JPH10115207A - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関

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JPH10115207A
JPH10115207A JP9286133A JP28613397A JPH10115207A JP H10115207 A JPH10115207 A JP H10115207A JP 9286133 A JP9286133 A JP 9286133A JP 28613397 A JP28613397 A JP 28613397A JP H10115207 A JPH10115207 A JP H10115207A
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fuel
oil
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oil mixture
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JP9286133A
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Katsumi Kurihara
克己 栗原
Shiro Kawamoto
志郎 河本
John E Nemazi
イー.ネマジ ジョン
William G Conger
ジー.コンガー ウイリアム
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Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B63/00Adaptations of engines for driving pumps, hand-held tools or electric generators; Portable combinations of engines with engine-driven devices
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/18Other cylinders
    • F02F1/22Other cylinders characterised by having ports in cylinder wall for scavenging or charging
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60YINDEXING SCHEME RELATING TO ASPECTS CROSS-CUTTING VEHICLE TECHNOLOGY
    • B60Y2200/00Type of vehicle
    • B60Y2200/40Special vehicles
    • B60Y2200/41Construction vehicles, e.g. graders, excavators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オイルと燃料を混合する手間を要さず、オイ
ル・燃料混合比の不適正による機関始動の困難や機関の
損傷を生じず、寒冷な気候下においても容易に機関の始
動が可能な2サイクル内燃機関の提供。またクランク室
にオイルを蓄える必要性が無く、どのような姿勢でも使
用可能な4サイクル内燃機関の提供。 【解決手段】 所定混合比の燃料・オイル混合体を内蔵
した燃料カートリッジが圧力調整器58を介して気化器
50に供給され、気化器ではこの混合体に所定の比で空
気が混入される。2サイクル内燃機関は更にピストン3
6が往復摺動するシリンダ28と、クランクシャフト4
2が回転可能に支持されるクランクケース34を有し、
クランク室34aと燃焼室は穴32により連通してい
る。クランク室34aには貫通口34bを通じて気化器
からの空気・燃料・オイル混合体が供給される。この混
合体がクランク室に導入されオイルが内部を潤滑する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関に関し、特に交
換可能な燃料カートリッジを備えた2サイクル又は4サ
イクルの内燃機関に関する。より詳しくは、燃料と潤滑
油の混合体を充填した燃料カートリッジを接続可能に設
け、燃料と潤滑油が混合された状態でエンジンに供給さ
れる2サイクル又は4サイクル内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】過去10年間に小型の2サイクル内燃機
関の需要は急速に増加してきた。この内燃機関は、特に
チェーンソー、ライントリマー、芝吸引機、リーフブロ
ワー等に使用される。このような需要の増加の理由の一
として、ライントリマーやリーフブロワー等のガソリン
機関が消費者レベルで普及してきたことが挙げられる。
又、2サイクル内燃機関のコストの低下、始動の容易
化、保守点検の煩雑の軽減等による改善も需要の増加の
理由として挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ガソリン機関には上記
