JPH10112230A - 電線押出被覆連続架橋装置 - Google Patents

電線押出被覆連続架橋装置

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JPH10112230A
JPH10112230A JP28335996A JP28335996A JPH10112230A JP H10112230 A JPH10112230 A JP H10112230A JP 28335996 A JP28335996 A JP 28335996A JP 28335996 A JP28335996 A JP 28335996A JP H10112230 A JPH10112230 A JP H10112230A
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JP
Japan
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packing
wire
electric wire
cooling water
chamber
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JP28335996A
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English (en)
Inventor
Koji Murakami
幸治 村上
Nobuo Takeuchi
暢夫 竹内
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電線押出被覆の連続架橋において、電線先端部
が冷却水中のパッキンを通過する時の急激な走行速度変
動を防止する。 【解決手段】電線押出被覆連続架橋装置において、架橋
管1の加圧冷却部4に、電線通過孔13の孔開度が可変
な孔開度可変パッキン12と端末パッキン15を設け
て、前記孔開度可変パッキン12と端末パッキン15の
間にパッキン室19を形成し、前記加圧冷却部4におけ
る孔開度可変パッキン12の背後側部18とパッキン室
19とを流量調節弁21を介して連通する連通管20を
設け、前記パッキン室19にパッキン室用水量補給槽2
6を接続し、架橋管終端部外に電線引張力を制御する電
線引張装置35を設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線の押出被覆の
連続架橋装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電線にプラスチック絶縁被覆を押出被覆
して連続架橋するには、図8に示したように、架橋管4
1の始端部の押出ヘッド42の手前において、導体51
の先端部に導体よりも細いリード線53を接続してこの
接続部54に冷却水侵入防止の水密処理を施し、このリ
ード線53を架橋管終端外に設置されている引張り装置
43で牽引しながら、押出ヘッド42で導体51上にゴ
ム・プラスチック等の未架橋絶縁被覆52を押出被覆
し、この押出被覆された電線50を架橋管41内の前半
部の加圧加熱部44と後半部の加圧冷却部45を連続走
行させて、加圧加熱部44において未架橋絶縁被覆52
を加圧下で加熱架橋し、この加熱架橋された絶縁被覆を
加圧冷却部45の加圧冷却水46で冷却している。
【0003】前記の加圧冷却部45においては冷却水シ
ール用のパッキンとして、加圧冷却部45の中間部に、
電線通過孔47の開度が調整可能な調整パッキン48が
設けられており、また加圧冷却部45の終端の架橋管終
端部には端末パッキン49が設けられている。前記の架
橋管内を走行する絶縁被覆電線50の先端部のリード線
接続部54には、大径の絶縁被覆電線50の断面積と小
径のリード線53との断面積の差により絶縁被覆端面の
段部55が形成されており、この絶縁被覆電線50の先
端部が前記のように架橋管内の加圧冷却部45を走行す
ると、その電線先端段部55が前記加圧冷却部45の中
間の調整パッキン48を通過しさらに端末パッキン49
を通過して架橋管終端外に出る。前記の加圧冷却部45
における冷却水46の圧力は、架橋管内を走行する電線
50の走行方向に見て、調整パッキン48の背後側48
a(調整パッキン48よりも加圧加熱部44側)におけ
る冷却水の圧力はP1であり、調整パッキン48の電線走
行方向前方側48b(端末パッキン49側)の冷却水の
圧力はP2である。
【0004】前記の加圧冷却部45の冷却水中を走行す
る電線50のリード線接続部54の電線先端段部55
が、調整パッキン48の背後側48aの冷却水46中を
走行している間(図8の実線位置にある間)は、端末パ
ッキン49とリード線53との間の間隙から電線走行方
向前方側48bの冷却水が架橋管外に漏出するが、同時
に、前記背後側48aにおける冷却水が、調整パッキン
48の電線通過孔47の孔縁と細いリード線53との間
の間隙を通して電線走行方向前方側48bに流入するの
で、この調整パッキン48の背後側48aの冷却水圧力
