JPH10113576A - 電気集塵装置および焼却炉 - Google Patents

電気集塵装置および焼却炉

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JPH10113576A
JPH10113576A JP28619296A JP28619296A JPH10113576A JP H10113576 A JPH10113576 A JP H10113576A JP 28619296 A JP28619296 A JP 28619296A JP 28619296 A JP28619296 A JP 28619296A JP H10113576 A JPH10113576 A JP H10113576A
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pipe
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安全に排気ガスの測定を可能にする。 【解決手段】排気管4が鋼板製の管14の内面を耐火物
15で覆って成る。排気管4は側壁に貫通孔16を有す
る。絶縁性の支持管5が貫通孔16を気密的に塞いで排
気管4内に挿入される。支持管5は排気管4の軸心と一
致させ真下に吹出口を有する。放電極6が吹出口を通っ
て支持管5により排気管4の中心に吊り下げられる。送
風装置8が支持管5を通して吹出口から排気管4内に送
風する。直流高圧電源7が支持管5を通して放電極6に
電気的に接続され、放電極6と管14との間に直流高電
圧を印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属製管の内面を
耐火物で覆って成る排気管と、排気管の内部で支持され
た放電極とを有する電気集塵装置および焼却炉に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の電気集塵装置としては、例えば、
登録実用新案公報第3021572号に示すものがあ
る。すなわち、金属製管の内面を耐火物で覆って成る排
気管の出口に金属製の桁材を渡し、桁材から放電極を排
気管のほぼ中心線上で排気管と電気的に絶縁されるよう
排気管の中に吊り下げ、桁材を介して放電極と金属製管
との間に直流高電圧を印加して、排気管を通る排気ガス
から高温状態で集塵するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、電気集塵装置
では、作動状況を管理するため、集塵後の排気ガスの成
分や、排気ガスに含まれる煤塵の量、排気ガスの流速等
を測定する必要がある。従来の電気集塵装置では、放電
極が排気管の出口上方に渡した桁材から排気管の中心軸
に沿って下方に吊り下げられているため、測定孔で排気
ガスの測定を行う場合、特別に安全対策を施した器具以
外では、放電極に接近しすぎると感電する危険があり、
排気管の出口から安全な離れた位置で排気ガスの測定を
行うと排気ガスが拡散し、正確な測定が困難になるとい
う問題点があった。
【0004】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、安全に排気ガスの測定が可能な電気集塵
装置および焼却炉を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の本発明に係る電気集塵装置は、金属製管
の内面を耐火物で覆って成り、側壁に貫通孔を有する排
気管と;管状の絶縁体から成り、前記貫通孔を気密的に
塞いで通り、前記排気管内に挿入され、排気管の中央部
で排気管の出口と反対側に吹出口を有する支持管と;前
記支持管により前記吹出口を通って前記排気管と電気的
に絶縁された状態で支持され、排気管とほぼ同軸に配置
された放電極と;前記排気管の外側に設けられ、前記支
持管を通して前記吹出口から前記排気管内に送風するた
めの送風装置と;前記排気管の外側に設けられ、前記支
持管を通して前記放電極に電気的に接続され、前記放電
極と前記金属製管との間に直流高電圧を印加するための
高圧電源とを、有することを特徴とする。
【0006】排気管を構成する金属製管は、鋼から成る
ことが好ましい。金属製管の内面を覆う耐火物は、常温
では絶縁体であってもよい。排気管の内面は、常時、金
属のような完全な導電性を有しなくてもよい。高温時に
のみ捕集した煤塵の電荷を中和できるのに必要な導電性
があれば十分であるからである。金属製管の内面を覆う
