JPH10117751A - 連続加熱装置 - Google Patents

連続加熱装置

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JPH10117751A
JPH10117751A JP8289303A JP28930396A JPH10117751A JP H10117751 A JPH10117751 A JP H10117751A JP 8289303 A JP8289303 A JP 8289303A JP 28930396 A JP28930396 A JP 28930396A JP H10117751 A JPH10117751 A JP H10117751A
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mixing
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Ryohei Rin
良平 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換プレート等に対象物が付着すること及
びそれに伴う不都合を回避しつつ、クロレラスラリーを
迅速且つ連続的に加熱してその殺菌及び含有するクロロ
フィラーゼの失活処理を連続的に行うことができる。 【解決手段】 混合用筒状体12内の始端部に第1二重
ノズル14を突設する。内ノズル14aにクロレラスラ
リー送給管18を連結し、クロレラスラリーを霧状化し
て終端部向きに噴出させる。外ノズル14bに蒸気送給
管20を連結し、生蒸気を終端部向きに噴出させる。ク
ロレラスラリーの霧状化物及び水蒸気を混合させ、それ
を終端部の送出口12cから送出させる。霧状化物は、
生蒸気と混合して混合用筒状体12内を終端部に向かっ
て進行することにより連続的に加熱される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてクロレラ
スラリーの湿式殺菌を行うと共にそのクロレラ中のクロ
ロフィラーゼを失活させるための連続加熱装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】クロレ
ラスラリーの殺菌を行うと共にそのクロロフィラーゼを
失活させるためには、湿式と乾式の二通りの方式があ
る。
【0003】従来の湿式方式は、一般的にはプレート熱
交換器等で間接加熱する方式であり、乾式に比べ短時間
で必要な加熱を行うことができるという利点がある。
【0004】ところが一方において、クロレラスラリー
をこのような従来の湿式方式で処理すると、クロレラ藻
体がプレートに次第に付着蓄積して熱交換効率を悪化さ
せるのみならず、ある程度付着蓄積すると、一旦運転を
停止してプレートから付着物を除去しなければならない
ため、連続運転が中断されるという不都合が生じる。ま
た、この一時停止のために、折角加熱殺菌されたクロレ
ラスラリーが殺菌不合格になったり、外部からの再汚染
を受けるおそれも生ずる。更に、従来の湿式方式は、対
象物の水分を増大させて固形分濃度を下げるという欠点
も有する。
【0005】本発明は、従来技術に存した上記のような
課題に鑑み行われたものであって、熱交換プレート等に
対象物が付着すること及びそれに伴う不都合を回避しつ
つ、クロレラスラリーを迅速且つ連続的に加熱してその
殺菌及び含有するクロロフィラーゼの失活処理を連続的
に行うことができる連続加熱装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の連続加熱装置は、混合用筒状体と、対象物のスラリ
ーの霧状化物を噴出させるための霧状化物噴出手段と、
水蒸気を噴出させるための水蒸気噴出手段とを備え、前
記霧状化物噴出手段及び水蒸気噴出手段は、前記混合用
筒状体中にその始端部から終端部に向かって対象物のス
ラリーの霧状化物及び水蒸気を噴出してその霧状化物と
水蒸気を混合させ、その混合物を、前記混合用筒状体の
終端部に設けられた送出口から送出させるものであり、
前記霧状化物は、前記水蒸気と混合して前記混合用筒状
体内をその終端部に向かって進行することにより連続的
に加熱されるものであることを特徴とする。
【0007】霧状化物噴出手段というのは、対象物のス
