JPH10118731A - 放熱フィンの製造方法 - Google Patents
放熱フィンの製造方法Info
- Publication number
- JPH10118731A JPH10118731A JP29446496A JP29446496A JPH10118731A JP H10118731 A JPH10118731 A JP H10118731A JP 29446496 A JP29446496 A JP 29446496A JP 29446496 A JP29446496 A JP 29446496A JP H10118731 A JPH10118731 A JP H10118731A
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- JP
- Japan
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- aluminum
- aluminum plate
- plating
- manufacturing
- radiating fin
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電気伝導度の良いJIS 1000番台のアルミニウ
ム板を素材として使用することができ、かつ、メッキの
剥がれが発生しないこと。 【解決手段】 冷却板とするために所定の形状にプレス
加工されたアルミニウム板と、円柱状のアルミニウム電
極ポストの表面を亜鉛置換処理により亜鉛をその表面に
形成する第１の工程（１−１）、該アルミニウム表面に
Ｎｉ若しくはＣｕをメッキする第２の工程（１−２）、
電極ポストに複数の該アルミニウム板を半田付けする第
３の工程（１−３）とを少なくとも含み、必要に応じ、
組立後の放熱フィンに対してＳｎメッキする第４の工程
（１−４）を付加する。
ム板を素材として使用することができ、かつ、メッキの
剥がれが発生しないこと。 【解決手段】 冷却板とするために所定の形状にプレス
加工されたアルミニウム板と、円柱状のアルミニウム電
極ポストの表面を亜鉛置換処理により亜鉛をその表面に
形成する第１の工程（１−１）、該アルミニウム表面に
Ｎｉ若しくはＣｕをメッキする第２の工程（１−２）、
電極ポストに複数の該アルミニウム板を半田付けする第
３の工程（１−３）とを少なくとも含み、必要に応じ、
組立後の放熱フィンに対してＳｎメッキする第４の工程
（１−４）を付加する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、放熱フィンの製造
方法に関し、特にアルミニウム板とアルミニウム電極ポ
ストとの半田付けによる接合方法と、アルミニウム表面
の耐食性及び電気伝導度の向上及びメッキの剥がれの発
生しない放熱フィンの製造方法に係るものである。
方法に関し、特にアルミニウム板とアルミニウム電極ポ
ストとの半田付けによる接合方法と、アルミニウム表面
の耐食性及び電気伝導度の向上及びメッキの剥がれの発
生しない放熱フィンの製造方法に係るものである。
【０００２】
【従来の技術】この種の従来の放熱フィンの製造方法の
概要を図を参照して説明する。図２は上記の製造方法に
より製造された放熱フィンを示し、（ａ）はその側面
図、（ｂ）はその正面図である。これらの図において、
１は放熱フィン全体を示す。この放熱フィン１は、中心
部に円柱状の電極ポスト２を有し、この電極ポスト２に
所要枚数の２種類の冷却板３ａ，３ｂが所定の間隔を隔
てて挿通され、互いに半田固着されて全体が構成されて
いる。
概要を図を参照して説明する。図２は上記の製造方法に
より製造された放熱フィンを示し、（ａ）はその側面
図、（ｂ）はその正面図である。これらの図において、
１は放熱フィン全体を示す。この放熱フィン１は、中心
部に円柱状の電極ポスト２を有し、この電極ポスト２に
所要枚数の２種類の冷却板３ａ，３ｂが所定の間隔を隔
てて挿通され、互いに半田固着されて全体が構成されて
いる。
【０００３】次に、上記のような放熱フィンの製造工程
を図３及び図４を参照して説明する。まず、図３におい
て、素材として板厚約１．２ｍｍ程度のアルミニウム板
を使用し（３−１）、このアルミニウム板の両面にろう
材を数μｍクラッド加工する（３−２）。上記の場合、
素材としてのアルミニウム板は、強度を重視してJIS H
4000に示される A 3003 P〜A 3005 P程度（以下、JIS 3
000番程度と略記する。）のものを使用している。
を図３及び図４を参照して説明する。まず、図３におい
て、素材として板厚約１．２ｍｍ程度のアルミニウム板
を使用し（３−１）、このアルミニウム板の両面にろう
材を数μｍクラッド加工する（３−２）。上記の場合、
素材としてのアルミニウム板は、強度を重視してJIS H
4000に示される A 3003 P〜A 3005 P程度（以下、JIS 3
000番程度と略記する。）のものを使用している。
【０００４】次に、上記のアルミニウム板を図２に示し
たようなそれぞれの形状の冷却板３ａ，３ｂに、プレス
により打ち抜き加工する（３−３）。次に、上記の形状
に打ち抜いた冷却板３ａ，３ｂを電極ポスト２に挿通し
て積層体とした後、全体を約６００℃に加熱して最初に
アルミニウム板にクラッドしたろう材を溶融させ、全体
を互いに固着させて所定の放熱フィン１を完成させる
（３−４）。なお、上記の放熱フィン１は複数個用意
し、互いに対向する電極ポスト２の間に、平型半導体装
置を挟んでクランプ装置等により加圧接触させ、該半導
体装置からの発熱を効率良く放熱する。
たようなそれぞれの形状の冷却板３ａ，３ｂに、プレス
により打ち抜き加工する（３−３）。次に、上記の形状
に打ち抜いた冷却板３ａ，３ｂを電極ポスト２に挿通し
て積層体とした後、全体を約６００℃に加熱して最初に
アルミニウム板にクラッドしたろう材を溶融させ、全体
