JPH10117496A - 自動追従装置 - Google Patents

自動追従装置

Info

Publication number
JPH10117496A
JPH10117496A JP8268285A JP26828596A JPH10117496A JP H10117496 A JPH10117496 A JP H10117496A JP 8268285 A JP8268285 A JP 8268285A JP 26828596 A JP26828596 A JP 26828596A JP H10117496 A JPH10117496 A JP H10117496A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
pulse train
deviation
pulse
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8268285A
Other languages
English (en)
Inventor
Shogo Nakazono
正吾 中園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JONAN DENKI KOGYOSHO KK
Original Assignee
JONAN DENKI KOGYOSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JONAN DENKI KOGYOSHO KK filed Critical JONAN DENKI KOGYOSHO KK
Priority to JP8268285A priority Critical patent/JPH10117496A/ja
Publication of JPH10117496A publication Critical patent/JPH10117496A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステップモータを用いた小型、簡単で安価な
構成のもとに、高い応答性のもとに制御対象の位置また
は角度を目標値に正確に追従させ得る自動追従装置を提
供する。 【解決手段】 制御対象1を駆動するステップモータ2
のドライバ21に駆動用パルスを供給するためのパルス
発生器8に対して、パルス列データ演算手段62から次
のようなパルス列データを供給することにより、従来の
プリセット台形制御方式に比して高い応答性のもとに正
確な追従制御を実現する。すなわち、位置または角度検
出データと目標値データとの偏差を演算するごとに、プ
リセット台形制御用のパルス列データを演算することを
基本とし、かつ、ステップモータ2の駆動中に偏差が算
出されたときには、その偏差データに従ったプリセット
台形制御用のパルス列データを、その時点におけるパル
ス数を起点として演算して、パルス発生手段8のセット
内容を更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御対象の位置ま
たは角度を目標値に自動的に追従させる自動追従装置に
関し、更に詳しくは、ステップモータをアクチュエータ
とする自動追従装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばTVカメラ等の制御対象の位置ま
たは角度を遠隔操作によって自動的に目標値に追従させ
る装置として、従来、TVカメラを搭載した雲台にサー
ボモータを組み込むとともに、そのモータの回動位置を
エンコーダ等によって検出して、その検出値を目標値に
フィードバックして得られる偏差信号に基づいてサーボ
モータを制御する、サーボ機構を備えたものが多用され
ている。
【0003】また、監視用カメラの方位角制御のよう
に、応答性が特に要求されない分野では、駆動用のアク
チュエータとしてステップモータ等を用いた開ループ制
御のもとに、操作バー等の動きに応じて発生する移動指
令信号に基づいて、図9に例示するように、その移動指
令信号によって特定される量だけ制御対象が移動するま
での速度が台形状に変化するようなパルス列を発生させ
るためのデータを、ステップモータ駆動用のパルス発生
装置にプリセットするとともに、モータに対してスター
ト信号を供給することによってモータの回転を開始させ
る、いわゆるプリセット台形制御方式が用いられること
が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上の従来
の各追従装置のうち、サーボモータを用いるものは、応
答性が良好で高精度の追従制御を行うことができるもの
の、サーボアンプないしはデジタルサーボ用の複雑なプ
ログラムが必要となり、装置が大掛かりで高価なものと
なるという問題がある。
【0005】一方、開ループのプリセット台形制御方式
では、装置構成が比較的簡単で低価格で実現できるもの
の、図9に示したように、ステップモータがプリセット
されたパルス列データに従った一連のパルス列に基づく
動作Aの間に、新たな移動指令値信号が供給されても、
