JPH1010999A

JPH1010999A - 表示装置

Info

Publication number: JPH1010999A
Application number: JP8181682A
Authority: JP
Inventors: Teruhiko Fujiwara; 照彦藤原; Toshiyuki Kawahara; 利行河原; Koki Otsuki; 紘樹大槻; Hiroyuki Nishi; 裕行西
Original assignee: Omron Corp; Omron Tateisi Electronics Co
Current assignee: Omron Corp
Priority date: 1996-06-24
Filing date: 1996-06-24
Publication date: 1998-01-16

Abstract

(57)【要約】【課題】電気代やバッテリなどのランニングコストを
削減することが可能になるばかりか、配線が不要になっ
て、設置場所を自由に選択することができ、また、表示
内容の更新にあたってその都度、情報を製作する必要が
なく、コストを低減することが可能になる表示装置を提
供する。【解決手段】記憶機能を有する表示パネル１と、表示
パネル１に表示される情報を作成する情報作成装置２
と、情報作成装置２で作成された情報を表示パネル１に
転送する情報転送・通信用端子装置３とを備え、表示パ
ネル１が、表示素子にメモリー性を有する強誘電性液晶
を用いて構成した表示部２０を有し且つ可繞性を有する
薄膜体構成である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、表示部が記憶機能
を有する薄型の表示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の情報表示、店舗の表札、営業案
内、傾向表示等を目的とした表示装置は、主として、表
示燈、ＬＥＤ方式の表示パネル、ポスター、張り紙であ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の表示装置としての表示燈、ＬＥＤ方式の表示パネル
にあっては、常に電源を供給する必要があり、屋外等
の、電源から離れた位置で使用する場合、配線のために
設置場所が制限されたり、電気代やバッテリなどのラン
ニングコスト及び配線のための材料費、加工費が高いと
いう問題点があった。

【０００４】また、上記従来の表示装置としての表示
燈、ポスター、張り紙にあっては、表示内容が変更でき
ないために、情報の内容が更新される毎に製作しなけれ
ばならず、結果としてコストが高くなるという問題点が
あった。

【０００５】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであって、その目的とするところは、電気代やバ
ッテリなどのランニングコストを削減することが可能に
なるばかりか、配線が不要になって、設置場所を自由に
選択することができ、また、表示内容の更新にあたって
その都度、情報を製作する必要がなく、コストを低減す
ることが可能になる表示装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項１の発明に係わる表示装置は、記憶機能を
有する表示パネルと、前記表示パネルに表示される情報
を作成する情報作成装置と、前記情報作成装置で作成さ
れた情報を前記表示パネルに転送すると共に、前記表示
パネルに対して分離可能な情報転送・通信用端子装置と
を備えたことを特徴とする。

【０００７】かかる構成により、情報作成装置で作成さ
れた情報は、情報転送・通信用端子装置を介して表示パ
ネルの入力側に取り込まれ、信号処理の後に表示され
る。そして、この表示パネルは、それ自体、記憶機能を
有しているために、電源の供給が停止されても、情報内
容は保持されて表示され続ける。そして、一定期間の経
過後に、電源の供給が開始されて、他の情報が、上記し
たと同様にして表示パネルの入力側に取り込まれること
により、この情報が表示される。

【０００８】このために、電気代やバッテリなどのラン
ニングコストを削減することが可能になるばかりか、配
線が不要になって、設置場所を自由に選択することがで
きる。また、先に情報を表示した後、再度通電し他の情
報を表示パネルの入力側に取り込ませることにより、表
示内容の更新が可能になるので、その都度、情報を製作
する必要がなくなって、コストを低減することが可能に
なる。

【０００９】また、上記の目的を達成するために、請求
項２の発明に係わる表示装置は、請求項１記載の表示装
置において、前記表示パネルが、表示素子にメモリー性
を有する強誘電性液晶を用いて構成した表示部を有し且
つ可繞性を有する薄膜体構成である。

【００１０】かかる構成により、上記した請求項１の発
明の作用と同様な作用を奏し得るばかりか、強誘電性液
晶を用いた薄膜であるために曲げることが可能になる
し、高速応答性に優れ、メモリ−性を有し、高視野角を
有するものとなる。

