JPH10117211A - 配信先制御装置、配信先制御方法及び記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 配信先アドレスの指定がなくても、配信先ア
ドレスのデータベースから、ユーザが任意の配信先アド
レスを自動的に獲得し、不特定の相手へ気軽に記事を発
信できるあいまいなコミュニケーション作法を提供す
る。 【解決手段】 配信先のアドレスを含む配信先の属性情
報を格納する配信先格納部７と、配信先格納部７がその
アドレスを格納している配信先の中から、記事を選択的
に配信すべき配信先のアドレスを獲得するための数値を
発生する数値発生部６と、数値発生部６が発生する数値
に基づいて、配信先格納部７にそのアドレスが格納され
ている配信先を特定する情報を算出する配信先算出部５
と、配信先算出部５が算出した先の情報に基づき配信先
格納部７を検索して記事の配信先のアドレスを獲得する
配信先制御部３とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザによる配信
先アドレスの指定がなくても、配信先アドレスのデータ
ベースから、ユーザがその選択に関与しない任意の配信
先アドレスを自動的に獲得する配信先制御装置、この装
置に用いる配信先制御方法、及び配信先制御のコンピュ
ータプログラムが記録されている記録媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】インターネット，パーソナルコンピュー
タ（以下、パソコンと略記する）通信等のネットワーク
環境において、例えば電子メールを利用して相手のパソ
コンユーザまで記事を届ける場合、不特定多数のユーザ
を相手にメッセージの交換ができる電子掲示板機能を持
つパソコン通信サービスのホスト局のシステムオペレー
タは、会員全員に対してメールの発信が可能であるが、
一般ユーザは相手のメールアドレスを指定しなければな
らない。このとき、ユーザは配信先の人物の性格、自分
との関係等に配慮して記事を作成する。また、不特定多
数のパソコンユーザに自分の意見，質問を公開したり、
情報を提供したりするコミュニケーション手段として、
電子掲示板，フォーラム等のパソコン通信サービスが提
供されている。このようなサービスでは、公開された意
見，質問、提供された情報等にパソコンユーザがアクセ
スするという行動を起こして初めてユーザ間のコミュニ
ケーションが成立する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、電子掲示
板，フォーラム等に公開した意見，質問、提供した情報
等に対して、誰かのアクセスを待つのではなく、意見に
対する感想、質問への答、情報に対する意見，感想等の
コミュニケーションの成立を発信側のユーザがより積極
的に求めている場合、これらの意見，質問，情報等が他
のパソコンユーザの手元まで届けられる方が、コミュニ
ケーションの成立する確立は高い。

【０００４】しかし、これらの意見，質問，情報等を届
けたい相手のアドレスがわからない場合、またアドレス
が未知の相手に気軽に意見，感想，情報等を知らせて、
しかも感想程度の軽い反応であっても何らかの反応が欲
しい場合等に、従来のネットワーク環境では記事の配信
先のアドレスをユーザが指定しない限り相手の手元まで
記事を配信することができないため、不特定の誰かに気
軽に意見，質問，情報等を発信できなかった。

【０００５】また、従来のネットワーク環境では、記事
を配信されたパソコンユーザに記事に対する意見，感想
等が求められている場合、発信者から指名されているこ
とで、このユーザは、例えば「記事を受け取った」、
「楽しかった」等の気軽な、又はあいまいな反応を返し
にくい。以上のように、従来のネットワーク環境では、
ユーザが配信先のアドレスを指定しなければならないの
で、不特定の誰かに意見，質問，情報等を気軽に配信す
るといったあいまいで気軽なコミュニケーション作法が
存在せず、コミュニケーションシステムの柔軟性が低か
った。