ラリーを霧状化すると同時に噴出するものの他、対象物
のスラリーを予め霧状化した後噴出するものであっても
よく、例えば、対象物のスラリーを送出するポンプと、
そのポンプから送出されたスラリーを混合用筒状体中の
始端部に直接噴霧するノズルにより構成することができ
る。
【0008】水蒸気噴出手段は、供給される水蒸気を混
合用筒状体中の始端部において終端部に向かって噴出す
るノズルによって構成することができる。
【0009】これらの霧状化物噴出手段と水蒸気噴出手
段は、混合用筒状体中に噴出した対象物のスラリーの霧
状化物と水蒸気が混合するように配する。
【0010】混合用筒状体中にその始端部から対象物の
スラリーの霧状化物及び水蒸気が噴出してその霧状化物
と水蒸気が混合し、混合用筒状体内をその終端部に向か
って進行するので、対象物のスラリーの霧状化物は水蒸
気と混合してその水蒸気の顕熱及び潜熱により迅速に而
も連続的に加熱される。
【0011】この本発明の連続加熱装置は、混合用筒状
体内の温度を感知するための温度センサと、その温度セ
ンサの感知温度に基づき、水蒸気噴出手段により噴出す
る水蒸気の流量および/または圧力を調節して混合用筒
状体内の温度をほぼ設定温度に維持するための調節手段
とを備えたものとすることが望ましい。
【0012】温度センサは、混合用筒状体内の温度を感
知するのに適する1箇所又は複数箇所に設けることがで
き、例えば、混合用筒状体の前後方向中間位置の内周部
における1箇所に設けることができる。
【0013】調節手段としては、例えば、水蒸気量比例
制御弁を、温度センサによる感知温度と設定温度との差
に基づき制御することにより、水蒸気噴出手段により噴
出する水蒸気の流量を調節して混合用筒状体内の温度を
可及的に設定温度に維持するものとすることができる。
設定温度は、一定であってもよく、可変であってもよ
い。
【0014】この連続加熱装置によれば、調節手段によ
り、混合用筒状体内の温度がほぼ設定温度に維持される
ので、対象物のスラリーの霧状化物を連続的に確実に加
熱することができる。
【0015】また本発明の連続加熱装置は、内ノズルの
外周側に環状の外ノズルを有してなる二重ノズルを混合
用筒状体の始端部に有し、混合用筒状体中に、内ノズル
から対象物のスラリーの霧状化物を、外ノズルから水蒸
気を、それぞれ終端部向きに噴出するものとすることが
望ましい。
【0016】この二重ノズルにおける内ノズルから噴出
した対象物のスラリーの霧状化物は、その内ノズルを囲
繞する外ノズルから噴出した水蒸気とよく混合しながら
混合用筒状体内をその終端部に向かって進行する。その
ため、対象物のスラリーの霧状化物は、水蒸気により迅
速且つ確実に万遍なく加熱される。
【0017】更に、本発明の連続加熱装置は、混合用筒
状体内面の始端部が、軸線が混合用筒状体の軸心線にほ
ぼ一致する内側に凹の回転放物面により構成され、霧状
化物噴出手段及び水蒸気噴出手段によりそれぞれ対象物
のスラリーの霧状化物及び水蒸気を噴出する位置が、前
記回転放物面の焦点付近に位置するものとすることが望
ましい。
【0018】この場合、焦点付近において霧状化物噴出
手段及び水蒸気噴出手段により終端部に向かって噴出さ
れた対象物のスラリーの霧状化物及び水蒸気の一部が後
方又は側方への速度成分を有していても、それが混合用
筒状体内面の始端部に当って反射することにより、混合
用筒状体の軸心線にほぼ平行に終端部に向かって進行す
ることとなるので、対象物のスラリーの霧状化物と水蒸
気との混合による連続的加熱が万遍なく行われる。
【0019】また本発明の連続加熱装置は、混合用筒状
体内面の終端部が、内側に凹の回転楕円面により構成さ
れ、その回転楕円面及び送出口の各軸線が混合用筒状体
の軸心線にほぼ一致するものとすることが望ましい。
【0020】この場合、対象物のスラリーの霧状化物と
水蒸気との混合物のうち、混合用筒状体内面の終端部に
当ったものは、反射することにより送出口の軸線上に位
置する回転楕円面の焦点付近に集中するので、送出口か
ら円滑に送出される。
【0021】また更に、本発明の連続加熱装置は、混合
用筒状体の内周面に、螺旋の軸線がほぼ混合用筒状体の
軸心線に沿う螺旋状の案内突条が設けられたものとする
ことが望ましい。
【0022】このような構成により、霧状化物噴出手段