その移動指令値信号に基づくパルス列データは先のパル
ス列データに基づく動作Aを完了してから、つまりステ
ップモータが先の移動指令信号に基づく量だけ回転して
一旦停止した後にセットされ、再びステップモータにス
タート信号を供給して後の移動指令信号による動作Bを
実行させる必要があり、応答性が低いばかりでなく、基
本的に開ループ制御であるが故に刻々と変化する移動要
求に正確に追従させることは困難であるという欠点があ
る。
【0006】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
もので、サーボモータを用いることなく、ステップモー
タを用いた簡単な構成のもとに、高い応答性を実現する
ことのできる自動追従装置の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の自動追従装置は、制御対象を移動させるた
めの駆動源となるステップモータと、セットされたパル
ス列データに従ったパルス列を発生してステップモータ
のドライバに供給するパルス発生手段と、制御対象の位
置または角度の検出手段と、目標値データを取り込むご
とに、当該目標値データに変化があれば当該目標値デー
タとその時点の検出手段による検出データとの偏差を算
出する偏差演算手段と、その偏差データを0にすべくパ
ルス発生手段にセットすべきパルス列データを演算する
パルス列データ演算手段を備え、そのパルス列データ演
算手段は、偏差データが算出されるごとに、ステップモ
ータの起動時および停止時にそれぞれ所定の加速域と減
速域を伴う台形状の速度制御を行うべく、パルス数増大
域と減少域を含むプリセット台形制御用のパルス列デー
タを演算することを基本とし、かつ、ステップモータの
駆動中に偏差データが算出されたときには、その偏差デ
ータに従ったプリセット台形制御用のパルス列データ
を、その時点におけるパルス数を起点として演算して、
パルス発生手段のセット内容を更新することによって特
徴づけられる。
【0008】以上の構成からなる本発明の自動追従装置
は、基本的にはステップモータを用いたプリセット台形
制御に基づくものの、そのプリセットデータに基づくス
テップモータの動作中に算出された偏差データに基づく
パルス列データは、先のパルス列データに基づく動作の
完了を待つことなくパルス発生手段に供給され、そのプ
リセットデータの更新に供される。このとき、新たなパ
ルス列データは、図3(B)〜(D)に例示するよう
に、その時点においてパルス発生手段が発生しているパ
ルス数を起点として演算されるため、ステップモータの
速度はパルス列データの更新に際しても連続した滑らか
なものとなると同時に、高い応答性のもとに制御対象の
位置ないしは角度を目標値データに追従させることが可
能となる。
【0009】ここで、以上の本発明の構成におけるパル
ス列データ演算手段に、偏差データが大きいほどステッ
プモータを高速で駆動すべく、この偏差データの大きさ
に基づいて、台形状の速度制御における加速域と減速域
の加速度と減速度、並びにこれらの間の定常速度域にお
ける速度を変化させてパルスデータを算出する機能を併
せ持たせれば、大きな偏差に対してはそれを解消するの
に要する時間が短縮化されて応答性が向上する一方、目
標値データの微小な変化に対しては制御対象は緩やかに
応答してきめこまやかな制御を実現できて好ましい。
【0010】また、本発明の構成において、位置または
角度の検出手段をポテンショメータとすると、制御対象
の絶対的な位置ないしは角度検出信号が得られるため、
エンコーダによって検出する場合のように原点センサが
必要でなくなるという利点がある。
【0011】そして、本発明は、制御対象を立体カメラ
の向きを変更するための雲台とするとともに、目標値デ
ータを人体頭部に取り付けた角度センサから出力される
角度データとすると、ステップモータを用いた簡単な構
成のもとに、ヘッドマウントディスプレイを用いたバー
チャルリアリティにおける立体カメラを人の頭部の向き
に応じて旋回させる等の用途にも充分に適用可能であ
る。
【0012】この場合、人体頭部に取り付ける角度セン
サを、少なくとも人体頭部のヨー角とピッチ角を検出す
る2種以上のセンサを含むものとし、検出手段はその各
センサに対応して制御対象の各角度を検出するととも
に、ステップモータとそのドライバ、パルス発生手段、
偏差演算手段、およびパルス列発生手段を、各センサの
それぞれに対応して設ければ、人の左右並びに上下方向
への首振り動作のそれぞれに良好な応答性のもとにカメ
ラの角度が追従する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の構成
を示すブロック図であり、本発明を単純な1軸の旋回制
御に適用した例を示している。
【0014】制御対象1は例えば監視用カメラの雲台で
あって、ステップモータ2をアクチュエータとする旋回
用の駆動機構3によって、その旋回角が変化するように
構成されている。
【0015】制御対象1の旋回軸にはポテンショメータ
4が組み込まれており、このポテンショメータ4によっ
て制御対象1の刻々の旋回角度が検出される。このポテ
