JPH10115900A - イメージング要素のためのコーティング組成物 - Google Patents

イメージング要素のためのコーティング組成物

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JPH10115900A
JPH10115900A JP9246991A JP24699197A JPH10115900A JP H10115900 A JPH10115900 A JP H10115900A JP 9246991 A JP9246991 A JP 9246991A JP 24699197 A JP24699197 A JP 24699197A JP H10115900 A JPH10115900 A JP H10115900A
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layer
polymer
coating
coating composition
acid
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JP9246991A
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Charles Chester Anderson
チェスター アンダーソン チャールズ
Yongcai Wang
ワン ヨンカイ
James Lee Bello
リー ベーロ ジェームス
Mario Dennis Delaura
デニス デローラ マリオ
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機溶剤を使用せずに、耐引掻き性、耐磨耗
性、耐粘着性、耐フェロタイピング性に優れた乾燥層を
形成するコーティング組成物を提供すること。 【解決手段】 ガラス転移温度が60℃よりも高く且つ
酸価が60〜260の範囲にあるカルボン酸含有ビニル
ポリマー又はコポリマーを含むフィルム形成性バインダ
ーが水性媒体中に分散されて成り、前記水性媒体のpH
が7〜10の範囲を示すように前記カルボン酸含有ビニ
ルポリマー又はコポリマーをアンモニア又はアミンと反
応させた、イメージング要素の層を調製するのに有用な
コーティング組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般にはイメージ
ング要素に、より詳細には、水性塗布液から塗布された
層を少なくとも一つ含有する支持材料を含んで成るイメ
ージング要素に関する。本発明は、製造適性及びフィル
ム形成性を改良した塗布組成物を提供する。塗布された
層は、格別な透明性、耐引掻き性、耐磨耗性、耐ブロッ
キング性及び耐フェロタイピング性をはじめとする優れ
た物理特性を示す。さらに、本発明のコーティングは、
乾燥工程中に発生する揮発性有機化合物の量が削減され
るので、環境上の観点からも魅力が高い。
【0002】
【従来の技術】イメージング要素のための支持材料に
は、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリスチ
レン、セルロースエステル、等のガラス状の疎水性ポリ
マーを含む層が採用されることが多い。このような層の
代表的な用途の一つは、耐引掻き性、耐磨耗性、耐ブロ
ッキング性及び耐フェロタイピング性を付与するための
裏層である。耐ブロッキング性及び耐フェロタイピング
性は、イメージング要素の製造中や使用中に遭遇しうる
不利な湿度、温度及び圧力条件のため、支持材料又はイ
メージング要素に適用された層が互いに粘着し合う傾向
と関連している。
【0003】これらのガラス状ポリマーは、一般に有機
溶剤系溶液から塗布され、該溶剤の蒸発によって連続フ
ィルムが得られる。しかしながら、環境上の配慮から、
有機溶剤系の塗布組成物を水性塗布組成物に置き換える
ことが望ましい。従って、有機溶剤系のコーティングで
得られる乾燥フィルムと同等な物理化学特性が得られる
水性コーティングを開発しようと検討が重ねられてい
る。
【0004】写真フィルム上のコーティングとして有用
であることが報告されている水性ラテックス及び分散体
中に含まれた水不溶性ポリマー粒子は、強い連続フィル
ム中にポリマー粒子を確実に凝集させるために低いガラ
ス転移温度(Tg)を有することが典型的である。一般
に、このようなポリマーのTgは50℃未満である。典
型的には、これらのポリマーは、フィルム支持体上に適
用されて写真乳剤層のための接着促進層として作用する
プライミング層又は「下塗層」に用いられる。このよう
にTgが低いポリマーは、乳剤層の下層とする場合には
有用であるが、耐ブロッキング性及び耐フェロタイピン
グ性が不十分なため、例えば、裏層としては適当ではな
い。Tgが高いポリマーラテックスを十分に凝集させる
ためには相当な濃度の凝集助剤が必要となる。これには
望ましくない理由がいくつかある。コーティングが乾燥
する際の凝集助剤の揮発は、環境上の観点から望ましく
ない。また、後に塗布装置の低温領域において凝集助剤
が再凝結することが、コーティングに欠陥をもたらした
り、搬送上の問題を引き起こす可能性がある。さらに、
乾燥後のコーティングに凝集助剤が永久に残留すると、
ポリマーを可塑化したり、耐ブロッキング性、耐フェロ
タイピング性及び耐磨耗性に悪影響を及ぼすことにな
る。
【0005】凝集助剤をほとんど或いはまったく必要と
しない水性コーティングが得られると報告されている方
法は、コア−シェル型ラテックスポリマー粒子を使用す
る方法である。軟質(低Tg)のシェル部によりポリマ
ー粒子が凝集され、そして硬質(高Tg)のコア部によ
