が凸状に形成されるのであれ
ば、このような曲線状に限ることなく、例えば短い直線
を凸状に連ねて該一端9a部分を形成するようにしても
よい。
【0028】次に、図10は、本発明の請求項2に係る
第2の実施形態のスローアウェイ式の穴明け工具を示す
ものであって、凹所18の底面19が、一方の切屑排出
溝2A側から他方の切屑排出溝2B側に亙って、全体的
に工具先端側から後端側に向かうに従い一方の切屑排出
溝2Aに向かって傾斜する傾斜面(一の傾斜面)19A
のみによって形成されていることを特徴としている。た
だし、この図10に示す第2の実施形態や、次述する図
11に示す第3の実施形態においては、上記第1の実施
形態と共通する部分には同一の符号を配して説明を省略
する。しかるに、このような構成を採った穴明け工具で
は、上記壁部16の肉厚が厚く、すなわち工具先端側に
位置する切刃9,9の一端9a,9a間の間隔が大きく
て、比較的太いコアが生成されるような場合や、あるい
はコアが軸線Oから著しく逸れて成長した場合でも、コ
アの先端は必ず上記傾斜面19Aに当たって上記一方の
切屑排出溝2A側に案内されるため、コア詰まりの発生
をより確実に防いでコアを速やかに切屑排出溝2Aに排
出することができる。
【0029】また、上記第1および第2の実施形態で
は、上記傾斜面19Aを平面状に形成しており、傾斜面
19Aの形成を容易とし、かつ確実にコアを切屑排出溝
2Aに案内することができるという利点を得ているが、
これに対して、例えば図11に示す第3の実施形態のよ
うに、該傾斜面19Aを曲面状に形成してもよく、この
場合にはコアを滑らかに切屑排出溝2Aに導いてスラス
ト荷重の一層の低減が図られるという利点を得ることが
できる。なお、図示の例では傾斜面19Aを凹曲面状に
形成しているが、凸曲面状としてもよく、また凹曲ある
いは凸曲する球面状または円錐面状に形成してもよい。
さらにまた、上記各実施形態では、傾斜面19Aを軸線
O方向先端側から見てチップ取付座4,4の底面4A,
4Aに直交する方向(切刃9,9の直線部分に直交する
方向)に向けて切屑排出溝2A側に傾斜するようにして
いるが、この底面4A,4Aに直交する方向に対しても
傾斜するように上記傾斜面19Aを形成してもよく、こ
の場合、傾斜面19A,19Bの交差稜線Pは、上記切
刃9の直線部分に対して斜めに形成されることとなる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る穴明け工具においては、工具本体の中心軸線から
離間した切刃の内周端同士の間に形成される凹所の底面
に、この軸線上において該軸線に斜交し、工具後端側に
向かうに従い一方の切屑排出溝側に向かって傾斜する一
の傾斜面と、この一の傾斜面に工具先端側で交差して工
具後端側に向かうに従い他方の切屑排出溝に向かって傾
斜する他の傾斜面とが設けられており、また請求項2に
係る穴明け工具においては、上記凹所の底面が、上記一
対の切屑排出溝の間に亙って一方の切屑排出溝に向かい
傾斜する一の傾斜面により形成されているので、特に軟
質材料の穴明け加工の場合に上記切刃の内周端の間に生
成されるコアが上記軸線から逸れて成長した場合などに
おいても、かかるコアをいずれかの切屑排出溝側に案内
して確実に排出することができる。このため、上記凹所
にコア詰まりが生じるのを防止することができ、このよ
うなコア詰まりによってスラスト荷重が却って増大して
工具の破損を招いたり、穴明け加工時における工具の直
進性が損なわれて振動や騒音が発生したりする事態を未
然に防いで、精度の高い安定した穴明け加工を図ること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の穴明け工具を示す
平面図である。
【図2】 図1に示す穴明け工具の先端部の側面図であ
る。
【図3】 図1に示す穴明け工具の先端部の正面図であ
る。
【図4】 図1に示す穴明け工具の工具本体1の先端部
の側面図である。
【図5】 図1に示す穴明け工具の工具本体1の先端部
の中心軸線O近傍の拡大正面図である。
【図6】 図1に示す穴明け工具に装着されるチップ5
の斜視図である。
【図7】 図6に示すチップ5の平面図である。
【図8】 図7に示すチップ5の矢線A方向視の側面図
である。
【図9】 図7に示すチップ5の矢線B方向視の側面図
である。
【図10】 本発明の第2の実施形態の穴明け工具を示
す工具本体1の先端部の側面図である。
【図11】 本発明の第3の実施形態の穴明け工具を示
す工具本体1の先端部の側面図である。