耐火物は、特に、キャスタブル耐火物(SiO2とAl2O3
主成分とする耐火コンクリート)等から成ることが好ま
しい。放電極には、放射状に多数の放電針を設けること
が好ましい。放電針を設けることにより、排気管と放電
極との間の放電ギャップが長くてもコロナ放電を起こし
やすくすることができる。放電極に放電針を設ける場
合、放電針の数や取付形状は種々選択することができ
る。貫通孔は、1つであっても、複数であってもよい
が、排気管内で対向する2箇所に形成されることが好ま
しい。吹出口の縁は、絶縁体、特に、耐熱セラミックで
覆うことが好ましい。送風装置による送風は、常温の外
気の送風で十分であるが、強制的に冷却した空気を送風
してもよい。送風装置は、1個であっても複数であって
もよい。
【0007】請求項1の本発明に係る電気集塵装置で
は、排気管を通して燃焼後の排気ガスを処理する。排気
管は、排気ガスの高温に晒されるが、内面が耐火物で覆
われるため、高温による劣化を防止することができる。
放電極と金属製管との間には、高圧電源により直流高電
圧を印加する。極性は、一般の工業用電気集塵装置と同
様、排気管をプラス極、放電極をマイナス極とする。
【0008】排気管の内面は耐火材であり、常温では絶
縁性を有してほとんど電気を通さない。しかしながら、
400℃以上の高温になると、電気絶縁性が失われて電
気を通すようになる。排気管は、燃焼による排気ガスを
通過させる場合、内面が400℃以上、通常、800℃
前後の高温になるため、排気管が集塵極となる。そして
熱電子も多量に存在し、放電極と排気管との間に活発な
コロナ放電が起こる。コロナ放電により、排気管を通る
排気ガス中の煤塵がマイナスに帯電し、排気管の内面に
付着凝集する。こうして、排気ガスは、煤塵を除去され
て排気管の出口から排出される。なお、貫通孔は支持管
により塞がれており、貫通孔から排気管の外へ排気ガス
が漏れ出ることはない。
【0009】集塵処理の際には、送風装置を作動させ、
支持管を通して吹出口から排気管内に送風する。支持管
は絶縁体から成る。送風装置は、送風により吹出口付近
に煤塵を付着しにくくする。これにより、放電極と排気
管との間のコロナ放電や火花放電を防止することができ
る。
【0010】放電極が排気管の貫通孔を通る支持管によ
り支持されて測定孔が放電極から離れている場合には、
排気ガスの測定を安全に行うことができる。
【0011】請求項2の本発明に係る電気集塵装置は、
請求項1の電気集塵装置において、円錐形電極を有し、
この円錐形電極は、円錐側面形状のメッシュから成り、
前記排気管と電気的に絶縁され、頂点から前記放電極を
伸ばして頂点が放電極に電気的に接続して固定され、前
記排気管の内部で排気管の出口方向にかけて広がるよう
排気管とほぼ同軸に配置されていることを、特徴とす
る。メッシュの円錐側面の面積は、流路の圧損上昇の防
止のため大きくとることが好ましい。
【0012】請求項2の本発明に係る電気集塵装置で
は、円錐形電極が設けられ、排気管の出口方向にかけて
排気管内面と円錐形電極との距離が徐々に小さくなり、
その間の電界が徐々に強められている。円錐形電極は、
メッシュから成り、負に帯電した煤塵が中を通過するの
を防ぐ。このため、放電極により負に帯電した煤塵は、
円錐形電極の外側側面に沿って排気管内面の方向へ誘導
され、確実にその内面に付着凝集する。排気管内部の電
界が弱い場合には、放電極だけでは排気管の中心部を流
れる煤塵は排気管まで駆動されないおそれがあるが、円
錐形電極を設けることにより集塵率を高めて、排気ガス
の煤塵を除去することができる。
【0013】請求項3の本発明に係る焼却炉は、請求項
1または2の電気集塵装置を有し、前記排気管の長さ方
向に沿った直下に燃焼室を有することを特徴とする。
【0014】請求項3の本発明に係る焼却炉では、燃焼
室の燃焼により生じた排気ガスが前述の電気集塵装置に
より処理され、煤塵を除去されて排気管の出口から排出
される。排気管の内面に付着凝集した煤塵は、自重等に
より自然に排気管の内面から剥離し、真下の炉床に落下
する。剥離した煤塵は、炉床の灰とともに処理すること
ができるので、煤塵を受ける設備を省略することができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の第1形態および第2形態について説明する。図1〜図
3は、本発明の実施の第1形態を示している。図1に示
すように、焼却炉1は、燃焼室2と電気集塵装置3とを
