JPH10112861A - 建設機械の遠隔操作通信システム - Google Patents

建設機械の遠隔操作通信システム

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JPH10112861A
JPH10112861A JP28318496A JP28318496A JPH10112861A JP H10112861 A JPH10112861 A JP H10112861A JP 28318496 A JP28318496 A JP 28318496A JP 28318496 A JP28318496 A JP 28318496A JP H10112861 A JPH10112861 A JP H10112861A
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JP28318496A
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Masahiko Minamoto
雅彦 源
Nobuyuki Suzuki
信幸 鈴木
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CAP TOP ENG KK
Fujita Corp
Original Assignee
CAP TOP ENG KK
Fujita Corp
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設機械の遠隔操作に必要な画像を高圧縮率
で情報圧縮し、さらに画像の重要な部分は鮮明かつ明瞭
に再現できるようにする。 【解決手段】 第1のテレビカメラ22により工事現場
の対象領域の全体を撮影し、一方第2のテレビカメラ2
4によりその対象領域内の特に重要な特定領域を拡大し
て撮影する。そして第1のテレビカメラ22による撮影
で得られた第1の画像データは、画像圧縮ボード28
で、ある程度の情報量の低下を前提に高圧縮率で情報圧
縮する。逆に、第2のテレビカメラ24による撮影で得
られた第2の画像データは、画像圧縮ボード30で情報
量の低下をできるだけ抑えるため、低圧縮率で情報圧縮
する。情報圧縮された画像信号は無線で基地局18に送
られ、基地局18では画像伸長ボード40で情報伸長処
理が行われてもとの画像が再現され、プロジェクタ44
によりスクリーン46に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建設機械を遠隔操作
するための通信システムに関し、特に、動画像を効率良
く情報圧縮して伝送する建設機械の遠隔操作通信システ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】崖崩れや土石流などが発生する虞のある
箇所で土木工事が必要な場合、作業員が直接その場所で
作業を行うことは極めて危険である。したがってこのよ
うな場合には、各種の建設機械を遠隔操作することで工
事を行うことが有効である。ブルドーザやバックホーと
いった建設機械を遠隔操作する場合、通常、テレビカメ
ラをこれらの重機に搭載したり、あるいは現場付近に設
置して撮影画像を無線で基地局に送信する。そして、基
地局の作業員は、無線で送られてきた撮影画像をテレビ
モニタで見ながら、ジョイスティックなどを動かし重機
を無線操作する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで画像信号を無
線伝送する場合、必要な画質を確保しつついかに情報圧
縮を行うかが重要な課題となる。特に、建設機械の遠隔
操作では画像はかならず動画像でなければならず、ま
た、使用できる無線機の性能は、設置スペースやコスト
の点から大きく制約される。したがって、比較的低速の
伝送路により動画像を伝送する必要があり、遠隔操作に
必要な解像度を確保した上で、画像情報を高い圧縮率で
圧縮しなければならない。そこで本発明の目的は、建設
機械を遠隔操作するための動画像を高圧縮率で情報圧縮