【０００６】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたものであって、例えば乱数を発生して、配信
先アドレスのデータベースから、ユーザがその選択に関
与しない不特定の配信先のアドレスを獲得することによ
り、ユーザによる配信先アドレスの指定を伴わない不特
定の相手へ気軽に記事を発信できるあいまいなコミュニ
ケーション作法を提供し、また記事を配信された側のユ
ーザに、偶発的に記事が送信されてきたという驚きを与
えるとともに、未知の間柄であるために匿名に近い状態
で気軽に返答できるといったようにユーザ間のコミュニ
ケーションの成立を誘発し、さらに配信側のユーザには
感想程度の気軽な返答であっても不特定の配信先に配信
した記事に対して応答があったという喜びを与えられる
柔軟なコミュニケーション作法を提供する配信先制御装
置、この装置に使用する配信先制御方法、及び配信先制
御のコンピュータプログラムが記録されている記録媒体
の提供を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】第１発明の配信先制御装
置は、情報の配信先を制御する装置において、配信先の
アドレスを含む配信先の属性情報を格納する配信先格納
手段と、配信先格納手段がそのアドレスを格納している
配信先の中から、情報を選択的に配信すべき配信先のア
ドレスを獲得するための数値を発生する数値発生手段
と、数値発生手段が発生する数値に基づいて、配信先格
納手段にそのアドレスが格納されている配信先を特定す
る情報を算出する配信先算出手段と、配信先算出手段が
算出した前記情報に基づき配信先格納手段を検索して情
報の配信先のアドレスを獲得する配信先制御手段とを備
えたことを特徴とする。

【０００８】第２発明の配信先制御装置は、第１発明に
加えて、前記配信先格納手段にその属性情報が格納され
ている配信先のうち、アドレス獲得の対象とする配信先
の選択範囲を規定するための算出規則を複数種格納する
算出規則格納手段と、前記算出規則の種類の指定を受け
付ける配信先算出規則指定手段とを備え、前記配信先算
出手段は、指定された算出規則により規定される選択範
囲に属する配信先の中から、前記数値発生手段が発生す
る数値に基づいて、配信先格納手段にそのアドレスが格
納されている配信先を特定する情報を算出する手段を備
えたことを特徴とする。

【０００９】第３発明の配信先制御装置は、配信先のア
ドレスを含む配信先の属性情報を格納しており、格納し
ている配信先の中から、情報を選択的に配信すべき配信
先のアドレスを獲得するための数値を発生し、該数値に
基づいて、配信先を特定する情報を算出し、算出した情
報に基づき、格納している属性情報を検索して情報の配
信先のアドレスを獲得するサーバ装置に、情報の配信先
を制御する情報を送信する配信先制御装置であって、そ
の属性情報が格納されている配信先のうち、アドレス獲
得の対象とする配信先の選択範囲を規定するための算出
規則を複数種格納する算出規則格納手段と、 前記算出
規則の種類の指定を受け付ける配信先算出規則指定手段
とを備えたことを特徴とする。

【００１０】第４発明の配信先制御装置は、第２又は第
３発明のいずれかにおいて、前記算出規則が、配信先の
属性情報を参照してアドレス獲得の対象とする配信先の
選択範囲を規定する規則であることを特徴とする。

【００１１】第５発明の配信先制御装置は、第１乃至第
４発明のいずれかにおいて、前記数値発生手段が、乱数
を発生する手段であることを特徴とする。

【００１２】第６発明の配信先制御装置は、第１乃至第
４発明のいずれかにおいて、前記数値発生手段が、予め
設定されたランダムな数値を発生する手段であることを
特徴とする。

【００１３】第７発明の配信先制御方法は、情報の配信
先を制御する方法において、配信先のアドレスを含む配
信先の属性情報を格納し、そのアドレスを格納している
配信先の中から、情報を選択的に配信すべき配信先のア
ドレスを獲得するための数値を発生し、該数値に基づい
て、そのアドレスが格納されている配信先を特定する情
報を算出し、算出した前記情報に基づき、格納している
属性情報を検索して情報の配信先のアドレスを獲得する
ことを特徴とする。

【００１４】第８発明の配信先制御方法は、第７発明に
加えて、その属性情報を格納している配信先のうち、ア
ドレス獲得の対象とする配信先の選択範囲を規定するた
めの算出規則を複数種格納し、前記算出規則の種類の指
定を受け付け、指定された算出規則により規定される選
択範囲に属する配信先の中から、前記数値に基づいて、
そのアドレスが格納されている配信先を特定する情報を
算出することを特徴とする。

