JPH1011129A - アーク溶接用ロボットのオフライン教示方法 - Google Patents

アーク溶接用ロボットのオフライン教示方法

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JPH1011129A
JPH1011129A JP8186591A JP18659196A JPH1011129A JP H1011129 A JPH1011129 A JP H1011129A JP 8186591 A JP8186591 A JP 8186591A JP 18659196 A JP18659196 A JP 18659196A JP H1011129 A JPH1011129 A JP H1011129A
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torch
robot
teaching
point
axis
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JP8186591A
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Katsuya Hisagai
克弥 久貝
Hirofumi Uchiyama
裕文 内山
Satoshi Arakane
智 荒金
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Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 教示作業が容易で、ロボットの教示データ
を自動生成して労力が軽減できるアーク溶接用ロボット
のオフライン教示方法を提供すること。 【解決手段】 環境モデル操作部で、トーチ、ロボット
およびワークのモデルを入力し、教示データ操作部で、
基準教示点におけるロボットの姿勢を選定し、トーチ教
示データ操作部で、トーチ角度とトーチ側取付点の位置
を入力する。ロボット教示データの自動作成部で、ト
ーチ側取付点の位置姿勢に基いてロボット各軸の角度が
逆変換演算により演算され、ロボットが届くかどうか
とロボットの干渉がチェックされてロボットの状況が記
憶され、この後、トーチ軸線廻りに所定角度回転され
て、,が繰返され、トーチ軸線廻りに1回転した
ときに、前教示点のロボット各軸の角度に近いデータを
ロボット教示データとし、ロボット干渉・届かないデー
タのみの場合、トーチ教示データ再入力が促される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ支援
設計システム(CAD)を用いてロボットの教示データ
を基本的に自動生成する、アーク溶接用ロボットのオフ
ライン教示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ロボットの教示方法として、実際のロボ
ットを使わずにCADを用いてロボットの教示データを
作成するオフライン教示方法がある。
【0003】従来、アーク溶接用ロボットのオフライン
教示方法として、例えば、グラフィックディスプレイ上
にワークモデル(以下、ワークと称する。)および先端
にトーチモデル(以下、トーチと称する。)を取付けた
ロボットモデル(以下、ロボットと称する。)を表示
し、作業者が表示されたモデルを見ながら対象物指示レ
ベルのコマンドを対話的に入力操作し、ロボットを作動
させてトーチとロボットとの姿勢を確認しながら、複数
の教示点のロボット教示データを一つづつ作成してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記アーク
溶接用ロボットのオフライン教示方法では、対話的にコ
マンドを入力する必要があり、特にアーク溶接作業にお
いては溶接線に対してトーチの軸線を適宜に傾ける、い
わゆる前進・後退角を設定するものであって、ワークに
対するトーチの3次元動作をオフライン教示するための
工数が増大するという問題がある。
【0005】本発明は上述の問題に鑑みてなされたもの
で、その目的は、教示作業が容易でかつ、ロボットの教
示データを基本的に自動生成して作業者の労力を軽減す
ることのできるアーク溶接用ロボットのオフライン教示
方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のアーク溶接用ロ
ボットのオフライン教示方法は、 (I)トーチ側取付点がトーチ軸線からずれたトーチモ