して比較的低速の伝送路により伝送でき、かつ画像の重
要な部分は鮮明かつ明瞭に再現できるようにした建設機
械の遠隔操作通信システムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、基地局に設けられ、建設機械を操作するため
の制御信号を無線で送信する第1の通信手段と、前記建
設機械に装備され、前記第1の通信手段からの前記制御
信号を受信する第2の通信手段と、前記建設機械を含む
周辺を撮影する撮影手段と、前記撮影手段による撮影で
得られた画像情報を前記基地局に送信する第3の通信手
段と、前記基地局に設けられ、前記第3の通信手段から
の前記画像情報を受信する第4の通信手段と、備えた建
設機械の遠隔操作通信システムであって、前記撮影手段
は、前記建設機械を含む周辺の対象領域を撮影する第1
のテレビカメラと、前記対象領域内の特定領域を撮影す
る第2のテレビカメラと、前記第1のテレビカメラによ
る撮影で得られた、前記対象領域の画像を表す第1の画
像データを高圧縮率で情報圧縮する第1の画像圧縮手段
と、前記第2のテレビカメラによる撮影で得られた、前
記特定領域の画像を表す第2の画像データを低圧縮率で
情報圧縮する第2の画像圧縮手段と備え、前記第3の通
信手段は、前記第1および第2の画像圧縮手段により情
報圧縮された前記第1および第2の画像データを送信す
ることを特徴とする。
【0005】本発明はまた、前記第2のテレビカメラが
前記特定領域を拡大して撮影することを特徴とする。本
発明はまた、前記第1および第2の画像圧縮手段がそれ
ぞれ前記第1および第2の画像データをJPEG方式に
より情報圧縮することを特徴とする。本発明はまた、前
記第1および第2の画像圧縮手段がそれぞれ前記第1お
よび第2の画像データを情報圧縮するために前記第1お
よび第2の画像データを複数のグループに分割する際、
前記第1および第2の画像データのうちの少なくとも一
方を、撮影領域の周辺部に対応するグループほど多数の
画像データを含むように分割することを特徴とする。本
発明はまた、前記第1および第2の画像圧縮手段の情報
圧縮率が、それぞれDCTの係数及び量子化率の一方ま
たは両方を変えることにより変化されることを特徴とす
る。
【0006】本発明はまた、前記特定領域が前記対象領
域のほぼ中央の領域であることを特徴とする。本発明は
また、前記第1および第2のテレビカメラが近接して配
置されていることを特徴とする。本発明はまた、第1お
よび第2の通信手段の間の通信、ならびに第3および第
4の通信手段の間の通信をそれぞれ中継する中継局を含
むことを特徴とする。本発明はまた、前記中継局が通信
設備を備えた車両により構成されていることを特徴とす
る。本発明はまた、前記建設機械が複数であり、前記撮
影手段ならびに前記第2および第3の通信手段は前記建
設機械ごとに設けられていることを特徴とする。
【0007】本発明の建設機械の遠隔操作通信システム
では、第1のテレビカメラにより対象領域の全体を撮影
し、一方、第2のテレビカメラによりその対象領域内の
特に重要な特定領域を例えば拡大して撮影する。そし
て、第1のテレビカメラによる撮影で得られた第1の画
像データは、ある程度の情報量の低下を前提に高圧縮率
で情報圧縮する。逆に、第2のテレビカメラによる撮影
で得られた第2の画像データは、情報量の低下をできる
だけ抑えるため、低圧縮率で情報圧縮する。すなわち、
対象領域の一部を表す第2の画像データのみ低圧縮で情
報圧縮し、対象領域の全体を表す第1の画像データは高
圧縮で情報圧縮するので、全体として高い圧縮率で画像
情報を圧縮でき、比較的低速の伝送路により動画像の画
像情報を基地局に伝送できる。そして、重要な特定領域
は情報量の低下をできるだけ抑えて低圧縮率で情報圧縮
するので、圧縮後の第2の画像データから再現した画像
は鮮明に表現され、さらに上記特定領域を拡大して撮影
した場合には細部まで明瞭に表現される。そのため、基
地局の作業者は動画像を見ながら、そして重要箇所が鮮
明かつ明瞭に表現された画像を見ながら建設機械を的確
