JPH10111301A - カンチレバーホルダーおよびこれを用いた走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

カンチレバーホルダーおよびこれを用いた走査型プローブ顕微鏡

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JPH10111301A
JPH10111301A JP8262804A JP26280496A JPH10111301A JP H10111301 A JPH10111301 A JP H10111301A JP 8262804 A JP8262804 A JP 8262804A JP 26280496 A JP26280496 A JP 26280496A JP H10111301 A JPH10111301 A JP H10111301A
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JP
Japan
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cantilever
holder
electric circuit
metal pattern
substrate
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Application number
JP8262804A
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English (en)
Inventor
Takuma Yamamoto
▲琢▼磨 山本
Yoshihiko Suzuki
美彦 鈴木
Nobuyuki Nakagiri
伸行 中桐
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Publication of JPH10111301A publication Critical patent/JPH10111301A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カンチレバーホルダーにおける浮遊容量を低減
し、しかも、カンチレバーと計測回路との電気的な接続
を容易に行うことのできるカンチレバーホルダーを備え
た走査型プローブ顕微鏡を提供する。 【解決手段】金属パターン202、203を有するカン
チレバー1と、カンチレバー1を保持するためのカンチ
レバーホルダー2と、試料を保持する試料ホルダーと、
試料とカンチレバーとを間隔を一定に保つための間隔保
持手段と、カンチレバーの金属パターンの電気信号を処
理する電気回路とを有する。カンチレバーホルダー2
は、基板21上に、パット部23と、接続端子部24と
を備える。ボンディング等により、パット部23をカン
チレバー1の配線パターン203に接続するとともに、
接続端子部24を外部の電気回路に接続する。このよう
な構成により、試料とカンチレバーホルダーとの間の浮
遊容量を減少させることができるとともに、電気的接続
も容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査型プローブ顕
微鏡に関し、特に、走査型プローブ顕微鏡のカンチレバ
ーのホルダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、走査型プローブ顕微鏡のカンチ
レバーは、板バネによってホルダーに固定されていた。
【0003】また、特公平7−32177号公報のよう
に、半導体試料に交流電圧を印加し、プローブと試料と
の間のキャパシタンスの増減を検出することにより、半
導体試料の空乏層の変化を検出する装置も知られてい
る。この装置は、一般的には、走査型容量顕微鏡と呼ば
れている。
【0004】このような走査型容量顕微鏡のプローブと
してカンチレバーを用いる場合には、カンチレバーを外
部計測回路と電気的に接続する必要がある。そのため、
従来は、カンチレバーを金属被膜でコーティングし、こ
の金属被膜に金属部品、例えば金属製の板バネ等を機械
的に接触させることにより、計測回路と電気的に接続し
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】カンチレバーと電気的
接続をとるために金属の板バネを用いる場合には、カン
チレバーの比較的広い部分に金属被膜がコートされてい
る必要がある。しかしながら、この広い金属被膜によっ
