JPH10110694A - 液化ガス用潜没ポンプ装置 - Google Patents
液化ガス用潜没ポンプ装置Info
- Publication number
- JPH10110694A JPH10110694A JP26404196A JP26404196A JPH10110694A JP H10110694 A JPH10110694 A JP H10110694A JP 26404196 A JP26404196 A JP 26404196A JP 26404196 A JP26404196 A JP 26404196A JP H10110694 A JPH10110694 A JP H10110694A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impeller
- side ring
- pressure
- generated
- ring diameter
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- Pending
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- Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】液化ガス用潜没ポンプ装置の起動時に軸受にか
かる大きなスラスト荷重を低減し、軸受の長寿命化を図
る。 【解決手段】液化ガス用潜没ポンプにおいて、インペラ
2及びバランスディスクピストン3の上下面の強制うず
流れ状態を近似状態とすることによって、潜没ポンプ起
動時の軸受スラスト荷重を軽減する。
かる大きなスラスト荷重を低減し、軸受の長寿命化を図
る。 【解決手段】液化ガス用潜没ポンプにおいて、インペラ
2及びバランスディスクピストン3の上下面の強制うず
流れ状態を近似状態とすることによって、潜没ポンプ起
動時の軸受スラスト荷重を軽減する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液化ガスタンク用
潜没ポンプ装置に関する。
潜没ポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】潜没ポンプ装置には、軸推力平衡装置と
して、たとえば特公昭58−25876号公報に示すバ
ランスディスクが用いられ、軸方向に狭い隙間と圧力室
とを有している。推力を調整するための軸方向隙間を有
する軸推力平衡装置は、ポンプが所定の高圧吐出圧力を
発生させた状態で、スラスト軸受に作用する軸推力を軽
減もしくは零にすることができる。
して、たとえば特公昭58−25876号公報に示すバ
ランスディスクが用いられ、軸方向に狭い隙間と圧力室
とを有している。推力を調整するための軸方向隙間を有
する軸推力平衡装置は、ポンプが所定の高圧吐出圧力を
発生させた状態で、スラスト軸受に作用する軸推力を軽
減もしくは零にすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、潜没ポンプ装
置の場合には、揚液管内を満液にするまでの起動時数分
間は、所定の吐出圧力を確保できず、インペラ、液中モ
ータ、シャフト等の重量と大きなインペラの軸推力がス
ラスト軸受に負荷され、軸受の寿命が低下する問題があ
った。潜没ポンプが大型化すると、益々スラスト軸受に
負荷される重量が増加し、軸受寿命が必要とする寿命を
下回ることになる。
置の場合には、揚液管内を満液にするまでの起動時数分
間は、所定の吐出圧力を確保できず、インペラ、液中モ
ータ、シャフト等の重量と大きなインペラの軸推力がス
ラスト軸受に負荷され、軸受の寿命が低下する問題があ
った。潜没ポンプが大型化すると、益々スラスト軸受に
負荷される重量が増加し、軸受寿命が必要とする寿命を
下回ることになる。
【0004】本発明の目的は、揚液管を満液にするまで
の過大吐出流量の低圧運転時に発生するポンプ内不平衡
軸推力を少なくして、軸受の負荷を軽減せしめ、軸受の
長寿命化を図るに好適な液化ガスタンク用潜没ポンプ装
置を得ることにある。
の過大吐出流量の低圧運転時に発生するポンプ内不平衡
軸推力を少なくして、軸受の負荷を軽減せしめ、軸受の
長寿命化を図るに好適な液化ガスタンク用潜没ポンプ装
置を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、液化ガスを
圧送するインペラとそれを駆動する液中モータより成
り、推力調整のための軸方向隙間を有する軸推力平衡装
置を備え、液化ガスタンク内に垂下された揚液管の底部
に設置される潜没ポンプにおいて、インペラ吐出側リン
グ径をインペラ吸込側リング径の0.7〜1.2倍にする
ことによって、達成される。
圧送するインペラとそれを駆動する液中モータより成
り、推力調整のための軸方向隙間を有する軸推力平衡装
置を備え、液化ガスタンク内に垂下された揚液管の底部
に設置される潜没ポンプにおいて、インペラ吐出側リン
グ径をインペラ吸込側リング径の0.7〜1.2倍にする
ことによって、達成される。
【0006】ポンプ起動時には、インペラやバランスデ
ィスクピストンの高速回転によって側板面に誘起される
強制うず流れによって発生する圧力で、軸推力が発生す
る。
ィスクピストンの高速回転によって側板面に誘起される