デル、6自由度を有するロボットモデルおよび3次元の
ワークモデルを入力する環境モデル操作部と、 (II)作業者がトーチモデルを取付けたロボットモデル
を作動させて、基準教示点のロボット各軸の角度を決め
る、基準教示点のロボット教示データ操作部と、 (III )作業者がトーチモデルを動かして教示点におけ
るトーチ角度とトーチ側取付点の位置とを入力して記憶
するトーチ教示データ操作部と、 (IV)下記(a)乃至(j)からなるロボット教示デー
タの自動作成部と、(a)トーチ教示データのトーチ側
取付点をロボットのトーチ取付基準点と見倣して、トー
チ側取付点の位置姿勢に基いてロボット各軸の角度を公
知の逆変換演算により演算し、(b)上記演算により、
ロボット各軸の角度が求まったか(=ロボットのトーチ
取付基準点がトーチ側取付点に届くか)否かを判定し、
(c)届かない場合(=上記演算の解がない場合)は、
「届かない」を記憶し、(d)届く場合は、ロボットモ
デルの干渉をチェックし、(e)干渉するときは、「ロ
ボット干渉」を記憶し、(f)干渉しないときは、上記
演算したロボット各軸の角度を記憶し、(g)上記
(c)、(e)または(f)の後、トーチ軸線廻りに所
定角度増加するようトーチモデルを回転させ、この後上
記(a)乃至(f)を繰返し、(h)トーチモデルがト
ーチ軸線廻りに1回転した場合、「ロボット干渉・届か
ない」のデータのみか否かを判定し、(i)「ロボット
干渉・届かない」データのみの場合、トーチ教示データ
再入力を促し、(j)複数のロボット各軸の角度データ
を記憶している場合、前教示点のロボット各軸の角度に
最も近いデータをロボット教示データとして記憶するを
備えたことを特徴とする。
【0007】まず、基準教示点のロボット教示データ操
作部において、作業者がCAD上でトーチを取付けたロ
ボットを作動させて、ロボットおよびトーチがワークに
当接することがない所望の状態(=姿勢)を選定するこ
とにより、基準教示点のロボット各軸の角度が決められ
る。
【0008】トーチ教示データ操作部において、作業者
がCAD上でワークとトーチとを見ながら、複数の教示
点におけるトーチ角度と、トーチ側取付点の位置とを入
力して、これらの状態をトーチ教示データとしてコンピ
ュータに記憶させる。すなわち、ワークに対してトーチ
のみを移動させて教示するため、トーチの教示作業が極
めて容易であり、特にアーク溶接作業時には複数点での
教示を行なう必要があるため、教示作業の容易性が拡大
する。
【0009】ロボット教示データの自動作成部におい
て、 ・トーチ側取付点をロボットのトーチ取付基準点と見倣
して、トーチ側取付点の位置姿勢に基いてロボット各軸
の角度が公知の逆変換演算により演算され、 ・ロボットのトーチ取付基準点がトーチ側取付点に届く
かどうかのチェックと、ロボットの干渉がチェックさ
れ、 ・ロボットが届かない OR 干渉するときには、その旨記
憶され、 ・干渉しないときは、上記演算で求めたロボット各軸の
角度が記憶される。
【0010】なお、CAD上に取込まれる6自由度を有
するロボットが、例えば図8に示される機構である場
合、第3リンク間の角度、すなわち姿データが「アーム
DOWN」の姿勢を予期するものとしたときに、ロボッ
ト自由端部のトーチ取付基準点の位置姿勢(X,Y,
Z,L,M,N)と「アームDOWN」とを教示すれ
ば、従来公知の構成である逆変換演算によりトーチ取付
基準点の位置姿勢(X,Y,Z,L,M,N)がロボッ
ト各軸の角度(θ1 〜θ6 )に変換されて、ロボットの
姿勢が決まる。
【0011】従って、ロボットの予期する姿勢、すなわ
ち姿データを予じめ入力しておき、あるいは、姿データ
による演算の順番を入力しておき、特定のロボットにお
いて、教示データとしての上記トーチ側取付点の位置姿
勢(X10,Y10,Z10,L10,M10,N10)を基に、公
知の逆変換演算が行なわれる。
【0012】勿論、上記逆変換演算により答が得られな
い場合は、ロボットが届かないときである。
【0013】上記のごとく、「ロボットが届かない」、
「ロボット干渉」または「ロボット各軸の角度」のいず
れかが記憶された後、トーチがトーチ軸線廻りに所定角
度回転される。
【0014】この場合、トーチ側取付点は、トーチの軸
線に直交する平面上をトーチの軸線を中心としてトーチ
特有の半径で所定角度回転されるため、CAD上におけ
る回転後のトーチ側取付点の位置姿勢(X11,Y11,Z
