JPH10115579A - ベルト損耗状況診断方法及びその装置 - Google Patents

ベルト損耗状況診断方法及びその装置

Info

Publication number
JPH10115579A
JPH10115579A JP27020196A JP27020196A JPH10115579A JP H10115579 A JPH10115579 A JP H10115579A JP 27020196 A JP27020196 A JP 27020196A JP 27020196 A JP27020196 A JP 27020196A JP H10115579 A JPH10115579 A JP H10115579A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
state
drive shaft
slip
generator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27020196A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Yamada
人士 山田
Yukio Oya
行雄 大家
Kazuhiko Nagase
和彦 永瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Japan Railway Co
Original Assignee
Central Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Central Japan Railway Co filed Critical Central Japan Railway Co
Priority to JP27020196A priority Critical patent/JPH10115579A/ja
Publication of JPH10115579A publication Critical patent/JPH10115579A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトの保守に要する手数や経費を縮減する
ことができるベルト損耗状況診断方法及びその装置を提
供する。 【解決手段】 演算装置は、所定周期毎にすべり率演算
処理を開始する。まずS100で機関回転数Aが予め定めた
複数の回転数域のいずれかを属するかを判断し、属する
場合にはその回転数域を記憶し(S101)、次いでS102で負
荷Lが予め定めた複数の負荷状態のいずれかに属するか
を判断し、属する場合にはその属する負荷状態を記憶す
る(S103)。そして、S104で発電機回転数Bを算出後、S1
05ですべり率Sを算出し、S106でベルトを使用開始して
からの経過時間t、S101で記憶した回転数域、S103で記
憶した負荷状態及びS105で演算したすべり率Sに基づい
て、記録信号を作成し、記録装置へ出力する。すると、
ベルトすべり率の経時変化のグラフが得られるので、こ
のグラフからベルト損耗状況を診断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルト駆動軸とベ
ルト被駆動軸との間に掛け渡されたベルトの損耗状況を
診断する方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用及び船舶用の内燃機関(以
下「機関」という)の多くは、始動及び制御電源確保の
ために充電発電機(以下「発電機」という)が取り付け
られる。これら発電機は、機関のクランク軸又はクラン
ク軸で直結駆動される回転軸に取り付けられたプーリに
掛け渡されたベルトによって駆動される場合が多い。歯
車駆動では、機関のねじり振動により歯車や発電機に損
傷を及ぼす恐れあるからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなベルトは機関の中で最も保守手数を要する部品の一
つであった。これは、ベルトの損耗状態を判断するのが
難しく、機関運転の途中でベルトの破断事故を防止する
ために、ベルトの取替やベルト張力調整の定期的実施を
余儀なくされいたからである。
【0004】このように機関に付属する発電機用駆動ベ
ルトの保守に要する手数を省くため、ベルトの損傷状況
や張力の状態を正確に診断してベルトが破断する時点以
前にベルトの交換作業等を実施出来れば、現在多くの機
関で行われている定期的なべルトの交換作業や調整作業
を少なく出来る。
【0005】本発明は、ベルトの保守に要する手数や経
費を縮減することができるベルトの損耗状況診断方法及
びその装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するため、第1発明は、ベルト駆動軸とベルト被