て生じる浮遊容量は、走査型容量顕微においては、大き
な問題となる。というのは、試料に印加した交流電圧
が、カンチレバーの広い金属被膜と試料との間の大きな
浮遊容量を介して計測回路に流れ込むために、S/Nが
悪くなるのである。
【0006】本発明は以上の点を考慮し、カンチレバー
ホルダーにおける浮遊容量を低減し、しかも、カンチレ
バーと計測回路との電気的な接続を容易に行うことので
きるカンチレバーホルダー、およびこれを備えた走査型
プローブ顕微鏡を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、基板と、前記基板に搭載された金
属パターンとを有し、前記金属パターンは、カンチレバ
ーと電気的に接続するためのパット部と、外部の電気回
路と接続するための接続端子部とを備えるカンチレバー
ホルダーが提供される。
【0008】また、上記目的を達成するために、本発明
によれば、以下のような走査型プローブ顕微鏡が提供さ
れる。
【0009】すなわち、金属パターンを有するカンチレ
バーと、前記カンチレバーを保持するためのカンチレバ
ーホルダーと、試料を保持する試料ホルダーと、前記試
料と前記カンチレバーとの間隔を一定に保つための間隔
保持手段と、前記カンチレバーの金属パターンの電気信
号を処理する電気回路とを有し、前記カンチレバーホル
ダーは、基板と、前記基板に搭載された金属パターンと
を備え、前記金属パターンは、前記カンチレバーの金属
パターンと電気的に接続するためのパット部と、前記電
気回路と接続するための接続端子部とを備える走査型プ
ローブ顕微鏡である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を用いて説明する。
【0011】まず、本発明のカンチレバーホルダーを用
いた走査型容量顕微鏡の全体の構成について図1を用い
て説明する。
【0012】金属のパターニングを有するカンチレバー
1は、金属のパターニングを有するカンチレバーホルダ
ー2に取り付けられている。カンチレバーホルダー2
は、スロット302により支持されている。また、カン
チレバーホルダー2には、キャパシタンスセンサ8が電
気的に接続されている。キャパシタンスセンサ8の出力
は、ロックインアンプ9、制御装置12に順に入力され
処理される。制御装置12には、表示装置13が接続さ
れている。
【0013】半導体の試料3は、金属製の試料ホルダー
4上に搭載される。試料ホルダー4は、チューブ型ピエ
ゾ素子5に取り付けられている。チューブ型ピエゾ素子
5には、ピエゾ素子駆動用電源6が接続されている。ま
た、試料ホルダー4には、80kHzの交流電圧および
直流電圧を印加する発振器7が接続されている。発振器
7およびピエゾ素子駆動用電源6は、制御装置12に接
続され、動作を制御されている。また、発振器7の出力
は、参照信号として、ロックインアンプ9にも入力され
る。
【0014】また、カンチレバー1の上部には、光てこ
法でカンチレバー1の撓みを検出するために、半導体レ
ーザー10と2分割光検出器11が配置されている。2
分割光検出器11の出力は、制御装置12に入力され
る。
【0015】つぎに、図1の走査型容量顕微鏡によっ
て、試料を観察する場合の各部の動作について説明す
る。
【0016】制御装置12は、発振器7および半導体レ
ーザー10に動作開始を指示する。これにより、発振器
7から80kHzの交流電圧および直流電圧が、試料ホ
ルダー4を介して半導体試料3に供給される。半導体試
料3には、直流電圧および交流電圧の印加によって、空
乏層が生じ、この空乏層の厚さが80kHzの周波数で
変化する。この空乏層の厚さの変化により、カンチレバ
ー1の金属パターンと試料3との間のキャパシタンスも
変化する。キャパシタンスセンサー8は、カンチレバー
1の電圧信号からキャパシタンスを検出する。ロックイ
ンアンプ9は、80kHzの参照信号を用いて、キャパ
シタンスセンサ8の出力信号のうち80kHzの信号の
振幅を検出することにより、空乏層の厚さの変化による
キャパシタンスの変化量を検出する。
【0017】また、カンチレバー1の撓みは、半導体レ
ーザー10および2分割光検出器11で光てこ法により
検出される。制御装置12は、2分割光検出器11の出
力を受け取り、カンチレバー1の撓みが一定になるよう
に試料3をZ方向に上げ下げさせるために、ピエゾ素子
駆動用電源6にチューブ型ピエゾ素子5への電圧印加を
指示する。これにより、カンチレバー1と試料3表面と
の間の力を一定に保つことができる。同時に、制御装置
12は、試料3の表面の予め定めた領域をカンチレバー