11,L11,M11,N11)が演算により求められてトーチ
教示データとして把握される。
【0015】このトーチ側取付点の位置姿勢(X11,Y
11,Z11,L11,M11,N11)を基に、再度上記のごと
く逆変換演算→ロボットが届くかどうかのチェック→ロ
ボットの干渉チェックおよび「ロボットが届かない」、
「ロボット干渉」または「ロボット各軸の角度」のいず
れかが記憶され、「トーチ軸線廻りのトーチ回転角度の
増分量の増加→逆変換演算→ロボットの状況の記憶」の
作業が、トーチ軸線廻りにトーチが1回転するまで繰返
される。
【0016】上記のごとく、トーチがトーチ軸線廻りに
所定角度回転する毎に記憶された複数組のロボット各軸
の角度データのうち、前教示点のロボット各軸の角度に
最も近いデータが自動的に抽出されて、ロボット教示デ
ータが自動生成される。
【0017】トーチがトーチ軸線廻りに1回転した場合
に、複数個の記憶データが「ロボットが届かない,ロボ
ット干渉」のデータのみのときには、トーチ教示データ
再入力がCAD上に表示され、これにより作業者が教示
をやり直した後、再度ロボット教示データの自動生成を
行なわせる。
【0018】・トーチ教示データに対応するロボット教
示データは、トーチ側取付点がトーチ軸線からずれたト
ーチをトーチ軸線廻りに所定角度回転→演算を、トーチ
がトーチ軸線廻りに1回転するまでコンピュータにより
繰返して自動生成され、かつ、ロボット教示データは前
教示点のロボット各軸の角度に最も近いデータであるた
め、再生時にロボットをスムーズに作動させることがで
きる。
【0019】作業者の教示作業に着目した場合、 ・まず、基準教示点におけるロボットの姿勢を所望の状
態に選定し、 ・この後は、教示点におけるトーチ角度とトーチ側取付
点の位置とを入力するように、CAD上でトーチのみを
移動させるだけであるため、 ・ロボット教示データを一つづつ作成していた従前に比
べて、
【0020】教示作業が容易で、かつ作業者の労力を軽
減することのできるアーク溶接用ロボットのオフライン
教示方法を得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施例によ
り詳細に説明する。図1乃至図10において、図1は、
本発明方法の一実施例についてのアーク溶接用ロボット
のオフライン教示システムの概略構成を示す。図1にお
いて、ディスプレイ、キーボード、マウス等を有する端
末装置1と、ユーザーインタフェース部2と、トーチ側
取付点がトーチ軸線からずれたトーチ、6自由度を有す
るロボットおよび3次元のワーク図形を入力する環境モ
デル操作部3と、トーチの教示データ操作部4と、ロボ
ット教示データの自動作成部5と、ロボット教示データ
修正部6と、ロボットコントローラインタフェース部7
とにより、アーク溶接用ロボットのオフライン教示シス
テム8が構成されている。
【0022】なお、オフライン教示システム8には、ロ
ボットコントローラ9が接続されていて、ロボットコン
トローラ9に転送されたロボット教示データにより、6
自由度を有するアーク溶接用ロボット11の動きが制御
される。
【0023】すなわち、アーク溶接用ロボット装置の全
体のハードウエア構成は、図2に示されるごとく、グラ
フィックディスプレイ101、キーボード102および
マウス103からなる入力装置と記憶装置とからなるコ
ンピュータを主体とするオフライン教示システム8に、
ロボットコントローラ9および6自由度を有するアーク
溶接用ロボット11が順次に電気的に接続されて構成さ
れる。
【0024】上記構成のアーク溶接用オフライン教示シ
ステム8を用いた教示方法について以下に説明する。
【0025】図3において、ステップS101では、ト
ーチ側取付点がトーチ軸線からずれたトーチモデル(以
下、トーチと称する。)が入力される。例えば、トーチ
20は、図4に示されるごとくの形状に形成されてい
て、トーチ側取付点Ot がトーチ軸線から距離at ずれ
て形成されている。詳細には、溶接トーチ先端側の溶接
点Taからトーチの軸線方向に間隔bt 離間した点Tb
を頂点として、トーチの軸線廻りに頂角2×{(π/
2)−γt }の円錐の母線と、トーチの軸線を中心とす
る半径at の円との交点がトーチ側取付点Ot の位置と
なっている。
【0026】次に図3におけるステップS102および
ステップS103では、ロボットモデル(以下、ロボッ
トと称する。)および3次元のワークモデル(以下、ワ
ークと称する。)が入力される。