り望ましい物理特性が得られる。このコア−シェル型ポ
リマーは二段階乳化重合法で調製される。該重合法は重
要であり、そして真正なコア−シェル型構造ではなく、
硬質ポリマーの中に注入された軟質ポリマーを含有する
不均質粒子を得ることができる(Journal of Applied P
olymer Science, Vol. 39, p. 2121, 1990)。コア−シ
ェル型ラテックスポリマー粒子を含んで成る水性コーテ
ィング組成物と、このような凝集助剤を含まない組成物
を写真要素のフェロタイピング耐性層として用いること
が、1985年2月5日に発行された米国特許第4,4
97,917号明細書(Upson 及び Kestner)に記載さ
れている。記載されているポリマーは、Tgが70℃よ
りも高いコア部と、Tgが25〜60℃であるシェル部
とを有するものである。
【0006】米国特許第5,447,832号明細書
に、フィルム形成性コロイドポリマー粒子と非フィルム
形成性コロイドポリマー粒子を含む、イメージング要素
用の凝集層が記載されている。これらの層は、水性媒体
から塗布され、ガラス転移温度の高いポリマー粒子と低
いポリマー粒子の両方を含有する。典型的には、フィル
ム形成性コロイドポリマー粒子はTgの低いポリマーか
ら成り、塗布層中に20〜70重量%存在する。
【0007】米国特許第3,895,949号明細書
に、スチレンやメチルメタクリレートのような硬質成分
を最大40重量%含み、エチルアクリレートやブチルア
クリレートのような軟質成分を50〜30重量%含む少
なくとも一種のエチレン系不飽和化合物と10〜70重
量%の不飽和カルボン酸との間の反応により得られたコ
ポリマーを含有する保護層を感光性材料の層の上に塗布
してなる感光要素が記載されている。このような組成を
有するポリマー粒子はTgが低いため、写真要素の製造
に用いられる通常の乾燥条件下で凝集し、透明フィルム
を非常に簡単に形成させることができる。しかしなが
ら、このようにTgが低いポリマーは、耐ブロッキング
性及び耐フェロタイピング性が不十分なため、例えば、
裏層としては適当ではない。
【0008】米国特許第5,166,254号及び同第
5,129,916号明細書に、アクリル系ラテックス
及びアクリル系ヒドロゾルの混合物を含有する水性コー
ティング組成物が記載されている。このアクリル系ラテ
ックスは、1〜15%のメチロール(メト)アクリルア
ミド、0.5〜10%のカルボン酸含有モノマー及び
0.5〜10%のヒドロキシル含有モノマーを含有し、
−40〜40℃のTg及び500,000〜3,00
0,000の分子量を示す。米国特許第5,314,9
45号及び同第4,954,559号明細書に、アクリ
ル系ラテックスとポリウレタンを含有する水性コーティ
ング組成物が記載されている。このアクリル系ラテック
スは、1〜10%のメチロール(メト)アクリルアミ
ド、0.5〜10%のカルボン酸含有モノマー及び0.
5〜10%のヒドロキシル含有モノマーを含有し、−4
0〜40℃のTg及び500,000〜3,000,0
00の分子量を示す。米国特許第5,204,404号
明細書に、アクリル系シランポリマー分散体及びポリウ
レタンの混合物を含有する水性コーティング組成物が記
載されている。このアクリル系シランポリマーは、1〜
10%のシラン含有アクリレート、0.1〜10%のカ
ルボン酸含有モノマー及び2〜10%のヒドロキシル含
有モノマーを含有する。該ポリマーは、−40〜25℃
のTg及び500,000〜3,000,000の分子
量を示す。
【0009】コーティング組成物からのフィルム形成に
は、一般に、支持体の上にコーティング液を付着させる
工程と、これを付着性の固体コーティングへ変換させる
工程とが含まれる。このような工程に際しては、コーテ
ィングの性能に悪影響を及ぼすことなく且つコーティン
グに欠陥を発生させることなく、溶剤を除去しなければ
ならない。従って、乾燥工程は、製品の物理化学特性が
影響を受けうる最終工程となるので、欠陥の発生に関し
て極めて重要である。完全な固体コーティングを形成さ
せるためには、付着後、表面の欠陥を流し出して消滅さ
せるに十分な時間、フィルムが液体を保持することが必
要である。しかしながら、未乾燥コーティングが低粘度
液体として残留する時間が長すぎると、乾燥機内の不均
一な空気流によって未乾燥コーティングの表面における
流れが不均一となり、いわゆる乾燥モトルを発生させる
恐れがある。乾燥モトルは、光沢を発生しうるパターン
の不規則な欠陥と定義され、時に真珠光パターンを有す
ることもある。この真珠光パターンは顧客にとって大変
好ましからぬものである。例えば、マイクロフィルムの
場合、顧客は通常フィルムにその背面から光を当てて画
像を観察する。裏層が真珠光パターンを示す場合、顧客
の画像観察能に悪影響を及ぼしうる。
【0010】可溶性ポリマーを含むコーティング組成物
の場合、乾燥中のコーティングの粘度はポリマー濃度に
強く依存する。従って、そのフィルム形成能は非常に良
好であり、乾燥後のフィルムは均一となり、その表面も
非常に滑らかとなる。水不溶性ポリマー粒子を含む水性
コーティング組成物の場合には、乾燥中の粘度上昇は固
形分濃度にほとんど依存しない。従って、未乾燥コーテ
ィング表面は空気の乱れや表面張力に非常に影響を受け
やすい。その結果、水不溶性ポリマー粒子を含む水性コ
ーティング組成物から形成されたフィルムは、望ましか
らぬ真珠光パターンを示すことが多い。
【0011】水不溶性ポリマー粒子を含む水性コーティ
ング組成物からのフィルム形成は、粒子のパッキングや
変形を含む。連続した透明フィルムを形成するため、粒
