JPH10112048A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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JPH10112048A
JPH10112048A JP8266896A JP26689696A JPH10112048A JP H10112048 A JPH10112048 A JP H10112048A JP 8266896 A JP8266896 A JP 8266896A JP 26689696 A JP26689696 A JP 26689696A JP H10112048 A JPH10112048 A JP H10112048A
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JP
Japan
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recording medium
pickup device
optical recording
track
optical
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JP8266896A
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Inventor
Tadashi Maki
直史 牧
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低記録密度型光学式記録媒体と高記録密度型
光学式記録媒体とで再生時の感度を変えることができる
光ピックアップ装置を提供する。 【解決手段】 レンズホルダ6に取り付けられたフォー
カスコイル7aとトラックコイル10a,10bと、こ
れらに対応させてヨーク8に取り付けられたフォーカス
マグネット9aとトラックマグネット11,13を有す
る駆動機構を備え、レンズホルダ6を駆動機構の電磁作
用により回動させ、再生する光学式記録媒体の記録密度
に対応した各対物レンズ5a又は5bに切り換えるとと
もに、駆動機構における電磁コイルと永久磁石の組合わ
せを切り換え、再生する光学式記録媒体の記録密度に対
応した感度でフォーカス制御又はトラック制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学式記録再生装
置に用いられる光ピックアップ装置に関し、特に記録密
度の異なる2種類以上の光学式記録媒体を、その密度に
応じて光学的特性(開口数)の異なる2種類以上の対物
レンズによって再生するため、対物レンズの駆動機構に
改良を施した光ピックアップ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスク等の光学式記録媒体
は、1つの記録媒体に記録する記録データ量が増加した
ことに伴い、1つの記録媒体の記録密度を高めることが
要求されてきた。このため、記録密度が従来よりも高い
新規格の光学式記録媒体(以下、「高記録密度型光学式
記録媒体」という。)が考案された。この高記録密度型
光学的記録媒体は、従来の光学式記録再生装置により、
従来の光学的記録媒体(以下、「低記録密度型光学式記
録媒体」という。)の場合とまったく同様に支障なく記
録・再生可能であること(互換性)が要求されている。
【0003】以下、従来の光ピックアップ装置における
対物レンズの駆動方法について、図6〜8に基づいて説
明する。図6は従来の光ピックアップ装置の光学系と対
物レンズ駆動機構を含む部分の上面図であり、図7は図
6に示す光ピックアップ装置の主要部分を分解した斜視
図であり、図8は図7に示す部分の駆動源となるコイル
とマグネットを抽出した斜視図である。
【0004】図6〜8に示すように、この光ピックアッ
プ装置は、光源であるレーザダイオード1と、ハーフミ
ラー2と、コリメータレンズ3と、はね上げミラー4
と、高開口数対物レンズ5aと、低開口数対物レンズ5
bと、フォトディテクタ12と、レンズホルダ6と、電
磁コイルであるフォーカスコイル7aと、ヨーク8と、
フ永久磁石であるフォーカスマグネット9aと、電磁コ
イルであるトラックコイル10a及び10cと、永久磁
石であるトラックマグネット11を備えて構成されてい
る。
【0005】上記のレンズホルダ6は略円筒状に形成さ
れており、その端部に高開口数対物レンズ5aと低開口
数対物レンズ5bが取り付けられている。このレンズホ
ルダ6はヨーク8に嵌合しており、レンズホルダ6の円
