JPH10118194A - カテーテル挿入用のガイド部材及び該ガイド部材の挿入器具 - Google Patents

カテーテル挿入用のガイド部材及び該ガイド部材の挿入器具

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JPH10118194A
JPH10118194A JP8277910A JP27791096A JPH10118194A JP H10118194 A JPH10118194 A JP H10118194A JP 8277910 A JP8277910 A JP 8277910A JP 27791096 A JP27791096 A JP 27791096A JP H10118194 A JPH10118194 A JP H10118194A
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catheter
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stopper
chest wall
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Yuzuru Oshiro
譲 大城
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 胸壁に留置してカテーテルの挿入進路を確保
するためのカテーテル挿入用のガイド部材、及びそのガ
イド部材を胸壁に挿入するためのガイド部材の挿入器具
を提供する。 【解決手段】 所定の巾及び長さを有し、先端側12が
テーパー状に形成され、後端側13にストッパー部14
を直交する方向に形成したカテーテル挿入用のガイド部
材11である。また、該ガイド部材11を胸壁に挿入す
るための挿入器具で18あって、胸壁に刺入して前記ガ
イド部材11の挿入を案内する刺入部19と、該刺入部
19の刺入長さを規制する刺入長さ規制手段20と、該
刺入長さ規制手段20に連設された把手21とからなる
構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にドレナージカ
テーテルを胸腔に挿入する際に使用し、切開した胸壁に
留置してカテーテルの挿入進路を確保するためのカテー
テル挿入用のガイド部材、及びそのガイド部材を胸壁に
挿入するためのガイド部材の挿入器具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ドレナージカテーテルを胸腔に穿
刺挿入する場合には、図21に示すように、まず、メス
1を用いて胸部の皮膚2を適宜の長さ切開し、次に、図
22に示すように鉗子3を使用して胸腔4までカテーテ
ル5の挿入進路を形成している。
【0003】そして、その後鉗子3を取り除いてから、
図23に示すように、カテーテル5の先端5aを前記挿
入進路に沿って挿入して胸腔4まで進入させる方法が一
般的に行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来例の場合にお
いては、鉗子3でカテーテル5の挿入進路を形成した後
に、その鉗子3を取り除いてしまうので、胸壁6の肋間
筋や脂肪等の皮下組織が癒着状態となり、挿入進路を閉
塞してしまう場合があった。
【0005】このように、カテーテル5の挿入進路が塞
がってしまうと、カテーテル5を胸腔4までスムーズに
挿入できないという問題点があった。
【0006】そして、カテーテル5の挿入がスムーズに
行えない結果、カテーテル5を胸膜外に挿入したり、ま
た、力任せに無理に押し込んで肺7に損傷を与えたりす
る等の合併症をおこすおそれがあるという問題点を有し
ていた。
【0007】従って、従来例における場合においては、
カテーテル5の挿入進路を胸腔4まで充分に且つ完全に
確保して、カテーテル5の挿入をスムーズに行い、前記
の合併症をおこさないことに解決しなければならない課