及び水蒸気噴出手段により混合用筒状体中に終端部に向
かって噴出した対象物のスラリーの霧状化物と水蒸気
は、螺旋状の案内突条に案内されることにより螺旋的に
旋回しつつ混合用筒状体内をその終端部に向かって進行
する。進行の際の螺旋的旋回は、その霧状化物と水蒸気
との十分な混合を促進し、霧状化物の迅速な連続的加熱
をより確実なものとする。
【0023】また本発明の連続加熱装置は、霧状化物噴
出手段による対象物のスラリーの噴出流量が、設定され
た一定流量であることが好ましい。これにより、水蒸気
噴出手段が噴出する水蒸気と混合することによる対象物
のスラリーの霧状化物の連続的加熱がより確実に万遍な
く行われる。
【0024】また更に、本発明の連続加熱装置は、混合
用筒状体が円筒形状であるものとすることが望ましい。
これにより、水蒸気及び対象物のスラリーの霧状化物が
偏りなく円滑に終端部に向かって進行し、水蒸気と混合
することによる対象物のスラリーの霧状化物の連続的加
熱がより確実に万遍なく行われる。
【0025】次に、本発明の連続加熱装置は、軸心線が
ほぼ上下方向である略円筒形状の気密性のある蒸発用容
器と、蒸発用容器内を真空状態に維持するための真空状
態維持手段と、連続加熱装置の送出口からの送出物を蒸
発用容器内の上方位置において霧状に円周方向に噴出さ
せるための送出物噴出手段とを備え、送出物噴出手段に
より噴出された噴出物が蒸発用容器内において旋回降下
しつつ水分を蒸発させることにより対象物のスラリーが
濃縮されるものとすることが望ましい。
【0026】真空状態というのは、蒸発容器内の圧力が
大気圧未満である場合を言い、例えば740mmHg程度を
採用することができる。
【0027】真空状態維持手段としては、真空ポンプや
ウオータージェットコンデンサ等の公知手段を適宜採用
し得る。
【0028】混合用筒状体の送出口からの送出物は、全
体が霧状である場合と、霧状部分と液状部分が混在して
いる場合と、全体が液状である場合とがあり得る。
【0029】送出物噴出手段は、送出物をそのまま霧状
に噴出するものであってもよく、送出物を霧状化すると
同時に噴出するものであってもよく、予め霧状化した後
噴出するものであってもよい。
【0030】連続加熱装置において対象物のスラリーの
霧状化物が水蒸気と混合して加熱された後、その連続加
熱装置の送出口から送出される送出物を、送出物噴出手
段により、軸心線がほぼ上下方向である有底円筒形状の
蒸発用容器内の上方位置において霧状に円周方向に噴出
させると、噴出された噴出物は蒸発用容器の内周面に案
内されて旋回降下し、蒸発用容器内の下方において再び
スラリー化する。蒸発用容器内は真空状態維持手段によ
り真空状態に維持されているので、噴出物中の水分は旋
回降下中に効率的に蒸発し、濃縮されたスラリーが得ら
れる。
【0031】本発明の連続加熱装置における送出物噴出
手段による噴出物の温度は、120℃以上であることが
好ましい。蒸発用容器内における噴出物中の水分の蒸発
をより効率良く行わせることができるからである。
【0032】また、本発明の連続加熱装置は、蒸発用容
器内において旋回降下させることにより水分を蒸発させ
た対象物のスラリーを、蒸発用容器内の上方位置におい
て再度霧状に円周方向に噴出させるための循環噴出手段
を備え、その循環噴出手段により噴出された噴出物が蒸
発用容器内において旋回降下しつつ水分を再蒸発させる
ことにより対象物のスラリーが濃縮されるものとするこ
とができる。これにより、再度噴出された噴出物中の水
分は旋回降下中に効率的に蒸発し、より濃縮されたスラ
リーが得られる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照しつつ説明する。
【0034】図1は、本発明の実施の形態の一例として
の、クロレラスラリー用の連続加熱装置の模式的な説明
図である。
【0035】この連続加熱装置は、主として連続加熱部
10と濃縮部60からなる。
【0036】連続加熱部10における混合用筒状体12
は、軸心線が水平方向の略円筒形状をなす。混合用筒状
体12の内面の始端部及び終端部は、それぞれ内側に凹
の回転放物面12a及び内側に凹の回転楕円面12bに
より構成されており、それらの回転放物面12a及び回