筒の中心軸の回りに回動可能な構成となっているほか、
各対物レンズ5a又は5bのフォーカシング方向(図6
における手前又は奥の方向)及びトラッキング方向(図
6における左右又は上下の方向)に微小量だけ移動可能
な構成となっている。
【0006】次に、上記した光ピックアップ装置の動作
について説明する。まず、高記録密度型光学式記録媒体
を再生する場合について説明する。
【0007】レーザダイオード1より出射されたレーザ
ビームは、ハーフミラー2によって略直角上方へ反射さ
れる。ハーフミラー2により反射されたレーザビーム
は、コリメータレンズ3を通過することにより平行光と
なる。次に、レーザビームは、はね上げミラー4により
方向を変えられ、高開口数対物レンズ5aに導かれる。
高開口数対物レンズ5aは、図の手前側に位置する光学
式記録媒体(図示せず)の信号面にレーザビームを集光
する。
【0008】この際、光学式記録媒体の面振れにより光
学式記録媒体の信号面に接近又は離反する方向(以下、
「フォーカス方向」という。)にずれることに追従させ
て、レーザビームを光学式記録媒体の信号面につねに合
焦させるために各対物レンズ5a,5bをフォーカス方
向に駆動するフォーカシング制御を、対物レンズを保持
しているレンズホルダ6に取り付けられた電磁コイルで
あるフォーカスコイル7aと、ヨーク8に取り付けられ
ている永久磁石であるフォーカスマグネット9aとの電
磁作用により行う。
【0009】また、光学式記録媒体の偏芯により光学式
記録媒体の信号面上のらせん状又は環状の信号トラック
の両側への方向(以下、「トラック方向」という。)に
ずれることに追従させて、レーザビームを光学式記録媒
体の信号面のトラック上に乗るようにトレースさせるた
めに各対物レンズ5a,5bをトラック方向に駆動する
トラッキング制御を、高開口数対物レンズ5aを保持し
ているレンズホルダ6に取り付けられている電磁コイル
であるトラックコイル10aと、ヨーク8に取り付けら
れている永久磁石であるトラックマグネット11との電
磁作用により行う。
【0010】このような制御により、光学式記録媒体の
信号面から反射して戻ってきたレーザビームは、再び高
開口数対物レンズ5aを通り、上記とは逆の光路をたど
る。この戻りレーザビームは、ハーフミラー2によって
今度は透過され、フォトディテクタ12上に集光され、
光学式記録媒体に記録されていた記録情報信号とサーボ
制御用信号を読み取ることができる。
【0011】次に、低記録密度型光学式記録媒体を再生
する場合について説明する。この場合には、上記したト
ラックコイル10aに瞬間的に大きな電流を流し、トラ
ックコイル10aとトラックマグネット11との電磁作
用によりレンズホルダ6を回動させる。これにより、高
開口数対物レンズ5aが位置していた場所に低開口数対
物レンズ5bが配置される。また、この回動により、ト
ラックコイル10cがトラックマグネット11に対向す
ることになる。この後、上記と同様の手順で、低記録密
度型光学式記録媒体が再生される。
【0012】この場合、フォーカシング制御については
上記と同様であるが、トラッキング制御については、高
開口数対物レンズ5aを保持しているレンズホルダ6に
取り付けられている電磁コイルであるトラックコイル1
0cと、ヨーク8に取り付けられている永久磁石である
トラックマグネット11との電磁作用により行う。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】この高記録密度型光学
式記録媒体と低記録密度型光学式記録媒体との記録密度
比をNとした場合、高記録密度型光学式記録媒体を低記
録密度型光学式記録媒体の標準再生速度(1倍速)で回
転させると、再生スピードは√N倍速で対物レンズ駆動
機構に求められる感度は1倍速相当の感度が必要とな
る。仮に、記録密度比N=4の場合において高記録密度
型光学式記録媒体を3倍速で回転させると、再生スピー
ドは6倍速で対物レンズ駆動機構に求められる感度は3
倍速相当の感度が必要となる。しかし、この感度で低記
録密度型光学式記録媒体を再生した場合には、当然のこ
とながら3倍速再生までしかできないという問題があっ
た。
【0014】本発明は上記の問題を解決するためになさ
れたもので、本発明が解決しようとする課題は、低記録
密度型光学式記録媒体と高記録密度型光学式記録媒体と
で再生時の感度を変えることができる光ピックアップ装
置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するためになされたものであり、レーザダイオード