ンショメータ4からの電圧出力はA−D変換器5によっ
てデジタル化された後、制御回路6に取り込まれる。
【0016】制御回路6は、実際には1チップマイクロ
コンピュータを主体として構成されており、そのROM
に書き込まれたプログラムに従って動作するが、この図
1では、説明のためにそのプログラムに従う各機能ごと
のブロック図で示している。
【0017】この制御回路6には、前記したA−D変換
器5のほかに、例えば操作バー等を操作することによっ
てデジタル目標値データを発生することのできる操作部
7が接続されており、この操作部7からの目標値データ
Sは、A−D変換器5を介してデジタル化された制御対
象1の旋回角度の検出データDとともに、制御回路6内
の偏差演算部61に取り込まれる。
【0018】偏差演算部61は目標値データSと検出デ
ータDとの偏差ε=S−Dを算出して、パルス列データ
演算部62に供給する。パルス列データ演算部62は後
述する手法によって、プリセット台形制御を基本とする
パルス列データPを演算し、その演算結果をパルス発生
器8にセットする。
【0019】パルス発生器8は、セットされているパル
ス列データPに従ってその発生パルス数を経時間的に変
化させることのできる公知のもので、このパルス発生器
8からのパルス列はステップモータ2のドライバ21に
供給される。
【0020】図2は制御回路6の動作用のプログラムの
内容を示すフローチャートで、以下、この図を参照しつ
つ本発明の実施の形態の作用を述べる。システムを起動
して初期設定が完了した状態で、運転指令が与えられる
と、操作部7からの目標値データDが取り込まれ(ST
1,ST2,ST3)、その目標値データSが前回の値
から変化しているか否かが判別される(ST4)。目標
値データSが前回値から変化している場合には、その時
点における制御対象1の旋回角度の検出データDが取り
込まれ(ST5)、偏差ε=S−Dが算出される(ST
6)。そして、この偏差εの極性と大きさに基づき、後
述する示す手法によってパルス列データPが演算され
(ST7)、そのデータPがパルス発生器8に供給され
てセットされる(ST8)。このパルス列データPのセ
ット時に、ステップモータ2が動作している状態、つま
りパルス発生器8が先にセットされたパルス列データに
従ったパルス列を発生している状態においては、先のパ
ルス列データが新たに演算されたパルス列データPに書
き換えられる。一方、この時点でステップモータ2が動
作していない状態では、今回演算されたパルス列データ
Pがパルス発生器8にセットされると同時に、ステップ
モータ2に対してスタート信号が供給される(ST9,
10) さて、パルス列データPは、偏差εを0とするために必
要な量だけ必要な向きに制御対象1を旋回させるための
駆動パルスをステップモータ2に与えるデータである
が、このパルス列データPは、プリセット台形制御を基
本として演算される。すなわち、モータ2の起動開始当
初には、一定の加速度のもとに加速され、かつ、モータ
2の停止前には、同じく一定の減速度のもとに速度0に
まで減速される。モータ2の最高速度についてもあらか
じめ設定されており、従って、ある量以上にモータ2を
回動させる場合には、モータ2の回転速度は、図3
(A)に例示するように、一定時間の加速域を経た後、
所定の最高速度域を経て、一定時間の減速域によって停
止する、全体として台形状に変化する速度曲線を辿る。
パルス列データPは、このような速度曲線のもとにステ
ップモータ2が回転して制御対象1を目標値にまで到達
させるようなパルス列をパルス発生器8に発生させるた
めのデータであり、加速域においては発生パルス数(パ
ルス発生速度)を徐々に増加させ、減速域では発生パル
ス数を徐々に減少させる。
【0021】刻々と取り込まれる目標値データSとその
時点における検出データDにより偏差εを算出した時点
において、ステップモータ2が停止している状態では、
上記のようなパルス列データPがパルス発生器8のプリ
セットデータとしてセットされる。
【0022】一方、偏差εの算出時点において、ステッ
プモータ2が動作中である場合、つまり前回の偏差ε′
を解消すべく、その偏差ε′に基づいて演算された全体
のパルス列データP′に従って回転している状態である
場合には、図3(B)〜(D)に例示するように、その
時点におけるステップモータ2の回転速度、つまりその
時点におけるパルス発生器8から出力されているパルス
数(パルス発生速度)を起点として、台形制御用のパル
ス列データを演算する。
【0023】図3(B)〜(D)を参照しつつ具体的な
例を幾つか述べると、(B)のように、偏差εの算出時
点において、ステップモータ2の回転の向きがその偏差
εを解消する向きであり、その回転速度が最高速度で回
転で、かつ、現時点における制御対象1の角度が、偏差
εの解消前に設けられる減速域の開始点aにまで到達し
ていない状態では、最高速度での回転を維持する。ま
た、(C)のように、偏差εの算出時点において、ステ
ップモータ2の回転の向きがその偏差εを解消する向き
であるが減速域にあり、かつ、現時点における制御対象
の角度が今回の偏差εの解消前に設けられる減速域の開