のような改善が認められるが、ガソリン機関の需要は電
動機器が長い延長コードを要するという欠点があるにも
かかわらず、電動機器の需要よりも依然劣っている。ガ
ソリン機関の需要の伸びを妨げる原因としては、燃料に
潤滑油を混合する手間の煩雑が挙げられる。4サイクル
内燃機関では潤滑剤が燃料とは別にクランク室に貯蔵さ
れており、潤滑剤は潤滑を要する箇所へ、エンジンで駆
動されるオイルポンプ等により供給される。一方、2サ
イクル内燃機関では、潤滑剤は燃料にオイルを混合した
形で供給される。従って2サイクル内燃機関では、オイ
ルが点火プラグを汚すために、寒冷な気候下での燃料の
気化率の低下とも相まって始動が困難となる。
【0004】クランク室に燃料が導入される形式の内燃
機関に必要とされる潤滑油は、従来の潤滑油と違い、特
殊なものである。燃料とオイルの混合比は8:1乃至1
00:1程度であるが、一般的には16:1乃至50:
1程度である。混合比が所定の通りでない場合、機関の
始動が困難になるか、潤滑の不足による内燃機関本体の
損傷等が生じることがある。また2サイクル内燃機関に
は、燃料とオイルの混合比について各々に固有の最適値
がある。各2サイクル内燃機関特有のオイルの購入や、
オイルの正確な計量、燃料・オイル混合比の異なる混合
体を貯蔵した複数の容器の保存等の必要性等により、こ
のような2サイクル内燃機関の需要の伸びを妨げてい
た。特に計量時に油分が指や衣類に付着するのは好まし
くない。
【0005】また4サイクル内燃機関は芝刈機や高圧洗
浄機等のような装置に用いられるエンジンである。4サ
イクル内燃機関は、吸気行程と排気行程が分離している
ので、ロータリー弁等のような種類の弁を用いずにピス
トンクラウンの動きのみで吸気口や排気口の開閉が行わ
れる単純な2サイクル内燃機関に比べて排出物質が少な
いという利点がある。しかし、ヘッジトリマー、チェー
ンソー、ライントリマー等のように、様々な姿勢、時に
は上下を逆にして使用する機器に4サイクル内燃機関を
搭載するのは困難である。このような姿勢ではクランク
ケース内の激しいオイルの泡立ちが生じる可能性があ
る。このように、4サイクル内燃機関をこれらの機器に
用いるのは非現実的であった。
【0006】そこで本発明は、オイルと燃料を混合する
手間を要さず、オイル・燃料混合比の不適正による機関
始動の困難や機関の損傷を生じず、寒冷な気候下におい
ても容易に機関の始動が可能で、それぞれ燃料・オイル
混合比の異なる混合体を入れた複数の容器の保管の必要
のない2サイクル内燃機関の提供を目的とする。本発明
は更に、クランク室にオイルを蓄える必要性が無く、ど
のような姿勢でも使用可能な4サイクル内燃機関を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、内部にクランク室34aを画成し、クラ
ンク室34a内にクランクシャフト42を回転可能に支
持するクランクケース部34と、ピストン36と、ピス
トン36に回動可能に支持された接続ロッド38と、該
クランクケース部34に固定され、内周壁30と頂壁を
有して該ピストン36と共に燃焼室を画成するシリンダ
部28と、ガス化する液状の加圧燃料・オイル混合体を
収容したカートリッジ22からの該混合体の入口84と
該混合体の出口96を有するコネクタ26と、該コネク
タ26の出口96と接続され該コネクタ26から送られ
る燃料・オイル混合体の圧力を調節する圧力調整器58
と、該圧力調整器58から供給された燃料・オイル混合
体と空気とを所定の比で混合するために設けられた気化
器50とを備え、該ピストン36は該シリンダ部28の
内周壁30に気密的に摺動して該接続ロッド38を介し
て該クランクシャフト42を回転させ、該クランク室3
4aに空気・燃料・オイル混合体を導入するために該シ
リンダ部28には、貫通穴34bが形成されると共に、
該クランク室34aに導入された空気・燃料・オイル混
合体を燃焼室に導入するために該クランク室と燃焼室と
を連通するための搬送通路32が設けられ、燃焼ガスを
排出するために該シリンダ部28はシリンダ内周壁に開
口する排気口46が形成され、該気化器50は該シリン
ダ部28の貫通穴34bに接続されて該空気・燃料・オ
イル混合体が燃焼室に導入される前に、該空気・燃料・
オイル混合体がエンジンの各機械要素を潤滑する2サイ
クル内燃機関を提供している。
【0008】本発明は更に、シリンダボア102を形成
すると共に、該シリンダボア102と連通するクランク
ケース104を設けたエンジンブロック100と、該シ
リンダボア102に往復摺動するピストン106と、一
端に第1ベアリング110を設けて該ピストン106に
回動可能に接続され、他端に第2ベアリング114を設
けた接続ロッド112と、クランクピン118を介して
該第2ベアリング114と接続されると共に該エンジン
ブロック100に回転可能に支持される出力軸120を
有し更にバランサウェイト122を備えたクランクシャ
フト116と、該エンジンブロック100に固定され、
該シリンダボア102、該ピストン106と共に燃焼室
126を画成し、また吸気口128と排気口130と該
燃焼室126に向かう点火プラグ孔132が形成された
シリンダヘッド124と、吸気口128を開閉する吸気
弁134と、該排気口130を開閉する排気弁136
と、該点火プラグ孔132に装着された点火プラグ13