子は相当量の変形を受けなければならない。粒子の弾性
変形による圧力プロフィールは、粒子の中心部では圧縮
され、縁部では引張りを受けるものとなる。乾燥機の長
さが非常に限られており乾燥時間が非常に短いために写
真用支持体の塗布用途においてはよくあるように、粒子
間界面を横切るポリマーの流れ又はポリマー鎖の拡散が
ない限り、粒子間界面は非常に弱く、内部応力により該
界面に沿って粒子が分離させられる傾向がある。乾燥後
のコーティングがさらに高温での熱緩和を受けない限
り、該内部応力が残留し、粒子間界面又は粒子/支持体
界面での接着破壊をもたらす。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】最近では、イメージン
グ要素の製造条件や使用条件が一層厳しいものとなって
いる。その理由は、イメージング要素の用途が、例えば
製造、保存若しくは使用に際してより高温に耐えなけれ
ばならないような一層厳しい環境、条件にまで拡大して
いること、又は生産性を高めるために製造、処理速度が
高くなっていることにある。こうした条件下では、有機
溶剤を含まない水性コーティング組成物を得るための上
記の方法は、イメージング用途のための水性コーティン
グに求められる物理的、化学的及び製造上の要件のすべ
てを同時に満たすには不十分となる。例えば、イメージ
ング要素は、高速の仕上げ工程においてより一層厳しく
引っ掻かれることになる。従って、本発明の目的は、有
機溶剤を含まず、イメージング用支持体製造工程で用い
られる乾燥条件下で優れたフィルム形成性を発揮し、そ
して乾燥モトルがなく、物理的な引掻きや磨耗に対して
優れた抵抗性を示すと共に、高温においても耐粘着性、
耐フェロタイピング性を有する乾燥層を形成する水性コ
ーティング組成物を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によるイメージン
グ要素は、ガラス転移温度が60℃よりも高く且つ酸価
が60〜260の範囲にあるカルボン酸含有ビニルポリ
マー又はコポリマーを含むフィルム形成性バインダーを
含有する水性コーティング組成物から塗布された少なく
とも一つの層を支持体上に有する。該ポリマー又はコポ
リマーのカルボン酸基をアンモニア又はアミンと反応さ
せることにより、該組成物のpHを7〜10の範囲とす
る。
【0014】本発明が関連するイメージング要素は、企
図される具体的用途によって多種多様なものとすること
ができる。このような要素として、例えば、写真要素、
静電写真要素、フォトサーモグラフィー要素、移行(mig
ration) 要素、エレクトロサーモグラフィー要素、誘電
体記録要素及び感熱色素転写画像形成要素が挙げられ
る。
【0015】本発明で用いられる支持材料は、各種高分
子フィルム、紙、ガラス、等を含むものとすることがで
きるが、当該技術分野ではアセテート系及びポリエステ
ル系の支持体がどちらも好適であることが知られてい
る。支持体の厚さは問題ではない。厚さ50.8〜25
4μm(2〜10ミル)の支持体を使用することができ
る。ポリエステル支持体の場合、例えば塩化ビニリデン
/メチルアクリレート/イタコン酸系ターポリマー又は
塩化ビニリデン/アクリロニトリル/アクリル酸系ター
ポリマーを含むアンダーコート又は下塗層を典型的に使
用することが当該技術分野では周知である。本発明の層
は、下塗層、中間層、オーバーコート層、裏層、受容
層、バリヤ層、タイミング層、ハレーション防止層、帯
電防止層、スリップ層、透明磁気層、等として使用する
ことができる。本発明による層は、透明性が格別である
ことや、耐引掻き性、耐磨耗性、耐ブロッキング性及び
耐フェロタイピング性を付与するに必要な靱性を示すな
どの優れた物理特性から、特に有利である。
【0016】本発明のコーティング組成物に使用するこ
とができる有用な導電性物質が米国特許第4,394,
441号、同第4,495,276号、同第4,41
8,141号及び同第4,999,276号明細書に記
載されている。
【0017】本発明による層を形成するためのコーティ
ング組成物は、フィルム形成性バインダーを内部に含む
連続水相を含んで成り、該バインダーは、ガラス転移温
度が60℃よりも高く且つ酸価が60〜260、好まし
くは60〜150、の範囲にあるカルボン酸含有ビニル
ポリマー又はコポリマーを含む。酸価は、一般には滴定
法で測定され、ポリマー1グラムを中和するのに要する
KOHのミリグラム数として定義されている。組成物の
pHが7〜10の範囲を示すように該ポリマー又はコポ
リマーのカルボン酸基をアンモニア又はアミンと反応さ
せる。該ポリマーのガラス転移温度は、そのカルボン酸
基をアンモニア又はアミンで中和する前に測定された値
である。ビニルポリマーのガラス転移温度は70℃より
も高い温度であることが好ましい。該ポリマーのガラス
転移温度が低くなると、塗布後の層が軟らかくなりす
ぎ、粘着性も高くなりすぎる。該ポリマーの酸価が60
未満である場合には、得られるコーティングが透明フィ
ルムを形成しなくなる。該酸価が260よりも高い場合
には、得られる水性コーティングの粘度が高くなり、乾
燥後の層は耐水性が不十分となる。コーティング組成物
には、具体的な層の機能によって、さらに別の化合物を
添加することができる。別の化合物としては、界面活性
剤、乳化剤、塗布助剤、マット粒子、レオロジー調節
剤、架橋剤、金属酸化物粒子のような無機充填剤、顔
料、磁性粒子、殺生物剤、等が挙げられる。また、コー
ティング組成物には少量の有機溶剤を含有させてもよい
が、有機溶剤の濃度はコーティング組成物全体の1重量
%未満とすることが好ましい。
