JPH10111004A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH10111004A
JPH10111004A JP8261959A JP26195996A JPH10111004A JP H10111004 A JPH10111004 A JP H10111004A JP 8261959 A JP8261959 A JP 8261959A JP 26195996 A JP26195996 A JP 26195996A JP H10111004 A JPH10111004 A JP H10111004A
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JP
Japan
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indoor
air
air conditioner
control
indoor blower
Prior art date
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Application number
JP8261959A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Nunokawa
廣之 布川
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 快適なドライ運転を行える空気調和機を提供
する。 【解決手段】 冷凍能力と室内送風機との制御を1/f
ゆらぎに基いたゆらぎ制御し、冷凍能力の大きいときに
送風量を小さくし、且つ冷凍能力の小さいときには送風
量を大きくなるように制御したので、ドライ運転時に冷
たい空気が多量に吹出されるようなことは防止されると
共に、その空気の吹出し量も1/fゆらぎに基いたゆら
ぎ制御とされるので、温度が低下しにくく、ドライ運転
を快適に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、室内熱交換器を
冷却器として使用し室内を除湿するドライ運転が可能な
空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】室内熱交換器で室内空気の調温を行うよ
うにした空気調和機は、特公平2−30423号公報に
記載されたものがある。この公報に記載されたものや一
般的な空気調和機では、例えば、室内熱交換器を冷却器
として機能させると共に、この熱交換器に室内空気を送
るための室内ファンを間欠運転(あるいは、微弱で送風
運転)して、室内を除湿するドライ運転可能なものがあ
る。そして、このような空気調和機の中には、そのドラ
イ運転時に、能力可変型圧縮機の運転を1/fに基いた
ゆらぎ運転とし、室内送風機の送風量も1/fゆらぎに
基いたゆらぎ運転としているものがあり、このような制
御を行えば、室内機から送風される送風量や送風される
空気の温度がゆらぐこととなり、比較的快適なドライ運
転となるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した空気調和機で
は、そのドライ運転時に、送風量や送風温度がゆらいで
いるので、比較的快適なドライ運転となるものの、圧縮
機の制御と室内送風機との制御とが連動しておらず、そ
れぞれ独立の制御であった。このため、圧縮機の能力が
大きいときに送風量が大きくなる場合があり、この場合
にはドライ運転にもかかわらず、温度が低下しやすい。
しかも、この冷たい空気が多量に吹出されることになる
ため、この空気に当った使用者にとって冷風感を感じて
快適でない制御となることが頻繁に起こり得る。
【0004】この発明は、ドライ運転を快適に行える空
気調和機を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、圧縮機と室外熱交換器と
減圧器と室内熱交換器とを環状に配管接続して冷凍サイ
クルを構成し、前記減圧器の減圧量を制御して冷凍能力
を制御すると共に、蒸発器として機能させた室内熱交換
器に室内送風機で室内空気を送って冷房運転あるいはド
ライ運転を可能とした空気調和機において、前記ドライ
運転時に前記減圧器の減圧量及び室内送風機の送風量を
1/fゆらぎに基いたゆらぎ制御とすると共に、前記冷
凍能力の大きいときには室内送風機の送風量を小さく