8と、該吸気弁134と該排気弁136とを開閉動作す
るためにエンジンの1/2の速度で該クランクシャフト
により駆動回転されるカムシャフト140と、該シリン
ダヘッド124上に装着されて弁室144を形成する弁
カバー142と、ガス化する液状の加圧燃料・オイル混
合体を収容したカートリッジ22からの該混合体の入口
84と該混合体の出口96を有するコネクタ26と、該
コネクタ出口96と接続され該コネクタから26送られ
る燃料・オイル混合体の圧力を調節する圧力調整器15
0と、該燃料・オイル混合体と空気とを所定の比で混合
するために設けられた気化器152とを備え、該圧力調
整器150から供給された燃料・オイル混合体が燃焼室
126に導入される前に、該燃料・オイル混合体がエン
ジンの各機械要素を潤滑する4サイクル内燃機関を提供
している。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態による内燃機
関について説明する。第1の実施の形態は2サイクル内
燃機関に関するものであり、燃料供給システム以外は従
来の2サイクル内燃機関と同様である。この種の2サイ
クル内燃機関では、燃料・オイル混合体が燃焼室へ導か
れる前に、燃料とオイルの混合体の一部又は全部がクラ
ンク室を通過して引き出され、可動部に潤滑油膜が形成
される。エンジンの吸気系は、固定ポート型、筒型、デ
ィスク型、リード型等、近年の高性能2サイクルエンジ
ンに適した型のものである。
【0010】図1は、本発明の第1の実施の形態による
2サイクル内燃機関を備えた動力部により駆動される動
力機械1を示す。ここではエンジンブーム4に2サイク
ルエンジン2が搭載されている。図のエンジンブームに
は様々な器具を装着することができる。図示の例では駆
動される器具はライントリマー6である。ライントリマ
ー6は、ライントリマーヘッド8を備え、ブーム接続手
段10によってエンジンブーム4に取付けられている。
後方ハンドル12はクッション材が被覆されている。ま
た前方ハンドル14は、クランプ16により位置の調整
が可能である。スロットル18により2サイクルエンジ
ンの駆動速度が制御される。カートリッジ部20がブー
ム4に取付けられている。カートリッジ部20は、カー
トリッジ本体22と、カートリッジ本体22をエンジン
ブーム4に設置するためのクランプ24と、カートリッ
ジ本体に接続されるコネクタ26とを有する。燃料カー
トリッジは例えばエンジンに直接取付けてもよい。実際
には、動力機械1全体の重量バランスを考慮してカート
リッジ部の位置が選択される。
【0011】本発明第1の実施の形態による2サイクル
エンジンを図2に示す。2サイクルエンジン2はシリン
ダ部28とクランクケース部34を備えており、シリン
ダ部28内部のシリンダ壁(内周壁)30には燃料・オ
イル可燃混合体をシリンダ部28内部に供給する入口と
なる穴32が形成されている。この燃料・オイル可燃混
合体は、クランクケース34内の気密のクランク室34
aから送出されてきたものである。即ち、クランク室3
4aと燃焼室とを連通するために穴32に接続された図
示せぬ搬送通路が設けられている。ここでクランクケー
ス34はそれ自体で内部にクランク室34aを画成する
一体型のアセンブリであって、クランク室34a内にク
ランクシャフト42を回転可能に支持している。またシ
リンダ部28はクランクケース34上に固定されてお
り、シリンダ壁30と頂部壁とが一体となった一体型ア
センブリである。またシリンダ部28には気化器50か
ら供給された空気・燃料・オイル混合体をクランクケー
ス34内に導入するための貫通穴34bが形成されてい
る。
【0012】ピストン36は、接続ロッド38、クラン
クピン40を介してクランクシャフ42に接続されてい
る。ピストン36はシリンダ壁30に対して気密に往復
摺動し、シリンダ壁30と頂部壁とピストン36とによ
り燃焼室が画成される。
【0013】エンジンの出力は、クランクシャフト42
の出力端44を介して、エンジンブーム4内の駆動軸に
伝達される。シリンダ壁30には排気口46が形成され
ており、排気ガスは排気口46から排出路を通過してマ
フラー48へ導出される。
【0014】燃料・オイル可燃混合体は、気化器50を
通過してまずクランク室34a内へ供給される。空気・
燃料・オイル混合体の流量は、スロットル18(図1)
に連結された蝶形弁52により調節される。燃料・オイ
ル混合体は燃料カートリッジ22(図1)から燃料供給
路54を介して、遮断弁56、圧力調整器58を通過
し、調整弁60へ供給される。調整弁60の制御方法と
しては、スロットル又はエンジンからの負圧や空気の流
量による制御、電子式エンジンコントローラ62による
制御、その他のエンジン制御手段による制御が考えられ
る。ここで電子式エンジンコントローラ62による制御
の場合には、マフラー48からの制御信号64やその他
の部分66からの入力信号による制御である。具体的に
は、排気系、例えばマフラーに酸素センサを設け、閉ル
ープのエンジンコントローラに酸素センサと気化器を接
続し、酸素センサからの出力に基づいてコントローラが
気化器を制御して燃料・オイル混合体の流量を制御して
空燃比を所望の値に制御することができる。
【0015】遮断弁56はレバー68によってバキュー