1が走査するように、試料3をXY方向に移動させるた
めに、ピエゾ素子駆動用電源6にチューブ型ピエゾ素子
5への電圧印加を指示する。これにより、カンチレバー
1は、試料3の表面の凹凸に沿って、試料3との間隔を
一定に保ちながら、試料3の表面上を相対的に走査す
る。
【0018】制御装置12は、内蔵する記憶手段に、ロ
ックインアンプ9の検出したキャパシタンスの変化量
を、カンチレバー1のXY方向の位置と対応させて格納
することにより、試料上の各点におけるキャパシタンス
変化量の分布画像を作成し、表示装置13に表示させ
る。
【0019】ここで、図1の走査型顕微鏡において、カ
ンチレバー1とカンチレバーホルダー2の構成について
図2(a),(b)により詳しく説明する。
【0020】カンチレバーホルダー2は、四角形の開口
部である窓25と、テーパーのついた円形の貫通孔28
とが形成された絶縁体の基板21上に、金属パターンを
備えた構成である。金属パターンは、幅の狭い線状パタ
ーン22と、その両端に接続されたパット部23および
接続端子部24とを有する。接続端子部24は、貫通孔
28の内側面に形成されている。また、パット部23
は、窓25の近くに配置されている。
【0021】カンチレバー1は、支持体26と、可撓性
のレバー部29と探針30とを有している。カンチレバ
ー1の上面には、金属パターンが形成されている。金属
パターンは、探針30の上部から支持体26にかけて配
置された幅の狭い線状パターン202と、支持体26上
のパット部203とを有する。
【0022】カンチレバー1は、カンチレバーホルダー
2の下側に接着剤により接着されている。このとき、ホ
ルダー2の窓25からカンチレバー1のパット部203
が覗くように接着されている。そして、カンチレバー1
のパット部203と、カンチレバーホルダー2のパット
部23とには、ボンディングワイヤー27の端部がボン
ディングにより接続されている。したがって、カンチレ
バー1の金属パターンと、カンチレバーホルダー2の金
属パターンとは、ワイヤー27により電気的に接続され
ている。
【0023】カンチレバーホルダー2は、図3(a),
(b)のように、走査型容量顕微鏡本体のスロット部3
02に差し込まれ、ねじ35とスロット部302の間に
挟まれて支持される。また、カンチレバーホルダー2の
接続端子24に電気的な接続をとるピン31を差し込む
空間を確保するために、スロット302には、切り込み
302が設けられている。
【0024】ピン31は金属製であり、ピンの基部に
は、不図示のリード線が接続されている。リード線は、
キャパシタンスセンサー8に電気的に接続されている。
したがって、ピン31を、カンチレバーホルダー2の貫
通孔28に差し込むことにより、接続端子部24とピン
31とを電気的に接続することができる。これにより、
カンチレバーホルダー2とキャパシタンスセンサー8と
を電気的に接続することができる。
【0025】よって、予めカンチレバー1とカンチレバ
ーホルダー2とを接着し、ボンディングを施しておくこ
とにより、カンチレバー1の交換する場合には、カンチ
レバーホルダー2をスロット302に差し込み、ねじで
固定した上で、ピン31を接続端子部24に差し込むと
いう簡単な動作で行うことができる。よって、煩雑な作
業なしにカンチレバーを交換し、電気的にも接続でき
る。
【0026】また、カンチレバー1上の金属パターンな
らびにカンチレバーホルダー2上の金属パターンは、面
積が小さいため、試料とこれらの金属パターンとの間に
生じる浮遊容量も小さい。よって、高いS/N比で試料
のキャパシタンス変化を検出できる。
【0027】カンチレバーホルダー2の基板21は、本
実施の形態ではガラス基板を用いている。カンチレバー
ホルダー2上の金属パターンは、本実施の形態では、ニ
ッケルクロム膜および金膜を真空蒸着法で成膜し、フォ
トリソグラフィー技術によって加工している。貫通孔2
8および窓25は、ガラスの基板21に機械的に穴をあ
けることにより、金属パターンの成膜に先立って形成さ
れる。なお、基板21の材質は、ガラスに限らず、セラ
ミックやプラスチック等の絶縁体の基板を用いることも
できる。また、シリコンのような半導体基板や、導体の
表面に絶縁体層を形成した基板を基板21として用いる
こともできる。また、金属パターンの材質ならびに作製
法も、上述のもの以外のものを用いることができる。
【0028】なお、本実施の形態では、カンチレバー1
は接着によりカンチレバーホルダー2に取り付けている
が、金属の板バネ等により機械的に取り付けることも可