【0027】上記ステップS101乃至ステップS10
3により環境モデル操作部が構成される。
【0028】次に図3におけるステップS104では、
作業者がトーチを取付けたロボットを作動させて、基準
教示点のロボット各軸の角度が決められる。すなわち、
ステップS104により基準教示点のロボット教示デー
タ操作部が構成される。
【0029】次に図3におけるステップS105,S1
06では、作業者がトーチを動かして教示点におけるト
ーチ角度とトーチ側取付点の位置とが入力される。
【0030】ところで、アーク溶接作業においては、溶
接点に対してトーチの軸線を適宜に傾ける必要がある。
このため、図5に示されるごとく、例示時には、教示時
に、端末装置のマウスを用いて、トーチの先端の溶接点
Taにカーソルを合わせてクリックし、次にワークの教
示点TPにカーソルを合わせてクリックして、トーチ先
端の溶接点Taを教示点TPに一致させる。
【0031】次に、教示点TPを傾動中心として、例え
ば、トーチの軸線がX軸から角度α,Y軸から角度β傾
斜するように、さらにトーチの軸線を中心としてトーチ
を回動させて、作業者が適宜に特定する位置にトーチ側
取付点Ot を設定するように、端末操作が行なわれる。
【0032】上記ステップS105およびステップS1
06により、トーチ教示データ操作部が構成される。
【0033】次にロボット教示データの自動作成につい
て説明する。なお、ロボットは、CAD上では、ワーク
と離間した所定の位置(=原位置)に表示される。
【0034】図3において、ステップS107では、教
示点TPにおけるトーチ側取付点Ot をロボットのトー
チ取付基準点O6 と見倣して、トーチ側取付点Ot の位
置姿勢(X,Y,Z,L,M,N)に基いて、ロボット
各軸の角度θ1 〜θ6 を公知の逆変換演算により求め
る。なお、θ1 やθ1*はロボットの第1関節の回転角
度、θ6 やθ6*はロボットの第6関節の回転角度であ
る。さらにロボットは、例えば図7に示される機構であ
って、例えば第3リンクに関する姿データ「アームDO
WN」を予じめ入力しておくものとする。
【0035】さて、第1の教示点TP1 におけるトーチ
側取付点をOt10 とした場合、第1の教示点TP1 にお
けるトーチ角度とトーチ側取付点Ot10 の位置とがトー
チ教示データとして設定されているため、トーチ側取付
点Ot10 の位置姿勢(X10,Y10,Z10,L10,M10
10)はコンピュータ上一義的に既値である。
【0036】このトーチ側取付点Ot10 をロボットのト
ーチ取付基準点O6 と見倣して、トーチ側取付点Ot10
の位置姿勢(X10,Y10,Z10,L10,M10,N10)に
基いて、逆変換演算によりロボット各軸の角度(θ110
〜θ610 )を求める。
【0037】上記逆変換演算に対して答が得られる場合
と答えが得られない場合とがある。このため、図3にお
いて、ステップS108では、上記演算によりロボット
各軸の角度(θ110 〜θ610 )が求まったか否かが判定
される。すなわち、上記逆変換演算により答が得られな
い場合は、ロボットのトーチ取付基準点O6 がトーチ側
取付点Ot10 に届かないときであって、図3におけるス
テップS109では、「ロボットが届かない」を記憶す
る。なお、この場合、ロボットは動くことはなく、CA
D上の原位置に表示されたままである。
【0038】上記逆変換演算によりロボット各軸の角度
(θ110 〜θ610 )が求まった場合には、図3におい
て、ステップS110では、ロボットが干渉するか否か
が判定される。すなわち、上記逆変換演算によりロボッ
ト各軸の角度(θ110 〜θ610 )が求められた場合に
は、ロボットはCAD上で上記角度(θ110 〜θ610
に相当する姿勢に表示され、ロボットのトーチ取付基準
点O610 とトーチ側取付点Ot10とが重なって表示され
て、この姿勢におけるトーチを支持したロボットと、ワ
ークとの干渉の有無がコンピュータにより自動的にチェ
ックされる。
【0039】さて、上記判定において、ロボットが干渉
する場合、図3におけるステップS111では、「ロボ
ットが干渉する」を記憶する。
【0040】他方、上記逆変換演算により求められたロ
ボット各軸の角度(θ1j〜θ6j)となるようにロボット
をCAD上に表示させても、ロボットが干渉しない場合
には、図3におけるステップS112では、ロボット各
軸の角度(θ1j〜θ6j)を記憶する。
【0041】上記のごとく、第1の教示点TP1 に対し