ムモータ70に連結される一方で、反動バネ72にも連
結している。バキュームモータ70は逆止弁74とブリ
ード弁76を介してクランク室34aに連通しており、
通常のエンジン駆動時には遮断弁56を開弁位置に保持
し、エンジン停止後直ちに反動バネ72によって遮断弁
を閉弁する。
【0016】次に本発明の第2の実施の形態による4サ
イクル内燃機関について説明する。第2の実施の形態に
よる4サイクル内燃機関においては、排気システムは従
来の4サイクルエンジンと同様であるが、吸気システム
は従来の4サイクル内燃機関と異なる。ここで、排気シ
ステムにおいては、排気通路又はマニホールドに排気弁
が連通し、マニホールドはマフラーに連通している。そ
して吸気システムでは、シリンダヘッドに設けられた少
なくとも一つの吸気弁が、直接的又は間接的にクランク
室に連通している。更に、従来の4サイクルエンジンで
はクランク室が通気されているが、本発明の4サイクル
エンジンではクランク室は気密的にシールされている。
ピストンの上昇行程において、空気と燃料カートリッジ
から供給された燃料・オイル混合体とが、クランク室内
へ引込まれる。その経路は大きく分けて2つあり、燃料
・オイル調整器及び又は気化器を通過する直接的な経路
と、弁室等を通じての間接的な経路がある。適用可能な
弁としては、リード弁、ロータリー弁などが挙げられ
る。これらの弁は、エンジンの点火行程時には閉じたま
まである。点火時、吸気弁は閉じており、クランク室の
密閉空間内の燃料・オイル・空気混合体は、単にピスト
ンの降下により圧縮され、上昇により膨張する。ガスの
移動を伴わない行程(non-transfer stroke)における動
力のロスはほとんど無いか、あるとしても僅かである。
即ちクランク室の内圧に逆らってピストンが降下するこ
とによるロスは、ピストンの上昇時にクランク室の内圧
自体によってピストンが押し戻される力によって補償さ
れるからである。吸入行程では、吸気弁が開き、燃料・
オイル・空気混合体がクランク室から吸気弁へ通じる通
路を通過して燃焼室へ導入される。ピストンの上昇によ
る圧縮行程では、クランク室が低圧となるため、燃料・
オイル・空気混合体が気化器を通過してクランク室へ引
き込まれる。第2の実施の形態の4サイクル内燃機関で
は油だめや過多なオイルが存在しないため、オイルの発
泡が生じず、いかなる姿勢でもエンジンを駆動すること
ができる。
【0017】具体的には、図4に示されるように、4サ
イクルエンジンはエンジンブロック100を有し、エン
ジンブロック100は内部にシリンダボア部102と、
シリンダボア部102と連通するクランクケース104
とを備え、シリンダボア内部にはピストン106が往復
摺動可能に設けられている。ピストン106には接続ロ
ッド112が回動可能に接続されている。ここで接続ロ
ッド112は長尺部材112であってその一端にはピス
トン106に回動可能に連結された第1ベアリング11
0が設けられ、他端には第2ベアリング114が設けら
れる。クランクシャフト116はクランクピン118と
長軸シャフト120とバランサウェイト122が設けら
れている。クランクピン118は接続ロッド112の第
2ベアリング114が回動可能に接続されている。長軸
シャフト(出力軸)120は、エンジンブロック100
のベアリングジャーナル(図示せず)に回転可能に支持
され、動力端および出力端を備えるものである。シリン
ダヘッド124がエンジンブロック100に接続され、
シリンダボア部102とシリンダヘッド124とピスト
ン106とにより燃焼室126が画成される。シリンダ
ヘッド124には、吸気口128と排気口130が形成
されている。また点火プラグ口132がシリンダボア部
102に形成され、点火プラグ138が燃焼室126に
向かってシリンダヘッド124を貫通している。シリン
ダヘッド124は更に吸気口128と排気口130をそ
れぞれ開閉する吸気弁134及び排気弁136が設けら
れている。カムシャフト140はクランクシャフト11
6によってエンジンの1/2の速度で回転して吸気弁1
34と排気弁136を連続的に開閉する。弁カバー14
2がシリンダヘッド124上に装着され弁室144が形
成される。
【0018】コネクタ146は加圧カートリッジから供
給されたガス燃料とオイルの混合体を受入れる入口と、
燃料・オイル混合体を排出する出口148を備える。圧
力調整器150は出口148から吐出された燃料・オイ
ル混合体を所定の圧力に調整するためのものである。気
化器152は、第1の実施の形態における2サイクルエ
ンジンと同様に通常のエンジン動作中の流量条件に基づ
いて燃料・オイル混合体を所定の比率で空気と混合する
ためのものである。エンジンの燃焼室に燃料・オイル混
合体を導入する前に、4サイクルエンジンのクランク室
104及び弁室144内の潤滑を要する部位に圧力調整
器150によってこの混合体が供給される。
【0019】本発明の第3の実施の形態を図5に示す。
説明の便宜上図4で示した詳細な部分、例えばバルブス
プリングやカムシャフト等の図示は省略してある。図5
においては、燃料・オイルカートリッジとエンジンの接
続にコネクタ180が使用され、コネクタ180は、圧
力調整器182に連通されている。圧力調整器182は
逆止弁185を備えた通路184によってクランク室1
04に連通し、調整された流量の燃料・オイル混合体が
