JPH10118770A - 鋼板のエレクトロガスアーク溶接方法 - Google Patents

鋼板のエレクトロガスアーク溶接方法

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JPH10118770A
JPH10118770A JP27111096A JP27111096A JPH10118770A JP H10118770 A JPH10118770 A JP H10118770A JP 27111096 A JP27111096 A JP 27111096A JP 27111096 A JP27111096 A JP 27111096A JP H10118770 A JPH10118770 A JP H10118770A
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wire
groove
surface side
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正晴 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 T継手の溶接に適用され、表ビード及び裏ビ
ード形状を向上させることができると共に、良好な溶込
み深さを得ることができる鋼板のエレクトロガスアーク
溶接方法の提供。 【解決手段】 第1鋼板21の表面に、15mm以上の
板厚Tを有する第2鋼板22の端面を向け、開先角度θ
を0乃至40°、ルート間隔を3乃至15mm、表面側
の開先幅Wを45mm以下として配置したT継手に対し
て、表裏両面に当材を当て、直径Pが1.4乃至2.0
mmであるフラックス入りワイヤを使用して300乃至
600Aの電流で第2鋼板板厚方向に単振動ウィービン
グ溶接する。このとき、表裏面側におけるワイヤ停止時
間をSa,Sb秒とすると、トーチ角度λを22.5−
0.5θ乃至30、SaをW/10+0.05λ−2P
+(2.2〜3.7)、ワイヤ停止時間の比Sb/Sa
0.4乃至0.7、ウィービング幅ZをT−15乃至T
−3とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は造船、橋梁及び鉄骨
等の構造物の製造時に適用されるエレクトロガスアーク
溶接方法に関し、特に、T継手の開先部における溶接表
面側及び溶接裏面側に表当材及び裏当材を当てて溶接す
る鋼板のエレクトロガスアーク溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エレクトロガスアーク溶接は溶接能率が
高いので、コストを低減する等の目的により、造船及び
橋梁等の裏当材を使用するV形開先の片面突合せ溶接に
おいて広く使用されている。図7はV形開先の片面突合
せ継手の従来のエレクトロガスアーク溶接方法を示す平
面図である。傾斜した端面1a及び2aを有する2枚の
鋼板1及び2を垂直に立て、その端面1aと端面2aと
を突き合わせて配置することにより、垂直方向に延びる
開先部3を形成する。この開先部3は、溶接表面側が開
いたV形状となっており、溶接裏面側も若干離間してい
る。そして、この溶接裏面側には、鋼板1と2との間隙
を覆うように、例えば、セラミック製の裏当材4を配置
する。
【0003】溶接時においては、開先部3の溶接表面側
に銅板5を当て、裏当材4、銅板5並びに鋼板1及び2
により囲まれた開先部3に対して、上部より溶接ワイヤ
を送給し、開先部3の上方に向かって溶接金属6を積層
すると共に、銅板5を開先部3の上方に向かって摺動さ
せる。
【0004】また、エレクトロガスアーク溶接法は、炭
酸ガスシールドアーク溶接法等と比較して溶接入熱が高
くなるので、鋼板1及び2が厚板である場合には、従来
より、開先角度を狭くして開先断面積を小さくすること
により溶接入熱を低減していた。
【0005】更に、鋼板1及び2の板厚が30mm以上
である場合には、表面側及び裏面側にアーク熱が十分に
届かず、溶接ビードの形状が不安定となるので、溶接ト
ーチをウィービングさせることも実施されていた。即