し、且つ、前記冷凍能力の小さいときには前記室内送風
機の送風量を大きくする制御手段を備えたものである。
【0006】請求項2に記載の発明は、圧縮機と室外熱
交換器と減圧器と室内熱交換器とを環状に配管接続して
冷凍サイクルを構成し、前記減圧器の減圧量を制御して
冷凍能力を制御すると共に、蒸発器として機能させた室
内熱交換器に室内送風機で室内空気を送って冷房運転あ
るいはドライ運転を可能とした空気調和機において、前
記ドライ運転時に前記減圧器の減圧量及び室内送風機の
送風量を1/fゆらぎに基いたゆらぎ制御とすると共
に、これらの制御波形の位相をほぼ180度ずらす制御
手段を備えたものである。
【0007】請求項3に記載の発明は、能力可変型の圧
縮機と室外熱交換器と室内熱交換器とを環状に配管接続
して冷凍サイクルを構成し、前記圧縮機の回転速度を制
御して冷凍能力を制御すると共に、蒸発器として機能さ
せた室内熱交換器に室内送風機で室内空気を送って冷房
運転あるいはドライ運転を可能とした空気調和機におい
て、前記ドライ運転時に前記圧縮機の回転速度及び室内
送風機の送風量を1/fゆらぎに基いたゆらぎ制御とす
ると共に、前記冷凍能力の大きいときには室内送風機の
送風量を小さくし、且つ、前記冷凍能力の小さいときに
は前記室内送風機の送風量を大きくする制御手段を備え
たものである。
【0008】請求項4に記載の発明は、能力可変型の圧
縮機と室外熱交換器と室内熱交換器とを環状に配管接続
して冷凍サイクルを構成し、前記圧縮機の回転速度を制
御して冷凍能力を制御すると共に、蒸発器として機能さ
せた室内熱交換器に室内送風機で室内空気を送って冷房
運転あるいはドライ運転を可能とした空気調和機におい
て、前記ドライ運転時に前記圧縮機の回転速度及び室内
送風機の送風量を1/fゆらぎに基いたゆらぎ制御とす
ると共に、これらの制御波形の位相をほぼ180度ずら
す制御手段を備えたものである。
【0009】請求項5に記載の発明は、熱源機と、冷却
器と、この冷却器に室内空気を供給するための室内送風
機とを備え、前記熱源機を制御して冷却器での冷凍能力
を制御する共に、前記冷却器に室内送風機で室内空気を
送って冷房運転およびドライ運転を可能とした空気調和
機において、前記ドライ運転時に前記熱源機の能力及び
室内送風機の送風量を1/fゆらぎに基いたゆらぎ制御
とすると共に、前記冷凍能力の大きいときには室内送風
機の送風量を小さくし、且つ、前記冷凍能力の小さいと
きには前記室内送風機の送風量を大きくする制御手段を
備えたものである。
【0010】請求項6に記載の発明は、熱源機と、冷却
器と、この冷却器に室内空気を供給するための室内送風
機とを備え、前記熱源機を制御して冷却器での冷凍能力
を制御する共に、前記冷却器に室内送風機で室内空気を
送ってドライ運転を可能にした空気調和機において、前
記ドライ運転時に前記熱源機の能力及び室内送風機の送
風量を1/fゆらぎに基いたゆらぎ制御とすると共に、
これらの制御波形の位相を180度ずらす制御手段を備
えたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の空気調和機の実施例を図
面に基き説明する。図2は本発明の空気調和機の冷媒回
路図を示し、1は空気調和機、2は室内機、3は室外
機、4は室内機と室外機とをつなぐ冷媒管で、空気調和
機1はこれら室内機2、室外機3、冷媒管4で構成され
ている。
【0012】6は能力可変型の圧縮機で、例えば運転周
波数fが9〜120Hzに制御されるものである。7は
マフラ、8は四方弁で、この四方弁は冷房運転及びドラ
イ運転と、暖房運転とで切換えられるものである。9は
室外熱交換器、10はキャピラリチューブで、このキャ
ピラリチューブには冷房運転、ドライ運転、暖房運転の
いずれの運転時においても冷媒が通過するものである。
11は暖房用キャピラリチューブで、このキャピラリチ
ューブには暖房運転時のみ冷媒が通過する。12は逆止
弁で、図に示す矢印方向のみ冷媒を通過させるものであ
る。13はストレーナ、14はサービスバルブ、15は
室内熱交換器、16はサービスバルブ、17はマフラ、
18はアキュームレータで、これら機器は冷媒管5A〜
5D、4、5E〜5F、4、5H〜5Gで環状に接続さ
れている。19は室外熱交換器9に室外空気を供給する
ための室外送風機、20は室内熱交換器15に室内空気
を供給するための室内送風機で、例えば強風H(送風量
大、室内ファンのモータ回転速度が1460rpm)、