クランク室104に供給される。燃料・オイル混合体
は、吸気に至る通路内を通過するのではなく、クランク
室から延びる通路186を介して気化器188に供給さ
れ、気化器188において、流量が調整されると共に燃
料・オイル混合体は弁60で決定される所定の比率で空
気と混合される。そして、得られた燃料・オイル・空気
混合体が、最後に吸入管128を通り燃焼室へ導入され
る。
【0020】次に、上述した2サイクル内燃機関や4サ
イクル内燃機関に用いられる燃料カートリッジについて
説明する。この燃料カートリッジは、液化燃料ガスとオ
イルの混合体が加圧状態で加圧容器に貯蔵されている。
液体燃料はエンジン動作中の温度では通常気体であるの
で、燃料はエンジンに導入された際瞬時に気化する。こ
のとき周囲温度は燃料の沸点よりも十分高いので、燃料
に混入されているオイルが霧状に散在する。従って、気
圧降下の目的で使用されるベンチュリ等のような流量の
制限を要しない。結果としてエンジンの空気供給がより
能率的になり、同等の排気量のエンジンであればより高
い出力を得ることができる。燃料貯蔵室の所定の高さに
燃料を維持する必要がないため、気化器は浮き球等を必
要としない。
【0021】図3は燃料カートリッジの詳細を示してお
り、燃料カートリッジ22は金属、繊維強化複合材、フ
ィラメントが巻回された熱可塑性材料等、高圧下におい
ても液化燃料・オイル混合体80を確実に保持可能な素
材で構成される。燃料カートリッジは、その一端部に雄
ネジ付きの接続突起部82を備え、雌ネジが螺刻された
凹部84を備えたコネクタ26に螺合接続されている。
ここで燃料カートリッジ22がコネクタ26に接続され
た状態では、燃料カートリッジ22はコネクタ26に対
して直角に延びている。接続突起部82の中央には、シ
ュレーダータイプ(Shrader type)又はその他のタイプの
充填弁86が設けられている。燃料カートリッジ22が
コネクタ26に螺合された際に、凹部84内の突出部8
8が充填弁86を押し上げ、燃料カートリッジ22内の
燃料及びオイルが内部通路90を通って外部接続口92
へ流れる。外部接続口92は接続手段96により高圧供
給路94に接続される。なお接続手段96は、圧着やス
エージング等の流体接続手段によって高圧供給路94と
接続される。燃料カートリッジ22の内部頂上空間10
0へ延びたサイフォンチューブ98がカートリッジ内部
に設けられる。液体の燃料・オイル混合体を気化器に供
給する場合にはサイフォンチューブ98は不要である。
燃料カートリッジ22は取付けブラケット101の止め
具でブーム4に固定される。
【0022】気化器のニードル弁により空気流の中へ所
定の比率で液体燃料・オイル混合体が混入されるのが一
般的であるが、本発明の他の実施様態としては、液体燃
料・オイル混合体を気化器に供給することなく、オイル
と燃料が共沸的混合体(azeotrope) の組成となるように
両者を調整するか、燃料・オイル混合気体がガスの状態
でエンジンへ供給されるような位置にカートリッジから
の噴射位置を設定するようにする。この場合、調整弁は
前者のものより大型のものとなる。液体燃料に比べ容積
の大きい気体燃料を制御しなければならないからであ
る。
【0023】燃料カートリッジ組込みタイプのエンジン
用のカートリッジは、携帯プロパントーチ等に使用され
ているものと同様の構成である。ここでカートリッジ
は、そのタンクの頂上部に凹部を形成してこの凹部をコ
ネクタと螺合するか、図3に示した実施の形態のように
タンクの頂上部に突出部を設けてそれとコネクタとを螺
合することによりエンジンと連結する。また、カートリ
ッジとコネクタとの気密的な螺合が完了するまでは漏れ
が生じず、螺合が完了した時点でカートリッジとコネク
タ内部とが連通する。
【0024】エンジンの種類によって燃料・オイル混合
比が異なる混合燃料を使用するが、カートリッジの誤っ
た装着を回避するために、燃料・オイル混合比の異なる
カートリッジ毎にねじ込み口の直径を変えエンジンに合
致したカートリッジのみが装着できるようにするのが好
ましい。又はネジのピッチや傾斜をカートリッジの種類
毎に変えてもよい。
【0025】カートリッジは、動作の都合に合わせて頂
上部又は底部でコネクタと接続される。更にカートリッ
ジは、エンジンや気化器の特性に応じて、液体が供給さ
れるか気体が供給されるかを選択できるよう設計されて
いる。例えば、エンジンが燃料・オイルの共沸混合気体
で動作する場合には、底部でコネクタに接続され鉛直に
設置されたカートリッジを用いるには、カートリッジに
はコネクタとの接続突起部にカートリッジ内の頂上空間
まで通じる管(図3のサイホン管98)等を備える必要
がある。このとき、カートリッジ全容量の1/2乃至2
/3程度が圧縮燃料・オイル混合液で満たされているの
が好ましい。カートリッジ内の頂上空間には燃料・オイ
ル共沸混合ガスが充満しており、カートリッジの内圧に
より気化器にこの燃料・オイル共沸混合ガスが供給され
る。そしてカートリッジ内の圧縮燃料・オイル混合液は
直ちに気化してカートリッジ内の頂上空間に充満する。
【0026】エンジンが燃料・オイル混合液を使用する
ものである場合、上述したサイフォン管のような燃料カ
ートリッジの接続部に設けられた管は必要ではなく、燃
料・オイル混合液が接続突起部を介してコネクタに直接