P1と電線走行方向前方側48bの冷却水圧力P2はほぼ同
じ圧力である。
【0005】前記のように加圧冷却部45を走行する電
線50の電線先端段部55が実線図示のように調整パッ
キン48の背後側48aの圧力P1の冷却水中を走行して
いる間は、この電線先端段部55の絶縁被覆端面に対し
て電線先端段部55の絶縁被覆端面における電線外径と
これに接続されているリード線53の外径との差の絶縁
被覆端面の面積Aの端面にP1×Aの電線押上力が作用し
ている。
【0006】前記の加圧冷却部45における調整パッキ
ン48の背後側48aの冷却水中を走行する電線先端段
部55が、図示の破線55′のように調整パッキン48
の電線通過孔47の開口を通過する時は、該通過孔47
の孔縁に電線50の外周面が接してその間に間隙が形成
されなくなるので、調整パッキン48の背後側48aか
ら前方側48bへの前記冷却水の流入が止まることにな
る。一方、この前方側48bにおける冷却水は、端末パ
ッキン49の孔縁と細いリード線53との間の間隙から
架橋管外に漏出するので、前方側48bにおける冷却水
の圧力P2は、前記背後側48aにおける冷却水の圧力P1
よりも減少することになる。このため、調整パッキン4
8の背後側48aの冷却水中を走行する電線先端段部5
5が図示の破線55′のように調整パッキン48の電線
通過孔47を通過してその前方側48bの低圧力P2の冷
却水中に進入すると、この電線先端段部55′の端面に
作用する前記押上力は、調整パッキン背後側48aの冷
却水圧力P1中を走行している間に電線先端段部55の端
面に作用していたP1×Aの押上力から前方側48bのP2
×Aの押上力に減少する。換言すれば、電線先端段部5
5が調整パッキン背後側48aから調整パッキン48を
通過して調整パッキン前方側48bの低圧力P2の冷却水
中に進入すると同時に、電線先端段部55の端面に作用
している電線押上力の前記減少分に相当するだけの、電
線進行方向の推進力Fが電線50に付加されることにな
り、引張り装置43の牽引力で引張られ走行している電
線50の走行速度がこの電線進行方向の付加推進力F
(P1A−P2A)の付加により増大することになる。
【0007】また、前記の加圧冷却部45を走行する絶
縁被覆電線50の先端部が加圧冷却部45を通り過ぎて
終端部の端末パッキン49を通過して架橋管外に出ると
同時に、この電線先端部は大気圧下に開放されるので、
前記の電線先端段部55が受けていた冷却水圧力P2が消
失し、このためリード線53が絶縁被覆電線50を引張
る力が増加して絶縁被覆電線50の引張り走行速度が急
激に増大する。
【0008】前記のように架橋管内を走行する絶縁被覆
電線50の走行速度が急激に増大すると、押出ヘッド4
2のダイにおける導体51の通過速度も増大するので、
導体51上に押出被覆される未架橋絶縁被覆層52の厚
さは、前記速度増加分だけ引き伸ばされて薄くなり、電
線50の外径が細くなる。このような現象は竪型の架橋
装置の場合に顕著である。
【0009】前記の大径の電線先端部と小径リード線と
の接続により電線先端部に段部55が形成されることに
より生ずる電線走行速度の急激な変化を無くするため
に、絶縁被覆電線先端に段部55が形成されないように
絶縁被覆電線と同一径のダミー線を未架橋絶縁被覆電線
50の先端に接続しておく方法があるが、これは大径の
電線の場合はハンドリングが困難である。このため本出
願人は、前記のような段部55が受ける急激な冷却水圧
の変化が生じないように、冷却部に設けた調整パッキン
と端末のパッキンの間に形成した圧力調整室に冷却水排
出弁を連結するとともに、冷却部の冷却水と圧力調整室
の冷却水を流量調整弁介して連通させ、架橋管内を走行
するケーブル先端のリード線接続段部が調整パッキンを
通過する時の圧力変動の際に、冷却部の冷却水を圧力調
整室に補給するように構成した特開昭60−20722
1号の定圧型ケーブル連続架橋装置を開発した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記の本出願人が開発
した定圧型ケーブル連続架橋装置は、孔開度調整パッキ
ンと端末パッキンとの間に形成した圧力調整室における
冷却水圧を制御するために、ケーブル外径、パッキン、
温度等の要因のバラツキにより押出ヘッドの成型ダイの
ところで絶縁層の外径の変化のパターンにバラツキが生
じて外径の変化が生ずるという問題点があることが判明
した。
【0011】本発明は、前記の問題点を解決し、架橋管
の加圧冷却水中を通過する電線の走行速度の変動を防
ぎ、押出被覆の外径が変動することのないようにした電
線押出被覆架橋装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本発明の電線押出被覆連続架橋装置は、電線押出被覆
連続架橋管1の加圧冷却部4に、電線通過孔13の孔開
度が調整自在な孔開度可変パッキン12を備えた孔開度
調整パッキン装置10と端末パッキン15を設けて、前
記孔開度可変パッキン12と端末パッキン15の間にパ