中風M(送風量中、1260rpm)、弱風L(送風量
小、1010rpm)、微弱風LL(送風量微小、60
0rpm)に制御されるものである。
【0013】21は室内機2の運転を制御するための制
御器、22は室外機3の運転を制御するための制御器
で、これら制御器21、22同士は配線23で接続され
信号の授受を行えるようになっており、これら両制御器
21、22で圧縮機6や室内送風機20を制御するもの
なので、請求の範囲に記載の制御手段に相当する。これ
ら制御器21、22はマイクロコンピュータなどで構成
され、制御器21は室内送風機20や風向変更板(後述
する)を制御し、制御器22は室外送風機19、圧縮機
6などを主に制御する。
【0014】図1は室内機及び室外機の外観図を示し、
30は吸込グリル、31は風向変更板で、この変更板は
上下方向への空気の吹出し方向を変えるためのものであ
り、吹出口に設けられている。尚、室内機に取り付けら
れているエアフィルタ、左右方向への空気の吹出方向を
変えるための風向変更板などは図示しない。室外機にお
ける32は吹出口、33はバルブカバーである。
【0015】図3はこの空気調和機の電気回路図を示
し、まず最初に室内機側の電気回路について説明する。
【0016】71はこの室内機側の制御装置に電源を供
給するためのプラグ、72は電源スイッチ、73は電源
基板、74は電源トランス、75は端子板温度ヒュー
ズ、76はコントロール基板(制御手段)、77は風向
変更板31を駆動させるためのモータ、78は表示基板
で、表示LED79、赤外線信号を受信するための受信
回路80、室温センサー81を備えている。尚、図1の
制御器21は主に電源基板21とコントロール基板76
とで構成されていると考えてよい。82は室内熱交換器
温度検知用の熱交温度センサー、83は室内送風機を駆
動させるためのファンモータである。
【0017】電源基板73に示す84は温度ヒューズ、
85はシリアル回路、86はフィルタ、87はパワーリ
レー、88はFMC、89は12V電源、90は5V電
源、91は本体スイッチである。コントロール基板76
に示す92はモータ77を駆動させるための駆動回路、
93はサービスランプ、94はマイクロコンピュータ
(マイコン)、95は外部ROM、150はモータ83
の位置検出用のホールアイシー、96は端子である。
【0018】98は端子、151はヒューズ、99はコ
ントロール回路(制御手段)、100は四方弁、101
は室外送風機用のファンモータ、102はリアクタ、1
03はダイオード、104は電解コンデンサ、105は
電解コンデンサ、106は外気温検知用の外気温センサ
ー、107は室外熱交換器検知用の熱交温度センサー、
108は圧縮機温度検知用の圧縮機温度センサーであ
る。尚、図1の制御器22は主にコントロール基板99
から構成されていると考えてよい。
【0019】コントロール基板99における109はシ
リアル回路、110はノイズフィルタ、111はノイズ
フィルタ、112はヒューズ、113はヒューズ、11
4はスイッチング電源回路、115はマイクロコンピュ
ータ(マイコン)、116は駆動回路、117は外部R
OM、118はハイブリッドアイシー、119は駆動回
路、120はリレー、121はFMCである。
【0020】図4は圧縮機の運転周波数と室内送風機の
送風量との関係を示す線図である。この図の下部側の線
図において、送風量qは、図のM(中風)、L(弱風)
やこれらの間の送風量とすることができるものの、中風
と弱風の中間のML(1135rpm)を基準値として
不規則に増減するように制御される。この送風量の制御
に連動して、圧縮機の運転周波数fをSTを基準として
不規則に増減するよう制御される。尚、上部側の線図に
示すMAXはドライ運転A(後述する)時の最大運転周
波数(30Hz)、MINは同ドライ運転A時の最小運
転周波数(20Hz)、STは最大運転周波数と最小運
転周波数との中間周波数(25Hz)である。また、前
記制御波形は、1/fゆらぎに基いた制御となるように
演算された結果から得られる制御波形である。
【0021】室内の送風量qと圧縮機の運転周波数fと
の関係は、図4から解るように、送風量qが基準値ML
から増大する場合には、運転周波数fは逆に基準値ST
から減少するように制御され(冷凍能力は運転周波数に
比例するので、冷凍能力も運転周波数と同様に、基準値
STから減少するように制御され)、送風量qが基準値
MLから減少する場合には、運転周波数fは逆に基準値
