JPH10112854A - 画像情報圧縮方法 - Google Patents

画像情報圧縮方法

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JPH10112854A
JPH10112854A JP28318396A JP28318396A JPH10112854A JP H10112854 A JPH10112854 A JP H10112854A JP 28318396 A JP28318396 A JP 28318396A JP 28318396 A JP28318396 A JP 28318396A JP H10112854 A JPH10112854 A JP H10112854A
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television camera
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Application number
JP28318396A
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English (en)
Inventor
Masahiko Minamoto
雅彦 源
Nobuyuki Suzuki
信幸 鈴木
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CAP TOP ENG KK
Fujita Corp
Original Assignee
CAP TOP ENG KK
Fujita Corp
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Publication date
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  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 立体表示のための画像データを全体として高
圧縮率で情報圧縮し、さらに画像の重要な部分は鮮明か
つ明瞭に再現できるようにする。 【解決手段】 第1のテレビカメラ22により撮影対象
領域の全体を撮影し、一方、第2および第3のテレビカ
メラ24A、24Bによりその対象領域内の特に重要な
特定領域を拡大して、右目および左目用に撮影する。そ
して第1のテレビカメラ22による撮影で得られた第1
の画像データは、画像圧縮ボード28で、ある程度の情
報量の低下を前提に高圧縮率で情報圧縮する。逆に、第
2および第3のテレビカメラ24A、24Bによる撮影
で得られた第2および第3の画像データは、画像圧縮ボ
ード30A、30Bで情報量の低下をできるだけ抑える
ため、低圧縮率で情報圧縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データを効率
良く情報圧縮する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】崖崩れや土石流などが発生する虞のある
箇所で土木工事が必要な場合、作業員が直接その場所で
作業を行うことは極めて危険である。したがってこのよ
うな場合には、各種の建設機械を遠隔操作することで工
事を行うことが有効である。ブルドーザやバックホーと
いった建設機械を遠隔操作する場合、通常、テレビカメ
ラをこれらの重機に搭載したり、あるいは現場付近に設
置して撮影画像を無線で基地局に送信する。そして、基
地局の作業員は、無線で送られてきた撮影画像をテレビ
モニタで見ながら、ジョイスティックなどを動かし重機
を無線操作する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで画像信号を無
線伝送する場合、必要な画質を確保しつついかに情報圧
縮を行うかが重要な課題となる。特に、建設機械の遠隔
操作では画像はかならず動画像でなければならず、ま
た、使用できる無線機の性能は、設置スペースやコスト
の点から大きく制約される。したがって、比較的低速の
伝送路により動画像を伝送する必要があり、遠隔操作に
必要な解像度を確保した上で、画像情報を高い圧縮率で
圧縮しなければならない。
【0004】さらに、建設機械などの遠隔操作を行う場