に遠隔操作することができる。また、第1の画像データ
にもとづいて再現した画像では鮮明度が相対的に低下す
るものの、この画像により作業箇所の全体を大まかに把
握することができ、建設機械の遠隔操作に十分活用でき
る。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例について図面
を参照して説明する。図3は本発明を実施した建設機械
の遠隔操作通信システムによる建設機械の遠隔操作の全
体を示す概念図である。本実施例では4台の建設機械6
8、70、72、74が土木工事現場に配置され、各建
設機械は基地局18から遠隔操作される。土木工事現場
の近傍には通信中継車38が配置されており、基地局1
8と各建設機械との間の通信はこの通信中継車38を介
して行われる。そして、基地局18からは各建設機械を
遠隔操作するための制御信号が送信され、一方、各建設
機械からは、テレビカメラによりその周辺を撮影して得
られた画像情報が基地局18に送信される。
【0009】図2は本実施例の建設機械の遠隔操作通信
システムの概要を示す構成図である。基地局18には本
発明に掛かる第1および第4の通信手段としてSSモデ
ム54および通信ユニット56が設置されている。これ
らにより制御信号が各建設機械に送信され、一方、各建
設機械からの画像情報が受信される。また、各建設機械
には、本発明に掛かる第2および第3の通信手段として
SSモデム54および通信ユニット56がそれぞれ設置
されている。これらにより基地局18からの制御信号が
受信され、一方、各建設機械からの画像情報が送信され
る。また、通信中継車38にもSSモデム54および通
信ユニット56が搭載され、基地局18および建設機械
間の通信が中継される。各建設機械68、70、72、
74にはそれぞれ撮影手段2および画像圧縮手段4が搭
載されていが、これらについては以下に詳しく説明す
る。
【0010】図1は本発明による建設機械の遠隔操作通
信システムを1台の建設機械に注目して詳しく示す構成
図である。図1に示すように、各建設機械、例えば建設
機械74には、撮影手段2、画像圧縮手段4、ならび
に、上記SSモデム54と通信ユニット56から成るS
S通信ユニット12が搭載されている。撮影手段2は、
雲台20と、その上に設置された第1および第2のテレ
ビカメラ22、24とを含んで構成されている。雲台2
0は水平面内で高速に回転でき、したがって雲台20の
回転角度を遠隔操作で設定することにより、カメラの向
きを種々に設定することができる。
【0011】第1および第2のテレビカメラ22、24
は雲台20上に同じ方向に向けて設置されている。第1
のテレビカメラ22が撮影する対象領域は広く、一方、
第2のテレビカメラ24は、第1のテレビカメラ22が
撮影する対象領域の一部、より具体的には中央の特定領
域を拡大して撮影する。したがって、建設機械74によ
り作業を行う場合、第2のテレビカメラ24で多関節ア
ーム先端のチャックの箇所を撮影するようカメラの向き
を設定すると、第2のテレビカメラ24によってチャッ
クの箇所が拡大して撮影され、一方、第1のテレビカメ
ラ22によりチャックの箇所を含め、周辺全体が広く撮
影される。第1および第2のテレビカメラ22、24は
それぞれ撮影結果をNTSC方式の画像信号として出力
する。
【0012】画像圧縮手段4は、本実施例ではパーソナ
ルコンピュータ26(以下、パソコン26ともいう)
と、そのパソコン26に組み込まれた2枚の画像圧縮ボ
ード28、30(本発明に掛かる第1および第2の画像
圧縮手段)を含んで構成されている。画像圧縮ボード2
8は、第1のテレビカメラ22からの画像信号を受け取
り、RGB(赤、緑、青)の各信号を抽出してデジタル
信号に変換し、それぞれ第1の画像データとして、画像
圧縮ボード28上の不図示の画像メモリに格納する。画
像圧縮ボード28は1フレームの画像を、縦が240画
素、横が320画素のマトリクス状に配列された画素に
より表す。画像メモリはこのような画素構成の画像デー
