JPH10115883A - 極薄の平板状粒子乳剤を含む放射線透過写真要素 - Google Patents

極薄の平板状粒子乳剤を含む放射線透過写真要素

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JPH10115883A
JPH10115883A JP9264212A JP26421297A JPH10115883A JP H10115883 A JPH10115883 A JP H10115883A JP 9264212 A JP9264212 A JP 9264212A JP 26421297 A JP26421297 A JP 26421297A JP H10115883 A JPH10115883 A JP H10115883A
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tabular grain
emulsions
pat
thickness
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JP9264212A
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Robert Edward Dickerson
エドワード ディッカーソン ロバート
Allen Keh-Chang Tsaur
ケー−チャン ツァー アレン
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Eastman Kodak Co
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    • GPHYSICS
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    • G03C5/17X-ray, infrared, or ultraviolet ray processes using screens to intensify X-ray images
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    • Y10S430/167X-ray

Abstract

(57)【要約】 【課題】 平板状粒子乳剤の一部に極薄の平板状粒子乳
剤を併用することにより適度に冷調の画像調子が得られ
る放射線透過写真要素を提供する。 【解決手段】 分光増感されたハロゲン化銀粒子を形成
する全銀の10〜60%が一種以上の極薄の平板状粒子
乳剤によって提供されるようになした放射線透過写真要
素。この放射線透過写真要素によると、極薄の平板状粒
子の含有割合を前記比率に限定することによって、相当
量のクロスオーバーの減力を達成した上、その他の性能
特性を改善したまゝ好ましい冷調の画像調子が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の増感スクリ
ーンによって露光されるのに適した放射線感光ハロゲン
化銀乳剤を含む放射線透過写真要素に関する。
【0002】用語“相当円直径”、即ち“ECD”は、
ハロゲン化銀粒子と同じ投影面積を有する円の直径を示
すのに用いられる。
【0003】用語“変動係数”、即ち“COV”は、粒
子のECDを平均ECDで割った標準偏差の100倍と
して定義され、パーセントで表わされる。
【0004】用語“アスペクト比”は、粒子の厚さ
(t)に対する粒子のECDの比を示す。
【0005】用語“平板状粒子”は、明らかに残りの結
晶面より大きい二つの平行結晶面を有し、かつ少なくと
も2のアスペクト比を有する粒子を表わす。
【0006】用語“平板状粒子乳剤”は、平板状粒子が
全粒子投影面積の50%を超えて占める乳剤を指す。
【0007】平板状粒子および平板状粒子乳剤に言及す
る際の用語“極薄の”は、その平板状粒子が0.07μ
m未満の平均厚さを有することを表わす。
【0008】粒子および乳剤に言及する際の用語“高臭
化物”および“高塩化物”は、臭化物または塩化物がそ
れぞれ全銀に対して50モル%を超える濃度で存在する
ことを表わす。
【0009】2種以上のハロゲン化物を含有する粒子お
よび乳剤に言及する際には、そのハロゲン化物は、濃度
の昇順に呼ばれる。
【0010】放射線透過写真要素に言及する際の用語
“両面塗布”は、画像形成層ユニットが支持体の両主要
面に塗布されていることを示す。
【0011】用語“クロスオーバー”は、支持体の反対
側の増感スクリーンによる、両面塗布の放射線透過写真
要素における支持体の片面での画像形成層ユニットの露
光量を指す。
【0012】画像調子に言及する際の用語“冷調の”
は、−6.5以上マイナスにある最小濃度上の濃度1.
0で測定されたCIELABのb* 値を有する画像調子
を意味するのに用いられる。測定技術は、Billmeyer お
よびSaltzmanの「カラー技術の原理(Principles of Co
lor Technology)」、第2編、第3章、ニューヨーク州
のWiley 社、1981年発行に記載されている。b*
は、より大きな黄色度の傾向を示す一層マイナス性の数
値をもつ画像の黄色度対青色度を記載する。
【0013】増感に言及する際の用語“実質的に最高
の”は、先に引用されたKofron等の米国特許第4,43
9,520号明細書に定義されるように用いられる。
【0014】用語“カバリングパワー”は、現像銀に対
する最大濃度の比として定義される。
【0015】Research Disclosure は、英国,ハンプシ
ャー州 P010 7DQ,エムスワース,12北通り,Dudley H
ouseのKenneth Mason Publications社により発行されて
いる。
【0016】
【従来の技術】Abbott等の米国特許第4,425,42
5号および第4,425,426号明細書には、両面塗
布の放射線透過写真要素に分光増感された平板状粒子乳
剤を最初に使用したことが報告されている。この乳剤
は、クロスオーバーを減ずることが観察された。Abbott
等の’425明細書には、全粒子投影面積の50%を超
えて占める平板状粒子が0.30μm未満の厚さを有す
る高(8を超える)アスペクト比の平板状粒子乳剤を用
いることが教示されている。Abbott等の’426明細書
には、全粒子投影面積の50%を超えて占める平板状粒
子が0.20μm未満の厚さを有する中間(5〜8)ア
スペクト比の平板状粒子乳剤を用いることが教示されて
いる。Abbott等の’425明細書にも、’426明細書
にも、極薄(0.07μm未満)の平板状粒子乳剤につ
いて検討したことは何も報告されていない。
【0017】両面塗布の放射線透過写真要素は、医療診
断用の画像形成に主として利用されている。この利用に
は、冷調の画像調子(後に、定量的に定義する)の方
が、レントゲン写真の判読者にとってより的確な記録画
像の診断観察結果が得やすいと思われている。定性的に
言えば、冷調な画像調子は、純黒調であるかあるいは青
色側にシフトしており、一方、温調な画像調子は、黒画
像が顕著な褐色味を含有するときに発生する。
【0018】Abbott等の発明が両面塗布の放射線透過写
真要素に具体化された際に、平板状粒子乳剤を含む両面
塗布の放射線透過写真は、いくつかの事例で望ましくな
い温調な画像調子を与えることが明らかになった。引続
いての検討の結果、平板状粒子乳剤における温調な画像
調子は、平板状粒子の厚さと互に関連していることがわ
かった。粒子が累進的に薄くなると、それがもたらす画
像は累進的に温調になる。
【0019】これらの観察結果に基いて、当該技術分野
では、一般に、両面塗布の放射線透過写真における0.