ち、溶接ワイヤの先端を、開先部3内において表面側停
止位置7aと裏面側停止位置7bとの間で往復させる。
【0006】この場合、ウィービング幅を板厚の約半分
とし、溶接トーチの角度は、ウィービングさせないとき
と同様に0乃至10°とし、表面側停止位置7aにおけ
る停止時間Saと裏面側停止位置7bにおける停止時間
bとの比率(Sa:Sb)は1:1とするのが一般的で
あった。
【0007】一方、鉄骨及び橋梁等の溶接においては、
図7に示すV形開先を有する突合せ継手の他に、レ形開
先を有するT継手が多く使用されており、これらの開先
を溶接する場合においても、溶接の高能率化を図るため
に、エレクトロガスアーク溶接を適用することが提案さ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、T継手
のレ形開先に対して、突合せ継手のV形開先と同様の溶
接条件でエレクトロガスアーク溶接すると、以下に示す
種々の問題点が発生する。図8は従来のエレクトロガス
アーク溶接方法によりT継手を溶接した場合の溶接欠陥
を示す平面図である。なお、図8(a)は鋼製の裏当材
を使用した例であり、図8(b)は水冷式の銅製裏当材
を使用した例である。
【0009】図8に示すように、垂直に立てられた鋼板
11の表面に、垂直に立てられた鋼板12の傾斜した端
面を向けて配置することによりT継手が形成され、鋼板
11と鋼板12との間には、垂直方向に延びるレ形開先
部13が形成されている。
【0010】図8(a)に示すように、レ形開先部13
の溶接裏面側に鋼製の裏当材14aを当て、突合せ継手
のV形開先と同様の溶接条件で溶接すると、鋼板11と
裏当材14とにより形成される角部(止端部)におい
て、溶込み深さが浅くなって溶接金属16に溶込み不良
18が発生することがある。また、溶接金属16の溶接
表面側においては、鋼板11の表面にアンダカット19
a等の欠陥が発生しやすくなるという問題点がある。
【0011】また、図8(b)に示すように、鋼製の裏
当材14aの代わりに水冷式の銅製裏当材14bを使用
した場合、鋼板11と裏当材14bとにより形成される
角部(止端部)にアンダカット20が発生すると共に、
溶接金属16の溶接表面において、鋼板11の表面側に
もアンダカット19bが発生しやすくなる。この現象は
セラミック製の裏当材を使用した場合も同様であり、溶
接金属の溶接表面側及び裏面側にアンダカットが発生し
て、良好な止端形状を得ることができなくなる。そし
て、これらの問題は、開先断面積を狭くした場合に特に
顕著に発生する傾向があるので、溶接入熱の低減を図る
ためにも、最適な溶接条件の選択が要求されている。
【0012】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、T継手の溶接に適用され、表ビード及び裏
ビード形状を向上させることができると共に、良好な溶
込み深さを得ることができる鋼板のエレクトロガスアー
ク溶接方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る鋼板のエレ
クトロガスアーク溶接方法は、第1鋼板の表面に、15
mm以上の板厚を有する第2鋼板の端面を向け、開先角
度を0乃至40°、ルート間隔Lを3乃至15mm、溶
接表面側の開先幅を45mm以下として配置されたT継
手に対して、溶接表面側及び溶接裏面側に表当材及び裏
当材を当て、直径が1.4乃至2.0mmであるフラッ
クス入りワイヤを使用して300乃至600Aの溶接電
流で第2鋼板の板厚方向に単振動ウィービング溶接する
エレクトロガスアーク溶接方法において、トーチ角度を
λ(°)、開先角度をθ(°)、溶接表面側におけるワ
イヤ停止時間をSa(秒)、溶接裏面側におけるワイヤ
停止時間をSb(秒)、溶接表面側の開先幅をW(m
m)、ワイヤ径をP(mm)、ウィービング幅をZ(m
m)、第2鋼板の板厚をT(mm)としたとき、トーチ
角度λを(λz−5)乃至30、(但し、λz=−0.5
θ+27.5) 溶接表面側におけるワイヤ停止時間Saを(Saz−0.