【0018】本発明に有用なビニルポリマー又はコポリ
マーには、カルボン酸基を含有するエチレン系不飽和モ
ノマーの一種以上と、別のエチレン系不飽和モノマーと
を共重合することにより得られるものが含まれる。別の
エチレン系不飽和モノマーとしては、例えば、メチルメ
タクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリ
レート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘ
キシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、ラウ
リルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、ノニルアクリレート及びベンジルメタクリレートの
ようなアクリル酸又はメタクリル酸のアルキルエステ
ル;2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート及び2−ヒドロキシプロピルメ
タクリレートのようなアクリル酸又はメタクリル酸のヒ
ドロキシアルキルエステル;アクリロニトリル、メタク
リロニトリル及びメタクリルアミドのようなアクリル酸
又はメタクリル酸のニトリル又はアミド;酢酸ビニル;
プロピオン酸ビニル;塩化ビニリデン;塩化ビニル;ス
チレン、t−ブチルスチレン及びビニルトルエンのよう
なビニル芳香族化合物;ジアルキルマレエート;ジアル
キルイタコネート、ジアルキルメチレンマロネート;イ
ソプレン並びにブタジエンが挙げられる。カルボン酸基
を含有するエチレン系不飽和モノマーの好適な例として
は、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸のような
アクリル系モノマー、イタコン酸、マレイン酸、フマル
酸、モノメチルイタコネート、モノエチルイタコネート
及びモノブチルイタコネートをはじめとするモノアルキ
ルイタコネート、モノメチルマレエート、モノエチルマ
レエート及びモノブチルマレエートをはじめとするモノ
アルキルマレエート、シトラコン酸並びにスチレンカル
ボン酸が挙げられる。
【0019】アクリル酸又はメタクリル酸のC2 〜C8
ヒドロキシアルキルエステルのようなヒドロキシ含有モ
ノマーを使用して重合を行うと、カルボキシル基と共に
ヒドロキシル基を含有するビニルポリマーを得ることが
できる。
【0020】本発明によるビニルポリマーは、常用の溶
液重合法、塊状重合法、乳化重合法、懸濁重合法又は分
散重合法によって合成することができる。一般に、重合
プロセスはラジカル開始剤によって始められる。ラジカ
ル開始剤はいずれのタイプのものでも使用することがで
きる。好適な開始剤として、過硫酸塩(例、過硫酸アン
モニウム、過硫酸カリウム、等)、過酸化物(例、過酸
化水素、過酸化ベンゾイル、過酸化クメン、過酸化第三
ブチル、等)、アゾ化合物(例、アゾビスシアノバレリ
ン酸、アゾイソブチロニトリル、等)及びレドックス開
始剤(例、過酸化水素−鉄(II)塩、過硫酸カリウム−
硫酸水素ナトリウム、等)が挙げられる。当該技術分野
で周知の連鎖移動剤又はその混合物、例えばアルキルメ
ルカプタン、を使用して、ポリマーの分子量を制御する
ことも可能である。
【0021】溶液重合法を採用する場合、好適な媒体溶
剤の例として、メチルエチルケトン、メチルブチルケト
ンのようなケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチルのような
エステル類、エチレングリコールモノブチルエーテルの
ようなエーテル類、及び2−プロパノール、1−ブタノ
ールのようなアルコール類が挙げられる。得られるビニ
ルポリマーは、アミン又はアンモニアで中和することに
より、水に再分散させることができる。その後、加熱又
は蒸留により、有機溶剤を除去する。この点で、溶液重
合の際の反応媒体としては、水との混和性がある有機溶
剤を使用することが好ましい。本発明の実施に使用でき
る好適なアミンの具体例として、ジエチルアミン、トリ
エチルアミン、イソプロピルアミン、エタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、モルフォリン、等が挙げられ
る。
【0022】本発明のビニルポリマーを合成する方法と
しては、エチレン系不飽和モノマーを水溶性開始剤及び
界面活性剤と一緒に混合する乳化重合法が好ましい。乳
化重合法は周知であり、例えば、Padget, J.C., Journa
l of Coating Technology, Vol. 66, No. 839, pp. 89-
105, 1994; El-Aasser, M.S. and Fitch, R.M., Future
Direction in Polymer Colloids, NATO ASI Series, N
o. 138, Martinus Nijhoff Publishers, 1987; Arshad
y, R., Colloid & Polymer Science, 1992, No.270, p
p. 717-732; Odian, G., Principles of Polymerizatio
n, 2nd Ed. Wiley, 1981;及び Sorenson, W.P. and Cam
pbell, T.W., Preparation Method of Polymer Chemist
ry, 2nd Ed., Wiley, 1968 を参照されたい。乳化重合
はラジカル開始剤により開始される。ラジカル開始剤は