て図3におけるステップS107乃至ステップS112
が実行されて、「ロボットが届かない」、「ロボット干
渉」または「ロボット各軸の角度(θ1j〜θ6j)」のい
ずれかが記憶される。
【0042】上記のごとく、「ロボットが届かない」、
「ロボット干渉」または「ロボット各軸の角度(θ1j
θ6j)」のいずれかが記憶された後、図3において、ス
テップS114では、トーチ軸線廻りに所定角度増加す
るようトーチが回転される。すなわち、ロボットはCA
D上の原位置に表示されたままの状態で、トーチのみが
トーチ軸線廻りに予じめ定めた角度Δθ,例えば30度
時計廻りに回転される。
【0043】この場合、図8および図9に示されるごと
く、トーチ側取付点Ot10 は、トーチの軸線に直交する
平面上を、トーチの軸線を中心として半径at で所定角
度Δθ回転されるため、すなわち、トーチの軸線を回転
中心とし頂点Tb,円錐角(π/2)−γt の円錐上を
半径at で所定角度Δθ回転されるため、CAD上にお
ける回転後のトーチ側取付点Ot11 の位置姿勢(X11
11,Z11,L11,M11,N11)はコンピュータ上一義
的に既値である。
【0044】上記のごとく、図3において、ステップS
114でトーチ軸線廻りに所定角度増加するようトーチ
を回転させた後、再びステップS107乃至ステップS
112が実行される。なお、図10はトーチ軸線廻りに
トーチを回転させる前後におけるロボットとトーチとの
関係を示す図である。すなわち、ステップS107で
は、トーチ側取付点Ot11 をロボットのトーチ取付基準
点O6 と見倣して、トーチ側取付点Ot11 の位置姿勢
(X11,Y11,Z11,L11,M11,N11)に基いて、逆
変換演算によりロボット各軸の角度(θ111 〜θ611
が演算され、次にステップS108では、上記演算によ
りロボット各軸の角度(θ111 〜θ611 )が求まったか
否かが判定され、この後、上記したごとくステップS1
10によりロボットの干渉の有無がチェックされる。
【0045】上記判定におけるロボットの状況が、図3
におけるステップS109,S111またはS112に
おいて、「ロボットが届かない」、「ロボット干渉」ま
たは「ロボット各軸の角度(θ1j〜θ6j)」のいずれか
が記憶される。
【0046】上記の後、図3におけるステップS109
では、更に、トーチ軸線廻りのトーチ回転角度の増分量
が所定角度増加するようトーチが回転され、この後、図
3におけるステップS107乃至S112が実行され
て、ロボットの状況が記憶される。
【0047】上記のごとく、トーチ軸線廻りのトーチ回
転角度の増分量の増加→ロボットの状況記憶がトーチが
1回転するまで繰返される。
【0048】すなわち、図3におけるステップS113
では、トーチがトーチ軸線廻りに1回転したか否かを判
定し、トーチが1回転した場合には、図3におけるステ
ップS115では、複数個の記憶データが「ロボットが
届かない,ロボット干渉」のデータのみか否かが判定さ
れる。
【0049】上記判定において、複数組のロボット各軸
の角度データが存在する場合、図3におけるステップS
116では、複数組のロボット各軸の角度データのう
ち、前教示点のロボット各軸の角度に最も近いデータが
自動的に抽出されて、ロボット教示データが自動生成さ
れる。すなわち、上記のごとく、図3におけるステップ
S107乃至ステップS116によりロボット教示デー
タの自動作成部が構成される。
【0050】上記のごとく、前教示点のロボット各軸の
角度に最も近いデータが自動的に抽出されて、ロボット
教示データが自動生成された後、図3のステップS10
5,S106において、作業者により、次の教示点にお
けるトーチ角度とトーチ側取付点の位置とが入力され
て、上記したロボット教示データが繰返される。
【0051】ところで、トーチがトーチ軸線廻りに1回
転した場合に、複数個の記憶データが「ロボットが届か
ない,ロボット干渉」のデータのみのときには、トーチ
教示データ再入力がCAD上に表示され、これにより作
業者が教示をやり直して、再度ロボット教示データの自
動作成を行なわせる。
【0052】なお、図3のステップS106において、
作業者がトーチを動かしてトーチ側取付点の位置を入力
するとして説明したが、該当事項は下記のごとくのコン
ピュータソフトとすることができる。
【0053】すなわち、使用するトーチは、例えば、図
4に示されるごとく形状が特定されており、図3のステ