5)乃至(Saz+1.0)、(但し、Saz=W/10+
0.05λ−2P+2.7) 溶接表面側におけるワイヤ停止時間に対する溶接裏面側
におけるワイヤ停止時間の比(Sb/Sa)を0.4乃至
0.7、ウィービング幅Zを(T−15)乃至(T−
3)として第1鋼板と第2鋼板とを溶接することを特徴
とする。
【0014】このフラックス入りワイヤは、フラックス
中にTi、B、Mg及び希土類元素を含有することが好
ましい。
【0015】前記表当材は水冷式の摺動銅板とすること
ができ、前記裏当材は鋼製当材、セラミック製当材、水
冷式の銅製当材又は空冷式の銅製当材とすることができ
る。
【0016】また、前記開先角度θが5乃至40°であ
るとき、トーチ角度λを(λz−5)乃至(λz+5)と
することが好ましい。
【0017】なお、本発明方法において、単振動ウィー
ビングの方向は、正確に第2鋼板の板厚方向に平行であ
る必要はなく、開先角度等に応じて、第2鋼板の板厚方
向から適宜傾けることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本願発明者等が前記課題を解決す
るために鋭意実験研究を重ねた結果、溶接条件を厳密に
規定することにより、ビード形状が向上すると共に、良
好な溶込み深さを得ることができることを見い出した。
【0019】図1は本発明の実施例に係る鋼板のエレク
トロガスアーク溶接方法において、鋼板及び当て材の配
置方法を示す平面図であり、図2は本発明の実施例に係
る鋼板のエレクトロガスアーク溶接方法を示す平面図、
図3は図2のA−A線に沿う模式的断面図である。図1
に示すように、第1及び第2鋼板21、22を垂直に立
て、第1鋼板21の表面に、第2鋼板22の傾斜した端
面22aを向けて配置することにより、平面視でT形の
継手が形成されており、鋼板21と鋼板22との間に
は、垂直方向に延びるレ形開先部23が形成されてい
る。そして、レ形開先部23の溶接裏面側にこの開先部
23を覆うサイズの裏当材24を当てると共に、溶接表
面側に表当材25を当て、表当材25の上にシールドガ
スを供給するガス供給口30を配置する。
【0020】溶接時においては、図2及び3に示すよう
に、裏当材24、表当材25並びに鋼板21及び22に
より囲まれたレ形開先部23に対して、ガス供給口30
からシールドガスを供給すると共に、第2鋼板22の板
厚方向に溶接トーチをウィービングさせる。即ち、溶接
チップ31に保持されたワイヤ32の先端を、開先部2
3内において表面側停止位置27aと裏面側停止位置2
7bとの間で往復させる。そして、ワイヤ32の先端で
アーク33を発生させることにより、開先部23にその
上方に向かって溶接金属26を積層すると共に、溶接金
属26の積層に伴って、表当材25及びガス供給口30
を開先部23の上方に向かって摺動させる。なお、溶接
チップ31を支持する溶接トーチ34は、垂直軸35に
対してトーチ角度λ(°)で溶接表面側に傾斜させてい
る。
【0021】本発明においては、図4に示すように、第
2鋼板22の板厚T、開先角度θ、ルート間隔L、溶接
表面側の開先幅W及びワイヤ径P等を規定し、これらの
値により、図3に示すトーチ角度λ、停止位置27a及
び27bにおける停止時間Sa及びSb並びに図2に示す
ウィービング幅Zの適切な範囲を算出している。
【0022】そこで、先ず、本発明におけるエレクトロ
ガスアーク溶接方法について、第2鋼板の板厚T、開先
角度θ、ルート間隔L、溶接表面側の開先幅W、ワイヤ
径P及び溶接電流の数値限定理由について説明する。
【0023】板厚T:15mm以上 第2鋼板の板厚Tが15mm未満であると、溶接金属を
形成する領域の溶接表面側から溶接裏面側までの距離が
短くなり、溶接表面側及び溶接裏面側に熱が十分に届く
ので、ウィービングをすることなく良好なビード形状及
び溶込み深さを得ることができる。従って、第2鋼板の
板厚Tは15mm以上とする。
【0024】開先角度θ:0乃至40° 開先角度θが40°を超えると、溶接裏面側に十分に熱
が届くので、トーチ角度等を規定することなく良好なビ
ード形状及び溶込み深さを得ることができる。また、溶
接表面側においては、板厚が厚い場合には開先幅が広く
なるので、溶接表面側停止位置においてワイヤの停止時
間Saを長くしても、良好な表ビード形状を得ることが
できなくなる等の問題が発生する。従って、開先角度θ