【００１１】また、上記の目的を達成するために、請求
項３の発明に係わる表示装置は、請求項１又は請求項２
記載の表示装置において、前記表示パネルを回覧板の表
示部に使用した。

【００１２】かかる構成により、上記した請求項１の発
明の作用と同様な作用を奏し得るばかりか、回覧板は、
それ自体、記憶機能（表示メモリ性）を有しているため
に、電源の供給がとめられても、一度表示された記載内
容はそのままに表示されて、回覧性を発揮し得る。そし
て、先に情報を表示した後、再度通電し他の情報を回覧
板の入力側に取り込ませることにより、表示内容の更新
が可能になるので、その都度、情報を製作する必要がな
くなるばかりか、ペーパーレスによる経費節減が可能に
なる。

【００１３】また、上記の目的を達成するために、請求
項４の発明に係わる表示装置は、請求項１又は請求項２
記載の表示装置において、前記表示パネルを運行時間表
の時間表示部に使用した。

【００１４】かかる構成により、上記した請求項１の発
明の作用と同様な作用を奏し得るばかりか、この運行時
間表は、それ自体、記憶機能（表示メモリ性）を有して
いるために、電源の供給がとめられても、一度受けた運
行時間表をそのままに表示する。そして、一定期間の経
過後に、電源の供給が開始されて、次期の運行時間表
が、上記したと同様にして入力側に取り込まれ、信号処
理の後に表示部に表示される。

【００１５】このように、表示パネルを運行時間表に用
いることにより、電源が不要になって、設置場所を自由
に選択することができるし、再利用による経費が節減で
きる。また、緊急時、臨時運行に対応が可能になる。

【００１６】また、上記の目的を達成するために、請求
項５の発明に係わる表示装置は、請求項１又は請求項２
記載の表示装置において、前記表示パネルを料理メニュ
ーの料理品表示部に使用した。

【００１７】かかる構成により、上記した請求項１の発
明の作用と同様な作用を奏し得るばかりか、この料理メ
ニューは、それ自体、記憶機能を有しているために、電
源の供給がとめられても、一度受けた料理メニュー内容
をそのままに表示する。そして、一定期間の経過後に、
電源の供給が開始されて、別の料理メニュー内容が料理
メニューの入力側に取り込まれ、信号処理の後に表示部
に表示される。

【００１８】このように、表示パネルをレストラン等の
料理メニューに用いることにより、日替り調理品、特別
調理品、定期的な変更調理品等に対応可能になる。

【００１９】また、上記の目的を達成するために、請求
項６の発明に係わる表示装置は、請求項１又は請求項２
記載の表示装置において、前記表示パネルを警告表示パ
ネルの表示部に使用した。

【００２０】かかる構成により、この警告表示パネル
は、それ自体、記憶機能を有しているために、電源の供
給がとめられても、一度受けた警告表示をそのままに表
示する。そして、一定期間の経過後に、電源の供給が開
始されて、次の警告表示が警告表示パネルの入力側に取
り込まれ、信号処理の後に表示部に表示される。

【００２１】このように、表示パネルを工事現場の警告
表示パネルに用いることにより、電源が不要になって、
設置場所を自由に選択することができる。

【００２２】また、上記の目的を達成するために、請求
項７の発明に係わる表示装置は、請求項１又は請求項２
記載の表示装置において、前記表示パネルを屋外表示燈
の表示部に使用した。

【００２３】かかる構成により、屋外表示灯の表示部
は、それ自体、記憶機能を有しているために、電源の供
給がとめられても、一度受けた表示をそのままに表示す
る。そして、一定期間の経過後に、電源の供給が開始さ
れて、次の表示が屋外表示灯の表示部の入力側に取り込
まれ、信号処理の後に表示部に表示される。

【００２４】また屋外表示灯の表示部が円筒形である場
合でも、この表示部に用いられる表示パネルが薄型であ
って、曲げることが可能であるために、円筒形の曲面に
沿って、表示パネルを張り付けて屋外表示灯の表示部に
することができる。