より出射されたレーザビームを対物レンズに導き光学式
記録媒体の信号面に追従制御させつつ集光し記録情報信
号と前記追従制御用の信号を読み取る光ピックアップ装
置であって、記録密度の異なる2種類以上の光学式記録
媒体の前記記録密度に対応した光学的特性を有してそれ
ぞれ設けられた2種類以上の対物レンズと、前記対物レ
ンズを搭載するとともにヨークに嵌合し、中心軸回りに
回動可能でかつ前記追従制御の方向に微小量だけ移動可
能に構成されたレンズホルダと、前記レンズホルダに取
り付けられた電磁コイルと、前記電磁コイルに対応させ
て前記ヨークに取り付けられた永久磁石を有する駆動機
構を備え、前記駆動機構は、前記レンズホルダを前記駆
動機構の電磁作用により回動させ再生する光学式記録媒
体の記録密度に対応した対物レンズに切り換えるととも
に、前記駆動機構における前記電磁コイルと前記永久磁
石の組合わせを切り換え再生する光学式記録媒体の記録
密度に対応した感度で前記追従制御を行うことを特徴と
する光ピックアップ装置としたものである。
【0016】この本発明によれば、対物レンズの切り換
えとともに、再生する光学式記録媒体の記録密度に対応
した感度で追従制御を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、レーザダイオードより出射されたレーザビームを対
物レンズに導き光学式記録媒体の信号面に追従制御させ
つつ集光し記録情報信号と追従制御用の信号を読み取る
光ピックアップ装置であって、記録密度の異なる2種類
以上の光学式記録媒体の記録密度に対応した光学的特性
を有してそれぞれ設けられた2種類以上の対物レンズ
と、対物レンズを搭載するとともにヨークに嵌合し、中
心軸回りに回動可能でかつ追従制御の方向に微小量だけ
移動可能に構成されたレンズホルダと、レンズホルダに
取り付けられた電磁コイルと、電磁コイルに対応させて
ヨークに取り付けられた永久磁石を有する駆動機構を備
え、駆動機構は、レンズホルダを駆動機構の電磁作用に
より回動させ再生する光学式記録媒体の記録密度に対応
した対物レンズに切り換えるとともに、駆動機構におけ
る電磁コイルと永久磁石の組合わせを切り換え再生する
光学式記録媒体の記録密度に対応した感度で追従制御を
行うことを特徴とする光ピックアップ装置としたもので
あり、対物レンズの切り換えとともに、再生する光学式
記録媒体の記録密度に対応した感度で追従制御行うこと
ができるという作用を有する。
【0018】本発明の請求項2に記載の発明は、追従制
御は、光学式記録媒体の信号面に接近又は離反する方向
への対物レンズの駆動制御であることを特徴とする請求
項1記載の光ピックアップ装置としたものであり、再生
する光学式記録媒体の記録密度に対応した感度でフォー
カス方向の制御を行えるという作用を有する。
【0019】本発明の請求項3に記載の発明は、追従制
御は、光学式記録媒体の信号面上のらせん状又は環状の
信号トラックの両側方向への対物レンズの駆動制御であ
ることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置
としたものであり、再生する光学式記録媒体の記録密度
に対応した感度でトラック方向の制御を行えるという作
用を有する。
【0020】本発明の請求項4に記載の発明は、切り換
え時には、光学式記録媒体の再生速度を切り換えること
を特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置とした
ものであり、記録密度の異なる光学式記録媒体ごとに再
生速度を変えても対物レンズが追従できるという作用を
有する。
【0021】本発明の請求項5に記載の発明は、駆動機
構は、レンズホルダの回動の中心軸を中心とし互いに対
向する円弧上に配置された電磁コイルと永久磁石の2組
以上の組合わせを有することを特徴とする請求項2又は
請求項3記載の光ピックアップ装置としたものであり、
対物レンズの切り換えがより確実に行え、感度を向上さ
せることができるという作用を有する。
【0022】本発明の請求項6に記載の発明は、ヨーク
は、レンズホルダの回動の中心軸を中心とする同心円状
に3層以上設けられることを特徴とする請求項1ないし
請求項5のうちのいずれか1項に記載された光ピックア
ップ装置としたものであり、ヨークの磁気飽和を軽減し
磁気効率を高くすることができるという作用を有する。
【0023】以下、本発明の実施の形態について、図を
参照しつつ説明する。 (実施の形態1)本発明の実施の形態1である光ピック
アップ装置について、図1ないし図3に基づいて説明す