供給される。液化燃料・オイル混合液がカートリッジか
ら排出されるが、液体燃料がカートリッジ内で連続的に
気化するので、カートリッジの内圧は燃料供給に必要な
値に保たれる。
【0027】カートリッジに充填する燃料はエンジンの
動作環境を考慮してその種類が決定されるが、通常の圧
力でかつ予想される周囲動作温度でガスとなる液状の石
油製品が好ましい。例えば燃料は、プロパン、ブタン、
イソブタン、又はそれらの混合体が好ましい。これらに
微量の混合体が含まれてもよいが、その混合体としては
アセチレン、メタン、エタン、シクロペンタンやシクロ
ヘキサンを含む様々なペンタンやヘキサン、低分子量の
エーテルやケトン、例えばメチルエチルケトン、ジメチ
ルエーテル、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテ
ル、ジ−n−プロピルエーテル等が挙げられる。燃料の
成分は、カートリッジから排出された時点で完全に気化
するものであって、燃料供給や気化時にその組成が変化
しないものが選択される。換言すれば、カートリッジ内
の燃料の使い始めから終わりまでエンジンにはじめに供
給された成分構成のまま変化しないような燃料が選択さ
れる。ある燃料が好適であるかどうかは、簡単な試験を
した上で決定される。まず、所望の燃料・オイル混合体
が充満しているカートリッジでエンジンを駆動する。カ
ートリッジの使いはじめから使い終わりまでエンジンが
所望の動作をし、かつ、使用し終えた燃料カートリッジ
がほぼ空であった場合、その燃料は好適であると言え
る。燃料カートリッジの再利用を前提としない場合に
は、カートリッジの燃料をほとんど使い果たすまでエン
ジンが通常の動作をし続けたとき、燃料カートリッジは
例えば400cm3程度の液体燃料を保持できる容量で
あればよい。
【0028】燃料混合体は均一に気化するのが好まし
く、燃料の組成がカートリッジを取付けてから燃料を使
い果たすまでエンジン動作中大きく変化しないものが好
ましい。この種の燃料の性質を試験するためには、試験
燃料を詰めたカートリッジを弁に接続し、燃料が弁を通
じて適当な燃料処理器へ流れるようにし、所定の間隔で
燃料気体を抽出してクロマトグラフィー分析を行う。ク
ロマトグラフィー分析では、カートリッジから流れ出る
燃料中の各成分の定量分析を素早く行うことができる。
燃料の組成比が大きく変化していないかどうかを判断す
るために、各組成の分量の変化がカートリッジの使いは
じめから使い終わりにわたって比較される。
【0029】潤滑油はカートリッジのタイプ及び使用さ
れる燃料に合わせて選択される。燃料・オイルの圧縮混
合液を気化器へ供給するよう設計されたカートリッジを
使用する場合には、潤滑剤は液体燃料に対して溶解性を
有する必要がある。従って通常の2サイクルエンジンの
潤滑油がこの要求に合致している。オイルの燃料に対す
る溶解度が低く混合液中に潤滑に必要な分量だけ供給で
きない場合には、燃料のオイル溶解力を上げるため、低
分子量で低沸点のエーテル、ケトン、エステル等の、オ
イル溶解力が高く可燃な物質が燃料に添加される。
【0030】潤滑油の好適な組成としては、例えばパラ
フィン油21.3%、ナフテンオイル78.6%、芳香
族オイル21.3%の混合体が挙げられる。上記の組成
物のうち一又はそれ以上を合成オイルに代えるか、潤滑
剤をすべて合成物としてもよい。合成潤滑剤の例として
は、多価アルコール脂肪酸エステル、ドデシルベンゼン
や様々なナフテンオイル等のようなアルキルベンゼン、
ポリブテンやデセン(Desene)やオリゴマーが重合化した
α−オレフィン(oligomeric polymerizedα-olefin)等
に代表されるようなポリオレフィン等が挙げられる。後
者は燃料・オイル混合体を用いたエンジンの排気ガスの
発生を低く抑える傾向があるので特に有用である。
【0031】燃料・オイル混合体が気体の状態で気化器
に供給されるように設計されたエンジンとカートリッジ
との組合せの場合には、潤滑油及び燃料に求められる条
件はより厳しくなる。一般的に、燃料・オイル混合体は
「共沸的混合体」でなければならない。「共沸的に」と
は、例えば通常のエンジン動作環境において、気化した
燃料・オイル混合体の組成比が、カートリッジ内の燃料
・オイル混合液の組成比とほぼ同一であることを意味す
る。再利用可能なカートリッジの場合は、共沸混合体の
組成がその液体の組成ときわめて類似していることが重
要である。さもないと混合体をカートリッジに充填する
度に、沸点の高い成分がカートリッジの中に蒸発せずに
残留するからである。しかし、再利用不可能なカートリ
ッジでは、カートリッジから供給される気体が常に十分
な潤滑油を含むようにするために、燃料とオイルの混合
体に大量の潤滑油を混入することが可能である。このよ
うな場合、カートリッジの中の燃料を使い尽くした後
に、例えば高さ400mmタンクの中に数mmか、多く
は10乃至15mmまで潤滑油が残留することがあって
もよい。
【0032】燃料・オイル混合体を気体状態で供給する
ように設計されたカートリッジの燃料・オイルの好まし
い組成を決定するために、簡単な試験が行なわれる。こ
の試験は以下の手順で行われる。カートリッジから供給
された気体状態の燃料・オイル混合体は、燃料とオイル