STから増大するように制御される。即ち、請求項に記
載した制御と同じように、この空気調和機では、冷凍能
力の大きいときには室内送風機の送風量を小さくし、且
つ、冷凍能力の小さいときには室内機の送風量を大きく
制御している。尚、送風量qは送風機の回転速度に比例
するので、この回転速度が送風量に対応した量と見なし
て構わない。
【0022】ここで、運転周波数fの演算方法について
説明する。まず最初に、制御器22は、マイコン115
の外部ROM117等に予め記憶された運転周波数のゆ
らぎデータDT(X)を取り込む。このゆらぎデータ
は、時系列的に連なり、かつ値が+5〜−5の範囲内で
不規則に変化するように(値にゆらぎが生ずるように)
各々の値が設定された複数(Xmax 個)のデータ
(DT(1),DT(2),…)で構成されている。個
々のデータの値は、具体的には次の(1)式に示すカオ
ス演算式を用い、1/fのパワースペクトルとなるよう
に求められている。
【0023】 Xn+1 =(Xn+Xn 1.5)MODl ・・・(1) 但し、Xnの初期値Xo =0.2 この1/fのパワースペクトルとなるゆらぎ、所謂1/
fゆらぎは、人間の脈拍の変化もその一例とされ、人間
に格別の快適感を与えるといわれている。このため、上
記のようにして求めた運転周波数のゆらぎデータを用い
てドライ運転を行うことにより、在室者に格別の快適感
を与えることができるようにしている。
【0024】そして、制御器115は前記取り込んだゆ
らぎデータDT(X)に基づいて、次の(2)式に従っ
て目標運転周波数fを演算する。
【0025】 f=ST+DT(X) ・・・(2) 但し、STは、前述に説明したとおり25Hzである。
この(2)の式で演算された運転周波数fが制御器22
により圧縮機に供給される。同様にして、室内送風機の
回転速度も演算され、その回転速度になるように、制御
器21により制御される。
【0026】尚、前記運転周波数は1分毎に制御され
(30秒毎でも構わない)、120分間隔で繰り返しと
なるように制御されている。この120分の間隔は、長
ければ長いほど理想的であり(究極的には繰り返しがな
い方がよい)、この120分の間はこの時間であればほ
とんど周期的な制御(繰り返しのある制御)として感じ
られないので、またROM117に格納するデータ量を
減らすこともできるので、この制御サイクルの120分
を使用している。
【0027】同様に、送風量qも同様にマイコン94に
よって演算され、この送風量qに制御器21によりモー
タ83が制御される このように構成された空気調和機では、ドライ運転は次
のように行われる。空調負荷が所定値(第1所定値)よ
り大きいときはドライ運転時においても冷房運転を行
う。空調負荷が前記第1所定値以下であり、且つ前記第
1所定値より小さい所定値(第2所定値、この第2所定
値はサーモOFF点に設定してある)以上であれば特定
のドライ運転(以下「ドライ運転A」という。このドラ
イ運転Aが請求項に記載のドライ運転に相当する。)を
行う。このドライ運転Aは、圧縮機の運転周波数を20
〜30Hzの範囲でゆらがせると共に、室内送風機の運
転も同様に1/fゆらぎに基いたゆらぎ運転を行う。
尚、前記空調負荷は、室温と設定温度との差の微分値
(室温と設定温度との差の時間的変化)から判断してい
る。
【0028】また、空調負荷が第2所定値より小さいと
きは、更に特定のドライ運転(以下「ドライ運転B」と
いう)を行う。このドライ運転Bは、圧縮機の運転周波
数を21Hzで3分間運転させ、6分間停止の間欠運転
を行うと共に、室内送風機の運転は1/fゆらぎに基い
たゆらぎ運転を行う。ただし、圧縮機が停止で、室温が
20℃以下の場合は室内送風機も停止させる。
【0029】尚、室内温度が15℃未満のときは、空調
負荷の大きさに拘わらず、圧縮機及び室内送風機を停止
させておく(以下、「監視運転」と記す)。
【0030】このように構成された空気調和機は次のよ
うに動作する。この空気調和機では、冷房運転、ドライ
運転、暖房運転などを行えるものであるが、まず、ワイ
ヤレスリモコン(図示せず)でドライ運転が選択される
と共に、運転スイッチ(図示せず)が押される(S1)
と、制御器はまず最初にドライ運転か否かを判別し(S
2)、ドライ運転でなければ、その選択されている運転
モードの運転を行い(S3)、ドライ運転であれば、室
温が15℃未満であるか否かを判断する(S4)。室温