を互いに固着させて所定の放熱フィン１を完成させる
（３−４）。なお、上記の放熱フィン１は複数個用意
し、互いに対向する電極ポスト２の間に、平型半導体装
置を挟んでクランプ装置等により加圧接触させ、該半導
体装置からの発熱を効率良く放熱する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の放熱フ
ィンの製造方法では次のような解決すべき課題がある。 素材としてのアルミニウム板の表面にろう材をクラッ
ドするために、JIS 3000番台のアルミニウム板を使用す
る必要があった。 クラッド材が特殊材料によることから入手に時間がか
かる。 ろう付けの際に、約６００℃に加熱するためアルミニ
ウムが軟化して変形してしまう。
ィンの製造方法では次のような解決すべき課題がある。 素材としてのアルミニウム板の表面にろう材をクラッ
ドするために、JIS 3000番台のアルミニウム板を使用す
る必要があった。 クラッド材が特殊材料によることから入手に時間がか
かる。 ろう付けの際に、約６００℃に加熱するためアルミニ
ウムが軟化して変形してしまう。
【０００６】
【発明の目的】本発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、JIS 3000番台のアルミニウム板
を使用することなく、電気伝導度の良いJIS 1000番台の
アルミニウム板を素材として使用することができ、か
つ、メッキの剥がれがなく、耐食性を向上させた放熱フ
ィンの製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
ためになされたもので、JIS 3000番台のアルミニウム板
を使用することなく、電気伝導度の良いJIS 1000番台の
アルミニウム板を素材として使用することができ、か
つ、メッキの剥がれがなく、耐食性を向上させた放熱フ
ィンの製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の放熱フィンの製
造方法は、アルミニウム板を複数枚使用しアルミニウム
電極ポストに半田付けして放熱フィンを製作する放熱フ
ィンの製造方法において、冷却板とするために所定の形
状にプレス加工されたアルミニウム板と円柱状アルミニ
ウム電極ポストの表面を亜鉛置換処理して亜鉛をその表
面に形成した後、該アルミニウム板及びアルミニウム電
極ポストにＮｉ若しくはＣｕをメッキして、複数の前記
アルミニウム板とリング状に加工した半田を前記電極ポ
ストへともに挿通させ、加熱炉により半田付けを行い、
前記アルミニウム板とアルミニウム電極ポストを接合し
た放熱フィン全体をＳｎメッキ処理することを特徴とす
るものである。
造方法は、アルミニウム板を複数枚使用しアルミニウム
電極ポストに半田付けして放熱フィンを製作する放熱フ
ィンの製造方法において、冷却板とするために所定の形
状にプレス加工されたアルミニウム板と円柱状アルミニ
ウム電極ポストの表面を亜鉛置換処理して亜鉛をその表
面に形成した後、該アルミニウム板及びアルミニウム電
極ポストにＮｉ若しくはＣｕをメッキして、複数の前記
アルミニウム板とリング状に加工した半田を前記電極ポ
ストへともに挿通させ、加熱炉により半田付けを行い、
前記アルミニウム板とアルミニウム電極ポストを接合し
た放熱フィン全体をＳｎメッキ処理することを特徴とす
るものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
１を参照して説明する。まず、電気伝導度、熱伝導度を
考慮してJIS 1000番台、実際にはJIS H 4000におけるA
1085 P〜A 1100 Pのアルミニウム板とA 6063ＮＯアルミ
ニウム丸棒を素材とする。次に、このアルミニウム板を
冷却板とするために所定の形状にプレス加工する。ま
た、アルミニウム丸棒を電極ポストとするために所定の
形状に旋盤加工を行う。次に、上記アルミニウム板とア
ルミニウム電極ポストの表面を亜鉛（Ｚｎ）置換処理
し、Ｚｎを０．１μｍ以上その表面に形成する（１−
１）。次いで、該アルミニウム板とアルミニウム電極ポ
ストの表面にニッケル（Ｎｉ）又は銅（Ｃｕ）をメッキ
処理する（１−２）。なお、本例ではＮｉメッキの厚さ
は５μｍ以上、Ｃｕメッキの厚さは７μｍ以上とした。
１を参照して説明する。まず、電気伝導度、熱伝導度を
考慮してJIS 1000番台、実際にはJIS H 4000におけるA
1085 P〜A 1100 Pのアルミニウム板とA 6063ＮＯアルミ
ニウム丸棒を素材とする。次に、このアルミニウム板を
冷却板とするために所定の形状にプレス加工する。ま
た、アルミニウム丸棒を電極ポストとするために所定の
形状に旋盤加工を行う。次に、上記アルミニウム板とア
ルミニウム電極ポストの表面を亜鉛（Ｚｎ）置換処理
し、Ｚｎを０．１μｍ以上その表面に形成する（１−
１）。次いで、該アルミニウム板とアルミニウム電極ポ
ストの表面にニッケル（Ｎｉ）又は銅（Ｃｕ）をメッキ
処理する（１−２）。なお、本例ではＮｉメッキの厚さ
は５μｍ以上、Ｃｕメッキの厚さは７μｍ以上とした。
【０００９】次に、メッキ処理した冷却板を複数枚リン
グ状に加工した半田とともに電極ポストに挿通し、該電
極ポストに半田付けして所定の放熱フィンを完成させる
（１−３）。次いで、必要に応じ放熱フィン全体に錫
（Ｓｎ）メッキ処理を施す（１−４）。なお、本例では
Ｓｎメッキの厚さは５μｍ以上とした。
グ状に加工した半田とともに電極ポストに挿通し、該電
極ポストに半田付けして所定の放熱フィンを完成させる
（１−３）。次いで、必要に応じ放熱フィン全体に錫
（Ｓｎ）メッキ処理を施す（１−４）。なお、本例では
Ｓｎメッキの厚さは５μｍ以上とした。
【００１０】
【発明の効果】以上のように、本発明の放熱フィンの製
造方法によれば、JIS 3000番台のアルミニウム板を使用