1μm未満の粒子厚を有する平板状粒子乳剤の使用を避
けてきた。例えば、Dickerson 等の米国特許第5,04
1,364号、同第5,108,881号、同第5,2
59,016号および同第5,399,470号明細
書、並びにDickerson の米国特許第5,252,443
号明細書のそれぞれには、平板状粒子が0.1μmを超
える平均厚さを有する両面塗布の放射線透過写真要素の
実施例が提供されている。
【0020】Dickerson 等の米国特許第5,252,4
42号明細書には、0.08〜0.3の範囲の厚さを有
する両面塗布の放射線透過写真に使用するための平板状
粒子乳剤が開示されている。
【0021】Hershey 等の米国特許第5,292,63
1号明細書には、一般に両面塗布の放射線透過写真要素
に含まれる、放射線透過写真要素に有用な平板状粒子乳
剤用のアゾールのカバリングパワー向上剤が開示されて
いる。実施例3における乳剤AおよびBは、極薄の平板
状粒子である。実施例3の放射線透過写真要素は、両面
塗布型ではない。
【0022】極薄の平板状粒子乳剤は、両面塗布の放射
線透過写真要素の構造には一般に回避してきたが、これ
ら乳剤に係る有意な性能上の長所が写真利用に関して認
められている。次のものは、写真画像形成における使用
が教示された極薄の平板状粒子乳剤について説明してい
る:Maskaskyの米国特許第5,217,858号明細
書;Antoniades等の米国特許第5,250,403号明
細書;Maskaskyの米国特許第5,389,509号明細
書;Deltonの米国特許第5,460,934号明細書;
Maskaskyの米国特許第5,411,851号明細書;Ma
skaskyの米国特許第5,411,853号明細書;Mask
askyの米国特許第5,418,125号明細書;Dauben
diek等の米国特許第5,494,789号明細書;Olm
等の米国特許第5,503,970号明細書;およびDa
ubendiek等の米国特許第5,503,971号明細書。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明では、
満足した冷調の画像調子を維持しつつ改善した性能を有
する、両面塗布の放射線透過写真要素を提供することを
目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】一つの観点において、本
発明は、第1および第2の主面を有し、その主面のそれ
ぞれに少なくとも二種の分光増感されたハロゲン化銀乳
剤を含む処理液透過性の親水性コロイド層が塗布された
透明フィルム支持体からなる放射線透過写真要素であっ
て、一方の分光増感されたハロゲン化銀乳剤が0.1〜
0.3μmの範囲の平均平板状粒子厚を有する平板状粒
子乳剤であり、そして第二の分光増感されたハロゲン化
銀乳剤が0.07μm未満の平均平板状粒子厚を有し、
かつ前記分光増感された平板状粒子乳剤を形成する全銀
の10〜60%を占める平板状粒子乳剤であることを特
徴とする放射線透過写真要素を指向している。
【0025】(1)極薄の平板状粒子乳剤および(2)
0.1〜0.3μmの平均平板状粒子厚を有する平板状
粒子乳剤の組合わせによって、満足できる冷調な画像調
子を与えつつ両面塗布の放射線透過写真要素の性能が改
善できることを見出したことは、全く望外なことであ
る。極薄の平板状粒子乳剤のみを含有する塗膜の画像調
子は全く温調であるから、有意な割合の極薄平板状粒子
を含有する配合物において冷調な画像調子を得ることが
できることは、全く思いもかけないことであった。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の要求を満足する両面塗布
放射線透過写真要素を含む露光アセンブリーは、大要以
下のように説明される。
【0027】(アセンブリーI) ────────────────────── 前スクリーン支持体(FSS) ────────────────────── 前発光層(FLL) ────────────────────── ────────────────────── 前親水性コロイド層ユニット(FHCLU) ────────────────────── 透明フィルム支持体(TFS) ────────────────────── 後親水性コロイド層ユニット(BHCLU) ────────────────────── ────────────────────── 後発光層(BLL) ────────────────────── 後スクリーン支持体(BSS) ──────────────────────
【0028】本発明の要求を満足する両面塗布放射線透
過写真要素は、FHCLU,TFSおよびBHCLUで
形成される。X線に対する像様露光前に、FSSおよび
FLLで形成される前増感スクリーン、並びにBSSお
よびBLLで形成される後増感スクリーンがカセッテ
(示していない)内の示される位置に取付けられるが、
スクリーンとフィルムは直接接触させない。
【0029】画像パターンのX線がFSSを透過して、
部分的にFLLに吸収される。前発光層は、吸収したX
線エネルギーの一部を光像の形態で再発光し、それがF
HCLUに含まれる一層以上のハロゲン化銀乳剤層を露
光する。前スクリーンで吸収されないX線は、最小限の