いずれのタイプのものでも使用することができる。好適
な開始剤は上述した通りである。使用可能な界面活性剤
の例として、スルフェート、スルホネート、カチオン性
化合物、両性化合物又は高分子保護コロイドが挙げられ
る。具体例については McCUTCHEON'S Volume 1: Emulsi
fiers & Detergents, 1995, North American Editionに
記載されている。
【0023】乳化重合法で合成されたビニルポリマー粒
子を、さらにアンモニア又はアミンで処理してカルボン
酸基を中和することにより、分散液のpH値を7〜10
の範囲内に調整する。
【0024】乳化重合に際して架橋性コモノマーを使用
し、ポリマー粒子を若干架橋させてもよい。架橋性コモ
ノマーの量は、ポリマーのフィルム形成性に影響を与え
ないよう、少なく抑えることが好ましい。好適な架橋性
コモノマーは、重合反応に関して多官能性であるモノマ
ーであり、アリルメタクリレート、アリルアクリレー
ト、ブテニルアクリレート、ウンデセニルアクリレー
ト、ウンデセニルメタクリレート、ビニルアクリレート
及びビニルメタクリレートのような不飽和一価アルコー
ルと不飽和モノカルボン酸とのエステル;ブタジエン及
びイソプレンのようなジエン;エチレングリコールジア
クリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ト
リエチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブタ
ンジオールジメタクリレート、1,3−ブタンジオール
ジメタクリレートのような飽和グリコール又はジオール
と不飽和モノカルボン酸とのエステル;並びにジビニル
ベンゼンのような多官能性芳香族化合物が挙げられる。
【0025】本発明によるコーティング組成物は、エポ
キシ化合物、多官能性アジリジン、メトキシアルキルメ
ラミン、トリアジン、ポリイソシアネート、カルボジイ
ミド、等をはじめとする、カルボン酸基又はヒドロキシ
ル基と反応しうる適当な架橋剤をさらに含有することが
できる。
【0026】本発明のコーティング組成物には当該技術
分野で周知のマット粒子をさらに使用することができる
が、このようなマット剤については、Research Disclos
ureNo. 308119 (1989年12月発行、pp. 1008-1009)に記
載されている。ポリマーのマット粒子を使用する場合、
該ポリマーは、塗布後の層に対するマット粒子の付着性
を高めるために、分子間架橋により又は架橋剤との反応
によりバインダーポリマーとの間で共有結合を形成しう
る反応性官能基を含有することができる。好適な反応性
官能基として、ヒドロキシル、カルボキシル、カルボジ
イミド、エポキシド、アジリジン、ビニルスルホン、ス
ルフィン酸、活性メチレン、アミノ、アミド、アリル、
等が挙げられる。
【0027】本発明のコーティング組成物は、本発明に
よる写真要素のすべり摩擦を低下させるために、潤滑剤
又はその混合物をさらに含むことができる。典型的な潤
滑剤として、例えば、(1)米国特許第3,489,5
67号、同第3,080,317号、同第3,042,
522号、同第4,004,927号及び同第4,04
7,958号並びに英国特許第955,061号及び同
第1,143,118号明細書に記載されているシリコ
ーン系材料;(2)米国特許第2,454,043号、
同第2,732,305号、同第2,976,148
号、同第3,206,311号、同第3,933,51
6号、同第2,588,765号、同第3,121,0
60号、同第3,502,473号、同第3,042,
222号及び同第4,427,964号、英国特許第
1,263,722号、同第1,198,387号、同
第1,430,997号、同第1,466,304号、
同第1,320,757号、同第1,320,565号
及び同第1,320,756号、独国特許第1,28
4,295号及び同第1,284,294号明細書に記
載されている高級脂肪酸及びその誘導体、高級アルコー
ル及びその誘導体、高級脂肪酸の金属塩、高級脂肪酸エ
ステル、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸の多価アルコー
ルエステル、等;(3)液状パラフィン及びパラフィン
又は蝋状物質、例えば、カルナバ蝋、天然及び合成ワッ
クス、石油ワックス、鉱物ワックス、等;(4)ペルフ
ルオロ含有、フルオロ含有又はフルオロクロロ含有物
質、例えば、ポリ(テトラフルオロエチレン)、ポリ
(トリフルオロクロロエチレン)、ポリ(フッ化ビニリ
デン)、ポリ(トリフルオロクロロエチレン−コ−塩化
ビニル)、ペルフルオロアルキル側基を含有するポリ
(メト)アクリレート又はポリ(メト)アクリルアミ
ド、等が挙げられる。本発明において有用な潤滑剤につ
いては、Research Disclosure (No. 308119, 1989年12
月発行、p. 1006)に詳細に記載されている。
【0028】本発明のコーティング組成物は、浸漬コー
ティング、ロッドコーティング、ブレードコーティン
グ、エアナイフコーティング、グラビアコーティング、
リバースロールコーティング、押出コーティング、スラ
イドコーティング、カーテンコーティング、等の周知の
技法のいずれによっても適用することができる。コーテ
ィング後、一般に層を簡単な蒸発法で乾燥させるが、対
流加熱などの周知の方法で乾燥を促進することもでき
る。周知のコーティング法及び乾燥法については、Rese
arch Disclosure (No. 308119, 1989年12月発行、pp.