ッキン室19を形成し、前記加圧冷却部4における孔開
度可変パッキン12の背後側部18とパッキン室19を
流量調節弁21を介して連通する連通管20を設け、前
記パッキン室19にパッキン室用水量補給槽26を接続
し、架橋管終端部外に電線引張力を制御する電線引張装
置35を設置した構成としたものである。
【0013】架橋管始端部の押出ヘッドで未架橋被覆が
押出被覆された電線50は、電線先端部55に接続した
リード線53が電線引張装置35により引張られて架橋
管の加圧加熱部2と加圧冷却部4を走行する間に加熱架
橋されて冷却される。この走行する電線・リード線接続
部54における電線先端段部55が、孔開度可変パッキ
ン12の背後側部18にあって該パッキン12に到達す
る前は、孔開度可変パッキン12の電線通過孔13は開
いており、この電線通過孔13の孔縁とリード線の間に
開孔間隙が形成されているので、加圧冷却部4の孔開度
可変パッキン背後側部18における冷却水がこの開孔間
隙を通ってパッキン室19に流入する。
【0014】孔開度調整パッキン装置10は、加圧冷却
部4を走行する電線の先端段部55が、孔開度可変パッ
キン12の電線通過孔13を通過してパッキン室19に
進入した時に、孔開度可変パッキン12の電線通過孔1
3の孔開度を徐々に絞るように操作する。これにより孔
開度可変パッキン背後側部18の冷却水3が電線通過孔
13と電線との間の開孔間隙からパッキン室19側に流
入する冷却水量が徐々に減少する。
【0015】パッキン室19における冷却水は端末パッ
キン15の電線通過孔間隙から外部に漏出しているた
め、前記のように、孔開度可変パッキン12の孔開度を
絞ってパッキン室19に流入する冷却水量を減少させる
とパッキン室19内の水圧が低下するので、急激な水圧
低下変動を防ぐために、連通管20の流量調節弁21を
開いて、孔開度可変パッキン背後側部18の冷却水を連
通管20を通してパッキン室19に流入させる。
【0016】パッキン室用水量補給槽26は、前記連通
管20の流量調節弁21を閉じて孔開度開閉パッキン背
後側部18から連通管20を通ってパッキン室19に流
入する冷却水の流入を止めた時に、パッキン室水量補給
槽26の水をパッキン室19に補給して、パッキン室1
9内の急激な水量減少、水圧低下を防ぐ。
【0017】前記の本発明の電線押出被覆連続架橋装置
は、つぎの〜の手順により電線・リード線接続部の
電線先端段部55の架橋管内走行通過操作を行う。 加圧冷却部4を走行する電線先端のリード線接続部
の電線先端段部55が孔開度可変パッキン12の電線通
過孔13を通過してパッキン室19に進入した時に、孔
開度調整パッキン装置10を操作して孔開度可変パッキ
ン12の電線通過孔13の孔開度を徐々に絞る。この
時、電線通過孔13の孔開度を徐々に絞るとその孔縁と
電線50との間の間隙からパッキン室19に流入する水
量が徐々に減少するが、前記電線先端部55が孔開度可
変パッキン12の電線通過孔13を通過したとき、流量
調節弁21を開いて、孔開度可変パッキン背後側部18
にある冷却水が連通管20を通ってパッキン室19内に
流入するので、パッキン室19内の水圧は低下しない。
【0018】 次に、孔開度可変パッキン12の電線
通過孔13の開度を所定の位置になるまで絞って、パッ
キン室19に流入する水量と電線とパッキン間に発生す
る摩擦力を所定量にする。
【0019】 次に、連通管20の流量調節弁21を
閉じて、孔開度可変パッキン背後側部18から連通管2
0を通ってパッキン室19に流入する冷却水の流入を止
める。
【0020】 次に、弁24を開いてパッキン室水量
補給槽26の水をパッキン室19に補給する。
【0021】 次に、電線引張装置35の電線引張力
を徐々に減少させ、この電線引張力の減少カーブとパッ
キン室19内の水の圧力の低下によって発生する、電線
を前方へ押し出そうとする力(加圧冷却部4を走行する
電線50の先端段部55が孔開度可変パッキン12の電
線通過孔13を通過すると同時に冷却水圧変化により電
線先端段部55に作用する電線進行方向の付加推進力)
が相殺し合うように、パッキン室水量補給槽26のガス
圧計32を見ながら弁30を開ける。
【0022】前記のようにパッキン室19の冷却水圧を
徐々に低下させることにより、電線50の先端段部55
が孔開度可変パッキン12を通過してパッキン室19側
に進入した時に、電線先端段部55が急激に水圧変化を
受けないから、架橋管内を走行する電線50の走行速度
の急激な変動が生ぜず、押出ヘッドにおける押出被覆の
厚さの変動がなくなる。(前記のような連通管20によ
る水圧変化に対する補償手段のない従来の装置は、前記
従来の技術にて説明したように、加圧冷却部の冷却水中
を走行する電線の先端段部55が、調整パッキンの背後
側部からパッキン開口を通過してその前方側の冷却水中
に進入すると同時に、冷却水圧の変化により電線先端段
部55に作用する電線進行方向の付加推進力Fの、急激
な変動を防ぐことができない)
【0023】
【実施例】以下本発明の実施の形態を図面により説明す