合、より的確に、かつ効率良く操作を行うためには、テ
レビモニタなどに表示する画像は立体表示の画像である
ことが望ましい。しかし、画像を立体表示するために
は、右目用と左目用の画像を撮影する必要があり、その
結果、無線伝送すべき画像の情報量は2倍となる。その
ため、画像情報を高い圧縮率で圧縮することが一層重要
となる。
【0005】本発明はこのような要求に応えるもので、
その目的は、画像を高圧縮率で情報圧縮することがで
き、かつ画像の重要な部分は鮮明かつ明瞭に立体表示で
きるようにする画像情報圧縮方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、第1のテレビカメラにより撮影の対象領域を
撮影し、第2のテレビカメラにより前記対象領域内の特
定領域を撮影し、前記第2のテレビカメラに近接して配
置した第3のテレビカメラにより前記特定領域を撮影
し、前記第1のテレビカメラによる撮影で得られた、前
記対象領域の画像を表す第1の画像データは高圧縮率で
情報圧縮し、前記第2のテレビカメラによる撮影で得ら
れた、前記特定領域の画像を表す第2の画像データと、
前記第3のテレビカメラによる撮影で得られた、前記特
定領域の画像を表す第3の画像データとは低圧縮率で情
報圧縮することを特徴とする。
【0007】本発明はまた、前記第2および第3のテレ
ビカメラにより前記特定領域を拡大して撮影することを
特徴とする。本発明はまた、前記第1ないし第3の画像
データをJPEG方式により情報圧縮することを特徴と
する。本発明はまた、前記第1ないし第3の画像データ
を情報圧縮するために前記第1ないし第3の画像データ
を複数のグループに分割する際、前記第1の画像データ
か、または前記第2および第3の画像データ、あるいは
前記第1ないし第3の画像データのすべてを、撮影領域
の周辺部に対応するグループほど多数の画像データを含
むように分割することを特徴とする。本発明はまた、情
報圧縮率は、DCTの係数及び量子化率の一方または両
方を変えることにより変化されることを特徴とする。本
発明はまた、前記特定領域が前記対象領域のほぼ中央の
領域であることを特徴とする。本発明はまた、前記第1
のテレビカメラと前記第2および第3のテレビカメラと
は近接して配置することを特徴とする。
【0008】この発明の画像情報圧縮方法では、第1の
テレビカメラにより対象領域の全体を撮影し、一方、第
2および第3のテレビカメラによりその対象領域内の特
に重要な特定領域を、立体表示のためそれぞれ右目用お
よび左目用として例えば拡大して撮影する。そして、第
1のテレビカメラによる撮影で得られた第1の画像デー
タは、ある程度の情報量の低下を前提に高圧縮率で情報
圧縮する。逆に、第2および第3のテレビカメラによる
撮影で得られた第2および第3の画像データは、情報量
の低下をできるだけ抑えるため、低圧縮率で情報圧縮す
る。
【0009】すなわち、対象領域の一部を表す第2およ
び第3の画像データのみ低圧縮で情報圧縮し、対象領域
の全体を表す第1の画像データは高圧縮で情報圧縮する
ので、全体として高い情報圧縮率を実現できる。そし
て、立体表示を行う重要な特定領域は情報量の低下をで
きるだけ抑えて低圧縮率で情報圧縮するので、圧縮後の
第2および第3の画像データから再現した立体表示画像
は鮮明に表現され、さらに上記特定領域を拡大して撮影
した場合には細部まで明瞭に表現される。また、第1の
画像データにもとづいて再現した画像では鮮明度が相対
的に低下するものの、この画像により対象領域の全体を
大まかに把握することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例について図面
を参照して説明する。図1は本発明の画像情報圧縮方法
にもとづいて情報圧縮を行う画像伝送システムを示す構
成図である。この画像伝送システムは建設機械の遠隔操
作を行うためにテレビカメラで撮影した画像を伝送する
ためのものであり、図1に示すように、撮影部2、画像
圧縮部4、通信部6、画像伸長部8、表示部10により
構成されている。
【0011】撮影部2、画像圧縮部4、ならびに通信部
6のSS通信ユニット12は、無線操縦で走行可能な不
図示の移動カメラ車に搭載され、移動カメラ車は土木工
事の現場に配置されている。通信部6のSS通信ユニッ
ト14、通信ハブ16、画像伸長部8、表示部10は、