吸収を伴って両面塗布放射線透過写真要素を透過して、
後スクリーンのBLLに到達する。BLLは、受光した
X線の相当部分を吸収して、X線エネルギーの一部を、
BHCLUに含まれる一層以上のハロゲン化銀乳剤層を
露光する光像の形態で再発光する。
【0030】前述した光の露光は、両面塗布放射線透過
写真要素に有用な画像を形成するのに所望されるもので
ある。前スクリーンで発光した光がFHCLUおよびT
FSを透過してBHCLUを露光し、そして後スクリー
ンで発光した光がBHCLUおよびTFSを透過してF
HCLUを露光する結果、画像の鮮鋭度は落ちる。これ
らの好ましくない、両面塗布放射線透過写真要素の鮮鋭
度の減少露光は、クロスオーバーといわれている。分光
増感した平板状粒子乳剤は、クロスオーバーを減ずるこ
とが認められている。
【0031】本発明の両面塗布放射線透過写真要素で
は、少なくとも二種の分光増感された平板状粒子乳剤が
FHCLUおよびBHCLUのそれぞれに存在してい
る。一方の乳剤は、0.1〜0.3(好ましくは0.1
〜0.2)μmの範囲の平均平板状粒子厚を有する平板
状粒子乳剤(以後、「0.1〜0.3平板状粒子乳剤」
という。)である。第二の乳剤は、極薄の平板状粒子乳
剤である--即ち、その平板状粒子の平均厚さは0.07
μm未満である。
【0032】極薄の平板状粒子乳剤は、0.1〜0.3
平板状粒子乳剤に優るいくつかの利点を有している。同
等の銀塗膜の付着量では、それらは一層高いSN比--即
ち、より高い画質を与える。それらは、また、一層速い
迅速処理(例えば、現像および特に定着)の可能性を有
する。それらはより高いカバリングパワーを与えるの
で、塗膜の付着量を極薄の平板状粒子乳剤を用いて減じ
て、選定される最大濃度を得ることができる。これは、
更に処理時間の減少さえもたらすことになる。
【0033】本発明前に、極薄の平板状粒子乳剤を医療
診断の画像形成に使用する場合に法外な商業的不利益が
あると判明したことは、それがもたらす温調な画像調子
である。定量的には、1.0の濃度での放射線透過写真
画像のb* 値は、レントゲン写真の判読者の要求する冷
調な画像調子を満足させるために−6.5より更にマイ
ナスでなければならない。以下の実施例に示されるよう
に、極薄の平板状粒子乳剤は、単独使用の場合に、相当
マイナスであるb* 値を有し、よって、受け入れられな
い程温調である。
【0034】90〜40(好ましくは80〜50)%の
分光増感された0.1〜0.3平板状粒子乳剤の併用
は、10〜60(好ましくは20〜50)%の分光増感
された極薄の平板状粒子乳剤との組合わせにあるとき
に、その極薄の平板状粒子の実質的比率の存在に帰する
付加的利点を実現したまゝで、許容しうる冷調な画像調
子が実現できることが見出された。前記の比率は、二種
の乳剤を形成している全銀に基づくものである。
【0035】本発明の要求を満足できる最も単純な構造
では、FHCLUおよびBHCHUのそれぞれが、0.
1〜0.3平板状粒子乳剤と極薄の平板状粒子乳剤とを
前述した比率で混合することによって得られる単一の分
光増感された放射線感光乳剤層からなるものとすること
ができる。この配置は、以下によって説明される。
【0036】(要素I) ───────────────────── 混合系平板状粒子乳剤層(BTGREL) ───────────────────── 透明フィルム支持体(TFS) ───────────────────── 混合系平板状粒子乳剤層(BTGREL) ─────────────────────
【0037】現実の実際に当っては、要素Iは以下のよ
うに変形することが好ましい。 (要素II) ───────────────────── 保護層ユニット(PLU) ───────────────────── 混合系平板状粒子乳剤層(BTGREL) ───────────────────── 下引き層ユニット(ULU) ───────────────────── 透明フィルム支持体(TFS) ───────────────────── 下引き層ユニット(ULU) ───────────────────── 混合系平板状粒子乳剤層(BTGREL) ───────────────────── 保護層ユニット(PLU) ─────────────────────
【0038】説明を簡単にするため、0.1〜0.3平
板状粒子乳剤および極薄の平板状粒子乳剤のそれぞれを
単一乳剤として記載したけれども、これらの乳剤の一方
あるいは両者は、所望の場合に、混合によって生成でき
ることが認められている。0.1〜0.3平板状粒子乳
剤は、二種以上の0.1〜0.3平板状粒子乳剤(通
常、乳剤は平均粒子のECDおよび感度が異なる)を混
合することによって生成できるし、また、極薄の平板状
粒子乳剤も、二種以上の極薄の平板状粒子乳剤(通常、
乳剤は平均粒子のECDおよび感度が異なる)を混合す
ることによって生成できる。
【0039】多くの画像形成の利用のためには、優れた
性能は、0.1〜0.3平板状粒子乳剤と極薄の平板状
粒子乳剤とを別の層に塗布することによって実現でき
る。よって、次の要素も考えている。