始点aにまで到達しない状態では、現時点における速度
から最高速度にまで加速する。更に、(D)に示すよう
に、偏差εの算出時点において、ステップモータ2の回
転の向きがその偏差εを解消する向きとは逆向きである
場合、その速度を起点として減速を開始し、逆向きに加
速する。
【0024】目標値データSのサンプリングごとに以上
のようなパルス列データPを演算して刻々とパルス発生
器7にセット内容を更新していくと、目標値データSが
刻々と変化していても、ステップモータ2は、図4にそ
の速度曲線を例示するように、刻々とその回転の速度と
向きを変化させつつ、常に目標値データSと検出データ
Dが一致するように動作し、プリセット台形制御を基本
とするものの、制御対象1は高い応答性のもとに正確に
角度制御される。
【0025】ところで、以上の実施の形態においては、
パルス列データ演算部62によって演算されるパルス列
データPは、ステップモータ2を一定の加速度のもとに
加速して、同じく一定の減速度のもとに速度0にまで減
速するとともに、これら加速域と減速域の間の定常速度
域における速度、つまり最高速度についてもあらかじめ
設定された一定速度としたが、偏差εの大きさに応じ
て、これらの加速度と減速度並びに最高速度を変化させ
ることにより、応答性はより一層向上する。
【0026】すなわち、加速度と減速度および最高速度
を、偏差εの大きさ(絶対値)に比例して、例えば段階
的に変化させるように構成する。この場合、制御回路6
におけるプログラムを、図5にその要部を例示するよう
に変更すればよい。この例においては、加速度と減速度
および最高速度をあらかじめ3段階の大きさのものを用
意するとともに、これらを偏差εの絶対値がε1 未満の
場合、ε1 以上でε2未満の場合、およびε2 以上の場
合にそれぞれ対応させている。そして、偏差εの絶対値
が大きいほど、加速度と減速度並びに最高速度を大とし
たパルス列データを演算してパルス発生器8に供給する
ように構成している。
【0027】このような制御によれば、図6にステップ
モータの速度曲線を例示するように、目標値データSが
大きく変化して偏差εが大きくなると、ステップモータ
2は高速度でその偏差εを解消すべく回転するとととも
に、目標値データSの緩やかな変化に対しては、ステッ
プモータ2は低速度で回転する結果、高応答でしかもき
めこまやかな制御が可能となる。
【0028】以上の各実施の形態は、1軸の簡単な制御
に本発明を適用したものであるが、次にバーチャルリア
リティ分野に本発明を適用した例を述べる。図7は本発
明の他の実施の形態の全体構成図で、図8はその要部の
回路構成を示すブロック図である。
【0029】この例において、制御対象は、左眼用およ
び右眼用の2つのTVカメラからなる立体カメラ100
を搭載した雲台装置110であり、この雲台装置110
には、図8に示すように、ヨー(パン)軸駆動用のステ
ップモータ111と、ピッチ(ティルト)軸駆動用のス
テップモータ112が内蔵されているとともに、これら
の各軸の旋回角度はそれぞれに対応して設けられたポテ
ンショメータ113および114によって検出される。
【0030】各ステップモータ111,112は追従コ
ントローラ120から供給されるそれぞれに対応した駆
動パルスによって回転され、また、各ポテンショメータ
113,114による検出出力は、追従コントローラ1
20に取り込まれる。
【0031】立体カメラ100からの映像信号は映像処
理コントローラ130に取り込まれ、人体に装着される
ヘッドマウントディスプレイ131の左右のディスプレ
イによって画像化され、3D映像に供される。
【0032】ヘッドマウントディスプレイ131には、
磁気センサ等からなる角度検出センサ141が一体的に
装着されており、この角度検出センサ141は、人体頭
部への装着状態においてそのヨー角とピッチ角をそれぞ
れ検出することができる。この角度検出センサ141の
出力は角度検出コントローラ140に導入される。角度
検出コントローラ140は、RS232およびIEE−
488のインターフェースを内蔵しており、ヨー角およ
びピッチ角の各検出信号をRS232C信号の形態で出
力することができ、その各角度検出データは刻々と追従
コントローラ120に取り込まれる。
【0033】また、追従コントローラ120には外部コ
ントローラ150が接続されており、この外部コントロ
ーラ150には、装置の起動指令等を入力するための入
力装置151と、装置の動作状態等を表示するための表
示器152を内蔵している。
【0034】追従コントローラ120は、1チップマイ
クロコンピュータ121を主体とし、ヨー軸駆動用のス
テップモータ111のためのパルス発生器122および
ドライバ123、ピッチ軸駆動用のステップモータ11
2のためのパルス発生器124およびドライバ125、
各ポテンショメータ113,114からの各角度検出出
力をデジタル化するためのA−D変換器126、角度検
出コントローラ140との間の信号授受のためのRS2
32C回路127、外部コントローラ150との接続の
ためのパラレルI/O回路128、および電源回路12