有している。電気集塵装置3は、排気管4と支持管5と
放電極6と直流高圧電源7と送風装置8とを有してい
る。排気管4は立設しており、燃焼室2は排気管4の長
さ方向に沿った直下に設けられている。燃焼室2には、
側壁に廃棄物の投入口10および空気取入口11が設け
られ、炉床には灰の取出口12が設けられている。ま
た、燃焼室2には、助燃バーナ13が設けられる。
【0016】排気管4は、円筒状の鋼板製の管14の内
面をキャスタブル耐火物15でライニングして成る。キ
ャスタブル耐火物15の脱落を防ぐため以外に、高温
時、耐火材の表面に捕集された電荷を鋼板製外皮に確実
に逃す目的で、管の内面には耐熱金属製アンカーを多数
植え付ける。排気管4の内径の一例を挙げれば、約2m
である。排気管4は、側壁4aの排気管4内で対向する
2箇所に貫通孔16を有する。
【0017】排気管4は、貫通孔16より上方に絞4b
を有して内径が狭まっており、絞4bより上部4cで排
気ガスの流速を増加させ測定しやすくなっている。排気
管4の上部4cには、側壁4aに測定孔18が設けられ
ている。測定孔18には、開閉蓋19が設けられてい
る。排気管4の絞4bの内面には、排気管4を塞ぐよう
金属製のメッシュ20が取り付けられ、絞4bより上部
4cと下部4dとは区切られている。メッシュ20は、
側壁4aのキャスタブル耐火物15を貫通して鋼板製の
管14に電気的に接続され、測定孔18における測定時
に放電極6からの感電を確実に防止する。排気管4は、
上端に排気ガスの出口4eを有している。
【0018】図2および図3に示すように、支持管5
は、セラミック製の外管5aの内部に断熱性シリコン繊
維5bを詰め、中心線上にセラミック製の内管5cを配
置して構成されている。支持管5は、絶縁性を有してい
る。支持管5は、2つの貫通孔16を気密的に塞いで通
り、排気管4内に挿入されて排気管4を横断している。
支持管5は、測定孔18から測定を行うとき火花放電を
起こさないよう、測定孔18から十分な距離だけ離れて
いる。支持管5は、中央部に内管5cに連通する吹出口
5dを有している。吹出口5dは、支持管5の側面から
突出している。支持管5は、吹出口5dが排気管4の中
央部で排気管4の出口4eと反対側を向くよう配置され
る。
【0019】吹出口5dは、外側が耐熱セラミック21
で管状に覆われている。図2に示すように、耐熱セラミ
ック21は、電界の集中を防止し、コロナ放電や火花放
電を防止するため断面形状がロゴウスキー電極と類似し
て、下端が丸みを帯びている。
【0020】放電極6は、管状の電極であって、吹出口
5dを通って支持管5に固定されている。放電極6は、
支持管5から吊り下げられ、排気管4の内部のほぼ中心
線上で排気管4に沿って伸びている。放電極6は、排気
管4から離れて、排気管4と電気的に絶縁された状態で
支持されている。放電極6は、吹出口5dの内面から離
れてその中心線上に配置される。放電極6は、放射状に
多数の放電針22を有している。放電極上部6aはセラ
ミック製であり、図2に示すように、中心に耐熱金属製
配線23を通すため中空になっている。放電極下部6b
は耐熱金属製であり、上部6aと下部6bは差し込ま
れ、ボルト6cにて締結されている。そして、上部6a
を通り、高電圧リード線23はボルト6cに接続されて
いる。
【0021】直流高圧電源7は、排気管4の外側に設け
られている。図1〜図3に示すように、直流高圧電源7
のマイナス側配線23は、支持管5の外管5aおよび内
管5cに排気管4の外側であけた孔を通って内管5cの
内部を通り、放電極6に電気的に接続されている。直流
高圧電源7は、マイナス極が配線23を介して放電極6
に接続され、プラス極が接地されている。排気管4の鋼
板製の管14は、接地されている。直流高圧電源7は、
スイッチをオンにすることにより、放電極6と管14と
の間に直流高電圧を印加することができる。
【0022】送風装置8は、排気管4の外側で、絶縁体
から成る基台24により支持されている。送風装置8
は、絶縁性を有する合成ゴムまたはポリエチレン製の送
風チューブ25を有し、電動でブロアを回転させて常温
の外気を送風チューブ25から送風することができる。
送風チューブ25は、コネクタ26を介して支持管5の
端部に接続されている。送風装置8は送風チューブ25
から内管5c内に送風し、内管5cを通った送風は吹出
口5dを抜けて排気管4内に出て、出口4eから排出さ
れる。
【0023】次に、作用について説明する。焼却炉1で