駆動軸との間に掛け渡されたベルトの損耗状況を診断す
る方法において、ベルトのすべり状況を算出し、これを
予め経験的に定めたベルト損耗時におけるすべり状況と
比較することによりベルトの損耗状況を判断することを
特徴とする。
【0007】第2発明は、かかる方法を実現するための
装置であり、ベルト駆動軸とベルト被駆動軸との間に掛
け渡されたベルトの損耗状況を診断する装置において、
ベルト駆動軸側の回転数とベルト被駆動軸側の回転数に
基づいてベルトのすべり状況を求める算出手段を備えた
ことを特徴とする。
【0008】ここで、ベルトのすべり状況としては、例
えば、すべり率や、回転数差などが挙げられる。すべり
率とは、例えば、ベルト駆動軸を基準としたベルトの減
速比(又は増速比)rでベルト被駆動軸の回転数Bを除
することにより、増減速がなされなかった場合の被駆動
軸の回転数(B/r)を求め、この被駆動軸の回転数
(B/r)をベルト駆動軸の回転数Aから減じた値(A
−B/r)をベルト駆動軸の回転数Aで除することによ
り算出される値であり、下記式により算出される。
【0009】
【数1】
【0010】また、回転数差とは、例えば、ベルト駆動
軸の回転数Aから、増減速がなされなかった場合の被駆
動軸の回転数(B/r)との差により算出される値であ
り、下記式により算出される。
【0011】
【数2】
【0012】ところで、ベルトのすべり率を実際に測定
したところ、図4に示すようなベルト使用時間とすべり
率との関係を表すグラフが得られた。これによれば、使
用開始時から8カ月経過するまでに、すべり率は1.3
%から0.8%に徐々に減少することがわかる。これ
は、ベルトの使用に伴ってVベルトの表面が削られてベ
ルトの表面積が増加して、すべり率が減少したものと推
察される。そして、更にこの計測を継続したところ、す
べり率は反転して上昇し、破断に至った。これはベルト
張力の低下や損耗状態が発生したこと等によるものと推
察される。この結果から、すべり率等のすべり状況の経
時変化を調べることにより、ベルト損耗状況を知ること
ができることがわかった。つまり、ベルト損耗時のすべ
り状況として、例えば、破断した時点(もしくは反転し
た時点)におけるすべり状況に個体差等による変動値を
加えた値を用い、この値と経時的に求めたすべり状況と
を比較すれば、ベルトの損耗状況を診断することができ
る。
【0013】また、本発明においてすべり状況を記録手
段により記録して、この記録したすべり状況を予め経験
的に定めたベルト損耗時におけるすべり状況と比較して
もよい。記録手段は、例えば、すべり状況を、プリンタ
等により記録紙に表又はグラフ等として印字したり、C
RTやLCD等の画面に表又はグラフ等として表示した
り、RAMやフロッピィディスク等のメモリに表又はグ
ラフ等として記憶したりしてもよい。
【0014】このように、ベルトのすべり状況を算出
し、予め経験的に定めたベルト損耗時におけるすべり状
況と比較することにより、ベルトの張力減少、損耗はひ
いては破断を事前に予知することが出来る。これによっ
て、定期的にベルトの点検や調整作業を行う必要が軽減
され、ベルトの保守に要する手数や経費を縮減できると
いう効果が得られる。
【0015】この方法は、内燃機関の駆動軸と発電機の
被駆動軸との間に掛け渡されたベルトの損耗状況を診断
する方法において、採用することができる。この場合、
内燃機関の駆動軸の回転数及び発電機の被駆動軸の回転
数に基づいてベルトのすべり状況を求める。例えば、デ
ィーゼル動車に使用されている充電発電機のベルトは経
年劣化が激しいため、特にベルトの損耗状態を把握する
必要があり、この点で有用性が高い。尚、この方法を装
置として実現するには、駆動軸回転数検出手段、被駆動
軸回転数検出手段、ベルトのすべり状況を求める算出手
段等を備えていればよい。
【0016】このとき、発電機の被駆動軸の回転数は、
例えば、発電機の発生電圧の周波数から算出することが
できる。これは、発電機の被駆動軸の回転数と発電機仕
様が定まれば、発生電圧の周波数も定まるという関係が
あるからである。一般に、すべり状況は微小な値である
ため、上述のように回転数に基づいて求めた値の精度が
問題になるおそれがある。このようなおそれを解決する
には、内燃機関の駆動軸回転数が予め定めた回転数域に
あるときに、ベルトのすべり状況を求めることが好まし
い。即ち、ベルトのすべり状況は内燃機関の駆動軸の回
転数域により微妙に異なる場合が多く、このため多様な
回転数の下でベルトが使用される場合には、駆動軸回転
数が予め定めた回転数域にあるときに限ってすべり状況
を求めることが精度を上げるうえで好ましいのである。
【0017】また、同様の問題をより効果的に解決する
には、内燃機関の駆動軸回転数が所定期間にわたって予
め定めた回転数域にあるとき、その所定期間にわたって
検出した駆動軸回転数及び被駆動軸回転数を用いること