9を備えている。
【0035】以上の構成において、1チップマイクコン
ピュータ121は、角度検出センサ141による人体頭
部のヨー角およびピッチ角の検出データをそれぞれ目標
値データとして、これらの目標値データを微小時間ごと
に刻々と取り込み、これらの各目標値データに対して、
各ポテンショメータ113,114による雲台装置11
0のヨー角とピッチ角の検出データが一致するよう、各
ステップモータ111,112を駆動するためのパルス
発生器122,124に対してパルス列データPY ,P
P をそれぞれ供給する。
【0036】ヨー軸用のパルス列データPY およびピッ
チ軸用のパルス列データPP は、それぞれ前記した各実
施の形態において説明したパルス列データPのいずれか
と全く同様にして演算される。すなわち、ヨー角の目標
値データSY に対する雲台110のヨー角の検出データ
Y の偏差εY から、前記図3(あるいは図6)に例示
したパルス列データPと同等のヨー軸用パルス列データ
Y が、また、ピッチ角の目標値データSP 対するけ雲
台装置110のピッチ角の検出データDP の偏差εP
ら、同じく図3(もしくは図6)に例示したパルス列デ
ータPと同様のピッチ軸用パルス列データPP が、それ
ぞれ演算されて各パルス発生器122,124にセット
される。
【0037】このような実施の形態によれば、ヘッドマ
ウントディスプレイ131および磁気センサ141を装
着した人の頭を左右並びに上下に旋回させると、その旋
回に追従して雲台装置110が左右並びに上下に旋回
し、これによって立体カメラ100の視野が人体頭部の
向きに応じて変化することになり、バーチャルリアリテ
ィを実現することができる。
【0038】以上の実施の形態において特に注目すべき
点は、2つのステップモータと、その動作を制御するた
めの1チップマイクロコンピュータを用いた簡単な回路
構成のもとに、高い応答性のもとに人体頭部の向きに応
じて立体カメラの向きを正確に追従させることができる
点であり、従来のこの種の装置においては各軸ごとにサ
ーボモータを用いたサーボ機構を採用しているのに比し
て、装置を小型化するとともに低価格化することが可能
となる。
【0039】また、以上の実施の形態においては、目標
値データとしてRS232C信号を採用しているため、
磁気センサからの角度検出データ以外に、例えばパーソ
ナルコンピュータを接続して指令を与えることによって
も、上記と同等の制御を行わせることが可能となりると
同時に、RS232Cにより、無線での使用や、RS4
22,RS485等の市販の変換アダプタを使用するこ
とにより、長距離通信も可能となって、汎用性に富んだ
追従装置が得られる。
【0040】更に、ポテンショメータによって制御対象
の角度検出データを得ているため、従来のこの種の装置
において多用されているエンコーダを用いる場合に比し
て、初期位置確認のための原点センサが不要となるとい
う利点もある。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ステッ
プモータをアクチュエータとして、これを基本的にプリ
セット台形制御のもとに制御するものの、ステップモー
タの動作中に偏差を算出した時には、その時点において
ステップモータに供給されているパルス数を起点として
プリセット台形制御用のパルス列データを演算し、その
演算結果によって既にセットされているパルス列データ
を更新するから、目標値が刻々と変化するような場合で
も、ステップモータは連続的に滑らかな速度変化のもと
に駆動制御され、小型、簡単で安価な構成のもとにサー
ボモータを用いたサーボ機構による制御に匹敵する制御
を行うことができる。
【0042】そして、本発明は小型軽量で、安価に製造
することが可能であるため、危険な作業現場における監
視作業用、各種アミューズメント用は勿論のこと、リハ
ビリ用や家庭用、あるいは移動体に搭載するバーチャル
リアリティにおける追従装置に特に適した装置となり得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成を示すブロック図
【図2】その制御回路6の動作用のプログラムの内容を
示すフローチャート
【図3】本発明の実施の形態のパルス列データの具体的
な演算の仕方の説明図
【図4】本発明の実施の形態におけるステップモータ2
の速度曲線の例を示すグラフ
【図5】本発明の他の実施の形態における制御回路6の
動作用のプログラムの内容の要部を示すフローチャート
【図6】図5のプログラムに従ったステップモータ2の
速度曲線の例を示すグラフ
【図7】本発明の更に他の実施の形態の全体構成図
【図8】図7の実施の形態の要部の回路構成を示すブロ
ック図
【図9】ステップモータを用いた従来のプリセット台形
制御方式におけるステップモータの駆動状態の例を示す
タイムチャート
【符号の説明】