【符号の説明】 1 工具本体 2A 一方の切屑排出溝 2B 他方の切屑排出溝 4 チップ取付座 5 チップ 6A,6B チップ5の三角形面 8A,8B,8C チップ5の側面 9 切刃 9a 切刃9の一端 9b 切刃9の他端 11A,11B 三角形面6A,6Bの角部 14 側面8A,8Bの交差部 15A,15B 円筒面 16 チップ取付座4,4間の壁部 18 凹所 19 凹所18の底面 19A 傾斜面(一の傾斜面) 19B 傾斜面(他の傾斜面) O 工具本体1の中心軸線 T 工具回転方向 P 傾斜面19Aと他の傾斜面19Bまたは平坦面19
Cとの交差稜線 Q 中心軸線Oと傾斜面19Aとの交点 L 中心軸線O方向における切刃9の先端から交点Qま
での距離 θ 交点Qにおいて傾斜面19Aが中心軸線Oに対して
なす傾斜角 S 円筒面15A,15Bの交差稜線 E 交差稜線Pの軸線Oからの離間量 F 軸線Oから切刃9の一端9aまでの離間量

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円柱状の工具本体の外周に一対の切屑
    排出溝が形成され、これらの切屑排出溝の先端部にそれ
    ぞれ切刃が設けられており、これらの切刃の内周端は上
    記工具本体の中心軸線から外周側に僅かに離間した位置
    に配置されるとともに、上記工具本体の先端部には、上
    記切刃の内周端同士の間を通って上記中心軸線に沿って
    延び、上記切屑排出溝に連通する凹所が形成された穴明
    け工具において、上記凹所の工具先端側を向く底面が、
    上記中心軸線上において該中心軸線に斜交して工具後端
    側に向かうに従い上記一対の切屑排出溝の一方に向かっ
    て傾斜する一の傾斜面と、この一の傾斜面に工具先端側
    で交差して工具後端側に向かうに従い上記一対の切屑排
    出溝の他方に向かって傾斜する他の傾斜面とを備えてい
    ることを特徴とする穴明け工具。
  2. 【請求項2】 略円柱状の工具本体の外周に一対の切屑
    排出溝が形成され、これらの切屑排出溝の先端部にそれ
    ぞれ切刃が設けられており、これらの切刃の内周端は上
    記工具本体の中心軸線から外周側に僅かに離間した位置
    に配置されるとともに、上記工具本体の先端部には、上
    記切刃の内周端同士の間を通って上記中心軸線に沿って
    延び、上記切屑排出溝に連通する凹所が形成された穴明
    け工具において、上記凹所の工具先端側を向く底面が、
    上記一対の切屑排出溝の間に亙って、上記中心軸線上に
    おいて該中心軸線に斜交して工具後端側に向かうに従い
    上記一対の切屑排出溝の一方に向かって傾斜する一の傾
    斜面により形成されていることを特徴とする穴明け工
    具。
  3. 【請求項3】 上記中心軸線方向において上記切刃の先
    端から上記一の傾斜面と上記中心軸線との交点までの距
    離が1mm〜10mmの範囲に設定されていることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の穴明け工具。
  4. 【請求項4】 上記中心軸線との交点において上記一の
    傾斜面が上記中心軸線に対してなす傾斜角が30°〜7
    5°の範囲に設定されていることを特徴とする請求項1
    ないし請求項3のいずれかに記載の穴明け工具。
  5. 【請求項5】 少なくとも上記一の傾斜面は平面状に形
    成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4
    のいずれかに記載の穴明け工具。
  6. 【請求項6】 少なくとも上記一の傾斜面は曲面状に形
    成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4
    のいずれかに記載の穴明け工具。
JP8284417A 1919-04-30 1996-10-25 穴明け工具 Withdrawn JPH10118820A (ja)

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EP97103861A EP0798065A3 (en) 1996-03-28 1997-03-07 Drill and throwaway tip
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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