る。図1は本発明の実施の形態1である光ピックアップ
装置の光学系と対物レンズ駆動機構を含む部分の上面図
であり、図2は図1に示す光ピックアップ装置の主要部
分を分解した斜視図であり、図3は図1に示す部分の駆
動源となるコイルとマグネットを抽出した斜視図であ
る。
【0024】図1〜3に示すように、この光ピックアッ
プ装置は、光源であるレーザダイオード1と、ハーフミ
ラー2と、コリメータレンズ3と、はね上げミラー4
と、高開口数対物レンズ5aと、低開口数対物レンズ5
bと、フォトディテクタ12と、レンズホルダ6と、電
磁コイルであるフォーカスコイル7aと、ヨーク8と、
フ永久磁石であるフォーカスマグネット9aと、電磁コ
イルであるトラックコイル10a及び10bと、永久磁
石であるトラックマグネット11と、永久磁石であるト
ラックマグネット13を備えて構成されている。
【0025】上記のレンズホルダ6は略円筒状に形成さ
れており、その端部に高開口数対物レンズ5aと低開口
数対物レンズ5bが取り付けられている。このレンズホ
ルダ6はヨーク8に嵌合しており、レンズホルダ6の円
筒の中心軸の回りに回動可能な構成となっているほか、
各対物レンズ5a又は5bのフォーカシング方向(図1
における手前又は奥の方向)及びトラッキング方向(図
1における左右又は上下の方向)に微小量だけ移動可能
な構成となっている。
【0026】また、レンズホルダ6の回動の中心軸を中
心とし互いに対向する円弧上に配置されるような状態
で、レンズホルダ6側にはフォーカスコイル7aが取り
付けられ、ヨーク8側にはフォーカスマグネット9aが
取り付けられている。一方、レンズホルダ6の回動の中
心軸を中心とし互いに対向する円弧上に配置されるよう
な状態で、レンズホルダ6側にはトラックコイル10a
及び10bが取り付けられ、ヨーク8側にはトラックマ
グネット11及び13が取り付けられている。
【0027】図1〜3に示す実施の形態1の光ピックア
ップ装置が、図6〜8に示す従来例の光ピックアップ装
置と異なる点は、従来のトラックコイル10cとは異な
るトラックコイル10bを備え、さらにトラックマグネ
ット13を備えた点である。
【0028】次に、上記した光ピックアップ装置の動作
について説明する。高記録密度型光学式記録媒体を再生
する場合については、上記した従来例の光ピックアップ
装置の場合と同様である。この場合には、フォーカシン
グ制御は、対物レンズを保持しているレンズホルダ6に
取り付けられた電磁コイルであるフォーカスコイル7a
と、ヨーク8に取り付けられている永久磁石であるフォ
ーカスマグネット9aとの電磁作用により行う。
【0029】また、トラッキング制御は、高開口数対物
レンズ5aを保持しているレンズホルダ6に取り付けら
れている電磁コイルであるトラックコイル10aと、ヨ
ーク8に取り付けられている永久磁石であるトラックマ
グネット11との電磁作用により行う。
【0030】このような制御により、光学式記録媒体の
信号面から反射して戻ってきたレーザビームは、再び高
開口数対物レンズ5aを通り、上記とは逆の光路をたど
る。この戻りレーザビームは、ハーフミラー2によって
今度は透過され、フォトディテクタ12上に集光され、
光学式記録媒体に記録されていた記録情報信号とサーボ
制御用信号を読み取ることができる。
【0031】次に、低記録密度型光学式記録媒体を再生
する場合について説明する。この場合には、上記したト
ラックコイル10aに瞬間的に大きな電流を流し、トラ
ックコイル10aとトラックマグネット11との電磁作
用によりレンズホルダ6を回動させる。これにより、高
開口数対物レンズ5aが位置していた場所に低開口数対
物レンズ5bが配置される。また、この回動により、ト
ラックコイル10aにはトラックマグネット13が対向
し、トラックコイル10bにはトラックマグネット11
が対向することになる。この後、光学式記録媒体の再生
速度(光学式記録媒体の回転数)を高記録密度時より高
くし、上記と同様の手順で、低記録密度型光学式記録媒
体が再生される。
【0032】この場合、フォーカシング制御は、対物レ
ンズを保持しているレンズホルダ6に取り付けられたフ
ォーカスコイル7aと、ヨーク8に取り付けられている
フォーカスマグネット9aとの電磁作用に加え、レンズ
ホルダ6の回動によって新たに対向した電磁コイルであ
るトラックコイル10aと、ヨーク8に取り付けられて
いる永久磁石であるトラックマグネット13との電磁作
用によって行う。このように、2組の電磁コイルと永久
磁石との電磁作用を利用してフォーカシング制御を行う
ことにより、高記録密度型光学式記録媒体の場合よりも