タを格納することができ、Xアドレス(横)およびYア
ドレス(縦)を有している。
【0013】また、画像圧縮ボード30は、第2のテレ
ビカメラ24からの画像信号を受け取り、RGB(赤、
緑、青)の各信号を抽出してデジタル信号に変換し、そ
れぞれ第2の画像データとして、画像圧縮ボード30上
の不図示の画像メモリに格納する。画像圧縮ボード30
は1フレームの画像を、縦が96画素、横が128画素
のマトリクス状に配列された画素により表す。上記画像
メモリはこのような画素構成の画像データを格納するこ
とができ、Xアドレス(横)およびYアドレス(縦)を
有している。
【0014】各画像圧縮ボード28、30は、パソコン
26の制御のもとで動作し、上記画像メモリに格納され
た画像データに対して共にJPEG(Joint Ph
otographic Experts Group)
方式にもとづいて情報圧縮処理を行う。図4は画像圧縮
ボード28、30で情報圧縮を行う際の画素のブロック
分け(すなわちグループ分け)を示す画素構成図であ
る。この図に示すように、まず、画像圧縮ボード28で
は、情報圧縮処理を行うとき、周辺部の画素は、32画
素(横)×32画素(縦)のブロック32に分割し、そ
の内側の256画素×176画素の領域では、中央部の
128画素×96画素の領域を除いて、画素を16画素
×16画素のブロック34に分割する。
【0015】中央部の128画素×96画素の領域に関
しては、圧縮処理は行わず、この領域に格納されている
画像データは破棄する。この領域は、画像を表示する際
に第2のテレビカメラ24で撮影した画像の表示領域に
対応しており、したがってこの領域の画像データは不要
である。一方、画像圧縮ボード30では、情報圧縮処理
を行うとき、すべての画素を、8画素×8画素のブロッ
ク36に分割する。
【0016】なお、圧縮処理は、画像圧縮ボード28、
30においてそれぞれ別々に行われるが、図4では、第
1および第2のテレビカメラ22、24により撮影した
画像の位置関係を分かり易くするため、両画像データを
合成した状態で示している。したがって、図4におい
て、中央部の128画素×96画素の領域の画像データ
は画像圧縮ボード30の画像メモリに格納されており、
それ以外の領域の画像データは画像圧縮ボード28の画
像メモリに格納されている。
【0017】このようなブロック分けの後、画像圧縮ボ
ード28では、ブロック32の画像データに対しては、
JPEG方式により情報圧縮が行われる。即ち、第1の
テレビカメラ22からのNTSC信号をディジタル化し
て、320×240=76800画素につき輝度・色差
信号に変換する。次に、ブロック32毎にDCT(Di
screte Cosine Transform:離
散コサイン変換)変換した後、量子化し、さらにエント
ロピー符号化することにより情報圧縮を行う。この場
合、DCTの係数及び量子化率の一方または両方を適切
に設定することにより、より高い圧縮率で情報圧縮を行
う。また、ブロック34の画像データに対しては、ブロ
ック32の場合より相対的に低い圧縮率で情報圧縮が行
われる。また、画像圧縮ボード30では、ブロック36
の画像データに対して、JPEG方式によりブロック3
4より更に低い圧縮率で情報圧縮が行われる。即ち、第
2のテレビカメラ24からのNTSC信号をディジタル
化して、中央部の128画素×96画素の領域の画素に
つき輝度・色差信号に変換する。次にブロック36毎に
DCT変換した後、量子化し、さらにエントロピー符号
化することにより情報圧縮を行う。この場合、DCTの
係数及び量子化率の一方または両方を適切に設定するこ
とにより、より低い圧縮率で情報圧縮を行う。画像圧縮
ボード28では図4に示した各ブロック32、34に対
して上から下へ、左から右へと順番に情報圧縮が行わ
れ、結果は画像信号として出力され、画像圧縮ボード3
0でも同様に各ブロック36に対して上から下へ、左か
ら右へと順番に情報圧縮が行われ、結果は画像信号とし
て出力されする。
【0018】その際、各画像圧縮ボード28、30は相