る。本発明の電線押出被覆連続架橋装置の1実施形態を
示した図1および架橋管中間部に設けた孔開度調整パッ
キン装置10を示した図2において、1は架橋管、42
は架橋管1の始端部が連結されている未架橋被覆押出ヘ
ッドであり、架橋管1内の前段部には、加圧された加熱
媒体が供給されて未架橋被覆を加圧加熱して架橋する加
圧加熱部2が形成され、架橋管1内の後段部には、冷却
水が供給され、加圧加熱部2の加圧加熱媒体との接触境
界面において加圧加熱媒体の圧力を受けて加圧された加
圧冷却水3が加圧加熱部2で加熱架橋された被覆を加圧
冷却する加圧冷却部4が形成される。架橋管1の始端部
の押出ヘッド42において電線導体51にゴム・プラス
チック等の未架橋被覆52が押出被覆された電線50
は、その先端の電線・リード線接続部54の導体先端に
接続されたリード線53とともに牽引されて架橋管1内
を走行し、加圧加熱部2の加圧加熱媒体中を走行して未
架橋絶縁被覆52が加熱架橋され、次いで加圧冷却部4
の加圧冷却水3中を走行して冷却される。
【0024】前記の架橋管1は、加圧冷却部4の中間部
において上下方向に二分割して、管始端部が押出ヘッド
42に連結固定されている固定側管端部5と、これに対
しスライド自在に嵌合したスライド管部6を構成し、固
定側管端部5の管端部に、スライド管部6の連結管端部
7(符号7は図2)を嵌挿し、Oリング8(符号8は図
2)を介装して水密に連結するとともに、固定側管端部
5に対しスライド管部6を管軸方向にスライドできるよ
うに連結する。
【0025】前記の加圧冷却部4の中間部における固定
側管端部5の管端部とスライド管部6の連結管端部7の
部分には、孔開度調整パッキン装置10を設ける。この
孔開度調整パッキン装置10は、架橋管1の固定側管端
部5の管端末9(符号9は図2)に、電線通過孔を中心
に有する金属板からなるパッキン押圧板11を固定して
設け、また、スライド管部6側には、その内側の前記パ
ッキン押圧板11に対向する位置に、電線通過孔13を
中心に有するゴム製の孔開度可変パッキン12を設ける
とともに、この孔開度可変パッキン12の下側面に接し
て電線通過孔を中心に有する金属板からなるパッキン支
受板14を固定して設けて孔開度調整パッキン装置10
を構成する。
【0026】前記のように架橋管1の加圧冷却部4の中
間部において、固定側管端部5側の金属板製のパッキン
押圧板11と、スライド管部6側のゴム製の孔開度可変
パッキン12および金属板製のパッキン支受板13とに
より構成した孔開度調整パッキン装置10は、スライド
管部6を加圧加熱部2側に向けて(図2の押出ヘッド4
2側に向けて矢印方向に)スライドさせ、スライド管部
6側の孔開度可変パッキン12を固定側管端部5側のパ
ッキン押圧板11に押し付けて押圧すると、ゴム製の孔
開度可変パッキン12は、その下側のパッキン支受板1
4とパッキン押圧板11との間に挟み付けられて圧縮さ
れ、その電線通過孔13の孔径が縮小する。このよう
に、孔開度可変パッキン12の電線通過孔13の孔径
は、図示した状態の固定側管端部5側のパッキン押圧板
11に対してスライド管部6側の孔開度可変パッキン1
2が間隔をおいて離れている時は、その孔径のままであ
るが、スライド管部6をスライドさせて孔開度可変パッ
キン12をパッキン押圧板11に押し付けた時は、電線
通過孔13の孔の開度が縮小されることになり、電線通
過孔13の孔開度を調整することができる。
【0027】前記の架橋管1のスライド管部6の架橋管
終端部16(符号16は図2)には中心に電線通過孔1
7を有する冷却水シール用のゴム製端末パッキン15を
設ける。図1の加圧冷却部4における18の区域は、架
橋管内を走行する電線の走行方向に対し、孔開度可変パ
ッキン12の電線走行方向背後側にある孔開度可変パッ
キン背後側部であり、19の区域は、孔開度可変パッキ
ン12よりも電線走行方向前方側において孔開度可変パ
ッキン12と端末パッキン15の間に形成されたパッキ
ン室である。
【0028】前記の孔開度可変パッキン背後側部18に
おける固定側管端部5の管壁とパッキン室19における
スライド管部6の管壁には連通管20を接続して、孔開
度可変パッキン背後側部18とパッキン室19を連通さ
せ、この孔開度可変パッキン背後側部18における冷却
水3が連通管20を通してパッキン室19に流入できる
ようにする。この連通管20のスライド管部6に接続す
る連通管部分は、必要に応じスライド管部6のスライド
に追随できる可撓性管部により接続する。前記の連通管
20の管部には流量調節弁21と圧力計22を設け、流
量調節弁21よりもパッキン室19側の連通管中間部に
調整水補給管23を接続して、この調整水補給管23に
弁24と流量計25を設け、またこの調整水補給管23
にパッキン室用水量補給槽26を接続して該槽の水をパ
ッキン室19に補給できるようにする。このパッキン室
用水量補給槽26は、貯水部27と加圧N2ガス等の気圧
室28を設け、貯水部27の給水弁29、気圧室28の