上記土木工事現場から離れた場所に設けられた基地局1
8に設置されている。
【0012】撮影部2は、雲台20と、その上に設置さ
れた第1ないし第3のテレビカメラ22、24A、24
Bとを含んで構成されている。雲台20は水平面内で高
速に回転でき、したがって雲台20の回転角度を遠隔操
作で設定することにより、カメラの向きを種々に設定す
ることができる。
【0013】第1ないし第3のテレビカメラ22、24
A、24Bは雲台20上にほぼ同じ方向に向けて設置さ
れている。第1のテレビカメラ22が撮影する対象領域
は広く、一方、第2および第3のテレビカメラ24A、
24Bは、第1のテレビカメラ22が撮影する対象領域
の一部、より具体的には中央の特定領域を拡大して撮影
する。したがって、クレーンにより作業を行う場合、第
2のテレビカメラ24A、24Bでチャックの箇所を撮
影するようカメラの向きを設定すると、第2のテレビカ
メラ24A、24Bによってチャックの箇所が拡大して
撮影され、一方、第1のテレビカメラ22によりチャッ
クの箇所を含め、周辺全体が広く撮影される。そして、
第2および第3のテレビカメラ24A、24Bは適切な
間隔で並設され、第2のテレビカメラ24Aは立体表示
のための右目用の画像を撮影し、一方、第3のテレビカ
メラ24Bは立体表示のための左目用の画像を撮影す
る。第1ないし第3のテレビカメラ22、24A、24
Bはそれぞれ撮影結果をNTSC方式の画像信号として
出力する。
【0014】画像圧縮部4は、本実施例ではパーソナル
コンピュータ26(以下、パソコン26ともいう)と、
そのパソコン26に組み込まれた3枚の画像圧縮ボード
28、30A、30Bを含んで構成されている。画像圧
縮ボード28は、第1のテレビカメラ22からの画像信
号を受け取り、RGB(赤、緑、青)の各信号を抽出し
てデジタル信号に変換し、それぞれ第1の画像データと
して、画像圧縮ボード28上の不図示の画像メモリに格
納する。画像圧縮ボード28は1フレームの画像を、縦
が240画素、横が320画素のマトリクス状に配列さ
れた画素により表す。画像メモリはこのような画素構成
の画像データを格納することができ、Xアドレス(横)
およびYアドレス(縦)を有している。
【0015】また、画像圧縮ボード30A、30Bは、
第2および第3のテレビカメラ24A、24Bからの画
像信号を受け取り、RGB(赤、緑、青)の各信号を抽
出してデジタル信号に変換し、それぞれ第2および第3
の画像データとして、画像圧縮ボード30A、30B上
の不図示の画像メモリに格納する。画像圧縮ボード30
A、30Bは1フレームの画像を、縦が96画素、横が
128画素のマトリクス状に配列された画素により表
す。上記画像メモリはこのような画素構成の画像データ
を格納することができ、Xアドレス(横)およびYアド
レス(縦)を有している。
【0016】各画像圧縮ボード28、30A、30B
は、パソコン26の制御のもとで動作し、上記画像メモ
リに格納された画像データに対して共にJPEG(Jo
intPhotographic Experts G
roup)方式にもとづいて情報圧縮処理を行う。図2
は画像圧縮ボード28、30A、30Bで情報圧縮を行
う際の画素のブロック分け(すなわちグループ分け)を
示す画素構成図である。この図に示すように、まず、画
像圧縮ボード28では、情報圧縮処理を行うとき、周辺
部の画素は、32画素(横)×32画素(縦)のブロッ
ク32に分割し、その内側の256画素×176画素の
領域では、中央部の128画素×96画素の領域を除い
て、画素を16画素×16画素のブロック34に分割す
る。
【0017】中央部の128画素×96画素の領域に関
しては、圧縮処理は行わず、この領域に格納されている
画像データは破棄する。この領域は、画像を表示する際
に第2のテレビカメラ24A、24Bで撮影した画像の
表示領域に対応しており、したがってこの領域の画像デ
ータは不要である。
【0018】一方、画像圧縮ボード30A、30Bで
は、情報圧縮処理を行うとき、すべての画素を、8画素
×8画素のブロック36に分割する。
【0019】なお、圧縮処理は、画像圧縮ボード28、
30A、30Bにおいてそれぞれ別々に行われるが、図
2では、第1ないし第3のテレビカメラ22、24A、
24Bにより撮影した画像の位置関係を分かり易くする
ため、全画像データを合成した状態で示している。した