能である。
【0029】例えば、カンチレバーホルダー2として、
図4のように、基板41の下面側に、スペーサー46を
介して、押さえ金具44の端部をねじ55により取り付
けたものを用いることができる。カンチレバーホルダー
2は、この押さえ金具44と基板41との間に、図2
(a),(b)の構成のカンチレバー1の支持体部分を
挟んで保持する構成である。
【0030】また、基板41の端部には、基板41面に
垂直に、接続端子を設けるため部材48が接着され、基
板41面から突出している。部材48と基板41には、
連続した貫通孔49が空けられている。また、基板41
には、窓47が設けられている。部材48の貫通孔49
の上部には、径がテーパー状にすぼめられた金属製の円
筒の接続端子部43が取り付けられる。この接続端子4
3と一体に形成された幅の狭い金属薄板42が、貫通孔
49の内側を通って、基板41の下面に引き出されてい
る。金属薄板42は、端部を窓47から基板41の上部
側に折り返すことにより基板41に固定されている。
【0031】カンチレバーホルダー2の金属薄板42
は、押さえ金具44に押さえられたカンチレバー1のパ
ット203と接触する。これにより、カンチレバー1と
カンチレバーホルダー2とを電気的に接続することがで
きる。
【0032】また、カンチレバーホルダー2は、図3の
構成のスロット部302に差し込まれ保持される。この
とき、ピン31をカンチレバーホルダー2の貫通孔49
の上部から差し込むと、ピン31は接続端子部43と係
合し、カンチレバーホルダー2とキャパシタンスセンサ
ー8とを電気的な接続を取ることができる。
【0033】図4のカンチレバーホルダー2の構成で
は、カンチレバー1とカンチレバーホルダー2とを接着
およびボンディングする必要がなく、カンチレバー1を
押さえ金具44と基板41との間に挟むだけで、カンチ
レバー1の固定と電気的接続を一度に行うことができ
る。よって、カンチレバー1をカンチレバーホルダー2
に固定および取り外す作業が容易になる。また、カンチ
レバーホルダー2を繰り返し使用することができる。
【0034】また、図4のカンチレバーホルダー2の構
成では、接続端子部43が基板41面上に突出した部材
48上に位置するため、接続端子部43と試料3との距
離が離れている。これにより、試料3と接続端子部43
との間の浮遊容量を低減することができ、S/N比を向
上させることができる。
【0035】つぎに、本発明の別の実施の形態として、
カンチレバーホルダー自体に電気回路を搭載することに
より、カンチレバーの先端で検出される信号を効率よく
取り出す構成について図5を用いて説明する。
【0036】図5のカンチレバーホルダー50は、基板
51上に電気回路57を搭載している。電気回路57
は、本実施の形態では、差動増幅機能を有する集積回路
(IC)チップである。また、基板51には、金属パタ
ーンと、窓58、貫通孔62、63、64が形成されて
いる。
【0037】金属パターンは、カンチレバー60と電気
的に接続されるパット部53、54と、パット部53、
54の受け取った信号を電気回路57へ導く線状パター
ン52と、外部の回路に電気的に接続されるパット部5
5、56と、電気回路57の出力をパット部56に導く
線状パターン59と、パット55に供給された電力を電
気回路57に導く線状パターン61とより構成されてい
る。パット56は、貫通孔62、63の内側面上にそれ
ぞれ形成され、パット55は、貫通孔64の内側面上に
形成されている。
【0038】また、電気回路57と、線状パターン5
9、61との接続は、図示されていないが、貫通孔の内
側面に形成された接続パットに電気回路57の脚部を挿
入することにより接続されている。
【0039】また、カンチレバー60の上面には、材料
の異なる金属で形成された独立な2つの線状パターン6
5、66が形成されている。線状パターン65、66
は、カンチレバー60の先端部で接続され、微小な熱電
対69を形成している。熱電対69は、カンチレバー6
0の探針の先端の温度を起電力として検出する。線状パ
ターン65、66の端部には、パット部67、68が接
続されている。
【0040】カンチレバー60は、カンチレバーホルダ
ー50に接着材により固定される。また、カンチレバー
60のパット部67、68は、窓部67を介して、カン
チレバーホルダー50のパット部53、54とワイヤボ
ンディングにより接続される。
【0041】また、カンチレバーホルダー50は、走査
型プローブ顕微鏡の本体のスロットに保持され、接続端