は0乃至40°とする。
【0025】ルート間隔L:3乃至15mm ルート間隔Lが3mm未満であると、間隔が狭くなりす
ぎて、本発明において規定する範囲では、良好な裏ビー
ド形状及び溶込み深さを得ることができない。また、ル
ート間隔Lが15mmを超えると、溶接裏面側にも十分
に熱が届くので、トーチ角度等を規定することなく良好
なビード形状及び溶込み深さを得ることができる。した
がって、ルート間隔Lは3乃至15mmとする。
【0026】溶接表面側の開先幅W:45mm以下 溶接表面側の開先幅Wが45mmを超えると、表面側停
止位置においてワイヤの停止時間を長くしてもビード止
端部に熱が十分に届かなくなり、溶接金属と母材(鋼材
21及び22)とが十分に溶け合わないので、アンダカ
ットが発生してしまう。従って、溶接表面側の開先幅W
は45mm以下とする。
【0027】ワイヤ径P:1.4乃至2.0mm ワイヤ径Pが1.4mm未満であると、アークの広がり
が不足するので、溶接表面側においてはビード止端部ま
で熱を十分に伝えることができず、溶接金属と母材であ
る鋼板とが十分になじまないので、良好なビード形状を
得ることができない。また、溶接裏面側においてもアー
ク熱が不足することにより、ビード形状が不良になると
共に、溶込み不足等が発生する。一方、ワイヤ径Pが
2.0mmを超えると、アークの広がりは十分に得られ
るが、溶接入熱が高くなるので、母材である鋼板の熱影
響部及びボンド部の衝撃性能が劣化し、継手品質が低下
してしまう。従って、ワイヤ径Pは1.4乃至2.0m
mとする。
【0028】溶接電流:300乃至600A 溶接電流が300A未満であると、アーク熱が不足する
ため、溶接金属と母材である鋼板とを十分になじませる
ことができず、溶接能率も低下する。また、溶接電流が
600Aを超えると、溶接速度が速くなりすぎるので、
高温割れ及び融合不良等が発生しやすくなる。従って、
溶接電流は300乃至600Aとする。但し、溶接作業
性を考慮すると、ワイヤ径Pに対応させることが好まし
く、ワイヤ径Pが1.4mmの場合は溶接電流を300
乃至500Aとし、ワイヤ径Pが1.6mmの場合は溶
接電流を350乃至550Aとし、ワイヤ径Pが2.0
mmの場合は溶接電流を400乃至600Aとすること
が望ましい。
【0029】次に、上述の如く規定された第2鋼板22
の板厚T、開先角度θ、ルート間隔L、溶接表面側の開
先幅W及びワイヤ径P等により算出されるトーチ角度
λ、停止位置27a及び27bにおける停止時間Sa
びSb並びにウィービング幅Zの算出方法及び数値限定
理由について説明する。
【0030】トーチ角度λ:(λz−5)乃至30、但
し、λz=−0.5θ+27.5 図3に示す垂直軸35と溶接トーチ34から延出するワ
イヤ32とがなす角(トーチ角度λ)は、セラミック製
又は銅製の裏当材を使用した場合の裏ビード形状(特
に、第1鋼板側の止端形状)又は鋼製の裏当材を使用し
た場合の溶込み深さに影響を与える。また、前述の如
く、開先角度θが狭くなるほど、セラミック製又は銅製
の裏当材を使用した場合には、アンダカットが発生しや
すくなり、鋼製の裏当材を使用した場合には、溶込み不
足となる傾向がある。即ち、開先角度θが狭くなるほ
ど、トーチ角度λを大きくする必要がある。そこで、本
願発明者等は、経験的に最適なトーチ角度の基準値λz
(°)を下記数式1によって規定した。
【0031】
【数1】λz=−0.5θ+27.5 しかしながら、実際のトーチ角度λは、最適なトーチ角
度の基準値λzを含み、ビード形状及び溶込み深さに影
響を与えない範囲で設定する必要がある。トーチ角度λ
が(λz−5)°未満であると、良好な裏ビード形状又
は溶込み深さを得ることができない。一方、トーチ角度
λが30°を超えると、アーク点を表面側の表当材に接
近させることが困難になると共に、左右方向(ウィービ
ング方向に直交する方向)へのアークの広がりが小さく
なるので、良好な表ビードを得ることができない。従っ
て、トーチ角度λは(λz−5)乃至30(°)とす
る。このλzは上記数式1により算出される。
【0032】但し、開先角度θが5°以上と大きい場
合、不必要にトーチ角度λを大きくすることは好ましく
ない。従って、開先角度θが5°以上である場合、トー
チ角度λは(λz−5)乃至(λz+5)とすることが好
ましい。