転楕円面12bの軸線は、混合用筒状体12の軸心線に
一致する。
【0037】混合用筒状体12内の始端部には、内ノズ
ル14aの外周側に同心状に環状の外ノズル14bを有
してなり、軸心線が混合用筒状体12の軸心線に一致す
る第1二重ノズル14が突設され、その第1二重ノズル
14の先端開口部は前記回転放物面12aの焦点付近に
位置する。
【0038】内ノズル14aの基部には、設定流量のク
ロレラスラリーを圧送する定量送出ポンプ16に接続さ
れたクロレラスラリー送給管18が連結されており、内
ノズル14aは、圧送されてきたクロレラスラリーを霧
状化してその先端開口部から混合用筒状体12内の終端
部向きに噴出させる霧状化物噴出手段を構成する。
【0039】また外ノズル14bの基部には、ボイラー
等の生蒸気発生源(図示せず)に接続された蒸気送給管
20が連結されており、外ノズル14bは、送給される
生蒸気をその先端開口部から終端部向きに噴出させる水
蒸気噴出手段を構成する。
【0040】蒸気送給管20の途中に、外ノズル14b
により噴出する前の水蒸気の流量を比例制御により調節
するための水蒸気量比例制御弁22を有する。混合用筒
状体12の前後方向中間位置の内周部には、混合用筒状
体12内の温度を感知するための温度センサ24が設け
られ、混合用筒状体12の外部に、温度センサ24によ
る感知温度と設定温度(例えば120乃至150℃程度
が好ましい。より好ましく130乃至140℃程度であ
る。)との差に基づき水蒸気量比例制御弁22に制御信
号を出力する制御装置26を有する。制御装置26とし
ては、例えば一般的な制御回路やマイクロコンピュータ
等の公知の制御機器を利用することができ、設定温度は
自在に設定し得る。この制御装置26により水蒸気量比
例制御弁22を制御することにより、外ノズル14bか
ら噴出する生蒸気の流量を調節して混合用筒状体12内
の温度を可及的に設定温度に維持する。
【0041】また、蒸気送給管20における水蒸気量比
例制御弁22の上流側には、管内の圧力を計測する圧力
計28が設けられ、下流側には、管内の温度を計測する
温度計30が設けられている。
【0042】混合用筒状体12の内周面には、螺旋の軸
線がほぼ混合用筒状体12の軸心線に沿う螺旋状の案内
突条32が設けられ、混合用筒状体12内に噴出したク
ロレラスラリーの霧状化物と水蒸気は、螺旋状の案内突
条32に案内されることにより螺旋的に旋回する。
【0043】混合用筒状体12内の終端部には、軸線が
混合用筒状体12の軸心線に一致する円形断面の送出口
12cが設けられており、この送出口12cには送出管
33の一端が接続されている。送出管33には温度計3
4及び圧力計36が設けられている。
【0044】濃縮部60における蒸発缶62(蒸発用容
器)は、軸心線がほぼ上下方向の略円筒形状で、気密性
を有する。側面には内部確認窓62aを有する。
【0045】蒸発缶62の上端部には真空ポンプ64
(真空状態維持手段の一例)の吸引管64aが連結さ
れ、蒸発缶62内の圧力は740mmHg程度に維持されて
いる。なお、真空状態維持手段としては、ウオータージ
ェットコンデンサ66を用いることもできる。
【0046】蒸発缶62の外周壁の上部内側には、内ノ
ズル14aの外周側に同心状に環状の外ノズル14bを
有してなり、軸心線がその外周壁のほぼ円周方向である
第2二重ノズル68が突設されており、蒸発缶62の下
端部には、流出管70の上端が連結され、流出管70の
下端は、三方コック72を介して排出管74及び循環管
76に接続されている。排出管74の中間部には排出ポ
ンプ75が設けられている。また流出管70の中間位置
には、流出管70の内容物の濃度を測定するための濃度
測定器78が設けられている。
【0047】内ノズル68aの基部には送出管33が連
結されており、内ノズル68aは、混合用筒状体12の
送出口12cからの送出物を蒸発缶62内の上方位置に
おいて霧状に円周方向に噴出させるための送出物噴出手
段を構成する。内ノズル68aから蒸発缶62内に噴出
される噴出物の温度は、120℃以上であることが好ま
しい。
【0048】また外ノズル68bの基部には循環管76
が連結されており、循環管76の途中には、循環用ポン
プ80及び開閉弁82が設けられている。外ノズル68
bは、循環管76を経たクロレラスラリーを蒸発缶62