が15℃未満であれば、監視運転を行い(S5)、室温
が15℃未満でなければ、空調負荷が第1所定値以上で
あるか否かを判断する(S6)。空調負荷が第1所定値
以上であれば冷房運転を行い(S7)、第1所定値以上
でなければ空調負荷が第2所定値以上であるか否かを判
断する(S8)。空調負荷が第2所定値以上であればド
ライ運転Aを行い(S9)、第2所定値以上でなければ
ドライ運転Bを行う(S10)。
【0031】特に、ドライ運転Aを行っているとき、圧
縮機の運転周波数fは図4に示すようにより制御され
る。このとき、冷凍能力は運転周波数とほぼ比例する相
関関係がある運転周波数の増減に関連して、冷凍能力も
増減する。
【0032】尚、室内送風機の送風量qを示す波形は圧
縮機の運転周波数fを示す波形を基準値から逆転させた
もので、運転周波数が高いとき、即ち冷凍能力が大きい
ときは送風量(あるいは送風速度)が小さく、運転周波
数が低いとき、即ち冷凍能力が小さいときは送風量が大
きくなっている。
【0033】圧縮機と室内送風機とが図4に示すように
制御されることは、冷凍能力が大きいときには室内送風
機での送風量を小さく制御することを意味している。こ
のとき室内熱交換器の温度は低いので、送風量が小さ
い、つまり空気の循環量が少ないものの、空気中の水蒸
気は凝縮しやすく(除湿しやすく)なっている。また、
冷凍能力が小さいときには室内送風機での送風量を大き
くなるよう制御する。このとき室内熱交換器の温度はそ
れほど低くないものの、送風量が大きい、つまり空気の
循環量が多くなり、空気中の水蒸気は凝縮しやすくなっ
ている。このため、ドライ運転時に本発明によるこのよ
うな制御を行っても、除湿量が低下するようなことは防
止されている。
【0034】尚、この第1実施例では、運転周波数を制
御しても冷凍能力が実際に制御されるまで時間的な遅れ
が生じるものの、その時間遅れを考慮していなかった
が、この時間遅れを考慮して、運転周波数の制御を室内
送風機の制御より早めに行うように制御しても構わな
い。運転周波数を変更してから冷凍能力が変化するま
で、例えば、冷媒管4の長さが4mのとき約3分程度の
時間がかかるものであるので、この時間だけ早めに運転
周波数を制御するように制御しても構わない。むしろ、
この時間だけ早めに運転周波数を制御するようにした方
が所望の目的の制御に近づけるため、望ましい。
【0035】図6に本願発明の第2実施例における制御
波形を示す。前述の実施例(第1実施例)と違うところ
は、圧縮機及び室内送風機の制御波形のみである。図5
の上部及び下部の線図は、マクロ的(巨視的)に見ると
正弦波であるが、その線図をミクロ的(微視的)に見る
と不規則な増減のある波形(この波形も、1/fゆらぎ
に基いたものである)となっている。そして、上部の線
図の制御波形の位相を180度ずらすと、下部の制御波
形となる。
【0036】このような制御波形で制御を行えば、第1
実施例と同じように、室内の送風量qと圧縮機の運転周
波数fとの関係は、送風量qが基準値MLから増大する
場合には、運転周波数fは逆に基準値STから減少する
ように制御され(冷凍能力は運転周波数に比例するの
で、冷凍能力も運転周波数と同様に、基準値から減少す
るように制御され)、送風量qが基準値MLから減少す
る場合には、運転周波数fは逆に基準値STから増大す
るように制御される。
【0037】この第2実施例のように、マクロ的に見て
基準値から増減するような制御波形であれば、逆位相に
制御すると、冷凍能力の増減制御に応じて室内送風機の
送風量を減増制御されるものであるが、例えば、その制
御波形の1周期が増加だけのような波形では、180度
位相をずらしただけでは冷凍能力の増減(大小)が送風
量の減増(小大)に対応しないので、注意が必要であ
る。
【0038】図7には第3実施例の要部の冷媒回路図を
示し、省略した部分の回路図は、第1実施例の空気調和
機とほぼ同じであるが、圧縮機は能力可変型のものでは
なく、一定速の圧縮機を使用している。41は電動膨張
弁(減圧器)で、制御器により、その開度(減圧量)を
調節されることによって、冷媒の循環量、延いては冷凍
能力を制御するものである。
【0039】図8には第4実施例の要部の冷媒回路図を
示し、第3実施例と同様に省略した部分の回路図は、第
1実施例の空気調和機と同じであるが、圧縮機は能力可
変型のものではなく、一定速の圧縮機を使用している。
51、52、53は開閉弁、54、55、56はキャピ