気圧開放弁30、および安全弁31、ガス圧計32を設
ける。
【0029】図1に示したように、前記のスライド管部
6の管壁には架橋管内を走行する電線の先端位置を検出
する電線先端位置検出装置33を取付ける。34aは加
圧冷却部4における架橋管壁に接続した冷却水送給パイ
プであり、34bはパッキン室19に接続したパイプで
ある。この冷却水送給パイプ34aから冷却水3を加圧
冷却部4の孔開度可変パッキン背後側部18内に循環さ
せて、加圧加熱部2で加熱架橋された電線被覆を冷却す
る。
【0030】前記架橋管1の終端外には、端末パッキン
15から所定の距離を隔てて電線引張装置35を設置す
る。この電線の引張装置35は、架橋管1内を走行する
電線を引張る力が調整可能であり、このためエアシリン
ダーの移動速度を変えて張力を調整するプレテンション
発生装置36を設ける。またロールの下にテンションメ
ータを設置したローラー式ケーブル張力測定機を設け
て、テンションをかけながらそのテンションの大きさを
測定する。
【0031】51は電線導体、52は押出ヘッド42に
おいて電線導体51に押出被覆された未架橋絶縁被覆で
あり、50は導体51に絶縁被覆が施された電線を示
す。この電線50の先端部に小径のリード線53を接続
部54で接続して、電線引張装置35で牽引する。55
は、この電線50とリード線53との接続部の電線先端
部における絶縁被覆電線断面積と小径のリード線断面積
との差により段部が形成される絶縁被覆端面(端面面積
A)の電線先端段部である。
【0032】前記のように構成した本発明の電線押出被
覆連続架橋装置は、架橋管始端の押出ヘッド42におい
て導体51にゴム・プラスチック等の未架橋絶縁被覆5
2が押出被覆された電線50が、リード線53とともに
電線引張装置35で牽引されて架橋管1内を走行し、加
圧加熱部2の加圧加熱媒体中を走行して未架橋絶縁被覆
52が加熱架橋され、ついで加圧冷却部4の加圧冷却水
3中を走行して冷却される。この加圧冷却部4の加圧冷
却水3中を走行する電線50の先端部のリード線接続部
54における電線先端段部55が実線図示の接続部54
の電線先端段部55のように孔開度可変パッキン背後側
部18の冷却水中を走行している間は、端末パッキン1
5の孔縁とリード線53の間の間隙からパッキン室19
の冷却水が架橋管外に漏出するが、同時に、孔開度可変
パッキン12の電線通過孔13の孔縁とリード線53と
の間の間隙を通してパッキン室19に孔開度可変パッキ
ン背後側部18の冷却水が流入するので、この孔開度可
変パッキン背後側部18の冷却水圧力P1とパッキン室1
9の冷却水圧力P2はほぼ同じ圧力である。前記のように
孔開度可変パッキン背後側部18の冷却水がパッキン室
19に流出する水量補給のために孔開度可変パッキン背
後側部18に冷却水送給パイプ34aから冷却水を送給
し続ける。
【0033】また、前記のように加圧冷却部4の加圧冷
却水中を走行する電線先端段部55が、実線図示のよう
に孔開度可変パッキン背後側部18の圧力P1の冷却水中
を走行している間は、圧力P1の加圧冷却水の水圧を受
け、電線先端段部55の端面面積Aに電線押上力(P1×
A)が電線の走行方向に対抗する力として前記電線先端
段部55に作用している。
【0034】前記の加圧冷却部4の加圧冷却水中を走行
する電線50の先端部のリード線接続部54における電
線先端段部55が、図示の破線で示した該接続部54′
と段部55′のように、孔開度可変パッキン12の電線
通過孔13を通過してパッキン室19の冷却水中に進入
すると同時に、孔開度可変パッキン12の電線通過孔1
3の孔開度を締めていくと、孔開度可変パッキン12の
電線通過孔13の孔縁に電線50の外周面が接して該孔
縁と電線外周面間の間隙が形成されなくなり、この間隙
を通る孔開度可変パッキン背後側部18からパッキン室
19への冷却水の流入が止まるが、このパッキン室19
内にある冷却水は端末パッキン15の孔縁とリード線5
3の間の間隙から外部に漏出するので、パッキン室19
の冷却水の圧力はP2に減少し、このため、前記の電線先
端段部55′に作用していた前記P1×Aの電線走行方向
対抗力がP2×Aに減少する。この電線先端段部が端末パ
ッキン15を過ぎると架橋管外の大気圧下に出る。
【0035】前記の電線50を引張って架橋管内に走行
させるために電線引張装置35がリード線53を引張る
力は、電線・リード線接続部54の電線先端段部55が
孔開度可変パッキン背後側部18にあるときの最初の引
張力は電線先端段部55に作用する力P1×Aと同じ大き
さの引張力で引張る。この電線先端段部55に作用する
力P1×Aは架橋条件から計算により求めておく。
【0036】前記のように、孔開度可変パッキン背後側
部18の冷却水中を走行している間はP1×Aの電線押上
力が作用していた電線先端段部55が、孔開度可変パッ
キン12の電線通過孔13を通過してパッキン室19に
進入した時に電線押上力がP2×Aに減少すると、この電
線先端段部55に作用していた電線押上力の減少分に相
当するだけの電線走行方向対抗力が減少することにな