【００２５】このように、表示パネルを屋外表示灯の表
示部に用いることにより、電源が不要になって、設置場
所を自由に選択することができる。

【００２６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。

【００２７】本発明の実施の形態例に係わる表示装置
は、図１に示すようにそれ自体、記憶機能（表示メモリ
ー性）を有する表示パネル１と、この表示パネル１に写
し出される画像もしくは文字等の情報を作成する情報作
成装置２と、この情報作成装置２で作成された情報を表
示パネル１に転送する情報転送・通信用端子装置３から
大略構成してあり、表示パネル１は、情報転送・通信用
端子装置３に対してコネクタにより着脱可能になされて
いる。

【００２８】前記表示パネル１は、強誘電性液晶（強誘
電性高分子液晶）を用いた可繞性を有する薄膜体構成で
あり、その厚さが０．５ｍｍ程度である。強誘電性高分
子液晶は、棒状の強誘電性液晶がすだれ状にぶらさがっ
た側鎖型の高分子液晶であり、この強誘電性液晶を用い
た表示パネル１は、配向膜不要であってカラーフイルタ
ーを積層することにより多彩な表示ができるものであ
る。そして、この強誘電性液晶は、高速応答性に優れ、
メモリ−性を有し、高視野角を有するものであり、強誘
電性液晶を用いた表示パネル１は、それ自体、記憶機能
（表示メモリ性）を有している。

【００２９】そして、前記表示パネル１は、図２に示す
ように強誘電性液晶を用いた表示部２０と、この表示部
２０の表示素子（画像素子）を駆動するＸ、Ｙドライバ
２１、２２と、Ｘドライバ２１に表示信号を送るアドレ
ス選択属性認識部２３と、Ｙドライバ２２に表示信号を
送るアドレス選択属性認識部２４と有しており、アドレ
ス選択属性認識部２３、２４の入力側はコネクタ２５に
接続してある。

【００３０】前記情報作成装置２はパーソナルコンピュ
ーター等が使用される。また、情報転送・通信用端子装
置３としては、専用コントローラ５を用いることによ
り、その機能性を高めることが可能である。そして、前
記情報作成装置２と専用コントローラ５とで制御部３０
を構成している。

【００３１】専用コントローラ５は、図３に示すように
プログラマブルコントローラ（以下、ＰＣ）１０と、省
線ターミナル装置１２Ａ、１２Ｂとから大略構成してあ
る。ＰＣ１０は、ＣＰＵ１２と、このＣＰＵ１２の入力
側に位置した入力ユニット１４と、ＣＰＵ１１の出力側
に位置した出力ユニット１５とを備えており、入力ユニ
ット１４はコネクタ部１４Ａを、出力ユニット１５はコ
ネクタ部１５Ａをそれぞれ備えている。

【００３２】省線ターミナル装置１２Ａ、１２Ｂは、送
信側のコネクタ内蔵型リンクターミナル１６と受信側の
コネクタ内蔵型リンクターミナル１７とを備えており、
送信側のコネクタ内蔵型リンクターミナル１６は、この
コネクタ内蔵型リンクターミナル１６に入力された複数
のパラレル信号をシリアル信号に変換するパラレル・シ
リアル変換器（図示せず）を有しており、また、受信側
のコネクタ内蔵型リンクターミナル１７は、このコネク
タ内蔵型リンクターミナル１７に取り込まれたシリアル
信号を複数のパラレル信号に変換するパラレル・シリア
ル変換器（図示せず）を有していて、送、受信側のコネ
クタ内蔵型リンクターミナル１６、１７のそれぞれの信
号線接続端子間を信号線１８で接続し、プラス、マイナ
スの電源用接続端子間を電源線１９Ａ、１９Ｂで接続し
て構成してある。

【００３３】そして、一方の省線ターミナル装置１２Ａ
は、その送信側のコネクタ内蔵型リンクターミナル１６
のコネクタ（図示せず）を前記情報作成装置２に接続し
てあり、受信側のコネクタ内蔵型リンクターミナル１７
のコネクタ（図示せず）は、ＰＣ１０の入力ユニット１
４のコネクタ部１４Ａに接続してある。また、他方の省
線ターミナル装置１２Ｂは、その送信側のコネクタ内蔵
型リンクターミナル１６のコネクタ（図示せず）をＰＣ
１０の出力ユニット１５のコネクタ部１５Ａに接続して
あり、受信側のコネクタ内蔵型リンクターミナル１７の
コネクタ（図示せず）は、前記表示パネル１のコネクタ
２５に接続してある。