題を有している。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記従来例の課題を解決
する具体的手段として本発明は、胸壁のカテーテル挿入
進路に留置するカテーテル挿入用のガイド部材であっ
て、該ガイド部材は、所定の巾及び長さを有し、後端側
にストッパー部を直交する方向に形成したことを特徴と
するカテーテル挿入用のガイド部材を提供するものであ
る。
【0009】そして、前記ガイド部材は、先端側をテー
パー状に形成し、横断面が平板状又は湾曲状に形成され
ている構成を含むものであり、更に、前記ガイド部材
は、円筒状に形成されている構成を含むものである。
【0010】また、カテーテル挿入用のガイド部材を胸
壁に挿入するための挿入器具であって、該挿入器具は、
胸壁に刺入して前記ガイド部材の挿入を案内する刺入部
と、該刺入部の刺入長さを規制する刺入長さ規制手段
と、該刺入長さ規制手段に連設された把手とからなるこ
とを特徴とするガイド部材の挿入器具を提供するもので
ある。
【0011】そして、前記刺入部は、その横断面が円形
状又は楕円形状である構成を含むものであり、また、前
記刺入部は、交換自在に形成されたことも含むものであ
る。
【0012】更に、前記刺入部は、扁平状に形成され且
つ長手方向に沿って前記ガイド部材を摺動自在に保持で
きる溝部を有する構成としたものであり、また、前記刺
入部は、円柱状に形成され、円筒状のガイド部材を摺動
自在に保持する構成としたものである。
【0013】更にまた、前記刺入長さ規制手段は、前記
刺入部に隣接して形成されたネジ部と、該ネジ部に螺合
されて螺合位置が任意に設定できるストッパー部材とか
らなる構成としたものであり、また、前記ストッパー部
材には、前記ガイド部材の挿入又は維持のための隙間部
を少なくとも一ヶ所以上設けた構成としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施する一例につ
いて図面を参照しながら説明する。まず、図1又は図3
において、符号11はカテーテル挿入用のガイド部材を
示し、このガイド部材11は、例えば約3〜5cm程度
の長さ及び所定の巾を有しており、金属製又は合成樹脂
製等の適宜の材質で一体的に形成されている。
【0015】そして、ガイド部材11の先端側12は、
テーパー状に形成されている。従って、後述するよう
に、このガイド部材11を鉗子やガイド挿入器具等によ
って予め形成したカテーテル挿入進路に挿入させ易いの
である。
【0016】また、ガイド部材11の横断面は、図2に
示すように平板状に形成しても良く、或いは図4に示す
ように湾曲状に形成しても良い。この場合、特に横断面
が湾曲状の場合には、湾曲状のカテーテル挿入進路を設
けることができるので、カテーテルの挿入をスムーズに
且つ確実に行えるのである。
【0017】更に、ガイド部材11の後端側13には、
ストッパー部14が直交する方向に形成されている。従
って、ガイド部材11をカテーテル挿入進路に留置した
際にストッパー部14が該挿入進路の入口に係止される
ので、不用意に胸腔方向に挿入し過ぎることがないので
ある。尚、ストッパー部14は、図1に示すようにガイ
ド部材11の巾より短く形成しても良く、或いは図2に
示すようにガイド部材11の巾と同一に形成しても良
い。
【0018】次に、以上に説明したガイド部材11の使
用方法の一例について説明する。まず、従来例において
示したようにメスを用いて胸部の皮膚を適宜の長さ切開
し、次に鉗子を使用して胸腔までカテーテルの挿入進路
を形成する(図21及び図22参照)。
【0019】その後、鉗子をそのままカテーテルの挿入
進路に載置しておき、鉗子の側部に沿ってガイド部材1
1を挿入し挿入進路内に位置させてから、このガイド部
材11を押さえつつ鉗子を引き抜いて取り除けば、ガイ
ド部材11をカテーテルの挿入進路に沿って胸腔まで留
置することができる。
【0020】そして、該ガイド部材11に沿ってカテー
テル(ドレナージカテーテル)を挿入すれば、スムーズ
に且つ正確に挿入が行え、従来例のようにカテーテルを