る。換言すれば、電線先端段部55の進行に対して、こ
の電線走行方向対抗力の減少分に相当する推進力が付加
されることになる。この電線先端段部55が孔開度可変
パッキン12の電線通過孔13を通過すると同時に冷却
水圧変化により電線先端段部55に作用する電線進行方
向の付加推進力Fにより、電線の走行速度が増大して押
出ヘッド2における押出被覆の厚さが変動する。このた
め電線先端段部55がパッキン室19に進入すると同時
に、リード線53を引張っていた電線引張装置35の引
張力を調整して小さくするが、このように電線先端段部
55がパッキン室19に進入した時に電線引張装置35
の引張力を小さくするだけでは、電線の走行速度の変動
は避けられない。
【0037】電線引張装置35の張力(架橋管内におけ
る電線のテンションの予想)と押出ヘッド42の直上の
張力の関係を知るために種々測定したところ、図6に示
したような結果が得られた。図6は前記の連通管20を
通して孔開度可変パッキン背後側部18の冷却水をパッ
キン室19に供給してパッキン室19の水圧を調整した
場合の電線張力の測定結果を示す。同図の時間軸におけ
るタイミングで連通管20を全開にしてパッキン室1
9に冷却水を十分に供給し、タイミングで孔開度可変
パッキン12の電線通過孔13の開口間隙を締め、タイ
ミングで連通管20の流量調節弁21を締めてパッキ
ン室19への冷却水の供給量を減少させるように操作し
たところ図示の測定結果が得られた。これによりつぎの
(a)〜(c)がわかった。(a)孔開度可変パッキン
12を締めて電線通過孔13の孔径を縮小しても連通管
20からパッキン室19に冷却水を供給すれば、前記付
加推進力Fは発生しない。(b)連通管20の流量調節
弁21を締めてパッキン室19への冷却水の供給量を減
少させて行くと、前記の付加推進力Fが働いてその力は
徐々に大きくなる。(c)連通管20の流量調節弁21
を締めていく速さを調整しても、前記付加推進力Fが急
激に働いたときはリード線53の張力が低下している。
【0038】また、架橋管の出口での力が押出ヘッド直
上でどのような力として働くのか、エンドシールパッキ
ンの開閉によってパッキン室内の圧力がどのように変化
するのかを知るために種々測定したところ、図7に示し
たような結果が得られた。図7は、前記の電線引張装置
35の引張力を調整するとともに、連通管20により孔
開度可変パッキン背後側部18の冷却水をパッキン室1
9内に供給してパッキン室19内の水圧を調整した場合
の電線の張力の測定結果を示す。同図の時間軸のタイミ
ングにおいて連通管20を全開にしてパッキン室19
に冷却水を十分に供給し、タイミングにおいて電線引
張装置35でリード線53を徐々に引張って前記の電線
進行方向の付加推進力Fと同等の力をかけ、タイミング
において孔開度可変パッキン12を締めて電線通過孔
13の孔縁と電線周面との間の間隙を閉じ、これと同時
にタイミングにおいて連通管20の流量調節弁21を
締めてパッキン室19への冷却水の供給量を減少させた
操作をしたところ、図7に示したような測定結果が得ら
れた。これによりつぎの(a)〜(c)の事柄がわかっ
た。(a)電線引張装置35でリード線53を引張ると
架橋管始端部の押出ヘッド42の上部の導体51も引張
られる。(b)連通管20の流量調節弁21を締めてパ
ッキン室19への冷却水の供給量を減少させて行く過程
でパッキン室19の水圧が急激に減少し、そのため大な
る電線進行方向の付加推進力が働く。(c)連通管20
の流量調節弁21を締めていく速さを調整しても、前記
付加推進力が急激に働いたときはリード線53の張力が
低下している。
【0039】本発明の装置により、パッキン室19にお
ける冷却水圧力の急激な低下が生じないように、パッキ
ン室19の冷却水量が端末パッキン15から架橋管終端
外に流出することによるパッキン室19内の水圧の低下
を、急激に低下させずに時間をかけて徐々に低下させる
ためには、以下のように、孔開度可変パッキン12の電
線通過孔13の開孔縁と電線周面との間の細隙を通って
パッキン室19へ流入する冷却水量および連通管20を
通してパッキン室19へ流入する冷却水量を調整して、
電線50の先端段部55に作用する前記の電線走行方向
の付加推進力の急激な発生、変動を防ぐとともに、電線
引張装置35の電線引張力を、前記付加推進力Fが生じ
ないように弱く調整することにより、電線走行速度の急
激な変化を防止する。
【0040】加圧冷却部4における孔開度可変パッキン
背後側部18の加圧冷却水3中を走行する電線先端段部
55が孔開度可変パッキン12の電線通過孔13を通過
したことが電線先端位置検出装置33により検出される
と、架橋管の固定側管端部5に嵌挿されているスライド
管部6を架橋管の加圧加熱部2側にスライドさせて、孔
開度調整パッキン装置10の孔開度可変パッキン12を
パッキン押圧板11に押し付け、その電線通過孔13の
孔開度を徐々に小さくなるように絞る。
【0041】前記のように電線通過孔13の孔開度を絞