が好ましい。即ち、ある時点(1点)で検出された駆動
軸回転数及び被駆動軸回転数を用いてすべり状況を求め
るよりも、所定期間にわたって検出された複数の駆動軸
回転数及び被駆動軸回転数を用いてすべり状況を求める
方が、誤差を小さく抑えることができる点で好ましいの
である。
【0018】一方、発電機の被駆動軸の回転数が同一で
あっても、発電機の負荷変動によってすべり状況は変化
するため、これが精度上問題になるおそれがある。この
ようなおそれを解決するには、発電機が予め定めた負荷
状態になったとき、ベルトのすべり状況を求めることが
好ましい。例えば、発電機の負荷状態が大の場合、中の
場合、小の場合に分けて、各々のベルトのすべり状況を
求めてもよい。また、負荷状態に応じてすべり状況を補
正しその補正後の値を用いてもよい。尚、この方法を装
置として実現するには、上記手段に加えて、発電機の負
荷状態を検出する負荷検出手段を備えていればよい。
【0019】また、発電機が所定期間にわたって予め定
めた負荷状態にあることを条件として、その所定期間に
わたって検出された駆動軸回転数及び被駆動軸回転数を
用いてすべり状況を求めることが好ましい。即ち、ある
時点(1点)で検出された駆動軸回転数及び被駆動軸回
転数を用いてすべり状況を求めるよりも、所定期間にわ
たって検出された複数の駆動軸回転数及び被駆動軸回転
数を用いてすべり状況を求める方が、誤差を小さく抑え
ることができる点で好ましいのである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施例を
図面に基づいて説明する。尚、本発明の実施の形態は、
下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の
技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはい
うまでもない。
【0021】図1は本発明を適用したベルト損耗状況診
断装置の概略構成を表すブロック図である。このベルト
損耗状況診断装置10は、主として、出力指令器11、
燃料制御装置12、内燃機関13、発電機14、演算装
置15、記録装置16等を備えている。
【0022】出力指令器11は、鉄道車両の運転台等に
ある主幹制御器により構成され、燃料制御装置12に対
して燃料噴射指令を出力するものである。燃料制御装置
12はこの燃料噴射指令に応じた燃料をディーゼル機関
である内燃機関13に供給するものである。
【0023】内燃機関13は、機関に直結駆動される駆
動軸21を備えている。この駆動軸21にはプーリ22
が設けられている。また、機関クランク軸又はこれに直
結駆動される軸には回転検出器23が備えられ、この回
転検出器23は機関の回転数に応じた回転パルス等の回
転数情報を出力する。
【0024】発電機14は、交流式の充電発電機であっ
て、内燃機関13によって駆動される被駆動軸26を備
えている。この被駆動軸26にはプーリ27が設けられ
ている。プーリ22とプーリ27にはベルト28が掛け
渡されており、内燃機関13の駆動軸21が回転すると
このベルト28を介して発電機14の被駆動軸26が回
転駆動される。この発電機14には、発生電圧の周波数
を検出する周波数検出器29が備えられている。発電機
14の電源情報が公知のカウンタを含む周波数検出器2
9に入力されると、この周波数検出器29は公知の方法
で発電機の発生電圧の周波数を検出する。
【0025】発電機14は、図示しない電圧調整器を介
して、蓄電池31及び負荷装置32に発生電圧を供給で
きるように接続されている。負荷装置32は、負荷指令
器33から出力される可動又は負荷調整を司る負荷指令
によって負荷状態を変化させる。
【0026】演算装置15は、周知の演算機構(CP
U、ROM、RAM、クロック等を備えたマイクロコン
ピュータ)、レベル変換器、及び、波形整形装置等を備
えて構成され、出力指令器11から出力される燃料噴射
指令情報や、回転検出器23から出力される機関回転数
情報や、周波数検出器29から出力される発生電圧の周
波数情報や、負荷指令器33から出力される負荷指令情
報を入力可能である。また、使用開始してからの経過時
間、すべり率等に基づいて記録信号を作成し、これを記
録装置16に出力可能である。
【0027】記録装置16は、演算装置15から出力さ
れた上記の記録信号に基づいて記録用紙上にプロットす
るプリンタである。次に、本実施例のベルト損耗状況診
断装置10の動作について説明する。演算装置15は、
記録媒体であるROMに記録されたプログラムの一つ、
すべり率演算処理を実行する。図2はすべり率演算処理
のフローチャートである。
【0028】演算装置15は、所定周期毎にこのすべり
率演算処理を開始する。この処理が開始されると、ま
ず、ステップ(以下「S」と略す)100において、回