の上方位置において再度霧状に円周方向に噴出させる。
上記流出管70、三方コック72、循環管76、循環用
ポンプ80及び外ノズル68bが、循環噴出手段を構成
する。
【0049】定量送出ポンプ16により設定流量のクロ
レラスラリーを圧送し、第1二重ノズル14の内ノズル
14aによりそのクロレラスラリーを霧状化して混合用
筒状体12内に終端部向きに噴出させると共に、生蒸気
発生源に接続された蒸気送給管20から送給される生蒸
気を第1二重ノズル14の外ノズル14bから混合用筒
状体12内に終端部向きに噴出させる。
【0050】すると、内ノズル14aから噴出したクロ
レラスラリーの霧状化物と、それを囲繞する外ノズル1
4bから噴出した生蒸気がよく混合し、それらは螺旋状
の案内突条32に案内されることにより螺旋的に旋回し
つつ混合用筒状体12内をその終端部に向かって進行す
る。混合用筒状体12の始端部における回転放物面12
aの焦点付近において噴出されたクロレラスラリーの霧
状化物及び生蒸気の一部が後方又は側方への速度成分を
有していても、それが回転放物面12aに当って反射す
ることにより、混合用筒状体12の軸心線にほぼ平行に
終端部に向かって進行する。混合用筒状体12内の温度
は、制御装置26により水蒸気量比例制御弁22が制御
されることにより可及的に設定温度に維持される。クロ
レラスラリーの霧状化物と生蒸気との混合物のうち、混
合用筒状体12内面の終端部に当ったものは、反射する
ことにより送出口12cの軸線上に位置する回転楕円面
12bの焦点付近に集中するので、送出口12cから円
滑に送出される。
【0051】進行の際の螺旋的旋回は、その霧状化物と
生蒸気との十分な混合を促進し、クロレラスラリーの霧
状化物はその生蒸気の顕熱及び潜熱により万遍なく迅速
且つ確実に而も連続的に加熱殺菌されると共に含有する
クロロフィラーゼが失活処理される。熱交換プレート等
の熱交換用部材を用いないので、熱交換用部材に対象物
が付着すること、その付着による熱交換効率の低下、付
着物除去作業、及びその作業のための運転中断等の不都
合が回避される。
【0052】クロレラスラリーの霧状化物が生蒸気と混
合して加熱された後、その混合用筒状体12の送出口1
2cから送出される送出物は、送出管33を経て第2二
重ノズル68の内ノズル68aから蒸発缶62内の上方
位置において霧状に円周方向に噴出する。その噴出物は
蒸発缶62の内周面に案内されて旋回降下し、蒸発用容
器内の下方において再びスラリー化する。蒸発缶62内
の圧力は真空ポンプ64により740mmHg程度の真空に
維持されているので、噴出物中の水分は旋回降下中に効
率的に蒸発し、濃縮のための加熱装置を別に要すること
なく、濃縮されたクロレラスラリーが得られる。内ノズ
ル68aから蒸発缶62内に噴出される噴出物の温度
は、120℃以上であれば、蒸発缶62内における水分
の蒸発をより効率良く行わせることができる。
【0053】三方コック72を循環管76側に切換え、
開閉バルブを開いておけば、濃縮されて蒸発缶62から
流出管70へ流出したクロレラスラリーを、循環管76
を通じ循環用ポンプ80により圧送することにより、第
2二重ノズル68の外ノズル68bから、蒸発缶62の
上方位置において再度霧状に円周方向に噴出させること
ができる。その噴出物は蒸発缶62内において旋回降下
しつつ水分を効率的に再蒸発させるので、より濃縮され
たクロレラスラリーを得ることができる。但し、蒸発缶
62内が740mmHg程度の真空の場合、一般に、再噴出
されるクロレラスラリーの温度が約40℃を下回ると、
効果的な濃縮は困難になる。
【0054】必要な濃度のクロレラスラリーが得られた
ならば、三方コック72を排出管74側に切換え、排出
ポンプ75を稼動させることにより排出することができ
る。
【0055】なお、以上の実施の形態についての記述に
おける構成部品の寸法、個数、材質、形状、その相対配
置などは、特にそれらに限定される旨の記載がない限り
は、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のもの
ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0056】