ると孔縁と電線周面との間の開孔間隙が狭くなるので、
孔開度可変パッキン背後側部18にある冷却水3がこの
開孔間隙を通ってパッキン室19側に流入する冷却水流
入量が減少し、このままではパッキン室19内の水圧が
低下することになる。このため、孔開度可変パッキン背
後側部18とパッキン室19の間の連通管20の流量調
節弁21を開いて孔開度可変パッキン背後側部18とパ
ッキン室19を連通させておくことにより、孔開度可変
パッキン背後側部18の冷却水圧力とパッキン室19の
冷却水圧力との圧力差が生じなくなり、パッキン室19
内の水圧は低下しない。
【0042】前記のように孔開度可変パッキン背後側部
18の冷却水圧力とパッキン室19の冷却水圧力との圧
力差が生じなくなると、電線・リード線接続部の電線先
端段部55が孔開度可変パッキン12の電線通過孔13
を通過してパッキン室19内に進入しても、冷却水の圧
力差が生ずる場合のような電線50の走行に対する前記
の電線進行方向の付加推進力Fが生じなくなるので、電
線50の走行速度の急激な変化は起こらない。
【0043】次に、前記のスライド管部6を、さらに加
圧加熱部2側にスライドさせ、孔開度調整パッキン装置
10の孔開度可変パッキン12をパッキン押圧板11に
押圧して、孔開度可変パッキン12の電線通過孔13の
開度を所定の径になるまで絞り、パッキン室19に流入
する水量と電線とパッキン間に発生する摩擦力を所定量
にする。
【0044】次に、前記の連通管20の流量調節弁21
を閉じて、孔開度開閉パッキン背後側部18の冷却水が
連通管20を通ってパッキン室19に流入するのを止め
る。
【0045】前記のようにパッキン室19への冷却水の
流入がなくなるとパッキン室19の冷却水圧力が急激に
低下してしまうので、弁24を開いてパッキン室水量補
給槽26の水をパッキン室19に補給する。この補給に
よりパッキン室19の急激な水圧変動、低下が生じな
い。
【0046】次に、電線引張装置35の電線引張力を徐
々に減少させ、この張力の減少カーブとパッキン室19
内部の水の圧力によって発生する電線を前方へ押し出そ
うとする力(前記の電線進行方向の付加推進力F)が相
殺し合うように、パッキン室水量補給槽26のガス圧計
32を見ながら弁29を開ける。
【0047】前記のように操作することにより、電線5
0の先端段部55が孔開度可変パッキン12の電線通過
孔13を通過してパッキン室19に進入しても、電線先
端段部55の絶縁被覆端面が受ける冷却水圧力の大なる
急変が起こらず、電線進行方向の付加推進力Fの急峻な
変動がなくなり、付加推進力を打ち消すように電線引張
力を弱くすることにより、電線50の走行速度の急激な
変化が生じなくなって未架橋絶縁被覆層32の押出被覆
厚さが変動せず電線外径が均一に維持される。前記のよ
うにして、1つのパッキン手段(孔開度可変パッキン1
2)をリード線用パッキンとしての使用から電線用パッ
キンとしての使用に切替えることが可能になる。
【0048】前記のようにパッキン室19に進入した電
線50の先端段部55が端末パッキン15を通過して架
橋管外へ出て電線引張装置35を通過した電線50は電
線の巻取、収納装置等に巻き取られ、収納される。
【0049】前記のパッキン室19の冷却水の水量、水
圧について以下のように実施した。加圧冷却部4の孔開
度可変パッキン背後側部18における冷却水3の圧力P1
を8.5kg/cm2 とし、この圧力の冷却水を端末パッキ
ン15のみで(孔開度可変パッキン12は開放)シール
した場合、端末パッキン15の開孔とリード線53の間
の間隙から架橋管外に流失する冷却水の排水量Q1は、パ
ッキンの形状によりバラツキがあるが140リットル/
分である。また前記圧力P1が8.5kg/cm2の冷却水を
孔開度可変パッキン12のみでシールした場合、孔開度
可変パッキン12の電線通過孔13の孔縁と電線外周面
の間の間隙からパッキン室19内に流入する冷却水の流
入量Q2は、ケーブル外径、孔開度可変パッキン12の電
線通過孔13の締め込み位置でバラツキがあるが50リ
ットル/分である。このパッキン室19から架橋管外に
流出する流出水量Q1とパッキン室19内に流入する流入
水量Q2との差の水量Q1−Q2は90リットル/分である。
パッキン室19内の水圧を1分間かけて徐々に下げるも
のとし、このためパッキン室19内の水を減少させる水
量は90リットル/分+α−βである。αは冷却水体積
が高圧により圧縮されている分であり、βは孔開度調整
パッキン装置10における差圧が小さいのでQ2が少なく
なる分である。このパッキン室19内の90リットル/
分の流入・流出の差の水量を1分間かけてゼロにするに
は、毎秒当り90リットル÷60秒=1.5リットル/
秒の減量をすることになる。これにより毎秒28.5kg
f づつ電線進行方向の付加推進力が増加する。
【0050】本発明の装置を用いて、導体径38mm、被
覆外径66mmの電線を製造するに当り、電線の接続先端
部に接続するリード線53の外径を18mmとし、加圧冷
却部4の可変パッキン背後室部9の冷却水圧力P1を9.