【００３４】したがって、前記情報作成装置２で作成さ
れ画像もしくは文字等の情報は、一方の省線ターミナル
装置１２Ａの送信側のコネクタ内蔵型リンクターミナル
１６にパラレル信号として取り込まれ、このパラレル信
号はパラレル・シリアル変換器によってシリアル信号に
変換され、信号線１８を経て受信側のコネクタ内蔵型リ
ンクターミナル１７に入り、これのパラレル・シリアル
変換器によってパラレル信号に変換されてＰＣ１０の入
力ユニット１４に取り込まれる。このようにして、ＰＣ
１０では、前記情報作成装置２で作成され複数の情報が
取り込まれて、記憶される。

【００３５】ＰＣ１０に記憶された複数の情報のうちの
一つが、このＰＣ１０の出力ユニット１５からパラレル
信号として他方の省線ターミナル装置１２Ｂの送信側の
コネクタ内蔵型リンクターミナル１６に取り込まれ、こ
のパラレル信号はパラレル・シリアル変換器によってシ
リアル信号に変換され、信号線１８を経て受信側のコネ
クタ内蔵型リンクターミナル１７に入り、これのパラレ
ル・シリアル変換器によってパラレル信号に変換されて
表示パネル１の入力側に取り込まれ、信号処理の後に表
示部２０に情報として表示される。

【００３６】この表示パネル１は、それ自体、記憶機能
（表示メモリ性）を有しているために、ＰＣ１０からの
信号が停止されても（電源の供給が停止されても）、一
度受けた情報をそのままに表示する。そして、一定期間
の経過後に、電源の供給が開始されてＰＣ１０に記憶さ
れた複数の情報のうちの他の一つが、上記したと同様に
して表示パネル１の入力側に取り込まれ、信号処理の後
に表示部２０に、この他の情報が表示される。

【００３７】次に、上記のように構成された表示装置の
使用例について説明する。表示装置の使用例としては、
その表示パネル１が薄型であって、それ自体、記憶機能
（表示メモリ性）を有していることを利用して、図１に
示すように表示パネル１を町内、マンション等の回覧板
３１の表示部３１Ａに用いている。

【００３８】この場合、ＰＣ１０に記憶された複数の記
載内容（情報）のうちの一つが、上記したように、この
ＰＣ１０の出力ユニット１５から他方の省線ターミナル
装置１２Ｂを介して回覧板３１の入力側に取り込まれ、
信号処理の後に表示部３１Ａに表示される。

【００３９】この回覧板３１は、それ自体、記憶機能
（表示メモリ性）を有しているために、ＰＣ１０からの
信号が停止されても（電源の供給がとめられても）、一
度表示された記載内容はそのままに表示される。したが
って、回覧板３１を情報転送・通信用端子装置３の他方
の省線ターミナル装置１２Ｂから外して回覧する。そし
て、次回に、異なる記載内容を上記した情報作成装置２
で作成して、この情報作成装置２が作成した記載内容を
情報転送・通信用端子装置３を介して回覧板３１に表示
し、再び、回覧板３１を他方の省線ターミナル装置１２
Ｂから外して回覧する。また、異なる記載内容を、予め
ＰＣ１０に記憶させておき、このＰＣ１０から異なる記
載内容を引き出して回覧板３１の表示部３１Ａに表示し
てもよい。

【００４０】このように、回覧板３１に表示パネル１を
利用することにより、ペーパーレスによる経費節減が可
能になる。

【００４１】また、表示装置の使用例としては、その表
示パネル１が薄型であって、それ自体、記憶機能（表示
メモリ性）を有していることを利用して、図４に示すよ
うに表示パネル１を電車、バス等の運行時間表３２の時
間表示部３２Ａに用いている。