がって、図2において、中央部の128画素×96画素
の領域の画像データは画像圧縮ボード30A、30Bの
画像メモリに格納されており、それ以外の領域の画像デ
ータは画像圧縮ボード28の画像メモリに格納されてい
る。
【0020】このようなブロック分けの後、画像圧縮ボ
ード28では、ブロック32の画像データに対しては、
JPEG方式により情報圧縮が行われる。即ち、第1の
テレビカメラ22からのNTSC信号をディジタル化し
て、320×240=76800画素につき輝度・色差
信号に変換する。次に、ブロック32毎にDCT(Di
screte Cosine Transform:離
散コサイン変換)変換した後、量子化し、さらにエント
ロピー符号化することにより情報圧縮を行う。この場
合、DCTの係数及び量子化率の一方または両方を適切
に設定することにより、より高い圧縮率で情報圧縮を行
う。また、ブロック34の画像データに対しては、相対
的に低い圧縮率で情報圧縮が行われる。
【0021】また、画像圧縮ボード30A、30Bで
は、ブロック36の画像データに対して、JPEG方式
によりブロック34より更に低い圧縮率で情報圧縮が行
われる。即ち、第2のテレビカメラ24A、第3のテレ
ビカメラ24BからのNTSC信号をディジタル化し
て、中央部の128画素×96画素の領域の画素につき
輝度・色差信号に変換する。次にブロック36毎にDC
T変換した後、量子化し、さらにエントロピー符号化す
ることにより情報圧縮を行う。この場合、DCTの係数
及び量子化率の一方または両方を適切に設定することに
より、より低い圧縮率で情報圧縮を行う。画像圧縮ボー
ド28では図2に示した各ブロック32、34に対して
上から下へ、左から右へと順番に情報圧縮が行われ、結
果は画像信号として出力される。また、画像圧縮ボード
30A、30Bでも同様に各ブロック36に対して上か
ら下へ、左から右へと順番に情報圧縮が行われ、結果は
画像信号として出力されする。
【0022】その際、各画像圧縮ボード28、30A、
30Bは相互に同期をとって動作し、本実施例では画像
圧縮ボード28でまず圧縮処理を行った後、画像圧縮ボ
ード30A、30Bで圧縮処理を行う。したがって、第
1のテレビカメラ22による全体の撮影画像の画像信号
がまず通信部6に出力され、つづいて第2および第3の
テレビカメラ24A、24Bによる中央部の撮影画像の
画像信号が通信部6に出力される。
【0023】なお、この順番は任意であり、例えば画像
圧縮ボード30A、30Bで先に情報圧縮を行って画像
圧縮ボード28より先に通信部6に画像信号を出力した
り、あるいは、第2のテレビカメラ24A、24Bによ
る撮影画像は上述のように第1のテレビカメラ22によ
る撮影領域の中央部を撮影したものであるから、画像圧
縮ボード28で図2における上方のブロック32、34
の情報圧縮を終了した段階で動作を一旦中断し、画像圧
縮ボード30A、30Bにおけるブロック36に対する
情報圧縮を行った後、画像圧縮ボード30A、30Bで
ブロック32、34に対する情報圧縮を行うといったこ
とも可能である。
【0024】また、情報圧縮については各画像圧縮ボー
ド28、30A、30Bでそれぞれのタイミングで行
い、画像信号の出力のみをあらかじめ設定した順序で出
力するという方法をとることも可能である。
【0025】画像圧縮ボード28、30A、30Bでは
このような動作が、画像信号の各フレームごとに順次行
われ、各フレームの情報圧縮後の画像信号が画像圧縮ボ
ード28、30A、30Bから次々と通信部6に出力さ
れる。
【0026】通信部6は、図1に示すように、SS通信
ユニット12、無線中継車38、SS通信ユニット1
4、通信ハブ16などを含んで構成されている。SS通
信ユニット12は、画像圧縮ボード28、30A、30
Bからそれぞれ上述した順序で情報圧縮された画像信号
を受け取り、それらを2.4GHzの搬送波で無線送信
する。無線中継車38は工事現場付近に設置されてお
り、SS通信ユニット12からの電波を中継して基地局
18のSS通信ユニット14に送信する。SS通信ユニ
ット14は受信した画像信号を通信ハブ16を介して画
像伸長部8に送る。
【0027】画像伸長部8は、画像伸長ボード40、こ
のボードが組み込まれたパーソナルコンピュータ42
(以下、パソコン42ともいう)により構成されてい