【0033】溶接表面側におけるワイヤ停止時間Sa
(Saz−0.5)乃至(Saz+1.0)、但し、Saz
W/10+0.05λ−2P+2.7 ワイヤは開先部内において表面側停止位置27aと裏面
側停止位置27bとの間でウィービング動作をする。こ
のとき、開先幅が広くなるほど、開先止端部に熱を伝え
るための時間が必要となるので、表面側停止位置27a
における停止時間Saを長くする必要がある。そこで、
本願発明者等は、トーチ角度λが0°で、ワイヤ径が
1.6mmであるワイヤを使用した場合の表面側停止位
置27aにおける停止時間の基準値S1z(秒)を開先幅
Wを使用して下記数式2によって規定した。
【0034】
【数2】S1z=W/10−0.5 また、表面側の停止時間Saはトーチ角度λによっても
影響される。即ち、トーチ角度λが大きいほどアーク点
を表当材に接近させることが困難になると共に、左右方
向(ウィービング方向に直交する方向)へのアークの広
がりが小さくなるので、良好な表ビードを得るための停
止時間Saを長くする必要がある。本発明においては、
トーチ角度λが0°である場合に対して、トーチ角度λ
が大きくなった場合に表面側の停止時間Saを長くする
割合をbとしたとき、bを下記数式3によって規定す
る。
【0035】
【数3】b=0.05λ 更に、表面側の停止時間Saはワイヤ径Pによっても影
響される。即ち、ワイヤ径Pが太くなるほど溶接入熱が
大きくなるので、停止時間Saを短くする必要がある。
例えば、ワイヤ径が2.0mmである場合には、ワイヤ
径が1.6mmである場合と比較して、停止時間Sa
約0.8秒短くする必要があり、ワイヤ径が1.4mm
である場合には、ワイヤ径が1.6mmである場合と比
較して、停止時間Saを約0.4秒長くする必要があ
る。従って、本発明においては、ワイヤ径Pが1.6m
mである場合を基準にして、ワイヤ径Pが他の値である
場合に表面側の停止時間Saを変化させる割合をcとし
たとき、cを下記数式4によって規定する。
【0036】
【数4】c=−2(P−1.6) 上記数式2乃至4より、表面側停止位置27aにおける
最適な停止時間の基準値Saz(秒)は下記数式5によっ
て表される。
【0037】
【数5】 Saz=S1z+b+c =W/10−0.5+0.05λ−2(P−1.6) =W/10+0.05λ−2P+2.7 しかしながら、表面側停止位置27aにおける実際の停
止時間Saは、最適な停止時間の基準値Sazを含み、ビ
ード形状及び溶込み深さに影響を与えない範囲で設定す
る必要がある。停止時間Saが(Saz−0.5)秒未満
であると、アーク熱の広がりを十分に得ることができ
ず、溶着金属と母材である鋼板とが十分になじまないの
で、アンダカット等を防止することができず、良好な止
端形状を得ることができない。一方、停止時間Saが
(Saz+1.0)秒を超えると、溶着金属と母材である
鋼板とのなじみ性は良好となるが、表面側停止位置27
aに停止する時間を長くすることは溶接裏面側のビード
形状が劣化するか、又は溶込み不足となる原因になるの
で、停止時間Saを必要以上に長くすることは好ましく
ない。従って、表面側停止位置27aにおける停止時間
aは(Saz−0.5)乃至(Saz+1.0)とする。
このSazは上記数式5により算出される。
【0038】なお、溶接電流の停止時間Saに対する影
響については、同一ワイヤ径の場合、電流値が高くなる
ほど単位時間あたりのアーク熱は増大するが、同時に溶
接速度も速くなるので、単位溶接長当たりに与えられる
溶接入熱は殆ど増加しない。従って、溶接電流の停止時
間Saに対する影響は、本発明において規定する300
乃至600Aの範囲においては、殆ど無視することがで
きる。
【0039】溶接表面側におけるワイヤ停止時間Sa
対する溶接裏面側におけるワイヤ停止時間Sbの比(Sb
/Sa):0.4乃至0.7 前述の如く、本発明において、ワイヤは開先部内におい
て表面側停止位置27aと裏面側停止位置27bとの間
でウィービング動作をする。裏面側停止位置27bにお
ける停止時間Sbが長くなるほど、溶接裏面側のビード
形状及び溶込み深さを良好にすることができるが、長く
なりすぎると、溶接表面側と溶接裏面側との熱量のバラ
ンスが崩れるので、溶接表面側にアンダカット等の溶接
欠陥が発生する。表面側の停止時間Saに対する裏面側