感度を高くすることができる。このため、光学式記録媒
体の再生速度(光学式記録媒体の回転数)が高くなって
も追従可能となっており、光学式記録媒体に記録されて
いた記録情報信号とサーボ制御用信号を支障なく読み取
ることができる。
【0033】また、トラッキング制御については、高開
口数対物レンズ5aを保持しているレンズホルダ6に取
り付けられているトラックコイル10bと、ヨーク8に
取り付けられているトラックマグネット11との電磁作
用により行う。この場合、トラックコイル10bは、図
2,3に示すように、レンズホルダ6の回転中心軸に沿
う方向の長さがトラックコイル10aよりも長く形成さ
れている。このため、感度が高くなっており、フォーカ
シング制御の場合と同様に、光学式記録媒体の回転数が
高くなっても追従可能となっており、光学式記録媒体に
記録されていた記録情報信号とサーボ制御用信号を支障
なく読み取ることができる。
【0034】上記した実施の形態1において、トラック
コイル10bにおけるレンズホルダ6の回転中心軸を中
心とする円弧の長さを、トラックコイル10aよりも長
く形成し、トラック方向の感度を向上させてもよい。ま
た、トラック方向の感度に十分な余裕がある場合は、ト
ラックコイル10bの形状はトラックコイル10aと同
様でよい。
【0035】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2である光ピックアップ装置について、図4,5に基
づいて説明する。図4は本発明の実施の形態2である光
ピックアップ装置の光学系と対物レンズ駆動機構を含む
部分の主要部分を分解した斜視図であり、図5は図4に
示す部分の駆動源となるコイルとマグネットを抽出した
斜視図である。
【0036】図4,5に示すように、この光ピックアッ
プ装置は、光源であるレーザダイオード1と、ハーフミ
ラー2と、コリメータレンズ3と、はね上げミラー4
と、高開口数対物レンズ5aと、低開口数対物レンズ5
bと、フォトディテクタ12と、レンズホルダ6と、電
磁コイルであるフォーカスコイル7bと、ヨーク8と、
永久磁石であるフォーカスマグネット9bと、電磁コイ
ルであるトラックコイル10a及び10cと、永久磁石
であるトラックマグネット11と、永久磁石であるトラ
ックマグネット13を備えて構成されている。
【0037】上記のレンズホルダ6は略円筒状に形成さ
れており、その端部に高開口数対物レンズ5aと低開口
数対物レンズ5bが取り付けられている。このレンズホ
ルダ6はヨーク8に嵌合しており、レンズホルダ6の円
筒の中心軸の回りに回動可能な構成となっているほか、
各対物レンズ5a又は5bのフォーカシング方向及びト
ラッキング方向に微小量だけ移動可能な構成となってい
る。
【0038】また、レンズホルダ6の回動の中心軸を中
心とし互いに対向する円弧上に配置されるような状態
で、レンズホルダ6側にはフォーカスコイル7bが取り
付けられ、ヨーク8側にはフォーカスマグネット9bが
取り付けられている。一方、レンズホルダ6の回動の中
心軸を中心とし互いに対向する円弧上に配置されるよう
な状態で、レンズホルダ6側にはトラックコイル10a
及び10cが取り付けられ、ヨーク8側にはトラックマ
グネット11及び13が取り付けられている。
【0039】図4,5に示す実施の形態2の光ピックア
ップ装置が、図6〜8に示す従来例の光ピックアップ装
置と異なる点は、従来のフォーカスコイル7aとは異な
るフォーカスコイル7bと、従来のフォーカスマグネッ
ト9aとは異なるフォーカスマグネット9bと、トラッ
クマグネット13を備えた点である。
【0040】次に、上記した光ピックアップ装置の動作
について説明する。まず、高記録密度型光学式記録媒体
を再生する場合については、フォーカスコイル7bとフ
ォーカスマグネット9bを用いる点を除き、上記した実
施の形態1の場合と同様である。
【0041】この場合には、フォーカシング制御は、対
物レンズを保持しているレンズホルダ6に取り付けられ
た電磁コイルであるフォーカスコイル7bと、ヨーク8
に取り付けられている永久磁石であるフォーカスマグネ
ット9bとの電磁作用により行う。
【0042】また、トラッキング制御は、高開口数対物
レンズ5aを保持しているレンズホルダ6に取り付けら
れている電磁コイルであるトラックコイル10aと、ヨ
ーク8に取り付けられている永久磁石であるトラックマ
グネット11との電磁作用により行う。
【0043】このような制御により、光学式記録媒体の
信号面から反射して戻ってきたレーザビームは、再び高
開口数対物レンズ5aを通り、上記とは逆の光路をたど