胸膜外に挿入したり、力任せに無理に押し込んで肺に損
傷を与えたりする等の合併症をおこすことがないのであ
る。
【0021】次に、カテーテル挿入用のガイド部材の第
2実施例について説明する。このガイド部材15は、図
5及び図6に示すように、円筒状に形成されているの
で、カテーテル挿入進路に留置した際には、円筒状の挿
入進路を設けることができるのである。
【0022】更に、前記円筒状の挿入進路を胸部や腹部
の所定の位置に複数箇所設ければ、その挿入進路から胸
腔鏡又は腹腔鏡、棒状のメス、棒状の鉗子等を挿入し
て、胸腔鏡下手術や腹腔鏡下手術を行うこともできるの
である。
【0023】また、ガイド部材15の後端側即ち円筒の
縁部16には、ストッパー部17が直交する方向に形成
されている。従って、ガイド部材15をカテーテル挿入
進路に留置した際にストッパー部17が該挿入進路の入
口に係止されるので、不用意に胸腔方向に挿入し過ぎる
ことがないのである。尚、この第2実施例のガイド部材
15の使用方法は後述する。
【0024】次に、以上に説明したカテーテル挿入用の
ガイド部材を胸壁のカテーテル挿入進路に挿入するため
のガイド部材の挿入器具について説明する。図7及び図
8において、符号18はガイド部材の挿入器具を示し、
この挿入器具18は、患者の胸壁に刺入してガイド部材
11の挿入を案内する刺入部19と、該刺入部19の刺
入長さを規制する刺入長さ規制手段20と、該刺入長さ
規制手段20に連設された把手21とから構成される。
【0025】刺入部19は、例えば約5cm程度の長さ
に形成されており、先端部22が尖鋭状に形成されてい
る。また、刺入部19は、図9に示すように、扁平状に
形成され且つ長手方向に沿ってガイド部材11を摺動自
在に保持できる溝部23が設けられている。
【0026】そして、この溝部23にガイド部材11を
装着した時には、溝部23から前記ストッパー部14が
突出して位置するのである。
【0027】刺入長さ規制手段20は、刺入部19の後
端部に隣接して設けられ且つ約3cm程度の長さを有す
るネジ部24と、該ネジ部24に螺合して螺合位置が任
意に設定できるストッパー部材25とからなる。
【0028】ストッパー部材25は、図10に示すよう
に、基部26が円筒状に形成されており、この基部26
の内周面に前記ネジ部24と螺合するネジ部27が設け
られている。
【0029】また、基部26の外周には、複数本、例え
ば2本のストッパー片28が設けられている。このスト
ッパー片28は、やや湾曲して形成されていると共にそ
の長さは、基部26の長さよりも長めに形成されてい
る。そして、各ストッパー片28の間は、隙間部29が
各々設けられている。
【0030】把手21は、ネジ部24の後端部に隣接し
て一体的に設けられている。そして、約10〜15cm
程度の長さを有して略円柱状を呈し、手で把持し易い形
状に形成されている。
【0031】次に、以上に説明したガイド部材の挿入器
具18の使用方法について説明する。まず、ストッパー
部材25をネジ部24に螺合させて、刺入部19の先端
部22からストッパー片28の端部28aまでの長さL
を微調整する。この長さLは、所定の方法で予め見当を
つけた患者の胸壁の厚さに対応する長さ、即ち、刺入部
19の胸壁への刺入長さである。尚、この時隙間部29
の位置は、溝部23の位置と対応させておく必要があ
る。
【0032】そして、溝部23内にガイド部材11を装
着して、溝部23から突出するストッパー部14を隙間
部29内に位置させて、ストッパー部材25の回転を規
制する。
【0033】次に、把手21を把持して、図11に示す
ように、刺入部19を患者の胸壁30に刺入して(矢印
E)胸腔30aまでカテーテルの挿入進路31を形成す
る。この時前述のように、刺入部19の刺入長さは、ス
トッパー部材25により胸壁30の厚さに対応させて調
整してあるので、不用意に刺入し過ぎて肺32等に損傷
を与えたりすることがないのである。
【0034】更に、把手21を適宜に回転することによ