の停止時間Sbの比率(Sb/Sa)が0.4未満である
と、良好な裏ビード形状又は溶込み深さを得ることがで
きない。一方、(Sb/Sa)が0.7を超えると、溶接
裏面側と溶接表面側との熱量のバランスが崩れ、表面側
の熱量が不足するので、溶接表面側において、良好なビ
ード形状を得ることができなくなる。従って、溶接表面
側における停止時間Saに対する溶接裏面側における停
止時間Sbの比率(Sb/Sa)は0.4乃至0.7とす
る。
【0040】ウィービング幅Z:(T−15)乃至(T
−3) 本発明においては、第2鋼板の板厚方向にワイヤをウィ
ービングさせながら鋼板を溶接する。このときのウィー
ビング幅Zが第2鋼板の板厚Tに対して広すぎると、作
業性が悪化するか、又は表当材を損傷してしまう。即
ち、使用する裏当材がセラミック製又は鋼製の場合、ウ
ィービング幅Zが(T−3)mmを超えてアークが直接
裏当材に当たると、アークが不安定になって、多量のス
パッタが発生する。また、使用する裏当材が銅製である
場合においては、ウィービング幅Zが(T−3)を超え
てアークが直接裏当材に当たると、裏当材を損傷する。
一方、ウィービング幅Zが(T−15)mm未満である
と、溶接表面側及び溶接裏面側にアーク熱が十分に届か
ないので、良好なビード形状及び溶込み深さを得ること
ができない。従って、ウィービング幅Zは(T−15)
乃至(T−3)とする。
【0041】なお、本発明において、ウィービング速度
については特に規定しないが、ワイヤが表面側停止位置
27aから裏面側停止位置27bに移動する時間は1.
5秒以内であることが好ましい。即ち、停止位置27a
及び27bにおける停止時間Sa及びSbを0秒とした場
合のウィービング回数は、20(回/分)以上であるこ
とが望ましい。
【0042】次いで、本発明において使用するフラック
ス入りワイヤ中のフラックスに含有される成分について
説明する。
【0043】フラックス中にTi、B、Mg及び希土類
元素を含有する Ti及びBは溶接金属の組織を微細化し、溶接金属の衝
撃性能を向上させる効果を有することは公知である。し
かしながら、溶接金属中の酸素量が多いと、Ti及びB
が溶接金属中の酸素と結合して酸化物となるので、金属
組織の微細化効果を得ることができず、衝撃性能を向上
させることも困難となる。Mgは強い脱酸力を有してお
り、フラックス中に添加することにより溶接金属中の酸
素量を低減することができるので、Ti及びBの添加効
果を高めることができる。しかし、Mgはアークを不安
定にするので、フラックス中にMgを添加すると、スパ
ッタ発生量が増加すると共に、Mgが酸化することによ
って生じたMgOはスラグの流動性を低下させる。これ
により、Mgの添加はビード外観等にも悪影響を及ぼ
す。従って、フラックス中にMgを多量に添加すること
は好ましくない。一方、希土類元素はMgと同様に強い
脱酸力を有しており、アークを安定化すると共にスラグ
の流動性を向上させる効果も有している、そこで、Mg
と共に希土類元素をフラックス中に添加することによ
り、アークの安定性及びスラグの流動性を低下させるこ
となく、溶接金属中の酸素量を低減することができるの
で、Ti及びBの添加効果を高めることができる。従っ
て、本発明において使用するフラックス入りワイヤのフ
ラックスには、Ti、B、Mg及び希土類元素を含有す
ることが好ましい。
【0044】なお、本発明において、使用する裏当材の
形状は特に規定しないが、この裏当材が鋼製又はセラミ
ック製である場合、例えば、図5(a)に平面図で示す
ように、切欠きが形成されてない四角柱形状の裏当材2
4aとすることができる。また、使用する裏当材が銅製
である場合、図5(b)に平面図で示すように、溶接金
属が形成される面の第1鋼板21側に切欠きを設け、斜
面37が形成された裏当材24bを使用する。これは、
銅製の裏当材は、鋼製又はセラミック製の裏当材と異な
り、基本的にはアーク熱によって溶融させない(非消
耗)ものであるので、裏ビードの形状に合わせて切欠き
を設ける必要があるからである。但し、裏当材が鋼製又
はセラミック製である場合においても、図5(b)に示
すような切欠きを設けた裏当材を使用することができ
る。
【0045】図6は本発明方法を使用して溶接した溶接
金属の形状例を示す平面図である。但し、図6(a)は
鋼製の裏当材24aを使用した例であり、図6(b)は