る。この戻りレーザビームは、ハーフミラー2によって
今度は透過され、フォトディテクタ12上に集光され、
光学式記録媒体に記録されていた記録情報信号とサーボ
制御用信号を読み取ることができる。
【0044】次に、低記録密度型光学式記録媒体を再生
する場合について説明する。この場合には、上記したト
ラックコイル10aに瞬間的に大きな電流を流し、トラ
ックコイル10aとトラックマグネット11との電磁作
用によりレンズホルダ6を回動させる。これにより、高
開口数対物レンズ5aが位置していた場所に低開口数対
物レンズ5bが配置される。また、この回動により、ト
ラックコイル10aにはトラックマグネット13が対向
し、トラックコイル10cにはトラックマグネット11
が対向することになる。この後、光学式記録媒体の回転
数を高記録密度時より高くし、上記と同様の手順で、低
記録密度型光学式記録媒体が再生される。
【0045】この場合、フォーカシング制御は、対物レ
ンズを保持しているレンズホルダ6に取り付けられたフ
ォーカスコイル7bと、ヨーク8に取り付けられている
フォーカスマグネット9bとの電磁作用により行う。フ
ォーカスコイル7bとフォーカスコイル9bとの組合わ
せは、従来のフォーカスコイル7aとフォーカスコイル
9aとの組合わせよりもフォーカス方向の感度に十分な
余裕があり、これらによる電磁作用を利用してフォーカ
シング制御を行うことにより、高記録密度型光学式記録
媒体の場合よりも感度を高くすることができる。このた
め、光学式記録媒体の回転数が高くなっても追従可能と
なっており、光学式記録媒体に記録されていた記録情報
信号とサーボ制御用信号を支障なく読み取ることができ
る。
【0046】また、トラッキング制御については、高開
口数対物レンズ5aを保持しているレンズホルダ6に取
り付けられているトラックコイル10bと、ヨーク8に
取り付けられているトラックマグネット11との電磁作
用に加え、レンズホルダ6の回動によって新たに対向し
た電磁コイルであるトラックコイル10aと、ヨーク8
に取り付けられている永久磁石であるトラックマグネッ
ト13との電磁作用によって行う。このように、2組の
電磁コイルと永久磁石との電磁作用を利用してトラッキ
ング制御を行うことにより、高記録密度型光学式記録媒
体の場合よりも感度を高くすることができる。このた
め、光学式記録媒体の回転数が高くなっても追従可能と
なっており、光学式記録媒体に記録されていた記録情報
信号とサーボ制御用信号を支障なく読み取ることができ
る。
【0047】上記した実施の形態2において、フォーカ
スコイル7bにおけるレンズホルダ6の回転中心軸に沿
う方向の長さ、あるいはフォーカスコイル7bにおける
レンズホルダ6の回転中心軸を中心とする円弧の長さ
を、フォーカスコイル7aよりも長く形成し、フォーカ
ス方向の感度を向上させてもよい。
【0048】上記した実施の形態1において、フォーカ
スコイル7aと、フォーカスマグネット9aと、トラッ
クコイル10a及び10bと、トラックマグネット11
と、トラックマグネット13は、駆動機構を構成してい
る。また、実施の形態2において、フォーカスコイル7
bと、フォーカスマグネット9bと、トラックコイル1
0a及び10cと、トラックマグネット11と、トラッ
クマグネット13は、駆動機構を構成している。
【0049】また、上記した実施の形態1,2において
は、ヨーク8が、レンズホルダ6の回転中心軸を中心と
する同心円状に3層以上設けられているが、このような
構成により、ヨーク8の磁気飽和を軽減し、その磁気効
率を向上することができる。
【0050】なお、上記した実施の形態1,2において
は、光ピックアップ装置が再生する光学式記録媒体とし
て、高記録型光学式記録媒体と低記録型光学式記録媒体
の2種類について説明したが、本発明はこれには限定さ
れず、光学式記録媒体の種類は3以上であってもよい。
光学式記録媒体の種類が3以上の場合には、上記の原理
を応用し、フォーカスコイルとフォーカスマグネット、
あるいはトラックコイルとトラックマグネットを適宜、
例えば、トラックコイルとトラックマグネットとの組合
わせを3組以上配置する。
【0051】また、上記した駆動機構の構成は逆であっ
てもよく、レンズホルダ側に永久磁石を配置し、ヨーク
側に電磁コイルを配置してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、レンズホ
ルダに取り付けられた電磁コイルと、電磁コイルに対応
させてヨークに取り付けられた永久磁石を有する駆動機
構を備え、レンズホルダを駆動機構の電磁作用により回