る。画像伸長ボード40は、パソコン42の制御のもと
で動作し、通信ハブ16を通じて供給される情報圧縮さ
れた画像信号に対して、もとの画像信号を再現するため
の処理を行う。画像伸長ボード40は3通りの画像メモ
リを備えている。1つは、画像圧縮ボード28と同様
に、XおよびYアドレスを有する1フレーム分の画像メ
モリであり、画像圧縮ボード28で情報圧縮された第1
の画像データを格納するためのものである。他の2つは
それぞれ、画像圧縮ボード30A、30Bと同様、Xお
よびYアドレスを有する1フレーム分の画像メモリであ
り、画像圧縮ボード30A、30Bでそれぞれ情報圧縮
された第2および第3の画像データをそれぞれ格納する
ためのものでる。
【0028】通信ハブ16からの画像信号はこのこれら
の画像メモリに画像データとして各フレームごとに一旦
格納され、そして、JPEG方式にもとづいて、画像圧
縮ボード28、30A、30Bとは逆に各画像メモリに
格納された画像データに対してもとの画像を再現すべ
く、図2に示した各ブロック32、34、36ごとに画
像伸長の処理が行われる。
【0029】画像伸長ボード40ではこの処理の後、処
理結果にもとづいて画像表示のためのNTSC方式の画
像信号が生成され、パソコン42に組み込まれた不図示
のインターフェースボードを通じて表示部10に供給さ
れる。その際、このインターフェースボードにおいて、
第2および第3の画像データから生成した画像信号は、
右目および左目用の画像を表示するため、一定の周期で
切り換えて表示部10に供給される。
【0030】表示部10は、プロジェクタ44とスクリ
ーン46とを含み、プロジェクタ44はパソコン42か
ら供給される上記画像信号にもとづいて動画像をスクリ
ーン46に映し出す。
【0031】ここで、上述のように図2に示したブロッ
ク32の画像データに対しては高い圧縮率で情報圧縮が
行われているので、ブロック32の位置に対応する、再
生画像の周辺部では画質劣化がやや大きいものとなる。
また、ブロック34の画像データに対しては、ブロック
32より相対的に低い圧縮率で情報圧縮が行われている
ので、表示画像の対応する箇所における画質劣化は周辺
部と比較すれば小さいものとなる。ただし、中央部より
情報圧縮率は大きいので中央部に比べ、画質の劣化は大
きい。
【0032】そして、上述のように、中央部のブロック
36の画像データに対してはブロック34の画像データ
より相対的に低い圧縮率で情報圧縮が行われているの
で、ブロック34に対応するスクリーン46の中央部で
は、画像は十分な解像度で再現され、鮮明な画像が表示
される。さらに、この画像は上述のように第2のテレビ
カメラ24A、24Bにより、特定領域を拡大して撮影
したものであるから、画像の細部も明瞭に識別すること
が可能である。
【0033】その上、第2のテレビカメラ24Aにより
撮影された右目用の画像と、第3のテレビカメラ24B
により撮影された左目用の画像とが周期的に切り換えて
表示されるので、重機を遠隔操作する作業者は立体視用
の眼鏡を装着してスクリーン46を見ることで、立体画
像を観察することができる。なお、立体視用の眼鏡とし
ては、例えば液晶シャッタを左右の眼球の前に配置し、
その透明/不透明を上記画像の切り換え周期に同期させ
て交互に切り換える構成のものを用いることができる。
【0034】図3は、スクリーン46に表示される画像
の一例を示す模式図である。周辺のハッチング部48は
第1のテレビカメラ22により撮影した画像が表示され
ている領域であり、中央の矩形部50は第2および第3
のテレビカメラ24A、24Bにより撮影した画像が立
体表示されている領域である。ハッチング部48では上
述のように解像度はかならずしも十分ではないものの、
中央の矩形部50では画像は鮮明に表示され、かつ拡大
して明瞭に表示される。
【0035】したがって、基地局18の作業者はこのよ
うな画像を見ることで、ハッチング部48の画像により
作業箇所の全体像を把握し、そして矩形部50の画像に
よりチャック51が資材53などをどのように握持して
いるかを立体的に十分に把握して、的確にクレーンを操
作することができる。
【0036】すなわち、本実施例の画像伝送システムで
は、対象領域の中央部を表す、立体表示用の第2および
第3の画像データのみ画像圧縮ボード30A、30Bに
おいて低圧縮で情報圧縮し、対象領域の全体を表す第1