転検出器23から出力される機関回転数情報(機関回転
数A)を取り込み、機関回転数Aが予め定めた複数の回
転数域(500rpmの回転数域、または1000rp
mの回転数域、または1500rpmの回転数域、また
は2000rpmの回転数域)のいずれかに属するか否
かを判断し、いずれかに属する場合には(S100でY
ES)、S101でその属する回転数域を記憶してS1
02に進み、いずれにも属さない場合には(S100で
NO)、このすべり率演算処理を終了する。
【0029】S102では負荷指令器33から出力され
る負荷指令情報(負荷L)を取り込み、負荷Lが予め定
めた複数の負荷状態(大、中、小)のいずれかに属する
か否かを判断し、いずれかに属する場合には(S102
でYES)、S103でその属する負荷状態を記憶して
S104に進み、いずれにも属さない場合には(S10
2でNO)このすべり率演算処理を終了する。
【0030】尚、発電機14の負荷Lは、発電機14か
ら蓄電池31及び負荷11に供給される回路途中に(例
えば発電機14と蓄電池31の間に)電力計を設置し、
この電力計から出力される発電機14の出力情報に基づ
いて得るようにしてもよい。S104では周波数検出器
29から出力される周波数情報を取り込み発生電圧の周
波数に基づいて発電機14の発電機回転数(つまり被駆
動軸回転数)Bを演算する。この発電機回転数Bは、発
電機の仕様と発生周波数から一義的に算出される。
【0031】続くS105では機関回転数A、発電機回
転数B及び内燃機関13のプーリ22を基準としたベル
ト変速比rから、[課題を解決するための手段及び発明
の効果]に既述したすべり率の算出式により、すべり率
S(%)を算出する。そして、S106では、ベルト2
8を使用開始してからの経過時間t、S101で記憶し
た回転数域(500rpm、1000rpm、1500
rpm、2000rpmのいずれか)、S103で記憶
した負荷状態(大、中、小のいずれか)及びS105で
演算したすべり率Sに基づいて、記録信号を作成し、記
録装置16へ出力し、このすべり率演算処理を終了す
る。
【0032】この結果、記録装置16は、図3に示すよ
うなベルトすべり率の経時変化のグラフを作成する。こ
の図3は、予め定められた回転数域ごとに大、中、小の
負荷状態に応じたベルトすべり率の経時変化を記録した
例であり、横軸は経時、縦軸はすべり率を表す。尚、負
荷の大、中、小は例えば色分けあるいはプロット形状
(丸、四角等)により区別される。
【0033】ところで、ベルトすべり率の実測データに
よれば、一般的には、ベルトが正常であれば、すべり率
は経時により僅かずつ減少していくが、損耗や張力不足
等によりベルトに異常の傾向が現れた場合にはすべり率
が増大する傾向となる。従って、オペレータは、記録装
置16に記録されるグラフを見て、予め経験的に定めた
ベルト損耗時におけるすべり率(あるいは、すべり率の
経時による変化の具合)と比較することにより、ベルト
の損耗又は張力不足の発生を事前に予測することができ
る。尚、上記ベルト損耗時におけるすべり率は、各回転
数域ごとに大、中、小の負荷状態に応じて予め経験的に
求めたものを用いる。
【0034】あるいは、演算装置15のROMに予め経
験的に定めたベルト損耗時におけるすべり率(あるいは
すべり率の経時による変化の具合)を記憶しておき、経
時的に作成される記録信号をRAM等に記憶し、その記
録信号に含まれるすべり率とベルト損耗時におけるすべ
り率とを比較し、両者が一致した時点で、ベルトの損耗
又は張力不足が発生したとして例えばブザーを鳴らした
り警告灯を点灯したり音声で知らせたりする(つまり報
知手段により報知する)ことにより外部に報知してもよ
い。
【0035】本実施例では、機関回転数が予め定めた回
転数域にあるときを条件としてベルトのすべり率を算出
したが、これは、ベルトのすべり率はプーリの回転数域
により微妙に異なる場合が多いためである。また、ベル
トのすべり率を負荷条件に応じた値に分類したが、これ
は、ベルトのすべり状況を変化させる原因にベルトの負
荷即ち発電機の負荷変動があるからである。つまり、同
一回転数の下でも負荷に応じてすべり状況は変化するの
であり、従って、負荷変動によるベルトの微小なすべり
を勘案する必要がある場合には、上述のようにベルトの
すべり率を負荷条件に応じて分類するのが好ましいので
ある。
【0036】尚、ベルトのすべり率は一般に微小である
ため、上記実施例において回転検出器23が出力する回
転数情報及び発電機14の周波数出力値をカウントする
期間を長くとれば、回転数計測精度が向上し、すべり率
をより正確に求めることができるので好ましい。但し、
ベルトのすべり率は機関回転数に応じて変化するため、
上記カウント期間中は機関回転数が変化しないことが好
ましい。この対策の一例として、カウント期間中におい