の混合体の溶剤で満たした補足器又は冷却補足器に導入
される。燃料・オイル混合体の気化物が補足器を通過し
た数分後、補足器中の液体は高圧液体クロマトグラフィ
ー(HPLC)又はガスクロマトグラフィー(GC)で
分析される。その後、補足器には新たな溶剤で満たされ
るかあるいは新たな冷却補足器に取り替えられ、そこに
次なる燃料・オイル混合体のサンプルが新たに導入され
る。この新たな補足器内のサンプルは、先のものと同様
にして分析される。このことにより潤滑剤と燃料との相
対的な組成比を容易に比較することができる。気化の過
程全体にわたってこれらの成分の組成比が大きくは変化
しないのが好ましい。燃料・オイル混合体の共沸的状態
については、カートリッジ内では高圧により共沸状態が
保たれ、気化器やクランク室内では低圧のため共沸状態
が壊れるのが最も好ましい。後者の場合には、気化器や
クランク室内において気体燃料の中に潤滑油がオイル滴
として霧状に存在する形となる。
【0033】特定のエンジンに対しては特定の燃料・オ
イル混合体を内蔵した特定のカートリッジを接続するの
が好ましいが、気候の変化に応じて特定のエンジンに対
して様々なカートリッジを接続することも可能である。
例えば寒冷な環境で使用する場合には、低沸点成分を多
く含んだ燃料カートリッジを用い、寒冷な環境下での用
途であることを示すためにカートリッジを青色で表示す
る。華氏80度以上の高温の環境下で使用するカートリ
ッジは通常より高温な状況下での用途であることを示す
ために赤色で表示し、華氏30度から80度等のような
通常の気候での用途であることを示すためにカートリッ
ジを中間色やその他の色の組み合わせで表示する。
【0034】様々な大きさのカートリッジが提供される
のが好ましい。機動性が特に要求されるときや短時間の
使用のみでよいときには比較的小さなカートリッジを取
付け、一方長時間の使用が必要なときはより大きな容量
のカートリッジを取付ければよい。また動力機械が実質
的に静止している姿勢で駆動される場合、例えば横に寝
た状態で積み上げられた木材付近でチェーンソーを駆動
する場合には、20ポンドタンクのような大容量タンク
に燃料を貯蔵し、一端がカートリッジ用のコネクタと同
じ接続構造をなす供給管を介してタンクとエンジンを接
続すればよい。
【0035】また気化器や調整器、その他エンジン制御
器は、当業者により容易に選択される。これらは例え
ば、米国特許第4,721,078号、第4,864,
991号、第4,887,579号、第4,894,0
67号、第4,953,516号、第4,997,45
8号、第5,146,903号、第5,251,602
号、第5,330,031号、第5,370,098号
に記載されている。
【0036】本発明による内燃機関は上述した実施例に
限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変
形や改良が可能である。例えば、吸入弁に代えてロータ
リー弁その他の弁を使用してもよい。また、制御された
流量の燃料・オイル混合体をクランク室に導入する代わ
りにバルブ室に導入してもよい。その場合にはクランク
室への混合体の導入のために適切な通路を敷設すればよ
い。更には、吸入弁を複数設け、そのうちの1個の吸入
弁をクランク室及び又はバルブ室と連通させ、別の吸入
弁を空気吸気に連通させる。また気化器によって空燃比
を調整するのではなく、圧力調整器を利用し、燃料・オ
イル混合体の圧力を変化させることにより空燃比を調整
することも可能である。特に2サイクルエンジンにおい
て、圧力調製器から供給される燃料・オイル混合体の流
れを調整するために、気化器は内部にダイヤフラムとニ
ードルバルブを有するものが好ましい。また4サイクル
エンジンにおいて、気化器を吸気弁に直結させてもよ
く、またバルブ室に連通させてもよい。また4サイクル
エンジンにおいて、気化器にリード弁を設けて燃料・オ
イル混合体の逆流を防止するようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の内2サイクル内燃機関に
よれば、所望の混合比の燃料・オイル混合体を内蔵する
燃料カートリッジをコネクタを介して内燃機関に接続可
能であり、圧力調整器、気化器を介して該混合体がクラ
ンク室内に導入され、クランク室から燃焼室に導入され
るので、燃料とオイルとを所望の比率で混合する手間を
要さず、またカートリッジ内の燃料・オイル混合比が適
正であるから内燃機関の始動がスムースとなり機関の損
傷も生じない。
【0038】請求項2記載の4サイクル内燃機関によれ
ば、所望の混合比の燃料・オイル混合体を内蔵する燃料
カートリッジをコネクタを介して内燃機関に接続可能で
あり、この混合体が燃焼室に導入される前にクランク室
や弁室に導入されて所望の機械部品の潤滑が行われるの
で、4サイクル内燃機関を搭載した動力機械を様々な姿
勢で動作するような場合でも、従来の4サイクル内燃機
関のようにクランクケース内のオイルパンに潤滑油を別
個に貯留する必要がないので、オイルの泡立ちのような
問題が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による2サイクル内
燃機関により駆動されるライントリマーを示す斜視図。
【図2】本発明の第1の実施形態による2サイクル内燃
機関を示す断面図。