【0040】(要素IV) ──────────────────── 外部平板状粒子乳剤層(OTGREL) ──────────────────── 内部平板状粒子乳剤層(ITGREL) ──────────────────── 透明フィルム支持体(TFS) ──────────────────── 内部平板状粒子乳剤層(ITGREL) ──────────────────── 外部平板状粒子乳剤層(OTGREL) ────────────────────および
【0041】(要素V) ──────────────────── 保護層ユニット(PLU) ──────────────────── 外部平板状粒子乳剤層(OTGREL) ──────────────────── 内部平板状粒子乳剤層(ITGREL) ──────────────────── 下引き層ユニット(ULU) ──────────────────── 透明フィルム支持体(TFS) ──────────────────── 下引き層ユニット(ULU) ──────────────────── 内部平板状粒子乳剤層(ITGREL) ──────────────────── 外部平板状粒子乳剤層(OTGREL) ──────────────────── 保護層ユニット(PLU) ────────────────────
【0042】高感度乳剤がOTGRELに塗布され、低
感度乳剤がITGRELに塗布されると、この乳剤を混
合したときよりも高感度が実現できる。本発明の一形態
では、極薄の平板状粒子乳剤をITGRELに塗布する
ことを特別に考えている。極薄の平板状粒子をITGR
ELに配置すると、0.1〜0.3平板状粒子乳剤によ
る光捕獲の確率が不均衡に高められて、通常の高感度乳
剤と低感度乳剤を内部および外部乳剤層間に分けること
により得られるものよりも一層大きな感度の上昇が得ら
れる。更に、極薄の平板状粒子乳剤をITGRELに配
置すると、感度とクロスオーバーの両者について考える
とき、クロスオーバーは一層低下し、あらゆる性能が高
まることとなる。平板状粒子は、そのECDが大きくな
ると厚さが増大するので、極薄の平板状粒子乳剤を低感
度(低平均ECD)乳剤として利用することによって製
造も簡単になる。
【0043】ある種の利用のためには、画像コントラス
トを高めることが望まれている。低感度乳剤をOTGR
ELに、そして高感度乳剤をITGRELに塗布する
と、同じ乳剤を混合した場合よりも一層高い画像コント
ラストを得る。コントラストを増すために、極薄の平板
状粒子乳剤をOTGRELに、そして0.1〜0.3平
板状粒子乳剤をITGRELに配置することができる。
【0044】極薄の平板状粒子乳剤をITGRELに塗
布することに係る前記した利点を残しながらコントラス
トを高めるために、選択的でかつ好ましくは、その平板
状粒子の分散度を最小にすることを考えている。比較で
きる条件下では、相対的に単分散の平板状粒子乳剤は、
相対的に多分散の乳剤よりも高いコントラストを生み出
す。定量的にいえば、0.1〜0.3平板状粒子乳剤お
よび極薄の平板状粒子乳剤の一方あるいは両方の平均粒
度を、25%未満(好ましくは15%未満、そして最も
好ましくは10%未満)の変動係数まで下げることが好
ましい。
【0045】クロスオーバー減力改質剤を用いない、実
質的に最高度に分光増感された非平板状粒子乳剤を含む
両面塗布放射線透過写真要素は、30%を超える程度の
クロスオーバーを呈示するのに反して、実質的に最高度
に分光増感された0.1〜0.3平板状粒子乳剤に置換
すると、相当クロスオーバーを減ずることができる。正
確な処方によれば、クロスオーバーは20%以下に減ず
ることができる。クロスオーバーを10%以下に減ずる
ためには、両面塗布放射線透過写真要素Hの実質的に最
高度に分光増感された平板状粒子乳剤と組合わせて、ク
ロスオーバー減力色素を使用するのが通常の手法であ
る。クロスオーバー減力色素が乳剤層中に含まれると、
それが放射線感光ハロゲン化銀粒子と競争し、それによ
って写真感度を減ずる。クロスオーバー減力色素が乳剤
層以外に保持されていると、例えば、粒状の該色素を塗
布によってULUに保持する場合には、該色素に帰され
るべき感度の喪失は減少し、ULUを形成するため親水
性コロイドを要素に加えた際に、そこで放射線透過写真
要素が処理される速度を減少してしまうという不利益に
遭合する。
【0046】以下の実施例で明らかにされるように、極
薄の平板状粒子乳剤は、実質的に最高度に分光増感され
るときに、冷調な画像調子が残されるように維持される
割合で、十分20%以下にクロスオーバーを減ずること
ができる。したがって、クロスオーバー減力色素を含ま
ず、またクロスオーバー減力色素による競合的光吸収の
ための感度の低下に影響を与えない両面塗布された放射
線透過写真要素を作成することを特に考えている。クロ
スオーバー減力色素を排除すると、要素IIおよびVにお
ける親水性コロイド層ULUを完全に除くこともでき
る。これは、また、含有する親水性コロイド塗膜の付着
量を減らすこととなる。親水性コロイド塗膜の付着量が
減ると、処理中に取り込まれる水の量が減り、また処理
中の乾燥負荷が減るので、結果としてより迅速な全処理
時間を達成しうる。
【0047】その他の選択としては、分光増感された極
薄の平板状粒子乳剤を普通より少ない量のクロスオーバ
ー減力色素と組合わせて使用すると、10%未満のクロ
スオーバーレベルを達成するのに使用できることが確認