子56、55にピンを差し込むことにより電気的に外部
回路と接続される。
【0042】このようなカンチレバー60およびカンチ
レバーホルダー50を用いた走査型プローブ顕微鏡を動
作させると、カンチレバー60の先端の温度により、熱
電対69に起電力が生じ、2つの線状パターン65、6
6間に電圧が生じる。2つの線状パターン65、66の
それぞれの電圧は、パット部67、68および53、5
4を介して、電気回路57に入力される。そして、電気
回路57において差動増幅され、接続端子56より走査
型プローブ顕微鏡本体の計測回路に出力される。
【0043】カンチレバー60を図1の走査型容量顕微
鏡と同様に光てこ法によりz方向に制御することによ
り、試料の凹凸画像と、試料表面の温度分布を同時に計
測することができる。
【0044】このとき、図5の構成は、カンチレバーホ
ルダー50に差動増幅機能を有する電気回路57が搭載
されているため、熱電対69の起電力により生じた非常
に微弱な電圧差をカンチレバーホルダー50上で求める
ことができる。したがって、外部の計測回路まで信号を
引き回してノイズがのる前に、電圧差を求めることがで
きる。これにより、S/N比が向上し、精度よく温度分
布を検出することができる。
【0045】また、図5の構成では、電気回路57への
電力の供給を、外部の電源から接続端子55を介して行
っているが、カンチレバーホルダー50上に微小な電池
やソーラーセルを搭載して、これらより電力を供給する
構成にすることもできる。
【0046】また、図5の構成では、カンチレバーホル
ダー50の基板51上に、電気回路57を外付けする構
成であるが、基板51として半導体基板を用い、基板5
1に電気回路57を作り込むことも可能である。
【0047】さらに別の実施の形態として、カンチレバ
ーの探針に光検出器を形成し、カンチレバーホルダーに
電流電圧変換機能を有する電気回路を搭載することもで
きる。カンチレバーの光検出器と電気回路とは、図5と
同様に配線パターンにより接続する。このようなカンチ
レバーとカンチレバーホルダーとを用いることにより、
試料からの光を光検出器で電流に変換し、電気回路で電
圧信号に変化することができるため、試料の光分布を検
出することが可能である。
【0048】さらに別の実施の形態として、カンチレバ
ーホルダーに搭載した電気回路からカンチレバーに電力
を供給して、カンチレバーの探針の先端から試料に試料
に電力を供給することにより、試料の加工を行うことも
可能である。
【0049】なお、上述の各実施の形態では、1つのカ
ンチレバーホルダーに対して、1つのカンチレバーを取
り付ける構成を示したが、カンチレバーホルダーに複数
個のカンチレバーを取り付ける構成にすることも可能で
ある。その際、カンチレバーホルダー上の1つの電気回
路によって、複数のカンチレバーを連動させて計測や加
工を行うことも可能である。
【0050】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、カンチ
レバーホルダーにおける浮遊容量を低減し、しかも、カ
ンチレバーと計測回路との電気的な接続を容易に行うこ
とのできるカンチレバーホルダーおよびこれを備えた走
査型プローブ顕微鏡を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の走査型容量顕微鏡の全
体の構成を示すブロック図。
【図2】図1の走査型容量顕微鏡のカンチレバーとカン
チレバーホルダーの構成を示す(a)上面図、(b)部
分断面図。
【図3】(a),(b)図1の走査型容量顕微鏡のカン
チレバーホルダーをスロット部に取り付けた構成を示す
部分断面図。
【図4】図1の走査型容量顕微鏡に用いることのできる
別のカンチレバーホルダーの形態を示す(a)部分断面
図、(b)下面図。
【図5】本発明の別の実施の形態のカンチレバーおよび
カンチレバーホルダーの構成を示すための上面図。
【符号の説明】
1・・・カンチレバー 2・・・カンチレバーホルダー 3・・・試料 4・・・試料ホルダー 5・・・チューブ型ピエゾ素子 6・・・ピエゾ駆動用電源 7・・・発振器 8・・・キャパシタンスセンサー 9・・・ロックインアンプ 10・・・半導体レーザー 11・・・2分割光検出器 12・・・制御装置 21、51・・・基板 22、59、61、65、66、202・・・線状パタ