って(矢印F)刺入部19を胸壁30内で回転させて、
カテーテル挿入進路31を拡張する。
【0035】そして、図12に示すように、ガイド部材
11を押さえながら挿入器具18のみを引き抜けば(矢
印G)、ガイド部材11をカテーテルの挿入進路31に
留置させることができる。このように、一回の刺入でガ
イド部材11をカテーテルの挿入進路31に留置できる
ので、施術が素早く行え、患者の肉体的な負担を低減す
ることができるのである。
【0036】その後、図13に示すように、ガイド部材
11に沿ってカテーテル(ドレナージカテーテル)33
を挿入すれば(矢印H)、スムーズに且つ正確に挿入が
行え、従来例のようにカテーテルを胸膜外に挿入した
り、力任せに無理に押し込んで肺32に損傷を与えたり
する等の合併症をおこすことがないのである。尚、カテ
ーテル33を挿入した後には、ガイド部材11を抜き取
ればよい。
【0037】次に、ガイド部材の挿入器具の第2実施例
について説明する。この第2実施例において、前記第1
実施例と同一部分には同一符号を付してその詳細は省略
する。このガイド部材の挿入器具34は、図14から図
16に示すように、患者の胸壁に刺入してガイド部材1
1の挿入を案内する刺入部35と、該刺入部35の刺入
長さを規制する刺入長さ規制手段20と、該刺入長さ規
制手段20に連設された把手21とから構成される。
【0038】刺入部35は、先端部36が尖鋭状に形成
されていると共に、後端部37にネジ部等の適宜の嵌合
手段38が設けられており、この嵌合手段38をネジ部
24の内部に設けられたネジ部等の適宜の嵌合手段(図
示せず)と嵌合させて交換自在に形成されている。
【0039】そして、刺入部35は、その横断面が円形
状又は楕円形状のものや、或いは図17に示すように種
々の太さのものを予め準備しておき、患者の肉体的な種
々の条件や挿入するカテーテルの太さ、或いは施術者の
好み等によって、種々の形状の刺入部35を適宜に交換
して使用することができるのである。
【0040】この第2実施例のガイド部材の挿入器具3
4を使用する場合には、前記第1実施例の場合と同様
に、ストッパー部材25をネジ部24に螺合させて、刺
入部35の先端部36からストッパー片28の端部28
aまでの長さL、即ち、刺入部35の胸壁への刺入長さ
を調整する。
【0041】そして、刺入部35を患者の胸壁30に刺
入してカテーテルの挿入進路31を形成する。この後、
刺入部35の横断面が楕円形状の場合には、刺入部35
を適宜に回転させて、カテーテルの挿入進路31を拡張
しても良い。
【0042】次に、図18に示すように、ストッパー部
材25の隙間部29から刺入部35の側部に沿ってガイ
ド部材11を挿入させてから(矢印I)、このガイド部
材11を押さえつつ挿入器具34を引き抜いて取り除け
ば、ガイド部材11をカテーテルの挿入進路31に沿っ
て胸腔30aまで留置することができる。そして、ガイ
ド部材11に沿ってカテーテル(ドレナージカテーテ
ル)を挿入すれば、スムーズに且つ正確に挿入が行える
のである。
【0043】次に、ガイド部材の挿入器具の第3実施例
について説明する。この第3実施例において、前記説明
した実施例と同一部分には同一符号を付してその詳細は
省略する。この第3実施例のガイド部材の挿入器具39
は、実質的に前記第2実施例のガイド部材15と前記第
2実施例の挿入器具34とを組み合わせたものである。
【0044】即ち、図19に示すように、円柱状の刺入
部35には、円筒状のガイド部材15が摺動自在に保持
されている。そして、ストッパー部材25の隙間部29
からは、ガイド部材15のストッパー部17が各々突出
した状態で位置している。
【0045】このガイド部材の挿入器具39を使用する
場合には、前記第1及び第2実施例の場合と同様に、ス
トッパー部材25をネジ部24に螺合させて、刺入部3
5の先端部36からストッパー片28の端部28aまで
の長さL、即ち、刺入部35の胸壁への刺入長さを調整
してから刺入部35を患者の胸壁30に刺入してカテー
テルの挿入進路31を形成する。