されている。本発明で特別に意図した形態の一つでは、
クロスオーバー減力色素は、増感スクリーンによる露光
波長で1.00未満(好ましくは0.70未満)の光学
濃度を得る濃度に制限した。
【0048】0.1〜0.3平板状粒子乳剤は、以下の
米国特許に開示される慣用の平板状粒子乳剤の中から選
択できる。Dickerson の米国特許第4,414,310
号明細書、Abbott等の米国特許第4,425,425号
明細書、Abbott等の米国特許第4,425,426号明
細書、Kofron等の米国特許第4,439,520号明細
書、Wilgus等の米国特許第4,434,226号明細
書、Maskaskyの米国特許第4,435,501号明細
書、Wey の米国特許第4,399,215号明細書、Ma
skaskyの米国特許第4,400,463号明細書、Wey
等の米国特許第4,414,306号明細書、Mignotの
米国特許第4,386,156号明細書、Maskaskyの米
国特許第4,713,320号明細書、Dickerson 等の
米国特許第4,803,150号明細書、Dickerson 等
の米国特許第4,900,355号明細書、Dickerson
等の米国特許第4,994,355号明細書、Dickerso
n 等の米国特許第5,997,750号明細書、Bunch
等の米国特許第5,021,327号明細書、Tsaur 等
の米国特許第5,147,771号明細書、Tsaur 等の
米国特許第5,147,772号明細書、Tsaur 等の米
国特許第5,147,773号明細書、Tsaur 等の米国
特許第5,171,659号明細書、Maskasky等の米国
特許第5,176,992号明細書、Maskaskyの米国特
許第5,178,997号明細書、Maskaskyの米国特許
第5,183,732号明細書、Maskaskyの米国特許第
5,185,239号明細書、Dickerson 等の米国特許
第5,252,442号明細書、Maskaskyの米国特許第
5,264,337号明細書、Maskaskyの米国特許第
5,275,930号明細書、Maskaskyの米国特許第
5,292,632号明細書、House 等の米国特許第
5,320,930号明細書、Dickerson の米国特許第
5,391,469号明細書、Maskaskyの米国特許第
5,399,478号明細書、Maskaskyの米国特許第
5,411,852号明細書。
【0049】極薄の平板状粒子乳剤は、以下の米国特許
に開示される慣用の平板状粒子乳剤の中から選択でき
る。Maskaskyの米国特許第5,217,858号明細
書、Antoniades等の米国特許第5,250,403号明
細書、House 等の米国特許第5,320,930号明細
書、Maskaskyの米国特許第5,389,509号明細
書、Deltonの米国特許第5,460,934号明細書、
Maskaskyの米国特許第5,411,851号明細書、Ma
skaskyの米国特許第5,411,853号明細書、Mask
askyの米国特許第5,418,125号明細書、Dauben
diek等の米国特許第5,494,789号明細書、Olm
等の米国特許第5,503,970号明細書、Daubendi
ek等の米国特許第5,503,971号明細書。
【0050】前記の両特許明細書のリストに基づく平板
状粒子乳剤は、{111}または{100}主面をもつ
ものを含む。それらは、また、高臭化物あるいは、高塩
化物の乳剤を含む。迅速処理のためには、その沃化物の
含量が銀に対して4モル%未満であるような乳剤を選定
することが好ましい。最高に達成しうる処理速度の場合
は、銀に対して1モル%未満までに沃化物を制限するこ
とが好ましい。臭化銀および沃臭化銀乳剤が、最も普通
に、両面塗布の放射線透過写真要素に含まれる。
【0051】平板状粒子乳剤の平均ECDは、どのよう
な適宜な慣用値を採ってもよい。有用な平均平板状粒子
のECDは、10μmまでの範囲にわたるが、最も普通
には、0.5〜5.0μmの範囲にある。極薄の平板状
粒子は、最も普通には、3.0μmまでの平均ECDを
もつように生成される。
【0052】薄い(0.2μm未満の平均平板状粒子
厚)平板状粒子乳剤を極薄の平板状粒子乳剤と組合わせ
て使用することは好ましい。平板状粒子乳剤は、中間
(5〜8)および高い(8を超える)アスペクト比の両
者を含めることを考えているが、後者の方が好ましい。
【0053】銀塗膜の付着量は、少なくとも3.5、好
ましくは4.0の最大画像濃度を与えるように選定され
る。
【0054】ベヒクル、硬膜剤、カブリ防止剤および安
定化剤、並びに分光増感色素を含めて、平板状粒子乳剤
層のその他の通常の特性は、前に引用したDickerson, D
ickerson等およびBunch 等の特許明細書に提示されて公
知である。Bunch 等およびDickerson 等によって教示さ
れるように、両面塗布された放射線透過写真要素は、T
FSの両反対主面上の塗膜に関して、同一のあるいは異
なる乳剤層ユニットが選定されて、対称的に塗布されて
いても、あるいはまた非対称的に塗布されていてもよ
い。
【0055】分光増感色素は、増感スクリーンによる最
高放射の波長とマッチングするように選定される。好適
な分光増感色素は、Research Disclosure 、第389