の画像データは画像圧縮ボード28において高圧縮で情
報圧縮するので、全体として高い情報圧縮率を実現でき
る。
【0037】そして、立体表示を行う重要な特定領域は
情報量の低下をできるだけ抑えて低圧縮率で情報圧縮す
るので、圧縮後の第2および第3の画像データから再現
した立体表示画像は鮮明に表現され、さらに上記特定領
域は拡大して撮影されているので細部まで明瞭に表現さ
れる。また、第1の画像データにもとづいて再現した画
像では鮮明度が相対的に低下するものの、この画像によ
り対象領域の全体を大まかに把握することができる。
【0038】例えば、本実施例のようにこの画像伝送シ
ステムを建設機械の遠隔操作に利用する場合には、第1
のテレビカメラ22で撮影した画像は解像度を1/10
程度に抑えても十分であり、したがって、全体として大
幅な情報圧縮が可能である。
【0039】図4は、画像圧縮ボード28、30で情報
圧縮を行う際の画素のブロック分けを示す他の画素構成
図であるが、この図に示すように、画像圧縮ボード28
では画像メモリに格納されている第1の画像データをす
べて32画素×32画素の大きさのブロック32に分割
し、一方、画像圧縮ボード30A、30Bでは、画像メ
モリに格納されている第2および第3の画像データを、
16画素×16画素の大きさのブロック34と、8画素
×8画素の大きさのブロック36に分割するという方法
も有効である。この場合には、ブロック34、36に対
応する中央部で全体として画質の劣化は上記実施例の場
合より大きくなるものの、第1の画像データをすべてブ
ロック32に分割するので、全体としての情報圧縮を上
記実施例の場合より高めることができる。
【0040】なお、上記実施例では、画像圧縮ボード2
8では、画像の中央部の128画素×96画素の領域に
関しては、圧縮処理は行わず、この領域に格納されてい
る画像データは破棄するとしたが、この領域の画像デー
タに対しても同様に処理を行い、基地局18側で、この
領域の画像データを破棄するという方法も可能である。
この場合には、画像圧縮ボード28では、各ブロックを
一定の順序で単純に処理を行えばよく、処理手順を簡素
化することができる。
【0041】また、上記実施例では3枚の画像圧縮ボー
ド28、30A、30Bを用いたが、各ボードの機能を
集約して1枚のボードにまとめることも無論可能であ
る。そして、情報圧縮は、上記実施例のようにJPEG
方式以外にも種々の方式で行うことができる。
【0042】さらに、画像の表示方法としては、上記実
施例のようにプロジェクタ44とスクリーン46を用い
る以外にも、パソコン42のディスプレーに再生画像を
直接表示することも可能である。また、図5に示すよう
に、ヘッドマウントディスプレー52を用いてもよい。
この場合には、左右の目に対して独立して画像を表示で
きるので、右目用および左目用の画像をそれぞれの目に
対して表示することが可能であり、したがって上記立体
表示用の眼鏡は不要となる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像情報圧
縮方法では、第1のテレビカメラにより対象領域の全体
を撮影し、一方、第2および第3のテレビカメラにより
その対象領域内の特に重要な特定領域を、立体表示のた
めそれぞれ右目用および左目用として例えば拡大して撮
影する。そして、第1のテレビカメラによる撮影で得ら
れた第1の画像データは、ある程度の情報量の低下を前
提に高圧縮率で情報圧縮する。逆に、第2および第3の
テレビカメラによる撮影で得られた第2および第3の画
像データは、情報量の低下をできるだけ抑えるため、低
圧縮率で情報圧縮する。
【0044】すなわち、対象領域の一部を表す第2およ
び第3の画像データのみ低圧縮で情報圧縮し、対象領域
の全体を表す第1の画像データは高圧縮で情報圧縮する
ので、全体として高い情報圧縮率を実現できる。そし
て、立体表示を行う重要な特定領域は情報量の低下をで
きるだけ抑えて低圧縮率で情報圧縮するので、圧縮後の
第2および第3の画像データから再現した立体表示画像
は鮮明に表現され、さらに上記特定領域を拡大して撮影
した場合には細部まで明瞭に表現される。また、第1の
画像データにもとづいて再現した画像では鮮明度が相対
的に低下するものの、この画像により対象領域の全体を