【0046】そして、図20に示すように、ガイド部材
15を押さえながら挿入器具39のみを引き抜けば(矢
印J)、ガイド部材15をカテーテルの挿入進路31に
留置させて円筒状の挿入進路を設けることができる。そ
の後、ガイド部材15に沿ってカテーテル(ドレナージ
カテーテル)を挿入すれば、スムーズに且つ正確に挿入
が行えるのである。
【0047】更には、ガイド部材15を胸部や腹部の所
定の位置に複数留置して、前記円筒状の挿入進路を複数
箇所に設ければ、その挿入進路から胸腔鏡又は腹腔鏡、
棒状のメス、棒状の鉗子等を挿入して、胸腔鏡下手術や
腹腔鏡下手術を行うこともできるのである。
【0048】以上に説明したように、ガイド部材の挿入
器具18、34、39を使用すれば、従来例のようにメ
スや鉗子等を用いてカテーテルの挿入進路を形成する必
要が無く、またガイド部材11、15を確実に胸壁に留
置させて、前記挿入進路を胸腔まで確保することができ
るので、カテーテルの挿入をスムーズに且つ正確に行
え、患者の肉体的な負担を低減することができるのであ
る。
【0049】尚、本発明は、主にドレナージカテーテル
を胸腔に挿入する場合について説明したが、必ずしもド
レナージカテーテルのみに限定されることはなく、それ
以外の種々の用途に用いられるカテーテルについても応
用できることは勿論である。更には、胸腔鏡下手術や腹
腔鏡下手術等の種々の手術に応用することも可能であ
る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るカテー
テル挿入用のガイド部材は、胸壁のカテーテル挿入進路
に留置するカテーテル挿入用のガイド部材であって、該
ガイド部材は、所定の巾及び長さを有し、後端側にスト
ッパー部を直交する方向に形成したことによって、カテ
ーテルの挿入進路を胸腔まで充分に確保することができ
るので、カテーテルの挿入をスムーズに且つ正確に行え
る。従って、従来例のようにカテーテルを胸膜外に挿入
したり、力任せに無理に押し込んで肺に損傷を与えたり
する等の合併症をおこすことがないという優れた効果を
奏する。
【0051】そして、ガイド部材の後端側には、ストッ
パー部を直交する方向に形成したことにより、このスト
ッパー部がカテーテル挿入進路の入口に係止されるの
で、該挿入進路に留置したガイド部材が不用意に胸腔方
向に挿入し過ぎることがないという優れた効果を奏す
る。
【0052】また、ガイド部材は、先端側をテーパー状
に形成したことによって、鉗子やガイド挿入器具等によ
り予め形成したカテーテル挿入進路にガイド部材を挿入
させ易いという優れた効果を奏する。
【0053】更に、ガイド部材は、横断面が平板状又は
湾曲状に形成されていることによって、特に横断面が湾
曲状の場合には、湾曲状のカテーテル挿入進路を設ける
ことができるので、カテーテルの挿入をスムーズに且つ
確実に行えるという優れた効果を奏する。
【0054】そして、ガイド部材は、円筒状に形成され
ていることによって、円筒状のカテーテルの挿入進路を
設けることができるので、カテーテルの挿入を一層スム
ーズに且つ確実に行うことができる。更には、円筒状の
挿入進路から棒状のメス、鉗子等を挿入して、胸腔鏡下
手術や腹腔鏡下手術を行うこともできるという優れた効
果を奏する。
【0055】また、本発明に係るガイド部材の挿入器具
は、カテーテル挿入用のガイド部材を胸壁に挿入するた
めの挿入器具であって、該挿入器具は、胸壁に刺入して
前記ガイド部材の挿入を案内する刺入部と、該刺入部の
刺入長さを規制する刺入長さ規制手段と、該刺入長さ規
制手段に連設された把手とからなることによって、従来
例のようにメスや鉗子等を用いてカテーテルの挿入進路
を形成する必要が無く、施術が素早く行え、患者の肉体
的な負担を低減することができるという優れた効果を奏
する。
【0056】そして、刺入部の刺入長さを規制する刺入
長さ規制手段を設けたことにより、患者の胸壁の厚さに
対応させて刺入部の刺入長さを予め設定することができ