巻、1996年9月、第38957項、V.分光増感お
よび減感、A.増感色素に説明されるもののような、公
知のハロゲン化銀分光増感色素の範疇の中から選定する
ことができる。
【0056】TFSは、慣用の透明な放射線透過写真フ
ィルム支持体から選定してよい。典型的には、親水性コ
ロイドによる付着を改善するために反対側の両主面上に
塗布された下塗り層を有する透明で柔軟なフィルムから
なる。多くの場合に、透明フィルム支持体上の表面塗膜
は、それ自体親水性コロイド層であるが、それが処理液
を浸透しないように高度に硬膜化されている。放射線透
過写真フィルム支持体は、通常、次の特徴的な特色を示
す:(1)フィルム支持体が、写真要素に最も普通に用
いられるような酢酸セルロースを使用することなく、寸
法保全性を最大にするポリエステルから構成されている
こと、および(2)フィルム支持体が、写真フィルム支
持体ではたとえあるとしてもそれが青色味であることは
極めてまれであるのに、所望の冷調な画像調子に寄与す
るように青色味であること。放射線透過写真フィルム支
持体は、冷調な画像調子に寄与するように含有された青
色素を含めて、Research Disclosure 、第184巻、第
18431項、第XII 章に記載されている。Research D
isclosure 、第38957項、第XV章の“支持体”に
は、その第(2)節に、支持体に対する親水性コロイド
の付着を容易にするための好適な下塗り層が説明されて
いる。第XV章の第(4),(7)および(9)節に記載
されるタイプの透明フィルムが期待されているとして
も、その好ましい透明フィルムは、それらの優れた寸法
保全性のために、第XV章の第(8)節に説明されるポリ
エステルフィルムである。ポリ(エチレンテレフタレー
ト)およびポリ(エチレンナフタレート)は、特に好適
なポリエステルフィルム支持体である。
【0057】ハロゲン化銀乳剤並びにFHCLUおよび
BHCLUを形成する他の層は、そこに存在するPLU
およびULUも含めて、慣用の親水性コロイドベヒクル
(解膠剤およびバインダー)、典型的にはゼラチンまた
はゼラチン誘導体を含有する支持体の反対面上に処理液
透過性層ユニットを形成する。慣用のベヒクルおよび関
係する層の特徴は、Research Disclosure 、第3895
7節、第II章の“ベヒクル、ベヒクル増量剤、ベヒクル
様添加剤およびベヒクル関連添加剤”に開示されてい
る。乳剤それ自体は、前記第II章、第A節の“ゼラチン
および親水性コロイド解膠剤”に開示されているタイプ
の解膠剤を含むことができる。親水性コロイド解膠剤
は、またバインダーとして有用であり、それ故に、普通
は、解膠作用のみをなすに必要な量よりはるかに高濃度
で存在させる。ベヒクルは、また、それ自体が解膠剤と
して有用でない物質にまでわたる。かかる物質は、前記
第II章Cの“その他のベヒクル成分”に記載されてい
る。
【0058】本発明の要素は、迅速処理を容易にするた
め十分に前硬化処理が施される。あらゆる好適な慣用硬
膜剤の使用も考えている。かかる硬膜剤は、前記第II
章、Bの“硬膜剤”に記載されている。
【0059】迅速処理を容易にするため、支持体の各面
上へのベヒクル塗膜の付着量を制限することを考えてい
る。90秒以内の連続乾燥処理を可能とするため、各処
理液透過層ユニットは、十分に前硬膜化がなされ、かつ
65mg/dm2 未満、好ましくは45mg/dm2 未満の親水
性コロイド塗膜の付着量に制限されねばならない。十分
に前硬膜化されるとは、付加的な硬膜化が処理中に必要
ないことを意味する。
【0060】保護層ユニットPLUは、典型的に、その
下に位置する乳剤層を物理的に保護するために与えられ
る。前述したベヒクルの特徴に加えて、保護層ユニット
は、その上塗り層の物理的特性を改善するための種々な
添加剤を含有することができる。かかる添加剤は、Rese
arch Disclosure 、第38957項、第IX章の“塗膜の
物理的特性改質添加剤、A.塗工助剤、B.可塑剤およ
び滑剤、C.帯電防止剤、およびD.艶消剤”により説
明されている。PLUを、表面オーバーコート層および
中間層に分けることは、普通実施している。中間層は、
典型的に、乳剤またはペロイド(特に、前者)と表面オ
ーバーコート層の添加剤との間を分ける薄い親水性コロ
イド層である。中間層に、表面オーバーコートの添加
剤、特に艶消防止粒子を配置することは全く普通のこと
である。
【0061】
【実施例】実施例 以下の特定の実施態様により、本発明を更に説明する。
【0062】全ての塗膜の付着量は、他に言及する場合
を除いて、挿入句的に、( )内に、mg/dm2 で記述さ
れる。粒子塗膜の付着量は、銀の重量をベースとする。
コントラストは、特性曲線上のDmin+0.25の感
度からDmin+2.0の濃度に引いた線の勾配として
測定した。感度は、相対log単位--即ち、100単位
=1.00logE(こゝで、Eは、lux−秒の露光
量である。)で記述される。
【0063】極薄の乳剤A
【化1】
【0064】PLURONIC-31RI (商標)の前記式I(式中
のx=25,x′=25,y=7)を満足する界面活性
剤が核生成中に実質的に導入される銀の36.3wt%に
等しい量で含まれる反応容器中に、ゼラチンの水溶液
(1リットルの水、10.0gの酸化骨ゼラチン、4.