て、機関回転数変化の原因、即ち内燃機関に出力される
燃料供給量等の指令(以下「出力指令」という)が変化
しないときに限って、回転数情報及び周波数出力値をカ
ウントすればよい。そのためには、上記カウント期間中
において、内燃機関13への燃料供給量を制御する公知
の出力指令器11からの出力情報を演算装置15に入力
し、当該情報が変化しない又は特定の出力指令を出力し
た場合に限り、回転数情報及び周波数出力値をカウント
すればよい。ベルトのすべり率はまた、発電機の負荷に
応じても変化するため、上記カウント期間中において負
荷状態が変化しないときに限って回転数情報及び周波数
出力値をカウントするのが好ましい。
【0037】以上詳述したように、本実施例のベルト損
耗状況診断装置10によれば、ベルトのすべり状況に基
づいてベルト損耗状況の診断を行うことができるため、
従来定期的に実施していたベルトの交換及び調整作業が
不要となり、ベルトの保守に要する手数や経費を縮減す
ることができるという効果が得られる。
【0038】また、機関回転数の変動によるすべり率の
変化を勘案する必要のない場合には、図2のすべり率演
算処理のフローチャートにおいてS100、S101の
処理を行う必要がなく、S106で機関回転数の回転数
域を考慮して記録信号を作成する必要がない。また、発
電機の負荷変動によるすべり率の変化を勘案する必要の
ない場合には、図2のすべり率演算処理のフローチャー
トにおいてS102、S103の処理を行う必要がな
く、S106で負荷状態を考慮して記録信号を作成する
必要がない。
【0039】更に、上記実施例においてはベルトのすべ
り状況としてすべり率を用いたが、ベルトのすべりを評
価する値はこれに限定されるものではなく、例えば、プ
ーリ22とプーリ27の回転数差等をすべり状況として
用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例のベルト損耗状況診断装置の概略構
成を表すブロック図である。
【図2】 すべり率演算処理のフローチャートである。
【図3】 ベルトすべり率の経時変化のグラフである。
【図4】 実測データに基づいて作成した、ベルト使用
時間とすべり率との関係を表すグラフである。
【符号の説明】
10・・・ベルト損耗状況診断装置、11・・・出力指
令器、12・・・燃料制御装置、13・・・内燃機関、
14・・・発電機、15・・・演算装置、16・・・記
録装置、21・・・駆動軸、22・・・プーリ、23・
・・回転検出器、26・・・被駆動軸、27・・・プー
リ、28・・・ベルト、29・・・周波数検出器、31
・・・蓄電池、32・・・負荷装置、33・・・負荷指
令器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大家 行雄 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 永瀬 和彦 石川県石川郡野々市町扇ケ丘7−1 金沢 工業大学機械工学科内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルト駆動軸とベルト被駆動軸との間に
    掛け渡されたベルトの損耗状況を診断する方法におい
    て、 ベルトのすべり状況を算出し、これを予め経験的に定め
    たベルト損耗時におけるすべり状況と比較することによ
    りベルトの損耗状況を判断することを特徴とするベルト
    損耗状況診断方法。
  2. 【請求項2】 内燃機関の駆動軸と発電機の被駆動軸と
    の間に掛け渡されたベルトの損耗状況を診断する方法に
    おいて、 前記内燃機関の駆動軸の回転数及び前記発電機の被駆動
    軸の回転数に基づいてベルトのすべり状況を算出し、こ
    れを予め経験的に定めたベルト損耗時におけるすべり状
    況と比較することによりベルトの損耗状況を判断するこ
    とを特徴とするベルト損耗状況診断方法。
  3. 【請求項3】 前記内燃機関の駆動軸回転数が予め定め
    た回転数域になったことを条件として、前記ベルトのす
    べり状況を算出することを特徴とする請求項2記載のベ
    ルト損耗状況診断方法。
  4. 【請求項4】 前記内燃機関の駆動軸回転数が所定期間
    にわたって予め定めた回転数域にあることを条件とし
    て、その所定期間にわたって前記内燃機関の駆動軸の回
    転数及び前記発電機の被駆動軸の回転数を検出し、前記
    ベルトのすべり状況を算出することを特徴とする請求項
    2又は3記載のベルト損耗状況診断方法。
  5. 【請求項5】 前記発電機が予め定めた負荷状態になっ
    たことを条件として、前記ベルトのすべり状況を算出す
    ることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のベ