【発明の効果】本発明の連続加熱装置によれば、水蒸気
を用いた湿式加熱により対象物のスラリーの霧状化物を
迅速且つ連続的に加熱し得、而も、熱交換プレート等の
熱交換用部材を用いないので、熱交換用部材に対象物が
付着すること、その付着による熱交換効率の低下、付着
物除去作業、及びその作業のための運転中断等の不都合
を回避することができる。従って、クロレラスラリーを
連続的に加熱してその殺菌及び含有するクロロフィラー
ゼの失活処理を連続的に行う上で特に適している。ま
た、対象物の可溶成分の抽出にも好適に使用することが
できる。
【0057】請求項2の連続加熱装置によれば、混合用
筒状体内の温度をほぼ設定温度に維持してクロレラスラ
リー等の対象物のスラリーの霧状化物を連続的に確実に
加熱することができる。
【0058】請求項3の連続加熱装置によれば、内ノズ
ルから噴出した対象物のスラリーの霧状化物が外ノズル
から噴出した水蒸気とよく混合するので、クロレラスラ
リー等の対象物のスラリーの霧状化物を、水蒸気により
迅速且つ確実に万遍なく加熱することができる。
【0059】請求項4の連続加熱装置によれば、噴出さ
れた対象物のスラリーの霧状化物及び水蒸気の一部が混
合用筒状体内面の始端部に当った場合、それらは反射し
て混合用筒状体の軸心線にほぼ平行に終端部に向かって
進行することとなるので、クロレラスラリー等の対象物
のスラリーの霧状化物と水蒸気との混合による連続的加
熱を万遍なく行うことができる。
【0060】請求項5の連続加熱装置によれば、対象物
のスラリーの霧状化物と水蒸気との混合物のうち混合用
筒状体内面の終端部に当ったものが、その終端部の内面
を構成する回転楕円面の焦点付近に集中し、送出口から
円滑に送出されるので、クロレラスラリー等の対象物の
スラリーの霧状化物と水蒸気との混合による加熱を連続
的に万遍なく行う上で好適である。
【0061】請求項6の連続加熱装置によれば、混合用
筒状体中に、その終端部に向かって噴出した対象物のス
ラリーの霧状化物と水蒸気は、螺旋状の案内突条に案内
されることにより螺旋的に旋回しつつ混合用筒状体内を
その終端部に向かって進行し、その霧状化物と水蒸気と
の十分な混合が促進されるので、クロレラスラリー等の
対象物のスラリーの霧状化物の迅速な連続的加熱をより
確実に行うことができる。
【0062】請求項7の連続加熱装置によれば、クロレ
ラスラリー等の対象物のスラリーの霧状化物の噴出流量
が一定流量であるから、水蒸気噴出手段が噴出する水蒸
気と混合することによる霧状化物の連続的加熱をより確
実に万遍なく行うことができる。
【0063】請求項8の連続加熱装置によれば、水蒸気
及び対象物のスラリーの霧状化物が円筒形状の混合用筒
状体内を偏りなく円滑に終端部に向かって進行し、水蒸
気と混合することによるクロレラスラリー等の対象物の
スラリーの霧状化物の連続的加熱をより確実に万遍なく
行うことができる。
【0064】請求項9の連続加熱装置によれば、連続加
熱装置において対象物のスラリーの霧状化物が水蒸気と
混合して加熱された後、その混合物が蒸発用容器内の上
方位置に霧状に噴出されて旋回降下することにより、濃
縮のための加熱装置を別に要することなく水分を効率的
に蒸発させて濃縮されたスラリーを得ることができる。
【0065】請求項10の連続加熱装置によれば、蒸発
用容器内における噴出物中の水分の蒸発をより効率良く
行わせることができる。
【0066】請求項11の連続加熱装置によれば、蒸発
用容器内に再度噴出された噴出物中の水分が旋回降下中
に効率的に蒸発するので、より濃縮されたスラリーを得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クロレラスラリー用の連続加熱装置の模式的な
説明図である。
【符合の説明】
12 混合用筒状体 14 第1二重ノズル 14a 内ノズル 14b 外ノズル 18 クロレラスラリー送給管

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】混合用筒状体と、対象物のスラリーの霧状
    化物を噴出させるための霧状化物噴出手段と、水蒸気を
    噴出させるための水蒸気噴出手段とを備え、前記霧状化
    物噴出手段及び水蒸気噴出手段は、前記混合用筒状体中