るので、不用意に刺入し過ぎて肺等に損傷を与えたりす
る合併症をおこすことがないという優れた効果を奏す
る。
【0057】更に、刺入部は、その横断面が円形状又は
楕円形状であり、また、刺入部は、交換自在に形成され
たことによって、患者の肉体的な種々の条件や挿入する
カテーテルの太さ、或いは施術者の好み等により、種々
の形状の刺入部を適宜に交換して使用することができる
という優れた効果を奏する。
【0058】また、刺入部は、扁平状に形成され且つ長
手方向に沿って前記ガイド部材を摺動自在に保持できる
溝部を有することによって、ガイド部材を刺入部に保持
させてから刺入部を胸壁に刺入してカテーテル挿入進路
を形成し、次にガイド部材を押さえながら挿入器具のみ
を引き抜けば、一回の刺入でガイド部材をカテーテル挿
入進路に留置させることができる。従って、施術が素早
く行え、患者の肉体的な負担を低減することができると
いう優れた効果を奏する。
【0059】そして、刺入部は、円柱状に形成され、円
筒状のガイド部材を摺動自在に保持することによって、
ガイド部材を刺入部に保持させてから刺入部を胸壁に刺
入してカテーテル挿入進路を形成し、次にガイド部材を
押さえながら挿入器具のみを引き抜けば、一回の刺入で
円筒状のガイド部材をカテーテル挿入進路に留置させる
ことができるので、施術が素早く行え、患者の肉体的な
負担を低減することができる。更には、円筒状の挿入進
路から棒状のメス、鉗子等を挿入して、胸腔鏡下手術や
腹腔鏡下手術を行うこともできるという優れた効果を奏
する。
【0060】更に、刺入長さ規制手段は、前記刺入部に
隣接して形成されたネジ部と、該ネジ部に螺合されて螺
合位置が任意に設定できるストッパー部材とからなるこ
とによって、螺合位置を微調整して患者の胸壁の厚さに
対応させた刺入部の刺入長さを正確に設定することがで
きるので、不用意に刺入し過ぎて肺等に損傷を与えたり
する合併症をおこすことがないという優れた効果を奏す
る。
【0061】更にまた、ストッパー部材には、前記ガイ
ド部材の挿入又は維持のための隙間部を少なくとも一ヶ
所以上設けたことによって、ガイド部材を隙間部からカ
テーテル挿入進路に挿入させることができるという種々
の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例のカテーテル挿入用の
ガイド部材の斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明に係る第1実施例のカテーテル挿入用の
ガイド部材の斜視図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】本発明に係る第2実施例のカテーテル挿入用の
ガイド部材の斜視図である。
【図6】図5のC−C線断面図である。
【図7】本発明に係る第1実施例のガイド部材の挿入器
具の正面図である。
【図8】本発明に係る第1実施例のガイド部材の挿入器
具を分解した状態を説明する正面図である。
【図9】図8のD−D線断面図である。
【図10】ストッパー部材の斜視図である。
【図11】本発明に係る第1実施例のガイド部材の挿入
器具の使用方法を説明する胸部の断面図である。
【図12】本発明に係る第1実施例のガイド部材の挿入
器具の使用方法を説明する胸部の断面図である。
【図13】本発明に係る第1実施例のガイド部材の挿入
器具の使用方法を説明する胸部の断面図である。
【図14】本発明に係る第2実施例のガイド部材の挿入
器具の正面図である。
【図15】本発明に係る第2実施例のガイド部材の挿入
器具の一部を示す正面図である。
【図16】本発明に係る第2実施例のガイド部材の挿入
器具の一部を分解した状態を説明する正面図である。
【図17】刺入部の正面図である。
【図18】本発明に係る第2実施例のガイド部材の挿入
器具の使用方法を説明する胸部の断面図である。
【図19】本発明に係る第3実施例のガイド部材の挿入
器具の正面図である。
【図20】本発明に係る第3実施例のガイド部材の挿入
器具の使用方法を説明する胸部の断面図である。