    ルト損耗状況診断方法。
  6. 【請求項6】 前記発電機が所定期間にわたって予め定
    めた負荷状態にあることを条件として、その所定期間に
    わたって前記内燃機関の駆動軸の回転数及び前記発電機
    の被駆動軸の回転数を検出し、前記ベルトのすべり状況
    を求めることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記
    載のベルト損耗状況診断方法。
  7. 【請求項7】 ベルト駆動軸とベルト被駆動軸との間に
    掛け渡されたベルトの損耗状況を診断する装置におい
    て、 ベルト駆動軸側の回転数とベルト被駆動軸側の回転数に
    基づいてベルトのすべり状況を求める算出手段を備えた
    ことを特徴とするベルトの損耗状況診断装置。
  8. 【請求項8】 内燃機関の駆動軸と発電機の被駆動軸と
    の間に掛け渡されたベルトの損耗状況を診断する装置に
    おいて、 前記内燃機関の駆動軸の回転数を検出する駆動軸回転数
    検出手段と、 前記発電機の被駆動軸の回転数を検出する被駆動軸回転
    数検出手段と、 前記駆動軸回転数検出手段によって検出された駆動軸回
    転数及び前記被駆動軸回転数検出手段によって検出され
    た被駆動軸回転数に基づいてベルトのすべり状況を求め
    る算出手段とを備えたことを特徴とするベルトの損耗状
    況診断装置。
  9. 【請求項9】 前記算出手段は、 前記駆動軸回転数検出手段によって検出される駆動軸回
    転数が予め定めた回転数域になったことを条件として、
    前記ベルトのすべり状況を求めることを特徴とする請求
    項8記載のベルト損耗状況診断装置。
  10. 【請求項10】 前記算出手段は、 前記駆動軸回転数検出手段によって検出される駆動軸回
    転数が所定期間にわたって予め定めた回転数域にあるこ
    とを条件として、その所定期間にわたって前記駆動軸回
    転数検出手段及び前記被駆動軸回転数検出手段によって
    検出された駆動軸回転数及び被駆動軸回転数に基づいて
    前記ベルトのすべり状況を求めることを特徴とする請求
    項8又は9記載のベルトの損耗状況診断装置。
  11. 【請求項11】 前記発電機の負荷状態を検出する負荷
    検出手段を備え、 前記算出手段は、 前記負荷検出手段によって検出される前記発電機が予め
    定めた負荷状態になったことを条件として、前記ベルト
    のすべり状況を求めることを特徴とする請求項8〜10
    のいずれかに記載のベルト損耗状況診断装置。
  12. 【請求項12】 前記算出手段は、 前記負荷検出手段によって検出される前記発電機が所定
    期間にわたって予め定めた負荷状態にあることを条件と
    して、その所定期間にわたって前記駆動軸回転数検出手
    段及び前記被駆動軸回転数検出手段によって検出された
    駆動軸回転数及び被駆動軸回転数に基づいて前記ベルト
    のすべり状況を求めることを特徴とする請求項11記載
    のベルト損耗状況診断装置。
JP27020196A 1996-10-11 1996-10-11 ベルト損耗状況診断方法及びその装置 Pending JPH10115579A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27020196A JPH10115579A (ja) 1996-10-11 1996-10-11 ベルト損耗状況診断方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27020196A JPH10115579A (ja) 1996-10-11 1996-10-11 ベルト損耗状況診断方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10115579A true JPH10115579A (ja) 1998-05-06

Family

ID=17482944

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27020196A Pending JPH10115579A (ja) 1996-10-11 1996-10-11 ベルト損耗状況診断方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10115579A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2961573A1 (fr) * 2010-06-22 2011-12-23 Peugeot Citroen Automobiles Sa Methode et dispositif de surveillance de l'endommagement d'une courroie de transmission que comprend un groupe moteur, de propulsion d'un vehicule automobile notamment