互に同期をとって動作し、本実施例では画像圧縮ボード
28でまず圧縮処理を行った後、画像圧縮ボード30で
圧縮処理を行う。したがって、第1のテレビカメラ22
による全体の撮影画像の画像信号がまずSS通信ユニッ
ト12に出力され、つづいて第2のテレビカメラ24に
よる中央部の撮影画像の画像信号がSS通信ユニット1
2に出力される。
【0019】なお、この順番は任意であり、例えば画像
圧縮ボード30で先に情報圧縮を行って画像圧縮ボード
28より先にSS通信ユニット12に画像信号を出力し
たり、あるいは、第2のテレビカメラ24による撮影画
像は上述のように第1のテレビカメラ22による撮影領
域の中央部を撮影したものであるから、画像圧縮ボード
28で図4における上方のブロック32、34の情報圧
縮を終了した段階で動作を一旦中断し、画像圧縮ボード
30におけるブロック36に対する情報圧縮を行った
後、画像圧縮ボード30でブロック32、34に対する
情報圧縮を行うといったことも可能である。また、情報
圧縮については各画像圧縮ボード28、30でそれぞれ
のタイミングで行い、画像信号の出力のみをあらかじめ
設定した順序で出力するという方法をとることも可能で
ある。
【0020】画像圧縮ボード28、30ではこのような
動作が、画像信号の各フレームごとに順次行われ、各フ
レームの情報圧縮後の画像信号が画像圧縮ボード28、
30から次々とSS通信ユニット12に出力される。S
S通信ユニット12は、画像圧縮ボード28、30から
それぞれ上述した順序で情報圧縮された画像信号を受け
取り、それらを2.4GHzの搬送波で無線送信する。
そして、通信中継車38はSS通信ユニット12からの
電波を中継して基地局18に送信する。基地局18に
は、上記通信ユニット56およびSSモデム54から成
るSS通信ユニット14、通信ハブ16、画像伸長手段
8、表示手段10などが設けられており、SS通信ユニ
ット14は、通信中継車38を通じて受信した画像信号
を通信ハブ16を介して画像伸長手段8に送る。
【0021】画像伸長手段8は、画像伸長ボード40、
このボードが組み込まれたパーソナルコンピュータ42
(以下、パソコン42ともいう)により構成されてい
る。画像伸長ボード40は、パソコン42の制御のもと
で動作し、通信ハブ16を通じて供給される情報圧縮さ
れた画像信号に対して、もとの画像信号を再現するため
の処理を行う。画像伸長ボード40は画像圧縮ボード2
8と同様に、XおよびYアドレスを有する1フレーム分
の画像メモリを備えており、通信ハブ16からの画像信
号はこの画像メモリに画像データとして各フレームごと
に一旦格納される。そして、JPEG方式にもとづい
て、画像圧縮ボード28とは逆に画像メモリに格納され
た画像データに対してもとの画像を再現すべく、図4に
示した各ブロック32、34、36ごとに画像伸長の処
理が行われる。
【0022】画像伸長ボード40ではこの処理の後、処
理結果にもとづいて画像表示のためのNTSC方式の画
像信号が生成され、パソコン42に組み込まれた不図示
のインターフェースボードを通じて表示手段10に供給
される。表示手段10は、プロジェクタ44とスクリー
ン46とを含み、プロジェクタ44はパソコン42から
供給される上記画像信号にもとづいて動画像をスクリー
ン46に映し出す。ここで、上述のように図4に示した
ブロック32の画像データに対しては高い圧縮率で情報
圧縮が行われているので、ブロック32の位置に対応す
る、再生画像の周辺部では画質劣化がやや大きいものと
なる。また、ブロック34の画像データに対しては、ブ
ロック32より相対的に低い圧縮率で情報圧縮が行われ
ているので、表示画像の対応する箇所における画質劣化
は周辺部と比較すれば小さいものとなる。ただし、中央
部より情報圧縮率は大きいので中央部に比べ、画質の劣
化は大きい。
【0023】そして、上述のように、中央部のブロック
36の画像データに対してはブロック34の画像データ
より相対的に低い圧縮率で情報圧縮が行われているの
で、ブロック34に対応するスクリーン46の中央部で