【００１５】第９発明の記録媒体は、配信先のアドレス
を含む配信先の属性情報と、そのアドレスを格納してい
る配信先の中から、情報を選択的に配信すべき配信先の
アドレスを獲得するための数値を発生するステップ、該
数値に基づいて、そのアドレスが格納されている配信先
を特定する情報を算出するステップ、及び算出した前記
情報に基づき、配信先の属性情報を検索して情報の配信
先のアドレスを獲得するステップを含むコンピュータプ
ログラムとが記録されていることを特徴とする。

【００１６】第１０発明の記録媒体は、第９発明に加え
て、その属性情報を格納している配信先のうち、アドレ
ス獲得の対象とする配信先の選択範囲を規定するための
複数種の算出規則と、前記算出規則の種類の指定を受け
付けるステップ、及び指定された算出規則により規定さ
れる選択範囲に属する配信先の中から、前記数値に基づ
いて、そのアドレスが格納されている配信先を特定する
情報を算出するステップをさらに含むコンピュータプロ
グラムとが記録されていることを特徴とする。

【００１７】第１１発明の記録媒体は、配信先のアドレ
スを含む配信先の属性情報を格納させる手段と、そのア
ドレスが格納されている配信先の中から、情報を選択的
に配信すべき配信先のアドレスを獲得するための数値を
発生させる手段と、該数値に基づいて、そのアドレスが
格納されている配信先を特定する情報を算出させる手段
と、算出された前記情報に基づき、格納されている属性
情報を検索させて情報の配信先のアドレスを獲得させる
手段とを含むことを特徴とする。

【００１８】第１２発明の記録媒体は、第１１発明に加
えて、その属性情報が格納されている配信先のうち、ア
ドレス獲得の対象とする配信先の選択範囲を規定するた
めの算出規則を複数種格納させる手段と、前記算出規則
の種類の指定を受け付けさせる手段と、指定された算出
規則により規定される選択範囲に属する配信先の中か
ら、前記数値に基づいて、そのアドレスが格納されてい
る配信先を特定する情報を算出させる手段とをさらに含
むことを特徴とする。

【００１９】本発明の配信先制御装置、配信先制御方法
及び記録媒体は、配信先のアドレスを含む配信先の名
前，年齢，地域，所属コミュニティ等の属性情報を格納
しておき、そのアドレスを格納している配信先の中か
ら、情報を選択的に配信すべき不特定の配信先のアドレ
スを獲得するために、例えば乱数を発生し、この乱数に
基づいて、配信先のアドレスの格納位置を指示するポイ
ンタ等を算出し、このポインタ等に基づき、格納してい
る属性情報を検索して情報の配信先のアドレスを獲得す
る。

【００２０】また、本発明の配信先制御装置、配信先制
御方法及び記録媒体は、その属性情報を格納している配
信先のうち、アドレス獲得の対象とする配信先の選択範
囲を規定するための算出規則、例えば○○歳以上のユー
ザ、○○市の住民、○○コミュニティーに所属している
ユーザ等の検索条件を複数種格納しておき、ユーザによ
る算出規則の種類の指定を受け付け、指定された算出規
則により規定される選択範囲に属する配信先の中から、
乱数等に基づいて、配信先のアドレスの格納位置を指示
するポインタ等を算出する。

【００２１】これにより、ユーザによる配信先アドレス
の指定を伴わない不特定の相手へ気軽に情報を発信でき
るあいまいなコミュニケーション作法を提供し、また情
報を配信された側のユーザに、偶発的に情報が送信され
てきたという驚きを与えるとともに、未知の間柄である
ために匿名に近い状態で気軽に返答できるといったよう
にユーザ間のコミュニケーションの成立を誘発し、さら
に配信側のユーザには感想程度の気軽な返答であっても
不特定の配信先に配信した情報に対して応答があったと
いう喜びを与えられる柔軟なコミュニケーション作法を
提供する。