1007-1008)に詳細に記載されている。
【0029】本発明のイメージング要素の特に好ましい
実施態様は、写真フィルム、印画紙又は写真乾板など
の、画像形成層が輻射線感性ハロゲン化銀乳剤である写
真要素である。このような乳剤層は典型的にはフィルム
形成性の親水性コロイドを含む。最も一般に用いられて
いる親水性コロイドはゼラチンであるが、本発明の用途
にはゼラチンが特に好適な物質である。有用なゼラチン
としてアルカリ処理ゼラチン(牛骨又は獣ゼラチン)、
酸処理ゼラチン(ブタ皮ゼラチン)及びアセチル化ゼラ
チン、フタル化ゼラチン、等のようなゼラチン誘導体が
挙げられる。単独で又はゼラチンと共に使用することが
できる他の親水性コロイドとして、デキストラン、アラ
ビアゴム、ゼイン、カゼイン、ペクチン、コラーゲン誘
導体、コロジオン、寒天、アロールート(arrowroot) 、
アルブミン、等が挙げられる。さらに別の有用な親水性
コロイドとして、水溶性ポリビニル化合物、例えば、ポ
リビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリ(ビニ
ルピロリドン)、等が挙げられる。
【0030】本発明の写真要素は、一層の感光性ハロゲ
ン化銀乳剤を支持体に担持させた単純な黒白要素又はモ
ノクロ要素であってもよいし、また多層要素及び/又は
多色要素であってもよい。
【0031】本発明のカラー写真要素は、スペクトルの
三つの主領域のそれぞれに感光性を有する色素像形成単
位を含有することが典型的である。各単位は、単一のハ
ロゲン化銀乳剤層からなるものであっても、またスペク
トルの特定領域に感光性を示す複数の乳剤層からなるも
のであってもよい。要素の層は、画像形成単位の層を含
め、当該技術分野で周知の各種順序において配列するこ
とができる。
【0032】本発明による好適な写真要素は、イエロー
画像色素を提供する物質が組み合わされて含まれている
一層以上の青感性ハロゲン化銀乳剤層と、マゼンタ画像
色素を提供する物質が組み合わされて含まれている一層
以上の緑感性ハロゲン化銀乳剤層と、シアン画像色素を
提供する物質が組み合わされて含まれている一層以上の
赤感性ハロゲン化銀乳剤層とを担持する支持体を含んで
成る。
【0033】本発明の写真要素は、乳剤の他に、写真要
素において慣用されている補助層を一層以上含有するこ
とができる。このような補助層の例として、オーバーコ
ート層、スペーサー層、フィルター層、中間層、ハレー
ション防止層、pH低下層(酸層とか中和層と呼ばれる
こともある)、タイミング層、不透明反射層、不透明吸
光層、等が挙げられる。支持体は、写真要素用に適した
ものであればいずれの支持体でも使用することができ
る。代表的な支持体として、高分子フィルム、紙(ポリ
マー被覆紙を含む)、ガラス、等が挙げられる。本発明
の写真要素の支持体その他の層に関する詳細は、Resear
ch Disclosure (Item 36544, 1994 年9月)に記載され
ている。
【0034】本発明の写真要素に用いられる感光性ハロ
ゲン化銀乳剤は、粗粒、レギュラー若しくは微粒ハロゲ
ン化銀結晶又はその混合物を含むことができ、また塩化
銀、臭化銀、臭ヨウ化銀、塩臭化銀、塩ヨウ化銀、塩臭
ヨウ化銀又はその混合物のようなハロゲン化銀を含んで
成るものとすることができる。乳剤は、例えば平板状粒
子感光性ハロゲン化銀乳剤とすることができる。乳剤
は、ネガ型乳剤であっても直接ポジ乳剤であってもよ
い。乳剤は、潜像を、ハロゲン化銀粒子の主に表面に形
成するものであっても、また主に内部に形成するもので
あってもよい。乳剤は、慣例により化学増感や分光増感
を施されることができる。乳剤はゼラチン乳剤であるこ
とが典型的ではあるが、慣例により別の親水性コロイド
を使用することもできる。ハロゲン化銀乳剤について
は、Research Disclosure (Item 36544, 1994年9月)
及びその中で引用されている文献に詳細に記載されてい
る。
【0035】本発明に用いられる写真用ハロゲン化銀乳
剤は、写真技術分野で慣用されている他の添加剤を含有
することができる。有用な添加剤については、例えば、
Research Disclosure (Item 36544, 1994年9月)に記
載されている。有用な添加剤として、分光増感色素、減
感剤、カブリ防止剤、マスキングカプラー、DIRカプ
ラー、DIR化合物、ステイン防止剤、画像色素安定
剤、フィルター色素やUV吸収剤のような吸収物質、光
散乱物質、塗布助剤、可塑剤、潤滑剤、等が挙げられ
る。
【0036】写真要素に用いられる色素像提供性材料
は、その種類によって、ハロゲン化銀乳剤層に内蔵させ
る場合又は乳剤層と組み合わされた別の層に内蔵させる
場合がある。色素像提供性材料は、色素生成カプラー、
漂白可能色素、色素発生剤及びレドックス色素放出剤の
ように、当該技術分野で周知のいずれのものであっても
よく、その具体的な使用には、写真要素の性質や、望ま
れる画像のタイプが考慮される。
【0037】別々の溶液で処理されるように設計された
常用のカラー材料に用いられる色素像提供性材料は、色
素生成カプラー、すなわち現像主薬酸化体とのカップリ
ングにより色素を生成する化合物、であることが好まし
い。シアン色素像を形成する好適なカプラーは、フェノ
ール類及びナフトール類である。マゼンタ色素像を形成
する好適なカプラーは、ピラゾロン類及びピラゾロトリ
アゾール類である。イエロー色素像を形成する好適なカ
プラーは、ベンゾイルアセトアニリド類及びピバリルア
セトアニリド類である。
【0038】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。これらの実施例は、本発明の水性コーティング組成
物の利点を例証するものであるが、特に、本発明のコー
ティング組成物が、写真用支持体の製造プロセスにおい
て典型的に採用される乾燥条件下で優れたフィルム形成
性を有することを示すものである。塗布後の層は、透明
性が格別であることや、耐引掻き性、耐磨耗性、耐ブロ