セラミック製の裏当材を使用した例である。図6に示す
ように、形成された溶接金属26a及び26bは、表ビ
ード及び裏ビードが共に優れた形状となっており、溶込
み不良及びアンダカット等は発生しなかった。
【0046】
【実施例】以下、本発明に係る鋼板のエレクトロガスア
ーク溶接方法の実施例についてその比較例と比較して具
体的に説明する。
【0047】先ず、下記表1に示すフラックス組成を有
するフラックス入りワイヤと、下記表2に示す組成を有
する鋼板を準備し、図2及び3に示す方法により、下記
表3乃至6に示す種々の条件で鋼板のエレクトロガスア
ーク溶接を実施した。但し、ワイヤ突出し長さは30乃
至40mmとし、100%CO2のシールドガスを使用
して、その流量を30乃至35(リットル/分)とした。
【0048】そして、得られた溶接金属について、表ビ
ード形状、裏ビード形状及び溶込み深さを観察すること
によりビード形状を評価すると共に、衝撃性能を評価し
た。これらの評価結果を下記表7及び8に示す。なお、
下記表7及び8に示すビード形状の評価結果欄において
は、ビード形状が良好であると共に、良好な溶込み深さ
が得られたものを○(良好)とし、ビード形状が不良で
あるか又は溶込み不良が発生したものを×(不良)とし
た。また、衝撃性能は試験温度を0℃として、溶接金属
から採取した10mm角の試験材にVノッチを形成した
シャルピー衝撃試験片により評価し、27J以上の値を
示したものを○、27J未満の値であったものを×とし
た。また、ワイヤ記号Bのワイヤを使用した場合に27
J以上の値を示すと共に、同一の条件(板厚、開先形
状、電流及び電圧)でワイヤ記号Aのワイヤを使用して
溶接した場合の2倍以上の値であったものを◎とした。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】
【表5】
【0054】
【表6】
【0055】
【表7】
【0056】
【表8】
【0057】上記表3乃至8に示すように、実施例N
o.1乃至10はエレクトロガスアーク溶接時の種々の
条件が適切に規制されているので、溶接表面側及び裏面
側のビード形状が優れていると共に、良好な溶込み深さ
を得ることができた。特に、実施例No.3及び6は使
用したフラックス入りワイヤのフラックス中に、Ti、
B、Mg及び希土類元素が含有されているので、衝撃性
能がより一層優れたものとなった。
【0058】一方、比較例No.11はトーチ角度が本
発明範囲の下限未満であるので、溶込み不良が発生し
た。比較例No.12はトーチ角度が本発明範囲の下限
未満であると共に、ワイヤ停止時間の比(Sb/Sa)が
本発明範囲の上限を超えているので、溶接表面側のビー
ド形状が劣化した。比較例No.13は表面側の停止時
間が本発明範囲の上限を超えているので、裏ビード形状
が劣化すると共に、衝撃性能が低下した。比較例No.
14は表面側の停止時間及びワイヤ停止時間の比(Sb
/Sa)が本発明範囲の上限を超えているので、溶接表
面側及び裏面側のビード形状が劣化すると共に、衝撃性
能が低下した。
【0059】また、比較例No.15はトーチ角度が本
発明範囲の上限を超えているので、溶接表面側のビード
形状が劣化した。比較例No.16はトーチ角度及び溶
接表面側のワイヤ停止時間が本発明範囲の上限を超えて
いるので、表面側のビード形状が劣化すると共に、溶込
み不足が発生した。比較例No.17は表面側のワイヤ
停止時間が本発明範囲の下限未満であるので、表面側の
ビード形状が劣化した。
【0060】比較例No.18はウィービング幅が本発
明範囲の下限未満であり、比較例No.19はウィービ
ング幅が本発明範囲の下限未満であると共に、溶接表面
側のワイヤ停止時間が本発明範囲の上限を超えているの
で、いずれも表面側のビード形状が劣化すると共に、溶
込み不良が発生した。比較例No.20はウィービング
幅が本発明範囲の上限を超えているので、表面側及び裏
面側のビード形状が劣化すると共に、表当材として使用
した銅板が損傷した。
【0061】比較例No.21はウィービング幅が本発
明範囲の上限を超えているので、スパッタが発生すると
共に、表当材として使用した銅板が損傷し、表面側のビ
ード形状が劣化した。比較例No.22はワイヤ停止時
間の比(Sb/Sa)が本発明範囲の上限を超えているの
で、溶接表面側のビード形状が劣化した。比較例No.