【００２２】

【発明の実施の形態】

〔実施の形態１〕図１は本発明の配信先制御装置を使用
した分散型ネットワーク（インターネット等）の構成を
示す模式図である。分散型ネットワークでは、サーバか
らサービスの提供を受けるクライアントであるパソコン
が複数台接続されているＬＡＮ等のネットワーク同士が
通信回線で接続されている。このような分散型ネットワ
ークでは、ネットワーク全体を統括する機構が存在しな
いので、本発明の配信先制御装置を各クライアントのパ
ソコン側に設定する。

【００２３】図２は分散型ネットワークにおける配信先
制御装置の各機能の配置を示す機能ブロック図である。
配信先算出規則指定部２は、例えば○○歳以上のユー
ザ、○○市の住民、○○コミュニティーに所属している
ユーザ等の配信先を絞り込むための検索条件を象徴化し
たアイコンのクリック、または後述するように配信先を
絞り込むための検索条件である配信先の算出規則に付さ
れたＩＤの入力等により、ユーザがクライアント側のパ
ソコン上で指定した配信先の算出規則の指定を受け取
り、配信先制御部３に渡す。

【００２４】配信先算出規則格納部４は、配信先のアド
レスを獲得する選択範囲を絞り込むための検索条件を構
成する要素である「アドレス」「年齢」「地域」「コミ
ュニティ」「人数」「配信時刻」等の複数の算出規則と
それぞれの算出手続きを格納しており、各算出規則には
ＩＤ（Ｒ１，Ｒ２，…）が付されている（図７参照）。
配信先制御部３は、配信先算出規則指定部２から受け取
った算出規則ＩＤに基づいて配信先算出規則格納部４を
検索し、ユーザによって指定された算出規則の算出手続
きを獲得して配信先算出部５に渡す。

【００２５】配信先格納部７は、配信先のアドレス、名
前、年齢、地域、所属コミュニティ等の配信先属性情報
（図６参照）を格納している。配信先算出部５は、配信
先制御部３から渡された算出手続きを実行し、数値発生
部６が発生する乱数等の数値に基づいて、配信先格納部
７に格納されている配信先の属性情報の格納位置のポイ
ンタをｎ個算出し、不特定な配信先のアドレスを獲得す
るためのｎ個のポインタの行列に１番目〜ｎ番目までの
番号“ａｄ１，ａｄｉ，…，ａｄｎ”を付けた配信先属
性検索インデックス（図８参照）を生成して配信先制御
部３に渡す。なお、数値発生部６に発生させる数値は一
様分布の乱数であっても、正規分布等の確率分布の乱数
であっても、また予め設定されているランダムな数値
等、乱数と同等の働きをする数値であってもよい。

【００２６】前述の配信先制御部３は、配信先算出部５
が生成した配信先属性検索インデックスに基づいて配信
先格納部７を検索し、ｎ個のポインタが指示する格納ア
ドレスに格納されている属性情報からｎ個の配信先のア
ドレスを獲得して配信制御部１に渡す。配信制御部１は
配信先制御部３から渡された配信先のアドレスに記事が
配信されるように、サーバ＝クライアント間の記事の配
信を制御する。

【００２７】〔実施の形態２〕図３は本発明の配信先制
御装置を使用した集中型ネットワーク（パソコン通信
等）の構成を示す模式図である。集中型ネットワークで
は、ネットワークサーバがネットワーク内での通信サー
ビスを提供し、このネットワークサーバに、クライアン
トであるパソコンが複数台接続されている。このような
集中型ネットワークでは、本発明の配信先制御装置を各
クライアントのパソコン側に設定することもできるが、
不特定の配信先への記事の配信を、不特定の配信先へ記
事が配信されるネットワークシステムであるというシス
テムの性格を了解したユーザに限定する目的でサーバ側
に設定することもできる。

【００２８】図４は上述のような集中型ネットワークに
おける配信先制御装置の各機能の配置の一例を示す機能
ブロック図である。なお、各部の働きは、図２に示す機
能ブロック図と基本的に同一であるので、同一部分に同
一符号を付してその説明を省略する。本例は、サーバと
クライアントとの両方で配信先制御を分担する構成であ
る。クライアント側に配信制御部１と、配信先算出規則
指定部２と、配信先制御部３と、配信先算出規則格納部
４とを配し、サーバ側に配信制御部１′と、配信先制御
部３′と、配信先算出部５と、数値発生部６と、配信先
格納部７とを配したものである。