5Kg/cm2 、電線引張り装置24で電線を引張り走行さ
せる速度を1.4m/min とし、孔開度可変パッキン7
の電線通過孔径を66mmとして、押出ヘッド2において
導体に未架橋絶縁被覆を押出被覆して加圧加熱部2を走
行させて加熱架橋し、加圧冷却部4の孔開度可変パッキ
ン背後室部10の冷却水中を走行させて前記の加熱架橋
された絶縁被覆を冷却し、この電線の走行は、電線引張
装置35によりリード線53を所定時間をかけて引張っ
て電線を走行させた。
【0051】前記のように構成した本発明の装置によ
り、電線に働く張力は図3に示したとおりであり、電線
の速度は図4に示したとおりであり、電線の外径変動は
図5に示したとおりである。図3は、前記の本発明にお
ける電線引張装置35による電線50の引張力と、電線
・リード線接続部の電線先端段部55が孔開度可変パッ
キン12の電線通過孔13を通過した時の前記電線進行
方向の付加推進力の状況を示す。図4は、前記電線50
の架橋管内走行速度を示し、電線50の走行速度の大き
な変動は生じないことがわかる。図5は、前記絶縁被覆
電線50の外径を示し、その外径の大きな変動は生じな
いことがわかる。
【0052】
【発明の効果】前記のように本発明は、電線押出被覆連
続架橋管の加圧冷却部に、電線通過孔の孔開度が調整自
在な孔開度可変パッキンと端末パッキンとを設けて、孔
開度可変パッキンと端末パッキンの間にパッキン室を形
成し、加圧冷却部における孔開度可変パッキンの背後側
部とパッキン室を流量調節弁を介して連通する連通管を
設け、前記パッキン室にパッキン室用水量補給槽を接続
し、架橋管終端部外に電線引張力を制御する電線引張装
置を設置して電線押出被覆連続架橋装置を構成したの
で、電線・リード線接続部の電線先端段部がパッキンの
電線通過孔を通過してパッキン室に進入した時に、電線
先端段部が受ける急激な水圧変化を防ぐことができ、電
線走行速度の変動を防ぎ、押出被覆の厚さの変動を防ぐ
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の断面図
【図2】孔開度調整パッキン装置を示す図
【図3】電線の張力を示す図
【図4】電線の走行速度を示す図
【図5】電線絶縁被覆の外径変動を示す図
【図6】連通管の単独使用時の電線張力の測定結果を示
す図
【図7】連通管の電線引張装置を併用した時の電線張力
の測定結果を示す図
【図8】従来装置の断面図
【符号の説明】
1:架橋管 4:加圧冷却部 10:孔開度調整パッキン装置 12:孔開度可変パッキン 13:電線通過孔 15:端末パッキン 18:孔開度可変パッキン背後側部 19:パッキン室 20:連通管 21:流量調節弁 26:パッキン室用水量補給槽 35:電線引張装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電線押出被覆連続架橋管の加圧冷却部に、
    電線通過孔の孔開度が調整自在な孔開度可変パッキンと
    端末パッキンとを設けて、前記孔開度可変パッキンと端
    末パッキンの間にパッキン室を形成し、前記加圧冷却部
    における孔開度可変パッキンの背後側部とパッキン室を
    流量調節弁を介して連通する連通管を設け、前記パッキ
    ン室にパッキン室用水量補給槽を接続し、架橋管終端部
    外に電線引張力を制御する電線引張装置を設置したこと
    を特徴とする電線押出被覆連続架橋装置。
JP28335996A 1996-10-05 1996-10-05 電線押出被覆連続架橋装置 Pending JPH10112230A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100737612B1 (ko) * 2006-02-23 2007-07-10 엘에스전선 주식회사 적외선 가열기를 이용한 가교 장치 및 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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