ラリチューブである。開閉弁51、52、53が閉じら
れていると、その弁と並列接続されたキャピラリチュー
ブ(減圧器)54、55、56に冷媒が通過する。よっ
て、開閉弁51、52、53の開閉により冷媒の循環
量、延いては冷凍能力を制御するものである。
【0040】図9には第5実施例の説明図を示してい
る。61は吸収式冷凍機などの熱源機で、室内熱交換器
62に冷水(あるいは冷たいブライン)を供給するもの
である。63は制御弁で、冷水の供給量を増減制御する
ものである。64は制御器(制御手段)で、制御弁の開
度を制御する。65は室内送風機、66は室内機で、室
67の例えば壁の上部に据付けられているものである。
【0041】これら第1〜第5実施例のように冷却器の
みを備え、再加熱用熱交換器を備えていない空気調和機
では、その吹出し空気の温度は室温より低いのが普通で
あり、周期的に冷たい空気が吹出されこの空気に当たる
と不快感が特に大きく感じられるものであるが、この空
気調和機のようにドライ運転時に制御されると前述の不
快感を極力抑えることができる。
【0042】尚、これら第1〜第5実施例では、単一の
室内熱交換器を備えた空気調和機の例で説明したが、2
つの熱交換器(冷却・除湿用の冷却器と冷却された空気
の再加熱用の熱交換器)を備えた空気調和機に本願発明
を適用しても構わない。
【0043】更に、この明細書では、空気調和機の言葉
を冷房運転、ドライ運転、(あるいは暖房運転)を行え
る空気調和機を当然含む言葉として使用しているが、室
内を除湿する除湿機(室内空気を冷却器で冷却・除湿
し、再加熱器で吸込温度まで再加熱する除湿機)を含む
言葉としても使用している。
【0044】
【発明の効果】この発明によれば、冷凍能力と室内送風
機とをゆらぎ制御とすると共に、ドライ運転時に前記圧
縮機及び室内送風機を1/fゆらぎに基いたゆらぎ制御
とすると共に、冷凍能力の大きいときには室内送風機の
送風量を小さくし、且つ、冷凍能力の小さいときには室
内送風機の送風量を大きくするように制御するので、ド
ライ運転時に冷たい空気が多量に吹出されるようなこと
は防止されると共に、その空気の吹出し量もゆらぎに基
いて制御されるので、温度低下がしにくく、ドライ運転
を快適に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の空気調和機の室内機と室外機とを示
す外観斜視図である。
【図2】同空気調和機を示す冷媒回路図である。
【図3】同空気調和機の電気回路図である。
【図4】同空気調和機の圧縮機への運転周波数の制御と
送風機の送風量の制御との関係を示す線図である。
【図5】同空気調和機のドライ運転時の制御を示すフロ
ーチャートである。
【図6】この発明の第2実施例の制御波形を示す線図で
ある。
【図7】この発明の空気調和機の第3実施例の要部を示
す冷媒回路図である。
【図8】この発明の空気調和機の第4施例の要部を示す
冷媒回路図である。
【図9】この発明の空気調和機の第5実施例を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 空気調和機 4 冷媒管(配管) 5A〜5H 冷媒管(配管) 6 能力可変型の圧縮機 9 室外熱交換器 10、11 減圧器 15 室内熱交換器 20 室内送風機 21 制御器(制御手段) 22 制御器(制御手段) 41 電動膨張弁(減圧器) 55、56、57 キャピラリチューブ(減圧器) 61 熱源機 62 室内熱交換器(冷却器) 64 制御器(制御手段) 65 室内送風機

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と室外熱交換器と減圧器と室内熱
    交換器とを環状に配管接続して冷凍サイクルを構成し、
    前記減圧器の減圧量を制御して冷凍能力を制御すると共
    に、蒸発器として機能させた室内熱交換器に室内送風機
    で室内空気を送って冷房運転あるいはドライ運転を可能
    とした空気調和機において、前記ドライ運転時に前記減
    圧器の減圧量及び室内送風機の送風量を1/fゆらぎに
    基いたゆらぎ制御とすると共に、前記冷凍能力の大きい
    ときには室内送風機の送風量を小さくし、且つ、前記冷
    凍能力の小さいときには前記室内送風機の送風量を大き
    くする制御手段を備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 圧縮機と室外熱交換器と減圧器と室内熱