することなく、電気伝導度の良いJIS 1000番台のアルミ
ニウム板を素材として使用することができ、また、メッ
キの剥がれが発生せず、信頼性の高い放熱フィンが得ら
れる。
造方法によれば、JIS 3000番台のアルミニウム板を使用
することなく、電気伝導度の良いJIS 1000番台のアルミ
ニウム板を素材として使用することができ、また、メッ
キの剥がれが発生せず、信頼性の高い放熱フィンが得ら
れる。
【図１】本発明の放熱フィンの製造方法を説明するため
の工程図である。
の工程図である。
【図２】本発明及び従来の製造方法によって製作される
放熱フィンを示し、同図（ａ）はその側面図、同図
（ｂ）はその正面図である。
放熱フィンを示し、同図（ａ）はその側面図、同図
（ｂ）はその正面図である。
【図３】従来の放熱フィンの製造方法の一例を示す工程
図である。
図である。
（１−１） 第１の工程（亜鉛置換処理工程） （１−２） 第２の工程（Ｎｉ又はＣｕメッキ処理工
程） （１−３） 第３の工程（電極ポスト半田付け工程） （１−４） 第４の工程（Ｓｎメッキ処理工程）
程） （１−３） 第３の工程（電極ポスト半田付け工程） （１−４） 第４の工程（Ｓｎメッキ処理工程）
Claims (1)
- 【請求項１】 アルミニウム板を複数枚使用しアルミニ
ウム電極ポストに半田付けして放熱フィンを製作する放
熱フィンの製造方法において、冷却板とするために所定
の形状にプレス加工されたアルミニウム板と円柱状アル
ミニウム電極ポストの表面を亜鉛置換処理して亜鉛をそ
の表面に形成した後、該アルミニウム板及びアルミニウ
ム電極ポストにＮｉ若しくはＣｕをメッキして、複数の
前記アルミニウム板とリング状に加工した半田を前記電
極ポストへともに挿通させ、加熱炉により半田付けを行
い、前記アルミニウム板とアルミニウム電極ポストを接
合した放熱フィン全体をＳｎメッキ処理することを特徴
とする放熱フィンの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29446496A JPH10118731A (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | 放熱フィンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29446496A JPH10118731A (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | 放熱フィンの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10118731A true JPH10118731A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=17808122
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29446496A Pending JPH10118731A (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | 放熱フィンの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10118731A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002076163A1 (fr) * | 2001-03-21 | 2002-09-26 | Kabushikikaisha Sekuto Kagaku | Ailettes de radiateur et procede de rayonnement utilisant ces ailettes |
| CN100435323C (zh) * | 2006-01-23 | 2008-11-19 | 旭宏科技有限公司 | 用于晶片封装的散热片及其制造方法 |
| CN102166711A (zh) * | 2010-02-26 | 2011-08-31 | 昆山巨仲电子有限公司 | 散热器的制作方法及其散热器 |
-
1996
- 1996-10-16 JP JP29446496A patent/JPH10118731A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002076163A1 (fr) * | 2001-03-21 | 2002-09-26 | Kabushikikaisha Sekuto Kagaku | Ailettes de radiateur et procede de rayonnement utilisant ces ailettes |
| CN100366136C (zh) * | 2001-03-21 | 2008-01-30 | 翠光特普铼股份有限公司 | 散热片和使用该散热片的散热方法 |
| US7325593B2 (en) | 2001-03-21 | 2008-02-05 | Suikoh Top Line Co., Ltd. | Radiating fin and radiating method using the radiating fin |
| CN100435323C (zh) * | 2006-01-23 | 2008-11-19 | 旭宏科技有限公司 | 用于晶片封装的散热片及其制造方法 |
| CN102166711A (zh) * | 2010-02-26 | 2011-08-31 | 昆山巨仲电子有限公司 | 散热器的制作方法及其散热器 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060830 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070117 |