【００４２】この場合、ＰＣ１０に記憶された複数の運
行時間のうちの一つが、上記したように、このＰＣ１０
の出力ユニット１５から他方の省線ターミナル装置１２
Ｂを介して運行時間表３２の入力側に取り込まれ、信号
処理の後に表示部３２Ａに表示される。

【００４３】この運行時間表３２は、それ自体、記憶機
能（表示メモリ性）を有しているために、ＰＣ１０から
の信号が停止されても（電源の供給がとめられても）、
一度受けた運行時間をそのままに表示する。そして、一
定期間の経過後に、電源の供給を開始してＰＣ１０に記
憶された他の運行時間が、上記したと同様にして運行時
間表３２の入力側に取り込まれ、信号処理の後に表示部
３２Ａに表示される。

【００４４】このように、表示パネル１を電車、バス等
の運行時間表３２に用いることにより、電源が不要にな
って、設置場所を自由に選択することができるし、再利
用による経費が節減できる。また、緊急時、臨時運行に
対応が可能になる。

【００４５】また、表示装置の使用例としては、その表
示パネル１が薄型であって、それ自体、記憶機能（表示
メモリ性）を有していることを利用して、図５に示すよ
うに表示パネル１をレストラン等の料理メニュー３３の
表示部３３Ａに用いている。

【００４６】この場合、ＰＣ１０に記憶された複数の料
理メニュー内容のうちの一つが、上記したように、この
ＰＣ１０の出力ユニット１５から他方の省線ターミナル
装置１２Ｂを介して料理メニュー３３の入力側に取り込
まれ、信号処理の後に表示部３３Ａに再生される。

【００４７】この料理メニュー３３は、それ自体、記憶
機能（表示メモリ性）を有しているために、ＰＣ１０か
らの信号が停止されても（電源の供給がとめられて
も）、一度受けた料理メニュー内容をそのままに表示す
る。そして、一定期間の経過後に、電源の供給を開始し
てＰＣ１０に記憶された別の料理メニュー内容（日替
り、特別品等）が、上記したと同様にして料理メニュー
３３の入力側に取り込まれ、信号処理の後に表示部３３
Ａに表示される。

【００４８】このように、表示パネル１をレストラン等
の料理メニュー３３に用いることにより、日替り調理
品、特別調理品、定期的な変更調理品等に対応可能にな
る。

【００４９】また、表示装置の使用例としては、その表
示パネル１が薄型であって、それ自体、記憶機能（表示
メモリ性）を有していることを利用して、図６に示すよ
うに表示パネル１を工事現場の警告表示パネル３４の表
示部３４Ａに用いている。

【００５０】この警告表示パネル３４は、それ自体、記
憶機能（表示メモリ性）を有しているために、ＰＣ１０
からの信号が停止されても（電源の供給がとめられて
も）、一度受けた警告表示をそのままに表示する。そし
て、一定期間の経過後に、電源の供給を開始してＰＣ１
０に記憶された次の警告表示が、上記したと同様にして
警告表示パネル３４の入力側に取り込まれ、信号処理の
後に表示部３４Ａに表示される。

【００５１】このように、表示パネル１を工事現場の警
告表示パネル３４に用いることにより、電源が不要にな
って、設置場所を自由に選択することができるし、再利
用による経費が節減できる。

【００５２】また、表示装置の使用例としては、その表
示パネル１が薄型であって、それ自体、記憶機能（表示
メモリ性）を有していることを利用して、図７の
（１）、（２）に示すように店舗の屋外表示灯３５の表
示部３５Ａに用いている。

【００５３】この屋外表示灯３５の表示部３５Ａは、そ
れ自体、記憶機能（表示メモリ性）を有しているため
に、ＰＣ１０からの信号が停止されても（電源の供給が
とめられても）、一度受けた表示をそのままに表示す
る。そして、一定期間の経過後に、電源の供給を開始し
てＰＣ１０に記憶された次の表示が、上記したと同様に
して屋外表示灯３５の表示部３５Ａの入力側に取り込ま
れ、信号処理の後に表示部３５Ａに表示される。