は、画像は十分な解像度で再現され、鮮明な画像が表示
される。さらに、この画像は上述のように第2のテレビ
カメラ24により、特定領域を拡大して撮影したもので
あるから、画像の細部も明瞭に識別することが可能であ
る。
【0024】図5は、スクリーン46に表示される画像
の一例を示す模式図である。周辺のハッチング部48は
第1のテレビカメラ22により撮影した画像が表示され
ている領域であり、中央の矩形部50は第2のテレビカ
メラ24により撮影した画像が表示されている領域であ
る。ハッチング部48では上述のように解像度はかなら
ずしも十分ではないものの、中央の矩形部50では画像
は鮮明に表示され、かつ拡大して明瞭に表示される。
【0025】したがって、基地局18の作業者はこのよ
うな画像を見ることで、ハッチング部48の画像により
作業箇所の全体像を把握し、そして矩形部50の画像に
よりチャック51が資材53などをどのように握持して
いるかを十分に把握して、的確にクレーンを操作するこ
とができる。すなわち、本実施例の建設機械の遠隔操作
通信システムでは、対象領域の中央部を表す第2の画像
データのみ画像圧縮ボード30において低圧縮で情報圧
縮し、対象領域の全体を表す第1の画像データは画像圧
縮ボード28において高圧縮で情報圧縮するので、全体
として高い情報圧縮率を実現でき、比較的低速の伝送路
により動画像を基地局18に伝送することができる。
【0026】そして、重要な特定領域、すなわち中央の
領域では情報量の低下をできるだけ抑えて低圧縮率で情
報圧縮し、さらにこの特定領域は拡大撮影するので、圧
縮後の第2の画像データから再現した画像は鮮明かつ明
瞭に表現される。そのため、基地局の作業者は動画像を
見ながら、そして重要箇所が鮮明かつ明瞭に表現された
画像を見ながら建設機械を的確に遠隔操作することがで
きる。また、圧縮後の第1の画像データにもとづいて再
現した画像では鮮明度が相対的に低下するものの、この
画像により対象領域の全体を大まかに把握することがで
き、建設機械の遠隔操作に十分活用できる。通常、第1
のテレビカメラ22で撮影した画像は解像度を1/10
程度に抑えても建設機械の遠隔操作には十分であり、し
たがって、全体として大幅な情報圧縮が可能である。
【0027】図6は、画像圧縮ボード28、30で情報
圧縮を行う際の画素のブロック分けを示す他の画素構成
図であるが、この図に示すように、画像圧縮ボード28
では画像メモリに格納されている第1の画像データをす
べて32画素×32画素の大きさのブロック32に分割
し、一方、画像圧縮ボード30では、画像メモリに格納
されている第2の画像データを、16画素×16画素の
大きさのブロック34と、8画素×8画素の大きさのブ
ロック36に分割するという方法も有効である。この場
合には、ブロック34、36に対応する中央部で全体と
して画質の劣化は上記実施例の場合より大きくなるもの
の、第1の画像データをすべてブロック32に分割する
ので、全体としての情報圧縮を上記実施例の場合より高
めることができる。
【0028】なお、作業者が操作を行う操作卓周辺は図
7に示すような構成とすることも可能である。すなわ
ち、テーブル58上にジョイスティック60を備えた操
作盤62が配置され、その正面にスクリーン64が設け
られている。画像は、このスクリーン64に対して上述
のようなプロジェクタにより裏側から投射される。テー
ブル58の両側には、この例ではスピーカ66が配置さ
れ、建設機械に搭載したマイクによりピックアップした
音を無線伝送してスピーカ66からステレオで聞こえる
ようになっている。この場合には作業者は建設機械周辺
の音も聞くことができるので、遠隔操作をより行い易く
なる。
【0029】なお、上記実施例では、画像圧縮ボード2
8では、画像の中央部の128画素×96画素の領域に
関しては、圧縮処理は行わず、この領域に格納されてい
る画像データは破棄するとしたが、この領域の画像デー
タに対しても同様に処理を行い、基地局18側で、この
領域の画像データを破棄するという方法も可能である。