17mLの4N硝酸溶液からなる)をよく撹拌しながら装
填し、40℃の温度、9.41のpAgに維持した、
5.2mLの硝酸銀の水溶液(4.42gの硝酸銀を含
む)と5.25mLのハロゲン化物の水溶液(2.74の
臭化ナトリウムを含有する)を同時に、一定速度で1分
間かけて反応器中に添加した。その後直ちに、3.25
mLのハロゲン化物の水溶液(1.70gの臭化ナトリウ
ムを含有する)を一定速度で1.3分間かけて反応器中
に添加した。その後に、反応器の温度は12分間に60
℃まで上昇したが、その後の9分間十分な混合を保持し
た。それから、6.67mLの2.5N水酸化ナトリウム
溶液を、4分間かけて反応器中に添加した。次いで、1
78.1mLの硝酸銀水溶液(151.3gの硝酸銀を含
有する)と179.2mLのハロゲン化物の水溶液(9
3.6gの臭化ナトリウムを含有する)を、一定速度で
68.4分間かけて導入した。
【0065】このようにして調製したエマルジョンA
は、平板状粒子が全粒子投影面積の97%を超えて占め
る臭化銀の極薄{111}平板状粒子乳剤であった。該
粒子の平均ECDは0.96μmで、粒子の平均厚さは
0.0669μmであり、そして粒子のCOVは22.
4%であった。
【0066】薄い乳剤B〜D 平均ECDが異なる(そして、それ故に感度が異なる)
3種の慣用臭化銀の薄い平板状粒子乳剤を、また同時混
合法によって調製した。
【表1】
【0067】薄い平板状粒子乳剤B〜Dのそれぞれの平
均平板状粒子厚は、0.13μmであった。
【0068】実施例1〜4(比較) 乳剤A〜Dのそれぞれは、硫黄および金で化学増感し、
そして、アンヒドロ−5,5′−ジヒドロ−9−エチル
−3,3′−ビス(3−スルホプロピル)オキサカルボ
シアニンの水酸化物、ナトリウム塩および沃化カリウム
を用いて最高度に分光増感した。
【0069】増感乳剤のそれぞれを、次いで以下の様式
で別々に塗布した。 ──────────────────────── (4)オーバーコートゼラチン (3.55) ──────────────────────── (3)中間層ゼラチン (3.55) ──────────────────────── (2)乳剤 粒子 (12.92) ゼラチン (17.22) ──────────────────────── (1)乳剤 粒子 (6.46) ゼラチン (6.46) ──────────────────────── 透明フィルム支持体(TFS) ──────────────────────── (1)乳剤 粒子 (6.46) ゼラチン (6.46) ──────────────────────── (2)乳剤 粒子 (12.92) ゼラチン (17.22) ──────────────────────── (3)中間層 (3.55) ──────────────────────── (4)オーバーコートゼラチン (3.55) ────────────────────────
【0070】センシトメトリー (露光)塗布乳剤のサンプルを、緑色発光X線スクリー
ン露光をシュミレートするため、Corning C4010 フィル
ターで濾光して2650°Kに較正した500ワットの
General Electric DMXプロジェクターランプに対して、
1/50秒間、MacBethセンシトメーターの目盛濃度ス
テップタブレットを通して露光させた。
【0071】(処理)露光塗膜の処理は、Kodak RP X-O
mat (商標)フィルム処理機M6A-N の名の下に市販され
ている処理機を用いて、各事例毎に実施した。処理機で
は、次の処理サイクルを採用した。 現像 35℃で24秒 定着 35℃で20秒 洗浄 35℃で10秒 乾燥 65℃で20秒
【0072】使用した現像液は、次の処方を示し、全て
の成分濃度は、水のそれを除いて、g/Lで記述されて
いる。 ハイドロキノン 30 4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル− 3−ピラゾリジノン 1.5 水酸化ナトリウム 21 重炭酸ナトリウム 7.5 亜硫酸カリウム 44.2 亜硫酸ナトリウム 12.6 臭化ナトリウム 35 5−メチルベンゾトリアゾール 0.06 グルタルアルデヒド 4.9 水を入れて1リットルにする。 pH10
【0073】それぞれの乳剤の特性は、表IIにまとめら
れている。
【表2】
【0074】b* 値は、Hershey 等の米国特許第5,2
92,631号明細書に報告されているように、1.2
の濃度で測定した。−3.8のb* 値は、実質的に−
6.5、即ち医療診断用画像形成の要求に合致するのに
十分な冷調の画像調子に必要とされる一層マイナスな
値、よりもプラスであった。b* 値を濃度1.0でなく
て1.2で測定すると、その値は、濃度1.0で測定し
た場合よりも僅かに温調であった。
【0075】極薄の平板状粒子乳剤の乳剤Aで達するク
ロスオーバー値は、薄い平板状粒子乳剤を用いて実現す
るクロスオーバー値の半分にすぎなかった。
【0076】実施例5〜8 この一連の実施例では、塗膜の付着量を、一定の最高濃
度3.5に維持するように調節した。極薄の平板状粒子
乳剤は、残りの乳剤よりも高いカバリングパワーを示し
たので、銀塗膜の付着量の削減が必要であった。
【0077】実施例5(対照) 乳剤BおよびCを同じ割合で混合して、塗膜方式の
(2)層を形成したこと、および乳剤Dでは(1)層で
用いたことを除いて、実施例1〜4を繰り返した。
【0078】実施例6 銀塗膜の付着量を1/3だけ減じた乳剤Aを乳剤Dに代
えたことを除いて、実施例5を繰り返した。
【0079】実施例7 乳剤Aを乳剤Dに代え、そして乳剤Cの塗膜付着量を半
分(50%)だけ減じたことを除いて、実施例5を繰り
返した。
【0080】実施例8 銀塗膜の付着量を1/3だけ増やした乳剤Aを乳剤Dに
代え、そして乳剤Cを省いたことを除いて、実施例5を
繰り返した。
【0081】実施例5〜8の乳剤の塗膜付着量は、表II
I に示されている。
【表3】
【0082】b* 値に関して1.0で測定したこと以外
は、表IIに記述したように測定した実施例の特性を、以
下の表IVに示す。
【表4】
【0083】実施例6〜8の両面塗布放射線透過写真要
素に極薄の平板状粒子乳剤を加えると、1.0の濃度で
のb* 値に関して極く限られた影響力を有すること以外
に、クロスオーバーを有意に減じた。0.5の濃度で
は、実施例5〜8の要素の存在によって、−12.4〜
−12.5のb* 値を示した。より高い(1.5〜2.