【００５４】また、図７の（２）に示す屋外表示灯３５
の場合は、その表示部３５Ａが円筒形であるが、屋外表
示灯３５の表示部３５Ａに用いられる表示パネル１が薄
型であって、曲げることが可能であるために、円筒形の
曲面に沿って、表示パネル１を張り付けて屋外表示灯３
５の表示部３５Ａにすることができる。

【００５５】このように、表示パネル１を屋外表示灯３
５の表示部３５Ａに用いることにより、電源が不要にな
って、設置場所を自由に選択することができる。

【００５６】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明に
係わる表示装置によれば、記憶機能を有する表示パネル
と、前記表示パネルに表示される情報を作成する情報作
成装置と、前記情報作成装置で作成された情報を前記表
示パネルに転送すると共に、前記表示パネルに対して分
離可能な情報転送・通信用端子装置とを備えたことによ
り、情報作成装置で作成された情報は、情報転送・通信
用端子装置を介して表示パネルの入力側に取り込まれ、
信号処理の後に表示される。そして、この表示パネル
は、それ自体、記憶機能を有しているために、電源の供
給が停止されても、情報内容は保持されて表示され続け
る。そして、一定期間の経過後に、電源の供給を開始し
て他の情報が、上記したと同様にして表示パネルの入力
側に取り込まれることにより、この情報が表示される。

【００５７】このために、電気代やバッテリなどのラン
ニングコストを削減することが可能になるばかりか、配
線が不要になって、設置場所を自由に選択することがで
きる。また、先に情報を表示した後、再度通電し他の情
報を表示パネルの入力側に取り込ませることにより、表
示内容の更新が可能になるので、その都度、情報を製作
する必要がなくなって、コストを低減することが可能に
なる。

【００５８】また、請求項２の発明に係わる表示装置に
よれば、請求項１記載の表示装置において、前記表示パ
ネルが、表示素子にメモリー性を有する強誘電性液晶を
用いて構成した表示部を有し且つ可繞性を有する薄膜体
構成であるにより、上記した請求項１の発明の作用と同
様な作用を奏し得るばかりか、強誘電性液晶を用いた薄
膜であるために曲げることが可能になるし、高速応答性
に優れ、メモリ−性を有し、高視野角を有するものとな
る。

【００５９】また、請求項３の発明に係わる表示装置に
よれば、請求項１又は請求項２記載の表示装置におい
て、前記表示パネルを回覧板の表示部に使用したことに
より、上記した請求項１の発明の作用と同様な作用を奏
し得るばかりか、回覧板は、それ自体、記憶機能（表示
メモリ性）を有しているために、電源の供給がとめられ
ても、一度表示された記載内容はそのままに表示され
て、回覧性を発揮し得る。そして、先に情報を表示した
後、再度通電し他の情報を回覧板の入力側に取り込ませ
ることにより、表示内容の更新が可能になるので、その
都度、情報を製作する必要がなくなるばかりか、ペーパ
ーレスによる経費節減が可能になる。

【００６０】また、請求項４の発明に係わる表示装置に
よれば、請求項１又は請求項２記載の表示装置におい
て、前記表示パネルを運行時間表の時間表示部に使用し
たことにより、上記した請求項１の発明の作用と同様な
作用を奏し得るばかりか、この運行時間表は、それ自
体、記憶機能（表示メモリ性）を有しているために、電
源の供給がとめられても、一度受けた運行時間表をその
ままに表示する。そして、一定期間の経過後に、電源の
供給を開始して次期の運行時間表が、上記したと同様に
して入力側に取り込まれ、信号処理の後に表示部に表示
される。

【００６１】このように、表示パネルを運行時間表に用
いることにより、電源が不要になって、設置場所を自由
に選択することができるし、再利用による経費が節減で
きる。また、緊急時、臨時運行に対応が可能になる。

【００６２】また、請求項５の発明に係わる表示装置に
よれば、請求項１又は請求項２記載の表示装置におい
て、前記表示パネルを料理メニューの料理品表示部に使
用したことにより、上記した請求項１の発明の作用と同
様な作用を奏し得るばかりか、この料理メニューは、そ
れ自体、記憶機能を有しているために、電源の供給がと
められても、一度受けた料理メニュー内容をそのままに
表示する。そして、一定期間の経過後に、電源の供給を
開始して別の料理メニュー内容が料理メニューの入力側
に取り込まれ、信号処理の後に表示部に表示される。