ーン 23、53、54、67、68、203・・・パット部 24・・・接続端子部 25・・・窓 27・・・ワイヤー 31・・・ピン 35・・・ねじ 42・・・金属薄板 43、56、55・・・接続端子部 44・・・押さえ金具 46・・・スペーサー 57・・・電気回路 302・・・スロット部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、前記基板に搭載された金属パター
    ンとを有し、 前記金属パターンは、カンチレバーと電気的に接続する
    ためのパット部と、外部の電気回路と接続するための接
    続端子部とを備えることを特徴とするカンチレバーホル
    ダー。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記パット部は、ボン
    ディングによりカンチレバーと接続するためのボンディ
    ングパットであることを特徴とするカンチレバーホルダ
    ー。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記基板は、外部の電
    気回路の端子を挿入する貫通孔を有し、前記接続端子部
    は、前記凹部の内壁に配置されていることを特徴とする
    カンチレバーホルダー。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記基板には、開口部
    が設けられ、前記開口部の近傍に前記パット部が配置さ
    れていることを特徴とするカンチレバーホルダー。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記金属パターンは、
    前記基板の下面側に搭載され、 前記基板の下面側には、前記カンチレバーを保持する保
    持機構が備えられていることを特徴とするカンチレバー
    ホルダー。
  6. 【請求項6】請求項1において、前記基板上には、突起
    部が設けられ、前記接続端子部は、 前記突起部上に配置されていることを特徴とするカンチ
    レバーホルダー。
  7. 【請求項7】請求項1において、前記基板には、さら
    に、電気回路が搭載され、前記金属パターンは、前記パ
    ット部と前記電気回路とを接続する配線パターン、およ
    び、前記電気回路と前記接続端子部とを接続する配線パ
    ターンを有することを特徴とするカンチレバーホルダ
    ー。
  8. 【請求項8】ホルダー部と、前記ホルダー部に固定され
    たカンチレバー部とを有するカンチレバーにおいて、 前記カンチレバー部およびホルダー部は、それぞれ、金
    属パターンを有し、 前記カンチレバー部の金属パターンは、前記ホルダー部
    の金属パターンと電気的に接続するためのパット部を有
    し、 前記ホルダー部の金属パターンは、前記カンチレバー部
    の金属パターンと電気的に接続されるパット部と、外部
    の電気回路と接続される接続端子部とを備え、 前記カンチレバー部のパット部は、前記ホルダー部のパ
    ット部とボンディングワイヤーにより接続されているこ
    とを特徴とするカンチレバー。
  9. 【請求項9】金属パターンを有するカンチレバーと、前
    記カンチレバーを保持するためのカンチレバーホルダー
    と、試料を保持する試料ホルダーと、前記試料と前記カ
    ンチレバーとの間隔を一定に保つための間隔保持手段
    と、前記カンチレバーの金属パターンの電気信号を処理
    する電気回路とを有し、 前記カンチレバーホルダーは、基板と、前記基板に搭載
    された金属パターンとを備え、 前記金属パターンは、前記カンチレバーの金属パターン
    と電気的に接続するためのパット部と、前記電気回路と
    接続するための接続端子部とを備えることを特徴とする
    走査型プローブ顕微鏡。
  10. 【請求項10】請求項9において、前記電気回路の少な
    くとも一部は、前記カンチレバーホルダーの基板に搭載
    され、前記金属パターンは、前記パット部と前記電気回
    路とを接続する配線パターン、および、前記電気回路と
    前記接続端子部とを接続する配線パターンを有すること
    を特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6545470B2 (en) 2001-08-06 2003-04-08 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Scanning probe microscope

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