廃棄物の焼却処理を行う場合、投入口10から廃棄物を
燃焼室2内に投入する。燃焼室2の燃焼により生じた排
気ガスは、高温のため、電気集塵装置3の排気管4を通
って出口4eへと上昇し、排気管4内は高温の排気ガス
で満たされる。排気管4は、排気ガスおよび燃焼の輻射
熱により高温に晒されるが内面がキャスタブル耐火物で
覆われるため、高温による劣化を防止することができ
る。
【0024】高圧電源7により、放電極6と鋼板製の管
14との間に、排気管4をプラス極、放電極6をマイナ
ス極とする100kV〜200kVの直流高電圧を印加
する。排気管4の内面は、700℃〜900℃の高温に
なる。このため、排気管4が集塵極となり、放電極6と
排気管4との間にコロナ放電が起こる。コロナ放電によ
り、排気管4を通る排気ガス中の煤塵がマイナスに帯電
し、排気管4の内面に付着する。こうして排気ガスは、
煤塵を除去されて排気管4の出口4eから排出される。
なお、貫通孔16は支持管5により塞がれており、貫通
孔16から排気管4の外へ排気ガスが漏れ出ることはな
い。
【0025】排気管4の内面に付着した煤塵は、高温に
晒されているため付着力が弱く、ある程度堆積すると自
重で自然に排気管4の内面から剥離し、真下の炉床12
に落下する。剥離落下した煤塵は炉床12の灰とともに
処理することができるので、電気集塵装置3では煤塵を
受ける設備が省略され、簡単な構成となっている。
【0026】集塵後に排出される排気ガスの成分や、排
気ガスに含まれる煤塵の量、排気ガスの流速等を測定す
る場合、測定孔18の開閉蓋19を開け、測定器具を排
気管4内に挿入して測定を行う。放電極6は排気管4の
貫通孔16を通る支持管5により支持されているため、
測定孔18付近は放電極6から離れており、排気ガスの
測定を安全に行うことができる。
【0027】焼却、集塵処理の際には、送風装置8を作
動させ、支持管5の内管5cを通して吹出口5dから排
気管4内に送風する。内管5cは絶縁体から成るが、内
管5cに煤塵が付着すると、煤塵を介して放電極6と内
管5cとの間で火花放電を起こす。送風装置8は、送風
により吹出口5d付近に煤塵を付着しにくくする。これ
により、放電極6と吹出口5dとの間の火花放電を防止
することができる。また、吹出口5dを通った送風は、
排気管4の出口4eから排出される。
【0028】次に、本発明の実施の第2形態について説
明する。図4は、本発明の実施の第2形態を示してい
る。図4に示すように、電気集塵装置30は、排気管3
1と支持管32と放電極33と円錐形電極34と直流高
圧電源35と送風装置36とを有している。排気管3
1、支持管32、放電極33、直流高圧電源35および
送風装置36は、実施の第1形態の排気管4、支持管
5、放電極6、直流高圧電源7および送風装置8と同様
の構成を有し、重複した説明を省略する。
【0029】円錐形電極34は、円錐側面形状の耐熱金
属製メッシュから成る。円錐形電極34のメッシュの大
きさは、負に帯電した煤塵が中を通過するのを防ぐよう
選択する。円錐形電極34は頂点34aが放電極33の
中間部に固定され、放電極33は頂点34aから突出し
て下側に伸びている。円錐形電極34は、頂点34aで
放電極33に電気的に接続される。円錐形電極34は、
排気管31の内部で出口31aの方向にかけて広がるよ
う排気管31とほぼ同軸に配置される。円錐形電極34
は、排気管31の内面から離れており、排気管31と電
気的に絶縁されている。直流高圧電源35のマイナス側
配線37は支持管32を通って放電極33に電気的に接
続され、プラス側は排気管31に電気的に接続されてい
る。電気集塵装置30は、実施の第1形態に示す焼却炉
1でその電気集塵装置3に代えて用いられる。
【0030】次に、作用について説明する。実施の第1
形態に示す電気集塵装置1の場合、排気管4の直径が太
いと、その内部の電界は強くできない。この場合、放電
極7だけでは排気管4の中心部を流れる煤塵は排気管3
1まで駆動されないおそれがある。電気集塵装置30で
は、円錐形電極34が設けられており、出口31aの方
向にかけて排気管31内面と円錐形電極34との距離が
徐々に小さくなっていくので、その間の電界が徐々に強
められている。円錐形電極34は、メッシュから成り、
負に帯電した煤塵が中を通過するのを防ぐ。このため、
放電極33により負に帯電した煤塵は、円錐形電極34
の外側側面に沿って排気管31の内面の方向へ誘導さ
れ、排気管31により捕集されてその内面に付着凝集す