大まかに把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像情報圧縮方法にもとづいて情報圧
縮を行う画像伝送システムを示す構成図である。
【図2】画像圧縮ボード28、30で情報圧縮を行う際
の画素のブロック分けを示す画素構成図である。
【図3】スクリーン46に表示される画像の一例を示す
模式図である。
【図4】画像圧縮ボード28、30で情報圧縮を行う際
の画素のブロック分けを示す他の画素構成図である。
【図5】作業者がヘッドマウントディスプレーを装着し
た状態を示す模式図である。
【符号の説明】
2 撮影部 4 画像圧縮部 6 通信部 8 画像伸長部 10 表示部 12 SS通信ユニット 14 SS通信ユニット 16 通信ハブ 18 基地局 20 雲台 22 第1のテレビカメラ 24A 第2のテレビカメラ 24B 第3のテレビカメラ 26 パーソナルコンピュータ(パソコン) 28 画像圧縮ボード 30A 画像圧縮ボード 30B 画像圧縮ボード 38 無線中継車 40 画像伸長ボード 42 パーソナルコンピュータ(パソコン) 44 プロジェクタ 46 スクリーン 52 ヘッドマウントディスプレー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のテレビカメラにより撮影の対象領
    域を撮影し、 第2のテレビカメラにより前記対象領域内の特定領域を
    撮影し、 前記第2のテレビカメラに近接して配置した第3のテレ
    ビカメラにより前記特定領域を撮影し、 前記第1のテレビカメラによる撮影で得られた、前記対
    象領域の画像を表す第1の画像データは高圧縮率で情報
    圧縮し、 前記第2のテレビカメラによる撮影で得られた、前記特
    定領域の画像を表す第2の画像データと、前記第3のテ
    レビカメラによる撮影で得られた、前記特定領域の画像
    を表す第3の画像データとを低圧縮率で情報圧縮する、 ことを特徴とする画像情報圧縮方法。
  2. 【請求項2】 前記第2および第3のテレビカメラによ
    り前記特定領域を拡大して撮影する請求項1記載の画像
    情報圧縮方法。
  3. 【請求項3】 前記第1ないし第3の画像データをJP
    EG方式により情報圧縮する請求項1または2に記載の
    画像情報圧縮方法。
  4. 【請求項4】 前記第1ないし第3の画像データを情報
    圧縮するために前記第1ないし第3の画像データを複数
    のグループに分割する際、前記第1の画像データか、ま
    たは前記第2および第3の画像データ、あるいは前記第
    1ないし第3の画像データのすべてを、撮影領域の周辺
    部に対応するグループほど多数の画像データを含むよう
    に分割する請求項3に記載の画像情報圧縮方法。
  5. 【請求項5】 情報圧縮率は、DCTの係数及び量子化
    率の一方または両方を変えることにより変化される請求
    項3記載の画像情報圧縮方法。
  6. 【請求項6】 前記特定領域は前記対象領域のほぼ中央
    の領域である請求項1記載の画像情報圧縮方法。
  7. 【請求項7】 前記第1のテレビカメラと前記第2およ
    び第3のテレビカメラとは近接して配置する請求項1な
    いし6のいずれかに記載の画像情報圧縮方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1162830A3 (en) * 2000-06-07 2003-08-13 Be Here Corporation Method and apparatus for electronically distributing motion panoramic images
US7847756B2 (en) 2003-07-09 2010-12-07 Sony Corporation Three-dimensional image display apparatus including a rotating two-dimensional display panel
JP2018193158A (ja) * 2017-05-15 2018-12-06 東芝三菱電機産業システム株式会社 クレーン操縦アシスト装置

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