ッキング性及び耐フェロタイピング性を付与するに必要
な靱性を有するなどの優れた物理特性を示す。
【0039】
【実施例】実施例のコーティングに用いられた水性コーティング組
成物の調製 実施例のコーティングに用いられた水性コーティング組
成物は、まずカルボン酸含有コポリマーラテックスを形
成し、そのラテックスをコーティング組成物に用いられ
る他の成分と混合することにより調製した。下記は、ポ
リ(メチルメタクリレート−コ−メタクリル酸)ラテッ
クスから水性コーティング組成物を調製する方法の具体
例を示すものである。他の水性コーティング組成物も同
様に調製できることが理解されよう。
【0040】1012gの脱イオン水と3gのTriton 7
70(商標)界面活性剤(Rohm & Haas 社)を含有する反
応器を攪拌しながら80℃に加熱し、N2 で1時間パー
ジした。1gの過硫酸カリウムを添加した後、2.7g
のTriton 770(商標)界面活性剤と、267gの脱イオ
ン水と、255gのメタクリル酸メチルと、45gのメ
タクリル酸と、6gのメチル−3−メルカプトプロピオ
ネート連鎖移動剤と、0.5gの過硫酸カリウムとを含
有する乳濁液を、1時間かけてゆっくりと添加した。反
応をさらに4時間継続させた後、反応器を室温にまで冷
却させた。得られたラテックスを超微細フィルター(カ
ットオフ5μm)で濾過して凝集体を除去した。このよ
うに調製されたポリマー粒子の酸価は97.8、重量平
均分子量は24,000であった。ラテックスのpHは
2.0〜2.5であった。
【0041】次いで、上記のように調製されたポリ(メ
チルメタクリレート−コ−メタクリル酸)のpHを、2
0重量%トリエチルアミン溶液で調整した。混合物を一
晩中攪拌し、そして固形分含有率が最終的に7重量%と
なるように適量の水を添加した。
【0042】比較用試料A〜J及び実施例1〜13 全固形分量が7重量%であるコーティング水溶液を、ア
クリロニトリル、塩化ビニリデン及びアクリル酸のター
ポリマーラテックスで下塗りしておいたポリ(エチレン
テレフタレート)支持体上に、ドクターブレードを用い
て塗布した。コーティングを100℃で2分間乾燥する
ことにより乾燥コーティング重量を1076mg/m2
とし、そしてそのコーティングの外観を記録した。結果
を表1に記載した。本発明のコーティング組成物による
と、外観上有機溶剤から塗布したコーティングに匹敵す
る非常に高品質のフィルムが得られた。
【0043】表1中、CTAは、ビニルポリマーの製造
に用いたメチル−3−メルカプトプロピオネート又はド
デシルメルカプタン連鎖移動剤を表し、MMAはメタク
リル酸メチルを表し、MAAはメタクリル酸を表し、A
Aはアクリル酸を表し、BAはアクリル酸ブチルを表
し、EMAはメタクリル酸エチルを表し、そしてHEM
Aはヒドロキシルエチルメタクリレートを表す。表1で
は、さらにコーティングのpH値を示す。表1では、メ
タクリル酸エチル又はメタクリル酸メチルのどちらかを
含むビニルポリマーは、いずれも60℃よりも高いTg
値を有する。
【0044】比較用試料A〜Dは、pHが低いビニルコ
ポリマーラテックスを含有する水性コーティング組成物
から得られたものであり、これらのコーティングは曇
り、不透明となった。比較用試料E〜G及びJは、pH
は高いが酸価が60未満であるビニルポリマーを含有す
る水性コーティング組成物から得られたものであり、こ
れらのコーティングは曇り、不透明となった。比較用試
料Hは、酸価は65.2であるがTg値が56℃(<6
0℃)であるビニルポリマーを含有する水性コーティン
グ組成物から得られたものである。得られたコーティン
グは、コーティング組成物のpHが2〜2.5であった
にもかかわらず透明となった。しかしながら、このよう
にTgが低いポリマーは、そのフィルムを高温でアニー
ルや保存した場合にブロッキングやフェロタイピングの
傾向があり、またその耐磨耗性も不十分であることか
ら、望ましいものではない。比較用試料Iは、Tg値は
73℃、酸価は65.2であるがpHが低いビニルポリ
マーを含有する水性コーティング組成物から得られたも
のであり、これらのコーティングは曇り、不透明となっ
た。他方、本発明のコーティング組成物によると、外観
上有機溶剤から塗布したコーティングに匹敵する非常に
品質の高い透明なフィルムが得られた。
【0045】
【表1】
【0046】比較用試料K〜O及び実施例14〜19 以下の実施例は、本発明のコーティング組成物で得られ
る優れた物理特性を例証するものである。上述の実施例
の場合と同様に下塗りしておいたフィルム支持体の上に
全固形分量が7重量%の水性配合物を塗布し、100℃
で2分間乾燥することにより乾燥コーティング重量を1
076mg/m2 とした。乾燥後のコーティングの耐磨
耗性を、ASTM試験法D1044に記載の手順に従い
測定した。結果を表2に示した。表2中、Mw はポリマ
ーの重量平均分子量を表す。Elvacite 2041 (商標)は
ICI Acrylic社より市販されているメタクリル酸メチル
ポリマーであり、有機溶剤から塗布することにより乾燥
コーティング重量を1076mg/m2 とした。
【0047】比較用試料K〜Mは、Tg及び酸価の高い
コポリマーを含有するが溶液pHが低い水性コーティン
グ組成物から調製されたコーティングは、機械的な引掻
きや磨耗に対する抵抗性が極めて低いことを例証するも
のである。比較用試料Nは、有機溶剤から塗布されたメ
タクリル酸メチルポリマーを含有し、従ってそのコーテ
ィングの品質は優良となり、耐引掻き性も良好である。
比較用試料Oは、Tg値が53℃のポリマーを含有し、
その組成物は米国特許第3,895,947号明細書に
記載されている範囲に包含されるものであるが、得られ
たコーティングの耐引掻き性は不十分である。他方、本
発明による水性コーティング組成物から得られたコーテ
ィングは、フィルム品質が優れており、機械的な引掻き
や磨耗に対する抵抗性も優れている。
【0048】
【表2】
【0049】以下、本発明の好ましい実施態様を項分け