1 制御対象 2 ステップモータ 21 ドライバ 3 駆動機構 4 ポテンショメータ 5 A−D変換器 6 制御回路 61 偏差演算部 62 パルス列データ演算部 7 操作部 8 パルス発生器 100 立体カメラ 110 雲台装置 111 ヨー軸用ステップモータ 112 ピッチ軸用ステップモータ 113 ヨー軸用ポテンショメータ 114 ピッチ軸用ポテンショメータ 120 追従コントローラ 121 1チップマイクロコンピュータ 122 ヨー軸用パルス発生器 123 ヨー軸用ドライバ 124 ピッチ軸用パルス発生器 125 ピッチ軸用ドライバ 126 A−D変換器 127 RS232C回路 130 映像処理コントローラ 131 ヘッドマウントコントローラ 140 角度検出コントローラ 141 磁気センサ 150 外部コントローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刻々と取り込まれる目標値データに従っ
    て制御対象の位置または角度を目標値に追従させる装置
    であって、制御対象を移動させるための駆動源となるス
    テップモータと、セットされたパルス列データに従った
    パルス列を発生してステップモータのドライバに供給す
    るパルス発生手段と、制御対象の位置または角度の検出
    手段と、上記目標値データを取り込むごとに、当該目標
    値データに変化があれば当該目標値データとその時点の
    検出手段による検出データとの偏差を算出する偏差演算
    手段と、その偏差データを0にすべく上記パルス発生手
    段にセットすべきパルス列データを演算するパルス列デ
    ータ演算手段を備え、そのパルス列データ演算手段は、
    偏差データが算出されるごとに、ステップモータの起動
    時および停止時にそれぞれ所定の加速域と減速域を伴う
    台形状の速度制御を行うべく、パルス数増大域と減少域
    を含むプリセット台形制御用のパルス列データを演算す
    ることを基本とし、かつ、ステップモータの駆動中に偏
    差データが算出されたときには、その偏差データに従っ
    たプリセット台形制御用のパルス列データを、その時点
    におけるパルス数を起点として演算して、上記パルス発
    生手段へのセット内容を更新することを特徴とする自動
    追従装置。
  2. 【請求項2】 上記パルス列データ演算手段は、上記偏
    差データが大きいほどステップモータを高速に駆動すべ
    く、当該偏差データの大きさに基づいて、上記台形状の
    速度制御における加速域と減速域の加速度と減速度、並
    びにこれらの間の定常速度域における速度を変化させて
    パルス列データを算出することを特徴とする、請求項1
    に記載の自動追従装置。
  3. 【請求項3】 上記位置または角度の検出手段がポテン
    ショメータであることを特徴とする、請求項1または2
    に記載の位置追従装置。
  4. 【請求項4】 制御対象が立体カメラの雲台であり、上
    記目標値データは、人体頭部に取り付けられた角度セン
    サから出力される角度データであることを特徴とする、
    請求項1,2または3に記載の位置追従装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の位置追従装置であっ
    て、上記角度センサは少なくとも人体頭部のヨー角とピ
    ッチ角を検出する2種以上のセンサを含み、上記検出手
    段はその各センサに対応して制御対象の各角度を検出す
    るとともに、上記ステップモータとそのドライバ、パル
    ス発生手段、偏差演算手段、およびパルス列発生手段
    は、上記各センサのそれぞれに対応して設けられている
    ことを特徴とする位置追従装置。
JP8268285A 1996-10-09 1996-10-09 自動追従装置 Pending JPH10117496A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8268285A JPH10117496A (ja) 1996-10-09 1996-10-09 自動追従装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8268285A JPH10117496A (ja) 1996-10-09 1996-10-09 自動追従装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10117496A true JPH10117496A (ja) 1998-05-06

Family

ID=17456419

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8268285A Pending JPH10117496A (ja) 1996-10-09 1996-10-09 自動追従装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10117496A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008178973A (ja) * 2001-02-27 2008-08-07 Anthrotronix Inc 信号通信システム