US20180059642A1 (en) * 2016-09-01 2018-03-01 Fanuc Corporation Numerical controller

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2961573A1 (fr) * 2010-06-22 2011-12-23 Peugeot Citroen Automobiles Sa Methode et dispositif de surveillance de l'endommagement d'une courroie de transmission que comprend un groupe moteur, de propulsion d'un vehicule automobile notamment
US20180059642A1 (en) * 2016-09-01 2018-03-01 Fanuc Corporation Numerical controller
US10564623B2 (en) * 2016-09-01 2020-02-18 Fanuc Corporation Numerical controller detecting a lifetime of a belt

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4052469B2 (ja) アセンブリに対する損傷の早期の検出および予測のための装置と方法
US7558655B2 (en) Prognostic method and system for hybrid and electric vehicle components
EP0402953B1 (en) Apparatus for detecting abnormality of oxygen sensor and controlling air/fuel ratio
US9347372B2 (en) Method for determining belt life
US7502718B2 (en) Vehicle fault diagnostic system
KR20000017279A (ko) 오더기반 비틀림 진동 측정 및 분석 도구
CN111749781B (zh) 一种电控硅油闭环离合器风扇的监控方法及装置
JPH08507843A (ja) 触媒の転化性能の検査方法
CN102374094B (zh) 发动机失火故障诊断方法
JP4252500B2 (ja) 車両制御装置
KR100378591B1 (ko) 비틀림진동측정및분석장치
JPH10115579A (ja) ベルト損耗状況診断方法及びその装置
CN104121095A (zh) 转速传感器的故障诊断方法
JP2007038795A (ja) バッテリ状態検知装置
JP4340284B2 (ja) 燃焼異常指数の変化をフィルタリングすることにより内燃機関におけるミスファイヤを検出する方法
JP3304663B2 (ja) 排気浄化触媒の劣化診断装置
JP5603825B2 (ja) 空燃比センサの診断装置
US11118522B2 (en) Crank drive condition monitoring for an internal combustion engine
JPH0621803B2 (ja) パルス出力型センサの異常検出装置
JP3696990B2 (ja) 内燃機関の性能測定方法及び装置
US20040167703A1 (en) Method for detecting rotational speed
KR101914683B1 (ko) 이동 평균값을 이용한 차량의 촉매변환기 이상 진단 방법
RU2162213C1 (ru) Способ оценки остаточного ресурса дизеля
JP3663944B2 (ja) エンジンの失火診断装置
US20240003311A1 (en) Method And Device For Diagnosing An Internal Combustion Engine Of A Powertrain

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20050426

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050510

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050920