    交換器とを環状に配管接続して冷凍サイクルを構成し、
    前記減圧器の減圧量を制御して冷凍能力を制御すると共
    に、蒸発器として機能させた室内熱交換器に室内送風機
    で室内空気を送って冷房運転あるいはドライ運転を可能
    とした空気調和機において、前記ドライ運転時に前記減
    圧器の減圧量及び室内送風機の送風量を1/fゆらぎに
    基いたゆらぎ制御とすると共に、これらの制御波形の位
    相をほぼ180度ずらす制御手段を備えたことを特徴と
    する空気調和機。
  3. 【請求項3】 能力可変型の圧縮機と室外熱交換器と室
    内熱交換器とを環状に配管接続して冷凍サイクルを構成
    し、前記圧縮機の回転速度を制御して冷凍能力を制御す
    ると共に、蒸発器として機能させた室内熱交換器に室内
    送風機で室内空気を送って冷房運転あるいはドライ運転
    を可能とした空気調和機において、前記ドライ運転時に
    前記圧縮機の回転速度及び室内送風機の送風量を1/f
    ゆらぎに基いたゆらぎ制御とすると共に、前記冷凍能力
    の大きいときには室内送風機の送風量を小さくし、且
    つ、前記冷凍能力の小さいときには前記室内送風機の送
    風量を大きくする制御手段を備えたことを特徴とする空
    気調和機。
  4. 【請求項4】 能力可変型の圧縮機と室外熱交換器と室
    内熱交換器とを環状に配管接続して冷凍サイクルを構成
    し、前記圧縮機の回転速度を制御して冷凍能力を制御す
    ると共に、蒸発器として機能させた室内熱交換器に室内
    送風機で室内空気を送って冷房運転あるいはドライ運転
    を可能とした空気調和機において、前記ドライ運転時に
    前記圧縮機の回転速度及び室内送風機の送風量を1/f
    ゆらぎに基いたゆらぎ制御とすると共に、これらの制御
    波形の位相をほぼ180度ずらす制御手段を備えたこと
    を特徴とする空気調和機。
  5. 【請求項5】 熱源機と、冷却器と、この冷却器に室内
    空気を供給するための室内送風機とを備え、前記熱源機
    を制御して冷却器での冷凍能力を制御する共に、前記冷
    却器に室内送風機で室内空気を送って冷房運転およびド
    ライ運転を可能とした空気調和機において、前記ドライ
    運転時に前記熱源機の能力及び室内送風機の送風量を1
    /fゆらぎに基いたゆらぎ制御とすると共に、前記冷凍
    能力の大きいときには室内送風機の送風量を小さくし、
    且つ、前記冷凍能力の小さいときには前記室内送風機の
    送風量を大きくする制御手段を備えたことを特徴とする
    空気調和機。
  6. 【請求項6】 熱源機と、冷却器と、この冷却器に室内
    空気を供給するための室内送風機とを備え、前記熱源機
    を制御して冷却器での冷凍能力を制御する共に、前記冷
    却器に室内送風機で室内空気を送ってドライ運転を可能
    にした空気調和機において、前記ドライ運転時に前記熱
    源機の能力及び室内送風機の送風量を1/fゆらぎに基
    いたゆらぎ制御とすると共に、これらの制御波形の位相
    を180度ずらす制御手段を備えたことを特徴とする空
    気調和機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100672508B1 (ko) 2004-07-02 2007-01-24 엘지전자 주식회사 공기조화기용 실내기의 토출기류 제어방법
JP2016075441A (ja) * 2014-10-08 2016-05-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 空気調和機
US10054128B2 (en) 2013-03-04 2018-08-21 Mitsubishi Electric Corporation Blower and air conditioner using same
JP2020098055A (ja) * 2018-12-17 2020-06-25 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 空調制御装置及びプログラム

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