JP2009129042A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Nippon Reliance Kk モータ制御装置及びモータ制御方法
WO2011033940A1 (ja) * 2009-09-17 2011-03-24 東京エレクトロン株式会社 モータの制御方法、モータの制御装置及びモータシステム
JP2013123325A (ja) * 2011-12-12 2013-06-20 Nikon Corp モータの駆動装置、発光装置及び駆動方法
JP2014181881A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Taikisha Ltd 蓄熱式ガス処理装置、及び、蓄熱式ガス処理装置の運転方法
CN111360852A (zh) * 2020-04-27 2020-07-03 徐航 一种随动机械臂的控制方法
CN113067510A (zh) * 2021-03-16 2021-07-02 北京瑞控信科技有限公司 一种电动调整镜控制方法、装置及电动调整镜系统

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008178973A (ja) * 2001-02-27 2008-08-07 Anthrotronix Inc 信号通信システム
JP2009129042A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Nippon Reliance Kk モータ制御装置及びモータ制御方法
WO2011033940A1 (ja) * 2009-09-17 2011-03-24 東京エレクトロン株式会社 モータの制御方法、モータの制御装置及びモータシステム
JP2013123325A (ja) * 2011-12-12 2013-06-20 Nikon Corp モータの駆動装置、発光装置及び駆動方法
JP2014181881A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Taikisha Ltd 蓄熱式ガス処理装置、及び、蓄熱式ガス処理装置の運転方法
CN111360852A (zh) * 2020-04-27 2020-07-03 徐航 一种随动机械臂的控制方法
CN113067510A (zh) * 2021-03-16 2021-07-02 北京瑞控信科技有限公司 一种电动调整镜控制方法、装置及电动调整镜系统
CN113067510B (zh) * 2021-03-16 2023-06-20 北京瑞控信科技股份有限公司 一种电动调整镜控制方法、装置及电动调整镜系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210157217A1 (en) Gimbal control method, gimbal control apparatus, and gimbal
CN109079799B (zh) 一种基于仿生的机器人感知控制系统及控制方法
JP3094091B2 (ja) 宇宙ロボットの制御装置
CN108521814B (zh) 云台的控制方法、控制器和云台
CN207292469U (zh) 多姿态传感器云台装置、相机和无人机飞行器
CN107223220A (zh) 云台控制方法、装置及云台
US11136061B2 (en) Control device for vehicle
JP2008183690A (ja) ロボット制御装置及びロボット制御システム
JPH10117496A (ja) 自動追従装置
CN110383198B (zh) 可更换镜头的云台控制方法及云台
JP2003186411A (ja) 表示装置及びその位置決め方法
JP4271161B2 (ja) ロボット装置、ロボット装置の旋回方法、及び、プログラム
JPH1124718A (ja) ロボットの制御装置及び制御方法
KR101019336B1 (ko) 관성 센서를 이용한 안정화 제어 시스템 및 방법
JP2669075B2 (ja) ロボットの位置と姿勢の直接教示装置及び直接教示方法
US6867809B1 (en) Speed control device for optical system
JPH0424178B2 (ja)
CN114714330B (zh) 外骨骼机器人、外骨骼机器人的肢体调节方法和电子装置
US5122716A (en) Apparatus for reversibly controlling a motor
KR101170873B1 (ko) 엔코더를 이용한 비젼 트래킹 시스템 및 방법
JP2021151078A (ja) 角度制御装置
JP2740691B2 (ja) 制御方法
JPH0426678Y2 (ja)
JP2000047731A (ja) スカラロボット
CN117311397A (zh) 用于调节姿态的设备和方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term