記載する。 (1)ガラス転移温度が60℃よりも高く且つ酸価が6
0〜260の範囲にあるカルボン酸含有ビニルポリマー
又はコポリマーを含むフィルム形成性バインダーが水性
媒体中に分散されて成り、前記水性媒体のpHが7〜1
0の範囲を示すように前記カルボン酸含有ビニルポリマ
ー又はコポリマーをアンモニア又はアミンと反応させ
た、イメージング要素の層を調製するのに有用なコーテ
ィング組成物。 (2)さらに潤滑剤を含む、(1)項に記載のコーティ
ング組成物。 (3)さらに架橋剤を含む、(1)項に記載のコーティ
ング組成物。 (4)さらにマット粒子を含む、(1)項に記載のコー
ティング組成物。 (5)さらに導電性物質を含む、(1)項に記載のコー
ティング組成物。
【0050】(6)さらに磁気記録材料を含む、(1)
項に記載のコーティング組成物。 (7)前記ビニルポリマー又はコポリマーが、カルボン
酸基を含有するエチレン系不飽和モノマーの一種以上
と、別のエチレン系不飽和モノマーとを共重合すること
により得られたものである、(1)項に記載のコーティ
ング組成物。 (8)前記別のエチレン系不飽和モノマーが、アクリル
酸のアルキルエステル、メタクリル酸のアルキルエステ
ル、アクリル酸のヒドロキシアルキルエステル、メタク
リル酸のヒドロキシアルキルエステル、アクリル酸のニ
トリル、メタクリル酸のニトリル、アクリル酸のアミ
ド、メタクリル酸のアミド、ビニル芳香族化合物、ジア
ルキルマレエート、ジアルキルイタコネート、ジアルキ
ルメチレンマロネート、イソプレン及びブタジエンから
成る群より選ばれた、(7)項に記載のコーティング組
成物。 (9)前記カルボン酸基を含有するエチレン系不飽和モ
ノマーが、アクリル系モノマー、モノアルキルイタコネ
ート、モノアルキルマレエート、シトラコン酸及びスチ
レンカルボン酸から成る群より選ばれた、(7)項に記
載のコーティング組成物。
【0051】(10)支持体、画像形成層及び補助層を
含んで成るイメージング要素において、前記補助層が、
ガラス転移温度が60℃よりも高く且つ酸価が60〜2
60の範囲にあるカルボン酸含有ビニルポリマー又はコ
ポリマーを含むフィルム形成性バインダーが分散されて
成る水性コーティング組成物であって、前記コーティン
グ組成物のpHが7〜10の範囲を示すように前記カル
ボン酸含有ビニルポリマー又はコポリマーをアンモニア
又はアミンと反応させたコーティング組成物を塗布して
その後乾燥することにより形成されたものである、イメ
ージング要素。 (11)前記コーティング組成物がさらに潤滑剤を含
む、(10)項に記載のイメージング要素。 (12)前記コーティング組成物がさらに架橋剤を含
む、(10)項に記載のイメージング要素。 (13)前記コーティング組成物がさらにマット粒子を
含む、(10)項に記載のイメージング要素。 (14)さらに導電性物質を含む、(10)項に記載の
イメージング要素。
【0052】(15)さらに磁気記録材料を含む、(1
0)項に記載のイメージング要素。 (16)前記ビニルポリマー又はコポリマーが、カルボ
ン酸基を含有するエチレン系不飽和モノマーの一種以上
と、別のエチレン系不飽和モノマーとを共重合すること
により得られたものである、(10)項に記載のイメー
ジング要素。 (17)前記別のエチレン系不飽和モノマーが、アクリ
ル酸のアルキルエステル、メタクリル酸のアルキルエス
テル、アクリル酸のヒドロキシアルキルエステル、メタ
クリル酸のヒドロキシアルキルエステル、アクリル酸の
ニトリル、メタクリル酸のニトリル、アクリル酸のアミ
ド、メタクリル酸のアミド、ビニル芳香族化合物、ジア
ルキルマレエート、ジアルキルイタコネート、ジアルキ
ルメチレンマロネート、イソプレン及びブタジエンから
成る群より選ばれた、(16)項に記載のイメージング
要素。 (18)前記カルボン酸基を含有するエチレン系不飽和
モノマーが、アクリル系モノマー、モノアルキルイタコ
ネート、モノアルキルマレエート、シトラコン酸及びス
チレンカルボン酸から成る群より選ばれた、(16)項
に記載のイメージング要素。 (19)さらに帯電防止層を含む、(10)項に記載の
イメージング要素。 (20)さらに透明磁気層を含む、(10)項に記載の
イメージング要素。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェームス リー ベーロ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14624, ロチェスター,レッディック レーン 30 (72)発明者 マリオ デニス デローラ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14464, ハムリン,クローズ ハロウ ドライブ 87

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス転移温度が60℃よりも高く且つ
    酸価が60〜260の範囲にあるカルボン酸含有ビニル
    ポリマー又はコポリマーを含むフィルム形成性バインダ
    ーが水性媒体中に分散されて成り、前記水性媒体のpH
    が7〜10の範囲を示すように前記カルボン酸含有ビニ
    ルポリマー又はコポリマーをアンモニア又はアミンと反
    応させた、イメージング要素の層を調製するのに有用な
    コーティング組成物。
JP9246991A 1996-09-11 1997-09-11 イメージング要素のためのコーティング組成物 Pending JPH10115900A (ja)

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US08/712,006 US5786135A (en) 1996-09-11 1996-09-11 Coating composition for imaging elements

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