23はワイヤ停止時間の比(Sb/Sa)が本発明範囲の
下限未満であるので、溶接裏面側に溶込み不足が発生し
た。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
鋼板により形成されたT継手のエレクトロガスアーク溶
接において、鋼板の板厚T、開先角度θ、ルート間隔
L、溶接表面側の開先幅W及びワイヤ径P等により、最
適なトーチ角度λ、停止位置27a及び27bにおける
停止時間Sa及びSb並びにウィービング幅Zを算出し、
これにより種々の条件を規定しているので、裏当材の種
類に拘わらず、表ビード及び裏ビード形状を向上させる
ことができると共に、良好な溶込み深さを得ることがで
きる。また、使用するフラックス入りワイヤのフラック
ス組成を適切に規定すると、得られた溶接金属の衝撃性
能が優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る鋼板のエレクトロガスア
ーク溶接方法において、鋼板及び当て材の配置方法を示
す平面図である。
【図2】本発明の実施例に係る鋼板のエレクトロガスア
ーク溶接方法を示す平面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う模式的断面図である。
【図4】本発明に係る鋼板のエレクトロガスアーク溶接
方法において、第2鋼板の板厚T、開先角度θ、ルート
間隔L及び溶接表面側の開先幅Wを示す平面図である。
【図5】裏当材の形状の例を示す平面図である。
【図6】本発明方法を使用して溶接した溶接金属の形状
例を示す平面図である。
【図7】V形開先の片面突合せ継手の従来のエレクトロ
ガスアーク溶接方法を示す平面図である。
【図8】従来のエレクトロガスアーク溶接方法によりT
継手を溶接した場合の溶接欠陥を示す平面図である。
【符号の説明】
1、2、11、12、21、22;鋼板 3、13、23;開先部 4、14、24、24a、24b;裏当材 5;銅板 6、16、26、26a、26b;溶接金属 7a、7b、27a、27b;停止位置 25;表当材 30;ガス供給口 31;溶接チップ 32;ワイヤ 33;アーク 34;溶接トーチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1鋼板の表面に、15mm以上の板厚
    を有する第2鋼板の端面を向け、開先角度を0乃至40
    °、ルート間隔Lを3乃至15mm、溶接表面側の開先
    幅を45mm以下として配置されたT継手に対して、溶
    接表面側及び溶接裏面側に表当材及び裏当材を当て、直
    径が1.4乃至2.0mmであるフラックス入りワイヤ
    を使用して300乃至600Aの溶接電流で第2鋼板の
    板厚方向に単振動ウィービング溶接するエレクトロガス
    アーク溶接方法において、 トーチ角度をλ(°)、開先角度をθ(°)、溶接表面
    側におけるワイヤ停止時間をSa(秒)、溶接裏面側に
    おけるワイヤ停止時間をSb(秒)、溶接表面側の開先
    幅をW(mm)、ワイヤ径をP(mm)、ウィービング
    幅をZ(mm)、第2鋼板の板厚をT(mm)としたと
    き、 トーチ角度λを(λz−5)乃至30、(但し、λz=−
    0.5θ+27.5) 溶接表面側におけるワイヤ停止時間Saを(Saz−0.
    5)乃至(Saz+1.0)、(但し、Saz=W/10+
    0.05λ−2P+2.7) 溶接表面側におけるワイヤ停止時間に対する溶接裏面側
    におけるワイヤ停止時間の比(Sb/Sa)を0.4乃至
    0.7、 ウィービング幅Zを(T−15)乃至(T−3)として
    第1鋼板と第2鋼板とを溶接することを特徴とする鋼板
    のエレクトロガスアーク溶接方法。
  2. 【請求項2】 前記フラックス入りワイヤは、フラック
    ス中にTi、B、Mg及び希土類元素を含有することを
    特徴とする請求項1に記載の鋼板のエレクトロガスアー
    ク溶接方法。
  3. 【請求項3】 前記表当材は水冷式の摺動銅板であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の鋼板のエレクト
    ロガスアーク溶接方法。
  4. 【請求項4】 前記裏当材は鋼製当材、セラミック製当
    材、水冷式の銅製当材又は空冷式の銅製当材であること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の鋼
    板のエレクトロガスアーク溶接方法。
  5. 【請求項5】 前記開先角度θが5乃至40°であると
    き、トーチ角度λを(λz−5)乃至(λz+5)とする
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載
    の鋼板のエレクトロガスアーク溶接方法。
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