強制うず流れによって発生する圧力で、軸推力が発生す
る。
【0007】したがって、インペラ及びバランスディス
クピストンの上下面の強制うず流れ状態を近似状態とす
ることによって、潜没ポンプ起動時の軸受荷重を軽減す
る。
クピストンの上下面の強制うず流れ状態を近似状態とす
ることによって、潜没ポンプ起動時の軸受荷重を軽減す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係わる液化ガス
用潜没ポンプ装置の実施例の縦断面図であり、図3は本
実施例における流体の流れの基本原理を説明するための
図、図2はインペラ及びバランスピストン部の詳細断面
図である。
用潜没ポンプ装置の実施例の縦断面図であり、図3は本
実施例における流体の流れの基本原理を説明するための
図、図2はインペラ及びバランスピストン部の詳細断面
図である。
【0009】図1において、潜没ポンプは液化ガスタン
ク内に垂下された揚溶管1の底部に設置されており、イ
ンペラ2とこれを駆動する液中モータ4及び軸推力平衡
装置のバランスデイスクピストン3、シャフト6より構
成されている。
ク内に垂下された揚溶管1の底部に設置されており、イ
ンペラ2とこれを駆動する液中モータ4及び軸推力平衡
装置のバランスデイスクピストン3、シャフト6より構
成されている。
【0010】次に、図3によって、本実施例における流
体の流れの基本原理を説明すると、軸アに取り付けられ
た回転板イの側面と固定板ウとの間に存在する液が、回
転板ウの回転につられて回転することによって強制うず
流れが発生する。この強制うず流れによって圧力Aが図
示のように発生することが知られている。この結果、固
定板ウが回転板上側面に対してのみ設置されていない時
には、矢印Bの方向に下向きの推力が発生する。
体の流れの基本原理を説明すると、軸アに取り付けられ
た回転板イの側面と固定板ウとの間に存在する液が、回
転板ウの回転につられて回転することによって強制うず
流れが発生する。この強制うず流れによって圧力Aが図
示のように発生することが知られている。この結果、固
定板ウが回転板上側面に対してのみ設置されていない時
には、矢印Bの方向に下向きの推力が発生する。
【0011】そこで、図2の詳細図に示すように、イン
ペラ吸込側リング径d1と吐出側リング径d2とは同程
度の寸法としている。かりに、寸法d1=d2であれ
ば、うず流れによって発生する圧力分布状態をインペラ
上下面で同じになる。発生圧力は、リング径dの二乗に
影響を受けるので、上下に近似の圧力分布状態、すなわ
ち50%程度の差の圧力分布状態を得るためには、d2
= 0.5〜1.5×d1=0.7〜1.2×d1とすればよい。こ
れによって、インペラの上下面の強制うず流れ状態とこ
れによる圧力分布状態を近似のものとすることができ
る。
ペラ吸込側リング径d1と吐出側リング径d2とは同程
度の寸法としている。かりに、寸法d1=d2であれ
ば、うず流れによって発生する圧力分布状態をインペラ
上下面で同じになる。発生圧力は、リング径dの二乗に
影響を受けるので、上下に近似の圧力分布状態、すなわ
ち50%程度の差の圧力分布状態を得るためには、d2
= 0.5〜1.5×d1=0.7〜1.2×d1とすればよい。こ
れによって、インペラの上下面の強制うず流れ状態とこ
れによる圧力分布状態を近似のものとすることができ
る。
【0012】また、バランスディスクピストン3の下面
部には保持板3Aを設け、バランスディスクピストン3
の下面との間に圧力室3Bを形成し、強制うず流れによ
って発生する圧力を保持している。バランスディスクピ
ストン3上面部には圧力室3Cがあり、上面部に発生す
る強制うず流れを保持しているので、バランスディスク
ピストン3の上下面の強制うず流れ状態とこれによる圧
力分布状態を近似したものにすることができる。
部には保持板3Aを設け、バランスディスクピストン3
の下面との間に圧力室3Bを形成し、強制うず流れによ
って発生する圧力を保持している。バランスディスクピ
ストン3上面部には圧力室3Cがあり、上面部に発生す
る強制うず流れを保持しているので、バランスディスク
ピストン3の上下面の強制うず流れ状態とこれによる圧
力分布状態を近似したものにすることができる。
【0013】このように、ポンプ起動時のポンプ吐出圧
がほとんどゼロの時には、ピストン3のそれぞれの上下
面に発生する圧力はほぼ等しいので相殺され、スラスト
軸受5には、インペラ2,バランスディスクピストン
3,液中モータ4などのロータの重量程度しか負荷され
なくなる。このため、潜没ポンプが所定の高圧の吐出圧
力を発生するようになった後は、バランスディスクピス
トン3の上面軸方向隙間δ1が自動的に小さくなること
によって、スラスト軸受5の荷重が小さくなり、もしく
は零になる。
がほとんどゼロの時には、ピストン3のそれぞれの上下
面に発生する圧力はほぼ等しいので相殺され、スラスト
軸受5には、インペラ2,バランスディスクピストン
3,液中モータ4などのロータの重量程度しか負荷され
なくなる。このため、潜没ポンプが所定の高圧の吐出圧
力を発生するようになった後は、バランスディスクピス
トン3の上面軸方向隙間δ1が自動的に小さくなること
によって、スラスト軸受5の荷重が小さくなり、もしく
は零になる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、潜没ポンプ装置のスラ