5)濃度では、b* 値は、1.0の濃度で示されるもの
より相対的にプラス性であり、かつその極薄の平板状粒
子乳剤の濃度がb* 値に関してより大きな影響力を有し
ていた。しかしながら、肉眼では、後者の範囲の画像調
子に対してはるかに感受性が悪く、したがって、相対的
にプラス性のb* 値は、支障にならなかった。
【0084】高比率の極薄の平板状粒子乳剤を含有する
塗膜の低感度は、勿論、この極薄の平板状粒子乳剤が残
りの乳剤より低い平均ECDを示すので、期待してい
た。コントラストの不変性は、極薄の平板状粒子の低変
動係数によって可能となった。
【0085】最後に、本発明の好ましい実施態様を以下
に記載する。 1.第1および第2の主面を有し、その主面のそれぞれ
に少なくとも二種の分光増感されたハロゲン化銀乳剤を
含む処理液透過性の親水性コロイド層が塗布された透明
フィルム支持体からなる放射線透過写真要素であって、
一方の分光増感されたハロゲン化銀乳剤が、0.1〜
0.3μmの範囲の平均平板状粒子厚を有する平板状粒
子乳剤であり、そして、第二の分光増感されたハロゲン
化銀乳剤が、0.07μm未満の平均平板状粒子厚を有
し、かつ分光増感された平板状粒子乳剤を形成する全銀
の10〜60%を占める平板状粒子乳剤であることを特
徴とする放射線透過写真要素。
【0086】2.前記0.07μm未満の平均粒子厚を
有する平板状粒子乳剤が、分光増感されたハロゲン化銀
粒子を形成する全銀の10〜50%を占めることを更に
特徴とする前記1に記載の放射線透過写真要素。
【0087】3.前記の0.07μm未満の平均粒子厚
を有する平板状粒子乳剤が、25%未満の粒子相当円直
径の変動係数を有することを更に特徴とする前記1に記
載の放射線透過写真要素。
【0088】4.前記の0.07μm未満の平均粒子厚
を有する平板状粒子乳剤および0.1〜0.3μmの範
囲の平均粒子厚を有する少なくとも一部の平板状粒子乳
剤が、支持体の主面のそれぞれに塗布された少なくとも
一層の親水性層中に配合されていることを更に特徴とす
る前記1に記載の放射線透過写真要素。
【0089】5.支持体上の各主面における前記親水性
コロイド層が、少なくとも二層の別の乳剤層を形成し、
かつ0.07μm未満の平均粒子厚を有する平板状粒子
乳剤がこの二層の乳剤層の一方に封じ込まれていること
を更に特徴とする前記1に記載の放射線透過写真要素。
【0090】6.支持体上の各主面における前記の0.
07μm未満の平均粒子厚を有する平板状粒子乳剤を含
有する乳剤層が、少なくとも一方の他の乳剤層よりもよ
り支持体に近い位置に塗布されていることを更に特徴と
する前記5に記載の放射線透過写真要素。
【0091】7.粒状のクロスオーバー減色色素が、
0.07μm未満の平均粒子厚を有する平板状粒子乳剤
を含有する乳剤層中に存在していることを更に特徴とす
る前記6に記載の放射線透過写真要素。
【0092】8.前記平板状粒子乳剤の一方が、0.1
〜0.2μmの範囲の平均粒子厚を有することを更に特
徴とする前記1に記載の放射線透過写真要素。
【0093】9.前記平板状粒子乳剤が、臭化銀および
銀に対して4モル%までの沃化物を含有していることを
更に特徴とする前記1に記載の放射線透過写真要素。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2の主面を有し、その主面
    のそれぞれに少なくとも二種の分光増感されたハロゲン
    化銀乳剤を含む処理液透過性の親水性コロイド層が塗布
    された透明フィルム支持体からなる放射線透過写真要素
    であって、一方の分光増感されたハロゲン化銀乳剤が、
    0.1〜0.3μmの範囲の平均平板状粒子厚を有する
    平板状粒子乳剤であり、そして、第二の分光増感された
    ハロゲン化銀乳剤が、0.07μm未満の平均平板状粒
    子厚を有し、かつ分光増感された平板状粒子乳剤を形成
    する全銀の10〜60%を占める平板状粒子乳剤である
    ことを特徴とする放射線透過写真要素。
JP9264212A 1996-09-30 1997-09-29 極薄の平板状粒子乳剤を含む放射線透過写真要素 Pending JPH10115883A (ja)

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