    にその始端部から終端部に向かって対象物のスラリーの
    霧状化物及び水蒸気を噴出してその霧状化物と水蒸気を
    混合させ、その混合物を、前記混合用筒状体の終端部に
    設けられた送出口から送出させるものであり、前記霧状
    化物は、前記水蒸気と混合して前記混合用筒状体内をそ
    の終端部に向かって進行することにより連続的に加熱さ
    れるものであることを特徴とする連続加熱装置。
  2. 【請求項2】混合用筒状体内の温度を感知するための温
    度センサと、その温度センサの感知温度に基づき、水蒸
    気噴出手段により噴出する水蒸気の流量および/または
    圧力を調節して混合用筒状体内の温度をほぼ設定温度に
    維持するための調節手段とを備えた請求項1記載の連続
    加熱装置。
  3. 【請求項3】内ノズルの外周側に環状の外ノズルを有し
    てなる二重ノズルを混合用筒状体の始端部に有し、混合
    用筒状体中に、内ノズルから対象物のスラリーの霧状化
    物を、外ノズルから水蒸気を、それぞれ終端部向きに噴
    出するものである連続加熱装置。
  4. 【請求項4】混合用筒状体内面の始端部が、軸線が混合
    用筒状体の軸心線にほぼ一致する内側に凹の回転放物面
    により構成され、霧状化物噴出手段及び水蒸気噴出手段
    によりそれぞれ対象物のスラリーの霧状化物及び水蒸気
    を噴出する位置が、前記放物面の焦点付近に位置するも
    のである請求項1、2又は3記載の連続加熱装置。
  5. 【請求項5】混合用筒状体内面の終端部が、内側に凹の
    回転楕円面により構成され、その回転楕円面及び送出口
    の各軸線が混合用筒状体の軸心線にほぼ一致するもので
    ある請求項1、2、3又は4記載の連続加熱装置。
  6. 【請求項6】混合用筒状体の内周面に、螺旋の軸線がほ
    ぼ混合用筒状体の軸心線に沿う螺旋状の案内突条が設け
    られた請求項1、2、3、4又は5記載の連続加熱装
    置。
  7. 【請求項7】霧状化物噴出手段による対象物のスラリー
    の噴出流量が、設定された一定流量である請求項1、
    2、3、4、5又は6記載の連続加熱装置。
  8. 【請求項8】混合用筒状体が円筒形状である請求項1、
    2、3、4、5、6又は7記載の連続加熱装置。
  9. 【請求項9】軸心線がほぼ上下方向である略円筒形状の
    気密性のある蒸発用容器と、蒸発用容器内を真空状態に
    維持するための真空状態維持手段と、連続加熱装置の送
    出口からの送出物を蒸発用容器内の上方位置において霧
    状に円周方向に噴出させるための送出物噴出手段とを備
    え、送出物噴出手段により噴出された噴出物が蒸発用容
    器内において旋回降下しつつ水分を蒸発させることによ
    り対象物のスラリーが濃縮される請求項1、2、3、
    4、5、6、7又は8記載の連続加熱装置。
  10. 【請求項10】送出物噴出手段による噴出物の温度が1
    20℃以上である請求項9記載の連続加熱装置。
  11. 【請求項11】蒸発用容器内において旋回降下させるこ
    とにより水分を蒸発させた対象物のスラリーを、蒸発用
    容器内の上方位置において再度霧状に円周方向に噴出さ
    せるための循環噴出手段を備え、その循環噴出手段によ
    り噴出された噴出物が蒸発用容器内において旋回降下し
    つつ水分を再蒸発させるさせることにより対象物のスラ
    リーが濃縮されるものである請求項10記載の連続加熱
    装置。
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JP2005058916A (ja) * 2003-08-13 2005-03-10 Reika Kogyo Kk 撹拌混合装置および殺菌装置および洗浄装置
EP2832242A1 (de) * 2013-08-01 2015-02-04 Ulrich Giger Verfahren zur Regelung der Kühlung für eine Vakuumkühlvorrichtung

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