スト軸受に負荷される荷重を高圧の吐出運転時ばかりで
なく、起動時の過大吐出流量の低圧運転時にも軽減する
ことができる。
スト軸受に負荷される荷重を高圧の吐出運転時ばかりで
なく、起動時の過大吐出流量の低圧運転時にも軽減する
ことができる。
【図1】本発明に係わる液化ガス用潜没ポンプ装置の実
施例の縦断面図。
施例の縦断面図。
【図2】本実施例における流体の流れの基本原理を説明
するための図。
するための図。
【図3】図1に示す実施例のインペラ及びバランスディ
スクピストン部の詳細縦断面図。
スクピストン部の詳細縦断面図。
1… 揚液管 2… インペラ 3… バランスディスクピストン 3A… 保持板 3B,3C… 圧力室 4… 液中モータ 5… スラスト軸受 6… シャフト
Claims (3)
- 【請求項1】液化ガスを圧送するインペラとそれを駆動
する液中モータより成り、推力調整のための軸方向隙間
を有する軸推力平衡装置を備え、液化ガスタンク内に垂
下された揚液管の底部に設置される潜没ポンプにおい
て、インペラ吐出側リング径をインペラ吸込側リング径
の0.7〜1.2倍としたことを特徴とする液化ガス用潜
没ポンプ装置。 - 【請求項2】請求項1の潜没ポンプにおいて、インペラ
吐出側リング径とインペラ吸込側リング径とを同一とし
たことを特徴とする液化ガス用潜没ポンプ装置。 - 【請求項3】請求項1の潜没ポンプにおいて、軸推力平
衡装置の両側面に、軸推力平衡装置回転板によって誘起
されるうず流れ圧力を保持する圧力室を設けたことを特
徴とする液化ガス用潜没ポンプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26404196A JPH10110694A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 液化ガス用潜没ポンプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26404196A JPH10110694A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 液化ガス用潜没ポンプ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10110694A true JPH10110694A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17397736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26404196A Pending JPH10110694A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 液化ガス用潜没ポンプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10110694A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010036714A2 (en) * | 2008-09-26 | 2010-04-01 | Baker Hughes Incorporated | Electrical submersible pump with equally loaded thrust bearings |
US8342821B2 (en) | 2010-10-21 | 2013-01-01 | Baker Hughes Incorporated | Tuned bearing |
-
1996
- 1996-10-04 JP JP26404196A patent/JPH10110694A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010036714A2 (en) * | 2008-09-26 | 2010-04-01 | Baker Hughes Incorporated | Electrical submersible pump with equally loaded thrust bearings |
WO2010036714A3 (en) * | 2008-09-26 | 2010-07-08 | Baker Hughes Incorporated | Electrical submersible pump with equally loaded thrust bearings |
US7987913B2 (en) | 2008-09-26 | 2011-08-02 | Baker Hughes Incorporated | Electrical submersible pump with equally loaded thrust bearings and method of pumping subterranean fluid |
US8342821B2 (en) | 2010-10-21 | 2013-01-01 | Baker Hughes Incorporated | Tuned bearing |
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