【００２９】この構成では、ユーザは不特定の配信先の
アドレスを獲得する選択範囲を絞り込むための算出規則
ＩＤをユーザ側のパソコンで指定することができるだけ
である。従って、ネットワークシステムのユーザのう
ち、不特定の配信先に記事が配信され、またアドレスを
知らせていない未知のユーザから記事が配信されること
を望まないユーザに対してこの機能が作用しないように
サーバ側で管理することができる。

【００３０】また、図５は集中型ネットワークにおける
配信先制御装置の各機能の配置の一例を示す機能ブロッ
ク図である。なお、各部の働きは、図２に示す機能ブロ
ック図と基本的に同一であるので、同一部分に同一符号
を付してその説明を省略する。本例は、サーバ側で配信
制御を行う構成である。サーバ側に配信制御部１と、配
信先制御部３と、配信先算出規則格納部４と、配信先算
出部５と、数値発生部６と、配信先格納部７とを配し、
クライアント側には配信先算出規則指定部２だけを配し
たものである。

【００３１】この構成では、上述の場合と同様に、ユー
ザは不特定の配信先のアドレスを獲得する選択範囲を絞
り込むための算出規則ＩＤを通信回線を介して指定する
ことができるだけである。従って、ネットワークシステ
ムのユーザのうち、不特定の配信先に記事が配信され、
またアドレスを知らせていない未知のユーザから記事が
配信されることを望まないユーザに対してこの機能が作
用しないようにサーバ側で管理することができる。

【００３２】次に、本発明の配信先制御の手順を、図６
の配信先属性情報の一例の概念図、図７の算出規則の一
例の概念図、図８の配信先属性検索インデックスの一例
の概念図、及び図９のフローチャートを基に説明する。
図６に示すように、各配信先のアドレス、名前、年齢、
地域、所属コミュニティ等の配信先属性情報が配信先格
納部７に格納されている。

【００３３】また、図７に示すように、配信先のアドレ
スを獲得する選択範囲を絞り込むための検索条件を構成
する要素である「アドレス」「年齢」「地域」「コミュ
ニティ」「人数」「配信時刻」等の複数の算出規則とそ
れぞれの算出手続きである関数を格納しており、各算出
規則にはＩＤ（Ｒ１，Ｒ２，…）が付されている。な
お、算出手続きの関数の変数にはデフォルト値がそれぞ
れ設定されているが、ユーザが任意の値を設定すること
も可能である。また、本例では算出手続きにより獲得す
る関数値の個数のデフォルト値は“ｎ”であるが、これ
以外の任意の値を設定することも可能であり、またこの
数を乱数で発生することも可能である。

【００３４】ユーザがクライアント側のパソコンで配信
先算出規則ＩＤを指定すると（ステップＳ１）、配信先
算出規則指定部２は、ユーザにより指定された配信先算
出規則ＩＤを受け取り、配信先制御部３に渡す（ステッ
プＳ２）。配信先制御部１は配信先算出規則格納部４を
参照し、指定された算出規則の算出手続きを獲得して配
信先算出部５に渡す（ステップＳ３）。配信先算出部５
は算出手続きを実行し、数値発生部６から出力される数
値に対応する、配信先格納部７のポインタの行列からな
る配信先の属性検索インデックスを生成する（ステップ
Ｓ４）。

【００３５】図８は配信先算出部５が生成する配信先属
性検索インデックスの概念図である。ユーザに指定され
た算出規則に対して、数値発生部６が発生する乱数ｎ個
からなるポインタの行列“ａｄ１，ａｄｉ，…，ａｄ
ｎ”を生成する。

【００３６】配信先制御部３は配信先属性検索インデッ
クスを用いて配信先格納部７を参照し、配信先属性検索
インデックスにより特定されるポインタが指示する属性
情報のうち、例えば算出規則として「年齢」が指定され
ている場合は、ユーザの指定がなければそのデフォルト
値である「２０歳」の条件に一致する場合はその配信先
アドレスを獲得して配信制御部１（１′）に渡す（ステ
ップＳ５）。