この場合には、画像圧縮ボード28では、各ブロックを
一定の順序で単純に処理を行えばよく、処理手順を簡素
化することができる。また、上記実施例では2枚の画像
圧縮ボード28、30を用いたが、各ボードの機能を集
約して1枚のボードにまとめることも無論可能である。
そして、情報圧縮は、上記実施例のようにJPEG方式
以外にも種々の方式で行うことができる。
【0030】さらに、各建設機械に上記第2のテレビカ
メラ24に相当する第3のテレビカメラを搭載して撮影
することで画像を立体表示し、遠隔操作がより行い易く
なるよう図ることも可能である。その場合には、第3の
テレビカメラを第2のテレビカメラ24に近接配置し、
第2のテレビカメラ24により例えば右目用の画像を撮
影する一方、第3のテレビカメラにより左目用の画像を
撮影する。そして、第3のテレビカメラにより得られた
画像情報も第2のテレビカメラ24で取得した画像情報
と同様に情報圧縮を行い、基地局18に送信する。これ
により伝送すべき画像情報の量は多くなるが、上述した
ような圧縮方法では大幅な情報圧縮が可能であるため、
動画像を十分な解像度で立体表示することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明の建設機械の
遠隔操作通信システムでは、第1のテレビカメラにより
対象領域の全体を撮影し、一方、第2のテレビカメラに
よりその対象領域内の特に重要な特定領域を例えば拡大
して撮影する。そして、第1のテレビカメラによる撮影
で得られた第1の画像データは、ある程度の情報量の低
下を前提に高圧縮率で情報圧縮する。逆に、第2のテレ
ビカメラによる撮影で得られた第2の画像データは、情
報量の低下をできるだけ抑えるため、低圧縮率で情報圧
縮する。すなわち、対象領域の一部を表す第2の画像デ
ータのみ低圧縮で情報圧縮し、対象領域の全体を表す第
1の画像データは高圧縮で情報圧縮するので、全体とし
て高い圧縮率で画像情報を圧縮でき、比較的低速の伝送
路により動画像の画像情報を基地局に伝送できる。そし
て、重要な特定領域は情報量の低下をできるだけ抑えて
低圧縮率で情報圧縮するので、圧縮後の第2の画像デー
タから再現した画像は鮮明に表現され、さらに上記特定
領域を拡大して撮影した場合には細部まで明瞭に表現さ
れる。そのため、基地局の作業者は動画像を見ながら、
そして重要箇所が鮮明かつ明瞭に表現された画像を見な
がら建設機械を的確に遠隔操作することができる。ま
た、第1の画像データにもとづいて再現した画像では鮮
明度が相対的に低下するものの、この画像により作業箇
所の全体を大まかに把握することができ、建設機械の遠
隔操作に十分活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の建設機械の遠隔操作通信システムを1
台の建設機械に注目して詳しく示す構成図である。
【図2】実施例の建設機械の遠隔操作通信システムの概
要を示す構成図である。
【図3】実施例の建設機械の遠隔操作通信システムによ
る建設機械の遠隔操作の全体を示す概念図である。
【図4】画像圧縮ボード28、30で情報圧縮を行う際
の画素のブロック分けを示す画素構成図である。
【図5】スクリーン46に表示される画像の一例を示す
模式図である。
【図6】画像圧縮ボード28、30で情報圧縮を行う際
の画素のブロック分けを示す他の画素構成図である。
【図7】遠隔操作の操作卓周辺を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 撮影手段 4 画像圧縮手段 8 画像伸長手段 10 表示手段 12、14 SS通信ユニット 16 通信ハブ 18 基地局 20 雲台 22 第1のテレビカメラ 24 第2のテレビカメラ 26、42 パーソナルコンピュータ(パソコン) 28、30 画像圧縮ボード 38 通信中継車 40 画像伸長ボード 44 プロジェクタ 46、64 スクリーン 54 SSモデム 56 通信ユニット 58 テーブル 60 ジョイスティック 62 操作盤 66 スピーカ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局に設けられ、建設機械を操作する