動させ再生する光学式記録媒体の記録密度に対応した対
物レンズに切り換えるとともに、駆動機構における電磁
コイルと永久磁石の組合わせを切り換え再生する光学式
記録媒体の記録密度に対応した感度で前記追従制御を行
うように構成したことにより、対物レンズの切り換えと
ともに、再生する光学式記録媒体の記録密度に対応した
感度で、フォーカス方向やトラック方向への追従制御を
行うことができる、という有利な効果を有する。また、
対物レンズ切り換え時に再生速度を切り換えることがで
きるという効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1である光ピックアップ装
置の光学系と対物レンズ駆動機構を含む部分の上面図
【図2】図1に示す光ピックアップ装置の主要部分を分
解した斜視図
【図3】図1に示す部分の駆動源となるコイルとマグネ
ットを抽出した斜視図
【図4】本発明の実施の形態2である光ピックアップ装
置の光学系と対物レンズ駆動機構を含む部分の主要部分
を分解した斜視図
【図5】図4に示す部分の駆動源となるコイルとマグネ
ットを抽出した斜視図
【図6】従来の光ピックアップ装置の光学系と対物レン
ズ駆動機構を含む部分の上面図
【図7】図6に示す光ピックアップ装置の主要部分を分
解した斜視図
【図8】図7に示す部分の駆動源となるコイルとマグネ
ットを抽出した斜視図
【符号の説明】
1 レーザダイオード 2 ハーフミラー 3 コリメータレンズ 4 はね上げミラー 5a 高開口数対物レンズ 5b 低開口数対物レンズ 6 レンズホルダ 7a,7b フォーカスコイル 8 ヨーク 9a,9b フォーカスマグネット 10a〜10c トラックコイル 11 トラックマグネット 12 フォトディテクタ 13 トラックマグネット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザダイオードより出射されたレーザビ
    ームを対物レンズに導き光学式記録媒体の信号面に追従
    制御させつつ集光し記録情報信号と前記追従制御用の信
    号を読み取る光ピックアップ装置であって、記録密度の
    異なる2種類以上の光学式記録媒体の前記記録密度に対
    応した光学的特性を有してそれぞれ設けられた2種類以
    上の対物レンズと、前記対物レンズを搭載するとともに
    ヨークに嵌合し、中心軸回りに回動可能でかつ前記追従
    制御の方向に微小量だけ移動可能に構成されたレンズホ
    ルダと、前記レンズホルダに取り付けられた電磁コイル
    と、前記電磁コイルに対応させて前記ヨークに取り付け
    られた永久磁石を有する駆動機構を備え、前記駆動機構
    は、前記レンズホルダを前記駆動機構の電磁作用により
    回動させ再生する光学式記録媒体の記録密度に対応した
    対物レンズに切り換えるとともに、前記駆動機構におけ
    る前記電磁コイルと前記永久磁石の組合わせを切り換え
    再生する光学式記録媒体の記録密度に対応した感度で前
    記追従制御を行うことを特徴とする光ピックアップ装
    置。
  2. 【請求項2】前記追従制御は、前記光学式記録媒体の信
    号面に接近又は離反する方向への前記対物レンズの駆動
    制御であることを特徴とする請求項1記載の光ピックア
    ップ装置。
  3. 【請求項3】前記追従制御は、前記光学式記録媒体の信
    号面上のらせん状又は環状の信号トラックの両側方向へ
    の前記対物レンズの駆動制御であることを特徴とする請
    求項1記載の光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】前記切り換え時には、前記光学式記録媒体
    の再生速度を切り換えることを特徴とする請求項1記載
    の光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】前記駆動機構は、前記レンズホルダの回動
    の中心軸を中心とし互いに対向する円弧上に配置された
    前記電磁コイルと前記永久磁石の2組以上の組合わせを
    有することを特徴とする請求項2又は請求項3記載の光
    ピックアップ装置。
  6. 【請求項6】前記ヨークは、前記レンズホルダの回動の
    中心軸を中心とする同心円状に3層以上設けられること
    を特徴とする請求項1ないし請求項5のうちのいずれか
    1項に記載された光ピックアップ装置。
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