【００３７】配信制御部１（１′）は、分散型ネットワ
ークの場合はサーバを介して、また集中型ネットワーク
でサーバが一部又は全部の配信先制御を行う場合は通信
回線を介して記事を配信先に送信し、また集中型ネット
ワークでクライアントが全部の配信先制御を行う場合は
記事と配信先アドレスとをサーバに転送する（ステップ
Ｓ６）。このとき、記事の配信先に、配信先の条件，配
信数等を知らせてもよい。

【００３８】なお、以上のような配信先制御のコンピュ
ータプログラムは、磁気ディスク等の脱着可能な記録媒
体に記録しておき、実行時にこれをサーバ又はクライア
ントのコンピュータにロードする構成であっても、また
コンピュータに予めインストールしておく構成であって
もよい。

【００３９】

【発明の効果】以上のように、本発明の配信先制御装
置、これに用いる配信先制御方法、及び配信先制御のコ
ンピュータプログラムが記録されている記録媒体は、例
えば乱数を発生して、配信先アドレスのデータベースか
ら、ユーザがその選択に関与しない不特定の配信先のア
ドレスを獲得するので、ユーザによる配信先アドレスの
指定を伴わない不特定の相手へ気軽に情報を発信できる
あいまいなコミュニケーション作法を提供し、また情報
を配信された側のユーザに、偶発的に情報が送信されて
きたという驚きを与えるとともに、未知の間柄であるた
めに匿名に近い状態で気軽に返答できるといったように
ユーザ間のコミュニケーションの成立を誘発し、さらに
配信側のユーザには感想程度の気軽な返答であっても不
特定の配信先に配信した情報に対して応答があったとい
う喜びを与えられる柔軟なコミュニケーション作法を提
供するという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態（その１）の模式図であ
る。

【図２】本発明の実施の形態（その１）の機能ブロック
図である。

【図３】本発明の実施の形態（その２）の模式図であ
る。

【図４】本発明の実施の形態（その２）の機能ブロック
図（その１）である。

【図５】本発明の実施の形態（その２）の機能ブロック
図（その２）である。

【図６】配信先属性情報の概念図である。

【図７】算出規則の概念図である。

【図８】配信先属性検索インデックスの概念図である。

【図９】本発明の記事配信先制御の手順のフローチャー
トである。

【符号の説明】 １，１′ 配信制御部 ２ 配信先算出規則指定部 ３，３′ 配信先制御部 ４ 配信先算出規則格納部 ５ 配信先算出部 ６ 数値発生部 ７ 配信先格納部