る。こうして、排気管31の直径が太く、その内部の電
界が弱くても、集塵率を高めて、排気ガスの煤塵を除去
することができる。従って排気管31の長さを短くする
ことができる。その他、電気集塵装置30は、実施の第
1形態の電気集塵装置3と同様の作用を有し、重複した
説明を省略する。
【0031】なお、前述の実施の形態において、電気集
塵装置が焼却炉に用いられる例を例示したが、電気集塵
装置は高温の排気ガスを処理する装置であれば、金属精
錬・溶鉱炉・金属加熱・熱処理炉・窯業炉・乾燥炉・溶
融炉・熱機関その他の排気ガスの処理に用いることがで
きる。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る電気集塵装置および焼却炉
によれば、放電極が排気管の貫通孔を通る支持材により
支持され、排気管の出口付近は放電極から離れているの
で、排気ガスの測定を安全に行うことができる。また、
支持管を通して排気管内に送風するための送風装置を有
するので、吹出口付近に煤塵を付着しにくくし、煤塵を
介して放電極と排気管との間に火花放電が起こるのを防
止することができる。
【0033】特に、請求項2の本発明に係る電気集塵装
置によれば、排気管内に円錐形電極が設けられているの
で、円錐形電極の外側側面に沿って排気管の内面方向へ
煤塵を誘導し、排気管による集塵率を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態の焼却炉を示す概略断
面図である。
【図2】図1の支持管の吹出口付近を示す拡大断面図で
ある。
【図3】図2に示す支持管のA−A線端面図である。
【図4】本発明の実施の第2形態の電気集塵装置を示す
概略断面図である。
【符号の説明】
1 焼却炉 2 燃焼室 3 電気集塵装置 4 排気管 4e 吹出口 5 支持管 6 放電極 7 直流高圧電源 8 送風装置 16 貫通孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の本発明に係る電気集塵装置は、金属製管
の内面を耐火物で覆って成り、貫通孔を有する排気管
と;管状の絶縁体から成り、前記貫通孔を気密的に塞い
で通り、前記排気管内に挿入され、排気管の中央部で排
気管の出口と反対側に吹出口を有する支持管と;前記支
持管により前記吹出口を通って前記排気管と電気的に絶
縁された状態で支持され、排気管とほぼ同軸に配置され
た放電極と;前記排気管の外側に設けられ、前記支持管
を通して前記吹出口から前記排気管内に送風するための
送風装置と;前記排気管の外側に設けられ、前記支持管
を通して前記放電極に電気的に接続され、前記放電極と
前記金属製管との間に直流高電圧を印加するための高圧
電源とを、有することを特徴とする。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属製管の内面を耐火物で覆って成り、側
    壁に貫通孔を有する排気管と、 管状の絶縁体から成り、前記貫通孔を気密的に塞いで通
    り、前記排気管内に挿入され、排気管の中央部で排気管
    の出口と反対側に吹出口を有する支持管と、 前記支持管により前記吹出口を通って前記排気管と電気
    的に絶縁された状態で支持され、排気管とほぼ同軸に配
    置された放電極と、 前記排気管の外側に設けられ、前記支持管を通して前記
    吹出口から前記排気管内に送風するための送風装置と、 前記排気管の外側に設けられ、前記支持管を通して前記
    放電極に電気的に接続され、前記放電極と前記金属製管
    との間に直流高電圧を印加するための高圧電源とを、 有することを特徴とする電気集塵装置。
  2. 【請求項2】円錐形電極を有し、この円錐形電極は、円
    錐側面形状のメッシュから成り、前記排気管と電気的に
    絶縁され、頂点から前記放電極を伸ばして頂点が放電極
    に電気的に接続して固定され、前記排気管の内部で排気
    管の出口方向にかけて広がるよう排気管とほぼ同軸に配
    置されていることを、特徴とする請求項1記載の電気集
    塵装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の電気集塵装置を有
    し、前記排気管の長さ方向に沿った直下に燃焼室を有す
    ることを特徴とする焼却炉。
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