【図3】図1の3−3線に沿った燃料・潤滑油カートリ
ッジを示す断面図。
【図4】本発明の第2の実施形態による4サイクル内燃
機関を示す断面図。
【図5】本発明の第3の実施形態による4サイクル内燃
機関を示す断面図。
【符号の説明】
22 カートリッジ 26 コネクタ 28 シリンダ部 30 内周壁 32 穴(搬送通路) 34 クランクケース 34a クランク室 34b 貫通穴 36、106 ピストン 38、112 接続ロッド 42、116 クランクシャフト 46 排気口 50、152 気化器 58、150 圧力調整器 84 凹部(入口) 96 接続手段(出口) 100 エンジンブロック 102 シリンダボア 104 クランクケース 110 第1ベアリング 114 第2ベアリング 118 クランクピン 120 出力軸 122 バランサウェイト 124 シリンダヘッド 126 燃焼室 128 吸気口 130 排気口 132 点火プラグ孔 134 吸気弁 136 排気弁 138 点火プラグ 140 カムシャフト 142 弁カバー 144 弁室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン イー.ネマジ アメリカ合衆国、ミシガン州 48302、ブ ルームフィールド ヒルス、ストーンライ 4373 (72)発明者 ウイリアム ジー.コンガー アメリカ合衆国、ミシガン州 48138、グ ロッソ アイル、イースト リバー ロー ド 21294

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にクランク室を画成し、クランク室
    内にクランクシャフトを回転可能に支持するクランクケ
    ース部と、 ピストンと、 ピストンに回動可能に支持された接続ロッドと、 該クランクケースに固定され、内周壁と頂壁を有して該
    ピストンと共に燃焼室を画成するシリンダ部と、 ガス化する液状の加圧燃料・オイル混合体を収容したカ
    ートリッジからの該混合体の入口と該混合体の出口を有
    するコネクタと、 該コネクタの出口と接続され該コネクタから送られる燃
    料・オイル混合体の圧力を調節する圧力調整器と、 該圧力調整器から供給された燃料・オイル混合体と空気
    とを所定の比で混合するために設けられた気化器とを備
    え、 該ピストンは該シリンダ部の内周壁に気密的に摺動して
    該接続ロッドを介して該クランクシャフトを回転させ、 該クランク室に空気・燃料・オイル混合体を導入するた
    めに該シリンダ部には、貫通穴が形成されると共に、該
    クランク室に導入された空気・燃料・オイル混合体を燃
    焼室に導入するために該クランク室と燃焼室とを連通す
    るための搬送通路が設けられ、 燃焼ガスを排出するために該シリンダ部はシリンダ内周
    壁に開口する排気口が形成され、 該気化器は該シリンダ部の貫通穴に接続されて、該空気
    ・燃料・オイル混合体が燃焼室に導入される前に、該空
    気・燃料・オイル混合体がエンジンの各機械要素を潤滑
    することを特徴とする2サイクル内燃機関。
  2. 【請求項2】 シリンダボアを形成すると共に、該シリ
    ンダボアと連通するクランクケースを設けたエンジンブ
    ロックと、 該シリンダボアに往復摺動するピストンと、 一端に第1ベアリングを設けて該ピストンに回動可能に
    接続され、他端に第2ベアリングを設けた接続ロッド
    と、 クランクピンを介して該第2ベアリングと接続されると
    共に該エンジンブロックに回転可能に支持される出力軸
    を有し更にバランサウェイトを備えたクランクシャフト
    と、 該エンジンブロックに固定され、該シリンダボア、該ピ
    ストンと共に燃焼室を画成し、また吸気口と排気口と該
    燃焼室に向かう点火プラグ孔が形成されたシリンダヘッ
    ドと、 該吸気口を開閉する吸気弁と、 該排気口を開閉する排気弁と、 該点火プラグ孔に装着された点火プラグと、 該吸気弁と該排気弁とを開閉動作するためにエンジンの
    1/2の速度で該クランクシャフトにより駆動回転され
    るカムシャフトと、 該シリンダヘッド上に装着されて弁室を形成する弁カバ
    ーと、 ガス化する液状の加圧燃料・オイル混合体を収容したカ
    ートリッジからの該混合体の入口と該混合体の出口を有
    するコネクタと、 該コネクタの出口と接続され該コネクタから送られる燃
    料・オイル混合体の圧力を調節する圧力調整器と、 該燃料・オイル混合体と空気とを所定の比で混合するた
    めに設けられた気化器とを備え、 該圧力調整器から供給された燃料・オイル混合体が燃焼
    室に導入される前に、該燃料・オイル混合体がエンジン
    の各機械要素を潤滑することを特徴とする4サイクル内
    燃機関。
JP9286133A 1996-10-04 1997-10-02 内燃機関 Pending JPH10115207A (ja)

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US08/725,452 1996-10-04

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