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 情報の配信先を制御する装置において、 配信先のアドレスを含む配信先の属性情報を格納する配
   信先格納手段と、 配信先格納手段がそのアドレスを格納している配信先の
   中から、情報を選択的に配信すべき配信先のアドレスを
   獲得するための数値を発生する数値発生手段と、 数値発生手段が発生する数値に基づいて、配信先格納手
   段にそのアドレスが格納されている配信先を特定する情
   報を算出する配信先算出手段と、 配信先算出手段が算出した前記情報に基づき配信先格納
   手段を検索して情報の配信先のアドレスを獲得する配信
   先制御手段とを備えたことを特徴とする配信先制御装
   置。
2. 【請求項２】 前記配信先格納手段にその属性情報が格
   納されている配信先のうち、アドレス獲得の対象とする
   配信先の選択範囲を規定するための算出規則を複数種格
   納する算出規則格納手段と、 前記算出規則の種類の指定を受け付ける配信先算出規則
   指定手段とを備え、 前記配信先算出手段は、指定された算出規則により規定
   される選択範囲に属する配信先の中から、前記数値発生
   手段が発生する数値に基づいて、配信先格納手段にその
   アドレスが格納されている配信先を特定する情報を算出
   する手段を備えたことを特徴とする請求項１記載の配信
   先制御装置。
3. 【請求項３】 配信先のアドレスを含む配信先の属性情
   報を格納しており、格納している配信先の中から、情報
   を選択的に配信すべき配信先のアドレスを獲得するため
   の数値を発生し、該数値に基づいて、配信先を特定する
   情報を算出し、算出した情報に基づき、格納している属
   性情報を検索して情報の配信先のアドレスを獲得するサ
   ーバ装置に、情報の配信先を制御する情報を送信する配
   信先制御装置であって、 その属性情報が格納されている配信先のうち、アドレス
   獲得の対象とする配信先の選択範囲を規定するための算
   出規則を複数種格納する算出規則格納手段と、 前記算出規則の種類の指定を受け付ける配信先算出規則
   指定手段とを備えたことを特徴とする配信先制御装置。
4. 【請求項４】 前記算出規則が、配信先の属性情報を参
   照してアドレス獲得の対象とする配信先の選択範囲を規
   定する規則である請求項２又は３のいずれかに記載の配
   信先制御装置。
5. 【請求項５】 前記数値発生手段が、乱数を発生する手
   段である請求項１乃至４のいずれかに記載の配信先制御
   装置。
6. 【請求項６】 前記数値発生手段が、予め設定されたラ
   ンダムな数値を発生する手段である請求項１乃至４のい
   ずれかに記載の配信先制御装置。
7. 【請求項７】 情報の配信先を制御する方法において、 配信先のアドレスを含む配信先の属性情報を格納し、 そのアドレスを格納している配信先の中から、情報を選
   択的に配信すべき配信先のアドレスを獲得するための数
   値を発生し、 該数値に基づいて、そのアドレスが格納されている配信
   先を特定する情報を算出し、 算出した前記情報に基づき、格納している属性情報を検
   索して情報の配信先のアドレスを獲得することを特徴と
   する配信先制御方法。
8. 【請求項８】 その属性情報を格納している配信先のう
   ち、アドレス獲得の対象とする配信先の選択範囲を規定
   するための算出規則を複数種格納し、 前記算出規則の種類の指定を受け付け、 指定された算出規則により規定される選択範囲に属する
   配信先の中から、前記数値に基づいて、そのアドレスが
   格納されている配信先を特定する情報を算出する請求項
   ７記載の配信先制御方法。
9. 【請求項９】 配信先のアドレスを含む配信先の属性情
   報と、 そのアドレスを格納している配信先の中から、情報を選
   択的に配信すべき配信先のアドレスを獲得するための数
   値を発生するステップ、該数値に基づいて、そのアドレ
   スが格納されている配信先を特定する情報を算出するス
   テップ、及び算出した前記情報に基づき、配信先の属性
   情報を検索して情報の配信先のアドレスを獲得するステ
   ップを含むコンピュータプログラムとが記録されている
   ことを特徴とする記録媒体。
10. 【請求項１０】 その属性情報を格納している配信先の
    うち、アドレス獲得の対象とする配信先の選択範囲を規
    定するための複数種の算出規則と、 前記算出規則の種類の指定を受け付けるステップ、及び
    指定された算出規則により規定される選択範囲に属する
    配信先の中から、前記数値に基づいて、そのアドレスが
    格納されている配信先を特定する情報を算出するステッ
    プをさらに含むコンピュータプログラムとが記録されて
    いる請求項９記載の記録媒体。
11. 【請求項１１】 配信先のアドレスを含む配信先の属性
    情報を格納させる手段と、 そのアドレスが格納されている配信先の中から、情報を
    選択的に配信すべき配信先のアドレスを獲得するための
    数値を発生させる手段と、 該数値に基づいて、そのアドレスが格納されている配信
    先を特定する情報を算出させる手段と、 算出された前記情報に基づき、格納されている属性情報
    を検索させて情報の配信先のアドレスを獲得させる手段
    とを含むことを特徴とする記録媒体。
12. 【請求項１２】 その属性情報が格納されている配信先
    のうち、アドレス獲得の対象とする配信先の選択範囲を
    規定するための算出規則を複数種格納させる手段と、 前記算出規則の種類の指定を受け付けさせる手段と、 指定された算出規則により規定される選択範囲に属する
    配信先の中から、前記数値に基づいて、そのアドレスが
    格納されている配信先を特定する情報を算出させる手段
    とをさらに含む請求項１１記載の記録媒体。