    ための制御信号を無線で送信する第1の通信手段と、 前記建設機械に装備され、前記第1の通信手段からの前
    記制御信号を受信する第2の通信手段と、 前記建設機械を含む周辺を撮影する撮影手段と、 前記撮影手段による撮影で得られた画像情報を前記基地
    局に送信する第3の通信手段と、 前記基地局に設けられ、前記第3の通信手段からの前記
    画像情報を受信する第4の通信手段と、 を備えた建設機械の遠隔操作通信システムであって、 前記撮影手段は、 前記建設機械を含む周辺の対象領域を撮影する第1のテ
    レビカメラと、 前記対象領域内の特定領域を撮影する第2のテレビカメ
    ラと、 前記第1のテレビカメラによる撮影で得られた、前記対
    象領域の画像を表す第1の画像データを高圧縮率で情報
    圧縮する第1の画像圧縮手段と、 前記第2のテレビカメラによる撮影で得られた、前記特
    定領域の画像を表す第2の画像データを低圧縮率で情報
    圧縮する第2の画像圧縮手段とを備え、 前記第3の通信手段は、前記第1および第2の画像圧縮
    手段により情報圧縮された前記第1および第2の画像デ
    ータを送信する、 ことを特徴とする建設機械の遠隔操作通信システム。
  2. 【請求項2】 前記第2のテレビカメラは前記特定領域
    を拡大して撮影する請求項1記載の建設機械の遠隔操作
    通信システム。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の画像圧縮手段はそ
    れぞれ前記第1および第2の画像データをJPEG方式
    により情報圧縮する請求項1または2に記載の建設機械
    の遠隔操作通信システム。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の画像圧縮手段はそ
    れぞれ前記第1および第2の画像データを情報圧縮する
    ために前記第1および第2の画像データを複数のグルー
    プに分割する際、前記第1および第2の画像データのう
    ちの少なくとも一方を、撮影領域の周辺部に対応するグ
    ループほど多数の画像データを含むように分割する請求
    項3に記載の建設機械の遠隔操作通信システム。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2の画像圧縮手段の情
    報圧縮率は、それぞれDCTの係数及び量子化率の一方
    または両方を変えることにより変化される請求項3記載
    の建設機械の遠隔操作通信システム。
  6. 【請求項6】 前記特定領域は前記対象領域のほぼ中央
    の領域である請求項1または2に記載の建設機械の遠隔
    操作通信システム。
  7. 【請求項7】 前記第1および第2のテレビカメラは近
    接して配置されている請求項1ないし6のいずれかに記
    載の建設機械の遠隔操作通信システム。
  8. 【請求項8】 第1および第2の通信手段の間の通信、
    ならびに第3および第4の通信手段の間の通信をそれぞ
    れ中継する中継局を含む請求項1記載の建設機械の遠隔
    操作通信システム。
  9. 【請求項9】 前記中継局は通信設備を備えた車両によ
    り構成されている請求項8記載の建設機械の遠隔操作通
    信システム。
  10. 【請求項10】 前記建設機械は複数であり、前記撮影
    手段ならびに前記第2および第3の通信手段は前記建設
    機械ごとに設けられている請求項1記載の建設機械の遠
    隔操作通信システム。
JP28318496A 1996-10-04 1996-10-04 建設機械の遠隔操作通信システム Pending JPH10112861A (ja)

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