【００６３】このように、表示パネルをレストラン等の
料理メニューに用いることにより、日替り調理品、特別
調理品、定期的な変更調理品等に対応可能になる。

【００６４】また、請求項６の発明に係わる表示装置に
よれば、請求項１又は請求項２記載の表示装置におい
て、前記表示パネルを警告表示パネルの表示部に使用し
たおとにより、この警告表示パネルは、それ自体、記憶
機能を有しているために、電源の供給がとめられても、
一度受けた警告表示をそのままに表示する。そして、一
定期間の経過後に、電源の供給を開始して次の警告表示
が警告表示パネルの入力側に取り込まれ、信号処理の後
に表示部に表示される。

【００６５】このように、表示パネルを工事現場の警告
表示パネルに用いることにより、電源が不要になって、
設置場所を自由に選択することができる。

【００６６】また、請求項７の発明に係わる表示装置に
よれば、請求項１又は請求項２又は請求項３記載の表示
装置において、前記表示パネルを屋外表示燈の表示部に
使用したことにより、屋外表示灯の表示部は、それ自
体、記憶機能を有しているために、電源の供給がとめら
れても、一度受けた表示をそのままに表示する。そし
て、一定期間の経過後に、電源の供給を開始して次の表
示が屋外表示灯の表示部の入力側に取り込まれ、信号処
理の後に表示部に表示される。

【００６７】また屋外表示灯の表示部が円筒形である場
合でも、この表示部に用いられる表示パネルが薄型であ
って、曲げることが可能であるために、円筒形の曲面に
沿って、表示パネルを張り付けて屋外表示灯の表示部に
することができる。

【００６８】このように、表示パネルを屋外表示灯の表
示部に用いることにより、電源が不要になって、設置場
所を自由に選択することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態例に係わる表示装置の斜視
図である。

【図２】同表示装置の表示パネルの構成説明図である。

【図３】同表示装置の情報転送・通信用端子装置の構成
説明図である。

【図４】同表示装置の表示パネルを運行時間表の表示部
に用いた場合の、この運行時間表の構成説明のための斜
視図である。

【図５】同表示装置の表示パネルを料理メニューの表示
部に用いた場合の、この料理メニューの構成説明のため
の斜視図である。

【図６】同表示装置の表示パネルを工事現場の警告表示
パネルに用いた場合の、この警告表示パネルの構成説明
図である。

【図７】（１）は同表示装置の表示パネルを角型の表示
燈の表示部に用いた場合の、この表示燈の斜視図であ
る。（２）は同表示装置の表示パネルを円筒型の表示燈
の表示部に用いた場合の、この表示燈の斜視図である。

【符号の説明】

１表示パネル２情報作成装置３情報転送・通信用端子装置２０表示部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者西裕行京都府京都市右京区花園土堂町10番地オムロン株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】記憶機能を有する表示パネルと、前記表
示パネルに表示される情報を作成する情報作成装置と、
前記情報作成装置で作成された情報を前記表示パネルに
転送すると共に、前記表示パネルに対して分離可能な情
報転送・通信用端子装置とを備えたことを特徴とする表
示装置。
【請求項２】前記表示パネルが、表示素子にメモリー
性を有する強誘電性液晶を用いて構成した表示部を有し
且つ可繞性を有する薄膜体構成である請求項１記載の表
示装置。
【請求項３】前記表示パネルを回覧板の表示部に使用し
た請求項１又は請求項２又は請求項３記載の表示装置。
【請求項４】前記表示パネルを運行時間表の時間表示
部に使用した請求項１又は請求項２記載の表示装置。
【請求項５】前記表示パネルを料理メニューの料理品
表示部に使用した請求項１又は請求項２記載の表示装
置。
【請求項６】前記表示パネルを警告表示パネルの表示
部に使用した請求項１又は請求項２記載の表示装置。
【請求項７】前記表示パネルを屋外表示燈の表示部に
使用した請求項１又は請求項２記載の表示装置。