ップS105で教示点におけるトーチ角度が教示される
ため、ロボット教示データの自動作成に先だって、トー
チ教示データとトーチモデルとの夫々のトーチ軸線が共
通し、かつトーチ側取付点が予め定めた位置となるよ
う、トーチモデルがトーチ軸線廻りに回転されるようコ
ンピュータソフトを予め入力しておくことができる。
【0054】例えば、ロボット教示データの自動作成に
先だって、トーチ軸線を中心としてYZ平面から最も離
れた位置が教示点におけるトーチ側取付点の位置となる
ように、トーチモデルがトーチ軸線廻りに回転されるよ
うコンピュータソフトを予め入力しておけば、教示点に
おけるトーチ側取付点の位置姿勢はコンピュータ上一義
的に既値である。
【0055】すなわち、トーチ教示データ操作部は、C
AD上で教示点におけるトーチ角度を入力すると共に、
トーチモデルがトーチ軸線廻りに所定の位置となるよう
に回転されるようコンピュータソフトを予め入力してお
けば、トーチ角度とトーチ側取付点の位置とを入力した
ことと同等となる。
【0056】上記のごとく、トーチモデルがトーチ軸線
廻りに所定の位置となるように回転されるようコンピュ
ータソフトを予め入力しておく場合、作業者はCAD上
で教示点とトーチ角度とを教示すればよいため、例え
ば、CAD上に表示するトーチモデルとして真直棒状の
トーチモデルを用いることができる。勿論、真直棒状の
トーチモデルを用いれば、CAD上、簡単表示であって
画面が見易く、トーチモデルの先端の位置と角度との設
定に作業者の神経を集中することができるため、教示作
業を容易に行うことができる。
【0057】上記本発明に係るアーク溶接用ロボットの
オフライン教示方法によれば、 作業者がCAD上でワークを見ながら、トーチのみ
を移動させて教示するため、トーチの教示作業が極めて
容易であり、特にアーク溶接作業時には複数点での教示
を行なう必要があるため、教示作業の容易性が拡大す
る。 基準教示点のロボット教示データ操作部において、
作業者がCAD上でトーチを取付けたロボットを作動さ
せて、基準教示点のロボット各軸の角度を決め、 ・トーチ教示データに対応するロボット教示データは、
トーチ側取付点がトーチ軸線からずれたトーチをトーチ
軸線廻りに所定角度回転→演算を、トーチがトーチ軸線
廻りに1回転するまでコンピュータにより繰返して自動
生成され、 ・かつ、ロボット教示データは、複数組のデータのう
ち、前教示点のロボット各軸の角度に最も近いデータで
あるため、再生時にロボットをスムーズに作動させるこ
とができる。
【0058】 作業者の教示作業に着目した場合、 ・まず、基準教示点におけるロボットの姿勢を所望の状
態に選定し、 ・この後は、教示点におけるトーチ角度とトーチ側取付
点の位置とを入力するように、CAD上でトーチのみを
移動させるだけであるため、 ・ロボット教示データを一つづつ作成していた従前に比
べて、 ・ 教示作業が容易で、かつ作業者の労力を軽減するこ
とのできるアーク溶接用ロボットのオフライン教示方法
を得ることができる。
【0059】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係るアーク溶接用ロボットのオフライン教示方法によれ
ば、作業者の教示作業に着目した場合、 ・まず、基準教示点におけるロボットの姿勢を所望の状
態に選定し、 ・この後は、教示点におけるトーチ角度とトーチ側取付
点の位置とを入力するように、CAD上でトーチのみを
移動させるだけであるため、 ・ロボット教示データを一つづつ作成していた従前に比
べて、 ・教示作業が容易で、かつ作業者の労力を軽減すること
のできるアーク溶接用ロボットのオフライン教示方法を
得ることができる。
【0060】さらに、作業者がCAD上でワークを見な
がら、トーチのみを移動させて教示するため、トーチの
教示作業が極めて容易であり、特にアーク溶接作業時に
は複数点での教示を行なう必要があるため、教示作業の
容易性が拡大する。
【0061】また、基準教示点のロボット教示データ操
作部において、作業者がCAD上でトーチを取付けたロ
ボットを作動させて、基準教示点のロボット各軸の角度
を決め、 ・トーチ教示データに対応するロボット教示データは、
トーチ側取付点がトーチ軸線からずれたトーチをトーチ
軸線廻りに所定角度回転→演算を、トーチがトーチ軸線
廻りに1回転するまでコンピュータにより繰返して自動
生成され、 ・かつ、ロボット教示データは、複数組のデータのう
ち、前教示点のロボット各軸の角度に最も近いデータで