【図21】従来例に係るドレナージカテーテルを胸腔に
挿入する手順を説明する胸部の斜視図である。
【図22】従来例に係るドレナージカテーテルを胸腔に
挿入する手順を説明する胸部の斜視図である。
【図23】従来例に係るドレナージカテーテルを胸腔に
挿入する状態を説明する胸部の断面図である。
【符号の説明】
1 メス 2 皮膚 3 鉗子 4 胸腔 5 カテーテル 5a 先端 6 胸壁 7 肺 11 カテーテル挿入用のガイド部材 12 先端側 13 後端側 14 ストッパー部 15 カテーテル挿入用のガイド部材 16 縁部 17 ストッパー部 18 ガイド部材の挿入器具 19 刺入部 20 刺入長さ規制手段 21 把手 22 先端部 23 溝部 24 ネジ部 25 ストッパー部材 26 基部 27 ネジ部 28 ストッパー片 28a端部 29 隙間部 30 胸壁 30a胸腔 31 カテーテルの挿入進路 32 肺 33 カテーテル(ドレナージカテーテル) 34 ガイド部材の挿入器具 35 刺入部 36 先端部 37 後端部 38 嵌合手段 39 ガイド部材の挿入器具

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胸壁のカテーテル挿入進路に留置するカ
    テーテル挿入用のガイド部材であって、該ガイド部材
    は、所定の巾及び長さを有し、後端側にストッパー部を
    直交する方向に形成したことを特徴とするカテーテル挿
    入用のガイド部材。
  2. 【請求項2】 ガイド部材は、先端側をテーパー状に形
    成し、横断面が平板状又は湾曲状に形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載のカテーテル挿入用のガイ
    ド部材。
  3. 【請求項3】 ガイド部材は、円筒状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のカテーテル挿入用の
    ガイド部材。
  4. 【請求項4】 カテーテル挿入用のガイド部材を胸壁に
    挿入するための挿入器具であって、該挿入器具は、胸壁
    に刺入して前記ガイド部材の挿入を案内する刺入部と、
    該刺入部の刺入長さを規制する刺入長さ規制手段と、該
    刺入長さ規制手段に連設された把手とからなることを特
    徴とするガイド部材の挿入器具。
  5. 【請求項5】 刺入部は、その横断面が円形状又は楕円
    形状であることを特徴とする請求項4に記載のガイド部
    材の挿入器具。
  6. 【請求項6】 刺入部は、交換自在に形成されたことを
    特徴とする請求項4又は5に記載のガイド部材挿入の器
    具。
  7. 【請求項7】 刺入部は、扁平状に形成され且つ長手方
    向に沿って前記ガイド部材を摺動自在に保持できる溝部
    を有することを特徴とする請求項4又は6に記載のガイ
    ド部材の挿入器具。
  8. 【請求項8】 刺入部は、円柱状に形成され、円筒状の
    ガイド部材を摺動自在に保持することを特徴とする請求
    項4又は6に記載のガイド部材の挿入器具。
  9. 【請求項9】 刺入長さ規制手段は、前記刺入部に隣接
    して形成されたネジ部と、該ネジ部に螺合されて螺合位
    置が任意に設定できるストッパー部材とからなることを
    特徴とする請求項4、5、6、7又は8に記載のガイド
    部材の挿入器具。
  10. 【請求項10】 ストッパー部材には、前記ガイド部材
    の挿入又は維持のための隙間部を少なくとも一ヶ所以上
    設けたことを特徴とする請求項4、5、6、7、8又は
    9に記載のガイド部材の挿入器具。
JP8277910A 1996-10-21 1996-10-21 カテーテル挿入用のガイド部材及び該ガイド部材の挿入器具 Pending JPH10118194A (ja)

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