あるため、再生時にロボットをスムーズに作動させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略構成を示すブロックダ
イヤグラム
【図2】本発明方法を採用したアーク溶接用ロボット装
置の全体の概念的構成図
【図3】図1に示す教示システムにおけるトーチ教示手
順およびロボット教示データの自動作成手順を示すフロ
ーチャート
【図4】図1に使用されるトーチモデルの一例を示す正
面図
【図5】トーチモデルの教示状態を示す斜視図
【図6】ワークモデルに対するトーチモデルの教示状態
を示す斜視図
【図7】6自由度を有するロボットモデルの説明図
【図8】図4に示されるトーチモデルの使用状況を説明
するための正面図
【図9】図8の平面図
【図10】トーチモデルの回動状態とロボットモデルと
の関係を示す正面図
【符号の説明】
1 端末装置 3 環境モデル操作部 4 トーチの教示データ操作部 5 ロボット教示データの自動作成部 6 ロボット教示データ修正部 8 アーク溶接用ロボットのオフライン教示システム 9 ロボットコントローラ 11 6自由度を有するアーク溶接用ロボット Ot トーチ側取付点 O6 ロボットのトーチ取付基準点

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(I)トーチ側取付点がトーチ軸線からず
    れたトーチモデル、6自由度を有するロボットモデルお
    よび3次元のワークモデルを入力する環境モデル操作部
    と、 (II)作業者がトーチモデルを取付けたロボットモデル
    を作動させて、基準教示点のロボット各軸の角度を決め
    る、基準教示点のロボット教示データ操作部と、 (III )作業者がトーチモデルを動かして教示点におけ
    るトーチ角度とトーチ側取付点の位置とを入力して記憶
    するトーチ教示データ操作部と、 (IV)下記(a)乃至(j)からなるロボット教示デー
    タの自動作成部と、(a)トーチ教示データのトーチ側
    取付点をロボットのトーチ取付基準点と見倣して、トー
    チ側取付点の位置姿勢に基いてロボット各軸の角度を公
    知の逆変換演算により演算し、(b)上記演算により、
    ロボット各軸の角度が求まったか(=ロボットのトーチ
    取付基準点がトーチ側取付点に届くか)否かを判定し、
    (c)届かない場合(=上記演算の解がない場合)は、
    「届かない」を記憶し、(d)届く場合は、ロボットモ
    デルの干渉をチェックし、(e)干渉するときは、「ロ
    ボット干渉」を記憶し、(f)干渉しないときは、上記
    演算したロボット各軸の角度を記憶し、(g)上記
    (c)、(e)または(f)の後、トーチ軸線廻りに所
    定角度増加するようトーチモデルを回転させ、この後上
    記(a)乃至(f)を繰返し、(h)トーチモデルがト
    ーチ軸線廻りに1回転した場合、「ロボット干渉・届か
    ない」のデータのみか否かを判定し、(i)「ロボット
    干渉・届かない」データのみの場合、トーチ教示データ
    再入力を促し、(j)複数のロボット各軸の角度データ
    を記憶している場合、前教示点のロボット各軸の角度に
    最も近いデータをロボット教示データとして記憶するを
    備えたことを特徴とするアーク溶接用ロボットのオフラ
    イン教示方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006190228A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Kobe Steel Ltd 動作プログラムの作成方法
CN100460124C (zh) * 2004-07-23 2009-02-11 发那科株式会社 电弧焊接用数据处理装置
CN100465833C (zh) * 2005-12-16 2009-03-04 发那科株式会社 离线编程装置
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JP2019048358A (ja) * 2017-09-12 2019-03-28 ファナック株式会社 溶接ロボットプログラミング装置および溶接ロボットのプログラミング方法

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